JP2000237595A - 高分子担持不斉ジ−又はトリ−アミン触媒 - Google Patents
高分子担持不斉ジ−又はトリ−アミン触媒Info
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Abstract
リアミノ基を持つ触媒の提供 【解決手段】式1cと2cにより表される高分子不斉ジ
−又はトリ−アミン触媒: 【化1】 (式中、nとkは1ないし10の整数を表し、Pはポリ
マー鎖を表しそして*は不斉炭素原子であることを示
す。)。例えば、アルデヒドから金属アルキルを使用す
るアルキル化により不斉第2級アルコールを製造するた
めの触媒として使用することができる。この反応におけ
る、反応収率と光学収率(又は立体特異性)は共に高
く、更に反応終了後の使用済の高分子不斉ジアミン又は
トリアミン触媒の回収と再生を容易にできる。
Description
は香料そのもの又はそれらの中間体として有用である分
子内に不斉炭素原子を有する有機化合物の製造のために
使用される、不斉ジアミノ基を触媒として固定化して有
する高分子に関する。
触媒として有用である。多くとも数個のみの不斉ジ−又
はトリ−アミノ基を有する低分子化合物を均一系で用い
ていたため、反応終了後の不斉ジ−又はトリ−アミン化
合物の煩雑な回収操作を必要としていた。
の不斉ジ−又はトリ−アミン化合物の煩雑な回収操作を
必要としない、高分子担持不斉ジ−又はトリ−アミン触
媒を提供することを課題とする。
トリ−アミノ基をポリスチレン鎖中に固定せしめた、下
記の式(1c)
鎖を表しそして*は不斉炭素であることを示す。)によ
り表される高分子担持不斉ジアミン触媒、又は式(2
c)
鎖を表しそして*は不斉炭素であることを示す。)によ
り表される高分子担持不斉トリアミン触媒を使用するこ
とにより、不斉反応終了後の不斉ジ−又はトリ−アミン
化合物の煩雑な回収操作を必要としなくなった。
kは1ないし10の整数を表す。この整数が大きくなる
と、不斉アミノ基とポリマー鎖の間の距離が増大し、ポ
リマー分子の立体的影響を受け難くなり、触媒作用が立
体保持性と収率において影響を受けるので、整数の大き
さを変更することにより任意の触媒活性を有するn又は
kを選択できる。nの例は、1ないし4の整数、又は1
である。kの例は、1ないし7の整数、1ないし4と7
の整数そして1と4である。
挙げることができる。このポリマー鎖は架橋剤により架
橋されていてもよく、架橋率は10%以下、例えば0.
5ないし5%、他の例としては、1%、2%と4%であ
る。式(1c)により表される高分子担持不斉ジアミン
触媒は、例えば、(不斉ジアミノ基を有するモノマーで
ある)(S)-1-(4-ビニルフェニル(C1-10)アルキル)-2-
(アニリノメチル) ピロリジン例えば(S)-1-(4-ビニルベ
ンジル)-2-(アニリノメチル) ピロリジン (1b) 、
(架橋剤である)ジビニルベンゼンとスチレンの共重合
により調製される。共重合に使用される1bとスチレン
のモル比率は通常は1:9ないし2:5の範囲又は1:
3.8ないし1:4.0であり、それにジビニルベンゼ
ンが1bに対して3ないし15モル%又は8ないし12
モル%の比率で添加される。例えば、不斉ジアミノ基を
有するモノマー:架橋剤:スチレン(モル比)=20:
2:78である。
ソブチロニトリル(AIBN)を使用する。共重合時に
使用される溶媒は、通常の重合用の溶媒、例えば有機溶
媒又は水であって、水が好ましい。
50〜100℃である。重合条件例えばモノマー濃度、
架橋用モノマーであるジビニルベンゼン濃度、触媒、温
度と攪拌条件の選択により所望の分子量分布と粒度分布
の高分子触媒を製造することができる。得られる高分子
触媒の粒度は、普通粒径数mm例えば3mmないし2m
m以下の範囲内にあるが、篩分により最終的所望の粒度
分布の高分子に選別できる。
れる高分子担持不斉トリアミン触媒(2c(k=1))
は、(不斉トリアミノ基を有するモノマーである)(S)-
2-(4-(p- ビニルベンジル) ピペラジン-1-イルメチル)
インドリン(2b(k=1))とジビニルベンゼン、ス
チレンの共重合により調製される。2b(k=1)との
ジビニルベンゼンとスチレンの重量比、共重合触媒、共
重合用溶媒と共重合温度は、式(1c)により表される
高分子担持不斉ジアミン触媒の製造の場合と同様であ
る。
れる高分子担持不斉トリアミン触媒(2c(k=4))
は、(不斉トリアミノ基を有するモノマーである)(S)-
2-(4-(p-ビニルフェニルブチル) ピペラジン-1-イルメ
チル)インドリン(2b(k=4))とジビニルベンゼ
ン、スチレンの共重合により調製される。2b(k=
4)とのジビニルベンゼンとスチレンの重量比、共重合
触媒、共重合用溶媒と共重合温度は、式(1c)により
表される高分子担持不斉ジアミン触媒の製造の場合と同
様である。
(n=1))と(2c(k=1、2、3、4又は7))
を例えば下記の触媒反応に使用すると触媒として優れた
効果を示すことが見出された。
の不斉付加反応(アルデヒドの金属アルキルを使用する
アルキル化による不斉第2級アルコールの製造)の1 ジエチル亜鉛のいろいろの置換基を持つベンズアルデヒ
ドへの付加反応を実施したところ、第1表に記載の結果
を得た。
たポリスチレン鎖を表す。)
モル比率:(S)-1-(4-ビニルベンジル)-2-(アニリノメチ
ル) ピロリジン (1b) :ジビニルベンゼン:スチレン
=20:2:78 Et 付加の立体保持性(光学純度)は、ポリマーでない
ジアミン触媒1aを使用した場合より、高いものであっ
た。
の不斉付加反応(アルデヒドの金属アルキルを使用する
アルキル化による不斉第2級アルコールの製造)の2 ジエチル亜鉛のいろいろの置換基を持つベンズアルデヒ
ドへの付加反応を実施したところ、下記のような結果を
得た。
たポリスチレン鎖を表す。)
ノマーのモル比率:(S)-2-(4-p-ビニルベンジルピペラ
ジン-1-イルメチル)インドリン(2b(k=1)):ジ
ビニルベンゼン:スチレン=20:2:78 Et 付加の立体保持性(光学純度)は、高いものであっ
た。
の不斉付加反応(アルデヒドの金属アルキルを使用する
アルキル化による不斉第2級アルコールの製造)の3 ジエチル亜鉛の(いろいろの置換基を持つ)ベンズアル
デヒドへの付加反応を実施したところ、下記のような結
果を得た。
たポリスチレン鎖を表し、Rは下記の第3表と第4表の
例ではフェニル基を表す。)
ノマーのモル比率:(S)-2-(4-(p-ビニルフェニルブチ
ル) ピペラジン-1-イルメチル)インドリン(2b(k=
4)):ジビニルベンゼン:スチレン=20:2:78
c(k=2,3と7)の収率と光学純度の例を示す。 Et 付加の立体保持性(光学純度)と収率は、ポリマー
でないトリアミン触媒3aを使用した場合と同様に高か
った。上述のように、不斉ジアミン高分子化合物の使用
によるベンズアルデヒド類へのジエチルアミンの付加反
応の収率と立体保持性は高い。
リ−アミン高分子化合物の分離、回収と再使用は、容易
であった。その分離と回収は、通常は濾過、弱酸性水と
弱アルカリ性水による洗浄、1種以上の不活性溶媒によ
る洗浄そして最後に真空下での乾燥による。例えば、上
記のアルキル化で使用後の高分子触媒2c(k=4)
は、濾過後、希塩酸、炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、
さらにアセトン、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン
で洗浄した後、真空下60℃で16時間乾燥した触媒を
用い、同様の反応を行ったところ、収率91%、光学収
率92%eeと反応性、選択性とも低下せず、高分子固
定化触媒は繰り返し使用可能であることも明らかとなっ
た。
明する。本願発明は下記の実施例により限定されるもの
ではない。実施例1 (S)−1−(p−ビニルベンジル)−2−アニリノメ
チルピロリジンのポリマー固定化(1cの合成)
たポリスチレン鎖を表す。) (a)(S)−1−(p−ビニルベンジル)−2−アニ
リノメチルピロリジン(1b)の合成 アルゴンの雰囲気下、(S)−2−アニリノメチルピロ
リジン(15mmol、2.65g)の塩化メチレン
(5ml)溶液に、0℃でp−クロロメチルスチレン
(15mmol、2.29g)の塩化メチレン(5m
l)溶液を添加し、続けてトリエチルアミン(17mm
ol、1.75g)の塩化メチレン(5ml)溶液を滴
下し、一晩攪拌した。水で反応を停止し分液後、水層か
ら塩化メチレンで有機層を抽出し、水、飽和食塩水で1
回洗浄し無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥させた。その
後、減圧下溶媒を留去しカラムクロマトグラフィーによ
り精製し(S)−1−(p−ビニルベンジル)−2−ア
ニリノメチルピロリジン(1b)(2.33g、53
%)を得た。
(p−ビニルベンジル)−2−アニリノメチルピロリジ
ン)(1b)のポリマー固定化による1cの合成 イオン交換水(30ml)にゼラチン(1.0g)を5
0℃前後で溶かしゼラチン水溶液とした。次に、イオン
交換水(100ml)にポリアミンスルホン酸A(3.
33g)、ホウ酸(1.24g)、亜硝酸ナトリウム
(0.08g)を順に加え、完全に溶かした後25%水
酸化ナトリウム水溶液で弱アルカリ(pH9.2)にし
て、ゼラチン水溶液を加え懸濁液とした。次に、50m
l三ツ口丸底プラスコに(S)−1−(p−ビニルベン
ジル)−2−アニリノメチルピロリジン(20mol
%、1.7550g)、スチレンモノマー(78mol
%、2.3726g)、55%ジビニルベンゼン溶液
(mとpの混合物、エチルビニルベンゼンとジエチルベ
ンゼン中で約55%)(2mol%、0.1409
g)、アゾイソブチロニトリル(0.0380g)を直
接取り、先に調整した懸濁水溶液を30ml加え、メカ
ニカルスターラーにより攪拌速度(450rpm)を一
定にし70℃で18h懸濁重合を行った。調整したポリ
マーを水、アセトン、テトラヒドロフラン、塩化メチレ
ンで各3回洗浄後、真空乾燥器(70℃、16hr)で
乾燥させビーズ状の(S)−1−(p−ビニルベンジ
ル)−2−アニリノメチルピロリジン(1b)をポリマ
ー固定化したポリマー(粒径1mm以下、3.30g、
77%)(1c)を得た。 IR(KBr)ν:3382,3083,3057,3
025,2922,2847,2805,1939,1
806,1603,1505,1494,1452,1
317,749,698,540cm-1 分析値;C,86.52%;H,7.99%;N,4.
49%(分析値に基づく(S)−1−(p−ビニルベン
ジル)−2−アニリノメチルピロリジン(1b)の含有
量26.3%、1.60mmol/g) スチレン,78mol%;ジビニルベンゼン,2mol
%;アミンモノマー,20mol%;での計算値;C,
88.12;H,7.96;N,3.92%
てポリマーの合成および反応を行った。 架橋率1%のポリマー IR(KBr)ν:3384,3083,3058,3
025,2922,2847,2805,1942,1
802,1603,1504,1494,1452,1
317,1255,749,700,539cm-1 分析値;C,86.63%;H,8.08%;N,4.
88%(分析値に基づく(S)−1−(p−ビニルベン
ジル)−2−アニリノメチルピロリジン(1b)の含有
量27.9%、1.74mmol/g) スチレン,79mol%;ジビニルベンゼン,1mol
%;アミンモノマー,20mol%;での計算値;C,
88.10;H,7.96;N,3.94%
922,1938,1811,1602,1504,1
448,1316,1254,750,697,540
cm-1 分析値;C,86.43%;H,7.92%;N,4.
68%(分析値に基づく(S)−1−(p−ビニルベン
ジル)−2−アニリノメチルピロリジン(1b)の含有
量27.3%、1.67mmol/g) スチレン,76mol%;ジビニルベンゼン,4mol
%;アミンモノマー,20mol%;での計算値;C,
88.14;H,7.96;N,3.90%
−イルメチル)インドリン(2c(k=1)、高分子鎖
との間のスペーサーなし)のポリマー固定化
たポリスチレン鎖を表す。)
ンジル)ピペラジン−1−イルメチル)インドリン(2
b(k=1)の合成 (a1)アルゴン雰囲気下、(S)−2−(4−ベンジ
ルピペラジン−1−イルメチル)インドリン7.49g
(MW 499.57,15mmol)に10%水酸化
パラジウム(0.63g)を加えた後、メタノール(4
0ml)を加え水素置換して室温で20時間攪拌した。
セライト濾過で触媒を除き、減圧下溶媒を除去し、
(S)−2−(ピペラジン−1−イルメチル)インドリ
ンを得た。収量3.13g(収率97%)。 [α]D 20138.15(c1.5,CHCl3 )1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.20−2.
68(m,8H),2.92(m,4H),3.14
(dd,1H),3.98(hept,1H),4.4
6(s,1H),6.64−7.09(m,4H) IR(neat)ν;2950,2800,1610,
1490,1470,1330,1250,1150,
1010,750,710cm-1
(ピペラジン−1−イルメチル)インドリン0.43g
(MW 217.31、2mmol)のジクロロメタン
溶液(2ml)に0℃でp−クロロメチルスチレン0.
34g(MW 152.62、2.2mmol)のジク
ロロメタン溶液(2ml)、次にトリエチルアミン0.
22gのジクロロメタン溶液(2ml)をゆっくりと滴
下し、室温で2.5時間攪拌した。反応溶液に水を加
え、水層をジクロロメタンで抽出し、抽出液を水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥
剤を濾過で除き減圧下溶媒を除去した。得られた油状物
質をカラムクロマトグラフィーで精製して(S)−2−
(4−(p−ビニルベンジル)ピペラジン−1−イルメ
チル)インドリン(2b(k=1))0.36g(収率
54%)を得た。 m.p.90.1−93.1℃ [α]D 22+107.80(c1.0,CHCl3 )1 H−NMR(CDCl3 )δppm:2.23−3.
18(m,11H),3.10(dd,1H),3.5
0(s,2H),3.96(hept,1H),4.4
5(br,1H),5.22(d,1H),5.72
(d,1H),6.63−7.38(m,9H) IR(neat)ν;3380,3355,2944,
2813,1607,1510,1486,1462,
1443,1404,1386,1332,1291,
1160,1133,1012,990,908,83
8,820,744cm-1
(4−p−ビニルベンジル)ピペラジン−1−イルメチ
ル)インドリン(2c(k=1)、高分子鎖との間のス
ペーサーなし)のポリマー固定化 ポリアミンスルホン酸3.33g、ほう酸1.24g、
亜硝酸ナトリウム0.07gをイオン交換水100ml
に溶かし、25%水酸化ナトリウム水溶液でpH9.5
に調整したものに、ゼラチン1gをイオン交換水30m
lに溶かしたものを10ml加えた。スチレン2.37
g、55%ジビニルベンゼン溶液(mとpの混合物、エ
チルビニルベンゼンとジエチルベンゼン中で約55%)
(0.16g)、光学活性トリアミン2.00g、開始
剤アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)35mgを
反応容器中で混ぜ、そこに水層20mlを加えた。窒素
気流下メカニカルスターラーの回転数を426rpmに
調節して約40分間熱をかけずに容器を窒素置換した。
その後、反応温度70℃で一晩攪拌した。加熱を止め、
室温にさましてから生成したポリマーと溶液を分離し、
水でよく洗った。その後、アセトン、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタンで各3回ずつ20分間溶媒に浸して
洗浄した。洗浄後、真空乾燥機で60℃の熱をかけて1
6時間以上乾燥した。得られたポリマーを篩で0.3m
mから1.0mmの間の粒径のものだけを集め反応に用
いた。 IR(KBr)ν;3370,3082,3059,3
026,2922,2848,2808,1943,1
873,1803,1674,1608,1493,1
453,1332,1155,1011,749,69
9,538cm-1 分析値;C,82.23%;H,7.76%;N,6.
33% (分析値に基づく(S)−2−(4−p−ビニ
ルベンジルピペラジン−1−イルメチル)インドリンの
含有量23.9%,1.51mmol/g) スチレン,78mol%;ジビニルベンゼン,2mol
%;アミンモノマー,20mol%;での計算値;C,
86.51;H,7.93;N,5.57%
えてポリマーの合成および反応を行った。 架橋率1%のポリマー IR(KBr)ν;3370,3082,3059,3
026,2922,2848,2808,1943,1
873,1803,1674,1608,1493,1
453,1332,1155,1011,749,69
9,538cm-1 分析値;C,83.84;H,7.86;N,5.42
%(分析値に基づく(S)−2−(4−p−ビニルベン
ジルピペラジン−1−イルメチル)インドリンの含有量
21.2%,1.29mmol/g) スチレン,79mol%;ジビニルベンゼン,1mol
%;アミンモノマー,20mol%;での計算値;C,
86.49;H,7.93;N,5.58%
026,2917,2848,2808,1941,1
874,1801,1673,1606,1493,1
454,1332,1154,1011,749,69
7,538cm-1 分析値;C,83.90;H,7.83;N,5.37
%(分析値に基づく(S)−2−(4−p−ビニルベン
ジルピペラジン−1−イルメチル)インドリンの含有量
21.2%,1.28mmol/g) スチレン,76mol%;ジビニルベンゼン,4mol
%;アミンモノマー,20mol%;での計算値;C,
86.54;H,7.93;N,5.53%
フェニルブチル)ピペラジン−1−イルメチル)インド
リン)(2b(k=4)、高分子鎖との間のスペーサー
あり)のポリマー固定化(2c(k=4)の合成)
たポリスチレン鎖を表す。)
(4−(p−ビニルフェニルブチル)ピペラジン−1−
イルメチル)インドリン)(2b(k=4)の合成 アルゴン雰囲気下、(S)−2−(ピペラジン−1−イ
ルメチル)インドリン(0.43g,2mmol)のジ
クロロメタン溶液(2ml)に0℃でp−(4−ブロモ
ブチル)スチレン(2.2mmol)のジクロロメタン
溶液(2ml)、次にトリエチルアミン(3mmol)
のジクロロメタン溶液(2ml)をゆっくり滴下し、室
温で25時間加熱還流を行った。反応溶液に水を加え、
水層をジクロロメタンで抽出し、抽出液を水、飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を
濾過で除き減圧下溶媒を除去した。得られた油状物質を
カラムクロマトグラフィーで精製して光学活性トリアミ
ン (S)−2−(4−(p−ビニルフェニルブチル)
ピペラジン−1−イルメチル)インドリン(43%)を
得た。 m.p.70.3−71.2℃ [α]D +108.06(c1.0,CHCl3 )1 H−NMR(CDCl3 )δppm:1.48−1.
67(m,4H),2.22−2.67(m,15
H),3.14(dd,1H),3.94(m,1
H),4.45(br,1H),5.11(d,1
H),5.73(d,1H), 6.64−7.34
(m,9H) IR(neat)ν;3368,3081,2939,
2860,2810,2687,2362,1607,
1512,1485,1465,1439,1325,
1287,1246,1160,1018,996,9
10,881,840,786,751,694,61
3,539cm-1。
(4−(p−ビニルフェニルブチル)ピペラジン−1−
イルメチル)インドリン)(2b(k=4)のポリマー
固定化(2c(k=4)の合成) (水層の調製)ポリアミンスルホン酸3.33g、ほう
酸1.24g、亜硝酸ナトリウム0.07gをイオン交
換水100mlに溶かし、25%水酸化ナトリウム水溶
液でpH9.5に調整したものに、ゼラチン1gをイオ
ン交換水30mlに溶かしたものを10ml加えた。 (共重合)スチレン2.37g、55%ジビニルベンゼ
ン溶液(mとpの混合物、エチルビニルベンゼンとジエ
チルベンゼン中で約55%)(0.16g)、(S)−
2−(4−(p−ビニルフェニルブチル)ピペラジン−
1−イルメチル)インドリン(2b(k=4)(2.2
5g)、開始剤アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)35mgを反応容器中で混ぜ、そこに水層20ml
を加えた。窒素気流下メカニカルスターラーの回転数を
426rpmに調節して約40分間熱をかけずに容器を
窒素置換した。その後、反応温度70℃で一晩攪拌し
た。加熱を止め、室温にさましてから生成したポリマー
と溶液を分離し、水でよく洗った。その後、アセトン、
テトラヒドロフラン、ジクロロメタンで各3回ずつ20
分間溶媒に浸して洗浄した。洗浄後、真空乾燥機で60
℃の熱をかけて16時間以上乾燥し、反応に用いた。 IR(KBr)ν;3361,3058,2849,2
807,1943,1877,1804,1665,1
606,1487,1449,1331,1247,1
158,1067,1016,750,701,537
cm-1
への不斉付加反応の反応例 (4a)ポリマー担持触媒として、光学活性トリアミン
((S)−2−(4−(p−ビニルフェニルブチル)ピ
ペラジン−1−イルメチル)インドリン)(2b(k=
4)をポリマー固定化したポリマーを用いた、ジアルキ
ル亜鉛とベンズアルデヒドの反応 アルゴン雰囲気下、反応容器に光学活性トリアミンのポ
リマー169.9mg(光学活性トリアミン含有率20
モル%、架橋率2モル%、平均分子量151.06、
1.125mmol)、トルエン3mlを入れ、ベンズ
アルデヒド106.12mg(MW106.12、1.
0mmol)のトルエン溶液(3ml)を加えた。0℃
で1.0モル/lのジエチル亜鉛のヘキサン溶液をゆっ
くりと加え、室温で15時間攪拌した。反応溶液にジエ
チルエーテル、飽和塩化アンモニウム水溶液、2規定塩
酸を加え激しく攪拌した後、グラスフィルターでポリマ
ーを除いた。ろ液の水層をジエチルエーテルで抽出し、
抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥剤を濾過で除き、濃縮後分取薄層クロ
マトグラフィーで精製して(S)−1−フェニルプロパ
ノール126.66mg(収率93%)を得た。光学純
度は、高速液体クロマトグラフィー(Daisei C
hiralcel OD−H,Hex/IPA=95/
5)を用いて決定した(93%ee,S)。
ウム水溶液で各1回、アセトン、テトラヒドロフラン、
ジクロロフラン、ジクロロメタンで各3回ずつ20分間
溶媒に浸して洗浄し、真空乾燥機で60℃の熱をかけて
16時間以上乾燥したのち、再使用し同様の結果を得
た。
ルコールを得た(第1〜4表)。光学純度の決定は、文
献〔M.Asami,H.Watanabe,K.Ho
nda,S.Inoue,“Enantioselec
tive Additionof Dialkylzi
nc to Aldehydes Catalyzed
by (S)−2−(N,N−Disubstitu
ted aminomethyl)indolin
e”,Tetrahedron:Asymmetry,
9(23),4165−4173(1998)〕記載の
方法に従った(但し、1−(1−ナフチル)プロパノー
ルは、この文献に記載されていないので、HPLCと比
旋光度で決定した。)。
95(t,3H),1.57(s,1H),1.72−
1.86(m,2H),4.57−4.63(t,1
H),7.27−7.35(m,5H) IR(neat)ν;3355,2964,1453,
1331,1095,1045,974,763,69
9cm-1 [α]D 20 −46.5(c0.98,CHCl3 )、
93%ee
ル 1 H−NMR(CDCl3 )δppm:0.90(t,
3H),1.68−1.85(m,2H),2.30
(d,1H),3.81(s,3H),4.49−4.
54(t,1H),6.87−6.91(m,2H),
7.24−7.28(m,2H) IR(neat)ν;3406,2963,2935,
1491,1464,1239,1090,1046,
1028,754cm-1 [α]D 22 −53.3(c1.00,トルエン)、9
2%ee
ル 1 H−NMR(CDCl3 )δppm:0.84−0.
90(t,3H),1.68−1.82(m,2H),
2.23(s,1H),3.78(s,3H),4.4
7−4.52(t,1H),6.84−6.87(d,
2H),7.22−7.25(d,2H) IR(neat)ν;3385,2962,2933,
1611,1512,1463,1248,1175,
1037,830cm-1 [α]D 20 −31.3(c1.10,ベンゼン)、9
2%ee
93(t,3H),1.66−1.85(m,2H),
1.96(s,1H),4.55−4.60(t,1
H),7.25−7.33(m,4H) IR(neat)ν;3363,2966,2934,
2877,1492,1409,1091,1013,
976,825cm-1 [α]D 20 −23.6(c1.70,ベンゼン)、9
2%ee
98(t,3H),1.41−1.60(m,2H),
1.65−1.83(m,2H),2.61−2.86
(m,2H),3.51−3.60(m,1H),7.
15−7.31(m,5H) IR(neat)ν;3375,3026,2961,
2933,2875,1495,1454,699cm-1 [α]D 20 +20.6(c1.00,エタノール)、
80%ee。
00(t,3H),1.58−1.71(m,2H),
4.18−4.25(q,1H),6.24−6.26
(dd,1H),6.55−6.61(d,1H),
7.20−7.40(m,5H) IR(neat)ν;3356,2964,2931,
965,748,693cm-1 [α]D 20 −4.59(c1.00,CHCl3 )、
58%ee
98(t,3H),1.01−1.83(m,13
H),3.24−3.31(m,1H) IR(neat)ν;3382,2925,2852,
1450,1123,971cm-1 [α]D 24 +6.57(c1.00,CHCl3 )、
97%ee
96(m,6H),1.28−1.61(m,13
H),3.51(br,1H) IR(neat)ν;3356,2959,2928,
2857,1460cm -1 [α]D 20 +6.82(c1.00,CHCl3 )、
76%ee
99(t,3H),1.79−2.00(m,2H),
2.30(s,1H),5.27−5.31(t,1
H),7.38−7.48(m,3H),7.55−
7.57(d,1H),7.71−7.74(d,1
H),7.79−7.84(t,1H),8.01−
8.05(t,1H) IR(neat)ν;3384,3049,2965,
2932,2875,1511,1461,1029,
969,799,777cm-1 [α]D 20 −51.1(c1.67,CHCl3 )、
93%ee
ン基を有する触媒(式1cと2cにより表される化合
物)を使用することにより、不斉ジアミン又はトリアミ
ン基を有する触媒の分離、回収と再使用を容易にするば
かりでなく、従来の低分子不斉ジアミン又はトリアミン
触媒には見られない効果、例えば収率の向上と立体選択
性の上昇等の効果があった。
Claims (2)
- 【請求項1】式(1c) 【化1】 (式中、nは1ないし10の整数を表し、Pはポリマー
鎖を表しそして*は不斉炭素であることを示す。)によ
り表される高分子担持不斉ジアミン触媒。 - 【請求項2】式(2c) 【化2】 (式中、kは1ないし10の整数を表し、Pはポリマー
鎖を表しそして*は不斉炭素であることを示す。)によ
り表される高分子担持不斉トリアミン触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11039870A JP2000237595A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 高分子担持不斉ジ−又はトリ−アミン触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11039870A JP2000237595A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 高分子担持不斉ジ−又はトリ−アミン触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000237595A true JP2000237595A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12565025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11039870A Pending JP2000237595A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 高分子担持不斉ジ−又はトリ−アミン触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000237595A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100476584B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2005-03-17 | 한국과학기술연구원 | 비대칭 알릴 치환반응에 유용한 키랄피롤리디닐(비스포스피노다이아미드) 유도체 |
WO2020110752A1 (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 国立大学法人豊橋技術科学大学 | ポリマー担持不斉触媒 |
-
1999
- 1999-02-18 JP JP11039870A patent/JP2000237595A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100476584B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2005-03-17 | 한국과학기술연구원 | 비대칭 알릴 치환반응에 유용한 키랄피롤리디닐(비스포스피노다이아미드) 유도체 |
WO2020110752A1 (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 国立大学法人豊橋技術科学大学 | ポリマー担持不斉触媒 |
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