JP2000246677A - 走行ロボットおよびその制御方法 - Google Patents

走行ロボットおよびその制御方法

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JP2000246677A
JP2000246677A JP11052229A JP5222999A JP2000246677A JP 2000246677 A JP2000246677 A JP 2000246677A JP 11052229 A JP11052229 A JP 11052229A JP 5222999 A JP5222999 A JP 5222999A JP 2000246677 A JP2000246677 A JP 2000246677A
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turning
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俊彦 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な形状の大型部材の溶接などを行う場
合、ロボットの動作プログラミングが簡素化できる走行
ロボットおよびその制御方法を提供する。 【解決手段】 旋回軸51を有する多関節ロボット50
にその外部軸として走行軸と横行軸と昇降軸と旋回軸と
を付加し、前記外部軸により前記多関節ロボット50を
移動させながら、同多関節ロボット50に、溶接作業な
どの所定の作業をさせるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走行ロボットおよび
その制御方法に関する。さらに詳しくは、複雑な形状の
大型部材の自動溶接などがなし得る走行ロボットおよび
その制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、造船業界や橋梁業界(以下、
造船業界等という)では大型の溶接構造品を高品質・高
能率かつ大量に生産するため、平板部材への垂直補剛材
の溶接作業や、それに準じた比較的単純な形状の部材の
溶接は、溶接専用機や6軸多関節ロボット(以下、単に
ロボットということもある。)を用いて自動化がなされ
ている。
【0003】ところで、単体のロボットを用いて自動溶
接を行う場合、溶接対象部材はそのアームリーチ内に収
まる大きさでなければならないが、造船業界等での溶接
対象部材は数メートル四方程度の大型であることがほと
んどである。そのため、ロボットを門構型移動装置に搭
載し、ロボットを広い範囲で動作させることがなされて
いる。
【0004】例えば、特開平7ー284932号公報に
は、図17に示すように、走行および横行可能な部材に
回動可能な支持体を装着し、その支持体に2台の溶接ロ
ボットを対向して配設し、かつその軸線に直交させて補
強材計測装置を配設し、その計測装置の計測データ、C
AD等からの補強材の位置データおよび教示された主材
位置に基づいて、主制御装置が、走行・横行部材および
支持体を適宜位置調整しながら、2台の溶接ロボットを
各ロボットコントローラを介して適宜制御することによ
り補強材の隅肉溶接をなす補強材の溶接装置が提案され
ている。
【0005】しかしながら、前記提案に係る補強材の溶
接装置においては、1基の門構走行装置に装着された回
動部材に、2台の溶接ロボットを対向させて配設してい
るので、複雑な形状の部材の溶接を行う場合、各ロボッ
トの動作プログラミングが煩雑になるという問題があ
る。その上、どちらか一方のロボットを休止させて実施
する場合が多くあり、装置効率が半減するという問題も
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、複雑な形状の大
型部材の溶接などを行う場合、ロボットの動作プログラ
ミングが簡素化でき、かつロボットの稼働率を低下させ
ない走行ロボットおよびその制御方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の走行ロボット
は、旋回軸を有するロボットにその外部軸として走行軸
と横行軸と昇降軸と旋回軸とを備えてなることを特徴と
する。
【0008】本発明の走行ロボットは、具体的には、上
部連結部材を有する門構型走行装置と、前記上部連結部
材に横行可能に装着されている横行装置と、前記横行装
置に昇降可能かつ旋回可能に装着されている、旋回軸を
有するロボットとを備えてなるものとされたり、あるい
は上部横部材を有する一方の走行装置と、上部横部材を
有する他方の走行装置とを門構型状に配設し、前記各上
部横部材に横行装置が装着され、前記各横行装置に旋回
軸を有するロボットが昇降可能かつ旋回可能に装着され
てなるものとされたりする。
【0009】一方、本発明の走行ロボットの制御方法
は、外部軸として走行軸と横行軸と昇降軸と旋回軸とを
備えて走行可能とされている旋回軸を有する走行ロボッ
トの制御方法であって、前記外部軸により前記ロボット
を移動させながら、同ロボットに所定の作業をさせるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明の走行ロボットの制御方法において
は、ロボットが外部軸により移動させられながら所定の
作業を行う場合には、ロボットの各軸によるロボットの
動作が、所定の微小動作に限定されるのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明は前記の如く構成されているので、ロボ
ットの旋回軸を駆動することなくロボットを旋回させる
ことができる。そのため、大型で複雑な形状を有する部
材の溶接作業などに対するロボットの動作プログラミン
グが簡素化される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる
実施形態のみに限定されるものではない。
【0013】実施形態1 本発明の実施形態1の門構型走行ロボットAを図1に概
略図で、図2にブロック図でそれぞれ示し、この門構型
走行ロボットAは、所定の間隔を設けて敷設されている
レールR,R上を走行可能とされている門構型走行装置
10と、門構型走行装置10の水平部材11に横行移動
可能に装着されている横行装置20と、横行装置20に
装着された昇降装置30と、昇降装置30に装着された
旋回装置40と、旋回装置40の旋回部材41の先端部
に装着された旋回軸51を有する1台の多関節溶接ロボ
ット(以下、単に溶接ロボットという)50と、ロボッ
トコントローラ60とを主要構成要素として備えてなる
ものとされる。すなわち、この実施形態1は、溶接ロボ
ット50にその外部軸として走行軸、横行軸、昇降軸お
よび旋回軸を付加してなるものである。なお、図1に示
す例においては、横行装置20に昇降装置30が装着さ
れ、その昇降装置30に旋回装置40が装着されている
が、横行装置20に旋回装置40が装着され、その旋回
装置40に昇降装置30が装着されてもよい。また、図
中の符号Bは主材を示し、符号Fは溶接対象立板を示
し、符号Wは溶接トーチを示す。
【0014】ここで、旋回部材41の先端部に装着する
溶接ロボット50を1台とするのは、次のような理由に
よる。
【0015】例えば、図3に示すように、溶接対象立板
Fに高さが高い個所があると、特開平7ー284932
号公報に提案されているように、旋回部材41の先端部
に2台の溶接ロボット50,50を装着した場合、いわ
ゆるアームリーチによる回避動作では回避できずに旋回
部材41と溶接対象立板Fとが干渉し(図4参照)、溶
接ができないという問題が生ずる。しかるに、この実施
形態1のように、旋回部材41の先端部に装着する溶接
ロボット50を1台とすれば、かかる問題を生じない
(図5参照)。なお、図4中の斜線部は干渉部を示す。
【0016】また、この実施形態1のように、旋回部材
41の先端部に装着する溶接ロボット50を1台とすれ
ば、溶接対象板Fが傾斜部材であっても溶接ができ、上
部に干渉部材F1を有する溶接対象板Fであっても溶接
ができ、あるいは他の障害物F2があっても溶接対象板
Fの溶接ができる(図6〜8参照)。
【0017】なお、特開平7−284932号公報に提
案されているように、旋回部材41の先端部に2台の溶
接ロボット50、50を装着させたもの、いわゆるツイ
ン型ロボットにより傾斜部材の溶接を行った場合、次の
ような問題がある。すなわち、ツイン型ロボットは基本
的に溶接対象部材は主材に垂直に取付けられていること
を前提とし、溶接対象部材へのアプローチ動作を左右対
称動作とするとともに、溶接トーチWの傾斜角も45度
に限定されている。そして、それによりロボットの動作
プログラムの簡略化および効率化が図られている。しか
しながら、ツイン型ロボットにより図9に示すような傾
斜部材Fの溶接を行った場合、各ロボット50、50を
別々に動作させる必要が生じ、また溶接トーチWの傾斜
角も変更する必要が生ずる。そのため、ツイン型ロボッ
トを採用した場合のメリットであるロボットの動作プロ
グラムの簡略化および効率化が損なわれる。したがっ
て、ツイン型ロボットにより傾斜部材Fの溶接を行うこ
とは一般的にはなされていない。
【0018】また、図10に示すように、片側上部に干
渉部材F1を有する溶接対象部材Fをツイン型ロボット
により溶接を行った場合、片方のロボット50が干渉部
材F1と干渉するおそれがある。そのため、片方のロボ
ット50の動作制限を図るなどの対策が必要となり、前
記と同様にツイン型ロボットを採用したメリットが損な
われる。そのため片側上部に干渉部材F1を有する溶接
対象部材Fをツイン型ロボットにより溶接を行うことは
一般的にはなされていない。
【0019】さらに、図11に示すように、片側に障害
物F2があれば当然その場所において一旦溶接を中止
し、その障害物F2を乗り越えてから溶接を再開するこ
とになる。その場合、障害物F2のない側の溶接線は一
本の連続した溶接線であるにもかかわらず、溶接途中で
の溶接継ぎまたは後に人手による補修溶接が必要な未溶
接個所が発生する。当然のことながら、かかる溶接継ぎ
または未溶接個所が発生すると、溶接品質の劣化を招来
する。その上、溶接の途中に一旦中断するということは
自動溶接の効率低下も招来する。そのため、片側に障害
物F2を有する溶接対象部材Fをツイン型ロボットによ
り溶接を行うことは一般的にはなされていない。
【0020】さらに、この実施形態1のように、旋回部
材41の先端部に装着する溶接ロボットを1台とすれ
ば、立て向き溶接も可能となる(図12参照)。
【0021】なお、図13に示すように、溶接対象立板
Fの高さが低くしかも溶接対象立板Fと障害物(溶接対
象部材)F2が面直交している場合、ツイン型ロボット
でも立て向き溶接が可能であるが、立て向き溶接は水平
溶接に比較して溶接速度が1/4以下となるため効率的
でない。そのため、ツイン型ロボットにより立て向き溶
接を行うことは一般的にはなされていない。
【0022】ロボットコントローラ60は、図2に示す
ように溶接ロボット50を制御する他、門構型走行装置
10、横行装置20、昇降装置30、旋回装置40も制
御するようにされている。
【0023】なお、門構型走行装置10、横行装置2
0、昇降装置30、旋回装置40、および溶接ロボット
50は、従来より公知のものと同様とされているので、
その構成の詳細な説明は省略する。ただし、旋回装置4
0の旋回角は360度以上とされている。
【0024】次に、図14および図15を参照しなが
ら、かかる構成とされている門構型走行ロボットAの動
作について説明する。なお、下記各動作はロボットコン
トローラ60からの指示によりなされる。また、以下の
説明において左右および上下とは、図14中における位
置関係を意味する。
【0025】(1)門構型走行装置10を駆動して溶接
ロボット50および昇降装置30を駆動して、主板(船
体鍋板)Bに仮留めされている、溶接対象立板Fの垂直
部FV上端の近傍所定位置にセットする。
【0026】(2)溶接ロボット50の6軸を駆動して
タッチセンシング動作を行わせ、溶接トーチWを初期位
置にセットする。この場合、門型走行装置10、横行装
置20、昇降装置30、および旋回装置40は停止して
いる。
【0027】(3)溶接ロボット50の6軸を駆動して
溶接対象立板Fの垂直部FV上端の近傍の溶接を行う。
このときの溶接ロボット50の最終姿勢は以下の溶接作
業の基本姿勢となる。なお、この場合も、門型走行装置
10、横行装置20、昇降装置30、および旋回装置4
0は停止している。
【0028】(4)溶接ロボット50に前記基本姿勢を
基本的に維持させた状態で、横行装置20を下方に向け
て横行させて溶接トーチWを溶接対象立板Fの垂直部F
Vの溶接部に沿って降下させ、溶接トーチWにより溶接
部の隅肉溶接を行う。この場合、溶接ロボット50の6
軸の駆動は溶接倣い補正などの微少な動作のためなどに
限定される。
【0029】(5)溶接ロボット50が溶接対象立板F
の下部コーナー部FCに到達すると、旋回装置40およ
び門構型走行装置10をも駆動して溶接ロボット50を
下部コーナー部FCに沿わせて移動させる。この場合
も、溶接ロボット50の6軸の駆動は溶接倣い補正など
の微少な動作のためなどに限定される。
【0030】(6)溶接ロボット50が溶接対象立板F
の水平部FH右端に到達すると、旋回装置40および横
行装置20を停止させ、そして門構型走行装置10のみ
により水平部FHに沿って溶接ロボット50を左方向に
移動させて水平部FHの隅肉溶接を行う。
【0031】(7)溶接ロボット50が溶接対象立板F
の水平部FH左端近傍に到達すると門構型走行装置10
を停止させ、垂直部FV上端部と同様に溶接ロボット5
0の6軸だけによる水平部FH左端の端部溶接を行い、
片側の溶接を終了する。
【0032】(8)片側の溶接が終了すると、溶接ロボ
ット50の6軸および昇降装置30を適宜動作させて、
溶接ロボット50をその終了点の上方の昇降待機位置に
移動させて待機させる。
【0033】(9)門構型走行装置10および昇降装置
30を駆動して溶接ロボット50を、主板Bに仮留めさ
れている溶接対象立板Fの垂直部FV上端反対側の近傍
所定位置にセットする。
【0034】(10)(2)〜(7)と同様の手順を繰り
返して反対側の溶接を終了する。ただし、干渉部材F2
があれば、その手前で横行装置20もしくは門構型走行
装置10を停止させ、溶接ロボット50の6軸だけによ
る角隅溶接処理を行い、当該干渉部材F2をまたいだ
後、同様に角隅溶接処理を6軸のみで行い、ひきつづき
横行装置20もしくは門構型走行装置10を駆動して、
干渉部材間の分割個所を順次溶接する。
【0035】(11)反対側の溶接が終了すると、溶接ロ
ボット50の6軸および昇降装置30を適宜動作させ
て、溶接ロボット50をその終了点の上方の昇降待機位
置に移動させて待機させる。
【0036】(12)門構型走行装置10、旋回装置40
および横行装置20を適宜駆動して溶接ロボット50を
次の溶接対象である溶接対象リングFRへ移動させる。
【0037】(13)溶接ロボット50が溶接対象リング
FRの外周所定位置に到達すると、門構型走行装置1
0、旋回装置40および横行装置20を停止する一方、
溶接ロボット50の6軸および昇降装置30を適宜動作
させて溶接ロボット50を溶接対象リングFR外周の所
定位置にセットする。
【0038】(14)溶接ロボット50の6軸によるセン
シングを行い、ついで溶接開始点近傍の溶接を行う。
【0039】(15)溶接ロボット50が基本姿勢に達し
た時点で溶接ロボット50の6軸を停止する一方、門構
型走行装置10、旋回装置40および横行装置20を適
宜駆動して溶接ロボット50を溶接対象リングFR外周
に沿って移動させ、溶接対象リングFR外周の隅肉溶接
を行う。
【0040】(16)溶接対象リングFR外周の隅肉溶接
が完了すると、溶接ロボット50の6軸および昇降装置
30を適宜動作させて溶接ロボット50をその終了点の
上方の昇降待機位置に移動させて待機させる。
【0041】(17)門構型走行装置10および昇降装置
30を駆動して溶接ロボット50を、主板Bに仮留めさ
れている溶接対象リングFR内周の近傍所定位置にセッ
トする。
【0042】(18)門構型走行装置10、旋回装置40
および横行装置20を停止する一方、溶接ロボット50
の6軸を適宜動作させて溶接ロボット50を溶接対象リ
ングFR内周の所定位置にセットする。
【0043】(19)溶接ロボット50が溶接対象リング
FRの内周所定位置に到達すると、門構型走行装置1
0、旋回装置40および横行装置20を停止する一方、
溶接ロボット50の6軸を適宜動作させて溶接ロボット
50を溶接対象リングFR内周の所定位置にセットす
る。
【0044】(20)溶接ロボット50の6軸によるセン
シングを行い、ついで溶接開始点近傍の溶接を行う。
【0045】(21)溶接ロボット50が基本姿勢に達し
た時点で溶接ロボット50の6軸を停止する一方、門構
型走行装置10、旋回装置40および横行装置20を適
宜駆動して溶接ロボット50を溶接対象リングFR内周
に沿って移動させ、溶接対象リングFR内周の隅肉溶接
を行う。ただし、干渉部材F2があれば、その手前で横
行装置20もしくは門構型走行装置10を停止させ、溶
接ロボット50の6軸だけによる角隅溶接処理を行い、
当該干渉部材F2をまたいだ後、同様に角隅溶接処理を
6軸のみで行い、ひきつづき横行装置20もしくは門構
型走行装置10を駆動して、干渉部材間の分割個所を順
次溶接する。
【0046】(22)溶接対象リングFR内周の隅肉溶接
が完了すると、溶接ロボット50の6軸および昇降装置
30を適宜動作させて溶接ロボット50をその終了点の
上方の昇降待機位置に移動させて待機させる。
【0047】このように、この実施形態1によれば、門
構型走行装置10、旋回装置40および横行装置20
と、溶接ロボット50の6軸とを協働させているので、
船体鋼鈑などの大型の主材Bに配設されている補助部材
を有する大型の溶接対象部材Fの溶接作業が効率よく、
しかも溶接品質の低下を招来することなくなし得る。ま
た、溶接ロボット50の旋回軸51の他に360度以上
の旋回角を有する旋回装置40を設けているので、溶接
ロボット50の旋回軸51を動作させることなく溶接ロ
ボット50を旋回させることができる。そのため、溶接
ロボット50の動作プログラムが簡素化できる。
【0048】なお、溶接ロボット50の6軸の旋回軸5
1は、旋回範囲が360度未満であるので、円などの閉
曲線は1工程で溶接することが困難であった。そのた
め、従来、溶接ロボット50の6軸の旋回軸51により
円などの閉曲線の溶接は、2工程によりなされていた。
その結果、溶接ビードの継ぎ足し個所が発生し、溶接ロ
ボット50による自動溶接後にその補修が必要となり、
作業能率の低下を招来していた。しかしながら、この実
施形態1では溶接ビードの継ぎ足し個所がなくなるの
で、作業能率が著しく向上する。
【0049】実施形態2 本発明の実施形態2の門構型走行ロボットAを図16に
示し、この実施形態2は実施形態1を改変してなるもの
であって、門構型走行装置10を中央で右側部10Aと
左側部10Bとに分離し、右側部10Aと左側部10B
のそれぞれの水平部材11に横行装置20を装着し、各
横行装置20に実施形態1と同様にして溶接ロボット5
0を装着してなるものである。なお、実施形態2のその
余の構成は実施形態1と同様とされている。
【0050】このように、この実施形態2においては、
門構型走行装置10を中央で右側部10Aと左側部10
Bとに分離し、右側部10Aと左側部10Bのそれぞれ
の水平部材11に横行装置20を装着し、各横行装置2
0に実施形態1と同様に溶接ロボット50を装着してい
るので、例えば、右側部10Aで溶接対象立板Fを溶接
しながら左側部10Bで溶接対象リングFRの溶接がな
し得る。したがって、実施形態2は実施形態1に比して
作業能率が著しく向上する。
【0051】なお、この実施形態2においては、図12
に点線で示すように、各水平部材11の端部に走行装置
12を装着するとともに、その走行装置12を受けるレ
ールRを配設するようにしてもよい。
【0052】以上、本発明を実施形態に基づいて説明し
てきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるも
のではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態
ではロボットは溶接ロボットとされているが、ロボット
は溶接ロボットに限定されるものではなく、各種ロボッ
トとすることができる。また、実施形態1では門構型走
行ロボットは1台とされていたが、同一レールに複数の
門構型走行ロボットが配設されてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
船体鋼鈑などの主材に配設されている大型の補強材に対
する溶接作業などが効率よくなし得るという優れた効果
が得られる。
【0054】また、ロボットを基本姿勢を維持させた状
態で所定の作業がなし得るので、ロボットの動作プログ
ラミングが簡素化できるという優れた効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の門構型走行ロボットの概
略図である。
【図2】同ブロック図である。
【図3】旋回部材に2台のロボットを装着させて作業を
させた場合の問題を説明する説明図である。
【図4】旋回部材に2台のロボットを装着させて作業を
させた場合における旋回部材と、溶接対象部材との干渉
状態を示す説明図である。
【図5】旋回部材に1台のロボットを装着させた場合に
おいては問題が生じないことを示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態1によれば傾斜部材の溶接も
なし得ることを示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態1によれば上部に干渉部材を
有する溶接対象板の溶接もなし得ることを示す説明図で
ある。
【図8】本発明の実施形態1によれば障害物を有する補
強部材の溶接もなし得ることを示す説明図である。
【図9】ツイン型ロボットにより傾斜部材の溶接を行っ
ている状態の説明図である。
【図10】ツイン型ロボットにより片側上部に干渉部材
を有する溶接対象部材の溶接を行っている状態の説明図
である。
【図11】ツイン型ロボットにより片側に障害物がある
溶接対象部材の溶接を行っている状態を説明図である。
【図12】本発明の実施形態1によれば立て向き溶接も
なし得ることを示す説明図である。
【図13】ツイン型ロボットにより立て向き溶接を行っ
ている状態の説明図である。
【図14】同実施形態1の門構型走行ロボットによる動
作説明図である。
【図15】同動作手順の説明図である。
【図16】本発明の実施形態2の門構型走行ロボットの
概略図である。
【図17】特開平7ー284932号公報に提案されて
いる門構型走行ロボットの概略斜視図である。
【符号の説明】
10 門構型走行装置 10A 右側部 10B 左側部 11 水平部材 20 横行装置 30 昇降装置 40 旋回装置 41 旋回部材 50 溶接ロボット 51 旋回軸 A 門構型走行ロボット B 主材 F 溶接対象部材、溶接対象立板 W 溶接トーチ
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月22日(1999.12.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の走行ロボット
は、旋回軸を有するロボットにその外部軸として走行軸
と横行軸と昇降軸と旋回角が360度以上とされている
旋回軸とを備えてなり、前記走行軸と前記横行軸と前記
昇降軸と前記旋回軸とが、前記ロボットを制御するロボ
ットコントローラにより制御され、それにより前記ロボ
ットの旋回軸と前記外部軸としての旋回軸とが協働させ
られてなることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 本発明の走行ロボットは、具体的には、
上部連結部材を有する門構型走行装置と、前記上部連結
部材に横行可能に装着されている横行装置とを備え、前
記横行装置が昇降装置と、旋回角が360度以上とされ
ている旋回装置とを有し、旋回軸を有するロボットが前
記昇降装置と前記旋回装置とにより、昇降可能かつ旋回
可能に前記横行装置に装着され、前記門構型走行装置と
前記横行装置と前記昇降装置と前記旋回装置とが、前記
ロボットを制御するロボットコントローラにより制御さ
れ、それにより前記ロボットの旋回軸と前記外部軸とし
ての旋回装置とが協働させられてなるものとされたり、
あるいは上部横部材を有する一方の走行装置と、上部横
部材を有する他方の走行装置とを門構型状に配設し、前
記各上部横部材に横行装置が装着され、前記各横行装置
が昇降装置と、旋回角が360度以上とされている旋回
装置とを有し、旋回軸を有するロボットが前記昇降装置
と前記旋回装置とにより、昇降可能かつ旋回可能に前記
各横行装置に装着され、前記門構型走行装置と前記横行
装置と前記昇降装置と前記旋回装置とが、前記ロボット
を制御するロボットコントローラにより制御され、それ
により前記ロボットの旋回軸と前記外部軸としての旋回
装置とが協働させられてなるものとされたりする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 一方、本発明の走行ロボットの制御方法
は、外部軸として走行軸と横行軸と昇降軸と旋回角が3
60度以上とされている旋回軸とを備えて走行可能とさ
れている旋回軸を有する走行ロボットの制御方法であっ
て、前記走行軸と前記横行軸と前記昇降軸と前記旋回軸
とを前記ロボットを制御するロボットコントローラによ
り制御し、それにより前記ロボットの旋回軸と前記外部
軸としての旋回軸を協働させながら、同ロボットに所定
の作業をさせることを特徴とする。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回軸を有するロボットにその外部軸と
    して走行軸と横行軸と昇降軸と旋回軸とを備えてなるこ
    とを特徴とする走行ロボット。
  2. 【請求項2】 上部連結部材を有する門構型走行装置
    と、前記上部連結部材に横行可能に装着されている横行
    装置と、前記横行装置に昇降可能かつ旋回可能に装着さ
    れている、旋回軸を有するロボットとを備えてなること
    を特徴とする走行ロボット。
  3. 【請求項3】 上部横部材を有する一方の走行装置と、
    上部横部材を有する他方の走行装置とを門構型状に配設
    し、 前記各上部横部材に横行装置が装着され、前記各横行装
    置に旋回軸を有するロボットが昇降可能かつ旋回可能に
    装着されてなることを特徴とする走行ロボット。
  4. 【請求項4】 外部軸として走行軸と横行軸と昇降軸と
    旋回軸とを備えて走行可能とされている旋回軸を有する
    走行ロボットの制御方法であって、 前記外部軸により前記ロボットを移動させながら、同ロ
    ボットに所定の作業をさせることを特徴とする走行ロボ
    ットの制御方法。
  5. 【請求項5】 ロボットが外部軸により移動させられな
    がら所定の作業を行う場合には、ロボットの各軸による
    ロボットの動作が、所定の微小動作に限定されてなるこ
    とを特徴とする請求項4記載の走行ロボットの制御方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010264865A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Ihi Corp 金属板位置決め装置
KR101291649B1 (ko) 2010-12-24 2013-08-01 삼성중공업 주식회사 작업 로봇의 제어 방법 및 작업 로봇 시스템
KR20190120283A (ko) 2017-03-21 2019-10-23 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 동작 프로그램 보정 방법 및 용접 로봇 시스템

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