JP2000239048A - Crtのガラス部品の付着膜除去方法およびその装置 - Google Patents

Crtのガラス部品の付着膜除去方法およびその装置

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JP2000239048A
JP2000239048A JP11043098A JP4309899A JP2000239048A JP 2000239048 A JP2000239048 A JP 2000239048A JP 11043098 A JP11043098 A JP 11043098A JP 4309899 A JP4309899 A JP 4309899A JP 2000239048 A JP2000239048 A JP 2000239048A
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glass
crt
pressure
film
low
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JP11043098A
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Eikichi Yamaharu
栄吉 山春
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
YAMAKI KOGYO KK
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C1/00Ingredients generally applicable to manufacture of glasses, glazes, or vitreous enamels
    • C03C1/02Pretreated ingredients
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CRTのガラス部品の付着膜を能率良くかつ適
切に剥離除去できるようにして、そのガラス部品を新た
なガラス原料として低コストで提供できるようにする。 【解決手段】CRTの付着膜を有するガラス部品を破砕
する破砕工程と、この破砕工程によって得られたガラス
砕片80を攪拌させつつ一定の経路で移送させながら、
そのガラス砕片80に付着膜を剥離除去するための研掃
材を吹きつけるブラスト処理工程と、を有している。好
ましくは、ブラスト処理工程は、出口圧力が0.3〜
1.2kg/cm2 (ゲージ圧)とされた低圧空気発生
源30によって発生された低圧高速空気流に研掃材を混
入させてから、これらをガラス砕片80に吹きつける低
圧ブラスト処理工程である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、テレビやパーソナルコンピュ
ータなどに多用されているCRT(ブラウン管)のガラ
ス部品から付着膜を除去し、そのガラス部品を新たなガ
ラス原料として有効にリサイクル使用できるようにする
ための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、CRTを用いたテレビや
パーソナルコンピュータは、一般家庭を始めとして種々
の分野に広く普及しており、それらの普及総数は多大で
ある。これに伴い、これらテレビやパーソナルコンピュ
ータは、買換え需要や故障などの事情により、廃棄処分
とされる台数も非常に多い。したがって、自然環境保護
の観点、および省資源の観点からすれば、廃棄処分とさ
れたテレビやパーソナルコンピュータに用いられている
CRTなどの部品を新たな資源として有効にリサイクル
使用できるようにすることが望まれる。
【0003】図6(a)に示すように、CRTは、ファ
ンネルガラス8の前面部にパネルガラス8Aを装着した
構造を有しており、ファンネルガラス8のネック部内に
設けられた電子銃90から発射された電子ビームがシャ
ドウマスク(図示略)を通過してパネルガラス8Aの内
面に塗着された蛍光膜91に照射されると、その照射部
分が所定の色彩に発光するようになっている。CRTの
各部品の重量比では、たとえばファンネルガラス8が全
体の30%程度、パネルガラス8Aが全体の58%程度
を占める場合があり、CRTの部品としてウエイトの高
いこれらのガラス部品を再利用することは、その効率面
からみても好ましい。ただし、パネルガラス8Aの内面
には蛍光膜91が付着し、さらにはアルミ蒸着膜なども
存在する場合があるために、そのままではガラス原料と
して利用することはできない。また、ファンネルガラス
8についても、その内外面にはカーボンまたは酸化鉄な
どの塗膜92が付着しており、やはりそのままではガラ
ス原料として利用することはできない。
【0004】そこで、従来では、CRTのファンネルガ
ラス8やパネルガラス8Aを再利用する場合には、図6
(b)に示すように、ファンネルガラス8とパネルガラ
ス8Aとを互いに分離させてから、これらにブラスト処
理を施してそれらの付着膜を剥離除去していた。ただ
し、従来では、たとえばファンネルガラス8にブラスト
処理を施す場合には、図7(a),(b)に示すよう
に、ファンネルガラス8が漏斗状の形態を有するままで
そのブラスト処理がなされていた。また、従来のブラス
ト処理は、たとえば2〜20kg/cm2 の範囲の空気
流に研掃材を混入させてから、その研掃材をブラストノ
ズル93から噴射させるいわゆる高圧ブラスト処理とさ
れていた。従来では、このブラスト処理によってファン
ネルガラス8の塗膜92を剥離除去し、その後このファ
ンネルガラス8を破砕することにより、ガラスメーカな
どにとってガラス原料として都合良く利用できるように
していた。このような取扱いは、パネルガラス8Aにつ
いても同様であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、ファンネルガラス8やパネルガラス8Aを破砕する
ことなく、それら本来の立体的な形態を有するままでこ
れらのガラス部品にブラスト処理を施していたために、
次のような不具合を生じていた。
【0006】第1に、従来では、ファンネルガラス8や
パネルガラス8Aの付着膜をブラスト処理によって適切
に剥離除去することが難しく、その作業能率が悪いもの
となっていた。すなわち、ファンネルガラス8の内外面
の殆どは曲面であり、このような曲面に付着している付
着膜の各所に対してブラスト用の研掃材を略垂直な方向
からまんべんなく均等に吹きつけることは容易でない。
したがって、従来では、付着膜の剥離むらが生じないよ
うに仕上げることが難しく、作業能率が悪いために、フ
ァンネルガラス8の再利用に要するコストが高価となる
不具合を生じていた。また、パネルガラス8Aについて
は、ファンネルガラス8と比較すればフラットな形状に
近い分だけ付着膜の剥離除去作業が容易になるものの、
やはりこのパネルガラス8Aも、広い面積の曲面部分を
有し、しかもその部分に付着膜が存在するために、上記
したファンネルガラス8の場合と同様な不具合を生じて
いた。
【0007】第2に、従来では、ファンネルガラス8や
パネルガラス8A自体が比較的大きなサイズであり、し
かもこれらガラス部品に対してブラスト処理を施すには
ガラス部品とブラストノズル93との相対的な位置関係
などを種々に変化させる必要がある。したがって、従来
では、ファンネルガラス8やパネルガラス8Aを適当な
移送装置を用いて移送させながら連続方式でブラスト処
理を施すようなことは難しく、いわゆるバッチ方式また
はそれに近い方式でブラスト作業を行わざるを得ず、そ
の作業能率は一層悪いものとなっていた。
【0008】第3に、従来では、ファンネルガラス8や
パネルガラス8Aのブラスト処理が終了し、これを破砕
するまでの間は、これらファンネルガラス8やパネルガ
ラス8Aが大きく嵩張った形態を有している。したがっ
て、それらの運搬や保管などの取扱いに際しても不便を
生じていた。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、CRTのガラス部品の付着膜を
能率良くかつ適切に剥離除去できるようにして、そのガ
ラス部品を新たなガラス原料として低コストで提供でき
るようにすることをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】本願発明の第1の側面によれば、CRTの
ガラス部品の付着膜除去方法が提供される。このCRT
のガラス部品の付着膜除去方法は、CRTの付着膜を有
するガラス部品を破砕する破砕工程と、この破砕工程に
よって得られたガラス砕片を攪拌させつつ一定の経路で
移送させながら、そのガラス砕片に上記付着膜を剥離除
去するための研掃材を吹きつけるブラスト処理工程と、
を有していることに特徴づけられる。
【0012】本願発明の第2の側面によれば、CRTの
ガラス部品の付着膜除去装置が提供される。このCRT
のガラス部品の付着膜除去装置は、CRTの付着膜を有
するガラス部品のガラス砕片を攪拌させながら一定の経
路で移送するための移送手段と、この移送手段によって
移送されているガラス砕片に研掃材を吹きつけるための
ブラスト装置と、を具備していることに特徴づけられ
る。
【0013】本願発明では、従来とは異なり、ブラスト
処理が終了してからCRTのガラス部品を破砕するので
はなく、先にCRTのガラス部品を破砕してからブラス
ト処理を施すようにしている。このため、本願発明で
は、たとえばCRTのファンネルガラスをその処理対象
とする場合であっても、このファンネルガラスのガラス
砕片の形状については、原形をとどめないたとえば矩形
のチップ状に形成するなどして、大きな面積の曲面を有
しないものにすることができ、ガラス砕片の付着膜に対
してブラスト用の研掃材を適切に吹きつけることができ
るのである。すなわち、ガラス部品の付着膜はガラス部
品の表面に一定の広がりをもって付着形成されているた
めに、一見しただけでは、このガラス部品をブラスト処
理前に破砕したのでは付着膜の剥離除去が却って困難に
なるとの考えが浮かぶものの、実際には、ガラス部品が
複雑な立体形状を有している場合には、これをブラスト
処理前に破砕することによって、ブラスト処理の作業性
を良好にすることができるのである。とくに、本願発明
では、ブラスト処理を施すときには、ガラス砕片を攪拌
させているために、ガラス砕片の各所に対してまんべん
なく研掃材を吹きつけることができ、ガラス砕片の表面
に付着膜の剥離むらを生じないようにすることもでき
る。したがって、本願発明では、付着膜の剥離除去作業
の能率を従来よりも格段に高め、作業時間の短縮化を図
ることができ、CRTのガラス部品の再利用に要するコ
ストを安価にできるという効果が得られる。
【0014】また、本願発明では、ガラス砕片を一定の
経路で移送させなからブラスト処理を施すために、その
処理を連続して行うことができる。したがって、作業能
率を一層高めることができ、大量のガラス部品を処理す
るのに最適となる。さらに、本願発明では、ブラスト処
理を施す以前の段階において、CRTのガラス部品を破
砕するために、そのガラス部品の運搬や保管などに際し
ての取扱いも容易なものにすることができる。
【0015】好ましくは、上記ブラスト処理工程は、出
口圧力が0.3〜1.2kg/cm 2 (ゲージ圧)とさ
れた低圧空気発生源によって発生された低圧高速空気流
に混入させた研掃材を上記ガラス砕片に吹きつける低圧
ブラスト処理工程である。好ましくは、上記ブラスト装
置は、出口圧力が0.3〜1.2kg/cm2 (ゲージ
圧)とされた低圧空気発生源と、この低圧空気発生源に
よって発生された低圧高速空気流に研掃材を混入させて
からこの研掃材を噴射するための少なくとも1以上のブ
ラストノズルと、を具備している。
【0016】このような構成によれば、高圧の空気流に
研掃材を混入させるいわゆる高圧ブラスト処理手段を採
用する場合と比較すると、その装置設備として高圧配管
が不要である分だけ、その設備コストを安価にできるの
に加え、低圧空気を利用しているにも拘わらず、優れた
研掃効果が得られることとなり、エネルギ効率を良好に
することができる。すなわち、高圧ブラスト処理では、
研掃材を含んだ空気流をブラストノズルから噴射させた
場合に、その圧力変動が急激に行われるために、その空
気流や研掃材はブラストノズルから大きな角度で一挙に
広がってしまい、研掃材の投射密度が低くなる傾向が強
い。これに対し、本願発明が採用する低圧ブラスト処理
では、研掃材を含んだ低圧空気流がブラストノズルから
噴射されても大きな角度に一挙に広がらないようにで
き、これにより研掃材の投射密度を高くし、ガラス砕片
の表面に対して効率の良いブラスト処理が行えるのであ
る。
【0017】好ましくは、CRTの付着膜を有するガラ
ス部品を破砕する破砕装置を具備しており、かつこの破
砕装置で得られたガラス砕片が上記移送手段に供給され
るように構成されている。
【0018】このような構成によれば、CRTのガラス
部品の破砕処理と、その破砕処理によって得られたガラ
ス砕片を移送手段によって移送させながらブラスト処理
を施す工程とを連続して行うことが可能となり、一連の
作業能率を一層高めることが可能となる。
【0019】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、次の発明の実施の形態の説明から、より明らかに
なるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0021】図1は、本願発明に係るCRTのガラス部
品の付着膜除去装置の全体の概略構成の一例を示す斜視
図である。図2は、図1の要部正面断面図である。図3
は、図1のIII −III 断面図である。図4は、ブラスト
ノズルの一例を示す断面図である。
【0022】図1において、本実施形態の付着膜除去装
置Aは、筐体1内に組み込まれた移送装置2と、ブラス
ト装置3とを具備して構成されている。筐体1の外部の
側方には、破砕装置5も設けられている。
【0023】破砕装置5は、従来においてCRTのブラ
スト処理が終了したガラス部品を破砕するのに利用され
ていた破砕装置と同様なものであり、従来既知のものを
採用することができるため、その具体的な構造の説明は
省略する。この破砕装置5では、図5に示すように、C
RTのファンネルガラス8やパネルガラス8Aをそれぞ
れ個別に破砕して、多数のガラス砕片80,80Aを得
ることができる。各ガラス砕片80の表裏両面には、カ
ーボンまたは酸化鉄などの塗膜92が付着している。こ
れに対し、各ガラス砕片80Aの片面には、蛍光膜91
およびアルミ蒸着膜などが付着している。本実施形態で
は、ファンネルガラス8を処理対象とする場合について
説明する。
【0024】図1において、筐体1内には、ブラスト装
置3によってブラスト処理を行うためのブラスト室10
が形成されている。このブラスト室10は、ブラスト処
理に用いられた研掃材などが筐体1の外部に飛散するこ
とを防止可能な空間部とされている。
【0025】移送装置2は、ファンネルガラス8の多数
のガラス砕片80がブラスト室10内を通過するように
それら多数のガラス砕片80を一定の経路で移送するた
めの装置である。この移送装置2は、ガラス砕片受領用
のシュータ20を有するハウジング21、ガラス砕片移
送用のスクリュ22、複数の攪拌部材23、多孔部材に
よって形成された無端状のベルト24、およびガラス砕
片排出用のシュータ29を有するハウジング25を具備
して構成されている。
【0026】シュータ20の上端開口部は、破砕装置5
の排出口50の下方に位置しており、排出口50からガ
ラス砕片80が排出されると、そのガラス砕片80はシ
ュータ20内を通過してハウンジング21内に供給され
るようになっている。図2によく表れているように、ス
クリュ22は、2つのハウジング21,25間に設けら
れており、その長手方向に延びる中心部分は空洞状に形
成されている。すなわち、このスクリュ22は、一般の
スクリュコンベアなどに用いられているスクリュとは異
なり、その中心部分に軸体を有しない螺旋状の羽根部材
を備えた構成とされている。スクリュ22の長手方向両
端部には、固定部材4a,4bに貫通した軸26a,2
6bが複数の支持部材27を介して連結されており、こ
れらの軸26a,26bによってスクリュ22が支持さ
れている。軸26bはプーリ40aやベルト40bを介
して図示しないモータと駆動連結されており、このモー
タの駆動によりスクリュ22は軸26a,26bととも
に矢印N1方向に回転自在である。
【0027】複数の攪拌部材23のそれぞれは、たとえ
ば薄板状であり、スクリュ22の螺旋状の羽根をスクリ
ュ22の長手方向に連結するようにしてスクリュ22に
固定して取付けられている。これら複数の攪拌部材23
は、後述するようにガラス砕片を攪拌する役割を果たす
ものであるが、スクリュ22の強度を高める役割をも果
たす。図3によく表れているように、複数の攪拌部材2
3は、スクリュ22の周方向においてたとえば計3箇所
等角度間隔で設けられている。図2において、ハウジン
グ25は、スクリュ22によってこのハウジング25内
に移送されてきたガラス砕片を受け取ってからシュータ
29を介して筐体1の外部へ排出するためのものであ
る。図面では省略しているが、ハウジング21,25
は、適当な部材によって固定して支持されている。
【0028】ベルト24は、たとえば可撓性を有するネ
ット状部材により形成されたものであり、2つのハウジ
ング21,25の間の領域においてガラス砕片80を支
持してその落下を防止するためのものである。このベル
ト24は、図3によく表れているように、スクリュ22
の一部を囲むように配置された複数のローラ28a〜2
8dに掛け回されており、ガラス砕片80を落下させる
ことなくその移送ガイドを行うための断面円弧状の受け
部24aをスクリュ22の周面下部に沿って形成すると
ともに、スクリュ22の上方の一部にはこのベルト24
が存在しない開放領域Sが形成されるように設けられて
いる。複数のローラ28a〜28dのうち、少なくとも
1つのローラは、図示しないモータによって駆動回転可
能に設けられており、その回転動作に伴ってベルト24
は複数のローラ28a〜28dにガイドされた一定の経
路をたとえば矢印N2方向に循環移動できるようになっ
ている。ベルト24に設けられている多数の透孔は、ガ
ラス砕片80の落下は防止できるのに対し、ブラスト用
の研掃材や粉塵などについてはこれを通過させて落下さ
せることが可能なサイズである。
【0029】図1において、ブラスト装置3は、低圧ブ
ラスト処理を実行するためのものであり、低圧空気発生
源30、この低圧空気発生源30の吐出側に配管接続さ
れた管体31、研掃材の収納部32、および複数のブラ
ストノズル33を具備して構成されている。
【0030】低圧空気発生源30としては、たとえばル
ーツブロアが用いられており、その出口圧力は、ゲージ
圧で0.3〜1.2kg/cm2 、さらに好ましくは、
0.4〜0.9kg/cm2 とされて、低圧高速大流量
の空気流を発生可能である。管体31は、低圧空気発生
源30によって発生された空気流を複数のブラストノズ
ル33のそれぞれに複数の配管34aを介して分岐供給
するためのものである。それら複数の配管34aとして
は、硬質パイプが用いられており、複数のブラストノズ
ル33はそれら複数の配管34aを介して管体31に支
持されている。図3によく表れているように、各ブラス
トノズル33は、スクリュ22の上方の開放領域Sまた
はその上方に位置して、そのノズル先端がスクリュ22
やベルト24の受け部24aに対向する下向きとされて
いる。図2に示すように、管体31は、軸39を利用し
て回転可能に支持されており、モータMの駆動により軸
39を中心に矢印N3方向に回転自在となっている。こ
のようにすれば、管体31に支持された各ブラストノズ
ル33の向きをモータMの駆動により任意に調整するこ
とができる。また、モータMの駆動により、各ブラスト
ノズル33を管体31を中心として常時一定の範囲で揺
動動作させることも可能となる。
【0031】各ブラストノズル33は、配管34bを介
して研掃材の収納部32とも接続されている。図4に示
すように、各ブラストノズル33では、内部が空洞状の
ノズル本体33a内に配管34aを介して低圧高速の空
気流が供給されると、配管34bを介してノズル本体3
3a内に供給される研掃材mが上記空気流に混入され、
ノズル本体33aの開口部33bからこれらが高速で噴
射されるようになっている。研掃材mとしては、たとえ
ば80メッシュ程度の粒子径のガラスビーズあるいはア
ルミナが用いられる。
【0032】図1において、この 付着膜除去装置Aに
は、ブラスト装置3に付属するものとして、サイクロン
40や、バイブレータ41を備えた振動篩い分け機42
も設けられている。振動篩い分け機42は、ブラスト室
10の下部のホッパ部11によって集められた研掃材m
やその他の物質をバイブレータ41によって振動するメ
ッシュ状の部材を利用して篩い分けるものである。一定
の粒径よりも大きな物質については、ダストストッカ
(図示略)に送られ、それ以外の物質についてはサイク
ロン40に戻されるようになっている。サイクロン40
では、比重の小さな粉塵については集塵室(図示略)に
吸引され、それ以外の研掃材mとして再利用できる物質
については収納部32に再供給されるようになってい
る。
【0033】次に、上記した付着膜除去装置Aを利用し
て、ファンネルガラス8の塗膜を除去する方法について
説明する。
【0034】まず、図1において、CRTを分解して得
られた複数のファンネルガラス8を破砕装置5に順次投
入してその破砕処理を行い、たとえば10〜50ミリ角
程度のサイズの複数のガラス砕片80を造りだす。これ
ら複数のガラス砕片80は、図2の仮想線に示すよう
に、破砕装置5の排出口50から排出されることによ
り、移送装置2のシュータ20を介してハウジング21
内に次々と供給され、その後ハウジング21の側方に位
置するベルト24の受け部24a上に順次押し出されて
いく。すると、それらのガラス砕片80については、駆
動回転するスクリュ22によってハウジング25に向か
う矢印N4方向に一定の速度で順次連続的に移送され
る。このガラス砕片80の移送時には、複数の攪拌部材
23がスクリュ22に伴って回転し、ガラス砕片80に
接触するために、この接触作用によってガラス砕片80
を攪拌することができる。また、ベルト24について
は、図3に示したように、矢印N2方向に循環駆動させ
ておく。このようにすれば、ガラス砕片80に対してベ
ルト24を相対移動させることができるために、このベ
ルト24の相対移動動作によってもガラス砕片80を攪
拌することができる。もちろん、スクリュ22もガラス
砕片80をその回転動作によって強制的に押圧しながら
移送させるものであるから、これによってもガラス砕片
80は攪拌される。
【0035】このようにして、ガラス砕片80が攪拌さ
れながらスクリュ22によって移送されているときに
は、ブラスト装置3を稼働させてガラス砕片80に対す
るブラスト処理を実行する。既述したとおり、各ブラス
トノズル33はスクリュ22の上方のベルト24が設け
られていない開放領域Sに設けられており、しかもスク
リュ22はその半径方向中心部分に空洞部を有するもの
であるから、各ブラストノズル33からはスクリュ22
によって移送されているガラス砕片80に対して直接研
掃材mを吹きつけることができる。また、このブラスト
処理は、低圧高速大流量の空気流を利用して研掃材mを
吹きつけるものであるために、研掃材mの噴射速度とし
ては、たとえば200m/secという高速度を達成す
ることができるとともに、図4に示すようにブラストノ
ズル33から吹き出される空気流の広がり角度θを小さ
くして、この空気流に含まれている研掃材mの投射密度
を高くすることが可能である。したがって、ガラス砕片
80の塗膜に研掃材mが吹きつけられると、その塗膜は
極めて短時間で適切に剥離除去されることとなる。
【0036】上記したガラス砕片80に対するブラスト
処理は、ガラス砕片80が充分に攪拌されながら行われ
る。したがって、ガラス砕片80の外面の全体に対して
研掃材mをまんべんなく吹きつけることができ、ガラス
砕片80がスクリュ22によって移送されている間にガ
ラス砕片80の塗膜を適切に剥離除去することが可能と
なる。塗膜が剥離除去されたガラス砕片80’は、ハウ
ジング25内に移送されてからシュータ29を介して筐
体1の外部に取り出されることとなる。このようにして
得られたガラス砕片80’は、そのまま新たなガラス原
料として用いることが可能である。なお、ブラスト処理
によって発生した塗膜やガラスの粉塵、およびブラスト
処理に用いられた研掃材mは、ベルト24の多数の透孔
を通過してベルト24の受け部24aの下方へ落下し、
それら粉塵や研掃材mが受け部24a上に堆積しないよ
うにできる。したがって、ブラスト処理を長時間にわた
って連続して行うことも可能である。ベルト24を循環
駆動させておけば、粉塵や研掃材mが受け部24a上に
堆積することを一層確実に防止することもできる。
【0037】本願発明は、上記実施形態に限定されな
い。上記実施形態では、ファンネルガラスについての付
着膜除去処理を行う場合を一例として説明したが、これ
とは別のパネルガラスについても同様な処理を行うこと
が可能である。パネルガラスにたとえば蛍光膜に加えて
アルミ蒸着膜などが付着している場合であっても、その
付着膜をやはり適切に剥離除去することが可能である。
また、上記実施形態では、移送装置2の前段に破砕装置
5を設けて、この破砕装置5で破砕されたガラス砕片8
0を移送装置2に直接供給できるようにしているが、や
はり本願発明はこれに限定されない。本願発明では、た
とえば破砕装置を有しない付着膜除去装置として構成し
ておき、この付着膜除去装置が設置された場所とは異な
る場所から運搬されてきたガラス砕片を付着膜除去装置
の移送装置に投入することにより、その付着膜除去処理
を行うようにしてもよい。
【0038】その他、本願発明に係るCRTのガラス部
品の付着膜除去方法の各作業工程の具体的な構成は、種
々に変更自在であり、またその装置の具体的な構成も種
々に設計変更自在である。たとえば、本願発明では、付
着膜除去装置の移送装置としては、スクリュを利用しな
い他の構造の移送装置を用いてもよい。また、ブラスト
装置としては、低圧ブラスト処理が可能なものを用いる
ことが望ましいが、やはりこれに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るCRTのガラス部品の付着膜除
去装置の全体の概略構成の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の要部正面断面図である。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】ブラストノズルの一例を示す断面図である。
【図5】CRTのガラス部品を破砕した状態を示す説明
図である。
【図6】(a)は、CRTの概略構造を示す一部断面正
面図であり、(b)は、それを分解して得られたガラス
部品を示す一部断面正面図である。
【図7】(a),(b)は、従来の付着膜除去方法の一
例を示す説明図である。
【符号の説明】
A 付着膜除去装置 1 筐体 2 移送装置 3 ブラスト装置 5 破砕装置 8 ファンネルガラス 8A パネルガラス 30 低圧空気発生源 33 ブラストノズル 80 ガラス砕片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 9/50 B09B 5/00 ZABZ Fターム(参考) 4D004 AA22 BA06 CA04 CA50 CB13 CB28 CB50 CC02 DA03 DA07 4D067 EE02 EE04 EE18 EE22 EE41 GA08 4G059 AA01 AC30 5C012 AA02 5D107 BB01 EE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRTの付着膜を有するガラス部品を破
    砕する破砕工程と、 この破砕工程によって得られたガラス砕片を攪拌させつ
    つ一定の経路で移送させながら、そのガラス砕片に上記
    付着膜を剥離除去するための研掃材を吹きつけるブラス
    ト処理工程と、 を有していることを特徴とする、CRTのガラス部品の
    付着膜除去方法。
  2. 【請求項2】 上記ブラスト処理工程は、出口圧力が
    0.3〜1.2kg/cm2 (ゲージ圧)とされた低圧
    空気発生源によって発生された低圧高速空気流に混入さ
    せた研掃材を上記ガラス砕片に吹きつける低圧ブラスト
    処理工程である、請求項1に記載のCRTのガラス部品
    の付着膜除去方法。
  3. 【請求項3】 CRTの付着膜を有するガラス部品のガ
    ラス砕片を攪拌させながら一定の経路で移送するための
    移送手段と、 この移送手段によって移送されているガラス砕片に研掃
    材を吹きつけるためのブラスト装置と、 を具備していることを特徴とする、CRTのガラス部品
    の付着膜除去装置。
  4. 【請求項4】 上記ブラスト装置は、出口圧力が0.3
    〜1.2kg/cm2(ゲージ圧)とされた低圧空気発
    生源と、この低圧空気発生源によって発生された低圧高
    速空気流に研掃材を混入させてからこの研掃材を噴射す
    るための少なくとも1以上のブラストノズルと、を具備
    している、請求項3に記載のCRTのガラス部品の付着
    膜除去装置。
  5. 【請求項5】 CRTの付着膜を有するガラス部品を破
    砕する破砕装置を具備しており、かつこの破砕装置で得
    られたガラス砕片が上記移送手段に供給されるように構
    成されている、請求項3または4に記載のCRTのガラ
    ス部品の付着膜除去装置。
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