JP2000234889A - プレート式熱交換器 - Google Patents

プレート式熱交換器

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JP2000234889A
JP2000234889A JP11035549A JP3554999A JP2000234889A JP 2000234889 A JP2000234889 A JP 2000234889A JP 11035549 A JP11035549 A JP 11035549A JP 3554999 A JP3554999 A JP 3554999A JP 2000234889 A JP2000234889 A JP 2000234889A
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JP
Japan
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heat transfer
fluid port
plate
transfer plate
seal portion
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JP11035549A
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English (en)
Inventor
Yasuto Hashizume
康人 橋詰
Yasushi Fujikawa
泰 藤川
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Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレート式熱交換器において1次流体と2次
流体との混合トラブルを確実に防止する。 【解決手段】 1次流体口3周りの環状シール部13
a,13bどうし、及び、その環状シール部13a,1
3bを囲う二重シール部14a,14bどうしのロウ付
け接合により、1次流体口3と板間2次流体路7との間
を二重シール状態にし、また、2次流体口6周りの環状
シール部15a,15bどうし、及び、その環状シール
部15a,15bを囲う二重シール部16a,16bど
うしのロウ付け接合により、2次流体口6と板間1次流
体路8との間を二重シール状態にし、そして、各二重シ
ール間間隙17,20を漏洩流体排出路24,26を通
じて大気開放状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレート式熱交換器
に関し、詳しくは(図4参照)、1次流体口3及び2次
流体口6を夫々に形成した第1伝熱板1と第2伝熱板2
とを交互配置して板厚方向に多数積層した状態で、第1
伝熱板1の表板面1aにおける1次流体口3周りの環状
シール部13aと、それに対向する第2伝熱板2の裏板
面2bにおける1次流体口3周りの環状シール部13b
とをロウ付け接合し、かつ、第2伝熱板2の表板面2a
における2次流体口6周りの環状シール部15aと、そ
れに対向する第1伝熱板1の裏板面1bにおける2次流
体口6周りの環状シール部15bとをロウ付け接合し
て、第1伝熱板1の表板面1aと第2伝熱板2の裏板面
2bとの間を2次流体口6(具体的は出口側の2次流体
口6と入口側の2次流体口)に連通する板間2次流体路
7にするとともに、第2伝熱板2の表板面2aと第1伝
熱板1の裏板面1bとの間を1次流体口3(具体的は入
口側の1次流体口3と出口側の1次流体口)に連通する
板間1次流体路8にするプレート式熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の如きロウ付け接合型のプレ
ート式熱交換器においては、同図4に示すように、第1
伝熱板1の表板面1aと第2伝熱板2の裏板面2bとに
おける1次流体口3周りの環状シール部13a,13b
どうしのロウ付け接合だけで、板間2次流体路7と1次
流体口3との間のシールを行い、また、第2伝熱板2の
表板面2aと第1伝熱板1の裏板面1bとにおける2次
流体口6周りの環状シール部15a,15bどうしのロ
ウ付け接合だけで、板間1次流体路8と2次流体口6と
の間のシールを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来構造
では、1次流体口3周りの環状シール部接合箇所13や
2次流体口6周りの環状シール部接合箇所15が何らか
の原因で破損すると、その破損箇所から漏洩する1次流
体Aないし2次流体Bが他方流体の側へ混入して、1次
流体Aと2次流体Bとの混合トラブルを招く問題があ
り、また、これら漏洩が熱交換器の器体内部で起こる為
にその早期発見が難しい問題もあった。
【0004】この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、
ロウ付け接合形式の利点である高耐圧性・高耐食性、並
びに、構造の簡易性を活かしながら、上記の如きシール
箇所破損による1次流体と2次流体との混合トラブルを
より確実に防止できるように、また、器体内部での流体
漏洩の発生を早期に発見できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔1〕請求項1に係る発
明では、1次流体口及び2次流体口を夫々に形成した第
1伝熱板と第2伝熱板とを交互配置して板厚方向に多数
積層した状態で、前記第1伝熱板の表板面における1次
流体口周りの環状シール部と、それに対向する前記第2
伝熱板の裏板面における1次流体口周りの環状シール部
とをロウ付け接合し、かつ、前記第2伝熱板の表板面に
おける2次流体口周りの環状シール部と、それに対向す
る前記第1伝熱板の裏板面における2次流体口周りの環
状シール部とをロウ付け接合して、前記第1伝熱板の表
板面と前記第2伝熱板の裏板面との間を前記2次流体口
に連通する板間2次流体路にするとともに、前記第2伝
熱板の表板面と前記第1伝熱板の裏板面との間を前記1
次流体口に連通する板間1次流体路にするプレート式熱
交換器において、前記第1伝熱板の表板面で1次流体口
周りの前記環状シール部を囲う状態に設けた二重シール
部と、それに対向させて前記第2伝熱板の裏板面で1次
流体口周りの前記環状シール部を囲う状態に設けた二重
シール部とをロウ付け接合して、前記板間2次流体路と
前記1次流体口との間を二重シール状態にするととも
に、前記第2伝熱板の表板面で2次流体口周りの前記環
状シール部を囲う状態に設けた二重シール部と、それに
対向させて前記第1伝熱板の裏板面で2次流体口周りの
前記環状シール部を囲う状態に設けた二重シール部とを
ロウ付け接合して、前記板間1次流体路と前記2次流体
口との間を二重シール状態にし、前記第1伝熱板の表板
面と前記第2伝熱板の裏板面との間において1次流体口
周りの環状シール部接合箇所とそれを囲う状態の二重シ
ール部接合箇所との間に位置する1次流体口周りの二重
シール間間隙、及び、前記第2伝熱板の表板面と前記第
1伝熱板の裏板面との間において2次流体口周りの環状
シール部接合箇所とそれを囲う状態の二重シール部接合
箇所との間に位置する2次流体口周りの二重シール間間
隙の夫々を、漏洩流体排出路を通じて大気開放状態にす
る構成とする。
【0006】つまり、この構成によれば(図3参照)、
第1伝熱板1の表板面1aと第2伝熱板2の裏板面2b
との間では、1次流体口3周りの環状シール部接合箇所
13とそれを囲う状態の二重シール部接合箇所14とに
より、板間2次流体路7と1次流体口3との間を二重シ
ール状態にするから、1次流体口3周りの環状シール部
接合箇所13が何らかの原因で破損して、その破損箇所
から1次流体口3の通過1次流体Aが漏洩(すなわち、
1次流体口3周りの環状シール部接合箇所13とそれを
囲う二重シール部接合箇所14との間に位置する1次流
体口3周りの二重シール間間隙17へ漏洩)したとして
も、その漏洩1次流体Aが板間2次流体路7の通過2次
流体B中に混入することは、外側に位置する二重シール
部接合箇所14により阻止され、また逆に、その二重シ
ール部接合箇所14が何らかの原因で破損して、その破
損箇所から板間2次流体路7の通過2次流体Bが漏洩
(すなわち、1次流体口3周りの二重シール間間隙17
へ漏洩)したとしても、その漏洩2次流体Bが1次流体
口3の通過1次流体A中に混入することは、内側に位置
する1次流体口3周りの環状シール部接合箇所13によ
り阻止される。
【0007】そして同様に、第2伝熱板2の表板面2a
と第1伝熱板1の裏板面1bとの間では、2次流体口6
周りの環状シール部接合箇所15とそれを囲う状態の二
重シール部接合箇所16とにより、板間1次流体路8と
2次流体口6との間を二重シール状態にするから、2次
流体口6周りの環状シール部接合箇所15が何らかの原
因で破損して、その破損箇所から2次流体口6の通過2
次流体Bが漏洩(すなわち、2次流体口6周りの環状シ
ール部接合箇所15とそれを囲う二重シール部接合箇所
16との間に位置する2次流体口6周りの二重シール間
間隙20へ漏洩)したとしても、その漏洩2次流体Bが
板間1次流体路8の通過1次流体A中に混入すること
は、外側に位置する二重シール部接合箇所16により阻
止され、また逆に、その二重シール部接合箇所16が何
らかの原因で破損して、その破損箇所から板間1次流体
路8の通過1次流体Aが漏洩(すなわち、2次流体口6
周りの二重シール間間隙20へ漏洩)したとしても、そ
の漏洩1次流体Aが2次流体口6の通過2次流体B中に
混入することは、内側に位置する2次流体口6周りの環
状シール部接合箇所15により阻止される。
【0008】すなわち、これらのことにより、先述した
従来のロウ付け接合型プレート式熱交換器に比べ、シー
ル箇所破損(接合箇所破損)による1次流体と2次流体
との混合トラブルをより確実に防止することができる。
【0009】そしてまた、1次流体口3周りの二重シー
ル間間隙17、及び、2次流体口6周りの二重シール間
間隙20の夫々を漏洩流体排出路24,26を通じて大
気開放状態にするから、上記の如き接合箇所破損でこれ
ら二重シール間間隙17,20に漏洩する1次流体Aや
2次流体Bを、その漏洩流体排出路24,26を通じて
速やかに外部に排出することができ、この漏洩流体排出
により、器体内部での流体漏洩の発生を早期に発見する
ことができて、所要の対策を迅速に施すことができる。
【0010】また、シール箇所破損による1次流体と2
次流体との混合トラブルを防止するのに、板間にガスケ
ットを挟み込んだ状態で伝熱板を積層する形式では、第
1伝熱板の表板面と第2伝熱板の裏板面との間で板間2
次流体路と1次流体口との間に2列のガスケットを配置
して、それら板間2次流体路と1次流体口との間を二重
シール状態にし、また同様に、第2伝熱板の表板面と第
1伝熱板の裏板面との間で板間1次流体路と2次流体口
との間に2列のガスケットを配置して、それら板間1次
流体路と2次流体口との間を二重シール状態にするもの
もあるが(例えば、特開平5‐346296号公報参
照)、このガスケット形式のものに比べ、上記構成で
は、1次流体口3周りの環状シール部13、2次流体口
6周りの環状シール部15、並びに、それら環状シール
部13,15を囲う二重シール部14,16の全てにつ
いてロウ付け接合方式を採ることから、より高い耐圧性
・耐食性を得ることができ、この点からも、シール箇所
破損による1次流体と2次流体との混合トラブル、及
び、流体漏洩トラブルそのものをより確実に防止するこ
とができ、さらにまた、二重シールを行うための複雑な
形状のガスケットが不要であることから、装置コストを
安価にし得るとともに装置の組み立ても容易にすること
ができる。
【0011】〔2〕請求項2に係る発明では、上記した
請求項1に係る発明の実施にあたり、前記漏洩流体排出
路として、伝熱板積層群を伝熱板積層方向に貫く状態
で、伝熱板積層方向に並ぶ1次流体口周りの前記二重シ
ール間間隙にわたる1次流体口側の貫通排出路と、伝熱
板積層群を伝熱板積層方向に貫く状態で、伝熱板積層方
向に並ぶ2次流体口周りの前記二重シール間間隙にわた
る2次流体口側の貫通排出路とを設ける構成にする。
【0012】つまり、この構成によれば(図3参照)、
1次流体口3周りの二重シール間間隙17、及び、2次
流体口6周りの二重シール間間隙20の夫々について、
伝熱板積層方向に並ぶ多数の二重シール間間隙17,2
0のうちのいずれかのものに漏洩する流体を、それら多
数の二重シール間間隙17,20にわたる上記貫通排出
路24,26を通じて外部の所定箇所へ排出するから、
例えば、各二重シール間間隙に漏洩する流体を各別の排
出路を通じて外部へ排出(略言すれば、各二重シール間
間隙から外部へ直接的に排出)するに比べ、排出される
漏洩流体の処理を容易にすることができる。
【0013】また、伝熱板積層群を伝熱板積層方向に貫
く状態の上記貫通排出路24,26を通じて漏洩流体を
排出するから、漏洩流体の排出路を伝熱板積層群の外部
に設けるに比べ、熱交換器の全体としての装置構成をコ
ンパクトにすることができて、設置性の面でも有利にな
る。
【0014】〔3〕請求項3に係る発明では、上記した
請求項2に係る発明の実施にあたり、前記第1伝熱板及
び前記第2伝熱板の夫々に、1次流体口周りの前記二重
シール間間隙に開口する1次流体口側の排出口と、2次
流体口周りの前記二重シール間間隙に開口する2次流体
口側の排出口とを形成し、前記第1伝熱板の裏板面で1
次流体口側の前記排出口周りに設けた排出口用環状シー
ル部と、それに対向させて前記第2伝熱板の表板面で1
次流体口側の前記排出口周りに設けた排出口用環状シー
ル部とをロウ付け接合して、伝熱板積層方向に並ぶ1次
流体口側の前記排出口により1次流体口側の前記貫通排
出路を形成し、前記第2伝熱板の裏板面で2次流体口側
の前記排出口周りに設けた排出口用環状シール部と、そ
れに対向させて前記第1伝熱板の表板面で2次流体口側
の前記排出口周りに設けた排出口用環状シール部とをロ
ウ付け接合して、伝熱板積層方向に並ぶ2次流体口側の
前記排出口により2次流体口側の前記貫通排出路を形成
する構成にする。
【0015】つまり、この構成によれば(図3参照)、
上記の如き排出口18,22の周りに設けた排出口用環
状シール部23a・23b,25a・25bどうしのロ
ウ付け接合により、伝熱板積層群を伝熱板積層方向に貫
く状態で各二重シール間間隙17,20にわたる1次流
体口側及び2次流体口側夫々の前記貫通排出路24,2
6を形成するから、例えば、貫通排出路を形成するの
に、管材を伝熱板積層方向で伝熱板積層群に貫通させ
て、その管材の内部を各二重シール間間隙にわたらせる
貫通排出路にする等に比べ、1次流体口周りや2次流体
口周りの環状シール部、及び、それを囲む二重シール部
と同様のロウ付け接合だけですむ点で、貫通排出路の形
成、ひいては熱交換器の組み立てを容易にすることがで
きる。
【0016】そしてまた、1次流体口3側の貫通排出路
24が板間1次流体路8を貫通し、また、2次流体口6
側の貫通排出路26が板間2次流体路7を貫通するのに
対し、これら貫通排出路24,26の板間流体路7,8
に対する貫通箇所のシールについても、1次流体口周り
や2次流体口周りの環状シール部、及び、それを囲む二
重シール部と同様、耐圧性・耐食性に優れるロウ付け接
合によるシールとなることで、板間1次流体路8や板間
2次流体路7からのシール箇所破損による貫通排出路2
4,26への流体漏洩トラブルに対しても信頼性の高い
ものにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1はプレート式熱交換器の概略
分解図であり、第1伝熱板1及び第2伝熱板2の夫々
に、入口側の1次流体口3、出口側の1次流体口4、入
口側の2次流体口5、出口側の2次流体口6を四隅部に
振り分けて形成し、これら第1伝熱板1と第2伝熱板2
とを交互に配置して板厚方向に多数積層した組み付け状
態で、第1伝熱板1の表板面1aと第2伝熱板2の裏板
面2bとの間の板間間隙の大部分を、入口側及び出口側
の1次流体口3,4に対し非連通で入口側及び出口側の
2次流体口5,6に対し連通する板間2次流体路7に
し、かつ、第2伝熱板2の表板面2aと第1伝熱板1の
裏板面1bとの間の板間間隙の大部分を、逆に入口側及
び出口側の2次流体口5,6に対し非連通で入口側及び
出口側の1次流体口3,4に対し連通する板間1次流体
路8にしてある。
【0018】つまり、1次流体用の入口9から流入する
1次流体Aを、直線状に並ぶ入口側の1次流体口3によ
り形成される内部ヘッダ流路を通じ板間1次流体路8の
夫々に並列的に通過させ、そして、これら板間1次流体
路8を通過した1次流体Aを、直線状に並ぶ出口側の1
次流体口4により形成される内部ヘッダ流路を通じ1次
流体用の出口10から器外へ流出させる。また同様に、
2次流体用の入口11から流入する2次流体Bを、直線
状に並ぶ入口側の2次流体口5により形成される内部ヘ
ッダ流路を通じ板間2次流体路7の夫々に並列的に通過
させ、そして、これら板間2次流体路7を通過した2次
流体Bを、直線状に並ぶ出口側の2次流体口6により形
成される内部ヘッダ流路を通じ2次流体用の出口12か
ら器外へ流出させ、これにより、各板間流体路7,8の
通過過程で各伝熱板1,2を介して第1流体Aと第2流
体Bとを熱交換させるようにしてある。
【0019】なお、伝熱板積層群において、1次流体用
及び2次流体用の入出口9,10,11,12を設ける
側とは反対側の端板については、1次流体口3,4及び
2次流体口5,6を備えないメクラ板にしてある。
【0020】第1伝熱板1の表板面1aと第2伝熱板2
の裏板面2bとの間における流路間シール、すなわち、
入口側の1次流体口3と板間2次流体路7との間のシー
ル(換言すれば、直線状に並ぶ入口側の1次流体口3に
より形成される前記内部ヘッダ流路と板間2次流体路7
との間のシール)、及び、出口側の1次流体口4と板間
2次流体路7との間のシール(換言すれば、直線状に並
ぶ出口側の1次流体口4により形成される前記内部ヘッ
ダ流路と板間2次流体路7との間のシール)について
は、図2及び図3に示す如く、周縁シールとして隣り合
う伝熱板1,2の周縁屈折部どうし(図1及び図2につ
いては流体口配置関係の理解を容易にする為、各伝熱板
1,2における周縁屈折部の図示を省略してある)をロ
ウ付け接合するのに加え、第1伝熱板1の表板面1aに
おける各1次流体口3,4周りの膨出環状シール部13
aと、それに対向する第2伝熱板2の裏板面2bにおけ
る各1次流体口3,4周りの環状シール部13bとをロ
ウ付け接合し、また、第1伝熱板1の表板面1aで1次
流体口3,4周りの各膨出環状シール部13aを囲う状
態の膨出二重シール部14aと、それに対向して第2伝
熱板2の裏板面2bで1次流体口3,4周りの各環状シ
ール部13bを囲う状態の二重シール部14bとをロウ
付け接合し、これら第1伝熱板1の表板面1aと第2伝
熱板2の裏板面2bとにおける対向シール部どうしのロ
ウ付け接合により、各1次流体口3,4と板間2次流体
路7との間を二重シール状態にしてある。
【0021】そして同様に、第2伝熱板2の表板面2a
と第1伝熱板1の裏板面1bとの間における流路間シー
ル、すなわち、入口側の2次流体口5と板間1次流体路
8との間のシール(換言すれば、直線状に並ぶ入口側の
2次流体口5により形成される前記内部ヘッダ流路と板
間1次流体路8との間のシール)、及び、出口側の2次
流体口6と板間1次流体路8との間のシール(換言すれ
ば、直線状に並ぶ出口側の2次流体口6により形成され
る前記内部ヘッダ流路と板間1次流体路8との間のシー
ル)については、周縁シールとしての隣り合う伝熱板
1,2の周縁屈折部どうしのロウ付け接合に加え、同図
2及び同図3に示す如く、第2伝熱板2の表板面2aに
おける各2次流体口5,6周りの膨出環状シール部15
aと、それに対向する第1伝熱板1の裏板面1bにおけ
る各2次流体口5,6周りの環状シール部15bとをロ
ウ付け接合し、また、第2伝熱板2の表板面2aで第2
流体口5,6周りの各膨出環状シール部15aを囲う状
態の膨出二重シール部16aと、それに対向して第1伝
熱板1の裏板面1bで2次流体口5,6周りの各環状シ
ール部15bを囲う状態の二重シール部16bとをロウ
付け接合し、これら第2伝熱板2の表板面2aと第1伝
熱板1の裏板面1bとにおける対向シール部どうしのロ
ウ付け接合により、各2次流体口5,6と板間1次流体
路8との間を二重シール状態にしてある。
【0022】なお、入口側1次流体口3周りのシール構
造と出口側1次流体口4周りのシール構造は同等で、ま
た、出口側2次流体口6周りのシール構造と入口側2次
流体口5周りのシール構造も同等であることから、理解
を容易にするため図2及び図3では、代表として入口側
1次流体口3周りのシール構造、及び、出口側2次流体
口6周りのシール構造のみを拡大して示し、出口側1次
流体口4、及び、入口側2次流体口5については( )
内に参照番号を付してある。
【0023】上記の二重シール構造に対し、漏洩流体排
出構造として、第1伝熱板1及び第2伝熱板2の夫々に
は、第1伝熱板1の表板面1aと第2伝熱板2の裏板面
2bとの間で各1次流体口3,4周りの環状シール部接
合箇所13とそれを囲う二重シール部接合箇所14との
間に位置する各1次流体口3,4周りの二重シール間間
隙17に対し開口する1次流体口側の排出口18,19
を形成し、また、第2伝熱板2の表板面2aと第1伝熱
板1の裏板面1bとの間で各2次流体口5,6周りの環
状シール部接合箇所15とそれを囲う二重シール部接合
箇所16との間に位置する各2次流体口5,6周りの二
重シール間間隙20に対し開口する2次流体口側の排出
口21,22を形成してある。
【0024】そして、前記した環状シール部や二重シー
ル部でのロウ付け接合とともに、第1伝熱板1の裏板面
1bで1次流体口側の各排出口18,19周りに設けた
排出口用の環状シール部23bと、それに対向させて第
2伝熱板2の表板面2aで1次流体口側の各排出口1
8,19周りに設けた排出口用の膨出環状シール部23
aとをロウ付け接合することにより、伝熱板積層群を伝
熱板積層方向に貫通する状態で、伝熱板積層方向に並ぶ
各1次流体口3,4周りの二重シール間間隙17にわた
って、これら二重シール間間隙17を大気開放状態にす
る1次流体口側の貫通排出路24を形成し、また同様
に、第2伝熱板2の裏板面2bで2次流体口側の各排出
口21,22周りに設けた排出口用の環状シール部25
bと、それに対向させて第1伝熱板1の表板面1aで2
次流体口側の各排出口21,22周りに設けた排出口用
の膨出環状シール部25aとをロウ付け接合することに
より、伝熱板積層群を伝熱板積層方向に貫通する状態
で、伝熱板積層方向に並ぶ各2次流体口5,6周りの二
重シール間間隙20にわたって、これら二重シール間間
隙20を大気開放状態にする2次流体路側の貫通排出路
26を形成してある。
【0025】つまり、以上の構造により、いずれかの接
合箇所(シール箇所)が破損して流体漏洩が生じたとし
ても、漏洩1次流体の2次流体側への混入や漏洩2次流
体の1次流体側への混入を前記の二重シール構造をもっ
て確実に防止できるように、また、その際の漏洩流体を
前記の各貫通排出路24,26を通じて速やかに器外の
所定箇所へ排出できるようにしてある。
【0026】〔別実施形態〕第1伝熱板及び第2伝熱板
夫々の具体的板形状、並びに、1次流体口周りや2次流
体口周りの環状シール部及びそれを囲む各二重シール部
夫々の具体的形状・構造は、前述の実施形態で示した形
状・構造に限定されるものではなく、種々の構成変更が
可能である。
【0027】また、前述の実施形態では、漏洩流体排出
路として、排出口周りの環状シール部どうしをロウ付け
接合することで貫通排出路を形成する例を示したが、場
合によっては、管材を伝熱板積層群に貫通させて貫通排
出路を形成したり、伝熱板積層群を貫通する貫通排出路
に代えて、漏洩流体排出路を伝熱板積層群の外部に設け
る等してもよい。
【0028】熱交換させる1次流体と2次流体は、例え
ば、吸収式冷凍機における濃吸収液と希吸収液、蒸気や
温水などの温熱媒と加熱対象流体、あるいは、ブライン
や冷水などの冷熱媒と冷却対象流体など、どのようなも
のであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレート式熱交換器の概略分解斜視図
【図2】要部を拡大した概略分解斜視図
【図3】要部の拡大断面図
【図4】従来構造を示す拡大断面図
【符号の説明】
1 第1伝熱板 1a 第1伝熱板の表板面 1b 第1伝熱板の裏板面 2 第2伝熱板 2a 第2伝熱板の表板面 2b 第2伝熱板の裏板面 3,4 1次流体口 5,6 2次流体口 7 板間2次流体路 8 板間1次流体路 13 1次流体口周りの環状シール部接合
箇所 13a,13b 1次流体口周りの環状シール部 14 1次流体口周りの二重シール部接合
箇所 14a,14b 1次流体口周りの二重シール部 15 2次流体口周りの環状シール部接合
箇所 15a,15b 2次流体口周りの環状シール部 16 2次流体口周りの二重シール部接合
箇所 16a,16b 2次流体口周りの二重シール部 17 1次流体口周りの二重シール間間隙 18,19 1次流体口側の排出口 20 2次流体口周りの二重シール間間隙 21,22 2次流体口側の排出口 23a,23b 1次流体口側の排出口用環状シール
部 24 漏洩流体排出路,1次流体口側の貫
通排出路 25a,25b 2次流体口側の排出口用環状シール
部 26 漏洩流体排出路,2次流体口側の貫
通排出路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次流体口及び2次流体口を夫々に形成
    した第1伝熱板と第2伝熱板とを交互配置して板厚方向
    に多数積層した状態で、 前記第1伝熱板の表板面における1次流体口周りの環状
    シール部と、それに対向する前記第2伝熱板の裏板面に
    おける1次流体口周りの環状シール部とをロウ付け接合
    し、かつ、前記第2伝熱板の表板面における2次流体口
    周りの環状シール部と、それに対向する前記第1伝熱板
    の裏板面における2次流体口周りの環状シール部とをロ
    ウ付け接合して、 前記第1伝熱板の表板面と前記第2伝熱板の裏板面との
    間を前記2次流体口に連通する板間2次流体路にすると
    ともに、前記第2伝熱板の表板面と前記第1伝熱板の裏
    板面との間を前記1次流体口に連通する板間1次流体路
    にするプレート式熱交換器であって、 前記第1伝熱板の表板面で1次流体口周りの前記環状シ
    ール部を囲う状態に設けた二重シール部と、それに対向
    させて前記第2伝熱板の裏板面で1次流体口周りの前記
    環状シール部を囲う状態に設けた二重シール部とをロウ
    付け接合して、前記板間2次流体路と前記1次流体口と
    の間を二重シール状態にするとともに、 前記第2伝熱板の表板面で2次流体口周りの前記環状シ
    ール部を囲う状態に設けた二重シール部と、それに対向
    させて前記第1伝熱板の裏板面で2次流体口周りの前記
    環状シール部を囲う状態に設けた二重シール部とをロウ
    付け接合して、前記板間1次流体路と前記2次流体口と
    の間を二重シール状態にし、 前記第1伝熱板の表板面と前記第2伝熱板の裏板面との
    間において1次流体口周りの環状シール部接合箇所とそ
    れを囲う状態の二重シール部接合箇所との間に位置する
    1次流体口周りの二重シール間間隙、及び、前記第2伝
    熱板の表板面と前記第1伝熱板の裏板面との間において
    2次流体口周りの環状シール部接合箇所とそれを囲う状
    態の二重シール部接合箇所との間に位置する2次流体口
    周りの二重シール間間隙の夫々を、漏洩流体排出路を通
    じて大気開放状態にしてあるプレート式熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記漏洩流体排出路として、伝熱板積層
    群を伝熱板積層方向に貫く状態で、伝熱板積層方向に並
    ぶ1次流体口周りの前記二重シール間間隙にわたる1次
    流体口側の貫通排出路と、伝熱板積層群を伝熱板積層方
    向に貫く状態で、伝熱板積層方向に並ぶ2次流体口周り
    の前記二重シール間間隙にわたる2次流体口側の貫通排
    出路とを設けてある請求項1記載のプレート式熱交換
    器。
  3. 【請求項3】 前記第1伝熱板及び前記第2伝熱板の夫
    々に、1次流体口周りの前記二重シール間間隙に開口す
    る1次流体口側の排出口と、2次流体口周りの前記二重
    シール間間隙に開口する2次流体口側の排出口とを形成
    し、 前記第1伝熱板の裏板面で1次流体口側の前記排出口周
    りに設けた排出口用環状シール部と、それに対向させて
    前記第2伝熱板の表板面で1次流体口側の前記排出口周
    りに設けた排出口用環状シール部とをロウ付け接合し
    て、伝熱板積層方向に並ぶ1次流体口側の前記排出口に
    より1次流体口側の前記貫通排出路を形成し、 前記第2伝熱板の裏板面で2次流体口側の前記排出口周
    りに設けた排出口用環状シール部と、それに対向させて
    前記第1伝熱板の表板面で2次流体口側の前記排出口周
    りに設けた排出口用環状シール部とをロウ付け接合し
    て、伝熱板積層方向に並ぶ2次流体口側の前記排出口に
    より2次流体口側の前記貫通排出路を形成してある請求
    項2記載のプレート式熱交換器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340492A (ja) * 2001-05-15 2002-11-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 積層式熱交換器
JP2015137844A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器

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