JP2000241365A - マイクロ波濃度計 - Google Patents

マイクロ波濃度計

Info

Publication number
JP2000241365A
JP2000241365A JP3857299A JP3857299A JP2000241365A JP 2000241365 A JP2000241365 A JP 2000241365A JP 3857299 A JP3857299 A JP 3857299A JP 3857299 A JP3857299 A JP 3857299A JP 2000241365 A JP2000241365 A JP 2000241365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microwave
fluid
measured
phase delay
detection tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3857299A
Other languages
English (en)
Inventor
Renzou Hirai
錬造 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3857299A priority Critical patent/JP2000241365A/ja
Publication of JP2000241365A publication Critical patent/JP2000241365A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】配管内部の流体が抜けたことを検知して、正常
な濃度測定を行なうこと。 【解決手段】流体が流れる検出用管体1にマイクロ波送
信手段11とマイクロ波受信手段12を互いに対向配置し、
検出用管体1内の基準となる流体中にマイクロ波を伝播
させて得られる第1の位相遅れθ1 と、検出用管体1内
の被測定物質を含む被測定流体中にマイクロ波を伝播さ
せて得られる第2の位相遅れθ2 とから両者の位相差Δ
θ=θ2 −θ1 を求め、この位相差Δθに基づいて被測
定流体の濃度を測定するマイクロ波濃度計において、マ
イクロ波受信手段12により受信したマイクロ波の信号レ
ベルの変化幅と、検出用管体1内にマイクロ波を伝播さ
せて得られる位相遅れの変化幅とに基づいて、検出用管
体1内部の流体が抜けたことを検知する手段18,20 を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、懸濁物質の濃度、
例えば汚泥、パルプ、その他種々の物質を含む流体や種
々の溶解性物質の濃度を測定する濃度計に係り、特にマ
イクロ波を用いて濃度を測定するマイクロ波濃度計の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の被測定流体の濃度を
測定する場合、超音波の減衰を測定して濃度を求める超
音波式濃度計や、光を用いて透過光減衰率や散乱光増加
率を測定して濃度を求める光学式濃度計が多く用いられ
てきている。
【0003】超音波式の濃度計では、超音波は液体中に
比べて気体中で減衰率が非常に大きくなる。
【0004】このため、流体中に気泡が混入した場合の
超音波減衰率は、懸濁物質による減衰よりも格段に大き
くなる。
【0005】その結果、測定不能になったり、実際の濃
度よりも高い測定結果が出る等、測定精度に大きく影響
する。
【0006】そこで、気泡の影響を受け難くするため
に、所定のサンプリング周期毎に被測定流体を加圧消泡
室に取り込んだ後、加圧して気泡を溶解させた後、被測
定流体の濃度を測定する消泡式超音波濃度計も提案され
ている。
【0007】しかしながら、この方式の濃度計では、連
続的な濃度測定が行なえないこと、被測定流体をサンプ
リングしたり、加圧する必要がある。
【0008】このため、機械的な可動部が必要となり、
信頼性・保守性の点で問題がある。
【0009】一方、光学式の濃度計は、光を入射する、
あるいは受光する光学窓に汚れが付着すると、その影響
を大きく受けて測定誤差が大きくなる。
【0010】そこで、近年では、気泡や汚れの付着の影
響を受け難い濃度計として、マイクロ波を用いて濃度を
測定するマイクロ波濃度計が実用化されてきている。
【0011】図5は、この種のマイクロ波を用いた濃度
計の構成例を示す概要図である。
【0012】図5において、流体が流れる検出用管体
(または検出用容器)1に、マイクロ波送信アンテナ2
とマイクロ波受信アンテナ3を互いに対向配置する。
【0013】マイクロ波発振器4から発射されたマイク
ロ波が、パワースプリッタ5一送信アンテナ2一管内流
体一受信アンテナ3を通って位相遅れ測定回路6に導入
される第1の経路と、同じくマイクロ波が、パワースプ
リッタ5を通って位相遅れ測定回路6に導入される第2
の経路とを形成する。
【0014】この種のマイクロ波濃度計では、第2の経
路を経由して直接受信するマイクロ波(図6の(a))
に対する、第1の経路を伝播してくるマイクロ波(図6
の(c))の位相遅れθ2 と、検出用管体内1に基準流
体(例えば水道水)を充填して被測定流体の場合と同じ
条件で測定した時のマイクロ波(図6の(a)と
(b))の位相遅れθ1 とを比較して、その両者の位相
差Δθ=θ2 −θ1 を求める。
【0015】そして、あらかじめ定めておいた既知濃度
と位相差Δθとの関係を示す検量線を用いることによ
り、被測定流体の濃度を求めることができる。
【0016】すなわち、濃度と位相差との関係は、 X=C・Δθ ……(1) ただし、X:濃度 C:係数 と求めることができる。
【0017】以上のように、マイクロ波濃度計は、マイ
クロ波の減衰を測定する方式ではなく、位相差(位相遅
れの差)を測定する方式であり、またマイクロ波を入射
あるいは受波する窓部は透明である必要がない。
【0018】このため、気泡や汚れの付着の影響を受け
難く、しかも連続的に濃度を測定することができる。
【0019】ところで、上記位相遅れθ1 、θ2 は、濃
度等に応じて0〜360度の任意の値を取る。
【0020】例えば、濃度ゼロの基準に相当する位相遅
れθ1 が300度であり、濃度が5%変化した時に位相
差Δθが100度変化した場合を仮定する。
【0021】この場合、被測定流体を流した時の位相遅
れθ2 は400度になるはずであるが、位相遅れは0〜
360度の範囲しか取れないため、位相遅れを測定する
と見かけ上40度を示すことになる。
【0022】マイクロ波濃度計では、360度付近(例
えば260度〜360度まで)の値から、0度付近(例
えば0度〜100度まで)の値へ急変した場合には、位
相値は…→359度→360度(0度)→1度→…と連
続的に変化し、1回転目に入っていったと判断する。
【0023】ここで、回転とは便宜上、0度≦θ2 ≦3
60度を0回転目、360度<θ2≦720度を1回転
目、720度<θ2 ≦1080度を2回転目、すなわち
(n−1)×360度≦θ2 ≦n×360度を(n−
1)回転目と呼ぶことにし、θ1 は0回転目にあるとす
る。
【0024】ここで、n=−1、0、1、2、…の整
数、すなわち図7に示すように、0〜360度範囲(N
=0で示した範囲)から次の0〜360度の範囲(N=
1で示した範囲)に位相値が移行したと判断する。
【0025】従って、位相値θ2 に(2)式に示した補
正演算を加える。
【0026】 θ2 =θ2 ´+360×N−θ1 ……(2) ただし、θ2 ´:見かけ上の位相値 N :回転数(整数値) 上記の場合には、回転数が1だけカウントアップした状
態と見なす。
【0027】このような考え方は、例えば“特願平5−
171576号”に述べられているように、プロセスの
濃度変化は連続的であり、短期間の連続する測定周期間
(例えば5秒間)では、濃度の急変がないため成立す
る。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たマイクロ波濃度計においては、配管内部の液体が抜け
て、配管内部が空になると、濃度変化の連続性が成り立
たなくなり、前記回転数Nの計数が正しく行なわれない
恐れがある。
【0029】そして、このような場合には、回転数Nが
異常に高い値や低い値となり、例えば本来N=0である
べき時にN=2と高めに計数したとすると、前記位相値
θ2は、本来θ2 =θ2 ´一θ1 で与えられるべきとこ
ろがθ2 =θ2 ´一θ1 +720度となり、720度
(360度×2)相当分だけ濃度指示が高めになってし
まう。
【0030】また、一旦流体が抜けた後、再度充填され
た場合でも、回転数Nが異常になったままの状態(例え
ばN=2のまま)では、正常な濃度測定を行なうことが
できない。
【0031】本発明の目的は、配管内部の流体が抜けた
ことを検知して、正常な濃度測定を行なうことが可能な
マイクロ波濃度計を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、流体が流れる検出用管体にマイクロ波送信手段と
マイクロ波受信手段を互いに対向配置し、検出用管体内
の基準となる流体中にマイクロ波を伝播させて得られる
第1の位相遅れθ1 と、検出用管体内の被測定物質を含
む被測定流体中にマイクロ波を伝播させて得られる第2
の位相遅れθ2とから両者の位相差Δθ=θ2 −θ1
求め、この位相差Δθに基づいて被測定流体の濃度を測
定するマイクロ波濃度計において、請求項1の発明で
は、マイクロ波受信手段により受信したマイクロ波の信
号レベルの変化幅に基づいて、検出用管体内部の流体が
抜けたことを検知する手段を備えている。
【0033】ここで、特に例えば請求項2に記載したよ
うに、上記流体抜けを検知した時に出力値を任意の値に
ホールドすることが好ましい。
【0034】また、例えば請求項3に記載したように、
上記ホールドする出力値として、ホールドする直前の測
定値とすることが好ましい。
【0035】さらに、例えば請求項4に記載したよう
に、上記流体抜けを検知した時に警報を出力することが
好ましい。
【0036】従って、請求項1乃至請求項4の発明のマ
イクロ波濃度計においては、受信したマイクロ波の信号
レベルの変化幅から、検出用管体内部の流体が抜けたこ
とを検知することができる。
【0037】一方、請求項5の発明では、検出用管体内
にマイクロ波を伝播させて得られる位相遅れの変化幅に
基づいて、検出用管体内部の流体が抜けたことを検知す
る手段を備えている。
【0038】ここで、特に例えば請求項6に記載したよ
うに、上記流体抜けを検知した時に出力値を任意の値に
ホールドすることが好ましい。
【0039】また、例えば請求項7に記載したように、
上記ホールドする出力値として、ホールドする直前の測
定値とすることが好ましい。
【0040】従って、請求項5乃至請求項7の発明のマ
イクロ波濃度計においては、検出用管体内にマイクロ波
を伝播させて得られる位相遅れの変化幅から、検出用管
体内部の流体が抜けたことを検知することができる。
【0041】一方、請求項8の発明では、マイクロ波受
信手段により受信したマイクロ波の信号レベルの変化幅
と、検出用管体内にマイクロ波を伝播させて得られる位
相遅れの変化幅とに基づいて、検出用管体内部の流体が
抜けたことを検知する手段を備えている。
【0042】ここで、特に例えば請求項9に記載したよ
うに、上記流体抜けを検知した時に出力値を任意の値に
ホールドすることが好ましい。
【0043】また、例えば請求項10に記載したよう
に、上記ホールドする出力値として、ホールドする直前
の測定値とすることが好ましい。
【0044】さらに、例えば請求項11に記載したよう
に、上記流体抜けを検知した時に警報を出力することが
好ましい。
【0045】従って、請求項8乃至請求項11の発明の
マイクロ波濃度計においては、受信したマイクロ波の信
号レベルの変化幅と、検出用管体内にマイクロ波を伝播
させて得られる位相遅れの変化幅とから、検出用管体内
部の流体が抜けたことを検知することができる。
【0046】以上により、配管内部の流体が抜けたこと
を検知して、正常な濃度測定を行なうことが可能とな
る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0048】図1は、本実施の形態によるマイクロ波濃
度計の構成例を示す概要図であり、図5と同一部分には
同一符号を付して示している。
【0049】図1において、被測定流体が流れる検出用
管体1には、マイクロ波送信アンテナ11とマイクロ波
受信アンテナ12が互いに対向して取り付けられてい
る。
【0050】さらに、マイクロ波を発生するマイクロ波
発振器13が設けられ、この発振器13の出力側にはパ
ワースプリッタ14が接続されている。
【0051】このパワースプリッタ14の一方の出力端
はマイクロ波送信アンテナ11に接続され、他方の出力
端は位相遅れ(θ)測定回路15に接続されている。
【0052】これにより、マイクロ波発振器13から出
力されたマイクロ波は、パワースプリッタ14で分岐さ
れ、マイクロ波送信アンテナ11および位相遅れ測定回
路15に送られる。
【0053】このマイクロ波送信アンテナ11は、パワ
ースプリッタ14からのマイクロ波信号を受けて、検出
用管体1中にマイクロ波を発射する。
【0054】このマイクロ波は、検出用管体1内部の被
測定流体を透過してマイクロ波受信アンテナ12で受信
され、位相遅れ測定回路15へ入力される。
【0055】この位相遅れ測定回路15では、パワース
プリッタ14から直接受けるマイクロ波信号と、検出部
管体1内が被測定流体の充填時にマイクロ波受信アンテ
ナ12から受けるマイクロ波信号との見かけ上の位相遅
れθ2 ´の測定を行なう。
【0056】また、検出部管体1内が水道水等の基準流
体充填時のマイクロ波受信アンテナ12から受けるマイ
クロ波信号との位相遅れθ1 の測定を行なう。
【0057】これら位相遅れθ1 とθ2 ´の信号は濃度
演算回路16に送られ、Δθ=θ2−θ1 および回転数
Nによるθ2 ´の補正等の所定の演算処理を行なう。
【0058】この濃度演算回路16には、この演算結果
を基に濃度演算結果を濃度測定値として出力する信号変
換出力回路17が接続される。
【0059】一方、位相遅れ測定回路15には、位相遅
れ幅判定回路18が接続されている。
【0060】この位相遅れ幅判定回路18は、位相遅れ
測定回路15により測定された位相遅れの幅を判定す
る。
【0061】この位相遅れ幅判定回路18の出力は、信
号変換出力回路17へ接続される。
【0062】また、マイクロ波受信アンテナ12で受信
されたマイクロ波を、位相遅れ測定回路15へ入力する
と同時に、レベル測定回路19へも入力して信号レベル
を測定する。
【0063】レベル測定回路19には、レベル判定回路
20が接続されている。
【0064】このレベル判定回路20では、レベル測定
回路19により測定された信号レベルの幅を判定する。
【0065】このレベル判定回路20の出力も、信号変
換出力回路17へ接続される。
【0066】次に、以上のように構成した本実施の形態
のマイクロ波濃度計の作用について説明する。
【0067】なお、ここでは、検出用管体1内部の流体
抜けを検知する処理の作用についてのみ、図2に示すフ
ローチャートを用いて述べる。
【0068】検出部管体1内部の流体が抜けた場合、マ
イクロ波の伝達経路の特性が変化する。
【0069】このために、マイクロ波受信アンテナ12
で受信したマイクロ波の信号レベルは、満管状態の時と
比べて不連続に変化する。
【0070】また、同様に、位相遅れ測定回路15で測
定するマイクロ波の位相遅れも、満管状態の時と比べて
不連続に変化する。
【0071】なお、これらの変化は、アンテナの設置間
隔等により変化する値である。
【0072】ここで、レベル測定回路19で測定したマ
イクロ波の受信信号レベルLn 、またLn の直前に測定
した受信信号レベルをLn-1 とする。
【0073】また、これら受信信号レベルの差をdLと
する。すなわち、 dL=Ln −Ln-1 とする。
【0074】また、位相遅れ測定回路15で測定したマ
イクロ波の位相遅れθn 、またθnの前に測定した位相
遅れをθn-1 とする。
【0075】さらに、これら位相遅れの差をdθとす
る。すなわち、 dθ=θn −θn-1 とする。
【0076】検出部管体1内部の流体抜けを検知するに
は、図2のフローチャートに示すような判定を行なう。
【0077】すなわち、まずdLが、あらかじめ設定し
てある受信信号レベル変化幅mを超えたか否かを判定す
る。
【0078】この結果、dLがm以下である場合には、
通常の状態と判定して、通常の処理ルーチンヘ戻る。
【0079】また、dLがmを超えた場合には、流体抜
けと判定して、次にdθがあらかじめ設定してある位相
遅れ変化幅θmを超えたか否かを判定する。
【0080】この結果、dθがθm以下である場合に
は、通常の状態と判定して、通常の処理ルーチンヘ戻
る。
【0081】また、dθがθmを超えた場合には、流体
抜けと判定して、流体抜け処理を実行する。
【0082】ここで、流体抜け処理としては、例えば濃
度計の出力信号を0% (出力下限値)にホールドする
等の処理を行なう。
【0083】なお、検出部管体1内部に流体が充満する
と、受信信号レベルは直前値信号レベルLn-1 まで戻る
ため、測定した受信信号レベルLがヒステリシスを持た
せるためにあらかじめ設定したおいた幅内に入るか否か
によって、復帰の判定を行なう。
【0084】すなわち、 Ln-1 −α<L<Ln-1 +β (α、βは任意の数) となるか否かの判定を行なう。
【0085】そして、判定の結果、受信信号レベルLが
この範囲に入っていれば、検出部管体1内部が流体で満
たされたと判定する。
【0086】なお、復帰処理としては、例えば図3に示
すように、上記の出力ホールドを解除する等の処理を行
なう。
【0087】上述したように、本実施の形態のマイクロ
波濃度計では、マイクロ波受信アンテナ12により受信
したマイクロ波の信号レベルの変化幅と、検出用管体1
内にマイクロ波を伝播させて得られる位相遅れの変化幅
とから、検出用管体1内部の流体が抜けたことを検知す
るようにしているので、検出部管体1内部の流体が抜け
たことを検知して、正常な濃度測定を行なうことが可能
となる。
【0088】(他の実施の形態) (a)上記実施の形態では、流体抜け処理として、濃度
計の出力信号を0%(出力下限値)にホールドする場合
について述べた。
【0089】しかし、これに限らず、例えば図4に示す
ように、信号変換出力回路17に設定器を接続して、そ
の出力を直前値にホールドするようにしても良いし、1
00%(出力上限値)やあらかじめ設定しておいた任意
の値に選択してホールドできるようにしてもよい。
【0090】また、接点出力等により警報を上位の受信
計器へ出力するようにすることも可能である。
【0091】(b)上記実施の形態では、位相遅れ幅判
定回路18、およびレベル判定回路20の両方を備え
て、受信したマイクロ波の信号レベルの変化幅と、検出
用管体1内にマイクロ波を伝播させて得られる位相遅れ
の変化幅とから、検出用管体1内部の流体が抜けたこと
を検知する場合について述べた。
【0092】しかし、これに限らず、位相遅れ幅判定回
路18、またはレベル判定回路20の一方のみを備え
て、受信したマイクロ波の信号レベルの変化幅、または
検出用管体1内にマイクロ波を伝播させて得られる位相
遅れの変化幅から、検出用管体1内部の流体が抜けたこ
とを検知するようにすることも可能である。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマイクロ
波濃度計によれば、マイクロ波受信手段により受信した
マイクロ波の信号レベルの変化幅と、検出用管体内にマ
イクロ波を伝播させて得られる位相遅れの変化幅とに基
づいて、検出用管体内部の流体が抜けたことを検知する
ようにしているので、配管内部の流体が抜けたことを検
知して、正常な濃度測定を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマイクロ波濃度計の一実施の形態
を示す概要図。
【図2】同実施の形態のマイクロ波濃度計における判定
処理の一例を説明するためのフローチャート。
【図3】同実施の形態のマイクロ波濃度計における復帰
処理の一例を説明するための図。
【図4】本発明によるマイクロ波濃度計の他の実施の形
態を示す概要図。
【図5】マイクロ波濃度計の基本構成例を示す概要図。
【図6】マイクロ波濃度計における基準流体や被測定流
体の位相遅れを説明するための図。
【図7】マイクロ波濃度計における見かけ上の位相遅れ
と真の位相遅れを説明するための図。
【符号の説明】
1…検出用管体、 11…マイクロ波送信アンテナ、 12…マイクロ波受信アンテナ、 13…マイクロ波発振器、 14…パワースプリッタ、 15…位相遅れ測定回路、 16…濃度演算回路、 17…信号変換出力回路、 18…位相遅れ幅判定回路、 19…レベル測定回路、 20…レベル判定回路。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流れる検出用管体にマイクロ波送
    信手段とマイクロ波受信手段を互いに対向配置し、 前記検出用管体内の基準となる流体中にマイクロ波を伝
    播させて得られる第1の位相遅れθ1 と、前記検出用管
    体内の被測定物質を含む被測定流体中にマイクロ波を伝
    播させて得られる第2の位相遅れθ2 とから両者の位相
    差Δθ=θ2 −θ1 を求め、 前記位相差Δθに基づいて前記被測定流体の濃度を測定
    するマイクロ波濃度計において、 前記マイクロ波受信手段により受信したマイクロ波の信
    号レベルの変化幅に基づいて、前記検出用管体内部の流
    体が抜けたことを検知する手段を備えて成ることを特徴
    とするマイクロ波濃度計。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のマイクロ波濃度計
    において、 前記流体抜けを検知した時に出力値を任意の値にホール
    ドするようにしたことを特徴とするマイクロ波濃度計。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載のマイクロ波濃度計
    において、 前記ホールドする出力値として、ホールドする直前の測
    定値とするようにしたことを特徴とするマイクロ波濃度
    計。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載のマイクロ波濃度計
    において、 前記流体抜けを検知した時に警報を出力するようにした
    ことを特徴とするマイクロ波濃度計。
  5. 【請求項5】 流体が流れる検出用管体にマイクロ波送
    信手段とマイクロ波受信手段を互いに対向配置し、 前記検出用管体内の基準となる流体中にマイクロ波を伝
    播させて得られる第1の位相遅れθ1 と、前記検出用管
    体内の被測定物質を含む被測定流体中にマイクロ波を伝
    播させて得られる第2の位相遅れθ2 とから両者の位相
    差Δθ=θ2 −θ1 を求め、 前記位相差Δθに基づいて前記被測定流体の濃度を測定
    するマイクロ波濃度計において、 前記検出用管体内にマイクロ波を伝播させて得られる位
    相遅れの変化幅に基づいて、前記検出用管体内部の流体
    が抜けたことを検知する手段を備えて成ることを特徴と
    するマイクロ波濃度計。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載のマイクロ波濃度計
    において、 前記流体抜けを検知した時に出力値を任意の値にホール
    ドするようにしたことを特徴とするマイクロ波濃度計。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載のマイクロ波濃度計
    において、 前記ホールドする出力値として、ホールドする直前の測
    定値とするようにしたことを特徴とするマイクロ波濃度
    計。
  8. 【請求項8】 流体が流れる検出用管体にマイクロ波送
    信手段とマイクロ波受信手段を互いに対向配置し、 前記検出用管体内の基準となる流体中にマイクロ波を伝
    播させて得られる第1の位相遅れθ1 と、前記検出用管
    体内の被測定物質を含む被測定流体中にマイクロ波を伝
    播させて得られる第2の位相遅れθ2 とから両者の位相
    差Δθ=θ2 −θ1 を求め、 前記位相差Δθに基づいて前記被測定流体の濃度を測定
    するマイクロ波濃度計において、 前記マイクロ波受信手段により受信したマイクロ波の信
    号レベルの変化幅と、前記検出用管体内にマイクロ波を
    伝播させて得られる位相遅れの変化幅とに基づいて、前
    記検出用管体内部の流体が抜けたことを検知する手段を
    備えて成ることを特徴とするマイクロ波濃度計。
  9. 【請求項9】 前記請求項8に記載のマイクロ波濃度計
    において、 前記流体抜けを検知した時に出力値を任意の値にホール
    ドするようにしたことを特徴とするマイクロ波濃度計。
  10. 【請求項10】 前記請求項9に記載のマイクロ波濃度
    計において、 前記ホールドする出力値として、ホールドする直前の測
    定値とするようにしたことを特徴とするマイクロ波濃度
    計。
  11. 【請求項11】 前記請求項8に記載のマイクロ波濃度
    計において、 前記流体抜けを検知した時に警報を出力するようにした
    ことを特徴とするマイクロ波濃度計。
JP3857299A 1999-02-17 1999-02-17 マイクロ波濃度計 Pending JP2000241365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3857299A JP2000241365A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 マイクロ波濃度計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3857299A JP2000241365A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 マイクロ波濃度計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000241365A true JP2000241365A (ja) 2000-09-08

Family

ID=12529018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3857299A Pending JP2000241365A (ja) 1999-02-17 1999-02-17 マイクロ波濃度計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000241365A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3160428B2 (ja) 濃度計
JP3160474B2 (ja) マイクロ波濃度計
JP3139874B2 (ja) 濃度計
US3498112A (en) Microwave system for determining water content in fuel oil
US4485284A (en) Apparatus and process for microwave moisture analysis
JP3745535B2 (ja) 超音波計測方法及び装置
KR100320329B1 (ko) 마이크로파를이용한농도계
JP2000241365A (ja) マイクロ波濃度計
JP2965712B2 (ja) 濃度計
JPH1183759A (ja) 濃度測定方法および装置
SU838552A1 (ru) Устройство дл определени концентрацииНЕРАСТВОРЕННОгО гАзА B жидКОСТи
JP4028284B2 (ja) 物質量測定装置
JPH1183760A (ja) 濃度測定方法および装置
JP2004069532A (ja) 計測装置
JPS59133431A (ja) マイクロ波を使用した粉体流量測定装置
JP3199815B2 (ja) 濃度計
JP3631478B2 (ja) 濃度計
JPH0735589A (ja) 流量濃度測定装置
JP3373734B2 (ja) 濃度計
JP2000266580A (ja) 流量計
JPH09243575A (ja) マイクロ波式濃度計
JPH0666620A (ja) 超音波レベル計
JP4304197B2 (ja) 物質量測定装置
JP4666250B2 (ja) 超音波検査装置、超音波検査方法および超音波検査方法を実行するためのプログラム
JP3631477B2 (ja) 濃度計