JP2000246442A - スパイラル鋼管の溶接位置制御方法及び装置 - Google Patents
スパイラル鋼管の溶接位置制御方法及び装置Info
- Publication number
- JP2000246442A JP2000246442A JP11046058A JP4605899A JP2000246442A JP 2000246442 A JP2000246442 A JP 2000246442A JP 11046058 A JP11046058 A JP 11046058A JP 4605899 A JP4605899 A JP 4605899A JP 2000246442 A JP2000246442 A JP 2000246442A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- seam
- spiral steel
- steel pipe
- torch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スパイラル鋼管の製造の際に内面溶接トーチ位
置がシーム部に適正に配置されているか否かを精度よく
検出し、トーチの溶接位置を制御する。 【解決手段】スパイラル鋼管の内面溶接部のシーム位置
検出装置と、温度分布検出装置3と、温度ピーク位置と
シーム位置との位置ずれ量を演算する演算装置4と、位
置ずれがゼロになるように溶接トーチ7の位置を移動さ
せる制御装置5とを備えた。
置がシーム部に適正に配置されているか否かを精度よく
検出し、トーチの溶接位置を制御する。 【解決手段】スパイラル鋼管の内面溶接部のシーム位置
検出装置と、温度分布検出装置3と、温度ピーク位置と
シーム位置との位置ずれ量を演算する演算装置4と、位
置ずれがゼロになるように溶接トーチ7の位置を移動さ
せる制御装置5とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパイラル鋼管の
製造工程における内面溶接位置制御方法及び装置に関す
る。
製造工程における内面溶接位置制御方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スパイラル鋼管は、帯鋼を螺旋状に巻き
成形し、隣接する帯鋼端面をサブマージドアーク溶接法
によりシーム溶接して製造する。溶接はまず、内面溶接
を下向きで行い、次いで半ピッチ後外面を下向きで溶接
する。
成形し、隣接する帯鋼端面をサブマージドアーク溶接法
によりシーム溶接して製造する。溶接はまず、内面溶接
を下向きで行い、次いで半ピッチ後外面を下向きで溶接
する。
【0003】サブマージドアーク溶接ではスパイラル鋼
管製造時の内面溶接位置を直接確認することは不可能で
あり、製造後鋼管を切断し、切断面を検査して溶接位置
の適否を確認している。
管製造時の内面溶接位置を直接確認することは不可能で
あり、製造後鋼管を切断し、切断面を検査して溶接位置
の適否を確認している。
【0004】なお、薄板鋼管では内面溶接後の伝導熱に
よって溶接部の鋼管外面が幅2〜3cmの帯状に赤熱す
る。この帯状の赤熱部を手鏡等によって観察し、その中
心と未溶接の外面シームが一致するようにトーチの位置
を調整することも行われている。
よって溶接部の鋼管外面が幅2〜3cmの帯状に赤熱す
る。この帯状の赤熱部を手鏡等によって観察し、その中
心と未溶接の外面シームが一致するようにトーチの位置
を調整することも行われている。
【0005】しかし、厚肉材(16mm以上)では溶接
による熱の管周方向への熱拡散が大きく、外表面が赤熱
するまで温度上昇しないため上記の観察による調整も採
用することができない。従って、トーチを一定位置に固
定して溶接するため大きな溶接外れが発生することがあ
る。
による熱の管周方向への熱拡散が大きく、外表面が赤熱
するまで温度上昇しないため上記の観察による調整も採
用することができない。従って、トーチを一定位置に固
定して溶接するため大きな溶接外れが発生することがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はスパイラル鋼
管の製造の際に内面溶接トーチ位置が突合せ部に適正に
位置しているか否かを精度よく検出し、トーチの溶接位
置を制御する方法及び装置を提供することを目的とす
る。
管の製造の際に内面溶接トーチ位置が突合せ部に適正に
位置しているか否かを精度よく検出し、トーチの溶接位
置を制御する方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】スパイラル鋼管の製造工
程における内面溶接位置検出技術として、内面溶接位置
の直後に鋼管の外面よりCCDカメラ等を用いて、シー
ム位置と温度分布を同一位置で検出し、シーム位置と温
度ピーク位置より内面溶接位置を精度よく検出する。ま
た、シーム位置と温度ピーク位置に位置ずれがある時、
ずれ量をトーチ駆動系にフィードバックして位置補正す
ることにより溶接位置偏差の少ない内面溶接を可能にす
る。
程における内面溶接位置検出技術として、内面溶接位置
の直後に鋼管の外面よりCCDカメラ等を用いて、シー
ム位置と温度分布を同一位置で検出し、シーム位置と温
度ピーク位置より内面溶接位置を精度よく検出する。ま
た、シーム位置と温度ピーク位置に位置ずれがある時、
ずれ量をトーチ駆動系にフィードバックして位置補正す
ることにより溶接位置偏差の少ない内面溶接を可能にす
る。
【0008】すなわち本発明は、スパイラル鋼管の製造
工程における内面溶接直後の鋼管溶接部外面のシーム位
置と温度分布とを検出し、シーム位置と温度ピーク位置
とが一致するように溶接トーチの位置を制御することを
特徴とするスパイラル鋼管の溶接位置制御方法である。
工程における内面溶接直後の鋼管溶接部外面のシーム位
置と温度分布とを検出し、シーム位置と温度ピーク位置
とが一致するように溶接トーチの位置を制御することを
特徴とするスパイラル鋼管の溶接位置制御方法である。
【0009】上記方法を確実に実施をすることができる
本発明の装置は、スパイラル鋼管の内面溶接部の外面の
シーム位置を検出するシーム位置検出装置と、同位置の
温度を検出する温度分布検出装置と、温度ピーク位置と
シーム位置との位置ずれ量を演算する演算装置と、位置
ずれがゼロになるように溶接トーチの位置を移動させる
制御装置とを備えたことを特徴とするスパイラル鋼管の
溶接位置制御装置である。
本発明の装置は、スパイラル鋼管の内面溶接部の外面の
シーム位置を検出するシーム位置検出装置と、同位置の
温度を検出する温度分布検出装置と、温度ピーク位置と
シーム位置との位置ずれ量を演算する演算装置と、位置
ずれがゼロになるように溶接トーチの位置を移動させる
制御装置とを備えたことを特徴とするスパイラル鋼管の
溶接位置制御装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
の形態を説明する。
【0011】図4はスパイラル鋼管1の製造工程を示す
説明図で、鋼帯10を螺旋状に巻き鋼帯10のエッジ2
1、22をサブマージアーク溶接して接合する。まず、
内面溶接機23で内側のシーム部を下向き溶接し、半周
後外側のシーム部を外面溶接機24で下向き溶接し、溶
接線25を形成する。
説明図で、鋼帯10を螺旋状に巻き鋼帯10のエッジ2
1、22をサブマージアーク溶接して接合する。まず、
内面溶接機23で内側のシーム部を下向き溶接し、半周
後外側のシーム部を外面溶接機24で下向き溶接し、溶
接線25を形成する。
【0012】図1は本発明の制御系統図、図2は制御系
統の説明図、図3はシーム部及び温度分布を検出する部
分を示すもので、スパイラル鋼管の内面溶接直後の裏面
(スパイラル鋼管の外面)の部分斜視図である。図3に
示すように、製造中のスパイラル鋼管11の内面溶接金
属12の裏面(スパイラル鋼管の外面)にはシーム部1
3と赤熱部14がある。このシーム部13及び赤熱部1
4の部分、すなわち内面溶接トーチ7の内面溶接部の直
後のスパイラル鋼管外面の部分を、図1、図2に示すよ
うに、検出装置3で検出する。低温の場合、CCDカメ
ラだけでは、検出困難である。位置検出には、CCDカ
メラ等を用い、温度分布の測定には一次元の走査形温度
計を用いる。走査温度計の測定位置とカメラ視野は同じ
位置をとらえるものとする。
統の説明図、図3はシーム部及び温度分布を検出する部
分を示すもので、スパイラル鋼管の内面溶接直後の裏面
(スパイラル鋼管の外面)の部分斜視図である。図3に
示すように、製造中のスパイラル鋼管11の内面溶接金
属12の裏面(スパイラル鋼管の外面)にはシーム部1
3と赤熱部14がある。このシーム部13及び赤熱部1
4の部分、すなわち内面溶接トーチ7の内面溶接部の直
後のスパイラル鋼管外面の部分を、図1、図2に示すよ
うに、検出装置3で検出する。低温の場合、CCDカメ
ラだけでは、検出困難である。位置検出には、CCDカ
メラ等を用い、温度分布の測定には一次元の走査形温度
計を用いる。走査温度計の測定位置とカメラ視野は同じ
位置をとらえるものとする。
【0013】検出装置3は検出結果の信号を演算装置4
に送る。演算装置4はシーム画像41と温度分布画像4
2を重ね合わせてシーム部14の位置と温度分布のピー
ク位置とのずれを演算する。図2のモニタ4aはこれを
図示している。制御装置5は演算装置4からの信号に基
づき、トーチ移動装置6を制御し、内面溶接トーチ7を
移動させる。すなわち、演算装置4でシーム位置と温度
ピーク位置を算出し、それぞれSoとSとする。ずれ量
ΔS(=S−So)を逐次算出し、ΔSを小さくする方
向へトーチ7を駆動し位置制御を行う。この自動追従に
より溶接部とシーム部とのずれ量が大幅に減少した。
に送る。演算装置4はシーム画像41と温度分布画像4
2を重ね合わせてシーム部14の位置と温度分布のピー
ク位置とのずれを演算する。図2のモニタ4aはこれを
図示している。制御装置5は演算装置4からの信号に基
づき、トーチ移動装置6を制御し、内面溶接トーチ7を
移動させる。すなわち、演算装置4でシーム位置と温度
ピーク位置を算出し、それぞれSoとSとする。ずれ量
ΔS(=S−So)を逐次算出し、ΔSを小さくする方
向へトーチ7を駆動し位置制御を行う。この自動追従に
より溶接部とシーム部とのずれ量が大幅に減少した。
【0014】演算装置4は画像処理機能を備え、次のよ
うに作動する。
うに作動する。
【0015】(1)CCDカメラの信号を2分し、検出
エリアからシーム位置(開先位置)を画像処理により算
出する。この場合、S/Nが良ければ生画像を用いても
よい。
エリアからシーム位置(開先位置)を画像処理により算
出する。この場合、S/Nが良ければ生画像を用いても
よい。
【0016】(2)検出エリアのシームと直交する一断
面の温度分布を放射温度計の原理で検出する。
面の温度分布を放射温度計の原理で検出する。
【0017】(3)上記(1)(2)のそれぞれの分布
を同一画面に表示する。シーム位置と温度分布のピーク
が一致していれば内面トーチが適正位置にあることにな
る。ずれていれば、ずれに応じた量だけ偏差がゼロにな
る方向へトーチを動かす信号を制御装置5に出力する。
を同一画面に表示する。シーム位置と温度分布のピーク
が一致していれば内面トーチが適正位置にあることにな
る。ずれていれば、ずれに応じた量だけ偏差がゼロにな
る方向へトーチを動かす信号を制御装置5に出力する。
【0018】溶接金属とシーム部とのずれ量を製品を切
断した鋼管断面から判定した結果を図5(従来例)、図
6(実施例)に示す。従来の偏差(ずれ)分布に比し本
発明による偏差は著しく小さくなった。
断した鋼管断面から判定した結果を図5(従来例)、図
6(実施例)に示す。従来の偏差(ずれ)分布に比し本
発明による偏差は著しく小さくなった。
【0019】
【発明の効果】本発明によればスパイラル鋼管の内面溶
接位置がシーム位置に一致するようになり、品質向上に
大きく寄与した。
接位置がシーム位置に一致するようになり、品質向上に
大きく寄与した。
【図1】本発明の制御系統図である。
【図2】制御系統の説明図である。
【図3】本発明の検出部の説明図である。
【図4】スパイラル鋼管製造工程の説明図である。
【図5】従来例の溶接位置ずれの分布を示すグラフであ
る。
る。
【図6】実施例の溶接位置ずれの分布を示すグラフであ
る。
る。
1 スパイラル鋼管 2 溶接部 3 検出装置 4 演算装置 5 制御装置 6 トーチ移動装置 7 トーチ 10 鋼帯 11 製造中のスパイラル鋼管 12 溶接金属 13 シーム部 14 赤熱部 21、22 エッジ 23 内面溶接機 24 外面溶接機 25 溶接線 41 シーム画像 42 温度分布画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 9/18 B23K 9/18 Z
Claims (2)
- 【請求項1】 スパイラル鋼管の製造工程における内面
溶接直後の鋼管溶接部外面のシーム位置と温度分布とを
検出し、シーム位置と温度ピーク位置とが一致するよう
に溶接トーチの位置を制御することを特徴とするスパイ
ラル鋼管の溶接位置制御方法。 - 【請求項2】 スパイラル鋼管の内面溶接部の外面のシ
ーム位置を検出するシーム位置検出装置と、同位置の温
度を検出する温度分布検出装置と、温度ピーク位置とシ
ーム位置との位置ずれ量を演算する演算装置と、位置ず
れがゼロになるように溶接トーチの位置を移動させる制
御装置とを備えたことを特徴とするスパイラル鋼管の溶
接位置制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11046058A JP2000246442A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | スパイラル鋼管の溶接位置制御方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11046058A JP2000246442A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | スパイラル鋼管の溶接位置制御方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000246442A true JP2000246442A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=12736427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11046058A Pending JP2000246442A (ja) | 1999-02-24 | 1999-02-24 | スパイラル鋼管の溶接位置制御方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000246442A (ja) |
-
1999
- 1999-02-24 JP JP11046058A patent/JP2000246442A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR960016155B1 (ko) | 관 제조기 및 관 제조기용 용접 제어장치 | |
US20080237197A1 (en) | System and method for welding and real time monitoring of seam welded parts | |
JP2005342788A (ja) | 鋼板のフラッシュバット溶接部の診断方法及び診断装置 | |
JP2009255132A (ja) | 電縫溶接システム | |
JP2000246442A (ja) | スパイラル鋼管の溶接位置制御方法及び装置 | |
JP3423034B2 (ja) | 高周波電縫溶接工程における圧接量検出装置 | |
JPH11254031A (ja) | 高周波造管方法 | |
JP2008238211A (ja) | スパイラルパイプの製造方法及び装置 | |
JPH0871638A (ja) | 電縫管の入熱制御方法 | |
JP2804399B2 (ja) | スパイラル鋼管の内面溶接方法と装置 | |
JPH03155479A (ja) | 電縫管の溶接制御方法 | |
JP4532977B2 (ja) | 溶接品質に優れた電縫鋼管の溶接方法 | |
JP3198816B2 (ja) | 固定管の片面突合せ溶接における初層溶接方法 | |
JPS59215273A (ja) | スパイラル鋼管の溶接位置制御方法 | |
JPH0417755B2 (ja) | ||
JPH0972721A (ja) | 連続処理ラインにおける薄板材の溶接部診断方法及び装置 | |
JPH0866769A (ja) | 固定管の片面突合せ溶接における初層溶接方法 | |
JPS63303684A (ja) | 電縫管溶接の入熱制御方法およびその装置 | |
JP3077931B2 (ja) | 溶接方法 | |
JPH10192963A (ja) | 高エネルギービーム溶接管製造方法 | |
JP6054618B2 (ja) | 溶接鋼管の製造装置 | |
JPH1158002A (ja) | スパイラル鋼管のシーム溶接方法及び装置 | |
JPH02229680A (ja) | 溶接状態判断システム | |
JPH07328766A (ja) | 横向自動溶接方法 | |
Engström et al. | Adaptive process control in laser robotic welding |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030415 |