JP2000250218A - 化学増幅系ネガ型レジスト材料 - Google Patents

化学増幅系ネガ型レジスト材料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストを薄膜化しても十分なエッチング耐
性が得られ、十分な焦点深度を確保することができる化
学増幅系ネガ型レジスト材料を提供する。 【解決手段】 ベース樹脂、光酸発生剤、架橋剤、及び
一般式Si(OR)n R′4-n (式中、RおよびR′は
互いに同一でも異なっていてもよい炭素数1〜8のアル
キル基またはアリール基、nは1〜4の整数を示し、n
が2,3または4のときRは全て同一でも異なっていて
もよく、同様にnが1または2のときR′は全て同一で
も異なっていてもよい)で表されるシラン単量体を含有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化学増幅系ネガ
型レジスト材料に関し、特に、エッチング耐性に優れた
遠紫外線用の化学増幅系ネガ型レジスト材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化学増幅系のフォトレジスト材料
が知られている。このレジスト材料は、ベース樹脂、光
酸発生剤、更には架橋剤等を含み、露光により光酸発生
剤から発生した酸が触媒として働き、1つのターシャリ
ーブトキシカルボニル(tBOC)基を脱離させる反応
を起こした後、続けて多くのレジスト反応(化学増幅反
応)を起こさせることができる。
【0003】このようなレジスト材料として、例えば、
ポリヒドロキシスチレンのベース樹脂、光酸発生剤、及
びヘキサメトキシメチルメラミンの架橋剤からなる、化
学増幅系ネガ型レジスト材料がある。
【0004】また、最近の集積回路における高集積化及
び高速化の要求により、パターンルールの微細化が進ん
でいるが、これに対応して、g線(波長436nm)又
はi線(波長365nm)よりも波長が短い遠紫外線を
露光光源として使用した、遠紫外線リソグラフィーが行
われている。この遠紫外線リソグラフィーでは、例え
ば、KrFエキシマレーザ(波長248nm)が露光光
源として使用される。
【0005】このような状況のもと、従来の化学増幅系
ネガ型レジスト材料において、KrFエキシマレーザ光
を用いた遠紫外線リソグラフィーを行うことにより、光
酸発生剤から発生した酸を触媒として、樹脂が架橋剤に
より架橋され、露光部が現像液に溶けなくなってレジス
トパターンが形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化学増幅系ネガ型レジスト材料を用いて遠紫外線リソグ
ラフィーにより形成したレジストパターンの場合、レジ
スト構造が全て有機物からなりエッチングガスに対する
選択比が十分ではないため、薄膜化するとエッチング時
のレジストの残膜率が低く、エッチング用マスクとして
の機能を確保することが困難であった。
【0007】このように、エッチング耐性が弱いことか
らレジスト膜を厚くする必要があり、例えば、0.50
μmの膜厚でパターニングしていたが、KrFエキシマ
レーザ光の波長以下の0.15μmラインアンドスペー
ス(L&S)での焦点深度は、0.40μmと不十分で
あった。
【0008】つまり、エッチング耐性の観点からレジス
トの薄膜化が困難となり、KrFエキシマレーザ光の波
長以下での十分な焦点深度の確保が困難となる。焦点深
度の条件が厳しくなって十分な焦点深度が得られなくな
ると、形状不良をもたらす。また、アスペクト比が高く
なってしまいパターン倒れを生じ易かった。
【0009】この発明の目的は、レジストを薄膜化して
も十分なエッチング耐性が得られ、十分な焦点深度を確
保することができる化学増幅系ネガ型レジスト材料を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る化学増幅系ネガ型レジスト材料は、
ベース樹脂、光酸発生剤、架橋剤、及び一般式Si(O
R)n R′4-n (式中、RおよびR′は互いに同一でも
異なっていてもよい炭素数1〜8のアルキル基またはア
リール基、nは1〜4の整数を示し、nが2,3または
4のときRは全て同一でも異なっていてもよく、同様に
nが1または2のときR′は全て同一でも異なっていて
もよい)で表されるシラン単量体を含有することを特徴
としている。
【0011】上記構成を有することにより、ベース樹
脂、光酸発生剤、架橋剤、及び一般式Si(OR)
n R′4-n で表されるシラン単量体を含有する化学増幅
系ネガ型レジスト材料からなるネガ型レジストを形成す
ることができる。これにより、ネガ型レジストを薄膜化
しても、十分なエッチング耐性を得ることができ、十分
な焦点深度を確保することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0013】この発明の実施の形態に係る化学増幅系ネ
ガ型フォトレジスト材料は、ベース樹脂、光酸発生剤
(photo acid generator:PA
G)、架橋剤、及び一般式Si(OR)n R′4-n (式
中、RおよびR′は互いに同一でも異なっていてもよい
炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基、nは1〜
4の整数を示し、nが2,3または4のときRは全て同
一でも異なっていてもよく、同様にnが1または2のと
きR′は全て同一でも異なっていてもよい)で表される
シラン単量体(モノマー)を含有している。
【0014】このようなシラン単量体としては、一般式
Si(OR)4 で表されるアルコキシシラン、及び一般
式Si(OR)n R′4-n [但し、n=1,2,3]で
表されるアルコキシアルキルシランがある。
【0015】一般式Si(OR)4 で表すアルコキシシ
ランには、例えば、下記の化学構造で示す、(1)テト
ラメトキシシラン、(2)テトラエトキシシラン、
(3)ジメトキシジエトキシシラン等がある。
【0016】
【化1】
【0017】一般式Si(OR)3 R′で表すアルコキ
シアルキルシランには、例えば、下記の化学構造で示
す、(4)トリメトキシメチルシラン、(5)トリメト
キシエチルシラン、(6)ジメトキシエトキシエチルシ
ラン、(7)トリメトキシフェニルシラン、(8)トリ
エトキシエチルシラン、(9)トリエトキシメチルシラ
ン、(10)メトキシジエトキシメチルシラン、(1
1)トリエトキシフェニルシラン等がある。
【0018】
【化2】
【0019】一般式Si(OR)2 R′2 で表すアルコ
キシアルキルシランには、例えば、下記の化学構造で示
す、(12)ジメトキジメチルシラン、(13)ジメト
キシメチルエチルシラン、(14)ジメトキシジエチル
シラン、(15)ジメトキシジフェニルシラン、(1
6)ジエトキシジエチルシラン、(17)ジエトキシメ
チルエチルシラン、(18)ジエトキシジメチルシラ
ン、(19)メトキシエトキシジフェニルシラン、(2
0)メトキシエトキシジメチルシラン、(21)メトキ
シエトキシメチルエチルシラン、(22)メトキシエト
キシジエチルシラン、(23)ジエトキシジフェニルシ
ラン、(24)ジメトキシメチルフェニルシラン、(2
5)ジメトキシエチルフェニルシラン、(26)メトキ
シエトキシメチルフェニルシラン、(27)メトキシエ
トキシエチルフェニルシラン、(28)ジエトキシメチ
ルフェニルシラン、(29)ジエトキシエチルフェニル
シラン等がある。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】一般式Si(OR)R′3 で表すアルコキ
シアルキルシランには、例えば、下記の化学構造で示
す、(30)メトキシトリメチルシラン、(31)メト
キシジメチルエチルシラン、(32)メトキシメチルジ
エチルシラン、(33)メトキシジメチルエチルシラ
ン、(34)エトキシトリメチルシラン、(35)エト
キシジメチルエチルシラン、(36)エトキシメチルジ
エチルシラン、(37)エトキシトリエチルシラン、
(38)メトキシジメチルフェニルシラン、(39)メ
トキシメチルエチルフェニルシラン、(40)メトキシ
ジエチルフェニルシラン、(41)エトキシジメチルフ
ェニルシラン、(42)エトキシメチルエチルフェニル
シラン、(43)エトキシジエチルフェニルシラン、
(44)メトキシメチルジフェニルシラン、(45)メ
トキシエチルジフェニルシラン、(46)エトキシメチ
ルジフェニルシラン、(47)エトキシエチルジフェニ
ルシラン、(48)メトキシトリフェニルシラン、(4
9)エトキシトリフェニルシラン等がある。
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】化学増幅系ネガ型フォトレジスト材料に含
有されるアルコキシル基を含むシラン単量体は、上述し
たこれらアルコキシシラン或いはアルコキシアルキルシ
ランを、1種類或いは2種類以上含んで構成されてい
る。
【0028】また、光酸発生剤として、例えば、下記の
化学構造で示す、(50)トリフェニルスルホニウムト
リフルオロメタンスルホン酸、(51)トリフェニルス
ルホニウムメタンスルホン酸、(52)ジフェニルヨー
ドニウムトリフルオロメタンスルホン酸、(53)ジフ
ェニルヨードニウムメタンスルホン酸、(54)フタル
イミドトリフルオロメタンスルホン酸、(55)フタル
イミドトリメタンスルホン酸、(56)ナフタルイミド
トリフルオロメタンスルホン酸、(57)ナフタルイミ
ドメタンスルホン酸等の何れかを用いることができる。
【0029】
【化9】
【0030】同様に、光酸発生剤として、例えば、下記
の化学構造で示す、(58)トリフェニルスルホニウム
トルエンスルホン酸、(59)トリフェニルスルホニウ
ムシクロヘキシルスルホン酸、(60)ジフェニルヨー
ドニウムトルエンスルホン酸、(61)ジフェニルヨー
ドニウムシクロヘキシルスルホン酸、(62)フタルイ
ミドトルエンスルホン酸、(63)フタルイミドシクロ
ヘキシルスルホン酸、(64)ナフタルイミドトルエン
スルホン酸、(65)ナフタルイミドシクロヘキシルス
ルホン酸等の何れかを用いることができる。
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】また、架橋剤として、例えば、下記の化学
構造で示す、(66)ヘキサメトキシメチルメラミン、
(67)テトラキス(メトキシメチル)グリコールウリ
ル、(68)1,3−ビス(メトキシメチル)−4,5
−ビス(メトキシ)エチレンウレア、(69)1,3−
(メトキシメチル)ウレア等の何れかを用いることがで
きる。
【0034】
【化12】
【0035】次に、ベース樹脂(レジスト組成樹脂)と
してポリヒドロキシスチレン(PHS)、光酸発生剤、
架橋剤としてヘキサメトキシメチルメラミンを用い、テ
トラメトキシシランを対樹脂重量比で、例えば10%含
有する、化学増幅系のネガ型遠紫外線フォトレジスト材
料を作成した。
【0036】この化学増幅系のネガ型遠紫外線フォトレ
ジスト材料を用い、フォトレジストの初期膜厚を0.1
5μmとして、下記条件の下、レーザステッパにより、
ポリシリコン基板上に設けられた有機反射防止膜の上に
0.15μmL&Sを形成した。
【0037】基板:ポリシリコン基板 露光条件:KrFエキシマレーザー、投影レンズの開口
数(NA)0.60、レチクルへ向けてのレンズの開口
数(σ)0.75 現像条件:2.38%テトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド(TMAH)水溶液/60秒 エッチング条件:Cl2 系ガス 図1は、この発明の実施の形態に係る化学増幅系ネガ型
レジストを用いたレジストパターンの形成工程を示す工
程図である。図1に示すように、先ず、ポリシリコン基
板10上に、スピンコート(回転塗布)方法により上述
したネガ型フォトレジスト材料を塗布する((a)参
照)。なお、ポリシリコン基板10上には、有機反射防
止膜(図示しない)が設けられている。
【0038】次に、約80℃で90秒間、ホットプレー
ト等の加熱手段によりプリベーク(Prebake:P
B)処理を行い、約0.15〜0.35μmの膜厚を有
するネガ型フォトレジスト膜11を形成する((b)参
照)。
【0039】PB処理後、露光装置(図示しない)によ
り、KrFエキシマレーザー光を用い、ネガ型フォトレ
ジスト膜11を、フォトマスク12を介して選択的に露
光する((c)参照)。この露光により、ネガ型フォト
レジスト膜11の露光領域では、光酸発生剤から酸(H
+ )が発生する。
【0040】露光後、ネガ型フォトレジスト膜11を、
約105〜115℃で90秒間、加熱処理する((d)
参照)。この露光後の加熱処理(Post−Expos
ure Bake:PEB)時、ネガ型フォトレジスト
膜11の露光領域では、テトラメトキシシランが、光酸
発生剤から発生した酸(H+ )による酸触媒反応により
縮合重合反応を引き起こす。
【0041】この縮合重合反応により、Si−O結合が
発生して樹脂の架橋が起こり、架橋反応により、有機高
分子がネガ型フォトレジスト膜11に架橋領域、即ち、
シリカ(SiO2 )のチェーンネットワークが形成され
る。この化学反応式を下記に示す。
【0042】
【化13】
【0043】なお、光酸発生剤が異なることによりパタ
ーン形状が変化し、この変化により、焦点深度及び解像
度が影響を受ける。光酸発生剤による酸の発生が多い
と、拡散長が短くなって側壁の凹凸が大きくなるが、逆
に、拡散長が長過ぎると像のダレが生じる。
【0044】その後、2.38%テトラメチルアンモニ
ウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液からなる現
像液に、60秒間浸漬する。これにより、ネガ型フォト
レジスト膜11の未露光部が選択的に溶解除去され、ポ
リシリコン基板10上にネガティブレジストパターン1
3が形成される((e)参照)。
【0045】上述したネガ型フォトレジスト膜11は、
テトラメトキシシラン添加量最適化によりTMAHによ
る現像が可能である。そして、Cl2 系ガスにより、有
機反射防止膜及びポリシリコンをエッチングしたとこ
ろ、フォトレジスト膜11の残膜率は50%であり、問
題なくエッチングできた。
【0046】つまり、シリカは、Cl2 ガスによりエッ
チングされず、ネガ型フォトレジスト膜11は、内部構
造にシリカを含有する有機無機ハイブリッド材料である
ために、基板の下地構造がSi酸化膜以外の、例えば、
有機反射防止膜及びポリシリコン等の場合、エッチング
耐性が飛躍的に向上する。因みに、このCl2 ガスによ
るエッチングレートは、ノボラック樹脂からなるi線レ
ジスト比で0.50であった。
【0047】また、このネガ型フォトレジスト膜11は
薄膜化が可能なので、薄膜化により透過率が増すことか
ら、0.15μmL&Sにおける焦点深度は0.8μm
となり、0.50μm厚の従来のレジストの焦点深度
0.40μmよりも向上した。
【0048】更に、薄膜化によりアスペクト比が低くな
り安定化するため、パターン倒れは全くなく、TMAH
による現像のため、シリル化プロセスに比べ、ラフネス
が小さい矩形のレジストパターンを得ることができた。
また、残渣、即ち現像残りが出てしまうということもな
い。
【0049】上記ネガ型フォトレジスト膜11と同様
に、光酸発生剤及び架橋剤に加えて、アルコキシル基を
含むシラン単量体(アルコキシシラン若しくはアルコキ
シアルキルシラン)を含有するネガ型遠紫外線フォトレ
ジスト材料において、アルコキシシラン若しくはアルコ
キシアルキルシラン、光酸発生剤、及び架橋剤につい
て、上述した各個を組み合わせた場合の実施例を、下記
の表(1)に示す。
【0050】この表(1)には、各架橋剤、各光酸発生
剤、及び各アルコキシシラン若しくは各アルコキシアル
キルシランの組み合わせが、それぞれの含有割合と共に
示され、更に、プリベークの温度/時間(℃/秒)、レ
ジスト膜厚(μm)、PEBの温度/時間(℃/秒)、
解像力(μm)、0.15μmL&Sでの焦点深度、及
び対i線レジスト比のエッチングレートが示されてい
る。
【0051】アルコキシシラン若しくはアルコキシアル
キルシランの対樹脂重量比含有率は、大略0.1〜50
%とし、望ましくは1〜20%とするが、含有率10%
前後で最適化するものと思われる。
【0052】なお、表(1)に示す各実施例との比較の
ために、アルコキシシラン若しくはアルコキシアルキル
シランの何れも含有しない従来例を表(2)に示す。表
(2)は、表(1)と同様に表示され、表(2)の各従
来例の組み合わせは、アルコキシシラン若しくはアルコ
キシアルキルシランが「無し」である他は、表(1)の
各実施例の組み合わせと対応しており、同一番号が付さ
れている。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】表(1)及び表(2)から分かるように、
実施例(表(1)参照)では、従来例(表(2)参照)
に比べ、レジスト膜厚が略半分になって焦点深度が向上
し、対i線レジスト比のエッチングレートが確実に改善
されている。
【0056】エッチングレートの改善例としては、例え
ば、架橋剤がヘキサメトキシメチルメラミン10%、光
酸発生剤がトリフェニルスルホニウムトリフルオロメタ
ンスルホン酸3%、これらに加えて、テトラメトキシシ
ラン10%或いはエトキシメチルジフェニルシラン9%
を含有する場合、1.6から0.5へと略3倍程度改善
される。
【0057】このように、この発明によれば、ベース樹
脂、光酸発生剤及び架橋剤に加えて、テトラメトキシシ
ランを出発組成とする、アルコキシル基を含むシラン単
量体を含有する化学増幅系のネガ型レジスト材料によ
り、ポリシリコン基板上にネガ型レジスト膜を形成する
ことができる。
【0058】このポリシリコン基板上に形成されたネガ
型レジスト膜は、加熱処理を経ることで内部構造にシリ
カ(SiO2 )が発生することになり、エッチング耐性
に優れ、且つ、約0.30μm以下の薄膜化が可能な遠
紫外線用の化学増幅系のネガ型フォトレジスト膜とな
る。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ベース樹脂、光酸発生剤、架橋剤、及び一般式Si
(OR)n R′4-n で表されるシラン単量体を含有する
化学増幅系ネガ型レジスト材料からなるネガ型レジスト
を形成することができるので、ネガ型レジストを薄膜化
しても、十分なエッチング耐性を得ることができ、十分
な焦点深度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る化学増幅系ネガ型
レジストを用いたレジストパターンの形成工程を示す工
程図である。
【符号の説明】
10 ポリシリコン基板 11 ネガ型フォトレジスト膜 12 フォトマスク 13 ネガティブレジストパターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース樹脂、光酸発生剤、架橋剤、及び一
    般式Si(OR)n R′4-n (式中、RおよびR′は互
    いに同一でも異なっていてもよい炭素数1〜8のアルキ
    ル基またはアリール基、nは1〜4の整数を示し、nが
    2,3または4のときRは全て同一でも異なっていても
    よく、同様にnが1または2のときR′は全て同一でも
    異なっていてもよい)で表されるシラン単量体を含有す
    ることを特徴とする化学増幅系ネガ型レジスト材料。
  2. 【請求項2】前記一般式中、RおよびR′はメチル基、
    エチル基またはフェニル基であることを特徴とする請求
    項1に記載の化学増幅系ネガ型レジスト材料。
  3. 【請求項3】ポリシリコン基板上に、請求項1または2
    に記載の化学増幅系ネガ型レジスト材料を塗布し、ネガ
    型フォトレジスト膜を形成する工程と、 前記ネガ型フォトレジスト膜を露光し光酸発生剤から酸
    を発生させる工程と、 露光後、前記ネガ型フォトレジスト膜を加熱処理し、酸
    触媒反応により樹脂の架橋を引き起こす露光後加熱処理
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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