JP2000238536A - インパクトビーム - Google Patents

インパクトビーム

Info

Publication number
JP2000238536A
JP2000238536A JP11044915A JP4491599A JP2000238536A JP 2000238536 A JP2000238536 A JP 2000238536A JP 11044915 A JP11044915 A JP 11044915A JP 4491599 A JP4491599 A JP 4491599A JP 2000238536 A JP2000238536 A JP 2000238536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impact
impact beam
door
beam portion
outer panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11044915A
Other languages
English (en)
Inventor
Kikuo Makase
喜久雄 任勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Industrial Co Ltd
Original Assignee
Futaba Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Industrial Co Ltd filed Critical Futaba Industrial Co Ltd
Priority to JP11044915A priority Critical patent/JP2000238536A/ja
Publication of JP2000238536A publication Critical patent/JP2000238536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウタパネルとの間隔や曲げ剛性を、長手方
向に沿った各所で所望に応じて個々に設定することので
きるインパクトビームの提供。 【解決手段】 本発明では、ビーム部の外径を各所で変
化させたため、その外表面のアウタパネル方向の位置
や、曲げ剛性を各所で変化させることができる。このた
め、アウタパネルとの間隔や曲げ剛性を、長手方向に沿
った各所で所望に応じて個々に設定することができる。
例えば、図1に示すインパクトビーム1では、比較的曲
げ剛性を必要とされる長手方向中心近傍へ行くほど、外
径を大きくして大きな曲げ剛性が得られるようにしてい
る。また、このように外径を変化させることによって、
自動車のドアにインパクトビーム1を装着したとき、そ
のドアのアウタパネル内面とビーム部2の外表面との間
隔が一定になるようにしている。このため、充填材が充
填し易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアの外
側から荷重が作用したときの衝撃を受けるインパクトビ
ームに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のドアの外側から荷重
が作用した場合に、ドアの外表面を構成する鋼板(いわ
ゆるアウタパネル)が内側に変形することがあるので、
ドアの強度剛性を高めるべく、ドア内部に鋼管製の補強
部材すなわちインパクトビームを架設することがある。
【0003】このようなインパクトビームとして、例え
ば特開平7−315048号には、図5及び図6に示す
ようなインパクトビーム101が開示されている。すな
わち、ビーム部102の断面が帯鋼板を幅方向にプレス
加工して車幅方向に沿うように突出形成した内方突出部
104を有するパイプ状に形成された構造が開示されて
いる。この内方突出部104はビーム部102の内径と
略同等の長さに形成されており、継ぎ目部分105には
溶接による結合部106が形成されている。また、ビー
ム部102の両端にはドアに取り付けるためのブラケッ
ト部103,103が固着されている。
【0004】更に、このインパクトビーム101は、内
方突出部104の突出方向が車幅方向と一致するように
ブラケット部103,103を介して、例えば図7に例
示するドア51に取り付けられる。すなわち、ビーム部
102の継ぎ目部分105をアウタパネル53側に向け
て、ブラケット部103,103をインナパネル55の
段部55b,55cに固定している。
【0005】このインパクトビーム101によれば、車
幅方向外側から荷重P(図5,図6)が作用したときに
内方突出部104が縦壁として作用するため、ビーム部
102の曲げ剛性が増大し、側面衝突時の衝撃エネルギ
吸収効率の向上を図ることができる。また、インパクト
ビーム101ほどの衝撃エネルギ吸収効率は得られない
ものの、ビーム部102として鉄パイプを使用し、その
両端に図5のブラケット部103を固着しただけの簡単
な構造のインパクトビームも使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記いずれ
のインパクトビームも、ビーム部は各所で同一の断面形
状を有しており、外径も材質も同様である。これに対し
て、アウタパネルの強度的,位置的な状況はインパクト
ビームの長手方向に沿って種々に変化する。例えば、図
7の例の場合、インパクトビーム101の両端近傍で
は、アウタパネル53はインナパネル55や図示しない
車体によっても補強されているが、中心近傍ではインパ
クトビーム101のみによって補強されるため比較的変
形し易い。また、インパクトビーム101の外表面とア
ウタパネル53の内面との間隔も、インパクトビーム1
01の両端近傍では狭く中心近傍では広い。
【0007】このため、インパクトビーム101では中
心近傍には特に曲げ剛性が必要とされる。ちなみに、各
種インパクトビームの品質を評価する試験として、中心
近傍での曲げ剛性を測定して評価を行う試験がある。前
述のように、従来のインパクトビームは断面形状,外
径,及び材質が各所で同一であるため、中心近傍に必要
な曲げ剛性を確保しようとすると、全体的に重く頑丈な
ものが必要となる。
【0008】また、インパクトビーム101の外表面と
アウタパネル53の内面との間には充填材(例えばマス
チックシーラ)を充填して固化させるが、図7に例示す
るようにインパクトビーム101の中心近傍ではアウタ
パネル53との間隔が広く、充填材の充填作業に支障を
来す場合がある。例えば、インパクトビーム101とア
ウタパネル53との間隔が5mm以上になると充填が困
難となる場合がある。前述のように、従来のインパクト
ビームは外径が一定で直線状であるので、その外表面と
の間隔が開かないようにアウタパネルの形状を制限する
必要があった。
【0009】直線状ではなく、インパクトビームに一定
のキャンバーを設けてアウタパネルに沿わせることも考
えられるが、このようなインパクトビームを精巧に製造
することは非常に困難である。すなわち、インパクトビ
ームには、通常、曲げ剛性を確保するために焼き入れを
施す。ところが、キャンバーを設けた後に焼き入れを施
す場合、焼き入れによってインパクトビームに生じる歪
みが問題となる。また、焼き入れを施した後にキャンバ
ーを設けることは極めて困難である。更に、前述のイン
パクトビーム101のように内方突出部104等の突出
部を有する場合はキャンバーを設けるのが一層困難にな
る。
【0010】そこで、本発明は、アウタパネルとの間隔
や曲げ剛性を、長手方向に沿った各所で所望に応じて個
々に設定することのできるインパクトビームを提供する
ことを目的としてなされた。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、帯鋼板
をプレス加工して形成されたビーム部と、このビーム部
の両端に設けられたドア取付用のブラケット部とを備
え、自動車のドアの外側から荷重が作用したときの衝撃
を受けるインパクトビームにおいて、上記ビーム部の外
径を各所で変化させたことを特徴としている。
【0012】このように構成された本発明では、ビーム
部の外径を各所で変化させたため、その外表面のアウタ
パネル方向の位置や、曲げ剛性を各所で変化させること
ができる。このため、本発明のインパクトビームでは、
アウタパネルとの間隔や曲げ剛性を、長手方向に沿った
各所で所望に応じて個々に設定することができる。
【0013】従って、本発明のインパクトビームを使用
すれば、一部のみで必要とされる曲げ剛性を確保するた
めにインパクトビームを全体的に重く頑丈にする必要も
なく、アウタパネルの形状に制限を設ける必要もなくな
る。よって、自動車を軽量化して燃費を向上させると共
に、その自動車のデザインの自由度を増大させることが
できる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記ビーム部の各所における断面形状が互い
に相似であり、長手方向中心に近い所ほど外径が大きい
ことを特徴としている。上記ビーム部の各所における断
面形状が互いに相似である場合、外径が大きいほど曲げ
剛性は大きくなる。なお、この傾向は、ビーム部を構成
する帯鋼板の継ぎ目部からビーム部の内面に至る突出部
がそのビーム部に形成されている場合、ビーム部の断面
が変形し難いため一層強く現れる。また、一般の自動車
のドアでは、前述のように、中心近傍には特に曲げ剛性
が必要とされ、中心近傍へ行くほどアウタパネルが外側
に膨らんでいる。そこで、本発明のインパクトビームで
は、長手方向中心に近いほど外径を大きくし、かつ、大
きな曲げ剛性が得られるようにしたのである。このた
め、本発明では、一般の自動車のドアに使用した場合
に、ビーム部の各所における曲げ剛性及びその外表面の
アウタパネル方向の位置を、そのアウタパネルに一層適
合させることができる。
【0015】従って、本発明では、請求項1記載の発明
の効果に加えて、一般の自動車のドアに使用した場合に
軽量にして充分な曲げ剛性を呈すると共に充填材を充填
し易くし、ドアを一層軽量化すると共にその製造コスト
を一層低減化することができるといった効果が生じる。
なお、上記相似形状とは、帯鋼板の板厚は各所で一定で
あってもよく、この場合も略同様の効果が生じる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記ビーム部の各所における断面
が、そのビーム部の長手方向に沿った一本の直線を共有
することを特徴としている。本発明では、ビーム部の各
所における断面が、そのビーム部の長手方向に沿った一
本の直線を共有しているので、ビーム部はその直線が配
設される部分において平面と接触し得る。このため、そ
の直線を基準にして上記プレス加工を施すことにより、
そのプレス加工が極めて容易に、かつ正確に実施でき
る。
【0017】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、ビーム部を一層容易にかつ正
確に製造可能にして、インパクトビーム自身の製造コス
トを一層低減化することができるといった効果が生じ
る。請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに
記載の構成に加え、上記ドアの外表面を構成する鋼板
(いわゆるアウタパネル)の内面と、上記ビーム部の外
表面との間隔が一定になるように、上記ビーム部の外径
を各所で変化させたことを特徴としている。
【0018】本発明では、アウタパネルの内面とビーム
部の外表面との間隔が一定になるように、ビーム部の外
径を各所で変化させているので、その隙間に充填材を充
填する作業が極めて容易になる。従って、本発明では、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、
充填材の充填作業を一層容易にして自動車のドアの製造
コストを一層低減化することができるといった効果が生
じる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の構成に加え、上記ビーム部と上記ブラケ
ット部とが、帯鋼板をプレス加工することにより一体成
形されたことを特徴としている。本発明では、ビーム部
とブラケット部とを一体成形しているので、ビーム部に
ブラケット部を固定する作業が省略される。このため、
本発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、インパクトビーム自身の製造コストを一層
低減化することができるといった効果が生じる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は本発明が適用されたインパクト
ビーム1の構成を表す斜視図であり、図2は図1のA−
A線断面図である。図1に示すように、インパクトビー
ム1は、帯鋼板(高張力鋼板)をプレス加工して形成さ
れたビーム部2と、このビーム部2の両端にてビーム部
2と一体成形されたドア取付用のブラケット部3,3と
を備えている。
【0021】図2に示すように、ビーム部2は、帯鋼板
の対向する第1及び第2折曲線21,22を互いに突き
合わせた継ぎ目部23を有しており、この継ぎ目部23
はアーク溶接、プラズマ溶接等の一般的な溶接又は圧接
等の塑性変形によってその全長に亘って又は部分的に結
合されている。また、第1及び第2突出部25,26
は、この継ぎ目部23をなす第1及び第2折曲線21,
22からビーム部2の内面に至る形状に形成されてい
る。この第1及び第2突出部25,26は、継ぎ目部2
3からビーム部2の内面に至るまで互いに当接してお
り、またビーム部2の円形断面をほぼ上下対称に2分割
している。第1及び第2フランジ27,28は、第1及
び第2突出部25,26の先端にそれぞれ形成され、ビ
ーム部2の内面に当接するようにこの内面に沿って略円
弧状に形成されている。
【0022】また、ビーム部2の他の断面は、図2にお
ける継ぎ目部23の反対側の外表面上の点Qを中心にし
た相似形状(板厚は一定)に形成され、図1に示すよう
に、長手方向中心に近い所ほど外径が大きくなるように
構成されている。なお、本実施の形態のインパクトビー
ム1では、ビーム部2の長手方向中心における外径D1
を34mm、その長手方向両端部における外径D2を3
0mmとした。
【0023】ブラケット部3,3は、自動車のドアの内
部に取り付けるための部材であり、ビーム部2の両端に
てビーム部2側が扇のかなめとなるような形状に形成さ
れている。このブラケット部3,3は、周囲を折り返し
て形成された補強用フランジを備えている。
【0024】本実施の形態のインパクトビーム1は、帯
鋼板をプレス加工することにより製造される。すなわ
ち、帯鋼板の幅方向の両端部の全長に亘る狭い幅を内方
向へ折り曲げて後に第1及び第2フランジ27,28と
なる部分を形成し、また同じく両端部の全長に亘る広い
幅を第1及び第2折曲線21,22にて内方向へ折り曲
げて後に第1及び第2突出部25,26となる部分を形
成し、次いで両折曲線21,22で囲まれた領域を略U
字状に形成し、続いて第1及び第2突出部25,26と
なる部分の外面同士を当接させつつ、全体が長手方向中
心で膨らんだパイプ状となるようにプレスすることによ
り製造される。また、このプレス加工の後には、高周波
による焼き入れが施される。
【0025】なお、第1フランジ27,第2フランジ2
8,第1突出部25,及び第2突出部26となる部分を
形成するに当たって、そのときの折曲線21等は前述の
外径の変化に応じた曲線状に形成する。また、全体が長
手方向中心で膨らんだパイプ状となるようにプレスする
に当たっては、前述の点Qを基準して上記帯鋼板を湾曲
させる。すなわち、ビーム部2の各断面は点Qの位置に
ビーム部2の長手方向に沿った一本の直線を共有してお
り、この部分においてのみ平面と接触し得る。従って、
図2の点Qに対応する直線を基準にして上記プレス加工
を施すことにより、そのプレス加工が極めて容易に、か
つ正確に実施できる。
【0026】このようにして製造されたインパクトビー
ム1は、図3に示すように自動車のドア51に取り付け
られる。図3は自動車のドア51を表す横断面図であ
る。自動車のドア51は、アウタパネル53とインナパ
ネル55とで従来と同様に箱形断面に構成されている。
このアウタパネル53とインナパネル55とによって囲
まれた空間内にインパクトビーム1が自動車の前後方向
に沿って配置され、インナパネル55の前方及び後方に
それぞれ設けられた段部55b,55cにブラケット部
3,3が締結されている。このとき、ビーム部2の継ぎ
目部23は車幅方向外側を向くように配置され、またビ
ーム部2の第1及び第2突出部25,26の突出方向は
車幅方向と略一致している。
【0027】次に、このように自動車のドア51に取り
付けられた本実施の形態のインパクトビーム1の作用に
ついて説明する。インパクトビーム1では、自動車の側
面衝突時において荷重が第1及び第2突出部25、26
の突出方向と上下角度をもった方向から入力された場
合、図2に示すように、荷重の入力方向が第1フランジ
27の端部から延ばした法線N1と第2フランジ28の
端部から延ばした法線N2とによって挟まれた領域に存
在している限り、第1及び第2突出部25、26がその
荷重を受けて衝撃エネルギーを吸収することができる。
なお、衝撃エネルギー吸収効率の高い荷重入力方向の角
度範囲ωは、第1及び第2フランジ27、28の長さを
調節することによりを広くしたり狭くしたりすることが
できる。
【0028】また、このため、自動車を量産する際に第
1及び第2突出部25、26の突出方向が設計方向に対
してある程度上下にずれた状態でインパクトビーム1が
取り付けられたとしても、第1及び第2フランジ27、
28が存在するので、設計方向から入力される荷重に対
して第1及び第2突出部25、26がその荷重を受ける
ことができ、衝撃エネルギーが吸収される。このため、
量産時の曲げ強度の変動幅は小さく抑えられる。
【0029】しかも、インパクトビーム1では、比較的
曲げ剛性を必要とされる長手方向中心近傍へ行くほど、
外径を大きくして大きな曲げ剛性が得られるようにして
いる。本実施の形態では、長手方向中心における外径D
1を34mmとしたことにより、断面係数を1.3倍と
し、同様に曲げ剛性も1.3倍とすることができた。ま
た、長手方向両端部における外径D2は30mmとして
いるので、重量はそれ程重くなっていない。このため、
ドア51、延いてはそのドア51を装着した自動車を軽
量化して、燃費を向上させることができる。
【0030】更に、インパクトビーム1では、このよう
に外径を変化させることによって、図3に示すように、
アウタパネル53の内面とビーム部2の外表面との間隔
が一定になるようにしている。このため、インパクトビ
ーム1とアウタパネル53との間にマスチックシーラ等
の充填材を充填する作業が極めて容易になる。このた
め、ドア51の製造コストを良好に低減化することがで
きる。
【0031】また、インパクトビーム1では、前述のよ
うに図2の点Qに対応する直線を基準にして上記プレス
加工を施すことにより、そのプレス加工が極めて容易
に、かつ正確に実施できる。しかも、ビーム部2とブラ
ケット部3,3が帯鋼板をプレス加工することにより一
体成形されているため、ビーム部2にブラケット部3,
3を固定する作業が省略される。従って、インパクトビ
ーム1は極めて簡単な工程によって製造することがで
き、その加工精度も向上させて歩留まりも確保すること
ができる。よって、本実施の形態のインパクトビーム1
は、それ自身の製造コストを極めて良好に低減化するこ
とができる。
【0032】なお、本発明は上記実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り
種々の形態で実施できることはいうまでもない。例え
ば、上記実施の形態ではビーム部2とブラケット部3と
を一体成形したが、図5のようにブラケット部を別体と
してもよい。この場合、ブラケット部をビーム部の外径
変化に対応できるように構成しておけば、例えば車種に
応じてビーム部を切断してその長さを変更して使用する
ことができる。
【0033】また、第1及び第2突出部25,26は、
図4に示すように、継ぎ目部23側において互いに接触
し、先端側(すなわち第1及び第2フランジ27,28
側)においては互いに離間するようにしてもよい。この
場合、自動車の側面衝突時において荷重が第1及び第2
突出部25,26の突出方向と上下角度をもった方向か
ら入力された場合、荷重の入力方向が第1フランジ27
の端部から延ばした法線n1と第2フランジ28の端部
から延ばした法線n2とによって挟まれた領域に存在し
ている限り、第1及び第2突出部25,26がその荷重
を受けて衝撃エネルギーを吸収することができる。ま
た、このように第1及び第2突出部25,26が継ぎ目
部23側において互いに接触しているが先端側において
互いに離間している場合、第1及び第2突出部25,2
6が座屈し難い。従って、上記実施の形態に比べて、衝
突エネルギーを吸収できる荷重の入力方向の角度範囲ω
が広がると共に、量産時の曲げ強度の変動幅もより一層
小さくすることができる。
【0034】また、上記各実施の形態では、ビーム部2
は継ぎ目部23が車幅方向外側を向くように自動車のド
アに取り付けたが、継ぎ目部23が車幅方向内側を向く
ように自動車のドアに取り付けてもよい。但し、車幅方
向外側から荷重が入力されたとき、上記各実施の形態で
は両突出部25,26がより密着する方向に変形するた
め、上記各実施の形態のように継ぎ目部23が車幅方向
外側を向くように取り付けるのが衝撃エネルギを吸収す
る上で好ましい。更に、ビーム部2の継ぎ目部23は溶
接等により接合したが、特に接合しなくてもよい。この
場合、溶接作業が省略されるため、製造コストが一層低
減化される。
【0035】また更に、本発明は、インパクトビームの
外径を長手方向中心近傍で大きくするものに限定される
ものではなく、アウタパネルの形状や必要とされる曲げ
剛性に応じて種々に変化させることができる。従って、
自動車のデザインの自由度も良好に増大させることがで
きる。更に、本発明は、第1及び第2突出部25,26
等の突出部を有するものに限定されるものではなく、ビ
ーム部2の各部における断面形状を円環状として、その
外径が各所で変化するように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したインパクトビームの構成を
表す斜視図である。
【図2】 そのインパクトビームの構成を表すA−A線
断面図である。
【図3】 そのインパクトビームを装着したドアを表す
横断面図である。
【図4】 インパクトビームの断面形状の他の形態を表
す説明図である。
【図5】 従来のインパクトビームの構成を表す斜視図
である。
【図6】 そのインパクトビームの構成を表すB−B線
断面図である。
【図7】 そのインパクトビームを装着したドアを表す
横断面図である。
【符号の説明】
1…インパクトビーム 2…ビーム部 3
…ブラケット部 21…第1折曲線 22…第2折曲線 2
3…継ぎ目部 25…第1突出部 26…第2突出部 2
7…第1フランジ 28…第2フランジ 51…ドア 5
3…アウタパネル 55…インナパネル 55b,55c…段部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯鋼板をプレス加工して形成されたビー
    ム部と、このビーム部の両端に設けられたドア取付用の
    ブラケット部とを備え、自動車のドアの外側から荷重が
    作用したときの衝撃を受けるインパクトビームにおい
    て、 上記ビーム部の外径を各所で変化させたことを特徴とす
    るインパクトビーム。
  2. 【請求項2】 上記ビーム部の各所における断面形状が
    互いに相似であり、長手方向中心に近い所ほど外径が大
    きいことを特徴とする請求項1記載のインパクトビー
    ム。
  3. 【請求項3】 上記ビーム部の各所における断面が、そ
    のビーム部の長手方向に沿った一本の直線を共有するこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のインパクトビー
    ム。
  4. 【請求項4】 上記ドアの外表面を構成する鋼板の内面
    と、上記ビーム部の外表面との間隔が一定になるよう
    に、上記ビーム部の外径を各所で変化させたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載のインパクトビー
    ム。
  5. 【請求項5】 上記ビーム部と上記ブラケット部とが、
    帯鋼板をプレス加工することにより一体成形されたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインパク
    トビーム。
JP11044915A 1999-02-23 1999-02-23 インパクトビーム Pending JP2000238536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044915A JP2000238536A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 インパクトビーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11044915A JP2000238536A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 インパクトビーム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000238536A true JP2000238536A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12704768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11044915A Pending JP2000238536A (ja) 1999-02-23 1999-02-23 インパクトビーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000238536A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6591577B2 (en) * 2000-07-03 2003-07-15 Om Corporation Automobile door reinforcing member
JP2007106160A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Toyota Motor Corp 車両ドア構造
US7645489B2 (en) 2003-08-26 2010-01-12 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Process for producing inkjet recording medium
US9809091B2 (en) 2016-03-24 2017-11-07 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Adjustably positionable spacer for vehicle door assembly
CN111660976A (zh) * 2020-06-29 2020-09-15 华侨大学 反手性填充结构和汽车防撞梁

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6591577B2 (en) * 2000-07-03 2003-07-15 Om Corporation Automobile door reinforcing member
US7645489B2 (en) 2003-08-26 2010-01-12 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Process for producing inkjet recording medium
JP2007106160A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Toyota Motor Corp 車両ドア構造
JP4687365B2 (ja) * 2005-10-11 2011-05-25 トヨタ自動車株式会社 車両ドア構造
US9809091B2 (en) 2016-03-24 2017-11-07 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Adjustably positionable spacer for vehicle door assembly
CN111660976A (zh) * 2020-06-29 2020-09-15 华侨大学 反手性填充结构和汽车防撞梁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015190303A1 (ja) 車体部品
US6494510B2 (en) Impact absorbing mechanism and bumper reinforcement having the mechanism
JP4119919B2 (ja) ステアリングコラムブラケット
JP2005343454A (ja) 車両用フロント・エンド構造体
JP2009051440A (ja) 車体前部構造
US8491049B2 (en) Frontal structure of vehicle
JP5203852B2 (ja) 車両用バンパ装置
JP2008120227A (ja) 車両用衝撃吸収具の製造方法
WO2016035501A1 (ja) 車両用バンパービーム
JP2020520847A (ja) 補強パッチ付きのバンパービーム
CN111746647B (zh) 车辆用副车架
US11084535B2 (en) Steering support structure
JP6647907B2 (ja) 鉄道車両構体
JP2000238536A (ja) インパクトビーム
JP5206376B2 (ja) 車体骨格材構造
US20200406977A1 (en) Suspension member
JP7201145B2 (ja) 車両前部構造
JPH04260815A (ja) 自動車ドア用インパクトビーム
WO2013105439A1 (ja) 車両
JP2000198401A (ja) 車両バンパーの補強部材
JP2021054389A (ja) 車体前部構造
JP2998378B2 (ja) 自動車車体のサイドメンバ構造
JPH04238725A (ja) 自動車ドア用インパクトビーム
JP5583559B2 (ja) 車両用ドアフレーム及び車両用ドアフレームの製造方法
JPH11227459A (ja) 自動車用ドアのインパクトビーム