JP2000238155A - キルティング材及びその製造方法 - Google Patents

キルティング材及びその製造方法

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JP2000238155A
JP2000238155A JP11048804A JP4880499A JP2000238155A JP 2000238155 A JP2000238155 A JP 2000238155A JP 11048804 A JP11048804 A JP 11048804A JP 4880499 A JP4880499 A JP 4880499A JP 2000238155 A JP2000238155 A JP 2000238155A
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fabric
quilting
sheet
quilt
hot melt
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English (en)
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Yataro Nozawa
弥太郎 野澤
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物類の梱包材やマットレス等に好適なキル
ティング材及びその製造方法において、防水機能をもた
せ、かつ既存のキルティング加工機により簡単に製作で
きる機能性を高めたキルティング材及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 表生地21と裏生地22との間に中間ク
ッション層23を介挿してキルティング加工により一体
化したキルト生地20の表裏面のいずれか一方側に防水
加工処理を施した防水布30をホットメルト系接着剤3
1を介して一体化するか、あるいは布地シート33をホ
ットメルトフィルム32を介して積層一体化することに
より、防水性を高め、内面側への水の侵入を防ぐととも
に、防水布30、あるいは布地シート33によりキルト
生地20の縫い目を隠し、縫製糸24の糸ほつれを防止
して耐久性を高める。また、丸洗いを可能にして、クリ
ーニング特性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、梱包材やマット
レス等、広範囲に使用できるキルティング材及びその製
造方法に係り、特に、防水機能を付与したキルティング
材を大掛かりな付帯設備を伴なうことなく簡単に製造で
きるキルティング材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、梱包材、マットレス、衣類等
の素材として、図9に示すキルティング材が広く使用さ
れている。
【0003】このキルティング材1は、表生地2と裏生
地3との間に中間クッション層4を介挿して3者をキル
ティング加工機により所定パターンに沿って縫付け加工
を行ない一体化したもので、表生地2、裏生地3として
は汎用の布地シート、中間クッション層4としては綿,
ポリエステル等の化繊綿,スラブウレタンシート等が使
用され、中間クッション層4により良好なクッション性
を確保するとともに、単に貼合わせ構造のものに比べ、
縫製よるため剥離あるいは内容物の移動することがな
く、強度的に優れ、しかも軽量で廉価に製作できる等、
種々の有利さを備えている。
【0004】このキルティング材1の製法に使用するキ
ルティング加工機5は、図10に示すように、上下動し
て所定パターンの縫製加工を行なう多数のミシン針6が
設けられた基台7と、基台7上面において、前端及び後
端側に各々配設され、キルティング材1を挟持しつつ前
後方向に移送する複数の送りロール8,9とを備えてい
る。
【0005】そして、送りロール8,9により所定スト
ローク間欠送りを行なうとともに、縫製パターンに応じ
て横振りがなされ、それに伴ないミシン針6が上下動す
ることにより、所定パターンの縫製ラインに沿って表生
地2と裏生地3との間に中間クッション層4を介挿した
キルティング材1の加工が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のキ
ルティング材1は、軽量で、かつクッション性に優れ、
相互に剥離することがなく、充分な強度を備えるととも
に、量産性に優れるという有利さを備えているものの、
多数のミシン針6による縫製加工が施されているため、
この縫い目を通じて水漏れが生じやすく、例えば、引越
用の荷物の梱包材として使用した場合、雨水にさらされ
た場合、内部の荷物にまで水が浸透し、荷物を充分に保
護することができないという欠点が指摘されている。
【0007】また、キルティング材1を使用したマット
レスや衣料等においても縫い目を通じて内部に水が浸透
する際の不具合が指摘されており、キルティング材1に
防水機能を付与することが急務とされている。
【0008】この発明は、上述の問題点に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、梱包材やマット
レス、各種衣料に好適な素材であるキルティング材に防
水機能を付与することにより、機能性を高め、かつこの
キルティング材を大掛かりな付帯設備を伴なうことなく
簡単に製造できるキルティング材及びその製造方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に記載の発明は、表生地と裏生地と
の間に中間クッション層を介挿し、キルティング加工に
より一体化してなるキルト生地の表面側もしくは裏面側
の少なくともいずれか一方の面側に防水シートをホット
メルト系接着剤を介して接着一体化したことを特徴とす
る。
【0010】ここで、表生地及び裏生地の素材として
は、布地シートが適しており、綿,化繊等を素材とした
布地シート、あるいは上記素材を混紡した布地シートが
使用できる。
【0011】また、中間クッション層としては、綿,化
繊綿,スラブウレタンシート等の合成樹脂発泡シートが
使用できる。
【0012】そして、防水シートとしては、防水処理加
工を施した布地シートやポリエチレンシート,ポリプロ
ピレンシート,塩化ビニールシート等、合成樹脂シート
が使用できる。
【0013】更に、ホットメルト系接着剤としては、各
種の熱可塑性ポリマー、例えばポリエチレン,ポリイソ
ブチレン,ポリアミド,酢酸ビニル−エチレン共重合体
等が用いられ、スプレーコーティングや含浸ロールによ
り塗工処理を行なえば良く、ホットメルト系接着剤は塗
布接着した後、固化までの時間が極めて短いため、キル
ティング生地と防水シートとを圧着する直前に塗工する
必要がある。
【0014】従って、請求項1に記載の発明によれば、
キルト生地の表面若しくは裏面側の少なくともいずれか
一方の面側に防水シートが形成されているため、この防
水シートがバリヤ機能をもち、例えば、キルト生地の表
裏面に防水シートが形成されている構造では、表裏面の
防水シートによりキルト生地内に水が浸透することがな
く、また、キルト生地の表裏面の床面のみに防水シート
が形成されている構造では、防水シートが積層されてい
ない片面からキルト生地内に縫い目を通じて水が侵入し
ても、防水シートのバリヤ機能により浸透面の反対面に
まで水が浸透することがない。
【0015】本願の請求項2に記載の発明は、表生地と
裏生地との間に中間クッション層を介挿し、キルティン
グ加工により一体化してなるキルト生地の表面側もしく
は裏面側の少なくともいずれか一方の面側にホットメル
トフィルムを介して布地シートを接着一体化してなるこ
とを特徴とする。
【0016】ここで、布地シートとしては、綿,化繊等
を素材とした単一素材でも、上記素材を混紡した混紡素
材でも良い。
【0017】また、ホットメルトフィルムは、各種熱可
塑性ポリマー、例えば、ポリエチレン,ポリイソブチレ
ン,ポリアミド,酢酸ビニル−エチレン共重合体等の組
成のものをTダイ押出成形機、あるいはカレンダー成形
によりフィルム状に押し出したものが使用される。
【0018】従って、請求項2に記載の発明によれば、
ホットメルトフィルムのバリヤ機能により、キルティン
グ生地に水が浸透することがなく、また、柔軟な布地シ
ートを高価な防水処理加工なしで使用できる。
【0019】本願の請求項3に記載の発明は、表生地と
裏生地と中間クッション層、各供給ロールからキルティ
ング加工機の基台上に供給し、表生地と裏生地との間に
中間クッション層を介挿した状態で複数のミシン針によ
るキルティング加工を施すことにより、キルト生地を形
成する一方、ホットメルトフィルムの押出成形時にホッ
トメルトフィルムの余熱を利用して布地シートを圧着ロ
ールにより一体化して、ラミネートシートを形成し、こ
のラミネートシートを加熱手段により加熱軟化処理した
後、上記キルト生地がフィルドロールに搬送される間に
キルト生地の表面側もしくは裏面側の少なくとも一方の
面側に溶融状態のホットメルトフィルム面を対向させ、
フィルドロールによりキルト生地とラミネートシートと
を圧着一体化することを特徴とする。
【0020】ここで、ホットメルトフィルムと布地シー
トとの一体化は、ホットメルトフィルムをTダイ押出成
形機等で押し出すと同時に布地シートを原反ロールから
繰り出し、圧着ロールにより両者を圧着すれば、ホット
メルトフイルムの余熱を利用して、ラミネートシートを
形成することができる。
【0021】従って、請求項3に記載の発明によれば、
ラミネートシートをインフラ加熱炉等の加熱手段を通し
てホットメルトフィルムの軟化温度まで加熱処理を施
し、ホットメルト面がキルト生地と対向するようにフィ
ードロール供給すれば、既存の設備を有効に利用して、
キルト生地とラミネートシートとを一体化できる。
【0022】本願の請求項4に記載の発明は、供給ロー
ルからキルティング加工機の基台上に供給される表生
地、裏生地、中間クッション層をキルティング加工によ
り一体化してキルト生地を形成する一方、ホットメルト
フィルムの押出成形時に布地シートをホットメルトフィ
ルムの余熱を利用して一体化して、ラミネートシートを
形成し、このラミネートシートを加熱手段により加熱軟
化処理した後、溶融状態のホットメルトフィルム面にキ
ルト生地を合わせて圧着ロールによりキルト生地とラミ
ネートシートとを圧着一体化することを特徴とする。
【0023】従って、請求項4に記載の発明によれば、
キルティング生地をキルティング加工機により製作した
後、併行してホットメルトフィルムと布地シートとを一
体化してラミネートシートを形成し、このラミネートシ
ートを加熱処理し、圧着ロールによりキルト生地とラミ
ネートシートとを圧着一体化すれば、キルト生地の所定
柄模様を現出できるように布地シートを一体化すること
ができる。
【0024】また、キルト生地にホットメルト接着剤を
介して防水シートが強固に接着一体化しているため、丸
洗い等が可能となり、クリーニング特性に優れる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキルティング
材及びその製造方法における実施の形態について、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】図1は本発明に係るキルティング材の第1
の実施形態を示す構成説明図、図2は同キルティング材
の構成を示す断面図、図3は本発明に係るキルティング
材の第2の実施形態を示す断面図、図4乃至図8は本発
明に係るキルティング材の製造方法を示す各概要図であ
る。
【0027】図1,図2において、本発明に係るキルテ
ィング材の第1実施形態について説明する。キルティン
グ材10は、キルト生地20とその裏面に積層一体化さ
れる防水シート30とから大略構成されている。さらに
詳しくは、キルト生地20は、表生地21と裏生地22
との間に中間クッション層23を介挿して、これら3者
を図1に示す所定柄模様aのキルティング加工により一
体化してキルト生地20が形成される。
【0028】また、この実施形態では、表生地21とし
ては綿とポリエステルとの混紡布地シートを使用すると
ともに、裏生地22は綿製布地シート、中間クッション
層23としてはポリエステル綿を使用しているが、表生
地21、裏生地22としては綿や化繊等を素材とした布
地シート、あるいは上記素材を混紡した混紡布地シート
等から適宜選択してよく、また、中間クッション層23
としては上記ポリエステル綿の他に、綿、スラブウレタ
ンシート、あるいはその他の合成樹脂発泡シート等、良
好なクッション性をもつ素材の使用が可能である。尚、
図中符号24は縫製糸を示す。
【0029】そして、キルト生地20は、中間クッショ
ン層23の良好なクッション性が確保されるとともに、
表裏面側の表生地21、裏生地22により感触も良好な
もので、かつ所定柄模様aに沿うキルティング加工によ
り、表生地21、裏生地22、中間クッション層23に
剥離不良等が生じることがなく充分な強度が得られる
等、良好な品質が維持でき、かつ非常に軽量で、持ち運
び等に負荷がかからない。
【0030】ところで、本発明は、上記種々の利点を備
えたキルト生地20に防水機能を付与し、機能性を高め
た点にあり、この第1実施形態においては、防水スプレ
ー加工等の防水加工が施された防水布30がキルト生地
20の裏面、すなわち、裏生地22面にホットメルト系
接着剤31を介して一体化されている(図2参照)。
【0031】このホットメルト系接着剤31としては、
各種熱可塑性ポリマー、例えば、ポリエチレン,ポリイ
ソブチレン,ポリアミド,酢酸ビニル−エチレン共重合
体等が使用できる。
【0032】また、防水布30に替えて、水等を通さな
い樹脂シート、例えば塩ビシート,ポリプロピレンシー
ト,ポリエチレンシート等を使用することもできるが、
取扱性を考慮すれば、弾性の優れた防水布30が好まし
い。
【0033】従って、キルト生地20の一方面側に防水
布30が接着一体化されているため、キルト生地20の
他方面側から縫製糸24の縫い目を通じてキルト生地2
0内に水が浸透しても、防水布30により反対側面まで
浸透することがなく、このキルティング材10を梱包材
料として使用すれば、キルティング材10の外表面が水
に濡れてもキルティング材10の内面にまで水が浸透し
ないため、内部の荷物を有効に保護でき、機能性を高め
ることができる。
【0034】また、裏生地22面に防水布30が積層一
体化されているため、キルト生地20裏面側の縫い目を
防水布30により保護しているため、裏面側からの縫製
糸24の糸ほつれを防止でき、キルティング材10の耐
久性を高めることができる。
【0035】更に、ホットメルト系接着剤31は長期に
亘り強固な接着力が確保できるため、キルティング材1
0が汚れても、丸洗い等が可能であり、クリーニング特
性に優れるという利点がある。
【0036】次いで、図3は本発明に係るキルティング
材10における第2の実施形態を示すもので、防水性を
もつホットメルトフィルム32を接着媒体として利用
し、キルト生地20の裏生地22と布地シート33との
間にホットメルトフィルム32を介挿して一体化した構
成である。
【0037】この布地シート33としては、防水布30
のように、高価な防水加工処理を施す必要がなく、廉価
な綿製シート等の布地シート33が適用できるととも
に、ホットメルトフィルム32としては、各種の熱可塑
性ポリマー、例えばポリエチレン,ポリイソブチレン,
ポリアミド,酢酸ビニル−エチレン共重合体等が使用で
き、通常、カレンダー成形やTダイ押出成形機によりフ
ィルム状に成形される。
【0038】従って、この第2の実施形態によるキルテ
ィング材10によってもキルト生地20の裏面側にホッ
トメルトフィルム32を介して布地シート33が積層一
体化されているため、キルト生地20の表面側から水が
キルト生地20内に浸透しても、ホットメルトフィルム
32のバリヤ機能によりキルティング材10の布地シー
ト33側まで水が浸透することがない。
【0039】更に、ホットメルトフィルム32は、布地
シート33により保護され、この布地シート33はキル
ト生地20の裏面側の縫い目も保護するため、キルト生
地20の裏面側からの糸ほつれを防止でき、第1の実施
形態と同様の作用効果を備えており、特に廉価な布地シ
ート33を使用するため、廉価に製作できるという利点
があるとともに、後述するように製造工程を簡素化でき
る。
【0040】以上は、キルト生地20の一面側に防水布
30又はホットメルトフィルム32を介して布地シート
33を積層一体化した実施の形態であるが、図示はしな
いが、キルト生地20の表生地21側に防水布30、あ
るいはホットメルトフィルム32を介して布地シート3
3を一体化しても良く、また、キルト生地20の表裏面
側に防水シート30、あるいは布地シート33を圧着し
ても良い。
【0041】図4,図5は本発明に係るキルティング材
10の製造方法を説明するもので、図1,図2に示す防
水布30を積層一体化したキルティング材10に適用し
た製造方法である。
【0042】すなわち、図4に示すように、キルティン
グ加工機40は、上下動してキルト生地20を縫製する
多数のミシン針41が設けられた基台42と、基台42
面にキルト生地20の素材である表生地21、裏生地2
2、中間クッション層23を供給する供給ロール43
と、キルト生地20を適度のテンションを加えて縫製加
工が行なわれるように、キルト生地20を引き込み、間
欠的に搬送するフィルドロール44とを備えている。
【0043】尚、ここではキルティング加工機40の詳
細構造については省略するが、供給ロール43及びフィ
ルドロール44によりキルト生地20が間欠送りされる
とともに、キルト生地20が横振りされ、更にそれと同
調してミシン針41が上下動作することにより、所定の
柄模様aのキルティング加工が行なわれる。
【0044】そして、本発明方法は、多数のミシン針4
1によるキルティング加工が施された後、フィルドロー
ル44に至るまでの間に、防水布30がキルト生地20
の裏生地22側に供給される。尚、防水布30の一面側
にホットメルト系接着剤31が塗工されている。
【0045】上記ホットメルト系接着剤31の供給方法
は、ホットメルト系接着剤31を含浸させた接着剤塗工
ロール45がフィルドロール44の近傍位置に設置され
ており、この接着剤塗工ロール45はホットメルト系接
着剤31を収容した容器45a内に回転自在に軸支さ
れ、塗工ロール45の回転により塗工ロール45の周面
には間断なくホットメルト系接着剤31が供給される。
尚、符号45bは接着剤塗工ロール45と対応する押圧
ロールであり、更に、フィルドロール44に対して、防
水布30を供給する供給ロール46,ガイドロール46
aが設置されている。
【0046】従って、供給ロール43を通じて表生地2
1、中間クッション層23、裏生地22の積層順序で基
台42上面にキルト生地20の素材が供給され、多数の
ミシン針41により所定柄模様aのキルティング加工が
施されるとともに、接着剤塗工ロール45により防水布
30の一面にホットメルト系接着剤31が塗工され、キ
ルト生地20と防水布30の双方がフィルドロール44
に供給され、フィルドロール44の圧着によりキルト生
地20の裏面側にホットメルト系接着剤31を介して防
水布30を積層一体化すれば、本発明に係るキルティン
グ材10が簡単に製造でき、巻取りロール47に巻き取
られる。
【0047】また、接着剤31の塗布工程として、図5
に示すように、スプレー工程を採用することも可能であ
る。尚、図4と同一箇所には同一符号を付し、その詳細
な説明は省略する。
【0048】すなわち、多数のミシン針41によりキル
ティング加工が施されたキルト生地20がフィルドロー
ル44に至るまでの間に同時に防水布30が供給される
が、この防水布30にはホットメルト系接着剤31が、
スプレーガン装置48により塗工され、フィルドロール
44によりキルト生地20と防水布30とがホットメル
ト系接着剤31を介して圧着一体化され、巻取りロール
47に巻き取られる。
【0049】このように、図4,図5に示すものは、ホ
ットメルト系接着剤31を介してキルト生地20に防水
布30を圧着一体化する際、従来のキルティング加工機
40のフィルドロール44を有効に利用して、キルト生
地20の一方側面(裏面)に防水布30を圧着一体化す
るという方法であるため、付帯設備としては、接着剤塗
工ロール45、あるいはスプレーガン装置48を装備す
るだけで、既存のキルティング加工機40を有効に利用
でき、簡単に製造できる。
【0050】次いで、図6乃至図8に基づいて、図3に
示すキルティング材10の製造方法について説明する。
【0051】まず、布地シート33とホットメルトフィ
ルム32との一体化工程を図6に示す。押出機バレル5
0のTダイ51からホットメルトフィルム32を押し出
すとともに、このホットメルトフィルム32の押出し初
期の余熱を利用して、供給ロール52から布地シート3
3を繰出し、圧着ロール53によりホットメルトフィル
ム32と布地シート33を圧着一体化したラミネートシ
ートSを形成し、その後、冷却ロール54により冷却固
化して、巻取りロール55にラミネートシートSを巻き
取る。
【0052】そして、図7に示すように、キルティング
加工機40のフィルドロール44にキルト生地20を供
給する前に巻取りロール55からラミネートシートSを
インフラ加熱炉60によりホットメルトフィルム32の
軟化温度まで加熱して、ホットメルトフィルム32を軟
化状態とし、固化しないうちにキルティング加工機40
のフィルドロール44に供給することにより、キルト生
地20とラミネートシートSを圧着一体化する。
【0053】従って、本発明方法によれば、ホットメル
ト系接着剤31をロール塗工やスプレー塗工する手間が
省け、布地シート33とホットメルトフィルム32との
ラミネートシートSを簡単に製造でき、加熱処理後フィ
ルドロール44によりキルト生地20と簡単に一体化で
きるため、生産効率に優れる。
【0054】更に、図8に示すように、キルティング加
工機40によりキルト生地20を製造した後、図6に示
すラミネート巻取りロール55からラミネートシートS
を繰り出し、キルティング加工機40とは別個の圧着ロ
ール70によりキルト生地20と一体化しても良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るキルテ
ィング材及びその製造方法によれば、表生地と裏生地と
の間に中間クッション層を介挿し、キルティング加工に
より一体化したキルト生地の表裏面の少なくとも一方側
の面に防水シート、あるいはホットメルトフィルムを介
して布地シートを積層一体化するという構成であるた
め、防水布、あるいはホットメルトフィルムのバリヤ機
能により防水性に優れるとともに、縫い目を保護するプ
ロテクター機能をもち、縫製糸の糸ほつれを防止でき、
キルティング材の機能性を高めることができるという効
果を有する。
【0056】更に、キルト生地と防水シートはホットメ
ルト系接着剤を介して接着一体化され、布地シートはホ
ットメルトフィルムを介して接着一体化され、キルト生
地と防水シート、あるいは布地シートは強固な接着強度
を確保できるため、丸洗いが可能となり、クリーニング
特性に優れるという効果を有する。
【0057】また、キルティング材の製造方法は、キル
ティング加工機のキルトロールを使用して防水シート、
あるいはホットメルトフィルムを介した布地シートを圧
着一体化するという工法を採用しているため、既存の設
備を有効に利用でき、付帯設備をほとんど必要とするこ
となく、簡単かつ廉価に実施でき、コストメリットに優
れるという効果を有する。
【0058】更に、ホットメルトフィルムを介して布地
シートをキルト生地に接着一体化する場合には、ホット
メルトフィルムの押出成形時に布地シートをホットメル
トフィルムの余熱を利用して一体化すれば良く、その
後、加熱軟化処理後、キルト生地と圧着ロールにより一
体化すれば、生産効率に優れるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキルティング材の第1の実施形態
を示す構成説明図である。
【図2】図1に示すキルティング材の構成を示す断面図
である。
【図3】本発明に係るキルティング材の第2の実施形態
を示す断面図である。
【図4】本発明に係るキルティング材の製造方法の第1
の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明に係るキルティング材の製造方法の第2
の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明に係るキルティング材の製造方法におけ
る布地シートとホットメルトフイルムのラミネート工程
を示す説明図である。
【図7】本発明に係るキルティング材の製造方法の第3
の実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明に係るキルティング材の製造方法の第4
の実施形態を示す断面図である。
【図9】従来のキルティング材を示す斜視図である。
【図10】従来のキルティング材を製造するキルティン
グ加工機を示す構成説明図である。
【符号の説明】
10 キルティング材 20 キルト生地 21 表生地 22 裏生地 23 中間クッション層 30 防水シート 31 ホットメルト系接着剤 32 ホットメルトフィルム 33 布地シート 40 キルティング加工機 41 ミシン針 42 基台 43 供給ロール 44 フィルドロール 45 接着剤塗工ロール 46 供給ロール 47 巻取りロール 48 スプレーガン装置 50 押出機バレル 51 Tダイ 60 インフラ加熱炉 70 圧着ロール S ラミネートシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 31/20 B32B 31/20 D06H 5/00 D06H 5/00 Fターム(参考) 3B154 AB19 BA32 BA37 BB02 BB12 BB62 BB64 BC22 BC33 BD14 DA16 DA18 4F100 AJ04 AK01 AK01G AK04 AK04G AK07 AK15 AK28G AK46G AK68G AR00C BA04 BA07 BA10A BA10B BA10D DG06 DG11A DG11B DJ01 EC03 GB72 GB87 JB16G JD05 JD05D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表生地と裏生地との間に中間クッション
    層を介挿し、キルティング加工により一体化してなるキ
    ルト生地の表面側もしくは裏面側の少なくともいずれか
    一方の面側に防水シートをホットメルト系接着剤を介し
    て接着一体化したことを特徴とするキルティング材。
  2. 【請求項2】 表生地と裏生地との間に中間クッション
    層を介挿し、キルティング加工により一体化してなるキ
    ルト生地の表面側もしくは裏面側の少なくともいずれか
    一方の面側にホットメルトフィルムを介して布地シート
    を接着一体化してなることを特徴とするキルティング
    材。
  3. 【請求項3】 表生地と裏生地と中間クッション層、各
    供給ロールからキルティング加工機の基台上に供給し、
    表生地と裏生地との間に中間クッション層を介挿した状
    態で複数のミシン針によるキルティング加工を施すこと
    により、キルト生地を形成する一方、ホットメルトフィ
    ルムの押出成形時にホットメルトフィルムの余熱を利用
    して布地シートを圧着ロールにより一体化して、ラミネ
    ートシートを形成し、このラミネートシートを加熱手段
    により加熱軟化処理した後、上記キルト生地がフィルド
    ロールに搬送される間にキルト生地の表面側もしくは裏
    面側の少なくとも一方の面側に溶融状態のホットメルト
    フィルム面を対向させ、フィルドロールによりキルト生
    地とラミネートシートとを圧着一体化することを特徴と
    するキルティング材の製造方法。
  4. 【請求項4】 供給ロールからキルティング加工機の基
    台上に供給される表生地、裏生地、中間クッション層を
    キルティング加工により一体化してキルト生地を形成す
    る一方、ホットメルトフィルムの押出成形時に布地シー
    トをホットメルトフィルムの余熱を利用して一体化し
    て、ラミネートシートを形成し、このラミネートシート
    を加熱手段により加熱軟化処理した後、溶融状態のホッ
    トメルトフィルム面にキルト生地を合わせて圧着ロール
    によりキルト生地とラミネートシートとを圧着一体化す
    ることを特徴とするキルティング材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006095082A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Inoac Corp マットレス
JP2012192623A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Toyobo Co Ltd 吸着シート

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