JP2000238360A - 走査型逐次印字式プリンタにおいてピンにより支持および位置合わせされたリニアエンコーダストリップ - Google Patents

走査型逐次印字式プリンタにおいてピンにより支持および位置合わせされたリニアエンコーダストリップ

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JP2000238360A
JP2000238360A JP11153652A JP15365299A JP2000238360A JP 2000238360 A JP2000238360 A JP 2000238360A JP 11153652 A JP11153652 A JP 11153652A JP 15365299 A JP15365299 A JP 15365299A JP 2000238360 A JP2000238360 A JP 2000238360A
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sensor
carriage
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JP11153652A
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Emilio N Angulo
エミリオ・アングロ・ナバロ
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement
    • B41J19/205Position or speed detectors therefor
    • B41J19/207Encoding along a bar

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  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大型のフ゜リンタ/フ゜ロッタに好適なエンコート゛ストリッフ゜を提
供する。 【解決手段】隔置されたヒ゜ンが、ストリッフ゜を支持して位置
合わせをする。ストリッフ゜内の孔は、ヒ゜ンを固定せずに係合
する。ストリッフ゜は、透明な部材及び接着された補強部材か
ら構成することが最良であり、その端部で取り付けら
れ、そこで張力を加えられる。理想的には、孔は、ストリッ
フ゜を1つだけの寸法について拘束するためのスロットであ
る。本発明は、1 1/4m以上のストリッフ゜に対して有益なも
のである。環境上の振動に起因するストリッフ゜の基本振動に
よって、ストリッフ゜が外れて移動しないようにするために、
少なくとも1つのヒ゜ンが配置される。本発明は次の形態を
取ることができる。すなわち、ヒ゜ンとともに使用するた
めのストリッフ゜、あるいは、ストリッフ゜とヒ゜ン、及びフ゜リントを制御
するためにエンコータ゛に応答するセンサを有するエンコーテ゛ィンク゛システ
ムを備えるフ゜リンタ、あるいは、使用するためのシステムを準備
する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に印刷媒
体、たとえば、紙、透明ストックまたはその他光沢のあ
る媒体にテキストまたはグラフィックスをプリントする
ための機器および手順に関し、より詳細には、印刷媒体
に形成された個々のインクスポットからテキストまたは
イメージを二次元ピクセルアレイで構成する走査式サー
マルインクジェット機器および方法に関する。特に、大
型(大判)のプリンタ/プロッタに最適なものである。
【0002】
【従来の技術】(a)インクリメンタルプリンティング
におけるエンコーダ 最も大型のインクリメンタルプリンタ(逐次印字式プリ
ンタ)は、プリントヘッドキャリッジの位置および速度
を決定し、制御する際にリニアエンコーダを使用する。
該エンコーダは、エンコーダストリップ、すなわち、走
査軸構造に沿って張力を加えられたいわゆる「コードス
トリップ」と、キャリッジに組み立てられ、該ストリッ
プのための溝を設けたエンコーダセンサとを含む。
【0003】該センサは、ぴんと張った(taut)ストリッ
プ上のマーキングを電気光学的に読み取る。プリンタに
おける回路によって判読できるように、関連電子機器が
電気パルスを生成する。
【0004】初期の張力を加えられたエンコーダストリ
ップの中には、すべてプラスチックであるため、小型の
デスクトッププリンタには適するが、より大型のプリン
タ/プロッタ機器には適さないものがあった。初期には
また、キャリッジ支持用「ビーム(梁)」構造に接着さ
れたストリップもあったが、このような解決策では、組
立ラインだけでなく、フィールドにおいても組立/分解
がはるかに容易であることを含む、張力を加えられた個
別のストリップの利点をあきらめることになる。
【0005】コードストリップの改善における近年の代
表的な成果は、WilcoxとArminanaの文献に見られる。電
気的インタフェースにおけるそのような成果は、Majett
eの特許に見られる。
【0006】(b)位置合わせ 正確な読み取り、また動作中のノイズの最小化にも、ス
トリップとセンサとの良好な位置合わせが必要となる。
製品の寿命にわたってこのような性能を信頼可能に維持
するためには、摩擦および摩耗を回避する必要があり、
その結果、位置合わせがより一層重要になっている。
【0007】大型のプリンタ/プロッタの発展におい
て、近年の開発は、これらの装置を使用して、ますます
大きな機械図面およびポスターを印刷することに向かい
つつある。もちろん、これらの用途には、さらにワイド
ベッドのプリント機器とこれに応じてより長いコードス
トリップが必要になる。
【0008】しかしながら、コードストリップが長くな
るにつれて、ストリップが、重力の影響下でたわみ、さ
らにストリップの各端部での取り付け角度の非常に小さ
なばらつきによってわずかにねじれる傾向があるという
理由からも、位置合わせは次第に難しくなる。特に問題
となる位置合わせ不良の原因は、作業環境における振動
である。
【0009】振動源としては、すく近くの産業建造物、
自動車の交通混雑、建物内のエレベータ等からの衝撃が
ある。それにもかかわらず、Arminana文献で紹介されて
いるタイプのコードストリップについては、キャリッジ
全体の移動が小さい(約1メートル(およそ3フィー
ト)未満)システムにおいて、位置合わせがこれまで良
好な制御下でなされてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(c)1メートルのバ
リア 最近では、約107cm(3 1/2フィート)に及ぶスト
リップの性能が、かろうじてではあるが受け入れられる
ことが認められている。これらの機器の現行機種では、
152cm(5フィート)と183cm(6フィート)
に及ぶエンコーダストリップが必要とされている。この
サイズの機器では、ストリップの関連する長さ寸法によ
り、機能振動試験、特にストリップの中央付近における
振幅の大きい調和運動(harmonic movement)において
不具合が生じる。
【0011】この振動により、センサからの読み取り不
良が起こる可能性がある。たとえば、カウンタは、エン
コーダストリップ上にある一またはそれ以上のスケール
目盛りのカウントを失敗しかねない。その結果、プリン
トされたイメージに大幅な誤差が生じることもある。
【0012】より一層深刻な場合では、振動により、ス
トリップ全体がセンサ溝から飛び出して、センサシステ
ムが完全に分解してしまう。このような場合には、正常
動作を回復させるために熟練したサービス担当者が必要
とされるであろう。
【0013】ストリップへの損傷も発生し得るため、セ
ンサもまた修理が必要となることがある。このような問
題を防ぐために、たとえば、パルス列が完全になくなっ
た場合のように、センサシステムがエンコーダ目盛りの
カウントを損ねてしまったことを検出できた場合には、
システムは、キャリッジのサーボコントロールモータを
シャットダウンするようにプログラムされる。
【0014】キャリッジがこのメカニズムの片方の端部
付近にあり、さらにその端部に向かって高速で移動して
いるときにこのようなカウントの損失が発生すると、こ
のセーフティオーバーライドには、隔壁端に到達する前
にキャリッジを停止する時間が十分にないことがある。
キャリッジおよびこのメカニズムの他のパーツに対して
かなりの損傷を与える可能性がある。
【0015】適度なサイズの機器については、ストリッ
プをセンサ溝内に単に保持する機械式リミッタを設けれ
ば十分である。リミッタおよびその設置により、望まし
くないコストが追加される。
【0016】さらに、この単純な解決策では、1 1/2m
の長さを越えるストリップについては不十分であること
がすでに立証されている。センサ内部で保持しても、ス
トリップは、センサ測定値を不安定かつ信頼性のないも
のとするのに十分大きな振動を受ける。
【0017】当該分野に精通している人であれば理解で
きるように、本項目のタイトルで提示している「バリ
ア」は、正確に1メートルでの急峻なステップではな
い。むしろ、満足のいくコードストリップ構成を実現す
る上での困難は、おそらく、1メートル未満〜2または
おそらく3メートルの相当な範囲にわたって次第に増大
する。それにもかかわらず、1メートル未満の長さと、
たとえば数メートルの長さの間には、明らかな質的相違
が存在する。
【0018】(d)極度に制約された問題 エンコーダストリップは、かなり単純な機械製品である
が、この一見単純なものが実に見かけによらないもので
あることを、当業者は認識するであろう。該ストリップ
は、システムのいくつかの異なる複雑なコンポーネント
と巧妙に相互作用する。
【0019】結果として、上記に概説した困難をどのよ
うに克服するかは少しも明らかではない。より明らかな
解決策の候補の中には、ある永続的な制約のために非実
用的なものもある。
【0020】機器が次第に大型になるにつれて、前に示
唆したバリアが1メートルを下回っていても、ストリッ
プにはより大きな張力が必要とされてきた。このバリア
を越えて、ストリップの張力の単純な増大は許されな
い。
【0021】一つの理由として、張力が大きくなると、
潜在的に安全面が心配されることがある。別の理由で
は、ストリップの張力が大きくなると、小さなねじれが
生じるとともに、関連メカニズムにおいて不規則な変形
が生じることがある。きわめて微細であっても、案内お
よび支持ロッド、およびビームの直線性および構造上の
完全性が乱されることになり、キャリッジ駆動システム
全体の位置較正が不能になる。
【0022】かかる潜在的なダメージは検出しにくい可
能性があり、かかる潜在的なダメージについて機械シス
テム全体を再評価する設計コストそれ自体が深刻であ
る。もし発見されれば、このような問題は、全体構造を
補強するだけで補償することができる。このようにメカ
ニズムを補強すれば、今度は重量およびコストがさらに
課されることになる。
【0023】別の障害は、センサ溝が非常に細いため
に、ストリップ自体に補強要素、または他のアタッチメ
ントを取り付けることが非常にやっかいなことである。
ストリップには、ストリップ自体よりもはるかにより大
きな損傷の危険を冒しかねないものを何も追加せず、ま
た隣接させないことが重要であることは言うまでもな
い。換言すれば、取り返しのつかない故障モードを、ル
ーチン動作として注意深く評価しなければならない。
【0024】したがって、コスト高ではあるが、コード
ストリップの下方の支持用リッジ(移動センサから適度
に離れている)が有効であろう。しかし、これはストリ
ップの上方への移動の問題を解決するものではない。こ
の欠陥を補うためにコードストリップのすぐ上に設けた
「シーリング」ストリップは、エンコーダセンサが高速
で移動すると、このコンポーネントにぶつかってしまう
可能性があるために、実用的とは思われない。
【0025】接着剤を用いて、ストリップを剛性のビー
ム構造に固定するというアプローチに戻ることを示唆し
てきた。しかしながら、上述したように、このアプロー
チは、非効率である上にコストがかかる。このようなビ
ームに取り付けられたエンコーダストリップもまた、取
付けおよび取外しがしにくい。
【0026】小型のネジまたはボルトを用いて薄い金属
ストリップをベースに沿って固定することは、さらに望
ましくない。数本のネジを通すために要する組立時間
は、現代の製造工学の観点からは重大なコストである。
ビームの所定の位置にボルト締めされる個別の剛性構造
とすることは、さらに非実用的である。
【0027】従来のコードストリップの設計のさらに別
の難点は、寸法スタックに関する。寸法スタックは、2
つの特定パーツ間の相対位置を算出するために代数的に
加算する必要のある幾何学的寸法のグループである。
【0028】どの寸法にも公差がある。寸法の数が大き
くなると、すなわち、寸法スタックが「長く」なると、
公差は非常に大きくなってしまい、非常に望ましくな
い。
【0029】この場合の関連パーツは、エンコーダスト
リップとセンサであり、最も問題となる寸法は、目盛り
とセンサ間の垂直方向の位置合わせである。標準パーツ
および良好な性能を使用する場合には、ストリップの頂
部とセンサ溝の頂部間の間隙は約2ミリメートルしかな
く、目盛りは、高さがおよそ4ミリメートルしかない。
【0030】このように、一つの一般的な故障モードで
は、コードストリップが溝の上端部に当たる。別の場合
には、前述したように、下方向に移動するコードストリ
ップ全体が溝から抜ける。
【0031】溝を大幅に高くすると、エレクトロニクス
システムにおけるノイズレベルが大きくなってしまう。
このことは、パーツ間のさらに別の機械的位置合わせの
問題にも影響する。
【0032】大型のプリンタ/プロッタのエンコーダ寸
法スタックは実際に非常に長いため、望ましくない。こ
れは、張力を加えられた取付システム、また、これらの
ワイドベッドシステムにおけるコードストリップ自体が
実際に長いために、元々長く、このため、ストリップに
沿った各ポイントにおける垂直位置のばらつきが大きく
なってしまう。
【0033】特に、エンコーダスケールの目盛り及び直
に隣接するセンサに垂直関係にあるスタックは、センサ
内の取り付け公差を含み、さらにそのキャリッジに取り
付けるセンサの公差を含む。次に、スタックは、キャリ
ッジ、さらにキャリッジブッシングを通ってロッドに延
び、次いでビーム、次いでコードストリップに、そして
最終的には、ストリップ内からスケール目盛りまでの公
差に達する。
【0034】この結果、垂直方向のセンサからスケール
までの位置合わせに関して機器間でのばらつきが非常に
大きくなる。しかしながら、ストリップ自体の取付けお
よび構成が、このばらつきの大きな部分を占める。
【0035】最終的に、理想的な解決策は、1 1/2〜2
mのプリンタだけでなく、さらに小型および大型のシス
テムの何れにもルーチンの組み込みをしやすくするもの
であるべきである。たとえば、解決策は、エンコーダス
トリップの性能において「かろうじて」として上記した
107cmのユニットに、さらに3mまたは7mのシス
テムにも使用できるようにすべきである。
【0036】特に問題の多い(振動の大きい)環境に設
置した任意の小型システムに対して、そのシステムの改
造(retrofit)モードで実施しうる解決策を見つけるこ
とは、追加利益となろう。ここでの説明が示すように、
コードストリップの問題は、安易な解決策を寄せ付けな
い特に解決が困難なものである。
【0037】(e)結論 コードストリップの不安定性は、幅1メートルをゆうに
越えるイメージに対する均質な優れたインクリメンタル
プリントの拡張を妨げてきた。従って、本発明の分野に
おいて使用される技術の重要な態様は、有効な改善に対
する適用性を保持するものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の改善を
採り入れるものである。その好適な実施形態において、
本発明は、独立して使用しうる態様または局面をいくつ
か有するが、これらは、その利益を最適にするために共
に利用されることが好ましい。
【0039】その局面または態様の第1の好適な実施形
態において、本発明は、インクリメンタルプリンティン
グに使用されるエンコーダストリップである。より詳細
には、該ストリップは、固定せずにストリップを支持お
よび位置合わせするための間隔を開けた一連のピンを含
む取付手段と併せて使用されるものである。
【0040】エンコーダストリップは、インクリメンタ
ルプリンタのエンコーダの標識を画定する長形部材を含
む。それは、また、該長形部材に形成された、間隔を開
けたピンと非固定係合(nonclamping engagement)するた
めの間隔を開けた一連の孔も含む。
【0041】上述したことは、本発明の第1の局面の説
明または定義を、その最も広義の形態または最も一般的
な形態で構成することができるものである。しかしなが
ら、この一般的な形態においても、本発明のこの態様
が、当該技術において未解決の状態にある難点を大きく
緩和することが理解される。
【0042】特に、ピンと孔の組合せにより、垂直方向
に支持しかつ拘束することが可能であるため、新規のコ
ードストリップを従来のストリップに比べて張力がはる
かに小さい状態で取り付けることができる。垂直方向の
支持および拘束を利用して、ストリップがエンコーダ溝
から下方に、または上方にバウンドすることを防ぐこと
ができるとともに、溝の端部、特にスパンの中間付近に
当たることも防ぎ、併せて、たわみおよび回転を防ぐこ
ともできる。
【0043】それにもかかわらず、数本のピンでその支
持部に固定されるものではないため、該コードストリッ
プは、取付けおよび取替えを迅速かつ容易に行うことが
できる。また、その長さ全体に沿って実質的に共通の張
力が加えられるため、長手方向においてその挙動は一致
している。
【0044】したがって、本発明のこの態様は、その広
義の形態において当該技術における大きな進歩を表して
いるが、それは、全体的な利益の享受をさらに高める他
のいくつかの特徴または特性とともに実施することが好
ましい。
【0045】たとえば、長形部材の両端部は、取付手段
に固定するためのものであって、それによって該長形部
材を固定して、張力を加えることが好ましい。本構成で
は、間隔が開いた孔(間隔をあけて配置された孔)の少
なくとも1個を長形部材の固定端から確実に離して配置
する。
【0046】好ましくは、コードストリップは、補強部
材に固定された透明部材を備えた合成ストリップであ
る。また、間隔が開いた孔は、専ら一次元について長形
部材を拘束するように形成されることが好ましく、スロ
ット形状であることが好ましい(これにより、ピンおよ
び取付台とは無関係に熱膨張および収縮が可能にな
る)。
【0047】長形部材は、長さが約1メートル(およそ
40インチ)を上回ることが好ましい。より好ましく
は、長形部材は、長さが約1.25メートル(約50イ
ンチ)を上回るものである。
【0048】該部材は、1.5メートル(60インチ)
と1.75メートル(70インチ)以上のスパンで使用
することが可能であり、このような使用がより好まし
い。本発明の新規のコードストリップにより、一方の、
張力または位置決めの問題と、他方の長さとの従前の望
ましくない関係がを回避される。
【0049】好ましくは、孔は、長形部材を共通の予め
穿孔されたストック(素材)から、いくつかの異なるサ
イズで切り離しやすくするために、間隔を開けて配置さ
れる。より詳細には、それらを中心において約30セン
チメートル(11 3/4インチ)毎に間隔を開けて配置し
て、約91 1/2センチメートル(36インチ)、106
1/2センチメートル(42インチ)、152 1/2センチ
メートル(60インチ)および183センチメートル
(72インチ)のスパンで、共通の予め穿孔されたスト
ックから切り離しやすくすることが好ましい。
【0050】好ましくは、環境上の振動による長形部材
の基本振動(fundamental oscillation)により長形部
材が特定の動作位置から移動しないように、間隔を開け
た孔の少なくとも1個を配置する。このような位置決め
は、特に、前述したように近くの装置から振動を受ける
場合に、従前のコードストリップを垂直方向にバウンド
させたり、あるいはたわませないようにすることにおい
て特に効果的である。
【0051】その主要な態様の第2の好適な実施形態に
おいて、本発明は、インクリメンタルプリンティング
(逐次印字)に使用するためのプリンタである。該プリ
ンタは、エンコードシステムを有し、エンコーダの標識
を画定する長形のエンコーダストリップを備え、該エン
コーダストリップには、間隔を開けた孔が形成されてい
る。
【0052】また、プリンタは、エンコーダストリップ
を取り付けるための手段もいくつか含む。本発明を一般
的および広義に説明する目的のため、これらの手段を、
以下では、単に「取付手段」と称する。
【0053】該取付手段は、突起部をエンコーダストリ
ップの間隔を開けた孔を通して、固定せずに係合させて
(nonclamping)、エンコーダストリップを支持し、位
置合わせするための何らかの手段を備える。ここでも、
一般性および広義性のために、これらの手段を以下では
「非固定突起手段(nonclamping protrusion means)」
と称する。
【0054】非固定突起手段は、間隔を開けた一連のピ
ンを備える。プリンタのパーツもまた、エンコーダの標
識に応答してプリントを制御するための何らかの手段
(「応答手段」)である。
【0055】上述により、本発明の第2の局面の説明ま
たは定義をその最も広義の形態または最も一般的な形態
で構成することができる。しかしながら、この一般的な
形態においても、本発明のこの態様もまた、当該技術に
おいて未解決の状態にある難点を大きく緩和することが
理解される。
【0056】特に、本発明のこの第2の態様のインクリ
メンタルプリンタは、現在ではプリンタ自体を基本的に
は所望の幅に製造することができるので、実質的に無制
限の幅の紙に図面または写真画質の画像を形成すること
が可能である。
【0057】したがって、本発明のこの第2の態様はそ
の広義の形態において当該術における大きな進歩を表し
ているが、全体的な利益の享受をさらに高める他のいく
つかの特徴または特性とともに実施することが好まし
い。
【0058】たとえば、取付手段は、エンコーダストリ
ップの端部を支持し、エンコーダストリップに張力を加
えるための何らかの手段もさらに含むことが好ましい。
これらの手段を、先に示した理由から、以下「支持およ
び張力手段」または略して「端部支持手段」と称する。
この場合、間隔を開けたピンの少なくとも1個を端部支
持手段から明確に離して配置する。
【0059】別の好ましい選択は、特に、エンコーダス
トリップに実質的に平行に移動する走査式プリントヘッ
ドキャリッジがプリンタに含まれる場合に、プリンタが
さらに、エンコーダストリップに隣接して配設され、及
び走査式プリントヘッドキャリッジに担持されたセンサ
を有するものである。ここでは、前述した応答手段が、
エンコーダストリップに対するセンサおよびキャリッジ
の位置および速度を表す信号を発生するための手段を備
えることが好ましい。これらの信号発生手段は、センサ
に応答する。
【0060】さらに別の好ましい選択は、プリンタが、
キャリッジに担持され、印刷媒体上に着色剤のパターン
を形成してイメージを媒体上に構成するプリントヘッド
と、キャリッジと印刷媒体の間で走査式プリントヘッド
キャリッジに垂直な相対運動を提供する印刷媒体送り機
構を備える。この場合、応答手段は、イメージを形成す
る際にプリントヘッドおよび該送り機構を調整するため
のディジタルプロセッサをさらに備える。該プロセッサ
は、位置および速度を表す信号に応答する。
【0061】この新規なプリンタでは、必要とされる張
力だけでなく、スケールからセンサまでの寸法スタック
もまた本質的にコードストリップ長とは無関係である。
必要な張力は、ストリップの垂直な位置決めを、2つの
となり合うピンの間の比較的短い距離にわたって多少厳
密な仕様値内に保持するのに十分であればよく、これは
非常に容易な作業である。
【0062】この規定された状態では、厳密な仕様値
は、ストリップのたわみに大きく関係するスタックにお
ける数だけである。この仕様値は、ストリップ全体の長
さとは実質的に無関係である。
【0063】その基本的態様または局面の第3の好適な
実施形態において、本発明は、インクリメンタルプリン
ティングにおいて使用する、エンコーダストリップを準
備して使用するための方法である。ストリップ自体に
は、薄く細長い長形部材が含まれる。
【0064】該方法は、ストリップを、その細長い寸法
に対して張力を加えて取り付けるステップと、その細長
い寸法に沿って間隔を開けた多数のポイントにおいてス
トリップを拘束してその細い寸法に対して位置合わせを
行うためのステップとを含む。該方法は、ストリップ
を、その薄い寸法に対しては実質的に拘束しないままと
するステップをさらに含む。しかしながら、この最後の
ステップは、ストリップの両端部については適用され
ず、実際には、ストリップは、その薄い寸法に対して拘
束される。
【0065】本発明のこの態様は、以上の広義の語で表
してはいるものの、ここでも、インクリメンタルプリン
トの技術を大きく進歩させるものである。なぜかという
と、当該方法は、前述したステップにより、コードスト
リップ全体のそれのエンコーダにおける動作位置からの
変位も、また、エンコーダの標識の自動カウントを無意
味なものにするそれより小さな変位も本質的に起こりに
くいエンコード機能を確立するからである。さらに、当
該方法は、コードストリップのスパンに沿って張力を均
一に維持し、これにより自然の熱応答を許容にし、取
付、分解および再組立を非常に容易にするためにストリ
ップをその取付台と十分に独立した状態にする。
【0066】それでもやはり、この新規の方法を本発明
の利益の享受をさらに増大する別のいくつかの特徴また
は特性と併せて使用することが好ましい。たとえば、好
ましくは、該拘束ステップは、細長い寸法に沿って間隔
を開けた拘束手段をストリップに対して設けることを含
み、該取付ステップは、間隔を開けた拘束手段に係合す
るようにストリップを配設することを含む。
【0067】別の好ましい選択では、該拘束ステップ
は、細長い寸法に沿って間隔を開けてストリップに孔を
設けることと、ストリップをピンに固定することなく、
該孔を通って突き出すようにそのピンを設けることを含
む。この場合において、特に、細長い寸法に沿って、ス
トリップに対して相対移動を受けるエンコーダセンサと
共に該方法を使用する場合には、他の好ましい選択が適
合する。
【0068】これらの好ましい選択には以下の3つがあ
る。すなわち、取付けステップは、センサに対して機能
的配置となるようにストリップを配設することを含む。
動作時に、ストリップは機能的配置を乱しがちな振動を
受けるが、ピンが機能的配置を維持する。この場合にお
いて、特に、システムがストリップ用のチャンネル
(溝)を有するエンコーダセンサを含む場合には、該取
付けステップが、ストリップをセンサのチャンネルを通
って延びるように配設することを含むこと、及びピンに
よりストリップがチャンネルを抜けないようにすること
がさらに好ましい。
【0069】本発明の上記の動作原理および利点は、す
べて、添付図面を参照して、以下の詳細な説明を考慮す
ることでより十分に理解されよう。
【0070】
【発明の実施の形態】1.支持および位置合わせを有す
るエンコーダストリップ a.ピン支持および案内 本発明の好適な実施形態は、エンコーダストリップ33
(図1)を保持し参照する新規な方法を提供する。この
新しいシステムは、極めて単純で洗練されたものであ
る。
【0071】上述のArminanaの文献において教示されて
いるように、ストリップ33は、金属補強部材33m
(図3)、及びプラスチックスケール33pから構成さ
れる。さらに、Arminanaによって説明されているよう
に、プラスチック部品33pは、金属部材33mの細い
金属エッジを保護する役目をもっている。
【0072】位置決めピン60(図2)が、走査軸ビー
ム38に沿って取り付けられ、長手方向に間隔を開けて
配置される。これに対応して、間隔を開けて配置された
スロット61、62が、2つの部品からなるエンコーダ
ストリップ33にそって穿孔形成される。
【0073】ビーム38にすべてが組み付けられると、
ピン60及びスロット61、62は、位置決めピンとス
ロットの間隔を開けて配置された組LPSを形成する。
ストリップ33は、組み付けられた状態において、従来
のようにその端部から張力を加えられるだけでなく、ピ
ン60に配置される。すなわち、ピン60は、ストリッ
プ33のスロット61、62を通って延びる。
【0074】プラスチックスケール33pは、Arminana
によって十分に詳述されているように、目盛りを形成す
る透明な部分と不透明な部分を交互に有している。この
スケールは、センサ133の溝133g(図5および図
12)を貫通する。センサ133には、溝の一側方に光
源があり、他方に検出器がある。
【0075】ピン60により、前述した問題となる垂直
方向の動きを防止することができる。これらのピンによ
って、ストリップ33は、センサ133が目盛りを読み
取ることができるように非常に正確な位置に配置され
る。
【0076】より詳細には、ピン60を配置するための
取付孔68がビーム38に沿って形成される。ピン60
は、取付孔68に挿し込まれ、ビーム38からエンコー
ダストリップ33、33m、33pの位置に向かって延
在している。プラスチックスペーサ66により、ストリ
ップ33がビーム38から離れて、センサ溝133g内
に正しく配置される。
【0077】スロット61(図2)は、ストリップ33
の金属部33mに形成され、ピン60に狭い間隙をもっ
て勘合する。ストリップ33はいくらかの張力下にあ
り、従って、しばりばめの程度がほんのわずかな場合で
あっても、薄い金属補強部材33mのスロットのエッジ
を必要とする位置に引き込む傾向があるので、通常は、
正確な間隙がそれほど重要であるというわけではない。
【0078】スロット62は、プラスチックスケール3
3pに形成され、補強部材33mにおけるスロットより
も大きい。肝心な点は、位置決め動作、及び必要な任意
の真っ直ぐにする力は、比較的可撓なプラスチックスケ
ール33pではなく補強部材33mに確実にかかるとい
うことである。
【0079】したがって、図には、プラスチップスケー
ル33pの窓として作用するスロット62を通して、金
属部材33mの小さな領域が見えている。コードストリ
ップ33には、円形孔ではなくスロット61、62が形
成されて、ストリップ33およびビーム38のごくわず
かに異なる熱変形による挙動を吸収する。
【0080】基準モードにおける振動を阻止するため
に、配置ピンとそれと対のスロットからなる少なくとも
1組のLPSが、ストリップの長手方向の中心部の比較
的近くにあることが好ましい。考慮すべき問題は、特定
の調和振動(harmonics)ではなく振動の振幅である。し
たがって、任意の特別な調和解析(harmonic analysi
s)に従って、ピンとスロットの組LPSを間隔を開け
て配置することは不要であることがすでに判明してい
る。
【0081】この自由度を有利に活用して、様々な大き
さの機器用のコードストリップを共通のストックから製
造することができる。ここでは、ピン取付孔68および
スロット61、62は、製造の便宜上、中心において約
30cm(11 3/4インチ)の一様な間隔を開けて配置
される。この間隔は、現在想定されるすべての機器サイ
ズにおいて、ストリップの両端に取り付け用の適切な空
間長(clear length)を設けるものであることがわかっ
ている。
【0082】好ましくは、補強部材33mの一端部33
m”が剛性の取り付け台にボルト止めされ(69)、他
端部33m’(図3および図4)が、隔壁65におい
て、較正張力を提供するバネプレート63に締着される
かまたはボルト止めされる。バネプレート63からは押
さえピン64が突き出しており、補強部材の該端部33
m’を長手方向に確実に位置決めする。
【0083】b.張力 新規の製品において、張力レベルは、これまでの装置と
同様である。バネ63の従来の設計は、ほとんどが再利
用されており、張力ホルダは、非常に剛性があり、張力
に効果的に抵抗し得る。
【0084】エンコーダの重量はピンにより支持される
ので、走査軸寸法がより大きい今後のモデルでは、張力
を増大させることは全く必要なくなるであろう。より小
型の製品では、本発明を実施するために変更しない限
り、ストリップの重量は、張力により補償されなければ
ならなくなり、張力(tensioner)ホルダに比較的大き
な力が掛かる。
【0085】したがって、たとえば、従来の設計では、
プリントエリア91cm(3フィート)幅の機器のエン
コーダストリップの張力は、36ニュートンであるが、
137cm(4 1/2フィート)のプリントエリアの機器
では50ニュートンである。本発明において、91cm
の機器の張力は、依然として36Nであり、152cm
(5フィート)の機器でも36Nに過ぎない。
【0086】このように張力が小さいことにより、問題
は全く生じない。さらに、必要であれば、どちらの機器
のサイズにおける張力も、36Nからたとえば約25N
に低下させることができる。
【0087】この点に関して最も重要なことは、必要と
される張力が今やコードストリップ長に無関係なことで
ある。必要な張力は、任意の2つの隣り合うピン間のス
パン、すなわち、たったの約30cmにわたって良好な
垂直位置決め公差を維持するのに十分であればよい。
【0088】c.直線性 新たなエンコーダの直線性は、単にロッドのビーム上の
ピン配置の直線性である。現在のところ最良の実施にお
いては、それは±0.15mmより小さい。ピンがなけ
れば、エンコーダの本来の変位はこれより非常に大き
く、±0.8mmのオーダーであり、しかも時間と共
に、またロット毎等によってばらつく可能性がある。
【0089】d.寸法スタック(dimensional stack) 前述したように、これまでのコードストリップの設計
は、過度に長い寸法スタックの問題を抱えてきた。本発
明は、スタックの大部分を削減することができ、かつ、
スタックを張力と同様に、コードストリップ長に本質的
に関係ないものにする。
【0090】エンコーダストリップのスケールにおける
高さのばらつきは、ここでは、ピン間30cmの短いス
パンに対する公差に過ぎない。これは、コードストリッ
プの特性および張力によって決定されるが、すでに述べ
たようにストリップ長とは無関係になされた。
【0091】この結果、どの関連寸法の公差も小さくす
ることができる。このため、はるかに頑強な(ロバスト
な)設計となっている。
【0092】e.スロットとネジ付けされる支持部の多
様性 本発明の実施において、押さえつけ(pressed-in)ピン
は、スタッド、ネジ等のねじ込み式の要素に非常に好適
である。装置の設置が適切であれば、ピンをベースによ
り一層迅速に取り付けることができる。
【0093】しかしながら、ねじ込み式の要素は、ピン
の代わりとしてもっぱら使用でき、必要であればいかな
る場合であっても代用することができる。ネジまたはス
タッドが役に立つ、起こりうる状況の1つは、フィール
ドで旧式の機器を改造する場合である。
【0094】前述したように、かかる製品は、本発明に
従うスロット支持部により都合良く改造することができ
る。改造は、近隣の建造物、通行するトラック、鉄道ま
たは地下鉄の路線、重工業または動作中の貨物用エレベ
ータを備えた建物等により動作が影響を受ける場合に有
効である。
【0095】熟練のフィールドサービス担当者であれ
ば、特殊な治具または器具を適切に用いて、正確に位置
決めされた孔をベースに穿孔して、タップを付けること
ができる。次に、スタッドまたはネジを簡単に取り付け
て、コードストリップを支持する。
【0096】f.代表的な寸法 明細書には、現在のところ好適な実施形態の典型例が記
載されている。特許請求の範囲に組み込んだ範囲を除い
て、これらは単なる例示と考えるべきである。
【0097】
【表1】
【0098】g.従来技術との関係 本発明により、152cm(5フィート)と183cm
(6フィート)のスパンをもつストリップを、完全に決
まりきった方法で大型のプリンタ/プロッタに組み付け
ることが可能になる。さらに、本発明は、別の箇所だけ
でなくストリップの中間付近における、機能振動試験に
おいてすでに知られている故障を実質的に排除する。
【0099】1つまたは複数のスケール目盛りによるミ
スカウント等の、振動によって導入されるセンサからの
読み取り不良は、本質的に歴史的な現象となっている。
ストリップは、センサ溝からを跳び出すことが決してな
いため、端隔壁に追いやられるおそれはなく、または他
のいかなる方法においても近隣のコンポーネントに破損
を与えるおそれがない。
【0100】支持用リッジ、「シーリング」要素、ある
いはリミッタは使用しない。ストリップにおける張力
は、本質的に、望ましいとされる程度に小さく、この点
に関する安全性の問題とともに、付随する変形および較
正の問題に関して潜在するすべての問題を実質的に未然
に防止する。これらの目標を達成するために、ビームま
たはメカニズムの他の任意のパーツを補強することはこ
れまでは必要とされなかった。
【0101】ストリップ自体に対して補強要素も他のア
タッチメントも使用せず、さらに、破損の危険があり得
るものはストリップに追加せず、またその直ぐ隣にも置
かない。ストリップをベースに固定するために、接着
剤、またはネジもボルトも不要である。ピンを単に押し
込むだけでよいため、組立コストを大幅に抑えることが
できる。
【0102】必要な張力は、大幅に低減される。おそら
くさらに重要なこととして、ここでは、張力はコードス
トリップ長には実質的に無関係である。
【0103】張力は、隣接するピン間のおよそ30cm
のスパンにわたって良好な直線性を提供するのに十分で
あればよい。エンコーダの寸法スタックもまた、これに
応じて小さくなり、これもまたエンコーダストリップ長
と本質的に無関係である。
【0104】したがって、本発明を、通常、現行種類の
1 1/2〜2mのプリンタ、また、これよりも小型システ
ム、さらにはるかに大型のシステムにも同じ手軽さで決
まりきった方法で組み込むことができる。問題となる環
境における、小型のシステムについては、改造モードで
実施することができる。
【0105】換言すれば、本システムは、1〜2メート
ル長のストリップについて本明細書の「発明が解決しよ
うとする課題」の項に記載した課題を解決するのみなら
ず、実際にはバリア(length barrier)を完全に除去す
るものである。本発明によれば、適度な張力下にあるス
トリップを、実質的に任意の所望の長さにおいて向きお
よび位置を確実に安定させて支持することができる。ピ
ンを配設したコードストリップは、すでに説明した挑戦
的で困難な問題のあらゆる局面を解決するものである。
【0106】2.他のハードウェアコンポーネント 上述のように、本発明は、現行種類の1 1/2及び2mの
プリンタ/プロッタ、およびその一部が製造中である従
来の基本設計品とに等しく良好に適合する。このこと
は、図1〜図5、図11および図12に示す装置とは異
なる機種を示して、好適なプリンタ/プロッタの一般的
な特徴を示すことによって強調される。
【0107】したがって、いくつかの好適な実施形態に
は、窓2およびシャーシの一端を収納する左側ポッド3
とを有する本体ケース1(図6)が含まれる。該ポッド
内部には、カートリッジ支持およびカートリッジ駆動機
構、さらに印刷媒体送り機構の一端、並びに補充インク
カートリッジを収納するペンリフィルステーション(pe
n-refill station)がある。
【0108】プリンタ/プロッタには、印刷媒体ロール
カバー4と、イメージが形成されるとともに機器から排
出される印刷媒体の長寸部すなわちシートを受ける収容
ビン5もまた含まれる。底部のブレース(brace)およ
び保管棚(storage shelf)6は、本体ケース1の2つ
の端部を支持する脚に延設している。
【0109】印刷媒体カバー4の直ぐ上には、印刷媒体
4の連続長を受けるためのエントリスロット7がある。
また、マシンによっては、印刷媒体のグリップを制御す
るためのレバー8も含まれる。
【0110】右側ポッド13の外面には、フロントパネ
ルディスプレイ11と制御盤12が設けられている。該
ポッドは、キャリッジ機構および媒体送り機構の右端
部、またプリントヘッドクリーニングステーションも収
納している。最も容易にアクセスするできる右側ポッド
の底部付近には、スタンバイスイッチ14がある。
【0111】本体ケース1およびポッド3、13内部
で、キャリッジアセンブリ20(図7)は、モータ31
により、デュアル支持部および案内レール32、34に
沿って駆動ベルト35を介して往復駆動される。モータ
31は、ディジタル電子式マイクロプロセッサ(基本的
に図13のすべて、ただしプリントエンジン50を除
く)からの信号57の制御下にある。ブロック図におい
て、キャリッジアセンブリ20は、インク54を吐出し
ながら右55から左(図示せず)に移動する。
【0112】非常に細かく目盛りが付いたエンコーダス
トリップ33は、キャリッジアセンブリ20の走査経路
に沿ってピンと張った状態で延在し、自動光電子式セン
サ133、233により読み取られ、マイクロプロセッ
サに位置および速度情報52を提供する。(図13にお
いて、プリントエンジンにおける信号は、関連する左方
向の矢印が示すように左から右に流れるが、情報52は
エンコーダセンサ233からフィードバックされる)。
【0113】したがって、コードストリップ33は、各
方向において、キャリッジアセンブリ20の走査中に、
カラーインク滴下を超高解像度(典型的には24画素/
mm)で、精度良く形成することを可能にする。
【0114】エンコーダストリップ33について現在好
適な位置は、キャリッジトレイの後部付近(ペンリフィ
ルカートリッジの保守のためにユーザが手を挿し込む空
間から離れている)である。ペンの直ぐ後ろは、ストリ
ップ36(図3)にとって好都合な別の位置である。
【0115】(エンコーダストリップをその順方向位置
33で使用するための)エンコーダセンサ133、また
は(後方位置36で使用するための)エンコーダセンサ
233は、その光ビームがストリップに形成されたスケ
ールのオリフィスまたは透明部を通過するようにして設
置される。個別のラインセンサ37(図5、図7および
図8)もまた、テストパターンまたは他の情報を印刷媒
体から読み取るためにキャリッジ20に載置される。
【0116】円筒形状のプラテン41(図8)は、プロ
セッサ15からの信号46の制御下でモータ42、ウォ
ーム43およびウォームギア44により駆動され、キャ
リッジアセンブリ20の下で走査トラックを回転させて
印刷媒体4Aのシートすなわち長寸部を走査と直角の媒
体送り方向に駆動する。印刷媒体4Aは、これにより印
刷媒体ロールカバー4から引き出され、キャリッジ20
上のペンの下を通って所望のイメージを形成するために
インク滴54を受け、印刷媒体ビン5へと排出される。
【0117】キャリッジアセンブリ20には、種々の電
子機器回路を担持するリアトレイ21(図9)が含まれ
る。それは、また、好ましくは4本のペン23〜26の
ためのベイ22も含み、これらのペンは、異なる4色の
インク、好ましくは、最も左のペン23にはシアン、次
いで24にはマゼンタ、25には黄、そして26には黒
のインクをそれぞれ保持する。
【0118】新規のモデルを示す図(図1〜図5)にお
いて、ペンは設置された状態で示されていない。これら
のペンは、カートリッジ保持用ラッチ67の下の所定の
位置にあり、ラインセンサ37の底部からわずかに下方
向に突出している。
【0119】特に図示のように大型のプリンタ/プロッ
タにおいて、ペンは、各々、個々のインクリフィルバル
ブ(インク補給用バルブ)27を備えることが好まし
い。これらのペンは、従来の混合解像度(mixed-resolut
ion)プリンタシステムのそれとは異なり、すべてが比較
的長く、すべてが、2つの平行な縦列のノズルそれぞれ
に沿って1/12ミリメートルに等しいノズル間隔29
(図10)を有するものである。これらの2つの縦列に
は、奇数の番号を付されたノズル1〜299と、偶数の
番号を付されたノズル2〜300がそれぞれ含まれる。
【0120】このように合計150個のノズルをそれぞ
れ有する2つの縦列は、ノズル間隔の半分だけ垂直方向
にずれており、これにより、各2列ノズルアレイの有効
ピッチは、約1/24ミリメートルである。これによ
り、各ペンにおけるノズルアレイの固有の解像度は、1
ミリメートル当たり約24ノズル(24ピクセルをもた
らす)、すなわち、1インチ当たり600ノズルであ
る。
【0121】黒(または他の単色)および色を、速度お
よび他の大部分のパラメータについて同様に処理するこ
とが好ましい。好適な実施形態において、使用されるプ
リントヘッドノズルの数は、これらのペンの300(図
10)のノズルのうち常時240である。
【0122】本構成により、ペンの有効発射高(firing
height)を、約24ノズル/mmで、±30のノズル
の範囲、すなわち±30/24=±1 1/4mmの範囲に
わたってソフトウェア/ファームウェア調整することが
可能になる。この調整は、印刷媒体送り方向に沿ってペ
ンを機械的に移動させずに達成される。
【0123】余りのノズルを使用することによってペン
の位置合わせを、自動的にチェックして修正することが
できる。明らかなことであるが、本発明は、実際に操作
されるノズルの数を様々に変更して使用することに適し
ている。
【0124】3.マイクロプロセッサハードウェア 本発明のデータ処理構成として、非常に多岐にわたる形
態の何れを採用してもよい。まず、イメージ処理および
プリント制御タスク332、40を、プリンタ320そ
れぞれにおいて、一または複数のプロセッサならびに関
連コンピュータおよび/またはラスタイメージプロセッ
サ30において共有することができる(図13)。
【0125】ラスタイメージプロセッサ(「RIP」)
は、今日では、使用するイメージデータファイルを作成
する特殊化され、極めて処理集約的な作業においてコン
ピュータまたはプリンタ、あるいはその両方を補うまた
は代用するために使用されることが多く、これにより、
他の仕事をさせるべくプリンタおよびコンピュータを開
放する。コンピュータまたはRIPにおけるプロセッサ
は、典型的には、「プリンタドライバ」として知られる
プログラムを動作させる。
【0126】これらのいくつかのプロセッサは、ソフト
ウェアを実行する汎用のマルチタスクディジタル電子式
マイクロプロセッサ(通常、コンピュータ30内に見ら
れる)またはファームウェアを実行する汎用の専用プロ
セッサ(通常、プリンタ320内に見られる)、または
特定用途向け集積回路(ASIC、同様に、通常はプリ
ンタ内に見られる)を含んでいても、含まなくてもよ
い。今日では明らかなことであるが、以上のすべてのデ
バイス、及びさらには、言及しておらず、おそらくまだ
知られていない他のデバイスに、本発明のタスクを特定
的に配分することは、主に利便性と経済性の問題であ
る。
【0127】一方、共有は要求されない。必要であれ
ば、当該システムを図13のモジュールのうちの1つま
たは別のもの、特に、たとえばプリンタ320において
あらゆるデータ処理の性能に応じて設計および構成する
ことができる。
【0128】配分仕様(distributive specifics)とは関
係なく、システム全体には、通常、カラー補正されたイ
メージデータを保持するためのメモリ232mが含まれ
る。これらのデータは、コンピュータまたはラスタイメ
ージプロセッサにおいて、たとえば、オペレータが特殊
な技巧的な入力を行うことで生成されるか、あるいは、
外部ソースから受信される。
【0129】通常、入力データは、イメージメモリ23
2mから、プログラムメモリ333のある形態(カード
メモリ、またはハードドライブおよびRAM、またはR
OM、またはEPROM、あるいはASIC構造)を含
むイメージ処理段階332に進む。メモリ333は、翻
訳(rendition)335およびプリントマスキング337
を自動実行するための命令334、336を提供する。
【0130】イメージデータは、これら後者の2段階3
35、337を順番に経て、この結果、プリントヘッド
キャリッジ20が印刷媒体41を通過する際に、各ピク
セルに付着すべき着色剤を特定する新たなデータ338
となる。これらのデータに対して、以下の信号を形成す
るために解釈すべきことが残っている。
【0131】実際のプリントヘッド作動信号53(正確
に計時され、及び正確に付勢されたインク吐出または他
の着色剤付着54をもたらす)。
【0132】実際のキャリッジ駆動信号57(印刷媒体
を横断するプリントヘッドキャリッジの正しく計時され
た動作55を生成するキャリッジ駆動モータ31を動作
させる)。
【0133】実際の印刷媒体送り信号46(印刷媒体プ
ラテン43、従って媒体41の適切に計時された動作を
同様に生成する媒体送りモータ42を付勢する)。
【0134】かかる解釈がプリント制御モジュール40
において実行される。さらに、典型的には、プリント制
御モジュール40に、エンコーダセンサ233からフィ
ードバックされたエンコーダ信号52を受信して、解釈
するというタスクを割り当てる。
【0135】プリント制御段階40は、1パス毎1ピク
セル毎の着色剤情報338を解釈するための電子機器回
路およびプログラム命令を必ず含む。この電子機器回路
およびプログラミングの大部分は従来のものであり、キ
ャリッジおよびペンを駆動するためのブロック81とし
て、単に図中に表している。このブロックは、実際に
は、従来のプリント制御段階40の動作をすべて基本的
に提供するものとみなすことができる。
【0136】4.方法 当業者には自明であると思われるが、図14に示唆する
ように、本発明の方法の態様は、2つのメインステップ
を有するものとして概念化することができる。これらの
一方は、センサ溝を介してコードストリップに張力をか
けてそれを機能的に取付けること(201)である。
【0137】もう一方は、横方向の位置合わせ、すなわ
ち、先の図示では、垂直方向の位置合わせのために長手
方向に間隔を開けた多数のポイントにおいてストリップ
を拘束すること(202)である。場合によっては、そ
の結果、第3の主要ステップが生じ、それはすなわち、
エンコーダセンサシステムを安定動作させること(20
8)である。
【0138】好ましい実施態様では、最初のステップ
(201)において、ストリップはセンサに対して機能
的に位置決めされて取り付けられる。第2のステップ
(202)は、長手方向に間隔を開けて配置された拘束
手段を設けること(203)を含む。
【0139】ストリップをこれらの拘束手段に係合させ
るために配置すること(206)は、拘束手段を設ける
ステップ(202)の一部とみなすこともできるが、こ
の配置を取り付けステップ(201)の一部として考え
ることの方がおそらくより論理的である。従って、図1
4(点線の矢印を見よ)、及び特許請求の範囲の所定部
において、ストリップを拘束手段に係合させるために配
置することは、取り付けステップ(201)の一部とし
て、あるいはそれに関連付けられるものとして概念化さ
れている。
【0140】拘束手段を設けるステップ(203)をさ
らに分割して、ストリップに孔を設けること(20
4)、及びその孔を通って突き出すピンを設けること
(205)からなるようにすることができ、これによっ
て、ストリップをピンに固定する必要はなくなる。
【0141】他の重要な好ましい選択は、省略するステ
ップ、すなわちエンコーダストリップをその薄い寸法に
対して拘束する動作をやめること(207)である。こ
のステップは、位置決めピンにおける拘束にのみ適用さ
れ、従って、絶対的なものではない。すなわち、ストリ
ップは、その両端部において、その方向で抑止される。
上記の開示は、単なる例示として意図されており、本
発明の範囲を限定するものではなく、これは、特許請求
の範囲を参照することにより判断されるべきである。
【0142】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
【0143】1.インクリメンタルプリントにおいて、
エンコーダストリップを固定せずに支持しかつ位置合わ
せするための、間隔を開けて配置された一連のピンを備
えた取付手段とともに使用するエンコーダストリップで
あって、該エンコーダストリップが、インクリメンタル
プリンタのエンコーダの標識を画定する長形部材と、前
記長形部材に形成され、前記間隔を開けて配置されたピ
ンと非固定係合するための間隔を開けて配置された一連
の孔を備えること。
【0144】2.前記長形部材の両端部は、前記取付手
段に固定して、前記長形部材を固定するとともに張力を
加えるためのものであり、前記間隔を開けて配置された
孔の少なくとも1個は、前記長形部材の固定された端部
から明確に離して配置される、上項1のコードストリッ
プ。
【0145】3.前記コードストリップは、補強部材に
固定された透明部材を備えた合成ストリップである、上
項2のコードストリップ。
【0146】4.前記間隔を開けて配置された孔はスロ
ット形状である、上項3のコードストリップ。
【0147】5.前記長形部材は、約100センチメー
トル(約40インチ)を越える長さである、上項4のコ
ードストリップ。
【0148】6.前記長形部材は、約125センチメー
トル(約50インチ)を越える長さである、上項2のコ
ードストリップ。
【0149】7.前記孔は、専ら一つの寸法に関連して
前記長形部材を拘束するための形状である、上項1のコ
ードストリップ。
【0150】8.前記長形部材は、約100センチメー
トル(約40インチ)を越える長さである、上項7のコ
ードストリップ。
【0151】9.前記長形部材は、約125センチメー
トル(約50インチ)を越える長さである、上項8のコ
ードストリップ。
【0152】10.共通の予め穿孔されたストックか
ら、長形部材をいくつかの異なるサイズで切り取ること
が容易になるように前記孔を間隔を開けて配置する、上
項8のコードストリップ。
【0153】11.前記孔は、中心において約30セン
チメートル(11.8インチ)毎に間隔を開けて配置さ
れ、約91 1/2センチメートル(36インチ)、106
1/2センチメートル(42インチ)、152 1/2センチ
メートル(60インチ)および183センチメートル
(72インチ)のスパンで共通の予め穿孔されたストッ
クから切り取ることが容易になるように間隔を開けて配
置される、上項8のコードストリップ。
【0154】12.前記間隔を開けて配置された孔の少
なくとも1つは、環境上の振動による前記長形部材の基
本振動により、該長形部材が特定の動作位置から移動す
ることのないように位置決めされる、上項1のコードス
トリップ。
【0155】13.エンコードシステムを有し、インク
リメンタルプリントにおいて使用するプリンタであっ
て、該プリンタが、エンコーダ標識を画定する長形エン
コーダストリップであって、該エンコーダストリップに
は間隔を開けて配置された孔が形成されている長形エン
コーダストリップと、前記エンコーダストリップを支持
して、位置合わせするために、該エンコーダストリップ
の間隔を開けて配置された孔を通る突起部を非固定係合
するための手段を備える、前記エンコーダストリップを
取り付けるための手段と、間隔を開けて配置された一連
のピンを備える、前記突起を非固定係合するための手段
(非固定突起手段)と、前記エンコーダの標識に応答し
てプリントを制御するための手段とを備えること。
【0156】14.前記取付手段が、前記エンコーダス
トリップの両端部を支持して、前記エンコーダストリッ
プに張力を加えるための手段をさらに備え、前記間隔を
開けて配置されたピンの少なくとも1つが、前記端部支
持手段から明確に離して配置される、上項13のプリン
タ。
【0157】15.特に、前記エンコーダストリップと
略平行に移動する走査式プリントヘッドキャリッジと共
に使用するための上項14のプリンタであって、該プリ
ンタが、前記エンコーダストリップに隣接して配設さ
れ、前記走査式プリントヘッドキャリッジに担持された
センサをさらに備え、前記応答手段が、前記センサに応
答して、前記エンコーダストリップに対する前記センサ
およびキャリッジの位置および速度を表す信号を発生す
るための手段を備えること。
【0158】16.印刷媒体と共に使用するための上項
15のプリンタであって、該プリンタが、前記キャリッ
ジに担持され、前記印刷媒体上に着色剤のパターンを形
成してイメージを媒体上に構成するプリントヘッドと、
前記キャリッジと前記印刷媒体の間で、前記走査式プリ
ントヘッドキャリッジに垂直な相対運動を提供する印刷
媒体送り機構とをさらに備え、前記応答手段が、前記位
置および速度を表す信号に応答し、イメージを形成する
際に前記プリントヘッドおよび前記送り機構を調整する
ディジタルプロセッサをさらに備えること。
【0159】17.前述の要素をすべて支持し、収納す
るための床置き型のベースおよびケースをさらに備え
る、上項16のプリンタ。
【0160】18.前記エンコーダの標識と前記応答手
段との間の寸法スタックをさらに備え、前記寸法スタッ
クは、エンコーダストリップ長と実質的に無関係であ
る、上項13記載のプリンタ。
【0161】19.薄く、細く、長い部材からなるエン
コーダストリップを準備して使用するための、インクリ
メンタルプリントにおいて使用するための方法であっ
て、該方法が、前記ストリップをその細長い寸法につい
て張力を加えて取り付けるステップと、前記ストリップ
を、その細長い寸法に沿って間隔を開けて配置された複
数のポイントにおいて拘束し、その細い寸法について位
置合わせするためのステップと、前記ストリップを、そ
の薄い寸法について、その両端を除いて、実質的に拘束
しない状態のままにするステップとからなること。
【0162】20.前記拘束するステップが、前記細長
い寸法に沿って、前記ストリップに対して間隔を開けて
配置された拘束手段を設けることを含み、前記取付けス
テップが、前記間隔を開けて配置された拘束手段に係合
するように前記ストリップを配設することを含むことか
らなる上項19の方法。
【0163】21.前記拘束するステップが、前記細長
い寸法に沿って間隔を開けて配置された孔を前記ストリ
ップに設けることと、前記ストリップにピンに固定せず
に、前記孔を通って突き出るようにピンを設けることを
含む上項20の方法。
【0164】22.特に、前記ストリップに対して、前
記細長い寸法に沿って相対移動を受けるエンコーダセン
サと共に使用するための上項21の方法であって、前記
取付けステップが、前記センサに対して機能的な位置決
めで前記ストリップを配置することを含み、動作時に、
前記ストリップが、前記機能的な位置決めを乱しがちな
振動を受け、前記ピンが前記機能的な位置決めを維持す
ること。
【0165】23.特に、前記ストリップ用のチャンネ
ルを有するエンコーダセンサと共に使用するための上項
22の方法であって、前記取付けステップが、前記スト
リップを前記センサ内のチャンネルを通って延びるよう
に配置することを含むことと、前記ピンにより前記スト
リップが前記チャンネルから抜けないようにすること。
【0166】以下に、本発明の概要を記載する。
【0167】隔置されたピンが、ストリップを支持して
位置合わせをする。ストリップ内の孔は、ピンを固定せ
ずに係合する。ストリップは、透明な部材及び接着され
た補強部材から構成することが最良であり、その端部で
取り付けられ、そこで張力を加えられる。理想的には、
孔は、ストリップを1つだけの寸法について拘束(抑
止)するためのスロットであり、共通の、予め穿孔され
たストックから種々の大きさ(例えば、およそ91 1/2
cm、106 1/2cm、152 1/2cm、及び183c
m)のストリップを切り出すことを容易にするために、
(理想的には、中心において約30cmの)間隔を開け
て配置される。ストリップはもはや、1メートルの長さ
ではない。すなわち、本発明は、1 1/4mかそれより長
いストリップに対して、より有益なものである。環境上
の振動に起因するストリップの基本振動によって、スト
リップが外れて移動しないようにするために、少なくと
も1つのピンが配置される。本発明は、次の形態を取る
ことができる。すなわち、ピンとともに使用するための
ストリップ、あるいは、ストリップとピン、及びプリン
トを制御するためにエンコーダに応答するセンサを有す
るエンコーディングシステムを備えるプリンタ、あるい
は、使用するためのシステムを準備する方法である。ピ
ンによって、ストリップがセンサからずれるのが防止さ
れ、使用する張力を、ピン間の短いスパンにわたって、
垂直方向の位置合わせの公差内にストリップを保持する
ために必要なだけの、非常に小さなものとすることがで
きる。従って、張力は、事実上エンコーダストリップ長
に無関係となり、この結果、エンコーダのスケールから
センサまでの垂直の寸法スタックについても同様であ
る。かかるプリンタは、理想的には、ストリップに平行
に走査するプリントヘッドキャリッジを備えており、
(ストリップに隣接し、キャリッジに担持される)セン
サは、ストリップに対するセンサ及びキャリッジの位置
及び速度を表す信号を生成する。キャリッジのプリント
ヘッドは、色のマークを形成して、印刷媒体上に画像を
構成する。媒体送り機構が、キャリッジと媒体間の相対
運動を提供する。プロセッサが、位置/速度信号に応答
して、画像を形成するために、プリントヘッドを調整す
ると共にメカニズムを送る。
【0168】
【発明の効果】本発明によれば、従来より大型のストリ
ップを、ルーチン作業として大型のプリンタ/プロッタ
に組み付けることが可能になる。さらに、本発明によれ
ば、大型のストリップに関連する振動による故障を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置態様の好適な実施形態に従うキャ
リッジおよびキャリッジ駆動メカニズムの、右後方およ
び上方から見た等角図すなわち斜視図である。
【図2】図1において「LPS」とマークされた代表的
な5つの位置に配置したピンおよびスロットを拡大した
図である。
【図3】図1においてライン3−3に沿って(すなわ
ち、左後方および上方から)見た拡大図である。
【図4】図1においてライン4−4に沿って見た左端面
図である。
【図5】図1においてライン5−5に沿って見た右端面
図である。
【図6】本発明の好適な実施形態であって、図1〜図5
と非常に類似したメカニズムを含む大型のプリンタ/プ
ロッタの等角図すなわち外側斜視図である。
【図7】図1と同様図であるが、正面左上から見た図6
の機器の図である。
【図8】図6の装置のケースまたはカバー内部に取り付
けられたプリント媒体送りメカニズムを示す図であり、
破線で示すキャリッジに関連して示している。
【図9】図7のキャリッジの詳細図であって、それが担
持するプリントヘッドまたはペンを示している。
【図10】プリントヘッドまたはペンの底面図であっ
て、そのノズル配列を示す。
【図11】図1において11でマークされた部分の領域
を拡大して示す図である。
【図12】図5において12でマークされた部分内の領
域を拡大して示す図である。
【図13】図1〜図12のプリンタの概念ブロック図で
ある。
【図14】本発明の方法態様の好適な形態を表すフロー
チャートである。
【符号の説明】
32、34 案内レール 33 エンコーダストリップ 33p プラスチックスケール 33m 金属補強部材 35 駆動ベルト 38 ビーム 60 ピン 61、62 スロット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクリメンタルプリントにおいて、エン
    コーダストリップを固定せずに支持しかつ位置合わせす
    るための、間隔を開けて配置された一連のピンを備えた
    取付手段とともに使用するエンコーダストリップであっ
    て、該エンコーダストリップが、 インクリメンタルプリンタのエンコーダの標識を画定す
    る長形部材と、 前記長形部材に形成され、前記間隔を開けて配置された
    ピンと非固定係合するための間隔を開けて配置された一
    連の孔を備えること。
JP11153652A 1999-02-19 1999-06-01 走査型逐次印字式プリンタにおいてピンにより支持および位置合わせされたリニアエンコーダストリップ Pending JP2000238360A (ja)

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US253566 1999-02-19
US09/253,566 US6254292B1 (en) 1999-02-19 1999-02-19 Pin-supported and -aligned linear encoder strip for a scanning incremental printer

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DE (1) DE69901226T2 (ja)
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