JP2000245638A - 米びつ装置およびその制御方法 - Google Patents

米びつ装置およびその制御方法

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JP2000245638A
JP2000245638A JP11054986A JP5498699A JP2000245638A JP 2000245638 A JP2000245638 A JP 2000245638A JP 11054986 A JP11054986 A JP 11054986A JP 5498699 A JP5498699 A JP 5498699A JP 2000245638 A JP2000245638 A JP 2000245638A
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rice
rotor
measuring
brown rice
bran
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JP11054986A
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Yuichi Minamiyama
雄一 南山
Shoichi Yamaguchi
祥一 山口
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Denso Aircool Corp
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Denso Aircool Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な機構を設けずに計量装置が糠で汚染さ
れるのを防止できる米びつ装置を提供すること。 【解決手段】 玄米70を収納する収納部4と、収納部
4の下方から玄米70を計量して払い出す計量装置と、
払い出された玄米70を受入れ容器36で受けて精米す
る精米装置30を有する米びつ装置1であって、計量装
置60に、計量した玄米70を収納する計量容器63
と、受け容器36への投入口66を封止できるシールド
部64が設けられたロータ62を用いている。従って、
ロータ62をモータ65で駆動させ、ロータリエンコー
タおよび検出器を備えた制御機構80により精米中は、
投入口66にシールド部64を確実に配置させること
で、精米装置30から糠71が入り込むことを防止でき
る。同時に計量容器63に糠71が飛散することも防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米を収納する米び
つ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農家や家庭などで、玄米や白米などの穀
物が傷み易い夏の時期でも、安定した品質で保存できる
ように冷蔵する米びつ装置が市販されている。このよう
な冷蔵米びつ装置の一つに、玄米や白米などの穀物を米
びつ(収納部)に貯蔵し、冷却装置により冷気を収納部
の周囲に循環させて収納部内の白米を冷却保存する保冷
式の米びつ装置がある。この米びつ装置においては、収
納部の下方に白米を計量して払い出しする計量装置が設
けられ、その下に払い出された白米を受入れるケースが
取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような米びつ装置
に精米装置を搭載し、収納部で玄米の状態で冷却保存し
ながら、随時払い出した分量の玄米を精米できるように
することが考えられている。これにより、家庭でも、さ
らに美味しいお米を食べることが可能となる。しかしな
がら、米びつ装置内で精米するときに発生する糠の処理
が問題となる。糠は、飛散ると付着して掃除が大変であ
る。また、糠が残ると害虫が発生する原因になる。この
ため、精米装置を囲ってハウジング内に糠が飛散らない
ようにする必要があるが、収納部から精米装置に玄米を
受入れる部分は囲うことができない。精米装置へ玄米を
投入する投入口には、所定の量の玄米を払い出せる計量
装置が付いているので、払い出しされる玄米をいつでも
受入れる必要がある。一方、計量装置が精米装置と収納
部の間にあるので、糠が収納部に直に入ることはない。
【0004】しかしながら、計量装置は所定の量の玄米
を収納可能な1つまたは複数の計量容器に収納部から玄
米を入れ、精米装置に投入する構成である。このため、
計量容器内と精米装置がつながっていると、計量装置内
に糠が入り上記と同様の問題が発生する。さらに、発生
した害虫が収納部に入り込んで玄米の品質が劣化する可
能性がある。また、収納部に害虫が侵入しないまでも、
計量装置内の玄米が害虫の影響を受ける可能性がある。
多くの計量装置は、複数の計量容器を収納部と払い出し
部(精米装置)との間を順次移動させる構成を採用して
いる。したがって、精米直後の玄米は、数時間あるいは
数日単位で計量装置内に置かれるので、計量容器が糠で
汚染されていると、品質が劣化する恐れが十分にある。
【0005】計量装置に糠が入らないようにする簡単な
方法は、計量装置と精米装置との間に精米中だけ動くシ
ャッターを設けることであろう。しかしながら、計量装
置と精米装置の間のスペースにシャッター機構を入れる
と全体が複雑になる。また、その隙間やシャッター機構
に糠が入るので、その処理がさらに面倒になる。
【0006】そこで、本発明においては、シャッターな
どの複雑な機構を設けずに計量装置が糠で汚染されるの
を防止できる米びつ装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、計量装置に所定の量の玄米を収納する計量部(計
量容器)に加えてシールド部を設け、精米するときは、
シールド部を投入口に配置することで、投入口を塞ぐと
ともに計量部を投入口から外れるようにしている。
【0008】すなわち、本発明の米びつ装置は、玄米を
収納可能な収納部と、この収納部の下方から所定の量の
玄米を計量して払い出し可能な計量装置と、払い出され
た玄米を受入れ容器で受けて精米する精米装置とを有
し、計量装置は、所定の量の玄米を収納可能な少なくと
も1つの計量部、および受入れ容器への投入口を封止可
能なシールド部が円周に沿って配置されたロータと、こ
のロータを回転する駆動機構と、精米中は投入口にシー
ルド部を配置可能な制御機構とが設けられている。ま
た、本発明の米びつ装置の制御方法は、精米装置により
精米する際に、ロータを動かして、投入口へシールド部
を動かす工程を有していることが特徴である。
【0009】本発明の米びつ装置およびその制御方法に
よって、ロータを回転させることで、精米装置へ所定の
量の玄米が投入された後に、計量部を投入口から外し、
シールド部により投入口を封止できる。したがって、こ
の状態で、精米装置を稼動すれば、投入口から糠が外部
に飛散することはなく、また、計量部に糠が入ることも
ない。このため、計量部を介して収納部に糠あるいは害
虫が入ったり、計量部に入った玄米が糠に起因して劣化
する事態を防止できる。
【0010】さらに、糠を遮断するために、ロータを回
転させるだけで良いので、シャッターなどの複雑な機構
は不要である。このため、低コストで糠による汚染を防
止できる。また、計量装置を動かすだけで、糠を遮断で
きるので、制御も簡単で済み、信頼性が高い。
【0011】計量装置のロータは、水平方向に回転する
ものであっても良いが、ロータは鉛直方向に回転する場
合は、計量装置を挟んで収納部と精米装置を上下方向に
ほぼ直線状に並べて配置できるので、スリムな米びつ装
置にできる。
【0012】また、制御機構は、リミットスイッチなど
であってももちろん良いが、ロータと共に回転するロー
タリエンコーダと、このロータリエンコーダによりロー
タの位置を判別可能な検出器を用いることも可能であ
り、ロータの計量部とシールド部を精度良く投入口に配
置できる。さらに、玄米の計量精度を向上できる。ま
た、光学式などの非接触のエンコーダを採用することに
より信頼性も高くなる。
【0013】精米装置は、横擦り方式あるいは縦擦り方
式などであっても良いが、受入れ容器内で精米を行う、
いわゆるミキサー方式であれば、コンパクトに纏められ
る。そして、本発明においては、受入れ容器の開口とな
る投入口をシールド部で封止でき、糠が受入れ容器外に
飛散しない。このため、ミキサー方式の精米装置に特に
適している。
【0014】また、計量装置には、投入口の近傍に、ロ
ータに接触する掻き落とし部材を備えていることが望ま
しい。掻き落とし部材によって、精米中にシールド部に
糠が付着しても、それが回転して行く前に投入口の近傍
で掻き落とすことで、たとえ糠が入るような隙間が計量
装置にあったとしても、ロータを介して収納部側に持ち
込まれることを未然に防止できる。さらに、弾性力を備
えた掻き落とし部材を投入口の近傍に設けておけば、ロ
ータが停止している精米中は、投入口の近傍のクリアラ
ンスを完全にシールドできる。したがって、さらにシー
ル性が高く、糠によるトラブルを未然に防止した米びつ
装置を実現できる。
【0015】本発明の米びつ装置では、収納部の周囲を
冷気が循環するように設けられた循環部を形成しておく
ことにより、収納部内の温度を適当に保持しながら収納
部を均一に保存に適した温度に維持できる。したがっ
て、玄米を全体的に鮮度良く保存できる。
【0016】また、冷却装置としては、ペルチェ効果を
用いたペルチェ冷却装置を用いることができる。このペ
ルチェ冷却装置であれば、冷媒が不要であり、さらに、
圧縮器や蒸発器などが不要であるので、簡易な構成の冷
却系統を構築できる。したがって、米びつ装置のサイズ
を小型化でき、さらに、一般家庭などにおいて非常に使
い勝手の良い精米機能付きの米びつ装置を実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に、本発明に係る精米装置を
内蔵した米びつ装置1の外観を示してある。また、図2
に、この米びつ装置1の概略構成を縦断面図で示してあ
る。この米びつ装置1は、縦長のほぼ直方体の形状をな
したハウジング2を有しており、ハウジング2の上方に
は、開閉可能な蓋3が設置されている。このハウジング
2の内部には、玄米70を収納できる密閉型の収納部4
と、この収納部4の下方から所望の量の玄米70を払い
出しできる計量装置60と、計量装置60から払い出さ
れた玄米70を投入口66を介して受入れる容器36を
備えた精米する精米装置30とが、上方から順番に配置
されている。
【0018】本例の米びつ装置1は、収納部4が上方に
位置し、収納部4の周囲に一定の間隔11をあけて発泡
スチロール等の断熱材9が配置されている。この収納部
4と断熱材9との隙間が冷却された空気が収納部4の周
囲を循環する循環部11となっている。このため、循環
部11に吸熱部13がくるように、ペルチェ冷却装置2
0がハウジング2の後面パネル2bに面して配置され
る。
【0019】収納部4は、上方は四角形であるが、下方
は計量装置60に繋がるように細くなった角錐台状であ
り、その部分が断熱材9に接して全体が支持されてい
る。そして、上方の直方体状の部分が循環部11により
囲われており、ペルチェ冷却装置20により冷却された
空気(冷気)が循環する。このため、収納部4内に収納
された玄米70が間接的に冷却され、玄米70は、むら
なく、また適当な温度を保った状態で冷蔵保持される。
【0020】さらに、吸熱部13の近傍には、冷気を強
制循環する循環ファン16が設置されており、循環部1
1の温度を均一化することにより、収納部4の内部がさ
らに均等に冷却されるようになっている。ペルチェ冷却
装置20は、吸熱部13に対し、ペルチェユニット19
により連結された排熱部14がルーバー25が設置され
た後面パネル2bに面して配置される。この排熱部14
の下方には、排熱部14からの放熱を促進するための放
熱ファン24、電源装置18、さらに、吸熱部13で発
生したドレンを回収するドレンパン52が下から順番に
配置されている。このドレンパン52は、循環部11で
発生したドレンを電源装置18などの熱を利用して自然
蒸発させるためのものであり、循環部11のドレン受け
部53とドレン回収管54により繋がっている。
【0021】本例の米びつ装置1は、ペルチェ冷却装置
20によって冷却された冷気が循環部11を循環し、収
納部4の側壁4aを介して周囲全体から収納部4の内部
の玄米70を冷却することができる。したがって、収納
部4の内部の玄米70は、例えば、外気が30℃に達す
る夏期においても、収納部4内は15℃程度の玄米70
の品質を保持するのに適した温度が保持できる。さら
に、収納部4の隔壁4aを介して間接的に冷却するため
に、湿度も適切に保持される。
【0022】その一方で、収納部4に玄米70を補給す
るときに外気が大量に入ると、収納部4の上方に設けら
れた連通穴50を通して、循環部11の冷気により徐々
に収納部4の内部が結露しない程度まで除湿されるよう
になっている。
【0023】そして、収納部4に冷蔵されている新鮮な
玄米70は、計量装置60から投入口66を通って下方
の精米装置30に払い出される。計量装置60は、所定
の分量を計量できる計量容器63を備えており、ユーザ
は、1回の炊飯に必要な適当な量の玄米70を精米装置
30に払い出すことができる。
【0024】本例の計量装置60は、ロータ62と、こ
のロータ62を鉛直方向に回転するモータ(駆動機構)
65を備えている。ロータ62には、所定の量の玄米7
0を収納できる計量容器(計量部)63と、容器状にな
っておらず、ロータ62の外周面61がシール面となる
シールド部64がロータ62の円周62aに沿って隣接
して互いに配置されている。したがって、計量容器63
が投入口66にくると、玄米70が受入れ容器36に払
い出され、シールド部64が、投入口66にくると、受
入れ容器36が封止される。さらに、計量装置60は、
ロータ62の計量容器63およびシールド部64の位置
を制御する制御機構80を備えており、この制御機構8
0により、精米中は投入口66にシールド部64が配置
されるようにしている。
【0025】このような計量装置60の下方に配置され
た精米装置30は、箱型のケース32に入り、ケース3
2を前方にスライドオープンすると、米びつ装置1から
精米装置30を前方にスライドさせることができる。そ
の様子を図3に示してある。本例のケース32は、ほぼ
直方体状であり、そのほぼ中央に玄米70を受入れる円
筒状の受入れ容器36を装着するためのホルダー部31
が設けられている。本例の米びつ装置1に構成された精
米装置30は、受入れ容器36の内部で精米はね41を
回転させ、受入れ容器36に受け入れられた玄米70を
撹拌して受入れ容器36内で精米することによって糠7
1と白米72とに分離するいわゆるミキサータイプの精
米装置である。
【0026】したがって、ホルダー部31には、外側が
糠71を受け入れる糠受け容器38で、その内側に精米
された白米72を受入れる精米かご37が重ねられた受
入れ容器36が入る。精米かご37は、白米72がこぼ
れ出さない程度のメッシュの金属製のかごであり、この
中にセットされた精米はね41が旋回することにより、
玄米70が精米かご37内で擦られて糠71と白米72
に分離される。そして、糠71が糠受け容器38に放出
される。
【0027】精米はね41を回転駆動するシャフト42
がホルダー部31の底面から突出ており、受入れ容器3
6を貫通して、精米かご37の内部に突出たシャフト4
2の先端に精米はね41が取付けられる。このシャフト
42は、ホルダー部31の下方で、プーリ45およびベ
ルト46を介してモータ44により回転駆動される。本
例においては、このモータ44、プーリ45およびベル
ト46を含めた駆動機構40もケース32に収納されて
いる。したがって、このケース32を引出すと、受入れ
容器36のみならず駆動機構40も引出される。また、
ケース32の底面32cは、内部に収納された精米装置
30の放熱を考慮して、一部に開口34が形成されてい
る。
【0028】図4に示した計量装置60の制御機構8
0、および図5に示したフローチャートに基づき計量装
置60について、さらに詳しく説明する。また、図6
に、計量装置60の周囲を拡大して示し、収納部4から
玄米70が払い出され精米装置30に投入されている様
子を断面を用いて示してある。さらに、図7に、精米中
の計量装置60の様子を断面を用いて示してある。
【0029】制御機構80は、計量容器63とシールド
部64を備えたロータ62と共に回転するロータリエン
コーダ81と、このロータリエンコーダ81によりロー
タ62の回転角度を判別する検出器82が設けられてい
る。したがって、このロータリエンコーダ81に、検出
器82によりロータ62の計量容器63とシールド部6
4の位置が精度良く検出できる。そして、精米中には、
シールド部64が投入口66に合致するように、制御部
48を介してモータ65を駆動し、ロータ62の回転角
度を制御する。これとともに、ケース32がオープンし
た状態で精米が行われ糠71が飛散ることがないよう
に、制御部48によりケース32が格納スペース35に
格納されているときだけ、精米装置30を駆動するよう
に制御している。
【0030】一方、玄米70を計量するとき、入力され
た量にしたがって、玄米70を払い出す回数だけ計量容
器63が投入口66にくるように制御部48によりモー
タ65を制御する。すなわち、計量容器63が1合分の
玄米70を収納できるのであれば、4合を払い出すに
は、計量容器63が投入口66の上に4回くることにな
る。このように、制御機構80により、ロータ62の計
量容器63を精度良く投入口66に配置でき、玄米70
の計量精度を向上できる。
【0031】本例の計量装置60による玄米70の払い
出し手順を図5のフローチャートに基づき説明すると、
先ず、ST1において、計量装置60の操作パネル5に
おいて、玄米70を計量するように操作されると、ST
2で、図6に示すようにロータ62がモータ65により
回転され、制御機構80により収納部4から所定の量の
玄米70が収容された計量容器63が下方の投入口66
の位置まで回転したところで停止される。そして、計量
容器63から投入口66を通って精米装置30の受入れ
容器36に所定の量の玄米70が受入れ容器36に投入
されるまで、この動作を繰り返す。
【0032】次に、ST3で、操作パネル5により精米
を行うように操作されると、ST4で、ロータ62がさ
らにモータ65により計量容器63を投入口66に移動
するより小さな角度だけ回転駆動され、ロータ62のシ
ールド部64が投入口66の位置まで動かされる。本例
においては、計量容器63を投入口66へ回転するとき
に(ST2)、ロータ62が180°ピッチで動くのに
対し、シールド部64を投入口66へ回転するとき(S
T4)は、ロータ62が90°程度動かされる。
【0033】このような制御により、図7に示すよう
に、投入口66は、シールド部64により封止される。
したがって、投入口66が封止されることで、受入れ容
器36はほぼ完全に封止される。精米中は、受入れ容器
36から糠71が飛散らないようになる。
【0034】また、計量装置60においては、ロータ6
2が回転してシールド部64が投入口66の位置で停止
されると、この投入口66から糠71が内部に入ること
がほとんどない。さらに、計量容器63が投入口66か
ら外れているので、計量容器63に糠71が入ることも
もちろんない。したがって、計量装置60および計量装
置60を介して収納部4が糠71の影響を受けること
を、ほぼ完全に防止できる。
【0035】また、本例の米びつ装置1においては、投
入口付近66aの両端にスクリューバー(掻き落とし部
材)68が設けられており、ロータ62の表面61に接
するようになっている。したがって、これらのスクリュ
ーバー68により、ロータ62が通過するときに、特に
シールド部64に接触して、そこに付着した糠71やゴ
ミなどを掻き落とすようになっている。さらに、このス
クリューバー68によりロータ62を回転するためのク
リアランス69を封止することができる。このため、精
米中は、糠71がクリアランス69に入るのを防止でき
る。また、本例の米びつ装置1は、収納部4を冷却して
いるので、スクリューバー68によりこのクリアランス
69を介して外気が収納部4や循環部11に入り込むの
を防止できる。
【0036】このように、本例の米びつ装置1において
は、上記のような制御を行うことにより、精米するとき
は、シールド部64により投入口66を封止できる。し
たがって、計量装置60および収納部4が糠71で汚染
されるのを完全に防止できる。そして、本例の米びつ装
置1は、計量装置60のロータ62を回転するだけで、
投入口66を完全にシールできる。このため、複雑なシ
ールド構成や制御は全く不要である。したがって、低コ
ストで糠71の影響のない精米機能付きの米びつ装置1
を提供できる。そして、糠71によるトラブルを起こす
ことなく、手軽に、家庭でも精米機能付きの米びつ装置
1を使用できる。
【0037】なお、上記では計量装置60のロータ62
は、鉛直方向に回転する方式を用いた例を示している
が、これに限らず水平方向に回転するロータを用いるこ
とももちろん可能である。鉛直方向にロータ62を回転
させることにより、収納部4と精米装置30を縦方向に
並べて配置できるので、米びつ装置1をスリムに纏める
ことができる。一方、水平方向に回転するロータであれ
ば、計量装置60を薄くできるので、米びつ装置1の高
さを低くできる。
【0038】さらに、上記では冷却装置を搭載した保冷
式の米びつ装置を例に説明しているが、冷却保存しない
小型の精米機能付きの米びつ装置に適用することももち
ろん可能である。また、本例では、冷媒が不要で、圧縮
器や蒸発器などが不要なペルチェ冷却装置20を採用し
ている。このため、冷却装置の構成を簡略化でき、コン
パクトに纏めることができる。したがって、家庭内での
設置が容易で低コストな精米機能付きの米びつ装置を提
供できる。もちろん、冷却装置20には、ペルチェ方式
以外のものを採用できるが上記の点でペルチェ方式が望
ましい。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の米びつ
装置およびその制御方法によって、ロータを回転させる
ことで、精米装置へ所定の量の玄米が投入された後に、
計量部を投入口から外し、シールド部により投入口を封
止できる。したがって、この状態で、精米装置を稼動す
れば、投入口から糠が外部に飛散することはなく、ま
た、計量部に糠が入ることも防止できる。このため、計
量部を介して収納部に糠あるいは害虫が入ったり、計量
部に入った玄米が糠に起因して劣化する事態を防止でき
る。
【0040】さらに、糠を遮断するために、ロータを回
転させるだけで良いので、シャッターなどの複雑な機構
は不要である。このため、低コストで糠による汚染を防
止できる。また、計量装置を動かすだけで、糠を遮断で
きるので、制御も簡単で済み、信頼性が高い米びつ装置
を提供できる。
【0041】また、本発明を適用した精米機能付きの米
びつ装置においては、玄米を常に良い状態で保存できる
とともに、必要なときに必要な分量を手軽に精米でき
る。このため、家庭においても、いつでも、さらに鮮度
の良い美味しいお米を食べることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る米びつ装置の外観を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示した米びつ装置の概略構成を示す縦断
面図である。
【図3】図1に示した米びつ装置における精米装置から
白米を取出す様子を示す説明図である。
【図4】図1に示した米びつ装置における制御機構の概
略構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示した米びつ装置の制御方法を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図2に示した計量装置の周囲を拡大して示して
あり、玄米が払い出される様子を示す断面図である。
【図7】図2に示した計量装置の周囲を拡大して示して
あり、精米中の計量装置の様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 米びつ装置 2 ハウジング 2a 前面パネル 2b 後面パネル 2c 底板 3 蓋 4 収納部 5 操作パネル 9 断熱材 11 循環部 13 吸熱部 14 排熱部 16 循環ファン 18 電源装置 19 ペルチェユニット 20 ペルチェ冷却装置 24 放熱ファン 25 ルーバー 30 精米装置 31 ホルダー部 32 ケース 34 放熱穴 35 格納スペース 36 受け容器 37 精米かご 38 糠受け容器 39 糠受け用の溝 40 駆動機構 41 精米はね 42 シャフト 44 モータ 45 プーリ 46 ベルト 48 制御部 50 連通穴 52 ドレンパン 53 ドレン受け部 54 ドレン管 60 計量装置 61 ロータの表面 62 ロータ 62a ロータの円周 63 計量容器(計量部) 64 シールド部 65 駆動機構(モータ) 66 投入口 68 スクリューバー(掻き落とし部材) 69 ロータのクリアランス 70 玄米 71 糠 72 白米 80 制御機構 81 ロータリーエンコーダ 82 検出器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 玄米を収納可能な収納部と、この収納部
    の下方から所定の量の玄米を計量して払い出し可能な計
    量装置と、払い出された玄米を受入れ容器で受けて精米
    する精米装置とを有し、 前記計量装置は、所定の量の玄米を収納可能な少なくと
    も1つの計量部、および前記受入れ容器への投入口を封
    止可能なシールド部が円周に沿って配置されたロータ
    と、 このロータを回転する駆動機構と、 精米中は前記投入口に前記シールド部を配置可能な制御
    機構とを備えている米びつ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロータは鉛直方
    向に回転することを特徴とする米びつ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記制御機構は、前
    記ロータと共に回転するロータリエンコーダと、このロ
    ータリエンコーダによりロータの位置を判別可能な検出
    器を備えていることを特徴とする米びつ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記精米装置は、前
    記受入れ容器内で精米を行うことを特徴とする米びつ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記計量装置は、前
    記投入口の近傍に前記ロータに接触する掻き落とし部材
    を備えていることを特徴とする米びつ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記収納部の周囲を
    冷気が循環するように設けられた循環部と、前記収納部
    の玄米を冷却可能な冷却装置とを有し、 前記冷却装置は、ペルチェ冷却装置であり、その吸熱部
    が前記循環部の内に設置され、排熱部が前記循環部の外
    に設置されていることを特徴とする米びつ装置。
  7. 【請求項7】 玄米を収納可能な収納部から計量装置に
    より所定の量の玄米を計量して精米装置に払い出し、精
    米された米を取出し可能な米びつ装置の制御方法であっ
    て、 前記計量装置は、所定の量の玄米を収納可能な少なくと
    も1つの計量部、および前記受入れ容器への投入口を封
    止可能なシールド部が円周に沿って配置されたロータを
    備えており、 前記精米装置により精米する際に前記投入口へ前記シー
    ルド部を動かす工程を有することを特徴とする米びつ装
    置の制御方法。
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JP2021517054A (ja) * 2018-04-19 2021-07-15 佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司Foshan Shunde Midea Electrical Heating Appliances Manufacturing Co., Ltd. 材料貯蔵装置及び調理器具

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