JP2000236301A - 光波長多重伝送装置の制御方法 - Google Patents

光波長多重伝送装置の制御方法

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JP2000236301A JP11251396A JP25139699A JP2000236301A JP 2000236301 A JP2000236301 A JP 2000236301A JP 11251396 A JP11251396 A JP 11251396A JP 25139699 A JP25139699 A JP 25139699A JP 2000236301 A JP2000236301 A JP 2000236301A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各波長の光信号の入力状態に応じて光増幅部の
制御方式を切り替えることにより安定した波長多重光伝
送を実現する光波長多重伝送装置の制御方法を提供す
る。 【解決手段】本発明の制御方法は、装置の起動時に、使
用波長及び使用波長数等の初期設定を行い、各波長につ
いての光減衰量を最大値に設定し、光アンプユニットを
ALCに設定する。使用波長に該当する光信号が入力さ
れると、スペクトル測定ユニットで測定される各波長の
光信号レベルが略一定となり、かつ、光アンプユニット
への入力光レベルが使用波長数に応じたレベルとなるよ
うに、入力光波長に対応する光減衰量を制御して通常運
用状態とする。また、入力波長数が変化した場合、光ア
ンプをAGCに設定し、各入力光レベルを使用波長数に
応じたレベルに再調整後、ALCに切り替えて再び通常
運用状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システムで
用いられる光波長多重伝送装置の制御方法に関し、特
に、光波長多重伝送装置内に設けられた光増幅部の制御
方式を各波長の光信号の入力状態に応じて切り替えるこ
とで、安定した波長多重光伝送を実現する光波長多重伝
送装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの大容量化を実現する方
法として、波長の異なる複数の光信号を含んだ波長多重
光信号を1つの伝送路を介して伝送する波長多重(WD
M)光伝送システムが注目されている。また、光増幅器
を線形中継器等として使用する光増幅中継伝送方式を適
用したWDM光伝送システムの開発も進められている。
例えば、伝送速度が10Gbpsの光信号を32波使用
し、それらの光信号を波長多重することで合計の伝送速
度が320Gbpsの光増幅中継伝送を実現するシステ
ムが検討されている。
【0003】上記のようなWDM光伝送システムに適用
される送信側の端局装置は、例えば、電気信号をITU
−Tに規定された波長グリッド上の狭スペクトル光信号
に変換する電気光変換装置を備えるとともに、該電気光
変換装置から出力される各波長の光信号を波長多重して
送出する光波長多重伝送装置を備えている。また、前記
光波長多重伝送装置の具体的な構成としては、例えば図
8に示すようなものが提案されている。
【0004】図8の構成では、電気光変換装置から出力
される各波長の光信号が、各々に対応した光減衰ユニッ
ト(VAT)を介して光合波ユニット(TWM)に入力
されて合波される。光合波ユニットから出力された波長
多重光信号は、光アンプユニット(TWA)で所要のレ
ベルまで増幅されて外部の光伝送路等に送出される。ま
た、光アンプユニットから出力された波長多重光信号の
一部がスペクトル測定ユニット(SAU)に送られて、
スペクトル測定が行われ、その測定結果を基に各光減衰
ユニットの光減衰量が制御される。さらに、光アンプユ
ニットでは、定常状態において自動レベル制御(AL
C;Automatic Level Control)が行われ、使用波長数
に応じて設定されたレベルで一定となるように、出力光
レベルの制御が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような光送信装置においては、光アンプユニットがAL
Cで動作している間に入力光波長数の増減が生じると、
光アンプユニットは入力光レベルに拘わらず出力光レベ
ルを一定にすべく動作するため、結果として波長1波あ
たりの出力光レベルが変動してしまうという問題があっ
た。これにより光波長多重伝送装置に接続する、中継装
置や受信側の端局装置の動作にも影響が生じて伝送特性
の劣化を招いていた。
【0006】上記のような問題を解決するためには、例
えば、入力波長数の増減の際に光アンプユニットのAL
C動作を中断して、増減後の波長数に対応した1波あた
りの出力光レベルが得られるように、光アンプユニット
の動作状態を変えてやればよい。しかし、単に光アンプ
ユニットの利得を変えて出力光レベルを調整した場合に
は、各波長間の利得の偏差(傾き)が変化してしまうた
め、増幅後の波長多重光信号の各波長光レベルを一定に
保つことが難しくなる。波長数の増減時においても、光
アンプユニットから出力される波長多重光信号の1波あ
たりのレベルを変動させることなく、かつ、各波長光レ
ベルを一定に維持するような具体的な制御方法は、これ
までに提案されていなかった。
【0007】本発明は上記の点に着目してなされたもの
で、光波長多重伝送装置への各波長の光信号の入力状態
に応じて、光増幅部の制御方式を切り替えることにより
安定した波長多重光伝送を実現する光波長多重伝送装置
の制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、波長の異なる複数の入力光信号の各パワー
レベルを個別に減衰させる光減衰部と、該光減衰部で減
衰された各波長の光信号を合波して波長多重光信号を生
成する光合波部と、該光合波部で生成された波長多重光
信号を増幅する光増幅部と、該光増幅部で増幅された波
長多重光信号のスペクトルを測定するスペクトル測定部
と、を備えた光波長多重伝送装置の制御方法であって、
前記光波長多重伝送装置の起動時に、使用波長及び使用
波長数を含んだ初期情報を設定し、前記光減衰部の各波
長に対応した光減衰量を最大値に設定し、前記光増幅部
の動作を自動レベル制御(ALC)に設定する初期設定
過程と、前記初期情報により設定された使用波長に該当
する波長の光信号が前記光減衰部に入力されたとき、前
記スペクトル測定部で測定される各波長の光信号パワー
レベルが略一定となり、かつ、前記光増幅部に入力され
る波長多重光信号の1波長あたりの光パワーレベルが前
記初期情報により設定された使用波長数に応じたレベル
となるように、前記光減衰部の入力光信号波長に対応し
た光減衰量を制御するレベル調整過程と、を含んでな
り、さらに、前記スペクトル制御部の測定結果に基づい
て、前記レベル調整過程で調整されたレベル状態が維持
されるように、前記光減衰部の入力光信号波長に対応し
た光減衰量を制御する運用過程を含むようにしてもよ
い。
【0009】かかる制御方法によれば、光波長多重伝送
装置の起動には、光増幅部の制御方式がALCに設定さ
れた状態で、実際に入力される光信号に応じて光減衰部
の光減衰量の制御が行われる。そして、スペクトル測定
部で測定される波長多重光信号の各波長光レベルが安定
すると通常の運用状態となる。このようにして、光波長
多重伝送装置の起動から運用に至るまでの動作が自動的
に行われるようになる。
【0010】また、上記の制御方法については、前記運
用過程において入力波長数に変化が生じたとき、前記光
増幅部の動作を自動レベル制御から自動利得制御(AG
C)に切り替えるとともに、波長数変化後に前記スペク
トル測定部で測定される各波長の光信号パワーレベルが
略一定となり、かつ、前記光増幅部に入力される波長多
重光信号の1波長あたりの光パワーレベルが変化後の波
長数に応じたレベルとなるように、前記光減衰部の入力
光信号波長に対応した光減衰量を制御する波長数変化処
理過程を含むようにしてもよい。さらに、前記波長数変
化処理過程は、入力波長数が減少したとき、前記光減衰
部の減少波長に対応した光減衰量を最大値に設定するの
が好ましい。
【0011】かかる制御方法によれば、入力波長数(入
力光信号の信号数)が変化したとき、例えば、ある波長
の光信号について入力断が発生したり、あるいはその入
力断が復旧した場合などでも、光増幅部がAGCに切り
替わって、変化後の波長数(光信号数)に応じて光減衰
部の光減衰量が自動的に制御されるようになる。
【0012】加えて、上述の制御方法については、前記
運用過程において前記スペクトル測定部の測定動作に異
常が発生したとき、前記光減衰部から出力される各波長
の光信号レベルが異常発生直前の出力レベルに保持され
るように、前記光減衰部の各波長に対応した光減衰量を
制御するスペクトル測定異常処理過程を含むようにして
もよい。
【0013】かかる制御方法によれば、スペクトル測定
部の異常発生時には、スペクトル測定結果に拘わらずに
光減衰部が独立制御を行うようになり、異常発生前の状
態が維持されるようになる。
【0014】また、上述の制御方法は、前記光増幅部の
動作が自動レベル制御及び自動利得制御のいずれかに切
り替えられたとき、少なくとも切替え後の前記光増幅部
の動作状態を示す監視制御信号を発生して光伝送路に送
出する監視制御処理過程を含み、前記監視制御信号が、
前記光伝送路に接続される後段装置に装備された光増幅
部の動作を、前記光波長多重伝送装置の光増幅部の動作
状態にあわせて切り替えるために利用されるようにして
もよい。さらに具体的には、前記監視制御処理過程が、
前記波長多重光信号に含まれる光信号の波長とは異なる
波長の監視制御チャネルを利用して、前記監視制御信号
を前記波長多重光信号とともに光伝送路に送出するのが
好ましい。
【0015】かかる制御方法によれば、送信側における
光増幅部の制御方式の切替えに伴って、中継装置や受信
側端局等の後段装置に設けられた光増幅部の制御方式
も、監視制御信号に従って送信側と同様に切替えられ
る。これにより、送信側の制御方式切替えの影響を受け
て、波長多重光信号の伝送特性が劣化するようなことが
防止されるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本実施形態の制御方法が適
用される光波長多重伝送装置の要部構成を示すブロック
図である。なお、この光波長多重伝送装置は、WDM光
伝送システムの送信側の端局装置内に設けられ、また、
該端局装置内には図示しない電気光変換装置も装備され
ている。
【0017】図1において、光波長多重伝送装置は、例
えば、電気光変換装置から出力される各波長の光信号が
入力される光減衰部としての4つの光減衰ユニット(V
AT)11〜14と、各光減衰ユニット11〜14から出力
される光信号を合波する光合波部としての光合波ユニッ
ト(TWM)2と、光合波ユニット2から出力される波
長多重光信号を増幅する光増幅部としての光アンプユニ
ット(TWA)3と、光アンプユニット3で増幅された
波長多重光信号の一部が入力されるスペクトル測定部と
してのスペクトル測定ユニット(SAU)4と、上記各
ユニットが接続される装置内監視制御部(HUB)5
と、から構成される。
【0018】各光減衰ユニット11〜14には、電気光変
換装置で発生した波長の異なる32波の光信号がそれぞ
れ8波づつ入力される。ここでは、光減衰ユニット11
について具体的な構成を示して説明を行い、この光減衰
ユニット11と同様の構成の光減衰ユニット12〜14
ついては説明を省略する。光減衰ユニット11は、入力
される波長λ1〜λ8の各光信号に対応した光処理系10
1〜108と、各光処理系101〜108の動作を制御する
制御系16と、から構成される。
【0019】各光処理系101〜108には、電気光変換
装置からの光信号が、光入力ポート(OPTIN)11
に入力され、可変光減衰モジュール(VATTMd)1
3で減衰されて、光出力ポート(OPTOUT)15か
ら出力される。また、光入力ポート11と可変光減衰モ
ジュール13の間には、可変光減衰モジュール13に入
力される光信号のパワー等をモニタする光入力モニタ部
(CPL/PD)12が設けられ、可変光減衰モジュー
ル13と光出力ポート15の間には、可変光減衰モジュ
ール13から出力される光信号のパワー等をモニタする
光出力モニタ部(CPL/PD)14が設けられてい
る。なお、本発明では、光減衰ユニットの数およびユニ
ット内の波長数等は必要に応じて変えることができる。
【0020】ここで、各光処理系101〜108の具体的
な構成例を図2のブロック図を用いて説明する。図2の
構成例では、光入力ポート11に入力された光信号が、
光カプラ(CPL)12aを通って可変光減衰器(VA
TT)13aに送られる。この際、入力光信号の一部が
光カプラ12aで分岐され、該分岐された光信号が受光
素子(PD)12bで電気信号に変換される。この電気
信号は、入力断検出回路(COMP)12c、A/D変
換回路(A/D)12d及び信号劣化検出回路(SD)
12eにそれぞれ入力される。入力断検出回路12c
は、受光素子12bからの電気信号レベルと予め設定さ
れた閾値レベルVcompとを比較することにより、電気光
変換装置からの光信号の入力が存在するか否かを判別
し、その結果を入力断信号INDWNとして制御系16
に出力する。A/D変換回路12dは、受光素子12b
からのアナログ信号を制御系16で処理可能なデジタル
信号に変換し、入力側データ信号DATAinとして制
御系16に出力する。信号劣化検出回路12eは、制御
系16から送られてくる参照信号SDMONinをD/
A変換回路(D/A)12fでアナログに変換した信号
と、受光素子12bからの電気信号とを比較回路(CO
MP)12gで比較して、信号劣化の発生の有無を判別
し、その結果を信号劣化信号SDMONoutとして制
御系16に出力する。
【0021】可変光減衰器13aは、制御系16から送
られてくる制御信号ATTSETをD/A変換回路13
bでアナログ信号に変換した信号によって、光減衰量が
制御される。具体的には、例えばファラデー回転子等を
用いた可変光減衰器の場合には、制御信号ATTSET
に従って可変光減衰器に流す電流値を変化させることで
光減衰量を制御できる。図3には、電流値に対する光減
衰量の変化の一例を示しておく。なお、(A)には25
℃における測定結果、(B)には65℃における測定結
果が示してある。また、上記の可変光減衰器13aは、
実際の可変光減衰器に送る電流量を示すモニタ信号AT
TMONを発生する機能を備えていて、該モニタ信号A
TTMONがA/D変換回路13cでデジタルに変換さ
れて制御系16に送られる。
【0022】可変光減衰器13aを通過した光信号は、
光カプラ12aを介して光出力ポート15から出力され
る。この際、出力光信号の一部が光カプラ(CPL)1
4aで分岐され、該分岐された光信号が受光素子(P
D)14bで電気信号に変換される。この電気信号は、
A/D変換回路14cでデジタル信号に変換されて出力
側データ信号DATAoutとして制御系16に出力さ
れる。
【0023】制御系16は、例えば、各光処理系101
〜108やスペクトル測定ユニット4から送られてくる
信号を基に、各光処理系101〜108における光減衰量
を制御するCPU16aを有し、このCPU16aに
は、インターフェース回路(TEDsLSI)16bが
接続されている。インターフェース回路16bは、各ユ
ニット間で信号伝送を行うための接続インターフェース
である。また、制御系16には、温度モニタ回路(TE
MPMON)16cが設けられていて、光減衰ユニット
内の温度を示す信号がCPU16aに送られるようにな
っている。
【0024】光合波ユニット2は、各光減衰ユニット1
1〜14から出力される各々の波長の光信号を合波して1
つの波長多重光信号を生成する合波モジュール(MUX
Md)21と、インターフェース回路(TEDsLS
I)22と、から構成される。このインターフェース回
路22は、上記各光減衰ユニット11〜14に設けられる
インターフェース回路16bと同様のものである。
【0025】光アンプユニット3では、光合波ユニット
2からの波長多重光信号が、光入力ポート(OPTI
N)31に入力され、光アンプモジュール(AMPM
d)32で増幅された後に、光カプラ(CPL)33を
介して光出力ポート(OPTOUT)34から出力され
る。また、光アンプモジュール32には、インターフェ
ース回路(TEDsLSI)35が接続され、光カプラ
33には、光アンプユニット3の動作状態等を監視する
監視制御モジュール(OSCSMd)36が接続されて
いる。光アンプモジュール32には、波長多重光信号を
直接増幅することのできる、例えばエルビウムドープフ
ァイバアンプ(EDFA)等の公知の光アンプが用いら
れる。この光アンプは、図示しないが、出力レベルが一
定となるように制御する自動レベル制御(ALC)回路
及び利得が一定となるように制御する自動利得制御(A
GC)回路を備え、インターフェース回路35を介して
送られる制御信号に応じて、ALCまたはAGCの制御
方式が選択される。監視制御モジュール36は、光アン
プユニット3が正常に動作しているか否かをインターフ
ェース回路35を介して各モジュールに伝達するととも
に、本光波長多重伝送装置の動作状態を示す監視制御信
号を光カプラ33を介して波長多重光信号の監視制御チ
ャネルに載せて、後段の中継装置や受信側端局装置に伝
送する。なお、監視制御信号及び監視制御チャネルにつ
いては後述する。さらに、光カプラ33では、光アンプ
モジュール32で増幅された波長多重光信号の一部が分
岐されてスペクトル測定ユニット4に送られる。
【0026】スペクトル測定ユニット4では、光カプラ
33からの分岐光が、光入力ポート(OPTIN)41
に入力され、スペクトルアナライザモジュール(SAM
d)42で分岐光のスペクトルが測定され、その測定結
果がCPU43に送られる。CPU43には、インター
フェース回路(TEDsLSI)44が接続されてい
る。
【0027】なお、各モジュールのインターフェース回
路(TEDsLSI)は、各々が互いに接続されるとと
もに装置内監視制御部5を介しても接続されている。ま
た、各光減衰ユニット11〜14のCPU16aとスペク
トル測定ユニット4のCPU43との間が直接接続され
ていて、それぞれのCPU間で信号伝送が行われる。
【0028】次に、上記のような構成の光波長多重伝送
装置に適用される制御方法を、図4のフローチャートを
用いて説明する。図4において、光波長多重伝送装置が
起動されると、まず、ステップ1(図中S1で示し、以
下同様とする)からステップ4までの処理により、光波
長多重伝送装置の初期設定が行われる。
【0029】具体的には、ステップ1において初期情報
の読み込みが行われる。この初期情報は、例えば、送信
側の端局装置全体の動作を監視制御する装置内監視制御
部5等において、使用波長、使用波長数及び各波長の伝
送速度等が予め設定され、その初期情報が装置内監視制
御部5から光波長多重伝送装置の各ユニットに伝達され
る。なお、ここでは、初期情報が装置内監視制御部5で
設定されるようにしたが、光波長多重伝送装置の各ユニ
ットがそれぞれ初期情報を記憶しているようにしても構
わない。
【0030】この初期情報の読み込みと並行して、ステ
ップ2では、各光減衰ユニット11〜14のすべての可変
光減衰モジュール13の光減衰量を最大値に設定する処
理が行われる。この処理は、各光減衰ユニット11〜14
の各々のCPU16aから各波長に対応した可変光減衰
モジュール13に、光減衰量を最大値に設定する制御信
号ATTSETが送られることで実行される。この制御
信号ATTSETは、温度モニタ回路16cの測定結果
を考慮し、上述の図3に示したような可変光減衰器13
aの特性を参照して、その光減衰量が最大となる電流値
を指示する信号である。各波長に対応した可変光減衰器
13aの光減衰特性に関するデータは、予め記憶されて
いるものとする。CPU16aから各可変光減衰モジュ
ール13に送られた制御信号ATTSETは、D/A変
換回路13bでアナログ信号に変換された後に可変光減
衰器13aに送られ、可変光減衰器13aを流れる電流
が制御されて光減衰量が最大値に設定される。また、こ
こでは、実際の可変光減衰器に送る電流量を示すモニタ
信号ATTMONが、各可変光減衰器13aからA/D
変換回路13cを介してCPU16aに送られて、それ
ぞれの制御状態がCPU16aで監視される。
【0031】そして、ステップ3では、ステップ1で読
み込んだ初期設定情報に従って、各光減衰ユニット11
〜14について使用波長の設定が行われ、光アンプユニ
ット3について使用波長数の設定が行われる。また、ス
ペクトル測定ユニット4については使用波長及び使用波
長数の設定が行われる。さらに、ステップ4では、光ア
ンプユニット3の制御方式がALCに設定される。
【0032】これらステップ1からステップ4までの初
期設定処理により、本光波長多重伝送装置は、電気光変
換装置からの各波長の光信号の入力を待つ待機状態とな
る。この入力待機状態においては、ステップ5で、各光
減衰ユニット11〜14のそれぞれの波長に対応した入力
断検出回路12cから出力される入力断信号INDWN
に基づいて、各々の光入力ポート11に光信号が入力さ
れたか否かの検出が行われる。
【0033】そして、初期設定された使用波長に該当す
る波長の光信号が光入力ポート11に入力されたことが
判断されると、ステップ6からステップ9のレベル調整
処理が実行される。なお、使用波長とは異なる波長の光
信号が入力された場合には、その光信号は光減衰量が最
大に設定された可変光減衰モジュール13によって減衰
され、後段の各ユニットに伝達されることはない。
【0034】まず、ステップ6では、使用波長に該当す
る光信号の入力があったことを示す信号が、光信号入力
が検出された光減衰ユニットのCPU16aからスペク
トル測定ユニット4のCPU43に送られる。CPU4
3は、光減衰ユニットからの信号で示される波長に対応
する可変光減衰モジュール13の光減衰量を減少させる
信号を生成して、前記光減衰ユニットのCPU16aに
返信する。そして、CPU16aは、CPU43からの
信号に従い可変光減衰モジュール13に対して制御信号
ATTSETを送り光減衰量を減少させる。
【0035】ステップ7では、各光減衰ユニット11
4を通過し光合波ユニット2で合波された波長多重光
信号が、光アンプユニット3で増幅された後に、その一
部がスペクトル測定ユニット4に送られて、増幅後の波
長多重光信号のスペクトルがスペクトルアナライザモジ
ュール42で測定される。スペクトルアナライザモジュ
ール42の測定結果は、CPU43に送られて、波長多
重光信号に含まれる各波長の光信号のパワーレベルが検
出される。
【0036】次に、ステップ8では、各波長の光信号の
パワーレベルを略一定に制御する処理が実行される。具
体的には、CPU43において、各波長の光信号のパワ
ーレベルが略一定であるかが判断され、略一定となって
いない場合には、各波長光のレベル差をなくして等しい
レベルとなるように、各光減衰ユニット11〜14の該当
する可変光減衰モジュール13の光減衰量を指示する信
号が生成されて、それぞれの光減衰ユニット側に出力さ
れる。その信号を受けた光減衰ユニット11〜14の各C
PU16aは、該当する可変光減衰モジュール13に対
して制御信号ATTSETを送り光減衰量の調整を行
う。そして、調整後の波長多重光信号のスペクトルが再
び測定され、各波長の光信号のパワーレベルが略一定に
なるまで上記の動作が繰り返される。
【0037】各波長の光信号のパワーレベルが略一定に
制御されると、ステップ9では、光アンプユニット3に
入力される波長多重光信号の1波長あたりの光パワーレ
ベルを、使用波長数に対応する所定のレベルに制御する
処理が実行される。具体的には、CPU43において、
光アンプユニット3からのインターフェース回路を介し
て、光アンプユニット3に入力される光レベルのトータ
ルパワーを検出し、実際に運用されている光の波長数を
検出する。これに伴い、運用波長数に対する必要な各波
長のレベルを設定し、その各波長レベルに対して、スペ
クトル測定ユニット4で測定された各波長のレベルが達
しているかを判断する。所要のレベルに達していない場
合には、使用波長に対応する可変光減衰モジュール13
の光減衰量を減少させる信号が生成されて、それぞれの
光減衰ユニット側に出力される。その信号を受けた各光
減衰ユニット11〜14のCPU16aは、該当する可変
光減衰モジュール13に対して制御信号ATTSETを
送り光減衰量の調整を行う。そして、調整後の波長多重
光信号のスペクトルが再び測定され、各波長の光信号の
パワーレベルが所要のレベルに達するまで上記の動作が
繰り返される。
【0038】なお、ここでは各波長の光信号のパワーレ
ベルを略一定に制御した後に、波長多重光信号の1波長
あたりの光パワーレベルを所定のレベルに制御するよう
にしたが、それぞれの制御の順序を逆にしても構わな
い。
【0039】このようなレベル調整処理により波長多重
光信号の各波長光レベルが制御されると、本光波長多重
伝送装置は通常運用状態となる。また、通常運用状態に
おいても、上記ステップ6からステップ9までのレベル
調整処理が随時繰り返され、波長多重光信号のパワーレ
ベルが制御されるものとする。
【0040】上述のようにステップ1〜ステップ9まで
の一連の処理によって、光波長多重伝送装置の起動から
通常運用に至るまでの動作を、実際に入力される光信号
に応じて自動的に行うことができるようになる。
【0041】なお、ここでは、各波長の光信号のパワー
レベルが略一定に制御される場合を示したが、本発明は
これに限らず、例えば、パワーレベルを略一定とした各
波長の光信号について、光波長多重伝送装置よりも後段
の伝送特性を考慮したプリエンファシスを施すような制
御も可能である。この制御は、各光減衰ユニット11
4の可変光減衰モジュール13の光減衰量を調整する
ことによって容易に実現される。
【0042】次に、通常運用される光波長多重伝送装置
において、入力される各波長の光信号に増減が生じた場
合の制御方法について説明する。まず、ある波長の光信
号の入力がなくなった(以下、光入力断とする)場合の
処理を図5のフローチャートに従って説明する。
【0043】図5において、ステップ11で、各光減衰
ユニット11〜14の入力断検出回路12cから出力され
る各々の入力断信号INDWNを基にある波長の光入力
断が検出されると、該光入力断を知らせる信号がスペク
トル測定ユニット4のCPU43に伝えられる。また、
これと同時にステップ12で、光アンプユニット3の制
御方式がALCからAGCに切り替えられる。
【0044】ステップ13では、光入力断となった波長
に対応する可変光減衰モジュール13の光減衰量を最大
値に設定する処理が実行される。具体的には、スペクト
ル測定ユニット4のCPU43から、該当する波長の可
変光減衰モジュール13に繋がるCPU16aに対し
て、光減衰量を最大にする信号が送られる。そして、該
CPU16aから可変光減衰モジュール13に制御信号
ATTSETが送られ、その光減衰量が最大に調整され
て、光信号の再入力(復旧)を待つ待機状態となる。
【0045】次に、ステップ14では、光入力断後の使
用波長数に応じた、光アンプユニット3への入力光パワ
ーレベルを確保するために、光信号入力のある使用波長
に対応した可変光減衰モジュール13の光減衰量を制御
する処理が行われる。具体的には、光入力断後にスペク
トル測定ユニット4で得られた波長多重光信号のスペク
トルを基に、前述のステップ8及びステップ9と同様の
処理を繰り返すことで、波長多重光信号の各波長の光信
号レベルを略一定に保ちながら、1波長あたりの光パワ
ーレベルを所要のレベルに制御する。そして、上記のレ
ベル制御が安定すると、ステップ15で、光アンプユニ
ット3の制御方式がAGCからALCに再び切り替えら
れる。
【0046】さらに、入力断の発生した光信号が復旧し
た場合には、ステップ16で、その波長に対応する入力
断検出回路12cからの入力断信号INDWNを基に光
信号の復旧が検出され、その旨を伝える信号がスペクト
ル測定ユニット4のCPU43に送られる。また、これ
と同時にステップ17で、光アンプユニット3の制御方
式がALCからAGCに切り替えられる。
【0047】そして、ステップ18では、復旧した波長
を含めた各使用波長の光信号について、スペクトル測定
ユニット4で得られた波長多重光信号のスペクトルを基
に、前述のステップ8及びステップ9と同様の処理を繰
り返すことで、波長多重光信号の各波長の光信号レベル
が略一定に制御され、かつ、1波長あたりの光パワーレ
ベルが所要のレベルに制御される。そして、上記のレベ
ル制御が安定すると、ステップ19で、光アンプユニッ
ト3の制御方式がAGCからALCに再び切り替えら
れ、通常運用状態となる。
【0048】これらステップ11〜ステップ19の処理
により、ある波長の光信号について入力断が生じた場合
でも、他の波長の光信号については、入力断が発生する
以前の状態が自動的に維持され、安定した波長多重光信
号の送信が可能となる。また、復旧の際の処理も自動的
に行われ、安定した波長多重光信号を送信できる。
【0049】次に、すべての使用波長についての光信号
の入力がなくなった(以下、光入力全断とする)場合の
処理について図6のフローチャートに従って説明する。
光入力全断の状態は、スペクトル測定ユニット4におけ
る測定結果を基に判断されるが、その状態は、スペクト
ル測定ユニット4の故障またはスペクトル測定ユニット
4への入力光が遮断された場合(A)と、光アンプユニ
ット3の故障または光アンプユニット3よりも前段にお
ける異常発生による場合(B)とに分けて考えることが
できる。
【0050】前者(A)の場合、光アンプユニット3の
監視制御モジュール36から各ユニットに送られる信号
を基に、光アンプユニット3の動作状態が正常であると
判断されれば、増幅された波長多重光信号のスペクトル
が単に測定できないだけであって、他のユニットは正常
に動作しているものと判断できる。この場合には、波長
多重光信号のスペクトルに従った制御を中断して、各光
減衰ユニット11〜14を独立制御することにより、光入
力全断が発生する以前の状態を維持することが可能であ
る。
【0051】そこで、上記の場合には、図6(A)のス
テップ20に示すように、スペクトル測定ユニット4で
光入力全断が判断されると、ステップ21では、各光減
衰ユニット11〜14において、各波長の光信号の出力パ
ワーレベルが全断直前のレベルで保持されるように、そ
れぞれの波長に対応した光減衰量の独立制御が実行され
る。すなわち、各波長の光信号について、光減衰モジュ
ール13からの出力光レベルを示す出力側データ信号D
ATAoutが全断直前の状態を保つように、CPU1
6aから光減衰モジュール13に対して制御信号ATT
SETが送られて光減衰量が調整される。このときのC
PU16aによる光減衰量の制御は、スペクトル測定ユ
ニット4のCPU43からの信号には影響されず、光減
衰ユニット内の独立制御となる。なお、このときの光ア
ンプユニット3はALC動作するものとする。そして、
スペクトル測定ユニット4の故障等が解消して光入力全
断が復旧すると、ステップ22において、各光減衰ユニ
ット11〜14で各波長について保持された光出力レベル
が開放され、スペクトル測定ユニット4のCPU43か
らの信号に従った光減衰量の制御が再開される。
【0052】一方、後者(B)の場合には、図6(B)
のステップ23に示すように、光アンプユニット3の監
視制御モジュール36からの信号によって光アンプユニ
ット3の動作状態が異常であると判断され、光入力全断
が検出されると、ステップ24で、各光減衰ユニット1
1〜14において、すべての波長についての光減衰モジュ
ール13の光減衰量が最大値に設定される。そして、上
述した初期設定のときと同様の状態とされて、異常発生
部分の修復を待つ待機状態となる。異常が解消されて光
入力全断が復旧すると、ステップ25において、各光減
衰ユニット11〜14への光信号の入力に応じて、上述し
たステップ6〜ステップ9の起動時と同様の処理が繰り
返される。
【0053】上記のような制御方法により、光入力全断
が生じた場合でも、可能な限り全断直前の状態を保って
波長多重光信号の伝送状態を維持し、また、光入力全断
が復旧した際には自動的に通常運用状態に戻ることがで
きる。
【0054】次に、光波長多重伝送装置の動作状態に関
する情報を、中継装置や受信側の端局装置に伝達して、
安定した波長多重光信号の伝送を実現する方法について
説明する。
【0055】上述のように、送信側の光波長多重伝送装
置内で光アンプユニット3の制御方式を切り替えながら
波長多重光信号の送信を行う場合、図示しないが後段の
中継装置や受信側の端局装置に設けられた光アンプユニ
ットに入力される光パワーレベルも、送信側の切替え状
態に応じて変化することになる。この入力光パワーレベ
ルの変化に関係なく中継装置や受信側の端局装置の光ア
ンプユニットがALC動作してしまうと、各光アンプユ
ニットにおける1波長あたりの出力光レベルが変動して
波長多重光信号の伝送特性を劣化させてしてしまうこと
になる。なお、中継装置や受信側の端局装置の光アンプ
ユニットにおけるALCは、一般に、伝送路の偏波変
動、物理的擾乱、経年変化等による伝送レベル特性の変
化を吸収するために定常的に行われる。このALC動作
する光アンプユニットは、予め定められた若しくは送信
側から伝達された波長設定情報(使用波長数及び伝送速
度)に基づいて、出力光レベルを一定に保つように動作
する。
【0056】上記のような伝送特性の劣化を防ぐため、
本実施形態では、送信側の動作状態に関する情報を波長
多重光信号の監視制御チャネルに載せて中継装置や受信
側の端局装置に伝達し、送信側における光信号の増減に
応じて後段の光アンプユニットの動作状態を制御する。
この制御方法を、図7のフローチャートに従って説明す
る。
【0057】図7において、送信側の光波長多重伝送装
置で光アンプユニット3の制御方式が切り替えられる
と、すなわち、光波長多重伝送装置に入力される光信号
に増減が生じて、上述したように光アンプユニット3の
制御方式がALCからAGCに若しくはAGCからAL
Cに変更されると、ステップ30において、切り替えら
れた制御方式を示す信号が光アンプユニット3の監視制
御モジュール36で発生する。この信号は、ステップ3
1で、例えば使用波長数や各使用波長毎の伝送速度等を
示す信号とともに監視制御信号として、光カプラ33を
介して波長多重光信号の監視制御チャネルに載せられ
て、光出力ポート34から出力される。
【0058】そして、ステップ32では、送信側からの
監視制御信号が中継装置で受信され、該受信した監視制
御信号に含まれる制御方式を示す情報に従って、中継装
置に設けられた光アンプユニットの制御方式が切り替え
られる。具体的には、例えばある波長の光入力断が発生
して、送信側の光アンプユニットがALCからAGCに
切り替わった場合、中継装置の光アンプユニットもAL
CからAGCに切り替わる。また、その光入力断が復旧
すると、上述の動作により送信側の光アンプユニットが
ALCになっている状態を、中継装置の光アンプユニッ
トにも通知しALC動作させる。このような切替え処理
が、送信側及び受信側の各端局装置間に接続された中継
装置において順次行われ、送信側からの波長多重光信号
が受信側の端局装置まで伝送される。
【0059】ステップ33では、送信側からの監視制御
信号が中継装置を経由して受信側の端局装置で受信さ
れ、該受信した監視制御信号に含まれる制御方式を示す
情報に従って、ステップ32の場合と同様にして、受信
側の端局装置に設けられた光アンプユニットの制御方式
が切り替えられる。
【0060】このようなステップ30〜ステップ33の
処理により、送信側の光アンプユニット3の制御方式
を、波長多重光信号の監視制御チャネルを利用して中継
装置や受信側の端局装置に伝達し、後段の光アンプユニ
ットの制御方式を送信側にあわせて切り替えることで、
光入力断等、波長多重光信号に含まれる波長数に増減が
あった場合にでも、安定した波長多重光伝送を実現する
ことができる。
【0061】なお、上記の制御方法について、中継装置
及び受信側の端局装置の各光アンプユニットにおける制
御方式の切替えが正常に行われたか否かを、中継装置及
び受信側の端局装置から送信側の端局装置に監視制御チ
ャネルを用いて伝達するようにしてもよい。このように
すれば、例えば、本伝送システムの保守者等が装置内監
視制御部5などを介して実際の波長増減設の作業を実施
する際に、端局装置及び中継装置がそれぞれ正常に制御
動作しているかを、監視制御チャネルを用いたコマンド
レスポンスによって確認することができる。この確認動
作によって、例えば、中継装置等の光アンプユニットの
制御方式が正しく切替えできない場合に、保守者に対し
て増減設不可を通知し、運用中の通信波長に影響が生じ
ないよう実際の増減設作業を中止させることなどが可能
になる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光波長多
重伝送装置の制御方法によれば、各波長の光信号の入力
状態に応じて、光増幅部の制御方式の切替えを行い、光
減衰部の各波長に対応した光減衰量を制御するようにし
たことで、安定した波長多重光信号を光波長多重伝送装
置から光伝送路に送出することができる。これにより、
WDM光伝送システムにおける光伝送特性の向上を図る
ことが可能である。
【0063】また、送信側の光増幅部の動作状態を監視
制御信号により後段装置の光増幅部に伝達し、送信側で
の制御方式の切替えにあわせて後段の光増幅部の制御方
式を切替えるようにしたことで、送信側の切替えの影響
を受けることのない優れた伝送特性を持つWDM光伝送
システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る制御方法が適用される
光波長多重伝送装置の要部構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同上実施形態における各光減衰ユニットの光処
理系の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図3】同上実施形態で用いられる可変光減衰器の電流
値に対する光減衰量の変化の一例を示す図であって、
(A)は25℃の場合、(B)は65℃の場合を示すも
のである。
【図4】同上実施形態の起動時から通常運用に至るまで
の制御方法を示すフローチャートである。
【図5】同上実施形態において光入力断が発生したとき
の制御方法を示すフローチャートである。
【図6】同上実施形態において光入力全断が発生したと
きの制御方法を示すフローチャートであって、(A)は
スペクトル測定ユニットの故障等の場合、(B)は光ア
ンプユニットよりも前段における異常発生等の場合を示
すものである。
【図7】同上実施形態において送信側から監視制御信号
を送出して後段装置の光アンプユニットの動作切替えを
行う制御方法を示すフローチャートである。
【図8】WDM光伝送システムに適用される送信側の端
局装置に装備される光波長多重伝送装置の一般的な構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1〜14…光減衰ユニット(VAT) 101〜108…光処理系 12…光入力モニタ部(CPL/PD) 13…可変光減衰モジュール(VATTMd) 14…光出力モニタ部(CPL/PD) 16…制御系 16a…CPU 16c…温度モニタ回路(TEMPMON) 2…光合波ユニット(TWM) 21…合波モジュール(MUXMd) 3…光アンプユニット(TWA) 32…光アンプモジュール(AMPMd) 36…監視制御モジュール(OSCSMd) 4…スペクトル測定ユニット(SAU) 42…スペクトルアナライザモジュール(SAMd) 43…CPU 5…装置内監視制御部(HUB)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/08 H04J 14/00 14/02 H04B 17/00 (72)発明者 当摩 栄作 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長の異なる複数の入力光信号の各パワー
    レベルを個別に減衰させる光減衰部と、該光減衰部で減
    衰された各波長の光信号を合波して波長多重光信号を生
    成する光合波部と、該光合波部で生成された波長多重光
    信号を増幅する光増幅部と、該光増幅部で増幅された波
    長多重光信号のスペクトルを測定するスペクトル測定部
    と、を備えた光波長多重伝送装置の制御方法であって、 前記光波長多重伝送装置の起動時に、使用波長及び使用
    波長数を含んだ初期情報を設定し、前記光減衰部の各波
    長に対応した光減衰量を最大値に設定し、前記光増幅部
    の動作を自動レベル制御に設定する初期設定過程と、 前記初期情報により設定された使用波長に該当する波長
    の光信号が前記光減衰部に入力されたとき、前記スペク
    トル測定部で測定される各波長の光信号パワーレベルが
    略一定となり、かつ、前記光増幅部に入力される波長多
    重光信号の1波長あたりの光パワーレベルが前記初期情
    報により設定された使用波長数に応じたレベルとなるよ
    うに、前記光減衰部の入力光信号波長に対応した光減衰
    量を制御するレベル調整過程と、 前記スペクトル制御部の測定結果に基づいて、前記レベ
    ル調整過程で調整されたレベル状態が維持されるよう
    に、前記光減衰部の入力光信号波長に対応した光減衰量
    を制御する運用過程と、 を含んでなることを特徴とする光波長多重伝送装置の制
    御方法。
  2. 【請求項2】前記運用過程において入力波長数に変化が
    生じたとき、前記光増幅部の動作を自動レベル制御から
    自動利得制御に切り替えるとともに、波長数変化後に前
    記スペクトル測定部で測定される各波長の光信号パワー
    レベルが略一定となり、かつ、前記光増幅部に入力され
    る波長多重光信号の1波長あたりの光パワーレベルが変
    化後の波長数に応じたレベルとなるように、前記光減衰
    部の入力光信号波長に対応した光減衰量を制御する波長
    数変化処理過程を含んでなることを特徴とする請求項1
    記載の光波長多重伝送装置の制御方法。
  3. 【請求項3】前記波長数変化処理過程は、入力波長数が
    減少したとき、前記光減衰部の減少波長に対応した光減
    衰量を最大値に設定することを特徴とする請求項2記載
    の光波長多重伝送装置の制御方法。
  4. 【請求項4】前記運用過程において前記スペクトル測定
    部の測定動作に異常が発生したとき、前記光減衰部から
    出力される各波長の光信号レベルが異常発生直前の出力
    レベルに保持されるように、前記光減衰部の各波長に対
    応した光減衰量を制御するスペクトル測定異常処理過程
    を含んでなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の光波長多重伝送装置の制御方法。
  5. 【請求項5】前記光増幅部の動作が自動レベル制御及び
    自動利得制御のいずれかに切り替えられたとき、少なく
    とも切替え後の前記光増幅部の動作状態を示す監視制御
    信号を発生して光伝送路に送出する監視制御処理過程を
    含み、前記監視制御信号が、前記光伝送路に接続される
    後段装置に装備された光増幅部の動作を、前記光波長多
    重伝送装置の光増幅部の動作状態にあわせて切り替える
    ために利用されることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1つに記載の光波長多重伝送装置の制御方法。
  6. 【請求項6】前記監視制御処理過程は、前記波長多重光
    信号に含まれる光信号の波長とは異なる波長の監視制御
    チャネルを利用して、前記監視制御信号を前記波長多重
    光信号とともに光伝送路に送出することを特徴とする請
    求項5記載の光波長多重伝送装置の制御方法。
  7. 【請求項7】波長の異なる複数の入力光信号の各パワー
    レベルを個別に減衰させる光減衰部と、該光減衰部で減
    衰された各波長の光信号を合波して波長多重光信号を生
    成する光合波部と、該光合波部で生成された波長多重光
    信号を増幅する光増幅部と、該光増幅部で増幅された波
    長多重光信号のスペクトルを測定するスペクトル測定部
    と、を備えた光波長多重伝送装置の制御方法であって、 前記光波長多重伝送装置の起動時に、使用波長及び使用
    波長数を含んだ初期情報を設定し、前記光減衰部の各波
    長に対応した光減衰量を最大値に設定し、前記光増幅部
    の動作を自動レベル制御に設定する初期設定過程と、 前記初期情報により設定された使用波長に該当する波長
    の光信号が前記光減衰部に入力されたとき、前記スペク
    トル測定部で測定される各波長の光信号パワーレベルが
    略一定となり、かつ、前記光増幅部に入力される波長多
    重光信号の1波長あたりの光パワーレベルが前記初期情
    報により設定された使用波長数に応じたレベルとなるよ
    うに、前記光減衰部の入力光信号波長に対応した光減衰
    量を制御するレベル調整過程と、 を含んでなることを特徴とする光波長多重伝送装置の制
    御方法。
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