JP2000244731A - 識別マーク付加装置 - Google Patents

識別マーク付加装置

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JP2000244731A
JP2000244731A JP11331599A JP33159999A JP2000244731A JP 2000244731 A JP2000244731 A JP 2000244731A JP 11331599 A JP11331599 A JP 11331599A JP 33159999 A JP33159999 A JP 33159999A JP 2000244731 A JP2000244731 A JP 2000244731A
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JP11331599A
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Hideyuki Kamibayashi
秀幸 上林
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の装置の識別マークを重なることなく元
の画像データに付加することのできる識別マーク付加装
置を提供することである。 【解決手段】 画像データの中から識別マークを認識す
ると共に、その位置を認識する識別マーク認識部310
と、画像データに対し、認識された識別マークが存在し
ない位置に新たな識別マークを付加する識別マーク付加
部317と、を有することを特徴とする識別マーク付加
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに装置
固有の識別マークを付加する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーコピーやカラープリンタの
画質向上は目覚ましく、例えばコピー元原稿の画像とコ
ピー後の画像でその識別が困難な程となってきている。
このため、主に、コピー後の画像の不正使用の防止のた
め、複写機においては、既に、例えば特開平8−842
51号公報に、コピー後の画像に、その画像をコピーし
た複写機を特定するための追跡用マークを付加する技術
が開発されている。
【0003】また、コンピュータとプリンタを接続した
コンピュータシステムにおいては、例えば特開平10−
285385号公報には、ホストコンピュータやプリン
タ、さらにはプリンタ内部のコントローラとプリンタエ
ンジンなどの各装置に固有の識別マークを画像データに
付加する技術が開示されている。
【0004】この技術は、予め画像データ中のどの位置
に識別マークを付加するかを各装置ごとに決めておき、
各装置を経た画像データに対し、それぞれの装置が、装
置ごとに決められた位置に装置固有の識別マークを付加
するものである。これにより、一つの画像データ内で各
装置固有の識別マークが重ならないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したコ
ンピュータシステムにおいては、画像の編集機能を有す
る。
【0006】画像の編集が行われ、画像データ内の位置
関係が変更された場合は、画像データ内における識別マ
ークの位置も変更されてしまう。従来技術により編集後
の画像データに、装置固有の識別マークを付加すると、
識別マークの付加位置が予め決められているため、位置
が変更された識別マークと重なってしまい、その結果、
識別マークの解析が困難になるといった問題がある。
【0007】また、上記特開平10−285385号公
報の技術では、スキャナによって読み取られた画像デー
タの場合、原稿がずれて読み取られると、読み取って得
られた画像データ内の識別マークも位置ずれを起こして
いるため、これに識別マークを付加すると、前記同様に
識別マークが重なって解析できないことになる。
【0008】そこで、本発明の目的は、画像データに対
して装置固有の識別マークを付加する場合に、複数の装
置の識別マークが重なることなく付加することのできる
識別マーク付加装置、その方法、および識別マーク付加
するためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0010】(1)画像データを受信する画像データ受
信手段と、画像データの中から識別マークを認識する識
別マーク認識手段と、認識した識別マークの位置を認識
する位置認識手段と、画像データに対し、認識された識
別マークが存在しない位置に新たな識別マークを付加す
る識別マーク付加手段と、を有することを特徴とする識
別マーク付加装置。
【0011】(2)画像データを受信する画像データ受
信手段と、画像データの中から識別マークを認識する識
別マーク認識手段と、認識された識別マークを除去する
除去手段と、認識された識別マークに新たな識別マーク
を追加した合成識別マークを作成する合成識別マーク作
成手段と、画像データに対し、合成識別マークを付加す
る合成識別マーク付加手段と、を有することを特徴とす
る識別マーク付加装置。
【0012】(3)前記識別マークは、画像全面に一定
間隔で付加されることを特徴とする。
【0013】(4)前記(1)または(2)記載の識別
マーク付加装置と、原稿を読み取る画像読取手段と、原
稿を読み取って得られた画像データを出力する出力手段
と、を有し、前記画像読取手段によって得られた画像デ
ータに前記識別マーク付加装置により識別マークを付加
して、前記出力手段により識別マークが付加された画像
データを出力することを特徴とする画像読取装置。
【0014】(5)前記(1)または(2)記載の識別
マーク付加装置と、外部の機器から画像データを受信す
る受信手段と、画像データを出力する出力手段と、を有
し、受信手段が受信した画像データに前記識別マーク付
加装置により識別マークを付加して、前記出力手段によ
り識別マークが付加された画像データを出力することを
特徴とする画像処理装置。
【0015】(6)前記(1)または(2)記載の識別
マーク付加装置と、外部の機器から画像データを受信す
る受信手段と、画像データを印刷する印刷手段と、を有
し、受信手段が受信した画像データに前記識別マーク付
加装置により識別マークを付加して、前記印刷手段によ
り識別マークが付加された画像を印刷することを特徴と
する画像形成装置。
【0016】(7)画像データを受信する段階と、画像
データの中から識別マークを認識する段階と、認識した
識別マークの位置を認識する段階と、画像データに対
し、認識された識別マークが存在しない位置に新たな識
別マークを付加する段階と、を有することを特徴とする
識別マーク付加方法。
【0017】(8)画像データを受信する段階と、画像
データの中から識別マークを認識する段階と、認識され
た識別マークを除去する段階と、認識された識別マーク
に新たな識別マークを追加した合成識別マークを作成す
る段階と、画像データに対し、合成識別マークを付加す
る段階と、を有することを特徴とする識別マーク付加方
法。
【0018】(9)画像データを受信する手順と、画像
データの中から識別マークを認識する手順と、認識した
識別マークの位置を認識する手順と、画像データに対
し、認識された識別マークが存在しない位置に新たな識
別マークを付加する手順と、を有することを特徴とする
コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0019】(10)画像データを受信する手順と、画
像データの中から識別マークを認識する手順と、認識さ
れた識別マークを除去する手順と、認識された識別マー
クに新たな識別マークを追加した合成識別マークを作成
する手順と、画像データに対し、合成識別マークを付加
する手順と、を有することを特徴とするコンピュータ読
み取り可能な記録媒体。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
【0021】[実施形態1]本実施形態1は、識別マー
クの認識後、所定の位置に新たな識別マークを画像デー
タに付加するものである。
【0022】図1は、本発明を適用した実施形態1に係
る画像処理システムの外観構成を示す図面である。
【0023】この画像処理システム(以下、単にシステ
ムと称する)は、図示するように、画像読取装置である
スキャナ1と、画像処理装置2と、画像形成装置である
プリンタ3がそれぞれ単体として構成されたものを互い
に接続したものであり、スキャナ1によって得られた画
像データを画像処理装置2に転送し、画像処理装置2に
おいて所定の画像処理が行われた後、プリンタ3に転送
されて用紙上に印刷出力されるものである。なお、スキ
ャナ1には、さらに、自動原稿搬送装置(ADF)4を
取り付けてもよい。また、画像処理装置2には、図示し
ないディスプレイやキーボード、マウスなどが装着され
ている。
【0024】図2は、これらスキャナ1、画像処理装置
2、およびプリンタ3の概略機能を示すブロック図であ
る。また、自動原稿搬送装置4については、セットされ
た原稿を1枚ずつ搬送するものである。
【0025】まず、スキャナ1は、原稿10が原稿ガラ
ス9上に載置され、この原稿面が原稿ガラス9の下部に
おいて移動可能な光学ユニット7によりスキャンされて
読みとられる。光学ユニット7は、原稿面を照らすラン
プ8と、原稿面からの反射光を導くためのミラーレンズ
光学系11と、導かれた反射光を受光するCCDライン
イメージセンサ12を備え、原稿面からの反射光が、こ
の光学ユニット7のスキャン移動にともない、順次CC
Dラインイメージセンサ12に結像されて読み取られ
る。CCDラインイメージセンサ12からは、受光した
光量に応じた電圧が出力され、アナログ/デジタルコン
バータ(ADC)13によりデジタル信号に変換され
る。そして、ACD13から出力された信号が、後述す
る識別マーク認識・付加部(図示中、「マーク」と記
す。以下同様)30によって処理された後、SCSI−
I/F14により外部に出力される。なお、これらの動
作は、マイクロプロセッサユニット(MPU)16が所
定のプログラムを実行することによって制御している。
【0026】また、スキャナ1には、図3に示すよう
な、操作パネル15が設けられており、スキャナ1から
の指示入力のみで、このシステムによるコピー機能を実
行することが可能となっている。
【0027】操作パネル15は、スキャナ1の機能設定
と共に、システムによりコピー機能を実行する際の指示
入力に使用する。操作パネル15上には、図示するよう
に、コピー枚数を設定するコピー枚数キー103および
104、プリンタ3で出力される画像の倍率を設定する
倍率拡大キー105と同じく縮小キー106、複写した
画像の濃度を調整するための露光キー107および10
8、カラーコピーかモノクロコピーかを選択するカラー
/モノクロキー114、各種メッセージを表示するため
の液晶表示パネル113、コピー機能以外の各種機能設
定を行うためのファンクションキー109、このファン
クションキー109が押された後、各種機能を液晶表示
パネルに順に表示させるための項目選択キー111およ
び112、表示された項目の機能を設定するための確定
キー110、およびコピースタートキー101と途中で
コピー動作を中止するためのストップキー102、が設
けられている。
【0028】次に画像処理装置2の機能、動作について
説明する。
【0029】画像処理装置2は、スキャナ1からの画像
データをSCSI−I/F18により受信し、これを一
旦メモリ19に記憶する。画像処理装置2は、メモリ1
9に記憶した画像データに対してイメージプロセッサー
20により、色空間補正、MTF補正、拡大縮小などの
画像処理を行う。画像処理装置2は、後述する識別マー
ク認識・付加部30により識別マークを付加した後、ビ
デオI/F21によりプリンタ3に出力する。これらの
動作は、マイクロプロセッサユニット(MPU)22が
所定のプログラムを実行することによって制御してい
る。なお、メモリ19は、RAMなどの半導体メモリの
他、ハードディスクなどの記憶装置を含む。
【0030】画像処理装置2は、コピー機能のための処
理を行うだけであれば、個別の装置として構成しなくて
もよく、スキャナ1やプリンタ3の内部にこのような画
像処理のための装置を設けてもよい。また、本実施形態
のように個別の画像処理装置とした場合には、専用の装
置に限らず、例えばパソコンがアプリケーションソフト
ウェアによって提供される上記画像処理のためのプログ
ラムを実行することにより行ってもよい。さらには、複
数のスキャナやプリンタが接続されるようなネットワー
ク環境においては、プリンタサーバに、このような画像
処理機能を実行させるようにしてもよい。なお、パソコ
ンやプリンタサーバに、画像処理装置としての機能を実
行させる場合においては、これらに識別マーク認識・付
加部30の機能を持たせる必要がある。
【0031】次にプリンタ3の機能、動作について説明
する。
【0032】プリンタ3は、画像処理装置2から出力さ
れた画像データをビデオI/F24により受信し、受信
した画像データに、後述する識別マーク認識・付加部3
0により識別マークを付加して、これをプリンタエンジ
ン25に出力して用紙上に印刷する。ここで、プリンタ
エンジン25は、通常の電子写真方式によるもので、イ
エロー、シアン、マゼンタ、およびブラックの各色に対
応した画像を1面ごとに形成し、4色を合成することで
カラー画像を形成している。なお、これらの動作は、マ
イクロプロセッサユニット(MPU)26が所定のプロ
グラムを実行することによって制御している。
【0033】ここで、以上のように動作するスキャナ
1、画像処理装置2、およびプリンタ3からなるシステ
ムを使用したコピー動作の基本的なシーケンスについて
説明する。
【0034】まず、前述したスキャナ1の原稿ガラス9
上に、読み取る原稿10をセットし(自動原稿搬送装置
を取り付けた場合には、これに原稿をセットする)、ス
キャナ1の操作パネル15から、コピー枚数キー103
および104により所望のコピー枚数を設定すると共
に、カラーかモノクロかをカラー/モノクロキー114
を押すことにより選択し、また、必要により出力画像の
倍率を倍率拡大キー105と縮小キー106によって設
定したり、さらに複写した画像の濃度を露光キー107
および108によって調整する。これらの設定内容は、
後に説明するが、画像処理装置2からの一定時間間隔ご
との情報要求を受けて、SCSI−I/F14を介し、
画像処理装置2に送信される。そして、スタートキー1
01が押されることにより、原稿ガラス9上に載置され
た原稿が読み取られて、画像データが得られる。
【0035】画像処理装置2では、受信した設定内容に
したがって、イメージプロセッサー20に対応するパラ
メータを設定すると共に、画像データを受信して、メモ
リ19にこれを記憶する。その後、画像処理装置2で
は、前述したように記憶した画像データに対し、所定の
画像処理を行って、ビデオI/F21からプリンタ3へ
画像処理後の画像データを出力する。
【0036】プリンタ3では、ビデオI/F24により
画像データを受信し、プリンタエンジン25により受信
した画像データの印刷を行う。
【0037】なお、複数枚の印刷が設定されたときに
は、その枚数分だけ画像処理装置2からプリンタ3に対
して画像データが出力されて、スキャナ1の操作パネル
15から設定されたコピー枚数分の印刷が行われる。
【0038】次に、スキャナ1、画像処理装置2、およ
びプリンタ3の各々に設けられている識別マーク認識・
付加部30の機能および動作について説明する。
【0039】ここで、この識別マーク認識・付加部30
の機能説明に先立ち、付加する識別マークそのものにつ
いて説明する。
【0040】識別マークは、図4に示すように、所定の
間隔ごとに画像全体に、人間の目では識別できないイエ
ロードットで印刷される(カラー画像である場合には、
イエローデータに識別マークが付加される)。この識別
マークを画像処理装置などで認識することにより、画像
の作成、編集などで使用されたスキャナ、プリンタなど
の装置の種類や製造番号などを特定することができる。
【0041】したがって、例えば有価証券などが複写さ
れた場合などに、複写物に印刷された識別マークを認識
することによって、偽造者についての有効な情報を得る
ことができる。また、画像全体に印刷することによっ
て、画像の一部分からでも装置種類、製造番号などを特
定することができる。
【0042】図4は、切手サイズの画像であれば少なく
とも1つの識別マークが含まれるよう、識別マークの間
隔aが設定されている場合を示している。
【0043】図5Aは、各機種の識別マークの例を示す
図である。201、202はスキャナ1の識別マーク、
203、204は画像処理装置2の識別マーク、20
5、206はプリンタ3の識別マークである。図5B〜
Gはそれぞれの識別マークを分割して示したものであ
る。
【0044】201、202、203は機種を示す領域
であり、201はスキャナを示すパターンを付加する領
域、202は画像処理装置を示すパターンを付加する領
域、203はプリンタを示すパターンを付加する領域で
ある。また、204、205、206は各装置の製造番
号を示すパターンを付加する領域である。
【0045】図6は、識別マーク認識・付加部30を示
すブロック図である。
【0046】この識別マーク認識・付加部30は、前述
の通りスキャナ1、画像処理装置2、およびプリンタ3
の全てにおいて、共通の構成を有するものである。
【0047】まず、識別マーク認識・付加部30では、
データライン301を通る画像データをFIFOメモリ
302,303,304,305でY方向に1ラインず
つ遅延させて、各遅延データライン306,307,3
08,309を通した画像データと、データライン30
1から分岐させた画像データの合わせて5ライン分の画
像データをパターンマッチング部310に入力する。
【0048】パターンマッチング部310では、入力さ
れた5ライン分の画像データの中からX方向に3ドット
ずつ取り出し、5×3ドットの画像データを順次抽出し
て、これが予め記憶してあるスキャナパターン310
a、画像処理装置パターン310bおよびプリンタパタ
ーン310cと一致するか否かを判定する。
【0049】ここで、一致するパターンがあれば、その
パターンによって決められた装置であることを認識し、
入力された5ライン分の画像データをそのまま製造番号
認識部312に出力して、製造番号認識部312におい
て認識した機種の製造番号を認識する。
【0050】また、パターンマッチング部310は、画
像中において一致するパターンが検出された位置情報も
認識する。
【0051】その後、パターンマッチング部310およ
び製造番号認識部312は、認識した機種や製造番号や
位置情報を、各装置内の各々のMPU(16または22
または26)に伝える。
【0052】また、パターンマッチング部310におい
て、予め決められた一定ライン数分処理を行っても一致
するパターンが検出できない場合には、マーク未検出の
旨をMPUに対して通知する。
【0053】なお、パターンマッチングの処理を実行す
る一定ライン数は、本実施形態の場合、画像の全体に識
別マークが所定の間隔で付加されていることから、例え
ば300dpiのスキャナであれば、300ライン程度
(=1インチ=約2.5cm)でよい。
【0054】次に、図1に示す各装置を例に挙げて、識
別マーク認識・付加部30の動作を説明する。
【0055】まず、スキャナ1について説明する。
【0056】スキャナ1で識別マークが付加されていな
い原稿を読み取る場合、所定ライン数分、原稿の読み取
りが行われた後、パターンマッチング部310から、マ
ーク未検出がMPU16に対して通知される。
【0057】マーク未検出が通知されたMPU16は、
識別マーク発生部314に対し、スキャナであることを
示す情報と製造番号の情報を通知する。識別マーク発生
部314は、MPU16からの情報に基づいて、スキャ
ナ1固有の201、202からなる識別マークを形成す
るようドットデータを発生する。ドットデータは、画像
合成部317にてデータライン301の画像データに付
加され、ドットデータを含む画像データが出力ライン3
15から出力される。マーク未検出の場合には、ドット
データは、図4に示される位置に識別マークが形成され
るように予め決められた所定のタイミングにて発生され
る。
【0058】次に、スキャナ1で識別マークが付加され
た画像データを受信した画像処理装置2について説明す
る。
【0059】この場合、パターンマッチング部310に
よりスキャナ1の識別マークが検出され、同時にスキャ
ナ1の識別マークの位置が認識される。
【0060】識別マークの位置情報は、識別マークの左
上のドットの位置であり、認識した識別マークの左上の
ドットの座標を(X,Y)とすると、他の識別マークの
左上のドットの座標は、(X+n(2a),Y+j(2
a))、および(X+a+n(2a),Y+a+j(2
a))である(図4参照)。なお、nおよびjは自然数
である。
【0061】識別マークの位置は、例えばパターンマッ
チング部310へ入力されるライン数をカウントし、パ
ターンが一致したときのライン数およびそのラインの中
のドット数から求める。
【0062】認識された位置情報はMPU22に通知さ
れる。MPU22は、識別マーク発生部314に対し、
画像処理装置であることを示す情報、製造番号を示す情
報、および認識された識別マークの位置情報を通知す
る。識別マーク発生部314は、MPU22からの位置
情報などに基づいて、画像処理装置2固有の203,2
04からなる識別マークを形成するようにドットデータ
を発生する。
【0063】画像処理装置2固有の識別マークの形成開
始位置は、スキャナ1の識別マークの下方であり、座標
(X,Y+6)、(X+n(2a),Y+j(2a)+
6)、および(X+a+n(2a),Y+a+j(2
a)+6)となる。このように認識した識別マークの位
置情報を元に新たな識別マークを形成する位置を決定す
るので、各装置の識別マークが重なることはない。
【0064】次に、スキャナ1、及び画像処理装置2で
識別マークが付加された画像データを受信したプリンタ
について説明する。
【0065】この場合、パターンマッチング310によ
りスキャナ1の識別マークが検出され、同時にスキャナ
1の識別マークの位置が認識される。
【0066】認識された位置情報はMPU22に通知さ
れる。MPU22は、識別マーク発生部314に対し、
プリンタであることを示す情報、製造番号を示す情報、
および認識された識別マークの位置情報を通知する。識
別マーク発生部314は、MPU22からの位置情報な
どに基づいて、プリンタ3固有の205、206からな
る識別マークを形成するようにドットデータを発生す
る。
【0067】プリンタ3固有の識別マークの形成開始位
置は、画像処理装置2の識別マークの下方であり、座標
(X,Y+11)、(X+n(2a),Y+j(2a)
+11)、および(X+a+n(2a),Y+a+j
(2a)+11)となる。このように認識した識別マー
クの位置情報を元に新たな識別マークを形成する位置を
決定するので、各装置の識別マークが重なることはな
い。
【0068】以上、スキャナ1、画像処理装置2、プリ
ンタ3の順に識別マークを形成する方法を説明したが、
プリンタ3で印刷した原稿をスキャナ1で読み取る場合
もプリンタ3で付加された識別マークの位置を認識し、
プリンタ3固有の識別マークの上方の所定位置にスキャ
ナ1の識別マークを形成することは可能である。したが
って、識別マークの形成順序は任意である。
【0069】また、スキャナ1、画像処理装置2、プリ
ンタ3固有の識別マークを形成する位置が予め決められ
たものを説明したが、各装置固有の識別マークを上方か
ら順番に形成してもよい。この場合には、画像がどの順
序で各装置に受信されたか識別マークの位置から知るこ
とができる。
【0070】さらに、機種の異なる3つの装置の識別マ
ークを形成する方法を説明したが、同じ機種の装置につ
いて識別マークを形成してもよい。この場合には、識別
マークの製造番号パターン形成領域を増やし、同じ機種
における製造番号を複数、識別マーク内に形成すればよ
い。
【0071】次に、以上のようにして各装置ごとの識別
マークが付加される、このシステム全体のコピー動作に
ついて説明する。
【0072】ここで、コピー動作は、画像処理装置2の
制御によって実行されるため、ここでは、この画像処理
装置2の制御手順を示して説明する。
【0073】図7は、画像処理装置2による制御手順を
示すフローチャートである。
【0074】まず、画像処理装置2は初期設定として各
種パラメータや変数などの設定を行う(S401)。
【0075】そして、画像処理装置2は、スキャナ1の
現在の状態、例えば動作中、あるいは読取り中、準備中
などを取得し(S402)、続いて、プリンタ3の状
態、例えば印刷実行中、動作中、あるいは準備中などを
取得する(S403)。
【0076】ついで、画像処理装置2は、スキャナ1に
対して、操作パネル15から入力された設定内容を送信
するように要求して、入力された設定を取得する(S4
04)。
【0077】続いて、前記ステップS402〜404に
おいて取得したスキャナ1やプリンタ3の状態、および
操作パネル15からの入力に従って、各種設定値をスキ
ャナ1およびプリンタ3に対して実際に設定し(S40
5,S406)、また、操作パネル15に表示する(S
407)。
【0078】これらの処理は、具体的には例えば、スキ
ャナ1に対して、スキャナの現在の状態や後述するコピ
ー制御の指示内容に応じて、スキャナの初期状態への復
帰や画像読取り開始の指示、あるいは、操作パネル15
によりA3原稿からA4原稿への縮小モードが入力され
た場合、スキャナ1自体に読取倍率の変換機能を有する
場合には画像読取倍率の設定を0.71倍に設定し、プ
リンタ3に対してA4用紙がセットされている用紙カセ
ットに切り換えるように設定する。また、別の例を挙げ
ると、例えば操作パネル15から濃度設定を明るく設定
して、A3原稿の等倍コピーが指示された場合には、ス
キャナ1自体に画像補正機能がある場合には、γテーブ
ルの入れ替えを設定し、プリンタ3に対してA3用紙が
セットされている用紙カセットに切り換えるように設定
する。
【0079】さらには、例えばコピー中にスキャナに設
けられているADFでの紙詰まりやプリンタにおける紙
詰まりが発生した場合には、これらの異常を操作パネル
15に表示する。
【0080】続いて、コピー制御に入る(S408)。
このコピー制御の処理内容は後に説明する。
【0081】その後、ループカウンタによる一定時間の
ループを入れて(S409)、ステップS402へ戻
る。これにより一定時間間隔ごとに、上述したステップ
S402〜409までの各処理が繰り返し行われる。
【0082】図8および図9は、前記コピー制御のサブ
ルーチンフローチャートである。
【0083】まず、現在コピー中か否かを判断する(S
501)。この判断は、後述するコピー中フラグにより
判断する。ここで、コピー中であれば、ステップS50
4へ進む。
【0084】一方、コピー中でなければ、続いて、スキ
ャナ1の操作パネル15からスタートキー101が押さ
れたか否かを判断する(S502)。この判断は、前記
ステップS404における操作パネル入力取得処理にお
いて取得した信号から判断する。ここで、スタートキー
101が押されていないと判断されたときには、そのま
ま図7に示したメインルーチンへリターンする。
【0085】一方、スタートキー101が押されている
と判断されたときには、これによりコピー動作が開始さ
れるので、コピー中フラグをセットし、スキャナ1に対
し画像読取りのためのスキャン動作を開始するように指
示し、さらに画像読取りフラグをセットする(S50
3)。これによりスキャナ1では、画像読取りを開始す
ると共に、読み取って得られた画像データの中にスキャ
ナ1の識別マークを入れて出力する。
【0086】そして、画像処理装置2では、画像読取り
フラグにより画像読取り中であるか否かを判断する(S
504)。ここで、画像読取り中でなければステップS
509へ進む。
【0087】一方、画像読取り中であればスキャナ1か
ら送信された画像データを受信して、受信した画像デー
タをメモリ19に記憶する(S505)。
【0088】そして、画像読取りが終了したか否かを判
断して、終了していなければステップS509へ進む。
【0089】一方、画像読取りが終了したときには、続
いて、スキャン終了処理(例えばスキャナに対して初期
状態への復帰指示と、メモリ19に記憶した画像データ
のクローズ処理など)と、画像読取りフラグのリセット
を行う(S507)。
【0090】続いて、プリンタ3に対してプリントの開
始を指示するプリント開始処理を行って、プリント中フ
ラグをセットする(S508)。
【0091】次に、プリント中フラグによりプリント中
か否かを判断して(S509)、プリント中でなけれ
ば、ステップS513へ進む。
【0092】一方、プリント中の場合には、メモリ19
に記憶した画像データを読み出して、既に詳細に説明し
たように、画像データ中の識別マークの認識と、認識し
た識別マークに続けて画像処理装置固有の識別マークの
付加を行い、この画像データをプリンタ3へ送信する
(S510)。これによりプリンタ3では受信した画像
データにプリンタ固有の識別マークを付加してこれを印
刷する。
【0093】そして、1原稿分の画像のプリントが終了
したか否かを判断して(S511)、終了していなけれ
ばステップS513へ進む。
【0094】一方、プリントが終了したならばプリント
終了処理(例えばメモリ19のクリアやプリンタに対す
る終了指示など)と、プリント中フラグのリセットを行
う(S512)。
【0095】そして、コピー終了か否かを判断して(S
513)、コピーが終了していなければそのままメイン
ルーチンへリターンし、一方、コピーが終了していれば
コピー中フラグをリセットして(S514)、メインル
ーチンへリターンする。なお、このコピー終了か否かの
判断は、画像読取りフラグとプリント中フラグが共にリ
セット状態のときにコピー終了と判断する。
【0096】以上により、スキャナによる原稿画像の読
取りから、各装置における識別マークの付加、およびプ
リンタによる印刷が終了する。
【0097】[実施形態2]本実施形態2は、前述した
実施形態1の変形形態であり、識別マークの認識後、一
定間隔離れた位置に、新たな識別マークを付加するもの
である。
【0098】本実施形態2は、前述の実施形態1のハー
ドウエア構成をそのまま用いて、その制御ソフトウェア
の違いにより、識別マークの付加動作を変えている。以
下、実施形態1で参照した各図を元に説明する。
【0099】前述の実施形態1が認識された識別マーク
の位置情報に基づき、装置ごとに決められた位置に装置
固有の識別マークを画像データに付加するものであった
が、本実施形態2は、これに代えて、識別マークが認識
された時点から一定間隔離れた位置に装置固有の識別マ
ークを画像データに付加するものである。
【0100】ここでは、スキャナ1で識別マークが付加
された画像データを受信した画像処理装置2について説
明する。
【0101】まず、前述の実施形態1同様に、パターン
マッチング部310によりスキャナ1の識別マークが認
識される。ただし、ここではスキャナ1の識別マークの
位置は認識されなくてもよい。
【0102】パターンマッチング部310は、スキャナ
1の識別マークを認識すると、その旨をMPU22に通
知する。
【0103】MPU22は、識別マーク発生部314に
対し、画像処理装置であることを示す情報および製造番
号を示す情報を通知する共に、スキャナ1の識別マーク
が認識された時点(パターンマッチング部310から識
別マークを認識したことが通知された時点)から、一定
ライン数分遅延させた時点で識別マーク形成開始信号を
通知する。識別マーク発生部314は、MPU22から
識別マーク形成開始信号を受けて、画像処理装置2固有
の識別マークを画像データに付加する。
【0104】このように本実施形態2は、識別マークの
認識後、一定ライン数分遅らせて識別マークを形成する
するので、各装置の識別マークが重なることはない。な
お、識別マークの付加は、識別マークを認識した時点か
ら、一定ライン数分遅らせる代わりに、タイムカウント
により一定時間遅らせるようにしてもよい。
【0105】[実施形態3]本実施形態3は、識別マー
ク認識後、認識した識別マークを除去して、認識した識
別マークと新たな識別マークを合成して、合成した識別
マークを画像データに付加するものである。
【0106】図10は、本実施形態3に係る識別マーク
認識・付加部600を示すブロック図である。
【0107】識別マーク認識・付加部600は、例えば
図1に示したスキャナ1、画像処理装置2、およびプリ
ンタ3に設けられている。
【0108】ここでは、スキャナ1で識別マークが付加
された画像データを受信した画像処理装置2について説
明する。
【0109】この場合、まず、パターンマッチング部6
10によりスキャナ1の識別マークが検出される。
【0110】識別マークの認識は、データライン601
を通る画像データをFIFOメモリ602,603,6
04,605で5ライン分遅延させ、各遅延データライ
ン606,607,608,609を通した画像データ
とデータライン601から分岐させた画像データをパタ
ーンマッチング部610に入力する。パターンマッチン
グ部610は、入力された5ライン分の画像データが予
め記憶してあるスキャナパターン610a、画像処理装
置パターン610bおよびプリンタパターン610cと
一致するか否かを判定する。
【0111】ここで、一致するパターンがあれば、その
パターンによって決められた装置であることを認識し、
入力された5ライン分の画像データをそのまま製造番号
認識部612に出力して、製造番号認識部612におい
て認識した機種の製造番号を認識する。
【0112】その後、パターンマッチング部610およ
び製造番号認識部612は、認識した機種や製造番号
を、MPU617に通知する。同時に製造番号認識部6
12は、認識した識別マーク618のドットデータを識
別マーク除去部613と合成識別マーク作成部614へ
送る。
【0113】一方、データライン601を通る画像デー
タは、データ遅延部611に入力される。データ遅延部
611ではパターンマッチング部610および製造番号
認識部612での処理に相当する時間分、画像データを
遅延させる。
【0114】データ遅延部611を出た画像データは、
識別マーク除去部613へ入力される。識別マーク除去
部613では、データ遅延部611により入力された画
像データから製造番号認識部612から送られた識別マ
ーク618のドットデータを減算処理する。これにより
画像データから識別マークが除去される。識別マークが
除去された部分は、周辺画素の平均値を採用して復元す
る。
【0115】MPU617は、製造番号認識部612か
らの通知を受けることで、合成識別マーク作成部614
に対し、画像処理装置2であることを示す情報、製造番
号を示す情報を通知する。
【0116】合成識別マーク作成部614は、製造番号
認識部612から送られた識別マーク618のドットデ
ータに、MPU617からの画像処理装置であることを
示す情報などに基づいて画像処理装置2固有の識別マー
ク619のドットデータを合成して、合成識別マークを
形成するようドットデータを発生する。
【0117】合成識別マークのドットデータは、画像合
成部615にて識別マーク除去部613からの画像デー
タに付加され、画像データが出力ライン616から出力
される。
【0118】このように、本実施形態3では、前の装置
で付加された識別マークを認識したときに、認識した識
別マークを除去し、新たに、認識した識別マークと装置
固有の識別マークを合成した合成識別マークを作成し
て、これを画像データに付加するようにしているので、
どの様な位置に前の装置の識別マークがあっても、新た
に付加する識別マークと前の装置の識別マークが重なる
ことはない。
【0119】なお、本実施形態3は画像処理装置を例に
説明したが、本実施形態3による識別マークの付加は、
スキャナやプリンタなどでも同様に実施可能である。
【0120】[実施形態4]本実施形態4は、一つの画
像データの中で、識別マークを認識したときには認識し
た識別マークと重ならないように、新たな識別マークを
付加し、識別マークがない部分にはそのまま新たな識別
マークを付加するものである。
【0121】図11は、本実施形態4に係る識別マーク
認識・付加部700を示すブロック図である。
【0122】識別マーク認識・付加部700は、例えば
図1に示したスキャナ1、画像処理装置2、およびプリ
ンタ3に設けられている。
【0123】ここでは、画像データの一部分に識別マー
クが付加されている画像データを受信した画像処理装置
2における動作について説明する。
【0124】まず、識別マークの認識が行なわれる。識
別マークの認識は、データライン701を通る画像デー
タをFIFOメモリ702,703,704,705で
5ライン分遅延させ、各遅延データライン706,70
7,708,709を通した画像データとデータライン
701から分岐させた画像データをパターンマッチング
部710に入力する。パターンマッチング部710は、
入力された5ライン分の画像データが予め記憶してある
スキャナパターン710a、画像処理装置パターン71
0bおよびプリンタパターン710cと一致するか否か
を判定する。
【0125】ここで、一致するパターンがあれば、その
パターンによって決められた装置であることを認識し、
入力された5ライン分の画像データをそのまま製造番号
認識部712に出力して、製造番号認識部712におい
て認識した機種の製造番号を認識する。
【0126】その後、パターンマッチング部710およ
び製造番号認識部712は、認識した機種や製造番号
を、MPU717に通知する。同時に製造番号認識部7
12は、認識した識別マーク718のドットデータを識
別マーク除去部713と合成識別マーク作成部714へ
送る。
【0127】一方、データライン701を通る画像デー
タは、データ遅延部711に入力される。データ遅延部
711ではパターンマッチング部710および製造番号
認識部712および後述する識別マーク有無確認部72
0での処理に相当する時間分、画像データを遅延させ
る。
【0128】データ遅延部711を出た画像データは、
識別マーク除去部713へ入力される。識別マーク除去
部713では、データ遅延部711により入力された画
像データから製造番号認識部712から送られた識別マ
ーク718のドットデータを減算処理する。これにより
画像データから識別マークが除去される。識別マークが
除去された部分は、周辺画素の平均値を採用して復元す
る。
【0129】MPU717は、製造番号認識部712か
らの通知を受けることで、合成識別マーク作成部714
に対し、画像処理装置2であることを示す情報、製造番
号を示す情報を通知する。
【0130】合成識別マーク作成部714は、製造番号
認識部712から送られた識別マーク718のドットデ
ータに、MPU717からの画像処理装置であることを
示す情報などに基づいて画像処理装置2固有の識別マー
ク719のドットデータを合成し、合成識別マークを形
成するようドットデータを発生する。
【0131】合成識別マークのドットデータは、画像合
成部715にて識別マーク除去部713からの画像デー
タに付加され、画像データが出力ライン716から出力
される。
【0132】また、本実施形態4では識別マークが認識
されなかったときに、さらに広範囲の画像データを検索
して、識別マークの有無を確認する。
【0133】このために、識別マーク有無確認部720
は、FIFOメモリ705の後に、さらに複数(N段)
のFIFOメモリ722によって遅延させたデータ72
1の中から、識別マークがあるか否かを判断する。FI
FOメモリ722の段数は検索する範囲となる。したが
って、段数が多ければ広範囲の検索を行なうことにな
る。
【0134】検索の結果、識別マーク有無確認部720
は、FIFOメモリ722によって遅延させたデータ7
21の中に、識別マークがなければ、その旨をMPU7
17へ通知する。
【0135】MPU717は、この通知を受けて、合成
識別マーク作成部714に対し、画像処理装置であるこ
とを示す情報、および製造番号を示す情報を通知する。
【0136】合成識別マーク作成部714は、MPU7
17からの画像処理装置であることを示す情報に基づい
て画像処理装置2固有の識別マーク719のドットデー
タを作成する。
【0137】作成された識別マークのドットデータは、
画像合成部715にて識別マーク除去部713からの画
像データに付加され、画像データが出力ライン716か
ら出力される。
【0138】次に、本実施形態4における識別マークの
付加例を図12を参照して説明する。
【0139】ここで元の画像データは、図12Aに示す
ように、識別マークの存在しない画像データの一部に、
識別マーク802のある画像データ803が合成された
画像データ804である。このような画像データ804
は、例えば図12Dに示すように、画像データの全面に
識別マーク802のある画像データ801から一部の画
像データ803を切り取り、切り取った画像データ80
3を、図12Aに示したように、識別マークの存在しな
い画像データへ合成した場合に出来上がる。
【0140】図12Aに示した画像データを、例えば本
実施形態4による識別マーク認識・付加部700を設け
たスキャナ1が読み取った場合、出力される画像データ
は、図12Bに示すように、画像データの一部に既に識
別マークが存在していた部分には、既に存在していた識
別マークとスキャナ1の識別マークを合成した識別マー
ク808が付加され、識別マークの存在していない部分
には、スキャナ1を示す識別マーク809のみが付加さ
れた画像データ807になる。
【0141】さらに、画像データ807が識別マーク認
識・付加部700を設けた画像処理装置2に読み込まれ
た場合、出力される画像データは、図12Cに示すよう
に、最初から識別マークがあった部分には、最初からあ
った識別マークとスキャナ1の識別マークと画像処理装
置2の識別マークを合成した識別マーク811が付加さ
れ、スキャナ1の識別マークがある部分には、スキャナ
1の識別マークと画像処理装置2の識別マークを合成し
た識別マーク812が付加された画像データ810にな
る。
【0142】この付加例からも分かるように、本実施形
態4では、前の装置で付加された識別マークを認識した
部分は、認識した識別マークを除去し、新たに認識した
識別マークと自己の識別マークを合成した合成識別マー
クを画像データに付加するとともに、識別マークがない
部分には、自己の識別マークのみを付加するようにして
いる。このため、例えば画像データの一部を使用して合
成された画像データでも、その一部に識別マークが残っ
ていれば、残っている識別マークを消してしまったり、
新たな識別マークを重ねて見えなくしてしまったりする
ことがない。
【0143】したがって、画像データの一部を使用した
画像や画像データからでも、適確に使用された装置を識
別マークから割り出すことが可能となる。
【0144】以上本発明を適用した実施形態を説明した
が、各実施形態においては、本発明を適用するために専
用の識別マーク認識・付加部を用いているが、本発明
は、このような専用のものを用いる場合に限定されるも
のではない。例えば画像処理装置として利用されコンピ
ュータでは、上記各実施形態において説明した動作を達
成するためのプログラムを提供し、このプログラムをコ
ンピュータによって実行するようにしてもよい。この場
合、該プログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒
体、例えばフレキシブルディスク(フロッピーディスク
とも称する)やテープ、あるいは可搬式ハードディスク
などに代表される磁気記録媒体、MOに代表される光磁
気記録媒体、CDやCD−Rなど代表される光記録媒
体、コンパクトフラッシュメモリーのような半導体記録
媒体など、様々な形態の記録媒体に記録されて提供され
る。
【0145】また、近年のスキャナやプリンタは、プロ
グラムを実行して各種機能を達成し、また制御を行うよ
うになったものがある。このようなスキャナやプリンタ
では上記同様に、本発明を適用した動作を行うためのプ
ログラムを記録した記録媒体をスキャナやプリンタ用に
提供してもよい。この場合、スキャナやプリンタなどの
組み込みプログラムとして提供されることも可能であ
り、そうした場合の記録媒体は、マスクROMやEPR
OMなどの場合もある。
【0146】また、本発明は、このような実施形態以外
にも、当業者において、本発明の技術思想の範囲におい
て、適宜に変更できることは言うまでもない。
【0147】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
【0148】請求項1記載の本発明によれば、受信した
画像データの中の識別マークを識別マーク認識手段が認
識するとともに、位置認識手段が認識された識別マーク
の位置を認識して、認識された識別マークの存在しない
位置に新たな識別マークを識別マーク付加手段が付加す
ることとしたので、受信した画像データの中に存在して
いる識別マークがどの様な位置にあっても、重なること
なく、新たな識別マークを付加することができる。した
がって、例えばスキャナやコンピュータ、プリンタなど
複数の装置を経た画像データから個々の装置を確実に追
跡することができる。
【0149】請求項2記載の本発明によれば、受信した
画像データの中の識別マークを識別マーク認識手段が認
識し、除去手段が認識された識別マークを除去して、合
成識別マーク作成手段が認識された識別マークに新たな
識別マークを追加した合成識別マークを作成し、合成識
別マーク付加手段が合成識別マークを付加することとし
たので、受信した画像データの中に存在している識別マ
ークがどの様な位置にあっても、画像データの中に既に
存在している識別マークと新たに追加する識別マークが
重なることはない。したがって、例えばスキャナやコン
ピュータ、プリンタなど複数の装置を経た画像データか
ら個々の装置を確実に追跡することができる。
【0150】請求項3記載の本発明によれば、識別マー
クが画像全面に一定の間隔で付加されているので、画像
データの一部が分離して使用されたような場合でも、分
離された部分から識別マークを解析することが可能とな
る。
【0151】請求項4記載の本発明によれば、画像読取
装置に請求項1または2に記載の識別マーク付加装置を
設けたので、読み取って得られた画像データの中に既に
識別マークが存在している場合に、原稿の読み取り位置
がどのような位置であっても、既に存在している識別マ
ークと重ならずに画像読取装置固有の識別マークを新た
に付加することができる。
【0152】請求項5記載の本発明によれば、画像処理
装置に請求項1または2に記載の識別マーク付加装置を
設けたので、受信した画像データの中に既に識別マーク
が存在している場合に、識別マークの位置がどのような
位置であっても、既に存在している識別マークと重なら
ずに画像処理装置固有の識別マークを新たに付加するこ
とができる。
【0153】請求項6記載の本発明によれば、画像形成
装置に請求項1または2に記載の識別マーク付加装置を
設けたので、受信した画像データの中に既に識別マーク
が存在している場合に、識別マークがどのような位置で
あっても、既に存在している識別マークと重ならずに画
像形成装置固有の識別マークを新たに付加することがで
きる。
【0154】請求項7記載の本発明によれば、受信した
画像データの中の識別マークを認識するとともに、その
識別マークの位置を認識して、認識された識別マークの
存在しない位置に新たな識別マークを付加することとし
たので、受信した画像データの中に存在している識別マ
ークがどの様な位置にあっても、重なることなく、新た
な識別マークを付加することができる。したがって、例
えばスキャナやコンピュータ、プリンタなど複数の装置
を経た画像データから個々の装置を確実に追跡すること
ができる。
【0155】請求項8記載の本発明によれば、受信した
画像データの中の識別マークを認識し、認識された識別
マークを除去して、認識された識別マークに新たな識別
マークを追加した合成識別マークを作成し、作成した合
成識別マークを画像データに付加することとしたので、
受信した画像データの中に存在している識別マークがど
の様な位置にあっても、画像データの中に既に存在して
いる識別マークと新たに追加する識別マークが重なるこ
とはない。したがって、例えばスキャナやコンピュー
タ、プリンタなど複数の装置を経た画像データから個々
の装置を確実に追跡することができる。
【0156】請求項9記載の本発明によれば、受信した
画像データの中の識別マークを認識するとともに、その
識別マークの位置を認識して、認識された識別マークの
存在しない位置に新たな識別マークを付加するプログラ
ムを記憶した記憶媒体であるので、このプログラムを実
行することにより、受信した画像データの中に存在して
いる識別マークがどの様な位置にあっても、重なること
なく、新たな識別マークを付加することができる。した
がって、例えばスキャナやコンピュータ、プリンタなど
複数の装置を経た画像データから個々の装置を確実に追
跡することができる。
【0157】請求項10記載の本発明によれば、受信し
た画像データの中の識別マークを認識し、認識された識
別マークを除去して、認識された識別マークに新たな識
別マークを追加した合成識別マークを作成し、作成した
合成識別マークを画像データに付加するプログラムを記
憶した記憶媒体であるので、このプログラムを実行する
ことにより、受信した画像データの中に存在している識
別マークがどの様な位置にあっても、画像データの中に
既に存在している識別マークと新たに追加する識別マー
クが重なることはない。したがって、例えばスキャナや
コンピュータ、プリンタなど複数の装置を経た画像デー
タから個々の装置を確実に追跡することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像形成システムの外観構成を示す図面であ
る。
【図2】 上記画像形成システムの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 上記画像形成システム内のスキャナに設けら
れている操作パネルを説明するための図面である。
【図4】 識別マークの配置を説明するための図面であ
る。
【図5】 識別マークを説明するための図面である。
【図6】 実施形態1に係る識別マーク認識・付加部を
説明するためのブロック図である。
【図7】 画像処理装置の動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図8】 図7のフローチャート中のコピー制御のサブ
ルーチンフローチャートである。
【図9】 図8に続く、コピー制御のサブルーチンフロ
ーチャートである。
【図10】 本実施形態3に係る識別マーク認識・付加
部を示すブロック図である。
【図11】 本実施形態4に係る識別マーク認識・付加
部を示すブロック図である。
【図12】 本実施形態4における識別マークの付加例
を説明するための図面である。
【符号の説明】
1…スキャナ、 2…画像処理装置、 3…プリンタ、 30、600、700…識別マーク認識・付加部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを受信する画像データ受信手
    段と、 画像データの中から識別マークを認識する識別マーク認
    識手段と、 認識した識別マークの位置を認識する位置認識手段と、 画像データに対し、認識された識別マークが存在しない
    位置に新たな識別マークを付加する識別マーク付加手段
    と、 を有することを特徴とする識別マーク付加装置。
  2. 【請求項2】 画像データを受信する画像データ受信手
    段と、 画像データの中から識別マークを認識する識別マーク認
    識手段と、 認識された識別マークを除去する除去手段と、 認識された識別マークに新たな識別マークを追加した合
    成識別マークを作成する合成識別マーク作成手段と、 画像データに対し、合成識別マークを付加する合成識別
    マーク付加手段と、 を有することを特徴とする識別マーク付加装置。
  3. 【請求項3】 前記識別マークは、画像全面に一定間隔
    で付加されることを特徴とする請求項1または2記載の
    識別マーク付加装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の識別マーク付加
    装置と、原稿を読み取る画像読取手段と、原稿を読み取
    って得られた画像データを出力する出力手段と、を有
    し、 前記画像読取手段によって得られた画像データに前記識
    別マーク付加装置により識別マークを付加して、前記出
    力手段により識別マークが付加された画像データを出力
    することを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の識別マーク付加
    装置と、外部の機器から画像データを受信する受信手段
    と、画像データを出力する出力手段と、を有し、 受信手段が受信した画像データに前記識別マーク付加装
    置により識別マークを付加して、前記出力手段により識
    別マークが付加された画像データを出力することを特徴
    とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の識別マーク付加
    装置と、外部の機器から画像データを受信する受信手段
    と、画像データを印刷する印刷手段と、を有し、 受信手段が受信した画像データに前記識別マーク付加装
    置により識別マークを付加して、前記印刷手段により識
    別マークが付加された画像を印刷することを特徴とする
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 画像データを受信する段階と、 画像データの中から識別マークを認識する段階と、 認識した識別マークの位置を認識する段階と、 画像データに対し、認識された識別マークが存在しない
    位置に新たな識別マークを付加する段階と、を有するこ
    とを特徴とする識別マーク付加方法。
  8. 【請求項8】 画像データを受信する段階と、 画像データの中から識別マークを認識する段階と、 認識された識別マークを除去する段階と、 認識された識別マークに新たな識別マークを追加した合
    成識別マークを作成する段階と、 画像データに対し、合成識別マークを付加する段階と、 を有することを特徴とする識別マーク付加方法。
  9. 【請求項9】 画像データを受信する手順と、 画像データの中から識別マークを認識する手順と、 認識した識別マークの位置を認識する手順と、 画像データに対し、認識された識別マークが存在しない
    位置に新たな識別マークを付加する手順と、 を有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  10. 【請求項10】 画像データを受信する手順と、 画像データの中から識別マークを認識する手順と、 認識された識別マークを除去する手順と、 認識された識別マークに新たな識別マークを追加した合
    成識別マークを作成する手順と、 画像データに対し、合成識別マークを付加する手順と、 を有することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008160418A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム並びに記憶媒体
JP2017035837A (ja) * 2015-08-11 2017-02-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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