JP2000241500A - 半導体装置用ソケットの取付構造 - Google Patents

半導体装置用ソケットの取付構造

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JP2000241500A
JP2000241500A JP11321592A JP32159299A JP2000241500A JP 2000241500 A JP2000241500 A JP 2000241500A JP 11321592 A JP11321592 A JP 11321592A JP 32159299 A JP32159299 A JP 32159299A JP 2000241500 A JP2000241500 A JP 2000241500A
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socket
semiconductor device
mounting structure
contact
side connector
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JP11321592A
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Kazuhiro Tashiro
一宏 田代
Daisuke Koizumi
大輔 小泉
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/04Housings; Supporting members; Arrangements of terminals
    • G01R1/0408Test fixtures or contact fields; Connectors or connecting adaptors; Test clips; Test sockets
    • G01R1/0433Sockets for IC's or transistors
    • G01R1/0483Sockets for un-leaded IC's having matrix type contact fields, e.g. BGA or PGA devices; Sockets for unpackaged, naked chips

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は半導体装置が装着される半導体装置用
ソケットを試験用回路基板に取り付ける半導体装置用ソ
ケットの取付構造に関し、小型薄型化及び低コスト化を
図ることを課題とする。 【解決手段】半導体装置1 と接続されるコンタクト部39
から拡張された拡張導体配線40が形成されてなるコンタ
クトフィルム38A をソケット本体31内に配設してなる半
導体装置用ソケット30A を試験用回路基板33に取り付け
る半導体装置用ソケットの取付構造において、コンタク
トフィルム38A に拡張導体配線40と接続したソケット側
コネクタ34A を設けると共に、試験用回路基板33にこの
ソケット側コネクタ34A と相対した回路基板側コネクタ
35を設ける。そして、このソケット側コネクタ34A と回
路基板側コネクタ35とが互いに雄雌の関係にあるよう構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置用ソケッ
トの取付構造に係り、特に半導体装置が装着される半導
体装置用ソケットを試験用回路基板に取り付ける半導体
装置用ソケットの取付構造に関する。近年、携帯端末及
び携帯電話等の携帯機器は軽量化,小型化が強く求めら
れており、これに搭載される半導体装置についても軽量
化,小型化が求められている。また、半導体装置の小型
化に伴い、実装端子のピッチは微細ピッチ化する傾向に
ある。
【0002】一方、半導体装置に対して信頼性試験等を
実施する際、半導体素子は半導体装置用ソケットに搭載
された上で所定の試験が実施される。従って、半導体装
置を搭載する半導体装置用ソケットにおいても、そのコ
ンタクトの微細ピッチ対応が急務となっている。
【0003】
【従来の技術】図1は、従来の半導体装置用ソケット
(以下、単にソケットという)の一例を示している。ソ
ケット10Aは、例えば半導体装置1の試験(例えば、
バーンイン等の信頼性試験)に用いられるものであり、
同図ではBGA(Ball Grid Array)パッケージ構造を有
した半導体装置1に対し試験を行なうソケットを例示し
ている。
【0004】ソケット10Aは、図1(A),(B)に
示すように、その基本構成としてソケット本体11,蓋
体12,コンタクト13を有した構成とされている。ソ
ケット本体11は、その内部に複数のコンタクト13が
配設されると共に、上部に台座14が設けられている。
この台座14は、図1(C)に示すようにバンプ2の形
成位置に対応した挿入孔25が形成されており、コンタ
クト13の上端部はこの挿入孔25内に挿入された構成
となっている。
【0005】また、コンタクト13の下端部はソケット
本体11の底面から外側に延出し、この延出部分は図示
しない試験用回路基板にはんだ付け固定される構成とな
っている。尚、台座14の上部には、半導体装置1の装
着を案内するガイド15が形成されている。一方、蓋体
12は、ソケット本体11に対し開閉蓋自在に取り付け
られている。この蓋体12は、半導体装置1をソケット
本体11に装着後に閉蓋されるものである。そして、こ
の蓋体12を閉蓋することにより、蓋体12に設けられ
ている押さえ部16は、半導体装置1をコンタクト13
に向け押圧する。これにより、半導体装置1に設けられ
ているバンプ2はコンタクト13に確実に接続され、半
導体装置1はコンタクト13に電気的に接続された状態
となる。
【0006】尚、17はラッチであり、蓋体12が閉蓋
された状態でソケット本体11と係合することにより、
半導体装置1への試験中に蓋体12が開いてしまうのを
防止する機能を奏するものである。ここで、従来のソケ
ット10Aに設けられていたコンタクト13に注目する
と、従来のコンタクト13はメカニカルなコンタクトで
あり、例えばプレス金型成形により打ち抜きされた板バ
ネ方式のコンタクトであった。しかるに、板バネ方式の
コンタクト13では微細加工が難しいため、高密度化が
進み端子ピッチの微細化が進んだ半導体装置1に対して
対応することができなくなってきている。
【0007】そこで、上記の板バネ方式の代替手法とし
て、コンタクトフィルム方式が提案されている。図2
は、従来のコンタクトフィルム方式を適用したソケット
10B(半導体装置用ソケット)を示している。図2
(A)はソケット10Bの全体構成図であり、図2
(B)はコンタクト部20から試験用回路基板25への
接続構造を示す図である。尚、各図では、BGAパッケ
ージ用のソケット10Bを例示している。
【0008】コンタクトフィルム18は、ポリイミドフ
ィルム等のベースフィルム26と、このベースフィルム
26にパターン形成された拡張導体配線19とにより構
成されている。拡張導体配線19は、その内側端部にコ
ンタクト部20が形成され、その外側端部に接続部27
が形成された構成とされている。コンタクト部20は半
導体装置1の端子部(バンプ2)と接続されるものであ
り、よってベースフィルム26を貫通して上方に突出し
ている。また、接続部27は、後述するように板バネコ
ンタクト22と接続されるよう構成されている。従っ
て、コンタクト部20は、拡張導体配線19により接続
部27にファンアウトされた構成となっている。
【0009】このコンタクトフィルム18は、パッケー
ジガイド21に固定された上でソケット本体11に取り
付けられる。このコンタクトフィルム18は、樹脂フィ
ルム上に配線が形成されたTAB(Tape Automated Bond
ing)テープと同様の構成であり、拡張導体配線19及び
コンタクト部20を微細に形成することができる。よっ
て、高密度化により微細ピッチ化された実装端子ピッチ
を有する半導体装置1に対してもソケット10Bを適用
することが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2に示し
た従来のコンタクトフィルム方式の半導体装置用ソケッ
ト10Bの場合、コンタクトフィルム18と試験用回路
基板25との接続構造が問題となる。一般的な接続構造
としては、図2に示すように、ソケット本体11内に板
バネコンタクト22を配設し、この板バネコンタクト2
2によりコンタクトフィルム18と試験用回路基板25
とを接続することが行なわれている。この接続構造で
は、板バネコンタクト22の上端部は拡張導体配線19
の接続部27にバネ力を持って接続され、また板バネコ
ンタクト22の下端部は試験用回路基板25にはんだ付
けされた構成となっている(図2(B)参照)。これに
より、コンタクトフィルム18と試験用回路基板25
は、板バネコンタクト22を介して接続される。
【0011】しかるに、上記したソケット10Bと試験
用回路基板25との接続構造の場合、板バネコンタクト
22は弾性変形可能な構成とする必要があり、必然的に
板バネコンタクト22の長さは長くなる。このため、コ
ンタクト部20から試験用回路基板25へ至る配線距離
が長くなり、電気特性(特に、高周波特性)が低下して
しまうという問題点があった。
【0012】一方、半導体装置1を搭載した後に蓋12
を閉じた際、従来構成のソケット10Bの内部には、押
さえ部16が半導体装置1を介してコンタクト部20を
押圧する力、パッケージガイド押さえ部23がパッケー
ジガイド21を押圧する力に加え、板バネコンタクト2
2が接続部27を押圧する力が発生する。よって、ソケ
ット10Bに印加される負荷は非常に大きなものとな
り、ソケット10Bの強度を向上させる必要がある。
【0013】このため、従来のソケット10Bは、ソケ
ット本体11及び蓋12の肉厚を厚くし、これにより上
記の負荷に耐えうる構成としていた。しかるにこの構成
では、ソケット10Bの外形が大型化してしまう。よっ
て、1枚の試験用回路基板25(バーンインボード等)
に実装できるソケット10Bの実装数が少なくなり、試
験効率が低下してしまうという問題点があった。また、
ソケット10Bの大型化に伴い、ソケット10Bののコ
ストが上昇してしまうという問題点もあった。
【0014】図3は、コンタクトフィルム方式の他のソ
ケット10Cを示している。このソケット10Cは、コ
ンタクトフィルム18と試験用回路基板25とを接続す
るのに、板バネコンタクト22に代えてスプリングプロ
ーブ24を用いた構成としたものである。このスプリン
グプローブ24は内部にスプリングを内蔵しており、先
端部分が本体部分に対して外側に向け弾性付勢された構
成となっている。
【0015】スプリングプローブ24は板バネコンタク
ト22に比べて微細化が可能であり、よってコンタクト
フィルム18の微細化に対応することが可能で、かつそ
の形状も板バネコンタクト22に比べて小さくすること
ができる。しかしながら、スプリングプローブ24は微
細加工により作られるものであるため高価であり、微細
配線のフィルムコンタクト18と組み合わせると、結果
的にコストアップにつながる。
【0016】また、内蔵されたスプリングの弾性力が接
続部27を加圧するため、図2に示したソケット10B
と同様に、ソケット10Cに印加される負荷が増大し、
よって強度の向上を図るためにソケット10Cの外形を
大きくしなければならないという問題点が生じる。本発
明は上記の点に鑑みてなされたものであり、小型薄型化
及び低コスト化を図りうる半導体装置用ソケットの取付
構造を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。請求項1記載の発明は、半導体装置
が接続されるコンタクト部を有した導体配線が形成され
たコンタクトフィルムをソケット本体内に配設してなる
半導体装置用ソケットを回路基板に取り付ける半導体装
置用ソケットの取付構造において、前記コンタクトフィ
ルムに前記導体配線と接続したソケット側コネクタを設
けると共に、前記回路基板に前記ソケット側コネクタと
接続されるよう回路基板側コネクタを設け、かつ、前記
ソケット側コネクタと前記回路基板側コネクタが、互い
に雄雌の関係にあるよう構成したことを特徴とするもの
である。
【0018】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体装置用ソケットの取付構造において、前記半
導体装置用ソケットに、前記コンタクトフィルムを補強
すると共に前記コンタクト部と対向する位置に開口部が
形成された補強部材を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の半導体装置用ソケットの取付構造において、前記開
口部が、前記半導体装置と前記コンタクト部との位置決
めを行なう位置決めガイドとして機能するよう構成した
ことを特徴とするものである。また、請求項4記載の発
明は、請求項2または3記載の半導体装置用ソケットの
取付構造において、前記補強部材の前記ソケット側コネ
クタの形成位置に凸部を形成すると共に、前記コンタク
トフィルムを前記凸部に沿って貼り合わせることにより
前記ソケット側コネクタを形成したことを特徴とするも
のである。
【0020】また、請求項5記載の発明は、請求項2乃
至4のいずれかに記載の半導体装置用ソケットの取付構
造において、前記ソケット本体に対し前記補強部材を取
外し可能に固定する固定機構を設けたことを特徴とする
ものである。
【0021】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至5のいずれかに記載の半導体装置用ソケットの取付構
造において、前記ソケット側コネクタと前記回路基板側
コネクタとを接続した際に発生するコネクタ間の接合力
により、前記半導体装置用ソケットが前記回路基板に固
定されるよう構成したことを特徴とするものである。
【0022】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6のいずれかに記載の半導体装置用ソケットの取付構
造において、前記半導体装置用ソケットに配設される前
記コンタクトフィルムに、複数の前記コンタクト部を設
けると共に、該複数のコンタクト部に対応して複数の前
記ソケット側コネクタを設けてなることを特徴とするも
のである。
【0023】また、請求項8記載の発明は、請求項1乃
至7のいずれかに記載の半導体装置用ソケットの取付構
造において、前記コンタクトフィルムに、前記回路基板
側コネクタに対し前記ソケット側コネクタが着脱される
際発生する前記コンタクトフィルムの変位を吸収する変
位吸収部を形成したことを特徴とするものである。
【0024】また、請求項9記載の発明は、請求項9記
載の半導体装置用ソケットの取付構造において、前記変
位吸収部は、前記コンタクトフィルムに形成された穴
部、蛇腹部、重ね合わせ部、及び肉薄部の内のいずれか
一つであることを特徴とするものである。また、請求項
10記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の
半導体装置用ソケットの取付構造において、前記コンタ
クトフィルムの少なくともコネクタ実装領域に、前記ソ
ケット側コネクタの半田付け位置を露出させた状態で半
田絶縁剤を配設したことを特徴とするものである。
【0025】また、請求項11記載の発明は、請求項2
乃至10のいずれかに記載の半導体装置用ソケットの取
付構造において、前記補強部材を、前記コンタクト部の
配設位置を補強する第1の補強部と、前記ソケット側コ
ネクタ毎にその配設位置を補強する第2の補強部とによ
り構成し、かつ、前記第2の補強部を前記第1の補強部
に対して変位可能な構成としたことを特徴とするもので
ある。
【0026】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1記載の発明によれば、半導体装置用ソケットは、
ソケット側コネクタを回路基板側コネクタに装着するこ
とにより回路基板に取り付けられる。この際、ソケット
側コネクタはコンタクトフィルムに配設されており、ま
た回路基板側コネクタは回路基板に配設されているた
め、コンタクトフィルムと回路基板は各コネクタにより
直接接続されることとなる。このため、コンタクト部か
ら回路基板までの距離を短くすることができ、よって電
気特性(特に、高周波特性)の向上を図ることができ
る。これにより、半導体装置用ソケットを高周波試験に
適用することが可能となる。
【0027】また、ソケット側コネクタと回路基板側コ
ネクタは雄雌のコネクタ構造を有しているため、各コネ
クタ同士の自己保持により半導体装置用ソケットは回路
基板に取り付けられる(固定される)。よって、半導体
装置用ソケットと回路基板との間における電気的接続と
機械的な固定を一括的に行なうことができ、取付構造の
簡単化及び小型化を図ることができる。
【0028】また、請求項2記載の発明によれば、コン
タクトフィルムを補強する補強部材を設けたことによ
り、可撓性を有するコンタクトフィルムであっても半導
体装置の接続時に曲がりや歪みが発生することを防止で
き、半導体装置を確実にコンタクト部に接続することが
できる。尚、半導体装置は開口部を介してコンタクトと
接続するため、補強部材を設けても半導体装置の装着性
が損なわれることはない。
【0029】また、請求項3記載の発明によれば、半導
体装置の装着時において、補強部材に設けられる開口部
が半導体装置とコンタクト部とを位置決めする位置決め
ガイドとして機能するよう構成したことにより、半導体
装置を簡単かつ確実にコンタクト部と接続することがで
きる。また、請求項4記載の発明によれば、補強部材の
ソケット側コネクタの形成位置に凸部を形成すると共
に、コンタクトフィルムをこの凸部に沿って貼り合わせ
ることによりソケット側コネクタを形成したことによ
り、コンタクトフィルム自体がソケット側コネクタの一
部を構成する。このため、別個にコネクタを設ける必要
はなくなり、半導体装置用ソケットの低コスト化を図る
ことができる。
【0030】また、請求項5記載の発明によれば、ソケ
ット本体に対し補強部材を取外し可能に固定する固定機
構を設けたことにより、例え経時的にコンタクトフィル
ムが劣化しても容易に交換が可能となる。また、半導体
装置用ソケット全体を交換する必要がなくなり、単にコ
ンタクトフィルムが配設された補強部材のみを交換すれ
ば良いため、メンテナンス処理の容易化及びメンテナン
スコストの低減を図ることができる。
【0031】また、請求項6記載の発明によれば、ソケ
ット側コネクタと回路基板側コネクタとを接続した際に
発生するコネクタ間の接合力により、半導体装置用ソケ
ットが回路基板に固定されるよう構成したことにより、
従来必要とされたはんだ付け作業が不要となり、また別
個に固定部材を設ける必要もなくなる。このため、半導
体装置用ソケットを回路基板に取り付ける取付構造の簡
単化を図ることができ、取り付け作業の簡単化及びコス
トの低減を図ることができる。
【0032】また、請求項7記載の発明によれば、半導
体装置用ソケットに配設されるコンタクトフィルムに、
複数のコンタクト部とこれに対応した複数のソケット側
コネクタを設けたことにより、一つの半導体装置用ソケ
ットに複数の半導体装置を装着し、一括的に試験を行な
うことが可能となるため、試験効率の向上を図ることが
できる。
【0033】また、請求項8及び請求項9記載の発明に
よれば、コンタクトフィルムに変位吸収部を形成を形成
することにより、半導体装置をコンタクト部に精度よく
確実に接続させることができる。即ち、各コネクタを着
脱する際、補強部材により補強されていてもコンタクト
フィルムに若干の変位が発生する。この変位は、コンタ
クトフィルムの縒れや捩れとして発生する。この縒れや
捩れがコンタクト部に発生すると、半導体装置に設けら
れた外部端子とコンタクト部とにずれが発生し、半導体
装置と半導体装置用ソケットとの間に接触不良が発生す
るおそれがある。
【0034】しかるに、コンタクトフィルムに変位吸収
部を形成することにより、各コネクタの着脱によりコン
タクトフィルムに発生する変位は、変位吸収部で吸収さ
れる。これにより、コンタクト部に縒れや捩れが発生す
ることを防止でき、半導体装置をコンタクト部に精度よ
く確実に接続させることが可能となる。この変位吸収部
としては、請求項2に記載のように、コンタクトフィル
ムに穴部、蛇腹部、重ね合わせ部、肉薄部等を形成する
ことが有効である。
【0035】また、請求項10記載の発明によれば、コ
ンタクトフィルムの少なくともコネクタ実装領域に、ソ
ケット側コネクタの半田付け位置を露出させた状態で半
田絶縁剤を配設したことにより、隣接する導体配線間或
いは導体配線上に半田絶縁剤が存在する構成となる。こ
のコネクタ実装領域は、導体配線が高密度に配設される
位置である。
【0036】しかるに、半田絶縁剤を上記のように配設
することにより、ソケット側コネクタをコンタクトフィ
ルムに半田付けする際、ソケット側コネクタの半田付け
位置と導体配線の間、及び隣接する導体配線間で半田ブ
リッジ(短絡)が発生することを防止できる。また、請
求項11記載の発明によれば、コンタクト部の配設位置
を補強する第1の補強部と、ソケット側コネクタの配設
位置を補強する第2の補強部とにより補強部材を構成
し、第2の補強部を第1の補強部に対して変位可能な構
成としたことにより、ソケット側コネクタを回路基板側
コネクタに対し着脱する際に要する力を軽減させること
ができる。
【0037】ソケット側コネクタは多数(仮に、この個
数をnとする)のコンタクトを有しており、このコンタ
クトが回路基板側コネクタのコンタクトと嵌合すること
により、ソケット側コネクタと回路基板側コネクタは電
気的に接続される構成となっている。この接続の際、一
対のコンタクトの嵌合部には嵌合力(この嵌合力をFと
する)が発生し、よってソケット側コネクタを回路基板
側コネクタに装着脱する際にはF×nの力が必要とな
る。また、コンタクトフィルムに配設されているソケッ
ト側コネクタの数をNとすると、半導体装置用ソケット
を回路基板に対し着脱するのに要する力はF×n×Nの
非常に大きな力が必要となり、着脱操作が面倒となる。
【0038】しかるに、第2の補強部を第1の補強部に
対して変位可能な構成としたことにより、個々のソケッ
ト側コネクタ毎に回路基板側コネクタに対しソケット側
コネクタを着脱することが可能となり、その着脱に要す
る力はF×nとなる。これにより、ソケット側コネクタ
を回路基板側コネクタに対し着脱する際に要する力を軽
減でき、着脱時における操作性を向上させることができ
る。
【0039】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図4乃至図8は、本発明の第1
実施例である半導体装置用ソケット(以下、単にソケッ
トという)の取付構造を説明するための図である。図4
(A)は第1実施例に係る取付構造の全体構造を示し、
図4(B)は本実施例で用いるソケット30Aを示して
いる。本実施例では、図4(A)に示すように、ソケッ
ト30Aを試験用回路基板33に取り付けるのに、ソケ
ット側コネクタ34と回路基板側コネクタ35を用いた
ことを特徴としている。先ず、本実施例で用いるソケッ
ト30Aについて、図4(B),図5乃至図7を用いて
説明する。
【0040】本実施例で用いるソケット30Aは、BG
Aタイプの半導体装置1(外部接続端子としてバンプ2
を有する)を装着しうる構成とれさたものであり、大略
するとソケット本体31,蓋体32,コンタクトフィル
ム38A,補強板41A,及びソケット側コネクタ34
等を有した構成とされている。ソケット本体31は、そ
の内部にコンタクトフィルム38Aが配設された補強板
41Aが取り付けられている。本実施例では、補強板4
1Aはソケット本体31に接着等により固定されている
が、後に図9を用いて説明するように、補強板41Bを
ソケット本体31に対し着脱可能な構成とすることもで
きる。
【0041】蓋体32はソケット本体31に対し開閉蓋
自在に取り付けられている。そして、半導体装置1をソ
ケット本体31に装着後、この蓋体32を閉蓋すること
により、蓋体32に設けられている押さえ部36は半導
体装置1をコンタクトフィルム38Aに形成されている
コンタクト部39に向け押圧する。これにより、半導体
装置1に設けられているバンプ2は、コンタクト部39
と電気的に接続された状態となる。尚、37はラッチで
あり、蓋体32が閉蓋された状態でソケット本体31と
係合することにより、半導体装置1への試験中に蓋体3
2が開いてしまうのを防止する。
【0042】図5は、コンタクトフィルム38Aを拡大
して示す図である。また、図5では、コンタクトフィル
ム38Aの背面側、即ち半導体装置1が装着されれる面
と反対側の面を示している。コンタクトフィルム38A
は、ポリイミドフィルム等のベースフィルム44に拡張
導体配線40が形成された構成とされている(図4
(A)参照)。この拡張導体配線40の内側端部で半導
体装置1のバンプ2と接触する部位には、ベースフィル
ム44を貫通して上方に突出したコンタクト部39が形
成されている。また、拡張導体配線40の外側端部には
後述するソケット側コネクタ34Aと接続する接続部4
8が形成されている。即ち、コンタクト部39は、拡張
導体配線44により接続部48にファンアウトされた構
成となっている。
【0043】このコンタクトフィルム38Aは、拡張導
体配線40及びコンタクト部39を微細に形成すること
ができるため、微細化された半導体装置1に対しても対
応することができる。また、コンタクトフィルム38A
に形成された接続部48には、ソケット側コネクタ34
Aが配設される。このソケット側コネクタ34Aは、後
述するようにコンタクト部39(コンタクトフィルム3
8A)を試験用回路基板33に電気的に接続する機能を
奏するものである。
【0044】本実施例では、このソケット側コネクタ3
4Aとして基板用コネクタを用いてる。この基板コネク
タは、例えば電子機器等において一対のプリント配線基
板同士を電気的に接続すると共に、一対のプリント配線
基板を機械的に保持させる機能を奏するものである。こ
の基板コネクタは電子機器等において広く用いられてい
るものであり、そのコストも低コストである。よってソ
ケット側コネクタ34Aとして基板用コネクタを用いて
も、ソケット30Aのコストが上昇してしまうようなこ
とはない。また、電子機器に対する近年の低背化の要求
に伴い、基板コネクタも低背化が図られている。よっ
て、ソケット側コネクタ34Aとして基板用コネクタを
用いることにより、ソケット側コネクタ34Aの低背化
を図ることができる。
【0045】上記構成とされたコンタクトフィルム38
Aは、図6及び図7に示されるように、例えば接着材を
用いて補強板41Aに固定される。この補強板41は硬
質樹脂により形成された平板状部材であり、その中央位
置には半導体装置1が装着される開口部42が形成され
ている。この開口部42は、コンタクトフィルム38A
が装着された際、コンタクト部39と対向するよう構成
されている。従って、コンタクト部39は開口部42か
ら外部に露出した状態となり、開口部42に半導体装置
1が装着されることにより、半導体装置1のバンプ2は
コンタクト部39と電気的に接続する。
【0046】また、開口部42の内周側面は傾斜面(テ
ーパ面)が形成されており、この傾斜面は半導体装置1
の装着時において、半導体装置1(バンプ2)とコンタ
クト部39とを位置決めする位置決めガイド43(以
下、パッケージガイドという)として機能する。よっ
て、半導体装置1をコンタクトフィルム38Aと接続す
る場合、パッケージガイド43に案内されて半導体装置
1を開口42内に装着するだけで、バンプ2とコンタク
ト部39との位置決めを行なうことができ、半導体装置
1の装着処理を簡単かつ確実に行なうことができる。
【0047】上記構成とされた補強板41Aの背面側
(試験用回路基板33と対向する側)にコンタクトフィ
ルム38Aは取り付けられるが、前記したように補強板
41Aは硬質樹脂により形成されているため、補強板4
1Aはコンタクトフィルム38Aを補強する補強材とし
て機能する。よって、可撓性を有するコンタクトフィル
ム38Aであっても半導体装置1の接続時に曲がりや歪
みが発生するようなことはなく、半導体装置1を確実に
コンタクト部39に接続することができる。尚、上記の
ように半導体装置1は開口部42を介してコンタクト部
39と接続するため、補強板41Aを設けても半導体装
置1の装着性が損なわれることはない。
【0048】コンタクトフィルム38Aが配設された補
強板41Aはソケット本体31に固定され、これにより
図4に示すソケット30Aが完成する。同図に示すよう
に、本実施例に用いるソケット30Aは、図1乃至図3
に示した従来のソケット10A〜10Cのように、高背
部品であるソケット本体11内にコンタクト13,板バ
ネコンタクト22,スプリングプローブ24を具備して
いない。
【0049】また、コンタクトフィルム38Aと試験用
回路基板33との電気的接続には、前記したように低背
化されたソケット側コネクタ34A(基板用コネクタ)
を用いている。よって、ソケット30Aの大きさ(特に
高さ)は、従来のソケット10A〜10Cに比べて非常
に小さくなっている。一方、試験用回路基板33は、プ
リント配線基板或いはセラミック配線基板であり、従来
から用いられるものと基本的には同一のものである。し
かるに、前記したソケット30Aの配設位置で、ソケッ
ト側コネクタ34Aと相対する位置には、回路基板側コ
ネクタ35が配設されている。この回路基板側コネクタ
35は、前記したソケット側コネクタ34Aと同様に基
板用コネクタを用いており、低背化が図られている。
【0050】また、回路基板側コネクタ35は前記した
ソケット側コネクタ34Aと対をなしており、このソケ
ット側コネクタ34Aと回路基板側コネクタ35とは雄
雌のコネクタ関係にある。具体的には、本実施例におい
てはソケット側コネクタ34Aを雌コネクタとし、回路
基板側コネクタ35を雄コネクタとしている。しかる
に、各コネクタの雄雌関係は、この逆の構成であっても
構わない。
【0051】上記構成とさたれ試験用回路基板33にソ
ケット30Aを取り付けるには、図4(A)に示すよう
に、ソケット側コネクタ34Aを回路基板側コネクタ3
5と位置決めし、ソケット側コネクタ34Aを回路基板
側コネクタ35に嵌入する。図8は、ソケット側コネク
タ34Aと回路基板側コネクタ35とが嵌着した状態を
示している。このように、ソケット側コネクタ34Aと
回路基板側コネクタ35とが嵌着することにより、コン
タクトフィルム38Aはソケット側コネクタ34A及び
回路基板側コネクタ35を介して試験用回路基板33と
電気的に接続された構成となる。
【0052】ところで、先に図2及び図3に示した従来
のソケット10B,10Cでは、コンタクトフィルム1
8と試験用回路基板25を接続するのに、板バネコンタ
クト22,スプリングプローブ24を接続部27に向け
押圧する必要があった。このため、板バネコンタクト2
2,スプリングプローブ24に弾性変形を行いうる部位
を設ける必要が生じ、よってある程度の長さ(高さ)を
必要としていた。
【0053】これに対し本実施例では、ソケット側コネ
クタ34Aと回路基板側コネクタ35とを接続すること
によりコンタクトフィルム38Aと試験用回路基板33
とを接続する構成とされている。各コネクタ34A,3
5は嵌合することより接続されるため、従来の板バネコ
ンタクト22或いはスプリングプローブ24のように弾
性変形させる必要はなく、よって各コネクタ34A,3
5の高さは小さい。
【0054】よって、電気的接続手段としてコネクタ3
4A,35を用いることにより、コンタクト部39から
試験用回路基板33へ接続するまでの間の電気的な配線
距離を短くすることができる。これにより、接続状態に
おけるソケット30Aと試験用回路基板33Aと間の電
気特性の向上を図ることができ、特に高周波試験に対し
ても十分に対応することが可能となる。
【0055】また、上記のようにソケット側コネクタ3
4Aと回路基板側コネクタ35は雄雌のコネクタ構造を
有しているため、各コネクタ34A,35同士の自己保
持によりソケット30Aは試験用回路基板33に取り付
けられる(固定される)。よって、ソケット30Aと試
験用回路基板33との間における電気的接続と機械的な
固定を一括的に行なうことができ、取付構造のシンプル
化及び小型化を図ることができる。
【0056】また、従来ではソケット10A〜10Cを
試験用回路基板25に固定する際に、各コンタクト1
2,22及びスプリングプローブ24の下端部を試験用
回路基板25にはんだ付けする必要があったが、本実施
例の取付構造によれば、このはんだ付け作業も不要とな
る。このため、ソケット30Aを試験用回路基板33に
取り付ける取付構造の簡単化を図ることができ、取り付
け作業の簡単化及びコストの低減を図ることができる。
【0057】更に、ソケット30Aが経時的に劣化した
り、故障したような場合であっても、コネクタ34A,
35を用いた取付構造では容易にソケット30Aを試験
用回路基板33から取り外すことができる。よって、本
実施例の取付構造によれば、メンテナンス性の向上を図
るとともできる。続いて、本発明の第1実施例の変形例
について説明する。
【0058】図9は、第1実施例の変形例である取付構
造に用いるソケット30Bを示している。尚、図9にお
いて、先に図4乃至図8を用いて説明した第1実施例に
係る取付構造で示した構成と同一構成についは同一符号
を付してその説明を省略する。また、本変形例の説明の
後、図10乃至図16を用いて説明する第2乃至第4実
施例についても同様とする。
【0059】前記した第1実施例に係る接続構造に用い
たソケット30Aでは、補強板41Aをソケット本体3
1に接着することにより固定した構成とした。これに対
し、本変形例で用いているソケット30Bは、ソケット
本体31に対し補強板41Bを取外し可能に固定する固
定機構を設けたことを特徴としている。本変形例では、
この固定機構として固定用ネジ47を用いてる。これに
より、固定用ネジ47を締結することにより補強板41
Bをソケット本体31に固定することができ、また固定
用ネジ47を外すことにより補強板41Bをソケット本
体31から取り外すことが可能となる。
【0060】これにより、例えぱ経時的にコンタクトフ
ィルム38Aが劣化しても、容易に交換が可能となる。
また、ソケット30B全体を交換する必要はなく、単に
コンタクトフィルム38Aが配設された補強板41Bの
みを交換すれば良いため、メンテナンス処理の容易化及
びメンテナンスコストの低減を図ることができる。ま
た、補強板41Bと共にコンタクトフィルム38Aを自
由に交換可能となるため、品種取り換えが容易となる。
例えば、半導体装置1の端子数、端子ピッチ、パッケー
ジ形態が違うものに対しても、これに対応した複数のコ
ンタクトフィルム38Aを用意しておき、これを適宜交
換することにより、同一のソケット30Bで複数種の半
導体装置に対応することができる。
【0061】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図10乃至図12は、本発明の第2実施例である
接続構造を説明するための図である。前記した第1実施
例では、コンタクトフィルム38Aに配設するソケット
側コネクタ34Aとして基板用コネクタを用いた構成と
した。これに対し本実施例では、補強板41Cのソケッ
ト側コネクタ34Bの形成位置に凸部45を形成すると
共に、コンタクトフィルム38Bをこの凸部45に沿っ
て貼り合わせることによりソケット側コネクタ34Bを
形成したことを特徴としている。
【0062】凸部45は硬質樹脂よりなる補強板41C
の形成時に一括的に形成されるものであり、よって凸部
45を設けることにより徒に補強板41Cの製造工程が
複雑化したり、製造コストが上昇するようなことはな
い。また、前記したようにコンタクトフィルム38Bは
ポリイミド等の樹脂よりなるベースフィルム44に拡張
導体配線40を形成した構成であるため、可撓性を有し
ている。よって、コンタクトフィルム38Bをこの凸部
45に沿って容易に貼り合わせることができる。
【0063】具体的には、図11に示すように、予めコ
ンタクトフィルム38Bに、凸部45に沿って折り曲げ
た折曲げ部46を形成しておき、これを図12に示すよ
うに、補強板41Cの背面側に形成された凸部45と位
置合わせし、接着剤等を用いて固定する。この際、コン
タクトフィルム38Bに形成されている接続部48が、
凸部45の上面に位置するよう構成する。
【0064】上記のように、本実施例では補強板41C
に形成された凸部45に沿ってコンタクトフィルム38
Bを貼り合わせることによりソケット側コネクタ34B
を形成したことにより、コンタクトフィルム38B自体
がソケット側コネクタ34Bの一部を構成することとな
る。このため、第1実施例のように別個にコネクタ(基
板用コネクタ)を設ける必要はなくなり、半導体装置用
ソケット30Cの更なる低コスト化を図ることができ
る。
【0065】続いて、本発明の第3実施例について説明
する。図13は、本発明の第3実施例である接続構造を
説明するための図である。本実施例では、1枚の試験用
回路基板33に複数のソケット30A(ソケット30
B,30Cを適用することも可能)を装着した構成を示
している。このため、試験用回路基板33上で、複数の
ソケット30Aが装着される複数位置には、それぞれソ
ケット側コネクタ34Aと対応するよう回路基板側コネ
クタ35が配設されている。
【0066】本実施例のように、試験用回路基板33に
対し複数の半導体装置用ソケット30Aを装着しうる構
成としたことにより、一括的に複数の半導体装置1に対
して試験を行なうことが可能となり、試験効率の向上を
図ることができる。この結果、バーンインボード等の実
装数を増やしたい試験用回路基板33が容易に供給可能
となる。この接続構造は、例えば同測試験や、バーンイ
ン、及び環境試験等の同時に複数の半導体装置1に負荷
を掛ける試験等において用いた場合に利益が大きい。
【0067】続いて、本発明の第4実施例について説明
する。図14乃至図16は、本発明の第4実施例である
接続構造を説明するための図である。本実施例では、図
16に示すように、試験用回路基板33上に配設された
ソケット30Dに複数(本実施例では、36個)の開口
部42が形成されており、各開口部42にコンタクト部
39が配設されるよう構成されている。即ち、一つのソ
ケット30Dで複数(36個)の半導体装置1に対し一
括的に試験を行いうる構成とされている。
【0068】尚、図中50はカバーであり、各開口部4
2に半導体装置1が装着された後に開口部42に嵌着さ
れ、半導体装置1をコンタクト部39に向け押圧する機
能を奏するものである。ソケット30Dは、図14に示
すように、ソケット本体49とコンタクトフィルム30
Cとにより構成されている。ソケット本体49は、先に
説明した各実施例における装置本体31と補強板41
A,41Bを兼ねる機能を有したものであり、前記した
ように複数の開口部42が形成されている。また、各開
口部42には、半導体装置1の装着を案内するパッケー
ジガイド43が形成されている。
【0069】また、図15は、本実施例で用いるコンタ
クトフィルム30Cの一部を拡大して示している。同図
に示されるように、コンタクトフィルム30C上には複
数のコンタクト部39が設けられ、またこの複数のコン
タクト部39に対応するよう拡張導体配線70,及び複
数のソケット側コネクタ34A(本実施例では基板用コ
ネクタを用いてるが、図10乃至図12で示した第2実
施例で用いたソケット側コネクタ34Bを用いることも
可能)が配設されている。
【0070】本実施例の接続構造によれば、ソケット3
0Dに配設されるコンタクトフィルム30Cに複数のコ
ンタクト部39とこれに対応した複数のソケット側コネ
クタ34Aが設けられているため、一つのソケット30
Dに複数の半導体装置1を装着し、一括的に試験を行な
うことが可能となるため、試験効率の向上を図ることが
できる。また、図13を用いて説明した構造に比べ、一
つのソケット本体49に複数の半導体装置1を装着でき
るため、ソケット30及び試験用回路基板33の小型化
を図ることができる。
【0071】続いて、本発明の第5実施例について説明
する。図17乃至図19は、本発明の第5実施例である
接続構造を説明するための図である。本実施例では、コ
ンタクトフィルム38Dに穴51Aを形成したことを特
徴とするものである。本実施例では、穴51Aは長孔と
されており、ソケット側コネクタ34Aに沿って略平行
に延在するよう形成されている。また、穴51Aの形成
位置は、ソケット側コネクタ34Aの配設位置に対し、
コンタクト部39の配設位置側に配設されている。
【0072】また、前記のようにコンタクトフィルム3
8Dには、コンタクト部39と各ソケット側コネクタ3
4Aを接続する複数の拡張導体配線40が形成されてい
る。従って、穴51Aは拡張導体配線40の配設経路上
に位置することになる。しかしながら、図18に示すよ
うに、拡張導体配線40は穴51Aの上部を横架するよ
う形成されている。よって、コンタクトフィルム38D
に穴51Aを形成しても、拡張導体配線40を配設する
際の自由度が低下するようなことはない。また、穴51
Aはコンタクトフィルム38Dの成形時に一括的に形成
されるため、穴51Aを設けることによりコンタクトフ
ィルム38Dの形成工程が複雑になるようなこともな
い。
【0073】上記のようにコンタクトフィルム38Dに
穴51Aを形成することにより、半導体装置1をコンタ
クト部39に精度よく確実に接続させることが可能とな
る。以下、この理由について説明する。前記したよう
に、コンタクトフィルム38Dを補強板41Aに配設す
ることにより、可撓性を有するコンタクトフィルム38
Aであっても半導体装置1の接続時に曲がりや歪みが発
生することを防止でき、半導体装置1を確実にコンタク
ト部39に接続することができる。
【0074】しかしながら、これはソケット側コネクタ
34A及び回路基板側コネクタ35が設計位置に高精度
に配設された場合であり、実際は許容誤差範囲内の位置
ずれが必然的に発生する。各コネクタ34A,35のコ
ンタクトピンのピッチが比較的広い場合はこれでも問題
は生じないが、半導体装置1が高密度化し、これに伴い
バンプ2及びコンタクト部39の配設ピッチが狭ピッチ
化すると、上記位置ずれはバンプ2とコンタクト部39
との接続に影響を及ぼす。
【0075】即ち、各コネクタ34A,35に位置ずれ
が存在すると、各コネクタ34A,35の着脱操作時に
コンタクトフィルム38Dに若干の変位が発生する。こ
の変位は、コンタクトフィルム38Dの縒れや捩れとし
て発生する。この縒れや捩れがコンタクト部39に発生
すると、半導体装置1のバンプ2とコンタクト部39と
の間にずれが発生し、半導体装置1と半導体装置用ソケ
ット(具体的には、コンタクト部39)との間に接触不
良が発生するおそれがある。
【0076】しかるに、本実施例のようにコンタクトフ
ィルム38Dに穴51Aを形成することにより、コネク
タ着脱時にコンタクトフィルム38Dに発生する変位を
穴51Aが変形することにより吸収させることが可能と
なる。即ち、穴51Aは、コンタクトフィルム38Dに
発生する変位を吸収する変位吸収部として機能する。前
記説明から明らかなように、コネクタ着脱時にコンタク
トフィルム38Dに発生する変位は、主にソケット側コ
ネクタ34Aの配設位置で発生する。また、コンタクト
フィルム38Dにおいて、最も縒れや捩れが発生して欲
しくない位置はコンタクト部39の配設位置である。
【0077】このため本実施例では、穴51Aを長孔と
すると共にソケット側コネクタ34Aに沿って略平行に
延在するよう形成し、かつ、穴51Aの形成位置をソケ
ット側コネクタ34Aの配設位置に対しコンタクト部3
9の配設位置側に選定している。これにより、コンタク
ト部39に縒れや捩れが発生することを防止でき、半導
体装置2をコンタクト部39に精度よく確実に接続させ
ることが可能となる。
【0078】図20及び図21は、上記した第5実施例
の変形例を示している。図20に示す変形例は、第5実
施例と同様にコンタクトフィルム38Dに穴51Aを形
成すると共に、更に隣接する一対のソケット側コネクタ
34Aの間位置にL字形状を有した穴51Bを形成した
ことを特徴とするものである。この構成とすることによ
り、コネクタ着脱時にコンタクトフィルム38Dに発生
する変位を更に確実に吸収することが可能となる。
【0079】また、図21に示す変形例は、コンタクト
フィルム38Dに断片的(間欠的)に穴51Cを形成し
たことを特徴とするものである。コンタクトフィルム3
8Dに形成する穴は、変位を確実に吸収する面からは大
きく形成した方が望ましい。しかるに、コンタクトフィ
ルム38Dに大きな穴を形成することは、コンタクトフ
ィルム38Dの強度低下につながり、却って変位が発生
しやすくなることも考えれる。これに対し、本変形例の
ようにコンタクトフィルム38Dに穴51Cを断片的
(間欠的)に形成することにより、コンタクトフィルム
38Dの強度低下を防ぎつつ、かつ、コンタクトフィル
ム38Dに発生する変位を吸収させることが可能とな
る。
【0080】続いて、本発明の第6乃至第8実施例につ
いて説明する。図22乃至図24は、本発明の第6乃至
第8実施例である接続構造を説明するための図である。
図22に示す第6実施例では、変位吸収部としてコンタ
クトフィルム38Eに肉薄部52を形成したことを特徴
とするものである。この肉薄部52は、例えばコンタク
トフィルム38Eをケミカルエッチングすることによ
り、機械的研削処理を行なうことにより、またレーザ加
工すること等により形成することができる。このよう
に、コンタクトフィルム38Eの肉薄部52が形成され
た部位は、他の部位に比べて可撓し易くなっており、よ
ってコンタクトフィルム38Eに変位が発生した際、こ
れを吸収することができる。よって、本実施例の構成に
よっても、半導体装置2をコンタクト部39に精度よく
確実に接続させることが可能となる。
【0081】一方、図23に示す第7実施例では、変位
吸収部としてコンタクトフィルム38Fに蛇腹部53を
形成したことを特徴とするものである。また、図24に
示す第8実施例では、変位吸収部としてコンタクトフィ
ルム38Gに重ね合わせ部54を形成したことを特徴と
するものである。この蛇腹部53及び重ね合わせ部54
は、コンタクトフィルム38F,38Gの成形時に一括
的に形成することが可能である。よって、蛇腹部53,
重ね合わせ部54を設けることにより、コンタクトフィ
ルム38F,38Gの形成工程が複雑になるようなこと
はない。
【0082】また、蛇腹部53及び重ね合わせ部54
は、その形状が変形することによりコンタクトフィルム
38Eに発生する変位を吸収することができる。よっ
て、第7及び第8実施例の構成によっても、半導体装置
2をコンタクト部39に精度よく確実に接続させること
が可能となる。続いて、本発明の第9実施例について説
明する。
【0083】図25乃至図26は、本発明の第9実施例
である接続構造を説明するための図である。図25は本
実施例で用いるコンタクトフィルム38Hを示してお
り、また図26は接続部48の近傍を拡大して示す図で
ある。本実施例では、コンタクトフィルム38Hに設け
られているコネクタ実装領域に半田絶縁剤55を設けた
ことを特徴とするものである。コネクタ実装領域とは、
コンタクトフィルム38H上でソケット側コネクタ34
Aが実装される部位であり、図中梨地で示す領域であ
る。
【0084】このコネクタ実装領域は、図26に拡大し
て示すように、拡張導体配線40が高密度に配設される
領域であり、またソケット側コネクタ34Aの接続電極
56が半田付けされる接続部48が形成された領域であ
る。よって、接続部48の形成位置(例えば、図26に
矢印Aで示す位置)においては、接続部48と拡張導体
配線40は近接して形成されている。
【0085】この構成では、半田絶縁剤55を設けてい
ないと、ソケット側コネクタ34Aをコンタクトフィル
ム38Hに半田付け実装する際、半田が隣接する接続部
48と拡張導体配線40との間、及び隣接する拡張導体
配線40間で半田ブリッジを形成し短絡してしまうおそ
れがある。しかしながら、本実施例ではコネクタ実装領
域に半田絶縁剤55が設けられている。この半田絶縁剤
55は、半田との親和性が極めて小さい材料が選定され
ている。また、半田絶縁剤55は、ソケット側コネクタ
34Aの半田付け位置である接続部48を露出させた状
態で配設されている。
【0086】これにより、隣接する接続部48の間に半
田絶縁剤55が存在し、拡張導体配線40は半田絶縁剤
55で被覆された構成となるため、接続部48と拡張導
体配線40との間、及び隣接する拡張導体配線40間で
半田ブリッジ(短絡)が発生することを防止でき、信頼
性の向上を図ることができる。尚、本実施例では導体配
線40の上部を半田絶縁剤55で被覆した構成とした
が、導体配線40を半田絶縁剤55から露出させた構成
であっても、半田絶縁剤55を全く設けない構成に比べ
て効果を得ることができる。
【0087】続いて、本発明の第10実施例について説
明する。図27乃至図29は、本発明の第10実施例で
ある接続構造を説明するための図である。図27は本実
施例で用いるコンタクトフィルム38Iを補強板41D
に配設する状態を示す図であり、図28は本実施例で用
いる補強板41Dを示す図であり、また図29は本実施
例の取付構造の側面図である。
【0088】前記した各実施例では、補強板41A〜4
1Cは一枚板の構造とされていた。これに対して本実施
例は、補強板41Dを第1の補強部41D-1と第2の補
強部41D-2に分離したことを特徴とするものである。
第1の補強部41D-1は、コンタクト部39の配設位置
を補強するものであり、その中央位置にはパッケージガ
イド43を有した開口部42が形成されている。また、
第2の補強部41D-2は、ソケット側コネクタ34Aの
配設位置を補強するものである。本実施例では、4個の
ソケット側コネクタ34Aが配設されている。このた
め、第2の補強部41D-2は、ソケット側コネクタ34
Aの配設個数に対応して4個設けられている。
【0089】本実施例では各図に示されるように、第2
の補強部41D-2は第1の補強部41D-1に対して完全
に分離された構成とされている。しかしながら、第1及
び第2の補強部41D-1,41D-2はコンタクトフィル
ム38Iに接着されているため、このコンタクトフィル
ム38Iを介して第1及び第2の補強部41D-1,41
D-2は接続された構成となっている。よって本実施例の
構成では、第2の補強部41D-2は第1の補強部41D
-1に対して図29に矢印Z方向で示す方向に変位可能な
構成となっている。
【0090】また、本実施例で用いているコンタクトフ
ィルム38Iは、平面視した状態が略十字形状となって
いる。即ち、コンタクトフィルム38Iには四方向に延
出する延出部38I-1が形成されており、この各延出部
38I-1にソケット側コネクタ34Aが配設されてい
る。更に、先に第5実施例で説明した穴51Aも形成さ
れている。これにより、第2の補強部41D-2は、第1
の補強部41D-1に対してよりZ方向に変位し易い構成
となっている。
【0091】本実施例のように、補強板41Dを互いに
分離された第1の補強部41D-1と第2の補強部41D
-2とにより構成し、かつソケット側コネクタ34Aが配
設された第2の補強部41D-2を第1の補強部41D-1
に対し変位可能な構成としたことにより、ソケット側コ
ネクタ34Aを回路基板側コネクタ35に対し着脱する
際に要する力を軽減させることができる。以下、この理
由について説明する。
【0092】前記したように、ソケット側コネクタ34
Aは多数(例えば、n個)のコンタクトを内設してお
り、このコンタクトが回路基板側コネクタ35のコンタ
クトと嵌合することにより、各コネクタ34A,35は
接続される。この接続の際、一対のコンタクトの嵌合部
には嵌合力Fが発生し、よってソケット側コネクタ34
Aを回路基板側コネクタ35に装着脱する際にはF×n
の力が必要となる。また、本実施例では4個のソケット
側コネクタ34Aがコンタクトフィルム38Iに配設さ
れているため、半導体装置用ソケットを試験用回路基板
33に着脱するのに4×F×nの非常に大きな力が必要
となる。
【0093】よって、補強板が1枚板である場合には、
4個の各コネクタ34A,35の着脱を一括的に行なう
必要が生じ、この着脱に必要となる力は上記のように4
×F×nと非常に大きな力であるため、嵌合力Fの大き
さやコンタクト数nによっては、各コネクタ34A,3
5の着脱ができなくなるおそれがある。しかしながら、
上記のように本実施例では、各第2の補強部41D-2が
第1の補強部41D-1に対してZ方向に変位可能な構成
となっているため、個々のソケット側コネクタ34A毎
に回路基板側コネクタ35に対する着脱を行なうことが
可能となる。
【0094】これにより、回路基板側コネクタ35に対
してソケット側コネクタ34Aを着脱するのに要する力
はF×nとなり、4個のソケット側コネクタ34Aを一
括的に装着脱する時に要する力の1/4となる。よっ
て、本実施例の構成によればソケット側コネクタ34A
を回路基板側コネクタ35に対し着脱する際に要する力
を軽減でき、着脱時における操作性を向上させることが
可能となる。
【0095】尚、上記した実施例では、補強板41Dを
構成する第2の補強部41D-2が第1の補強部41D-1
に対して完全に分離された構成を示した。しかるに、上
記した説明から明らかなように、第2の補強部41D-2
が第1の補強部41D-1に対して変位可能な構成であれ
ば、第1の補強部41D-1と第2の補強部41D-2が連
続している構成としてもよい。更に、第1の補強部41
D-1と第2の補強部41D-2とが完全に分離していて
も、各補強部41D-1,41D-2とを変位可能に接続さ
せる接続機構を設け、上記した変位時にコンタクトフィ
ルム38Iに過剰な応力が印加されないよう構成しても
よい。
【0096】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、コンタクト部から回路基板までの距離を短
くできるため、電気特性(特に、高周波特性)の向上を
図ることができる。よって、半導体装置用ソケットを高
周波試験に適用することが可能となる。
【0097】また、ソケット側コネクタと回路基板側コ
ネクタは雄雌のコネクタ構造を有しており、各コネクタ
同士の自己保持により半導体装置用ソケットは回路基板
に取り付けられる構成であるため、半導体装置用ソケッ
トと回路基板との間における電気的接続と機械的な固定
を一括的に行なうことができ、取付構造の簡単化及び小
型化を図ることができる。
【0098】また、請求項2記載の発明によれば、補強
部材を設けることにより、半導体装置の接続時にコンタ
クトフィルムに曲がりや歪みが発生することを防止で
き、半導体装置を確実にコンタクト部に接続することが
できる。また、請求項3記載の発明によれば、補強部材
に設けられた開口部は、半導体装置とコンタクト部とを
位置決めする位置決めガイドとなるよう構成したことに
より、半導体装置を簡単かつ確実にコンタクト部と接続
することができる。
【0099】また、請求項4記載の発明によれば、コン
タクトフィルム自体がソケット側コネクタの一部を構成
するため、別個にコネクタを設ける必要はなくなり、半
導体装置用ソケットの低コスト化を図ることができる。
また、請求項5記載の発明によれば、ソケット本体に対
し補強部材を取外し可能に固定する固定機構を設けたこ
とにより、例え経時的にコンタクトフィルムが劣化して
も容易に交換が可能となる。また、半導体装置用ソケッ
ト全体を交換する必要がなくなり、単にコンタクトフィ
ルムが配設された補強部材のみを交換すれば良いため、
メンテナンス処理の容易化及びメンテナンスコストの低
減を図ることができる。
【0100】また、請求項6記載の発明によれば、従来
必要とされたはんだ付け作業が不要となり、また別個に
固定部材を設ける必要もなくなるため、半導体装置用ソ
ケットを回路基板に取り付ける取付構造の簡単化を図る
ことができ、取り付け作業の簡単化及びコストの低減を
図ることができる。また、請求項7記載の発明によれ
ば、一つの半導体装置用ソケットに複数の半導体装置を
装着し、一括的に試験を行なうことが可能となるため、
試験効率の向上を図ることができる。
【0101】また、請求項8及び請求項9記載の発明に
よれば、コンタクトフィルムに変位吸収部を形成するこ
とにより、各コネクタの着脱によりコンタクトフィルム
に発生する変位は変位吸収部で吸収されるため、コンタ
クト部に縒れや捩れが発生することを防止でき、半導体
装置をコンタクト部に精度よく確実に接続させることが
可能となる。
【0102】また、請求項10記載の発明によれば、ソ
ケット側コネクタをコンタクトフィルムに半田付けする
際、ソケット側コネクタの半田付け位置と導体配線の
間、及び隣接する導体配線間で半田ブリッジ(短絡)が
発生することを防止できる。また、請求項11記載の発
明によれば、第2の補強部を第1の補強部に対して変位
可能な構成としたことにより、個々のソケット側コネク
タ毎に回路基板側コネクタに対しソケット側コネクタを
着脱することが可能となり、ソケット側コネクタを回路
基板側コネクタに対し着脱する際に要する力を軽減で
き、着脱時における操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一例である半導体装置用ソケット(板バ
ネ方式)を示す図である。
【図2】従来の一例である半導体装置用ソケット(コン
タクトフィルム方式)を示す図である(その1)。
【図3】従来の一例である半導体装置用ソケット(コン
タクトフィルム方式)を示す図である(その2)。
【図4】本発明の第1実施例である取付構造を説明する
ための図であり、(A)は全体構造を示し、(B)は半
導体装置用ソケットを示している。
【図5】本発明の第1実施例に用いるコンタクトフィル
ムを説明するための図である。
【図6】コンタクトフィルムを補強板に取り付ける時の
状態を示す図である。
【図7】本発明の第1実施例に用いる補強板を説明する
ための図である。
【図8】本発明の第1実施例である取付構造により、ソ
ケットが試験用回路基板に取り付けられた状態を示す図
である。
【図9】本発明の第1実施例である取付構造の変形例を
説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施例である取付構造を説明す
るための図であり、(A)は全体構造を示し、(B)は
半導体装置用ソケットを示している。
【図11】本発明の第2実施例に用いるコンタクトフィ
ルムを説明するための図である。
【図12】コンタクトフィルムを補強板に取り付ける時
の状態を示す図である。
【図13】本発明の第3実施例である取付構造を説明す
るための図である。
【図14】本発明の第4実施例である取付構造に用いる
ソケットを説明するための図である。
【図15】本発明の第4実施例である取付構造に用いる
コンタクトフィルムを説明するための図である。
【図16】本発明の第4実施例である取付構造により、
ソケットが試験用回路基板に取り付けられた状態を示す
図である。
【図17】本発明の第4実施例である取付構造を説明す
るための図である。
【図18】本発明の第4実施例である取付構造に用いる
コンタクトフィルムの穴近傍を拡大して示す図である。
【図19】本発明の第4実施例である取付構造の側面図
である。
【図20】本発明の第4実施例である取付構造の第1変
形例を説明するための図である。
【図21】本発明の第4実施例である取付構造の第2変
形例を説明するための図である。
【図22】本発明の第6実施例である取付構造の側面図
である。
【図23】本発明の第7実施例である取付構造の側面図
である。
【図24】本発明の第8実施例である取付構造の側面図
である。
【図25】本発明の第9実施例である取付構造に用いる
コンタクトフィルムを示す図である。
【図26】本発明の第9実施例である取付構造に用いる
コンタクトフィルムの接続部近傍を拡大して示す図であ
る。
【図27】本発明の第10実施例である取付構造を説明
するための図である。
【図28】本発明の第10実施例である取付構造に用い
る補強板を示す図である。
【図29】本発明の第10実施例である取付構造の側面
図である。
【符号の説明】
1 半導体装置 2 バンプ 30A〜30D ソケット 31,49 ソケット本体 33 試験用回路基板 34A,34B ソケット側コネクタ 35 回路基板側コネクタ 38A〜38I コンタクトフィルム 39 コンタクト部 40 拡張導体配線 41A〜41D 補強板 41D-1 第1の補強部 41D-2 第2の補強部 42 開口部 43 パッケージガイド 45 凸部 46 折曲げ部 47 固定用ネジ 48 接続部 50 カバー 51A〜51C 穴 52 肉薄部 53 蛇腹部 54 重ね合わせ部 55 半田絶縁剤

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置が接続されるコンタクト部を
    有した導体配線が形成されたコンタクトフィルムをソケ
    ット本体内に配設してなる半導体装置用ソケットを回路
    基板に取り付ける半導体装置用ソケットの取付構造にお
    いて、 前記コンタクトフィルムに前記導体配線と接続したソケ
    ット側コネクタを設けると共に、前記回路基板に前記ソ
    ケット側コネクタと接続されるよう回路基板側コネクタ
    を設け、 かつ、前記ソケット側コネクタと前記回路基板側コネク
    タが、互いに雄雌の関係にあるよう構成したことを特徴
    とする半導体装置用ソケットの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置用ソケットの
    取付構造において、 前記半導体装置用ソケットに、前記コンタクトフィルム
    を補強すると共に前記コンタクト部と対向する位置に開
    口部が形成された補強部材を設けたことを特徴とする半
    導体装置用ソケットの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置用ソケットの
    取付構造において、 前記開口部が、前記半導体装置と前記コンタクト部との
    位置決めを行なう位置決めガイドとして機能するよう構
    成したことを特徴とする半導体装置用ソケットの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の半導体装置用ソ
    ケットの取付構造において、 前記補強部材の前記ソケット側コネクタの形成位置に凸
    部を形成すると共に、前記コンタクトフィルムを前記凸
    部に沿って貼り合わせることにより前記ソケット側コネ
    クタを形成したことを特徴とする半導体装置用ソケット
    の取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のいずれかに記載の半導
    体装置用ソケットの取付構造において、 前記ソケット本体に対し前記補強部材を取外し可能に固
    定する固定機構を設けたことを特徴とする半導体装置用
    ソケットの取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の半導
    体装置用ソケットの取付構造において、 前記ソケット側コネクタと前記回路基板側コネクタとを
    接続した際に発生するコネクタ間の接合力により、前記
    半導体装置用ソケットが前記回路基板に固定されるよう
    構成したことを特徴とする半導体装置用ソケットの取付
    構造。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の半導
    体装置用ソケットの取付構造において、 前記半導体装置用ソケットに配設される前記コンタクト
    フィルムに、複数の前記コンタクト部を設けると共に、
    該複数のコンタクト部に対応して複数の前記ソケット側
    コネクタを設けてなることを特徴とする半導体装置用ソ
    ケットの取付構造。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の半導
    体装置用ソケットの取付構造において、 前記コンタクトフィルムに、前記回路基板側コネクタに
    対し前記ソケット側コネクタが着脱される際発生する前
    記コンタクトフィルムの変位を吸収する変位吸収部を形
    成したことを特徴とする半導体装置用ソケットの取付構
    造。
  9. 【請求項9】 請求項9記載の半導体装置用ソケットの
    取付構造において、 前記変位吸収部は、前記コンタクトフィルムに形成され
    た穴部、蛇腹部、重ね合わせ部、及び肉薄部の内のいず
    れか一つであることを特徴とする半導体装置用ソケット
    の取付構造。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の半
    導体装置用ソケットの取付構造において、 前記コンタクトフィルムの少なくともコネクタ実装領域
    に、前記ソケット側コネクタの半田付け位置を露出させ
    た状態で半田絶縁剤を配設したことを特徴とする半導体
    装置用ソケットの取付構造。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至10のいずれかに記載の
    半導体装置用ソケットの取付構造において、 前記補強部材を、前記コンタクト部の配設位置を補強す
    る第1の補強部と、前記ソケット側コネクタ毎にその配
    設位置を補強する第2の補強部とにより構成し、 かつ、前記第2の補強部を前記第1の補強部に対して変
    位可能な構成としたことを特徴とする半導体装置用ソケ
    ットの取付構造。
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