JP3680378B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、電子ファイル装置等に設けられ、入力された画像データに対して可視画像として出力するための処理を行う画像処理装置および画像処理方法に係わり、特に、複数ページ分の画像データが入力されるとその画像データの複数ページ分を1ページ分に合成する、いわゆるNイン1機能を備えた画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高機能なデジタル複写機やプリンタ装置等では、複数ページ分の画像データを1ページ分の画像データに合成し、合成後の画像データを可視画像として出力する、いわゆるNイン1機能(Nは2以上の自然数)を備えたものがある。このNイン1機能は、合成する画像データのページ数によって2イン1から16イン1程度までのバリエーションを有する。図21には、デジタル複写機で4イン1機能を実行した場合の具体例を示す。ただし、このようなNイン1機能によって出力される可視画像は、単に複数ページ分を1ページ分に合成したものであるために、各ページ間の境界がわからなくなってしまい、利用者(ユーザ)にとっては、必ずしも扱いやすいものであるとはいえない。
そこで、例えば特開平5−183723号公報に開示されている装置のように、Nイン1機能により可視画像を出力する際に、各ページ間の境界に実線や破線や一点鎖線等の境界線を合成するものが提案されている。このような装置によって出力される可視画像の具体例を図22に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、Nイン1機能によって出力された可視画像をユーザが目視する場合に、そのユーザは、Nの値が大きいほど出力された可視画像全体のイメージを直感的かつ瞬時に把握することができる。しかし、Nの値が大きいと、1ページ分に合成されるページ数が多くなり、かつ、合成される各ページが小さく縮小されるために、前記ユーザは「どのページが先頭ページであるか」や「どの方向に読み進めてよいか」を瞬時に判断できなくなってしまう可能性がある。
これは、例えば特開平5−183723号公報に開示されている装置のように各ページ間に境界線を合成するものであっても同様である。
【0004】
そこで、本発明は、Nイン1機能を実行する際に、合成された複数ページの中での先頭ページや各ページの並び順を容易に認識することができる画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
またさらに、本発明は、複数ページの中での先頭ページや各ページの並び順を容易に認識することができるとともに、入力された画像データを損なったり、この画像データの各ページを必要以上に縮小することのない画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出されたもので、請求項1記載の画像処理装置は、画像データが入力されるとこの画像データに対して可視画像として出力するための処理を行うものであり、さらに、複数ページ分の画像データが入力されると、その画像データの中の複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成手段と、この画像データ合成手段での合成前あるいは合成後の画像データに対して、前記複数ページ分における各ページの並び順を視認可能にするためのページ順画像データを付加する画像データ付加手段とを備え、前記ページ順画像データは、前記複数ページ分における各ページの全てに対して付加しなくてもこれら各ページの並び順が類推可能となるグラフィカルな画像または記号的な画像についてのものであることを特徴とする。
また、請求項6記載の画像処理方法は、複数ページ分の画像データが入力されると、その画像データの中の複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成ステップと、この画像データ合成ステップでの合成前あるいは合成後の画像データに対して、前記複数ページ分における各ページの並び順を視認可能にするためのページ順画像データを付加する画像データ付加ステップとを備え、前記ページ順画像データは、前記複数ページ分における各ページの全てに対して付加しなくてもこれら各ページの並び順が類推可能となるグラフィカルな画像または記号的な画像についてのものであることを特徴とする。
【0006】
このような画像処理装置および画像処理方法によれば、複数ページ分の画像データが入力されると、画像データ合成手段(ステップ)でその画像データの中の複数ページ分を1ページ分の画像データに合成するとともに、この合成前あるいは合成後の画像データに対して、画像データ付加手段(ステップ)で複数ページ分における各ページの並び順を視認可能にするためのページ順画像データを付加する。しかも、そのページ順画像データは、複数ページ分における各ページの全てに対して付加しなくてもこれら各ページの並び順が類推可能となるグラフィカルな画像または記号的な画像についてのものである。
したがって、この画像処理装置および画像処理方法で処理された画像データを可視画像として出力すると、複数ページ分が1ページ分に合成されているとともに、ページ順画像が付加された可視画像が出力されるので、そのページ順画像によって複数ページ分における各ページの並び順が視認可能となる。
【0007】
さらに、請求項2記載の画像処理装置のように、前記画像データ合成手段は、前記画像データの複数ページ分を1ページ分に合成する際に、合成するページ間及び/又は1ページ分に合成された後のこの1ページ分の周辺部に非画像領域データを合成するものであり、かつ、前記画像データ付加手段は、前記非画像領域データの部分にのみ前記ページ順画像データを付加するものであってもよい。
【0008】
この場合には、画像データ合成手段は、画像データを合成する際にこの画像データとは別に非画像領域データを合成する。また、画像データ付加手段は、その非画像領域データの部分、すなわち合成後の画像データが存在しない部分にページ順画像データを付加する。よって、このように処理された画像データを可視画像として出力すると、ページ順画像は、他の画像と重なり合ってしまうことがない。
【0009】
また、請求項3記載の画像処理装置は、請求項1または2記載の画像処理装置におけるページ順画像データに加えて、前記画像データ合成手段での合成前あるいは合成後の画像データに対して、前記複数ページ分の中の先頭のページを視認可能にするための先頭ページ画像データを付加する画像データ付加手段を備えることを特徴とする。
【0010】
このような画像処理装置によれば、ページ順画像データに加えて、画像データ付加手段が複数ページ分の中の先頭のページを視認可能にするための先頭ページ画像データを付加する。
したがって、この画像処理装置で処理された画像データを可視画像として出力すると、複数ページ分における各ページの並び順だけでなく、その複数ページ分の中の先頭のページもが視認可能となる。
【0011】
さらに、請求項4記載の画像処理装置のように、前記画像データ合成手段は、前記画像データの複数ページ分を1ページ分に合成する際に、合成するページ間及び/又は1ページ分に合成された後のこの1ページ分の周辺部に非画像領域データを合成するものであり、かつ、前記画像データ付加手段は、前記非画像領域データの部分にのみ前記先頭ページ画像データを付加するものであってもよい。
【0012】
この場合には、画像データ合成手段は、画像データを合成する際にこの画像データとは別に非画像領域データを合成する。また、画像データ付加手段は、その非画像領域データの部分、すなわち合成後の画像データが存在しない部分に先頭ページ画像データを付加する。よって、このように処理された画像データを可視画像として出力すると、先頭ページ画像は、他の画像と重なり合ってしまうことがない。
【0013】
また、請求項5記載の画像処理装置は、画像データが入力されるとこの画像データに対して可視画像として出力するための処理を行う画像処理装置であり、さらに、複数ページ分の画像データが入力されると、その画像データの中の複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成手段と、この画像データ合成手段で合成される画像データを出力する際の色彩及び/又は濃度が前記複数ページ分の中でページによって異なることで該複数ページ分の中での先頭ページと各ページの並び順とが視認可能になるように前記画像データにおける色彩データ及び/又は濃度データを変換する色彩・濃度変換手段とを備えてなることを特徴とする。
また、請求項7記載の画像処理方法は、画像データが入力されるとこの画像データに対して可視画像として出力するための処理を行う画像処理方法であり、さらに、複数ページ分の画像データが入力されると、その画像データの中の複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成ステップと、この画像データ合成ステップで合成される画像データを出力する際の色彩及び/又は濃度が前記複数ページ分の中でページによって異なることで該複数ページ分の中での先頭ページと各ページの並び順とが視認可能になるように前記画像データにおける色彩データ及び/又は濃度データを変換する色彩・濃度変換ステップとを備えてなることを特徴とする。
【0014】
このような画像処理装置および画像処理方法によれば、複数ページ分の画像データが入力されると、画像データ合成手段(ステップ)でその画像データの中の複数ページ分を1ページ分の画像データに合成するとともに、その画像データに対して色彩・濃度変換手段(ステップ)で複数ページ分の中でページによって色彩及び/又は濃度が異なるようにデータ変換を行う。
したがって、この画像処理装置で処理された画像データを可視画像として出力すると、複数ページ分が1ページ分に合成されているとともに、その複数ページ分の中で例えば先頭ページと各ページの並び順が視認可能になるようにページによって色彩及び/又は濃度が異なる可視画像が出力される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係わる画像処理装置および画像処理方法について説明する。ただし、ここでは、本発明をデジタル複写機の備える画像処理装置およびその画像処理装置で実行される画像処理方法に適用した場合について説明する。
【0016】
〔第1の実施の形態〕
本実施の形態におけるデジタル複写機は、図1に示すように、画像読み取り手段1と、自動原稿搬送手段2と、画像蓄積手段3と、画像蓄積制御手段4と、画像記録手段5と、制御手段6と、付加画像発生手段7とから構成されている。
【0017】
画像読み取り手段1は、例えばスキャナからなるもので、複写対象の原稿用紙に記載された原稿画像を1ページ毎に光学的走査により読み取り、その読み取り結果をデジタル信号に変換して画像データとして画像蓄積手段3へ送出するものである。ただし、画像読み取り手段1では、後述する制御手段6からの指示に従い、読み取った画像データに対する縮小処理を行うようになっている。
自動原稿搬送手段2は、いわゆるオートマチック・ドキュメント・フィーダ(ADF)と呼ばれるもので、画像読み取り手段1に複写対象の原稿用紙を供給するものである。ただし、原稿用紙の両面を読み取るために原稿用紙を反転して搬送する機構を備える両面自動原稿搬送手段(DADF)であっても構わない。また、自動原稿搬送手段2は、原稿用紙の自動搬送の順序として「原稿用紙の1ページ目から順に搬送」するものであるが、例えば「原稿用紙の最終ページから順に搬送」するものであってもよい。
【0018】
なお、画像読み取り手段1及び自動原稿搬送手段2では、複写対象の原稿用紙の原稿サイズを検知して制御手段6に通知したり、また、制御手段6からの指示に従って動作するようになっている。すなわち、画像読み取り手段1及び自動原稿搬送手段2では、制御手段6との間で制御情報(例えば、後述する原稿サイズ情報や縮小率情報等)のやりとりを行いながら、システムとしての協調動作を行うようになっている。
【0019】
画像蓄積手段3は、いわゆるページメモリとして機能するもので、画像読み取り手段1からの画像データを蓄積するためのものである。この画像蓄積手段3は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)で形成するのが一般的であるが、DRAMに限定されるものではなくスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)やフラッシュ・メモリ等の半導体記憶素子であっても、またハードディスクや光磁気ディスク等のディスク装置や磁気テープ装置であっても、さらにまたこれらの組合せで構成されるものであっても構わない。
【0020】
なお、この画像蓄積手段3では、後述する画像蓄積制御手段4による制御に従って、画像読み取り手段1で読み取られた画像データの複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成するようになっている。このとき、合成される各ページのページ間及び1ページ分に合成された後のこの1ページ分の周辺部には、画像データが存在しない領域である非画像領域を表すための非画像領域データが、必要に応じて合成されるようになっている。また、画像蓄積制御手段4による制御に従って、画像読み取り手段1で読み取られた画像データに、後述する付加画像発生手段7で発生された先頭ページ画像データとページ順画像データとを付加するようになっている。
【0021】
画像蓄積制御手段4は、画像蓄積手段3を制御するための制御信号(例えば、後述する書き込み開始アドレス等)をこの画像蓄積手段3に供給する、いわゆるメモリコントローラである。ただし、画像蓄積手段3がディスク装置や磁気テープ装置である場合には、これらの装置に対応したコントローラとなる。さらに、画像蓄積制御手段4は、付加画像発生手段7の動作タイミングを制御するための制御信号をこの付加画像発生手段7に供給するものである。なお、画像蓄積制御手段4では、後述する制御手段6からの蓄積パラメータを基にして、これらの制御信号を画像蓄積手段3や付加画像発生手段7に供給するようになっている。
【0022】
画像記録手段5は、画像蓄積手段3から取り出された画像データを可視画像として記録用紙に出力するプリンタ等からなるものである。この画像記録手段5は、半導体レーザを使用したものが一般的であるが、これに限定されるものではなく、例えば発光ダイオードをアレイ状に配置したLEDヘッドや液晶を使用したものでも、インクジェット方式やドットインパクト方式、感熱方式のものであっても構わない。また、この画像記録手段5では、制御手段6との間で制御情報のやりとりを行いながら、システムとしての協調動作を行うようになっている。
【0023】
制御手段6は、本実施の形態のデジタル複写機全体、例えば上述した各手段や後述する付加画像発生手段7の動作を制御するもので、CPU(Central Processing Unit )とその周辺回路とより構成される。ただし、高速処理が可能な複写機では、マルチCPU構成(複数のCPUを機能別に備える)であるものが多く、各CPUで制御を分担するようになっている。
【0024】
付加画像発生手段7は、複数ページ分が1ページ分に合成された画像データにおいて、どのページが先頭のページであるかを視認可能にする先頭ページ画像を出力するための先頭ページ画像データと、各ページの並び順を視認可能にするページ順画像を出力するためのページ順画像データとを、付加画像データとして発生するものである。
これらの付加画像データ、すなわち先頭ページ画像及びページ順画像を出力するための画素パターンは、予め付加画像発生手段7内部のレジスタ等に保持されている。ただし、付加画像発生手段7は、付加画像データを制御手段6や図示しないROM(Read Only Memory)等の外部から受け取るものであってもよい。
また、付加画像発生手段7は、制御手段6からの制御情報に従って先頭ページ画像データ及びページ順画像データを発生させるものであり、その発生タイミングについては画像蓄積制御手段4によって制御されるようになっている。
【0025】
つまり、本実施の形態におけるデジタル複写機は、複数ページ分の画像データを入力する入力手段としての機能を画像読み取り手段1及び自動原稿搬送手段2が備え、画像データの複数ページ分を1ページ分に合成する画像データ合成手段としての機能と、複数ページ分における各ページの並び順を視認可能にするためのページ順画像データを付加する画像データ付加手段としての機能と、複数ページ分の中の先頭のページを視認可能にするための先頭ページ画像データを付加する画像データ付加手段としての機能とを画像蓄積手段3が備え、さらに、ページ順画像データ及び先頭ページ画像データが付加された画像データを記録用紙に出力する出力手段としての機能を画像記録手段5が備えているものである。
【0026】
次に、以上のように構成されたデジタル複写機における動作例について、図2のフローチャートに従い説明する。
例えば、「A4サイズ16ページの原稿用紙からなる原稿束を16イン1モードで複写するジョブ」を実行する場合に、ユーザは、図示しない操作パネル等で以下のようなジョブパラメータを入力する。
・Nイン1モードであり、Nの値は16
・先頭ページ画像及びページ順画像の付加有り
・自動倍率選択モードであり、出力用紙サイズはA4サイズ
・複写部数1部
【0027】
ジョブパラメータを入力すると、続いてユーザは、原稿束を自動原稿搬送手段2に載置して図示しない操作パネル上のスタートボタンを押下する。
ここで、制御手段6は、スタートボタンが押下されたことを検知すると、画像読み取り手段1及び自動原稿搬送手段2に対して、載置された原稿束の原稿サイズを表す原稿サイズ情報を要求する。ただし、原稿サイズ情報の要求は、画像読み取り手段1と自動原稿搬送手段2とのいずれか一方に対して行ってもよい。制御手段6からの要求があると、画像読み取り手段1及び自動原稿搬送手段2では、ユーザにより載置された原稿サイズがA4サイズであることを検知し、その検知結果を原稿サイズ情報として制御手段6に通知する(ステップ101、以下ステップをSと略す)。
【0028】
次に、制御手段6は、受け取った原稿サイズ情報と操作パネルで設定されたジョブパラメータとを基に、16イン1機能を実行するために必要な原稿画像の縮小率を算出する。そして、その算出結果を縮小率情報として画像読み取り手段1に指示する(S102)。
なお、通常、A4サイズ16ページ分をA4サイズ1ページ分に合成するための縮小を行う場合の各ページの縮小率は25%であるが、ここでは、各ページ間に非画像領域を設けた状態で16ページ分の合成を行う場合を例として説明する。よって、制御手段6では、各ページの縮小率を22%とする。
【0029】
画像読み取り手段1に縮小率情報を指示すると、続いて制御手段6は、A4サイズ1ページの画像データのデータ量を算出する。例えば、画像読み取り手段1での読み取り解像度が400画素/インチで、1画素当たりの情報量が1ビット/画素であると、A4サイズ1ページ分の画像データのデータ量は、以下のように算出される。
【0030】
【数1】
297[mm] ×210[mm] × 4002[画素/インチ] ÷25.42[mm/インチ] ×1[bit/画素] ÷8[bit/Byte] ÷10242 =1.843904[MByte]
【0031】
この算出結果を基に、制御手段6は、少なくともA4サイズ1ページ分に合成された後の画像データが蓄積できるだけの領域を画像蓄積手段3に確保する。画像蓄積手段3に領域を確保すると、さらに制御手段6は、その領域を16分割し、分割した各領域毎の書き込み開始アドレスを決定する。また、原稿画像の原稿サイズとその縮小率とから、前記原稿画像を縮小した後の主走査方向のデータ量及び副走査方向のライン数を求め、これらから前記原稿画像を縮小した後の1ページ当たりの画像データ量を算出する。
そして、制御手段6は、このように求めた書き込み開始アドレスや主走査方向のデータ量や1ページ当たりの画像データ量を、画像蓄積手段3が画像データを蓄積するための蓄積パラメータとして画像蓄積制御手段4に設定する(S103)。
【0032】
蓄積パラメータの設定が終了すると、制御手段6は、画像読み取り手段1及び自動原稿搬送手段2に対して原稿画像の読み取りを開始するように指示を与える(S104)。
制御手段6から読み取り開始が指示されると、自動原稿搬送手段2は、原稿束の1ページ目から順に原稿用紙を1ページずつ画像読み取り手段1に供給する。そして、画像読み取り手段1は、原稿用紙に記載された原稿画像を1ページ毎に光学走査により読み取ってデジタル信号に変換し、22%縮小を行った後に画像データとして画像蓄積手段3へ送出する。
【0033】
画像データを受け取った画像蓄積手段3は、この画像データを画像蓄積制御手段4による制御に従い順次蓄積する。このとき、画像蓄積制御手段4では、1ページ目の原稿用紙から読み取られた画像データを1ページ目の書き込み開始アドレスから順に蓄積していき、蓄積パラメータにより設定された主走査方向のデータ量分の書き込みが終了すると、次のデータの書き込みアドレスを以下のようにするといった制御を行う。
【0034】
【数2】
書き込み開始アドレス+A4サイズの主走査方向のデータ量×(ライン数−1)
【0035】
このようにして、原稿画像の1ページ分に相当する画像データが22%縮小された状態で画像蓄積手段3に蓄積されると、画像読み取り手段1では、そのページについての読み取りを終了する(S105)。
画像読み取り手段1での読み取りが終了すると、制御手段6は、次のページの原稿用紙があるか否かを、画像読み取り手段1及び自動原稿搬送手段2からの制御情報を基に判断し(S106)、次のページがあれば画像蓄積制御手段4に蓄積パラメータを設定するステップから再び上述したステップを繰り返す(S103〜S106)。そして、この処理を自動原稿搬送手段2に載置された原稿束の全てのページについて終了するまで繰り返す。
【0036】
自動原稿搬送手段2に載置された原稿束の全てのページについて上述の処理が終了すると、画像蓄積手段3には、原稿画像から読み取られた画像データの16ページ分が、A4サイズ1ページ分に縮小され合成された状態で蓄積される。また、画像蓄積手段3に蓄積される画像データは、22%縮小が行われた後に蓄積されているので、この画像データの各ページのページ間及び1ページ分に合成された後のこの1ページ分の周辺部に、非画像領域データが合成されている。
ただし、この時点において、画像蓄積手段3に蓄積されている画像データを画像記録手段5で可視画像として記録用紙に出力すると、その可視画像は、従来のものと同様に、合成された16ページ分の中でどのページが先頭のページであるか、また前記16ページ分の各ページがどのような順で並んでいるかが分からなくなってしまう。
【0037】
そこで、制御手段6は、画像記録手段5で出力される可視画像に、どのページが先頭のページであるかを視認化する先頭ページ画像が付加されて出力されるように、付加画像発生手段7に対して先頭ページ画像を出力するための先頭ページ画像データの発生を設定する(S107)。さらに、制御手段6は、付加画像発生手段7で発生された先頭ページ画像データを画像蓄積手段3に蓄積するために、画像蓄積制御手段4に対して蓄積パラメータを設定する(S108)。この蓄積パラメータには、先頭ページ画像データを書き込むための書き込み開始アドレスや、先頭ページ画像データの主走査方向のデータ量や、先頭ページ画像データ全体のデータ量等がある。蓄積パラメータの設定が終了すると、制御手段6は、画像蓄積制御手段4に既に蓄積されている画像データと付加画像発生手段7が発生する先頭ページ画像データとの合成を指示する。制御手段6からの指示があると、画像蓄積制御手段4は、付加画像発生手段7を制御して先頭ページ画像データを発生させながら、同時に画像蓄積手段3を制御して先頭ページ画像データを既に蓄積されている画像データ上に合成する(S109)。ただし、この先頭ページ画像データは、非画像領域データが合成されている部分に上書きされるようになっている。
【0038】
また、制御手段6は、画像記録手段5で出力される可視画像に、各ページの並び順を視認化するページ順画像が付加されて出力されるように、付加画像発生手段7に対してページ順画像を出力するためのページ順画像データの発生を設定する(S110)。さらに、制御手段6は、付加画像発生手段7で発生されたページ順画像データを画像蓄積手段3に蓄積するために、画像蓄積制御手段4に対して蓄積パラメータを設定する(S111)。この蓄積パラメータには、先頭ページ画像データの場合と同様に、書き込み開始アドレスや主走査方向のデータ量や全体のデータ量等がある。蓄積パラメータの設定が終了すると、制御手段6は、画像蓄積制御手段4に既に蓄積されている画像データと付加画像発生手段7が発生するページ順画像データとの合成を指示する。制御手段6からの指示があると、画像蓄積制御手段4は、付加画像発生手段7を制御してページ順画像データを発生させながら、同時に画像蓄積手段3を制御してページ順画像データを既に蓄積されている画像データ上に合成する(S112)。ただし、このページ順画像データも、先頭ページ画像データと同様に、非画像領域データが合成されている部分に上書きされるようになっている。
【0039】
このようにして、画像蓄積手段3には、原稿画像から読み取られた画像データの16ページ分がA4サイズ1ページ分に縮小され合成された状態で蓄積されるのに加えて、先頭ページ画像を出力するための先頭ページ画像データとページ順画像を出力するためのページ順画像データとが合成され蓄積される。
画像蓄積手段3に16ページ分の画像データと先頭ページ画像データとページ順画像データとが合成されると、制御手段6は、この合成された画像データが蓄積されている領域の先頭アドレスを読み出し開始アドレスとして画像蓄積制御手段4に対して設定し(S113)、続いて画像記録手段5に可視画像の出力開始を指示する(S114)。このとき、画像蓄積手段3は、画像蓄積制御手段4の制御に従って合成された画像データを読みだして、画像記録手段5に送出する。そして、画像記録手段5では、合成された画像データを受け取って可視画像として記録用紙に出力する(S115)。
【0040】
画像記録手段5での出力が終了すると、制御手段6は、画像データの全てのページについての出力が終了したか否かを判断する(S116)。例えば、自動原稿搬送手段2に載置された原稿束が32ページの原稿画像からなるものであった場合に、16イン1モードでの複写を行うと、画像蓄積手段3には、2ページ分の合成された画像データが蓄積される。よって、1ページ分の出力が終了した時点では、全てのページについての出力が終了していないため、制御手段6が読み出し開始アドレスを設定するステップから上述のステップを繰り返す(S113〜S116)。ただし、本実施の形態では、原稿束が16ページの原稿画像からなる場合について説明してきたので、1ページ分の出力が終了した時点で全てのページについての出力が終了したこととなる。
【0041】
また、全てのページについての出力が終了すると、続いて制御手段6は、図示しない操作パネル等で指定された複写部数の出力が終了したか否かを判断する(S117)。指定された複写部数の出力が終了していなければ、制御手段6が読み出し開始アドレスを設定するステップから上述のステップを繰り返す(S113〜S117)。そして、指定された複写部数の出力が終了すれば、制御手段6は、ジョブを終了する。
【0042】
次に、以上のような16イン1モードによる処理を行うデジタル複写機で出力された可視画像の具体例について説明する。
このデジタル複写機では、「16ページの原稿用紙からなる原稿束を16イン1モードで複写するジョブ」を実行すると、図3に示すような可視画像(以下、16イン1合成画像と称す)が得られる。この16イン1合成画像は、原稿画像の16ページ分が1ページ分に合成されているとともに、どのページが先頭のページであるかを視認可能にする先頭ページ画像と、各ページの並び順を視認可能にするページ順画像とが合成されている。これにより、この16イン1合成画像を目視したユーザは、「どのページが先頭ページであるか」や「どの方向に読み進めてよいか」を瞬時に判断することが可能となる。
【0043】
なお、図例では、説明のために16ページ分の各ページの外周部を破線で表しているが、この破線は実際には出力されるものではない(以下に示す16イン1合成画像についても同様)。ただし、この破線によって、各ページ間及び16イン1合成画像の周辺部に非画像領域が設けられた状態で16イン1合成画像が生成され、かつ、非画像領域に先頭ページ画像とページ順画像とが合成されていることがわかる。これにより、この16イン1合成画像では、先頭ページ画像とページ順画像とが合成されても16ページ分の各ページと重なり合わないので、原稿画像の持つ情報が損なわれることがない。
【0044】
また、16イン1合成画像では、合成された各ページが上下及び左右方向に規則性を持って配置されている。よって、合成された16ページの中でどのページが先頭ページであるか、かつ、どの方向に読み進めていけばよいかが容易に判断できれば、全てのページに対してページ順画像を付加しなくても、ユーザは各ページの並びを容易に類推することが可能である。
このようなことを考慮して、図4に示すような16イン1合成画像を生成することも考えられる。この16イン1合成画像は、図3の16イン1合成画像におけるP5とP9との間及びP9とP13との間のページ順画像を省略したものであるが、この場合であっても先頭ページと各ページの並び順を容易に判断することができる。
【0045】
さらに、16イン1合成画像は、図5に示すようなものであってもよい。これは、図4の16イン1合成画像におけるP1の周囲に合成された先頭ページ画像を省略するとともに、ページ順画像を拡張して先頭ページ画像としての意味合いを持たせたものである。
また、16イン1合成画像は、図6に示すようなものであってもよい。これは、図4の16イン1合成画像におけるページ順画像を省略するとともに、P1の周囲に合成された先頭ページ画像を拡張してページ順画像としての意味合いを持たせたものである。
なお、上述した16イン1合成画像の具体例では、先頭ページ画像及びページ順画像をグラフィカルな画像としていたが、例えば図7または図8に示すように、記号的な画像とすることも考えられる。
【0046】
以上に説明した16イン1合成画像(図3〜図8参照)では、各ページ間に非画像領域が設けられた状態で生成されているが、そのために非画像領域を設けない場合に比べて各ページをより小さく縮小する必要が生じてしまう。例えば、16イン1合成画像を生成する際に、非画像領域を設けなければ各ページの縮小率は25%であるが、非画像領域を設けると22%の縮小率で各ページを縮小しなければならない。
このように、各ページをより小さく縮小すると出力された画像が見づらくなってしまうという場合には、図9に示すような16イン1合成画像を生成すればよい。この16イン1合成画像では、先頭ページ画像やページ順画像が付加される部分のみ各ページ間に非画像領域を設けた状態で合成が行われ、先頭ページ画像やページ順画像が付加されない部分については各ページ間に非画像領域を設けない状態で合成が行われている。このために、各ページの縮小率は24%程度でよく、原稿画像を必要以上に縮小することがない。
【0047】
さらに、各ページの縮小率を25%まで高めた16イン1合成画像の例を図10に示す。この16イン1合成画像は、原稿画像の各ページを25%の縮小率で縮小し、その各ページ間に非画像領域を設けない状態で合成したものである。この16イン1合成画像における先頭ページ画像兼ページ順画像は、P1からP8の境界部分に合成されているため、厳密には原稿画像の持つ情報を損なっていることになるが、通常原稿画像の外周付近には文字等の情報が記載されないので問題となることはない。これにより、この16イン1合成画像では、先頭ページと各ページの並び順を容易に判断でき、かつ、原稿画像の持つ情報が損なわれることなく、さらに原稿画像を必要以上に縮小する必要がない。
【0048】
ただし、この各ページの縮小率は25%まで高めた16イン1合成画像では、各ページ間の境界が分かりにくいという場合には、図11に示すような16イン1合成画像を生成すればよい。この16イン1合成画像では、P1の周囲を太い実線で囲むことでP1が先頭ページであることを示している。そして、各ページの並び方向の境界を細い実線とすることで、ページ順を示している。これにより、少なくとも左右に隣り合った各ページ間は先頭ページ画像またはページ順画像によって区切られるため、上述したもの(図10参照)よりも各ページ間の境界が分かりやすい16イン1合成画像を生成することができる。
【0049】
また、図12に示すような16イン1合成画像を生成すれば、各ページ間の境界がさらに分かりやすくなる。この16イン1合成画像では、P1とP5との間、P5とP9との間、P9とP13との間がそれぞれ太さの異なる実線となっている。これにより、左上のページが先頭ページであり右下のページが最終ページであることを視覚的に表現している。さらに、従来技術を用いて、上下隣り合った各ページ間に画像境界線として一点鎖線を合成している。このように、従来技術と組み合わせることにより、各ページ間の境界がより分かりやすい16イン1合成画像を生成することができる。
このように本実施の形態のデジタル複写機によって出力される16イン1合成画像は、多様なもの(図3〜12参照)が考えられる。すなわち、16イン1合成画像に合成される先頭ページ画像及びページ順画像の形状や色等は、特定のものに限定されるものではない。
【0050】
以上のように、本実施の形態におけるデジタル複写機は、画像読み取り手段1で複数ページ分の画像データが読み取られると、画像蓄積手段3上において複数ページ分の画像データが1ページ分の画像データに合成されるとともに、その1ページ分の画像データに付加画像発生手段7で発生された先頭ページ画像データ及びページ順画像データが付加されるようになっている。よって、これらの先頭ページ画像データ及びページ順画像データが付加された画像データを画像記録手段5で出力すると、原稿画像の複数ページ分が1ページ分の可視画像として合成されているとともに、その複数ページ分の中の先頭のページを視認可能にする先頭ページ画像と、前記複数ページ分における各ページの並び順を視認可能にするページ順画像とが付加されて出力される。
これにより、出力された可視画像を目視したユーザは、合成された複数ページ分が何ページであっても、すなわちNイン1機能のNの値が大きくても、「どのページが先頭ページであるか」や「どの方向に読み進めてよいか」を瞬時かつ容易に認識することができるようになる。
【0051】
また、本実施の形態におけるデジタル複写機では、画像蓄積手段3上で複数ページ分の画像データを1ページ分の画像データに合成する際に、合成するページ間及び1ページ分に合成された後のこの1ページ分の周辺部に非画像領域データを合成するとともに、この非画像領域データが合成された部分に先頭ページ画像データ及びページ順画像データを付加するようになっている。よって、先頭ページ画像データ及びページ順画像データが合成された画像データを出力しても、1ページ分に合成された可視画像と先頭ページ画像及びページ順画像とが重なり合うことがないので、原稿画像の持つ情報が損なわれることがない。
【0052】
なお、本実施の形態では、画像蓄積手段3上で複数ページ分が合成された画像データに対して、先頭ページ画像データ及びページ順画像データを付加する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図13に示すように構成することにより、画像読み取り手段1で読み取られた画像データの領域内部あるいは領域の外側に、先頭ページ画像データ及びページ順画像データを付加するものであってもよい。また、例えば、図14に示すように構成することにより、画像蓄積手段3上で合成された画像データを画像記録手段5で出力するために送出する経路において、先頭ページ画像データ及びページ順画像データを付加するものであってもよい。
【0053】
〔第2の実施の形態〕
本実施の形態におけるデジタル複写機は、図15に示すように、画像読み取り手段1aと、自動原稿搬送手段2と、画像蓄積手段3と、画像蓄積制御手段4と、画像記録手段5aと、制御手段6と、色変換手段8とから構成されている。ただし、この中で上述した第1の実施の形態と同一の構成要素については、同一の符号を与えてその説明を省略する。
【0054】
画像読み取り手段1aは、上述した第1の実施の形態と同様にスキャナ等からなるものである。ただし、白黒の画像データを画像蓄積手段3に送出するものであっても構わないが、カラー画像データを送出するものであったほうが望ましい。よって、画像読み取り手段1aは、カラースキャナ等からなるものとする。
画像記録手段5aは、上述した第1の実施の形態に加えて、少なくとも3色のカラー画像を出力することができる機能を有するものである。
色変換手段8は、画像読み取り手段1aで読み取られた画像データを受け取って、その画像データに対して色変換処理を行い、カラー画像データ12として画像蓄積手段3に送出するものである。ただし、色変換手段8では、制御手段6からの制御情報に従って画像データを何色に変換するかを判断するようになっている。
【0055】
次に、以上のように構成されたデジタル複写機において、第1の実施の形態と同様に「A4サイズ16ページの原稿用紙からなる原稿束を16イン1モードで複写するジョブ」を実行する場合の動作例について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。
本実施の形態のデジタル複写機では、第1の実施の形態と同様に、ユーザが以下のようなジョブパラメータを入力する。
・Nイン1モードであり、Nの値は16
・先頭ページ及びその次のページの色変換有り
・カラーパレット等による変換後の色の指定(自動モードでも可)
・自動倍率選択モードであり、出力用紙サイズはA4サイズ
・複写部数1部
ジョブパラメータが入力され、さらにユーザによりスタートボタンを押下されると、制御手段6では、原稿サイズ情報を基に原稿画像から読み取った画像データの縮小率を算出する(S201、S202)。このとき、制御手段6では、縮小率を25%、すなわち非画像領域を設けないものとして算出を行う。
【0056】
ここで、制御手段6は、画像データの1ページ目及び2ページ目と、それ以外のページとを何色に変換するか、すなわち各ページの出力色を何色にするか決定する。ただし、制御手段6では、ジョブパラメータで変換後の色が指定されている場合にはその指定された色に、また色の指定が自動モードとなっている場合には予め設定されている色、例えば1ページ目及び2ページ目を赤色、それ以外のページを黒色と決定する。なお、ここでは、自動モードにおける色の決定を予めの設定に従って行っているが、例えば原稿用紙の全てのページに対してプリスキャンを行い、このプリスキャンで各ページに含まれる色の種類を調べて、その結果によって各ページに含まれない色を1ページ目及び2ページ目の出力色として決定するものであってもよい。
【0057】
1ページ目及び2ページ目と、それ以外のページとの出力色を決定すると、制御手段6は、その決定結果を制御情報として送出し色変換手段8に設定する(S203)。ここでは、1ページ目及び2ページ目の出力色として赤色が設定されたものとする。
続いて、制御手段6は、第1の実施の形態と同様に、画像蓄積制御手段4に対する蓄積パラメータの設定や、画像読み取り手段1a及び自動原稿搬送手段2に対する読み取り開始の指示を行う。読み取り開始の指示を受けた画像読み取り手段1aは、画像データの読み取りを実行する。そして、自動原稿搬送手段2に載置された原稿束の全てのページについて終了するまで、これらの処理を繰り返す(S204〜S207)。
【0058】
このとき、画像読み取り手段1aで読み取られた画像データは、色変換手段8によって必要に応じて色変換処理が行われる。例えば、色変換手段8では、画像データの1ページ目及び2ページ目に対して読み取られたデータを赤色を表すデータに変換するとともに、それ以外のページに対しては黒色への変換を行う。そして、これらの色変換処理が行われた画像データが画像蓄積手段3に蓄積される。
そして、以下、第1の実施の形態と同様の処理を行い、画像蓄積手段3に蓄積された画像データを画像記録手段5aで16イン1合成画像として記録用紙に出力する(S208〜S212)。
【0059】
このようにして出力された16イン1合成画像は、図17に示すように、合成された16ページの中で1ページ目と2ページ目の出力色、すなわち先頭ページとその次のページの出力色が赤色で、それ以外のページの出力色が黒色となっている。これにより、この16イン1合成画像を目視したユーザは、先頭ページと各ページの並び順を瞬時に判断することが可能となる。さらに、この16イン1合成画像では、画像原稿の持つ情報が損なわれたり、原稿画像を必要以上に縮小することがない。
ただし、ここでは、合成された16ページの中で1ページ目及び2ページ目と、それ以外のページとの出力色が異なった状態で出力される場合について説明したが、例えば16ページの中の1ページ目とそれ以外のページとの出力色が異なるようにしたものであっても、さらには、他の組み合わせにより先頭ページと各ページの並び順を表示するようにしたものであってもよい。
【0060】
また、本実施の形態のデジタル複写機で出力される16イン1合成画像は、図18に示すようなものであってもよい。この16イン1合成画像は、図17の16イン1合成画像の1ページ目及び2ページ目の出力色が赤色でそれ以外のページの出力色が黒色であったが、1ページ目に対する注目をさらに高めるために、1ページ目の出力色が赤色に、2ページ目の出力色が淡い赤色に、それ以外のページの出力色が黒色となっている。これにより、この16イン1合成画像を目視したユーザは、先頭ページと各ページの並び順をより一層容易に判断することが可能となる。
【0061】
さらに、図17、18の16イン1合成画像では、各ページの出力色に着目して先頭ページと各ページの並び順の判別を可能としていたが、これを各ページの濃度差に着目して先頭ページと各ページの並び順の判別を可能にすることでも同様の効果を得ることができる。ただし、この場合には、色変換手段8に替わり、画像データに対する濃度変換を行う濃度変換手段を設けなければならない。
また、色変換手段8と濃度変換手段とを同時に設ければ、各ページの出力色及び濃度差の組み合わせにより先頭ページと各ページの並び順の判別を可能にすることも可能である。
【0062】
以上のように、本実施の形態におけるデジタル複写機は、画像読み取り手段1で複数ページ分の画像データが読み取られると、画像蓄積手段3上において複数ページ分の画像データが1ページ分の画像データに合成されるとともに、この複数ページ分の中での先頭ページと各ページの並び順とが視認可能になるように、各ページの色彩データと濃度データとのいずれか一方または両方が色変換手段8または濃度変換手段によって変換されるようになっている。よって、変換後の画像データを画像記録手段5で出力すると、原稿画像の複数ページ分が1ページ分の可視画像として合成されているとともに、その複数ページ分の中の先頭のページと各ページの並び順とが視認可能となる。
これにより、出力された可視画像を目視したユーザは、合成された複数ページ分が何ページであっても、すなわちNイン1機能のNの値が大きくても、「どのページが先頭ページであるか」や「どの方向に読み進めてよいか」を瞬時かつ容易に認識することができるようになる。さらに、色変換や濃度変換により先頭のページと各ページの並び順とを視認可能にするので、原稿画像を必要以上に縮小することがない。
【0063】
なお、本実施の形態では、色変換手段8による色変換後の画像データを画像蓄積手段3上で合成して16イン1合成画像を生成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図19に示すように構成することにより、画像蓄積手段3上で合成された画像データを画像記録手段5で出力するために送出する経路において色変換手段8が色変換を行うものであってもよい。また、例えば、図20に示すように構成することにより、画像蓄積手段3に色変換手段8がアクセスし、画像蓄積手段3に画像データが蓄積されている状態において色変換を行うものであってもよい。
【0064】
また、以上に説明した第1及び第2の実施の形態では、画像蓄積手段3上において読み取られた画像データの各ページの合成や、先頭ページ画像及びページ順画像の付加を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、画像データ合成手段としての機能や画像データ付加手段としての機能は、画像蓄積手段3が備えているものでなくともよい。例えば、電子写真方式を用いた複写機やプリンタ装置では現像ドラムを備えているが、この現像ドラム上で画像データの各ページの潜像を合成することで画像合成を行うものであっても適用可能である。また、例えば、カラー複写機やカラープリンタ装置では転写ドラムを備えているが、この転写ドラム上で画像データの各ページの転写像を合成することで画像合成を行うものであっても適用可能である。さらには、記録用紙上で画像データの各ページを合成することで画像合成を行うものであっても、これらの組み合わせで画像合成を行うものであっても適用可能である。
【0065】
さらに、第1及び第2の実施の形態では、本発明をデジタル複写機に適用した場合について説明したが、例えば、通常のアナログ複写機やプリンタ装置、ファクシミリ装置、電子ファイル装置、印刷機、またこれらの複合機に適用することもできる。さらには、画像データを取り扱うコンピュータ装置、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションに適用してディスプレイ装置へ可視画像を表示するものであっても適用できる。
また、第1及び第2の実施の形態では、画像データの16ページ分を1ページ分に合成した16イン1合成画像を具体例として説明したが、ユーザによる設定に従って他のページ数を合成する場合であっても対応可能であることはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の画像処理装置および画像処理方法は、画像データ合成手段(ステップ)で複数ページ分の画像データを1ページ分に合成するとともに、画像データ付加手段(ステップ)で合成された画像データに先頭ページ画像データとページ順画像データを付加するようになっている。したがって、この画像処理装置および画像処理方法で処理された画像データが可視画像として出力されると、その可視画像を目視したユーザは、合成された複数ページの中での先頭ページや各ページの並び順を瞬時かつ容易に認識することができる。
また、本発明の画像処理装置および画像処理方法は、画像データ合成手段(ステップ)で複数ページ分の画像データを1ページ分に合成するとともに、色・濃度変換手段(ステップ)で複数ページ分のページによって色、濃度を変換するようになっている。したがって、この画像処理装置および画像処理方法で処理された画像データが可視画像として出力されると、その可視画像を目視したユーザは、合成された複数ページの中での先頭ページや各ページの並び順を瞬時かつ容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる画像処理装置の第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の画像処理装置における処理制御の動作例を示すフローチャートである。
【図3】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その1)である。
【図4】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その2)である。
【図5】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その3)である。
【図6】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その4)である。
【図7】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その5)である。
【図8】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その6)である。
【図9】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その7)である。
【図10】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その8)である。
【図11】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その9)である。
【図12】 図1の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その10)である。
【図13】 第1の実施の形態の応用例の概略構成を示すブロック図(その1)である。
【図14】 第1の実施の形態の応用例の概略構成を示すブロック図(その2)である。
【図15】 本発明に係わる画像処理装置の第2の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図16】 図15の画像処理装置における処理制御の動作例を示すフローチャートである。
【図17】 図15の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その1)である。
【図18】 図15の画像処理装置で出力された16イン1合成画像の具体例を示す説明図(その2)である。
【図19】 第2の実施の形態の応用例の概略構成を示すブロック図(その1)である。
【図20】 第2の実施の形態の応用例の概略構成を示すブロック図(その2)である。
【図21】 従来の画像処理装置におけるNイン1機能の説明図である。
【図22】 従来の画像処理装置における境界線合成の説明図であり、(a)は境界線が点線である場合を示す図、(b)は境界線が破線である場合を示す図、(c)は境界線が一点鎖線である場合を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読み取り手段
2 自動原稿搬送手段
3 画像蓄積手段
4 画像蓄積制御手段
5 画像記録手段
6 制御手段
7 付加画像発生手段
8 色変換手段

Claims (7)

  1. 画像データが入力されると、該画像データに対して可視画像として出力するための処理を行う画像処理装置であって、
    複数ページ分の画像データが入力されると、該画像データの中の複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成手段と、
    該画像データ合成手段での合成前あるいは合成後の画像データに対して、前記複数ページ分における各ページの並び順を視認可能にするためのページ順画像データを付加する画像データ付加手段とを備え
    前記ページ順画像データは、前記複数ページ分における各ページの全てに対して付加しなくても当該各ページの並び順が類推可能となるグラフィカルな画像または記号的な画像についてのものである
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像データ合成手段は、前記画像データの複数ページ分を1ページ分に合成する際に、合成するページ間及び/又は1ページ分に合成された後の該1ページ分の周辺部に非画像領域データを合成するものであり、
    前記画像データ付加手段は、前記非画像領域データの部分にのみ前記ページ順画像データを付加するものである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記ページ順画像データに加えて、前記画像データ合成手段での合成前あるいは合成後の画像データに対して、前記複数ページ分の中の先頭のページを視認可能にするための先頭ページ画像データを付加する画像データ付加手段
    を備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像データ合成手段は、前記画像データの複数ページ分を1ページ分に合成する際に、合成するページ間及び/又は1ページ分に合成された後の該1ページ分の周辺部に非画像領域データを合成するものであり、
    前記画像データ付加手段は、前記非画像領域データの部分にのみ前記先頭ページ画像データを付加するものであることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 画像データが入力されると、該画像データに対して可視画像として出力するための処理を行う画像処理装置であって、
    複数ページ分の画像データが入力されると、該画像データの中の複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成手段と、
    該画像データ合成手段で合成される画像データを出力する際の色彩及び/又は濃度が前記複数ページ分の中でページによって異なることで該複数ページ分の中での先頭ページと各ページの並び順とが視認可能になるように前記画像データにおける色彩データ及び/又は濃度データを変換する色彩・濃度変換手段とを備えてなることを特徴とする画像処理装置。
  6. 画像データが入力されると、該画像データに対して可視画像として出力するための処理を行う画像処理方法であって、
    複数ページ分の画像データが入力されると、該画像データの中の複数ページ分を並び合わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成ステップと、
    該画像データ合成ステップでの合成前あるいは合成後の画像データに対して、前記複数ページ分における各ページの並び順を視認可能にするためのページ順画像データを付加する画像データ付加ステップとを備え、
    前記ページ順画像データは、前記複数ページ分における各ページの全てに対して付加しなくても当該各ページの並び順が類推可能となるグラフィカルな画像または記号的な画像についてのものである
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 画像データが入力されると、該画像データに対して可視画像として出力するための処理を行う画像処理方法であって、
    複数ページ分の画像データが入力されると、該画像データの中の複数ページ分を並び合 わせて1ページ分の画像データに合成する画像データ合成ステップと、
    該画像データ合成ステップで合成される画像データを出力する際の色彩及び/又は濃度が前記複数ページ分の中でページによって異なることで該複数ページ分の中での先頭ページと各ページの並び順とが視認可能になるように前記画像データにおける色彩データ及び/又は濃度データを変換する色彩・濃度変換ステップとを備えてなることを特徴とする画像処理方法。
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