JP2000234717A - 燃焼炉の炉内圧力制御方法とその制御装置 - Google Patents

燃焼炉の炉内圧力制御方法とその制御装置

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JP2000234717A
JP2000234717A JP11038094A JP3809499A JP2000234717A JP 2000234717 A JP2000234717 A JP 2000234717A JP 11038094 A JP11038094 A JP 11038094A JP 3809499 A JP3809499 A JP 3809499A JP 2000234717 A JP2000234717 A JP 2000234717A
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furnace
damper
pressure
furnace pressure
combustion
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JP11038094A
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Shigeaki Nakamura
成章 中村
Yasuhiro Takatsudo
康弘 高津戸
Hidetaka Ono
秀隆 小野
Masato Mihashi
真人 三橋
Akihiro Yamada
明弘 山田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変動の速い炉内圧力に対しても、時間遅れを
有するダンパの開閉動作で精度よい炉内圧力制御が容易
な燃焼炉の炉内圧力制御方法とその制御装置の提供。 【解決手段】 燃焼空気の押し込み送風機の出口ダンパ
と、又炉出口側の誘引通風機の入口ダンパを夫々設け、
該夫々のダンパの開度制御により炉内圧力を制御する燃
焼炉における炉内圧力制御方法において、燃焼炉内の炉
内圧力を時系列的に計測し、該計測値の時系列データに
基づいて前記炉内圧力の変動を予測し、該予測値が所定
基準範囲を越えた際に、前記押し込み送風機の出口ダン
パの開度を先行制御し、一方前記予測値が所定基準範囲
以内の場合に、前記誘引通風機の入口ダンパの開度を先
行制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼炉における炉内
圧力制御方法とその装置に係り、詳しくは、燃焼炉内に
送給する燃焼用空気の経路上に第1のダンパを設ける
か、又は/及び炉出口側の排ガス経路上に第2のダンパ
を設け、少なくとも一方のダンパの開度制御により炉内
圧力を制御する燃焼炉における炉内圧力制御方法とその
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ焼却炉等の廃棄物焼却炉のよう
に、定量供給が困難であり燃料性状や熱エネルギー等に
バラツキがある燃焼物を燃焼炉において燃焼させた場
合、燃焼ガスの発生量の変化、燃焼空気量の変化、燃料
の供給量の変化やまた排ガス処理装置逆洗等の種々理由
により、炉内圧力が変化する。この炉内圧力を制御する
ため、炉内に設置した炉内圧力計の測定値が任意の値以
下となるように、炉出口側の排ガス経路上に設けた誘引
通風機の入ロ側ダンパの関度を制御していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる従
来技術によれば、以下に述べる問題点を有する。即ち、
前記入口側ダンパが配設してある誘引通風機と燃焼炉間
にはボイラや濾過式集塵機が配設してあるために、該入
口側ダンパを開度制御しても炉内圧力が変化するまでに
時間遅れがあり、特に都市ごみ等の燃料性状がばらつく
燃料の燃焼炉においてはその変化も大きく、かかる変動
の速い炉内圧力に対し、時間遅れを有する誘引通風機の
入ロ側ダンパの開閉動作のみでは精度よい炉内圧力制御
が困難であった。
【0004】本発明はかかる技術的課題に鑑み、変動の
速い炉内圧力に対しても、時間遅れを有するダンパの開
閉動作で精度よい炉内圧力制御が容易な燃焼炉の炉内圧
力制御方法とその制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題に
ついて種々研究を重ねた所、炉内圧力の変動をリアルタ
イムで若しくは逐次計測して得た時系列データから炉内
圧力の変動を予測して、誘引通風機入口側ダンパ又は/
及び押し込み送風機出口側に設けた出口ダンパを先行制
御することにより、炉内圧力を一定以下に制御する技術
を開発した。
【0006】即ち請求項1記載の発明は、燃焼炉内に送
給する燃焼用空気の経路上に第1のダンパを設けるか、
又は/及び炉出口側の排ガス経路上に第2のダンパを設
け、少なくとも一方のダンパの開度制御により炉内圧力
を制御する燃焼炉における炉内圧力制御方法において、
燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測し、該計測値の時
系列データに基づいて前記炉内圧力の変動を予測し、該
予測値に基づいて少なくとも前記一方のダンパの開度を
先行制御することを特徴とする。
【0007】請求項4記載の発明は、前記請求項1記載
の発明を好適に実施するための装置に関する発明で、燃
焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上に第1のダンパを
設けるか、又は/及び炉出口側の排ガス経路上に第2の
ダンパを設け、少なくとも一方のダンパの開度制御によ
り炉内圧力を制御する燃焼炉における炉内圧力制御装置
において、燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測する炉
内圧力計測手段と、該計測手段よりの時系列データに基
づいて前記炉内圧力の変動を予測する予測手段と、該予
測手段よりの予測結果に基づいて所定の演算を行ない、
該演算結果により前記少なくとも前記一方のダンパの開
度を先行制御する先行制御手段とを具えたことを特徴と
する。
【0008】かかる発明によれば、変動の速い炉内圧力
に対しも、時間遅れを加味した予測値に対応させてダン
パの開閉制御を行なうことが出来るために、精度よい炉
内圧力制御が容易になる。尚、開度制御されるダンパ
は、誘引通風機の入口側に設けた入口側ダンパ(第二の
ダンパ)のみに限定されることなく、押し込み送風機出
口側に設けた出口ダンパ(第一のダンパ)を開度制御し
てもよく、更には後記するように前記第一のダンパと第
二のダンパを組み合わせて開度制御してもよい。
【0009】より詳細に説明すると、押し込み送風機出
口側に設けた出口ダンパ(第一のダンパ)については誘
引通風機と異なり、その途中経路に圧力変動の時間遅れ
を生じさせるボイラやろ過集塵機が介在していないため
に、その分時間遅れに対応する予測時間を短く設定で
き、又燃焼空気を直接炉内に押し込むために炉内圧力の
大きな変動については有利である。しかしながら、一方
ではダンパ制御により炉内に供給される燃焼空気量が変
動するという欠点が生じる。
【0010】このため、いずれを選択するか、若しくは
両者を組み合わせるかは、燃焼炉の種類若しくは燃料や
燃焼状態により適宜選択すればよい。又本発明は炉内圧
力の予測値の変動に応じてダンパを連続的に開度制御し
てもよいが、このように構成すると特に押し込み送風機
の場合は必ずしも精度よい制御が出来ない。
【0011】そこでこのような欠点を解消するために前
記ダンパの開度制御をゾーン制御にて行ない、ノーマル
の炉内圧力変動の場合は誘引通風機側でダンパの開度制
御を行ない、炉内圧力が大きく変動し、異常圧力変動と
判断した場合のみ前記押し込み送風機側のダンパ開度を
先行制御するのが好ましい。
【0012】請求項2記載の発明は、かかる点を考慮し
たもので、燃焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上に第
1のダンパを設けるか、又は/及び炉出口側の排ガス経
路上に第2のダンパを設け、少なくとも一方のダンパの
開度制御により炉内圧力を制御する燃焼炉における炉内
圧力制御方法において、燃焼炉内の炉内圧力を時系列的
に計測し、該計測値の時系列データに基づいて前記炉内
圧力の変動を予測し、該予測値が所定基準範囲を越えた
際に、少なくとも前記一方のダンパの開度を先行制御す
ることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、前記請求項2記載
の発明を好適に実施するための装置に関する発明で、燃
焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上に第1のダンパを
設けるか、又は/及び炉出口側の排ガス経路上に第2の
ダンパを設け、少なくとも一方のダンパの開度制御によ
り炉内圧力を制御する燃焼炉における炉内圧力制御装置
において、燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測する炉
内圧力計測手段と、該計測手段よりの時系列データに基
づいて前記炉内圧力の変動を予測する予測手段と、該予
測手段よりの予測結果が基準範囲を越えたか否かを判定
する判定手段と、該判定結果に基づいて演算結果により
前記少なくとも前記一方のダンパの開度を先行制御する
先行制御手段とを具えたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、前記請求項2記載
の発明を具体化したもので、燃焼炉内に送給する燃焼用
空気の経路上に第1のダンパを、又炉出口側の排ガス経
路上に第2のダンパを夫々設け、該夫々のダンパの開度
制御により炉内圧力を制御する燃焼炉における炉内圧力
制御方法において、燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計
測し、該計測値の時系列データに基づいて前記炉内圧力
の変動を予測し、該予測値が所定基準範囲を越えた際
に、前記一方のダンパの開度を先行制御し、一方前記予
測値が所定基準範囲以内の場合に、前記他方のダンパの
開度を先行制御することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、前記請求項3記載
の発明を好適に実施するための装置に関する発明で、燃
焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上に第1のダンパ
を、又炉出口側の排ガス経路上に第2のダンパを夫々設
け、該夫々のダンパの開度制御により炉内圧力を制御す
る燃焼炉における炉内圧力制御装置において、燃焼炉内
の炉内圧力を時系列的に計測する炉内圧力計測手段と、
該計測手段よりの時系列データに基づいて前記炉内圧力
の変動を予測する予測手段と、該予測手段よりの予測結
果が基準範囲を越えたか否かを判定する判定手段と、該
判定結果に基づいて前記夫々のダンパの開度を選択的に
先行制御する一又は複数の先行制御手段とを具えたこと
を特徴とする。
【0016】かかる発明によれば、前記ダンパの開度制
御をゾーン制御にて行ない、ノーマルの炉内圧力変動の
場合は誘引通風機側でダンパの開度制御を行ない、炉内
圧力が大きく変動し、異常圧力変動と判断した場合のみ
前記押し込み送風機側のダンパ開度を先行制御するため
に、夫々のダンパの特性を生かした開度制御が可能とな
る。
【0017】尚、前記予測手段には、請求項4若しくは
8に記載のように、力オスニューラルネットワークモデ
ルによる予測演算手段を用いた予測手段を用いるのが好
ましいが、これのみに限定されるものではない。
【0018】カオスニューラルネットワークとは、カオ
ス成分をモデル化可能なニューロン(カオスニューロ
ン)と、ノイズ成分をモデル化可能なニューロン(ノイ
ズニューロン)を持つニューラルネットワークで、例え
ば特開平10-13267号に開示されているように、予測制御
システムとして公知である。
【0019】尚、特開平10−13267号は燃焼炉の
制御量と操作量間のシステム特性をオンラインで同定
し、その同定されたモデルにより制御量を予測(例えば
ニュートラルネットワークモデル)し、その予測制御量
に対応する操作量を求め、その求められた操作量により
燃焼炉の制御するものであるが、その具体的な操作対象
が給塵装置の回転数であり、又制御対象は排ガス中の酸
素であり、本発明の炉内圧力の変動/ダンパの開度制御
との関係については何ら開示も示唆もされていない。
【0020】次に前記予測手段に用いる力オスニューラ
ルネットワークモデルについて図6に基づいて簡単に説
明する。図6において、入力層Xはx(1)〜x(n)まで
のN個のデータであり、A層のカオスニューロン中間層
とB層のノイズニューロン中間層を持つ。出力層Yはy
(1)〜y(n0)までのNO個のデータである。そして図
6下段に記載のように、カオスニューロンは、データの
カオス性を表す関数fで表され(例:ガウス関数、シグ
モイド関数)、ノイズニューロンはデータのノイズ性
(ランダム性)を表す関数gで表される(例:線形自己
回帰モデル)。
【0021】そしてかかるカオスニューラルネットワー
クは入力Xが与えられたとき、そのカオス成分、ノイズ
成分を学習によりそれぞれモデル化し、将来のデータを
精度良く予測することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の種類や相対的配置等は
特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそ
れに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0023】[実施例1]図1及び図2を参照して本発
明をストーカ炉に適用した第1の実施形態を説明する。
図1において、1は焼却炉としてのストーカ炉であり、
底部にごみ層12を堆積するストーカ18が配設されて
いる。前記ごみ層12の下流側には燃焼物を燃焼した後
の灰を所定の位置に搬送する灰シュート10が配置され
ている。前記ごみ層12の上流側には都市ごみ等の燃焼
物をごみ層12内に噴射する燃焼物供給ホッパ16が設
けられている。このホッパ16の下部側には、油圧によ
り駆動して燃焼物をごみ層12内に押し出すフィーダ1
7が設けられている。このフィーダ17より送られてき
た燃焼物は、ごみ層12内でガス化、一次燃焼され、ご
み層12上部の二次燃焼域で完全燃焼する。
【0024】前記ストーカ炉1の上段には、ストーカ炉
1で燃焼して得られた高温の燃焼ガスを冷却するボイラ
19、有毒ガス、粒子状物を除去するろ過式集塵機2
0、炉内圧力を調整する誘引通風機入ロダンパ21、排
ガスを誘引する誘引通風機22、及び排ガスを大気中に
放出する煙突23が順次直列状に接続されている。又、
前記ろ過式集塵機20の上部付近には、該ろ過式集塵機
20内に消石灰等の中和剤を噴霧する中和剤噴霧装置2
4が配置されている。
【0025】前記ストーカ炉1上部には、炉内圧力を計
測可能な炉内圧力計測器2が設けられている。この炉内
圧力計測器2は、炉内圧力をリアルタイムで計測し、該
計測値を所定のサンプリング間隔で予測手段28に送信
し、該予測手段28に送信された計測値の時系列データ
に基づいて、前記炉内圧力の変動を予測可能に構成され
ている。
【0026】又前記入口ダンパ21は、後記するコント
ローラ26より出力される開度信号に基づいて開閉制御
と開度制御を行ないながら前記炉内圧力の適切な制御が
可能である。
【0027】前記予測手段28は、図6に示すカオスニ
ューラルネットワークモデルで構成され、炉内圧力計測
器2よりリアルタイムで送信された炉内圧力計測値を入
力Xとして取り込み、より具体的には、所定時間間隔ご
とにサンプリングした時系列データをx(1)〜x(n)ま
でのN個のデータとして取り込んで入力層Xを構成す
る。そして、カオスニューロン中間層とノイズニューロ
ン中間層を介して、所定時間後の炉内圧力予測値を出力
層Yとして所定時間間隔ごとに出力し、y(1)〜y(n0
)までのNO個の予測データをサイクリック的に先行制
御手段としてのコントローラ26に出力する。従って、
前記予測手段28は炉内圧力計測器2による計測結果に
基づく炉内圧力変動の時系列データから一定時刻先の炉
内圧力変動を予測するもので、言い換えれば変動量の一
定時刻先の予測値を送出する。
【0028】次に前記コントローラ26周りの構成につ
いて主として図2に基づいて説明する。図中1はストー
カ炉、2は炉内圧力計測器、28はカオス予測制御を行
なう予測手段、26はコントローラで、炉内圧力計測器
2より取り込んだ現時点の炉内圧力より、予測手段28
よりの変動予測値を差し引く減算器36を設け、該減算
器36の出力より、制御対象たる先行した一定時刻先の
目標炉内圧力信号を得た後、該目標炉内圧力信号は、コ
ントローラ26内のダンパ開度操作量を演算する演算器
35に送られ、該演算器35によりダンパの開度操作量
を決定する開度信号を生成し、該開度信号に基づいて炉
内圧力計測器2の計測データが設定値以下に近付くよう
に誘引送風器入ロダンパ21を操作し、炉内圧力を制御
することができる。
【0029】かかる実施形態の操作手順を、順を追って
説明するに、まず、燃焼物供給ホッパ16から供給フィ
ーダ17を介して都市ごみ等の燃焼物をストーカ炉1の
ごみ層12上に投入する。投入された燃焼物はごみ層1
2内でガス化、一次燃焼され、ごみ層12上部の二次燃
焼域で完全燃焼する。そして、その排ガスは、ボイラ1
9で冷却され、ろ過式集塵機20で有害ガス、粒子物等
を除去され、入口ダンパ21を介して誘引通風機22に
より誘引され、煙突23より大気中に放出される。
【0030】ストーカ炉1の上部では炉内圧力計測器2
により炉内圧力がリアルタイムで計測され、その計測結
果による信号を予測手段28に送るようになっている。
そして、この予測手段28側では、その時系列データか
らカオスニューラルネットワークを用いた予測手法によ
りダンパの時間遅れに見合った所定時刻後の炉内圧力の
変動を予測し、この予測手段28で炉内圧力の変動予測
をカオスニューラルネットワークで行なった後、該予測
手段28による一定時刻先の予測変動信号をコントロー
ラ26に送り、該コントローラ26内で生成された該開
度信号に基づいて、炉内圧力計測器2の計測データが設
定値以下に近付くように誘引送風器入ロダンパ21を操
作し、炉内圧力を制御する。
【0031】従って、かかる実施形態によれば、予測手
段28側に取り込まれた時系列データからカオスニュー
ラルネットワークを用いた予測手法によりダンパの時間
遅れに見合った所定時刻後の炉内圧力の変動を予測し、
これに基づいてダンパの時間遅れに見合った開度調整を
するため、前記炉内圧力を精度よく設定値以下に制御す
ることができる。
【0032】[実施例2]図3及び図4を参照して本発
明をストーカ炉に適用した第2の実施形態を説明する。
但し、図1及び図2と同部材は同符号を付して要部のみ
を説明する。本実施形態においては、ストーカ炉1の底
部より燃焼空気を送給する押し込み送風機32が設けら
れており、該送風機32よりの燃焼空気は、押し込み送
風機出口ダンパ33を介し、ストーカ18下、及び必要
に応じて二次燃焼空気を炉内に投入している。この燃焼
炉1に炉内圧力の異常を判定する異常圧力判定器34を
設置している。
【0033】かかる実施形態の制御回路を図4に基づい
て説明するに、図中1はストーカ炉、2は炉内圧力計測
器、28はカオス予測制御を行なう予測手段である。そ
して本実施形態においては、炉内圧力の異常を判定する
異常圧力判定器34を設置している。そして炉内圧力予
測データが通常の圧力範囲を越えて大きいか否かを前記
判定器34で判断し、大きい場合には、押し込み送風機
32の出口ダンパ33の開度制御を行なう第2のコント
ローラ26Bを駆動し、小さい場合には誘引通風機22
の入口ダンパ21の開度制御を行なう第1のコントロー
ラ26Aを駆動する。
【0034】そしていずれのコントローラ26A、26
Bも、炉内圧力計測器2より取り込んだ現時点の炉内圧
力より、予測手段28よりの変動予測値を差し引く減算
器36を設け、該減算器36の出力より、制御対象たる
先行した一定時刻先の目標炉内圧力信号を得た後、該目
標炉内圧力信号は、コントローラ26内のダンパ開度操
作量を演算する演算器35に送られ、該演算器35によ
りダンパの開度操作量を決定する開度信号を生成し、該
開度信号に基づいて炉内圧力計測器2の計測データが設
定値以下に近付くように誘引送風器入ロダンパ21若し
くは押し込み送風機出口ダンパ33を選択的に操作し、
炉内圧力を制御することができる。
【0035】次にかかる実施形態の動作を図5のタイム
チャート図に基づいて説明するに、炉内圧力予測データ
が通常の圧力範囲PGを越えて大きい場合には、異常圧
力判定器34により、これを判定し、押し込み送風機3
2の出口ダンパ33の開度制御を行なう第2のコントロ
ーラ26Bを駆動して該第2のコントローラ26Bによ
り前記押し込み送風機32の出口ダンパ33を先行して
開度制御し、炉内圧力予測データが通常の圧力範囲PG
に入るように炉内圧力の制御を行なう。
【0036】炉内圧力予測データが通常の圧力範囲PG
内に移行した場合、若しくは通常の圧力範囲内PGの場
合には、異常圧力判定器34により、これを判定し、誘
引通風機22の入口ダンパ21の開度制御を行なう第1
のコントローラ26Aを駆動して該第1のコントローラ
26Aにより前記誘引通風機22の入口ダンパ21を先
行して開度制御し、炉内圧力予測データが通常の圧力範
囲PGに入るように炉内圧力の制御を行なう。
【0037】従って上記第2実施形態によれば、炉内圧
力異常判定器34を設置することにより、炉内圧力の予
測データが基準以上に大きい場合、押し込み送風機33
の出口ダンパ33を先行制御し、炉内圧力の異常高を防
止することが出来るのみならず、炉内圧力の予測データ
の大小により前記誘引通風機22の入口ダンパ21と押
し込み送風機32の出口ダンパ33を選択的に開度制御
することにより最も好ましいダンパ21、33の開度制
御が可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び5記
載の発明によれば、変動の速い炉内圧力に対しも、時間
遅れを加味した予測値に対応させてダンパの開閉制御を
行なうことが出来るために、精度よい炉内圧力制御が容
易になる。また、請求項2,3,6,及び7記載の発明
によれば、前記ダンパの開度制御をゾーン制御にて行な
い、ノーマルの炉内圧力変動の場合は誘引通風機側でダ
ンパの開度制御を行ない、炉内圧力が大きく変動し、異
常圧力変動と判断した場合のみ前記押し込み送風機側の
ダンパ開度を先行制御するために、夫々のダンパの特性
を生かした開度制御が可能となるために、より精度よい
又炉内異常圧力の場合にも速やかに炉内圧力が設定値以
下となることを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1及び図2は本発明をストーカ炉に適用し
た第1の実施形態を示したもので、図1はその全体装置
概要図である。
【図2】 図1の炉内圧力制御部分の制御ブロック図を
示す。
【図3】 図3〜図5は本発明をストーカ炉に適用した
第2の実施形態を示したもので、図3はその全体装置概
要図である。
【図4】 図3の炉内圧力制御部分の制御ブロック図を
示す。
【図5】 図3の実施形態のタイムチャート図で通常の
圧力範囲を越えた場合と越えない場合の制御状態の違い
を示す。
【図6】 本発明に係るカオスニューラルネットワーク
モデルの構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ストー力炉 2 炉内圧力計測手段 14 灰シュート 17 フィーダ 20 ろ過式集塵機 21 入口ダンパ 22 誘引通風機 26、26A、26B コントローラ(先行制御手
段) 28 予測手段(カオス制御器) 32 押し込み送風機 33 出口ダンパ 34 異常圧力判定器 35 演算器 36 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 秀隆 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 三橋 真人 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重 工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 山田 明弘 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式会 社横浜製作所内 Fターム(参考) 3K003 JA08 KA02 3K062 AA01 AB01 AC01 BA02 CB06 DA11 DB08 DB30

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上
    に第1のダンパを設けるか、又は/及び炉出口側の排ガ
    ス経路上に第2のダンパを設け、少なくとも一方のダン
    パの開度制御により炉内圧力を制御する燃焼炉における
    炉内圧力制御方法において、 燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測し、該計測値の時
    系列データに基づいて前記炉内圧力の変動を予測し、該
    予測値に基づいて少なくとも前記一方のダンパの開度を
    先行制御することを特徴とする炉内圧力制御方法。
  2. 【請求項2】 燃焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上
    に第1のダンパを設けるか、又は/及び炉出口側の排ガ
    ス経路上に第2のダンパを設け、少なくとも一方のダン
    パの開度制御により炉内圧力を制御する燃焼炉における
    炉内圧力制御方法において、 燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測し、該計測値の時
    系列データに基づいて前記炉内圧力の変動を予測し、該
    予測値が所定基準範囲を越えた際に、少なくとも前記一
    方のダンパの開度を先行制御することを特徴とする炉内
    圧力制御方法。
  3. 【請求項3】 燃焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上
    に第1のダンパを、又炉出口側の排ガス経路上に第2の
    ダンパを夫々設け、該夫々のダンパの開度制御により炉
    内圧力を制御する燃焼炉における炉内圧力制御方法にお
    いて、 燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測し、該計測値の時
    系列データに基づいて前記炉内圧力の変動を予測し、該
    予測値が所定基準範囲を越えた際に、前記一方のダンパ
    の開度を先行制御し、一方前記予測値が所定基準範囲以
    内の場合に、前記他方のダンパの開度を先行制御するこ
    とを特徴とする炉内圧力制御方法。
  4. 【請求項4】 前記炉内圧力の変動予測をカオスニュー
    ラルネットワークにより行なうことを特徴とする請求項
    1若しくは2記載の燃焼炉の炉内圧力制御方法。
  5. 【請求項5】 燃焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上
    に第1のダンパを設けるか、又は/及び炉出口側の排ガ
    ス経路上に第2のダンパを設け、少なくとも一方のダン
    パの開度制御により炉内圧力を制御する燃焼炉における
    炉内圧力制御装置において、 燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測する炉内圧力計測
    手段と、 該計測手段よりの時系列データに基づいて前記炉内圧力
    の変動を予測する予測手段と、 該予測手段よりの予測結果に基づいて前記少なくとも前
    記一方のダンパの開度を先行制御する先行制御手段とを
    具えたことを特徴とする炉内圧力制御装置。
  6. 【請求項6】 燃焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上
    に第1のダンパを設けるか、又は/及び炉出口側の排ガ
    ス経路上に第2のダンパを設け、少なくとも一方のダン
    パの開度制御により炉内圧力を制御する燃焼炉における
    炉内圧力制御装置において、 燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測する炉内圧力計測
    手段と、 該計測手段よりの時系列データに基づいて前記炉内圧力
    の変動を予測する予測手段と、 該予測手段よりの予測結果が基準範囲を越えたか否かを
    判定する判定手段と、 該判定結果に基づいて前記少なくとも前記一方のダンパ
    の開度を先行制御する先行制御手段とを具えたことを特
    徴とする炉内圧力制御装置。
  7. 【請求項7】 燃焼炉内に送給する燃焼用空気の経路上
    に第1のダンパを、又炉出口側の排ガス経路上に第2の
    ダンパを夫々設け、該夫々のダンパの開度制御により炉
    内圧力を制御する燃焼炉における炉内圧力制御装置にお
    いて、 燃焼炉内の炉内圧力を時系列的に計測する炉内圧力計測
    手段と、 該計測手段よりの時系列データに基づいて前記炉内圧力
    の変動を予測する予測手段と、 該予測手段よりの予測結果が基準範囲を越えたか否かを
    判定する判定手段と、 該判定結果に基づいて前記夫々のダンパの開度を選択的
    に先行制御する一又は複数の先行制御手段とを具えたこ
    とを特徴とする炉内圧力制御装置。
  8. 【請求項8】 前記第一のダンパが、押し込み送風機出
    口側に設けた出口側ダンパであり、前記第二のダンパが
    誘引通風機入口側に設けた入口側ダンパであることを特
    徴とする請求項5又は6若しくは7記載の炉内圧力制御
    装置。
  9. 【請求項9】 前記予測手段が、力オスニューラルネッ
    トワークによる予測演算手段を用いた予測手段からなる
    ことを特徴とする請求項5又は6若しくは7記載の炉内
    圧力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103090410A (zh) * 2013-02-01 2013-05-08 莱芜钢铁集团电子有限公司 加热炉助燃风压力控制方法、装置及系统
KR101429382B1 (ko) 2013-01-25 2014-08-11 주식회사 효성 탄소 섬유 제조용 탄화로
CN111637490A (zh) * 2020-05-11 2020-09-08 中国神华能源股份有限公司国华电力分公司 一种四角切圆锅炉的二次风门控制方法和系统

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