JP2000233805A - 集配倉庫設備 - Google Patents

集配倉庫設備

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JP2000233805A
JP2000233805A JP3510799A JP3510799A JP2000233805A JP 2000233805 A JP2000233805 A JP 2000233805A JP 3510799 A JP3510799 A JP 3510799A JP 3510799 A JP3510799 A JP 3510799A JP 2000233805 A JP2000233805 A JP 2000233805A
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信宏 藤田
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浩一 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品が、正しい数量で入庫されているか否か
を把握でき、棚装置側にはピッキングのための高さスペ
ースを不要とした集配倉庫設備を提供する。 【解決手段】 物品1を収納したケース体10にケース
コード17を表示した。ケース体10を取り扱う出し入
れ装置22の走行経路21の両側に棚装置27を配設し
た。棚装置27の外方に、区画収納空間35外に位置し
たケース体10から物品1を取り出すピッキング装置5
5を設けた。ケース体搬入出装置60の搬入始端部61
aに、ケース体計量装置71,74とケースコード読取
り装置72を設けた。ケースコード読み取り装置72に
より得た製作側の申告データと、計量装置71,74に
よる計量データを突き合わせて、ケース体10内に物品
1が正しい数量(重量)で収納されているか否かの検査
を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば複数枚の
カード状物がパックして形成されている物品など、各種
の物品を取り扱う集配倉庫設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物品群を収納しているケース体を
棚装置に多数入れておき、これらケース体から物品のオ
ーダピッキングを行うに、作業員が1個ずつピッキング
するのが主流であった。しかし、これでは能率的なピッ
キング作業が行えないことから、最近では機械的、自動
的にピッキング作業を行う装置が提供されている。
【0003】すなわち、たとえば特開平6−10012
0号公報に見られるピッキング装置が提供されている。
この従来構成は、物品搬出装置に沿って4台の物品保管
棚が一列に配置され、これら物品保管棚の前方にはそれ
ぞれピッキングロボットが配置されるとともに、後方に
は1台の物品供給設備が配置されている。前記ピッキン
グロボットは、物品搬出装置に沿って敷設された軌道の
上で走行と停止とを繰り返しながら物品保管棚の物品を
ピッキングし、物品搬出装置の上に並べられた物品搬出
ケースへ移載するように構成されている。
【0004】また前記物品搬出装置は間欠的に動作し
て、物品搬出ケースを物品保管棚に向って一方側から搬
入し、ピッキングロボットから物品を受け取ったのちに
他方側へ搬出し、さらに物品供給設備は、物品保管棚の
後方に敷設された軌道の上を走行し、フリーフローラッ
クに保管された物品を物品保管棚に供給するように構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のピッキング装置によると、製作側などの外部からフリ
ーフローラックに入庫されて保管されているた物品が、
正しい数量で入庫されているか否かを判断できず、以て
或る種の物品が過剰になったり不足したりする恐れがあ
る。
【0006】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、物品が、製作側からのリスト(管理リスト)に対し
て正しい数量で入庫されているか否かを把握し得る集配
倉庫設備を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の集配倉庫設備
は、上面開放部を介して物品を収納可能なケース体には
ケースコードが表示され、このケース体を取り扱う出し
入れ装置の走行経路を中にして、両側それぞれに、上下
方向ならびに走行経路方向に複数の区画収納空間を有す
る棚装置が配設され、この棚装置の外方には、区画収納
空間外に位置されたケース体内から物品を取り出すピッ
キング装置が設けられ、前記出し入れ装置側との間でケ
ース体を受け渡し自在なケース体搬入出装置が設けら
れ、このケース体搬入出装置の搬入始端部に、ケース体
計量装置とケースコード読取り装置とが設けられている
ことを特徴としたものである。
【0008】したがって請求項1の発明によると、たと
えば外部の物品製作工場において製作した物品を、ケー
ス体に対して上面開放部を介して収納することで、実の
ケース体を形成し得る。その際に実のケース体は、収納
した物品の製造番号、収納した物品の種類のデータ、収
納した物品の個数のデータ、ケース体固有データ(ケー
ス体自体のデータ)などを、ケースコードにより表示し
得る。
【0009】この実のケース体を、物品製作工場から集
配倉庫設備へと運搬し、そしてケース体搬入出装置の搬
入始端部に渡す。この搬入始端部において実のケース体
を、計量装置により計量し、その際にケースコードをケ
ースコード読み取り装置により読み取り、その読み取り
に基づく製作側データと、計量装置による計量データと
の突き合わせを行うことで、ケース体内に物品が正しい
数量(重量)で収納されているか否かの検査を入庫直前
に行える。
【0010】次いで実のケース体を、ケース体搬入出装
置により出し入れ装置側へ搬送し、そして出し入れ装置
により区画収納空間に移したのち、区画収納空間外に位
置させることで、設定に基づいて動作するピッキング装
置により、ケース体内から物品を取り出し、以てオーダ
ピッキングを行える。また本発明の請求項2記載の集配
倉庫設備は、上記した請求項1記載の構成において、搬
入始端部の近くには、ケース体の上面を閉塞している蓋
をケース体から外す蓋外し部と、蓋無しケース体の計量
装置と、ケース体内の単物品の物品コード読み取り装置
とが設けられていることを特徴としたものである。
【0011】したがって請求項2の発明によると、製作
側では、物品をケース体に対して上面開放部を介して収
納したのち、蓋によりケース体の上面開放部を閉鎖する
ことで、実のケース体を形成し得、この実のケース体を
集配倉庫設備側に届ける。そして実のケース体を、ケー
ス体搬入出装置の搬入始端部における蓋外し部に移した
のち、蓋を取り外して上面開放部を開放させる。次いで
実のケース体を、蓋無しケース体の計量装置により計量
し、その計量データと製作側データとを突き合わせを行
うことで、蓋無しケース体内に物品が正しい数量(重
量)で収納されているか否かの検査を入庫直前に行え
る。さらに、ケース体内の単物品(サンプリング)の物
品コードを物品コード読み取り装置により読み取って製
作側データと突き合わせすることで、ケース体内の物品
が製作側データと同じであるか否かの検査を入庫直前に
行える。
【0012】そして本発明の請求項3記載の集配倉庫設
備は、上記した請求項1または2に記載の構成におい
て、ケース体内から物品を取り出して検査する検査部が
設けられていることを特徴としたものである。したがっ
て請求項3の発明によると、ケース体内から物品をオー
ダピッキングするときで、ケースコードで表示されてい
る製作側からの申告データと物品のデータとが異なると
きなど、所期のオーダピッキングを行えないとき、出し
入れ装置によりケース体を検査部に移し、ケース体内か
ら物品を取り出して検査を行える。
【0013】さらに本発明の請求項4記載の集配倉庫設
備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成に
おいて、ケース体搬入出装置の搬入始端部と搬出終端部
とを除いて全体を囲む囲壁体が設けられ、この囲壁体の
外に蓋付きケース体の計量装置が設けられていることを
特徴としたものである。したがって請求項4の発明によ
ると、搬入始端部において、実のケース体を蓋付きケー
ス体の計量装置により計量することで、搬入始端部に位
置させた直後の未開放の蓋付きケース体内に物品が正し
い数量で収納されているか否かの検査を行え、こののち
蓋無しケース体を囲壁体内へ搬入し得る。
【0014】しかも本発明の請求項5記載の集配倉庫設
備は、上記した請求項4記載の構成において、囲壁体の
外に蓋外し部が設けられ、囲壁体の内に蓋無しケース体
の計量装置が設けられていることを特徴としたものであ
る。したがって請求項5の発明によると、囲壁体の外で
蓋を外した蓋無しケース体を直ぐに囲壁体内に移動させ
て、他物が蓋無しケース体内に入り込み難い状態や、人
の接触により収納姿勢が乱されない状態で、蓋無しケー
ス体内に物品が正しい数量で収納されているか否かの検
査を入庫直前に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図に基づいて説明する。図7、図8において、物品1を
収納可能なケース体10は、四角筒状のケース本体11
と、このケース本体11の下面側に一体化された網板状
の底板12と、ケース本体11内に複数の区画収納部1
3を形成する区画仕切り体14などにより、上面が開放
されるとともに内部が複数に区画されて構成される。各
区画収納部13は、複数個の物品1を上面開放部を介し
て上下方向で収納可能に構成され、そして各区画収納部
13の底で底板12上には空コード15が表示されてい
る。前記ケース本体11の側面には、取手16が形成さ
れるとともに、ケースコード17が表示されている。
【0016】前記ケース体10の上面開放部を閉塞自在
な蓋18が、ケース本体11の上部に対して着脱自在に
設けられている。この蓋18には、ケース体10から蓋
18に亘って封印テープ(図示せず。)を貼り付ける際
に、この封印テープがズレるのを防止するためのズレ止
め用切り欠き19が形成されている。前記物品1は、複
数枚のカード状物2をパッケージ材3によりパックする
ことで形成され、その際にカード状物2は、テレホンカ
ードやクレジットカードや商品券などからなる。そして
物品1は、上下方向の少なくとも一面、すなわち、パッ
ケージ材3の上面側に物品コード4が表示されている。
なお、この物品コード4や、前記空コード15やケース
コード17としては、ラベル貼り付け式のQRコードが
採用されている。
【0017】図1〜図3において、前記ケース体10を
取り扱う自動倉庫20が設けられ、この自動倉庫20
は、一定の走行経路21上を往復走行自在な出し入れ装
置22と、この走行経路21を中にして両側それぞれに
配設された棚装置27などにより構成されている。すな
わち、出し入れ装置22は、走行経路21上で往復走行
自在な走行機体23と、この走行機体23から立設した
ポスト24と、このポスト24に案内される昇降台25
と、この昇降台25上で横方向に出退自在に設けられた
出し入れ具26などにより構成されている。また棚装置
27は、上下方向ならびに走行経路21の方向に複数の
区画収納空間28を有し、これら区画収納空間28に対
して前記出し入れ具26が出退自在に構成されている。
そして両棚装置27の一端部外方に振分けて、実ケース
体搬入コンベヤ29と空ケース体搬出コンベヤ30とが
配設されている。
【0018】上記により構成される自動倉庫20は、所
定間隔のピッキング用空所32を置いて2基が併設され
ている。なお自動倉庫20は、1基でもよく、また2基
以上の複数基であってもよい。図1〜図6において、前
記自動倉庫20を構成する一対の棚装置27のうち、少
なくとも一方の棚装置27は、少なくとも一部の区画収
納空間に、棚装置27の背面側となる前記ピッキング用
空所32側に突出自在なケース体受け部33が設けられ
ている。すなわち、一方の棚装置27の下部近くの区画
収納空間は、棚構成物に一体化された矩形の外枠体34
により、他の区画収納空間28に対して上下方向で高く
かつ走行経路21の方向で長いピッキング用区画収納空
間35に形成され、このピッキング用区画収納空間35
は、棚装置27の長さの全域に亘って複数形成されてい
る。
【0019】各ピッキング用区画収納空間35内には、
前記ケース体受け部33が上下3段に設けられ、これら
ケース体受け部33は、外枠体34との間に設けられた
一対のスライドフォーク装置36を介して、前記ピッキ
ング用空所35側に各別に突出自在に構成されている。
なおスライドフォーク装置36は、出退駆動装置(図示
せず。)を装備している。そして各ケース体受け部33
は、走行経路21の方向において、3個のケース体10
を受け止め自在に構成されている。
【0020】なお、一方の棚装置27におけるピッキン
グ用区画収納空間35の部分の上方や下方、ならびに他
方の棚装置27における全ては、通常の区画収納空間2
8に形成されている。前記棚装置27の背面外方には、
ピッキングケース体5の搬送装置40と、背面側に突出
されたケース体受け部33上のケース体10内から物品
1を取り出してピッキングケース体5に移すピッキング
装置55とが設けられている。
【0021】すなわち、コンベヤ形式からなる前記搬送
装置40は、片方の自動倉庫20を囲むようにして床側
に配設された循環式の主搬送部41と、前記ピッキング
用空所32において、主搬送部41に対して分岐したの
ち合流する複数の迂回搬送部42と、前記主搬送部41
の所定箇所に合流される空のピッキングケース体5の搬
入部43と、前記主搬送部41の所定箇所から分岐され
る実のピッキングケース体5の搬出部44などから構成
される。
【0022】前記迂回搬送部42は、たとえば両側のピ
ッキング用区画収納空間35に1つが対応する状態で複
数が配設されるもので、主搬送部41に対して直交状の
分岐経路42Aと、主搬送部41に対して平行状の中間
経路42Bと、主搬送部41に対して直交状の合流経路
42Cとにより形成されている。そして、分岐経路42
Aの終端と合流経路42Cの始端にはチェントランサー
45,46が設けられ、また合流経路42Cの中間には
ピッキングケース体5の位置決め装置47が設けられ、
さらに合流経路42Cの終端にはタクトフィーダ48が
設けられている。
【0023】なお、分岐経路42Aの始端に対向して主
搬送部41側には、ストッパー49とチェンプッシャー
50とが設けられるとともに、ピッキングケース体5に
表示されたケース固有コード(バーコード)6の読み取
りを行う第1ピッキングケースコード読み取り手段51
が配設されている。また合流経路42Cの始端に対向し
て、ケース固有コード6の読み取りを行う第2ピッキン
グケースコード読み取り手段52が配設されている。
【0024】前記ピッキング装置55はロボット形式で
あって、前記ピッキング用空所32において前記迂回搬
送部42が囲んだ空所部分に配設されている。そしてピ
ッキング装置55は、ケース体受け部33上のケース体
10内の物品1を上面側から取り出して、合流経路42
C上で位置決め装置47により位置決めされたピッキン
グケース体5に対して移すように構成されている。その
ためにピッキング装置55のロボット腕56には、物品
コード読み取り手段57やエア式吸着手段58などが装
備され、その際に物品コード読み取り手段57は空コー
ド15も読み取り可能とされている。
【0025】前記自動倉庫20の周辺には、前記ケース
体搬入コンベヤ29やケース体搬出コンベヤ30を介し
て、前記出し入れ装置22との間でケース体10を受け
渡し自在なケース体搬入出装置60が設けられ、このケ
ース体搬入出装置60は、入庫コンベヤ61、戻しコン
ベヤ62、振分け搬送装置63、データ修正装置68な
どにより構成される。
【0026】すなわち、前記入庫コンベヤ61と戻しコ
ンベヤ62とは、前記走行経路21と平行状に配設され
ている。そして入庫コンベヤ61の外端部分によって搬
入始端部61aが形成され、また戻し出庫コンベヤ62
の外端部分によって戻し終端部62aが形成されてい
る。前記振分け搬送装置63は、レール64に支持案内
されて一定経路65上で往復走行自在な自走台車66を
有し、その際に一定経路65は、実ケース体搬入コンベ
ヤ29や空ケース体搬出コンベヤ30の外端外方から入
庫コンベヤ61や戻しコンベヤ62の内端外方に亘って
形成されている。そして自走台車66は横方向のコンベ
ヤ67を有し、このコンベヤ67は、実ケース体搬入コ
ンベヤ29や空ケース体搬出コンベヤ30の外端、入庫
コンベヤ61や戻しコンベヤ62の内端に対して接続自
在に構成されている。
【0027】前記データ修正装置68は、前記自走台車
66や外部からのケース体10を受け取り、そしてデー
タ修正を行ったのちにケース体10を自走台車66に戻
すための迂回コンベヤ69と、データ修正手段(物流情
報端末)70とを有している。前記入庫コンベヤ61に
おける搬入始端部61aには、蓋付きケース体10の計
量装置71とケースコード読み取り装置72とが設けら
れている。そして搬入始端部61aの近くでかつ計量装
置71の下手部分には、ケース体10の上面を閉塞して
いる蓋18をケース体10から外す蓋外し部73が設け
られ、さらに蓋外し部73の下手部分には、蓋無しケー
ス体10の計量装置74と、ケース体10内の単物品の
物品コード読み取り装置77とが設けられている。な
お、蓋外し部73における蓋18の取り外しは、人為的
にまたは機械的に行われる。
【0028】前記ケース体搬入出装置60における搬入
始端部61a、戻し終端部62a、データ修正装置70
の大部分と、前記搬送装置40における搬入部43、搬
出部44とを除いて、このケース体搬入出装置60と前
記自動倉庫20と前記搬送装置40との全体を囲む囲壁
体75が設けられている。この囲壁体75の外に、前記
蓋付きケース体10の計量装置71や蓋外し部73が設
けられ、そして囲壁体75の内に、前記蓋無しケース体
10の計量装置74や物品コード読み取り装置77が設
けられている。なお、囲壁体75の適所で一箇所または
複数箇所には、開閉自在でかつ閉鎖時にロック自在な扉
体76が設けられている。
【0029】前記囲壁体75内において、自動倉庫20
における他端部側(搬送装置40とは反対側)には、ケ
ース体10内から物品1を取り出して検査する検査部7
8が設けられている。その際に検査部78は、他端部の
ピッキング装置55を利用するのであり、そして検査
は、人為的に、若しくは適宜の検査手段により行われ
る。
【0030】図9において、前記ピッキングケース体5
は、寸法などが異なるが前記ケース体10と同様な形状
であって、四角筒状のケース本体7と、このケース本体
7の下面側に一体化された底板と、ケース本体7内に複
数の区画収納部8を形成する区画仕切り体9などによ
り、上面が開放されるとともに内部が複数に区画されて
構成される。各区画収納部8は、複数個の物品1を上面
開放部を介して上下方向で収納可能に構成され、そして
前記ケース本体7の側面に前記ケース固有コード6が表
示されている。
【0031】なお、上記構成の集配倉庫設備において、
各作動部の作動や読み取りなどは、各所に設けられたコ
ンピュータやホストコンピュータなどにより制御される
ように構成されている。以下に、上記した実施の形態に
おける作用を説明する。外部の物品製作工場などにおい
て製作され、カード状物2の製造番号や種類や枚数など
のうち必要なデータが物品コード4により表示されてい
る物品1は、ケース体10の各区画収納部13に対し
て、所定個数が上面開放部を介して収納される。そして
蓋18によりケース体11の上面開放部が閉鎖されたの
ち、封印テープにより封印されることで、実のケース体
10とされている。その際に実のケース体10は、収納
した物品1の種類のデータ、収納した物品1の個数のデ
ータ、ケース体固有データ(ケース体自体のデータ)な
どが、ケースコード17により表示されている。
【0032】この実のケース体10は、台車式の運搬用
具80に複数個が積込まれ、そして運搬用具80群がト
ラックなどに積込まれることで、外部の物品製作工場な
どから集配倉庫設備へと運搬されてくる。運搬用具80
とともに卸された実のケース体10群は、この運搬用具
80から1個ずつ取り出されて、まず入庫コンベヤ61
の搬入始端部61aに渡される。
【0033】この搬入始端部61aにおいて実のケース
体10は、蓋付きケース体の計量装置71により計量さ
れる。その際に製作側の申告データであるケースコード
17がケースコード読み取り装置72により読み取ら
れ、その読み取りに基づく申告データと、計量装置71
による計量データとの突き合わせが行われ、以てケース
体10内に物品1が正しい数量(重量)で収納されてい
るか否か、すなわち「良否」の判定がなされる。
【0034】そして、この判定の「良否」に係わらず、
実のケース体10は蓋外し部73に移され、ここで封印
テープが剥がされたのち、蓋18が取り外されて上面開
放部が開放される。次いで実のケース体10は、入庫コ
ンベヤ61によって囲壁体75内に搬入され、そして蓋
無しケース体の計量装置74により計量されて、その読
み取りに基づく製作側の申告データと、計量装置74に
よる計量データとの突き合わせが行われ、以てケース体
10内に物品1が正しい数量(重量)で収納されている
か否か、すなわち再度「良否」の判定がなされる。
【0035】さらに、蓋18が取り外されることで生じ
た上面開放部を通して、ケース体10内の単物品(サン
プリング)1の物品コード4を物品コード読み取り装置
77により読み取り、その読み取りに基づく物品データ
と製作側の申告データとの突き合わせが行われ、以てケ
ース体10内の物品1が製作側データと同じであるか否
かの検査を、入庫直前に行える。
【0036】上述したように、ケース体搬入出装置60
の搬入始端部61aに、ケース体計量装置71,74や
ケースコード読取り装置72が設けられていることで、
ケース体10内に物品1が正しい数量(重量)で収納さ
れているか否かの検査を、自動倉庫20への入庫直前に
行える。また、搬入始端部61aの近くに、実のケース
体10の上面を閉塞している蓋18をケース体10から
外す蓋外し部73と、蓋無しケース体10の計量装置7
4と物品コード読み取り装置77とが設けられているこ
とで、蓋無しケース体10内に正しい物品1が、正しい
数量(重量)で収納されているか否かの検査を、自動倉
庫20への入庫直前に行える。
【0037】その際に、ケース体搬入出装置60の搬入
始端部61aと戻し終端部62aとを除いて全体を囲む
囲壁体75が設けられ、この囲壁体75の外に蓋付きケ
ース体10の計量装置71が設けられていることで、搬
入始端部61aに位置させた直後の未開放の蓋付きケー
ス体10内に物品1が正しい数量(重量)で収納されて
いるか否かの検査を、自動倉庫20への入庫直前に行え
る。
【0038】さらに、囲壁体75の外に蓋外し部73が
設けられ、囲壁体75の内に蓋無しケース体10の計量
装置74が設けられていることで、囲壁体75の外で開
放させた蓋無しケース体10を直ぐに囲壁体75内に移
動させて、他物が蓋無しケース体10内に入り込み難い
状態や、人の接触により収納姿勢が乱されない状態で、
蓋無しケース体10内に物品1が正しい数量(重量)で
収納されているか否かの検査を、自動倉庫20への入庫
直前に行える。
【0039】前述した蓋無しケース体10の計量装置7
4や物品コード読み取り装置77による判定の「良否」
に係わらず、蓋無しの実のケース体10は入庫コンベヤ
61の内端にまで搬送される。そして入庫コンベヤ61
の内端外方に自走台車66が停止された状態で、実のケ
ース体10は入庫コンベヤ61からコンベヤ67上へと
乗り移される。次いで自走台車66は自動倉庫20側へ
搬送され、いずれかの自動倉庫20における実ケース搬
入コンベヤ29の外端に対向して停止される。
【0040】そして実のケース体10は、コンベヤ67
から実ケース搬入コンベヤ29に移され、この実ケース
搬入コンベヤ29の内端へと搬送される。次いで実のケ
ース体10は、出し入れ装置22における走行機体23
の往復走行動と、昇降台25の昇降動と、出し入れ具2
6の出退動との組み合せ動作によって、棚装置27にお
ける目的とする区画収納空間28に収納される。以上に
より実のケース体10の入庫作業が行われる。
【0041】区画収納空間28に収納されている空のケ
ース体10の出庫は、上述とはほぼ逆の作用により行え
る。すなわち、区画収納空間28に収納されている空の
ケース体10は、出し入れ装置22により空ケース搬出
コンベヤ30の内端へ取り出され、この空ケース搬出コ
ンベヤ30の外端へ搬送されたのち、自走台車66のコ
ンベヤ67に移される。そして空のケース体10は、自
走台車66により搬送されたのち戻しコンベヤ62に移
され、この戻しコンベヤ62により搬送されて囲壁体7
5外に取り出されたのち、その戻し終端部62aに停止
される。以上により空のケース体10の出庫作業が行わ
れる。その後に空のケース体10は運搬用具80に積込
まれる。
【0042】次に、実のケース体10に収納されている
物品1のオーダピッキング作業を説明する。このとき、
オーダピッキングを受ける物品1が収納されている実の
ケース体10は、ピッキング用区画収納空間35内の目
的とするケース体受け部33上に取り出されている。そ
の際に管理下のもと、ケース体受け部33群上には多数
種の物品1が取り出されている。また、一つのケース体
受け部33に載置される3個の実のケース体10も、品
種や載置順などが管理されている。
【0043】このケース体受け部33上への取り出し
は、ケース体受け部33をピッキング用区画収納空間3
5内に退入させた状態で、区画収納空間28に収納され
ている実のケース体10を、出し入れ装置22によりケ
ース体受け部33上に移すことで行える。その際に、自
動倉庫20においては、同一種の物品1に対して先入れ
先出しが行われる。
【0044】ピッキングケース体5は、その固有番号が
バーコード式のケース固有コード6により表示された状
態で、搬入部43に載せられて搬送されたのち主搬送部
41に合流される。なお、ケース固有コード6に対応し
て、たとえば発送先の店名、物品1の種類、物品1の個
数などが制御部に入力されている。次いでピッキングケ
ース体5は主搬送部41により搬送されながら、そのケ
ース固有コード6が順次、第1ピッキングケースコード
読み取り手段51に読み取られる。そして、所定のピッ
キング箇所において第1ピッキングケースコード読み取
り手段51がケース固有コード6をたとえば「適」と読
み取ることで、対応するストッパー49の作動により搬
送が停止され、次いでチェンプッシャー50が作動し
て、ピッキングケース体5は迂回搬送部42の分岐径路
42Aに分岐される。
【0045】この分岐径路42Aの終端に達したピッキ
ングケース体5は、チェントランサー45により中間径
路42Bに移され、そしてチェントランサー46により
合流径路42Cの始端に移される。ここで、ピッキング
ケース体5のケース固有コード6を第2ピッキングケー
スコード読み取り手段52が読み取ることで、ケース体
受け部33が突出されるとともに、ピッキング装置55
の動作が設定される。
【0046】すなわち、制御部からの指示に基づいて、
上下3段のケース体受け部33のうち、所定の実のケー
ス体10が載置されている1つのケース体受け部33
が、スライドフォーク装置36の作動により棚装置27
の背面側へ突出される。これにより実のケース体10群
はピッキング用区画収納空間35から出て、中間経路4
2Bや主搬送部41の上方に位置される。そして、合流
径路42Cの中間に搬送され位置決め装置47により位
置決めされたピッキングケース体5に対して、前述した
指示に基づいて動作を行うピッキング装置55によりオ
ーダピッキングが行われる。
【0047】すなわちピッキング装置55は、そのロボ
ット腕56の作動によりエア式吸着手段58を、目的と
する実のケース体10の目的とする区画収納部13の上
方へ位置させる。そして、物品コード読み取り手段57
により物品コード4の読み取りを行い、「良」の判定に
基づいてエア式吸着手段58を下降させ、以て物品1の
吸着を行う。
【0048】次いで、エア式吸着手段58の上昇、エア
式吸着手段58のピッキングケース体5の目的とする位
置の上方への移動、エア式吸着手段58の下降、吸着の
解除、エア式吸着手段58の上昇、という一連の動作を
行って、物品1をピッキングケース体5の目的とする区
画収納部8に移すことで、所期のオーダピッキングを行
える。
【0049】このとき、実のケース体10の内部は複数
に区画され、各区画収納部13が、複数個の物品1を上
下方向で収納可能であることから、前述したようなオー
ダピッキングは、同一種類の物品1に対して複数個を次
々と行うこともでき、また異なる種類の物品1に対して
単数個あるいは複数個を行うこともできる。このように
して、一箇所の迂回搬送部42の部分で所期のオーダピ
ッキングが行われたピッキングケース体5は、位置決め
装置47による位置決めが解除されたのち主搬送部41
に戻され、そして下流へと搬送される。このとき、さら
に別種類の物品1のオーダピッキングを行う必要のある
ピッキングケース体5は、前述と同様にして、第1ピッ
キングケースコード読み取り手段51による「適」の読
み取りに基づいて、別の目的とする迂回搬送部42に入
れられ、当該箇所のピッキング装置55によりオーダピ
ッキングが行われたのち主搬送部41に戻される。
【0050】このようにして、一箇所または複数箇所の
迂回搬送部42に入れられてオーダピッキングが行われ
ることで、所期のオーダピッキングを終えたピッキング
ケース体5は、搬出部44に分岐されたのち出荷作業部
81に移され、この出荷作業部81において出荷の作業
を受けることになる。その際にピッキングケース体5に
は、適宜に蓋体が被せられる。
【0051】前述したオーダピッキングを行うに際し
て、迂回搬送部42においては複数個のピッキングケー
ス体5が入れられることもあり、この場合には、後に入
れられたピッキングケース体5は、分岐経路42Aや中
間経路42Bでストレージ(待機)される。またストレ
ージ数には限度があり、ストレージが満杯のときには、
次のピッキングケース体5は入れることができない。
【0052】この場合にピッキングケース体5は、第1
ピッキングケースコード読み取り手段51により「不
適」の読み取りとなり、目的とする迂回搬送部42を通
過されて循環式の主搬送部41で循環搬送され、目的と
する迂回搬送部42に空席ができる時間をかせぐことに
なる。そして、このように目的とする迂回搬送部42を
通過させることで、別の箇所を目的とする迂回搬送部4
2としている後続のピッキングケース体5を、主搬送部
41においてスムースに効率良く搬送し得る。
【0053】前述したオーダピッキングを行うときで、
目的とする区画収納部13の上方へ位置させた物品コー
ド読み取り手段57により物品コード4の読み取りを行
うに際して、ケースコード17のデータと物品コード4
のデータとが異なるとき、また区画収納部13内に物品
1が逆向きに収納されて上面側に物品コード4がないと
き、そして物品1上に紙などの他物が存在して物品コー
ド4が露出していないとき、さらには物品コード4がな
いとき、などにおいては、その読み取りは「否」の判定
になる。
【0054】このように「否」の判定が下されたとき、
まずスライドフォーク装置36の作動によりケース体受
け部33をピッキング用区画収納空間35内に退入させ
た状態で、出し入れ装置22により、ケース体受け部3
3上のケース体10を検査部78におけるケース体受け
部33上に移す。そして、この検査部78において、ケ
ース体10内から物品1を1個づつ取り出して検査を行
う。その際に物品1は、区画収納部13の単位で取り出
されて、検査部78に準備されている別の検査ケースに
移され、そして検査が行われた物品1は、区画収納部1
3の単位でケース体10に戻される。すなわち、区画収
納部13の単位で繰返して検査が行われる。なお検査
は、全ての物品1を検査ケースに移し、そして全ての検
査が行われたのち、全ての物品1を検査ケースからケー
ス体10に戻す方式であってもよい。
【0055】この検査の結果、ケースコード17の申告
データと物品コード4のデータとが異なることが判明し
たとき、また物品1が逆向きの場合、そして他物が存在
していた場合、さらに物品コード4がないとき、など種
々な不都合が生じているとき、簡単な補正は検査部78
において補正し、その後にケース体10は、元の場所、
あるいは修正したデータに基づいて他の場所に戻され
る。
【0056】また、簡単に補正できないときにケース体
10は、出し入れ装置22や空ケース体搬出コンベヤ3
0やケース体搬入出装置60を介して、すなわち空ケー
ス体の戻し経路を利用して戻し終端部62aに、ケース
単位で取り出される。そしてケース体10は、データ修
正装置68の迂回コンベヤ69に移され、ここで「否」
の原因が突き止められ、そして補正される。
【0057】すなわち、たとえば、ケースコード17の
申告データが物品コード4のデータに合うように修正さ
れ、また逆向きの物品1が正向きとして収納され、そし
て存在していた他物が除去され、さらに新たに物品コー
ド4が表示され、物品1の個数が少ないことや、物品1
におけるカード状物2の枚数が少ないことなどが突き止
められる。
【0058】次いで「否」の原因に基づいて、データ修
正手段70によりデータの修正が行われ、以て集配倉庫
設備の制御部に新たなデータが入力されるとともに、物
品製作工場に「否」の原因のデータが与えられる。その
後、データが修正された実のケース体10は自走台車6
6に戻される。そして自動倉庫20における元の場所、
あるいは修正したデータに基づいて他の場所に戻され
る。
【0059】なお、正常でない実のケース体10は、必
要に応じて自走台車66から迂回コンベヤ69に移され
て囲壁体75外に取り出され、ここで正常化され、デー
タ修正手段70によりデータの修正が行われた後、自走
台車66に戻してもよい。前述したオーダピッキングを
行うときで、目的とする区画収納部13の上方へ位置さ
せた物品コード読み取り手段57により空コード15の
読み取りを行ったとき、この区画収納部13内の物品1
の全てが取り出されたことを確認することになって、物
品コード読み取り手段57は他の区画収納部13の上方
へ位置され、再度、物品コード4の読み取りからのオー
ダピッキング作業が行われる。
【0060】そして、全ての区画収納部13に対して空
コード15の読み取りを行ったときは、このケース体1
0内が空になったことを確認することになり、以てスラ
イドフォーク装置36の作動によりケース体受け部33
をピッキング用区画収納空間35内に退入させたのち、
出し入れ装置22により、ケース体受け部33上のケー
ス体10を棚装置27の区画収納空間28に移すことに
なる。
【0061】上記した実施の形態では、複数枚のカード
状物2をパッケージ材3によりパックすることで形成さ
れた物品1が示されており、これによるとカード状物2
を効率よくかつ容易に取り扱える。しかし物品1として
は、フロッピーディスクやCDをパッケージ材3により
パックしたもの、種々な品物を規定の箱に収めて形成し
たものなどでもよい。
【0062】上記した実施の形態では、物品コード4、
空コード15、ケースコード17として、ラベル貼り付
け式のQRコードが採用されており、これによると、高
度化した表示が可能になるが、これらの一部または全部
をバーコードや筆記した数字などとしてもよい。またケ
ース固有コード6としてバーコードが採用されている
が、これはQRコードや筆記した数字などとしてもよ
い。
【0063】上記した実施の形態で示されるケース体1
0やピッキングケース体5は、その寸法(深さ、幅、長
さなど)や形状を任意に変更し得るものであり、それに
応じて、区画収納空間28やピッキング用区画収納空間
35のサイズが変更される場合もある。上記した実施の
形態では、ケース本体11の側面にケースコード17が
表示されているが、このケースコード17は、ケース本
体11の上面側や底面側に表示してもよい。またケース
固有コード6も同様である。
【0064】上記した実施の形態では、ピッキング用区
画収納空間35内に上下3段のケース体受け部33が設
けられており、これによると多数品種かつ多数個の物品
1をピッキング可能に準備し得るが、これは3段以外の
上下複数段や1段のケース体受け部33が設けられた形
式であってもよい。また各ケース体受け部33は、走行
経路21の方向において3個のケース体10を受け止め
自在に構成されており、これによると、より多数品種か
つ多数個の物品1をピッキング可能に準備し得るが、こ
れは3個以外の複数個や1個のケース体10を受け止め
自在とした形式であってもよい。
【0065】上記した実施の形態で示すように、迂回搬
送部42が両側のピッキング用区画収納空間35に対応
する状態で配設されたときには、たとえば図5の実線や
仮想線に示されるように、ピッキング装置55は両側で
3段、合計6個のケース体受け部33に対応できるもの
である。さらに各ケース体受け部33が3個のケース体
10を受け止め自在に構成されていることで、ピッキン
グ装置55は両側で合計18個のケース体10に対応で
きるものである。
【0066】上記した実施の形態では、ピッキング装置
55として物品1を1個ずつ取り扱う形式を示している
が、これは複数個(2個など)の物品1を同時に取り扱
うピッキング装置55や、物品1を列単位で同時に取り
扱うピッキング装置55などであってもよい。上記した
実施の形態では、搬入始端部61a、戻し終端部62
a、データ修正装置70の大部分、搬入部43、搬出部
44とを除いて、ケース体搬入出装置60と前記自動倉
庫20と前記搬送装置40との全体を囲む囲壁体75が
設けられているが、この囲壁体75は柵状体や建物壁体
などにより形成されてもよく、また囲壁体75が省略さ
れた形式であってもよい。
【0067】上記した実施の形態では、ケース体10を
検査部78におけるケース体受け部33上に移して検査
を行っているが、このような検査作業機能は、各ピッキ
ング装置55の部分に持たせてもよく、この場合には棚
卸し作業などに好適に対処できる。
【0068】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、物
品を、ケース体に対して上面開放部を介して収納するこ
とで、実のケース体を形成でき、その際に実のケース体
は、収納した物品の製造番号、収納した物品の種類のデ
ータ、収納した物品の個数のデータ、ケース体固有デー
タ(ケース体自体のデータ)などを、ケースコードによ
り表示できる。この実のケース体を、ケース体搬入出装
置の搬入始端部において計量装置により計量し、その際
にケースコードをケースコード読み取り装置により読み
取り、その読み取りに基づく製作側データと、計量装置
による計量データとを突き合わせることで、ケース体内
に物品が正しい数量(重量)で収納されているか否かの
検査を入庫直前に把握でき、以て或る種の物品が過剰に
なったり不足したりすることを防止できる。
【0069】さらに、実のケース体をケース体搬入出装
置により出し入れ装置側へ搬送し、出し入れ装置により
区画収納空間に移したのち、区画収納空間外に位置させ
た状態で、ピッキング装置を設定に基づいて動作させる
ことにより、ケース体内から物品を取り出してオーダピ
ッキングを行うことができる。また上記した本発明の請
求項2によると、製作側では、物品をケース体に対して
上面開放部を介して収納したのち、蓋によりケース体の
上面開放部を閉鎖することで、実のケース体を形成で
き、この実のケース体を、集配倉庫設備側に届けたのち
蓋外し部に移して蓋を取り外すことで上面開放部を開放
できる。そして実のケース体を、蓋無しケース体の計量
装置により計量し、その計量データと製作側データとを
突き合わせることで、蓋無しケース体内に物品が正しい
数量で収納されているか否かの検査を、入庫直前に行う
ことができる。さらに、ケース体内の単物品(サンプリ
ング)の物品コードを物品コード読み取り装置により読
み取って製作側データと突き合わせることで、ケース体
内の物品が製作側データと同じであるか否かの検査を、
入庫直前に行うことができる。
【0070】そして上記した本発明の請求項3による
と、ケース体内から物品をオーダピッキングするとき
で、ケースコードで表示されている製作側からの申告デ
ータと物品のデータとが異なるときなど、所期のオーダ
ピッキングを行えないとき、出し入れ装置によりケース
体を検査部に移し、ケース体内から物品を取り出して検
査することができる。したがって、この検査結果に基づ
いて、制御部(コンピュータ)のデータを物品のデータ
に合うように修正したり、物品を収納し直したりなどで
き、その後にケース体を、元の場所、あるいは修正した
データに基づいて他の場所に戻すことができる。
【0071】さらに上記した本発明の請求項4による
と、搬入始端部において、実のケース体を蓋付きケース
体の計量装置により計量することで、搬入始端部に位置
させた直後の未開放の蓋付きケース体内に物品が正しい
数量で収納されているか否かの検査を行うことができ、
こののち蓋無しケース体を囲壁体内へ搬入できる。しか
も上記した本発明の請求項5によると、囲壁体の外で蓋
を外した蓋無しケース体を直ぐに囲壁体内に移動させ
て、他物が蓋無しケース体内に入り込み難い状態や、人
の接触により収納姿勢が乱されない状態で、蓋無しケー
ス体内に物品が正しい数量で収納されているか否かの検
査を入庫直前に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、集配倉庫設
備における要部の平面図である。
【図2】同集配倉庫設備の平面図である。
【図3】同集配倉庫設備における棚装置の一部切り欠き
背面図である。
【図4】同集配倉庫設備における棚装置背面側の要部の
平面図である。
【図5】同集配倉庫設備における棚装置背面側の縦断側
面図である。
【図6】同集配倉庫設備における棚装置背面側の要部拡
大図である。
【図7】同集配倉庫設備におけるケース体の一部切り欠
き斜視図である。
【図8】同集配倉庫設備における物品の一部切り欠き斜
視図である。
【図9】同集配倉庫設備におけるピッキングケース体の
一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 物品 2 カード状物 4 物品コード 5 ピッキングケース体 6 ケース固有コード 10 ケース体 13 区画収納部 15 空コード 17 ケースコード 18 蓋 20 自動倉庫 21 走行経路 22 出し入れ装置 27 棚装置 28 区画収納空間 32 ピッキング用空所 33 ケース体受け部 35 ピッキング用区画収納空間 40 搬送装置 41 主搬送部 42 迂回搬送部 43 搬入部 44 搬出部 51 第1ピッキングケースコード読み取り手段 52 第2ピッキングケースコード読み取り手段 55 ピッキング装置 56 ロボット腕 57 物品コード読み取り手段 58 エア式吸着手段 60 ケース体搬入出装置 61 入庫コンベヤ 61a 搬入始端部 62 戻しコンベヤ 62a 戻し終端部 63 振分け搬送装置 66 自走台車 67 コンベヤ 68 データ修正装置 71 蓋付きケース体の計量装置 72 ケースコード読み取り装置 73 蓋外し部 74 蓋無しケース体の計量装置 75 囲壁体 77 物品コード読み取り装置 78 検査部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 浩一 東京都港区芝2−3−3 芝東京海上ビル 株式会社ダイフク内 (72)発明者 水野 昌也 東京都港区芝2−3−3 芝東京海上ビル 株式会社ダイフク内 Fターム(参考) 3F022 EE05 FF01 JJ09 KK10 KK20 LL12 LL31 MM22 MM28 MM35 MM36 MM38 MM59 PP03 PP04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開放部を介して物品を収納可能なケ
    ース体にはケースコードが表示され、このケース体を取
    り扱う出し入れ装置の走行経路を中にして、両側それぞ
    れに、上下方向ならびに走行経路方向に複数の区画収納
    空間を有する棚装置が配設され、この棚装置の外方に
    は、区画収納空間外に位置されたケース体内から物品を
    取り出すピッキング装置が設けられ、前記出し入れ装置
    側との間でケース体を受け渡し自在なケース体搬入出装
    置が設けられ、このケース体搬入出装置の搬入始端部
    に、ケース体計量装置とケースコード読取り装置とが設
    けられていることを特徴とする集配倉庫設備。
  2. 【請求項2】 搬入始端部の近くには、ケース体の上面
    を閉塞している蓋をケース体から外す蓋外し部と、蓋無
    しケース体の計量装置と、ケース体内の単物品の物品コ
    ード読み取り装置とが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の集配倉庫設備。
  3. 【請求項3】 ケース体内から物品を取り出して検査す
    る検査部が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の集配倉庫設備。
  4. 【請求項4】 ケース体搬入出装置の搬入始端部と搬出
    終端部とを除いて全体を囲む囲壁体が設けられ、この囲
    壁体の外に蓋付きケース体の計量装置が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の集配
    倉庫設備。
  5. 【請求項5】 囲壁体の外に蓋外し部が設けられ、囲壁
    体の内に蓋無しケース体の計量装置が設けられているこ
    とを特徴とする請求項4記載の集配倉庫設備。
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CN114275425A (zh) * 2020-12-21 2022-04-05 星猿哲科技(上海)有限公司 自动入格的机器人播种分拣系统、方法、设备及介质
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