JP2000238825A - バージン機構付きヒンジキャップ - Google Patents

バージン機構付きヒンジキャップ

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JP2000238825A
JP2000238825A JP11048397A JP4839799A JP2000238825A JP 2000238825 A JP2000238825 A JP 2000238825A JP 11048397 A JP11048397 A JP 11048397A JP 4839799 A JP4839799 A JP 4839799A JP 2000238825 A JP2000238825 A JP 2000238825A
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憲三 手嶋
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バージン機構付きヒンジキャップにおいて、
容器口部を密閉する中栓の開封・未開封を外観から容易
に確認可能とする。 【解決手段】 容器口部に装着され口部を密閉する中栓
10と、中栓の外周面に螺合装着される蓋本体20と、
蓋本体に蝶着され開閉自在な蓋部材30とを備える。中
栓には、口部の内径側に沿って切断開封される薄膜部1
2が形成される。蓋本体は、中栓の外周面に螺合装着さ
れる筒部22を有し、筒部の上部に天板23を設け、天
板に開口24が形成されるとともに、薄膜部に臨んで天
板から垂下され先端に鋭部25を有する中栓開封手段2
6を備える。蓋部材には、閉止状態で蓋本体の開口周縁
部に密接して容器口部を密閉するシール部材39を設け
る。中栓の外周面下端部には、これより径方向に環状に
突出して、筒部の下端部に当接するリング部47を設
け、リング部と中栓との境界には、蓋本体を前記中栓に
ねじ込む際の筒部の下方向への押し込みにより中栓から
リング部を分断させるための薄肉部41が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器の口部に装着
されてその開口を密閉し、容器の開封時に切断開封され
る中栓と、この中栓を包囲して装着され、内容物の抽出
口としての開口を有する蓋本体と、この蓋本体にヒンジ
を介して蝶着されて、前記開口を開閉自在に覆う蓋部材
とを備えたバージン機構付きヒンジキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、使用開始までは完全に容器の
密閉状態を維持して、その内容物の劣化や異物の混入な
どの悪戯を防止でき、使用開始以降には内容物に影響が
ないレベルの密閉状態を維持しつつ、その内容物を自由
に取り出すことのできる、容器のキャップとしてバージ
ン機構付きヒンジキャップがある。
【0003】このバージン機構付きヒンジキャップは、
容器の口部外周に装着されてその口部開口を密閉する中
栓を有し、この中栓には前記口部の内径部に沿って切断
開封される薄膜部が形成されている。この中栓の外周面
にはネジが形成されており、これに螺合装着されて蓋本
体が設けられている。この蓋本体は上記中栓に筒部が螺
合し、この筒部の上部には天板が一体形成されていて、
この天板には中央に開口が設けられているとともに、前
記中栓の薄膜部に臨んで垂下形成されて先端に鋭部を有
する中栓開封手段が設けられている。また、上記蓋本体
の後部には、これに蝶着されて前記天板開口を開閉自在
に覆う有蓋筒体状をなす蓋部材が設けられている。この
蓋部材の上部蓋板部の裏面には、閉止状態で前記蓋本体
の開口を密封するシール部が設けられている。
【0004】即ち、このバージン機構付きヒンジキャッ
プは、前記蓋本体を前記中栓にねじ込むことで、前記鋭
部を前記中栓の薄膜部に当接させ、当該薄膜部を切断開
封する構成であり、前記中栓を開封するまでは完全に密
閉状態を維持でき、開封後も、前記蓋部材を閉止して、
蓋本体の開口を前記シール部材でシールすることにより
密閉状態を維持することができる一方、前記蓋部材を開
放して、その内容物を自由に取り出せるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
バージン機構付きヒンジキャップが取り付けられた商品
にあっては、その内容物の品質保証の面から、店頭に陳
列販売されている状態で未開封であることが容易に判別
可能であることが、小売業者並びに需用者の双方にとっ
て重要である。
【0006】しかしながら、上記従来のようなバージン
機構付きヒンジキャップでは、その開封・未開封は、容
器内部の中栓の薄膜が切断開封されているか否かを、容
器を透して視認せねばならず、非常に見えにくく見誤る
虞もあり、確認が容易とはいえなかった。また、前記容
器が着色されていたり、不透明であったりすると、容器
越しに確認できない場合もある。
【0007】このため、確認作業を容易にするために、
キャップの周囲を別途フィルムで覆ったり、キャップと
容器とにかけてラベル等を貼り付けておき、キャップが
開封されればこのフィルムやラベルに必ず破損が生じる
様にして、開封を確認できるようにしているものもある
が、このようなフィルムやラベルでは、やはり見誤るこ
とも多々あり、開封・未開封を一見して確実に視認する
ことが難しい。
【0008】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、前記中栓の開封
・未開封を外観の変化から一見して容易にかつ確実に視
認可能なバージン機構付きヒンジキャップを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の請求項1に示すバージン機構付きヒンジキ
ャップは、容器口部の内径に沿って切断開封される薄膜
部を有して該口部外周に密閉装着される中栓と、該中栓
の外周面に一体に形成されたネジに螺合装着される筒部
を有し、該筒部の上部に一体に設けられた天板に開口が
形成されるとともに、前記中栓の薄膜部に臨んで該天板
から垂下され先端に鋭部を有する中栓開封手段を備えた
蓋本体と、該蓋本体の後部に蝶着されて前記天板開口を
開閉自在に覆う有蓋筒体状をなし、上部蓋板部の裏面に
は、閉止状態で前記蓋本体の開口を密封するシール部が
設けられた蓋部材とを備え、前記蓋本体を前記中栓にね
じ込むことで、前記鋭部を前記中栓の薄膜部に当接させ
て、薄膜部を切断開封するバージン機構付きヒンジキャ
ップにおいて、前記中栓の下端部外周面に、これより環
状に突出して前記筒部の下端部に当接するリング部を設
け、該リング部と中栓との境界には、前記筒部の下方向
への押し込みにより前記中栓から該リング部を分断させ
るための薄肉部が形成された構成とした。
【0010】上記構成によれば、容器の開封、すなわち
中栓の開封は以下のように行われる。蓋本体を中栓に対
して一方向へ回す操作により、蓋本体を下方へねじ込
む。この時、蓋本体に設けられた中栓開封手段も連動し
て、回転しつつ中栓の方向に進行する。そして、この中
栓開封手段先端の鋭部が、中栓の薄膜部と当接し突き刺
さった後、前記薄膜部に沿って回転して薄膜部を切断す
る。
【0011】これと同時並行して、前記蓋本体の筒部の
下端部が、前記中栓に設けられた前記リング部上面に当
接して前記リング部を下方向に押し込み、この押し込み
によりリング部と中栓の境界の薄肉部が破断して、前記
中栓から前記リング部が分離される。そして、分離され
たリング部は容器の口部下方に落下し、容器のネック部
に保持される。したがい、リング部が容器のネック部に
分離されて保持されているというキャップの外観上の変
化を見ることで、前記容器の中栓が開封されているか否
かを容易に一見して確認することができる。また、色ガ
ラスの容器でも容易に中栓の開封・未開封の確認が可能
となる。更に、前記リング部を手で触れることでも確認
できるため、目の不自由な人や、暗い場所の作業者でも
容易に確認することができる。
【0012】また、本発明の請求項2に示すバージン機
構付きヒンジキャップは、容器口部の内径に沿って切断
開封される薄膜部を有して該口部外周に密閉装着される
中栓と、該中栓の外周面に一体に形成されたネジに螺合
装着される筒部を有し、該筒部の上部に一体に設けられ
た天板に開口が形成されるとともに、前記中栓の薄膜部
に臨んで該天板から垂下され先端に鋭部を有する中栓開
封手段を備えた蓋本体と、該蓋本体の後部に蝶着されて
前記天板開口を開閉自在に覆う有蓋筒体状をなし、上部
蓋板部の裏面には、閉止状態で前記蓋本体の開口を密封
するシール部が設けられた蓋部材とを備え、前記蓋本体
を前記中栓にねじ込むことで、前記鋭部を前記中栓の薄
膜部に当接させて、薄膜部を切断開封するバージン機構
付きヒンジキャップにおいて、前記中栓の外周面下端部
に、これより環状に突出して前記筒部の下端部に当接す
るリング部を設けるとともに、該リング部の上面に上方
に突出する係止片を適宜間隔で複数設け、該リング部と
中栓との境界には、前記中栓から該リング部を分断させ
るための薄肉部を形成し、前記蓋本体の筒部の下端に
は、前記係止片に係合して、蓋本体のねじ込みにより、
前記リング部に回転力を付与する係合突起を設けた構成
とした。
【0013】上記構成によれば、容器の開封、すなわち
中栓の開封は以下のように行われる。蓋本体を中栓に対
して一方向へ回す操作により、蓋本体を下方へねじ込
む。この時、蓋本体に設けられた中栓開封手段も連動し
て、回転しつつ中栓の方向に進行する。そして、この中
栓開封手段先端の鋭部が中栓の薄膜部に当接して突き刺
さるとともに前記薄膜部に沿って回転して薄膜部を切断
する。
【0014】これと同時並行して、前記中栓に設けられ
た前記リング部上面に前記蓋本体の筒部の下端部が当接
するとともに、前記リング部上面の係止片と前記筒部下
端の係合突起とが係合して、前記リング部には、前記筒
部より回転力が付与される。そして、この回転力はリン
グ部と中栓との境界部の薄肉部に伝わり、この回転力に
抗しきれずに前記薄肉部が切断されて、前記中栓から前
記リング部が分離される。そして、分離されたリング部
は容器の口部下方に落下し、容器のネック部にてて保持
される。したがい、分離されたリング部が容器のネック
部に保持されているというキャップの外観上の変化を見
ることで、前記容器の中栓が開封されているかどうか容
易に一見して確認することができる。
【0015】更に、本発明の請求項3に示すバージン機
構付きヒンジキャップは、請求項1若しくは請求項2に
記載の薄肉部に、その円周方向に沿って、適宜間隔に空
孔が設けられている構成とした。
【0016】上記構成によれば、前記薄肉部に適宜間隔
に空孔が設けられて、中栓とリング部とは適宜間隔で部
分的に結合されているので、前記中栓から前記リング部
を分断する際の薄肉部の破断抵抗が小さくなり、中栓開
封時の蓋本体のねじ込み抵抗が軽減される。このため、
中栓の開封操作に大きな力を必要とせず、非力な人でも
容器を容易に開封できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明のバージン機構付きヒンジキャップの第1実施形
態を示す一部断面分解斜視図であり、図2はそのバージ
ン機構付きヒンジキャップが開封される過程を示す断面
図を示し、(a)は未開封状態、(b)は開封完了状
態、(c)は開封後の使用時の状態を示す。
【0018】本第1実施形態のバージン機構付きヒンジ
キャップ1は、内部に液状物を収納するビン等の容器5
0の口部52外周に装着されて用いられる。そして、こ
のバージン機構付きヒンジキャップ1は、前記容器50
の口部52外周面に形成された雄ネジ53に螺合装着さ
れて、該口部52開口を密閉する中栓10と、この中栓
10の外周面に一体に形成された雄ネジ18に螺合装着
される円筒状の筒部22を有する蓋本体20と、この蓋
本体20の後部にヒンジ34を介して一体的に蝶着され
る有蓋筒体状の蓋部材30とを備える。
【0019】中栓10は樹脂成形により単体形成され
る。また、蓋本体20と蓋部材30とは樹脂成形によっ
て一体形成され、これら蓋本体20と蓋部材30とを繋
ぐヒンジ34は折れ曲がり自在に極く薄肉に形成されて
構成されている。
【0020】前記中栓10は、中央に凹部11を有する
有蓋の2重筒体状をなし、その外側筒体部13の下部の
内周面に形成された雌ネジ17が、前記容器50の口部
52外周面に形成された雄ネジ53に螺合されて装着さ
れる。前記凹部11は、前記外側筒体部13に対して同
心的に形成され、前記口部52内周面に嵌入される内側
筒状部19と、その内側筒状部19の下辺に形成された
底部16とからなり、この底部16と前記内側筒状部1
9との境界には、切断開封される薄膜部12が円周方向
に沿って形成される。すなわち、前記中栓10を口部5
2に螺着して締め込んでいくと、前記凹部11を形成す
る内側筒状部19が前記口部52の内周面に嵌入され
て、口部52と中栓10との間の密封性が得られるよう
になっている。
【0021】また、前記中栓10における外側筒体部1
3の下端部外周面には、径方向外方に円環状に突出して
リング部47が設けられ、このリング部47は、前記蓋
本体20が前記中栓10に装着された状態で、蓋本体2
0の前記筒部22下端部と当接するか若しくは若干の隙
間を有する位置に設定される。
【0022】そして、このリング部47と中栓10との
境界には、前記中栓10から前記リング部47が分断さ
れるように円周方向に薄肉部41が形成される。尚、本
実施形態にあっては、前記薄肉部41には、その円周方
向に沿って、適宜間隔に空孔41aが設けられ、分断抵
抗を軽減して中栓開封時のねじ込み抵抗を軽減してい
る。前記薄肉部41の肉厚や前記空孔41aの長さ、配
設間隔等はその容器の使用対象を考慮して設定される。
【0023】前記蓋本体20は円筒状の筒部22を有
し、その内周面に形成された雌ネジ28はその下方部分
のみが、前記中栓10の外周面に一体に形成された雄ネ
ジ18に螺合する状態とされている。そして、その筒部
22の下端面内周側には、円環状の凹部27が、前記リ
ング部47と嵌合可能にそのリング部47の外径よりも
若干大径に形成される。
【0024】また前記筒部22の上端部には円板状の天
板23が一体に設けられる。そして、その天板23に
は、その中央に円形の開口24が形成されるとともに、
この開口24の内周に沿って隆起する環状縦壁29が形
成されて、この環状縦壁29の内周部にはさらに径方向
内方に縦断面略三角形状を呈して突出する凸条29aが
環状に形成されている。更に、前記天板23には、前記
中栓10に装着された状態でその中栓10の薄膜部12
に臨むようにして、先端に鋭部25を有した中栓開封手
段26が垂下形成されている。この中栓開封手段26
は、下端が斜断された円筒刃であり、その先端外周側に
は、断面三角形形状の刃25が一体に形成されている。
前記円筒刃の外径は、前記薄膜部12の直径と一致する
ように設定される。また、蓋本体20の前部側面の上部
には、蓋部材30の開閉操作時に蓋部材30に指を掛け
易くするための緩曲面状の窪み21を形成している。
【0025】前記有蓋筒体状をなす蓋部材30上部の蓋
板部32の裏面には、上記蓋本体20の天板23に形成
した環状縦壁29よりも若干小径な筒状突起39が設け
られている。この筒状突起39は、蓋部材30を蓋本体
20に閉止した状態において上記環状縦壁29内に入り
込んで、その外周部が凸条29a先端部に密接して蓋本
体20と蓋部材30との間のシール性を確保するシール
部として機能する。
【0026】また、蓋板部32の裏面側には、その外周
縁に沿って下方に延びる筒状部33が形成されていて、
この筒状部33の下端は、蓋部材30の閉止状態で蓋本
体20の上面に当接するようになっており、上記ヒンジ
34は、この筒状部33の下縁の後部中央部と蓋本体2
0の上面とを繋いで設けられている。また、蓋部材30
の前部側面の下部、すなわち前記蓋本体20の窪み21
と対応する位置に、突出した略矩形状の、蓋部材30開
閉操作用指掛け片33aが一体に形成されている。
【0027】次に、第1実施形態のバージン機構付きヒ
ンジキャップの作用について、図2及び図3を用いて説
明する。なお、図3は、前記中栓10の開封に伴いバー
ジン機構付きヒンジキャップ1のリング部47が分断さ
れる過程を示すもので、中栓10とリング部47の境界
近傍の要部拡大断面図であり、(a)は未分断の状態、
(b)は分断直後、(c)は分断後の状態を示す。
【0028】本第1実施形態のキャップを使用した容器
の開封操作、すなわち中栓10の開封操作は以下のよう
に行われる。蓋本体20を中栓10に対して一方向へ回
す操作により、蓋本体20を下方へねじ込む。この時、
蓋本体20に設けられた中栓開封手段26も連動して螺
旋状に回転進行、すなわち回転しつつ中栓10の方向に
進行する。そして、この中栓開封手段26の先端の円筒
刃25が、中栓10の薄膜部12と当接し突き刺さった
後、前記薄膜部12に沿って回転して薄膜部12を切断
する。
【0029】これと同時並行して、前記蓋本体20の筒
部22における下端の凹部27が、前記中栓10に設け
られた前記リング部47上面に嵌合当接して、前記リン
グ部47を下方向に押し込んでいく。そして、この押し
込みの進行に伴い、リング部47と中栓10との境界に
形成した薄肉部41がその押し込み力に抗しきれなくな
ると、当該薄肉部41に破断が生じ、前記中栓10から
前記リング部47が分断、離脱される。
【0030】そして、分離されたリング部47は容器の
口部下方に落下し、容器50のネック部51にて保持さ
れる。したがい、分離されたリング部47が容器50の
ネック部51上に保持されているか否かというキャップ
の外観上の変化を一見することで、前記容器の中栓10
が開封されているか否かを容易に確認することができ
る。また、不透明であったり着色されて内部が見えない
容器であっても、容易に中栓10の開封・未開封の確認
が可能となる。更に、前記リング部47を手で触れるこ
とでも確認できるため、目の不自由な人や、暗い場所の
作業者でも容易に確認することができる。
【0031】また、本実施形態においては、中栓10と
リング部47との境界に形成された薄肉部41には、そ
の円周方向に沿って矩形状の空孔41aが設けられてお
り、前記中栓10とリング部47との結合部を部分的に
設けているので、リング部47が分断される際の分断抵
抗が軽減され、中栓10開封時の蓋本体20のねじ込み
抵抗が軽減されるため、中栓10の開封操作が容易に行
える。
【0032】次に本発明の第2実施形態を説明する。
【0033】図4は、本発明の第2実施形態を示す一部
断面分解斜視図で、図5は、中栓が開封される過程を示
す断面図であり、(a)は未開封状態、(b)は開封完
了直後の状態、(c)は使用時の状態を示す。また、図
6は、中栓の開封に伴い、リング部が分断される過程を
示すもので、中栓とリング部の境界近傍の要部拡大断面
図であり、(a)は未分断の状態、(b)は分断直後、
(c)は分断後の状態を示す。
【0034】図示するように、この第2実施形態もその
基本的構成は前述の第1実施形態とほぼ同様であり、よ
って同一の部材には同一の符号を付して、その相違点に
ついてのみ説明する。
【0035】図4に示すように、本第2実施形態は、リ
ング部44の形状および蓋本体20の筒部22下端部に
形成される凹部27bの形状が異なる点で前述した第1
実施形態と相違する。
【0036】すなわち、第2実施形態の中栓10におけ
る外側筒体部13の外周面下端部には、断面L字の環状
のリング部44が径方向の外方に突出して設けられ、こ
のリング部44における屈折部の入隅側には、略直方体
形状の係止片48が円周方向に適宜間隔に複数形成され
ている。
【0037】一方、図6に示すように、蓋本体20の筒
部22における下端部は、その内周面および下端面が前
記断面L字の環状のリング部44に当接若しくは若干の
隙間をもって対向する。更に、前記筒部22の下端内周
面には、前記リング部44に形成された係止片48の径
方向の突出寸法よりも若干大径に、環状の凹部27bが
形成され、この凹部27bには前記係止片48と係合す
る、略直方体形状の係合突起27cが、前記係止片と対
応する円周方向の位置に形成されている。
【0038】次に、第2実施形態の作用について詳細に
説明する。
【0039】上記構成によれば、容器の開封、すなわち
中栓10の開封は以下のように行われる。蓋本体20を
中栓10に対して一方向へ回す操作により、蓋本体20
を下方へねじ込む。この時、蓋本体20に設けられた中
栓開封手段26も連動して螺旋状に回転進行、すなわち
回転しつつ中栓10の方向に進行する。そして、この中
栓開封手段26の先端の円筒刃25が、中栓10の薄膜
部12と当接し突き刺さった後、前記薄膜部12に沿っ
て回転して薄膜部12を切断する。
【0040】これと同時並行して、前記中栓10に設け
られた前記リング部44に前記蓋本体20の筒部22の
下端部が当接するとともに、蓋本体20の回転により前
記リング部44の係止片48と前記筒部22の凹部27
b内の係合突起27cとが係合して、前記リング部44
には、前記筒部22より回転力が付与される。この回転
力は、リング部44と中栓10の境界部の薄肉部46に
伝わり、当該薄肉部46がこの回転力に抗しきなくなる
と破断して、前記中栓10から前記リング部44が分
断、離脱される。そして、分離されたリング部44は容
器50の口部下方に落下し、容器50のネック部51に
て保持される。したがい、分離されたリング部44が容
器50のネック部51で保持されているか否かというキ
ャップの外観上の変化を一見することで、前記容器の中
栓が開封されているか否かを容易に確認することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明のバージン機構付きヒンジキャップによれば、中栓の
外周面下端部に、これより環状に突出して、蓋本体の筒
部の下端部に当接するリング部を設け、このリング部と
中栓との境界には、前記中栓からこのリング部を分断さ
せるための薄肉部を形成したので、中栓の開封時に行
う、蓋本体を中栓に対して一方向に回転してねじ込む操
作により、前記蓋本体の筒部の下端部が前記リング部を
下方向に押し込み、前記薄肉部にて中栓からリング部が
分断され、そのリング部は離脱して容器のネック部上に
保持される。このため、分離されたリング部が容器のネ
ック部上に保持されているか否かというキャップの外観
上の変化を一見することで、前記容器の中栓が開封され
ているか否かを容易に確認することができる。したがっ
て、店頭で陳列販売されている状態でその開封・未開封
の確認が容易になり、店員等の作業負荷の軽減が図れる
だけでなく需用者も安心して購買することができる。ま
た、着色されたり不透明である容器であっても容易に中
栓の開封・未開封の確認が可能となる。更に、前記リン
グ部を手で触れることによっても確認できるため、目の
不自由な人や、暗い場所の作業者でも容易に確認するこ
とができるようになる。
【0042】また、請求項2に係る発明のバージン機構
付きヒンジキャップによれば、中栓の外周面下端部に、
これより環状に突出して、蓋本体の筒部の下端部に当接
するリング部を設けるとともに、このリング部の上面に
係止片を適宜間隔で複数設け、このリング部と中栓との
境界には、前記中栓から該リング部を分断させるための
薄肉部を形成し、前記蓋本体の筒部の下端には、前記係
止片に係合して、前記リング部に回転力を付与する係合
突起を設けたので、中栓の開封時に行う、蓋本体を中栓
に対して一方向に回転してねじ込む操作により、前記リ
ング部上面の係止片と前記筒部下端の係合突起とが係合
して、前記リング部には、前記筒部より回転力が付与さ
れて前記薄肉部が破断され、前記中栓から前記リング部
が離脱して当該リング部が容器のネック部上に保持され
る。したがい、上記と同様に外観上の変化を一見するこ
とで、前記容器の中栓の開封・未開封を容易に確認する
ことができる。
【0043】更に、請求項3に係る発明のバージン機構
付きヒンジキャップによれば、請求項1若しくは請求項
2に記載の薄肉部に、その円周方向に沿って、適宜間隔
に空孔を設ける構成としたので、中栓からリング部を分
断する際の薄肉部の切断抵抗を軽減でき、容器の開封に
必要な力の可及的な低減化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバージン機構付きヒンジキャップ
の第1実施形態を示す一部断面分解斜視図である。
【図2】本発明に係る第1実施形態のバージン機構付き
ヒンジキャップの中栓が開封される過程を示す断面図を
示し、(a)は中栓未開封状態、(b)は開封完了状
態、(c)は開封後の使用状態を示す。
【図3】本発明に係る第1実施形態の中栓の開封に伴
い、リング部が分断される過程を示すもので、中栓とリ
ング部との境界近傍の要部拡大断面図であり、(a)は
未分断、(b)は分断直後、(c)は分断後の状態を示
す。
【図4】本発明に係るバージン機構付きヒンジキャップ
の第2実施形態を示す一部断面分解斜視図である。
【図5】本発明に係る第2実施形態のバージン機構付き
ヒンジキャップの中栓が開封される過程を示す断面図を
示し、(a)は中栓未開封、(b)は開封が完了、
(c)は蓋部材を開けて、容器内部の液体等の内容物を
取り出すことができる状態を示す。
【図6】本発明に係る第2実施形態の中栓の開封に伴
い、リング部が分断される過程を示す、中栓とリング部
の境界近傍の要部拡大断面図であり、(a)は未分断、
(b)は分断直後、(c)は分断後の状態を示す。第1
実施形態の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バージン機構付きヒンジキャップ 10 中栓 12 薄膜部 13 外側筒体部 17 雌ネジ 18 雄ネジ 19 内側筒状部 20 蓋本体 22 筒部 23 天板 24 開口 25 鋭部 26 中栓開封手段 30 蓋部材 32 蓋板部 34 ヒンジ 39 筒状突起(シール部材) 41 薄肉部 47 リング部 50 容器 52 口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AB01 BA03 CA01 CB02 CB04 CC03 DA01 DB03 DB12 DC03 EA03 EA04 EB01 EC03 FA02 FA09 FB01 FB02 GA04 GA06 GB04 GB06 GB09 GB17 KA13 KB01 LA18 LA25

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器口部の内径に沿って切断開封される
    薄膜部を有して該口部外周に密閉装着される中栓と、 該中栓の外周面に一体に形成されたネジに螺合装着され
    る筒部を有し、該筒部の上部に一体に設けられた天板に
    開口が形成されるとともに、前記中栓の薄膜部に臨んで
    該天板から垂下され先端に鋭部を有する中栓開封手段を
    備えた蓋本体と、 該蓋本体の後部にヒンジを介して蝶着されて前記天板開
    口を開閉自在に覆う有蓋筒体状をなし、上部蓋板部の裏
    面には、閉止状態で前記蓋本体の開口を密封するシール
    部が設けられた蓋部材とを備え、 前記蓋本体を前記中栓にねじ込むことで、前記鋭部を前
    記中栓の薄膜部に当接させて、該薄膜部を切断開封する
    バージン機構付ヒンジキャップにおいて、 前記中栓の下端部外周面に、これより環状に突出して前
    記筒部の下端部に当接するリング部を設け、該リング部
    と中栓との境界には、前記筒部の下方向への押し込みに
    より前記中栓から該リング部を分断させるための薄肉部
    が形成されている、 ことを特徴とするバージン機構付きヒンジキャップ。
  2. 【請求項2】 容器口部の内径に沿って切断開封される
    薄膜部を有して該口部外周に密閉装着される中栓と、 該中栓の外周面に一体に形成されたネジに螺合装着され
    る筒部を有し、該筒部の上部に一体に設けられた天板に
    開口が形成されるとともに、前記中栓の薄膜部に臨んで
    該天板から垂下され先端に鋭部を有する中栓開封手段を
    備えた蓋本体と、 該蓋本体の後部にヒンジを介して蝶着されて前記天板開
    口を開閉自在に覆う有蓋筒体状をなし、上部蓋板部の裏
    面には、閉止状態で前記蓋本体の開口を密封するシール
    部が設けられた蓋部材とを備え、 前記蓋本体を前記中栓にねじ込むことで、前記鋭部を前
    記中栓の薄膜部に当接させて、薄膜部を切断開封するバ
    ージン機構付ヒンジキャップにおいて、 前記中栓の下端部外周面に、これより環状に突出して前
    記筒部の下端部に当接するリング部を設けるとともに、 該リング部の上面に上方に突出する係止片を適宜間隔で
    複数設け、 該リング部と中栓との境界には、前記中栓から該リング
    部を分断させるための薄肉部を形成し、 前記蓋本体の筒部の下端には、前記係止片に係合して、
    蓋本体のねじ込みにより前記リング部に回転力を付与す
    る係合突起を設けた、 ことを特徴とするバージン機構付きヒンジキャップ。
  3. 【請求項3】 前記薄肉部には、その円周方向に沿っ
    て、適宜間隔に空孔が設けられていることを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載のバージン機構付きヒン
    ジキャップ。
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