JP2000239934A - 芯鞘複合導電紡績糸およびその製造方法ならびにその紡績糸を用いてなる電磁波シールド布帛 - Google Patents
芯鞘複合導電紡績糸およびその製造方法ならびにその紡績糸を用いてなる電磁波シールド布帛Info
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- JP2000239934A JP2000239934A JP11042871A JP4287199A JP2000239934A JP 2000239934 A JP2000239934 A JP 2000239934A JP 11042871 A JP11042871 A JP 11042871A JP 4287199 A JP4287199 A JP 4287199A JP 2000239934 A JP2000239934 A JP 2000239934A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】銀で被覆した短繊維を可能なかぎり低減化して
も導電性能、制電性能、電磁波シールド性能を維持し、
銀被覆短繊維の使用量が少ないことにより、製造コスト
を低減化せしめた導電性能、制電、電磁波シールド機能
を有する、紡績糸およびその製造方法ならびに該紡績糸
を用いた布帛を提供する。 【解決手段】短繊維束Aが鞘側に短繊維束Bが芯側に配
置された芯鞘複合紡績糸であって、前記鞘側の短繊維束
Aが、銀で被覆された短繊維100重量%の短繊維束か
らなるか、もしくは銀で被覆された短繊維3重量%以上
と銀で被覆されていない短繊維とが混紡された短繊維束
からなり、前記芯側の短繊維束Bが、銀で被覆されてい
ない短繊維からなり、かつ短繊維束Aからなる鞘側の重
量比率が30〜70重量%であることを特徴とする芯鞘
複合紡績糸。
も導電性能、制電性能、電磁波シールド性能を維持し、
銀被覆短繊維の使用量が少ないことにより、製造コスト
を低減化せしめた導電性能、制電、電磁波シールド機能
を有する、紡績糸およびその製造方法ならびに該紡績糸
を用いた布帛を提供する。 【解決手段】短繊維束Aが鞘側に短繊維束Bが芯側に配
置された芯鞘複合紡績糸であって、前記鞘側の短繊維束
Aが、銀で被覆された短繊維100重量%の短繊維束か
らなるか、もしくは銀で被覆された短繊維3重量%以上
と銀で被覆されていない短繊維とが混紡された短繊維束
からなり、前記芯側の短繊維束Bが、銀で被覆されてい
ない短繊維からなり、かつ短繊維束Aからなる鞘側の重
量比率が30〜70重量%であることを特徴とする芯鞘
複合紡績糸。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀で被覆された短
繊維を紡績糸の鞘側に用いて、紡績糸表面に銀被覆短繊
維をより多く配列した芯鞘複合紡績糸構造とすることに
より、銀被覆短繊維の混紡率を低減化しても導電性能、
制電性能、電磁波シールド性能を維持する、芯鞘複合導
電紡績糸およびその製造方法、その紡績糸を用いた布帛
に関するものである。
繊維を紡績糸の鞘側に用いて、紡績糸表面に銀被覆短繊
維をより多く配列した芯鞘複合紡績糸構造とすることに
より、銀被覆短繊維の混紡率を低減化しても導電性能、
制電性能、電磁波シールド性能を維持する、芯鞘複合導
電紡績糸およびその製造方法、その紡績糸を用いた布帛
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ここ近年、電子機器と人との接点は益々
増えてきており、家庭における電子調理器、テレビをは
じめ、電気こたつ、カーペット、毛布等の電気暖房商
品、オフィスにおけるパソコン、ワープロ、携帯電話等
々広範囲に使用されている状況になってきている。それ
らの電気機器から電磁波を発生させないシールド構造体
が工夫されてはきているが、まだまだ完全とはいえな
い。一例をあげると、パソコン、テレビのブラウン管に
関しては、電子銃から放出される電磁波はシールドされ
ることなく、直接人体に照射されているのが現状であ
る。
増えてきており、家庭における電子調理器、テレビをは
じめ、電気こたつ、カーペット、毛布等の電気暖房商
品、オフィスにおけるパソコン、ワープロ、携帯電話等
々広範囲に使用されている状況になってきている。それ
らの電気機器から電磁波を発生させないシールド構造体
が工夫されてはきているが、まだまだ完全とはいえな
い。一例をあげると、パソコン、テレビのブラウン管に
関しては、電子銃から放出される電磁波はシールドされ
ることなく、直接人体に照射されているのが現状であ
る。
【0003】一方、電磁波による人体障害を防護するた
めの衣服としての提案がなされてきている。電磁波シー
ルド素材として、種々の金属を種々の繊維表面に電解あ
るいは無電解メッキ法、スパッタリング法、金属蒸着法
等により被覆することが提案されており、特開平10−
310976ではシールド機能、加工性、人体に対する
安全性の面から、金属は銀を用いることが、被覆される
繊維はポリアミド系が強力、風合い面で適しており、金
属を繊維に被膜する手段として、電解、あるいは無電解
メッキを施すことが提案されている。
めの衣服としての提案がなされてきている。電磁波シー
ルド素材として、種々の金属を種々の繊維表面に電解あ
るいは無電解メッキ法、スパッタリング法、金属蒸着法
等により被覆することが提案されており、特開平10−
310976ではシールド機能、加工性、人体に対する
安全性の面から、金属は銀を用いることが、被覆される
繊維はポリアミド系が強力、風合い面で適しており、金
属を繊維に被膜する手段として、電解、あるいは無電解
メッキを施すことが提案されている。
【0004】また、金属で被覆された短繊維を通常の紡
績方法で紡績することにより、金属で被覆された短繊維
を紡績糸断面中に均一に分散混合させるものがあるが、
この方法では、金属被覆の短繊維を、より多く混合使用
されない限りは紡績糸中の該短繊維は電気的に繋がらな
く、したがって、導電性能に乏しいものとなっている。
導電性能を上げ、布帛に高度な制電性能、電磁波シール
ド性能を付与するためには、金属被膜の短繊維の含有率
を高くする必要が生じ、その結果、製造コストが大幅に
アップする問題を抱えている。
績方法で紡績することにより、金属で被覆された短繊維
を紡績糸断面中に均一に分散混合させるものがあるが、
この方法では、金属被覆の短繊維を、より多く混合使用
されない限りは紡績糸中の該短繊維は電気的に繋がらな
く、したがって、導電性能に乏しいものとなっている。
導電性能を上げ、布帛に高度な制電性能、電磁波シール
ド性能を付与するためには、金属被膜の短繊維の含有率
を高くする必要が生じ、その結果、製造コストが大幅に
アップする問題を抱えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、銀で被覆した短繊維を可能なかぎり低減化
しても導電性能、制電性能、電磁波シールド性能を維持
し、銀被覆短繊維の使用量が少ないことにより、製造コ
ストを低減化せしめた導電性能、制電、電磁波シールド
機能を有する、紡績糸およびその製造方法ならびに該紡
績糸を用いた布帛を提供するものである。
する課題は、銀で被覆した短繊維を可能なかぎり低減化
しても導電性能、制電性能、電磁波シールド性能を維持
し、銀被覆短繊維の使用量が少ないことにより、製造コ
ストを低減化せしめた導電性能、制電、電磁波シールド
機能を有する、紡績糸およびその製造方法ならびに該紡
績糸を用いた布帛を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために次の構成を有する。すなわち、 (1)短繊維束Aが鞘側に短繊維束Bが芯側に配置され
た芯鞘複合紡績糸であって、前記鞘側の短繊維束Aが、
銀で被覆された短繊維100重量%の短繊維束からなる
か、もしくは銀で被覆された短繊維3重量%以上と銀で
被覆されていない短繊維とが混紡された短繊維束からな
り、前記芯側の短繊維束Bが、銀で被覆されていない短
繊維からなり、かつ短繊維束Aからなる鞘側の重量比率
が30〜70重量%であることを特徴とする芯鞘複合紡
績糸。
決するために次の構成を有する。すなわち、 (1)短繊維束Aが鞘側に短繊維束Bが芯側に配置され
た芯鞘複合紡績糸であって、前記鞘側の短繊維束Aが、
銀で被覆された短繊維100重量%の短繊維束からなる
か、もしくは銀で被覆された短繊維3重量%以上と銀で
被覆されていない短繊維とが混紡された短繊維束からな
り、前記芯側の短繊維束Bが、銀で被覆されていない短
繊維からなり、かつ短繊維束Aからなる鞘側の重量比率
が30〜70重量%であることを特徴とする芯鞘複合紡
績糸。
【0007】(2)前記銀で被覆された短繊維が、ナイ
ロン6繊維またはナイロン66繊維からなることを特徴
とする前記(1)記載の芯鞘複合紡績糸。
ロン6繊維またはナイロン66繊維からなることを特徴
とする前記(1)記載の芯鞘複合紡績糸。
【0008】(3)前記銀で被覆された短繊維が、芯成
分がポリエステル、鞘成分がナイロンで構成されてなる
芯鞘複合繊維からなることを特徴とする前記(1)記載
の芯鞘複合紡績糸。
分がポリエステル、鞘成分がナイロンで構成されてなる
芯鞘複合繊維からなることを特徴とする前記(1)記載
の芯鞘複合紡績糸。
【0009】(4)前記(1)〜(3)のいずれかに記
載の紡績糸を有してなることを特徴とする布帛。
載の紡績糸を有してなることを特徴とする布帛。
【0010】(5)繊維束の幅方向にドラフト倍率が次
第に高くなるように配置された一対のテーパーローラー
からなるフロントトップローラーおよびフロントボトム
ローラーを有するリング精紡機に、前記短繊維束Aを、
短繊維束Bの送り出し量より高くなるように供給し、該
短繊維束Bを芯側として、短繊維束Aを捲回せしめ、実
撚を付与することを特徴とする芯鞘複合紡績糸の製造方
法。
第に高くなるように配置された一対のテーパーローラー
からなるフロントトップローラーおよびフロントボトム
ローラーを有するリング精紡機に、前記短繊維束Aを、
短繊維束Bの送り出し量より高くなるように供給し、該
短繊維束Bを芯側として、短繊維束Aを捲回せしめ、実
撚を付与することを特徴とする芯鞘複合紡績糸の製造方
法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0012】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の鞘側の短繊
維束Aを構成する、銀被覆される短繊維について詳細に
説明する。
維束Aを構成する、銀被覆される短繊維について詳細に
説明する。
【0013】銀で被覆される短繊維は、銀との相容性に
優れているナイロンが適している。また、ナイロン6、
ナイロン66いずれでも良いが、特に、耐熱性を必要と
する場合はナイロン66が適している。
優れているナイロンが適している。また、ナイロン6、
ナイロン66いずれでも良いが、特に、耐熱性を必要と
する場合はナイロン66が適している。
【0014】該短繊維の構造は、ナイロン単一成分で構
成している短繊維と、鞘成分がナイロン/芯成分がポリ
エステルの芯鞘複合繊維からなる短繊維などがある。銀
で被覆される短繊維が、前者のナイロン単一成分で構成
されている短繊維を用いる場合は、後述するナイロンの
熱的寸法安定性に比較的劣ることから、染色加工工程に
おける温度条件が比較的ゆるやかな天然繊維との混紡使
用に適している。
成している短繊維と、鞘成分がナイロン/芯成分がポリ
エステルの芯鞘複合繊維からなる短繊維などがある。銀
で被覆される短繊維が、前者のナイロン単一成分で構成
されている短繊維を用いる場合は、後述するナイロンの
熱的寸法安定性に比較的劣ることから、染色加工工程に
おける温度条件が比較的ゆるやかな天然繊維との混紡使
用に適している。
【0015】他方、銀で被覆される短繊維が、後者ナイ
ロン鞘/ポリエステル芯の芯鞘複合繊維を用いる場合に
ついて詳述する。
ロン鞘/ポリエステル芯の芯鞘複合繊維を用いる場合に
ついて詳述する。
【0016】ここで、鞘部にナイロンを配する狙いは前
記のとおり、ナイロンは銀との相容性に優れていること
にある。たとえば無電解メッキ法で銀を被覆する場合、
ナイロンは分子鎖中に反応基をもっており、還元剤を介
しての銀との結合が強く、耐久性が良化するものであ
る。他方、芯部にポリエステルを配する狙いは、ナイロ
ンのみで構成される短繊維に比し、熱と水分の影響を受
けにくくするためである。すなわち、ポリエステルが結
晶分子構造の安定性に伴う熱寸法安定性に優れているた
め、ナイロンと芯鞘複合することにより、図1に示すと
おり、乾熱180℃の収縮率がナイロンのみで構成して
いる短繊維は5%に対し、該複合短繊維は2.8%まで
に低減する。
記のとおり、ナイロンは銀との相容性に優れていること
にある。たとえば無電解メッキ法で銀を被覆する場合、
ナイロンは分子鎖中に反応基をもっており、還元剤を介
しての銀との結合が強く、耐久性が良化するものであ
る。他方、芯部にポリエステルを配する狙いは、ナイロ
ンのみで構成される短繊維に比し、熱と水分の影響を受
けにくくするためである。すなわち、ポリエステルが結
晶分子構造の安定性に伴う熱寸法安定性に優れているた
め、ナイロンと芯鞘複合することにより、図1に示すと
おり、乾熱180℃の収縮率がナイロンのみで構成して
いる短繊維は5%に対し、該複合短繊維は2.8%まで
に低減する。
【0017】また、ナイロンは水分を含むことによって
膨潤現象が生じる。すなわち、水分を吸湿することによ
りガラス転移点が下がり結晶化が生じる、いわゆる不可
逆的な膨潤と、水分がナイロンの非晶部を押し広げるこ
とにより生じる、いわゆる可逆的な膨潤が生じる。この
膨潤現象を低減化せしめるため、ポリエステルを複合す
ることにより、目的は達成されるものである。図2に芯
鞘複合比率と膨潤率との関連を示したものであ。芯部の
ポリエステル比率が増加するにつれ膨潤率が減少する傾
向にあり、特に、ポリエステル比率0%に比し、ポリエ
ステル複合比率が20%に達すると急激に膨潤率は低下
する。
膨潤現象が生じる。すなわち、水分を吸湿することによ
りガラス転移点が下がり結晶化が生じる、いわゆる不可
逆的な膨潤と、水分がナイロンの非晶部を押し広げるこ
とにより生じる、いわゆる可逆的な膨潤が生じる。この
膨潤現象を低減化せしめるため、ポリエステルを複合す
ることにより、目的は達成されるものである。図2に芯
鞘複合比率と膨潤率との関連を示したものであ。芯部の
ポリエステル比率が増加するにつれ膨潤率が減少する傾
向にあり、特に、ポリエステル比率0%に比し、ポリエ
ステル複合比率が20%に達すると急激に膨潤率は低下
する。
【0018】以上述べてきた理由により、ポリエステル
とナイロンを芯鞘複合することにより大幅に熱及び水分
の影響を受けにくくなるものであり、いわゆる熱、水分
に対する寸法安定性が向上するものである。
とナイロンを芯鞘複合することにより大幅に熱及び水分
の影響を受けにくくなるものであり、いわゆる熱、水分
に対する寸法安定性が向上するものである。
【0019】ここで、この寸法安定性の向上が銀被覆耐
久性とどのように関連するかについて説明する。まず、
熱による寸法安定性との関連について説明する。
久性とどのように関連するかについて説明する。まず、
熱による寸法安定性との関連について説明する。
【0020】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の鞘部の短繊
維束Aの一部を構成する、銀被覆された短繊維の混紡相
手繊維として、さらには鞘部の短繊維束Bを構成する短
繊維は、いずれも銀を被覆しない有機繊維、すなわちコ
ットン、ウール等に代表される天然繊維、レーヨン、キ
ュプラ等の再生セルロース繊維、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル等の合成繊維が製品用途により選定される
ものである。
維束Aの一部を構成する、銀被覆された短繊維の混紡相
手繊維として、さらには鞘部の短繊維束Bを構成する短
繊維は、いずれも銀を被覆しない有機繊維、すなわちコ
ットン、ウール等に代表される天然繊維、レーヨン、キ
ュプラ等の再生セルロース繊維、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル等の合成繊維が製品用途により選定される
ものである。
【0021】布帛の染色加工工程において、前記繊維の
うち、とりわけポリエステル繊維を用いた布帛が、より
過酷な条件で処理される。
うち、とりわけポリエステル繊維を用いた布帛が、より
過酷な条件で処理される。
【0022】すなわち、高温液流リラックス工程、高温
アルカリ減量工程、高圧分散染色工程等が代表的な過酷
な工程である。
アルカリ減量工程、高圧分散染色工程等が代表的な過酷
な工程である。
【0023】ここで、銀被覆のポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維とポリエステル短繊維と混紡した鞘部の
短繊維束Aと、ポリエステル短繊維からなる芯部の短繊
維束Bからなる本発明の芯鞘複合導電紡績糸で製織され
た布帛、あるいは該紡績糸とポリエステル紡績糸、また
はポリエステルフィラメント糸等と交織した布帛を染色
仕上げ加工する際、銀被覆のポリエステル/ナイロンの
芯鞘複合短繊維が前記の過酷な染色加工工程を通過する
ことになる。前述の通り、ポリエステル/ナイロン芯鞘
複合短繊維が熱安定性が優れていることにより、該短繊
維の熱収縮が抑えられることになる。
芯鞘複合短繊維とポリエステル短繊維と混紡した鞘部の
短繊維束Aと、ポリエステル短繊維からなる芯部の短繊
維束Bからなる本発明の芯鞘複合導電紡績糸で製織され
た布帛、あるいは該紡績糸とポリエステル紡績糸、また
はポリエステルフィラメント糸等と交織した布帛を染色
仕上げ加工する際、銀被覆のポリエステル/ナイロンの
芯鞘複合短繊維が前記の過酷な染色加工工程を通過する
ことになる。前述の通り、ポリエステル/ナイロン芯鞘
複合短繊維が熱安定性が優れていることにより、該短繊
維の熱収縮が抑えられることになる。
【0024】したがって、ポリエステル/ナイロンの芯
鞘複合短繊維は熱寸法安定性が良いことから、高温下で
処理されても表面を被覆している銀被膜層には、ずれ、
亀裂、剥離が防止されることにより、導電性能が維持さ
れることになる。
鞘複合短繊維は熱寸法安定性が良いことから、高温下で
処理されても表面を被覆している銀被膜層には、ずれ、
亀裂、剥離が防止されることにより、導電性能が維持さ
れることになる。
【0025】次に水分に対する寸法安定性向上が銀被覆
の耐久性に、いかに有利に作用しているかにつき説明す
る。
の耐久性に、いかに有利に作用しているかにつき説明す
る。
【0026】当然のことながら衣料として実着用される
場合、繰り返し洗濯を伴う使用がなされており、該洗濯
に対する耐久性が要求される。とりわけ機能性を謳った
商品については、その機能の耐久性が重要となり、ここ
では洗濯による導電性の低下、すなわち繊維に被覆され
た銀被膜の洗濯による剥離が問題となる。
場合、繰り返し洗濯を伴う使用がなされており、該洗濯
に対する耐久性が要求される。とりわけ機能性を謳った
商品については、その機能の耐久性が重要となり、ここ
では洗濯による導電性の低下、すなわち繊維に被覆され
た銀被膜の洗濯による剥離が問題となる。
【0027】本発明の芯鞘複合導電紡績糸に銀被覆ポリ
エステル/ナイロン芯鞘複合短繊維を用いて製品にし、
実着用時の繰り返し洗濯に際し、水分の影響を受けにく
く膨潤がミニマイズされる。したがって銀被膜層の亀
裂、剥離現象が回避され、その結果、導電性能の低下、
すなわち電磁波シールド機能、制電性能の低下が防止さ
れるものである。
エステル/ナイロン芯鞘複合短繊維を用いて製品にし、
実着用時の繰り返し洗濯に際し、水分の影響を受けにく
く膨潤がミニマイズされる。したがって銀被膜層の亀
裂、剥離現象が回避され、その結果、導電性能の低下、
すなわち電磁波シールド機能、制電性能の低下が防止さ
れるものである。
【0028】本発明の芯鞘複合導電紡績糸に用いる銀被
覆ポリエステル/ナイロン芯鞘複合短繊維の芯部、鞘部
のポリマー成分の組み合わせは下記の4通りがある。す
なわちケース1として、芯成分にポリエチレンテレフタ
レート、鞘成分にナイロン6ポリマーの組み合わせ、ケ
ース2として、芯成分にポリエチレンテレフタレート、
鞘成分にナイロン66の組み合わせ、ケース3として、
芯成分に共重合ポリエステル、鞘成分にナイロン6の組
み合わせ、ケース4として、芯成分に共重合ポリエステ
ル、鞘成分にナイロン66の組み合わせがある。
覆ポリエステル/ナイロン芯鞘複合短繊維の芯部、鞘部
のポリマー成分の組み合わせは下記の4通りがある。す
なわちケース1として、芯成分にポリエチレンテレフタ
レート、鞘成分にナイロン6ポリマーの組み合わせ、ケ
ース2として、芯成分にポリエチレンテレフタレート、
鞘成分にナイロン66の組み合わせ、ケース3として、
芯成分に共重合ポリエステル、鞘成分にナイロン6の組
み合わせ、ケース4として、芯成分に共重合ポリエステ
ル、鞘成分にナイロン66の組み合わせがある。
【0029】上記いずれの組み合わせでも好ましいが、
さらに好ましくはケース4の組み合わせであり、鞘部の
ナイロン66はナイロン6に比べ、耐熱性が優れ、前述
の過酷な染色加工に対して、より優れた性能を発揮する
ものである。
さらに好ましくはケース4の組み合わせであり、鞘部の
ナイロン66はナイロン6に比べ、耐熱性が優れ、前述
の過酷な染色加工に対して、より優れた性能を発揮する
ものである。
【0030】また、芯部のポリエステルは共重合成分を
10モル%以下で共重合した共重合ポリエステルが好ま
しく、特にナイロンとの親和性に優れたスルフォン酸金
属塩、とりわけ5−ソジウムスルフォイソフタール酸を
用いることが芯鞘間の剥離強度をアップすることで好ま
しい。
10モル%以下で共重合した共重合ポリエステルが好ま
しく、特にナイロンとの親和性に優れたスルフォン酸金
属塩、とりわけ5−ソジウムスルフォイソフタール酸を
用いることが芯鞘間の剥離強度をアップすることで好ま
しい。
【0031】次に銀被覆されるポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維の芯鞘複合比率につき説明する。
芯鞘複合短繊維の芯鞘複合比率につき説明する。
【0032】該短繊維の芯鞘複合比率は芯部ポリエステ
ル20〜60/鞘部ナイロン80〜40重量%の範囲に
あることが好ましく、さらには、芯部ポリエステル30
〜40/鞘部ナイロン70〜60重量%の範囲にあるこ
とがより好ましい。図2に示す通り芯比率が20重量%
に達すると膨潤率は急激に低下し、さらに芯比率が増加
するにつれ膨潤率は暫減する傾向にある。芯比率が60
%を越えると鞘部のナイロン層厚が薄くなり芯鞘間の剥
離強度が低下することになる。
ル20〜60/鞘部ナイロン80〜40重量%の範囲に
あることが好ましく、さらには、芯部ポリエステル30
〜40/鞘部ナイロン70〜60重量%の範囲にあるこ
とがより好ましい。図2に示す通り芯比率が20重量%
に達すると膨潤率は急激に低下し、さらに芯比率が増加
するにつれ膨潤率は暫減する傾向にある。芯比率が60
%を越えると鞘部のナイロン層厚が薄くなり芯鞘間の剥
離強度が低下することになる。
【0033】次に銀被覆短繊維の紡績糸中における含有
率について説明する。
率について説明する。
【0034】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の鞘部を構成
する短繊維束Aの中で銀被覆の短繊維の含有率は3重量
%〜100重量%の範囲にあることが重要である。より
好ましくは5重量%以上含有せしめることが優れた導電
性能を発揮させることになる。
する短繊維束Aの中で銀被覆の短繊維の含有率は3重量
%〜100重量%の範囲にあることが重要である。より
好ましくは5重量%以上含有せしめることが優れた導電
性能を発揮させることになる。
【0035】含有率が3重量%未満であると紡績糸中の
銀被覆短繊維が分散し、その結果、電気的接点が減少
し、導電性能が低下する。
銀被覆短繊維が分散し、その結果、電気的接点が減少
し、導電性能が低下する。
【0036】さらに本発明の芯鞘複合導電紡績糸の鞘部
と芯部の重量比率は芯部が30〜70重量%、芯部が7
0〜30重量%の範囲にあることが好ましい。
と芯部の重量比率は芯部が30〜70重量%、芯部が7
0〜30重量%の範囲にあることが好ましい。
【0037】鞘比率が30重量%未満、鞘比率が70重
量%を越えるとリング精紡機で紡出する際、芯部短繊維
束と鞘部短繊維束の紡出張力に極端な差が生じ、糸切れ
が多発し、紡績が難しくなる。したがって、より好まし
くは芯鞘複合比率は50重量%:50重量%の設定が、
より優れた紡績性を具現化するものである。
量%を越えるとリング精紡機で紡出する際、芯部短繊維
束と鞘部短繊維束の紡出張力に極端な差が生じ、糸切れ
が多発し、紡績が難しくなる。したがって、より好まし
くは芯鞘複合比率は50重量%:50重量%の設定が、
より優れた紡績性を具現化するものである。
【0038】ここで、前記の銀被覆短繊維の含有率との
関連について説明する。
関連について説明する。
【0039】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の鞘部を構成
する短繊維束Aの中で銀被覆の短繊維の含有率が、たと
えば、3重量%の場合で、該紡績糸の芯鞘複合比率が鞘
部30重量%:芯部70重量%の場合、該紡績糸トータ
ルに占める銀被覆短繊維の含有率は0.9%重量%とな
り、極めて少ない銀被覆短繊維の含有で、芯鞘複合紡績
糸でない均一混紡糸である一般的な紡績糸における3重
量%の含有に匹敵する導電性能を発揮するものである。
する短繊維束Aの中で銀被覆の短繊維の含有率が、たと
えば、3重量%の場合で、該紡績糸の芯鞘複合比率が鞘
部30重量%:芯部70重量%の場合、該紡績糸トータ
ルに占める銀被覆短繊維の含有率は0.9%重量%とな
り、極めて少ない銀被覆短繊維の含有で、芯鞘複合紡績
糸でない均一混紡糸である一般的な紡績糸における3重
量%の含有に匹敵する導電性能を発揮するものである。
【0040】また、本発明の芯鞘複合導電紡績糸の鞘部
を構成する短繊維束Aの中で銀被覆の短繊維の含有率が
100重量%の場合で、該紡績糸の芯鞘複合比率が鞘部
30重量%:芯部70重量%の場合、該紡績糸トータル
に占める銀被覆短繊維の含有率は30重量%となり、比
較的少ない銀被覆短繊維の含有で、100重量%の含有
に匹敵する導電性能を発揮するものである。
を構成する短繊維束Aの中で銀被覆の短繊維の含有率が
100重量%の場合で、該紡績糸の芯鞘複合比率が鞘部
30重量%:芯部70重量%の場合、該紡績糸トータル
に占める銀被覆短繊維の含有率は30重量%となり、比
較的少ない銀被覆短繊維の含有で、100重量%の含有
に匹敵する導電性能を発揮するものである。
【0041】したがって、本発明の芯鞘複合紡績糸構造
にし、鞘部のみに銀被覆短繊維を用いることにより、大
幅に銀被覆短繊維の使用量を低減化することが可能とな
り、その結果、製造コストを大幅に削減することができ
るものである。
にし、鞘部のみに銀被覆短繊維を用いることにより、大
幅に銀被覆短繊維の使用量を低減化することが可能とな
り、その結果、製造コストを大幅に削減することができ
るものである。
【0042】さらに本発明の紡績糸のヨリ係数は特に制
約を受けるものではないが、ヨリ係数3.0〜4.5
(綿式)の範囲にあることが好ましい。ヨリ係数が3.
0未満の場合は精紡工程で短繊維束A,Bそれぞれにヨ
リが伝播せず、精紡糸切れが発生し、紡績生産性が著し
く低下する。
約を受けるものではないが、ヨリ係数3.0〜4.5
(綿式)の範囲にあることが好ましい。ヨリ係数が3.
0未満の場合は精紡工程で短繊維束A,Bそれぞれにヨ
リが伝播せず、精紡糸切れが発生し、紡績生産性が著し
く低下する。
【0043】次に本発明の紡績糸で構成される布帛につ
いて説明する。
いて説明する。
【0044】銀被覆の短繊維の含有率が比較的多い、本
発明の紡績糸の芯鞘複合比率を50重量%:50重量%
で、鞘部に含有率10重量%〜30重量%含有した本発
明の紡績糸のみを用い、タテ、ヨコ配列で製織した布帛
は織物における電気的接点がより多く存在し、その結
果、布帛の導電性が優れ電磁波シールド機能の優れたも
のになる。ただし銀被覆繊維を多く使用することより、
生地に銀色着色繊維が目立ち色相の低下をきたし、さら
には生地コストが高くなるため、製品の用途としては携
帯電話等の小型電子機器を収納するポケット地等の部分
使用に好適である。
発明の紡績糸の芯鞘複合比率を50重量%:50重量%
で、鞘部に含有率10重量%〜30重量%含有した本発
明の紡績糸のみを用い、タテ、ヨコ配列で製織した布帛
は織物における電気的接点がより多く存在し、その結
果、布帛の導電性が優れ電磁波シールド機能の優れたも
のになる。ただし銀被覆繊維を多く使用することより、
生地に銀色着色繊維が目立ち色相の低下をきたし、さら
には生地コストが高くなるため、製品の用途としては携
帯電話等の小型電子機器を収納するポケット地等の部分
使用に好適である。
【0045】もし仮に、本発明の芯鞘複合紡績糸構造を
採用しない、一般的な紡績糸の場合で、同レベルの導電
性能、電磁波シールド性能を発現させるためには、銀被
覆短繊維の含有量は20重量%〜60重量%使用するこ
とが必要となり、さらにコストアップすることになる。
採用しない、一般的な紡績糸の場合で、同レベルの導電
性能、電磁波シールド性能を発現させるためには、銀被
覆短繊維の含有量は20重量%〜60重量%使用するこ
とが必要となり、さらにコストアップすることになる。
【0046】また、上記紡績糸をタテ、ヨコに格子配列
し、その配列本数は本発明の紡績糸以外の、たとえばポ
リエステル100%の紡績糸10に対し、本発明の紡績
糸1の割合で用いることも可能であり、この配列割合は
シールドする対象の電磁波の周波数により、適宜変更さ
せても良い。この配列により、当該紡績糸の使用量は布
帛全体の重量に対し、大幅に減少させることができコス
トダウンが可能となる。
し、その配列本数は本発明の紡績糸以外の、たとえばポ
リエステル100%の紡績糸10に対し、本発明の紡績
糸1の割合で用いることも可能であり、この配列割合は
シールドする対象の電磁波の周波数により、適宜変更さ
せても良い。この配列により、当該紡績糸の使用量は布
帛全体の重量に対し、大幅に減少させることができコス
トダウンが可能となる。
【0047】当該布帛の用途としては電磁波シールド事
務服、制電性ワーキングウエアーとして好適に利用でき
る。さらには電気毛布、電気カーペット等の電磁波シー
ルドカバーとしても有効である。
務服、制電性ワーキングウエアーとして好適に利用でき
る。さらには電気毛布、電気カーペット等の電磁波シー
ルドカバーとしても有効である。
【0048】また、銀被覆短繊維含有が少ない、本発明
の紡績糸の芯鞘複合比率を50重量%:50重量%で、
鞘部に含有率3重量%〜5重量%含有した本発明の紡績
糸のみを用い、タテ、ヨコ配列で製織した布帛について
は、銀色に着色された銀被覆短繊維含有量が少なく、し
たがって、本発明の鞘部に該短繊維以外の銀色に着色さ
れていない繊維が95〜97重量%含まれることにな
り、この繊維が可染性の繊維であれば布帛を構成する大
部分の繊維が染色できることになり、色相に優れた電磁
波シールド及び制電機能を合わせ持つ、通常のアウトウ
ェアーとして用途に展開可能である。もし仮に、本発明
の芯鞘複合紡績糸構造を採用しない、一般的な紡績糸の
場合で、同レベルの導電性能、制電性能、電磁波シール
ド性能を発現させるためには、銀被覆短繊維の含有量は
6重量%〜10重量%使用することが必要となり、さら
にコストアップすることになる。
の紡績糸の芯鞘複合比率を50重量%:50重量%で、
鞘部に含有率3重量%〜5重量%含有した本発明の紡績
糸のみを用い、タテ、ヨコ配列で製織した布帛について
は、銀色に着色された銀被覆短繊維含有量が少なく、し
たがって、本発明の鞘部に該短繊維以外の銀色に着色さ
れていない繊維が95〜97重量%含まれることにな
り、この繊維が可染性の繊維であれば布帛を構成する大
部分の繊維が染色できることになり、色相に優れた電磁
波シールド及び制電機能を合わせ持つ、通常のアウトウ
ェアーとして用途に展開可能である。もし仮に、本発明
の芯鞘複合紡績糸構造を採用しない、一般的な紡績糸の
場合で、同レベルの導電性能、制電性能、電磁波シール
ド性能を発現させるためには、銀被覆短繊維の含有量は
6重量%〜10重量%使用することが必要となり、さら
にコストアップすることになる。
【0049】さらには、本発明の紡績糸の芯鞘複合比率
を50重量%:50重量%で、鞘部に含有率10重量%
程度含有した本発明の紡績糸をポリエステル/綿混紡糸
とタテに適度な割合でストライプ配列し、ヨコ糸に前記
ポリエステル/綿混紡糸を使用した布帛については、摩
擦電荷密度、摩擦帯電圧の低減効果が顕著であり、より
高度なワーキングウエアーに好適である。
を50重量%:50重量%で、鞘部に含有率10重量%
程度含有した本発明の紡績糸をポリエステル/綿混紡糸
とタテに適度な割合でストライプ配列し、ヨコ糸に前記
ポリエステル/綿混紡糸を使用した布帛については、摩
擦電荷密度、摩擦帯電圧の低減効果が顕著であり、より
高度なワーキングウエアーに好適である。
【0050】さらに優れた特徴として、本発明の紡績糸
を用いた布帛は湿潤下で銀イオンを放出し、高度な抗菌
効果をもつものであり、靴下、肌着等の用途にも優れた
特徴を発揮するものである。
を用いた布帛は湿潤下で銀イオンを放出し、高度な抗菌
効果をもつものであり、靴下、肌着等の用途にも優れた
特徴を発揮するものである。
【0051】次に、本発明の芯鞘複合導電紡績糸の製造
方法について説明する。
方法について説明する。
【0052】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の製造方法
は、一対のテーパーローラーからなるフロントトップロ
ーラーおよびフロントボトムローラーを有するリング精
紡機に、ガイドを介してフロントローラーの送り出し量
の高い側へ通した銀被覆短繊維を含有した短繊維束A
と、送り出し量の低い側へ通した銀被覆短繊維を含有し
ない繊維束Bを同時に精紡し、短繊維束Bを中心に短繊
維束Aが実撚付与時に順次捲回され、芯部の短繊維束B
をこより状に包み込む状態で糸形成させる方法である。
は、一対のテーパーローラーからなるフロントトップロ
ーラーおよびフロントボトムローラーを有するリング精
紡機に、ガイドを介してフロントローラーの送り出し量
の高い側へ通した銀被覆短繊維を含有した短繊維束A
と、送り出し量の低い側へ通した銀被覆短繊維を含有し
ない繊維束Bを同時に精紡し、短繊維束Bを中心に短繊
維束Aが実撚付与時に順次捲回され、芯部の短繊維束B
をこより状に包み込む状態で糸形成させる方法である。
【0053】図4は、本発明の芯鞘複合紡績糸の製造方
法の一例を示す工程概略図である。
法の一例を示す工程概略図である。
【0054】図4は、精紡機のドラフト、加撚機構を概
要を示すもので、精紡機に供給される短繊維束Aおよび
Bが、それぞれバックローラー6に供給され、エプロン
ドラフト7を経て一対のテーパーフロントローラー8,
9に把持される。この時、フロントローラーの送り出し
量の高い側へトランペット10を介して短繊維束Aを、
フロントローラーの送り出し量の低い側へトランペット
11を介して短繊維束Bを供給する。フロントローラー
に把持され出てきた両成分を合体させ、リング、トラベ
ラで実撚を付与し、糸管に巻き取る。
要を示すもので、精紡機に供給される短繊維束Aおよび
Bが、それぞれバックローラー6に供給され、エプロン
ドラフト7を経て一対のテーパーフロントローラー8,
9に把持される。この時、フロントローラーの送り出し
量の高い側へトランペット10を介して短繊維束Aを、
フロントローラーの送り出し量の低い側へトランペット
11を介して短繊維束Bを供給する。フロントローラー
に把持され出てきた両成分を合体させ、リング、トラベ
ラで実撚を付与し、糸管に巻き取る。
【0055】また、短繊維束Aと短繊維束Bの間隔はト
ランペット10,11の間隔を5mm〜15mmの範囲
で任意に調節することが可能であり、この間隔は両成分
の送り出し量の差、すなわち、短繊維束Bの中心に短繊
維束Aが捲回する程度をコントロールすることができ
る。
ランペット10,11の間隔を5mm〜15mmの範囲
で任意に調節することが可能であり、この間隔は両成分
の送り出し量の差、すなわち、短繊維束Bの中心に短繊
維束Aが捲回する程度をコントロールすることができ
る。
【0056】図5は、本発明の芯鞘複合導電紡績糸の製
造で用いるテーパーボトムローラーの一例を示す正面図
である。
造で用いるテーパーボトムローラーの一例を示す正面図
である。
【0057】図6は、本発明の芯鞘複合導電紡績糸の製
造で用いるテーパートップローラーの一例を示す正面図
である。
造で用いるテーパートップローラーの一例を示す正面図
である。
【0058】本発明で用いるリング精紡機には、図5に
示すように、フロントボトムローラー6はスピンドルに
対応して1錘ずつテーパー形状とする。これらテーパー
フロントローラーに対応するように、図6に示すごと
く、同一のテーパー方向で表面がゴムコットからなる一
対のトップローラーを、従来の精紡機のトップローラー
と同様にベンジュラムアームに装着し、荷重をかけるよ
うにする。トップローラーとボトムローラーのテーパー
角度は、ほぼ同一とする。
示すように、フロントボトムローラー6はスピンドルに
対応して1錘ずつテーパー形状とする。これらテーパー
フロントローラーに対応するように、図6に示すごと
く、同一のテーパー方向で表面がゴムコットからなる一
対のトップローラーを、従来の精紡機のトップローラー
と同様にベンジュラムアームに装着し、荷重をかけるよ
うにする。トップローラーとボトムローラーのテーパー
角度は、ほぼ同一とする。
【0059】本発明の製造方法においては、上述のごと
く、一対のテーパーローラーからなるボトム、トップロ
ーラーを装着させ、通常の方法で短繊維束を把持させ
る。したがって、繊維束の幅方向に沿ってドラフト倍率
が変わり、細径部に把持された短繊維束Bに、太径部に
把持された銀被覆短繊維を含有する短繊維束Aに捲回さ
れ、導電性に優れた芯鞘複合導電紡績糸を得ることがで
きる。
く、一対のテーパーローラーからなるボトム、トップロ
ーラーを装着させ、通常の方法で短繊維束を把持させ
る。したがって、繊維束の幅方向に沿ってドラフト倍率
が変わり、細径部に把持された短繊維束Bに、太径部に
把持された銀被覆短繊維を含有する短繊維束Aに捲回さ
れ、導電性に優れた芯鞘複合導電紡績糸を得ることがで
きる。
【0060】以下、本発明を実施例により、さらに詳細
に説明する。
に説明する。
【0061】
【実施例】以下に本発明で用いた評価方法につき具体的
に説明する。 [電磁波シールド機能] 方法:KEC法 周波数範囲:10MHz〜1GHz 単位:デシベル(db) [摩擦帯電圧] JIS 1094 B法 単位:ボルト(v) [摩擦電荷密度] JIS 1094 C法 単位:マイクロクーロン/cm2 (μc/cm2 ) [洗濯処理] JIS L0217 103法 [織物の電気抵抗]織物幅で2cmのサンブルを銅製の
電極に電極間間隔10cmでタテ糸方向に把持し、その
電気抵抗値を三和電気計器(株)製のSD−420型電
気テスターで計測した(単位:Ω/cm)。 [短繊維収縮率]短繊維おのおの20本の原長L1を計
測し、乾燥機180℃×15minでフリーの状態で処
理し、処理後の長さL2を計測し、下記式により収縮率
を求めた。
に説明する。 [電磁波シールド機能] 方法:KEC法 周波数範囲:10MHz〜1GHz 単位:デシベル(db) [摩擦帯電圧] JIS 1094 B法 単位:ボルト(v) [摩擦電荷密度] JIS 1094 C法 単位:マイクロクーロン/cm2 (μc/cm2 ) [洗濯処理] JIS L0217 103法 [織物の電気抵抗]織物幅で2cmのサンブルを銅製の
電極に電極間間隔10cmでタテ糸方向に把持し、その
電気抵抗値を三和電気計器(株)製のSD−420型電
気テスターで計測した(単位:Ω/cm)。 [短繊維収縮率]短繊維おのおの20本の原長L1を計
測し、乾燥機180℃×15minでフリーの状態で処
理し、処理後の長さL2を計測し、下記式により収縮率
を求めた。
【0062】短繊維収縮率(%)={(L1−L2)/
L1}×100 [色相]銀被覆短繊維の銀色着色繊維が布帛中で目立つ
程度を官能で評価したもので以下の判定基準に基く。
L1}×100 [色相]銀被覆短繊維の銀色着色繊維が布帛中で目立つ
程度を官能で評価したもので以下の判定基準に基く。
【0063】 全く目立たない:◎ やや目に付く :○ 目立つ :△ 非常に目立つ :× [短繊維膨潤率]短繊維おのおの20本の原長L1を計
測し、水中にて60min間フリーの状態で処理し、処
理後の長さL2を計測し、下記式により膨潤率を求め
た。
測し、水中にて60min間フリーの状態で処理し、処
理後の長さL2を計測し、下記式により膨潤率を求め
た。
【0064】短繊維膨潤率(%)={(L2−L1)/
L1}×100 (実施例1)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維3重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維長
38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロー
ラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエステ
ル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる短
繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の低
い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフト
し、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’s、
(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
L1}×100 (実施例1)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維3重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維長
38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロー
ラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエステ
ル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる短
繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の低
い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフト
し、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’s、
(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
【0065】当該紡績糸をタテ120本/インチ、ヨコ
80本/インチの密度で製織し、その生機を30g/l
の苛性ソーダ溶液中で100℃×15min減量加工
し、その後130℃×60minで染色加工施した布帛
につき、電磁波シールド機能、電気抵抗値、摩擦帯電
圧、摩擦電荷密度を計測、色相を官能評価した結果を表
1に示す。 (実施例2)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維5重量
%を混紡すること以外は実施例1と同様にして実施し
た。 (実施例3)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維10重
量%を混紡すること以外は実施例1と同様にして実施し
た。 (実施例4)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維20重
量%を混紡すること以外は実施例1と同様にして実施し
た。 (実施例5)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維30重
量%を混紡すること以外は(実施例1)と同様にして実
施した。 (実施例6)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維100
重量%を混紡すること以外は(実施例1)と同様にして
実施した。 (比較例1)銀被覆繊維を全く含まない、ポリエステル
短繊維(繊度1.5d、繊維長38mm)100重量%
で構成し、本発明の芯鞘複合紡績糸構造をとらない通常
の紡績方法で、ヨリ係数3.5、40’s(綿番)を紡
出した。
80本/インチの密度で製織し、その生機を30g/l
の苛性ソーダ溶液中で100℃×15min減量加工
し、その後130℃×60minで染色加工施した布帛
につき、電磁波シールド機能、電気抵抗値、摩擦帯電
圧、摩擦電荷密度を計測、色相を官能評価した結果を表
1に示す。 (実施例2)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維5重量
%を混紡すること以外は実施例1と同様にして実施し
た。 (実施例3)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維10重
量%を混紡すること以外は実施例1と同様にして実施し
た。 (実施例4)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維20重
量%を混紡すること以外は実施例1と同様にして実施し
た。 (実施例5)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維30重
量%を混紡すること以外は(実施例1)と同様にして実
施した。 (実施例6)芯鞘複合導電紡績糸の鞘部にポリエステル
/ナイロン芯鞘複合短繊維(繊度1.5d、繊維長38
mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短繊維100
重量%を混紡すること以外は(実施例1)と同様にして
実施した。 (比較例1)銀被覆繊維を全く含まない、ポリエステル
短繊維(繊度1.5d、繊維長38mm)100重量%
で構成し、本発明の芯鞘複合紡績糸構造をとらない通常
の紡績方法で、ヨリ係数3.5、40’s(綿番)を紡
出した。
【0066】当該紡績糸をタテ120本/インチ、ヨコ
80本/インチの密度で製織し、その生機を30g/l
の苛性ソーダ溶液中で100℃×15min減量加工
し、その後130℃×60minで染色加工施した布帛
につき、電磁波シールド機能、電気抵抗値、摩擦帯電
圧、摩擦電荷密度を計測、色相を官能評価した結果を表
1に示す。 (比較例2)銀被覆短繊維(芯成分比率30重量%、鞘
成分比率70重量%で芯成分は共重合成分として5−ソ
ジウムスルフォイソフタール酸4モル%を共重合した共
重合ポリエステル、鞘成分にナイロン6を配した繊度
1.5d、繊維長38mmに銀を無電解メッキで被覆し
た)を1.5重量%でポリエステル短繊維(繊度1.5
d、繊維長38mm)と混紡し、本発明の芯鞘複合紡績
糸構造をとらない通常の紡績方法で、ヨリ係数3.5、
40’s(綿番)を紡出した。
80本/インチの密度で製織し、その生機を30g/l
の苛性ソーダ溶液中で100℃×15min減量加工
し、その後130℃×60minで染色加工施した布帛
につき、電磁波シールド機能、電気抵抗値、摩擦帯電
圧、摩擦電荷密度を計測、色相を官能評価した結果を表
1に示す。 (比較例2)銀被覆短繊維(芯成分比率30重量%、鞘
成分比率70重量%で芯成分は共重合成分として5−ソ
ジウムスルフォイソフタール酸4モル%を共重合した共
重合ポリエステル、鞘成分にナイロン6を配した繊度
1.5d、繊維長38mmに銀を無電解メッキで被覆し
た)を1.5重量%でポリエステル短繊維(繊度1.5
d、繊維長38mm)と混紡し、本発明の芯鞘複合紡績
糸構造をとらない通常の紡績方法で、ヨリ係数3.5、
40’s(綿番)を紡出した。
【0067】当該紡績糸をタテ120本/インチ、ヨコ
80本/インチの密度で製織し、その生機を30g/l
の苛性ソーダ溶液中で100℃×15min減量加工
し、その後130℃×60minで染色加工施した布帛
につき、電磁波シールド機能、電気抵抗値、摩擦帯電
圧、摩擦電荷密度を計測、色相を官能評価した結果を表
1に示す。
80本/インチの密度で製織し、その生機を30g/l
の苛性ソーダ溶液中で100℃×15min減量加工
し、その後130℃×60minで染色加工施した布帛
につき、電磁波シールド機能、電気抵抗値、摩擦帯電
圧、摩擦電荷密度を計測、色相を官能評価した結果を表
1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】比較例1、2で得られた布帛の色相は良好
であったが、電磁波シールド機能、制電機能ついて、比
較例1は機能をもたない。比較例2は実施例1と銀被覆
短繊維の紡績糸トータルにおける混紡率は同じであるが
電磁波シールド、制電機能は実施例1対比劣るものであ
った。
であったが、電磁波シールド機能、制電機能ついて、比
較例1は機能をもたない。比較例2は実施例1と銀被覆
短繊維の紡績糸トータルにおける混紡率は同じであるが
電磁波シールド、制電機能は実施例1対比劣るものであ
った。
【0070】実施例1〜3については電磁波シールド機
能、制電機能、色相ともに良好であり、実施例4〜6に
ついては機能は良化するが、布帛中の銀被覆短繊維の銀
着色部分が目立ち用途的に制約される。 (実施例7)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維10重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維
長38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロ
ーラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエス
テル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる
短繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の
低い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフ
トし、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’
s、(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
能、制電機能、色相ともに良好であり、実施例4〜6に
ついては機能は良化するが、布帛中の銀被覆短繊維の銀
着色部分が目立ち用途的に制約される。 (実施例7)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維10重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維
長38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロ
ーラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエス
テル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる
短繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の
低い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフ
トし、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’
s、(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
【0071】当該紡績糸をタテ120本/インチ、ヨコ
80本/インチの密度で製織し、無処理、すなわち生機
の状態と、該生機を洗濯50回施したものと、さらには
該生機を30g/lの苛性ソーダ溶液中で100℃×1
5min減量加工し、130℃×60minで染色加工
施した布帛につき洗濯50回施した後、電磁波シールド
機能、電気抵抗値を計測した結果を表2に示す。 (比較例3)銀被覆短繊維(芯成分比率30重量%、鞘
成分比率70重量%で芯成分は共重合成分として5−ソ
ジウムスルフォイソフタール酸4モル%を共重合した共
重合ポリエステル、鞘成分にナイロン6を配した繊度
1.5d、繊維長38mmに銀を無電解メッキで被覆し
た)を1.5重量%でポリエステル短繊維(繊度1.5
d、繊維長38mm)と混紡し、本発明の芯鞘複合紡績
糸構造をとらない通常の紡績方法で、ヨリ係数3.5、
40’s(綿番)を紡出した。
80本/インチの密度で製織し、無処理、すなわち生機
の状態と、該生機を洗濯50回施したものと、さらには
該生機を30g/lの苛性ソーダ溶液中で100℃×1
5min減量加工し、130℃×60minで染色加工
施した布帛につき洗濯50回施した後、電磁波シールド
機能、電気抵抗値を計測した結果を表2に示す。 (比較例3)銀被覆短繊維(芯成分比率30重量%、鞘
成分比率70重量%で芯成分は共重合成分として5−ソ
ジウムスルフォイソフタール酸4モル%を共重合した共
重合ポリエステル、鞘成分にナイロン6を配した繊度
1.5d、繊維長38mmに銀を無電解メッキで被覆し
た)を1.5重量%でポリエステル短繊維(繊度1.5
d、繊維長38mm)と混紡し、本発明の芯鞘複合紡績
糸構造をとらない通常の紡績方法で、ヨリ係数3.5、
40’s(綿番)を紡出した。
【0072】当該紡績糸をタテ120本/インチ、ヨコ
80本/インチの密度で製織し、無処理、すなわち生機
の状態と、該生機を洗濯50回施したものと、さらには
該生機を30g/lの苛性ソーダ溶液中で100℃×1
5min減量加工し、130℃×60minで染色加工
施した布帛につき洗濯50回施した後、電磁波シールド
機能、電気抵抗値を計測した結果を表2に示す。
80本/インチの密度で製織し、無処理、すなわち生機
の状態と、該生機を洗濯50回施したものと、さらには
該生機を30g/lの苛性ソーダ溶液中で100℃×1
5min減量加工し、130℃×60minで染色加工
施した布帛につき洗濯50回施した後、電磁波シールド
機能、電気抵抗値を計測した結果を表2に示す。
【0073】
【表2】
【0074】実施例7、比較例3ともに、生機での状
態、その生機を50回洗濯した状態また、ポリエステル
の染色加工をモデルにした条件で加工した後、洗濯50
回実施した状態においても、電気抵抗値、電気抵抗電磁
波シールド機能、制電機能ともに変化なく、耐久性に優
れている。しかし、実施例7は比較例3対比、紡績糸ト
ータル中に占める銀被覆短繊維の含有率は半分である
が、実施例7は芯鞘複合紡績糸構造をとり、鞘部のみに
銀被覆短繊維配しているため導電性、電磁波シールド機
能、制電性ともに比較例3と大差なく優れたものになっ
ている。 (実施例8)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維10重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維
長38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロ
ーラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエス
テル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる
短繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の
低い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフ
トし、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’
s、(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
態、その生機を50回洗濯した状態また、ポリエステル
の染色加工をモデルにした条件で加工した後、洗濯50
回実施した状態においても、電気抵抗値、電気抵抗電磁
波シールド機能、制電機能ともに変化なく、耐久性に優
れている。しかし、実施例7は比較例3対比、紡績糸ト
ータル中に占める銀被覆短繊維の含有率は半分である
が、実施例7は芯鞘複合紡績糸構造をとり、鞘部のみに
銀被覆短繊維配しているため導電性、電磁波シールド機
能、制電性ともに比較例3と大差なく優れたものになっ
ている。 (実施例8)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維10重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維
長38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロ
ーラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエス
テル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる
短繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の
低い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフ
トし、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’
s、(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
【0075】当該紡績糸をポリエステル65%綿混紡糸
(番手34’S)と交織し、具体的にはタテ糸にポリエ
ステル65%綿混紡糸を67本に対し、本発明紡績糸を
1本の割合でストライプ配列し、ヨコ糸はポリエステル
65%綿混紡糸のみで、タテ128本/インチ、ヨコ6
6本/インチの密度で製織し、その生機を通常のポリエ
ステル綿混紡織物の染色加工を施し、摩擦帯電圧、摩擦
電荷密度を計測した結果を表3に示す。 (実施例9)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維30重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維
長38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロ
ーラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエス
テル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる
短繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の
低い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフ
トし、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’
s、(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
(番手34’S)と交織し、具体的にはタテ糸にポリエ
ステル65%綿混紡糸を67本に対し、本発明紡績糸を
1本の割合でストライプ配列し、ヨコ糸はポリエステル
65%綿混紡糸のみで、タテ128本/インチ、ヨコ6
6本/インチの密度で製織し、その生機を通常のポリエ
ステル綿混紡織物の染色加工を施し、摩擦帯電圧、摩擦
電荷密度を計測した結果を表3に示す。 (実施例9)芯鞘複合導電紡績糸の芯鞘複合比率を50
重量%:50重量%で、鞘部にポリエステル/ナイロン
芯鞘複合短繊維(芯成分比率30重量%、鞘成分比率7
0重量%で芯成分は共重合成分として5−ソジウムスル
フォイソフタール酸4モル%を共重合した共重合ポリエ
ステル、鞘成分にナイロン6を配した、繊度1.5d、
繊維長38mm)に銀を無電解メッキを施した銀被覆短
繊維30重量%をポリエステル短繊維(繊度1d、繊維
長38mm)と混紡した短繊維束Aを精紡機のロントロ
ーラーの送り出し量の高い側へ供給し、芯部にポリエス
テル短繊維(繊度1d、繊維長38mm)のみからなる
短繊維束Bを精紡機のフロントローラーの送り出し量の
低い側へ供給し、各短繊維束の間隔を5mmにてドラフ
トし、合体、撚りかけして(ヨリ係数3.5で40’
s、(綿番))芯鞘複合導電紡績糸を得た。
【0076】当該紡績糸をポリエステル65%綿混紡糸
(番手34’S)と交織し、具体的にはタテ糸にポリエ
ステル65%綿混紡糸を67本に対し、本発明紡績糸を
1本の割合でストライプ配列し、ヨコ糸はポリエステル
65%綿混紡糸のみで、タテ128本/インチ、ヨコ6
6本/インチの密度で製織し、その生機を通常のポリエ
ステル綿混紡織物の染色加工を施し、摩擦帯電圧、摩擦
電荷密度を計測した結果を表3に示す。 (比較例4)カーボン含有したフィラメント糸とポリエ
ステル65%綿混紡糸を精紡で複合した長短複合糸(3
4’s)をポリエステル65%綿混紡糸(番手34’
S)と交織し、具体的にはタテ糸にポリエステル65%
綿混紡糸を67本に対し、本発明紡績糸を1本の割合で
ストライプ配列し、ヨコ糸はポリエステル65%綿混紡
糸のみで、タテ128本/インチ、ヨコ66本/インチ
の密度で製織し、その生機を通常のポリエステル綿混紡
織物の染色加工を施し、摩擦帯電圧、摩擦電荷密度を計
測した結果を表3に示す。
(番手34’S)と交織し、具体的にはタテ糸にポリエ
ステル65%綿混紡糸を67本に対し、本発明紡績糸を
1本の割合でストライプ配列し、ヨコ糸はポリエステル
65%綿混紡糸のみで、タテ128本/インチ、ヨコ6
6本/インチの密度で製織し、その生機を通常のポリエ
ステル綿混紡織物の染色加工を施し、摩擦帯電圧、摩擦
電荷密度を計測した結果を表3に示す。 (比較例4)カーボン含有したフィラメント糸とポリエ
ステル65%綿混紡糸を精紡で複合した長短複合糸(3
4’s)をポリエステル65%綿混紡糸(番手34’
S)と交織し、具体的にはタテ糸にポリエステル65%
綿混紡糸を67本に対し、本発明紡績糸を1本の割合で
ストライプ配列し、ヨコ糸はポリエステル65%綿混紡
糸のみで、タテ128本/インチ、ヨコ66本/インチ
の密度で製織し、その生機を通常のポリエステル綿混紡
織物の染色加工を施し、摩擦帯電圧、摩擦電荷密度を計
測した結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】比較例4は摩擦電荷密度、摩擦帯電圧とも
に不十分であるが、実施例9,10については優れた制
電機能を発揮した。
に不十分であるが、実施例9,10については優れた制
電機能を発揮した。
【0079】
【発明の効果】本発明により、銀被覆短繊維の含有率を
低減化しても、優れた電磁波シールド機能、制電機能を
維持することができ、大幅な製造コストの削減が可能に
なった。。
低減化しても、優れた電磁波シールド機能、制電機能を
維持することができ、大幅な製造コストの削減が可能に
なった。。
【0080】さらには被覆する素材として、特にポリエ
ステルとの混紡、交織使用についてはポリエステル/ナ
イロン芯鞘複合短繊維を用いることにより、染色加工工
程での高温処理、薬剤処理、さらには実着用時の繰り返
し洗濯に対し、電磁波シールド機能、制電機能につき、
能優れた耐久性を付与することが可能となった。さらに
銀被覆繊維の少量混紡により、前記の優れた機能を具現
化することができ、その結果、任意の色相にも染色可能
となり、特殊用途のみならず、一般衣料としても幅広く
展開することが可能となった。また、前述の機能以外に
も抗菌機能も具備しており、健康衣料としての展開も可
能である。
ステルとの混紡、交織使用についてはポリエステル/ナ
イロン芯鞘複合短繊維を用いることにより、染色加工工
程での高温処理、薬剤処理、さらには実着用時の繰り返
し洗濯に対し、電磁波シールド機能、制電機能につき、
能優れた耐久性を付与することが可能となった。さらに
銀被覆繊維の少量混紡により、前記の優れた機能を具現
化することができ、その結果、任意の色相にも染色可能
となり、特殊用途のみならず、一般衣料としても幅広く
展開することが可能となった。また、前述の機能以外に
も抗菌機能も具備しており、健康衣料としての展開も可
能である。
【図1】芯鞘複合導電紡績糸に用いられる、銀を被覆さ
れる短繊維であるポリエステル/ナイロン芯鞘複合短繊
維(芯部は共重合ポリエステル30重量%、鞘部はナイ
ロン6 70重量%)の乾熱収縮率とナイロン6単体か
ら成る短繊維の乾熱収縮率を示したものである。
れる短繊維であるポリエステル/ナイロン芯鞘複合短繊
維(芯部は共重合ポリエステル30重量%、鞘部はナイ
ロン6 70重量%)の乾熱収縮率とナイロン6単体か
ら成る短繊維の乾熱収縮率を示したものである。
【図2】芯鞘複合導電紡績糸に用いられる、銀を被覆さ
れる短繊維であるポリエステル/ナイロン芯鞘複合短繊
維(芯部は共重合ポリエステル、鞘部はナイロン6)の
芯成分の比率と水分吸湿における膨潤率との関連を示す
ものである。
れる短繊維であるポリエステル/ナイロン芯鞘複合短繊
維(芯部は共重合ポリエステル、鞘部はナイロン6)の
芯成分の比率と水分吸湿における膨潤率との関連を示す
ものである。
【図3】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の一例をモデル的
に示す断面図である。
に示す断面図である。
【図4】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の製造方法の一例
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図5】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の製造で用いるテ
ーパーポトムローラーの一例を示す正面図である。
ーパーポトムローラーの一例を示す正面図である。
【図6】本発明の芯鞘複合導電紡績糸の製造で用いるテ
ーパートップローラーの一例を示す正面図である。
ーパートップローラーの一例を示す正面図である。
1:銀被覆ポリエステル/ナイロン芯鞘複合短繊維 2:銀被覆層 3:鞘部ナイロン 4:芯部ポリエステル 5:ポリエステル短繊維 6:バックローラー 7:エプロン 8:テーパーフロントボトムローラー 9:テーパーフロントトップローラー 10:トランペット 11:トランペット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L036 MA05 MA06 MA35 MA39 PA21 PA31 PA46 RA24 UA25 4L048 AA20 AA24 AA28 AA52 AA56 AB05 AC13 CA00 CA05 CA08 CA15 DA01 DA15 4L056 AA02 AA47 BA07 BC01 BC23 BC24 BC25 BC32
Claims (5)
- 【請求項1】短繊維束Aが鞘側に短繊維束Bが芯側に配
置された芯鞘複合紡績糸であって、前記鞘側の短繊維束
Aが、銀で被覆された短繊維100重量%の短繊維束か
らなるか、もしくは銀で被覆された短繊維3重量%以上
と銀で被覆されていない短繊維とが混紡された短繊維束
からなり、前記芯側の短繊維束Bが、銀で被覆されてい
ない短繊維からなり、かつ短繊維束Aからなる鞘側の重
量比率が30〜70重量%であることを特徴とする芯鞘
複合紡績糸。 - 【請求項2】前記銀で被覆された短繊維が、ナイロン6
繊維またはナイロン66繊維からなることを特徴とする
請求項1記載の芯鞘複合紡績糸。 - 【請求項3】前記銀で被覆された短繊維が、芯成分がポ
リエステル、鞘成分がナイロンで構成されてなる芯鞘複
合繊維からなることを特徴とする請求項1記載の芯鞘複
合紡績糸。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の紡績糸を
有してなることを特徴とする布帛。 - 【請求項5】繊維束の幅方向にドラフト倍率が次第に高
くなるように配置された一対のテーパーローラーからな
るフロントトップローラーおよびフロントボトムローラ
ーを有するリング精紡機に、前記短繊維束Aを、短繊維
束Bの送り出し量より高くなるように供給し、該短繊維
束Bを芯側として、短繊維束Aを捲回せしめ、実撚を付
与することを特徴とする芯鞘複合紡績糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11042871A JP2000239934A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 芯鞘複合導電紡績糸およびその製造方法ならびにその紡績糸を用いてなる電磁波シールド布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11042871A JP2000239934A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 芯鞘複合導電紡績糸およびその製造方法ならびにその紡績糸を用いてなる電磁波シールド布帛 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000239934A true JP2000239934A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12648111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11042871A Pending JP2000239934A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 芯鞘複合導電紡績糸およびその製造方法ならびにその紡績糸を用いてなる電磁波シールド布帛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000239934A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103757788A (zh) * | 2013-09-25 | 2014-04-30 | 中国人民解放军军事医学科学院放射与辐射医学研究所 | 用于防护微波辐射损伤的镀银纤维梭织面料 |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP11042871A patent/JP2000239934A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103757788A (zh) * | 2013-09-25 | 2014-04-30 | 中国人民解放军军事医学科学院放射与辐射医学研究所 | 用于防护微波辐射损伤的镀银纤维梭织面料 |
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