JP2000234436A - 積層コルク板 - Google Patents

積層コルク板

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JP2000234436A
JP2000234436A JP11074233A JP7423399A JP2000234436A JP 2000234436 A JP2000234436 A JP 2000234436A JP 11074233 A JP11074233 A JP 11074233A JP 7423399 A JP7423399 A JP 7423399A JP 2000234436 A JP2000234436 A JP 2000234436A
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JP
Japan
Prior art keywords
cork
layer
sheet
synthetic resin
decorative
Prior art date
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Pending
Application number
JP11074233A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Warashina
茂 藁科
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Nagayanagi Co Ltd
Original Assignee
Nagayanagi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】立体的な外観を呈し、コルクの素材感はその
ままに多彩な色彩を付与することができるコルク板を提
供すること。 【構 成】合成樹脂層とコルク層が交互に積み重なった
積層板であって、少なくとも最上層のコルク層は、任意
の形状を有する大小の天然コルク片が空隙を有しつつ連
結してなるコルクシートで形成されており、空隙を通し
て下層構造が視認される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として床材料に使
用されるコルク板に関する。
【0002】
【従来の技術】コルクは、弾力性、断熱性、振動吸収性
等に優れた天然素材であり、特に床材料に適した材料と
して、広くこの用途に活用されている。コルクを加工し
た床材料としては、コルク粒子またはコルク片を接着剤
を用いて凝集させたコルクブロックをスライスして得ら
れる板状物を、さらに高圧で圧縮して成形した、いわゆ
るコルクタイルが一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコルク
タイルには以下のような問題点がある。 (1)外観が平面的であり画一的であり、これを改善し
て立体的な外観を得る方法がない。コルクタイルの表面
は、隙間なく凝集されたコルク粒子またはコルクク片で
平滑に構成されているので、平面的な外観しか有するこ
とができない。これを改善する目的で、粒径や大きさの
異なるコルク材料を様々に組み合わせて用いる方法が工
夫されているが、これでは根本的な改善方法とはならな
い。 (2)色彩の多様性を得る方法が限定されている。具体
的には、着色された接着剤を使用することによって色彩
を付与する方法があるが、この方法では、コルク粒子ま
たはコルク片同士の接着面だけしか着色することができ
ず、効果的な彩色を得ることはできない。さらに、コル
クタイルの表面に塗装を施す方法や着色された樹脂フィ
ルムをラミネートする方法もあるが、この方法ではコル
ク本来の天然色や独特の紋様が消失してしまい、コルク
そのものの素材感が著しく減殺されて商品価値を損な
う。従ってこの発明は、これらの問題点を根本的に解決
することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決する手段】上記の問題点を解決することを
目的として、この発明によるコルク板は基本的には、コ
ルク層と合成樹脂層が交互に積層する構造を有し、コル
クシートによって形成されるコルク層において少なくと
も最上層に位置するコルク層は、大小のコルク片から成
り全面に空隙の散在しているコルクシートによって形成
されているものであって、合成樹脂シートとコルクシー
トを交互に積み重ねて所定の金型に収納したのち、これ
をプレス内で加熱し冷却することによって、合成樹脂と
コルクが融着して合成樹脂層とコルク層が交互に積層す
る構造を有するコルク板を得ることができる。この発明
において使用されるコルクシートは、大小のコルク片か
らなり全面に大小の空隙が散在しているコルクシート
(以下、装飾コルクシートと記す)であって、さらに必
要に応じて、接着剤を用いてコルク粒子がほぼ隙間なく
凝集されている通常の圧搾コルクシートをも併用するこ
とができる。装飾コルクシートに関して更に詳しくは、
天産品としてのコルクの性質からコルク片の寸法・形状
を定型的に規定することはできないが、概略3cmから
10cm程度の断面径を有する天然コルク片を接着剤を
用いて凝集したブロック状成型物をスプリッターでスラ
イスすることによって、大小の空隙を有しながらコルク
片が連結している目的のコルクシートを得ることができ
る。また、コルク層の上下を構成する合成樹脂層を形成
するための合成樹脂シートは、透明性があり接着の容易
な熱可塑性樹脂または熱可塑性弾性エラストマーの圧延
シートを用いればよく、具体的には、ポリ塩化ビニー
ル、変性ポリプロピレン、ポリエチレンビニールアセテ
ート、ウレタン、アクリル等の合成樹脂や、ブタジエン
系、オレフィン系、スチレン系、イソプレン系等の熱可
塑性弾性エラストマーまたはこれらの配合物が好適であ
る。なお、この発明においては、これらの熱可塑性樹
脂、熱可塑性弾性エラストマーまたはこれらの配合物を
総称して合成樹脂と記すものとする。
【0005】
【作用】上記の方法で得られるこの発明のコルク板は、
大小の空隙を有しながらコルク片が連結している装飾コ
ルクシートを使用しているので、装飾コルクシートより
下層を形成しているコルク層と合成樹脂層を、装飾コル
クシートの空隙を通して視認することができ、視認され
背景となるコルク層と合成樹脂層よりも上層に位置する
装飾コルクシートのコルク片が浮き立つ様な立体的な外
観を有することになり、さらに、視認され背景となるコ
ルク層や合成樹脂層を形成する圧搾コルクシートの表面
や樹脂シートに予め着色を施したものを用いることによ
って、立体的な外観を更に強調することができると同時
に、容易且つ効果的に多様な色彩を有するコルク板を提
供することが可能となる。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
しく説明する。各実施例において使用される装飾コルク
シートは、大小のコルク片が空隙を有しつつ連結してな
るコルクシートであって、3cmから10cm程度の断
面径を有する任意の形状の天然コルク片を接着剤を用い
て凝集して直方形のブロックとなし、これをスライスし
て所定の厚さを有するコルクシートとしたものである。
装飾コルクシートに使用される天然コルク片は、コルク
樹皮からワイン栓等の天然コルク製品を採取したあとの
残材やワイン栓等の天然コルク製品の採取に適さない材
質のものを適当な大きさに裁断したものを用いればよ
く、その形状・大きさは様々であって、様々な形状・大
きさを有する材料を用いることによってむしろ、好まし
い外観が製品に付与されるものである。また、通常の圧
搾コルクシートは、同じく天然コルク製品を採取したあ
との残材等をほぼ一定の粒径を有するコルク粒子に精製
して、これを接着剤を用いて凝集して直方体のブロック
となし、さらにこれを所定の厚さにスライスしたもので
あって、微視的には空隙を有するものの巨視的には空隙
なくコルク粒子が連結した外観を有している。本実施例
においては、粒径2〜4mmのコルク粒子から成りカサ
比重0.60〜0.65の圧搾コルクシートを使用し
た。図1及び図2はこの発明のコルク板の第一実施例を
示すもので、図1は部分断面図、図2は平面図である。
第一実施例のコルク板は、1mm厚の透明な合成樹脂シ
ート3枚、1mm厚の装飾コルクシート1枚及び1mm
厚の通常の圧搾コルクシート1枚を、すべて31cm四
方に裁断したのち、合成樹脂シートでコルククシートを
挟むように交互に積み重ねて金型に収納して、プレス内
で加熱・冷却して31cm×31cm×4mm厚に成型
したのち、抜型を用いて30cm四方に打ち抜いて得ら
れた。こうして得られたコルク板はコルク層と合成樹脂
層が完全に融着しており、基本的に上部から樹脂層−コ
ルク層−樹脂層−コルク層−樹脂層からなる五層の断面
構造を有するが、装飾コルクシートを構成するコルク片
(1)の間隙に存する空隙部においては樹脂層−コルク
層−樹脂層の三層構造となっており、この空隙を通して
装飾コルクシートの下に位置する圧搾コルクシート
(2)が背景として視認されることと、コルク層間に透
明合成樹脂層(3)が存在することでコルク層間に間隔
が保たれていることで、装飾コルクシートを構成するコ
ルク片(1)があたかも浮き上がっているかの様な立体
感を呈するものとなり、さらに、圧搾コルクシート
(2)の上面を着色して用いることで、容易に多彩な色
彩を有するコルク板となるばかりか、より一層立体的な
外観を与えることができた。図3はこの発明のコルク板
の第二実施例を示す部分断面図である。第二実施例にお
いては、1mm厚の透明な合成樹脂シート2枚、1mm
厚の着色合成樹脂シート1枚、1mm厚の装飾コルクシ
ート2枚が、着色合成樹脂シートが底面となるように交
互に積層されており、第一実施例と同様に成型したのち
打ち抜いて目的のコルク板を得ることができた。第二実
施例においては、上から樹脂層−コルク層−樹脂層−コ
ルク層−樹脂層の五層構造を基本とするが、上下2枚使
用される装飾コルクシートを構成するコルク片(1)の
間隙に存する空隙部の位置が錯綜することで、下部のコ
ルク片が背景として視認される部分と着色合成樹脂層
(4)が背景として視認される部分とが混在することに
なり、よって複雑な立体感を有するコルク板を得ること
ができた。図4はこの発明のコルク板の第三実施例を示
す部分断面図である。第三実施例においては、1.5m
m厚の透明な合成樹脂シート1枚、1.5mm厚の着色
合成樹脂シート1枚、2mm厚の装飾コルクシート1枚
が、着色合成樹脂シートが底面となるように交互に積層
されており、第一実施例と同様に成型したのち打ち抜い
て目的のコルク板を得ることができた。第三実施例にお
いては、装飾コルクシートを構成するコルク片(1)の
間隙に存する空隙部に位置する着色合成樹脂層(4)が
背景として視認され、コルク片(1)の厚みでコルク片
(1)が浮き上がっているかのような立体感を呈するも
のであり、第一実施例や第二実施例よりも構造が単純で
あるがために、色彩感と立体感に富むコルク板を安価に
提供することができるという利点を有する。以上、この
発明の実施例を図面に基づいて説明したが、ここに示さ
れた数値、寸法、構成及び相対位置等は一例であって本
発明の範囲をそれのみに限定する趣旨のものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲での設計変更が可能であ
ることは言うまでもない。例えば、全ての合成樹脂シー
トに着色を施したものを用いることができることは言う
までもなく、最下層に位置する樹脂シートを除いては透
明性を損なわない程度の着色は効果的である。また、圧
搾コルクシートだけではなく装飾コルクシートの表面を
着色することもできる。また、この発明によるコルク板
の表面にエンボス加工を施すことや、裏面に繊維、フェ
ルト、木材等のバックアップを設置する等の加工処理を
追加することもできる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によるコル
ク板は合成樹脂シートとコルクシートとを積み重ねて成
型した積層板であって、少なくとも最上層に位置するコ
ルク層は任意の形状を有する大小のコルク片が空隙を有
しつつ連結してなる装飾コルクシートによって形成され
ており、コルク片の間隙に存する空隙と透明樹脂層を通
して下層構造が視認されるので、装飾コルクシートのコ
ルク片の背景が立体的に形成されることになり、コルク
片が浮き立つかのような立体感を有し、且つ、コルクシ
ートの表面や合成樹脂に着色を施すことによって、豊か
な色彩を有するコルク板を容易に提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコルク板の第一実施例を示す部
分断面図である。
【図2】この発明によるコルク板の第一実施例を示す平
面図である。
【図3】この発明によるコルク板の第二実施例を示す部
分断面図である。
【図4】この発明によるコルク板の第三実施例を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
1.コルク片 2.圧搾コルクシート 3.透
明合成樹脂層 4.着色合成樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コルク層と合成樹脂層とが、合成樹脂層が
    表面となるように交互に積み重ねて成型されている積層
    の板状体であって、コルク層のうち少なくとも最上層に
    位置するコルク層は、任意の形状を有する大小の天然コ
    ルク片を接着剤を用いて凝集したブロックをスライスし
    て得られる、コルク片が連結しながらも大小の空隙が散
    在しているコルクシートによって形成されていることを
    特徴とするコルク板。
JP11074233A 1999-02-15 1999-02-15 積層コルク板 Pending JP2000234436A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241556A (ja) * 2010-05-16 2011-12-01 Fuji Industrial Co Ltd シート状断熱材及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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