JP2000234729A - 燃焼機器 - Google Patents

燃焼機器

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JP2000234729A
JP2000234729A JP11038666A JP3866699A JP2000234729A JP 2000234729 A JP2000234729 A JP 2000234729A JP 11038666 A JP11038666 A JP 11038666A JP 3866699 A JP3866699 A JP 3866699A JP 2000234729 A JP2000234729 A JP 2000234729A
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Takashi Akiyama
隆 秋山
Shingo Kimura
新悟 木村
Yoshifumi Atobe
嘉史 跡部
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Gastar Co Ltd
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体燃料使用タイプの燃焼機器において各燃
焼機器はそれぞれに適切な燃焼制御データを持つことが
でき、そのデータに基づき良好な燃焼を行う。 【解決手段】 燃焼部の燃焼量と燃料供給ポンプ3の駆
動量との関係データを燃焼制御データとして与えてお
き、要求燃焼量に対応する燃焼制御データの駆動量に基
づき燃料供給ポンプ3を駆動し、液体燃料タンク2内の
液体燃料を燃焼部に向けて送出する。その供給された燃
料を利用した燃焼部の燃焼中に、液体燃料タンク2内の
液体燃料が液面Hから液面Lに減少するまでの燃焼時間
を実測し、該実測燃焼時間とこの燃焼時間の間の燃料使
用量とに基づき実燃焼量を検出する。この実燃焼量と該
実燃焼量で燃焼しているときの燃料供給ポンプ3の実測
駆動量との関係に合うように燃焼制御データを補正す
る。各燃焼機器はそれぞれに適切な燃焼制御データを持
つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油等の液体燃料
を利用して燃焼を行う燃焼機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11には燃焼機器の燃焼に主に関わる
燃焼関係主要構成部が抜き出されて示されている。この
図11に示す燃焼関係主要構成部は石油等の液体燃料を
利用して燃焼を行うものであり、このような燃焼関係主
要構成部を持つ液体燃料使用タイプの燃焼機器として
は、例えば、給湯器や、風呂装置や、給湯風呂複合器
や、ファンヒーター等の暖房器等がある。
【0003】図11に示す燃焼関係主要構成部は、燃焼
部1と、液体燃料タンク2と、燃料供給ポンプ3と、気
化器4と、ノズル5と、混合室6と、燃焼ファン7と、
液面センサ12と、制御装置15とを有して構成されて
いる。
【0004】上記燃料供給ポンプ3は液体燃料タンク2
に貯められている石油等の液体燃料を通路8を通して吸
い込み、この吸い込んだ液体燃料を通路10を介して気
化器4に送出する。気化器4は加熱手段11を内蔵して
おり、燃料供給ポンプ3の駆動によって送られてきた液
体燃料を上記加熱手段11によって加熱して液体燃料を
気化し、この気化した燃料をノズル5から混合室6に吐
出する。
【0005】一方、混合室6には燃焼ファン7によって
空気が供給されており、混合室6では、その供給された
空気と、上記ノズル5から吐出された燃料とが混合し、
該燃料と空気の混合ガスが燃焼部1に供給されて燃焼が
行われる。この燃焼部1の燃焼によって発生した排気ガ
スは上記燃焼ファン7の回転駆動による風によって排出
される。なお、上記燃料供給ポンプ3と気化器4とノズ
ル5と混合室6と通路8,10とによって、液体燃料タ
ンク2から燃焼部1まで燃料を導く燃料供給通路が構成
されている。
【0006】また、上記液面センサ12は液体燃料タン
ク2における予め定めた液体燃料補充液面を検出するこ
とができる1点検知の液面センサであり、この液面セン
サ12によって液体燃料タンク2内の液体燃料が上記液
体燃料補充液面位置まで減少したことを検知したときに
は、図示されていない液体燃料補充手段によって液体燃
料が補充される構成となっている。
【0007】ところで、上記燃料供給ポンプ3の駆動量
を可変制御することによって(つまり、燃料供給ポンプ
3に供給される電力量を可変制御することによって)、
液体燃料タンク2から燃焼部1に向けて送出される液体
燃料量を可変制御することができる。このように、燃料
供給ポンプ3の駆動量を可変制御すると、燃焼部1に供
給される燃料量が可変して燃焼部1の燃焼量を可変制御
できる。
【0008】上記のことを利用して、前記制御装置15
の制御動作によって、予め定めた燃焼量可変制御範囲内
で燃焼部1の燃焼量を可変制御することが可能である。
【0009】具体的には、例えば、図3の(a)の実線
Lに示すような要求燃焼量と燃料供給ポンプ3の駆動量
情報との関係データである燃焼制御データLが予め与え
られている。
【0010】上記燃焼制御データLは要求燃焼量でもっ
て燃焼部1が燃焼するための燃料供給ポンプ3の駆動量
情報を求めるためのデータであり、その要求燃焼量と燃
料供給ポンプ3の駆動量情報との関係は予め実験や演算
等によって求められる。
【0011】制御装置15は、燃焼部1に要求される燃
焼量に対応する燃料供給ポンプ3の駆動量情報を上記燃
焼制御データLに基づいて検出し、この検出した駆動量
情報に基づいて燃料供給ポンプ3を駆動制御し、燃焼部
1が要求燃焼量でもって燃焼できるように燃焼制御を行
う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記燃料供
給ポンプ3は同じ種類であっても当該燃料供給ポンプ3
を構成している部品の製造ばらつき等に起因してポンプ
能力特性に個体差が生じてしまう。その上、同じ燃料供
給ポンプ3でも部品の経年劣化に起因してポンプ能力特
性が変化してしまう。
【0013】従来では、上記のような燃料供給ポンプ3
のポンプ能力特性の個体差や経年変化は考慮されずに、
同じ種類の燃料供給ポンプ3が組み込まれている同種の
燃焼機器には、同一の予め定めた燃焼制御データLが与
えられていた。このことから、上記燃料供給ポンプ3の
ポンプ能力特性の個体差や経年変化に起因して、例え
ば、図3の(a)に示す要求燃焼量Bを得るために燃焼
制御データLに基づいた駆動量情報Dz2でもって燃料供
給ポンプ3を駆動制御しているのにも拘わらず、実際に
は、上記要求燃焼量Bとは異なる燃焼量Pz2しか得られ
ていないというように、要求燃焼量からずれた燃焼量で
燃焼が行われ正確に要求燃焼量で燃焼できないという問
題が生じる。
【0014】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、各燃焼機器の燃料供給ポン
プのポンプ能力特性に応じて燃焼制御データを補正し、
正確に要求燃焼量でもって燃焼部の燃焼を行わせること
ができる燃焼機器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次に示すような構成をもって前記課題を解
決する手段としている。すなわち、第1の発明は、燃料
を燃焼する燃焼部と、液体燃料を貯める燃料タンクと、
該液体燃料タンクから燃料供給通路を通して上記燃焼部
に向けて液体燃料を送出する燃料供給ポンプとが設けら
れており、上記燃料供給ポンプの駆動量を可変制御して
予め定められた燃焼量可変制御範囲内で燃焼部の燃焼量
を可変制御することが可能な燃焼機器において、燃焼部
の燃焼量可変制御に用いられる燃焼量情報と燃料供給ポ
ンプの駆動量情報との関係データが燃焼制御データとし
て記憶されているデータ記憶部と;上記燃焼部の燃焼中
に、燃焼に使用された液体燃料の使用量を検出する液体
燃料使用量検出手段と;該液体燃料使用量検出手段によ
り検出された液体燃料の使用量を消費するのに要した燃
焼時間を実測する時間計測手段と;上記液体燃料使用量
検出手段により検出された液体燃料の使用量と、該使用
量を消費するのに要した上記時間計測手段の実測燃焼時
間とに基づき、その実測燃焼時間の間の燃焼による燃焼
部の実燃焼量を求める実燃焼量検出部と;この求められ
た実燃焼量の情報と、該実燃焼量で燃焼しているときの
燃料供給ポンプの実測駆動量情報とに基づき、予め定め
られた補正手順に従って前記燃焼制御データを上記実燃
焼量情報と実測駆動量情報との関係に合うように補正す
る燃焼制御データ補正部と;が設けられている構成をも
って前記課題を解決する手段としている。
【0016】第2の発明は、上記第1の発明を構成する
燃焼制御データ補正部は、燃料供給ポンプの第1実測駆
動量情報に対応した実燃焼量情報と、この燃料供給ポン
プの第1実測駆動量情報から予め定めた設定範囲以上離
れた第2実測駆動量情報に対応した実燃焼量情報とに基
づいて、燃料供給ポンプの駆動量情報の変化分に対する
実燃焼量情報の変化分の傾きを求め、データ記憶部に記
憶されている燃焼制御データの傾きを上記求めた傾きに
修正すると共に、上記燃料供給ポンプの第1実測駆動量
情報と第2実測駆動量情報にそれぞれ対応する燃焼制御
データの燃焼量情報が上記各実燃焼量情報に一致するよ
うに燃焼制御データを補正する傾き修正方式によって、
燃焼制御データを補正する構成をもって前記課題を解決
する手段としている。
【0017】第3の発明は、上記第1の発明を構成する
燃焼制御データ補正部は、燃料供給ポンプの実測駆動量
情報に対応する燃焼制御データの燃焼量情報を実燃焼量
検出部により検出された実燃焼量情報に一致させる方向
に燃焼制御データを平行移動して補正する平行移動修正
方式によって、燃焼制御データを補正する構成をもって
前記課題を解決する手段としている。
【0018】第4の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、燃焼制御データを補正するための傾き修正方式の補
正手順と平行移動修正方式の補正手順とが予め与えら
れ、燃焼制御データ補正部は、予め定めた補正用時間の
間に、燃料供給ポンプの駆動量情報が予め定めた設定範
囲以上可変しなかったときには上記平行移動修正方式の
補正手順に従って燃焼制御データの補正を行い、上記補
正用時間の間に、燃料供給ポンプの駆動量情報が上記設
定範囲以上可変したときには上記傾き修正方式の補正手
順に従って燃焼制御データの補正を行う構成をもって前
記課題を解決する手段としている。
【0019】第5の発明は、上記第1〜第4の発明の何
れか1つの発明の構成を備え、燃焼制御データ補正部
は、燃料供給ポンプの同じ駆動量情報に対応する、実燃
焼量検出部により求められた実燃焼量情報と、燃焼制御
データの燃焼量情報とが予め定められたしきい値以上ず
れているときにのみ、燃焼制御データの補正を行う構成
をもって前記課題を解決する手段としている。
【0020】第6の発明は、上記第1〜第5の発明の何
れか1つの発明の構成を備え、燃料供給ポンプの駆動量
が変動していない状態で、予め定めた液体燃料の設定使
用量を消費するのに要した実測燃焼時間を時間計測手段
により複数個検出し、これら実測燃焼時間の平均値を求
め、実燃焼量検出部は、その求めた実測燃焼時間の平均
値を用いて実燃焼量情報を検出する構成をもって前記課
題を解決する手段としている。
【0021】上記構成の発明において、例えば、液体燃
料使用量検出手段は、燃焼中に、燃焼に使用された液体
燃料の使用量を検出し、一方、時間計測手段は、その液
体燃料の使用量を消費するのに要した燃焼時間を実測す
る。実燃焼量検出部は、上記検出された液体燃料の使用
量と実測燃焼時間とに基づき、実燃焼量を検出する。
【0022】燃焼制御データ補正部は、上記実燃焼量の
情報と、該実燃焼量で燃焼しているときの燃料供給ポン
プの実測駆動量情報とに基づき、燃焼制御データを上記
実燃焼量と実測駆動量情報との関係に合うように補正す
る。
【0023】このように、燃焼制御データ補正部が設け
られているので、各燃焼機器の燃料供給ポンプのポンプ
能力特性に応じて燃焼制御データが補正されることとな
り、このことによって、各燃焼機器はそれぞれ燃料供給
ポンプのポンプ能力特性の個体差や経年変化が考慮され
た適切な燃焼制御データを持つことができ、この燃焼制
御データに基づき、燃焼部は正確に要求燃焼熱量でもっ
て燃焼を行うことができ、前記課題が解決される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0025】第1の実施形態例に示す燃焼機器は前記図
11に示す燃焼関係主要構成部とほぼ同様な燃焼関係主
要構成部を備えている。この第1の実施形態例において
特徴的なことは、前述した1点検知の液面センサ12に
代えて、後述する複数点検知可能な液面センサが設けら
れ、また、制御装置15には、図1に示すような制御構
成が設けられていることである。なお、この第1の実施
形態例の説明において、図11に示す燃焼関係主要構成
部と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の
重複説明は省略する。
【0026】上記複数点検知可能な液面センサは液体燃
料使用量検出手段として機能することができるものであ
り、この第1の実施形態例では、図4に示すように、そ
の液面センサ16は、液体燃料タンク2の予め定めた図
4に示す第1液面Hと、該第1液面Hよりも下側の第2
液面Lとの2点を少なくとも検知することができるもの
である。
【0027】制御装置15は、図1に示すように、燃焼
制御部20と、ポンプ駆動制御部21と、ポンプ駆動量
監視部22と、燃焼制御データ補正部23と、実燃焼量
検出部24と、データ記憶部25と、時間計測手段27
と、比較部28とを有して構成されている。
【0028】データ記憶部25には、図3の(a)の実
線Lに示すような燃料供給ポンプ3の駆動量情報と要求
燃焼量情報との関係データが燃焼制御データLとして記
憶されている。
【0029】ところで、上記燃料供給ポンプ3として、
ソレノイドポンプやモーターポンプ等の様々な形態のポ
ンプを採用することができる。ソレノイドポンプには図
5に示すように電圧が間欠通電されることから、このソ
レノイドポンプは上記通電電圧の図5に示す間欠周期T
s(周波数(1/Ts))あるいはその1周期における
電圧の通電時間Ttを可変することで、ポンプの駆動量
(つまり、ポンプに供給される電力量)を可変制御する
ことができる。
【0030】このことから、ソレノイドポンプを燃料供
給ポンプ3として採用した場合に、そのポンプの通電電
圧の間欠周期Tsを可変制御することで(換言すれば、
ポンプの通電電圧の周波数(1/Ts)を可変制御する
ことで)、燃料供給ポンプ3の駆動量を可変制御して燃
焼部1の燃焼量可変制御を行う場合には、上記データ記
憶部25に記憶される燃焼制御データLの燃料供給ポン
プ3の駆動量情報には燃料供給ポンプ3の駆動量を可変
制御するための操作量である上記ポンプの通電電圧の間
欠周期Ts(周波数(1/Ts))が与えられる。
【0031】また、ソレノイドポンプを燃料供給ポンプ
3として採用した場合に、そのポンプの通電電圧の1周
期における通電時間tを可変制御することで燃料供給ポ
ンプ3の駆動量を可変制御して燃焼部1の燃焼量可変制
御を行う場合には、上記燃焼制御データLの燃料供給ポ
ンプ3の駆動量情報には燃料供給ポンプ3の駆動量を可
変制御するための操作量である上記通電電圧の1周期に
おける通電時間Ttが与えられる。
【0032】さらに、前記モーターポンプは該ポンプに
通電している電圧値あるいは電流値を可変制御すること
でポンプの駆動量を可変制御することができることか
ら、燃料供給ポンプ3としてモーターポンプを採用する
場合に、ポンプの通電電圧値を可変制御することでポン
プの駆動量を可変制御して燃焼部1の燃焼量可変制御を
行う場合には、上記燃焼制御データLの燃料供給ポンプ
3の駆動量情報には燃料供給ポンプ3の駆動量を可変制
御するための操作量である燃料供給ポンプ3の通電電圧
値が与えられる。
【0033】さらにまた、燃料供給ポンプ3として上記
モーターポンプを採用する場合に、ポンプの通電電流値
を可変制御することでポンプの駆動量を可変制御して燃
焼部1の燃焼量可変制御を行う場合には、上記燃焼制御
データLの燃料供給ポンプ3の駆動量情報には燃料供給
ポンプ3の駆動量を可変制御するための操作量である燃
料供給ポンプ3への供給電流値が与えられる。
【0034】上記のように、この第1の実施形態例で
は、上記データ記憶部25に記憶される燃焼制御データ
Lの燃料供給ポンプ3の駆動量情報には、燃料供給ポン
プ3の駆動量を可変制御するための操作量の情報が与え
られる。
【0035】上記燃焼制御部20には燃焼運転のシーケ
ンスプログラムが予め与えられており、燃焼制御部20
はその燃焼運転のシーケンスプログラムに従って燃焼運
転を制御する。例えば、要求燃焼量で燃焼部1が燃焼す
るための燃料供給ポンプ3の駆動量情報を上記データ記
憶部25の燃焼制御データLに基づいて求め、該求めた
駆動量情報をポンプ駆動制御部21に出力する。上記ポ
ンプ駆動制御部21はその燃焼制御部20から加えられ
た燃料供給ポンプ3の駆動量情報に基づき燃料供給ポン
プ3の駆動制御を行い、要求燃焼量でもって燃焼部1が
燃焼できるように燃焼部1に燃料を供給する。
【0036】時間計測手段27は図示されていない液面
監視部と時計機構を内蔵している。上記液面監視部は時
々刻々と前記液面センサ16のセンサ出力を取り込ん
で、液体燃料タンク2内の液体燃料の液面が前記第1液
面Hであるか否か、あるいは、第2液面Lであるか否か
を監視する。時間計測手段27は前記燃焼制御部20の
動作情報を時々刻々と取り込み、該取り込んだ動作情報
と上記内蔵の液面監視部の監視情報に基づき、燃焼中
に、液体燃料タンク2内の液体燃料の液面が予め定めた
前記第1液面Hであることを検知したときに内蔵の時計
機構を駆動させ、同燃焼中に液体燃料タンク2内の液体
燃料が上記第1液面Hから前記第2液面Lに減少するま
でに要した燃焼時間Tzを上記内蔵の時計機構によって
実測する。
【0037】また、時間計測手段27は、燃焼中に、液
体燃料タンク2内の液体燃料の液面が予め定めた前記第
1液面Hであることを検知して内蔵の時計機構を駆動さ
せた以降に、液体燃料タンク2内の液体燃料が第2液面
Lまで減少する前に燃焼が停止した場合には、上記時計
機能を停止・リセットする。
【0038】なお、この実施形態例では、液体燃料タン
ク2内の液体燃料が前記第1液面Hから第2液面Lに減
少するまでに要する時間が、例えば、予め定めた燃焼量
可変制御範囲の最大燃焼量で燃焼させたときに約5分程
度となるように上記第1液面Hと第2液面Lとが定めら
れている。つまり、液体燃料タンク2内の液体燃料が前
記第1液面Hから第2液面Lに減少するまでに要する時
間が、1回の燃焼に所要される時間と思われる燃焼所要
時間よりも短い時間となるように上記第1液面Hと第2
液面Lとが定められている。このように、第1液面Hと
第2液面Lとを定めることによって、燃焼中に、上記時
間計測手段27によって、液体燃料タンク2内の液体燃
料が前記第1液面Hから第2液面Lに減少するまでに要
する時間をほぼ確実に実測することができる。
【0039】ポンプ駆動量監視部22は前記ポンプ駆動
制御部21の動作情報を時々刻々と取り込み、該情報に
基づき燃料供給ポンプ3の駆動量情報を監視する。具体
的には、例えば、燃料供給ポンプ3がソレノイドポンプ
である場合には前記したような間欠電圧の周波数(1/
Ts)やその1周期における通電時間Tt、燃料供給ポ
ンプ3がモーターポンプである場合には通電電圧値や通
電電流値等の、燃料供給ポンプ3の駆動量を可変制御す
るための操作量を監視する。
【0040】実燃焼量検出部24は上記燃焼制御部20
の動作情報とポンプ駆動量監視部22の監視情報と時間
計測手段27の動作情報を時々刻々と取り込み、これら
取り込んだ情報に基づき、同一燃焼中に液体燃料タンク
2内の液体燃料が第1液面Hから第2液面Lに減少する
までの実測燃焼時間Tzの間に燃料供給ポンプ3の駆動
量情報が変動しなかったことを検知した場合には、その
液体燃料タンク2内の液体燃料が第1液面Hから第2液
面Lまで減少するのに要した実測燃焼時間Tzを時間計
測手段27から、また、その実測燃焼時間Tzの間の燃
料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzをポンプ駆動量監
視部22からそれぞれ取り込み、上記実測燃焼時間Tz
に基づき、上記燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dz
に対する燃焼部1の実燃焼量Pzを検出する。
【0041】具体的には、例えば、データ記憶部25に
実燃焼量Pzを検出するための下式(1)に示すような
演算式データを与えておく。
【0042】Pz=K・V/Tz・・・・・(1)
【0043】上式(1)に示すKは予め与えられた定数
であり、Vは燃焼に使用された液体燃料の使用量を表
し、Tzはその使用量Vを消費するのに要した時間を表
している。
【0044】この実施形態例では、第1液面Hから第2
液面Lに減少するまでに消費された液体燃料の使用量は
予め定まるので、上式(1)に示すVにはその定数であ
る液体燃料の使用量が予め与えられており、また、その
使用量Vを消費するのに要した時間は時間計測手段27
によって実測されていることから、上記時間計測手段2
7の実測燃焼時間Tzを上式(1)のパラメータTzに
代入して演算することによって、その実測燃焼時間Tz
の間における燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzに
対する燃焼部1の実燃焼量Pzを算出することができ
る。
【0045】比較部28は上記実燃焼量検出部24の動
作情報を時々刻々と取り込み、この取り込んだ情報に基
づき、燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzに対する
燃焼部1の実燃焼量Pzが検出されたことを検知したと
きには、その燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dz
と、実燃焼量Pzとを取り込む。
【0046】そして、比較部28は、データ記憶部25
に記憶されている燃焼制御データLを読み出し、上記燃
料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzに対応する燃焼制
御データLの燃焼量を検出し、該燃焼制御データLの燃
焼量と、前記実燃焼量Pzとを比較し、燃焼制御データ
Lの燃焼量と実燃焼量Pzとが予め定めたしきい値以上
ずれていると判断したときには、燃焼制御データLの燃
焼量と実燃焼量Pzとのずれが大きく、データ記憶部2
5に記憶されている燃焼制御データLはこの燃焼機器に
適したものではないと判断し、燃焼制御データLを補正
する必要があると判断して燃焼制御データLの補正指令
を発する。
【0047】燃焼制御データ補正部23は上記燃焼制御
データLの補正指令が発せられたことを検知したときに
は、傾き修正方式によって燃焼制御データLの補正を行
う。上記傾き修正方式によって燃焼制御データLの補正
を行うために、この第1の実施形態例では、燃焼制御デ
ータ補正部23は図2に示すような制御構成部を内蔵し
ている。つまり、この燃焼制御データ補正部23は、図
2に示すように、第1実測駆動量情報・実燃焼量取り込
み部31と、記憶部32と、第2実測駆動量情報・実燃
焼量取り込み部33と、傾き検出部34と、補正部35
とを有して構成されている。
【0048】上記記憶部32には燃料供給ポンプ3の駆
動量情報における第1の範囲H1と、第2の範囲H2と
の情報が予め格納されている。この実施形態例では、上
記第1の範囲H1は図3に示す燃料供給ポンプ3の駆動
量情報D1以下の範囲であり、第2の範囲H2は燃料供
給ポンプ3の駆動量情報D2以上の範囲である。
【0049】上記燃料供給ポンプ3の駆動量情報D1は
予め定めた燃焼量P1(例えば、予め定められた燃焼量
可変制御範囲の最小燃焼量Pminを0%とし、最大燃焼
量Pmaxを100%として、上記燃焼量可変制御範囲内
の燃焼量を%値に置き換えた場合に、燃焼量30%)に
対応する燃焼制御データLの燃料供給ポンプの駆動量情
報であり、また、上記燃料供給ポンプ3の駆動量情報D
2は予め定めた燃焼量P2(例えば燃焼量70%)に対
応する燃焼制御データLの燃料供給ポンプの駆動量情報
である。上記燃焼量P1と燃焼量P2とは予め定めた設
定範囲(例えば燃焼量40%分)以上離れている。換言
すれば、上記第1の範囲H1内のポンプ駆動量情報と、
第2の範囲H2内のポンプ駆動量情報とは予め定めた設
定範囲以上離れている。
【0050】第1実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部
31は、上記第1の範囲H1あるいは第2の範囲H2内
の燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzを第1実測駆
動量情報Dz1として取り込みと共に、その第1実測駆動
量情報Dz1に対応する実燃焼量Pz1を取り込む構成を備
えている。
【0051】例えば、上記第1実測駆動量情報・実燃焼
量取り込み部31はポンプ駆動量監視部22の監視情報
と実燃焼量検出部24の動作情報と比較部28の動作情
報を時々刻々と取り込み、ポンプ駆動量監視部22から
取り込んだ燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzが前
記記憶部32に記憶されている第1の範囲H1であるか
否か、あるいは、第2の範囲H2内であるか否かを判断
し、上記実測駆動量情報Dzが第1の範囲H1内であ
る、あるいは、第2の範囲H2内であると判断した状態
で、前記実燃焼量検出部24によって、その実測駆動量
情報Dzに対する実燃焼量Pzが検出されたことを検知
し、かつ、比較部28によって、その実燃焼量Pzに基
づき燃焼制御データLの補正指令が発せられたことを検
知したときには、上記実測駆動量情報Dzを第1実測駆
動量情報Dz1として記憶部32に格納すると共に、実燃
焼量検出部24から取り込んだ実燃焼量Pzを実燃焼量
Pz1とし該実燃焼量Pz1を上記第1実測駆動量情報Dz1
に関連付けて記憶部32に格納する。
【0052】また、第1実測駆動量情報・実燃焼量取り
込み部31は、上記第1の範囲H1および第2の範囲H
2以外の範囲の駆動量情報に基づいて燃料供給ポンプ3
が駆動している燃焼中であることを検知している状態
で、実燃焼量検出部24によって燃料供給ポンプ3の実
測駆動量情報Dzに対する実燃焼量Pzが検出され、か
つ、比較部28によって燃焼制御データの補正指令が発
せられたときには、補正指令が発せられたけれども、上
記第1の範囲H1および第2の範囲H2以外の実測駆動
量情報Dzに関わる情報は燃焼制御データLの補正には
使用できないと判断し、上記ポンプ駆動量監視部22の
監視情報および実燃焼量検出部24の動作情報の取り込
みを引き続き行う。
【0053】そして、第1実測駆動量情報・実燃焼量取
り込み部31は、上記第1の範囲H1あるいは第2の範
囲H2のどちらかの範囲内の駆動量情報に基づいて燃料
供給ポンプ3が駆動している燃焼中であることを検知し
ているときに、実燃焼量検出部24によって燃料供給ポ
ンプ3の実測駆動量情報Dzに対する実燃焼量Pzが検
出された場合に、その実測駆動量情報Dzと実燃焼量P
zを取り込み、上記同様に、この取り込んだ実測駆動量
Dzを第1実測駆動量情報Dz1として記憶部32に格納
すると共に、上記実燃焼量Pz(Pz1)を上記第1実測
駆動量情報Dz1に関連付けて記憶部32に格納する。
【0054】第2実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部
33は、前記第1の範囲H1と第2の範囲H2とのうち
の、上記第1実測駆動量情報Dz1が属する範囲とは異な
る一方の範囲内の燃料供給ポンプ3の第2実測駆動量情
報Dz2と、該第2実測駆動量情報Dz2に対応する実燃焼
量Pz2を取り込む構成を備えている。
【0055】例えば、第2実測駆動量情報・実燃焼量取
り込み部33はポンプ駆動量監視部22の監視情報およ
び実燃焼量検出部24の動作情報および第1実測駆動量
情報・実燃焼量取り込み部31の動作情報を時々刻々と
取り込み、これら情報に基づき、第1実測駆動量情報・
実燃焼量取り込み部31によって第1実測駆動量Dz1お
よび実燃焼量Pz1が取り込まれたことを検知した以降
に、上記第1の範囲H1と第2の範囲H2とのうちの、
上記第1実測駆動量情報Dz1の属する範囲とは異なる一
方の範囲内の駆動量情報に基づいて燃料供給ポンプ3が
駆動していることを検知している状態で、実燃焼量検出
部24によって実燃焼量Pzが検出されたことを検知し
たときには、燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzを
第2実測駆動量情報Dz2として取り込むと共に、その第
2実測駆動量情報Dz2に対応する実燃焼量Pz2を取り込
み、それら第2実測駆動量情報Dz2および実燃焼量Pz2
の情報を傾き検出部34に出力する。
【0056】傾き検出部34は上記第2実測駆動量情報
Dz2および実燃焼量Pz2の情報が加えられると、記憶部
32から前記第1実測駆動量情報Dz1および該第1実測
駆動量情報Dz1に対応する実燃焼量Pz1の情報を読み出
し、これら第1実測駆動量情報Dz1および実燃焼量Pz1
と、第2実測駆動量情報Dz2および実燃焼量Pz2とに基
づき、実測駆動量情報の変化分に対する実燃焼量の変化
分の傾きMを求める。
【0057】具体的には、例えば、下式(2)の演算式
に従って上記傾きMを算出する。
【0058】 M=(Pz1−Pz2)/(Dz1−Dz2)・・・・・(2)
【0059】傾き検出部34は上記のように求めた傾き
Mの情報を補正部35に出力する。補正部35は上記補
正部35から傾きMの情報が加えられると、データ記憶
部25から前記燃焼制御データLを読み出し、この燃焼
制御データLの傾きを上記傾きMに修正すると共に、上
記燃料供給ポンプ3の第1実測駆動量情報Dz1に対応す
る燃焼制御データLの燃焼量が上記実燃焼量Pz1に一致
するように、あるいは、燃料供給ポンプ3の第2実測駆
動量情報Dz2に対応する燃焼制御データLの燃焼量が上
記実燃焼量Pz2に一致するように、燃焼制御データLを
図3の(a)の破線L’に示すように補正し、該補正さ
れた燃焼制御データL’を燃焼制御データLとして上記
データ記憶部25の燃焼制御データLに上書き格納す
る。
【0060】上記のように、燃焼制御データ補正部23
は傾き修正方式によって燃焼制御データLの補正を行う
構成を備えている。このように補正後の燃焼制御データ
L’がデータ記憶部25に格納された以降には、該補正
後の燃焼制御データL’に基づき燃焼制御部20および
ポンプ駆動制御部21によって燃焼量可変制御が行われ
る。
【0061】なお、図3の(a)では、補正前の燃焼制
御データLと、上記補正後の燃焼制御データL’とが交
差していない例を示したが、図3の(b)に示すよう
に、上記燃焼制御データ補正部23により補正された燃
焼制御データL’は補正前の燃焼制御データLと交差す
る場合もある。
【0062】この第1の実施形態例によれば、燃料供給
ポンプ3の実測駆動量情報Dzおよび該実測駆動量情報
Dzに対応する実燃焼量Pzを検出し、これら実測値に
基づいて燃焼制御データLの補正を行うので、各燃焼機
器の燃料供給ポンプ3のポンプ能力特性に応じて燃焼制
御データLの補正が行われることとなり、各燃焼機器毎
に適切な燃焼制御データLを持つことができる。このこ
とから、この第1の実施形態例に示す燃焼制御データ補
正の制御構成を持つ各燃焼機器はそれぞれ器具に合った
燃焼制御データLに基づいて、正確に要求燃焼量でもっ
て燃焼させることができる。
【0063】さらに、上記燃焼制御データLの補正を自
動的に行う構成であるので、燃焼機器1台ずつ人の手に
よって燃焼制御データLの補正を行うという面倒を掛け
ずに、燃焼制御データLを自動補正することができ、燃
焼機器の製造コストの増加を抑制しながら、上記のよう
な優れた燃焼性能を持つ燃焼機器を得ることが可能とな
る。
【0064】さらに、燃料供給ポンプ3の同じ駆動量情
報に対応する、燃焼制御データLの燃焼量と、実燃焼量
Pzとが予め定めたしきい値以上ずれているときにの
み、上記のような燃焼制御データLの補正を行うので、
データ記憶部25に記憶されている燃焼制御データLが
燃焼機器に最適な状態から僅かしかずれておらず、補正
の必要は無いと想定される場合には補正は行われず、燃
焼制御データLの補正が必要であると想定される場合の
み燃焼制御データLの補正を行わせることができること
となり、データ補正に適した状態だけ選択的に燃焼制御
データLの補正を行うことができる。
【0065】さらに、上記の如く、燃料供給ポンプ3の
同じ駆動量情報に対応する、燃焼制御データLの燃焼量
と、実燃焼量Pzとが予め定めたしきい値以上ずれてい
るときにのみ、上記のような燃焼制御データLの補正を
行うので、燃料供給ポンプ3を構成している部品の経年
劣化によって燃料供給ポンプ3のポンプ能力特性が変化
して、燃焼機器が持っている燃焼制御データLがこの燃
焼機器に不適切になったことを自動検知することがで
き、このような場合に燃焼制御データLの補正を行うの
で、燃料供給ポンプ3の部品の経年劣化に起因して要求
燃焼量からずれた燃焼量で燃焼してしまうという問題を
防止することができる。
【0066】以下に、第2の実施形態例を説明する。こ
の第2の実施形態例は前記第1の実施形態例とほぼ同様
な構成を備えるが、前記第1の実施形態例と異なる特徴
的なことは、燃焼制御データ補正部23が、傾き修正方
式ではなく、平行移動修正方式によって燃焼制御データ
Lの補正を行うことである。なお、この第2の実施形態
例の説明において、前記第1の実施形態例と同一構成部
分には同一符号を付し、第1の実施形態例と共通する部
分の重複説明は省略する。
【0067】この第2の実施形態例において特徴的な燃
焼制御データ補正部23は、前記図2に示すような制御
構成に代えて、図6に示すような制御構成を備えてい
る。つまり、第2の実施形態例では、燃焼制御データ補
正部23は、図6に示すように、実測駆動量情報・実燃
焼量取り込み部37と補正部38とを有して構成されて
いる。
【0068】上記実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部
37は、ポンプ駆動量監視部22の監視情報および実燃
焼量検出部24の動作情報を時々刻々と取り込み、実燃
焼量検出部24によって燃料供給ポンプ3の実測駆動量
情報Dzに対する実燃焼量Pzが検出され、かつ、その
実燃焼量Pzに基づき比較部28によって燃焼制御デー
タLの補正指令が発せられたことを検知したときには、
その実測駆動量情報Dzおよび実燃焼量Pzをそれぞれ
取り込み、それら取り込んだ実測駆動量情報Dzと実燃
焼量Pzを関連付けて補正部38に出力する。
【0069】補正部38は、その実測駆動量情報Dzと
実燃焼量Pzを受け取ると、データ記憶部25から燃焼
制御データLを読み出し、この読み出した図7の実線L
に示すような燃焼制御データLを図7の破線L’に示す
燃焼制御データL’に平行移動し、上記実測駆動量情報
Dzに対応する燃焼制御データの燃焼量を上記実燃焼量
Pzに一致させて燃焼制御データLを燃焼制御データ
L’に補正する。そして、補正部38はこの補正後の燃
焼制御データL’を燃焼制御データLとしてデータ記憶
部25の燃焼制御データLに上書き格納する。
【0070】この第2の実施形態例によれば、前記第1
の実施形態例と同様な構成を備え、燃焼制御データ補正
部23は平行移動修正方式によって燃焼制御データの補
正を行うので、前記第1の実施形態例と同様に、燃料供
給ポンプ3のポンプ能力特性の個体差や経年変化を考慮
して燃焼制御データLの自動補正を行うことができ、各
燃焼機器に合った燃焼制御データLを持つことができ
る。このことから、燃焼性能の信頼性の高い燃焼機器を
提供することが可能となる。
【0071】また、この第2の実施形態例では、上記の
如く、平行移動修正方式によって、燃焼制御データの補
正を行う構成を備えており、この平行移動修正方式によ
り補正された燃焼制御データLは前記第1の実施形態例
に示した傾き修正方式により補正された燃焼制御データ
Lに比べて補正の精密さがやや劣るけれども、平行移動
修正方式を採用した燃焼制御データ補正部23の構成は
簡単であり、制御構成の煩雑化を防止することができ
る。もちろん、この第2の実施形態例に示すように平行
移動修正方式によって補正された燃焼制御データLと、
前記第1の実施形態例に示す傾き修正方式によって補正
された燃焼制御データLとの補正のずれは非常に小さ
く、上記したように、この第2の実施形態例に示す平行
移動修正方式によって補正された燃焼制御データLに基
づいて燃焼運転を行っても、ほぼ正確に要求燃焼量でも
って燃焼させることができる。
【0072】以下に、第3の実施形態例を説明する。
【0073】この第3の実施形態例における制御装置1
5は前記各実施形態例とほぼ同様な構成を備えている
が、前記各実施形態例と異なる特徴的なことは、燃焼制
御データ補正部23が図8に示すような制御構成を備え
ていることである。この第3の実施形態例では、前記各
実施形態例の構成と同様である部分の重複説明は省略す
る。
【0074】燃焼制御データ補正部23は、図8に示す
ように、第1実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部40
と、記憶部41と、第2実測駆動量情報・実燃焼量取り
込み部42と、切り換え制御部43と、傾き修正方式補
正部44と、平行移動修正方式補正部45とを有して構
成されており、この第3の実施形態例では、前記第1の
実施形態例に示したような傾き修正方式による燃焼制御
データLの補正と前記第2の実施形態例に示したような
平行移動修正方式による燃焼制御データLの補正とを予
め定めた補正用時間の間における燃料供給ポンプ3の駆
動量情報の変化状態に基づいて切り換えて燃焼制御デー
タLの補正を行う構成を備えている。
【0075】すなわち、上記第1実測駆動量情報・実燃
焼量取り込み部40は前記第1の実施形態例に示した図
2に示す第1実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部31
と同様な構成を備えている。つまり、第1実測駆動量情
報・実燃焼量取り込み部40は、燃焼中に、液体燃料タ
ンク2内の液体燃料が第1液面Hから第2液面Lに減少
するまでの時間の間に、燃料供給ポンプ3が予め定めた
図3の(a)に示す第1の範囲H1あるいは第2の範囲
H2の駆動量情報に基づいて変動せずに駆動し、実燃焼
量検出部24によってその燃料供給ポンプ3の実測駆動
量情報Dzに対応する実燃焼量Pzが検出され、かつ、
この実燃焼量Pzに基づき比較部28によって燃焼制御
データLの補正指令が発せられたことを検知したときに
は、その燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報Dzを第1
実測駆動量情報Dz1として記憶部41に格納すると共
に、実燃焼量検出部24により検出された実燃焼量Pz1
を取り込んで上記第1実測駆動量情報Dz1に関連付けて
記憶部41に格納する。
【0076】第2実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部
42は時計機能(図示せず)を内蔵しており、上記第1
実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部40から取り込ん
だ動作情報に基づいて第1実測駆動量情報Dz1および実
燃焼量Pz1が取り込まれたことを検知したときに上記内
蔵の時計機構を駆動させ、この時計機構によって第1実
測駆動量情報Dz1および実燃焼量Pz1が取り込まれたと
きからの経過時間が予め定めた補正用時間(例えば、2
4時間)に達したことを検知する前に、燃料供給ポンプ
3が、上記第1の範囲H1と第2の範囲H2とのうち、
第1実測駆動量情報Dz1が属する範囲とは異なる一方の
範囲内の駆動量に基づいて変動せずに駆動し、実燃焼量
検出部24によって、その燃料供給ポンプ3の実測駆動
量情報Dzに対応する実燃焼量Pzが検出されたことを
検知したときには、その燃料供給ポンプ3の実測駆動量
情報Dzを第2実測駆動量情報Dz2として記憶部41に
格納すると共に、実燃焼量検出部24により検出された
実燃焼量Pz2を上記第2実測駆動量情報Dz2に関連付け
て記憶部41に格納する。
【0077】切り換え制御部43は前記比較部28と上
記第1実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部40と第2
実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部42の各動作情報
を時々刻々と取り込み、比較部28によって燃焼制御デ
ータの補正指令が発せられ、第1実測駆動量情報・実燃
焼量取り込み部40によって第1実測駆動量情報Dz1お
よび実燃焼量Pz1が取り込まれた後に、前述した補正用
時間の間に、第2実測駆動量情報・実燃焼量取り込み部
42によって第2実測駆動量情報Dz2および実燃焼量P
z2が取り込まれたことを検知したときには、傾き修正方
式補正部44によって燃焼制御データLの補正を行わせ
るための指令を発する。
【0078】また、切り換え制御部43は、比較部28
によって燃焼制御データの補正指令が発せられ、上記第
1実測駆動量情報Dz1および実燃焼量Pz1を取り込むこ
とはできたが、補正用時間の間に、第2実測駆動量情報
Dz2および実燃焼量Pz2を取り込むことができなかった
ことを検知したときには、平行移動修正方式補正部45
によって燃焼制御データLの補正を行わせるための指令
を発する。
【0079】上記傾き修正方式補正部44は前記第1の
実施形態例に示した傾き修正方式によって燃焼制御デー
タLの補正を行うものである。つまり、傾き修正方式補
正部44は図8に示すように傾き検出部46を内蔵して
おり、上記切り換え制御部43から補正指令を受けたと
きには、上記記憶部41に記憶されている第1実測駆動
量情報Dz1および実燃焼量Pz1と、第2実測駆動量情報
Dz2および実燃焼量Pz2とを利用して、前記第1の実施
形態例に示したように、上記傾き検出部46によって実
測駆動量情報の変化分に対する実燃焼量の変化分の傾き
Mを検出し、データ記憶部25から読み出した燃焼制御
データLの傾きを上記検出した傾きMに修正すると共
に、第1実測駆動量情報Dz1に対応する燃焼制御データ
Lの燃焼量が実燃焼量Pz1に、あるいは、第2実測駆動
量情報Dz2に対応する燃焼制御データLの燃焼量が実燃
焼量Pz2に一致するように燃焼制御データLを補正し、
補正後の燃焼制御データL’を燃焼制御データLとして
データ記憶部25の燃焼制御データLに上書き格納す
る。
【0080】平行移動修正方式補正部45は前記第2の
実施形態例に示した平行移動修正方式によって燃焼制御
データLの補正を行うものである。つまり、平行移動修
正方式補正部45は上記切り換え制御部43から補正指
令を受けたときには、上記記憶部41から第1実測駆動
量情報Dz1および実燃焼量Pz1を読み出し、その第1実
測駆動量情報Dz1に対応する燃焼制御データLの燃焼量
が上記実燃焼量Pz1に一致するように燃焼制御データL
を平行移動して補正し、補正後の燃焼制御データL’を
燃焼制御データとしてデータ記憶部25の燃焼制御デー
タLに上書き格納する。
【0081】この第3の実施形態例によれば、前記各実
施形態例と同様な構成を備えているので、前記各実施形
態例と同様な優れた効果を奏することができる上に、予
め定めた補正用時間の間における燃料供給ポンプ3の駆
動量情報の変化状態に応じて、燃焼制御データの補正方
式を切り換え制御する構成を備えているので、上記補正
用時間の間に、第1実測駆動量情報Dz1および実燃焼量
Pz1と、第2実測駆動量情報Dz2および実燃焼量Pz2と
を全て取り込むことができたときには、より精度良く燃
焼制御データLの補正を行うことができる傾き修正方式
によって燃焼制御データLの補正を行わせることがで
き、また、第1実測駆動量情報Dz1および実燃焼量Pz1
だけしか取り込むことができず、傾き修正方式によって
燃焼制御データLを補正することができない場合には、
その第1実測駆動量情報Dz1および実燃焼量Pz1を利用
して、平行移動修正方式によって燃焼制御データLを補
正することができる。
【0082】以下に、第4の実施形態例を説明する。こ
の第4の実施形態例において特徴的なことは、時間計測
手段27が図9に示すような構成を有して構成されてい
ることであり、それ以外の構成は前記各実施形態例の構
成と同様であり、この第4の実施形態例では、前記各実
施形態例と共通する部分の重複説明は省略する。
【0083】ところで、この第4の実施形態例では、燃
料供給タンク2の容量は小さく、予め定められた燃焼量
可変制御範囲の最大燃焼量で燃焼部1が燃焼している場
合には、約5分間隔毎に図示されていない燃料補充手段
によって燃料供給タンク2に燃料が補充される構成とな
っている。このことから、同一燃焼中に、液体燃料タン
ク2内の液体燃料が第1液面Hである状態から、燃焼に
よって予め定めた設定使用量が消費されて第2液面Lま
で減少するのに要した実測燃焼時間Tzを複数個検出す
ることが可能である。
【0084】そこで、この実施形態例では、燃料供給ポ
ンプ3の駆動量情報が変動していない状態で、液体燃料
タンク2内の液体燃料が第1液面Hから、燃焼によって
予め定めた設定使用量が消費されて第2液面Lまで減少
する度に、その設定使用量を消費するのに要した実測燃
焼時間を検出し、それら検出した複数個の実測燃焼時間
の平均値を求める構成を備え、燃料供給ポンプ3の実測
駆動量情報に対する実測燃焼時間をより正確に検出する
ことができる構成を設けた。
【0085】すなわち、この第4の実施形態例では、時
間計測手段27は、図9に示すように、時間検出部50
とカウンタ51と時計機構52と平均値検出部53と記
憶部54とを有して構成されている。
【0086】上記時間検出部50は液面センサ16のセ
ンサ出力およびポンプ駆動量監視部22の監視情報を時
々刻々と取り込み、それら情報に基づき、燃焼が開始さ
れた以降に、燃料供給ポンプ3の駆動量情報が変動して
いない状態であることを検知しているときに、液体燃料
タンク2内の液体燃料が第1液面Hから第2液面Lまで
減少するのに要した実測燃焼時間Tzを時計機構52を
利用して検出し、同一燃焼中に、引き続き燃料供給ポン
プ3の駆動量情報が変動していない状態で、実測燃焼時
間Tzの検出を継続的に行う。そして、時間検出部50
は、実測燃焼時間Tzを検出する度に、その実測燃焼時
間Tzを記憶部54に格納すると共に、カウンタ51を
カウントアップする。
【0087】平均値検出部53は上記カウンタ51のカ
ウント情報を時々刻々と取り込み、そのカウンタ51の
カウント値に基づいて、燃焼が開始されてから予め定め
た複数個(例えば、4個)の実測燃焼時間Tzを検出す
ることができたことを検知したときには、この燃焼中に
上記時間検出部50によって検出された記憶部54の複
数の実測燃焼時間Tzを読み出し、それら複数の実測燃
焼時間Tzの平均値を求める。
【0088】実燃焼量検出部24は上記時間計測手段2
7の平均値検出部53によって求められた実測燃焼時間
Tzの平均値を利用して、実燃焼量Pzを検出する。
【0089】なお、燃焼を開始してから、上記の如く、
予め定めた複数個の実測燃焼時間Tzを検出しようとし
ている途中で、燃料供給ポンプ3の駆動量情報が変動し
たときには、時間検出部50は、時計機構52を停止・
リセットすると共に、カウンタ51のカウントをリセッ
トするように構成されている。
【0090】この第4の実施形態例によれば、実測燃焼
時間Tzの平均値を利用して実燃焼量Pzを検出する構
成を備えたので、より正確に、燃料供給ポンプ3の実測
駆動量情報Dzに対応する実燃焼量Pzを求めることが
できる。それというのは、燃焼中には、液体燃料は燃料
供給ポンプ3の駆動によって液体燃料タンク2から燃焼
部1に向けて送出されているので、液体燃料タンク2内
の液体燃料の液面は小さく揺れており、このことから、
液面センサ16を利用して、液体燃料タンク2内の液体
燃料が第1液面Hから第2液面Lに減少し予め定めた設
定使用量が消費されたことを正確に検出するのは困難で
あり、燃料供給ポンプ3の駆動量情報が同じでも、液面
センサ16によって上記第1液面Hが検出されてから、
該液面センサ16によって第2液面Lが検出されるまで
の実測燃焼時間Tzは検出する度に僅かに異なるという
事態が生じる。このことから、1個の実測燃焼時間Tz
に基づいて実燃焼量Pzを求めると、精度の良い実燃焼
量Pzを検出することができない虞がある。
【0091】これに対して、この第4の実施形態例で
は、燃料供給ポンプ3の駆動量情報が変動していない状
態で、上記液体燃料タンク2内の液体燃料が第1液面H
から第2液面Lまで減少するのに要した実測燃焼時間T
zを複数個検出し、これら実測燃焼時間Tzの平均値を
求めるので、予め定めた設定使用量を消費するのに要す
る時間を精度良く検出することができる。この実測燃焼
時間の平均値に基づいて実燃焼量が検出されるので、燃
料供給ポンプ3の実測駆動量情報に対応する実燃焼量を
精度良く検出することができ、この精度良く検出された
実燃焼量に基づいて燃焼制御データの補正が行われるこ
ととなるので、より一層正確に、各燃焼機器の燃料供給
ポンプ3のポンプ能力特性に応じて燃焼制御データLを
補正することができる。
【0092】なお、この発明は上記各実施形態例に限定
されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例
えば、上記各実施形態例では、比較部28は、燃料供給
ポンプ3の同じ駆動量に対する、燃焼制御データLの燃
焼量と、実燃焼量検出部24によって検出された実燃焼
量Pzとを比較し、上記燃焼制御データLの燃焼量と実
燃焼量Pzとが予め定めたしきい値以上ずれていると判
断したときに、燃焼制御データLの補正指令を発する構
成であったが、例えば、比較部28は、時間計測手段2
7による実測燃焼時間Tzを利用して補正指令を発する
か否かの判断を行う構成を持つように構成してもよい。
【0093】具体的には、例えば、比較部28は、時間
計測手段27によって実測燃焼時間Tzが計測されたと
きに、その実測燃焼時間Tzの間における燃料供給ポン
プ3の実測駆動量情報Dzを取り込み、この実測駆動量
情報Dzに対応する燃焼制御データLの燃焼量Pexを検
出する。
【0094】この燃焼量Pexで燃焼部1が燃焼している
ときに液体燃料タンク2内の液体燃料が第1液面Hから
第2液面Lに減少するのに要する予定時間Tmは、Tm
=k・V/Pex(ただし、kは予め与えられた定数であ
り、Vは燃焼によって液体燃料タンク2の第1液面Hか
ら第2液面Lに減少するのに消費された液体燃料使用量
であり、予め求まる定数である)の演算式によって求め
ることができることから、上記検出した燃焼量Pexを上
記演算式のパラメータPexに代入し、上記予定時間Tm
を算出する。
【0095】そして、比較部28は、上記算出した予定
時間Tmを上記時間計測手段27の実測燃焼時間Tzに
比較し、予定時間Tmと実測燃焼時間Tzとが予め定め
たしきい値以上ずれていた場合には、燃焼制御データL
の補正が必要であると判断し、データの補正指令を発す
る。
【0096】比較部28は上記構成を備えるように構成
してもよい。
【0097】また、上記各実施形態例では、上記比較部
28が設けられ、この比較部28の比較判断結果に基づ
いて、燃焼制御データLの燃焼量と実燃焼量Pzとが予
め定めたしきい値以上ずれているときにのみ、燃焼制御
データLの補正が行われる構成であったが、燃焼制御デ
ータLの燃焼量と実燃焼量Pzとのずれの大きさに関係
なく、燃焼制御データLの補正を行うように構成しても
よい。
【0098】さらに、上記各実施形態例では、燃焼中
に、液体燃料タンク2内の液体燃料の液面が第1液面H
から第2液面Lに低下して予め定めた設定使用量Vを消
費するのに要する時間を時間計測手段27によって実測
し、該実測燃焼時間Tzと上記固定の設定使用量Vとに
基づき、実燃焼量Pzを検出する構成であったが、例え
ば、液体燃料タンク2内の液体燃料の液面位置を底面側
から上端側に向けて連続的に検出することができるセン
サを液面センサ16として用いる場合には、燃焼中に、
燃料供給ポンプ3の駆動量情報が変動していない状態
で、予め定めた固定の実測燃焼時間Taの間に消費され
た液体燃料使用量を上記液面センサ16のセンサ出力の
変動量に基づいて検出し、この検出された液体燃料の使
用量と、上記固定の実測燃焼時間Taとに基づいて、実
燃焼量Pzを検出するように構成してもよい。
【0099】さらに、上記各実施形態例では、液体燃料
タンク2内の燃料が第1液面Hから第2液面Lに減少す
るまでの間、燃料供給ポンプ3の駆動量情報が変動しな
かった場合に、その燃料供給ポンプ3の実測駆動量情報
Pzを検出すると共に、実燃焼量Pzを検出する構成で
あったが、液体燃料タンク2内の燃料が第1液面Hから
第2液面Lに減少するまでの間、燃料供給ポンプ3の駆
動量情報を時々刻々と検出し、それら検出した駆動量情
報を積算し該積算値を燃料供給ポンプ3の実測駆動量情
報とし、また、この実測駆動量情報に対応する実燃焼量
を検出し、そのように検出された実測駆動量情報と実燃
焼量とに基づき、燃焼制御データLの補正を行うように
してもよい。
【0100】さらに、上記傾き修正方式を採用して燃焼
制御データLを補正する場合には、燃料供給ポンプ3の
第1実測駆動量情報と第2実測駆動量情報は予め定めた
第1の範囲H1、第2の範囲H2内のものであったが、
これら第1と第2の範囲H1,H2に関係無く、予め定
めた設定範囲以上離れた2点の燃料供給ポンプ3の実測
駆動量情報をそれぞれ第1あるいは第2実測駆動量情報
としてもよい。
【0101】さらにまた、次に示すように燃焼制御デー
タを補正してもよい。例えば、燃焼制御データ補正部2
3は、前記ポンプ駆動量監視部22の監視情報に基づい
て、燃料供給ポンプ3が予め定めた設定値以上の駆動量
(例えば前記第2の範囲H2内の駆動量や、最大燃焼量
Pmaxに対応する駆動量)で駆動していることが検知さ
れているときに、その燃料供給ポンプ3の実測駆動量情
報Dzを取り込むと共に、前記実燃焼量検出部24によ
って検出された実燃焼量Pzを取り込み、図10に示す
ように、最小燃焼量Pminと燃料供給ポンプ3の駆動量
情報Dminとの関係は変化させずに、上記実測駆動量情
報Dzに対応する燃焼制御データの燃焼量を上記実燃焼
量Pzに一致させて燃焼制御データLを燃焼制御データ
L’に補正する。このように、燃焼制御データの補正を
行ってもよい。
【0102】
【発明の効果】この発明によれば、燃焼中に、該燃焼に
よって消費された液体燃料使用量を検出すると共に、そ
の検出された液体燃料使用量を消費するのに要した燃焼
時間を実測し、それら液体燃料使用量と実測燃焼時間と
に基づき、その実測燃焼時間の間の実燃焼量を検出し、
この実燃焼量と、該実燃焼量で燃焼しているときの燃料
供給ポンプの実測駆動量情報とに基づき、燃焼制御デー
タを上記実燃焼量と燃料供給ポンプの実測駆動量情報と
の関係に合うように補正するので、各燃焼機器の燃料供
給ポンプのポンプ能力特性の応じて燃焼制御データを補
正することができることとなり、各燃焼機器はそれぞれ
に適した燃焼制御データを持つことができるので、要求
燃焼量でもって正確に燃焼を行うことができる。また、
燃料供給ポンプを構成する部品の経年劣化に起因してポ
ンプ能力特性が変化した場合にも、上記のような燃焼制
御データの補正が行われることによって、上記ポンプ能
力の経年変化の悪影響を受けずに、要求燃焼量でもって
正確に燃焼を行うことができる状態を長期的に継続させ
ることができる。このように、上記本発明の構成を備え
た燃焼機器はいずれも要求燃焼量で正確に燃焼すること
ができるので、燃焼性能の信頼性の高い燃焼機器を提供
することができる。
【0103】また、燃焼制御データを自動補正する構成
であることから、燃焼機器1台ずつ、燃焼制御データを
人の手によって補正するという面倒を掛けることなく、
燃焼制御データの補正を行うことができるので、燃焼機
器の製造コストの増加を抑制しながら、上記のような優
れた効果を奏することができる。
【0104】傾き修正方式によって燃焼制御データを補
正する構成を備えたものにあっては、燃焼制御データを
より各燃焼機器に適した状態に精度良く補正することが
でき、燃焼性能のより一層の向上を図ることが容易であ
る。
【0105】平行移動修正方式によって燃焼制御データ
を補正する構成を備えたものにあっては、燃焼制御デー
タを補正する制御構成の簡略化を図ることができ、制御
構成の煩雑化を防止できる。
【0106】予め定めた補正用時間の間における燃料供
給ポンプの駆動量情報の変化状態に応じて燃焼制御デー
タの補正方式を切り換える構成を備えたものにあって
は、補正用時間の間に、燃料供給ポンプの駆動量情報が
予め定めた設定範囲以上変動し、燃料供給ポンプの第1
実測駆動量情報および該情報に対応する実燃焼量と、そ
の第1実測駆動量情報から予め定めた設定範囲以上離れ
た第2実測駆動量情報および該情報に対応する実燃焼量
とを検出することができたときには、より精度良く燃焼
制御データの補正を行うことができる傾き修正方式によ
って燃焼制御データの補正を行うことができ、また、燃
料供給ポンプの駆動量情報が予め定めた設定範囲以上変
動せず、上記傾き修正方式によって燃焼制御データを補
正することができない場合には、平行移動修正方式によ
って燃焼制御データを補正することができ、前記燃焼制
御データを補正することによって得られる優れた効果を
確実に得ることができる。
【0107】燃料供給ポンプの同じ駆動量情報に対す
る、燃焼制御データの燃焼量と、実燃焼量とが予め定め
たしきい値以上ずれているときのみ、燃焼制御データの
補正を行う構成を備えたものにあっては、上記燃焼制御
データの燃焼量と実燃焼量とのずれが大きく、燃焼制御
データの補正が必要であると想定される場合には、燃焼
制御データの補正が行われ、燃焼制御データの燃焼量と
実燃焼量とのずれが小さく、燃焼制御データを補正する
必要が無いと思われる場合には、燃焼制御データの補正
が行われないというように、燃焼制御データの補正を選
択的に行うことができる。
【0108】実測燃焼時間の平均値を求め、該実測燃焼
時間の平均値に基づき実燃焼量を検出する構成を備えた
ものにあっては、液体燃料使用量検出手段によって検出
された液体燃料の使用量を消費するのに要した燃焼時間
をより正確に求めることができ、より一層精度良く燃焼
制御データを補正することができ、燃焼性能の信頼性の
非常に高い燃焼機器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1〜第4の各実施形態例において特徴的な主
要な制御構成を示すブロック構成図である。
【図2】傾き修正方式によって燃焼制御データを補正す
るための制御構成例を示すブロック構成図である。
【図3】燃焼制御データの一例を示すグラフである。
【図4】各実施形態例に用いられた液面センサの一例を
示す説明図である。
【図5】ソレノイドポンプに供給される電圧波形の一例
を示す電圧波形図である。
【図6】平行移動修正方式によって燃焼制御データを補
正するための制御構成例を示すブロック構成図である。
【図7】平行移動修正方式によって補正された後の燃焼
制御データの一例を補正前の燃焼制御データと共に示す
グラフである。
【図8】燃料供給ポンプの駆動状態に応じて傾き修正方
式と平行移動修正方式とを切り換えて燃焼制御データの
補正を行うための制御構成の一例を示すブロック構成図
である。
【図9】実測燃焼時間の平均値を実測燃焼時間として検
出する時間計測手段の制御構成例を示すブロック構成図
である。
【図10】燃焼制御データの補正を行うための制御構成
のその他の実施形態例を示すブロック構成図である。
【図11】液体燃料使用タイプの燃焼機器における燃焼
に関わる主要な部分を抜き出して示すモデル図である。
【符号の説明】
1 燃焼部 2 液体燃料タンク 3 燃料供給ポンプ 7 燃焼ファン 15 制御装置 16 液面センサ 23 燃焼制御データ補正部 24 実燃焼量検出部 25 データ記憶部 27 時間計測手段 28 比較部
フロントページの続き (72)発明者 跡部 嘉史 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 Fターム(参考) 3K068 AA11 BB14 BB20 BB23 CA12 CA16 CC09 CC14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を燃焼する燃焼部と、液体燃料を貯
    める燃料タンクと、該液体燃料タンクから燃料供給通路
    を通して上記燃焼部に向けて液体燃料を送出する燃料供
    給ポンプとが設けられており、上記燃料供給ポンプの駆
    動量を可変制御して予め定められた燃焼量可変制御範囲
    内で燃焼部の燃焼量を可変制御することが可能な燃焼機
    器において、燃焼部の燃焼量可変制御に用いられる燃焼
    量情報と燃料供給ポンプの駆動量情報との関係データが
    燃焼制御データとして記憶されているデータ記憶部と;
    上記燃焼部の燃焼中に、燃焼に使用された液体燃料の使
    用量を検出する液体燃料使用量検出手段と;該液体燃料
    使用量検出手段により検出された液体燃料の使用量を消
    費するのに要した燃焼時間を実測する時間計測手段と;
    上記液体燃料使用量検出手段により検出された液体燃料
    の使用量と、該使用量を消費するのに要した上記時間計
    測手段の実測燃焼時間とに基づき、その実測燃焼時間の
    間の燃焼による燃焼部の実燃焼量を求める実燃焼量検出
    部と;この求められた実燃焼量の情報と、該実燃焼量で
    燃焼しているときの燃料供給ポンプの実測駆動量情報と
    に基づき、予め定められた補正手順に従って前記燃焼制
    御データを上記実燃焼量情報と実測駆動量情報との関係
    に合うように補正する燃焼制御データ補正部と;が設け
    られていることを特徴とする燃焼機器。
  2. 【請求項2】 燃焼制御データ補正部は、燃料供給ポン
    プの第1実測駆動量情報に対応した実燃焼量情報と、こ
    の燃料供給ポンプの第1実測駆動量情報から予め定めた
    設定範囲以上離れた第2実測駆動量情報に対応した実燃
    焼量情報とに基づいて、燃料供給ポンプの駆動量情報の
    変化分に対する実燃焼量情報の変化分の傾きを求め、デ
    ータ記憶部に記憶されている燃焼制御データの傾きを上
    記求めた傾きに修正すると共に、上記燃料供給ポンプの
    第1実測駆動量情報と第2実測駆動量情報にそれぞれ対
    応する燃焼制御データの燃焼量情報が上記各実燃焼量情
    報に一致するように燃焼制御データを補正する傾き修正
    方式によって、燃焼制御データを補正する構成としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃焼機器。
  3. 【請求項3】 燃焼制御データ補正部は、燃料供給ポン
    プの実測駆動量情報に対応する燃焼制御データの燃焼量
    情報を実燃焼量検出部により検出された実燃焼量情報に
    一致させる方向に燃焼制御データを平行移動して補正す
    る平行移動修正方式によって、燃焼制御データを補正す
    る構成としたことを特徴とする請求項1記載の燃焼機
    器。
  4. 【請求項4】 燃焼制御データを補正するための傾き修
    正方式の補正手順と平行移動修正方式の補正手順とが予
    め与えられ、燃焼制御データ補正部は、予め定めた補正
    用時間の間に、燃料供給ポンプの駆動量情報が予め定め
    た設定範囲以上可変しなかったときには上記平行移動修
    正方式の補正手順に従って燃焼制御データの補正を行
    い、上記補正用時間の間に、燃料供給ポンプの駆動量情
    報が上記設定範囲以上可変したときには上記傾き修正方
    式の補正手順に従って燃焼制御データの補正を行う構成
    としたことを特徴とする請求項1記載の燃焼機器。
  5. 【請求項5】 燃焼制御データ補正部は、燃料供給ポン
    プの同じ駆動量情報に対応する、実燃焼量検出部により
    求められた実燃焼量情報と、燃焼制御データの燃焼量情
    報とが予め定められたしきい値以上ずれているときにの
    み、燃焼制御データの補正を行う構成としたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の燃焼
    機器。
  6. 【請求項6】 燃料供給ポンプの駆動量が変動していな
    い状態で、予め定めた液体燃料の設定使用量を消費する
    のに要した実測燃焼時間を時間計測手段により複数個検
    出し、これら実測燃焼時間の平均値を求め、実燃焼量検
    出部は、その求めた実測燃焼時間の平均値を用いて実燃
    焼量情報を検出する構成としたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項5の何れか1つに記載の燃焼機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224614A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 ダイニチ工業株式会社 温風暖房機
JP2020122638A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社コロナ 気化式燃焼装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224614A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 ダイニチ工業株式会社 温風暖房機
JP2020122638A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 株式会社コロナ 気化式燃焼装置
JP7092697B2 (ja) 2019-01-31 2022-06-28 株式会社コロナ 気化式燃焼装置

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