JP2000241484A - 回路基板検査装置 - Google Patents

回路基板検査装置

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JP2000241484A
JP2000241484A JP11045952A JP4595299A JP2000241484A JP 2000241484 A JP2000241484 A JP 2000241484A JP 11045952 A JP11045952 A JP 11045952A JP 4595299 A JP4595299 A JP 4595299A JP 2000241484 A JP2000241484 A JP 2000241484A
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probe
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Kazuhiko Seki
和彦 関
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Hioki EE Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査対象回路基板および検査用プローブの損
傷を招くことなく検査可能な回路基板検査装置を提供す
る。 【解決手段】 検査対象の回路基板Pについて所定の電
気的検査を実行するための検査用プローブ18と、少な
くとも回路基板Pにおける検査部位を検査用プローブ1
8に対して接近または離隔させることにより所定の検査
位置に位置決めする位置決め機構14とを備えている回
路基板検査装置1において、位置決め機構14は、気体
を吐出することにより生じる負圧または正圧によって検
査部位を検査用プローブ18に対して接近または離隔可
能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査対象の回路基
板について所定の電気的検査を実行するための回路基板
検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の回路基板検査装置として、図6
に示す回路基板検査装置51が従来から知られている。
この回路基板検査装置51は、検査対象の回路基板Pの
良否を検査するための検査装置であって、回路基板Pに
形成された各導体パターンの導通検査などを実行可能に
構成され、フレームFに固定されると共に回路基板Pの
一端を挟持可能に構成された基板挟持機構52と、同図
に示す矢印A1,A2の向きで移動可能に配設されると
共に回路基板Pの他端を挟持可能に構成された基板挟持
機構53と、基板挟持機構53を移動させるための移動
機構54と、回路基板Pの表面Pa側に配設される検査
用ユニット55a,55bと、回路基板Pの裏面Pb側
に配設される検査用ユニット55c,55dとを備えて
いる。
【0003】基板挟持機構52は、フレームFに固定さ
れた載置台61と、L字形の金具を介して載置台61に
取り付けられたエアシリンダ62と、エアシリンダ62
におけるロッド62aの先端部に固定された平板63と
を備えている。基板挟持機構53は、フレームFに移動
可能に取り付けられた載置台65と、L字形の金具を介
して載置台65に取り付けられたエアシリンダ66と、
エアシリンダ66におけるロッド66aの先端部に固定
された平板67とを備えている。この場合、載置台6
1,65には、回路基板Pを載置するための鍔部61
a,65aがそれぞれ形成されている。したがって、鍔
部61a,65a間に回路基板Pを掛け渡した状態でエ
アシリンダ62,66を駆動することにより、鍔部61
aおよび平板63によって回路基板Pの一端が挟持さ
れ、鍔部65aおよび平板67によって回路基板Pの他
端が挟持される。移動機構54は、フレームFに固定さ
れたモータ71と、モータ71の回転に伴って載置台6
5を矢印A1,A2の向きで移動させるボールネジ72
とを備えている。
【0004】検査用ユニット55a〜55d(以下、区
別しないときには「検査用ユニット55」という)は、
ほぼ同一にそれぞれ構成されている。この場合、検査用
ユニット55は、図7(a),(b)に示すように、図
外のX−Y移動機構に取り付けるためのベース部81
と、ベース部81のレール81a,81bに上下動可能
に取り付けられた保持部17,82と、保持部17,8
2を上下動させる上下動機構84とを備えている。この
場合、上下動機構84は、ベース部81に取り付けられ
図外のモータによって回転させられるプーリ85と、ベ
ース部81に回転自在に取り付けられたプーリ86と、
プーリ85,86間に架け渡されたタイミングベルト8
7とで構成されている。また、保持部17は、金具88
aを介して上下動機構84のタイミングベルト87に連
結固定されており、その先端部には、検査信号を入出力
するための接触型のプローブ18が取り付けられてい
る。一方、保持部82は、金具88bを介してタイミン
グベルト87に連結固定されており、その先端部には、
回路基板Pの検査部位の裏面側に当接することにより、
回路基板Pを水平状態に維持すると共にプローブ18の
接触時における回路基板Pの撓みを防止する接触棒83
が取り付けられている。
【0005】この構成により、上下動機構84は、同図
(a)に示すように、保持部82を上動させると共に保
持部17を下動させることにより、例えば回路基板Pの
表面Paにプローブ18の先端を接触させ、同図(b)
に示すように、保持部17を上動させると共に保持部8
2を下動させることにより、回路基板Pの表面Paに接
触棒83の先端を接触させる。この場合、回路基板検査
装置51では、上下動機構84を駆動制御し、回路基板
Pへの接触時のプローブ18および接触棒83の移動速
度をほぼ0m/Sにすることにより、回路基板Pへの傷
つきおよびプローブ18の破損を防止している。
【0006】回路基板Pの電気的検査に際しては、エア
シリンダ62,66を駆動してロッド62a,66aを
伸張させた状態で鍔部61a,65a間に回路基板Pを
掛け渡す。次に、エアシリンダ62,66を駆動して平
板63,67を下動させることにより、図8に示すよう
に、鍔部61aと平板63とで、および鍔部65aと平
板67とで回路基板Pの両端部をそれぞれ挟持する。こ
の際には、回路基板Pは、同図の破線で示すように、自
重によって中央部が下側に撓んだ状態となる。この場
合、回路基板Pを撓ませたままで電気的検査を実行した
ときには、例えば回路基板Pの中央部に形成された導体
パターンの導通検査における保持部17の下動時に、プ
ローブ18の先端が回路基板Pの表面Paに確実に接触
しないおそれがある。したがって、電気的検査に先立
ち、移動機構54を駆動して同図に示す矢印A1の向き
で載置台65を移動させる。これにより、回路基板P
は、基板挟持機構52に挟持された側の端部を起点とし
て基板挟持機構53によって矢印A1の向きで引っ張ら
れることにより、同図の実線で示すように、自重による
撓みが矯正され、ほぼ平らな状態となる。
【0007】次に、例えば回路基板Pの表面Pa側に形
成された導体パターンについての導通検査の際には、ま
ず、検査用ユニット55c,55dを上動させることに
より、検査部位の裏面Pb側に接触棒83を当接させ
る。これと同時またはこの後、検査用ユニット55a,
55bを下動させることにより、検査対象導体パターン
の両端部にプローブ18,18をそれぞれ接触させる。
これにより、図9に示すように、プローブ18,18
と、接触棒83,83とが回路基板Pを挟んで互いに対
向した状態となる。
【0008】次に、両プローブ18,18間に検査信号
を導通させる。この際に、検査対象の導体パターンが断
線しているときには、両プローブ18,18間に検査信
号が導通しないため、その導体パターンの断線が検出さ
れる。したがって、両プローブ18,18間に検査信号
が導通したときには、その導体パターンが正常に導通し
ているものと判別する。また、他の導体パターンについ
て導通検査を実行する際には、プローブ18による検査
部位の裏面に接触棒83を当接した状態で、その検査部
位にプローブ18,18をそれぞれ接触させ、同様にし
て電気的検査を実行する。すべての導体パターンが正常
に導通していると判別したときに、その回路基板Pが良
品の回路基板Pであると判別して検査を終了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の回路
基板検査装置51には、以下の問題点がある。第1に、
従来の回路基板検査装置51には、撓んだ状態の回路基
板Pを引っ張って平らな状態に矯正しているため、基板
挟持機構52,53からの回路基板Pの脱落や、回路基
板Pに形成された導体パターンの断線を招くことがある
という問題点がある。
【0010】第2に、従来の回路基板検査装置51で
は、接触棒83を回路基板Pの所定位置に当接させてい
るため、基板挟持機構52,53による矯正状態であっ
ても、回路基板Pが依然として下側に反っているときに
は、接触棒83がある程度の移動速度で回路基板Pに当
接してしまう。このため、従来の回路基板検査装置51
には、接触棒83の回路基板Pへの当接に起因して、そ
の当接部位に接触棒83による大きな打痕が残るという
問題点がある。
【0011】第3に、従来の回路基板検査装置51に
は、プローブ18の接触に起因しての回路基板Pの損傷
や、プローブ18の破損を招くことがあるという問題点
がある。具体的には、回路基板Pは、例えば部品半田付
け時における加熱などによって、図8の一点鎖線で示す
ように上方に反った状態に変形させられることがある。
かかる場合、回路基板Pの表面Pa側の導体パターンに
対する電気的検査の際に、検査用ユニット55c,55
dの各接触棒83によっては回路基板Pを平らな状態に
矯正することができない。したがって、回路基板Pへの
接触時のプローブ18の移動速度を0m/Sに制御する
ことが困難となり、プローブ18は、ある程度の移動速
度で回路基板Pに押し付けられる。この結果、導体パタ
ーンにプローブ18の接触痕が形成され、最悪の場合に
は、プローブ18の破損を招くことになる。
【0012】第4に、従来の回路基板検査装置51に
は、基板挟持機構52,53の構造が複雑であると共
に、回路基板Pの表面Paおよび裏面Pbに、それぞれ
2つのX−Y移動機構を配設しなくてはならないため、
製造コストの上昇を招いているという問題点がある。
【0013】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、検査対象回路基板および検査用プローブの
損傷を招くことなく検査可能な回路基板検査装置を提供
することを主目的とする。また、製造コストの低減を図
ることが可能な回路基板検査装置を提供することを他の
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の回路基板検査装置は、検査対象の回路基板
について所定の電気的検査を実行するための検査用プロ
ーブと、少なくとも回路基板における検査部位を検査用
プローブに対して接近または離隔させることにより所定
の検査位置に位置決めする位置決め機構とを備えている
回路基板検査装置において、位置決め機構は、気体を吐
出することにより生じる負圧または正圧によって検査部
位を検査用プローブに対して接近または離隔可能に構成
されていることを特徴とする。なお、本発明における検
査用プローブには、回路基板に接触させられて検査信号
を入出力する接触型の検査用プローブや、回路基板の表
面に対して所定間隔離間させられて検査信号を検出する
非接触型の検査用プローブなどの各種の検査用プローブ
が含まれる。
【0015】この回路基板検査装置では、まず、位置決
め機構が、検査対象回路基板の検査部位近傍に気体を高
速に吐出することにより、回路基板の一面側と他面側と
の間に気圧差を生じさせる。この際には、検査部位は、
回路基板に働く負圧または正圧によって検査用プローブ
に対して接近または離間させられることにより、所定の
検査位置に位置決めされる。この場合、位置決め機構側
に反った回路基板は、正圧によって所定の検査位置に押
し離され、逆側に反った回路基板は、負圧によって所定
の検査位置に引き付けられる。次に、位置決めされた検
査部位に対して検査用プローブを使用して所定の電気的
検査を実行する。したがって、回路基板の撓みを非接触
方式で矯正できるため、回路基板に対する損傷を防止す
ることが可能となる。また、回路基板を所定の検査位置
に正しく位置決めすることができるため、例えば、接触
型の検査用プローブを使用する場合であっても、接触時
における検査用プローブの移動速度を確実にほぼ0m/
Sに制御できるため、検査用プローブの打痕を極限まで
小さくすることが可能となると共に、検査用プローブの
損傷を防止することが可能となる。
【0016】請求項2記載の回路基板検査装置は、請求
項1記載の回路基板検査装置において、位置決め機構を
検査部位の近傍に移動させる第1の移動機構を備えてい
ることを特徴とする。
【0017】この回路基板検査装置では、第1の移動機
構が、位置決め機構を検査部位の近傍に移動させ、その
後に、位置決め機構が、検査部位を所定の検査位置に位
置決めする。したがって、検査部位は、より正確に所定
の検査位置に位置決めされる。また、回路基板自体を位
置決め機構側に向けて移動させる場合と比較して、簡易
に構成することが可能となる。
【0018】請求項3記載の回路基板検査装置は、請求
項2記載の回路基板検査装置において、検査用プローブ
を検査部位に移動させる第2の移動機構を備え、両移動
機構は一体化されていることを特徴とする。
【0019】この回路基板検査装置では、第2の移動機
構が検査用プローブを検査部位に移動させ、第1の移動
機構が位置決め機構を検査部位に移動させる。この場
合、両移動機構が一体化されているため、両移動機構を
別体で構成する場合と比較して、高価な移動機構を共通
使用することが可能となる。この結果、製造コストを低
減することが可能となると共に、検査用プローブと位置
決め機構とを近接させて配設することができ、これによ
り、検査用プローブを回路基板に接触させる際の移動量
を正確に制御することが可能となる。
【0020】請求項4記載の回路基板検査装置は、請求
項1から3のいずれかに記載の回路基板検査装置におい
て、回路基板との間の距離を検出するセンサ部と、位置
決め機構によって吐出される気体の流量をセンサ部の検
出信号に基づいて調節する流量調節機構とを備えている
ことを特徴とする。
【0021】この回路基板検査装置では、位置決め機構
による検査部位についての位置決めの際に、センサ部が
回路基板との間の距離を検出し、流量調節機構が、位置
決め機構に対する気体の供給量をセンサ部の検出信号に
基づいて調節する。したがって、検査部位は、センサ部
の位置を基準とする所定の検査位置に正確に位置決めさ
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る回路基板検査装置の好適な実施の形態について
説明する。なお、従来の回路基板検査装置51と同一の
構成要素については、同一の符号を付して重複した説明
を省略する。
【0023】最初に、回路基板検査装置1の構成につい
て、各図を参照して説明する。
【0024】回路基板検査装置1は、図1に示すよう
に、載置台2,3、X−Y移動機構4a,4b、検査用
ユニット5a,5bおよび制御装置6を備えている。載
置台2,3は、回路基板Pを載置可能に図外のフレーム
Fにそれぞれ固定され、図2に示すように、回路基板P
を掛け渡すための鍔部2a,3aをそれぞれ備えてい
る。X−Y移動機構4a,4b(以下、区別しないとき
には「X−Y移動機構4」という)は、本発明における
第2の移動機構に相当し、検査用ユニット5a,5bを
回路基板Pの表面Paに沿って任意のX−Y方向に移動
させる。
【0025】検査用ユニット5a,5b(以下、区別し
ないときには「検査用ユニット5」という)は、ほぼ同
一に構成されている。この場合、検査用ユニット5は、
図2に示すように、X−Y移動機構4に取り付けるため
のベース部11と、本発明における第1の移動機構に相
当しL字形の金具を介してベース部11に取り付けられ
たエアシリンダ12と、エアシリンダ12におけるロッ
ド12aの先端に固定された保持部13と、本発明にお
ける位置決め機構に相当し保持部13に取り付けられた
エゼクタ14と、エゼクタ14と共に保持部13に取り
付けられ回路基板Pとの間の距離を検出するセンサ部1
5と、ベース部11のレール11aに上下動機構16を
介して取り付けられた保持部17と、本発明における検
査用プローブに相当し保持部17の先端に固定された検
査信号入出力用の接触型のプローブ18とを備えてい
る。この場合、エゼクタ14は、図3に示すように、全
体として有底筒状に形成されており、その開口部が回路
基板Pの表面Paに対向するように保持部13に取り付
けられている。また、エゼクタ14の中央部には、筒部
31が立設されており、その筒部31の内部には、送風
路31aが形成されると共に、筒部31の先端には、案
内板32が取り付けられてる。このため、エゼクタ14
は、同図に示す矢印Bの向きで送風路31a内に送り込
まれたエアを、案内板32と筒部31との隙間を介し
て、矢印Cの向きで内部空間14aに吐出する。
【0026】制御装置6は、図1に示すように、制御部
21、エア供給部22、RAM23およびROM24を
備えている。この場合、制御部21は、プローブ18の
検出信号に基づいての回路基板Pの良否判別処理、セン
サ部15のセンサ信号に基づいてのエア供給部22に対
するエゼクタ14へのエア供給制御、エアシリンダ12
の駆動制御、並びに、X−Y移動機構4および上下動機
構16の駆動制御などを実行する。エア供給部22は、
制御部21と相俟って本発明における流量調節機構を構
成し、制御部21の制御下で、エゼクタ14およびエア
シリンダ12にエアを供給する。RAM23は、制御部
21の演算結果や、回路基板P上の導体パターンの位置
情報などを記憶し、ROM24は、制御部21の動作プ
ログラムなどを記憶する。
【0027】次に、回路基板検査装置1による回路基板
Pの導通検査について、各図を参照して説明する。
【0028】まず、載置台2,3の鍔部2a,3a間に
回路基板Pを掛け渡す。この際には、自重によって回路
基板Pの中央部が下側に撓んだ状態となる。次に、例え
ば回路基板Pの表面Pa側導体パターンについての導通
検査に際しては、制御部21が、X−Y移動機構4a,
4bを駆動することにより、検査対象導体パターンの両
端部の上方に検査用ユニット5a,5bをそれぞれ移動
させる。次いで、制御部21は、エア供給部22のエア
供給を制御することにより、エゼクタ14からエアを吐
出させると共にエアシリンダ12を駆動する。これによ
り、エアシリンダ12のロッド12aが伸張することに
より、保持部13が下動する。この結果、図4に示すよ
うに、エゼクタ14およびセンサ部15が、回路基板P
の表面Paの上方に配置される。
【0029】同時に、制御部21は、センサ部15の検
出信号に基づいて、回路基板Pの表面Paとセンサ部1
5との間の距離を計測し、その距離が値Lとなるよう
に、エア供給部22のエア供給量を制御する。この際
に、エゼクタ14内では、エア供給部22から送風路3
1a内にエアが供給され、そのエアは、図3に示す矢印
Cの向きで内部空間14a内に吐出された後、回路基板
Pの表面Paとエゼクタ14の底部との隙間を介して、
矢印Dの向きで高速に吐出される。この際に、例えば同
図の破線で示すように、回路基板Pが下側に撓んでいる
ときには、内部空間14aからのエアの吐出に起因して
回路基板Pの表面Paおよび裏面Pb間に生じる気圧差
によって回路基板Pに対して負圧が作用する。この結
果、回路基板Pは、エゼクタ14側に引き寄せられる。
一方、例えば同図の一点鎖線で示すように、回路基板P
が上側に反っているときには、内部空間14aからのエ
アの吐出に起因して生じる気圧差によって回路基板Pに
対して正圧が作用する結果、回路基板Pは、エゼクタ1
4から遠ざかる方向に押し下げられる。
【0030】この際に、制御部21は、センサ部15の
下面と回路基板Pの表面Paとが値Lよりも長距離のと
きには、エア供給部22に対してエゼクタ14へのエア
の供給量を増加させることにより、その負圧を増大させ
て回路基板Pをさらに引き寄せる。逆に、値Lよりも短
距離のときには、エゼクタ14へのエアの供給量を低減
することにより、その負圧を減少させ、自重によって回
路基板Pを下降させる。この結果、回路基板Pは、エゼ
クタ14の下面に対して隙間S分離間した状態となり、
図3の実線で示すように、所定の検査位置に位置決めさ
れる。
【0031】次に、制御部21は、上下動機構16を駆
動して保持部17を下動させることにより、図5に示す
ように、両プローブ18,18を検査対象導体パターン
の両端部にそれぞれ接触させる。この接触の際には、制
御部21が、センサ部15の位置から距離L分離れた位
置における両プローブ18,18の移動速度をほぼ0m
/Sに制御することにより、両プローブ18,18は、
回路基板Pにやんわりと接触する。したがって、プロー
ブ18による回路基板Pへの傷つきや、プローブ18の
損傷が防止される。また、制御部21がセンサ部15の
検出信号に基づいてエゼクタ14へのエアの供給量を継
続して制御しているため、回路基板Pは、両プローブ1
8,18によって押し下げられたとしても、所定の検査
位置に瞬時に引き戻される。
【0032】次いで、制御部21は、両プローブ18,
18間に検査信号を導通させる。この際に、検査対象の
導体パターンが断線しているときには、両プローブ1
8,18間に検査信号が導通しないため、その導体パタ
ーンの断線が検出される。したがって、両プローブ1
8,18間に検査信号が導通したときには、その導体パ
ターンが正常に導通しているものと判別する。同様にし
て、制御部21は、他の導体パターンについても導通検
査を実行し、すべての導体パターンが正常に導通してい
ると判別したときには、その回路基板Pが良品基板であ
ると判別して検査を終了する。
【0033】このように、この回路基板検査装置1によ
れば、エゼクタ14によって回路基板Pの撓みを非接触
方式で矯正し、かつ回路基板Pへの接触時におけるプロ
ーブ18の移動速度を確実にほぼ0m/Sに制御するこ
とにより、回路基板Pおよびプローブ18の損傷を確実
に防止することができると共に、プローブ18による打
痕を極限まで小さくすることができる。また、1つのX
−Y移動機構4a(または4b)が、近接配置したプロ
ーブ18およびエゼクタ14を共に移動させることによ
り、移動機構を共用することができるため、回路基板検
査装置1の製造コストを低減することができる。さら
に、回路基板Pの位置決めと、検査信号の入出力とを1
つの検査用ユニット5で行うことができるため、回路基
板Pの裏面Pb側にも検査用ユニット5を配設すること
により、表面Paおよび裏面Pb側の両面における導体
パターンの導通検査を並行して実行することができる。
この場合、裏面Pb側の検査用ユニット5には、プロー
ブ18のみを設ければよい。したがって、検査用ユニッ
ト55が回路基板Pの位置決め、および検査信号の入出
力のいずれか一方のみしか行うことができない従来の回
路基板検査装置51と比較して、検査用ユニット5の有
効活用を図ることができると共に、回路基板Pについて
の電気的検査を短時間で実行することができる。
【0034】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、検査用ユニット5を回路基板Pの表面P
a側のみに配設した例について説明したが、回路基板P
の裏面Pbのみに検査用ユニット5を配設することもで
きるし、表面Pa側および裏面Pb側に検査用ユニット
5をそれぞれ配設することもできる。また、本発明の実
施の形態では、1つのX−Y移動機構4にエゼクタ1
4、センサ部15およびプローブ18を取り付けた例に
ついて説明したが、例えば、エゼクタ14、センサ部1
5およびプローブ18を別個独立した複数のX−Y移動
機構にそれぞれ取り付けてもよい。さらに、本発明の実
施の形態では、すべての検査用ユニット5にエゼクタ1
4およびセンサ部15を配設した例について説明した
が、検査用ユニット5aにエゼクタ14およびセンサ部
15を配設し、検査用ユニット5bにプローブ18のみ
を配設するように構成してもよい。
【0035】また、本発明の実施の形態では、エアシリ
ンダ12を駆動してエゼクタ14およびセンサ部15を
上動させ、上下動機構16を駆動してプローブ18を上
下動させる例について説明したが、エゼクタ14、セン
サ部15およびプローブ18を上下動させる方法はこれ
に限定されず、例えばステッピングモータやサーボモー
タを駆動して上下動するように構成してもよい。さら
に、本発明の実施の形態では、センサ部15の検出信号
に基づいてエゼクタ14へのエア供給量を調節すること
より回路基板Pを位置決めする例について説明したが、
例えば、エゼクタ14から吐出するエアの量を一定にし
て、エゼクタ14自体を上下動させることにより、回路
基板Pを位置決めすることもできる。また、本発明の実
施の形態では、本発明における検査用プローブとして検
査信号入出力用の接触型のプローブ18を配設した例に
ついて説明したが、例えば電磁プローブおよびEO(Er
ectro-Optic )プローブなどの非接触型のプローブを配
設してもよい。
【0036】また、本発明におけるセンサ部は、レーザ
距離計や圧力センサなど各種のタイプを用いることがで
きる。さらに、位置決め機構は、本発明の実施の形態で
示した構成に限らず、適宜変更が可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の回路基板
検査装置によれば、気体を吐出することにより生じる正
圧または負圧によって検査部を所定の検査位置に位置決
めする位置決め機構を備えたことにより、表裏いずれの
方向に反っている場合であっても、その回路基板の撓み
を非接触方式で矯正することができ、これにより、矯正
に起因する回路基板の損傷を防止することができる。ま
た、回路基板を所定の検査位置に正しく位置決めするこ
とができるため、接触型の検査用プローブを使用する場
合であっても、検査用プローブの打痕を極限まで小さく
することができると共に、検査用プローブの損傷を防止
することができる。
【0038】また、請求項2記載の回路基板検査装置に
よれば、位置決め機構を検査部位に移動させる第1の移
動機構を備えたことにより、より正確に所定の検査位置
に検査部位を位置決めすることができると共に、回路基
板自体を移動させる場合と比較して、回路基板検査装置
を簡易に構成することができる。
【0039】さらに、請求項3記載の回路基板検査装置
によれば、第1の移動機構と第2の移動機構とを一体化
したことにより、移動機構を共通使用することができる
ため、製造コストの低減を図ることができる。また、検
査用プローブと位置決め機構とを近接させて配設するこ
とができるため、検査用プローブを回路基板に接触させ
る際の移動量を正確に制御することができる。
【0040】また、請求項4記載の回路基板検査装置に
よれば、流量調節機構が位置決め機構によって吐出され
る気体の流量をセンサ部の検出信号に基づいて調節する
ことにより、センサ部の位置を基準とする所定の検査位
置に検査部位を正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る回路基板検査装置1
の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る回路基板検査装置1
における検査用ユニット5a,5bの側面図である。
【図3】回路基板検査装置1の検査用ユニット5におけ
るエゼクタ14の近傍を拡大した断面図である。
【図4】エゼクタ14およびセンサ部15を下動させた
際の検査用ユニット5の近傍の側面図である。
【図5】プローブ18を回路基板Pに接触させた際の検
査用ユニット5の近傍の側面図である。
【図6】従来の回路基板検査装置51の構成を示す断面
図である。
【図7】検査用ユニット55の稼働状態における側面図
であって、(a)はプローブ18を回路基板Pに接触さ
せた際の側面図、(b)は接触棒83を回路基板Pに接
触させた際の側面図である。
【図8】回路基板検査装置51の稼働状態における基板
挟持機構52,53の断面図である。
【図9】回路基板検査装置51の稼働状態におけるプロ
ーブ18および接触棒83の側面である。
【符号の説明】
1 回路基板検査装置 4a,4b X−Y移動機構 5a,5b 検査用ユニット 6 制御装置 12 エアシリンダ 14 エゼクタ 15 センサ部 16 上下動機構 18 プローブ 21 制御部 22 エア供給部 P 回路基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の回路基板について所定の電気
    的検査を実行するための検査用プローブと、少なくとも
    前記回路基板における検査部位を前記検査用プローブに
    対して接近または離隔させることにより所定の検査位置
    に位置決めする位置決め機構とを備えている回路基板検
    査装置において、 前記位置決め機構は、気体を吐出することにより生じる
    負圧または正圧によって前記検査部位を前記検査用プロ
    ーブに対して接近または離隔可能に構成されていること
    を特徴とする回路基板検査装置。
  2. 【請求項2】 前記位置決め機構を前記検査部位の近傍
    に移動させる第1の移動機構を備えていることを特徴と
    する請求項1記載の回路基板検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検査用プローブを前記検査部位に移
    動させる第2の移動機構を備え、前記両移動機構は一体
    化されていることを特徴とする請求項2記載の回路基板
    検査装置。
  4. 【請求項4】 前記回路基板との間の距離を検出するセ
    ンサ部と、前記位置決め機構によって吐出される前記気
    体の流量を前記センサ部の検出信号に基づいて調節する
    流量調節機構とを備えていることを特徴とする請求項1
    から3のいずれかに記載の回路基板検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010203933A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Hioki Ee Corp 回路基板検査装置
JP2011059021A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Tokyo Electron Ltd 基板検査装置及び基板検査装置における位置合わせ方法

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