JP2000243943A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000243943A
JP2000243943A JP4498199A JP4498199A JP2000243943A JP 2000243943 A JP2000243943 A JP 2000243943A JP 4498199 A JP4498199 A JP 4498199A JP 4498199 A JP4498199 A JP 4498199A JP 2000243943 A JP2000243943 A JP 2000243943A
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sheet
plastic sheet
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manufacturing
sheet supporting
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Satoshi Inoue
聡 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックシートに直接、半導体素子を形
成することにより、石英基板などに代えてプラスチック
シートを用いた半導体装置および液晶装置を安価に製造
する方法を提供すること。 【解決手段】 液晶装置のアクティブマトリクス基板を
製造するにあたって、その基体として用いるプラスチッ
クシート50をシート支持用基板55に積層し(積層工
程ST1)、この状態のままで、プラスチックシート5
0に対して半導体プロセスを用いて、TFTなどを形成
する(素子形成工程ST2)。このようにしてプラスチ
ックシート50を基体にしてアクティブマトリクス基板
2を製造した後は、プラスチックシート50(アクティ
ブマトリクス基板2)をシート支持用基板55から剥離
し(剥離工程ST3)、液晶装置を組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
液晶装置の製造方法に関するものである。さらに詳しく
は、半導体装置において石英基板などに代えてプラスチ
ックシートを用いた場合の製造技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の半導体装置のうち、液晶装置に用
いるアクティブマトリクス基板は、半導体プロセスを利
用して基板などの表面に薄膜トランジスタ(半導体素子
/以下、TFTという。)を形成していく。ここで、T
FTを基板上に形成する工程は、一般に高温処理を伴う
ため、基板として耐熱性に優れる材質のもの、すなわ
ち、軟化点および融点が高いものを使用する必要があ
る。そのため、現在では、1000℃程度の温度に耐え
る基板としては石英基板が使用され、500℃前後の温
度に耐える基板としては耐熱ガラス基板が使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯型
コンピュータや携帯電話機などといった携帯用電子機
器、あるいは壁掛けTVなどといった大型の液晶装置
は、可能な限り、安価で、かつ、軽量であることが求め
られているが、石英基板や耐熱ガラス基板ではこのよう
な要求に対応することができない。また、携帯用電子機
器に使用される液晶装置では、多少の変形にも耐え、か
つ、落としても割れないことが求められているが、この
ような要求にも応えることができないという問題点があ
る。
【0004】そこで、本発明の課題は、プラスチックシ
ートに直接、半導体素子を形成することにより、石英基
板などに代えてプラスチックシートを用いた半導体装置
および液晶装置を安価に製造することのできる製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、プラスチックシート上に半導体素子が
形成された半導体装置の製造方法であって、前記プラス
チックシートをシート支持用基板に積層する積層工程
と、該シート支持用基板に積層された前記プラスチック
シート上に半導体素子を形成する素子形成工程と、しか
る後に当該プラスチックシートを前記シート支持用基板
から剥離する剥離工程とを有することを特徴とする。
【0006】すなわち、本発明では、プラスチックシー
トをシート支持用基板に積層した状態にして素子形成工
程を行ってから、プラスチックシートをシート支持用基
板から剥離することを特徴とする。従って、プラスチッ
クシートに素子形成工程を行う場合でも石英基板や耐熱
ガラス基板などと同様に取り扱うことができるので、素
子形成工程において、プラスチックシートが変形するこ
とに起因する取扱いの不便さ、およびアライメント時の
ずれなどを防止できる。それ故、石英基板や耐熱ガラス
基板などに代えてプラスチックシートを用いた半導体装
置を安価に製造することができる。
【0007】本発明において、前記積層工程では、たと
えば、前記プラスチックシートからなる袋の中に前記シ
ート支持用基板を入れることにより当該プラスチックシ
ートを前記シート支持用基板に積層した状態とする。
【0008】この場合に、前記積層工程では、前記プラ
スチックシートからなる袋の中に前記シート支持用基板
を入れた後、当該袋内を真空引きすることにより当該プ
ラスチックシートを前記シート支持用基板に密着した状
態に積層することが好ましい。このようにプラスチック
シートとシート支持用基板とを密着させておくと、プラ
スチックシートが変形することに起因する取扱いの不便
さ、およびアライメント時のずれなどを確実に解消でき
る。また、接着剤を用いないので、剥離工程でプラスチ
ックシートをシート支持用基板から容易に剥がすことが
できる。
【0009】このようにして、プラスチックシートをシ
ート支持用基板に積層した状態で素子形成工程を行った
後は、前記剥離工程において、前記プラスチックシート
および前記シート支持用基板のうち、前記プラスチック
シートのみを切断した後、当該プラスチックシートを前
記シート支持用基板から剥離することが好ましい。この
ようにプラスチックシートのみを切断するのであれば、
容易に切断工程を行うことができる。また、シート支持
用基板は切断されないので、再利用できるという利点も
ある。
【0010】また、前記素子形成工程を行った後におい
て、前記剥離工程では、前記プラスチックシートととも
に前記シート支持用基板も切断した後、当該プラスチッ
クシートを前記シート支持用基板から剥離してもよい。
【0011】本発明において、前記積層工程では、前記
プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層する
際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシートの
外周部分とを接着することが好ましい。このように構成
すると、途中の工程でプラスチックシートがシート支持
用基板からはがれることがないという利点がある。
【0012】このようにして、プラスチックシートをシ
ート支持用基板に積層した状態で素子形成工程を行った
後は、たとえば、前記剥離工程において、前記プラスチ
ックシートと前記シート支持用基板との接着部分よりも
内側位置で、前記プラスチックシートおよび前記シート
支持用基板のうち、前記プラスチックシートのみを切断
した後、当該プラスチックシートを前記シート支持用基
板から剥離することが好ましい。このような位置で切断
すれば、切り出した部分のプラスチックシートはシート
支持用基板とは接着固定されていないので、プラスチッ
クシートをシート支持用基板から容易に剥離することが
できる。また、また、シート支持用基板は切断されない
ので、再利用できるという利点もある。
【0013】また、前記素子形成工程を行った後におい
て、前記剥離工程では、前記プラスチックシートと前記
シート支持用基板との接着部分よりも内側位置で、前記
プラスチックシートとともに前記シート支持用基板も切
断した後、当該プラスチックシートを前記シート支持用
基板から剥離してもよい。このような位置で切断すれ
ば、切り出した部分のプラスチックシートはシート支持
用基板とは接着固定されていないので、プラスチックシ
ートをシート支持用基板から容易に剥離することができ
る。
【0014】本発明において、前記積層工程では、前記
プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層する
際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシートと
を水溶性接着剤により接着し、前記剥離工程では、前記
水溶性接着剤に水分を接触させることにより当該水溶性
接着剤の接着強度を低下させた状態で当該プラスチック
シートを前記シート支持用基板から剥離してもよい。こ
のように構成すると、途中の工程でプラスチックシート
がシート支持用基板からはがれることがないという利点
がある。
【0015】本発明において、前記積層工程では、前記
プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層する
際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシートと
を紫外線照射により接着強度の低下を生じる接着剤によ
り接着し、前記剥離工程では、当該接着剤に紫外線を照
射することにより接着強度を低下させた状態で当該プラ
スチックシートを前記シート支持用基板から剥離しても
よい。
【0016】本発明において、本前記積層工程では、前
記プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層す
る際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシート
とを加熱により接着強度の低下を生じる接着剤により接
着し、前記剥離工程では、当該接着剤を加熱することに
より接着強度を低下させた状態で当該プラスチックシー
トを前記シート支持用基板から剥離してもよい。
【0017】本発明において、前記積層工程では、前記
プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層する
際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシートと
を電子線の照射により接着強度の低下を生じる接着剤に
より接着し、前記剥離工程では、当該接着剤に電子線を
照射することにより接着強度を低下させた状態で当該プ
ラスチックシートを前記シート支持用基板から剥離して
もよい。
【0018】本発明において、前記積層工程では、前記
プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層する
際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシートと
を加熱あるいは紫外線照射によりガスを発生させる接着
剤により接着し、前記剥離工程では、当該接着剤を加熱
あるいは紫外線照射によりガスを発生させることにより
接着強度を低下させた状態で当該プラスチックシートを
前記シート支持用基板から剥離してもよい。
【0019】本発明において、前記積層工程では、前記
シート支持用基板に樹脂をコーティングすることによ
り、該コーティング層によって、前記シート支持用基板
に積層した前記プラスチックシートを形成してもよい。
【0020】本発明において、前記素子形成工程では、
前記半導体素子を形成する各工程をできるだけ、低い温
度条件下、たとえば100℃以下の温度条件下で行うこ
とにより、プラスチックシートが損傷することを防止す
ることが好ましい。
【0021】たとえば、前記素子形成工程では、前記半
導体素子を形成するための半導体膜をスパッタ法により
形成した後、該半導体膜に対する結晶化処理を行う。
【0022】また、前記素子形成工程では、たとえば、
前記半導体素子を形成するための導電膜をスパッタ法に
より形成する。
【0023】さらに、前記素子形成工程では、たとえ
ば、前記半導体素子を形成するための絶縁膜を液状物か
ら成膜する。すなわち、前記半導体素子を形成するため
の絶縁膜を液相成長法や塗布法などといった方法で形成
する。
【0024】さらにまた、前記素子形成工程では、たと
えば、高濃度不純物を含む半導体膜をターゲットとする
スパッタ法により前記半導体素子を形成するためのドー
プト半導体膜を形成する。
【0025】本発明において、前記半導体素子は、たと
えば、薄膜トランジスタである。
【0026】本発明に係る半導体装置の製造方法は、た
とえば、液晶装置の製造方法に適用できる。すなわち、
液晶を挟持する一対の基板のうちの少なくとも一方の基
板として、本発明を適用して前記半導体素子を形成した
前記プラスチックシートを用いる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、本発
明を液晶装置のアクティブマトリクス基板(半導体装
置)の製造に適用した例を説明する。
【0028】[液晶装置の全体構成]図1は、本形態に
係る液晶装置の概略構成図である。
【0029】図1において、本形態の液晶装置1は、基
本的には従来のものと同様であるので詳細な説明を省略
するが、アクティブマトリクス基板2と、このアクティ
ブマトリクス基板2に所定の間隔を介して貼り合わされ
る対向基板3と、この対向基板3とアクティブマトリク
ス基板2との間に封入された液晶4とから概略構成され
ている。アクティブマトリクス基板2と対向基板3と
は、対向基板3の外周縁に沿って形成されたギャップ材
含有のシール材7によって所定の間隙を介して貼り合わ
され、このシール材7の内側領域が液晶の封入領域とさ
れる。シール材7としては、エポキシ樹脂や各種の紫外
線硬化樹脂などを用いることができる。ここで、シール
材7は部分的に途切れているので、この途切れ部分によ
って、液晶注入口71が構成されている。このため、対
向基板3とアクティブマトリクス基板2とを貼り合わせ
た後、シール材7の内側領域を減圧状態にすれば、液晶
注入口71から液晶4を減圧注入でき、液晶4を封入し
た後は、液晶注入口71を封止剤(図示せず。)で塞げ
ばよい。なお、対向基板3には、シール材の内側におい
て画像表示領域を見切りするための遮光膜(図示せ
ず。)なども形成されている。また、本形態において、
対向基板3はアクティブマトリクス基板2よりも小さ
く、アクティブマトリクス基板2の対向基板3の外周縁
よりはみ出た領域201には、後述する走査線駆動回
路、データ線駆動回路などが形成されている。
【0030】また、対向基板3およびアクティブマトリ
クス基板2の光入射側の面あるいは光出射側には、使用
する液晶の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマテ
ィック)モード、STN(スーパーTN)モード、D−
STN(ダブル−STN)モード等々の動作モードや、
ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別
に応じて偏光板5、6、あるいは位相差フィルムが所定
の光軸方向に配置されるように貼られることもある。さ
らに、液晶装置1が透過型である場合には、アクティブ
マトリクス基板2の裏側にはバックライト9が配置され
る。
【0031】このように構成した液晶装置1において、
本形態では、アクティブマトリクス基板2および対向基
板3は、いずれも基体が約200μm厚のプラスチック
シート50から構成されている。このプラスチックシー
ト50は、熱可塑性樹脂製のシートあるいは熱硬化性樹
脂製のシートのいずれでもよく、たとえば、ポリエチレ
ン、ポロプロピレン、エチレン−プレピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレ
フィン、環状ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボ
ネート、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、
アクリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン
−スチレン共重合体、ポリオ共重合体(EVOH)、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリプチレンテ
レフタレート(PBT)、プリシクロヘキサンテレフタ
レート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポ
リエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセター
ル(POM)、ポリフェニレンオキシド、変形ポリフェ
ニレンオキシド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル
(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
フッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、スチレン系、
ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン
系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可
塑性エラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユ
リア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコ
ーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共
重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等からなるシート
である。また、プラスチックシート50は、これらの樹
脂材料のうちの1種または2種以上を組み合わせて、た
とえば多層構造の積層シートとして構成されることもあ
る。
【0032】従って、本形態の液晶装置1は、石英基板
や耐熱ガラス基板などを用いたものと比較して、安価
で、かつ、軽量である。しかも、本形態の液晶装置1
は、多少の変形にも耐え、かつ、落としても割れない。
【0033】[アクティブマトリクス基板2の構成]図
2(A)、(B)はそれぞれ、液晶装置1のアクティブ
マトリクス基板2の構成を模式的に示すブロック図、お
よびその駆動回路に形成したCMOS回路の等価回路図
である。図3(A)は、液晶装置1のアクティブマトリ
クス基板2の構成を模式的に示す断面図である。
【0034】図2(A)に示すように、液晶装置1用の
アクティブマトリクス基板2では、アルミニウム、タン
タル、モリブデン、チタン、タングステンなどの金属
膜、シリサイド膜、導電性半導体膜などで形成されたデ
ータ線90および走査線91に接続した画素用スイッチ
ングのTFT10がマトリクス状の各画素毎に形成さ
れ、各画素には、対向基板の画素電極(図示せず。)の
間に、画素スイッチング用のTFT10を介して画像信
号が入力される液晶容量94(液晶セル)が形成されて
いる。データ線90に対しては、シフトレジスタ84、
レベルシフタ85、ビデオライン87、アナログスイッ
チ86を備えるデータ側駆動回路60が構成されてい
る。走査線91に対しては、シフトレジスタ88および
レベルシフタ89を備える走査側駆動回路70が構成さ
れている。なお、各画素には、走査線91と並行に延び
る容量線92との間に保持容量40が形成され、この保
持容量40は、液晶容量94での電荷の保持特性を高め
る機能を有している。この保持容量40は前段の走査線
91との間に形成されることもある。
【0035】このように構成したアクティブマトリクス
基板2において、データ線駆動回路60および走査線駆
動回路70のシフトレジスタ84、88などでは、図2
(B)に示すように、N型のTFT30とP型のTFT
20とによって形成されたCMOS回路が多段に接続さ
れている。
【0036】従って、図3(A)に示すように、アクテ
ィブマトリクス基板2では、その基体たるプラスチック
シート50の表面側には、駆動回路用のN型のTFT3
0、駆動回路用のP型のTFT20、および画素スイッ
チング用のN型のTFT30からなる3種類のTFTが
形成されている。このアクティブマトリクス基板2で
は、プラスチックシート50の表面側にはシリコン酸化
膜からなる下地保護膜81が形成され、この下地保護膜
81の表面には、島状にパターニングされた多結晶性の
半導体膜101、102、103が形成されている。こ
れらの半導体膜101、102、103は、それぞれ、
駆動回路用のN型のTFT30、駆動回路用のP型のT
FT20、および画素スイッチング用のN型のTFT3
0を形成するためのもので、各半導体膜101、10
2、103の表面にはゲート絶縁膜82が形成されてい
る。このゲート絶縁膜82の表面にはゲート電極14、
24、34がそれぞれ形成され、これらのゲート電極1
4、24、34のうち、画素スイッチング用のN型のT
FT10のゲート電極14は走査線91(図2(A)参
照。)の一部である。また、各半導体膜101、10
2、103には、ゲート電極14、24、34に対して
ゲート絶縁膜82を介して対峙する領域にチャネル領域
15、25、35が形成されている。また、チャネル領
域15、25、35の両側にはソース・ドレイン領域1
6、26、36がそれぞれ形成され、これらのソース・
ドレイン領域16、26、36には下層側層間絶縁膜8
3のコンタクトホールを介してソース電極11、21、
31およびドレイン電極12、32がそれぞれ電気的に
接続している。また、画素スイッチング用のN型のTF
T10において、ドレイン電極12には、上層側層間絶
縁膜85のコンタクトホールを介して画素電極18が電
気的に接続している。ここで、画素電極18をITO膜
などの透明電極から形成すれば、透過型の液晶装置1を
構成でき、画素電極18をアルミニウム膜などから形成
すれば、反射型の液晶装置1を構成できる。なお、N型
のTFT10、30、およびP型のTFT20のいずれ
においても、本形態ではセルフアライン構造のTFTと
したが、これらのTFTについては、ゲート電極の端部
にゲート絶縁膜を介して対峙する部分を低濃度領域にし
てLDD構造のTFTにしてもよい。また、ソース・ド
レイン領域をチャネル長方向にずらしたオフセットゲー
ト構造にしてもよい。このようなLDD構造あるいはオ
フセットゲート構造を採用すると、TFTのオフリーク
電流を低減して、コントラスト低下、表示むら、フリッ
カ、駆動回路の誤動作などを防止することができる。ま
た、P型のTFT20は、N型のTFT10、30と比
較して、オフリーク電流の問題が表面化しないので、セ
ルフアライン構造にする一方で、N型のTFT10、3
0についてはLDD構造あるいはオフセットゲート構造
にすることにより、P型のTFT20とN型のTFT1
0、30とのオン電流のレベルを合わせてもよい。
【0037】[アクイティブマトリクス基板2の製造方
法の概要]このように構成した液晶装置1において、本
形態では、アクティブマトリクス基板2の基体として透
明なプラスチックシート50を用いている。但し、アク
ティブマトリクス基板2の基体として透明なプラスチッ
クシート50を用いると、製造工程中、プラスチックシ
ート50が変形するなど、その取扱いに手間がかかると
ともに、マスクアライメントの精度が低くなりやすい。
そこで、本形態では、図4および図5を参照して以下に
説明する製造方法を採用することにより、このような取
扱いの不便を解消している。
【0038】図4および図5はいずれも、本形態のアク
ティブマトリクス基板2の製造方法のうち、素子形成工
程ST2を示す工程断面図である。
【0039】本形態では、図4(A)に示すように、各
種半導体プロセスを行う前に、まず、プラスチックシー
ト50をシート支持用基板55に積層する(積層工程S
T1)。次に、図4(B)に示すように、プラスチック
シート50をシート支持用基板55に積層した状態のま
まで、プラスチックシート50に対して半導体プロセス
を用いて、図3(A)に示す各TFT10、20、30
(半導体素子)などを形成する(素子形成工程ST
2)。このようにしてプラスチックシート50を基体に
してアクティブマトリクス基板2を製造した後は、図4
(C)に示すように、プラスチックシート50(アクテ
ィブマトリクス基板2)をシート支持用基板55から剥
離する(剥離工程ST3)。しかる後に、剥離したアク
ティブマトリクス基板2を用いて、図1を参照して説明
したように、液晶装置1を組み立てる。
【0040】このように、本形態では、積層工程ST1
においてプラスチックシート50をシート支持用基板5
5に積層した状態にし、この状態のまま素子形成工程S
T2を行ってから、プラスチックシート50をシート支
持用基板55から剥離するので、プラスチックシート5
0に対して素子形成工程ST2を施すときに、石英基板
や耐熱ガラス基板などと同様に取り扱うことができる。
このため、素子形成工程ST2において、プラスチック
シート50が変形することに起因する取扱いの不便さ、
およびアライメント時のずれなどを防止できる。それ
故、プラスチックシート50に直接、TFT10、2
0、30などを形成することができるので、基板に形成
したTFTなどを別の基板に転写するなどといった複雑
な工程を行わなくてもよい。よって、石英基板や耐熱ガ
ラス基板などに代えてプラスチックシート50を用いた
液晶装置1を安価に製造することができる。
【0041】[素子形成工程ST2の詳細説明]これら
の工程のうち、積層工程ST1および剥離工程ST3に
ついては各形態毎に後述するとして、素子形成工程ST
2について、図5および図6を参照して説明する。ここ
で、各種工程はプラスチックシート50に対して行うた
め、本形態では、その最高温度を100℃に設定してあ
る。
【0042】まず、図5(A)において、超音波洗浄な
どにより清浄化したプラスチックシート50を安価なガ
ラス基板などといったシート支持用基板55の上に積層
した状態で、プラスチックシート50の全面に厚さが2
000オングストローム〜5000オングストロームの
シリコン酸化膜からなる下地保護膜81を形成する。
【0043】このシリコン酸化膜(下地保護膜)、ある
いは後述するシリコン酸化膜を形成するにあたって、本
形態では、シリコン酸化膜の液状物(前駆体)などを利
用することにより100℃以下の温度条件下で行う。
【0044】たとえば、ペルヒドロポリシラザンなどを
含む液状物をプラスチックシート50の表面に塗布した
後、これに100℃以下の熱処理を行ってシリコン酸化
膜を形成する。このペリヒドロポリシラザンとは、無機
ポリシラザンの一種であり、大気中で水分や酸素と反応
してシリコン酸化膜に転化する塗布型コーティング材料
である。たとえば、東燃(株)製のポリシラザンは、−
(SiH2NH)−を単位とする無機ポリマーであり、
キシレンなどの有機溶剤に可溶である。従って、この無
機ポリマーの有機溶剤溶液(たとえば、20%溶液)を
スピンコート法で塗布した後、大気中で水分や酸素と反
応させれば、緻密なシリコン酸化膜になるので、下地保
護膜81、あるいは後述するゲート絶縁膜や層間絶縁膜
として利用することができる。
【0045】また、100℃以下の温度条件下でシリコ
ン酸化膜を形成する方法として、LPD法(Liquid Pha
se Deposition)を行ってもよい。この方法について
は、月刊Semiconductor World,
(1990.7),pp85、セラミックス26
[3],201−202(1991)、DENKI K
AGAKU,10,866(1992)、J.Elec
trochem.Soc.,135,2013(198
8)で報告されているように、ケイフッ化水素酸(H2
SiF3)にシリコン酸化物を溶解して飽和水溶液とし
た後、ホウ酸(H3 BO3)水溶液を添加することによ
り過飽和状態を作り、シリコン酸化物を析出させる方法
である。この方法によれば、シリコン酸化物の過飽和溶
液中でプラスチックシート50の表面にシリコン酸化膜
を析出させればよいので、100℃以下の温度条件下で
下地保護膜81、あるいは後述するゲート絶縁膜や層間
絶縁膜を形成することができる。
【0046】次に、プラスチックシート50を熱劣化さ
せることなく、プラスチックシート50上に多結晶性の
半導体膜を形成する必要がある。このような制約下で多
結晶の半導体膜を形成することを目的に、本形態では、
まず、プラスチックシート50に形成した下地保護膜8
1の表面全体に厚さが300オングストローム〜700
オングストロームの非晶質シリコン膜からなる半導体膜
100をスパッタ法により形成する(成膜工程)。すな
わち、プラズマCVD法でシリコン膜を形成すると、シ
リコン膜に水素が内包されるため、この水素を放出する
ための熱処理、あるいは成膜温度を高く設定する必要が
あるが、スパッタ法によれば、シリコン膜中に水素が内
包されないので、このような熱処理が不要である。ま
た、プラズマCVD法では300℃以上の温度条件下で
行う必要があるが、スパッタ法によれば常温、あるいは
100℃以下での成膜が可能である。
【0047】次に、半導体膜100に対してレーザアニ
ールなどを施す(結晶化工程)。その結果、非晶質の半
導体膜100は一度溶融し、冷却固化過程を経て多結晶
化する。この際に、各領域へのレーザ光の照射時間は非
常に短時間であり、かつ、照射領域が局所的であるた
め、プラスチックシート50が温度上昇する前に冷却さ
れることになるので、プラスチックシート50が熱で損
傷することはない。ここで、結晶化工程は、窒素ガス雰
囲気中、アルゴンガス雰囲気中、ヘリウムガス雰囲気
中、水素ガス雰囲気中、あるいはこれらのガスの混合ガ
ス雰囲気中など、非酸化性雰囲気中で行う。このため、
半導体膜100の表面に、ゲート絶縁膜としては膜質が
好ましくない酸化膜が形成されることを防止することが
できる。
【0048】このようにして半導体膜100を多結晶化
した後、この半導体膜100を用いてTFTを形成して
いく。それにはまず、図5(B)に示すように、多結晶
の半導体膜100の表面にフォトリソグラフィ技術を用
いてレジストマスク111を形成した後、図5(C)に
示すように、半導体膜100を島状の半導体膜101、
102、103にパターニングする。ここで、レジスト
マスク111を形成する際にはステッパを用いずに、プ
ロキシによる露光を行う。以降の工程でも同様である。
【0049】次に、図5(D)に示すように、島状の半
導体膜101、102、103の表面側に対して、厚さ
が600オングストローム〜1500オングストローム
のシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜82を形成する
(ゲート絶縁膜形成工程)。
【0050】次に、図5(E)に示すように、ゲート絶
縁膜82の表面に、アルミニウム、タンタル、モリブデ
ン、チタン、タングステンなどを含む導電膜84をスパ
ッタ法により形成した後、導電膜84の表面にレジスト
マスク112を形成する。この導電膜84を形成する際
も、スパッタ法によれば常温、あるいは100℃以下で
の成膜が可能である。
【0051】次に、導電膜84をパターニングして、図
5(F)に示すように、各TFTのゲート電極14、2
4、34を形成する(ゲート電極形成工程)。
【0052】次に、図6(A)に示すように、N型のT
FTを形成するための半導体膜101、103をレジス
トマスク113で覆った状態で、たとえば約1015
-2のドーズ量でボロンイオンをイオン注入、イオンド
ーピング、あるいはプラズマドーピングなどの方法で打
ち込むと、半導体膜102にはゲート電極24に対して
自己整合的に不純物濃度が約1020cm-3のソース・
ドレイン領域26が形成される。なお、不純物が導入さ
れなかった部分がチャネル領域25となる。この場合の
不純物イオンの導入は、100℃以下の温度条件下で行
う。
【0053】このようにしてP型のTFT20を形成し
た後、図6(B)に示すように、P型のTFT20をレ
ジストマスク114で覆った状態で、たとえば約10
15cm-2のドーズ量でリンイオンをイオン注入、イオ
ンドーピング、あるいはプラズマドーピングなどの方法
で打ち込むと、半導体膜101、103にはゲート電極
14、34に対して自己整合的に不純物濃度が約10
20cm-3のソース・ドレイン領域16、36が形成さ
れる。なお、不純物が導入されなかった部分がチャネル
領域15、35となる。この場合の不純物イオンの導入
も、100℃以下の温度条件下で行う。
【0054】このようにしてN型のTFT10、30を
形成した後、不純物の活性化はレーザ照射により行う。
従って、プラスチックシート50は100℃以上の温度
になることはない。
【0055】次に、図6(C)に示すように、ゲート電
極14、24、34の表面側に下層側層間絶縁膜83を
形成する。次に、下層側層間絶縁膜83にコンタクトホ
ールを形成する。次に、ソース電極およびドレイン電極
を形成するためのアルミニウム膜(図示せず。)などを
形成した後、このアルミニウム膜をパターニングし、図
6(D)に示すように、ソース電極11、21、31お
よびドレイン電極12、32を形成する。このアルミニ
ウム膜などを形成する際も、スパッタ法によれば常温、
あるいは100℃以下での成膜が可能である。
【0056】次に、図6(E)に示すように、ソース電
極11、21、31およびドレイン電極12、32の表
面側に上層側層間絶縁膜85を形成した後、この上層側
層間絶縁膜85にコンタクトホールを形成する。次に、
画素電極を形成するための導電膜(図示せず。)を形成
した後、この導電膜をパターニングし、図3(A)に示
すように、画素電極18を形成する。ここでアクティブ
マトリクス基板2を透過型液晶装置用に形成する場合に
は、画素電極18をITO膜から形成し、反射型液晶装
置用に形成する場合には画素電極18をアルミニウム膜
などから形成する。この画素電極を形成するための導電
膜を形成する際も、スパッタ法によれば常温、あるいは
100℃以下での成膜が可能である。
【0057】このように、本形態では、素子形成工程S
T2を全て100℃以下の温度条件下で行うので、プラ
スチックシート50を損傷させることなく、プラスチッ
クシート50にTFTを直接、形成することができる。
それ故、耐熱ガラス基板などに形成したTFTを転写す
るなどといった複雑な工程を行う必要がない。
【0058】[別の素子形成工程ST2]なお、TFT
30を例に説明すると、同一の半導体膜103に対して
チャネル領域35とソース・ドレイン領域36とが形成
されている構造の他、図3(B)に示すように、チャネ
ル領域35とソース・ドレイン領域36とが別々の半導
体膜から形成される場合がある。このような場合には、
ドープトシリコン膜(ドープト半導体膜)からソース・
ドレイン領域36を形成することになるが、この場合で
も、高濃度の不純物を含むシリコン膜(半導体膜)をタ
ーゲットとするスパッタ法を利用すれば、100℃以下
の温度条件でソース・ドレイン領域36を形成すること
ができる。
【0059】[実施の形態1]図7は、本発明の実施の
形態1に係るアクティブマトリクス基板2の製造方法を
示す説明図である。
【0060】本形態では、プラスチックシート50を利
用してアクティブマトリクス基板2を製造するにあたっ
て、図4を参照して説明した積層工程ST1、素子形成
工程ST2および剥離工程ST3のうち、積層工程ST
1では、まず、図7(A)に示すように、プラスチック
シート50として袋状のものを準備し、この袋状のプラ
スチックシート50の中にシート支持用基板55を入れ
る。次に、この袋状のプラスチックシート50の中を真
空引きすることにより、図7(B)に示すように、プラ
スチックシート50をシート支持用基板55に密着した
状態とする。次に、この状態で、図5および図6を参照
して説明した素子形成工程ST2を行った後、剥離工程
ST3では、図7(C)に示すように、プラスチックシ
ート50およびシート支持用基板55のうち、プラスチ
ックシート50のみを切断した後、プラスチックシート
50をシート支持用基板55から剥離する。
【0061】このように、本形態では、プラスチックシ
ート50をシート支持用基板55に積層した状態で素子
形成工程ST2を行うので、素子形成工程ST2におい
て、プラスチックシート50が変形することに起因する
取扱いの不便さ、およびアライメント時のずれなどを防
止できる。また、本形態では、シート支持用基板55を
入れた袋状のプラスチックシート50の中を真空引きす
ることにより、プラスチックシート50をシート支持用
基板55に密着した状態にするので、プラスチックシー
ト50が変形することに起因する取扱いの不便さ、およ
びアライメント時のずれなどを確実に解消できる。ま
た、プラスチックシート50をシート支持用基板55に
密着させるといっても、接着剤を用いないので、剥離工
程ST3でプラスチックシート50をシート支持用基板
55から容易に剥がすことができる。さらに、剥離工程
ST3において、プラスチックシート50およびシート
支持用基板55のうち、プラスチックシート50のみを
切断してシート支持用基板55から剥離するので、容易
に切断することができる。また、シート支持用基板55
は切断されないので、再利用できるという利点もある。
【0062】[実施の形態2]図8は、本発明の実施の
形態2に係るアクティブマトリクス基板2の製造方法を
示す説明図である。
【0063】本形態でも、実施の形態1と同様、プラス
チックシート50を利用してアクティブマトリクス基板
2を製造するにあたって、図4を参照して説明した積層
工程ST1、素子形成工程ST2および剥離工程ST3
のうち、積層工程ST1では、まず、図8(A)に示す
ように、プラスチックシート50として袋状のものを準
備し、この袋の中にシート支持用基板55を入れる。次
に、この袋状のプラスチックシート50中を真空引きす
ることにより、図8(B)に示すように、プラスチック
シート50をシート支持用基板55に密着した状態とす
る。次に、この状態で、図5および図6を参照して説明
した素子形成工程ST2を行った後、剥離工程ST3で
は、図8(C)に示すように、プラスチックシート50
とともにシート支持用基板55も切断した後、切り出し
たシート支持用基板55からプラスチックシート50を
剥離する。
【0064】このように、本形態でも、プラスチックシ
ート50をシート支持用基板55に積層した状態で素子
形成工程ST2を行うので、素子形成工程ST2におい
て、プラスチックシート50が変形することに起因する
取扱いの不便さ、およびアライメント時のずれなどを防
止できる。また、本形態でも、シート支持用基板55を
入れた袋状のプラスチックシート50の中を真空引きす
ることにより、プラスチックシート50をシート支持用
基板55に密着した状態にするので、プラスチックシー
ト50が変形することに起因する取扱いの不便さ、およ
びアライメント時のずれなどを確実に解消できる。
【0065】[実施の形態3]図9は、本発明の実施の
形態3に係るアクティブマトリクス基板2の製造方法を
示す説明図である。
【0066】本形態では、プラスチックシート50を利
用してアクティブマトリクス基板2を製造するにあたっ
て、図4を参照して説明した積層工程ST1、素子形成
工程ST2および剥離工程ST3のうち、積層工程ST
1では、プラスチックシート50をシート支持用基板5
5を積層する際に、図9(A)に示すように、シート支
持用基板55の外周部分のみに接着剤51を塗布し、図
9(B)に示すように、シート支持用基板55の外周部
分とプラスチックシート50の外周部分とを接着剤51
によって接着固定する。次に、この状態で、図5および
図6を参照して説明した素子形成工程ST2を行った
後、剥離工程ST3では、図9(C)に示すように、接
着剤51が形成されている位置よりも内側の線に沿っ
て、プラスチックシート50およびシート支持用基板5
5のうち、プラスチックシート50のみを切断した後、
プラスチックシート50をシート支持用基板55から剥
離する。
【0067】このように、本形態でも、プラスチックシ
ート50をシート支持用基板55に積層した状態で素子
形成工程ST2を行うので、素子形成工程ST2におい
て、プラスチックシート50が変形することに起因する
取扱いの不便さ、およびアライメント時のずれなどを防
止できる。また、本形態では、シート支持用基板55と
プラスチックシート50とを接着剤51で貼り合わせた
状態にするため、シート支持用基板55とプラスチック
シート50とが密着している。それ故、プラスチックシ
ート50が変形することに起因する取扱いの不便さ、お
よびアライメント時のずれなどを確実に解消できる。さ
らに、剥離工程ST3では、プラスチックシート50お
よびシート支持用基板55のうち、プラスチックシート
50がシート支持用基板55に接着固定されていない内
側領域のみを切断するので、容易に切断でき、かつ、シ
ート支持用基板55から容易に剥がすことができる。さ
らにまた、シート支持用基板55は切断されないので、
再利用できるという利点もある。
【0068】[実施の形態4]図10は、本発明の実施
の形態4に係るアクティブマトリクス基板2の製造方法
を示す説明図である。
【0069】本形態でも、実施の形態3と同様、プラス
チックシート50を利用してアクティブマトリクス基板
2を製造するにあたって、図4を参照して説明した積層
工程ST1、素子形成工程ST2および剥離工程ST3
のうち、積層工程ST1では、プラスチックシート50
をシート支持用基板55を積層する際に、図10(A)
に示すように、シート支持用基板55の外周部分のみに
接着剤51を塗布し、図10(B)に示すように、シー
ト支持用基板55の外周部分とプラスチックシート50
の外周部分とを接着する。次に、この状態で、図5およ
び図6を参照して説明した素子形成工程ST2を行った
後、剥離工程ST3では、図10(C)に示すように、
プラスチックシート50とともにシート支持用基板55
も切断した後、切り出したシート支持用基板55からプ
ラスチックシート50を剥離する。
【0070】このように、本形態でも、プラスチックシ
ート50をシート支持用基板55に積層した状態で素子
形成工程ST2を行うので、素子形成工程ST2におい
て、プラスチックシート50が変形することに起因する
取扱いの不便さ、およびアライメント時のずれなどを防
止できる。また、本形態では、シート支持用基板55と
プラスチックシート50とを接着剤51で貼り合わせた
状態にするため、シート支持用基板55とプラスチック
シート50とが密着している。それ故、プラスチックシ
ート50が変形することに起因する取扱いの不便さ、お
よびアライメント時のずれなどを確実に解消できる。さ
らに、剥離工程ST3では、プラスチックシート50と
シート支持用基板55との接着部分よりも内側で切断す
るので、プラスチックシート50をシート支持用基板5
5から容易に剥がすことができる。
【0071】[実施の形態5]図11は、本発明の実施
の形態5に係るアクティブマトリクス基板2の製造方法
を示す説明図である。
【0072】本形態では、プラスチックシート50を利
用してアクティブマトリクス基板2を製造するにあたっ
て、図4を参照して説明した積層工程ST1、素子形成
工程ST2および剥離工程ST3のうち、積層工程ST
1では、図11(A)に示すように、プラスチックシー
ト50をシート支持用基板55を積層する際にシート支
持用基板55の全面、あるいは部分的に水溶性の接着剤
52を塗布し、図11(B)に示すように、この水溶性
の接着剤52を介してシート支持用基板55とプラスチ
ックシート50と接着固定する。ここで、水溶性の接着
剤52としては、たとえば、(株)スリーボンド社製の
商品名スリーボンド3046などを用いることができ
る。この接着剤52は、硬化後も水溶性を有するので、
後で、100℃の水に30分位、浸漬するだけで、プラ
スチックシート50をシート支持用基板55から剥離す
ることができる。
【0073】次に、この状態で、図5および図6を参照
して説明した素子形成工程ST2を行った後、剥離工程
ST3では、図11(C)に示すように、水溶性の接着
剤50を水分53と接触させることにより、水溶性の接
着剤52の接着強度を低下させ、しかる後に、図11
(D)に示すように、プラスチックシート50をシート
支持用基板55から剥離する。
【0074】このように、本形態でも、プラスチックシ
ート50をシート支持用基板55に積層した状態で素子
形成工程ST2を行うので、素子形成工程ST2におい
て、プラスチックシート50が変形することに起因する
取扱いの不便さ、およびアライメント時のずれなどを防
止できる。また、本形態では、シート支持用基板55と
プラスチックシート50とを接着剤52で貼り合わせた
状態にするので、シート支持用基板55とプラスチック
シート50とが密着している。それ故、プラスチックシ
ート50が変形することに起因する取扱いの不便さ、お
よびアライメント時のずれなどを確実に解消できる。
【0075】[実施の形態5の変形例]なお、実施の形
態5では、シート支持用基板55とプラスチックシート
50とを接着固定するにあたって水溶性の接着剤52を
用いたが、この水溶性の接着剤52に代えて、紫外線照
射により接着強度が低下するような接着剤52を用いて
もよい。たとえば、−CH−、−CO−(ケトン)、−
CONH−(アミド)、−NH−(イミド)、−COO
−(エステル)、−N=N−(アゾ)、−CH=N−
(シフ)など、光の照射により切断される結合を有する
接着剤、好ましくはこのような結合を多く有する接着剤
52を用いればよい。また、構造式中、芳香族炭化水素
(1または2以上のベンゼン環あるいはその縮合環)を
有する接着剤52を用いればよい。たとえば、ポリエチ
レン系やポリプロピレン系などといったポリオレフィン
系、ポリイミド系、ポリエステル系、ポリメチルメタク
リレート系(PMMA)、ポリフェニレンサルファイド
系(PPS)、ポリエーテルスルホン系の(PES)の
接着剤を用いればよい。この場合には、積層工程ST1
において、紫外線照射により接着強度の低下を生じる接
着剤52によりプラスチックシート50とシート支持用
基板55とを貼り合わせた後、素子形成工程ST2を行
い、しかる後に、剥離工程ST3では、接着剤52に紫
外線を照射することにより接着強度を低下させた状態で
プラスチックシート50をシート支持用基板55から剥
離する。
【0076】また、積層工程ST1では、プラスチック
シート50とシート支持用基板55とを、加熱により接
着強度の低下を生じる接着剤52により接着固定し、素
子形成工程ST2を行った後は、接着剤52を加熱する
ことにより接着強度を低下させた状態でプラスチックシ
ート50をシート支持用基板55から剥離してもよい。
このような接着剤52付きのプラスチックシート50と
しては、たとえば、日東電工社製の商品名「リバアルフ
ァ」がある。このプラスチックシート50に付いている
接着剤52は、80数度以上の温度で接着強度が急激に
低下してくれるので、100℃の温度条件下でプラスチ
ックシート50をシート支持用基板55から容易に剥離
することができる。
【0077】さらに、積層工程ST1では、プラスチッ
クシート50とシート支持用基板55とを、電子線照射
により接着強度の低下を生じるエレクトロンワックスな
どといった接着剤52により接着固定し、素子形成工程
ST2を行った後は、接着剤52に電子線を照射するこ
とにより接着強度を低下させた状態でプラスチックシー
ト50をシート支持用基板55から剥離してもよい。
【0078】さらにまた、積層工程ST1では、プラス
チックシート50とシート支持用基板55とを、加熱あ
るいは紫外線照射によりガスを発生させる接着剤52に
より接着固定し、素子形成工程ST2を行った後は、接
着剤52に加熱、あるいは紫外線照射を行って接着強度
を低下させた状態でプラスチックシート50をシート支
持用基板55から剥離してもよい。このような接着剤5
2としては、加熱、あるいは紫外線照射によって、接着
剤52からガスが放出される結果、このガスによってプ
ラスチックシート50がシート支持用基板55から浮く
ことになる。
【0079】[実施の形態6]図12は、本発明の実施
の形態6に係るアクティブマトリクス基板2の製造方法
を示す説明図である。
【0080】本形態では、プラスチックシート50を利
用してアクティブマトリクス基板2を製造するにあたっ
て、図4を参照して説明した積層工程ST1、素子形成
工程ST2および剥離工程ST3のうち、積層工程ST
1では、図12(A)に示すように、スピンコート法な
どの方法でシート支持用基板55の表面に樹脂57をコ
ーティングし、図12(B)に示すように、このコーテ
ィング層によって、シート支持用基板55に積層された
プラスチックシート50を形成する。ここで、プラスチ
ックシート50としてはシート支持用基板55との密着
性の低い材料を用いる。次に、この状態で、図5および
図6を参照して説明した素子形成工程ST2を行った
後、剥離工程ST3では、図12(C)に示すように、
プラスチックシート50をシート支持用基板55から剥
離する。
【0081】このように、本形態でも、プラスチックシ
ート50をシート支持用基板55に積層した状態で素子
形成工程ST2を行うので、素子形成工程ST2におい
て、プラスチックシート50が変形することに起因する
取扱いの不便さ、およびアライメント時のずれなどを防
止できる。また、本形態では、シート支持用基板55の
表面に形成したコーティング層をプラスチックシート5
0とするので、シート支持用基板55とプラスチックシ
ート50とが密着している。このため、プラスックシー
ト50が変形することに起因する取扱いの不便さ、およ
びアライメント時のずれなどを確実に解消できる。ま
た、プラスチックシート50はシート支持用基板55と
の密着性が低いので、剥離工程ST3では、プラスチッ
クシート50をシート支持用基板55から容易に剥離す
ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、プラ
スチックシートをシート支持用基板に積層した状態にし
て素子形成工程を行ってから、プラスチックシートをシ
ート支持用基板から剥離することを特徴とする。従っ
て、プラスチックシートに素子形成工程を行う場合でも
石英基板などと同様に取り扱うことができるので、素子
形成工程において、プラスチックシートが変形すること
に起因する取扱いの不便さ、およびアライメント時のず
れなどを防止できる。それ故、石英基板などに代えてプ
ラスチックシートを用いた半導体装置を安価に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したアクティブマトリクス型の液
晶装置の概略構成図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ、液晶装置のアクテ
ィブマトリクス基板の構成を模式的に示すブロック図、
およびその駆動回路に形成したCOMS回路の等価回路
図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ、液晶装置のアクテ
ィブマトリクス基板の構成を模式的に示す断面図、およ
び別の構造を有するTFTの断面図である。
【図4】(A)〜(C)はいずれも、本発明を適用した
液晶装置用のアクティブマトリクス基板の製造方法を示
す説明図である。
【図5】(A)〜(F)はいずれも、本発明を適用した
液晶装置用のアクティブマトリクス基板にTFTを製造
する方法を示す工程断面図である。
【図6】(A)〜(E)はいずれも、本発明を適用した
液晶装置用のアクティブマトリクス基板にTFTを製造
する際に図5に示す工程に続いて行う各工程の断面図で
ある。
【図7】(A)〜(C)はいずれも、本発明の実施の形
態1に係るアクティブマトリクス基板の製造方法を示す
説明図である。
【図8】(A)〜(C)はいずれも、本発明の実施の形
態2に係るアクティブマトリクス基板の製造方法を示す
説明図である。
【図9】(A)〜(C)はいずれも、本発明の実施の形
態3に係るアクティブマトリクス基板の製造方法を示す
説明図である。
【図10】(A)〜(C)はいずれも、本発明の実施の
形態4に係るアクティブマトリクス基板の製造方法を示
す説明図である。
【図11】(A)〜(D)はいずれも、本発明の実施の
形態5に係るアクティブマトリクス基板の製造方法を示
す説明図である。
【図12】(A)〜(C)はいずれも、本発明の実施の
形態5に係るアクティブマトリクス基板の製造方法を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 液晶装置 2 アクティブマトリクス基板 3 対向基板 4 液晶 5、6 偏光板 7 シール材 9 バックライト 10 画素用スイッチングのTFT 11、21、31 ソース電極 12、32 ドレイン電極 14、24、34 ゲート電極 15、25、35 チャネル領域 16、26、36 ソース・ドレイン領域 18 画素電極 20 駆動回路用のP型のTFT 30 駆動回路用のN型のTFT 50 プラスチックシート 51、52 接着剤 55 シート支持用基板 60 データ線駆動回路 70 走査側駆動回路 81 下地保護膜 82 ゲート絶縁膜 83 下層側層間絶縁膜 85 上層側層間絶縁膜 90 データ線 91 走査線 100、101、102、103 半導体膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA24 JA34 JA37 KA10 MA05 MA09 MA13 MA29 MA30 MA31 NA25 NA29 PA01 QA07 QA10 5F110 AA17 BB01 BB04 CC02 DD01 DD13 DD24 EE03 EE04 EE44 FF02 GG02 GG13 HJ01 HJ04 HJ13 HJ18 HL03 HL23 HM14 HM15 NN03 PP03 QQ11 QQ17

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックシート上に半導体素子が形
    成された半導体装置の製造方法であって、 前記プラスチックシートをシート支持用基板に積層する
    積層工程と、該シート支持用基板に積層された前記プラ
    スチックシート上に半導体素子を形成する素子形成工程
    と、しかる後に当該プラスチックシートを前記シート支
    持用基板から剥離する剥離工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記積層工程では、
    前記プラスチックシートからなる袋の中に前記シート支
    持用基板を入れることにより当該プラスチックシートを
    前記シート支持用基板に積層した状態とすることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記積層工程では、
    前記プラスチックシートからなる袋の中に前記シート支
    持用基板を入れた後、当該袋内を真空引きすることによ
    り当該プラスチックシートを前記シート支持用基板に密
    着した状態に積層することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記剥離工程では、
    前記プラスチックシートおよび前記シート支持用基板の
    うち、前記プラスチックシートのみを切断した後、当該
    プラスチックシートを前記シート支持用基板から剥離す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記剥離工程では、
    前記プラスチックシートとともに前記シート支持用基板
    も切断した後、当該プラスチックシートを前記シート支
    持用基板から剥離することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記積層工程では、
    前記プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層
    する際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシー
    トの外周部分とを接着することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記剥離工程では、
    前記プラスチックシートと前記シート支持用基板との接
    着部分よりも内側位置で、前記プラスチックシートおよ
    び前記シート支持用基板のうち、前記プラスチックシー
    トのみを切断した後、当該プラスチックシートを前記シ
    ート支持用基板から剥離することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記剥離工程では、
    前記プラスチックシートと前記シート支持用基板との接
    着部分よりも内側位置で、前記プラスチックシートとと
    もに前記シート支持用基板も切断した後、当該プラスチ
    ックシートを前記シート支持用基板から剥離することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記積層工程では、
    前記プラスチックシートを前記シート支持用基板を積層
    する際に当該シート支持用基板と前記プラスチックシー
    トとを水溶性接着剤により接着し、 前記剥離工程では、前記水溶性接着剤に水分を接触させ
    ることにより当該水溶性接着剤の接着強度を低下させた
    状態で当該プラスチックシートを前記シート支持用基板
    から剥離することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記積層工程で
    は、前記プラスチックシートを前記シート支持用基板を
    積層する際に当該シート支持用基板と前記プラスチック
    シートとを紫外線照射により接着強度の低下を生じる接
    着剤により接着し、 前記剥離工程では、当該接着剤に紫外線を照射すること
    により接着強度を低下させた状態で当該プラスチックシ
    ートを前記シート支持用基板から剥離することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1において、前記積層工程で
    は、前記プラスチックシートを前記シート支持用基板を
    積層する際に当該シート支持用基板と前記プラスチック
    シートとを加熱により接着強度の低下を生じる接着剤に
    より接着し、 前記剥離工程では、当該接着剤を加熱することにより接
    着強度を低下させた状態で当該プラスチックシートを前
    記シート支持用基板から剥離することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1において、前記積層工程で
    は、前記プラスチックシートを前記シート支持用基板を
    積層する際に当該シート支持用基板と前記プラスチック
    シートとを電子線の照射により接着強度の低下を生じる
    接着剤により接着し、 前記剥離工程では、当該接着剤に電子線を照射すること
    により接着強度を低下させた状態で当該プラスチックシ
    ートを前記シート支持用基板から剥離することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1において、前記積層工程で
    は、前記プラスチックシートを前記シート支持用基板を
    積層する際に当該シート支持用基板と前記プラスチック
    シートとを加熱あるいは紫外線照射によりガスを発生さ
    せる接着剤により接着し、 前記剥離工程では、当該接着剤を加熱あるいは紫外線照
    射によりガスを発生させることにより接着強度を低下さ
    せた状態で当該プラスチックシートを前記シート支持用
    基板から剥離することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項1において、前記積層工程で
    は、前記シート支持用基板に樹脂をコーティングするこ
    とにより、該コーティング層によって、前記シート支持
    用基板に積層された前記プラスチックシートを形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかにおい
    て、前記素子形成工程では、前記半導体素子を形成する
    各工程を100℃以下の温度条件下で行うことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかにおい
    て、前記素子形成工程では、前記半導体素子を形成する
    ための半導体膜をスパッタ法により形成した後、該半導
    体膜に対する結晶化処理を行うことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれかにおい
    て、前記素子形成工程では、前記半導体素子を形成する
    ための導電膜をスパッタ法により形成することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし17のいずれかにおい
    て、前記素子形成工程では、前記半導体素子を形成する
    ための絶縁膜を液状物から成膜することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし18のいずれかにおい
    て、前記素子形成工程では、高濃度不純物を含む半導体
    膜をターゲットとするスパッタ法により前記半導体素子
    を形成するためのドープト半導体膜を形成することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれかにおい
    て、前記半導体素子は、薄膜トランジスタであることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20のいずれかに規定
    する半導体装置の製造方法を用いた液晶装置の製造方法
    において、液晶を挟持する一対の基板のうちの少なくと
    も一方の基板として、前記半導体素子を形成した前記プ
    ラスチックシートを用いることを特徴とする液晶装置の
    製造方法。
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