JP2000237485A - 洗剤を使用しない洗濯方法及びその洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 洗剤を一切使用せず、人体や自然環境に悪影
響を及ぼすことを無くし、洗濯から乾燥までの時間を大
幅に短縮して仕事の効率を大幅に向上させ、衣類の消耗
や型崩れや縮み、色落ち、皺等を無くすようにした洗濯
方法とその洗濯機を提供すること。 【解決手段】 洗濯機の本体１０の内部の空間１２に一
端閉鎖の筒状のドラム１４を回転自在に備え、そのドラ
ムの円筒部に多数の貫通孔１６を形成する。多数の噴射
孔４８を形成した噴射管５０をドラムの内部に位置さ
せ、これに特殊な水と空気との混合体か空気を導入す
る。特殊な水は、洗剤を用いないものでしかも洗浄効果
を有する水とする。洗濯をする衣類を空気や水を通過可
能な収納部材５４に入れ、ドラムに取り付ける。次に、
噴射管５０の噴射孔４８から特殊な水と空気との混合体
を高速で衣類に噴射し、この混合体を高速で衣類を通過
させて、衣類に付着した汚れを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤を使用しない
洗濯方法及び洗濯機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の洗濯は、洗濯機の内部のドラムの
中に衣類を入れると共に水と洗剤を入れ、その後洗濯機
のドラムを回転させることによって、衣類と洗剤を溶か
した水とをドラム内で撹拌させるものである。洗剤を溶
かした水と衣類とが撹拌することによって、衣類自体が
捩じれたり衣類がドラムの内壁に衝突したりして、衣類
に付着した汚れを落とすものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の洗剤を溶かした
水を使用する洗濯においては、衣類から汚れを落とすの
を促進するために、衣類を捩じったり衣類をドラムの内
壁に衝突させたりするので、衣類が消耗し易く、型崩れ
が生じるという欠点があった。従来の洗剤を溶かした水
を使用する洗濯においてはまた、衣服が縮んだり、色落
ちがしたり、皺が発生したりする欠点があった。その
上、業としてクリーニングを行う場合には、濯ぎと乾燥
に時間がかかるという欠点があった。更に、洗剤を使用
した洗濯における濯ぎは、洗剤を溶かした水を新たに供
給した水道水で薄めるものであるので、濯ぎを行うため
に水道水を大量に使用するものであり、不経済であるだ
けでなく、洗剤を含んだ大量の濯ぎの水が自然環境に悪
影響を及ぼすという欠点もあった。

【０００４】洗剤を溶かした水を使用する洗濯以外の洗
濯方法としては、ドライクリーニングが知られている。
ドライクリーニングでは汚れを落とすために、ドライ溶
液（パークロロエチレン等の有機塩素系化合物）や石油
系溶剤を使用する。ドライ溶液や石油系溶剤を使用する
ドライクリーニングでは、洗濯機から衣服の出し入れの
作業をするだけで作業者の目が痛くなったり、作業者が
風邪を引き易くしかも高熱が出易くなる等、作業者の人
体に悪影響を及ぼすという欠点があった。

【０００５】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
洗剤を一切使用せずに、洗浄効果を有する水を使用する
もので、人体に悪影響を及ぼすことを無くすと共に自然
環境に悪影響を及ぼすことを無くし、洗濯から乾燥まで
の時間を大幅に短縮して仕事の効率を大幅に向上させ、
衣類の消耗や型崩れや縮みや色落ちや皺等を無くすよう
にした洗剤を使用しない洗濯方法とその洗濯機を提供す
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る洗剤を使用しない洗濯方法は、洗濯をす
る衣類を空気や水を通過可能な収納部材に入れ、その収
納部材をドラムに取り付け、噴射孔から洗剤を用いない
ものでしかも洗浄効果を有する水特殊な水と空気との混
合体を高速で衣類に噴射し、その噴射した特殊な水と空
気との混合体を衣類に通過させ、特殊な水が衣類を通過
する際に特殊な水によって衣類より汚れを除去し、その
後、噴射孔から空気を高速で衣類に噴射し、その噴射し
た空気を衣類に通過させ、その空気が衣類を通過するこ
とによって衣類を乾燥するようにしたものである。

【０００７】上記目的を達成するために本発明に係る洗
剤を使用しない洗濯機は、本体と、その本体の内部に回
転自在に備えられるドラムと、ドラムの内外に通じる多
数の貫通孔と、衣類を内部に収納するためのものであっ
て空気や水を通過可能な収納部材と、その収納部材を前
記ドラムの内側に固定するための固定手段と、前記ドラ
ムの内部に配置される噴射管と、その噴射管に多数形成
される噴射孔と、前記噴射管に空気を導入するための空
気導入管と、前記噴射管に洗剤を使用しないでものであ
って洗浄効果を有する特殊な水を導入するための水導入
管とを有し、前記衣類を収納した前記収納部材を前記ド
ラムの内側に固定手段で固定した後、前記水導入管から
の特殊な水と前記空気導入管からの空気とを前記噴射管
に導入し、前記噴射管の前記噴射孔から特殊な水と空気
との混合体を衣類に噴射させ、衣類を通過した特殊な水
と空気との混合体を前記ドラムの前記貫通孔を通過さ
せ、その後、前記空気導入管からの空気を前記噴射管に
導入し、前記噴射管の前記噴射孔から空気を衣類に噴射
させ、衣類を通過した空気を前記ドラムの前記貫通孔を
通過させるようにしたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。図１は本発明に係る洗剤を使用しない洗濯機の縦方
向断面図、図２は図１のＡ−Ａ線断面図である。洗濯機
の本体１０は、上端を開口し下端を閉鎖した筒状の形状
をしている。本体１０の内部には空間１２が形成され、
その空間１２内に上端を開口し下端を閉鎖した筒状のド
ラム１４が回転自在に備えられている。このドラム１４
の筒部には多数の貫通孔１６が形成されており、ドラム
１４の底面には水排出穴１８が形成されている。このド
ラム１４は空間１２より下方に備えられたモータ２０に
よって回転させられる。なお、ドラム１４は前述の形状
に限るものではない。前記空間１２には、途中に開閉弁
２２を備えた水投入管２４と、途中に開閉弁２６を備え
た下方側の水排出管２８と、上方側のオーバーフロー管
３０とが連絡されている。

【０００９】本体１０の上端開口部には、蓋３２が着脱
自在に取り付けられる。本体１０に蓋３２をした状態に
おいては、本体１０と蓋３２との接合箇所は水密的に閉
鎖される。蓋３２には切換手段３４が取り付けられ、蓋
３２の外側から切換手段３４に、水導入管３６と空気導
入管３８と蒸気導入管４０とがそれぞれ独立に接続され
る。水導入管３６の途中には水加圧手段４２が備えら
れ、空気導入管３８の途中には空気加圧手段４４が備え
られ、蒸気導入管４０の途中には蒸気加圧手段４６が備
えられる。

【００１０】切換手段３４における水導入管３６等の反
対側には、円周方向かつ長手方向に多数の噴射孔４８を
形成した噴射管５０が接続されている。切換手段３４
は、水導入管３６からの水や空気導入管３８からの空気
や蒸気導入管４０からの蒸気をを選択的に切り換えて噴
射管５０に導入したり導入を遮断したりするもので、噴
射管５０へは、１種類のものだけでなく、２種類のもの
を併せて導入する切り換えも行うことが出来る。この切
換手段３４の切り換え操作は、本体１０の外部に備えた
制御装置５２によって行われる。切換手段３４の切り換
え操作によって、噴射管５０内には高圧の流体が導入さ
れ、噴射孔４８からは高圧な流体が高速で噴射管５０の
外部に噴射するよう設定されている。なお、噴射管５０
内へは通常の圧で流体が導入され、噴射管５０内で流体
を高圧にしても良い。

【００１１】次に、図１並びに図２に示した洗濯機を使
用して洗濯をする方法について説明する。先ず、図１，
図２並びに図３に示すような例えばメッシュの袋のよう
な水や空気を通過させる収納部材５４を用意し、その収
納部材５４の中に洗濯をする衣類５６を収納する。な
お、洗濯を行うのは衣類以外のものでも良い。１つの収
納部材５４の中に１枚の衣類５６を収納しても良いが、
１つの収納部材５４の中に多数の衣類５６を収納するの
が望ましい。収納部材５４の中に衣類５６を収納する際
には、衣類５６をきっちり畳んで収納する。その後、衣
類５６を収納した収納部材５４をドラム１４の内側に、
ドラム１４の上から吊り下げて固定する。ここで、図３
に収納部材５４とドラム１４との固定手段の一例を示
す。固定手段としては、収納部材５４の上面や側面に挿
入空間５８を形成したシート６０を固定し、ドラム１４
の上部等にシート６０の挿入空間５８に挿入するための
折り曲げ腕６２を固定する。ドラム１４に固定された折
り曲げ腕６２の根元位置に、９０度角度を変えることが
できる鍵部６４を備える。収納部材５４をドラム１４に
固定する手順としては、折り曲げ腕６２を収納部材５４
のシート６０の挿入空間５８に挿入し、その後、折り曲
げ腕６２を折り曲げた先端を折り曲げて、折り曲げ腕６
２の折り曲げた先端部を折り曲げ腕６２の根元と接合さ
せ、その後、鍵部６４を９０度角度を変えることによっ
て、収納部材５４をドラム１４に固定することが出来
る。収納部材５４をドラム１４に固定する固定手段は、
この構造に限るものではない。

【００１２】ドラム１４の内側に多数の収納部材５４を
固定した後、ドラム１４を高速で回転させる。これによ
って、衣類５６を入れた収納部材５４は、遠心力によっ
てドラム１４の内壁に貼り付けられる。ドラム１４の高
速回転と共に、水投入管２４から水を本体１０内に投入
する。水投入管２４から本体１０内に投入する水は、通
常の水道水であっても、特殊な水であっても良い。本発
明で言う特殊な水は、洗剤を入れていない水であって、
衣類等の洗浄効果を有する水のことである。特殊な水
は、例えば洗剤を入れていないもので、洗浄効果を有す
るヒドロニウムイオン（Ｈ3 Ｏ+ ）やヒドロキシルイオ
ン（Ｈ3 Ｏ2-）を含んだ水が該当する。洗剤を入れてい
ない水であって、洗浄効果を有する全ての水は、本発明
の特殊な水に該当する。このような特殊な水は、天然に
存在することが知られているし、特別な装置によって製
造されることも知られている。

【００１３】水投入管２４から本体１０内に投入される
水はドラム１４内に入るが、ドラム１４が高速で回転し
ているので、図４に示すように、水はドラム１４の回転
軸中心側が低く、ドラム１４の壁面側が高くなる。水投
入管２４から本体１０内に投入される水によって、ドラ
ム１４に固定された収納部材５４内の衣類５６の全体が
水に浸されるようにする。本体１０内に投入される水の
うち余剰分は、オーバーフロー管３０から外部に排出さ
れる。ドラム１４の回転によって衣類５６が水で濡らさ
れた後、本体１０内の水は水排出管２８から排出され
る。水排出管２８から水を排出する際に、ドラム１４は
回転状態を保っても良いし、回転を停止しても良い。な
お、収納部材５４内の衣類５６を水で濡らす手段は、こ
の構成に限るものではない。

【００１４】衣類を濡らした水が本体１０内から排出さ
れると、制御装置５２が切換手段３２を作動させて、水
導入管３６からの水と空気導入管３８からの空気とを噴
射管５０内に導入させる。水導入管３６から噴射管５０
内に導入される水は、洗剤を入れていない水であって衣
類等の洗浄効果を有する前述した特殊な水である。水導
入管３６からの水と空気導入管３８からの空気とは噴射
管５０の内部で混合され、その混合体は噴射管５０の噴
射孔４８から収納部材５４に向けて高速で噴射される。
噴射孔４８から噴射される特殊な水と空気との混合体の
噴射速度は、そのの混合体が衣類５６を通過するように
設定される。また、噴射管５０の噴射孔４８から水と空
気との混合体が噴射する際には、ドラム１４が回転す
る。

【００１５】噴射管５０の噴射孔４８から噴射された特
殊な水と空気との混合体は、ドラム１４に取り付けられ
た衣類５６を高速で通過する。この際、噴射管５０には
円周方向でかつ長手方向に多数の噴射孔４８が形成され
ているので、ドラム１４に取り付けられた全ての衣類５
６を、特殊な水と空気との混合体が万遍なく通過する。
特殊な水に空気を混ぜるのは、水の粒子が細かくなり、
水のみの噴射よりも噴射速度が速くなり、衣類５６を特
殊な水が通過し易くするためである。衣類５６を通過し
た特殊な水と空気との混合体は、ドラム１４の貫通孔１
６からドラム１４を通過し、本体１０の内壁に衝突す
る。本体１０の内壁に衝突した特殊な水と空気との混合
体のうち、特殊な水は本体１０の内壁を伝って下方に落
下し、本体１０の水排出管２８から外部に排出される。
空気はオーバーフロー管３０から外部に排出される。

【００１６】洗浄効果を有する特殊な水は、衣類５６を
高速で通過する際に、衣類５６から分離し、特殊な水に
溶け込ませる。この結果、衣類５６の汚れはそこを通過
する特殊な水によって衣類５６から除去され、衣類５６
を洗濯したことになる。衣類５６から汚れを除去した状
態（どの衣類５６にも汚れが付着しない状態）において
は、特殊な水に洗剤を溶かしていないので、従来必要と
した濯ぎが不要になる。噴射孔４８からの特殊な水と空
気の混合体を噴射させる際に、ドラム１４を回転させな
くても衣類５６の汚れを落とすことができる。しかし、
ドラム１４を回転させることによって、衣類５６を通過
する特殊な水の相対速度が大きくなるので、ドラム１４
を回転させる方が望ましい。

【００１７】このように、本発明による洗濯は、濯ぎを
不要とする（考えようでは、洗濯と濯ぎとを同時に行
う）ものであり、従来の洗剤を使用した水洗い洗濯とに
かかるものと比べて、洗濯と濯ぎとにかかる時間を大幅
に短縮することが出来る。また、従来の濯ぎは水を大量
に使用し、しかも衣類５６に付着する洗剤を濯ぎ水で薄
めるものであり、経済性が悪く、しかも自然環境を悪化
させるものである。これに対して本発明では、従来必要
とした濯ぎの水が不要となり、自然環境に悪影響を及ぼ
すことが無い。本発明では、衣類５６はきっちり畳まれ
た状態で収納部材５４内に入れられ、その衣類５６を特
殊な水が通過するものであり、従来の洗濯のように衣類
５６がねじれたりドラム１４の内壁に衝突したりするこ
とが無いので、衣類５６に形崩れや皺や縫い代の裏地が
立つ（仕上げ時にアイロン掛けが必要になる場合があ
る）ることがない。

【００１８】本発明では、衣類５６に噴射する特殊な水
の温度をＨとすると、０℃≦Ｈ≦１５℃が好ましい。特
に望ましくは４℃≦Ｈ≦１０℃とする。特殊な水の温度
Ｈを０℃≦Ｈ≦１５℃（特に望ましくは４℃≦Ｈ≦１０
℃）とすることで、衣類５６の縮みや色ずれや縫い代の
裏地が立つことを、より確実に無くすことができる。従
来の洗剤を使用した水洗いの場合には、水温が高温であ
るほど汚れが落ちることから、水温を例えば６０℃前後
にして洗濯を行っていた。しかし、水温が高温であるほ
ど衣類５６の型崩れや皺や縮みや色ずれや縫い代の裏地
が立つという欠点があったが、本発明では、特殊な水の
温度Ｈを０℃≦Ｈ≦１５℃（特に好ましくは４℃≦Ｈ≦
１０℃）とすることによって、このような欠点が全く無
くなる。空気導入管３８から取り入れられる空気が夏場
の高温の際には、それと混合する特殊な水の温度が上昇
するおそれがあるため、空気導入管３８から取り入れる
空気を冷却することも考えられる。

【００１９】衣類５６の洗濯が完了すると、切換手段３
４を切り換えて特殊な水と空気との混合体の噴射を停止
する。その後、必要な場合にのみ、切換手段３４を切り
換えて、蒸気導入管４０から噴射管５０内に蒸気を導入
し、噴射管５０の噴射孔４８から衣類５６に蒸気を噴射
する。蒸気の噴射は、衣類５６がセーターのような仕上
げをふんわりさせたいものや、衣類５６の皺を取り除き
たいものや、シミ取りを行う必要があるもの等、必要な
場合にのみ行う。

【００２０】蒸気の噴射の必要が無い衣類５６の場合
は、特殊な水と空気とよる洗濯が完了すると、切換手段
３４を切り換えて空気導入管４０から空気のみを噴射管
５０に導入する。噴射管５０の噴射孔４８から衣類５６
に空気を高速で噴射し、衣類５６に空気を通過させる。
本発明では、空気の噴射によって衣類５６の脱水と乾燥
とを併せて行うものである。従来の洗濯では、洗濯機と
乾燥機との２種類の機械が必要であり、洗濯機による脱
水と乾燥機による乾燥とを別々の機械で行うので、機械
の費用がかかることと、脱水と乾燥との２工程を経るた
め、脱水と乾燥に時間がかかっていた。これに対して
て、本発明では、１つの洗濯機だけなので経済的であ
り、しかも脱水と乾燥とを併せて行うので、衣類５６の
脱水並びに乾燥時間を大幅に短縮できる。例えば従来の
水洗いの洗濯による脱水及び乾燥時間が１〜２時間かか
っていたが、本発明では脱水及び乾燥時間が２０〜４０
分で済む。

【００２１】次に、ドラム１４の部分平面図を図５に示
す。本発明では、ドラム１４の外壁に縦軸方向に突出す
るリブ６６を形成する。このリブ６６を形成することに
より、ドラム１４の回転時に、貫通孔１６のドラム１４
の外壁側の出口の負圧を、リブ６６の無いものと比べて
大きくすることができる。従って、貫通孔１６を経てド
ラム１４の内部から外部への流体の引き出し力が増大さ
れ、洗浄や脱水や乾燥をより促進することができる。

【００２２】

【発明の効果】以上のように、本発明に係わる洗濯方法
及び洗濯機によれば、洗濯と濯ぎと脱水と乾燥とを１つ
の洗濯機で行うことができ、しかも洗濯から乾燥までの
時間を、従来の洗剤を使用した水洗いの洗濯と比べて大
幅に短縮することが出来る。従って、洗濯業者にとっ
て、仕事の効率を大幅に向上させることが出来る。ま
た、ドライクリーニングや洗剤を使用して洗濯した衣類
を着るとアレルギーになる人がいるが、本発明による洗
濯はドライ液や洗剤を使用していないので、本発明によ
って洗濯した衣類を着ると、アレルギーは生じない。更
に、本発明では洗剤を使用しないので、大量の濯ぎの水
が不要となり、経済的でありかつ自然環境に悪影響を及
ぼすことが無い。本発明では、従来の水洗いで発生して
いた衣類の型崩れや皺や縮みや色ずれや縫い代の裏地が
立つ（立った裏地にアイロン掛けをしなければならな
い）という欠点を無くすことが出来る。特に、洗濯の際
の特殊な水の温度Ｈを０℃≦Ｈ≦１５℃（特に望ましく
は４℃≦Ｈ≦１０℃）とすることによって、その効果を
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る洗濯機の一実施形態を示す縦断面
図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】衣類を入れた袋をドラムに取り付けた状態を示
す部分斜視図である。

【図４】本発明に係る洗濯機に水を入れてドラムを回転
させた状態を示す要部断面図である。

【図５】ドラムの部分平面図である。

【符号の説明】

１０ 本体 １２ 空間 １４ ドラム １６ 貫通孔 ２４ 水投入管 ２８ 水排出管 ３２ 蓋 ３４ 切換手段 ３６ 水導入管 ３８ 空気導入管 ４０ 蒸気導入管 ４８ 噴射孔 ５０ 噴射管 ５２ 制御装置 ５４ 収納部材 ５６ 衣類 ６０ シート ６２ 折曲げ腕 ６４ 鍵部 ６６ リブ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯をする衣類を空気や水を通過可能な
   収納部材に入れ、その収納部材をドラムに取り付け、噴
   射孔から洗剤を用いないものでしかも洗浄効果を有する
   特殊な水と空気との混合体を高速で衣類に噴射し、その
   噴射した特殊な水と空気との混合体を衣類に通過させ、
   特殊な水が衣類を通過する際に特殊な水によって衣類よ
   り汚れを除去し、その後、噴射孔から空気を高速で衣類
   に噴射し、その噴射した空気を衣類に通過させ、その空
   気が衣類を通過することによって衣類を乾燥することを
   特徴とする洗剤を使用しない洗濯方法。
2. 【請求項２】 前記特殊な水が前記噴射口から噴射され
   る温度Ｈを０℃≦Ｈ≦１５℃としたことを特徴とする請
   求項１記載の洗剤を使用しない洗濯方法。
3. 【請求項３】 前記特殊な水の温度Ｈを４℃≦Ｈ≦１０
   ℃としたことを特徴とする請求項２記載の洗剤を使用し
   ない洗濯方法。
4. 【請求項４】 特殊な水と空気との混合体を衣類に噴射
   させた後であって空気のみを衣類に噴射させる前に、前
   記噴射孔から蒸気を衣類に高速で噴射し、その噴射した
   蒸気を衣類を通過させることを特徴とする請求項１乃至
   ３記載の洗剤を使用しない洗濯方法。
5. 【請求項５】 前記特殊な水と空気との混合体を高速で
   衣類に噴射する際に前記ドラムを回転させることを特徴
   とする請求項１乃至４記載の洗剤を使用しない洗濯方
   法。
6. 【請求項６】 前記衣類を入れた収納部材を前記ドラム
   に取り付けた後であって特殊な水と空気との混合体を衣
   類に噴射する前に、前記衣類に水を含ませることを特徴
   とする請求項１乃至５記載の洗剤を使用しない洗濯方
   法。
7. 【請求項７】 前記衣類を入れた収納部材を前記ドラム
   に取り付けた後で、前記ドラムを回転させると共にドラ
   ムの内部に水を導入することによって衣類に水を含ませ
   ることを特徴とする請求項６記載の洗剤を使用しない洗
   濯方法。
8. 【請求項８】 本体と、その本体の内部に回転自在に備
   えられるドラムと、ドラムの内外に通じる多数の貫通孔
   と、衣類を内部に収納するためのものであって空気や水
   を通過可能な収納部材と、その収納部材を前記ドラムの
   内側に固定するための固定手段と、前記ドラムの内部に
   配置される噴射管と、その噴射管に多数形成される噴射
   孔と、前記噴射管に空気を導入するための空気導入管
   と、前記噴射管に洗剤を使用しないでものであって洗浄
   効果を有する特殊な水を導入するための水導入管とを有
   し、前記衣類を収納した前記収納部材を前記ドラムの内
   側に固定手段で固定した後、前記水導入管からの特殊な
   水と前記空気導入管からの空気とを前記噴射管に導入
   し、前記噴射管の前記噴射孔から特殊な水と空気との混
   合体を衣類に噴射させ、衣類を通過した特殊な水と空気
   との混合体を前記ドラムの前記貫通孔を通過させ、その
   後、前記空気導入管からの空気を前記噴射管に導入し、
   前記噴射管の前記噴射孔から空気を衣類に噴射させ、衣
   類を通過した空気を前記ドラムの前記貫通孔を通過させ
   ることを特徴とする洗剤を使用しない洗濯機。
9. 【請求項９】 前記本体の上部に開閉蓋を設け、その蓋
   に前記水導入管と前記空気導入管と連結すると共に前記
   噴射管と接続する切換手段を備えたことを特徴とする請
   求項８記載の洗剤を使用しない洗濯機。
10. 【請求項１０】 前記噴射管に蒸気を導入するための蒸
    気導入管を備え、特殊な水と空気との混合体を衣類に噴
    射させた後であって空気のみを衣類に噴射させる前に、
    前記噴射管の前記噴射孔から蒸気を衣類に噴射させ、衣
    類を通過した蒸気を前記ドラムの前記貫通孔を通過させ
    ることを特徴とする請求項８乃至９記載の洗剤を使用し
    ない洗濯機。
11. 【請求項１１】 前記ドラムの外壁に外方に突出するリ
    ブを形成したことを特徴とする請求項８乃至１０記載の
    洗剤を使用しない洗濯機。