JP2000247934A - 高光学純度アミノ酸ベンジルエステルの製造法 - Google Patents

高光学純度アミノ酸ベンジルエステルの製造法

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JP2000247934A
JP2000247934A JP4434099A JP4434099A JP2000247934A JP 2000247934 A JP2000247934 A JP 2000247934A JP 4434099 A JP4434099 A JP 4434099A JP 4434099 A JP4434099 A JP 4434099A JP 2000247934 A JP2000247934 A JP 2000247934A
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acid
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Shiho Iwata
志穂 岩田
Haruyo Sato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な操作による高光学純度アミノ酸ベンジル
エステルの製造法を提供する。 【解決手段】光学活性アミノ酸とベンジルアルコール類
を反応させて光学活性アミノ酸ベンジルエステルを製造
する際に、ヒドラジン類を共存させる、酸素不在下条件
で反応させる、或いはヒドラジンを共存させた上で酸素
不在下条件で反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光学活性アミノ酸ベンジルエ
ステルは医薬や農薬原料として高光学純度が要求される
傾向にある。本発明は光学活性アミノ酸の光学純度を低
下させることなく、簡単な操作で高光学純度アミノ酸ベ
ンジルエステルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性アミノ酸をパラトルエンスルホ
ン酸1水和物共存下にて過剰量のベンジルアルコールと
ベンゼン中で連続的共沸脱水反応(ディーン・スターク
反応)することにより光学活性アミノ酸ベンジルエステ
ルを製造する方法は古くから知られている。(ジャーナ
ル オブ オーガニックケミストリー 22巻、151
5ページ(1957))また、熱に不安定なアミノ酸の
場合には、ターシャリーブトキシカルボニル基(BOC
基)等でアミノ基を保護した光学活性アミノ酸にベンジ
ルアルコール、ジメチルアミノピリジンを添加し、ジク
ロロメタン溶媒中で0℃で攪拌しながら1ーエチルー3
ー(3ージメチルアミノプロピル)ーカルボジイミドで
脱水反応させてN保護アミノ酸ベンジルエステルを合成
した後、保護基を除去して光学活性アミノ酸ベンジルエ
ステルを製造する方法も知られている。(ジャーナル
オブ オーガニックケミストリー 47巻、1962ペ
ージ(1982))
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
条件で反応させると一部ラセミ化を併発する。特にエス
テル化に高温や長時間の反応が必要なアミノ酸の場合に
は高い光学純度のベンジルエステルを得ることは難し
い。また、後者の場合には穏和な条件でラセミ化を併発
しないが、煩雑な作業が必要である。従って、工業的に
高光学純度アミノ酸ベンジルエステルを製造するには種
々の問題がある。即ち、本発明は簡便な操作で高光学純
度アミノ酸ベンジルエステルを製造する方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは高光学純度
アミノ酸ベンジルエステルを製造する方法について鋭意
検討した結果、本発明に到達した。即ち、光学活性アミ
ノ酸とベンジルアルコール類を酸触媒共存下で反応させ
て光学活性アミノ酸ベンジルエステルを製造するに際
し、ヒドラジン類を共存させること、酸素不在下で反応
させること、あるいはヒドラジン類を共存させ、かつ酸
素不在下で反応させることで、高光学純度アミノ酸ベン
ジルエステルを製造することができることを見出した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の原料として使用する光学
活性アミノ酸とは、アミノ基が1級アミンである光学活
性アミノ酸を意味し、天然に存在する光学活性アミノ酸
だけでなく、化学合成された光学活性アミノ酸の何れで
も使用できる。例えば、アラニン、バリン、フェニルア
ラニン、2−ナフチルアラニン等の中性αーアミノ酸、
アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性αーアミノ酸、
リジン、オルニチン等の塩基性αーアミノ酸、または3
−アミノ酪酸等のβーアミノ酸等である。また、光学活
性体のL体、D体の何れでも使用することができる。
【0006】もう一方の原料であるベンジルアルコール
類は酸化されていないものであれば、芳香核が置換され
ていても良く、一般式(1)
【0007】
【化4】 (ここでR1、R2は、水素、低級アルキル基、低級アル
コキシル基、またはハロゲンを示し、同一であっても異
なってもよい。)で表されるベンジルアルコール類が使
用できる。R1、R2が、低級アルキル基または低級アル
コキシ基の場合は、炭素数1〜6のものが好ましく使用
でき、さらに好ましくは水素、メチル基、エチル基、メ
トキシ基、エトキシ基、クロルである。
【0008】具体的には、4−メチルベンジルアルコー
ル、2、4−ジメチルベンジルアルコール等の低級アル
キル基で置換されたベンジルアルコール類、4−メトキ
シベンジルアルコール等の低級アルコキシで置換された
ベンジルアルコール類、3−クロロベンジルアルコール
等のハロゲンで置換されたベンジルアルコール類が使用
できる。
【0009】ベンジルアルコール類は蒸留精製して使用
するのが好ましいが、とくに酸化副生物が混入している
場合には、前処理で精製してから使用するのが好まし
い。前処理法としては、ベンジルアルコール類をトルエ
ンに希釈してから少量の2、4−ジニトロフェニルヒド
ラジンを添加して80℃、2時間攪拌した後、蒸留精製
すればよい。酸化副生物が混入しているベンジルアルコ
ールを使用した場合には、酸素不在下の反応条件でもラ
セミ化を併発することがあり、好ましくない。また、ヒ
ドラジン類を添加する場合にも、添加量を増加すること
が必要となる。
【0010】ベンジルアルコール類の使用量は反応させ
るカルボキシル基に対して1.0〜10.0倍モル、好
ましくは1.1〜5.0倍モルが好ましい。この範囲で
あれば問題なく反応が進行する。
【0011】本発明では、エステル化触媒として、酸触
媒共存下で反応させるが、酸触媒としては、パラトルエ
ンスルホン酸などが使用できる。パロトルエンスルホン
酸は容易に入手可能な1水和物、或いは無水和物の何れ
でも使用できる。使用量は、中和するためにアミノ基と
当量、加えてエステル化の触媒量が必要である。エステ
ル化の為の触媒量は、カルボキシル基に対して0.01
〜0.30当量が好ましく、さらに好ましくは0.05
〜0.20当量である。具体的に示すと、アラニンの場
合には1.01〜1.30倍モル(対アラニン)、グル
タミン酸の場合には1.02〜1.60倍モル(対グル
タミン酸)、リジンの場合には2.01〜2.30倍モ
ル(対リジン)が好ましい。1水和物を使用する場合に
はそのまま使用しても良いが、アミノ酸とパラトルエン
スルホン酸1水和物を混合した後、共沸脱水で1水和物
の水を前もって除去してからベンジルアルコール類を添
加して反応させることも可能である。
【0012】反応溶媒は添加しても、或いは添加しなく
ても良いが、エステル化反応で生成する水を系外に留去
する方がエステル化収率が向上する。特に効果的なディ
ーン・スターク方式で反応する場合には水との共沸組成
が大きく、原料や生成物の溶解度が大きいベンゼン、ト
ルエン、キシレンを使用することがきるが、特に好まし
くはトルエンである。使用量はアミノ酸の種類やベンジ
ルアルコール使用量にもよるが、通常はベンジルアルコ
ールの0.5〜10.0重量倍、好ましくは2.0〜
8.0重量倍である。この範囲であれば生産効率に問題
ない。
【0013】ラセミ化防止剤として添加するヒドラジン
類は脂肪族ヒドラジン、芳香族ヒドラジンの何れでも良
いが、反応溶媒への溶解性を考慮すると芳香族ヒドラジ
ンが好ましい。特に好ましくは一般式(2)
【0014】
【化5】 (ここでR3、R4は、水素、低級アルキル基、ハロゲ
ン、またはニトロ基を示し、同一であっても異なっても
よい。nは0〜3の整数を示す)で表される芳香族ヒド
ラジンである。R3、R4は、低級アルキル基の場合は、
炭素数1〜6のものが好ましく、さらに好ましくは、水
素、メチル基、エチル基、クロル、ニトロ基である。具
体的には、フェニルヒドラジン、4−クロロフェニルヒ
ドラジン、2−4−ジニトロフェニルヒドラジン、ベン
ジルヒドラジン等が使用できる。好ましくはフェニルヒ
ドラジンやベンジルヒドラジンである。これらを使用す
れば生成するアミノ酸ベンジルエステルの精製が容易で
ある。使用量はエステル化の反応条件や、使用するベン
ジルアルコール類の量にもよるが、ベンジルアルコール
類の0.0005〜0.050倍モルが好ましく、さら
に好ましくは0.0008〜0.010倍モルである。
添加する方法は、初めから加えて置いても良いし、ベン
ジルアルコール類を添加するときに同時に加えても良
い。
【0015】酸素不在下で反応する方法として、ベンジ
ルアルコール類を添加する前に攪拌しながら窒素、アル
ゴン等の不活性ガスで充分に置換するか、或いは反応系
を真空状態にして溶存酸素を十分に除去してから窒素、
アルゴン等の不活性ガスで所定の圧力に調整すればよ
い。酸素不在下とは反応系の気相部分の酸素濃度が30
00ppm以下を意味する。反応条件にもよるが、この
酸素濃度であれば90℃、10時間でのエステル化反応
ではラセミ化は防止できる。
【0016】ヒドラジン類を添加した上で、酸素不在下
でエステル化すればラセミ化は更に効果的に阻止するこ
とができる。特に、酸素不在下でエステル化すればヒド
ラジン類の添加量を低くすることができ、生成物の精製
にも有効である。
【0017】反応温度は光学活性アミノ酸の種類やベン
ジルアルコール類の使用量、反応圧力によっても異なる
が、通常は60〜130℃が好ましい。この範囲であれ
ば副生物生成量も少なく、良好にエステル化反応は進行
する。反応時間は反応温度、アミノ酸の種類やベンジル
アルコール類の使用量によって異なるが、通常は3〜1
5時間である。
【0018】反応圧力は常圧、減圧、加圧の何れでも可
能であるが、反応温度によって決めればよい。エステル
化反応終了後、通常の方法で生成物を単離する。例え
ば、反応液を冷却し、析出結晶を濾過で単離すればよ
い。
【0019】
【実施例】以下、詳細は実施例で説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。尚、ラセミ
化率は下式によりHPLCによる光学純度分析法で求め
た。
【0020】
【数1】 X: 反応前の光学活性アミノ酸の光学純度(%ee) Y: 反応後の生成アミノ酸エステルの光学純度(%ee) また、実施例で使用した光学活性アミノ酸は、試薬1級
グレード、或いは合成・光学分割したアミノ酸を使用し
た。その他の試薬は、市販の試薬1級グレード品を使用
した。
【0021】実施例1 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にL−ア
ラニン(99.5%ee)8.9g(0.1モル)、精製
ベンジルアルコール54.0g(0.50モル)、パラ
トルエンスルホン酸1水和物22.8g(0.12モ
ル)、およびトルエン50mlを仕込み、攪拌しながら
真空にした後、アルゴンで常圧に調整した。アルゴン雰
囲気・常圧下にて5時間加熱還流して生成した水を共沸
脱水除去した。留去した水は約3.5gであった。次い
で、トルエンを留去してから室温まで冷却し、ジエチル
エーテル300mlを添加して2時間攪拌した。析出し
た結晶を濾過・乾燥してL−アラニンベンジルエステル
・パラトルエンスルホン酸塩33.0g得た。エタノー
ル100mlとジエチルエーテル100mlの混合液で
再結晶した。得られたL−アラニンベンジルエステル・
パラトルエンスルホン酸塩の収量は29.9g、収率8
5.2%であった。化学純度は99.2%であり、光学
純度は99.5%eeで、ラセミ化は併発していなかっ
た。
【0022】実施例2 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にL−ア
ラニン(99.5%ee)8.9g(0.1モル)、精製
ベンジルアルコール54.0g(0.50モル)、パラ
トルエンスルホン酸1水和物22.8g(0.12モ
ル)、フェニルヒドラジン0.5g(5ミリモル)およ
びトルエン50mlを仕込み、常圧下にて5時間加熱還
流して生成した水を共沸脱水除去した。留去した水は約
3.5gであった。実施例1と同様に処理して精製L−
アラニンベンジルエステル・パラトルエンスルホン酸塩
29.5g得た。化学純度は99.2%であり、光学純
度は99.5%eeで、ラセミ化は併発していなかっ
た。
【0023】比較例1 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にL−ア
ラニン(99.5%ee)8.9g(0.1モル)、精製
ベンジルアルコール54.0g(0.50モル)、パラ
トルエンスルホン酸1水和物22.8g(0.12モ
ル)、およびトルエン50mlを仕込み、常圧下にて5
時間加熱還流して生成した水を共沸脱水除去した。留去
した水は約3.5gであった。
【0024】実施例1と同様に処理して精製L−アラニ
ンベンジルエステル・パラトルエンスルホン酸塩29.
5g得た。化学純度は99.3%であり、光学純度は9
5.5%eeで、ラセミ化を併発した。
【0025】実施例3 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にL−ア
スパラギン酸(99.5%ee)13.3g(0.1モ
ル)、精製ベンジルアルコール32.4g(0.30モ
ル)、パラトルエンスルホン酸1水和物22.8g
(0.12モル)、フェニルヒドラジン0.5g(5ミ
リモル)、およびトルエン250mlを仕込み、攪拌し
ながら真空にした後、アルゴンで常圧に調整した。アル
ゴン雰囲気・常圧下にて10時間加熱還流して生成した
水を共沸脱水除去した。留去した水は約5.1gであっ
た。次いで、攪拌しながら70℃まで冷却した後、水8
0gで2回洗浄した。トルエン層に溶解していた水を共
沸脱水で留去した後、攪拌しながら室温まで冷却した。
析出した結晶を濾過・乾燥してL−アスパラギン酸ジベ
ンジルエステル・パラトルエンスルホン酸塩40.3g
得た。収率83.0%、化学純度は99.6%であり、
光学純度は99.5%eeで、ラセミ化は併発していな
かった。
【0026】比較例2 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にL−ア
スパラギン酸(99.5%ee)13.3g(0.1モ
ル)、精製ベンジルアルコール32.4g(0.30モ
ル)、パラトルエンスルホン酸1水和物22.8g
(0.12モル)、およびトルエン250mlを仕込
み、常圧下にて10時間加熱還流して生成した水を共沸
脱水除去した。以下、実施例3と同様に処理してL−ア
スパラギン酸ジベンジルエステル・パラトルエンスルホ
ン酸塩41.0g得た。収率84.5%、化学純度は9
9.5%であったが、光学純度は92.1%eeで、ラ
セミ化を併発した。
【0027】実施例4 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にD−リ
ジン(99.0%ee)14.6g(0.1モル)、精製
ベンジルアルコール16.2g(0.15モル)、パラ
トルエンスルホン酸1水和物47.5g(0.25モ
ル)、フェニルヒドラジン0.4g(4ミリモル)、お
よびトルエン250mlを仕込み、攪拌しながら真空に
した後、アルゴンで常圧に調整した。アルゴン雰囲気・
常圧下にて10時間加熱還流して生成した水を共沸脱水
除去した。留去した水は約6.0gであった。次いで、
トルエンを留去してから室温まで冷却し、ジエチルエー
テル300mlを添加して2時間攪拌した。析出した結
晶を濾過・乾燥してD−リジンベンジルエステル・ジパ
ラトルエンスルホン酸塩48.2g得た。エタノール2
00mlとジエチルエーテル200mlの混合液で再結
晶した。得られた精製D−リジンベンジルエステル・ジ
パラトルエンスルホン酸塩は41.2g、収率71.0
%であった。化学純度は99.3%であり、光学純度は
99.0%eeで、ラセミ化は併発していなかった。
【0028】実施例5 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にD−バ
リン(99.0%ee)11.7g(0.1モル)、精製
ベンジルアルコール32.4g(0.30モル)、パラ
トルエンスルホン酸1水和物22.8g(0.12モ
ル)、フェニルヒドラジン0.4g(4ミリモル)、お
よびトルエン200mlを仕込み、攪拌しながら真空に
した後、アルゴンで常圧に調整した。アルゴン雰囲気・
常圧下にて20時間加熱還流して生成した水を共沸脱水
除去した。留去した水は約3.0gであった。以下、実
施例1と同様にして精製D−バリンベンジルエステル・
パラトルエンスルホン酸塩を25.8gを得た。収率6
8.0%、化学純度は99.3%であり、光学純度は9
9.0%eeで、ラセミ化は併発していなかった。
【0029】比較例4 500mlのディーン・スターク共沸脱水装置にD−バ
リン(99.0%ee)11.7g(0.1モル)、精製
ベンジルアルコール32.4g(0.30モル)、パラ
トルエンスルホン酸1水和物22.8g(0.12モ
ル)、およびトルエン200mlを仕込み、20時間加
熱還流して生成した水を共沸脱水除去した。留去した水
は約3.0gであった。以下、実施例5と同様にして精
製D−バリンベンジルエステル・パラトルエンスルホン
酸塩を26.2g得た。収率69.1%、化学純度は9
9.2%であったが、光学純度は83.5%eeで、ラ
セミ化を併発した。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な操作で、高光学
純度アミノ酸ベンジルエステルを製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC48 AC81 AD15 BA51 BA52 BA66 BB11 BB61 BC34 BC36 BC40 BD20 BT12 KA06 NB10 NB11 NB17 NB21 NB22 NB23 4H039 CA66 CG10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学活性アミノ酸と一般式(1) 【化1】 (ここでR1、R2は、水素、低級アルキル基、低級アル
    コキシル基、またはハロゲンを示し、同一であっても異
    なってもよい。)で表されるベンジルアルコール類を酸
    触媒共存下で反応させて、光学活性アミノ酸ベンジルエ
    ステルを製造するに際し、ヒドラジン類を共存させるこ
    とを特徴とする高光学純度アミノ酸ベンジルエステルの
    製造法。
  2. 【請求項2】ヒドラジン類が、芳香族ヒドラジンである
    ことを特徴とする請求項1記載の高光学純度アミノ酸ベ
    ンジルエステルの製造法。
  3. 【請求項3】共存させる芳香族ヒドラジンが一般式
    (2) 【化2】 (ここでR3、R4は、水素、低級アルキル基、ハロゲ
    ン、またはニトロ基を示し、同一であっても異なっても
    よい。nは0〜3の整数を示す)で表されることを特徴
    とする請求項2記載の高光学純度アミノ酸ベンジルエス
    テルの製造法。
  4. 【請求項4】酸素不在下で反応させることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項記載の高光学純度アミノ酸
    ベンジルエステルの製造法。
  5. 【請求項5】光学活性アミノ酸と一般式(1) 【化3】 (ここでR1、R2は、水素、低級アルキル基、低級アル
    コキシル基、またはハロゲンを示し、同一であっても異
    なってもよい。)で表されるベンジルアルコール類を酸
    触媒共存下で反応させて、光学活性アミノ酸ベンジルエ
    ステルを製造するに際し、酸素不在下で反応させること
    を特徴とする高光学純度アミノ酸ベンジルエステルの製
    造法。
  6. 【請求項6】反応系の気相中の酸素濃度が3、000p
    pm以下であることを特徴とする請求項4または5記載
    の高光学純度アミノ酸ベンジルエステルの製造法。
JP4434099A 1999-02-23 1999-02-23 高光学純度アミノ酸ベンジルエステルの製造法 Pending JP2000247934A (ja)

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