JP2000247799A - 高密度有機分子薄膜の製造方法 - Google Patents

高密度有機分子薄膜の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度で結晶性の高い、任意のパターンを容
易に作製できる有機分子薄膜の製造方法の提供。 【解決手段】 酸化チタン基板の表面に紫外線を通さな
い材料でマスクをかけて紫外線を照射し、次いで、該基
板の紫外線照射領域のみに選択的に有機分子を吸着させ
て薄膜を形成させる。金属イオンを介して有機分子を複
数層形成させることにより、累積薄膜を形成させること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配向が制御された
機能性有機分子薄膜の製造方法およびその機能性有機分
子薄膜のパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機単分子薄膜として、Langmuir
Blodgett膜(以下、「LB膜」という)および自己組
織化単分子膜(Self−assembled monolayer;以下、
「SAM膜」という)が有名である。LB膜は、親水性
部と疎水性部を併せ持つ両親媒性分子を水面上に展開す
ることで単分子膜を形成し、その単分子膜を固体基板に
転写した薄膜のことである。複数回転写を行なうことに
よって累積膜とすることができ、転写回数を制御するこ
とによって、その累積膜の厚さを調節することができ
る。一方、SAM膜は、分子の末端官能基が基板構成原
子に選択的に化学的吸着することを特徴とする単分子薄
膜のことである。この際、基板と結合する末端基と反対
側の官能基に特定の機能性を持たせることで、LB膜で
実現されているような累積膜を作製することも可能であ
る。これらの分子膜において、分子同士はファン・デル
・ワールス力により規則的なパッキング構造をとり、2
次元結晶性薄膜を形成することが知られている。この結
晶性に関する特徴により、種々の電子デバイス、光デバ
イス等を構築することができると期待されている。
【0003】従来の有機分子薄膜のパターン形成法にお
いては、まず、基板全面に単分子膜または累積膜を形成
し、次いで、何らかの手法を用いてパターン形成を行
う。例えば、まず、単分子または累積膜を形成し、その
後、電子線、紫外線などのエネルギー線を部分的に照射
して分子を分解または結合する等の化学的変化を利用し
て、パターン形成を行なう手法が知られている。別法と
して、まず同様に、単分子または累積膜を形成し、その
後、走査プローブ顕微鏡等を用い、機械的な力により分
子を剥ぎ取る手法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したごとく、従来
のパターン形成法においては、単分子膜または累積膜を
基板の全面に形成し、次いで、一度できた有機分子薄膜
を別の精密装置を用いて加工するという煩雑なプロセス
が必要である。このような従来法の問題点は、例えば、
放射線で有機分子薄膜を加工する場合、有機分子が熱エ
ネルギー等に対して弱いために、細心の注意を払っても
目的の箇所以外まで加工されたり、また加工されなくと
も、照射された周りの有機分子の状態が変化する可能性
があることである。また、機械的力を用いて有機分子薄
膜を加工する場合も、加工に用いる装置の調整が煩雑で
あり、非常な時間と労力を必要とすることが問題とな
る。元来、LB法では、所望する単分子薄膜を作製する
ために溶液のpH、成膜時における圧力、気温、湿度等
の調整に非常な労力を必要とする。また得られた膜自体
に問題がある場合も数多く報告されている。そのー例と
して、固体基板表面に単分子膜を転写する際、膜中にピ
ンホールと呼ばれる小穴が生じてしまうという問題点が
挙げられる。また、分子はファン・デル・ワールス力と
いう弱い物理的吸着力により基板に結合しているだけな
ので、耐久性の面でも問題がある。本発明の目的は、前
記した諸問題を克服し、高密度で結晶性の高い、任意の
パターンを容易に作成できる、有機分子薄膜の製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、酸化チタン
基板表面に部分的に紫外線を照射することによって、該
基板表面上に超親水性領域、疎水性領域を交互に作製
し、SAM膜からなるパターン形成を実現する。この場
合、成膜後のパターン加工は必要としないため、有機分
子薄膜パターンは、任意の形状を正確に作製することが
できる。該超親水性領域に形成されたSAM膜は、従来
のSAM膜より結晶性が高く、かつ高密度である。酸化
チタン基板表面を紫外線照射すると、本来疎水性であっ
た表面が超親水性という特異的な性質に変わる。この超
親水性という性質を利用し、紫外線を通さないマスクを
用いて部分的に基板を照射し、親水性部位に特異的に吸
着することが知られている官能基を有する有機分子を、
得られた超親水性領域に付着させることによって、任意
のパターンにSAM膜を形成することができる。
【0006】酸化チタン基板表面が紫外線照射により超
親水性となるモデルを以下に示す。半導体の性質を有す
る酸化チタンは、約3eVのバンドギャップを持つこと
が知られている。そのため、それ以上のエネルギーを持
つ波長の光(400nm以下の紫外線領域)で励起する
ことで、酸化チタン基板表面に電子−正孔対が生成さ
れ、そのうち、価電子帯(O;2p)の正孔が非常に強
い酸化力を持つことが酸化チタンの特徴であり、その酸
化力は約+3V(水素基準電位)である。他の物質で
は、オゾンが約+2.07V、塩素が約+1.36V、
水が約+1.23Vである。この強い酸化力は紫外線照
射により生じた水酸ラジカルによるものであり、この水
酸ラジカルが有機分子を分解するといわれている。
【0007】通常、酸化チタン基板表面に存在する化学
吸着水は、大気中の疎水性分子を吸着して安定化してい
る。紫外線照射により酸化チタン基板表面で光触媒作用
が起こり、疎水性分子が分解され化学的吸着水の水酸基
が露出する。さらにこの露出した水酸基に物理的吸着水
が結合している。この物理的吸着水は非常に弱いファン
・デル・ワールス力で結合しているに過ぎず、親水性部
を好むSAM分子が、化学的吸着水の水酸基とその官能
基を結合させる場合には、その反応を円滑なものにする
という働きがあると言われている。
【0008】基板表面が疎水性であるかまたは親水性で
あるかは、基板上での水の接触角を測定することで判断
することができる。酸化チタン基板表面の水の接触角
は、未処理のもの(疎水性)で95〜100°程度であ
る。ちなみにシリコン自然酸化膜(親水性)に対する水
の接触角は70°程度、シリコン水蒸気酸化膜(親水
性)に対して55°程度、およびシリコン基板表面(疎
水性)に対して105°程度である。紫外線を照射する
と、酸化チタン基板表面に対する水の接触角は0〜4°
程度にまで下がる。このことは、疎水性である酸化チタ
ン基板表面が、紫外線の照射によって親水性に変化した
ことを意味する。しかし、どんなに親水性の高い物質で
も、水の接触角度は10°以下にはならないのが普通で
あるので、紫外線照射後の酸化チタン基板表面は超親水
性と呼ばれる状態にある。
【0009】親水性を生じる主要な要素は、単位面積当
たりの水酸基密度に由来すると予想される。例えばシリ
コン基板表面を酸化することで形成される酸化膜におい
ては、水酸基が最密でも2平方ナノメートル当たりに1
個であると言われている;Z.Anong. Allg. Chem., 389,
92(1972)。紫外線照射後の酸化チタン基板上の水酸基
密度の定量結果は現在報告されていないが、接触角の測
定結果から考察して、従来では考えられない程の高密度
の水酸基が酸化チタン基板表面を覆っているものと思わ
れる。この酸化チタン基板表面の超親水性という特徴を
用いることで、水酸基の同一面内における密度が飛躍的
に高くなり、従来より横方向の分子同士のパッキングが
格段に強い、結晶性単分子膜を実現できる。
【0010】請求項1に記載の高密度有機分子薄膜の製
造方法は、酸化チタン基板の表面に紫外線照射を照射す
る際、紫外線を通さない材料で作製されたマスクをかけ
ることで、酸化チタン基板表面に任意の親水性領域を形
成することを特徴とする。このマスクを用いた紫外線照
射によって形成された親水性領域のパターン上に、該親
水性領域に選択的に吸着することが知られている有機分
子を吸着させてSAM膜を形成することを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の高密度有機単分子薄膜の
製造方法は、紫外線照射により超親水性となった酸化チ
タン基板表面に、選択的に吸着してSAM膜を形成する
ことが知られている、クロロシリル基を有する直鎖状有
機分子を用いることを特徴とする。その分子構造は、ー
般式(1)V−(CH2i−W−(CH2j−SiCl
n3-nで表される。ここに、nは1〜3の整数、iおよ
びjは0または正の整数であって、i+jは5〜18が
最も適当である。Vとしては−CH3、−CH=CH2
−COOH、ハロゲン原子、−CO2CH3、−SiCl
n3-n、‐Si(OR)n3-n、−CN等が挙げられ
る。WとしてはCH2、アルケニレン、アルキニレン、
フェニレン、ピリジニレン、チエニレン等が挙げられ
る。Xとしては低級アルキル基が挙げられ、CH3、C2
5が特に好ましい。
【0012】請求項3に記載の高密度有機単分子薄膜の
製造方法は、紫外線照射により超親水性となった酸化チ
タン基板表面に、選択的に吸着してSAM膜を形成する
ことが知られている低級アルコキシシリル基を有する直
鎖状有機分子を用いることを特徴とする。その分子構造
は、一般式(2)V−(CH2i−W−(CH2j−S
i(OR)n3-nで表される。ここに、i,jおよびn
は前記定義に同じである。RとしてはC1〜C6の低級ア
ルキル基が挙げられ、好ましくは、メチル基またはエチ
ル基が用いられる。
【0013】請求項4に記載の高密度有機単分子薄膜の
製造方法は、紫外線照射により超親水性となった酸化チ
タン基板表面に選択的に吸着してSAM膜を形成するこ
とが知られているホスホン酸基を末端に有するホスホン
酸チオール誘導体分子を用いることを特徴とする。分子
構造は、一般式(3)SH−(CH2i−PH23で表
される。iは負を含まない整数であって、5〜18が最
も適当である。
【0014】請求項5に記載の高密度有機単分子薄膜の
製造方法は、紫外線照射により超親水性となった酸化チ
タン基板表面に、選択的に吸着してSAM膜を形成する
ことが知られているホスホン酸基を両末端に有するビス
ホスホン酸誘導体を用いることを特徴とする。その分子
構造は、一般式(3)PH23−(CH2i−PH23
で表される。ここに、iは前記定義に同じであって、5
〜18が最も適当である。
【0015】請求項6に記載の高密度有機単分子薄膜の
製造方法は、紫外線照射により超親水性となった酸化チ
タン基板表面に、選択的に吸着してSAM膜を形成する
ことが知られているカルボキシル基(−COOH)を末
端に有するカルボン酸チオール誘導体を用いることを特
徴とする。その分子構造は、一般式(3)Z−(C
2i−COOHで表される。iは前記定義に同じであ
って、5〜18が最も適当である。Zとしては−SHや
−CH3等が用いられる。
【0016】請求項7に記載の高密度有機累積膜の製造
方法は、紫外線照射により超親水性となった酸化チタン
基板表面に、選択的に吸着してSAM膜を形成する有機
分子種であって、基板と結合した官能基と反対側の官能
基に−PH23、−COOH等を有する有機分子を用
い、Zr、Hf、Cu、Zn等の金属イオンを介して累
積膜を形成することを特徴とする。SAM溶液へ酸化チ
タン基板を浸漬する回数により、分子オーダーでの膜厚
制御が可能である場合が多い。
【0017】
【発明の実施の形態】高密度有機単分子薄膜の製造方法
は、酸化チタン基板表面に紫外線を照射する際に、マス
クをかけることで部分的に超親水性となった領域に、請
求項1〜請求項6に記載の有機分子を選択的に吸着させ
ることにより、パターンを形成することで実現される。
またその後、Zr、Hf、Cu、Zn等の各種金属イオ
ン溶液に酸化チタン基板を浸漬し、再度SAM溶液に浸
漬することで、任意のパターンに累積膜を形成すること
ができる。この操作を数回繰り返すことで、分子オーダ
ーでの膜厚制御が可能となる。このマスクの形状、材質
は任意であり、紫外線を通さないものであれば、どのよ
うなものでも構わない。例えば、このマスクには、フォ
トリソグラフィの分野で用いられているマスクを用いる
ことも可能である。このようなマスクはガラス基板上に
パターンが焼きつけられているものが多い。なお、酸化
チタン基板として、酸化チタン単結晶基板およびSi基
板上に酸化チタン薄膜を形成した基板のいずれも用いる
ことができる。本発明においては、酸化チタン単結晶基
板を用い、本明細書中では、単に酸化チタン基板と称す
る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明をさらに詳し
く説明する。 (実施例1)Xeランプ等の紫外線を発生する光源を用
い、酸化チタン基板表面を照射した(図1)。照射条件
は10mW以上で2時間程度である。1はXeランプ
で、2がマスクである。マスクは光源と酸化チタン基板
との間に存在しており、SUS製の円盤(15mmφ程
度)の中央部に開けられた直径1mmの穴の部分に組み
込まれている。ここでは、一辺40μmの格子縞からな
るパターンを有する100μmφのマスクを使用した。
紫外線が照射された部位および照射されなかった部位に
おいて、水の接触角測定を行った。照射された部位で
は、接触角が0〜4°であり、超親水性を示し、一方、
照射されなかった部位では、95〜100°であり、疎
水性を示した。この結果、マスクを用いて紫外線照射す
ることにより部分的に超親水性領域を作製することが可
能であることが確認された。3はー辺の長さが10mm
の酸化チタン単結晶基板である。紫外線は、酸化チタン
基板の中央の黒く塗りつぶしてある領域以外は、SUS
製の円盤により遮られている。紫外線照射で部分的に超
親水性を示すようになった酸化チタン基板を、予め調製
しておいた1mM濃度のオクタデシルトリクロロシラン
[CH3(CH 217SiCl3;OTS]溶液に3時間程
度浸漬した(図2)。4のOTS溶液は、79μlのO
TSをn−ヘキサデカン;70ml+四塩化炭素;30
mlに混合して調製した。通常、OTS溶液は、単分子
膜厚で酸化チタン基板を一様に覆うよりも過剰な分子濃
度で調製される。この基板とは結合できない余剰なOT
S分子は、基板を溶液から取り出した時点でほとんど溶
液側へ流れるが、OTS単分子膜の上に物理的吸着によ
って残留する可能性もある。余剰なOTS分子を除去す
るために、SAM分子で表面が覆われた酸化チタン基板
をクロロホルムで3分間洗浄した。その後、Arガスで
ブローして乾燥させた。さらにOTS分子のSi−Cl
基は、酸化チタン基板表面の吸着水に起因する−OH基
と脱塩化水素酸反応を起こし、Si−Oからなる共有結
合を形成する。これにより基板表面にCH3(CH217
SiCl2Oからなる単分子膜がOを介して形成され
る。図3中、3は紫外線照射後の酸化チタン基板であ
る。図3中、酸化チタン基板表面において、紫外線が照
射された領域が白くなっている。さらに7はマスクにて
制御された40μm角の紫外線照射領域を示す。分子が
吸着している領域は、マスクパターンに従って格子状に
形成されている。また5は有機分子の骨格にあたるオク
タデシル鎖である。6はメチル末端基を示している。C
3(CH217SiCl2Oからなる単分子膜がOを介
して形成される様子を下記式(化1)に示す。
【0019】
【化1】CH3−(CH217−SiCl3+(−OH)
→CH3−(CH217−SiCl2−O−+HCl
【0020】その後、OTS分子の未反応のSi−Cl
基も、大気中または溶液中の水分と反応してSi−OH
基が形成される。その様子を下記式(化2)に示す。
【0021】
【化2】CH3−(CH217−SiCl2−O−+2H2
O→CH3−(CH217−Si(OH)2−O−+2H
Cl
【0022】次にシラノール基(−SiOH)が隣のシ
ラノール基と脱水縮合して下記式(化3)に示す結合が
できた。脱水縮合後の状態を図3に示す。
【0023】
【化3】n[CH3−(CH217−Si(OH)2−O
−]→n[CH3−(CH217−SiO−O−]+nH
2
【0024】OTS分子が酸化チタン基板上に選択的に
吸着され、約2.0nm厚さの被膜を形成していること
が、エリプソメトリーによって確認された。
【0025】(実施例2)(実施例1)において用いた
OTS分子をオクタデシルトリメトキシシラン[CH3
(CH217Si(OCH33]分子に変えて同様の実
験を行った。まず、Xeランプを用い、10mW以上で
2時間程度酸化チタン基板を照射した。マスクとして
は、一辺40μmの格子縞からなるパターンを有するも
のを用いた。この酸化チタン基板を、予め調製しておい
た1mM濃度のオクタデシルトリメトキシシラン溶液に
10時間程度浸漬した。本実施例においては、実施例1
の脱塩化水素酸反応が脱アルコール反応に変わる以外は
前記化学反応式(化1〜3)と同様に、反応は進行し、
化学反応式(化6)に示す単分子膜が、酸化チタン基板
表面上の40μm角の紫外線照射領域に形成された(図
3)。7はマスクにて制御された40μm角の紫外線照
射領域を示す。分子が吸着している領域は、マスクパタ
ーンに従って格子状に形成されている。また、5は有機
分子の骨格にあたるオクタデシル鎖である。その後、ク
ロロホルムで3分間洗浄し、Arガスでブローして乾燥
させた。
【0026】
【化4】CH3(CH217−Si(OCH33+(−O
H)→CH3−(CH217−Si(OCH32−O−+
CH3OH
【0027】その後、OTS分子の未反応のSi−OC
3基も、大気中または溶液中の水分と反応してSi−
OH基が形成される。その様子を下記式(化5)に示
す。
【0028】
【化5】CH3−(CH217−Si(OCH32−O−
+2H2O→CH3−(CH217−Si(OH)2−O−
+2CH3OH
【0029】次にシラノール基(−SiOH)が隣のシ
ラノール基と脱水縮合して下記式(化6)に示す結合が
できた。
【0030】
【化6】n[CH3−(CH217−Si(OH)2−O
−]→n[CH3−(CH217−Si−O−O−]+n
2
【0031】オクタデシルトリメトキシシラン分子が酸
化チタン基板上に選択的に吸着され、約2.5nm厚さ
の被膜を形成していることが、エリプソメトリーによっ
て確認された。
【0032】(実施例3)(実施例1)において用いた
OTS分子をメルカプトホスホン酸;HS(CH 24
23分子に変えて同様の実験を行った。まず、Xeラ
ンプを用い、10mW以上で2時間程度酸化チタン基板
を照射した。マスクとしては、一辺40μmの格子縞か
らなるパターンを有するものを用いた。この酸化チタン
基板を、予め調製しておいたメルカプトホスホン酸溶液
に浸漬した。該メルカプトホスホン酸溶液は、純エタノ
ール溶媒中、直鎖状有機分子のー種であって、一方の末
端に−SH基を持ち、反対側の末端には−PH23基を
持つメルカプトホスホン酸分子を1mMの濃度で展開す
ることによって調製した。メルカプトホスホン酸溶液中
に24時間放置することによって、単分子膜厚のメルカ
プトホスホン酸分子が、マスクを通して紫外線が照射さ
れた酸化チタン基板表面を覆った(図4)。7はマスク
にて制御された40μm角の紫外線照射領域を示す。分
子が吸着している領域は、マスクパターンに従って格子
状に形成されている。また5は有機分子の骨格にあたる
テトラメチレン鎖である。その後、単分子膜厚のメルカ
プトホスホン酸分子で覆われた酸化チタン基板を8の純
エタノールに浸し、そのまま9の超音波洗浄器へ移し超
音波洗浄を行ってリンスをする。次いで、Arガスブロ
ーして乾燥した。メルカプトホスホン酸分子が酸化チタ
ン基板上に選択的に吸着され、約0.8nm厚さの被膜
を形成していることが、エリプソメトリーによって確認
された。
【0033】(実施例4)(実施例3)において用いた
メルカプトホスホン酸分子を16−ビスホスホン酸分子
に変えて同様の実験を行った。まず、Xeランプを用
い、10mW以上で2時間程度酸化チタン基板を照射し
た。マスクとしては、一辺40μmの格子縞からなるパ
ターンを有するものを用いた。この部分的に超親水性と
なった酸化チタン基板を16−ビスホスホン酸溶液に浸
漬した。該16−ビスホスホン酸溶液は、純エタノール
溶媒中、直鎖状有機分子のー種であって、両末端に−P
23基を持つ16−ビスホスホン酸H23P(C
216PH23を1mMの濃度で展開することによっ
て予め調製しておいた。このSAM膜形成性溶液中に1
0時間程度放置することによって、単分子膜厚の16−
ビスホスホン酸分子が、マスクを通して紫外線が照射さ
れた酸化チタン基板表面を覆った(図5)。7はマスク
にて制御された40μm角の紫外線照射領域を示す。分
子が吸着している領域は、マスクパターンに従って格子
状に形成されている。また5は有機分子の骨格にあたる
ヘキサデカメチレン鎖である。その後、単分子膜厚のメ
ルカプトホスホン酸分子で覆われた酸化チタン基板を純
エタノールに浸し、超音波洗浄を行ってリンスをした。
さらにArガスブローして乾燥した。16−ビスホスホ
ン酸分子が酸化チタン基板上に選択的に吸着され、約
2.3nm厚さの被膜を形成していることが、エリプソ
メトリーによって確認された。
【0034】(実施例5)(実施例3)において用いた
メルカプトホスホン酸分子をメルカプトカルボン酸;H
S(CH215COOH分子に変えて同様の実験を行っ
た。まず、Xeランプを用い、10mW以上で2時間程
度酸化チタン基板を照射した。この基板をメルカプトカ
ルボン酸溶液に浸漬した。該メルカプトカルボン酸溶液
は、純エタノール溶媒中に、直鎖状有機分子のー種であ
って、一方の末端に−SH基を持ち、反対側の末端には
−COOH基を持つメルカプトカルボン酸分子を1mM
の濃度で展開することによって、予め調製しておいた。
このSAM膜形成性溶液中に2時間程度放置することに
よって、単分子膜厚のメルカプトカルボン酸分子が基板
表面を覆った(図6)。7はマスクにて制御された40
μm角の紫外線照射領域を示す。分子が吸着している領
域は、マスクパターンに従って格子状に形成されてい
る。また5は有機分子の骨格にあたるペンタデカメチレ
ン鎖である。その後、単分子膜厚のメルカプトカルボン
酸分子で覆われた酸化チタン基板を純エタノールに浸
し、超音波洗浄を行ってリンスした。さらにArガスブ
ローして乾燥させた。メルカプトカルボン酸分子が酸化
チタン基板上に選択的に吸着され、約2.3nm厚さの
被膜を形成していることが、エリプソメトリーによって
確認された。
【0035】(実施例6)(実施例4)に記載したごと
く、Xeランプを用い、10mW以上で2時間程度、酸
化チタン基板を照射した。マスクとして、一辺40μm
の格子縞からなるパターンを有するものを用いた。この
部分的に超親水性となった酸化チタン基板を16−ビス
ホスホン酸溶液に浸漬した。該16−ビスホスホン酸溶
液は、純エタノール溶媒中に、直鎖状有機分子のー種で
あって、両末端に−PH23基を持つ16−ビスホスホ
ン酸H2PO3(CH216PH23を1mMの濃度で展
開することによって予め調製しておいた。このSAM膜
形成性溶液中に10時間程度放置することによって、単
分子膜厚の16−ビスホスホン酸分子が基板表面を覆っ
た(図5)。7はマスクにて制御された40μm角の紫
外線照射領域を示す。分子が吸着している領域は、マス
クパターンに従って格子状に形成されている。また5は
有機分子の骨格にあたるヘキサデカメチレン鎖である。
その後、単分子膜厚の16−ビスホスホン酸分子で覆わ
れた酸化チタン基板を純エタノールに浸し、超音波洗浄
を行ってリンスした。さらにArガスブローして乾燥さ
せた。16−ビスホスホン酸分子が酸化チタン基板上に
選択的に吸着され、約2.3nm厚さの被膜を形成して
いることが、エリプソメトリーによって確認された。こ
の単分子膜厚の16−ビスホスホン酸で覆われた酸化チ
タン基板を、別途調製したZn2+イオンを生成する1m
Mジンクパークロレートヘキサヒドレート;Zn(Cl
42・6H2O水溶液中に5分間静置した。この処理
によって、隣接した16−ビスホスホン酸2分子の持つ
−PH23基とZn2+イオンとが反応して、Znで表面
が覆われた酸化チタン基板が作製される。その後、この
基板を純エタノール中で超音波洗浄することによって、
余剰な分子を除去した。この基板を、再度16−ビスホ
スホン酸溶液中に1時間程度静置することによって、2
層目の16−ビスホスホン酸単分子薄膜が形成された
(図7)。7はマスクにて制御された40μm角の紫外
線照射領域を示す。分子が吸着している領域は、マスク
パターンに従って格子状に形成されている。また5は有
機分子の骨格にあたるヘキサデカメチレン鎖である。1
6−ビスホスホン酸2分子とZnとからなる多層膜が酸
化チタン基板上に選択的に吸着され、約4.6nm厚さ
の被膜を形成していることが、エリプソメトリーによっ
て確認された。かかる工程を繰り返すことによって、分
子レベルで正確に制御された、任意の膜厚(ほぼ単分子
膜厚2.3nmの整数倍の厚さ)の累積膜を作成するこ
とができる。金属イオン溶液として、それぞれ1mMの
ZrOCl2やHfOCl2を用いた場合でも、前記と同
様に16−ビスホスホン酸2分子とZr、Hfからなる
多層膜が酸化チタン基板上に選択的に吸着され、約4.
6nm厚さの被膜を形成していることが、エリプソメト
リーによって確認された。
【0036】また、(実施例5)に記載したごとく、X
eランプを用い、10mW以上で2時間程度、酸化チタ
ン基板を照射した。マスクとして、一辺40μmの格子
縞からなるパターンを有するものを用いた。この部分的
に超親水性となった酸化チタン基板をメルカプトカルボ
ン酸溶液に浸漬した。このSAM膜形成性溶液中に2時
間程度放置することによって、単分子膜厚のメルカプト
カルボンカルボン酸分子が基板表面を覆った(図6)。
その後、この基板を純エタノール中で超音波洗浄して、
リンスを行った。さらにArガスブローして乾燥させ
た。メルカプトカルボンカルボン酸分子が酸化チタン基
板上に均一に吸着され、約2.3nm厚さの被膜を形成
していることが、エリプソメトリーによって確認され
た。このメルカプトカルボン酸で覆われた酸化チタン基
板を、別途調製した1mM酢酸銅(II)溶液中へ移
し、5分間静置した。この処理によって、メルカプトカ
ルボン酸の持つ−SH基が酢酸銅(II)由来のCu2+
イオンを介して架橋され、2分子厚のメルカプトカルボ
ン酢酸で覆われた酸化チタン基板が形成された(図
8)。7はマスクにて制御された40μm角の紫外線照
射領域を示す。分子が吸着している領域は、マスクパタ
ーンに従って格子状に形成されている。また5は有機分
子の骨格にあたるペンタデカメチレン鎖である。その
後、この基板を純エタノール中で超音波洗浄すること
で、余剰なメルカプトカルボン酸分子、酢酸銅(II)
分子やCu2+イオンを除去した。さらにArブローして
乾燥させた。メルカプトカルボン酸2分子とCuとから
なる多層膜(累積膜)が酸化チタン基板上に選択的に吸
着され、約4.6nm厚さの被膜を形成していること
が、エリプソメトリーによって確認された。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、従来のSAM膜よりも
さらに密度の高い、すなわち、結晶性の極めて高い、分
子オーダーで制御された有機超薄膜を形成することがで
き、保護膜、絶縁膜以外にも、超微細加工用レジストや
バイオセンサーへの応用展開が可能となる。さらに上記
の高密度単分子または累積膜を任意のパターンに作製す
ることができるため、応用範囲はさらに拡がり、様々な
新規デバイスの創出を可能とする期待が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 マスクを用いた紫外線照射方法を説明するた
めの概略図である。
【図2】 SAM膜作製方法を説明するための概略図で
ある。
【図3】 パターン加工されたシロキサン(SiO−)
結合を持つSAM膜の模式図である。
【図4】 パターン加工されたメルカプトホスホン酸S
AM膜とその洗浄方法を示す模式図である。
【図5】 パターン加工された16−ビスホスホン酸S
AM膜の模式図である。
【図6】 パターン加工されたメルカプトカルボン酸S
AM膜の模式図である。
【図7】 パターン加工された16−ビスホスホン酸2
層SAM膜の模式図である。
【図8】 パターン加工されたメルカプトカルボン酸2
分子膜の模式図である。
【符号の説明】
1 紫外線を含む光源 2 マスク 3 紫外線照射後の酸化チタン基板 4 OTS溶液 5 有機分子の骨格 6 メチル基 7 40μm角の紫外線照射領域 8 リンス用純エタノール 9 超音波洗浄器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤岡 一志 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 御手洗 郷子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA03 BF02 ED06 EF01 EJ03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタン基板の表面に紫外線を通さな
    い材料でマスクをかけて紫外線を照射し、次いで、該基
    板の紫外線照射領域のみに選択的に有機分子を吸着させ
    て薄膜を形成させることを特徴とする高密度有機単分子
    薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 末端にクロロシリル基からなる共有結合
    性基を有する直鎖状有機分子を用いることを特徴とする
    請求項1記載の高密度有機単分子薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 末端に低級アルコキシシリル基からなる
    共有結合性基を有する直鎖状有機分子を用いることを特
    徴とする請求項1記載の高密度有機単分子薄膜の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 末端にホスホン酸基を有する直鎖状有機
    分子を用いることを特徴とする請求項1記載の高密度有
    機単分子薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 両末端にホスホン酸基を有する直鎖状有
    機分子を用いることを特徴とする請求項1記載の高密度
    有機単分子薄膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 末端にカルボキシル基を有する直鎖状有
    機分子を用いることを特徴とする請求項1記載の高密度
    有機単分子薄膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または6で用いられる末端にホ
    スホン酸基またはカルボキシル基を有する直鎖状有機分
    子を単独でまたは交互に用い、Zr、Hf、Cuおよび
    Znよりなる群から選択される金属イオンを介して、有
    機単分子膜を複数回積層することによって累積膜を形成
    させることを特徴とする高密度有機分子累積薄膜の製造
    方法。
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