JP2000242769A - 白線認識装置 - Google Patents

白線認識装置

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JP2000242769A
JP2000242769A JP11045873A JP4587399A JP2000242769A JP 2000242769 A JP2000242769 A JP 2000242769A JP 11045873 A JP11045873 A JP 11045873A JP 4587399 A JP4587399 A JP 4587399A JP 2000242769 A JP2000242769 A JP 2000242769A
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Hisashi Ishikura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車載カメラにより撮像された道路画像の陰影
に拘わりなく白線を確実に認識することのできる白線認
識装置を提供する。 【解決手段】 水平方向に設定された所定の白線探索ラ
インにおける輝度信号の変化を追跡し、輝度信号のレベ
ルが大きく増大する位置を白線候補の開始点として求め
る開始点検出手段11、その後、輝度信号の変化が零と
なり、開始点との輝度レベル差が大なる位置を白線候補
のピーク点として求めるピーク点検出手段12、および
開始点とピーク点の各輝度信号レベルとに基づいて決定
した閾値に従って白線候補の終了点を求める終了点検出
手段14とを備える。更に終了点の検出前に輝度信号の
レベルが再度大きく増大する位置を白線候補の中間点と
して求める中間点検出手段13を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載カメラにより
撮像された道路画像から走行レーン等を規定する白線
を、前記道路画像の陰影に拘わりなく確実に認識するこ
とのできる白線認識装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】舗装道路には、通常、中央分離
用、走行レーン規定用、合流/分岐レーン規定用、更に
は導流レーンマーク等の各種の白線が付される。このよ
うな白線を車載カメラにより撮像された道路画像から認
識し、車両の安全走行に役立てることが種々試みられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の白線
認識は、従来では車載カメラにより撮像された道路画像
における白線部分の輝度レベルがその主体をなす道路面
部分に比較して高いことを利用して、専ら、上記道路画
像における輝度信号を所定のレベルで弁別(2値化)し
て行われている。しかしながら道路画像に陰影があると
当該陰影部分での輝度レベルが低下するので、上記2値
化による白線検出が困難となる虞がある。
【0004】また走行レーンを規定する白線に近接して
合流/分岐レーンを規定する白線が存在するような場
合、或いは注意を促すべく走行レーンを規定する白線に
沿って破線状の補助白線を付した導流レーンマークのよ
うな場合、道路画像上においてこれらの白線が近接する
部分での輝度レベルの変化が緩慢となる。この結果、上
述した如く輝度信号を2値化した場合、各白線を分離し
て検出することが困難となり、検出目的とする白線の認
識が困難になる等の不具合も生じた。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、車載カメラにより撮像された道
路画像における白線をその陰影に拘わることなく、しか
も近接して存在する他の白線と分離して確実に認識する
ことのできる白線認識装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る白線認識装置は、車載カメラにより撮
像された道路画像中の白線を認識するものであって、水
平方向に設定された所定の白線探索ラインにおける輝度
信号の変化を追跡して白線候補点を求める白線候補点検
出部、およびこの白線候補点検出部にて前記白線探索ラ
イン毎に検出された複数の白線候補点の、前回同定され
た白線方向における連続性から注目すべき白線を選択す
る白線候補選択部を具備してなり、特に前記白線候補点
検出部として、前記輝度信号のレベルが大きく増大する
位置、具体的には輝度信号の変化勾配が所定値を越える
位置を白線候補の開始点として求める開始点検出手段
と、上記開始点が求められた後の前記輝度信号の変化、
具体的には輝度信号の変化勾配が零となる位置で、且つ
前記開始点との輝度レベル差が所定値を越える位置を前
記白線候補のピーク点として求めるピーク点検出手段
と、前記開始点の輝度信号レベルと前記ピーク点の輝度
信号レベルとに基づいて決定される閾値よりも前記輝度
信号のレベルが低下する位置を前記白線候補の終了点と
して求める終了点検出手段とを備えることを特徴として
いる。
【0007】即ち、本発明は、道路画像中における所定
の白線探索ラインの輝度信号レベルIの変化に着目し、
輝度信号のレベル変化の大なる位置、具体的には輝度信
号レベルが急激に増大する位置を白線候補の開始点Pbg
nとして検出し、その後、この開始点から所定の輝度レ
ベル差を有して、そのレベル変化が零となる位置を白線
候補のピーク点Ppeakとして検出する。そしてこのピー
ク点の輝度信号レベルIpeakと、前記開始点の輝度信号
レベルIbgnとに基づいて白線候補の終了点を検出する
ための閾値を決定し、前記輝度信号のレベルが上記閾値
を下回る位置を白線候補の終了点Pendとして求め、こ
れらの各点Pbgn,Ppeak,Pendから白線候補点を検出す
ることを特徴としている。
【0008】また本発明は、好ましくは請求項2に記載
するように、前記白線候補点検出部として、更に前記白
線候補の終了点が検出される前に前記輝度信号のレベル
が再度大きく増大する位置が検出されたとき、この位置
を複数の白線候補が連なる中間点として求め、この中間
点を新たな白線候補の開始点と看做して前記ピーク点検
出手段を再起動する中間点検出手段を備えることを特徴
としている。
【0009】このような中間点検出手段を備えること
で、複数の白線が近接して存在する場合であっても、白
線候補の中間点Pintにより白線候補区間を区切りなが
ら複数の白線候補の各ピーク位置をそれぞれ求めること
を可能とし、複数の白線を個々に分離して確実に検出す
ることを特徴としている。また本発明は請求項3に記載
するように、前記白線候補選択部においては、前記白線
候補点検出部にて検出された複数の白線候補点を、前回
同定された白線位置からの横ずれ量に従って分類し、分
類された白線候補点群毎に前回同定された白線方向にお
ける密度を求め、その密度が最大となる白線候補点群に
おける白線候補点の連なりを注目すべき白線として選択
することを特徴としている。
【0010】即ち、導流レーンマークのように、走行レ
ーンを規定する本来の白線に沿って破線状の補助白線が
付されているような場合であっても、前回の道路画像か
ら同定された白線方向における白線候補点群の密度に従
って白線の候補点群を選択することにより、例えば車両
の安全走行に活用すべき白線、つまり走行レーン規定用
の白線を確実に認識することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る白線認識装置について説明する。図1は
実施形態に係る白線認識装置の概略構成図であり、1は
車両前方の道路画像を撮像する車載カメラである。この
車載カメラ1にて撮像された道路画像の信号は、増幅器
2を介して所定の信号レベルに増幅され、A/D変換器
3を介してデジタル信号に変換された後、画像メモリ4
に格納される。この画像メモリ4への道路画像の格納
は、所定のフレーム周期毎に実行される。
【0012】さて白線認識装置は、上述した如く画像メ
モリ4に格納された道路画像中から走行レーンを規定す
る白線を認識して、その位置と方向とを検出する役割を
担うもので、例えばマイクロプロセッサを主体とする画
像処理手段によって構成される。概略的には白線認識装
置は、図2(a)に示すような道路画像Gに対して、予め
設定された画像領域Sにおいて水平方向に定められた所
定の白線探索ラインLにおける、例えば図2(b)に示す
ような輝度信号Iの変化を追跡して白線候補点を求める
白線候補点検出部5を備える。特にこの白線候補点検出
部5は、白線候補の開始点検出手段11、ピーク点検出
手段12、中間点検出手段13,および終了点検出手段
14を備え、後述するように白線探索ラインL上におけ
る白線候補の開始点Pbgn、ピーク点Ppeak、および終
了点Pendを特定することで白線候補点を求める如く構
成される。
【0013】尚、図2(a)においてWは道路画像Gにお
いて示される白線像を示している。前記画像領域Sは、
前記車載カメラ1の取付角度等に応じて、車両前方の所
定の距離範囲内における上記白線像Wを検出するべく設
定される。また前記白線探索ラインLは上記画像領域S
における、例えば道路画像Gを形成する水平走査ライン
中の30ライン程度として設定される。前記白線候補点
検出部5は、これらの各白線探索ラインL毎に前述した
白線候補点の検出処理を実行する。
【0014】しかして白線候補点検出部5にて検出され
た前記道路画像G中における白線候補点の情報は白線候
補選択部6に与えられる。この白線候補選択部6は、後
述するように前回の道路画像Gから同定された白線情報
(白線の位置とその方向)に従って上記白線候補点を複
数の白線候補点群に分類(グループ化)し、各白線候補
点群毎に上記白線方向における白線候補点の密度を調べ
ることで、車両の安全走行に利用する為の注目すべき白
線をなす白線候補点群を選択する役割を担う。また白線
形状同定部7は、上述した如く白線候補選択部6にて選
択された白線候補点群の位置とその並びの方向を解析す
ることで白線形状(白線の位置とその方向)を同定し、
これを白線認識結果として出力する。
【0015】ここで前記白線候補点検出部5における前
記白線探索ラインL上での白線候補点の検出処理につい
て説明すると、この処理は図3および図4に示す処理手
順に従って実行される。この白線候補点の検出処理は、
例えば道路画像Gの中心位置から外側に向けて前記白線
探索ラインL上の各位置Pでの輝度信号Iのレベルを追
跡し、画像中心(車両の中心線)から左側にある白線、
および右側にある白線の候補点をそれぞれ求めることに
よって行われる。尚、ここでは画像中心を基準位置Po
としてその片側における白線候補点の検出処理について
説明するが、反対側についてもその追跡方向が異なるだ
けで同様に実行される。
【0016】即ち、この白線候補点の検出処理は、先ず
図3に示すように追跡パラメータnと制御フラグF等を
それぞれ零(0)に初期設定し[ステップS1]、上記
追跡パラメータnに従って前記画像メモリ4から白線探
索ラインL上の位置Pnにおける輝度信号Inを順次読み
出しながら実行される。具体的には先ず白線候補の開始
点の検出処理(開始点検出手段11)として、位置Pn
における輝度信号のレベルInと、その1標本点前の位
置Pn-1における輝度信号のレベルIn-1との差を、輝度
信号のレベル変化を示す勾配Gn(=In−In-1)とし
て計算し[ステップS2]、その勾配Gnが予め設定さ
れた勾配閾値Gth1を越えるか否かを判定する[ステッ
プS3]。この処理は、上記勾配Gnが勾配閾値Gth1を
越えるまで前記追跡パラメータnをインクリメントしな
がら[ステップS4]、即ち、探索位置Pnを順に進め
ながら繰り返し実行される。この輝度信号のレベル変化
を示す勾配Gnに対する判定処理により、該輝度信号の
レベルが急激に大きく増大する位置Pnが求められる。
【0017】しかして輝度信号のレベルInの変化の勾
配Gnが前記勾配閾値Gth1を越えたことが検出されたと
き[ステップS3]、当該探索位置Pnを白線候補の開
始点Pbgnとして保存し[ステップS5]、またその位
置Pnにおける輝度信号のレベルInを開始点Pbgnの輝
度信号レベルIbgnとして保存する[ステップS6]。
これによって図5に示すように白線探索ラインL上にお
ける白線候補検出の基準となる開始点の情報(Pbgn,I
bgn)が求められる。
【0018】しかる後、次に上記開始点Pbgnを基準と
する白線候補のピーク点の検出処理(ピーク点検出手段
12)が実行される。このピーク点検出処理は、前記追
跡パラメータnをインクリメントし[ステップS7]
し、次の探索位置Pnにおける輝度信号のレベル変化を
示す勾配Gnを同様にして求め[ステップS8]、その
勾配Gnが零(0)以下になるか否かを判定することに
より実行される[ステップS9]。この処理は上記勾配
Gnが零(0)以下になるまで、即ち、輝度信号のレベ
ル増大が検出されなくなるまで前記追跡パラメータnを
順次インクリメントしながら[ステップS7]、繰り返
し実行される。そして輝度信号のレベル変化を示す勾配
Gnが零(0)以下になることが検出されたならば[ス
テップS9]、次に前述した制御フラグFの値を判定す
る[ステップS10]。この制御フラグFは前述した開
始点Pbgnの検出後、最初に検出されるピーク点である
か否かの判定に用いられるもので、前述した初期設定処
理において零(0)に設定されている。従って最初のピ
ーク点の検出時には零(0)として与えられる。
【0019】しかして制御フラグFが零(0)である場
合には、輝度信号の増大が停止したと判定された探索位
置Pnの輝度信号のレベルInと前記開始点Pbgnの輝度
信号レベルIbgnとの差(In−Ibgn)を求め、このレ
ベル差(In−Ibgn)が予め設定された判定閾値Ith1
を上回るか否かを判定する[ステップS11]。そして
上記レベル差(In−Ibgn)が判定閾値Ith1を上回っ
ている場合、つまり探索位置Pnの輝度信号のレベルIn
が前記開始点Pbgnの輝度信号レベルIbgnよりも十分に
高いと判定されたとき、前記制御フラグFを(1)に設
定した後[ステップS12]、当該位置Pnを白線候補
のピーク点Ppeakとして保存する[ステップS13]。
【0020】尚、前記レベル差(In−Ibgn)が判定閾
値Ith1に満たない場合には[ステップS11]、前述
した如く検出した開始点Pbgnは検出すべき白線候補を
示すものでないとして無視し、前述したステップS4に
示す追跡パラメータnのインクリメント処理を経て前述
したステップS2からの処理を繰り返し実行する。この
戻りにより白線候補の開始点Pbgnが求め直され、新た
に求められた開始点Pbgnを基準とするピーク点の検出
処理が同様に実行される。そして白線探索ラインL上に
おける白線候補の前述した開始点Pbgnに連なるピーク
点Ppeakが、図5に示すように求められる。
【0021】尚、制御フラグFの値が(1)である場合
には[ステップS10]、開始点Pbgnの検出後におけ
る複数回目のピーク点の検出であることが示されるの
で、上記探索位置Pnの輝度信号のレベルInと、後述す
る前記中間点Pintの輝度信号レベルIintとの差(In
−Iint)が、予め設定された判定閾値Ith2を上回るか
否かを判定する[ステップS14]。そして上記レベル
差(In−Iint)が判定閾値Ith2を上回っている場合
には、当該位置Pnを上記中間点Pintを基準とする白線
候補のピーク点Ppeakとして保存する[ステップS1
3]。また上記レベル差(In−Iint)が判定閾値Ith
2に満たない場合には[ステップS14]、当該探索位
置Pnを検出対象から除外し、ステップS4に示す追跡
パラメータnのインクリメント処理を経て、ステップS
2からの処理を繰り返し実行する。
【0022】しかして前述した如くして白線候補のピー
ク点Ppeakが求められたならば、次に終了点検出の為の
判定閾値Ith3の設定を行う。この判定閾値Ith3の設定
は、前述した図3に示す処理手順に続く処理手順を図4
に示すように、先ず当該輝度信号のレベルInをピーク
点Ppeakの輝度信号レベル(ピークレベル)Ipeakとし
て保存する[ステップS16]。しかる後、輝度信号の
ピークレベルIpeakと、前述した如く求められた開始点
Pbgnにおける輝度信号のレベルIbgnとに基づき、白線
候補の終了点検出の為の判定閾値Ith3を、例えば上記
各レベルの平均値として、即ち、 Ith3=(Ipeak+Ibgn)/2 として決定する[ステップS17]。
【0023】その後、上記判定閾値Ith3に基づいて白
線候補の終了点検出処理(終了点検出手段14)を実行
する。この終了点検出処理は、前記追跡パラメータnを
インクリメントし[ステップS18]、次の探索位置P
nの輝度信号レベルInが上記判定閾値Ith3を下回った
か否かを判定することによりなされる[ステップS1
9]。そして探索位置Pnの輝度信号レベルInが上記判
定閾値Ith3を下回ったとき、当該位置Pnを白線候補の
終了点Pendとして保存する[ステップS20]。これ
によって白線候補の終了点Pendが図5に示すように求
められることになる。その後、前記探索ラインL上に次
の白線候補が存在するかを調べるべく前記制御パラメー
タFを(0)に設定し[ステップS21]、前述したス
テップS2からの処理手順を繰り返し実行する。
【0024】これに対して探索位置Pnの輝度信号レベ
ルInが上記判定閾値Ith3を下回ることがない場合には
[ステップS19]、当該位置Pnにおける輝度信号の
レベル変化を示す勾配Gnを同様にして求める[ステッ
プS22]。そしてこの勾配Gnが所定の閾値勾配Gth2
を上回るか、つまり輝度信号のレベルInが再び大きく
増大するか否かを判定する[ステップS23]。尚、上
記閾値勾配Gth2については、前述した開始点検出に用
いた閾値勾配Gth1をそのまま用いることも可能であ
る。そして輝度信号レベルInの再度の増大が検出され
ない場合には[ステップS23]、前述したステップS
18に示す処理に戻ることで、次の探索位置Pnについ
ての終了点検出を同様にして繰り返し実行する。
【0025】さてこのような終了点検出処理において、
輝度信号のレベルInが再び大きく増大することが検出
されたならば[ステップS23]、中間点検出処理(中
間点検出手段13)として上記探索位置Pnを中間点Pi
ntとして保存し[ステップS24]、当該位置Pnにお
ける輝度信号レベルInを中間点Pintの輝度信号レベル
Iintとして保存する[ステップS25]。
【0026】即ち、複数の白線が近接している場合に
は、図5に示すように白線間の輝度信号はその周囲の白
線の影響を受ける。この為、白線間の輝度信号レベルは
大きく低下することはない。しかし本来の白線部分の輝
度信号レベルと比較すれば局部的にレベル低下してい
る。このような局部的な輝度信号のレベル低下部分を白
線間の境界部として検出するべく前記中間点検出処理
(中間点検出手段13)は、前述した如く輝度信号のレ
ベル変化を示す勾配Gnが所定の閾値勾配Gth2を上回る
か、つまり輝度信号のレベルInが再び大きく増大する
か否かを判定している[ステップS23]。そしてこの
ような輝度信号のレベル変化点が検出された場合、前述
した開始点Pbgnから終了点Pendに至る白線候補区間中
に含まれる複数の白線間の境界の情報として、当該位置
Pnを中間点Pintとして求め[ステップS24]、更に
そのときの輝度信号のレベルIintを保存している[ス
テップS25]。
【0027】そしてこの中間点検出処理においては、上
述した如く求められた中間点Pintを、前述した開始点
Pbgnから終了点Pendに至る白線候補区間中に含まれる
複数の白線中の新たな白線の開始点と看做し、その白線
のピーク点を検出するべく前述したステップS7からの
手順に示すピーク点検出処理を再起動するものとなって
いる。具体的にはその処理手順をステップS7に示す追
跡パラメータnのインクリメント処理に進めることで、
中間点検出処理を実行する。但し、この場合には前述し
たように制御パラメータFが(1)に設定されているの
で、ピーク点の検出はステップS14に示した判定処理
の下で実行されることになる。この結果、中間点Pint
を基準とする白線のピーク点検出がなされ、その後、前
述した終了点検出処理が実行されることになる。
【0028】かくして上述した如く実行される白線候補
点の検出処理によれば、探索ラインLにおける輝度信号
のレベル変化の追跡により白線候補がその開始点Pbg
n、ピーク点Ppeak、および終了点Pendとして検出され
ることになる。また複数の白線が近接して存在する場合
には、上記開始点Pbgnと終了点Pendとの間に中間点P
intが検出されるので、この中間点Pintを以てその白線
候補区間を複数の白線候補に区分することができる。そ
してこの場合には上記中間点Pintにより区分された各
白線候補の情報を、開始点Pbgn、ピーク点Ppeak、お
よび最初の中間点Pintからなる1つのグループ、最初
の中間点Pint、ピーク点Ppeak、および次の中間点Pi
ntからなる別のグループ、更に次の中間点Pint、ピー
ク点Ppeak、および終了点Pendからなる更に別のグル
ープとしてそれぞれ個別に求めることが可能となる。
【0029】特に白線候補の開始点Pbgnにおける輝度
信号レベルIbgnを基準として、当該輝度信号レベルIb
gnに対して十分なレベル差を有する点をピーク点Ppeak
として検出し、またピーク点Ppeakでの輝度信号レベル
Ipeakと前記開始点Pbgnにおける輝度信号レベルIbgn
とに基づいて設定された閾値Ith3に従ってその終了点
Pendを検出するので、道路画像Gに含まれる陰影の影
響を受けることなしに白線候補を確実に検出することが
できる。
【0030】尚、これらの白線候補を点として示す場合
には、例えば各白線候補のピーク点Ppeakをその代表点
として定めるようにすれば良い。或いは開始点Pbgn、
中間点Pint、終了点Pendによってそれぞれ規定される
白線候補区間の中央位置をその代表点として定めるよう
にしても良い。しかして白線候補点検出部5は、上述し
た白線候補点検出処理を道路画像Gにおける各探索ライ
ンLのそれぞれについて実行し、道路画像Gの右側およ
び左側にそれぞれ存在する白線の候補点の全てを求め
る。またこの処理は、前記画像メモリ4に所定のフレー
ム周期で新たな道路画像Gが取り込まれる都度、繰り返
し実行される。
【0031】ところで上述した如く求められた白線候補
点に基づく白線の認識は、次のようにして実行される。
即ち、白線候補選択部6は、例えば図6にその処理手順
を示すように、先ず前回の道路画像Gから同定された白
線の情報に従い、前記白線候補点をグループ化する[ス
テップS21]。尚、白線認識処理を開始する場合には
前回の道路画像Gは、例えば車両の両側に2本の白線が
平行に位置する等の初期設定画像として与えられる。
【0032】しかして白線候補点のグループ化は、図7
にその概念を示すように前回同定された白線Rを基準と
して各白線候補点Pの横ずれ量を求め、この横ずれ量に
従って上記各白線候補点Pを分類することにより行われ
る。具体的には白線Rの右側の距離L1の範囲内に存在
する白線候補点Pを第1の白線候補点群21とする。同
様に白線Rの右側の距離L1から距離L2の範囲内に存在
する白線候補点Pを第2の白線候補点群22とする。更
に白線Rの左側の距離L1の範囲内に存在する白線候補
点Pを第3の白線候補点群23とする等して、複数の白
線候補点群21,22,23,…にグループ化する。
【0033】しかる後、各白線候補点群21,22,2
3,…毎に、前記白線Rの方向における単位長さ当たり
の白線候補点の数を計数し、その密度を求める[ステッ
プS22]。そして白線候補点の密度が最も高いもの
を、最終的に求めるべき白線の情報として選択する[ス
テップS23]。この白線Rの方向における白線候補点
の密度に従って白線候補点群を選択するようにすれば、
導流レーンのように主たる白線に沿って破線状の補助白
線が存在する場合、破線よりも実線を優先することにな
り、補助白線に拘わりなく上記主たる白線を検出するこ
とができる。また合流/分流レーンを規定する白線が存
在する場合には、その白線方向が前回同定された走行レ
ーンを規定する白線の方向と異なり、白線方向における
白線候補点の密度が少なくなるので、走行レーンを規定
する白線だけを確実に検出することが可能となる。
【0034】このようにして白線候補点群が選択された
ならば、白線形状同定部7はその白線候補点の連なりを
調べることで白線形状を認識し、その位置と方向を求め
る。そしてこの認識結果は、例えば車両に搭載された自
動走行制御装置等に出力されると共に、次の道路画像G
からの白線認識処理における前回の白線情報として前記
白線候補選択部6にフィードバックされる。
【0035】かくして上述した如く構成された白線認識
装置によれば、車載カメラ1により撮像される道路画像
Gが陰影を含み、白線の輝度信号レベルが画像部位によ
って大きく異なるような場合であっても各部位において
その白線を確実に検出することができる。しかも複数の
白線が近接して存在するような場合であっても、その白
線間の位置を中間点Pintとして検出することができる
ので、個々の白線をそれぞれ明確に区別して確実に検出
することができる。従って道路に付された白線を検出
し、その白線情報に従って安全走行を実現するに際して
の白線認識精度を十分に高めることができ、実用上多大
なる効果が奏せられる。
【0036】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば探索ラインLにおいて検出され
た白線候補の開始点Pbgnやピーク点Ppeak等の情報の
管理については、これらの情報にインデックスを付しな
がら保存する等すれば良い。またリアルタイムに白線候
補点を求めながら、その候補点の情報を逐次記憶してい
くようにしても良い。その他、本発明はその要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
易にして確実に、しかも道路画像中に含まれる陰影の影
響を受けることなしに白線の情報を検出することができ
る。しかも複数の白線が近接して存在する場合であって
も、個々の白線を明確に分離して検出することができ
る。更には検出された白線候補点の密度に従ってその候
補点群を選択することで、簡易にして効果的に白線形状
を認識することができる等の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る白線認識装置の概略
構成図。
【図2】車載カメラにより撮像される道路画像と、白線
認識処理の為の探索ラインおよび探索ライン上の輝度信
号の例を示す図。
【図3】白線候補点検出処理における開始点検出とピー
ク点検出の流れを示すフローチャート。
【図4】図3に示す白線候補点処理に続く終了点検出と
中間点検出の流れを示すフローチャート。
【図5】白線候補点検出処理により求められる白線候補
の開始点Pbgn、中間点Pint、および終了点Pendと、
その輝度信号レベルを示す図。
【図6】白線候補選択部における処理手順の流れを示す
フローチャート。
【図7】白線候補選択部での白線候補点の分類処理概念
を示す図。
【符号の説明】
1 車載カメラ 4 画像メモリ 5 白線候補点検出部 6 白線候補選択部 7 白線形状同定部 11 開始点検出手段 12 ピーク点検出手段 13 中間点検出手段 14 終了点検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 啓史 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 石倉 寿 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B057 AA16 DA08 DB02 DB09 DC07 DC22 DC36 5C054 AA05 CA04 CC03 CH01 ED03 ED08 FC04 FC15 GA04 HA30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載カメラにより撮像された道路画像中
    の白線を認識する白線認識装置であって、 水平方向に設定された所定の白線探索ラインにおける輝
    度信号の変化を追跡して白線候補点を求める白線候補点
    検出部と、この白線候補点検出部にて前記白線探索ライ
    ン毎に検出された白線候補点の前回同定された白線方向
    における連続性から注目すべき白線を選択する白線候補
    選択部とを備えてなり、 前記白線候補点検出部は、 前記輝度信号のレベルが大きく増大する位置を白線候補
    の開始点として求める開始点検出手段と、 上記開始点が求められた後の前記輝度信号の変化が零と
    なる位置で、且つ前記開始点との輝度レベル差が所定値
    を越える位置を前記白線候補のピーク点として求めるピ
    ーク点検出手段と、 前記開始点の輝度信号レベルと前記ピーク点の輝度信号
    レベルとに基づいて決定される閾値よりも前記輝度信号
    のレベルが低下する位置を前記白線候補の終了点として
    求める終了点検出手段とを具備することを特徴とする白
    線認識装置。
  2. 【請求項2】 前記白線候補点検出部は、前記白線候補
    の終了点が検出される前に前記輝度信号のレベルが再度
    大きく増大する位置が検出されたとき、この位置を複数
    の白線候補が連なる中間点として求め、この中間点を新
    たな白線候補の開始点と看做して前記ピーク点検出手段
    を再起動する中間点検出手段を備えることを特徴とする
    請求項1に記載の白線認識装置。
  3. 【請求項3】 前記白線候補選択部は、前記白線候補点
    検出部にて検出された複数の白線候補点を、前回同定さ
    れた白線位置からの横ずれ量に従って分類し、分類され
    た白線候補点群毎に前記前回同定された白線方向におけ
    る密度を求め、その密度が最大となる白線候補点群にお
    ける白線候補点の連なりを注目すべき白線として選択す
    ることを特徴とする請求項1に記載の白線認識装置。
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