JP2000234898A - 飛しょう体 - Google Patents

飛しょう体

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JP2000234898A
JP2000234898A JP11035213A JP3521399A JP2000234898A JP 2000234898 A JP2000234898 A JP 2000234898A JP 11035213 A JP11035213 A JP 11035213A JP 3521399 A JP3521399 A JP 3521399A JP 2000234898 A JP2000234898 A JP 2000234898A
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JP
Japan
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target
signal
angle
tracking gain
flying object
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JP11035213A
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English (en)
Inventor
Koichi Muramoto
浩一 村本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパス環境下での目標角度追尾精度を向
上させる。 【解決手段】 送信波の海面での反射特性に関する情報
S16及び目標相対位置情報S17よりマルチパスによ
り発生する角度誤差量を推定し、誘導計算部15に角度
追尾ゲイン制御信号S18を出力する角度追尾ゲイン制
御部19を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば海上の艦
船が捕捉した対空目標に関する情報をもとに、例えば上
記艦船から発射され、上記対空目標に自ら電波を照射
し、上記目標から反射してくる電波を受信して、上記目
標を捕捉・追尾するレーダを備え、前記レーダによって
検出した上記目標に関する信号から目標に向かうための
制御量を算出し、上記目標に向けて飛しょうする飛しょ
う体に関するものである。なお、ここでは飛しょう体を
艦船から発射する場合について記述するが、飛しょう体
を陸上の発射装置から海の上空に位置する対空目標に対
して発射する場合についても適用可能である。
【0002】
【従来の技術】図5は飛しょう体の運用事例を示す説明
図である。なお、ここでは説明の便宜上、飛しょう体を
艦船から発射する場合について記述する。また、図6は
従来の飛しょう体の機能を示すブロック図である。ま
た、図7はマルチパス環境下での電波の伝搬経路を示す
説明図である。また、図8はマルチパス環境下での角度
誤差の発生状況を示す説明図である。また、図9はマル
チパスによる角度誤差に相当する誘導制御信号ノイズの
発生状況を示す説明図である。まず、従来の飛しょう体
の運用事例および構成を、図5および図6にて説明す
る。図5において1は対空目標で、例えばミサイルであ
り、2は海面5上の艦船である。3は例えば上記の艦船
2から発射され、レーダ4を搭載し、目標1に向けて飛
しょうする飛しょう体である。また、図6において、9
は送信源、10は送信信号にパルス変調をかけるパルス
変調器、11はパルス変調された信号を増幅する送信
機、12は送信機11で増幅された信号を送信し、また
目標からの反射信号を受信するアンテナ、13はアンテ
ナ12より入力された信号を受信するための受信機、1
4は受信機13で受信された信号の中から目標に関する
信号を検出する信号処理部、15は信号処理部14で検
出された目標に関する信号から飛しょう体が目標方向に
飛しょうするための制御信号を計算する誘導計算部、1
6は誘導計算部15で計算された制御信号から飛しょう
体の舵角を制御する操舵部、17は送信及び受信のタイ
ミングを制御するタイミング制御器である。
【0003】次に動作について説明する。従来の飛しょ
う体は、上記のように構成されているから、送信源9の
出力である送信源出力S7は、パルス変調器10におい
てタイミング制御器17の出力である送信制御信号S1
4のタイミングに従いパルス変調されパルス変調器出力
S8となり、送信機11に入力され増幅されて送信機出
力S9となり、アンテナ12より送信信号S1となっ
て、目標1に送信される。目標1からの反射波である反
射信号S2およびマルチパスによる海面5からの反射波
である反射信号S3はアンテナ12で受信されアンテナ
出力S10となり、受信機13に入力されタイミング制
御器17の出力である受信制御信号S15に従い復調さ
れ受信機出力S11となり、信号処理部14に入力され
目標に関する信号の検出処理により目標に関する信号S
12となり、誘導計算部15に入力され目標に関する角
度運動量の推定計算処理により誘導制御信号S13とな
り、操舵部16に入力され舵角制御により飛しょう体3
は目標1の方向に飛しょうする。
【0004】ここで、このような飛しょう体を海上で使
用する場合のマルチパスによる角度誤差の発生状況につ
いて説明する。アンテナ7より送信された電波S1が目
標1から反射して再びアンテナ12で受信されるまでに
は、マルチパス現象として図7に示すとおり4通りの伝
搬経路が考えられ、海面5の反射係数をρ、目標1から
の直接波S2と海面5からの反射波S3との位相差を
ψ、モノパルスアンテナ12の角度θにおけるΣパター
ンの利得量をΣ(θ)とすると、Σチャンネルの受信電
圧EΣは数1で表される。
【0005】
【数1】
【0006】また同様にΔチャンネルの受信電圧E
Δは、モノパルスアンテナ12の角度θにおけるΔパタ
ーンの利得量をΔ(θ)とすると数2で表される。
【0007】
【数2】
【0008】このようなレーダにおける角度追尾とは、
アンテナ軸6と目標1の方向とを合致させるためにEΔ
/EΣを0とするような制御を実施するものであるた
め、数1及び数2においてEΔ/EΣ=0となる条件で
θdについて解を求めると、数3となる。
【0009】
【数3】
【0010】ここで、θdは図8に示すように目標1か
らの直接波S2と、マルチパスによる海面5からの反射
波S3との干渉による見かけの目標7の方向に指向した
アンテナ軸6と目標1の方向との角度差、すなわちマル
チパスにより発生する角度誤差8に相当する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の飛
しょう体では、マルチパスによる海面5からの反射信号
S3と目標1からの反射信号S2が干渉し合うことによ
り、目標1の方向の検出角度に誤差8が発生する。ここ
で、図9(a)は非マルチパス環境下での目標に関する
信号S12が、誘導計算部15によって誘導制御信号S
13となることを示す説明図であり、図9(b)はマル
チパス環境下での目標に関する信号S12が、非マルチ
パス環境下と同等の誘導計算部15によって誘導制御信
号S13となることを示す説明図である。図9に示すと
おり、マルチパス環境下で非マルチパス環境下と同等の
誘導信号計算を実施した場合に、飛しょう体の誘導制御
信号に上記検出角度誤差8に相当するノイズが発生し、
誘導精度が劣化するといった課題があった。
【0012】この発明は、このような課題を解決するも
のであり、目標との相対位置情報及び送信波の海面での
反射特性に関する情報から、マルチパスによる角度誤差
の発生量を推定し、誘導制御信号を計算する際の角度追
尾ゲインの大きさを上記の角度誤差推定量に応じて変化
させることで、誘導制御信号に発生するノイズ量を低減
し、目標追尾精度を向上させることを可能にしたもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明による飛しょ
う体は、目標との相対位置情報及び送信波の海面での反
射特性に関する情報から、マルチパスによる角度誤差の
発生量を推定し、誤差の発生量が大きい場合には、飛し
ょう体が目標方向に飛しょうするための誘導制御信号を
計算する際の角度追尾ゲインを小さくし、また誤差の発
生量が小さい場合には、上記角度追尾ゲインを非マルチ
パス環境下におけるゲインと同等とすることで、上記誘
導制御信号のノイズ量を低減し、目標追尾精度の向上を
可能にしたものである。
【0014】また、第2の発明による飛しょう体は、目
標との相対位置情報及び送信波の海面での反射特性に関
する情報から、マルチパスによる角度誤差の発生量を推
定し、誤差の発生量が大きい場合には、飛しょう体が目
標方向に飛しょうするための誘導制御信号を計算する際
の角度追尾ゲインを小さくし、また誤差の発生量が小さ
い場合には、上記角度追尾ゲインを非マルチパス環境下
におけるゲインと同等とし、この際に目標からの反射信
号の入射方向とマルチパスによる海面からの反射信号の
入射方向のアンテナ利得量を比較して、発生する角度誤
差の推定値に補正を加え、上記角度追尾ゲインの制御量
を最適化することで、上記誘導制御信号のノイズ量を低
減し、目標追尾精度の向上を可能にしたものである。
【0015】また、第3の発明による飛しょう体は、目
標との相対位置情報及び送信波の海面での反射特性に関
する情報から、マルチパスによる角度誤差の発生量を推
定し、誤差の発生量が大きい場合には、飛しょう体が目
標方向に飛しょうするための誘導制御信号を計算する際
の角度追尾ゲインを小さくし、また誤差の発生量が小さ
い場合には、上記角度追尾ゲインを非マルチパス環境下
におけるゲインと同等とし、この際に設定した角度追尾
ゲインが目標の角度運動に追随するために最低限必要な
追尾ゲイン量を下回ることがないように、追尾ゲインの
下限値を設定し最適化することで、上記誘導制御信号の
ノイズ量を低減し、目標追尾精度の向上を可能にしたも
のである。
【0016】また、第4の発明による飛しょう体は、目
標との相対位置情報及び送信波の海面での反射特性に関
する情報から、マルチパスによる角度誤差の発生量を推
定し、誤差の発生量が大きい場合には、飛しょう体が目
標方向に飛しょうするための誘導制御信号を計算する際
の角度追尾ゲインを小さくし、また誤差の発生量が小さ
い場合には、上記角度追尾ゲインを非マルチパス環境下
におけるゲインと同等とし、この際に誤差の発生量に応
じた追尾ゲインの制御量をアンテナ及び飛しょう体のロ
ール姿勢角情報から、ピッチ方向の追尾ゲインの制御量
とヨー方向の追尾ゲインの制御量に最適に配分すること
で、上記誘導制御信号のノイズ量を低減し、目標追尾精
度の向上を可能にしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の飛しょう体の実施の形態1を示すブロック図である。
1、3、5、9、10、11、12、13、14、1
5、16および17は上記従来装置と同じものである。
そして、2は海面5上の艦船、18は艦船2からの目標
情報を受信するコマンド受信部、19は送信波の海面5
での反射特性に関する情報及び目標1との相対位置情報
から、マルチパスによる角度誤差の発生量を推定し、前
記角度誤差の発生量に応じて誘導制御信号を計算するた
めの角度追尾ゲインを制御する角度追尾ゲイン制御部で
ある。
【0018】図1において、送信源9の出力である送信
源出力S7は、パルス変調器10においてタイミング制
御器17の出力である送信制御信号S14のタイミング
に従いパルス変調されパルス変調器出力S8となり、送
信機11に入力され増幅されて送信機出力S9となり、
アンテナ12より送信信号S1となって、目標1に送信
される。目標1からの反射波である反射信号S2および
マルチパスによる海面5からの反射波である反射信号S
3はアンテナ12で受信されアンテナ出力S10とな
り、受信機13に入力されタイミング制御器17の出力
である受信制御信号S15に従い復調され受信機出力S
11となり、信号処理部14に入力され信号の検出処理
により目標に関する信号S12となる。この時、艦船2
からの送信波S4の目標1からの反射波S5より検出さ
れた目標情報S6はコマンド受信部18に入力され、送
信波の海面での反射特性に関する情報S16および目標
相対位置情報S17となり、角度追尾ゲイン制御部19
に入力される。角度追尾ゲイン制御部19は、数3にお
けるρ、θo、ψ及びアンテナ特性の線形近似よりkを
求め、マルチパスにより発生する角度誤差量θdを計算
し、前記誤差量に応じた角度追尾ゲイン制御信号S18
を誘導計算部15に出力する。誘導計算部15は上記目
標に関する信号S12及び角度追尾ゲイン制御信号S1
8から誘導制御信号S13を出力し、操舵部16に入力
され舵角制御により飛しょう体3は目標方向に飛しょう
する。
【0019】このように、従来の目標検出処理によって
発生する角度誤差量に加えて、マルチパスにより発生す
る角度誤差θdの推定量を考慮して追尾ゲインを制御す
るため、誘導制御信号のノイズを抑圧することが可能と
なり、飛しょう体3の誘導精度を向上させることができ
る。
【0020】実施の形態2.図2は、この発明の飛しょ
う体の実施の形態2を示すブロック図である。1、2、
3、5、9、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18および19は上記図1と同じものであ
る。そして、20は目標1との相対位置情報からマルチ
パスによる海面5からの反射波の入射方向のアンテナゲ
インを求め、目標からの直接波とマルチパスによる反射
波の干渉量を算出し、上記角度追尾ゲイン制御部19に
より設定された追尾ゲインに補正を加える角度追尾ゲイ
ン補正計算部である。
【0021】図2において、送信源9の出力である送信
源出力S7は、パルス変調器10においてタイミング制
御器17の出力である送信制御信号S14のタイミング
に従いパルス変調されパルス変調器出力S8となり、送
信機11に入力され増幅されて送信機出力S9となり、
アンテナ12より送信信号S1となって、目標1に送信
される。目標1からの反射波である反射信号S2および
マルチパスによる海面5からの反射波である反射信号S
3はアンテナ12で受信されアンテナ出力S10とな
り、受信機13に入力されタイミング制御器17の出力
である受信制御信号S15に従い復調され受信機出力S
11となり、信号処理部14に入力され信号の検出処理
により目標に関する信号S12となる。この時、艦船2
からの送信波S4の目標1からの反射波S5より検出さ
れた目標情報S6はコマンド受信部18に入力され、送
信波の海面での反射特性に関する情報S16および目標
相対位置情報S17となり、角度追尾ゲイン制御部19
に入力される。角度追尾ゲイン制御部19は、数3にお
けるρ、θo、ψ及びアンテナ特性の線形近似よりkを
求め、マルチパスにより発生する角度誤差量θdを計算
し、前記誤差量に応じた角度追尾ゲイン制御信号S18
を角度追尾ゲイン補正計算部20に出力し、目標1から
の反射信号S2の入射角方向のアンテナゲインに応じた
補正処理により角度追尾ゲイン補正信号S19となり誘
導計算部15に出力する。誘導計算部15は上記目標に
関する信号S12及び角度追尾ゲイン補正信号S19か
ら誘導制御信号S13を出力し、操舵部16に入力され
舵角制御により飛しょう体3は目標方向に飛しょうす
る。ここで、上記実施の形態1における飛しょう体で
は、ある角度θに対するΣチャンネルとΔチャンネルと
の利得比が線形であるとして、マルチパスによる角度誤
差量を近似計算しているため、目標1からの直接波S2
の入射角とマルチパスによる海面5からの反射波S3の
入射角との角度差が大きく、上記のΣチャンネルとΔチ
ャンネルとの利得比が非線形となる領域ではマルチパス
による角度誤差の推定誤差が大きくなる。これに対して
実施の形態2では、目標1からの直接波S2の入射角θ
1とマルチパスによる海面5からの反射波S3の入射角
θ2との角度差が大きい場合に、それぞれの入射角にお
けるΣチャンネルとΔチャンネルとの利得比を算出し、
上記利得比の関数として数4に示すような補正処理を角
度追尾ゲイン制御信号S16に実施することで、誘導制
御信号S13のノイズを抑圧することが可能となり、飛
しょう体3の誘導精度を更に向上させることができる。
【0022】
【数4】
【0023】実施の形態3.図3は、この発明の飛しょ
う体の実施の形態3を示すブロック図である。1、2、
3、5、9、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18および19は上記図2と同じものであ
る。そして、21は目標の角度運動に追随するために最
低限必要な角度追尾ゲイン値を、上記角度追尾ゲイン制
御部19により設定された追尾ゲインの下限値として設
定する角度追尾ゲイン補償計算部である。
【0024】図3において、送信源9の出力である送信
源出力S7は、パルス変調器10においてタイミング制
御器17の出力である送信制御信号S14のタイミング
に従いパルス変調されパルス変調器出力S8となり、送
信機11に入力され増幅されて送信機出力S9となり、
アンテナ12より送信信号S1となって、目標1に送信
される。目標1からの反射波である反射信号S2および
マルチパスによる海面5からの反射波である反射信号S
3はアンテナ12で受信されアンテナ出力S10とな
り、受信機13に入力されタイミング制御器17の出力
である受信制御信号S15に従い復調され受信機出力S
11となり、信号処理部14に入力され信号の検出処理
により目標に関する信号S12となる。この時、艦船2
からの送信波S4の目標1からの反射波S5より検出さ
れた目標情報S6はコマンド受信部18に入力され、送
信波の海面での反射特性に関する情報S16および目標
相対位置情報S17となり、角度追尾ゲイン制御部19
に入力される。角度追尾ゲイン制御部19は、数3にお
けるρ、θo、ψ及びアンテナ特性の線形近似よりkを
求め、マルチパスにより発生する角度誤差量θdを計算
し、前記誤差量に応じた角度追尾ゲイン制御信号S18
を角度追尾ゲイン補償計算部21に出力し、目標の運動
に追随するために必要な追尾ゲイン下限値との比較によ
り、角度追尾ゲイン補償信号S20となり誘導計算部1
5に出力する。誘導計算部15は上記目標に関する信号
S12及び角度追尾ゲイン補償信号S20から誘導制御
信号S13を出力し、操舵部16に入力され舵角制御に
より飛しょう体3は目標方向に飛しょうする。このよう
に、従来の目標検出処理によって発生する角度誤差量に
加えて、マルチパスにより発生する角度誤差θdの推定
量を考慮して追尾ゲインを制御するため、誘導制御信号
S13のノイズを抑圧することが可能となり、さらに目
標1の旋回運動等に追随するために最低限必要な角度追
尾ゲインの下限値と、マルチパスによる角度誤差の推定
量に応じて設定された角度追尾ゲインを比較し、設定し
たゲインが上記の運用上最低限必要とされる角度追尾ゲ
インの下限値を下回る場合には、上記下限値を角度追尾
ゲインリミット値として誘導計算部15に設定するた
め、角度追尾ゲインの最適化が可能となり、目標1の旋
回運動等に対する追随性能を劣化させることなく飛しょ
う体3の誘導精度を更に向上させることができる。
【0025】実施の形態4.図4は、この発明の飛しょ
う体の実施の形態4を示すブロック図である。1、2、
3、5、9、10、11、12、13、14、15、1
6、17、18および19は上記図3と同じものであ
る。そして、22は飛しょう体3の姿勢角を計算する姿
勢計算部、23はロール姿勢角情報から上記角度追尾ゲ
イン制御部19により設定された追尾ゲインを、ピッチ
方向の角度追尾ゲインとヨー方向の角度追尾ゲインに分
配するロール補正計算部である。
【0026】図4において、送信源9の出力である送信
源出力S7は、パルス変調器10においてタイミング制
御器17の出力である送信制御信号S14のタイミング
に従いパルス変調されパルス変調器出力S8となり、送
信機11に入力され増幅されて送信機出力S9となり、
アンテナ12より送信信号S1となって、目標1に送信
される。目標1からの反射波である反射信号S2および
マルチパスによる海面5からの反射波である反射信号S
3はアンテナ12で受信されアンテナ出力S10とな
り、受信機13に入力されタイミング制御器17の出力
である受信制御信号S15に従い復調され受信機出力S
11となり、信号処理部14に入力され信号の検出処理
により目標に関する信号S12となる。この時、艦船2
からの送信波S4の目標1からの反射波S5より検出さ
れた目標情報S6はコマンド受信部18に入力され、送
信波の海面での反射特性に関する情報S16および目標
相対位置情報S17となり、角度追尾ゲイン制御部19
に入力される。角度追尾ゲイン制御部19は、数3にお
けるρ、θo、ψ及びアンテナ特性の線形近似よりkを
求め、マルチパスにより発生する角度誤差量θdを計算
し、前記誤差量に応じた角度追尾ゲイン制御信号S18
をロール補正計算部23に出力し、姿勢計算部22によ
って計算されたロール姿勢角情報S21によりピッチ方
向とヨー方向に分配されたピッチ角度追尾ゲイン制御信
号S22及びヨー角度追尾ゲイン制御信号S23を誘導
計算部15に出力する。誘導計算部15は上記目標に関
する信号S12、ピッチ角度追尾ゲイン制御信号S22
及びヨー角度追尾ゲイン制御信号S23から誘導制御信
号S13を出力し、操舵部16に入力され舵角制御によ
り飛しょう体3は目標方向に飛しょうする。このよう
に、従来の目標検出処理によって発生する角度誤差量に
加えて、マルチパスにより発生する角度誤差θdの推定
量を考慮して追尾ゲインを制御するため、誘導制御信号
S13のノイズを抑圧することが可能となり、さらに飛
しょう体3のロール方向の姿勢角が回転し、ヨー方向に
もマルチパスによる角度誤差が発生した場合、数5及び
数6に示すとおり飛しょう体3のロール姿勢角φに応じ
て、マルチパスによる角度誤差から推定した角度追尾ゲ
イン制御信号S18をピッチ方向の角度追尾ゲイン制御
信号S22とヨー方向の角度追尾ゲイン制御信号S23
に分配し誘導計算部15に設定するため、角度追尾ゲイ
ンの最適化が可能となり、飛しょう体3のロール方向の
姿勢角が回転した場合でも、飛しょう体3の誘導精度を
更に向上させることができる。
【0027】
【数5】
【0028】
【数6】
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】第1の発明によれば、マルチパスによる角
度誤差の発生量を推定し、前記角度誤差の発生量に応じ
て角度追尾ゲインを設定することで誘導信号ノイズの抑
圧が可能となり、目標追尾精度を向上させることができ
る。
【0031】また、第2の発明によれば、目標との相対
位置情報からマルチパスによる海面反射波の入射方向の
アンテナゲインを求め、目標からの直接波とマルチパス
による反射波の干渉量を算出し、角度追尾ゲインに補正
を加えてゲインの最適化を図ることにより、実施の形態
1より目標追尾精度を更に向上することができる。
【0032】また、第3の発明によれば、目標の角度運
動に追随するために最低限必要な角度追尾ゲイン値を、
角度追尾ゲインの下限値として設定することでゲインの
最適化を図ることにより、目標の旋回運動等に対する追
随性能を劣化させることなく、目標追尾精度を更に向上
することができる。
【0033】また、第4の発明によれば、ロール姿勢角
情報から角度追尾ゲインをピッチ方向の角度追尾ゲイン
と、ヨー方向の角度追尾ゲインに分配することでゲイン
の最適化を図ることにより、ロール方向の姿勢角が回転
した場合でも、目標追尾精度を更に向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による飛しょう体の実施の形態1を
示すブロック図である。
【図2】 この発明による飛しょう体の実施の形態2を
示すブロック図である。
【図3】 この発明による飛しょう体の実施の形態3を
示すブロック図である。
【図4】 この発明による飛しょう体の実施の形態4を
示すブロック図である。
【図5】 飛しょう体の運用状況を示す説明図である。
【図6】 従来の飛しょう体を示すブロック図である。
【図7】 飛しょう体のマルチパス環境下での電波の伝
搬経路を示す説明図である。
【図8】 飛しょう体のマルチパス環境下での角度誤差
の発生状況を示す説明図である。
【図9】 マルチパスによる角度誤差に相当する誘導制
御信号ノイズの発生状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 目標、2 艦船、3 飛しょう体、4 レーダ、5
海面、6 アンテナ軸、7 見かけの目標、8 マル
チパスによる角度誤差、9 送信源、10 パルス変調
器、11 送信器、12 アンテナ、13 受信機、1
4 信号処理部、15 誘導計算部、16 操舵部、1
7 タイミング制御器、18 コマンド受信部、19
角度追尾ゲイン制御部、20 角度追尾ゲイン補正計算
部、21角度追尾ゲイン補償計算部、22 姿勢計算
部、23 ロール補正計算部、S1 送信信号、S2
目標からの反射信号、S3 マルチパスによる海面から
の反射信号、S4 艦船から目標への送信信号、S5
目標から艦船への反射信号、S6 目標情報、S7 送
信源出力、S8 パルス変調器出力、S9 送信機出
力、S10 アンテナ出力、S11 受信機出力、S1
2 目標に関する信号、S13 誘導制御信号、S14
送信制御信号、S15 受信制御信号、S16 送信
波の海面での反射特性に関する情報、S17 目標相対
位置情報、S18 角度追尾ゲイン制御信号、S19
角度追尾ゲイン補正信号、S20 角度追尾ゲイン補償
信号、S21 ロール姿勢角情報、S22 ピッチ角度
追尾ゲイン制御信号、S23 ヨー角度追尾ゲイン制御
信号。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対空目標探査装置による対空目標情報に
    基づき発射され、自ら対空目標を捕捉、追尾するレーダ
    を備え、前記レーダによって検出した上記目標に関する
    信号から目標に向かうための制御量を算出し、上記目標
    に向けて飛しょうする飛しょう体において、上記のレー
    ダとして、送信波を上記目標に送信し、上記目標からの
    反射信号を受信するアンテナと、上記アンテナにより受
    信された上記反射信号を復調する受信機と、上記受信機
    の出力に基づき上記目標に関する信号を検出する信号処
    理部と、上記信号処理部の出力に基づき上記飛しょう体
    が目標方向に飛しょうするための制御信号を算出する誘
    導計算部と、飛しょう体が上記目標を海面の上空で追尾
    する場合には、送信波の海面での反射特性に関する情報
    および上記目標と飛しょう体の相対位置情報から、マル
    チパスによる角度誤差量を推定して、前記誤差量に応じ
    て角度追尾ゲインを制御する角度追尾ゲイン制御部とを
    備えていることを特徴とする飛しょう体。
  2. 【請求項2】 対空目標探査装置による対空目標情報に
    基づき発射され、自ら対空目標を捕捉、追尾するレーダ
    を備え、前記レーダによって検出した上記目標に関する
    信号から目標に向かうための制御量を算出し、上記目標
    に向けて飛しょうする飛しょう体において、上記のレー
    ダとして、送信波を上記目標に送信し、上記目標からの
    反射信号を受信するアンテナと、上記アンテナにより受
    信された上記反射信号を復調する受信機と、上記受信機
    の出力に基づき上記目標に関する信号を検出する信号処
    理部と、上記信号処理部の出力に基づき上記飛しょう体
    が目標方向に飛しょうするための制御信号を算出する誘
    導計算部と、飛しょう体が上記目標を海面の上空で追尾
    する場合には、送信波の海面での反射特性に関する情報
    および上記目標と飛しょう体の相対位置情報から、マル
    チパスによる角度誤差量を推定して、前記誤差量に応じ
    て角度追尾ゲインを制御する角度追尾ゲイン制御部と、
    上記目標と飛しょう体の相対位置情報からマルチパスに
    よる反射波の入射方向のアンテナゲインを求め、上記目
    標からの直接波とマルチパスによる反射波の干渉量を算
    出して、上記角度追尾ゲイン制御部により設定された追
    尾ゲインに補正を加える角度追尾ゲイン補正計算部とを
    備えていることを特徴とする飛しょう体。
  3. 【請求項3】 対空目標探査装置による対空目標情報に
    基づき発射され、自ら対空目標を捕捉、追尾するレーダ
    を備え、前記レーダによって検出した上記目標に関する
    信号から目標に向かうための制御量を算出し、上記目標
    に向けて飛しょうする飛しょう体において、上記のレー
    ダとして、送信波を上記目標に送信し、上記目標からの
    反射信号を受信するアンテナと、上記アンテナにより受
    信された上記反射信号を復調する受信機と、上記受信機
    の出力に基づき上記目標に関する信号を検出する信号処
    理部と、上記信号処理部の出力に基づき上記飛しょう体
    が目標方向に飛しょうするための制御信号を算出する誘
    導計算部と、飛しょう体が上記目標を海面の上空で追尾
    する場合には、送信波の海面での反射特性に関する情報
    および上記目標と飛しょう体の相対位置情報から、マル
    チパスによる角度誤差量を推定して、前記誤差量に応じ
    て角度追尾ゲインを制御する角度追尾ゲイン制御部と、
    上記目標の方向の角度変化に追随するために最低限必要
    な角度追尾ゲイン値を、上記角度追尾ゲイン制御部によ
    り設定された角度追尾ゲインの下限値として設定する角
    度追尾ゲイン補償計算部とを備えていることを特徴とす
    る飛しょう体。
  4. 【請求項4】 対空目標探査装置による対空目標情報に
    基づき発射され、自ら対空目標を捕捉、追尾するレーダ
    を備え、前記レーダによって検出した上記目標に関する
    信号から目標に向かうための制御量を算出し、上記目標
    に向けて飛しょうする飛しょう体において、上記のレー
    ダとして、送信波を上記目標に送信し、上記目標からの
    反射信号を受信するアンテナと、上記アンテナにより受
    信された上記反射信号を復調する受信機と、上記受信機
    の出力に基づき上記目標に関する信号を検出する信号処
    理部と、上記信号処理部の出力に基づき上記飛しょう体
    が目標方向に飛しょうするための制御信号を算出する誘
    導計算部と、飛しょう体が上記目標を海面の上空で追尾
    する場合には、送信波の海面での反射特性に関する情報
    および上記目標と飛しょう体の相対位置情報から、マル
    チパスによる角度誤差量を推定して、前記誤差量に応じ
    て角度追尾ゲインを制御する角度追尾ゲイン制御部と、
    飛しょう体のロール姿勢角情報から上記角度追尾ゲイン
    制御部により設定された追尾ゲインを、ピッチ方向の角
    度追尾ゲインとヨー方向の角度追尾ゲインに分配するロ
    ール補正計算部とを備えていることを特徴とする飛しょ
    う体。
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