JP2000245994A - 排水浄化装置 - Google Patents
排水浄化装置Info
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- JP2000245994A JP2000245994A JP11052260A JP5226099A JP2000245994A JP 2000245994 A JP2000245994 A JP 2000245994A JP 11052260 A JP11052260 A JP 11052260A JP 5226099 A JP5226099 A JP 5226099A JP 2000245994 A JP2000245994 A JP 2000245994A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衣類などを洗剤と水によって洗濯する洗濯機
に付属する排水浄化装置において、従来よりも一層浄化
性能を向上させ、環境保全や節水が図れるようにする。 【解決手段】 排水中の糸屑などの固形物を除去するフ
ィルタ4、排水中の界面活性剤を除去する吸着剤10を
含む吸着槽6、および排水中の有機化合物を分解する反
応槽8を備えており、この反応槽8は、有機化合物を分
解除去する光触媒16を含む。
に付属する排水浄化装置において、従来よりも一層浄化
性能を向上させ、環境保全や節水が図れるようにする。 【解決手段】 排水中の糸屑などの固形物を除去するフ
ィルタ4、排水中の界面活性剤を除去する吸着剤10を
含む吸着槽6、および排水中の有機化合物を分解する反
応槽8を備えており、この反応槽8は、有機化合物を分
解除去する光触媒16を含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機等からの排
水を浄化するための排水浄化装置に関する。
水を浄化するための排水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】洗濯機で洗濯される油などで汚れた衣類
等を少ない水量でもって短時間でかつ効率的に洗濯する
には、洗浄能力に優れた洗剤が使用されるのが一般的で
ある。その結果、洗濯機から排水される水(排水)には環
境を著しく汚染する汚染物質が高濃度で含まれることに
なる。このため、こうした排水は一旦、浄化したうえで
河川その他等に排水流出させて廃棄させたりあるいは再
利用させることが好ましい。
等を少ない水量でもって短時間でかつ効率的に洗濯する
には、洗浄能力に優れた洗剤が使用されるのが一般的で
ある。その結果、洗濯機から排水される水(排水)には環
境を著しく汚染する汚染物質が高濃度で含まれることに
なる。このため、こうした排水は一旦、浄化したうえで
河川その他等に排水流出させて廃棄させたりあるいは再
利用させることが好ましい。
【0003】そこで、このような排水の浄化を行う排水
浄化装置は種々これまでにも提案され実施されている。
こうした種々提案されている排水浄化装置として、たと
えば、特開平6−190189号公報では、活性炭を用
いたフィルタで排水中の化学汚染物質を除去して排水を
浄化している。また、特開平9−131588号公報で
は、台所シンク排水口に排水浄化装置を接続し、台所排
水を光触媒によって分解して排水を浄化して再利用して
いる。
浄化装置は種々これまでにも提案され実施されている。
こうした種々提案されている排水浄化装置として、たと
えば、特開平6−190189号公報では、活性炭を用
いたフィルタで排水中の化学汚染物質を除去して排水を
浄化している。また、特開平9−131588号公報で
は、台所シンク排水口に排水浄化装置を接続し、台所排
水を光触媒によって分解して排水を浄化して再利用して
いる。
【0004】
【発明が解決しよとうする課題】前者の公報のような活
性炭フィルタによる浄化では、活性炭そのものの汚染物
質の吸着除去作用は周知されるように優れるという長所
があるので、こうした排水浄化装置が広く一般に普及さ
れて使用されることは環境汚染防止のために望ましい。
性炭フィルタによる浄化では、活性炭そのものの汚染物
質の吸着除去作用は周知されるように優れるという長所
があるので、こうした排水浄化装置が広く一般に普及さ
れて使用されることは環境汚染防止のために望ましい。
【0005】しかし、活性炭そのものは汚染物質の吸着
除去量に限界(寿命)があり、一旦その限界に達すると活
性炭フィルタの交換が必要とされ、その交換等の面倒な
メンテナンスが必要となる。この場合、活性炭フィルタ
の交換時期はユーザには不明であるから、その交換時期
を報知する特殊な装置を装備させた場合は、排水浄化装
置が高価となって広く一般に普及使用されるための阻害
要因ともなる。
除去量に限界(寿命)があり、一旦その限界に達すると活
性炭フィルタの交換が必要とされ、その交換等の面倒な
メンテナンスが必要となる。この場合、活性炭フィルタ
の交換時期はユーザには不明であるから、その交換時期
を報知する特殊な装置を装備させた場合は、排水浄化装
置が高価となって広く一般に普及使用されるための阻害
要因ともなる。
【0006】このような交換時期の報知がない排水浄化
装置とした場合では、その交換時期が遅れる可能性が大
となり環境汚染防止に不具合となる。また、ユーザにと
っては、交換時期が報知されてもあるいは報知されなく
ても、その交換の手間が面倒であるために、活性炭フィ
ルタがいつまでも交換されないまま、したがって、汚染
物質除去性能の無いままに長期に使用される結果、上述
した汚染が行われることになり好ましくない。
装置とした場合では、その交換時期が遅れる可能性が大
となり環境汚染防止に不具合となる。また、ユーザにと
っては、交換時期が報知されてもあるいは報知されなく
ても、その交換の手間が面倒であるために、活性炭フィ
ルタがいつまでも交換されないまま、したがって、汚染
物質除去性能の無いままに長期に使用される結果、上述
した汚染が行われることになり好ましくない。
【0007】後者の公報のように、単に光触媒だけを用
いて浄化を行う手法では、化学汚染物質の種類が多くか
つ高濃度で含まれている排水に対しても活性炭フィルタ
のような汚染物質の吸着除去量の限界がなく、したがっ
て、上述した交換とかが不要となる利点がある。
いて浄化を行う手法では、化学汚染物質の種類が多くか
つ高濃度で含まれている排水に対しても活性炭フィルタ
のような汚染物質の吸着除去量の限界がなく、したがっ
て、上述した交換とかが不要となる利点がある。
【0008】しかし、その反面、排水浄化装置としては
高い処理能力を備えることが必要とされる結果、排水浄
化装置として高価格なものとなり、一般のユーザに広く
普及使用されなくなって望ましくない。しかも、排水中
での微生物の繁殖を促進するために汚染物質が除去され
ても繁殖微生物による悪臭を発生するという短所があ
り、洗濯機等の家庭などで使用される排水浄化装置とし
ては好まれず、このことも一般のユーザに広く普及使用
されなくなる要因となって望ましくない。
高い処理能力を備えることが必要とされる結果、排水浄
化装置として高価格なものとなり、一般のユーザに広く
普及使用されなくなって望ましくない。しかも、排水中
での微生物の繁殖を促進するために汚染物質が除去され
ても繁殖微生物による悪臭を発生するという短所があ
り、洗濯機等の家庭などで使用される排水浄化装置とし
ては好まれず、このことも一般のユーザに広く普及使用
されなくなる要因となって望ましくない。
【0009】したがって、本発明の目的は、このような
従来の問題点を解消し、より安全性が高く、浄化性能を
向上させ、環境保全を図れるようにすることを課題とし
ている。
従来の問題点を解消し、より安全性が高く、浄化性能を
向上させ、環境保全を図れるようにすることを課題とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、衣類などを洗剤と水によって洗濯する
洗濯機に付属する排水浄化装置を次のように構成してい
る。
解決するために、衣類などを洗剤と水によって洗濯する
洗濯機に付属する排水浄化装置を次のように構成してい
る。
【0011】請求項1記載の発明は、排水中の糸屑など
の固形物を除去するフィルタ、排水中の界面活性剤を除
去する吸着剤を含む吸着槽、および排水中の有機化合物
を分解する反応槽を備えており、前記反応槽は、有機化
合物を分解除去する光触媒を含むことを特徴としてい
る。これにより、排水中の対象物ごとに複数の段階で処
理できるので、洗濯排水中の汚れ成分を浄化する効率が
よくなり、洗濯水やすすぎ水に再利用することができ、
節水が可能となり、また、環境汚染となる排水を回収す
ることで環境保全が可能となる。特に、光触媒は抗菌性
を有するので微生物の増殖による悪臭の発生を防止で
き、衛生的である。
の固形物を除去するフィルタ、排水中の界面活性剤を除
去する吸着剤を含む吸着槽、および排水中の有機化合物
を分解する反応槽を備えており、前記反応槽は、有機化
合物を分解除去する光触媒を含むことを特徴としてい
る。これにより、排水中の対象物ごとに複数の段階で処
理できるので、洗濯排水中の汚れ成分を浄化する効率が
よくなり、洗濯水やすすぎ水に再利用することができ、
節水が可能となり、また、環境汚染となる排水を回収す
ることで環境保全が可能となる。特に、光触媒は抗菌性
を有するので微生物の増殖による悪臭の発生を防止で
き、衛生的である。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、前記反応槽内の光触媒を励起源により励起
させてその反応を促進させることを特徴としている。こ
れにより、光触媒が励起されて一層反応が促進される。
すなわち、排水の浄化効率を向上させることができる。
成において、前記反応槽内の光触媒を励起源により励起
させてその反応を促進させることを特徴としている。こ
れにより、光触媒が励起されて一層反応が促進される。
すなわち、排水の浄化効率を向上させることができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の構成において、前記反応槽には、槽内の排
水を撹拌する撹拌手段が設けられていることを特徴とし
ている。これにより、反応槽内の排水を撹拌することに
よって光触媒の反応促進が促進され、浄化効率を向上さ
せることができる。
求項2記載の構成において、前記反応槽には、槽内の排
水を撹拌する撹拌手段が設けられていることを特徴とし
ている。これにより、反応槽内の排水を撹拌することに
よって光触媒の反応促進が促進され、浄化効率を向上さ
せることができる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の構成において、前記光触媒
は、酸化チタンや酸化亜鉛などの金属酸化物からなるこ
とを特徴としている。これにより、光活性が向上するの
で、浄化効率を向上させることができる。
求項3のいずれかに記載の構成において、前記光触媒
は、酸化チタンや酸化亜鉛などの金属酸化物からなるこ
とを特徴としている。これにより、光活性が向上するの
で、浄化効率を向上させることができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の排水浄化装置において、前記
光触媒は、金属超微粒子担持光触媒であることを特徴と
している。これにより、高活性となり、浄化効率を向上
させることができる。
求項3のいずれかに記載の排水浄化装置において、前記
光触媒は、金属超微粒子担持光触媒であることを特徴と
している。これにより、高活性となり、浄化効率を向上
させることができる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項5記載の金
属超微粒子担持光触媒として、白金や銀の単体、あるい
は白金一銀の混合体などを使用する。これにより、光活
性がより向上し、浄化効率が高まる。
属超微粒子担持光触媒として、白金や銀の単体、あるい
は白金一銀の混合体などを使用する。これにより、光活
性がより向上し、浄化効率が高まる。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6のいずれかに記載の排水浄化装置において、前記
フィルタや吸着剤の少なくとも一方は、抗菌剤を担持す
ることを特徴としている。これにより、フィルタや吸着
槽において、微生物の増殖を抑えて悪臭の発生を防止す
ることができ、また、衛生的である。
求項6のいずれかに記載の排水浄化装置において、前記
フィルタや吸着剤の少なくとも一方は、抗菌剤を担持す
ることを特徴としている。これにより、フィルタや吸着
槽において、微生物の増殖を抑えて悪臭の発生を防止す
ることができ、また、衛生的である。
【0018】請求項8記載の発明は、請求項7記載の排
水浄化装置において、前記抗菌剤は、銀や銅などの無機
抗菌剤であることを特徴としている。これにより、安全
性が高く、河川の汚染の原因とならないため環境保全を
図ることができる。
水浄化装置において、前記抗菌剤は、銀や銅などの無機
抗菌剤であることを特徴としている。これにより、安全
性が高く、河川の汚染の原因とならないため環境保全を
図ることができる。
【0019】請求項9記載の発明は、請求項7記載の排
水浄化装置において、前記抗菌剤は、天然抗菌剤である
ことを特徴としている。これにより、安全でかつ河川の
汚染の原因とならないため、十分に環境保全を図ること
ができる。
水浄化装置において、前記抗菌剤は、天然抗菌剤である
ことを特徴としている。これにより、安全でかつ河川の
汚染の原因とならないため、十分に環境保全を図ること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排水浄装置の実施
の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の排水浄化装置の概略を示
す構成図である。
す構成図である。
【0022】この排水浄化装置1は、ケース2内にフィ
ルタ4、吸着槽6、および反応槽8が順次設けられ、各
部がたとえば図示しないメッシュなどで仕切られてい
る。
ルタ4、吸着槽6、および反応槽8が順次設けられ、各
部がたとえば図示しないメッシュなどで仕切られてい
る。
【0023】フィルタ4は、主として排水中の糸屑など
の固形物を除去するもので、たとえば細かいメッシュや
繊維で構成される。そして、フィルタ4には抗菌剤を担
持している。
の固形物を除去するもので、たとえば細かいメッシュや
繊維で構成される。そして、フィルタ4には抗菌剤を担
持している。
【0024】フィルタ4の下方に設けられた吸着槽6
は、その内部に吸着剤10および抗菌剤12が充填され
ている。吸着剤10は、後述する光触媒16では分解し
にくい主として排水中の界面活性剤を除去するものであ
って、具体例としては、活性炭やゼオライトなどの多孔
質のものが使用される。特に、吸着剤10としてこのよ
うな多孔質のものを使用すれば、吸着面積が大きくなる
ため、吸着効率が増加し、界面活性剤の除去を効率的に
行えるので好ましい。
は、その内部に吸着剤10および抗菌剤12が充填され
ている。吸着剤10は、後述する光触媒16では分解し
にくい主として排水中の界面活性剤を除去するものであ
って、具体例としては、活性炭やゼオライトなどの多孔
質のものが使用される。特に、吸着剤10としてこのよ
うな多孔質のものを使用すれば、吸着面積が大きくなる
ため、吸着効率が増加し、界面活性剤の除去を効率的に
行えるので好ましい。
【0025】また、上記のようにフィルタ4に抗菌剤を
担持させたり、吸着剤10に抗菌剤12を混合すれば、
微生物の増殖を抑えて悪臭の発生を防止することがで
き、また衛生的である。このようなフィルタ4や吸着剤
10に混合される抗菌剤としては、たとえば、銀や銅な
どの無機抗菌剤や、イソチオシアン酸アリル、ヒノキチ
オールなどの天然抗菌剤を使用することができる。
担持させたり、吸着剤10に抗菌剤12を混合すれば、
微生物の増殖を抑えて悪臭の発生を防止することがで
き、また衛生的である。このようなフィルタ4や吸着剤
10に混合される抗菌剤としては、たとえば、銀や銅な
どの無機抗菌剤や、イソチオシアン酸アリル、ヒノキチ
オールなどの天然抗菌剤を使用することができる。
【0026】反応槽8は、その内部に排水14の一部が
蓄えられるとともに、この排水14に光触媒16が混合
されている。光触媒16の具体例としては、粒状あるい
は粉体の金属酸化物や、金属超微粒子が使用される。光
触媒16としてこのような粒状あるいは粉体のものを使
用すれば、光触媒16の表面積が増加し、反応を促進さ
せることができるため都合がよい。
蓄えられるとともに、この排水14に光触媒16が混合
されている。光触媒16の具体例としては、粒状あるい
は粉体の金属酸化物や、金属超微粒子が使用される。光
触媒16としてこのような粒状あるいは粉体のものを使
用すれば、光触媒16の表面積が増加し、反応を促進さ
せることができるため都合がよい。
【0027】特に、光触媒16となる前者の金属酸化物
としては、たとえば酸化チタンや酸化亜鉛が挙げられ
る。その他、シリコンカーバイト、硫化カドニウムなど
が使用できる。また、後者の金属超微粒子としては、た
とえば銀、白金、あるいは白金−銀を混合した70nm程
度の微粒子が挙げられる。その他、Rh(ロジウム)、N
i、RuO3(酸化ルテニウム)などを用いることができ
る。このような金属超微粒子を使用すれば、光活性が一
層向上し、浄化効率を向上させることができる。
としては、たとえば酸化チタンや酸化亜鉛が挙げられ
る。その他、シリコンカーバイト、硫化カドニウムなど
が使用できる。また、後者の金属超微粒子としては、た
とえば銀、白金、あるいは白金−銀を混合した70nm程
度の微粒子が挙げられる。その他、Rh(ロジウム)、N
i、RuO3(酸化ルテニウム)などを用いることができ
る。このような金属超微粒子を使用すれば、光活性が一
層向上し、浄化効率を向上させることができる。
【0028】また、反応槽8の側部外方には光触媒16
を活性化させるための励起光源としての紫外線ランプ1
8が設置されている。このような紫外線ランプ18を設
ければ、光触媒16が励起されて一層反応が促進され、
排水の浄化効率を向上できるために都合がよい。なお、
励起光源からの光を光ファイバで導いて発散させて反応
槽8に照射するようにすることも可能である。
を活性化させるための励起光源としての紫外線ランプ1
8が設置されている。このような紫外線ランプ18を設
ければ、光触媒16が励起されて一層反応が促進され、
排水の浄化効率を向上できるために都合がよい。なお、
励起光源からの光を光ファイバで導いて発散させて反応
槽8に照射するようにすることも可能である。
【0029】さらに、反応槽8内の下部には、排水14
を撹拌する撹拌手段としての撹拌器20が設置されてい
る。このような撹拌器20によって反応槽8内の排水1
4を光触媒16とともに撹拌すれば、紫外線ランプ6が
光触媒16に均一に照射されるため、光触媒16の反応
が促進されることになり、紫外線ランプ6の作用と相俟
って浄化効率を一層向上させることができる。なお、こ
の実施形態では、撹拌器20は反応槽8内に設置してい
るが、たとえば磁石のみを反応層8内に設置して外部か
ら磁石を回転させるようにすることもできる。
を撹拌する撹拌手段としての撹拌器20が設置されてい
る。このような撹拌器20によって反応槽8内の排水1
4を光触媒16とともに撹拌すれば、紫外線ランプ6が
光触媒16に均一に照射されるため、光触媒16の反応
が促進されることになり、紫外線ランプ6の作用と相俟
って浄化効率を一層向上させることができる。なお、こ
の実施形態では、撹拌器20は反応槽8内に設置してい
るが、たとえば磁石のみを反応層8内に設置して外部か
ら磁石を回転させるようにすることもできる。
【0030】このように構成された排水浄化装置1にお
ける排水浄化の過程を、図2に示すフローチャートを参
照して説明する。
ける排水浄化の過程を、図2に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0031】この浄化処理においては、まず、洗濯排水
中に含まれる糸屑や髪毛などの固形物がフィルタ4で除
去され、液体のみが通過される。
中に含まれる糸屑や髪毛などの固形物がフィルタ4で除
去され、液体のみが通過される。
【0032】次に、吸着槽6中の吸着剤10によってフ
ィルタ4を通過した液体に含まれる界面活性剤が吸着さ
れて除去される。
ィルタ4を通過した液体に含まれる界面活性剤が吸着さ
れて除去される。
【0033】続いて、反応槽8の内部において、排水1
4中の残存有機物が光触媒16によって分解除去され
る。
4中の残存有機物が光触媒16によって分解除去され
る。
【0034】その際、反応槽8近傍に配置された紫外線
ランプ18を照射すると、光触媒16は励起が促進され
る。同時に、撹拌器20によって、反応槽8内の排水1
4を撹拌することで反応槽8内の光触媒16は偏りなく
紫外線で照射されるため、浄化が一層促進される。
ランプ18を照射すると、光触媒16は励起が促進され
る。同時に、撹拌器20によって、反応槽8内の排水1
4を撹拌することで反応槽8内の光触媒16は偏りなく
紫外線で照射されるため、浄化が一層促進される。
【0035】図3に大腸菌に対する光触媒の抗菌効果の
一例を示す。図3から分かるように、紫外線を照射しな
い場合よりも照射した方が格段に抗菌効果の大きいこと
が理解される。
一例を示す。図3から分かるように、紫外線を照射しな
い場合よりも照射した方が格段に抗菌効果の大きいこと
が理解される。
【0036】浄化後の排水は、この浄排水浄化装置1の
外部に排出される。この場合、浄化後の排水は、濁度2
0(NTU)以下程度の浄化水となっているので、これを
再び、洗濯水あるいはすすぎ水に利用すれば、洗濯時に
節水することができるだけでなく、汚水を排水しないの
で環境保全上も好ましいものとなる。さらに、浄化後の
排水を再利用するだけでなく、洗濯機の外部に排水する
機能をもたせれば、庭木の水やりなど洗濯以外の他の利
用も可能とすることができる。
外部に排出される。この場合、浄化後の排水は、濁度2
0(NTU)以下程度の浄化水となっているので、これを
再び、洗濯水あるいはすすぎ水に利用すれば、洗濯時に
節水することができるだけでなく、汚水を排水しないの
で環境保全上も好ましいものとなる。さらに、浄化後の
排水を再利用するだけでなく、洗濯機の外部に排水する
機能をもたせれば、庭木の水やりなど洗濯以外の他の利
用も可能とすることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の排水浄化装置は、次の効果を奏
する。
する。
【0038】(1) 請求項1記載の発明では、排水中の
対象物ごとに複数の段階で処理できるので、洗濯排水中
の汚れ成分を浄化する効率がよくなり、洗濯水やすすぎ
水に再利用することができ、節水が可能となり、また、
環境汚染となる排水を回収することで環境保全が可能と
なる。特に、光触媒は抗菌性を有するので微生物の増殖
による悪臭の発生を防止でき、衛生的である。
対象物ごとに複数の段階で処理できるので、洗濯排水中
の汚れ成分を浄化する効率がよくなり、洗濯水やすすぎ
水に再利用することができ、節水が可能となり、また、
環境汚染となる排水を回収することで環境保全が可能と
なる。特に、光触媒は抗菌性を有するので微生物の増殖
による悪臭の発生を防止でき、衛生的である。
【0039】(2) 請求項2記載の発明では、励起光源
により光触媒が励起されて一層反応が促進される。すな
わち、排水の浄化効率を向上させることができる。
により光触媒が励起されて一層反応が促進される。すな
わち、排水の浄化効率を向上させることができる。
【0040】(3) 請求項3記載の発明では、反応槽内
の排水を撹拌することによって光触媒の反応促進が促進
され、浄化効率を向上させることができる。
の排水を撹拌することによって光触媒の反応促進が促進
され、浄化効率を向上させることができる。
【0041】(4) 請求項4記載の発明では、光触媒が
金属酸化物とすることで、浄化効率を向上させることが
できる。
金属酸化物とすることで、浄化効率を向上させることが
できる。
【0042】(5) 請求項5記載の発明では、光触媒を
金属超微粒子担持光触媒とすることで、高活性となり、
浄化効率を向上させることができる。
金属超微粒子担持光触媒とすることで、高活性となり、
浄化効率を向上させることができる。
【0043】(6) 請求項6記載の発明では、金属超微
粒子担持光触媒として、白金や銀の単体、あるいは白金
一銀の混合体などを使用する。これにより、光活性がよ
り向上し、浄化効率が高まる。
粒子担持光触媒として、白金や銀の単体、あるいは白金
一銀の混合体などを使用する。これにより、光活性がよ
り向上し、浄化効率が高まる。
【0044】(7) 請求項7記載の発明では、フィルタ
や吸着槽において抗菌剤を担持することで、微生物の増
殖を抑えて悪臭の発生を防止することができ、衛生的で
ある。
や吸着槽において抗菌剤を担持することで、微生物の増
殖を抑えて悪臭の発生を防止することができ、衛生的で
ある。
【0045】(8) 請求項8記載の発明では、抗菌剤を
無機抗菌剤とすることで、安全性が高く、河川の汚染の
原因とならないため環境保全を図ることができる。
無機抗菌剤とすることで、安全性が高く、河川の汚染の
原因とならないため環境保全を図ることができる。
【0046】(9) 請求項9記載の発明では、抗菌剤を
天然抗菌剤とすることで、安全でかつ河川の汚染の原因
とならないため、十分に環境保全を図ることができる。
天然抗菌剤とすることで、安全でかつ河川の汚染の原因
とならないため、十分に環境保全を図ることができる。
【図1】本発明の排水浄化装置の概念を示す構成図
【図2】本発明の浄化工程を示すフローチャート
【図3】大腸菌に対する光触媒の抗菌効果の一例を示す
図
図
1…排水浄化装置、2…ケース、4…フィルタ、6…吸
着槽、8…反応槽、10…吸着剤、12…抗菌剤、14
…排水、16…光触媒、18…紫外線ランプ、20…撹
拌器。
着槽、8…反応槽、10…吸着剤、12…抗菌剤、14
…排水、16…光触媒、18…紫外線ランプ、20…撹
拌器。
Claims (9)
- 【請求項1】 衣類などを洗剤と水によって洗濯する洗
濯機に付属する排水浄化装置であって、 排水中の糸屑などの固形物を除去するフィルタ、排水中
の界面活性剤を除去する吸着剤を含む吸着槽、および排
水中の有機化合物を分解する反応槽を備えており、前記
反応槽は、有機化合物を分解除去する光触媒を含むこと
を特徴とする排水浄化装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の排水浄化装置において、 前記反応槽内の光触媒を励起源により励起させてその反
応を促進させることを特徴とする排水浄化装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の排水浄化
装置において、 前記反応槽には、槽内の排水を撹拌する撹拌手段が設け
られていることを特徴とする排水浄化装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の排水浄化装置において、 前記光触媒は、酸化チタンや酸化亜鉛などの金属酸化物
からなることを特徴とする排水浄化装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の排水浄化装置において、 前記光触媒は、金属超微粒子担持光触媒であることを特
徴とする排水浄化装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の排水浄化装置において、 前記金属超微粒子担持光触媒は、白金や銀の単体、ある
いは白金一銀の混合体などからなることを特徴とする排
水浄化装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の排水浄化装置において、 前記フィルタや吸着剤の少なくとも一方は、抗菌剤を担
持することを特徴とする排水浄化装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の排水浄化装置において、 前記抗菌剤は、銀や銅などの無機抗菌剤であることを特
徴とする排水浄化装置。 - 【請求項9】 請求項7記載の排水浄化装置において、 前記抗菌剤は、天然抗菌剤であることを特徴とする排水
浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11052260A JP2000245994A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 排水浄化装置 |
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JP11052260A JP2000245994A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 排水浄化装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=12909806
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JP11052260A Pending JP2000245994A (ja) | 1999-03-01 | 1999-03-01 | 排水浄化装置 |
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JP (1) | JP2000245994A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008154656A (ja) * | 2006-12-21 | 2008-07-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 洗浄装置における水再利用方法及び洗濯機 |
CN102449226A (zh) * | 2009-06-04 | 2012-05-09 | Bsh博世和西门子家用电器有限公司 | 具有包括光触媒的表面的家用电器 |
-
1999
- 1999-03-01 JP JP11052260A patent/JP2000245994A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9028615B2 (en) | 2009-06-04 | 2015-05-12 | Bsh Bosch Und Siemens Hausgeraete Gmbh | Domestic appliance having a surface which comprises a photocatalyst |
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