JP2000239194A - ジメチルテトラリンの製造方法 - Google Patents

ジメチルテトラリンの製造方法

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JP2000239194A JP11043455A JP4345599A JP2000239194A JP 2000239194 A JP2000239194 A JP 2000239194A JP 11043455 A JP11043455 A JP 11043455A JP 4345599 A JP4345599 A JP 4345599A JP 2000239194 A JP2000239194 A JP 2000239194A
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陽一 久古
Norio Fushimi
則夫 伏見
Minoru Takagawa
實 高川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】5-トリル−ペンタ-2- エンから対応するジメチ
ルテトラリンを高収率で工業的に有利に製造する方法を
提供する。 【解決手段】脂肪族炭化水素の共存下、液相で5-トリル
- ペンタ-2- エンを環化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル等の
プラスチック製造に使用されるナフタレンジカルボン酸
の原料として用いられるジメチルテトラリンの製造法に
関する。
【従来技術】
【0002】ジメチルテトラリンは脱水素してジメチル
ナフタレンとなり、ポリエステル等のプラスチック製造
に使用されるナフタレンジカルボン酸の原料に用いられ
る非常に重要な化合物である。例えば、2,6-ナフタレン
ジカルボン酸とエチレングリコールから製造されるポリ
エチレン2,6-ナフタレートは、ポリエチレンテレフタレ
ートより良好な耐熱性や機械的性質を有するフィルムや
繊維の製造に使用される。
【0003】このようにプラスチック原料としてのナフ
タレンジカルボン酸は、異性体的に高純度であることが
要求され、従ってその原料としてのジメチルナフタレン
も異性体的に高純度であることが要求される。即ちジメ
チルナフタレンには、そのメチル基の位置により1,2-、
1,3-、1,4-、1,5-、1,6-、1,7-、1,8-、2,3-、2,6-及び
2,7-なる10個の異性体があるが、ナフタレンジカルボ
ン酸用原料としてのジメチルナフタレンは他の異性体を
含まない高純度のジメチルナフタレンである必要があ
る。
【0004】ジメチルナフタレンの製造方法としては、
石油精製の高沸点留分、石炭由来のタール分からの分離
による方法、ナフタレンのアルキル化による方法、アル
キルベンゼンとオレフィンを出発原料とする方法等があ
る。石油精製における高沸点留分や石炭由来のタール分
からの分離による方法の場合には、これら留分に含まれ
るジメチルナフタレンは多くのジメチルナフタレン異性
体の混合物であり、この異性体混合物から所望の特定の
ジメチルナフタレンを得るためには、異性化工程や煩雑
な異性体分離工程が必要となる。
【0005】異性化に関しては、ジメチルナフタレン
(以下、DMNとも記す)の10種の異性体について、
以下の4つの属に分類され、各属内の異性化は比較的容
易であるのに対して、属間の異性化は起り難いことが知
られている。また、所望の特定のジメチルナフタレンを
多くの異性体混合物から分離することは非常な困難を伴
うが、更に実際の留分中にはジメチルナフタレン以外の
成分も多く含まれ、これらの混合物から所望の特定のジ
メチルナフタレンを高純度で分離回収することは非常に
困難である。 A属 1,5-DMN、1,6-DMN、2,6-DMN B属 1,7-DMN、1,8-DMN、2,7-DMN C属 1,3-DMN、2,3-DMN、1,4-DMN D属 1,2-DMN
【0006】ナフタレンのアルキル化による方法は、通
常はゼオライト、シリカアルミナ等の固体酸を触媒とし
て実施されるが、ジメチルナフタレン以外にモノメチル
ナフタレン、トリメチルナフタレン等も生成しジメチル
ナフタレンへの選択率は高くない上に、生成するジメチ
ルナフタレンは多くの異性体の混合物であり、石油精製
の高沸点留分、石炭由来のタール分からの分離による場
合と同様、特定のジメチルナフタレンを高収率で得るこ
とは困難である。
【0007】これらに対して、特定のジメチルナフタレ
ンをアルキルベンゼンとオレフィンから多段階の工程を
経て製造する方法がある。例えば、特開平2−9654
0号にはメタキシレンとプロピレンと一酸化炭素から2,
6-ジメチルナフタレンを製造する方法が示され、また米
国特許5008479号にはトルエンとブテンと一酸化
炭素から2,6-ジメチルナフタレンを製造する方法が示さ
れている。
【0008】また、特開昭49−134634号にはオ
ルトキシレンとブタジエンから 5-(o-トリル)-ペンタ-2
- エンを製造する方法、特開昭50−89353号には
5-(o-トリル)-ペンタ-2- エンを環化して1,5-ジメチル
テトラリンを製造する方法、特開昭48−67261号
には1,5-ジメチルテトラリンを脱水素して1,5-ジメチル
ナフタレンを製造する方法、等が示されている。これら
の方法を組み合わせることによりオルトキシレンとブタ
ジエンから異性体的に高純度の1,5-ジメチルナフタレン
を製造することができる。
【0009】更に、特開平1−503389号では1,5-
ジメチルナフタレンを異性化して1,5-ジメチルナフタレ
ン、1,6-ジメチルナフタレン、2,6-ジメチルナフタレン
の混合物となし、この混合物から結晶化により高純度の
2,6-ジメチルナフタレンを採取する方法を示している。
この場合には異性化に関して同じ属に属する3個のジメ
チルナフタレン異性体間での異性化、及び結晶化であ
り、多くの異性体からの異性化、及び結晶化に比べて非
常に有利である。2,6-ジメチルナフタレンは、2,6-ナフ
タレンジカルボン酸用原料としてジメチルナフタレン各
異性体の中で最も注目されている化合物であり、その工
業的製造法の開発が進められている。
【0010】キシレンとブタジエンからジメチルナフタ
レンを製造する方法は、オルトキシレンの側鎖アルケニ
ル化による5-トリル−ペンタ-2- エンの合成、環化によ
るジメチルテトラリンの合成、脱水素によるジメチルナ
フタレンの合成、更にジメチルナフタレンの異性化、結
晶化分離の各工程から成っている。このうち 5-(o-トリ
ル)-ペンタ-2- エンの環化によるジメチルテトラリンの
合成については、特開昭49−93348号では固体燐
酸を用い液相条件下で実施することが記載されている。
特表平3−500052号では白金及び銅で修飾した超
安定化Y型ゼオライト(USY)等を触媒として液相条
件下で実施し、溶媒を用いる場合の好適な溶媒としてテ
トラデカンのようなパラフィン、アントラセンのような
芳香族炭化水素又はそれらの混合物で、約270℃以上
で沸騰するものが示されている。特公昭49−1138
5号ではカチオン交換樹脂を用いる方法により反応が実
施され高収率でジメチルテトラリンを得ているが、溶媒
の使用に関する記述は特にない。また、特開平6−56
709号ではモルデナイトとシリカよりなる触媒等を用
いて気相状態で反応を行うことで原料である5-トリル−
ペンタ-2- エンの2量化が完全に抑制され高収率でジメ
チルテトラリンを得ているが、反応条件を気相状態とす
るには反応温度を十分に高くするか、希釈媒を大量に使
用する、もしくは反応圧を下げるなどの工夫が必要であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上の如くジメチルテ
トラリンは、ブタジエンを用いたキシレンの側鎖アルケ
ニル化により合成された5-トリル−ペンタ-2- エンを環
化することにより製造され、これを脱水素することによ
りジメチルナフタレンが得られる。5-トリル−ペンタ-2
- エンを環化して対応するジメチルテトラリンを製造す
るに際し、液相条件下で行う場合には原料である5-トリ
ル−ペンタ-2- エンの2量化が起こりやすく高収率でジ
メチルテトラリンを得ることが出来ない。また、芳香族
炭化水素を溶媒とした場合には原料である5-トリル−ペ
ンタ-2- エンが芳香族炭化水素と反応して選択率が低く
なるという欠点がある。また5-トリル−ペンタ-2- エン
の環化を気相条件下で反応を行うことで、高沸物の生成
を抑制できるとあるが、反応条件を気相とするために
は、十分な高い温度、又は稀釈剤を必要とするなど反応
条件を限定されてしまう。本発明の目的は、5-トリル−
ペンタ-2- エンから対応するジメチルテトラリンを高収
率で工業的に有利に製造する方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、液相条件下で環
化して対応するジメチルテトラリンを製造するに際し
て、脂肪族炭化水素を存在させることにより副反応であ
る原料の二量化が抑制され、ほぼ定量的に5-トリル- ペ
ンタ-2- エンの環化反応が進行し、対応するジメチルテ
トラリンが高反応率、高収率で得られ、また脂肪族炭化
水素は入手も容易で、かつ蒸留等によるリサイクルも容
易であることから、ジメチルテトラリンが工業的に有利
に製造できることを見出し、本発明に到達した。即ち本
発明は、脂肪族炭化水素の存在下、液相で5-トリル- ペ
ンタ-2- エンを環化させることを特徴とするジメチルテ
トラリンの製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の原料に用いられる5-トリ
ル- ペンタ-2- エンは、前述の如くブタジエンを用いた
キシレンの側鎖アルケニル化により合成される。この5-
トリル- ペンタ-2- エンは、原料のキシレンの種類によ
り 5-(o-トリル)-ペンタ-2- エン、 5-(m-トリル)-ペン
タ-2- エン、 5-(p-トリル)-ペンタ-2-エンの3種の異
性体があり、本発明ではその異性体の種類は限定されな
い。
【0014】本発明では、触媒として、硫酸、燐酸など
の液体の酸、またはこれらのものを担体上に含浸して得
たものや、固体酸を用いることができ、これらに限定さ
れるものでないが、特にゼオライト、シリカ−アルミ
ナ、シリカ−ジルコニア、シリカ−チタニア等の固体酸
を好適に用いることが出来る。また本発明に用いられる
脂肪族炭化水素としては、炭素数 6〜12の脂肪族炭化水
素が好ましく、ヘキサン、ヘプタン、ノナン、デカン、
シクロヘキサン、シクロデカンなどが挙げられる。用い
る溶媒の量に特に制限はないが、原料に対して用いられ
る溶媒量を大きくすることで原料の2量化生成物である
高沸物の生成はより抑制され、目的とするジメチルテト
ラリンの選択率が向上する。
【0015】5-トリル- ペンタ-2- エンを環化させるた
めの反応温度は、触媒の活性により適宜決定され、特に
限定されない。触媒に適した温度範囲よりも反応温度が
高すぎると、生成したジメチルテトラリンの異性体が多
く生成し、特定のジメチルナフタレンを高収率で得るこ
とが出来なくなり、反応温度が低すぎると5-トリル-ペ
ンタ-2- エンの反応率が低下し、ジメチルテトラリンを
高収率で得ることが出来なくなる。本発明の方法では、
反応を液相状態で行うために、それぞれの反応の原料が
本質的に液相中に保たれる圧力下で行われ、液相状態を
維持するために窒素などにより加圧することも出来る。
【0016】本発明の触媒を用いて5-トリル- ペンタ-2
- エンの環化反応を行う場合の反応方式には特に制限は
なく、固定床、移動床、流動床等の既知のいずれのタイ
プのものでも採用できるが、操作性の面から連続運転の
場合は固定床流通式による方が好ましい。単位触媒あた
りの原料供給量は、反応の形式により変化するが、例え
ば固定床流通系で実施する場合には、LHSVで0.0
1〜5hr-1、好ましくは0.1〜1hr-1である。
【0017】なお、従来技術の特開昭49−93348
号では、固体燐酸を用い液相条件下で 5-(o-トリル)-ペ
ンタ-2- エンの環化によるジメチルテトラリンを合成す
ることが記載されており、好ましい希釈剤としてヘキサ
ン、シクロへキサン、オクタン、ジメチルオクタン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、テトラリン、ジメチルテ
トラリンが例示されている。しかしながら実施例では溶
媒や希釈剤は用いられておらず、脂肪族炭化水素と芳香
族炭化水素が並列に記載されているので、これは溶媒に
脂肪族炭化水素を使用することを示唆するものではな
い。また、特表平3−500052号の 5-(o-トリル)-
2-ペンテンを用いた実施例では何れも92%以上の収率
が示されているが、当時、ガスクロマトグラフによる高
沸成分の分析が不十分であり、目的生成物中に二量化物
が含まれているものと推測される。
【0018】
【実施例】次に実施例及び比較例にて本発明の方法を詳
細に説明する。尚、本発明は以下の実施例の範囲に限定
されるものではない。以下の実施例および比較例では、
各該当実施例及び比較例にて調製した触媒10gを、内
径20mmの石英製反応管に充填し、それぞれの反応条
件において液相状態が保たれるよう窒素により十分に加
圧した。
【0019】実施例1 触媒にシリカ−アルミナ(SiO2 =66.5%, Al2 O 3 =25.1
%) を用い、窒素で 20MPaに加圧し、反応温度 170℃、
原料 5-(o-トリル)-ペンタ-2- エンの供給速度を5g/h
r、溶媒のヘプタンの供給速度を45g/hrなる条件で環化
反応を行った。反応生成液をガスクロマトグラフで分析
した結果、原料 5-(o-トリル)-ペンタ-2- エンの転化率
は100%であり、ジメチルテトラリンの選択率は 94.5%で
あった。
【0020】実施例2 実施例1と同様のシリカ−アルミナ触媒を用い、窒素で
20MPaに加圧し、反応温度 170℃、原料 5-(o-トリル)-
ペンタ-2- エンの供給速度を 5g/hr、溶媒のヘプタンの
供給速度を20g/hrなる条件で環化反応を行った。反応生
成液をガスクロマトグラフで分析した結果、原料 5-(o-
トリル)-ペンタ-2- エンの転化率は100%であり、ジメチ
ルテトラリンの選択率は 93.5%であった。
【0021】実施例3 原料 5-(m-トリル)-ペンタ-2- エンを用い実施例2と同
様に反応を行った。反応生成液をガスクロマトグラフで
分析した結果、原料 5-(o-トリル)-ペンタ-2-エンの転
化率は100%であり、ジメチルテトラリンの選択率は 94.
0%であった。
【0022】実施例4 原料 5-(p-トリル)-ペンタ-2- エンを用い実施例2と同
様に反応を行った。反応生成液をガスクロマトグラフで
分析した結果、原料 5-(o-トリル)-ペンタ-2-エンの転
化率は100%であり、ジメチルテトラリンの選択率は 93.
2%であった。
【0023】実施例5 実施例1と同様のシリカ−アルミナ触媒を用い、窒素で
20MPaに加圧し、反応温度 170℃、原料 5-(o-トリル)-
ペンタ-2- エンの供給速度を 5g/hr、溶媒のヘプタンの
供給速度を10g/hrなる条件で環化反応を行った。反応生
成液をガスクロマトグラフで分析した結果、原料 5-(o-
トリル)-ペンタ-2- エンの転化率は100%であり、ジメチ
ルテトラリンの選択率は 92.0%であった。
【0024】実施例6 実施例1と同様のシリカ−アルミナ触媒を用い、窒素で
20MPaに加圧し、反応温度 170℃、原料 5-(o-トリル)-
ペンタ-2- エンの供給速度を 5g/hr、溶媒のデカンの供
給速度を45g/hrなる条件で環化反応を行った。反応生成
液をガスクロマトグラフで分析した結果、原料 5-(o-ト
リル)-ペンタ-2- エンの転化率は100%であり、ジメチル
テトラリンの選択率は 94.3%であった。
【0025】実施例7 触媒にモルデナイト(Si/Al=200) を用い、窒素で 20MPa
に加圧し、反応温度 170℃、原料 5-(o-トリル)-ペンタ
-2- エンの供給速度を 5g/hr、溶媒のデカンの供給速度
を45g/hrなる条件で環化反応を行った。反応生成液をガ
スクロマトグラフで分析した結果、原料 5-(o-トリル)-
ペンタ-2- エンの転化率は100%であり、ジメチルテトラ
リンの選択率は 93.0%であった。
【0026】比較例1 実施例1と同様のシリカ−アルミナ触媒を用い、窒素で
20MPaに加圧し、反応温度 170℃、原料 5-(o-トリル)-
ペンタ-2- エンの供給速度を 5g/hrなる条件で、溶媒を
用いずに環化反応を行った。反応生成液をガスクロマト
グラフで分析した結果、原料 5-(o-トリル)-ペンタ-2-
エンの転化率は100%であり、ジメチルテトラリンの選択
率は 89.7%であった。
【0027】比較例2 実施例1と同様のシリカ−アルミナ触媒を用い、窒素で
20MPaに加圧し、反応温度 170℃、原料 5-(o-トリル)-
ペンタ-2- エンの供給速度を 5g/hr、溶媒のトルエンの
供給速度を45g/hrなる条件で環化反応を行った。反応生
成液をガスクロマトグラフで分析した結果、原料 5-(o-
トリル)-ペンタ-2- エンの転化率は100%であり、ジメチ
ルテトラリンの選択率は 88.7%であった。
【0028】比較例3 実施例1と同様のシリカ−アルミナ触媒を用い、窒素で
20MPaに加圧し、反応温度 170℃、原料 5-(o-トリル)-
ペンタ-2- エンの供給速度を 5g/hr、溶媒のオルソキシ
レンの供給速度を45g/hrなる条件で環化反応を行った。
反応生成液をガスクロマトグラフで分析した結果、原料
5-(o-トリル)-ペンタ-2- エンの転化率は100%であり、
ジメチルテトラリンの選択率は 87.5%であった。
【0029】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明により高活性触媒を用いて脂肪族炭化水素の共存
下、液相条件で 5-(o-トリル)-ペンタ-2- エンを環化す
ることにより、対応するジメチルテトラリンを極めて高
い収率で得ることができる。脂肪族炭化水素は入手も容
易であり、かつ蒸留等によるリサイクルも容易であるこ
とから、本発明によればジメチルテトラリンを工業的に
極めて有利に製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族炭化水素の存在下、液相条件で5-ト
    リル−ペンタ-2- エンを環化させることを特徴とするジ
    メチルテトラリンの製造方法。
  2. 【請求項2】炭素数 6〜12の脂肪族炭化水素を用いる請
    求項1に記載のジメチルテトラリンの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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