JP2000233633A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000233633A
JP2000233633A JP11180455A JP18045599A JP2000233633A JP 2000233633 A JP2000233633 A JP 2000233633A JP 11180455 A JP11180455 A JP 11180455A JP 18045599 A JP18045599 A JP 18045599A JP 2000233633 A JP2000233633 A JP 2000233633A
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radiator
heat medium
heat
heating
vehicle
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JP11180455A
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Katsuya Tanaka
勝也 田中
Yoshimitsu Inoue
美光 井上
Kunio Iritani
邦夫 入谷
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼式ヒータにより加熱された熱媒体を加熱
用熱交換器に循環供給させて車室内を暖房する車両用空
調装置において、燃焼式ヒータの発熱量が一定の場合に
も、熱媒体のより細かい温度制御を可能にすることを目
的とする。 【解決手段】 熱媒体循環路1には、上流側から順に燃
焼式ヒータ23、ラジエータ32、ヒータコア24が配
置されている。燃焼式ヒータ23から流出した後、流路
制御手段40の第1通路50により放熱器32をバイパ
スして直接ヒータコア24に流入する熱媒体の流量と、
燃焼式ヒータ23から流出した後、放熱器32を通過し
てからヒータコア24に流入する熱媒体の流量の比率を
流量制御手段40により可変制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼式ヒータによ
り加熱された熱媒体を加熱用熱交換器に循環供給させて
車室内を暖房する車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、エンジン車においては、エン
ジン熱により加熱されたエンジン冷却水(熱媒体)をヒ
ータコアに導入することにより、車室内の暖房用温風を
得るように構成している。このようなエンジン車におい
て、燃料を燃焼させてエンジン冷却水を加熱する燃焼式
ヒータは、主暖房用熱源である冷却水の温度が低い場合
や暖房開始時において、早期に暖房効果を高めるように
するために補助暖房用熱源として使用されている。この
燃焼式ヒータは、それ自身で冷却水の温度調整を行うの
ではなく、あくまで冷却水を一定温度(例えば80℃)
に加熱するように制御されている。
【0003】ところで、電気自動車などの熱源を持たな
い車両における空調装置において、上記燃焼式ヒータを
主暖房用熱源として用いることが考えられるが、この場
合には、以下の問題がある。
【0004】即ち、上記の通り燃焼式ヒータは、それ自
身では熱媒体の温度調整を行っていないため、これをリ
ヒート式空調装置に用いた場合には、車室内における空
調風の吹出温度コントロールをすることができない。
【0005】また、燃焼式ヒータのON−OFF制御に
より熱媒体の温度調整を行う場合には、OFF(停止)
状態からON(燃焼)状態に至るまで燃焼式ヒータ内部
の不純物除去を目的とした掃気運転を行うため、熱媒体
温度のハンチングが大きくなって安定した水温を確保す
ることが困難であるとともに、燃焼式ヒータは停止後の
再着火に時間がかかることから立ち上がりが遅く、その
間は必要な温度の熱媒体を供給することができなくな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、特開平8−40049号公報において、燃焼式ヒー
タによって加熱された熱媒体をヒータコアに供給して暖
房を行う暖房用回路と、この暖房用回路とは別に熱媒体
の放熱を行うラジエータを有する放熱回路を設けた車両
用空調装置を提案している。この従来技術では、燃焼式
ヒータの発熱量を調整して熱媒体温度を調整し、ヒータ
コアからの放熱量が減少した場合において、熱媒体の過
熱状態を防止するために、ラジエータによる熱媒体の放
熱を行っている。
【0007】この従来技術では、燃焼式ヒータの発熱量
を調整して熱媒体温度を調整しているが、一般的に、燃
焼式ヒータの能力(発熱量)可変範囲は、燃焼の安定性
の面から100%〜50%となっている。50%以下に
おいては、燃焼式ヒータの内部に煤溜まりが生じる等の
品質的な問題から使用できないので、燃焼式ヒータの発
熱量の下限値には限界があり、あらゆる温度範囲におい
て熱媒体の温度調整ができるとはいえない。
【0008】さらに、この従来技術では、ラジエータに
よる熱媒体の放熱は熱媒体の過熱防止を目的としてお
り、暖房用回路と放熱回路に流れる熱媒体の流量制御は
行っていない。
【0009】また、特開平7−315036号公報にお
いて、水冷式モータを循環する冷却水(熱媒体)を燃焼
式ヒータで補助的に加熱し、この加熱された熱媒体をヒ
ータコアに供給して暖房を行う暖房用回路と、この暖房
用回路とは別に熱媒体の放熱を行うラジエータを有する
放熱回路を設けられた自動車用空調装置が記載されてい
る。この従来技術では、水冷式モータから流出した熱媒
体は、3方弁により、燃焼式ヒータ側とラジエータ側に
流れる流量比率が調整され、これにより熱媒体の温度調
整が行われている。
【0010】しかしながら、この従来技術では3方弁が
燃焼式ヒータの上流側に配置されているため、燃焼式ヒ
ータを通過した熱媒体はそのままヒータコアに供給され
てしまい、熱媒体の温度制御を細かく行うことができ
ず、ヒータコアにおける暖房能力を細かく制御すること
ができない。
【0011】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
燃焼式ヒータにより加熱された熱媒体を加熱用熱交換器
に循環供給させて車室内を暖房する車両用空調装置にお
いて、燃焼式ヒータの発熱量が一定の場合にも、熱媒体
のより細かい温度制御を可能にすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、熱媒体が循環する熱媒体循
環路(1)と、熱媒体循環路(1)に配置され、熱媒体
を加熱する燃焼式ヒータ(23)と、燃焼式ヒータ(2
3)下流側に配置され、熱媒体の熱を車室外に放出する
放熱器(32)と、放熱器(32)下流側に配置され、
車室内への送風空気を加熱する加熱用熱交換器(24)
と、燃焼式ヒータ(23)から流出した熱媒体を前記放
熱器(32)をバイパスして加熱用熱交換器(24)に
流入させる第1通路(50)と、燃焼式ヒータ(23)
から流出した後、第1通路(50)を介して直接加熱用
熱交換器(24)に流入する熱媒体の流量と、燃焼式ヒ
ータ(23)から流出した後、放熱器(32)を通過し
てから加熱用熱交換器(23)に流入する熱媒体の流量
の比率を可変制御する流量制御手段(40)とを備える
ことを特徴とする。
【0013】これにより、熱媒体の、車室内への送風空
気の加熱のみを行う第1循環回路(20)と、車室内へ
の送風空気の加熱に加えて熱媒体の熱の車室外への放出
を行う第2循環回路(30)への流量比率を任意に変更
することができ、熱媒体の安定した温度制御を行うこと
ができる。
【0014】さらに、放熱器(32)は、熱媒体循環路
(1)における燃焼式ヒータ(23)の下流側で、加熱
用熱交換器(24)の上流側に配置されているので、燃
焼式ヒータ(23)により加熱された熱媒体を、加熱用
熱交換器(24)に流入させる前に放熱器(32)を通
過させ、熱媒体の熱を車室外に放出させて熱媒体の温度
を調整することができ、加熱用熱交換器(24)の暖房
能力をより細かく制御することが可能になる。
【0015】また、上記流量制御手段(40)は、具体
的には、請求項2記載の発明のように、熱媒体が第1通
路(50)を通過する時間と、熱媒体が放熱器(32)
を通過する時間をデューティ比制御により可変制御する
ものとすることができ、さらに、請求項3記載の発明の
ように、流量制御手段(40)は、第1通路(50)の
面積と、放熱器(32)を通過した熱媒体を、熱用熱交
換器(24)に流入させる第2通路(51)の面積の比
率を可変制御するものとすることができる。
【0016】また、請求項4記載の発明では、熱媒体
は、車両の原動機を冷却するための冷却媒体を兼ねてお
り、放熱器(32)は、冷却媒体の放熱を行うように構
成されていることを特徴としている。
【0017】これにより、放熱器(32)は、車両の原
動機を冷却するための冷却装置と兼用することができ、
別途車両原動機の冷却装置を設ける場合に比較して、車
両用空調装置全体の構成を簡単にすることができる。
【0018】また、請求項5記載の発明では、熱媒体循
環路(1)において、熱媒体の温度を検出する温度検出
手段(25)を設け、この検出温度(Tr)に応じて、
流量制御手段(40)による流量比率制御を行うことを
特徴としている。
【0019】これにより、熱媒体の温度を考慮して流量
制御手段(4)による流量制御を行うことができ、より
的確な熱媒体の温度制御を行うことができる。
【0020】請求項6に記載の発明では、熱媒体が循環
する熱媒体循環路(1)と、熱媒体循環路(1)に配置
され、熱媒体を加熱する燃焼式ヒータ(23)と、熱媒
体循環路(1)のうち燃焼式ヒータ(23)の下流側に
配置され、熱媒体の熱を車室外に放出する放熱器(3
2)と、熱媒体循環路(1)のうち放熱器(32)の下
流側に配置され、車室内への送風空気を加熱する加熱用
熱交換器(24)と、放熱器(32)の放熱能力を可変
制御する放熱能力制御手段(3、33、61)とを備え
ることを特徴とする。
【0021】これにより、燃焼式ヒータ(23)の発熱
量が一定の場合であっても、熱媒体の温度をきめ細かに
制御することができる。
【0022】なお、請求項7に記載のごとく、放熱器
(32)への送風量を可変制御することにより、放熱器
(32)の放熱能力を可変制御することが望ましい。
【0023】また、請求項8に記載の発明のごとく、放
熱器(32)に送風する送風機(33)の回転数を可変
制御することにより放熱器(32)の放熱能力を可変制
御してもよい。
【0024】また、請求項9に記載のごとく、放熱器
(32)を通過する空気量を調節する開閉可能なシャッ
タ手段(61)により、放熱器(32)の放熱能力を可
変制御してもよい。
【0025】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例
である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0027】(第1実施形態)第1実施形態は、本発明
を電気自動車用の車両用空調装置に適用した例であり、
図1にこの車両用空調装置の概略構成を示す。
【0028】本実施形態における車両用空調装置は、熱
媒体である温水を循環させて、車室内に送風する空気の
加熱を行う熱媒体循環回路1、熱媒体循環回路1によっ
て加熱された空調風を車室内に供給する室内ユニット
2、各種空調装置を制御する空調制御装置3(エアコン
ECU)、乗員が車室内暖房のON−OFFや暖房温度
設定入力等を行うための空調制御パネル4が備えられて
いる。
【0029】室内ユニット2は、送風通路11を形成す
る空調ダクト10と、空調ダクト10内上流側に配置さ
れた送風機12と、下流側に配置された加熱用熱交換器
であるヒータコア24とを備えている。
【0030】上記空気ダクト10の最上流部には、空気
ダクト10内に外気を導入する外気導入口および内気を
導入する内気導入口が形成されている。この内外気導入
の切り替えは内外気切替ドア13の開閉によって行われ
る。
【0031】上記空気ダクト10の最下流部には、車室
内の各吹出口に接続されるフェイス送風口、フット送風
口およびデフロスタ送風口が形成されている。これらの
送風口は、フェイスドア15、フットドア14、デフロ
スタドア16により開閉され、周知のフェイスモード、
フットモードなどの吹出モードの切り替えが行われる。
【0032】外気導入口または内気導入口から空気ダク
ト10内に導入された空気は、送風機12によって送風
通路11に送風される。この送風空気はヒータコア24
を通過することにより加熱され、さらに、フェイス吹出
口等の吹出口から車室内に吹き出され、車室内を暖房す
る。
【0033】上記熱媒体循環回路1には、上流側から順
に、電気式のウォータポンプ22、燃焼式ヒータ23、
放熱器であるラジエータ32、加熱用熱交換器であるヒ
ータコア24が配置されている。燃焼式ヒータ23の下
流側であってラジエータ32の上流側には、燃焼式ヒー
タ23から流出した温水を、放熱器32をバイパスさせ
てヒータコア24に流入させる第1通路50と放熱器か
ら流出した温水をヒータコア24に流入させる第2通路
51を備えた流量制御手段である制御弁40が配置され
ている。
【0034】上記熱媒体循環路1は、温水の加熱のみを
行う第1循環回路20と温水の加熱に加えて温水の放熱
を行う第2循環回路30とから構成される。第1循環回
路20は、ウォータポンプ22、燃焼式ヒータ23、制
御弁40内の第1通路50、ヒータコア24から構成さ
れており、第2循環回路は、ウォータポンプ22、燃焼
式ヒータ23、ラジエータ32、制御弁40内の第2通
路51、ヒータコア24から構成されている。
【0035】第1循環回路20においては、ウォータポ
ンプ22から流出した温水は、燃焼式ヒータ23を通過
した後、制御弁40内に流入して第1通路50を通過
し、制御弁40から流出した後、ヒータコア24に流入
する。さらに、ヒータコア24から流出した温水は再び
ウォータポンプ22に流入して閉ループを形成してい
る。第2循環回路30においては、ウォータポンプ22
から流出した温水は、燃焼式ヒータ23を通過した後、
一旦制御弁40内を通過し、つぎにラジエータ32を通
過した後、再び制御弁40内に流入する。そして、制御
弁40内の第2通路51を通過して制御弁40から流出
した後、ヒータコア24に流入する。さらに、ヒータコ
ア24から流出した温水は再びウォータポンプ22に流
入して閉ループを形成している。
【0036】第1循環回路20においては、燃焼式ヒー
タ23によって加熱された温水をヒータコア24に循環
供給することによって、車室内への送風空気の加熱のみ
が行われる。また、第2循環路2においては、車室内へ
の送風空気の加熱に加えて、ラジエータ32による温水
の放熱が行われる。ラジエータ32は、ラジエータファ
ン33が駆動されることにより、温水の熱が車室外に放
出されるように構成されている。
【0037】第1循環回路20において、ヒータコア2
4の下流側であって、ウォータポンプ22の上流側に
は、ヒータコア24を通過した温水の温度Thを検出す
る温度センサ25(温度検出手段)が設けられている。
この温度センサ25の検出温度Thに応じて、制御弁4
0の制御が行われる。
【0038】この温度センサ25は、ヒータコア24の
下流側でなく、ヒータコア24の上流側に配置してヒー
タコア24を通過する前の温水温度を検出するように構
成してもよいが、この場合にはヒータコア24での温水
の放熱量を考慮して制御弁40の制御を行う必要がある
ので、本例のようにヒータコア24の下流側に温度セン
サ25を配置するほうが好ましい。
【0039】上記燃焼式ヒータ23は、図示しない燃焼
室、燃焼用ファンモータ、点火用のグロープラグ等を有
する本体に、燃焼ポンプを介して燃料タンクを接続して
構成されている。そして、燃焼用ファンモータにより、
燃料用ポンプから吐出された軽油等の燃料と外気とを混
合し、燃焼室内に噴霧して燃焼させるように構成されて
いる。これによって、熱媒体循環路1の温水が、燃焼室
の周囲を通る際に加熱される。燃焼室からの排気は、図
示しない排気マフラーにより行われる。
【0040】本実施形態においては、燃焼式ヒータ23
を通過後の温水の温度が、例えば80℃で一定になるよ
うに、燃焼式ヒータ23の発熱量は一定となるように構
成されている。
【0041】次に、制御弁40の構成について図2に基
づいて説明する。
【0042】制御弁40には、燃焼式ヒータ23から流
出した温水が制御弁40内に流入する燃焼式ヒータ側入
口41、燃焼式ヒータ側入口から流入した温水をラジエ
ータ32側に流出するラジエータ側出口42、ラジエー
タ32から流出した温水が流入するラジエータ側入口4
3、ヒータコア24側に温水が流出するヒータコア側出
口44が形成されている。
【0043】制御弁40内部には、両端に第1弁体45
aおよび第2弁体45bを有する弁体45が図2中上下
移動可能に配置され、第1弁体45aが密接する第1弁
座46と第2弁体45bが密接する第2弁座47が形成
されている。弁体45が可動範囲の最下部に位置すると
きには、第1弁体45aは第1弁座46から離れ、第2
弁体45bは第2弁座47に密接し、弁体45が可動範
囲の最上部に位置するときには、第1弁体45aは第1
弁座46に密接し、第2弁体45bは第2弁座47から
離れている。
【0044】制御弁40内部には、燃焼式ヒータ側入口
41から流入した温水をヒータコア側出口44に流出さ
せる第1通路50、ラジエータ側入口43から流入した
温水をヒータコア側出口44に流出させる第2通路5
1、燃焼式ヒータ側入口41から流入した温水をラジエ
ータ側出口42に流出させる第3通路52が形成されて
いる。第1通路50は、第1弁体45aによって連通ま
たは遮断され、第2通路51は、第2弁体45bによっ
て連通または遮断され、第3通路52は常に連通するよ
うに構成されている。
【0045】温水が第1循環回路20を循環するときに
は、図3(a)に示すように、弁体45は可動範囲の最
下部に位置しており、第1弁体45aは第1弁座46か
ら離れて第1通路50を連通し、第2弁体45bは第2
弁座47に密接して第2通路51を遮断している。この
結果、燃焼式ヒータ23から流出した温水は、ラジエー
タ32をバイパスしてヒータコア24側に流れることに
なる。
【0046】また、温水が第2循環回路30を循環する
ときには、図3(c)に示すように、弁体45は可動範
囲の最上部に位置しており、第1弁体45aは第1弁座
46に密接して第1通路50を遮断し、第2弁体45b
は第2弁座47から離れて第2通路51を連通してい
る。この結果、燃焼式ヒータ23から流出したすべての
温水は、ラジエータ32を通過してヒータコア24側に
流れる。
【0047】制御弁40には、ソレノイドからなるコン
トローラ48が備えられ、このコントローラ48は、電
磁力によって弁体45を図2に示すように上下移動する
ように制御する。このコントローラ48による弁体45
の制御は、デューティ比制御によって行われ、温水が第
1循環回路20または第2循環回路30に循環する時間
を可変制御し、第1循環路20と第2循環路30に循環
する温水の流量比率を変えることができる。
【0048】制御弁40のコントローラ48は、各空調
機器を制御する制御装置3に接続されている。制御装置
3には、空調制御パネル4および温度センサ25からの
信号が入力され、制御弁40、ウォータポンプ22、燃
焼式ヒータ23を制御するように構成されている。
【0049】次に、上記構成において熱媒体循環路1を
流れる温水の温度調整について説明する。
【0050】まず、空調制御パネル4にて暖房スイッチ
がONされると、ウォータポンプ22と燃焼式ヒータ2
3が運転開始する。次に、空調制御パネル4の設定温度
Tsetと温度センサ25によって検出したヒータコア
24出口の温水温度Thを空調制御装置3に入力して、
車室内に送風される送風空気が設定温度Tsetになる
ように、上記第1循環回路20と第2循環回路30にそ
れぞれ循環させる温水の流量比率が決定される。
【0051】この結果、ヒータコア24の最大暖房能力
が必要とされる場合には、温水をラジエータ32にて放
熱させる必要がないので、すべての温水は第1循環回路
20のみを循環する。このとき、制御弁40内部の弁体
45は、図3(a)に示すように、その可動範囲の最下
部に位置するように制御される。これにより、燃焼式ヒ
ータ23にて加熱された温水は、そのままヒータコア2
4に供給され、ヒータコア24は最大暖房能力にて送風
空気を加熱することができる。
【0052】ヒータコア24の最小暖房能力しか必要と
されない場合には、すべての温水は第2循環回路30の
みを循環する。このとき、制御弁40内部の弁体45
は、図3(c)に示すように、その可動範囲の最上部に
位置するように制御される。これにより燃焼式ヒータ2
3から流出したすべての温水はラジエータ32側に流
れ、ラジエータ32を通過することにより放熱され、ヒ
ータコア24は最小暖房能力にて送風空気を加熱するこ
とができる。
【0053】ヒータコア24の最大暖房能力と最小暖房
能力の中間的な暖房能力が必要とされる場合には、図3
(b)に示すように、上記過程で決定された温水の流量
比率に応じて、温水が第1循環回路20または第2循環
回路30に循環する時間をデューティ比制御により制御
する。これにより、ヒータコア24に流入する温水の一
部はラジエータ32にて放熱され、適当な温度の温水を
得ることができる。
【0054】以上のように、本実施形態によれば、制御
弁40によって第1循環回路20と第2循環回路30に
循環する温水の流量比率を可変制御することにより、燃
焼式ヒータ23を用いる空調装置において、燃焼式ヒー
タ23の発熱量が一定であっても、ヒータコア24に供
給される温水の温度を任意につくり出すことができ、温
水の安定した温度制御を行うことができる。
【0055】また、本実施形態によれば、ラジエータ3
2は、熱媒体循環路1における燃焼式ヒータ23の下流
側で、ヒータコア24の上流側に配置されている。この
ような構成にすることにより、燃焼式ヒータ23で加熱
された温水の一部または全部を、ヒータコア24に流入
させる前にラジエータ32を通過させて温水の熱を車室
外に放出することができる。これにより、温水温度を細
かく調整して所望の温水温度を得ることができ、ヒータ
コア24の暖房能力をより細かく制御することが可能に
なる。
【0056】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態について説明する。
【0057】第2実施形態は、上記第1実施形態の車両
用空調装置において、制御弁40の構造を変更したもの
である。第1実施形態と同様の部分については、同一の
符号を付け、第1実施形態と異なる部分について図4に
基づいて説明する。
【0058】本第2実施形態における制御弁40には、
燃焼式ヒータから流出した温水が制御弁40内に流入す
る燃焼式ヒータ側入口41、ラジエータ32から流出し
た温水が制御弁40内に流入するラジエータ側入口4
3、ヒータコア24側に温水を流出させるヒータコア側
出口44が備えられている。
【0059】制御弁40内部には、弁体45が回転可能
に配意されている。また、制御弁40内部には、燃焼式
ヒータ側入口41から流入した温水がヒータコア側出口
44から流出する第1通路50、ラジエータ側入口43
から流入した温水がヒータコア側出口44から流出する
第2通路51が形成されている。
【0060】制御弁40内部には、第1循環回路20と
第2循環回路30に流れる温水の流量比率を変えるため
の弁体45が設けられている。この弁体45は、制御弁
40に設けられたサーボモーター等からなるコントロー
ラ48によって所定の回転角だけ回転するように制御さ
れる。これにより、第1通路50と第2通路51の通路
面積比率を可変することができ、第1循環回路20と第
2循環回路30に循環する温水の流量比率を変えること
ができる。
【0061】上記構成の制御弁40においても、上記第
1実施形態と同様に、燃焼式ヒータ23を用いる空調装
置において、燃焼式ヒータ23の発熱量が一定であって
も、ヒータコア24に供給される温水の温度を任意につ
くり出すことができ、温水の安定した温度制御を行うこ
とができる。
【0062】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態について説明する。
【0063】本第3実施形態は、上記第1実施形態の車
両用空調装置におけるラジエータ32を、走行用モータ
やインバータ装置等の電気自動車における車両原動機6
4を冷却するための冷却装置と兼用させるようにしたも
のである。従って、熱媒体循環回路1を循環する熱媒体
(温水)は、車両原動機64の冷却媒体と兼用するよう
に構成されている。第1実施形態と同様の部分について
は、同一の符号を付け、第1実施形態と異なる部分につ
いて図5に基づいて説明する。
【0064】車室内の暖房時における、ヒータコア24
に供給される温水の温度の調整は、上記第1実施形態と
同様に、制御弁40によって第1循環回路20と第2循
環回路30に循環する温水の流量比率を可変制御するこ
とにより行われる。
【0065】本第3実施形態における第2循環回路30
では、制御弁40のラジエータ側出口42下流側であっ
てラジエータ32の上流側には、電動式の第1流路切替
弁61および第2流路切替弁62、電動式の原動機用ウ
ォータポンプ63、走行用モータやインバータ装置など
の車両原動機64が接続されている。
【0066】第2流路切替弁62にて温水は流路を切り
替えられ、原動機用ウォータポンプ63側に流れる流路
と、原動機用ウォータポンプ63および車両原動機64
をバイパスしてラジエータ32に直接流入する流路とに
分岐する。また、ラジエータ32から流出した温水の流
路は、制御弁40側と第1流路切替弁61側に分岐して
おり、第1流路切替弁61では、ラジエータ32側から
流入した温水と制御弁40側から流入した温水とを切り
替えて、第2流路切替弁62側に流出させている。
【0067】車室内を暖房する必要があり、車両原動機
64の冷却が必要な場合は、温水は熱媒体循環回路1を
以下のように流れる。
【0068】ウォータポンプ22から流出した温水は、
燃焼式ヒータ23、制御弁40の第3通路52、第1流
路切替弁61、第2流路切替弁62、原動機用ウォータ
ポンプ63、車両原動機64、ラジエータ32、制御弁
40の第2通路51、ヒータコア24の順に通過して、
再びウォータポンプ22に流入する。
【0069】このとき、ウォータポンプ22が原動機用
のウォータポンプを兼用することができるので、原動機
用ウォータポンプ63は停止している。また、第1流路
切替弁61では、温水の流路は、制御弁40側から流入
した温水のみが第2流路切替弁62側に流れるようにな
っている。従って、ラジエータ32から流出した温水
は、第1流路切替弁61側には流れず、すべて制御弁4
0側に流れる。
【0070】次に、車室内を暖房する必要があり、車両
原動機64の冷却が不要な場合には、温水は熱媒体循環
回路1を以下のように流れる。
【0071】ウォータポンプ22から流出した温水は、
燃焼式ヒータ23、制御弁40の第3通路52、第1流
路切替弁61を通過する。そして、温水は、第2流路切
替弁62にて流路を変更され、原動機用ウォータポンプ
63および車両原動機64をバイパスしてラジエータ3
2を通過し、さらに、制御弁40の第2通路51、ヒー
タコア24を通過して、再びウォータポンプ22に流入
する。
【0072】このとき、第1流路切替弁61では、温水
の流路は、制御弁40側から流入した温水のみが第2流
路切替弁62側に流れるようになっている。従って、ラ
ジエータ32から流出した温水は、第1流路切替弁61
側には流れず、すべて制御弁40側に流れる。
【0073】次に、車室内の暖房が不要であり、車両原
動機64の冷却が必要な場合には、温水は熱媒体循環回
路1を以下のように流れる。
【0074】原動機用ウォータポンプ63から流出した
温水は、車両原動機64、ラジエータ32、第1流路切
替弁61、第2流路切替弁62の順に流れ、再び原動機
用ウォータポンプ63に流入する。
【0075】このとき、第1流路切替弁61では、温水
の流路は、ラジエータ32側から流入した温水のみが第
2流路切替弁62側に流れるようになっている。従っ
て、ラジエータ32から流出した温水は、制御弁40側
には流れず、すべて第1流路切替弁61側に流れる。
【0076】以上のように、ラジエータ32を、車両原
動機64を冷却するための冷却装置と兼用させるように
構成することによって、別途車両原動機64のための冷
却装置を設ける場合に比較して、車両用空調装置全体の
構成を簡単にすることができる。
【0077】なお、本例では、車両原動機64を電気自
動車における走行用モータやインバータ装置としたが、
これに限らず、車両原動機64をエンジン自動車におけ
るエンジンとしてもよい。
【0078】また、第2流路切替弁62を電動式とした
が、車両原動機64の冷却媒体である温水の温度によっ
て流路を切り替えればよいので、機械式のサーモスタッ
トを用いてもよい。
【0079】(第4実施形態)第4実施形態は、上記第
1実施形態の車両用空調装置に、電気自動車に適した電
動式コンプレッサ54を用いた冷凍サイクル装置50を
加えたものである。第1実施形態と同様の部分について
は、同一の符号を付け、第1実施形態と異なる部分につ
いて図6に基づいて説明する。
【0080】冷凍サイクル装置50は、冷媒通路51、
エバポレータ52、アキュムレータ53、電動式コンプ
レッサ54、コンデンサ55、コンデンサ用ファン5
6、減圧装置57からなる周知の冷凍サイクルから構成
されている。電動式コンプレッサ52は、車両電源に接
続されたインバータ装置によって駆動される。エバポレ
ータ55は、送風通路11内の送風機12の下流側であ
って、ヒータコア24の上流側に配置されている。
【0081】このような構成にすることで、送風機12
から送風された空気は、エバポレータ55を通過するこ
とにより除湿冷却され、次に、エバポレータ55の下流
側に配置されたヒータコア24を通過することにより適
当な温度に再加熱される。これにより、車室内に吹き出
す送風空気を冷却して車室内を冷房することができ、ま
た、送風空気を除湿することによりフロントガラス等の
曇りを発生させずに優れた車室内空調を行うことができ
る。
【0082】(第5実施形態)第1実施形態では、制御
弁40によって第1循環回路20と第2循環回路30と
に循環する温水の流量比率を可変制御することにより、
ヒータコア24に供給する温水の温度を制御したが、本
実施形態は、制御弁40を廃止するとともに、ラジエー
タ32の放熱能力を可変制御することによりヒータコア
24に供給する温水の温度を制御するものである。
【0083】図7は、本実施形態に係る車両用空調装置
(暖房装置)の模式図であり、本実施形態では、燃焼式
ヒータ23により加熱された温水は、ウォータポンプ2
2によりラジエータ32、ヒータコア24及び燃焼式ヒ
ータ23の間を循環させられる。
【0084】また、ラジエータ32の空気流れ上流側に
は、ラジエータ32に向けて流通する冷却風を導入する
空気導入口60が設けられており、61は空気導入口6
0を開閉して空気導入口60の開口面積を調節するラジ
エータシャッタ(以下、シャッタと略す。)である。そ
して、シャッタ61の開閉作動及びラジエータファン
(送風機)33の回転数は、温度センサ25の検出温度
Th及び空調制御パネル4に入力された設定温度Tset
に基づいて、空調制御装置3により制御される。
【0085】次に、本実施形態の特徴的作動を述べる。
【0086】空調制御装置3は、温度センサ25の検出
温度Th及び空調制御パネル4に設定温度Tsetが入力
されると、これら入力値に基づいて目標温水温度Ttを
演算する。そして、ヒータコア24に流入する温水の温
度が目標温水温度Ttとなるように、シャッタ61の開
閉及びラジエータファン33の回転数を制御してラジエ
ータ32への送風量を調節し、ラジエータ32の放熱能
力を制御する。
【0087】具体的には、ヒータコア24で必要とする
暖房能力が大きくなるほど、シャッタ61を閉じて空気
導入口60の開口面積を小さくするとともに、ラジエー
タファン33の回転数を下げてラジエータ32を通過す
る空気量を小さくして放熱量を小さくし、一方、ヒータ
コア24で必要とする暖房能力が小さくなるほど、シャ
ッタ61を開いて空気導入口60の開口面積を拡大する
とともに、ラジエータファン33の回転数を上げてラジ
エータ32を通過する空気量を増大して放熱量を大きく
する。
【0088】以上に述べたように、シャッタ61の開度
及びラジエータファン33の回転数を制御することによ
り、制御弁40を廃止してもヒータコア24に供給する
温水の温度をきめ細かに制御することができる。
【0089】(第6実施形態)本実施形態は、図8に示
すように、第5実施形態に係る車両用空調装置に第4実
施形態で述べた冷凍サイクル50を加えたものである。
【0090】(他の実施形態)上述の実施形態では、温
水の温度を検出する温度センサ25を、熱媒体循環路1
における下流側に配置して、ヒータコア24出口におけ
る温水温度を検出している、これに限らず、制御弁40
のヒータコア側出口44の下流側であって燃焼式ヒータ
23の上流側であれば、どこに配置してもよい。
【0091】また、第5、6実施形態では、空調制御装
置3を介してシャッタ61の開度及びラジエータファン
33の回転数の両者を同時に制御することによりラジエ
ータ32の放熱能力を可変制御する放熱能力制御手段を
構成したが、シャッタ61の開度及びラジエータファン
33の回転数のいずれか一方のみを制御することにより
放熱能力制御手段を構成してヒータコア24に流入する
温水の温度を制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施形態の車両用空調装
置の概略構成を示す回路図である。
【図2】第1実施形態の車両用空調装置の制御弁(流量
制御手段)の拡大断面図である。
【図3】(a)は第1循環回路に温水が循環している状
態の回路図であり、(b)は第1循環回路と第2循環回
路への温水の循環をデューティ比制御している状態の回
路図であり、(c)は第2循環回路に温水が循環してい
る状態の回路図である。
【図4】第2実施形態の車両用空調装置の概略構成を示
す回路図である。
【図5】第3実施形態の車両用空調装置の概略構成を示
す回路図である。
【図6】第4実施形態の車両用空調装置の概略構成を示
す回路図である。
【図7】第5実施形態の車両用空調装置の概略構成を示
す回路図である。
【図8】第6実施形態の車両用空調装置の概略構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
2…室内ユニット、3…空調制御装置、4…空調制御パ
ネル、11…送風通路、12…送風機、20…第1循環
回路、22…ウォータポンプ(熱媒体循環手段)、23
…燃焼式ヒータ、24…ヒータコア(加熱用熱交換
器)、25…温度センサ(温度検出手段)、30…第2
循環回路、32…ラジエータ(放熱器)、40…制御弁
(流量制御手段)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒体が循環する熱媒体循環路(1)
    と、 前記熱媒体循環路(1)に配置され、前記熱媒体を加熱
    する燃焼式ヒータ(23)と、 前記熱媒体循環路(1)の前記燃焼式ヒータ(23)下
    流側に配置され、前記熱媒体の熱を車室外に放出する放
    熱器(32)と、 前記熱媒体循環路(1)の前記放熱器(32)下流側に
    配置され、車室内への送風空気を加熱する加熱用熱交換
    器(24)と、 前記燃焼式ヒータ(23)から流出した前記熱媒体を前
    記放熱器(32)をバイパスして前記加熱用熱交換器
    (24)に流入させる第1通路(50)と、 前記燃焼式ヒータ(23)から流出した後、前記第1通
    路(50)を介して直接前記加熱用熱交換器(24)に
    流入する前記熱媒体の流量と、前記燃焼式ヒータ(2
    3)から流出した後、前記放熱器(32)を通過してか
    ら前記加熱用熱交換器(23)に流入する熱媒体の流量
    の比率を可変制御する流量制御手段(40)とを備える
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記流量制御手段(40)は、前記熱媒
    体が前記第1通路(50)を通過する時間と、前記熱媒
    体が前記放熱器(32)を通過する時間をデューティ比
    制御により可変制御することを特徴とする請求項1記載
    の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記流量制御手段(40)は、前記第1
    通路(50)の面積と、前記放熱器(32)を通過した
    前記熱媒体を、前記加熱用熱交換器(24)に流入させ
    る第2通路(51)の面積の比率を可変制御することを
    特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記熱媒体は、車両の原動機(64)を
    冷却するための冷却媒体を兼ねており、 前記放熱器(32)は、前記冷却媒体の放熱を行うよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記熱媒体循環路(1)には、熱媒体の
    温度を検出する温度検出手段(25)が設けられ、 前記温度検出手段(25)による検出温度(Tr)に応
    じて、前記流量制御手段(40)による熱媒体の流量比
    率制御を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 熱媒体が循環する熱媒体循環路(1)
    と、 前記熱媒体循環路(1)に配置され、前記熱媒体を加熱
    する燃焼式ヒータ(23)と、 前記熱媒体循環路(1)のうち前記燃焼式ヒータ(2
    3)の下流側に配置され、前記熱媒体の熱を車室外に放
    出する放熱器(32)と、 前記熱媒体循環路(1)のうち前記放熱器(32)の下
    流側に配置され、車室内への送風空気を加熱する加熱用
    熱交換器(24)と、 前記放熱器(32)の放熱能力を可変制御する放熱能力
    制御手段(3、33、61)とを備えることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記放熱能力制御手段(3、33、6
    1)は、前記放熱器(32)への送風量を可変制御する
    ことにより、前記放熱器(32)の放熱能力を可変制御
    することを特徴とする請求項6に記載の車両用空調装
    置。
  8. 【請求項8】 前記放熱能力制御手段は、前記放熱器
    (32)に送風する送風機(33)の回転数を可変制御
    することにより、前記放熱器(32)の放熱能力を可変
    制御することを特徴とする請求項6に記載の車両用空調
    装置。
  9. 【請求項9】 前記放熱器(32)を通過する空気流れ
    に対して直列に配設されて、前記放熱器(32)を通過
    する空気量を調節する開閉可能なシャッタ手段(61)
    を備えており、 さらに、前記放熱能力制御手段は、前記シャッタ手段
    (61)を開閉することにより、前記放熱器(32)の
    放熱能力を可変制御することを特徴とする請求項6に記
    載の車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記熱媒体循環路(1)には、熱媒体
    の温度を検出する温度検出手段(25)が設けられ、 前記放熱能力制御手段(3、33、61)は、前記温度
    検出手段(25)による検出温度(Tr)に基づいて前
    記放熱能力を可変制御することを特徴とする請求項5な
    いし請求項9のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012923A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Sanden Corp 車両用暖房装置
WO2014185150A1 (ja) * 2013-05-16 2014-11-20 カルソニックカンセイ株式会社 車両用空調装置、車両用空調装置の制御方法、及びプログラム
JP2014223866A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 カルソニックカンセイ株式会社 車両用空調装置、及び車両用空調装置の制御方法

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