JP2000234947A - 質量流量測定器 - Google Patents
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Abstract
リ測定管を有している結果として生ずる問題性に関し
て、質量流量測定器を改善する。 【解決手段】 コリオリ測定管(1)と補償シリンダ
(6)とから成る振動可能な系が、コリオリ測定管
(1)の励起振動に対しても、またコリオリ測定管
(1)のコリオリ振動に対しても、質量に関して少なく
とも充分に補整されている。
Description
く質量流量測定器であって、流動する媒体を導く大体に
おいて直線状の1つのコリオリ測定管と、コリオリ測定
管に所属していてコリオリ測定管を励起する少なくとも
1つの振動発生器と、コリオリ測定管に所属していてコ
リオリ力及び又はコリオリ力に基づくコリオリ振動を把
握する少なくとも1つの測定値受信器と、1つの補償シ
リンダとを備え、その際コリオリ測定管は補償シリンダ
の内部に配置されており、かつ、コリオリ測定管と補償
シリンダとは機械的に互いに結合されている形式のもの
に関する。
は、なかんずくコリオリ測定管に「所属する」少なくと
も1つの振動発生器と、コリオリ測定器に「所属する」
少なくとも1つの測定値受信器が設けられた。一般に、
単数又は複数の振動発生器、少なくとも振動発生器の一
部と、単数又は複数の測定値受信器、少なくとも測定値
受信器の一部とは、コリオリ測定管と結合されている。
しかしながらこのことは強制的なことではないので、
「結合されて」という表現の代わりに、「所属する」と
いう表現を使用した。
的に、コリオリ測定管が少なくとも大体において直線状
に構成されているものと、コリオリ測定管がループ状に
構成されているものとが、区別されている。更にこのよ
うな質量流量測定器は、単に1つのコリオリ測定管を有
しているものと、2つのコリオリ測定管を有しているも
のとが区別され、2つのコリオリ測定管を有している構
造のものでは、コリオリ測定管は流動技術的に、互いに
直列にあるいは並列に、位置していることができる。
線状のコリオリ測定管を有する質量流量測定器が価値を
認められるようになってきた。単に1つの直線状のコリ
オリ測定管を有しているコリオリ原理で働く質量流量測
定器は、2つの直線状のコリオリ測定管か、あるいは1
つのループ状のコリオリ測定管を有している質量流量測
定器に比べて著しい利点を有している。2つの直線状の
コリオリ測定管を有する質量流量測定器に対する利点
は、なかんずく、2つのコリオリ測定管を有する質量流
量測定器の場合に必要な流動分流器若しくは流動合流器
が必要とされないことである。1つのループ状のコリオ
リ測定管若しくは2つのループ状のコリオリ測定管を有
する質量流量測定器に対する利点は、なかんずく、直線
状のコリオリ測定管はループ状のコリオリ測定管よりも
製作がより簡単であり、直線状のコリオリ測定管におけ
る圧力降下がループ状のコリオリ測定管におけるよりも
わずかであり、直線状のコリオリ測定管がループ状のコ
リオリ測定管よりも良好に清掃し得ることである。
る質量流量測定器は、すべての利点にもかかわらず、多
数の視点の下で問題がある。
では、熱的に惹起される膨張若しくは応力によって、測
定精度が流動する媒体の温度に関連している。極端な場
合には、熱的に生ぜしめられる応力はコリオリ測定管の
機械的な損傷、すなわち応力亀裂をもたらすことすらあ
る。
測定器におけるこのような問題は、既に専門家によって
取り組まれている(特にドイツ連邦共和国特許第 41 24
295号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第 41 43
361 号明細書及びドイツ連邦共和国特許第 42 24 295
号明細書参照)。これらの問題は次のことによって充分
に解決されている。すなわち、一面においてコリオリ測
定管及び補償シリンダが軸方向の相対運動を不可能にす
る形式で互いに結合されており、したがってコリオリ測
定管と補償シリンダとの結合箇所の軸方向間隔がコリオ
リ測定管の振動長さになり、他面においてコリオリ測定
管が前引っ張り応力をもって補償シリンダの内部に配置
されており(ドイツ連邦共和国特許第 41 24 295 号明
細書)、かつ又はコリオリ測定管及び補償シリンダが同
じかあるいはほとんど同じ熱膨張率を有する材料から成
っており(ドイツ連邦共和国特許出願公開第 41 43 361
号明細書)、かつ又はコリオリ測定管の振動長さの変化
を把握する長さ変化センサが−測定値の振動長さに関連
するかつ応力に関連する修正のために−設けられている
(ドイツ連邦共和国特許第 42 24 379 号明細書)ので
ある。全体として、1つの直線状のコリオリ測定管を有
するコリオリ原理で働く質量流量測定器が単にほぼ0.
1%の測定誤差しか有していないようにすることに成功
している(KROH-NE Messtechnik GmbH & Co. KG 社のパ
ンフレット「度量衡検定義務のある商取引のための Cor
imass G 器具の認可」参照)。
の直線状のコリオリ測定管を有している質量流量測定器
は物理的に前もって与えられた欠点も有している(ヨー
ロッパ特許庁特許出願公開 0 521 439 号参照)。
数又は複数のコリオリ測定管が−少なくとも1つの振動
発生器によって−振動せしめられることを必要とする;
単数又は複数のコリオリ測定管が振動するという事実か
ら、また単数又は複数のコリオリ測定管を通して質量が
貫流することから、コリオリ力若しくはコリオリ振動が
結果として生ずるのである。
つのループ状のコリオリ測定管あるいは2つのループ状
のコリオリ測定管を備えた質量流量測定器においては、
コリオリ測定管若しくはループ状のコリオリ測定管の振
動に有効な部分は同一に構成されていて、互いに相対的
に振動するように配置されかつ振動に関して励起されて
いる。このことは、振動する系が全体として、外方に向
かっては、振動する系として作用しないというポジティ
ブな結果をもたらす。質量体中心点の位置は定置のまま
であり、生ずる力は相殺される。したがってこのような
質量流量測定器がその中に取り付けられている管導管系
内に何らの振動も導入されず、管導管系の振動が測定結
果に影響することはない。
しているコリオリ原理で働く質量流量測定器において
は、互いに相対的に振動するコリオリ測定管の前述のポ
ジティブな結果は得られない。質量体中心点は定置のま
まではなく、生ずる力は相殺されない。この結果、一面
ではこのような質量流量測定器はその中に取り付けられ
ている管導管系内に振動が伝達され、他面では管導管系
の振動が測定結果に影響することがある。外部の障害、
換言すれば周囲の管導管系内の振動の介入を最小限にす
ることに、既に専門家は取り組んでいる(ドイツ連邦共
和国特許出願公開第 44 23 168 号明細書及び第 186 32
400 号明細書参照)。
ているコリオリ原理で働く質量流量測定器に固有の前述
の問題を処理するために、しばしば、このような質量流
量測定器がその中に取り付けられている管導管系が付加
的に締め込まれる。この場合一般に、流動する媒体を質
量流量測定器に導く管及び流動する媒体を質量流量測定
器から導き出す管が、管直径の10〜15倍に相応する
間隔で締め込まれる。
ているコリオリ原理で働く質量流量測定器に固有の前述
の問題と関連して、コリオリ測定管が取り付けられてい
る箇所に、コリオリ測定管の少なくとも1つの固有振動
数に調和せしめられた所定帯域の共振スペクトルを有し
ているいわゆるアンチ共振器を設けることが既に提案さ
れている(ヨーロッパ特許庁特許出願公開第 0 521 439
号参照)。しかしながらこのような手段は、もともと
極めて正確に働く質量流量測定器においてはもはや測定
結果の改善若しくは測定誤差の減少をもたらさないこと
が示された。
測定管を有している質量流量測定器において、コリオリ
測定管の中心点に配置され、対称的に構成されている補
整系を補償シリンダ上に配置することが公知である(ド
イツ連邦共和国特許出願公開第 197 10 806 号明細
書)。この場合この補整系は、補償シリンダの振動振幅
が極めて小さく、有利にはゼロに近づくように、構成す
ることができる。
コリオリ測定管を有している質量流量測定器のために、
コリオリ測定管の励起振動も、またコリオリ振動も、補
償シリンダの内部で補整されているようにすることが提
案されている(ドイツ連邦共和国特許出願公開第 198 4
0 782 号)。この場合「補整されている」とは、励起振
動も、またコリオリ振動も、補償シリンダに影響を及ぼ
さないことを意味する。要するに補償シリンダは励起振
動によっても、またコリオリ振動によっても、「補償シ
リンダ振動」に励起せしめられない; 補償シリンダは影
響を受けないままであり、要するに「落ち着いて」い
る。要するに本発明によれば、単に1つの大体において
直線状のコリオリ測定管を有しているコリオリ原理で働
く質量流量測定器の更なる改良は、補償シリンダの内部
に設けられているすべての構造部分全体の質量中心点が
定置にとどまることによって、つまり、コリオリ測定管
と、単数又は複数の振動発生器と、単数又は複数の測定
値受信部とから成る全体の質量中心点が定置にとどまる
ことによって、達成可能であることが認識された。補償
シリンダの内部に別の構造部分がある場合には、もちろ
んこの構造部分は「定置の質量中心点」という構想に組
み入れなければならない。
をなす課題は、本願発明が出発するところのコリオリ原
理で働く公知の質量流量測定器を、質量流量測定器が単
に1つの直線状のコリオリ測定管を有している結果とし
て生ずる前述の問題性に関して改善することである。
き出され、開示された課題が解決されている本発明によ
る質量流量測定器は、まず大体において、次のことを特
徴としている。すなわち、コリオリ測定管と補償シリン
ダとから成る振動可能な系が、コリオリ測定管の励起振
動に対しても、またコリオリ測定管のコリオリ振動に対
しても、質量に関して少なくとも充分に補整されている
ようにする。
ては、一面ではコリオリ測定管及び、単数若しくは複数
の振動発生器及び単数若しくは複数の測定値受信部のコ
リオリ測定管に所属する部分が、かつ他面では補償シリ
ンダ及び、単数若しくは複数の振動発生器及び単数若し
くは複数の測定値受信部の場合により補償シリンダに所
属する部分が、それぞれ振動可能な系である。しかし、
コリオリ測定管と、単数若しくは複数の振動発生器と、
単数若しくは複数の測定値受信部と、補償シリンダとか
ら成る構造ユニットも、振動可能な系である。要するに
本発明によれば、この構造ユニットがコリオリ測定管の
励起振動に対しても、またコリオリ測定管のコリオリ振
動に対しても、質量に関して少なくとも充分に、理想的
には完全に、補整されているようにする。この場合、
「補整されて」とは、励起振動も、またコリオリ振動
も、この構造ユニットの外方では「作用しない」ことを
意味する。要するに本発明によれば、単に1つの大体に
おいて直線状のコリオリ測定管を有しているコリオリ原
理で働く質量流量測定器の更なる改善は、前述の構造ユ
ニットの質量中心点が定置にとどまることによって達成
可能であることが、認識された。
要な別の教示によれば、コリオリ測定管の励起振動に対
する質量に関する補整が第1の補整手段によって実現さ
れており、かつ、コリオリ測定管のコリオリ振動に対す
る質量に関する補整が、第1の補整手段とは異なる第2
の補整手段によって実現されている。このことは種々の
形式で実現することができる。
補整手段を実現するために、著しく重要な特別な提案の
特徴とするところは、第1の補整質量体が設けられてい
て、補償シリンダの−縦軸線に対して垂直な−中央平面
内で補償シリンダと結合されていることである。この場
合、補償シリンダ及び第1の補償質量体の共振振動数が
コリオリ測定管の共振振動数よりも著しくわずかである
ように、第1の補償質量体を選び、その寸法を定めかつ
配置するのがよい。
るところは、第1の補整質量体が励起力に関して剛性
に、しかしながらコリオリ力の結果生ずるコリオリモー
メントに関しては柔らかく、補償シリンダと結合されて
いることである。要するに第1の補整質量体と補償シリ
ンダとの結合は次のように行う。すなわちコリオリ測定
管の励起振動は第1の補整質量体に作用するが、しかし
コリオリ測定管のコリオリ振動は第1の補整質量体に作
用しないようにする。
2の補整質量体を実現するために、著しく重要な特別な
提案の特徴とするところは、第2の補整質量体及び第3
の補整質量体が設けられており、第2の補整質量体及び
第3の補整質量体は補償シリンダの端部側の範囲として
構成されていることである。要するに補償シリンダがそ
の両端部において一面では第2の補整質量体に、かつ他
面では第3の補整質量体に、移行している。
測定器及び本発明による質量流量測定器は、単に機能に
とって重要な構造部分だけについて説明してきた。しか
しながら一般に、このような形式の質量流量測定器に
は、付加的になお外側のケーシングが所属している。そ
の場合本発明による質量流量測定器は有利には補足的に
次のような特徴を有している。すなわち、コリオリ測定
管と補償シリンダとから成る構造ユニットがコリオリ測
定管の端部を介してあるいは特別な接続管を介してケー
シング内に支承されかつ固定されているようにする。
うに、外側のケーシングも所属している場合には、外側
のケーシングの構造的な若しくは幾何学的な構成も、本
発明による質量流量測定器の最適化のために重要であ
る。
外側のケーシングは、通常のように、有利には円筒形の
ケーシング外とうと2つのケーシング末端構造部分とか
ら成っている。この場合有利な特別な実施形態の特徴と
するところは、各ケーシング末端構造部分が、ケーシン
グ外とうとは逆に向いた少なくともほぼ円筒状の端部分
と、ケーシング外とうに向いた結合部分とを有している
ことである。
グに所属するケーシング末端構造部分の構成に関して、
本発明による質量流量測定器の特に有利な実施形態の特
徴とするところは、ケーシング末端構造部分の円筒状の
端部分が単に機能に必要なだけの外径を有しており、ケ
ーシング末端構造部分の結合部分が−縦断面で見て−少
なくともほぼ平行四辺形の横断面を有しており、その際
平行四辺形の長辺はケーシング外とうと端部分との間で
延びており、結合部分の横断面が端部分の横断面よりも
著しく大きいことである。
構成しかつ発展させるためには、多数の可能性がある。
このために一面では請求項1にかかる従属請求項を、か
つ他面では図面に示した有利な実施例についての説明を
参照されたい。
する媒体のための質量流量測定器は、流動する媒体を導
く直線状の1つのコリオリ測定管1と、コリオリ測定管
1に作用する2つの振動発生器2,3と、コリオリ力及
び又はコリオリ力に基づくコリオリ振動を把握する2つ
の測定値受信器4,5と、1つの補償シリンダ6とを備
えている。コリオリ測定管1は補償シリンダ6の内部に
配置されており、コリオリ測定管1と補償シリンダ6と
は機械的に互いに結合されている。
1と補償シリンダ6とから成る振動可能な系は、振動発
生器2,3及び測定値受信器4,5を含めて、コリオリ
測定管1の励起振動に対しても、またコリオリ測定管1
のコリオリ振動に対しても、質量に関して少なくとも充
分に、理想的には完全に、補整されている。この場合
「補整されて」とは、励起振動も、またコリオリ振動
も、コリオリ測定管1と、振動発生器2,3と、測定値
受信器4,5と補償シリンダ6とを包含する構造ユニッ
トの外側には「作用しない」ことを意味する。別の形で
表現すると、理想的に希求される質量に関する完全な補
整の場合に、前述の構造ユニットの質量中心点は定置で
あり、したがって最初に述べた、単に1つの直線状のコ
リオリ測定管を有するコリオリ原理で働く通常の質量流
量測定器に固有の問題は生じない。
に示した有利な実施例においては、コリオリ測定管1の
励起振動に対する質量に関する補整は第1の補整手段に
よって実現され、コリオリ測定管1のコリオリ振動に対
する質量に関する補整は、第1の補整手段とは異なる第
2の補整手段によって実現される。このことが個々にど
のように実現されているかについては、以下に説明す
る。
する質量に関する補整手段として−第1の補整質量体7
が設けられていて、補償シリンダ6の−縦軸線Lに対し
て垂直な−中央平面M内で、補償シリンダと結合されて
いる。この第1の補整質量体7は、補償シリンダ6及び
第1の補整質量体7の共振振動数がコリオリ測定管1の
共振振動数よりも著しくわずかであるように、選ばれ、
その寸法を定められかつ配置されている。
厚は比較的にわずかである。この壁厚は例えば本発明に
よる質量流量測定器が特定の大きさである場合に、ほぼ
1mmである。以下において寸法が記載される場合に
は、この寸法は、コリオリ測定管の壁厚がほぼ1mmで
ある本発明による質量流量測定器に対して当てはまるも
のとする。
は第1の補整質量体7は補償シリンダ6に対して同心的
に配置された補整シリンダとして構成されており、この
補整シリンダは補償シリンダ6の長さの大部分にわたっ
て延びている。
例においては、補償シリンダ6の壁厚はコリオリ測定管
1の壁厚よりも大きくて、有利にはほぼ3〜5mm、特
にほぼ4mmであり、補整シリンダとして実現されてい
る第1の補整質量体7の壁厚は補償シリンダ6の壁厚よ
りも大きくて、有利には補償シリンダ6の壁厚のほぼ3
〜10倍、特にほぼ5倍である。
測定器の実施例においては、著しく重要な特別の手段が
実現されており、この手段の特徴とするところは、第1
の補整質量体7が−図3に略示した−励起力AKに関し
ては剛性に、しかしながらコリオリ力の結果生ずる−図
3に略示した−コリオリモーメントCMに関しては柔ら
かく、補償シリンダ6と結合されていることである。要
するに第1の補整質量体7と補償シリンダ6との結合は
次のように、すなわちコリオリ測定管1の励起振動が第
1の補整質量体7に作用し、しかしながらコリオリ測定
管1のコリオリ振動は第1の補整質量体7には作用しな
いように、いずれにせよ著しく作用しないように、行わ
れる。
の結合に関して説明したことは、図示の実施例において
は、図2に示すように、次のことによって実現されてい
る。すなわち、補償シリンダ6が4つの支持ヘッド8を
有しており、第1の補整質量体7が4つの支持ピン9を
備えており、かつ第1の補整質量体7の支持ピン9が補
償シリンダ6の支持ヘッド8内にはまり込んでいて、既
に説明したように、励起力AKは補償シリンダ6から第
1の補整質量体7に伝達することができるが、しかし図
3に略示したコリオリモーメントCMは補償シリンダ6
から第1の補整質量体7に伝達することができないこと
である。
は例えば、その主平面内では剛性であるのに対し、その
主平面に対して垂直の方向では比較的に柔らかい板ばね
を介して行うこともできる。
量流量測定器の図示の実施例では、−コリオリ振動に対
する質量に関する補整手段として−第2の補整質量体1
0及び第3の補整質量体11があって、その際第2の補
整質量体10及び第3の補整質量体11は補償シリンダ
6の端部側の範囲として構成されている。第2の補整質
量体10及び第3の補整質量体11が補償シリンダ6の
端部側の範囲として構成されていて、要するに第2の補
整質量体10及び第3の補整質量体11が補償シリンダ
6に所属していると言う代わりに、補償シリンダ6に対
して付加的に第2の補整質量体10及び第3の補整質量
体11があって、第2の補整質量体10及び第3の補整
質量体11が補償シリンダ6と結合されていると、図示
の実施例を説明することもできる。しかしながら以下に
おいては前者の見方を維持する。
補整質量体10及び第3の補整質量体11の壁厚は補償
シリンダ6の壁厚よりも著しく大きく、有利には補償シ
リンダ6の壁厚の5〜10倍、特にほぼ7倍である。更
に、第2の補整質量体10の長さ及び第3の補整質量体
11の長さはそれぞれ、補償シリンダ6全体の、つまり
第2の補整質量体10及び第3の補整質量体11を含ん
だ全体の長さのほぼ15〜25%、特にほぼ17〜20
%である。
1と、振動発生器2,3と、測定値受信器4,5と、補
償シリンダ6とは1つの構造ユニットを形成している。
このために、図1及び2に示した実施例では、補償シリ
ンダ6は第2の補整質量体10の端部及び第3の補整質
量体11の端部において、それぞれ結合リング12,1
3を介してコリオリ測定管1と結合されている。有利に
は結合リング12,13は硬ろう付けによってコリオリ
測定管1と結合されており、補償シリンダ6は第2の補
整質量体10の端部及び第3の補整質量体11の端部に
おいて硬ろう付けあるいは焼きばめによって結合リング
12,13と結合されている。しかしながら、結合リン
グ12,13とコリオリ測定管1との結合に関して、並
びに第2の補整質量体10及び第3の補整質量体11の
端部と結合リング12,13との結合に関しては、任意
の別の、材料に適合した結合技術が可能である。
式の質量流量測定器においては、単数若しくは複数の振
動発生器及び単数若しくは複数の測定値受信器はコリオ
リ測定管に所属させておかなければならない。ところで
図示の実施例では、振動発生器も測定値受信器もコリオ
リ測定管1と補償シリンダ6との間に設けられている。
詳細に述べると、従来技術において公知であるように、
振動発生器2,3の一部分と測定値受信器4,5の一部
分とがコリオリ測定管に結合されており、振動発生器
2,3の別の部分と測定値受信器4,5の別の部分とが
補償シリンダ6に結合されている。振動発生器2,3と
して、及び測定値受信器4,5としては、従来技術にお
いて公知の構造のものを使用することができ、それゆ
え、ここでこれ以上説明することは必要ではない。
段の実現に関して、更に図1から知り得ることは、測定
値受信器4,5と補償シリンダ6の中央平面Mとの間隔
が、測定値受信器4,5と補償シリンダ6のそれぞれの
端部、つまり第2の補整質量体10の端部及び第3の補
整質量体11の端部との間隔と異なっていることであ
る。
に必要な構造部分に関してだけ説明した。しかしながら
本発明による質量流量測定器にはなお外側のケーシング
14も所属している。このケーシング14内には、コリ
オリ測定管1と振動発生器2,3と測定値受信器4,5
と補償シリンダ6とから成る構造ユニットが支承されか
つ固定されており、それも図示の実施例では、第2の補
整質量体10及び第3の補整質量体11を越えて突出し
ているコリオリ測定管1の端部範囲を介して支承されか
つ固定されている。
例では、外側のケーシング14は、普通のように、円筒
状のケーシング外とう15と、2つのケーシング末端構
造部分16,17とから成っている。この場合各ケーシ
ング末端構造部分16若しくは17は、ケーシング外と
う15とは逆に向いたほぼ円筒状の端部分18と、ケー
シング外とう15に向いた結合部分19とを有してい
る。
例は外側のケーシング14に関して、図1に示すよう
に、次のように特別に構成されている。すなわち、一面
ではケーシング末端構造部分16,17の円筒状の端部
分18は単に機能に必要なだけの外径を有していて、−
ここで図示していないフランジをねじはめるための−外
ねじ山20を備えており、かつ他面ではケーシング末端
構造部分16,17の結合部分19は−縦断面で見て−
ほぼ平行四辺形の横断面を有しており、その際平行四辺
形の長辺はケーシング外とう15と円筒状の端部分18
との間を延びており、結合部分19の横断面積は円筒状
の端部分18の横断面積よりも著しく大きい。
てはコリオリ測定管1の端部はそれぞれ結合リング2
1,22を介してケーシング14に接続されている。
質量流量測定器は、前に補償シリンダ6の中央平面Mと
して扱った中央平面Mに関して対称的に構成されてい
る。このことは全ての構造部分、特に本発明により実現
された構造部分、要するに第1の補整質量体7,第2の
補整質量体10及び第3の補整質量体11、及びケーシ
ング末端構造部分16,17に対しても、当てはまるこ
とである。
補償シリンダ6及び第1の補整質量体7だけが示されて
いる。更に、−図1及び2に示した−振動発生器2,3
に起因する励起力AK及びコリオリ力の結果生ずるコリ
オリ測定管1のコリオリモーメントCMが示されてい
る。図4の略図は概略的に単にコリオリ測定管1のコリ
オリ振動だけを示す。実際において、もちろんコリオリ
測定管1のコリオリ振動は図示していないコリオリ測定
管1の励起振動に重ねられる。図4においては第2の補
整質量体10及び第3の補整質量体11も示されてい
る。図4の略図から分かるように、コリオリ測定管1の
コリオリ振動に対して、第2の補整質量体10及び第3
の補整質量体11は、コリオリ測定管1のコリオリ振動
に対する第2の補整質量体10及び第3の補整質量体1
1による質量に関する補整を実現させる。
の縦断面図である。
る横断面図である。
した実施例を説明するための略図である。
び2に示した実施例を説明するための略図である。
生器、 4 測定値受信器、 5 測定値受信器、 6
補償シリンダ、 7 第1の補整質量体、8 支持ヘ
ッド、 9 支持ピン、 10 第2の補整質量体、
11 第3の補整質量体、 12 結合リング、 13
結合リング、 14 ケーシング、15 ケーシング
外とう、 16 ケーシング末端構造部分、 17 ケ
ーシング末端構造部分、 18 端部分、 19 結合
部分、 20 外ねじ山、21 結合リング、 22
結合リング、 AK 励起力、 CM コリオリモーメ
ント、 L 縦軸線、 M 中央平面
Claims (27)
- 【請求項1】 コリオリ原理で働く質量流量測定器であ
って、流動する媒体を導く大体において直線状の1つの
コリオリ測定管(1)と、コリオリ測定管(1)に所属
していてコリオリ測定管(1)を励起する少なくとも1
つの振動発生器(2,3)と、コリオリ測定管(1)に
所属していてコリオリ力及び又はコリオリ力に基づくコ
リオリ振動を把握する少なくとも1つの測定値受信器
(4,5)と、1つの補償シリンダ(6)とを備え、そ
の際コリオリ測定管(1)は補償シリンダ(6)の内部
に配置されており、かつ、コリオリ測定管(1)と補償
シリンダ(6)とは機械的に互いに結合されている形式
のものにおいて、コリオリ測定管(1)と補償シリンダ
(6)とから成る振動可能な系が、コリオリ測定管
(1)の励起振動に対しても、またコリオリ測定管
(1)のコリオリ振動に対しても、質量に関して少なく
とも充分に補整されていることを特徴とする、質量流動
測定器。 - 【請求項2】 コリオリ測定管(1)の励起振動に対す
る質量に関する補整が第1の補整手段によって実現され
ており、かつ、コリオリ測定管(1)のコリオリ振動に
対する質量に関する補整が、第1の補整手段とは異なる
第2の補整手段によって実現されていることを特徴とす
る、請求項1記載の質量流動測定器。 - 【請求項3】 励起振動に対する質量に関する補整手段
として第1の補整質量体(7)が設けられていて、補償
シリンダ(6)の−縦軸線(L)に対して垂直な−中央
平面(M)内で補償シリンダと結合されていることを特
徴とする、請求項2記載の質量流量測定器。 - 【請求項4】 補償シリンダ(6)及び第1の補償質量
体(7)の共振振動数がコリオリ測定管(1)の共振振
動数よりも著しくわずかであることを特徴とする、請求
項3記載の質量流量測定器。 - 【請求項5】 コリオリ測定管(1)の壁厚が比較的に
わずかであり、有利には単にほぼ1mmであることを特
徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の質
量流量測定器。 - 【請求項6】 第1の補整質量体(7)が補償シリンダ
(6)に対して同心的に配置された補整シリンダとして
構成されていることを特徴とする、請求項3から5まで
のいずれか1項記載の質量流量測定器。 - 【請求項7】 補整シリンダとして構成された第1の補
整質量体(7)が補償シリンダ(6)の長さの大部分に
わたって延びていることを特徴とする、請求項6記載の
質量流量測定器。 - 【請求項8】 補償シリンダ(6)の壁厚がコリオリ測
定管(6)の壁厚よりも大きく、有利にはほぼ3〜5m
m、特にほぼ4mmであることを特徴とする、請求項6
又は7記載の質量流量測定器。 - 【請求項9】 補整シリンダとして構成された第1の補
整質量体(7)の壁厚が補償シリンダ(6)の壁厚より
も大きく、有利には補償シリンダ(6)の壁厚のほぼ3
〜10倍、特にほぼ5倍であることを特徴とする、請求
項6から8までのいずれか1項記載の質量流量測定器。 - 【請求項10】 第1の補整質量体が励起力(AK)に
関して剛性に、しかしながらコリオリ力の結果生ずるコ
リオリモーメント(CM)に関しては柔らかく、補償シ
リンダ(6)と結合されていることを特徴とする、請求
項2から9までのいずれか1項記載の質量流量測定器。 - 【請求項11】 コリオリ振動に対する質量に関する補
整手段として、第2の補整質量体(10)及び第3の補
整質量体(11)が設けられており、第2の補整質量体
(10)及び第3の補整質量体(11)は補償シリンダ
(6)の端部側の範囲として構成されていることを特徴
とする、請求項2から10までのいずれか1項記載の質
量流量測定器。 - 【請求項12】 第2の補整質量体(10)及び第3の
補整質量体(11)が補償シリンダ(6)の壁厚よりも
著しく大きい壁厚、有利には補償シリンダ(6)の壁厚
のほぼ5〜10倍、特にほぼ7倍の壁厚を有しているこ
とを特徴とする、請求項11記載の質量流量測定器。 - 【請求項13】 第2の補整質量体(10)の長さ及び
第3の補整質量体(11)の長さが、それぞれ補償シリ
ンダ全体の長さのほぼ15〜25%、特にほぼ17〜2
0%であることを特徴とする、請求項11又は12記載
の質量流量測定器。 - 【請求項14】 補償シリンダ(6)が第2の補整質量
体(10)の端部及び第3の補整質量体(11)の端部
において、それぞれ1つの結合リング(12,13)を
介してコリオリ測定管(1)と結合されていることを特
徴とする、請求項11から13までのいずれか1項記載
の質量流量測定器。 - 【請求項15】 結合リング(12,13)が硬ろう付
けによってコリオリ測定管(1)と結合されていること
を特徴とする、請求項14記載の質量流量測定器。 - 【請求項16】 補償シリンダ(6)が第2の補整質量
体(10)の端部及び第3の補整質量体(11)の端部
において、硬ろう付けによってあるいは焼きばめによっ
て、結合リング(12,13)と結合されていることを
特徴とする、請求項14又は15記載の質量流量測定
器。 - 【請求項17】 単数又は複数の振動発生器(2,3)
がコリオリ測定管(1)と補償シリンダ(6)との間に
設けられていることを特徴とする、請求項1から16ま
でのいずれか1項記載の質量流量測定器。 - 【請求項18】 単数又は複数の測定値受信器(4,
5)がコリオリ測定管(1)と補償シリンダ(6)との
間に設けられていることを特徴とする、請求項1から1
7までのいずれか1項記載の質量流量測定器。 - 【請求項19】 2つの測定値受信器(4,5)を備
え、各測定値受信器(4,5)と補償シリンダ(6)の
中央平面(M)との間隔が、各測定値受信器(4,5)
と補償シリンダ(6)の所属の端部、つまりそれぞれ所
属の第2の補整質量体(10)の端部及び第3の補整質
量体(11)の端部との間隔と異なっていることを特徴
とする、請求項11から18までのいずれか1項記載の
質量流量測定器。 - 【請求項20】 コリオリ測定管(1)と補償シリンダ
(6)とから成る構造ユニットがコリオリ測定管(1)
の端部を介してあるいは特別な接続管を介してケーシン
グ(14)内に支承されかつ固定されていることを特徴
とする、請求項1から19までのいずれか1項記載の質
量流量測定器。 - 【請求項21】 コリオリ測定管(1)の端部あるいは
特別な接続管がそれぞれ1つの接続リング(21,2
2)を介してケーシング(14)に接続されていること
を特徴とする、請求項20記載の質量流量測定器。 - 【請求項22】 外側のケーシングを備え、このケーシ
ング(14)が有利には円筒形のケーシング外とう(1
5)と2つのケーシング末端構造部分(16,17)と
から成っていることを特徴とする、請求項1から21ま
でのいずれか1項記載の質量流量測定器。 - 【請求項23】 各ケーシング末端構造部分(16,1
7)が、ケーシング外とう(15)とは逆に向いた少な
くともほぼ円筒状の端部分(18)と、ケーシング外と
う(15)に向いた結合部分(19)とを有しているこ
とを特徴とする、請求項22記載の質量流量測定器。 - 【請求項24】 ケーシング末端構造部分(16,1
7)の円筒状の端部分(18)が単に機能に必要なだけ
の外径を有していることを特徴とする、請求項23記載
の質量流量測定器。 - 【請求項25】 ケーシング末端構造部分(16,1
7)の円筒状の端部分(18)が外ねじ山(20)を備
えていることを特徴とする、請求項24記載の質量流量
測定器。 - 【請求項26】 ケーシング末端構造部(16,17)
の結合部分(19)が−縦断面で見て−少なくともほぼ
平行四辺形の横断面を有しており、その際平行四辺形の
長辺はケーシング外とう(15)と端部分(18)との
間で延びていることを特徴とする、請求項23から25
までのいずれか1項記載の質量流量測定器。 - 【請求項27】 ケーシング末端構造部(16,17)
の結合部分(19)の横断面が端部分(18)の横断面
よりも著しく大きいことを特徴とする、請求項26記載
の質量流量測定器。
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