JP2000251109A - 硬貨識別装置及び硬貨識別方法 - Google Patents

硬貨識別装置及び硬貨識別方法

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JP2000251109A
JP2000251109A JP11053827A JP5382799A JP2000251109A JP 2000251109 A JP2000251109 A JP 2000251109A JP 11053827 A JP11053827 A JP 11053827A JP 5382799 A JP5382799 A JP 5382799A JP 2000251109 A JP2000251109 A JP 2000251109A
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Kenji Ito
建治 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像認識による硬貨識別精度に優れた硬貨識別
方法を提供すること。 【解決手段】識別対象の硬貨の径を検出するとともに、
この識別対象の硬貨の画像を読取る第1のステップ(S
T10)と、前記第1のステップにより検出された径の
値に応じて、予め格納された正貨の画像データを補正す
る第2のステップと(ST22)、前記第2のステップ
により補正された画像データと前記第1のステップによ
り読取られた画像データとを比較して、前記識別対象の
硬貨を識別する第3のステップ(ST24、ST30)
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、銀行な
どの金融機関に設置され貨幣の入金処理および出金処理
を行なうものに関し、特に、硬貨の種類を識別する硬貨
識別装置及び硬貨識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行などの金融機関では、硬貨や
紙幣などの貨幣を取り扱う現金自動取引装置が広く用い
られている。この種の自動取引装置には、紙幣の入出金
処理を自動的に行う紙幣処理装置、および硬貨の入出金
処理を自動的に行なう循環式の硬貨処理装置等が組込ま
れている。
【0003】この硬貨処理装置は、入金時には、入金硬
貨を受け入れてその真偽や金種の識別を行ない、この識
別結果に従って入金硬貨の内、正貨をそれぞれ対応した
金種別金庫に収納するとともに、偽貨はリジェクトす
る。出金時は、各金種別金庫から必要な金種の硬貨を必
要な枚数だけ取出し、その真偽や金種の識別を行なった
後、払い出すようにしている。
【0004】上記した硬貨処理装置では、硬貨の材質及
び径のサイズから硬貨を識別したり、これに加えて画像
認識を利用して硬貨を識別したりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】識別対象の硬貨の中に
は、流通過程で変形してしまったものもある。このよう
な変形硬貨の中には、酷く変形し流通不可能なものもあ
るが、変形度合いが小さく流通可能なものもある。とこ
ろが、このような変形度合いが小さいものでも、画像認
識により正貨として判定されずに、リジェクトされてし
まうことがある。これは、変形硬貨から読取られる画像
データが、正貨の画像データと比べて歪んでいることに
起因している。このように、変形はしているものの流通
可能な硬貨までもがリジェクトされてしまうと、結果的
に、人手を煩わすことになる。これは、硬貨処理装置の
効率の低下とも言える。
【0006】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、下記の硬貨識別装置及び硬
貨識別方法を提供することにある。
【0007】(1)画像認識による硬貨識別精度に優れ
た硬貨識別装置。
【0008】(2)画像認識による硬貨識別精度に優れ
た硬貨識別方法。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明の硬貨識別装置及び硬貨識別
方法は、以下のように構成されている。
【0010】この発明の硬貨識別装置は、正貨の画像デ
ータを格納する格納手段と、識別対象の硬貨の径を検出
する検出手段と、前記識別対象の硬貨の画像を読取る読
取手段と、前記検出手段により検出された径の値に応じ
て、前記格納手段に格納された画像データを補正して、
この補正された画像データと前記読取手段により読取ら
れた画像データとを比較して、前記識別対象の硬貨を識
別する識別手段とを備えている。
【0011】この発明の硬貨識別装置は、正貨の画像デ
ータを格納する格納手段と、識別対象の硬貨の長径及び
短径を検出する検出手段と、前記識別対象の硬貨の画像
を読取る読取手段と、前記格納手段に格納された画像デ
ータを回転させるとともに、前記検出手段により検出さ
れた長径及び短径の比率に応じて順次補正し、この補正
により得られる複数の補正された画像データと前記読取
手段により読取られた画像データとを比較して類似度を
算出し、この類似度から前記識別対象の硬貨を識別する
識別手段と備えている。
【0012】この発明の硬貨識別方法は、識別対象の硬
貨の径を検出するとともに、この識別対象の硬貨の画像
を読取る第1のステップと、前記第1のステップにより
検出された径の値に応じて、予め格納された正貨の画像
データを補正する第2のステップと、前記第2のステッ
プにより補正された画像データと前記第1のステップに
より読取られた画像データとを比較して、前記識別対象
の硬貨を識別する第3のステップとを備えている。
【0013】この発明の硬貨識別装置は、正貨の画像デ
ータを格納する格納手段と、識別対象の硬貨の高さを検
出する検出手段と、前記識別対象の硬貨の画像を読取る
読取手段と、前記検出手段により検出された高さの値に
応じて、前記格納手段に格納された画像データを補正し
て、この補正された画像データと前記読取手段により読
取られた画像データとを比較して、前記識別対象の硬貨
を識別する識別手段とを備えている。
【0014】この発明の硬貨識別装置は、正貨の画像デ
ータを格納する格納手段と、識別対象の硬貨の高さを検
出する検出手段と、前記識別対象の硬貨の画像を読取る
読取手段と、前記格納手段に格納された画像データを回
転させるとともに、前記検出手段により検出された高さ
の値に応じて順次補正し、この補正により得られる複数
の補正された画像データと前記読取手段により読取られ
た画像データとを比較して類似度を算出し、この類似度
から前記識別対象の硬貨を識別する識別手段とを備えて
いる。
【0015】この発明の硬貨識別方法は、識別対象の硬
貨の高さを検出するとともに、この識別対象の硬貨の画
像を読取る第1のステップと、前記第1のステップによ
り検出された高さの値に応じて、予め格納された正貨の
画像データを補正する第2のステップと、前記第2のス
テップにより補正された画像データと前記第1のステッ
プにより読取られた画像データとを比較して、前記識別
対象の硬貨を識別する第3のステップとを備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0017】図1は、この発明に係る硬貨処理装置(硬
貨識別装置)の概略を示す断面図である。
【0018】図1に示すように、硬貨処理装置115
は、硬貨入出金口110に対向して設けられた回転可能
な受皿1を有し、入金時には、この受皿1を介してAT
M外部から処理すべき複数金種の硬貨が投入され、出金
時には、受皿1を介してATM外部へ払出す各種混合し
た複数金種の硬貨が出金される。
【0019】受皿1の下方には、回転円盤2aを有する
遠心円盤構造の上部繰出し部2が設けられ、更に、上部
繰出し部の下方には異物を回収する異物回収庫21が設
けられている。受皿1は硬貨が投入されると回転し、受
入れた硬貨は上部繰出し部2の回転円盤2a上に落下す
る。この上部繰出し部2は、受皿1から落下してきた硬
貨を回転円盤2aによる遠心力を利用して分離するとと
もに、円盤2aの出口に設けられた高さ規制ガイド(図
示しない)によって硬貨を規制して、1枚ずつ繰出す。
【0020】上部繰出し部2の出口近傍には、ピックア
ップローラ3が配設されるとともに、このピックアップ
ローラ3によって繰出された硬貨を所定の経路に沿って
搬送する搬送機構4が設けられている。この搬送機構4
は、上部繰出し部2の出口近傍からほぼ水平に延びる第
1搬送路4aと、第1搬送路4aの上方に位置している
とともに受皿1までほぼ水平に延びる第2搬送路4b
と、第1搬送路の終端から第2搬送路の始端まで延びた
Uターン搬送路4cと、を備えている。
【0021】第1搬送路4aは、上部繰出し部2の出口
近傍からほぼ水平に延びる第1搬送面5a、および第1
搬送面5aに隣接対向して設けられた搬送ベルト5bに
よって規定され、同様に、第2搬送路4bは、受皿1ま
でほぼ水平に延びる第2搬送面6a、および第2搬送面
6aに隣接対向して設けられた搬送ベルト6bによって
規定されている。搬送ベルト5bは、所定距離離間した
一対のプーリ11a、11b間に巻回されている。ま
た、Uターン搬送路4cは、複数の搬送ベルトおよび複
数のプーリによって構成されている。そして、搬送機構
4は、硬貨を、搬送面と搬送ベルトの間、あるいは複数
の搬送ベルト間に挟んだ状態で搬送する。
【0022】略水平な第1および第2搬送面5a、6a
の一側、即ち図1中奥側には、これらの搬送面に対して
略垂直に延びた搬送基準面(後述する)が形成されてい
る。また、ピックアップローラ3は、上部繰出し部2か
ら繰出された硬貨をこの搬送基準面に押付ける方向に僅
かに傾斜して設けられている。従って、ピックアップロ
ーラ3によって繰出された硬貨は、搬送基準面に押付け
られて第1搬送面5a上の所定位置に揃えて搬送され
る。
【0023】第1搬送路4aに取出された硬貨は、ピッ
クアップローラ3と搬送ベルト5bとの回転速度比によ
り、所定ピッチづつ離間されて1枚ずつ搬送される。通
常、上部繰出し部2の方がピックアップローラ3より硬
貨の繰出能力が高いため、ピックアップローラ3の手前
には、ほぼ連続して硬貨が繋がる状態となる。後続の硬
貨(外径:D)がピックアップローラ3の回転速度で駆
動され、自身の径だけ進む時間、先に取出した硬貨は下
流の搬送路4の搬送速度で駆動されることとなり、硬貨
の搬送ピッチXは、 X=(V2・D)/V1 V1:上流駆動回転数(ピックアップローラ3の回転
数) V2:下流駆動回転数(プーリ11aの回転数) となる。
【0024】搬送機構4は、上部繰出し部2から繰出さ
れる硬貨を、第1搬送ベルト5bにより第1搬送面5上
に押付けながら強制的に搬送し、下流側に配設された鑑
査部7へ送る。鑑査部7は、搬送されてくる硬貨の特徴
(真偽、正損、金種など)を光学的および磁気的に識別
する。
【0025】鑑査部7の直前には、第1搬送路4aを挟
んで設けられた発光素子および受光素子を有する鑑査前
センサ12が配設されている。鑑査前センサ12は、両
者の間の光軸を硬貨が遮ることにより、硬貨の通過を検
知する。
【0026】鑑査部7を通過した硬貨は、第1搬送路4
aを通って更に下流へと搬送され、下流側に配設された
選別部8へ送られる。選別部8は、第1搬送路4aを介
して搬送される硬貨を鑑査部7の識別結果に基づき金種
別に選別する。選別部8は、例えば、複数の周知の対向
式ゲート9で構成され、これらゲート9を選択的に開閉
駆動することにより、硬貨を金種別に選別する。
【0027】選別部8の下方には、それぞれゲート9に
対応する複数の金種別金庫10が配設されている。そし
て、選別部8によって選別された硬貨は、対応する金種
別金庫10内に投入され、金種別に整列されて集積され
る。
【0028】鑑査部7により偽貨(リジェクト硬貨)で
あることが識別された硬貨は、選別部8を通過し、Uタ
ーン搬送路4cを通して第2搬送路4bに導かれ、この
第2搬送路によって受皿1へ返却される。
【0029】また、鑑査部7と金種別金庫10との間に
は、金種別金庫10が満杯のとき、過剰硬貨を収納する
ためのオーバーフローボックス13が設けられ、第1搬
送路4a上に設けられた対向式ゲート14を介して過剰
硬貨がオーバーフローボックスに投入される。
【0030】更に、第1搬送路4aの下流端部下方には
装填庫15が配置されている。オーバーフローボックス
13が満杯となった場合などには、第1搬送路4aに設
けられた対向式ゲート16により、過剰硬貨を装填庫1
5内に回収する。なお、硬貨処理装置115に対して外
部から硬貨を補充する場合にも、この装填庫15に補充
硬貨が投入される。
【0031】金種別金庫10の下方には、前述した上部
繰出し部2と同様の遠心円盤構造を有した下部繰出し部
17が設けられている。また、金種別金庫10の側方に
は、下部繰出し部17から繰出された硬貨を上部繰出し
部2へ搬送する挟込式の縦コンベア18が設けられてい
る。縦コンベア18は複数の平ベルト、プーリ等によっ
て構成され、搬送機構4の一部を構成している。
【0032】金種別金庫10に所定数量の硬貨が収納さ
れていない状態のときには、出金処理に備え、装填庫1
5から金種別金庫10へ硬貨補充が行なわれる。すなわ
ち、装填庫15の下部に設けられた往復ピッカなどで構
成される硬貨投出部(図示しない)により、装填庫15
から指定数量の硬貨を取出し、下部繰出し部17に投入
する。下部繰出し部17は、装填庫15から投出された
硬貨を1枚ずつ繰出して縦コンベア18へ送り、この縦
コンベア18を介して上部繰出し部2へ硬貨を搬送す
る。上部繰出し部2に搬送された硬貨は、前述と同様に
1枚ずつ第1搬送路4aに繰出され、鑑査部7によって
真偽、正損、金種が識別された後、選別部8により所定
の金種別金庫10に収納される。
【0033】また、硬貨の出金処理は、指定された金種
に対応する金種別金庫10から硬貨を取出して受皿1へ
払出すことにより行われる。まず、各金種別金庫10の
下部にそれぞれ配設された往復ピッカ等で構成されてい
る硬貨投出部19により、対応する金種別金庫10から
指定数量の硬貨を取出し、金種別金庫10の下方に配設
された下部繰出し部17に投出する。
【0034】そして、下部繰出し部17は、金種別金庫
10から投出された硬貨を1枚ずつ繰出して縦コンベア
18へ送り、この縦コンベア18を介して硬貨が上部繰
出し部2へ搬送される。上部繰出し部2に搬送された硬
貨は、前述と同様に、1枚ずつ第1搬送路4aに繰出さ
れ、鑑査部7で金種、数量等を確認した後、出金指示枚
数だけ第1搬送路の最下流まで搬送される。続いて、硬
貨はUターン搬送路4cを介して第2流搬送路4bに導
かれ、この第2搬送路4cを通して受皿1へ払い出され
る。
【0035】なお、第2搬送路4bの下方において、受
皿1と収納ボックス23との間には、出金硬貨などを一
時保留する一時保留部20aが設けられ、これに対向し
て、第2搬送路には対向式ゲート20bが設けられてい
る。
【0036】次に、鑑査部7の構成および鑑査部による
硬貨識別動作について詳細に説明する。 図2に示すよ
うに、鑑査部7は、硬貨Cの材質を磁気的に検出する透
過磁束量検知型の材質センサ60、ラインCCDからな
り硬貨Cの外径を光学的に検出する径センサ40、同じ
くラインCCDからなり硬貨Cの厚さ(折れ曲がり具
合)を光学的に検出する厚さセンサ80、エリアCCD
で構成され硬貨Cの表面の模様を光学的に検出するイメ
ージセンサ30を備え、これらのセンサは硬貨Cの搬送
方向(図中矢印a方向)に沿って並設されている。ま
た、センサ30、40、60は、ベース部材7aによっ
て一体的に保持され、硬貨処理装置115に対して一体
的に脱着可能となっている。径センサ40および材質セ
ンサ60は、それぞれ、搬送ベルト5bを挿脱するため
の開放部40a、60aを有している。
【0037】なお、径センサ40は、イメージセンサ3
0によって代用が可能であるため必須ではないが、鑑査
部7における硬貨の識別精度をより高めるため、本実施
の形態では、イメージセンサ30とともに径センサ40
をも備えている。
【0038】上記のようにイメージセンサ30、径セン
サ40、および材質センサ60を備えた鑑査部7は、各
センサ30、40、60による検出結果を総合的に判断
し、硬貨の金種、真偽、正損、汚れなどを識別する。な
お、鑑査部7におけるイメージセンサ30、径センサ4
0、および材質センサ60の配置順序については、適宜
に変更可能である。
【0039】以下、各センサ30、40、60について
詳細に説明する。まず、図3に示すように、材質センサ
60は、透明で強固なサファイアガラスからなる透明板
41を有している。この透明板41は、第1搬送面5a
に埋め込まれ第1搬送面と同一面内に位置している。そ
して、この透明板41は後述する径センサ40まで延設
され、硬貨Cは透明板41上を搬送される。また、透明
板41の幅方向に沿うセンサ60の一側には、搬送ベル
ト5bを挿脱するための開放部60aが形成されてい
る。
【0040】材質センサ60は、透明板41の下方にお
いて第1搬送路4aの幅方向に延設された幅広の1次コ
ア61、1次コア61に巻回された励磁用の1次コイル
62、1次コイル62に重ね巻きされて1次コイル62
からの電磁誘導を受ける第1の2次コイル63、透明板
41の上方において第1搬送路4aの幅方向に沿って延
設された幅広の2次コア64、2次コア64に巻回され
て1次コイル62からの電磁誘導を受ける第2の2次コ
イル65、を備えている。1次コイル62は、正弦波発
振器66から発せられる正弦波信号により励磁される。
【0041】第1および第2の2次コイル63、65か
らの出力は、それぞれ増幅回路67を介して所定レベル
に増幅された後、コンデンサなどからなる直流成分カッ
ト回路68により直流成分をカットされ、全波整流回路
69で全波整流される。更に、これらの出力は、LPF
(ローパスフィルタ)70を通して平滑化されて直流化
され、第1の2次コイル整流出力V21、および第2の
2次コイル整流出力V22として演算回路71に供給さ
れる。
【0042】演算回路71では、これらの整流出力V2
1およびV22に基づいて、下記の計算式に従って出力
信号Vout を演算する。ここで、AMP1、AMP2、
およびAMP3は、定数である。 Vout =AMP1 × [AMP2 × V21−AMP3
× V22] そして、この出力信号Vout が増幅回路72を介してA
/Dコンバータ73に入力され、ここで定期的にディジ
タル信号に変換され、材質センサ60のセンサ出力とし
て出力される。そして、このセンサ出力の最大値(ピー
ク)が後述する制御部のROMに予め記録された材質検
知テーブルと照合され、材質センサ60を通過した硬貨
Cの材質が判定される。すなわち、センサ出力の最大値
が材質検知テーブルにおけるいずれかの金種の出力範囲
に一致している場合には、その金種と材質が同じである
ことが分かるとともに、金種判別のデータとして採用さ
れる。
【0043】図4に示すように、径センサ40は、材質
センサ60と共通の透明板41を有し、この透明板41
の幅方向、すなわち硬貨Cの搬送方向を横切る方向に沿
う一側に搬送ベルト6を挿脱するための開放部40aを
有している。また、径センサ40は、透明板41の上方
において幅方向に延設された光源としてのLED(発光
ダイオード)アレイ42、LEDアレイ42が取付けら
れたプリント配線基板43、およびLEDアレイ42か
らの光を透明板41に導くための光学スリット44を備
え、透明板41の下方において配設された光学スリット
45、光学スリット45を通った光を集光するロッドレ
ンズアレイなどの集光レンズ46、集光レンズ46を通
して光を受光するCCDラインセンサ47、およびライ
ンセンサ47が取付けられたプリント配線基板48を備
えている。
【0044】透明板41と集光レンズ46とに間にはマ
スク部材49が設けられ、このマスク部材は、搬送ベル
ト5bをマスクするとともに、搬送ベルト5bの振れに
よる検知精度悪化を防止する。マスク部材49の存在に
より、光学スリット45が、透明板41の幅方向に沿っ
て2つに分離された形となる。
【0045】また、透明板41の幅方向両端部には、硬
貨Cの搬送をガイドし且つ有効検出領域を規定するガイ
ド部材51、52が設けられている。特に、ガイド部材
51の内側面は、硬貨Cの搬送位置を規定する搬送基準
面を構成している。
【0046】搬送ベルト5bによって透明板41上を硬
貨Cが強制搬送されると、LEDアレイ42から発せら
れた光が硬貨Cによって遮られ、そのときに生じる硬貨
の影による明暗信号がラインセンサ47によって検出さ
れる。そして、このセンサ出力の最大値を制御部のRO
Mに予め格納された径検知テーブルと比較することによ
り、硬貨Cの外径が判定され硬貨の金種が判定される。
【0047】また、径センサ40により、ガイド部材5
1によって規定された有効領域から硬貨の影端部までの
長さを測定することにより、硬貨Cの搬送位置、すなわ
ち、ガイド部材51から硬貨Cの端部までの距離(幅寄
せ量)を検出することができる。
【0048】図2に示す厚さセンサ80は、搬送ベルト
5bにより搬送される硬貨Cの厚さを検知する。厳密に
言うと、硬貨Cの高さを検知し、この検知結果から硬貨
Cの折れ曲がり具合を算出するというものである。厚さ
センサ80の基本原理は、径検知センサ40と同じであ
り簡単に説明する。径検知センサ40は、硬貨の面に対
して垂直に光りを照射し、硬貨の面で遮られた光を受光
し、硬貨の径を検出する。一方、厚さセンサ80は、硬
貨の厚み(高さ)に対して垂直に光りを照射し、硬貨の
厚み(高さ)で遮られた光を受光し、硬貨の厚み(高
さ)を検出する。つまり、厚さセンサ80は、光りを発
するLEDアレイ及びラインセンサを備えている。LE
Dアレイは搬送ベルト5bにより搬送される硬貨Cの厚
み(高さ)に対して光りを発し、ラインセンサはLED
アレイから発せられ硬貨Cの厚み(高さ)により遮られ
た光の明暗を検出する。この光りの明暗の検出結果から
判明する硬貨Cの厚みを制御部のROMに予め格納され
た厚み検知テーブルと比較することにより、硬貨Cの厚
みが判定される。
【0049】図5に示すように、鑑査部7の制御系は、
物理量センサとしての径センサ40および材質センサ6
0を制御する第1鑑査側とイメージセンサ30を制御す
る第2鑑査側とを有している。
【0050】第1鑑査側の制御系は、制御プログラム、
材質検知テーブルデータ、径検知テーブルデータ、厚み
検知テーブルデータ等が格納されたROM91a、各種
データを一時的に記録するRAM92a、制御プログラ
ムを順次読み込んで実行させるCPU90a、割り込み
制御を行うICU93、径センサ40及び厚さセンサ8
0から出力されるクロックをカウントするタイマ/カウ
ンタ(TCU)95、第2鑑査側とのシリアル・インタ
ーフェースを行うSCU97、および材質センサ60か
らの出力信号を逐次A/D変換して取り込むためのA/
Dコンバータ73を有している。
【0051】また、第2鑑査側の制御系は、イメージセ
ンサ30により取り込まれた画像を高速に処理するDS
P(ディジタル・シグナル・プロセッサ)99、制御プ
ログラム、後述する正貨の画像データ、および偽貨の画
像データ等が格納されたROM91b、1スキャンで取
り込まれた画像データ(識別対象の硬貨の画像データ)
を一時的に記録するRAM92b、第1鑑査側とシリア
ルでデータの授受を行うSCU(シリアル通信コントロ
ーラ)96、偽貨と判定された硬貨の枚数を計数するカ
ウンタ121、および判定等のスタク制御を行うCPU
90bを有している。
【0052】そして、第1鑑査側のCPU90aおよび
第2鑑査側のCPU90bは、硬貨処理装置115の制
御部120に接続され、この制御部によって鑑査部7を
含む硬貨処理装置全体の動作が制御される。また、硬貨
処理装置115は、顧客情報記憶部としてのメモリ12
3、および各種動作条件などを設定、変更するスイッチ
部Sを備え、このスイッチ部Sは鑑査部7のCPU90
aおよび90bにも接続されている。
【0053】次に、図7に示すフローチャートを参照し
て、径センサ40及びイメージセンサ30による硬貨C
の識別処理1について説明する。
【0054】径センサ40は、先に説明したように、識
別対象の硬貨の径を検出する。具体的に言うと、LED
アレイ42から発せられた光が硬貨Cによって遮られ、
そのときに生じる硬貨の影による明暗信号がラインセン
サ47によって検出される。このセンサ出力の最大値が
識別対象の硬貨の長径に相当し、このセンサ出力の最小
値が識別対象の硬貨の短径に相当する。
【0055】識別対象の硬貨が変形していないときは、
長径≒短径となる。つまり、φ=長径/短径≧1.01 と
なる(ST10、YES)。このとき、P=1が設定さ
れる(ST12)。
【0056】逆に、識別対象の硬貨が変形しているとき
は、長径≠短径となる。つまり、φ=長径/短径<1.01
となる(ST10、YES)。このとき、P=0が設
定される(ST14)。
【0057】続いて、識別対象の硬貨がイメージセンサ
30のエリアCCD33と対向する位置まで搬送されて
来ると、上述したように、LEDアレイ32から硬貨表
面に光を照射し、硬貨表面からの反射光をエリアCCD
33により受光する。エリアCCD33からのセンサ出
力は、画像処理部としてのDSP99でデジタル値に変
換された後、硬貨Cの画像データとしてCPU90bに
送られ、RAM92bに格納される。
【0058】RAM92bに識別対象の硬貨の画像デー
タが格納されると、CPU90bは、RAM92bに格
納された全画像データから、識別対象の硬貨に対応する
画像エリアの特定を行なう(いわゆる券切り処理を行な
う)。次に、特定した画像エリアの画像データを2値化
することにより、画像の特徴量を抽出する。これらの画
像処理は、DSP99による高速演算処理により行なわ
れる。
【0059】特徴量が抽出されると、CPU90bは、
予めROM91b内に格納されている各金種の正貨画像
データの中から、径センサ40により検出された識別対
象の硬貨の長径に対応する正貨画像データを読み出す
(ST16)。一般に、硬貨は円形であり、読み出され
た正貨画像データと、識別対象の硬貨の画像データ(切
出された画像データ)のうちのどちらか一方の画像デー
タを360度回転させながら照合を行う必要がある。そ
のために、初期値としてθ=0(ST18)を設定す
る。
【0060】P=0の場合(ST20、NO)、つま
り、長径≒短径の場合には、処理はST24以降へジャ
ンプする。P=1の場合(ST20、YES)、つま
り、長径≠短径の場合には、回転方向θnの正貨画像デ
ータを長径と短径の比率(φの値)に基づき補正し、正
貨画像データA(φ、θ)を生成する(ST22)。そ
して、識別対象の硬貨の画像データ(切出された画像デ
ータ)と、正貨画像データA(φ、θ)との類似度R
(θ)を算出する(ST24)。ここで、θ=θ+Δθ
を設定し(ST26)、θ=360度(ST28、YE
S)になるまで、ST22及びST24の処理を繰り返
す。つまり、正貨画像データをΔθずつ回転させなが
ら、正貨画像データと識別対象の画像データ(切出され
た画像データ)との比較を行う。そして、最も高い類似
度MAXR(φ、θ)が0.9以上であれば(ST3
0、YES)、識別対象の硬貨は正貨であると判定され
るとともに金種も判定される(ST32)。逆に、最も
高い類似度MAXR(φ、θ)が0.9未満であれば
(ST30、NO)、識別対象の硬貨は偽貨であると判
定される(ST34)。
【0061】但し、P=0が設定されたケース、つま
り、識別対象の硬貨が変形している場合で、且つ最も高
い類似度MAXR(φ、θ)が0.9以上のときには流
通不能な正貨として判定し、P=1が設定されたケー
ス、つまり、識別対象の硬貨が変形していない場合で、
且つ最も高い類似度MAXR(φ、θ)が0.9以上の
ときには流通可能な正貨として判定するようにしてもよ
い。
【0062】上記説明では、正貨画像データをΔθずつ
回転させながら、正貨画像データと識別対象の画像デー
タ(切出された画像データ)との比較を行うケースにつ
いて説明したが、識別時間を短縮するため、正貨画像デ
ータ及び識別対象の画像データから回転に無関係な特徴
量を抽出して比較する方法がある。
【0063】そこで、図6に示すように、鑑査部7は、
エリアCCD33で取込んだ全画像データから、識別対
象の硬貨の画像データを特定し(いわゆる券切り処理を
行なう)、特定したエリアを所定幅(例えば、1mm程
度)の環状エリアに分割し、各環状エリアにおいて画像
データを所定のスレッシュホールドで2値化し、濃度の
積分値(ハイレベルの積分値)を求める。次に、これら
全環状エリアにおける濃度積分値の分布と、予めROM
91bに記憶している各金種の正貨画像データ(基準値
データとしての基準分布パターン)を長径と短径の比率
(φの値)に基づき補正した補正正貨画像データとの類
似度Rkを、以下の式により求める。
【0064】類似度(Rk)={Σ(Ai × Bi)}
/{√ΣAi × √ΣBi} ここで、Aiは補正された正貨画像データの濃度分布、
Biは認識対象の硬貨の画像データの濃度分布をそれぞ
れ示している。そして、類似度(Rk)が0.9以上で
あれば、識別対象の硬貨は正貨であると判定されるとと
もに、金種も判定される。逆に、類似度(Rk)が0.
9未満であれば、識別対象の硬貨は偽貨であると判定さ
れる。
【0065】ここで、図8を参照して、上記説明した識
別処理1の概念について説明する。図8に示すように、
変形硬貨と正貨硬貨は、径に違いが出る(差分a)。識
別対象の硬貨が、単に、正貨が多少変形しただけの変形
硬貨であっても、このような変形硬貨から読取られる画
像データは正貨の画像データと一致し難く、このような
変形硬貨はリジェクト扱いとされやすい。そこで、変形
硬貨と正貨硬貨の径の違い(差分a)を、正貨硬貨の画
像データに反映させて、正貨硬貨の画像データを補正す
る。そして、変形硬貨から読取られる画像データと、補
正済みの正貨硬貨の画像データとを比較して、変形硬貨
の真偽を判別する。
【0066】これにより、正貨として流通可能な程度に
変形した硬貨が、リジェクトされることなく、正貨とし
て判定されることになる。つまり、人手に頼る頻度を減
らすことができ、結果的には、硬貨処理装置の効率アッ
プにつながる。また、この硬貨処理装置によれば、変形
硬貨だけを識別することもできる。つまり、変形した正
貨を流通不能な正貨として識別し、変形していない正貨
を流通可能な正貨として識別することもできる。これに
より、一層の効率化を図ることができる。
【0067】次に、図9に示すフローチャートを参照し
て、厚さセンサ80及びイメージセンサ30による硬貨
Cの識別処理2について説明する。
【0068】厚さセンサ80は、先に説明したように、
識別対象の硬貨の厚さ(高さ)を検出する。検出された
硬貨の厚さを検出厚と称する。これに対して、厚み検知
テーブル中の規定の厚さを規定厚と称する。
【0069】識別対象の硬貨が変形していないときは、
検出厚≒規定厚となる(ST50、YES)。このと
き、P=1が設定される(ST52)。逆に、識別対象
の硬貨が変形しているときは、検出厚≠規定厚となる
(ST50、NO)。このとき、P=0が設定される
(ST54)。
【0070】続いて、識別対象の硬貨がイメージセンサ
30のエリアCCD33と対向する位置まで搬送されて
来ると、上述したように、LEDアレイ32から硬貨表
面に光を照射し、硬貨表面からの反射光をエリアCCD
33により受光する。エリアCCD33からのセンサ出
力は、画像処理部としてのDSP99でデジタル値に変
換された後、硬貨Cの画像データとしてCPU90bに
送られ、RAM92bに格納される。
【0071】RAM92bに識別対象の硬貨の画像デー
タが格納されると、CPU90bは、RAM92bに格
納された全画像データから、識別対象の硬貨に対応する
画像エリアの特定を行なう(いわゆる券切り処理を行な
う)。次に、特定した画像エリアの画像データを2値化
することにより、画像の特徴量を抽出する。これらの画
像処理は、DSP99による高速演算処理により行なわ
れる。
【0072】特徴量が抽出されると、CPU90bは、
予めROM91b内に格納されている各金種の正貨画像
データの中から、例えば、材質センサ60により検出さ
れた識別対象の硬貨の材質に対応する正貨画像データを
読み出す(ST56)。一般に、硬貨は円形であり、読
み出された正貨画像データと、識別対象の硬貨の画像デ
ータ(切出された画像データ)のうちのどちらか一方の
画像データを360度回転させながら照合を行う必要が
ある。そのために、初期値としてθ=0(ST58)を
設定する。
【0073】P=0の場合(ST60、NO)、つま
り、検出厚≒規定厚の場合には、処理はST64以降へ
ジャンプする。P=1の場合(ST60、YES)、つ
まり、検出厚≠規定厚の場合には、回転方向θnの正貨
画像データを検出厚と規定厚の比率(=φ)に基づき補
正し、正貨画像データA(φ、θ)を生成する(ST6
2)。そして、識別対象の硬貨の画像データ(切出され
た画像データ)と、正貨画像データA(φ、θ)との類
似度R(θ)を算出する(ST64)。ここで、θ=θ
+Δθを設定し(ST66)、θ=360度(ST6
8、YES)になるまで、ST62及びST64の処理
を繰り返す。つまり、正貨画像データをΔθずつ回転さ
せながら、正貨画像データと識別対象の画像データ(切
出された画像データ)との比較を行う。そして、最も高
い類似度MAXR(φ、θ)が0.9以上であれば(S
T70、YES)、識別対象の硬貨は正貨であると判定
されるとともに金種も判定される(ST72)。逆に、
最も高い類似度MAXR(φ、θ)が0.9未満であれ
ば(ST70、NO)、識別対象の硬貨は偽貨であると
判定される(ST74)。
【0074】但し、P=0が設定されたケース、つま
り、識別対象の硬貨が変形している場合で、且つ最も高
い類似度MAXR(φ、θ)が0.9以上のときには流
通不能な正貨として判定し、P=1が設定されたケー
ス、つまり、識別対象の硬貨が変形していない場合で、
且つ最も高い類似度MAXR(φ、θ)が0.9以上の
ときには流通可能な正貨として判定するようにしてもよ
い。
【0075】上記説明では、正貨画像データをΔθずつ
回転させながら、正貨画像データと識別対象の画像デー
タ(切出された画像データ)との比較を行うケースにつ
いて説明したが、識別時間を短縮するため、正貨画像デ
ータ及び識別対象の画像データから回転に無関係な特徴
量を抽出して比較する方法がある。
【0076】そこで、図6に示すように、鑑査部7は、
エリアCCD33で取込んだ全画像データから、識別対
象の硬貨の画像データを特定し(いわゆる券切り処理を
行なう)、特定したエリアを所定幅(例えば、1mm程
度)の環状エリアに分割し、各環状エリアにおいて画像
データを所定のスレッシュホールドで2値化し、濃度の
積分値(ハイレベルの積分値)を求める。次に、これら
全環状エリアにおける濃度積分値の分布と、予めROM
91bに記憶している各金種の正貨画像データ(基準値
データとしての基準分布パターン)を検出厚と規定厚の
比率(φの値)に基づき補正した補正正貨画像データと
の類似度Rkを、以下の式により求める。
【0077】類似度(Rk)={Σ(Ai × Bi)}
/{√ΣAi × √ΣBi} ここで、Aiは補正された正貨画像データの濃度分布、
Biは認識対象の硬貨の画像データの濃度分布をそれぞ
れ示している。そして、類似度(Rk)が0.9以上で
あれば、識別対象の硬貨は正貨であると判定されるとと
もに、金種も判定される。逆に、類似度(Rk)が0.
9未満であれば、識別対象の硬貨は偽貨であると判定さ
れる。
【0078】ここで、図10を参照して、上記説明した
識別処理2の概念について説明する。図10に示すよう
に、変形硬貨と正貨硬貨は、厚さ(高さ)に違いが出る
(差分b)。識別対象の硬貨が、単に、正貨が多少変形
しただけの変形硬貨であっても、このような変形硬貨か
ら読取られる画像データは正貨の画像データと一致し難
く、このような変形硬貨はリジェクト扱いとされやす
い。そこで、変形硬貨と正貨硬貨の厚さ(高さ)径の違
い(差分b)を、正貨硬貨の画像データに反映させて、
正貨硬貨の画像データを補正する。そして、変形硬貨か
ら読取られる画像データと、補正済みの正貨硬貨の画像
データとを比較して、変形硬貨の真偽を判別する。
【0079】これにより、正貨として流通可能な程度に
変形した硬貨が、リジェクトされることなく、正貨とし
て判定されることになる。つまり、人手に頼る頻度を減
らすことができ、結果的には、硬貨処理装置の効率アッ
プにつながる。また、この硬貨処理装置によれば、変形
硬貨だけを識別することもできる。つまり、変形した正
貨を流通不能な正貨として識別し、変形していない正貨
を流通可能な正貨として識別することもできる。これに
より、一層の効率化を図ることができる。
【0080】なお、上記説明した識別処理1及び識別処
理2を組み合わせて、硬貨の識別を行うようにしてもよ
い。
【0081】
【発明の効果】この発明によれば、下記の硬貨識別装置
及び硬貨識別方法を提供することができる。
【0082】(1)画像認識による硬貨識別精度に優れ
た硬貨識別装置。
【0083】(2)画像認識による硬貨識別精度に優れ
た硬貨識別方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る硬貨処理装置(硬貨識別装置)
の概略を示す断面図。
【図2】図1に示す硬貨処理装置に組込まれた鑑査部
((a)平面図、(b)側面図、(c)断面図)を示す
図。
【図3】図2に示す鑑査部における材質センサの構成を
概略的に示す図。
【図4】図2に示す鑑査部に組込まれた径センサの断面
図。
【図5】図1に示す硬貨処理装置の制御系を示すととも
に、図2に示す鑑査部の制御系を示すブロック図。
【図6】鑑査部に組込まれたイメージセンサによる硬貨
の識別方法の一例を説明するための図。
【図7】識別処理1(識別対象の硬貨の径に基づき正貨
画像データを補正)を説明するためのフローチャート。
【図8】識別処理1の概略を説明するための図。
【図9】識別処理2(識別対象の硬貨の厚さ(高さ)に
基づき正貨画像データを補正)を説明するためのフロー
チャート。
【図10】識別処理2の概略を説明するための図。
【符号の説明】
7…鑑査部 30…イメージセンサ 40…径センサ 60…材質センサ 80…厚さセンサ 91a、91b…ROM

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正貨の画像データを格納する格納手段と、 識別対象の硬貨の径を検出する検出手段と、 前記識別対象の硬貨の画像を読取る読取手段と、 前記検出手段により検出された径の値に応じて、前記格
    納手段に格納された正貨の画像データを補正して、この
    補正された正貨の画像データと前記読取手段により読取
    られた画像データとを比較して、前記識別対象の硬貨を
    識別する識別手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  2. 【請求項2】正貨の画像データを格納する格納手段と、 識別対象の硬貨の長径及び短径を検出する検出手段と、 前記識別対象の硬貨の画像を読取る読取手段と、 前記検出手段により検出された長径及び短径の比率に応
    じて、前記格納手段に格納された正貨の画像データを補
    正して、この補正された正貨の画像データと前記読取手
    段により読取られた画像データとを比較して、前記識別
    対象の硬貨を識別する識別手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  3. 【請求項3】正貨の画像データを格納する格納手段と、 識別対象の硬貨の長径及び短径を検出する検出手段と、 前記識別対象の硬貨の画像を読取る読取手段と、 前記格納手段に格納された正貨の画像データを回転させ
    るとともに、前記検出手段により検出された長径及び短
    径の比率に応じて順次補正し、この補正により得られる
    複数の補正された正貨の画像データと前記読取手段によ
    り読取られた画像データとを比較して類似度を算出し、
    この類似度から前記識別対象の硬貨を識別する識別手段
    と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  4. 【請求項4】識別対象の硬貨の径を検出するとともに、
    この識別対象の硬貨の画像を読取る第1のステップと、 前記第1のステップにより検出された径の値に応じて、
    予め格納された正貨の画像データを補正する第2のステ
    ップと、 前記第2のステップにより補正された正貨の画像データ
    と前記第1のステップにより読取られた画像データとを
    比較して、前記識別対象の硬貨を識別する第3のステッ
    プと、 を備えたことを特徴とする硬貨識別方法。
  5. 【請求項5】識別対象の硬貨の長径及び短径を検出する
    とともに、この識別対象の硬貨の画像を読取る第1のス
    テップと、 前記第1のステップにより検出された長径及び短径の比
    率に応じて、予め格納された正貨の画像データを補正す
    る第2のステップと、 前記第2のステップにより補正された正貨の画像データ
    と前記第1のステップにより読取られた画像データとを
    比較して、前記識別対象の硬貨を識別する第3のステッ
    プと、 前記第1のステップにより検出された長径及び短径の比
    率が規定値以上で、且つ前記第3のステップにより識別
    対象の硬貨が正貨に該当するものとして識別されたと
    き、この識別対象の硬貨を変形した正貨と判定し、前記
    第1のステップにより検出された長径及び短径の比率が
    規定値未満で、且つ前記第3のステップにより識別対象
    の硬貨が正貨に該当するものとして識別されたとき、こ
    の識別対象の硬貨を変形していない正貨と判定する第4
    のステップと、 を備えたことを特徴とする硬貨識別方法。
  6. 【請求項6】正貨の画像データを格納する格納手段と、 識別対象の硬貨の高さを検出する検出手段と、 前記識別対象の硬貨の画像を読取る読取手段と、 前記検出手段により検出された高さの値に応じて、前記
    格納手段に格納された正貨の画像データを補正して、こ
    の補正された正貨の画像データと前記読取手段により読
    取られた画像データとを比較して、前記識別対象の硬貨
    を識別する識別手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  7. 【請求項7】正貨の画像データを格納する格納手段と、 識別対象の硬貨の高さを検出する検出手段と、 前記識別対象の硬貨の画像を読取る読取手段と、 前記格納手段に格納された正貨の画像データを回転させ
    るとともに、前記検出手段により検出された高さの値に
    応じて順次補正し、この補正により得られる複数の補正
    された正貨の画像データと前記読取手段により読取られ
    た画像データとを比較して類似度を算出し、この類似度
    から前記識別対象の硬貨を識別する識別手段と、 を備えたことを特徴とする硬貨識別装置。
  8. 【請求項8】識別対象の硬貨の高さを検出するととも
    に、この識別対象の硬貨の画像を読取る第1のステップ
    と、 前記第1のステップにより検出された高さの値に応じ
    て、予め格納された正貨の画像データを補正する第2の
    ステップと、 前記第2のステップにより補正された正貨の画像データ
    と前記第1のステップにより読取られた画像データとを
    比較して、前記識別対象の硬貨を識別する第3のステッ
    プと、 を備えたことを特徴とする硬貨識別方法。
  9. 【請求項9】識別対象の硬貨の高さを検出するととも
    に、この識別対象の硬貨の画像を読取る第1のステップ
    と、 前記第1のステップにより検出された高さの値に応じ
    て、予め格納された正貨の画像データを補正する第2の
    ステップと、 前記第2のステップにより補正された正貨の画像データ
    と前記第1のステップにより読取られた画像データとを
    比較して、前記識別対象の硬貨を識別する第3のステッ
    プと、 前記第1のステップにより検出された高さが規定値以上
    で、且つ前記第3のステップにより識別対象の硬貨が正
    貨に該当するものとして識別されたとき、この識別対象
    の硬貨を変形した正貨と判定し、前記第1のステップに
    より検出された高さが規定値未満で、且つ前記第3のス
    テップにより識別対象の硬貨が正貨に該当するものとし
    て識別されたとき、この識別対象の硬貨を変形していな
    い正貨と判定する第4のステップと、 を備えたことを特徴とする硬貨識別方法。
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