JP2000248926A - 二重管排気マニホールド - Google Patents

二重管排気マニホールド

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JP2000248926A
JP2000248926A JP11053445A JP5344599A JP2000248926A JP 2000248926 A JP2000248926 A JP 2000248926A JP 11053445 A JP11053445 A JP 11053445A JP 5344599 A JP5344599 A JP 5344599A JP 2000248926 A JP2000248926 A JP 2000248926A
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pipe
double
tube
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inner tube
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JP11053445A
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Toru Hisanaga
徹 久永
Kazuhiro Furuhashi
一弘 古橋
Fumio Hosoda
文男 細田
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Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Yutaka Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、構造が簡単で、溶接部分を極力な
くして剛性を確保すると共に放射音を低減し、複数の二
重管の集合部に別途部品を必要とすることなく、内管と
外管との間に生じる熱膨張差を吸収するための中空部位
を内管に伸び応力がかかる部分に対応して部分的に大き
い間隔で設けることで二重管排気マニホールドの小型化
を図ることが出来る二重管排気マニホールドを提供する
ことを可能にすることを目的としている。 【解決手段】 外管3と内管4とを一体的に湾曲した二
重管排気マニホールド1,2の曲げ部1a,2aに液圧
成形により外管3及び内管4の一部が外部に膨出して形
成された枝管形成部7,8を有して構成したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の二重管
排気マニホールドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関(エンジン)と、排
気ガスの浄化を図る触媒との間に配置される排気マニホ
ールドでは、触媒の活性温度を維持するために排気ガス
の保温を図るための二重管排気マニホールドが提案され
ている。
【0003】従来の二重管排気マニホールドの一例とし
て図13に示す特許第2736508 号公報(公知例1)に開示
された技術では内側のチューブ状ライナー101 と外側の
チューブ状ジャケット102 との間にエアーギャップ103
を有し、前記内側のチューブ状ライナー101 と外側のチ
ューブ状ジャケット102 は夫々が半分のシェルを合わせ
て溶接されたり、若しくは内側のチューブ状ライナー10
1 と外側のチューブ状ジャケット102 とが液圧成形(ハ
イドロフォーミング)により製造されるとしている。
【0004】また、図14に示す実公平2-40249 号公報
(公知例2)には外管201 と内管202を断熱のための間
隙を介在させて二重に嵌合して排気管203 を形成し、該
排気管203 の複数個(4個)を1つの排気集合部204 に
接続した排気マニホールド205が開示されている。
【0005】また、図15(a)〜(e)に示す特開昭62
-206217 号公報(公知例3)には、1本の排気管形成用
の金属パイプ301 をU字状に折曲し、その折曲部の中央
部の壁面に排気穴302 を穿設し、該排気穴302 の周壁を
バーリング加工により外方へ引き出して排気口部303 を
形成し、該排気口部303 に下流側排気管304 を接続した
ものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、図13に示す公知例1の技術では、排気
ポートフランジ104 に接続された4つの排気ポートオリ
フィス105 から1つの放出出口106 に至るまでの構造が
一体的に形成されており、内側のチューブ状ライナー10
1 と外側のチューブ状ジャケット102 の形状が複雑であ
る。
【0007】内側のチューブ状ライナー101 と外側のチ
ューブ状ジャケット102 とを夫々半分のシェルをプレス
加工等により成形し、該シェルを合わせて溶接により接
続する場合、シェルの部品点数が多くなるため部品コス
トが増大し、プレス加工により曲げ部を成形する場合、
型の摩擦抵抗が材料の流れを止めて局部的に板減りが集
中して剛性を低下させる虞があり、溶接長が長くなるた
め溶接工数が増大して製造コストが増大するという問題
がある。
【0008】また、特に内側のチューブ状ライナー101
は排気ガスが接触する部分の熱容量を小さくする必要性
から通常薄肉であるため高度な溶接技術が必要とされ、
不良率が増大するという問題がある。また、溶接による
複数部品の結合により剛性が低下し、放射音が増大する
という問題がある。
【0009】一方、液圧成形(ハイドロフォーミング)
により製造する場合、軸力を使って軸方向に材料を押し
込むため材料流れが阻害されず、均一に材料が行き渡
り、板減りが集中しないという利点があるものの4つの
排気ポートオリフィス105 と1つの放出出口106 を有す
る複雑な形状で内側のチューブ状ライナー101 と外側の
チューブ状ジャケット102 とを一体的に成形する必要が
あるためハイドロフォーミング装置の構成が複雑になる
という問題があった。
【0010】また、図14に示す公知例2の技術のように
外管201 と内管202 とによる二重管からなる複数個(4
個)の排気管203 が個々独立して形成された場合、プレ
ス成形された排気集合部204 に夫々溶接して接続される
構成が一般であり、複数の排気管203 の集合部に排気集
合部204 の部品を別途必要とするため部品点数が増大す
ると共に溶接箇所が増大するという問題があった。
【0011】また、図15に示す公知例3の技術では図15
(a)に示す1本の金属パイプ301から図15(e)に示
すように2本の上流側排気管301a,301bを形成し、更に
該上流側排気管301a,301bの集合部となる排気口部303
をバーリング加工により形成することで排気集合部の部
品を省略することが出来る利点があるものの内管と外管
との間に間隙を設けた二重管の場合にはバーリング加工
により同様な排気口部を形成することが困難であるとい
う問題がある。
【0012】また、二重管の場合には内管と外管との間
に設けられる間隙により断熱層を形成して外管を通して
の熱の逃げを減らすことが出来るものであるが、これに
より内管と外管との間に大きな温度差が生じるため両者
の熱膨張差を吸収するための中空層は外管の径を大き
く、内管の径を小さく構成して全体的に確保するという
のが一般であり、内管の径は性能上の制約を受けるため
結果的に外管の径を大きくする必要があり、二重管排気
マニホールドの外形が大型化するという問題があった。
【0013】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、構造が簡単で、溶接部分を極
力なくして剛性を確保すると共に放射音を低減し、複数
の二重管の集合部に別途部品を必要とすることなく、内
管と外管との間に生じる熱膨張差を吸収するための中空
部位を内管に伸び応力がかかる部分に対応して部分的に
大きな間隔を有して設けることで二重管排気マニホール
ドの小型化を図ることが出来る二重管排気マニホールド
を提供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る二重管排気マニホールドの構成は、外管
の内部に内管を嵌挿した二重管排気マニホールドであっ
て、前記内管と外管とを一体的に湾曲成形した二重管の
外周部の一部に液圧成形(ハイドロフォーミング)によ
り前記内管と外管の間に中空層を設けると共に前記内管
及び外管の一部が外部に膨出して形成された枝管形成部
を有することを特徴とする。
【0015】本発明は、上述の如く構成したので、内管
と外管とを一体的に湾曲成形した二重管の内管と外管の
間に中空層を設けると共に該二重管の外周部の一部に該
内管及び外管の一部に外部に膨出して形成された枝管形
成部を液圧成形により容易に設けることが出来る。
【0016】即ち、内管と外管とを一体的に湾曲成形し
た二重管の外周部の一部に枝管形成部を形成する外型を
設置し、内管内、或いは内管内及び内管と外管との間に
圧力流体を圧入して内管及び外管の一部を外型内に膨出
して枝管形成部を形成することが出来る。
【0017】また、液圧成形により軸力を使って軸方向
に材料を押し込むため材料流れが阻害されず、均一に材
料が行き渡り、板減りが集中しない。また、枝管形成部
の隅々まで材料を均一に供給出来る。
【0018】また、1つの二重管を湾曲して枝管形成部
を中心に2つの二重管を構成することが出来るので構造
が簡単であり、複数部品の結合がない一体構造であるた
め高い剛性が得られ、放射音を低減することが出来る。
しかも2つの二重管の集合部に別途部品を必要としない
ので部品点数を削減することが出来る。
【0019】前記枝管形成部を1つ設けた場合には1つ
の二重管を湾曲して枝管形成部を中心に2つの二重管を
構成することが出来、前記枝管形成部を複数設けた場合
には1つの二重管を湾曲すると共に複数の枝管形成部に
他の複数の二重管を接続して2つ以上の二重管を連結し
た二重管排気マニホールドを容易に形成することが出来
る。
【0020】また、熱膨張により前記内管に伸び応力が
かかる部分に対応して前記内管と前記外管との間に前記
内管の伸び応力による変形を吸収し得る一般部の中空層
よりも大きな間隔の中空部位を設けた場合には該中空部
位により内管と外管との間に生じる熱膨張差を効果的に
吸収することが出来、該中空部位を内管と外管との間に
全体的に大きくする必要がないので、その分内管と外管
との間の一般部の中空層の間隔を小さくして二重管排気
マニホールドの小型化を図ることが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る二重管排気
マニホールドの一実施形態を具体的に説明する。図1は
本発明に係る二重管排気マニホールドの第1実施形態の
構成を示す一部断面説明図である。尚、以下の各実施形
態で示す各部材の材料、数値、配置関係等は具体例とし
て記載したものであり、本発明がこれ等によって限定さ
れるものではない。
【0022】図1において、1及び2は外管3の内部に
内管4を嵌挿した二重管排気マニホールドであり、外管
3と内管4とが一体的に湾曲成形されている。本実施形
態では外管3及び内管4は耐酸化性や耐腐食性の高いス
テンレス材で構成されるが、他の金属材料を用いても良
い。
【0023】二重管排気マニホールド1,2の湾曲成形
に際しては、図示しないエンジン側に接続されるフラン
ジ5から排気ガスの浄化を行う図示しない触媒側に接続
されるフランジ6に至る排気経路長の略2倍の長さを有
する直線状の外管3及び該外管3の内部に嵌挿される内
管4を用意し、例えば、外管3の内部に内管4を嵌挿し
て外管3の内壁面と内管4の外壁面とを密着した直線状
の二重管とする。
【0024】密着した二重管を形成する方法としては、
例えば、外管3の内部に内管4を嵌挿して外管3と内管
4との間に間隙を有する中空二重管の状態で液体バスの
中に浸漬して内管4の内部に流体を充満させ、該内管4
の両端部にプラグを当てがって閉鎖すると共に該プラグ
を通して内管4内に圧力流体を圧入して該内管4の内部
圧力を所定のレベルまで増大させることで内管4を膨張
させて内管4の外壁面と外管3内壁面とを密着させた二
重管を形成することが出来る。
【0025】そして、前記直線状の密着二重管を一体的
に湾曲させて図1に示す所定の曲率Rを有する曲げ部1
a,2aを形成して二重管排気マニホールド1,2を夫
々成形する。直線状の密着二重管を湾曲する方法として
は、例えば、密着二重管を液体バスの中に浸漬して内管
4の内部に流体を充満させ、該内管4の両端部にプラグ
を当てがって閉鎖すると共に該液体バス内に設置された
周知の曲げ加工手段により所定の曲率Rで湾曲する。
【0026】また、他の湾曲方法としては、内管4内に
砂やセラミックボール等の詰め物を詰めた後、周知の曲
げ加工手段により所定の曲率Rで湾曲することでも良
い。
【0027】次に湾曲成形した密着二重管の外周部の一
部である二重管排気マニホールド1,2の略中央部に形
成された曲げ部1a,2aに液圧成形(ハイドロフォー
ミング)により内管4と外管3の一部が外部に膨出した
枝管形成部7,8を夫々形成する。
【0028】液圧成形により軸力を使って軸方向に材料
を押し込むため材料流れが阻害されず、均一に材料が行
き渡り、板減りが集中しない。また、枝管形成部7,8
の隅々まで材料を均一に供給出来る。
【0029】具体的には、外管3と内管4とを一体的に
湾曲成形した密着二重管の外周部の一部で枝管形成部
7,8を形成する部位の外管3と内管4の両方に連通し
た小さな開口穴を穿設した後、液体バスの中に湾曲した
密着二重管を浸漬して該密着二重管の内管4の内部に流
体を充満させ、該密着二重管に形成した前記開口穴に対
応する位置に枝管形成部7,8を形成する外型を設置
し、密着二重管の両端部にプラグを当てがって閉鎖する
と共に該プラグを通して内管4内に圧力流体を圧入して
密着二重管の内管4の内部圧力を所定のレベルまで増大
させることで該外管3及び内管4の一部を枝管形成部
7,8を形成する外型内に膨出して枝管形成部7,8を
形成することが出来る。
【0030】その後、更に枝管形成部7,8を形成した
密着二重管を液体バスの中に浸漬した状態で該密着二重
管の内管4の内部に流体を充満させ、該密着二重管に形
成した枝管形成部7,8にプラグを当てがって閉鎖する
と共に外管3の外周面を拘束するための外型を設置し、
密着二重管の両端部にプラグを当てがって閉鎖すると共
に該プラグを通して外管3と内管4との間に圧力流体を
圧入して密着二重管の外管3と内管4との間の内部圧力
を所定のレベルまで増大させることで外管3と内管4と
の間に所定の間隙を有する中空層9を形成して断熱層を
形成することが出来る。
【0031】尚、密着二重管となった外管3と内管4と
の間に圧力流体を圧入する場合、予め外管3と内管4と
の間に圧力流体を圧入するための圧入口が形成されてい
る。
【0032】また、この時、内管4の軸方向の両端部及
び枝管形成部7,8には外管3の内壁面に当接する突出
部10が形成されるようにプラグ及び外型が設定されてい
る。そして、この突出部10が外管3の内壁面に当接する
ことで外管3と内管4との間の中空層9が維持された状
態で外管3の内部に内管4が支持される。更に外管3の
軸方向の両端部がフランジ5に溶接され、枝管形成部
7,8の外管3の端部がフランジ6に溶接して接続され
る。
【0033】上記構成によれば、液圧成形(ハイドロフ
ォーミング)により外管3及び内管4をリフォーム出来
るので、直線状の密着二重管を曲げ加工した際に曲げ部
1a,2aが偏平形状等に変形しても該変形を修復する
ことが出来、密着二重管の状態で曲げることで比較的極
小の曲率半径にも対応出来る。
【0034】また、液圧成形(ハイドロフォーミング)
により外管3と内管4との間の中空層9を高精度且つ均
一に維持出来るため不必要に大きな間隔を空ける必要が
無く、二重管排気マニホールド1,2を小型化出来る。
【0035】尚、上記構成では直線状の外管3と内管4
とを密着二重管で形成した後、湾曲するように構成した
が、他の構成として外管3と内管4との間に間隙を有し
た中空二重管の状態で湾曲することも出来る。
【0036】この場合、直線状の中空二重管を湾曲する
方法としては、例えば、中空二重管を液体バスの中に浸
漬して内管4の内部及び外管3と内管4との間に流体を
充満させ、該外管3及び内管4の両端部にプラグを当て
がって閉鎖すると共に該液体バス内に設置された周知の
曲げ加工手段により所定の曲率Rで湾曲する。
【0037】また、他の湾曲方法としては、内管4内及
び外管3と内管4との間に砂やセラミックボール等の詰
め物を詰めた後、周知の曲げ加工手段により所定の曲率
Rで湾曲することでも良い。
【0038】次に湾曲成形した中空二重管の外周部の一
部である二重管排気マニホールド1,2の略中央部に形
成された曲げ部1a,2aに液圧成形により外管3と内
管4の一部が外部に膨出した枝管形成部7,8を夫々形
成する。
【0039】具体的には、外管3と内管4とを一体的に
湾曲成形した中空二重管の外周部の一部で枝管形成部
7,8を形成する部位の外管3と内管4の両方に連通し
た小さな開口穴を穿設した後、液体バスの中に湾曲した
中空二重管を浸漬して該中空二重管の内管4の内部及び
外管3と内管4との間に流体を充満させ、該中空二重管
に形成した前記開口穴に対応する位置に枝管形成部7,
8を形成する外型を設置し、中空二重管の両端部にプラ
グを当てがって閉鎖すると共に該プラグを通して内管4
内及び外管3と内管4との間に圧力流体を圧入して中空
二重管の内管4の内部圧力及び外管3と内管4との間の
内部圧力を所定のレベルまで増大させることで外管3及
び内管4の一部を外型内に膨出して枝管形成部7,8を
形成することが出来る。
【0040】前記中空二重管の外管3と内管4との間に
形成された所定の間隙を有する中空層9をそのまま断熱
層として用いれば良いし、更に必要に応じて枝管形成部
7,8を形成した中空二重管を液体バスの中に浸漬した
状態で該中空二重管の内管4の内部及び外管3と内管4
との間に流体を充満させ、該中空二重管に形成した枝管
形成部7,8にプラグを当てがって閉鎖すると共に外管
3の外周面を拘束するための外型を設置し、中空二重管
の両端部にプラグを当てがって閉鎖すると共に該プラグ
を通して外管3と内管4との間に圧力流体を圧入して中
空二重管の外管3と内管4との間の内部圧力を所定のレ
ベルまで増大させることで外管3と内管4との間の間隙
を修正して新たに所定の間隙を有する中空層9を形成し
て断熱層を形成することも出来る。
【0041】上記構成によれば、外管3と内管4とを一
体的に湾曲成形した二重管の外管3と内管4の間に中空
層9を設けると共に該二重管の外周部の一部に該外管3
及び内管4の一部に外部に膨出して形成された枝管形成
部7,8を液圧成形により容易に設けることが出来る。
【0042】枝管形成部7,8は液圧成形(ハイドロフ
ォーミング)により軸力を使って軸方向に材料を押し込
むため材料流れが阻害されず、均一に材料が行き渡り、
板減りが集中しない。また、枝管形成部7,8の隅々ま
で材料を均一に供給出来る。
【0043】また、二重管排気マニホールド1,2は1
つの二重管を湾曲して枝管形成部7,8を中心に夫々2
つの二重管を構成することが出来るので構造が簡単であ
り、複数部品の結合がない一体構造であるため高い剛性
が得られ、放射音を低減することが出来る。しかも2つ
の二重管の集合部に別途部品を必要としないので部品点
数を削減することが出来る。
【0044】また、二重管排気マニホールド1,2に夫
々枝管形成部7,8を1つ設けた場合には1つの二重管
を湾曲して夫々枝管形成部7,8を中心に夫々2つの二
重管を構成することが出来、4気筒の場合には2つの二
重管排気マニホールド1,2で製造出来る。
【0045】次に図2を用いて本発明に係る二重管排気
マニホールドの第2実施形態について説明する。図2は
本発明に係る二重管排気マニホールドの第2実施形態の
構成を示す一部断面説明図である。尚、前記第1実施形
態と同様に構成されたものは同一の符号を付して説明を
省略する。
【0046】前記第1実施形態では外管3と内管4との
間の中空層9を二重管排気マニホールド1,2の全体に
亘って略均一に形成しているが、本実施形態では熱膨張
により内管4に伸び応力がかかる部分に対応して該外管
3と内管4との間に前記内管4の伸び応力による変形を
吸収し得る前記一般部の中空層9よりも間隔の大きい中
空部位9a,9bを設けたものである。
【0047】図2に示すような中空部位9a,9bを形
成する場合には、前記第1実施形態において、外管3と
内管4との間に圧力流体を圧入して該外管3と内管4と
の間に中空層9を形成する際に外管3の外周面を拘束す
る外型の形状を中空部位9a,9bに対応する形状に設
定しておくことで前述した液圧成形(ハイドロフォーミ
ング)により外管3の一部を外型内に膨出して中空部位
9a,9bを容易に形成することが出来る。
【0048】本実施形態では一般成形部の中空層9は約
2mm程度に設定され、熱膨張により内管4の軸方向の伸
びを考慮した中空部位9a,9bは約3.5mm程度に設
定されている。
【0049】上記構成によれば、一般部の中空層9より
も大きな間隔を有する中空部位9a,9bにより外管3
と内管4との間に生じる熱膨張差を効果的に吸収するこ
とが出来、前述した従来例のように大きな間隔の中空層
を外管3と内管4との間に全体的に設ける必要がないの
で、その分、外管3と内管4との間の間隔を小さくして
二重管排気マニホールド1,2の小型化を図ることが出
来る。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、
同様な効果を得ることが出来る。
【0050】図3及び図4は前記第1、第2実施形態に
おいて二重管排気マニホールドの曲げ限界の対策として
二重管の一部に更に曲げ部を追加した様子を示す一部断
面説明図である。
【0051】前記二重管の曲げ限界が図1及び図2の各
実施形態における曲率Rよりも大きい曲率R1 である場
合の対策として図3及び図4に示すように、二重管のフ
ランジ5からフランジ6に至る二重管排気マニホールド
1の略中央部分に更に曲率R2 の曲げ部1bを追加す
る。曲げ部1bの形成は、前述した曲げ部1aの形成と
略同様に行うことが出来る。
【0052】上記構成により、二重管の曲げ限界よりも
小さい曲率で二重管排気マニホールド1を湾曲する必要
がある場合でも二重管排気マニホールド1に更に曲げ部
1bを追加したことにより二重管の曲げ限界を越えるこ
となくフランジ5,6に設置することが出来る。尚、必
要に応じて更に他の複数の曲げ部を追加して形成するこ
とも可能である。
【0053】次に図5及び図6を用いて本発明に係る二
重管排気マニホールドの第3、第4実施形態について説
明する。図5は本発明に係る二重管排気マニホールドの
第3実施形態の構成を示す一部断面説明図、図6は本発
明に係る二重管排気マニホールドの第4実施形態の構成
を示す一部断面説明図である。尚、前記各実施形態と同
様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0054】前記各実施形態では二重管排気マニホール
ド1,2にフランジ6に接続される枝管形成部7,8を
夫々1つ設けた場合について説明したが、図5に示す第
3実施形態では二重管排気マニホールド1に2つの枝管
形成部7,21を形成したものであり、図6に示す第4実
施形態では二重管排気マニホールド1に3つの枝管形成
部7,22,23を形成したものである。
【0055】枝管形成部21,22,23は前述の枝管形成部
7と略同様にして形成され、枝管形成部21,22,23は二
重管排気マニホールド1の外径と略同じ外径を有してい
る。枝管形成部21,22,23には二重管排気マニホールド
1の外径と略同じ外径を有する直線状の二重管24,25,
26の一端部が夫々挿入して接続され、該二重管24,25,
26の他端部がフランジ5に接続されている。
【0056】二重管24,25,26の外管3と内管4との中
空層9は前述の液圧成形(ハイドロフォーミング)等に
より形成する。二重管24,25,26の外管3の一端部に枝
管形成部21,22,23を溶接し、外管3の他端部をフラン
ジ5に溶接して接続する。
【0057】二重管24,25,26の外管3と内管4との間
には中空層9の間隔を維持すると共に内管4を外管3に
支持するための支持部材27が設けられている。28は二重
管排気マニホールド1の外管3と内管4との間の中空層
9の間隔を維持すると共に内管4を外管3に支持するた
めの支持部材である。
【0058】上記各構成のように1つの二重管排気マニ
ホールド1に枝管形成部7,21,22,23を複数(2つ、
或いは3つ)設けた場合には1つの二重管1を湾曲する
と共に複数の枝管形成部7,21,22,23に他の複数の二
重管24,25,26を接続して2つ以上の二重管を連結した
二重管排気マニホールドを容易に形成することが出来
る。
【0059】尚、二重管排気マニホールドに枝管形成部
を他の複数設けてこれに他の複数の二重管を接続して構
成することでも良い。他の構成は前記各実施形態と同様
に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
【0060】次に図7を用いて本発明に係る二重管排気
マニホールドの第5実施形態について説明する。図7は
本発明に係る二重管排気マニホールドの第5実施形態の
構成を示す図である。尚、前記各実施形態と同様に構成
したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0061】本実施形態では二重管排気マニホールド1
の曲げ部1aの外管3及び内管4に二重管25,26の外径
に対応する径を有する穴31を開口し、該穴31に二重管2
5,26を挿入した後、該二重管25,26の外管3を二重管
排気マニホールド1の外管3に溶接して接続したもので
ある。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同
様な効果を得ることが出来る。
【0062】次に図8及び図9を用いて本発明に係る二
重管排気マニホールドの第6実施形態について説明す
る。図8は本発明に係る二重管排気マニホールドの第6
実施形態の構成を示す一部断面説明図、図9は前記第6
実施形態において二重管の曲げ限界の対策として二重管
の一部に曲げ部を追加した様子を示す一部断面説明図で
ある。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一
の符号を付して説明を省略する。
【0063】本実施形態では図1及び図3に示した前記
第1実施形態の枝管形成部7,8とフランジ6との間に
外管3と内管4からなる接続二重管41,42を接続したも
のである。接続二重管41,42の外管3と内管4との間に
形成される中空層9は前述の液圧成形(ハイドロフォー
ミング)等により形成する。
【0064】二重管排気マニホールド1,2の枝管形成
部7,8に接続二重管41,42の枝管形成部7,8から曲
げ部1a,2aの一部に至る外形に対応した形状を有す
る広角開口部を嵌装した後、二重管排気マニホールド
1,2の外管3に該接続二重管41,42の広角開口部の外
管3を溶接し、該接続二重管41,42の外管3の他端部を
フランジ6に溶接して接続する。
【0065】上記構成により、枝管形成部7,8を接続
二重管41,42により延長して構成することが出来、材料
特性上、枝管形成部7,8の軸方向の長さに限界がある
場合に特に有利である。
【0066】次に図10〜図12(a),(b)を用いて本
発明に係る二重管排気マニホールドの第7実施形態につ
いて説明する。図10〜図12(a),(b)は本発明に係
る二重管排気マニホールドの第7実施形態の構成を示す
一部断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構
成されたものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】本実施形態では二重管排気マニホールド
1,2の枝管形成部7,8を断面半円形状に形成し、該
枝管形成部7,8を抱き合わせて略円形としてフランジ
6に接続したものである。他の構成は前記各実施形態と
同様に構成され、同様の効果を得ることが出来るもので
ある。
【0068】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、内管と外管とを一体的に湾曲成形した二重管
の内管と外管の間に中空層を設けると共に該二重管の外
周部の一部に該内管及び外管の一部に外部に膨出して形
成された枝管形成部を液圧成形(ハイドロフォーミン
グ)により容易に設けることが出来る。
【0069】また、液圧成形により軸力を使って軸方向
に材料を押し込むため材料流れが阻害されず、均一に材
料が行き渡り、板減りが集中しない。また、枝管形成部
の隅々まで材料を均一に供給出来る。
【0070】また、1つの二重管を湾曲して枝管形成部
を中心に2つの二重管を構成することが出来るので構造
が簡単であり、複数部品の結合がない一体構造であるた
め高い剛性が得られ、放射音を低減することが出来る。
しかも2つの二重管の集合部に別途部品を必要としない
ので部品点数を削減することが出来る。
【0071】前記枝管形成部を1つ設けた場合には1つ
の二重管を湾曲して枝管形成部を中心に2つの二重管を
構成することが出来、前記枝管形成部を複数設けた場合
には1つの二重管を湾曲すると共に複数の枝管形成部に
他の複数の二重管を接続して2つ以上の二重管を連結し
た二重管排気マニホールドを容易に形成することが出来
る。
【0072】また、熱膨張により前記内管に伸び応力が
かかる部分に対応して前記内管と前記外管との間に前記
内管の伸び応力による変形を吸収し得る一般部の中空層
よりも大きな間隔の中空部位を設けた場合には該中空部
位により内管と外管との間に生じる熱膨張差を効果的に
吸収することが出来、該中空部位を内管と外管との間に
全体的に大きくする必要がないので、その分内管と外管
との間の一般部の中空層の間隔を小さくして二重管排気
マニホールドの小型化を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重管排気マニホールドの第1実
施形態の構成を示す一部断面説明図である。
【図2】本発明に係る二重管排気マニホールドの第2実
施形態の構成を示す一部断面説明図である。
【図3】第1、第2実施形態において二重管排気マニホ
ールドの曲げ限界の対策として二重管の一部に更に曲げ
部を追加した様子を示す一部断面説明図である。
【図4】第1、第2実施形態において二重管排気マニホ
ールドの曲げ限界の対策として二重管の一部に更に曲げ
部を追加した様子を示す一部断面説明図である。
【図5】本発明に係る二重管排気マニホールドの第3実
施形態の構成を示す一部断面説明図である。
【図6】本発明に係る二重管排気マニホールドの第4実
施形態の構成を示す一部断面説明図である。
【図7】本発明に係る二重管排気マニホールドの第5実
施形態の構成を示す図である。
【図8】本発明に係る二重管排気マニホールドの第6実
施形態の構成を示す一部断面説明図である。
【図9】第6実施形態において二重管の曲げ限界の対策
として二重管の一部に曲げ部を追加した様子を示す一部
断面説明図である。
【図10】本発明に係る二重管排気マニホールドの第7実
施形態の構成を示す一部断面説明図である。
【図11】本発明に係る二重管排気マニホールドの第7実
施形態の構成を示す一部断面説明図である。
【図12】(a),(b)は本発明に係る二重管排気マニ
ホールドの第7実施形態の構成を示す一部断面説明図で
ある。
【図13】公知例1を説明する図である。
【図14】公知例2を説明する図である。
【図15】公知例3を説明する図である。
【符号の説明】
1,2…二重管排気マニホールド 1a,1b,2a…曲げ部 3…外管 4…内管 5,6…フランジ 7,8…枝管形成部 9…中空層 9a,9b…中空部位 10…突出部 22,23…枝管形成部 24,25,26…二重管 27,28…支持部材 31…穴 41,42…接続二重管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 文男 静岡県浜松市豊町508番地の1 株式会社 ユタカ技研内 Fターム(参考) 3G004 BA05 DA02 DA12 DA14 FA04 GA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管の内部に内管を嵌挿した二重管排気
    マニホールドであって、前記内管と外管とを一体的に湾
    曲成形した二重管の外周部の一部に液圧成形により前記
    内管と外管の間に中空層を設けると共に前記内管及び外
    管の一部が外部に膨出して形成された枝管形成部を有す
    ることを特徴とする二重管排気マニホールド。
  2. 【請求項2】 前記枝管形成部を1つまたは複数設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の二重管排気マニホー
    ルド。
  3. 【請求項3】 熱膨張により前記内管に伸び応力がかか
    る部分に対応して前記内管と前記外管との間に前記内管
    の伸び応力による変形を吸収し得る中空部位を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の二重管排気マニホール
    ド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002707A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Aichi Mach Ind Co Ltd 内燃機関
CN103452630A (zh) * 2012-06-01 2013-12-18 曼柴油机和涡轮机欧洲股份公司 排气管路

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JP4558592B2 (ja) * 2005-06-22 2010-10-06 愛知機械工業株式会社 内燃機関
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