JP2000235268A - 走査式描画装置 - Google Patents

走査式描画装置

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JP2000235268A
JP2000235268A JP11035254A JP3525499A JP2000235268A JP 2000235268 A JP2000235268 A JP 2000235268A JP 11035254 A JP11035254 A JP 11035254A JP 3525499 A JP3525499 A JP 3525499A JP 2000235268 A JP2000235268 A JP 2000235268A
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loader
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Shuichi Shimizu
修一 清水
Jun Nonaka
純 野中
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールシート状媒体を傷めることなく、常に
正常な描画が可能な走査式描画装置を、提供する。 【解決手段】 ロールシート状媒体Mを送り出すローダ
4,及びその媒体M回収用のアンローダ5間に延びた当
該媒体Mを、描画テーブル12上に載置固定した状態
で、該描画テーブル12をスライドさせて走査を行う
が、この走査を行わずに描画テーブル12を空送りする
場合には、媒体退避手段16,65によって、予め媒体
Mを退避させた状態で、その描画テーブル12をスライ
ドさせることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光で媒体を
走査することにより、その媒体上に所望のイメージを描
画する走査式描画装置に係り、例えば、プリント基板露
光装置,レーザフォトプロッタ,レーザプリンタ等の走
査式描画装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術によるプリント基板露光装置等
の走査式描画装置は、カットシート状の媒体、即ちプリ
ント配線基板用の基板材に対し、レーザ光を走査させて
描画を行うというものであった。この基板材とは、絶縁
層の上に導体薄膜を形成し、その導体薄膜をフォトレジ
ストで被覆して成るものである。走査式描画装置は、こ
のような基板材に対して、レーザ光を走査させることに
より、そのフォトレジスト層に対して所望の基板パター
ンを感光させることができる。この露光処理済みの基板
材を走査式描画装置から取り外して、さらにフォトエッ
チング処理を施すことにより、基板を製造する。
【0003】図14は、従来技術による走査式描画装置
の構成を示す概略斜視図である。この走査式描画装置
は、固定的に設けられた光源100及び露光光学系10
1と、これに対して図中X方向にスライド可能に配設さ
れた描画テーブル102とを備える。
【0004】光源100から出射されたレーザ光は、露
光光学系101を介して、描画テーブル102上の描画
面103に、前記X方向に対して直交するY方向の走査
線Sを形成する。なお、オペレータ又はロボットは、予
め、その描画テーブル102の描画面103上に、描画
対象となる基板材を載置,固定しておく。
【0005】光源100から出射されたレーザ光は、露
光光学系101へ導かれて変調された後に、描画面10
3に達し、該描画面103上に載置された基板材を走査
して、その基板材のフォトレジスト層を感光させる。レ
ーザ光による走査は、走査線Sに沿ってY方向に行われ
る。そして、この1回の走査がなされている間に、描画
テーブル102は、図14におけるX方向(副走査方
向)に1回の走査幅分だけ移動しているので、引き続き
次の走査を行うことができる。
【0006】この走査を繰り返し、描画面103全面に
対して描画を行った後、オペレータ又はロボットは、描
画テーブル102から基板材を開放して取り上げる。こ
の露光処理後の基板材に対して、フォトエッチング処理
を施すことにより、プリント配線基板を製造する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の走査式描画装置では、カットシート状の媒体を
使用しているため、ロボット等を用いて、その媒体を走
査式描画装置の描画テーブルに載置し、走査処理後は処
理済みの媒体をその描画テーブルから取り外さなければ
ならない。
【0008】このようなカットシート状の媒体の代わり
に、ロールシート状の媒体を用いれば、上述の載置及び
取り外しの工程が不要となり、処理効率の向上が期待で
きる。そこで、このロールシート状媒体を使用するため
に、媒体を送り出すローラ,及び媒体を巻き取るローラ
を設け、これら両ローラ間に媒体を延ばして、該媒体が
走査光学系による走査位置を通るように構成し、さら
に、ローダ及びアンローダ間をスライド動作する描画テ
ーブルを設け、この描画テーブル上に媒体を固定した状
態で、その描画テーブルを移動させつつ、走査を行う方
式が考えられる。
【0009】しかしながら、この方式では、媒体を走査
しないで描画テーブルを空送りする場合、描画テーブル
と媒体が接触して擦れるため、これら描画テーブル及び
媒体を傷つけたり、描画に影響を与えるゴミが発生して
しまうという問題がある。
【0010】そこで、前記のロールシート状媒体及び描
画テーブルを、安全に取り扱うことができ、常に正常な
描画が可能な走査式描画装置を提供することを、本発明
の課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による走査式描画
装置は、上記課題を解決するために、以下のような構成
を採用した。
【0012】即ち、請求項1記載の走査式描画装置は、
可撓性を有するシート状の媒体をロール状に回巻させた
状態で収納するとともに、該媒体を送り出すローダと、
該ローダから送り出された媒体を回収するアンローダ
と、前記ローダ及びアンローダ間の媒体に対し、レーザ
光を走査させて描画を行う走査光学系と、前記媒体を載
置するための描画面,該描画面に前記媒体を固定可能な
固定手段,及び該描画面から媒体を退避させる媒体退避
手段を有する描画テーブルと、この描画テーブルの描画
面上に固定された媒体を、前記走査光学系によって走査
させるために、その描画テーブルを、前記ローダ及びア
ンローダ間の所定の動作範囲内でスライドさせるスライ
ド手段とを、備えることを特徴とする。
【0013】請求項2記載の走査式描画装置は、前記描
画テーブルの媒体退避手段として、前記媒体の幅方向に
回転軸を有し、その媒体の前記描画テーブルに対向する
面側に配置された退避ローラと、該退避ローラを回転可
能に支持するとともに、その退避ローラを、前記媒体に
接触させた状態で、前記描画テーブルから離すように変
位させることができる退避ローラ駆動手段とを備えるこ
とで、特定したものである。
【0014】なお、この退避ローラは、1つ設けること
としてもよく、複数設けることとしてもよい。また、各
退避ローラは、媒体の幅方向に延びた単一のローラとし
てもよく、同軸上に配置された複数のローラとしてもよ
い。さらに、この退避ローラは、フリーな状態で正逆方
向に回転可能とし、媒体に接触させた状態で描画テーブ
ルが移動することにより、従動的に回転することとして
もよく、モータやギアによって、その描画テーブルの移
動に同期させて、退避ローラを回転させることとしても
よい。
【0015】また、退避ローラの代わりに、滑らかな凸
面を有する部材を用いることとしてもよく、回転する無
限軌道を用いることとしてもよい。そして、退避ローラ
駆動手段は、エアシリンダ,直動モータ,又はマグネッ
トを用いることとしてもよい。
【0016】請求項3記載の走査式描画装置は、請求項
2における描画テーブルの媒体退避手段を、その描画テ
ーブルの描画面よりも前記ローダ側の位置,及びその描
画面よりも前記アンローダ側の位置に、夫々配設したこ
とで、特定したものである。
【0017】請求項4記載の走査式描画装置は、請求項
1〜3のいずれかにおける描画テーブルの媒体退避手段
として、その描画テーブルの描画面上に開口した複数の
通気孔,及び該通気孔から気体を噴出させる噴出手段を
備えることで、特定したものである。
【0018】請求項5記載の走査式描画装置は、請求項
1〜4のいずれかにおいて、前記スライド手段が、前記
描画テーブルの動作範囲に対応させて延びたオネジ部
と、その描画テーブルに固定され、前記オネジ部と螺合
してボールネジを形成するメネジ部と、前記オネジ部を
回転駆動させるモータとを備えることで、特定したもの
である。
【0019】請求項6記載の走査式描画装置は、請求項
1〜5のいずれかにおいて、前記走査光学系による走査
を行わないで、前記描画テーブルを空送りさせる場合、
前記媒体退避手段によって、前記媒体を、前記描画テー
ブルの描画面から退避させた状態で、前記スライド手段
によって、当該描画テーブルを移動させるように制御す
る制御手段を備えることで、特定したものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施形態を説明する。 <走査式描画装置の構成>本発明の一実施形態である走
査式描画装置は、描画対象媒体として、ロールシート状
に形成されたプリント配線板用基板材M(以下、媒体M
と略記)を使用する。この媒体Mは、可撓性を有するフ
ィルム状の絶縁層上に、銅箔等の金属薄膜層を形成し、
さらにその金属薄膜層を、ポリイミド等のフォトレジス
トによって被覆してシート状に形成し、そのシートをロ
ール状に回巻して成るものである。
【0021】走査式描画装置1は、上記媒体Mに対しレ
ーザ光を走査させて露光を行う露光装置2と、媒体Mを
その露光装置2へ送り出すローダ4と、露光処理済みの
媒体Mを巻き取るアンローダ5と、を備える。図1は、
この走査式描画装置1の概略構成を示す側面図である。
なお、この図1では、装置内部の構成を説明するため
に、筐体側面部分が省略されている。
【0022】露光装置2は、レーザ光走査を行う走査光
学系3と、媒体Mを載置した状態でその走査光学系3下
をスライドする描画テーブル12と、該描画テーブル1
2をスライドさせるためのX軸モータ14とを、有す
る。この描画テーブル12の下部には、メネジ部12A
が取り付けられており、該メネジ部12Aは、X軸モー
タ14から図1における右方へ延びたオネジ部14A
と、多数のボールを介して螺合し、ボールネジを形成し
ている。従って、X軸モータ14が、オネジ部14Aを
正方向又は逆方向に回転駆動することにより、描画テー
ブル12を、図1における左方向又は右方向に往復スラ
イド動作させることができる。これらX軸モータ14,
オネジ部14A,及びメネジ部12Aは、スライド手段
として機能する。
【0023】なお、後において説明するが、この描画テ
ーブル12は、媒体Mを固定する固定爪15,媒体Mを
持ち上げるリフトローラ16,及び媒体Mローディング
時に用いる案内クランプ17を、さらに備えている。
【0024】ローダ4は、未使用の媒体Mを回巻させて
おく供給ローラ70と、該供給ローラ70から媒体Mを
送り出す繰出ローラ対71と、該繰出ローラ対71から
繰り出された媒体Mを案内するガイドローラ72と、該
ガイドローラ72によって案内された媒体Mをクランプ
可能なクランプローラ対73と、媒体Mの状態を検出す
るセンサ74とを、有する。このクランプローラ対73
は、媒体Mをクランプして固定する固定状態,又は媒体
Mを開放する開放状態のいずれかの状態をとることがで
きる。なお、繰出ローラ対71から媒体Mを繰り出す
と、媒体Mはその繰出ローラ対71とクランプローラ対
73との間にたるみを形成する。即ち、繰出ローラ対7
1及びクランプローラ対73は、媒体たるみ付与手段と
して機能する。
【0025】アンローダ5は、露光装置2によって露光
済みの媒体Mを、そのアンローダ5内へ取り込む駆動ロ
ーラ対80と、該駆動ローラ対80によって送り込まれ
た媒体Mを案内するガイドローラ81と、該ガイドロー
ラ81によって案内された媒体Mを巻き取って収納する
巻取ローラ82と、媒体Mの状態を検出するセンサ8
3,84とを、有する。駆動ローラ対80は、そのロー
ラを回転させることにより媒体Mを搬送する搬送状態,
又はそのローラを固定することにより媒体Mを固定する
固定状態のいずれかの状態をとることができる。
【0026】図2は、走査式描画装置1のブロック図で
ある。主制御部6は、描画制御部7及びマシン制御部8
に夫々接続され、これらの制御を行う。また、マシン制
御部8は、描画制御部7,I/O 8A,X軸制御部1
8,及びローダ・アンローダ制御部9に夫々接続されて
いる。これら主制御部6,描画制御部7,マシン制御部
8,I/O 8A,X軸制御部18,及びローダ・アン
ローダ制御部9は、走査式描画装置1の制御手段として
機能する。
【0027】描画制御部7は、音響光学変調素子(AO
M)30を制御し、該AOM30は、レーザ光源10か
ら発したレーザ光を変調させる。このAOM30によっ
て変調を受けたレーザ光は、描画光として、描画テーブ
ル12上を走査する。マシン制御部8は、X軸制御部1
8及びX軸サーボ19を介して、X軸モータ14の制御
を行う。このX軸サーボ19は、図示せぬセンサによっ
て検出した描画テーブル12の位置に応じて、X軸モー
タ14に印加する電圧を調整し、X軸制御部18の動作
指示に従って、描画テーブル12を、指定された所定の
速度で高精度にスライドさせることができる。
【0028】また、マシン制御部8は、I/O 8Aを
介して、真空・エアー切替電磁弁61,及びエアシリン
ダ用電磁弁62(A,B)を、夫々制御する。走査式描
画装置1外部に設置された図示せぬエアー発生源は、常
に、これら真空・エアー切替電磁弁61,及びエアシリ
ンダ用電磁弁62A,62Bに対して、圧縮空気(エア
ー)を供給するとともに、エジェクタ等による真空発生
源63に対してもエアーを供給している。該真空発生源
63は、供給されたエアーによって駆動されることによ
り、真空を発生させ、その真空による負圧を真空・エア
ー切替電磁弁61に供給している。
【0029】この真空・エアー切替電磁弁61は、チュ
ーブを通じて描画テーブル12に接続されており、マシ
ン制御部8の指示に従い、エアー又は真空のいずれか一
方を、その描画テーブル12に供給可能である。エアシ
リンダ用電磁弁62Aは、チューブを通じて固定爪駆動
エアシリンダ64に接続されている。エアシリンダ用電
磁弁62Bは、チューブを通じてリフトローラ駆動エア
シリンダ65に接続されている。
【0030】ローダ・アンローダ制御部9は、ローダ駆
動モータ75,クランプローラ対制御部76,アンロー
ダ駆動モータ85,及び駆動ローラ対制御部86に、夫
々接続されており、これらの制御を行う。
【0031】ローダ駆動モータ75は、ローダ4の供給
ローラ70及び繰出ローラ71を駆動することにより、
媒体Mを繰り出す。センサ74は、図示せぬ発光素子及
び受光素子の対により成り、所定の媒体下限位置にその
媒体Mが位置しているかどうかを検出し、ローダ・アン
ローダ制御部9にその検出結果を送出する。クランプロ
ーラ対制御部76は、クランプローラ対73を制御し、
媒体Mをクランプして固定する固定状態,又は媒体Mを
開放する開放状態とする。
【0032】駆動ローラ対制御部86は、アンローダ5
の駆動ローラ対80を制御し、該駆動ローラ対80を、
媒体Mを搬送する搬送状態,又は媒体Mを固定する固定
状態とする。アンローダ駆動モータ85は、アンローダ
5の巻取ローラ82を駆動することにより、アンローダ
5内に送り込まれた媒体Mを巻き取る。上限センサ83
は、図示せぬ発光素子及び受光素子の対により成り、所
定の媒体上限位置に媒体Mが位置しているかどうかを検
出し、ローダ・アンローダ制御部9にその検出結果を送
出する。下限センサ84は、図示せぬ発光素子及び受光
素子の対により成り、前記上限センサ83の下方に配置
され、所定の媒体下限位置に媒体Mが位置しているかど
うかを検出し、ローダ・アンローダ制御部9にその検出
結果を送出する。
【0033】(露光装置の走査光学系)図3は、露光装
置2の構成を示す斜視図である。以下に、この図3を参
照して、露光装置2の走査光学系3について詳述する。
【0034】露光装置2は、固定的に設けられたレーザ
光源10及び光学台11と、これに対して図中X方向に
スライド可能に配設された描画テーブル12とを備え
る。ここでは光源10としてアルゴンレーザを用いてお
り、この光源10から出射されたレーザ光は、光学台1
1に配置された走査光学系を介して描画テーブル12上
の描画面13に、前記X方向に対して直交するY方向の
走査線Sを形成する。
【0035】光学台11の下側に配置された光源10か
ら出射されたレーザ光は、ミラー20,21により反射
されて光学台11に形成された光路孔11aを通過し、
ミラー22で反射された後、変倍レンズ系23によって
そのビーム径が調整される。この調整は、光源10の特
性に由来するビーム径の変化を補正するために行うもの
である。変倍レンズ系23を透過したレーザ光は、光分
岐手段であるハーフミラー24によって、反射される描
画光L1(図3において実線で示す)と、透過するモニ
タ光L2(図3において一点鎖線で示す)とに分離され
る。
【0036】描画光L1は、ハーフミラー25により二
分され、反射された描画光はビームセパレータ26aに
入射し、透過した描画光はミラー27を介してビームセ
パレータ26bに入射する。各ビームセパレータ26
a,26bは、夫々の描画光をさらに複数本に分離する
機能を有する。なお、ここに示す例では、各描画光は8
本に分離されるのだが、図3では図示の都合上3本の線
で示している。
【0037】分離された描画光は、それぞれミラー28
a,28bを挟んで配設された一対のレンズ群から成る
第1縮小光学系29a,29bによりビーム間隔が狭め
られ、マルチチャンネルのAOM30a,30bに入射
する。各AOM30a,30bは、独立して変調可能な
複数の変調部を備え、各描画光を独立して変調する。一
方のAOM30aにより変調された各描画光は、直接ビ
ームスプリッタ32に入射し、他方のAOM30bによ
り変調された各描画光は、ミラー31で反射された後、
そのビームスプリッタ32に入射する。即ち、両AOM
30a,30b由来の描画光は、ビームスプリッタ32
で合成され、以後同一光路を進む。
【0038】そして、この合成された描画光は、ミラー
33で反射された後、ミラー34を挟んで配置された一
対のレンズ群から成る第2縮小光学系35により、ビー
ム間隔が縮小され、イメージローテータ36に入射す
る。イメージローテータ36は、複数並行する描画光が
描画面13上で適正に配列されるよう、その方向を調整
する。
【0039】なお、ハーフミラー24を透過したモニタ
光L2は、ミラー50で反射された後、モニタ光用縮小
光学系51,モニタ光用倍率調整光学系52を経て、ミ
ラー53で反射され、第2縮小光学系35の後群レンズ
とイメージローテータ36との間で、描画光の光路外に
配置されたミラー54により反射されて描画光に合流す
る。
【0040】イメージローテータ36を出射した描画光
及びモニタ光は、ミラー37,38で反射された後、コ
リメートレンズ39を透過し、ミラー40により反射さ
れてポリゴンミラー41に入射する。ポリゴンミラー4
1は、8つの側面が反射面となった略8角柱状であり、
該角柱の中心軸を中心に図3における時計方向に回転
し、描画光及びモニタ光を同時に反射,偏向する。な
お、ポリゴンミラー41の各反射面は、夫々1回の走査
に対応している。即ち、ポリゴンミラー41が1回転す
る間に8回の走査が行われることになる。
【0041】ポリゴンミラー41により反射偏向された
描画光及びモニタ光は、走査レンズであるfθレンズ4
2により収束され、ミラー43,コンデンサレンズ44
を介して描画面13に向う。ミラー45は、描画光の光
路外に配置され、モニタ光のみをミラー46方向へ反射
させる。
【0042】描画光は、直進して描画面13に達し、こ
の描画面13を走査する。描画光は複数本あり、これら
は走査線Sと直交する方向に並んだ状態で、Sと平行に
描画面13上を走査する。従って、副走査方向(図3に
おけるX方向)に並んだ複数ドット(ここでは16ドッ
ト)を同時に描画しながら、走査線Sに沿って図3にお
けるY方向に走査してゆくことができ、高速描画が可能
となる。
【0043】なお、AOM30a,30bによりONと
された描画光は、描画面13に達し、該描画面13上に
載置された媒体Mの対応部分を感光させてドットを形成
させるが、AOM30a,30bにて、OFFとされた
描画光は、描画面13に達しないので、その描画面13
上の媒体Mの対応部分は感光されないまま残される。従
って、図2に示した描画制御部7は、主制御部6から取
得した描画データに基づき、AOM30a,30bをO
N/OFFさせることにより、媒体M上にその描画デー
タが指定するイメージを描画することができるわけであ
る。
【0044】ミラー45によって描画光から分離された
モニタ光は、ミラー46により反射されてモニタスケー
ル47上を走査する。モニタスケール47は、表面に不
透明なラインが等しいピッチで多数形成された透明板で
あり、この上をモニタ光が走査することにより、透過光
を検出する図示せぬ受光素子からパルス状の信号が出力
される。このパルス状の信号は、モニタスケール47上
の不透明部分と透明部分に応じて発生するので、そのパ
ルス数が走査距離に対応し、パルス周期が走査速度に対
応している。従って、描画制御部7は、その受光素子か
ら送出されるパルスにより、現在、描画光が描画面13
上のどの位置を走査中であるかを検知することができ
る。
【0045】一回の走査がなされている間に、描画テー
ブル12は、媒体Mをその描画面13上に載置固定した
状態で、図3のX方向(副走査方向)に16ドット分移
動しているので、引き続き次の走査を行うことができ
る。
【0046】(描画テーブルの構成)図4は、描画テー
ブル12の構成を示す平面図であり、図5は、描画テー
ブル12の構成を示す側面図である。以下、これら図4
及び図5を参照して、描画テーブル12の構成について
詳述する。走査式描画装置1の外部から導かれたエアー
Cは、チューブC1を介して真空・エアー切替電磁弁6
1に供給されるとともに、チューブC2を介してエアシ
リンダ用電磁弁62に供給されている。また、図2に示
した真空発生源63によって発生された真空Vによる負
圧は、チューブV1を介して真空・エアー切替電磁弁6
1にかかっている。
【0047】まず、この真空・エアー切替電磁弁61に
よる真空/エアーの導通について説明する。描画テーブ
ル12の描画面13直下には、図4に破線で示すエアガ
イド13Aが配設されている。このエアガイド13A
は、両端を封止した多数の細管を、媒体Mの幅方向に並
行させて配置し、これらの細管を相互に導通させ、さら
に、該細管から描画面13に開口する多数の通気孔13
Bを形成して成るものである。このエアガイド13A
は、チューブTを介して、真空・エアー切替電磁弁61
に接続している。
【0048】通常、この真空・エアー切替電磁弁61
は、チューブV1からの負圧,及びチューブC1からの
エアーの両経路を閉鎖して、エアガイド13Aに対して
負圧又はエアーのどちらも供給しない状態をとる。
【0049】この状態で、マシン制御部8が、I/O
8Aを介して真空・エアー切替電磁弁61に負圧供給を
指示すると、該真空・エアー切替電磁弁61は、エアー
C1の経路を閉鎖した状態で、チューブV1の経路を開
放して、該チューブV1からの負圧をチューブTにかけ
る。このチューブTに負圧がかかると、その負圧は、エ
アガイド13Aを介して通気孔13Bにかかるので、描
画面13上に載置された媒体Mをその描画面13に密着
させるように、真空チャックすることができる。即ち、
この通気孔13B及び図2に示した真空吸着手段として
の真空発生源63は、固定手段としても機能する。
【0050】また、マシン制御部8が、I/O 8Aを
介して真空・エアー切替電磁弁61にエアー供給を指示
すると、該真空・エアー切替電磁弁61は、チューブV
1の経路を閉鎖した状態で、エアーC1の経路を開放し
て、チューブTを介してエアガイド13Aにエアーを供
給し、通気孔13Bからエアフローを発生させる。この
エアフローにより、描画面13上に載置された媒体M
は、その描画面13から離脱して浮き上がる。即ち、こ
の通気孔13B,及び噴出手段としての真空・エアー切
替電磁弁61は、媒体退避手段として機能する。
【0051】次に、エアシリンダ用電磁弁62によるエ
アーの導通について説明する。なお、このエアシリンダ
用電磁弁62は、図2に示したように、エアシリンダ用
電磁弁62A,62Bの2系統に分かれている。
【0052】一方のエアシリンダ用電磁弁62Aは、チ
ューブC3によって固定爪駆動エアシリンダ64に接続
している。該固定爪駆動エアシリンダ64は、媒体Mの
幅方向の両側から対向させるように1対、そして、この
1対に対して、媒体Mの長手方向に所定の間隔をおいて
もう1対、計2対、即ち4つ設けられている。これら固
定爪駆動エアシリンダ64は、ロータリークランプシリ
ンダであり、そのシリンダ軸から上方に延びてさらに水
平に突出した逆L字状の固定爪15を備え、エアーの供
給を受けて、この固定手段としての固定爪15を90°
回転させながら上下動させる。
【0053】固定爪駆動エアシリンダ64は、図示しな
い2系統のエアー取り入れ口を有し、これらエア取り入
れ口は、夫々回転上昇用及び回転下降用である。チュー
ブC3は、図4では模式的に1本の線で描かれている
が、実際には2本のチューブにより成り、夫々エアシリ
ンダ64の回転上昇用及び回転下降用に対応させてあ
る。
【0054】通常、固定爪15は、図4に実線で示した
上昇位置に退避して、媒体Mの長手方向に平行な向きを
とるが、マシン制御部8が、I/O 8Aを介してエア
シリンダ用電磁弁62Aを制御し、チューブC3の回転
下降用の側にエアーを供給すると、図4に破線で示した
固定爪15´の位置まで、90°回転しながら下降して
媒体Mの中心軸方向を向き、その媒体Mを描画面13上
に挟持して固定する。また、固定爪15´が下降位置に
ある状態で、マシン制御部8が、I/O 8Aを介して
エアシリンダ用電磁弁62Aを制御し、チューブC3の
回転上昇用の側にエアーを供給すると、その固定爪15
´は、回転下降時とは逆方向に90°回転しながら上昇
して、固定爪15の上昇位置に復帰する。
【0055】このように、エアシリンダ用電磁弁62A
は、固定爪15の駆動を行うが、他方のエアシリンダ用
電磁弁62Bは、退避ローラとしてのリフトローラ16
の駆動を行うためのものである。このエアシリンダ用電
磁弁62Bは、チューブC4を介して、退避ローラ駆動
手段としてのリフトローラ駆動シリンダ65に接続して
いる。該リフトローラ駆動シリンダ65は、媒体Mの幅
方向の両側から対向させるように1対、そして、この1
対に対して、媒体Mの長手方向に所定の間隔をおいても
う1対、計2対、描画テーブル12の媒体M長手方向に
沿った外方(図4における左右方向)に配置されてい
る。
【0056】これらリフトローラ駆動シリンダ65の対
は、円筒状のリフトローラ16両端を回転可能に支持す
るとともに、該リフトローラ16を上昇/下降させるこ
とができる。なお、リフトローラ16は、その円筒の軸
を中心に正逆方向へフリーに回転するように、取り付け
られている。これらリフトローラ16及びリフトローラ
駆動シリンダ65は、媒体退避手段として機能する。
【0057】また、リフトローラ駆動シリンダ65は、
図示しない2系統のエアー取り入れ口を有し、これらエ
ア取り入れ口は、夫々上昇用及び下降用である。チュー
ブC4は、図4では模式的に1本の線で描かれている
が、実際には2本のチューブにより成り、夫々エアシリ
ンダ65の上昇用及び下降用に対応させてある。
【0058】通常、リフトローラ16は、図5に実線で
示した上昇位置をとり、媒体Mは両リフトローラ16に
持ち上げられて、描画面13から離れている。この状態
で、マシン制御部8が、I/O 8Aを介してエアシリ
ンダ用電磁弁62Bを制御し、チューブC4の下降用の
側にエアーを供給すると、リフトローラ16は、図4に
破線で示したリフトローラ16´の位置まで下降して下
降位置をとり、媒体Mは描画面13に接触する。また、
リフトローラ16´が下降位置にある状態で、マシン制
御部8が、I/O 8Aを介してエアシリンダ用電磁弁
62Bを制御し、チューブC4の上昇用の側にエアーを
供給すると、リフトローラ16´は、媒体Mを持ち上げ
ながら上昇して、リフトローラ16のリフト位置に復帰
する。
【0059】次に、媒体Mローディングのための構成に
ついて説明する。描画テーブル12のローダ4側(図4
及び図5における左方)の端部には、支持板17Aが固
定されている。該支持板17Aは、描画テーブル12の
描画面13の図5における下方に、その描画面13と略
平行となるように、かつ、描画テーブル12の図5にお
ける左方へ張り出すように配設されている。この支持板
17Aの図5における上面左端には、案内クランプ17
が固定されている。該案内クランプ17は、図4に示す
ように、媒体Mの幅方向に、この媒体Mの幅よりも狭い
間隔で、1対配設されている。
【0060】各案内クランプ17は、支持板17Aの上
面に略平行な図示せぬ圧接面の対を備えている。この圧
接面対は、図示せぬ弾性体の作用で常に圧接した状態で
あるが、オペレータは、手動操作によって簡単にその圧
接面対を開くことができる。媒体Mのローディングの
際、オペレータが、ローダ4側から導かれた媒体Mの先
端を、開放状態にある圧接面対の間隙に通したうえで、
再び該圧接面対を圧接させると、媒体Mはこれら圧接面
対にクランプ固定される。
【0061】<実施形態の作用> (媒体ローディング)図6,図7はローディング動作の
説明図であり、以下これらの図を併せて参照しながら、
図8のフローチャートの各ステップ毎に説明する。
【0062】S1: まず、オペレータは、ローダ4の
供給ローラ70にロール状の媒体Mをセットする。
【0063】S2: そして、この媒体Mの先端部を引
き出して、繰出ローラ対71,ガイドローラ72,クラ
ンプローラ対73の順に通す。
【0064】S3: この状態で、オペレータが図示せ
ぬ操作部を操作して、描画テーブル12の空送りを指示
すると、マシン制御部8は、X軸制御部18を制御し、
X軸サーボ19を介してX軸モータ14を駆動させるこ
とにより、描画テーブル12をローダ4側へ送る。
【0065】S4: オペレータが、その描画テーブル
12の案内クランプ17によって、媒体M先端を固定す
ると、図6に示す状態となる。
【0066】S5: 次に、オペレータは図示せぬ操作
部を操作して、描画テーブルの空送りを指示すると、ロ
ーダ・アンローダ制御部9は、クランプローラ対制御部
76を制御してクランプローラ対73を開放状態とし、
マシン制御部8は、X軸制御部18を制御し、X軸サー
ボ19を介してX軸モータ14を駆動させることによ
り、描画テーブル12をアンローダ5側へ送る。この
時、媒体Mの先端は描画テーブル12の案内クランプ1
7に固定されているので、描画テーブル12が図6の右
方へ移動すると、その媒体Mは引き出されて露光装置2
の走査光学系3の下を通り、図7に示す状態となる。
【0067】露光装置2内の上部には走査光学系3があ
り、その下側には描画テーブル12駆動用のX軸モータ
14等が配置されているため、この露光装置2に手動で
媒体Mを通すのは困難であるが、上記のように、本実施
形態の走査式描画装置1では、描画テーブル12をスラ
イドさせることにより、容易に媒体Mを露光装置2に通
すことができる。
【0068】S6: オペレータは、案内クランプ17
を解除して媒体M先端を開放し、その媒体Mを図7にお
ける右方へ引き出す。
【0069】S7: さらに、その引き出した媒体M
を、アンローダ5の駆動ローラ対80及びガイドローラ
81に通す。
【0070】S8: そのうえで、媒体M先端を巻取ロ
ーラ82に固定して、ローディングを完了する。
【0071】(描画動作)上記の如く媒体Mローディン
グを行った後、その媒体Mに対して描画を行う。図9,
図10,図11,図12は描画動作の説明図であり、以
下これらの図を併せて参照しながら、図13のフローチ
ャートの各ステップ毎に説明する。
【0072】S9: まず、オペレータが、図示せぬ操
作部を操作することによって描画を指示すると、主制御
部6は、媒体Mに描画するべき描画データと、この描画
動作を制御するための制御データとを、描画制御部7へ
送出する。描画制御部7は、これら描画データ及び制御
データを図示せぬ記憶部に保存する。
【0073】S10: マシン制御部8は、I/O 8
Aを介してエアシリンダ用電磁弁62Aを制御し、チュ
ーブC3の回転上昇用の側にエアーを供給することによ
り、固定爪15を回転上昇させ、該固定爪15を媒体M
の上方外側に退避させる。次に、マシン制御部8は、I
/O 8Aを介してエアシリンダ用電磁弁62Bを制御
し、チューブC4の上昇用の側にエアーを供給すること
により、リフトローラ16を上昇させる。該リフトロー
ラ16は、媒体Mを持ち上げながら上昇するので、該媒
体Mは描画テーブル12の描画面13上方に退避し、図
9に示す状態となる。
【0074】S11: そして、マシン制御部8が、I
/O 8Aを介して真空・エアー切替電磁弁61に、真
空吸着オフ,エアーフローオンの指示を行う。真空・エ
アー切替電磁弁61は、チューブV1の経路を閉鎖し
て、エアーC1の経路を開放することにより、チューブ
Tを介してエアガイド13Aにエアーを供給し、通気孔
13Bからエアフローを発生させる。
【0075】S12: この状態で、ローダ・アンロー
ダ制御部9は、クランプローラ対制御部76を制御し
て、ローダ4のクランプローラ対73を固定状態にする
とともに、駆動ローラ対制御部86を制御して、アンロ
ーダ5の駆動ローラ対80を固定状態とする。
【0076】そして、マシン制御部8は、X軸制御部1
8を制御し、X軸サーボ19を介してX軸モータ14を
駆動させることにより、描画テーブル12をローダ4側
(図9における左方)へ移動させる。この時、媒体Mは
リフトローラ16によって描画テーブル12上方に退避
しており、リフトローラ16は媒体M下面に接した状態
で、描画テーブル12のスライド動作につれて回転して
ゆくので、その媒体Mと描画テーブル12が、互いに擦
れて傷ついたり、ゴミを発生させたりすることがない。
マシン制御部8は、描画テーブル12が、所定の描画開
始位置に達すると、そこで該描画テーブル12を停止さ
せる。この状態を図10に示す。
【0077】S13: 次に、マシン制御部8は、I/
O 8Aを介して真空・エアー切替電磁弁61を制御
し、エアーC1の経路を閉鎖して、エアガイド13Aへ
のエアー供給を停止する。なお、真空・エアー切替電磁
弁61は、チューブV1からの負圧の経路も閉鎖してい
る。
【0078】S14: そして、マシン制御部8は、I
/O 8Aを介してエアシリンダ用電磁弁62Bを制御
し、チューブC4の下降用の側にエアーを供給すること
により、リフトローラ16を下降させる。すると、該リ
フトローラ16に支えられていた媒体Mは、描画面13
に接触し、リフトローラ16は下降位置をとって媒体M
の下方に離脱する。
【0079】S15: ここで、マシン制御部8は、I
/O 8Aを介して真空・エアー切替電磁弁61に負圧
供給を指示する。該真空・エアー切替電磁弁61は、エ
アーC1の経路を閉鎖した状態で、チューブV1の経路
を開放し、該チューブV1からの負圧をチューブT経由
でエアガイド13Aの通気孔13Bにかけ、媒体Mを描
画面13に密着させる。
【0080】S16: そのうえで、マシン制御部8
は、I/O 8Aを介してエアシリンダ用電磁弁62A
を制御して、チューブC3の回転下降用の側にエアーを
供給し、固定爪15を回転下降させる。固定爪15は、
下降位置をとって媒体Mを描画面13に固定する。
【0081】また、ローダ・アンローダ制御部9は、ク
ランプローラ対制御部76を制御して、ローダ4のクラ
ンプローラ対73を開放状態とし、ローダ駆動モータ7
5を制御して、ローダ4の供給ローラ70を図8におけ
る反時計方向に回転させるとともに、ローダ4の繰出ロ
ーラ対71を駆動して媒体Mを繰り出し、センサ74が
その媒体Mを検出するまで、該媒体Mを、ローダ4内で
たるませる。即ち、媒体Mがセンサ74のところまでた
るむと、供給ローラ70及び繰出ローラ対71は停止す
る。この状態を図11に示す。
【0082】S17: 次に、マシン制御部8は、X軸
制御部18を制御して、描画テーブル12をアンローダ
5側へ移動させる。即ち、X軸制御部18は、X軸サー
ボ19を制御し、該X軸サーボ19は、図示せぬセンサ
によって検出された描画テーブル12の位置に基づい
て、X軸モータ14への駆動電圧を調節することによ
り、描画テーブル12を一定の速度で高精度にスライド
させる。描画テーブル12の移動開始直後に、描画制御
部7は、図示せぬ記憶部に記憶させた描画データに基づ
いて、走査光学系3のAOM30を制御して走査を行
い、描画面13に載置固定された媒体Mに対して、描画
データが指定するイメージを描画する。
【0083】なお、ローダ・アンローダ制御部9は、描
画開始と同時に、駆動ローラ対制御部86を制御してア
ンローダ5の駆動ローラ対80を搬送状態としておく。
このように描画テーブル12がアンローダ5側へ移動し
て行くと、ローダ4内にたるんでいた媒体Mは、描画テ
ーブル12のスライドにつれて、引き出されて行く。な
お、ローダ4のクランプローラ対73は開放状態である
ので、描画テーブル12及び媒体Mに余計なテンション
がかかることはない。従って、描画テーブル12の搬送
速度は、ゆらぐことなく一定に保たれる。
【0084】また、ローダ・アンローダ制御部9は、駆
動ローラ対制御部86を介して、アンローダ5の駆動ロ
ーラ対80を搬送状態とし、媒体Mを常時アンローダ5
内に取り込むようにする。さらに、ローダ・アンローダ
制御部9は、アンローダ駆動モータ85を駆動して、巻
取ローラ82を図11における反時計方向に回転させ、
媒体Mを巻き取る制御を行う。
【0085】なお、ローダ・アンローダ制御部9は、常
時、上限センサ83及び下限センサ84により、アンロ
ーダ5内の媒体Mのたるみを監視し、そのたるみを適正
な範囲に保つように制御している。
【0086】即ち、ローダ・アンローダ制御部9は、上
限センサ83が媒体Mを検出しなくなると、アンローダ
駆動モータ85を停止させて巻き取りを中断し、媒体M
をたるませるようにする。駆動ローラ80は、常時、媒
体Mをアンローダ5内に取り込んでいるので、アンロー
ダ5内の媒体Mのたるみは大きくなる。そして、その媒
体M下端が下限センサ84の位置に達し、下限センサ8
4が媒体Mを検出すると、ローダ・アンローダ制御部9
は、巻取ローラ82による媒体M巻き取りを再開させ
る。こうして、アンローダ5内の媒体Mのたるみは、常
に適正な範囲に保たれる。このように描画を行い、描画
テーブル12が図12に示す描画終了位置に達したとこ
ろで、描画面13の1面分に対する描画が終了する。
【0087】S18: 主制御部6は、次に描画すべき
描画データがまだ残っている場合には、処理をS10に
戻して描画を繰り返すが、全ての描画データについて描
画を完了している場合には、処理を終了させる。
【0088】
【発明の効果】以上のように構成した本発明の走査式描
画装置によると、ロールシート状媒体や描画テーブルを
傷めることなく、その描画テーブルを空送りすることが
できる。従って、媒体擦れに起因するゴミが発生するこ
ともなくなり、常に正常な状態で描画を実行可能とな
り、高い処理効率で装置を稼動させることができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による走査式描画装置の
概略構成を示す側面図
【図2】 本発明の一実施形態による走査式描画装置の
ブロック図
【図3】 露光装置の構成を示す斜視図
【図4】 描画テーブルの構成を示す平面図
【図5】 描画テーブルの構成を示す側面図
【図6】 ローディング動作の説明図
【図7】 ローディング動作の説明図
【図8】 ローディング動作のフローチャート
【図9】 描画動作の説明図
【図10】 描画動作の説明図
【図11】 描画動作の説明図
【図12】 描画動作の説明図
【図13】 描画動作のフローチャート
【図14】 従来技術による走査式描画装置の概略構成
を示す斜視図
【符号の説明】
1 走査式描画装置 2 露光装置 3 走査光学系 4 ローダ 5 アンローダ 6 主制御部 7 描画制御部 8 マシン制御部 9 ローダ・アンローダ制御部 12 描画テーブル 12A メネジ部 13 描画面 13A エアガイド 13B 通気孔 14 X軸モータ 14A オネジ部 15 固定爪 16 リフトローラ 18 X軸制御部 19 X軸サーボ 61 真空・エアー切替電磁弁 65 リフトローラ駆動エアシリンダ M 媒体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有するシート状の媒体をロール状
    に回巻させた状態で収納するとともに、該媒体を送り出
    すローダと、 該ローダから送り出された媒体を回収するアンローダ
    と、 前記ローダ及びアンローダ間の媒体に対し、レーザ光を
    走査させて描画を行う走査光学系と、 前記媒体を載置するための描画面,該描画面に前記媒体
    を固定可能な固定手段,及び該描画面から媒体を退避さ
    せる媒体退避手段を有する描画テーブルと、 この描画テーブルの描画面上に固定された媒体を、前記
    走査光学系によって走査させるために、その描画テーブ
    ルを、前記ローダ及びアンローダ間の所定の動作範囲内
    でスライドさせるスライド手段とを備えることを特徴と
    する走査式描画装置。
  2. 【請求項2】前記描画テーブルの媒体退避手段として、 前記媒体の幅方向に回転軸を有し、その媒体の前記描画
    テーブルに対向する面側に配置された退避ローラと、 該退避ローラを回転可能に支持するとともに、その退避
    ローラを、前記媒体に接触させた状態で、前記描画テー
    ブルから離すように変位させることができる退避ローラ
    駆動手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の走
    査式描画装置。
  3. 【請求項3】前記描画テーブルの媒体退避手段を、 その描画テーブルの描画面よりも前記ローダ側の位置,
    及びその描画面よりも前記アンローダ側の位置に、夫々
    配設したことを特徴とする請求項2記載の走査式描画装
    置。
  4. 【請求項4】前記描画テーブルの媒体退避手段として、 その描画テーブルの描画面上に開口した複数の通気孔,
    及び該通気孔から気体を噴出させる噴出手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の走査式
    描画装置。
  5. 【請求項5】前記スライド手段は、 前記描画テーブルの動作範囲に対応させて延びたオネジ
    部と、 その描画テーブルに固定され、前記オネジ部と螺合して
    ボールネジを形成するメネジ部と、 前記オネジ部を回転駆動させるモータとを備えることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の走査式描画
    装置。
  6. 【請求項6】前記走査光学系による走査を行わないで、
    前記描画テーブルを空送りさせる場合、 前記媒体退避手段によって、前記媒体を、前記描画テー
    ブルの描画面から退避させた状態で、前記スライド手段
    によって、当該描画テーブルを移動させるように制御す
    る制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の走査式描画装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017083518A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 東レエンジニアリング株式会社 帯状ワーク通材機構およびそれを備えた露光装置

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