JP2000233281A - セラミック板の取付け構造及びその方法 - Google Patents

セラミック板の取付け構造及びその方法

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JP2000233281A
JP2000233281A JP11074272A JP7427299A JP2000233281A JP 2000233281 A JP2000233281 A JP 2000233281A JP 11074272 A JP11074272 A JP 11074272A JP 7427299 A JP7427299 A JP 7427299A JP 2000233281 A JP2000233281 A JP 2000233281A
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Hideki Zenmei
英喜 善明
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固定ピンがセラミック板の表面に露出している
がために、固定ピンがセラミック板より先に摩耗して、
セラミック板が金属母材から剥離するのを防止するとと
もに、スタッド溶接後の不要なピン部の除去を容易にす
る。またスタッド溶接時のセラミック板の把持を容易に
し作業性を向上させる。 【解決手段】スタッド溶接ピンのフランジに該フランジ
と略同径の通電用パイプを取付け、該通電用パイプの中
に、セラミックや超硬などの耐摩耗材を挿入し、該通電
用パイプをスタッド溶接用ガンで把持してスタッド溶接
する。スタッド溶接後、セラミック板表面に突出してい
る通電パイプは、グラインダーなどで簡単に切断して除
去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアークスタッド溶接
により金属母材などの表面に容易に取付けることができ
るセラミック板の取付け構造およびその方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、セラミックは金属母材に貼り付け
て、金属母材の耐熱性や耐磨耗性を向上させる目的に使
用されている。上記セラミックの耐熱性または耐摩耗性
保護層を金属板上に形成する手段として各種の方法が提
案されている。例えば、特開昭62−236770号広
報において、取付け孔を備えたセラミック板を金属板上
に載置するとともに、上記取付け孔中には、先端に抵抗
溶接するための突起を一体的に設けた固定ピンを挿入
し、該固定ピンの突起を上記金属板に対し押圧しつつ固
定ピンと金属板間に通電し、当該固定ピンを金属板に溶
着してセラミック板を金属板に固定する方法が提案され
ている。この方法では、通電電極を固定ピン上面に押圧
する際、完全な密着が困難であり、通電電流が安定せず
固定ピンと金属版との溶着が不完全であった。また、天
井面や側面にセラミック板を取付ける際は、固定ピンに
通電して溶着完了するまで、セラミック板を補助的に押
さえておく必要があり作業性が難しく能率も悪かった。
またセラミック板の表面に固定ピンが露出するため、固
定ピンが先に摩耗し、最終的に溶着部分に到達し、セラ
ミック板が金属板から剥離する原因となっていた。
【0003】特開昭63−171273号広報では上記
作業性を改善した方法が提案されている。縮径部を備え
たピン部をフランジ部に取付け、該ピン部をスタッド溶
接用ガンで把持するので片手作業が可能となり作業性が
向上する。また、スタッド溶接後、残留物であるセラミ
ックピース表面上に突出しているピン部を簡単に除去す
るため、スタッド溶接後電流値を更に高めて抵抗値の高
い縮径部を発熱させピンを破断する方法が提案されてい
る。しかし、この構造のセラミックピースにおいては、
セラミックピース表面に突出しているピンを除去した
後、耐磨耗性のないピンがセラミックピースの表面に露
出しているため、この露出部分から摩耗が進行し、最終
的にスタッド溶接部分に到達し、セラミックピースが金
属母材から剥離する原因となっていた。
【0004】この問題を解決するため、特開平8−30
0153号広報や特開平8−300154号広報におい
て耐摩耗性のある超硬ピンをセラミックピース本体上に
突出させる構造を提案している。この方式では超硬ピン
が通電用のピンを兼用しており、超硬ピンをスタッド溶
接ガンで把持するとともに通電できるので、施工性や溶
接性が向上できる。またセラミックピース本体表面には
超硬が露出しているので耐摩耗性もあり、ピン部分が摩
耗して金属母材から剥離することは解消できる。しか
し、スタッド溶接後セラミック板の表面に突出している
余分な超硬ピンを除去する際ピンを打撃するので、衝撃
力でセラミックピースが金属母材から剥離する場合があ
った。また、超硬ピンを残しておくとブロワーランナの
場合などはダストが付着して効率低下を招いていた。
【0005】このため、セラミックピース本体上部に除
去困難なスタッド溶接用ピンを残さない方法として、特
開平9−141442号広報において、セラミックピー
ス本体に超硬または通電性セラミックなどからなって上
部が平面となった耐摩耗性導電材を固定配置するととも
に、下端に溶接突起を有した金属体を挿入配置し、前記
耐摩耗性導電材と前記金属体とを電気的に接合した溶接
取付け型セラミックピースが提案されている。この方法
によれば、セラミックピース本体表面には通電性があ
り、しかも耐摩耗性のある超硬や導電性セラミックが露
出しているので耐摩耗性は向上する。しかし、通電用の
ピンがないのでセラミックピースをスタッド溶接ガンで
把持できず施工性が悪い。また、セラミックピース上面
に露出している超硬や通電性セラミックの平面にスタッ
ド溶接ガンの平面部を押し付けて通電する際、両方の面
を精度良く接触させるのは難しく、接触面積が不均一と
なり通電電流に変動が生じ良好なアークスタッド溶接を
確保できなかった。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】以上述べたよう
に、セラミック板を金属母材に取付ける際の従来の問題
点を整理すると次のようになる。即ち、1)溶接性は良
いが耐摩耗性のない固定ピンがセラミック板の表面に露
出しているがために、固定ピンがセラミック板より先に
摩耗してセラミック板が金属母材から剥離する。2)超
硬のような耐摩耗性のある固定ピンの場合、スタッド溶
接後にセラミック板の表面に露出している部分を除去し
難い。3)通電用且つ把持用の突起のない平滑な超硬や
通電性セラミックを通して固定ピンに通電する場合、ス
タッド溶接ガンの通電部とこれら超硬や通電性セラミッ
クの接触が不均一で適正な電流を供給できず完全なスタ
ッド溶接ができない。またピン状の突起がないため、ス
タッド溶接ガンで把持できないので両手作業となり施工
性が低下する。本発明は、これらの課題を解決するため
のものであり、以下の項目の実現を図るものである。
1)スタッド溶接の際、スタッド溶接ガンでスタッド溶
接ピンを把持し、施工性を向上させる。2)スタッド溶
接の際に供給する電流の安定化をはかり溶接の信頼性を
向上させる。3)セラミック板に耐摩耗性のない金属を
露出させない。4)スタッド溶接後のスタッド溶接用ピ
ンの除去を容易にする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を実現するため
の手段を請求項に従い説明する。請求項1記載のセラミ
ック板の取付け構造と方法は、セラミック板面の略中央
部に大径と小径からなる貫通孔を設け、該貫通孔に、ス
タッド溶接ピンを装着し、金属母材に対して該スタッド
溶接ピンをスタッド溶接するセラミック板の取付方法に
おいて、該スタッド溶接ピンに通電用パイプを取付け、
該通電用パイプの中に耐摩耗材を挿入し、該通電用パイ
プをスタッド溶接ガンで把持してスタッド溶接するもの
である。該通電用パイプは該スタッド溶接ピンと一体に
成形してもいいし、それぞれ個別に製作して、かしめ、
溶接、ろう付けなどの方法で接合しても良い。請求項2
記載のセラミック板の取付け構造と方法は、前記通電用
パイプをかしめることにより、該通電用パイプと該通電
用パイプに挿入した前記耐磨耗材と前記スタッド溶接ピ
ンを一体に接合し、該通電用パイプをスタッド溶接ガン
で把持してスタッド溶接するものである。請求項3記載
のセラミック板の取付け構造と方法は、前記通電用パイ
プ内部に挿入した前記耐摩耗材に括れ部を設けて、該通
電用パイプをかしめて該通電用パイプと該耐磨耗材と前
記スタッド溶接ピンを一体に接合し、該通電用パイプを
スタッド溶接ガンで把持してスタッド溶接するものであ
る。請求項4記載のセラミック板の取付け構造と方法
は、前記通電用パイプの内部に挿入する前記耐磨耗材の
材質をセラミックとして、該セラミック表面に金属メッ
キをして、該通電用パイプと該セラミックと前記スタッ
ド溶接ピンとの接合をろう付けで一体に接合し、該通電
用パイプをスタッド溶接ガンで把持してスタッド溶接す
るものである。請求項5記載のセラミック板の取付け構
造と方法は、前記通電用パイプの内部に挿入する前記耐
磨耗材の材質をセラミックとして、セラミック表面をメ
タライズして、該通電用パイプと該セラミックと前記ス
タッド溶接ピンとの接合をろう付けで一体に接合し、該
通電用パイプをスタッド溶接ガンで把持してスタッド溶
接するものである。請求項6記載のセラミック板の取付
け構造と方法は、前記通電用パイプの内部に挿入する前
記耐磨耗材の材質を超硬にして、該通電用パイプと該超
硬と前記スタッド溶接ピンとの接合をろう付けで一体に
接合し、該通電用パイプをスタッド溶接ガンで把持して
スタッド溶接するものである。請求項7記載のセラミッ
ク板の取付け構造と方法は、前記通電用パイプの片方の
端を、前記スタッド溶接ピンのフランジの下側になるよ
うにし、該通電用パイプをスタッド溶接ガンで把持して
スタッド溶接するものである。請求項8記載のセラミッ
ク板の取付け構造と方法は、前記スタッド溶接ピンの前
記フランジ側面と前記通電用パイプの中に挿入する前記
耐磨耗材の側面をテーパにして、該通電用パイプをかし
めることにより、該通電用パイプと該耐磨耗材と該スタ
ッド溶接ピンを一体に接合し、該通電用パイプをスタッ
ド溶接ガンで把持してスタッド溶接するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】添付した図面を参照しつつ、本発
明を具体化した実施の形態につき説明する。
【図1】は本発明の請求項1の実施形態に係るセラミッ
ク板1の取付け構造図であり、セラミック板1を金属母
材7にセットする直前の側断面図である。略中央部に大
径の貫通孔5aと小径の貫通孔5bからなる貫通孔5を
設けて、貫通孔5aと貫通孔5bの境界部が略平面とな
る段付き部1aを形成したセラミック板1を、小径の貫
通孔5bが金属母材7側となるようにする。次いで、通
電用パイプ3をスタッド溶接用ガン11で把持して、通
電用パイプ3と耐磨耗材2を一体的に構成したスタッド
溶接ピン4を、貫通孔5a側から貫通孔5bに向けて挿
入する。次いで、スタッド溶接ピン4を金属母材7に押
圧してスタッド溶接ピン4をスタッド溶接する。
【図2】は本発明の請求項1の実施形態に係るセラミッ
ク板の取付け構造図であり、セラミック板1を金属母材
7に取付けた後の平面図である。
【0009】
【図3】は本発明の請求項1の実施形態に係るセラミッ
ク板1の取付け構造図であり、セラミック板1を金属母
材7にスタッド溶接した後、セラミック板1の上面に露
出している通電用パイプ3を切り落とした後の側断面図
である。スタッド溶接ピン4が金属母材7に溶接固定さ
れることにより、スタッド溶接ピン4のフランジ部4a
がセラミック板1の段付き部1aを押さえることにな
り、セラミック板1は金属母材7に強固に固定される。
セラミック板1を金属母材7にスタッド溶接で固定した
後は、通電用パイプ3のセラミック板1の表面上に突き
出た部分は不要となり、却ってダスト付着などの不具合
が生じるので、グラインダーなどで切り落とす。通電用
パイプ3は薄肉のパイプで形成されているので簡単に切
り落とすことができる。通電用パイプの切り口3dはセ
ラミック板1と略同一の面レベルとなる。また、スタッ
ド溶接ピン4の突起4bはアーク電流で溶融し、金属母
材7との溶着部4dを形成する。セラミック板1は、例
えば厚み2〜200mmの板材を正方形、長方形、三角
形などの適宜の形に切断したり、セラミック粉末を直接
目的形状に焼結、形成することによって得られる。セラ
ミック板1に使用する材質としては、アルミナ、ジルコ
ニア、サイアロン、窒化珪素、炭化珪素などがある。セ
ラミック板1の厚みは3〜100mmが良い。望ましく
は5〜50mmである。セラミック板1の大径の貫通孔
5aの径は3〜40mm程度が良い。大径の貫通孔5a
の径が3mm未満ではスタッド溶接用ガン8での把持が
困難で作業性が悪くなる。40mmを超えるとセラミッ
ク板1の強度が低下する。セラミック板1の小径の貫通
5bの径は1〜30mmが良い。小径の貫通孔5bの径
が1mm未満ではスタッド溶接ピン4の強度が低下す
る。30mmを超えるとスタッド溶接ピン4あるいはス
タッド溶接ピン4のフランジ部4aが大きくなり、重量
を増加させる問題がある。スタッド溶接ピン4は例えば
SUS304やSS400などの金属からなり、先端に
はアーク用の突起部4bが設けられている。突起部4b
の大きさはφ1.0mm×高さ1.0mm程度である。
通電用パイプ3の材質はSS400などの鉄系材料、S
US304などのステンレス系、銅、アルミ、チタンな
どの金属材料が使用できる。通電用パイプ3の径や厚み
はセラミック板の厚みや面積によって適正値が変化す
る。通常、径は3〜40mmが良い。肉厚は0.01〜
5.0mmが良い。通電用パイプ3の径が3mm未満、
および肉厚が0.01未満であると耐磨耗材2やスタッ
ド溶接ピン4のフランジ4aをかしめる際の強度が不足
する。またスタッド溶接用ガン11で把持しにくく、電
気抵抗も大きいので適切な溶接電流を流せない。通電用
パイプ3の径が40mm、および肉厚が5.0mmを超
えるとスタッド溶接用ガン11で把持しにくく、重量も
増加するので作業性が低下する。望ましくは通電用パイ
プ3の径は5〜20mm、肉厚は0.1〜3.0mmで
ある。耐磨耗材2はタングステンカーバイトなどの超硬
やセラミックなどの硬い材料が望ましい。セラミックは
アルミナ、ジルコニア、窒化珪素、炭化珪素、サイアロ
ンなどが使用できる。セラミック板1の大径の貫通孔5
aと通電用パイプ3との隙間Gは、−0.005〜1.
0mmが良い。望ましくは−0.001〜0.3mmが
良い。隙間Gが−0.005mmより小さいと大径の貫
通孔5a通電用パイプ3が挿入できなくなる。0.3m
mより大きいと貫通孔5にダストが高速で侵入しやすく
なり、ダストの乱流運動が生じて急速に通電用パイプ3
を磨耗させるので、通電用パイプ3が耐磨耗材2を保持
できなくなり耐磨耗材2が脱落する問題が生じる。通電
用パイプ3とセラミックピースの大径の貫通孔5aの公
差を若干きつめにすることにより、通電用パイプ3とセ
ラミック板1が一体となるので、通電用パイプ3をスタ
ッド溶接用ガン11で把持する際に、セラミック板1も
同時に把持する事ができ作業性が向上する。
【0010】
【図4】は本発明の請求項1の実施形態における変形例
に係るセラミック板1の取付け構造図であり、セラミッ
ク板1を金属母材7にセットする直前の側断面図であ
る。セラミック板1に設けた貫通孔5はストレート状の
貫通孔5aとテーパ状の貫通孔5cから構成されてい
る。スタッド溶接ピン4の側面はテーパ面4cとなって
いる。スタッド溶接ピン4のテーパ部4cがセラミック
板1の貫通孔5cのテーパ面に接触することによりセラ
ミック板1を金属母材7に取り付ける構造となってい
る。
【0011】
【図5】は本発明の請求項2の実施形態で、通電用パイ
プ3をかしめて通電用パイプ3とスタッド溶接ピン4と
耐磨耗材2を一体化した側断面図である。通電用パイプ
3をかしめることにより、かしめ部3aは塑性変形して
耐磨耗材2とスタッド溶接ピン4を締め付けるので、通
電用パイプ3とスタッド溶接ピン4と耐磨耗材2は強固
に接合できる。
【0012】
【図6】は本発明の請求項3の実施形態で、耐磨耗材2
の側面に括れ部2aを設けている。通電用パイプ3をか
しめると、通電用パイプ3のかしめ部3aは塑性変形す
るとともに、耐磨耗材2の括れ部2aの形状に沿って通
電パイプ3のかしめ部3aが局部的な変形部3bを形成
して、耐磨耗材2の括れ部2aに食い込むので、通電パ
イプ3と耐磨耗材2の接合力が向上する。
【0013】
【図7】は本発明の請求項4の実施形態で、耐磨耗材2
の材質をセラミック2Aとし、セラミック2Aの表面に
金属メッキ8をして、通電用パイプ3とスタッド溶接ピ
ン4とセラミック2Aをろう付けで一体化している。金
属メッキ8は銅メッキ、クロムメッキなどがある。金属
メッキ8の厚みは0.01mm〜0.5mmが良い。
0.01mm未満ではろう付けが不十分となる。0.5
mmより厚いとメッキが剥離しやすくなりセラミックが
通電パイプから脱落する。ろう付け9には銀ろう付け、
はんだ付けなどがある。一般的に真空中でろう付けする
ことにより強度の高いろう付けが得られるので真空中で
ろう付けするのが望ましい。
【0014】
【図8】は本発明の請求項5の実施形態で、耐磨耗材2
の材質をセラミック2Aとし、セラミック2Aの表面に
メタライズ処理9をして、通電用パイプ3とスタッド溶
接ピン4とセラミック2Aをろう付けで一体化してい
る。メタライズ処理10としては、CuOを30〜4
0%、SiOを70〜60%の混合粉末を蒸留水とメ
チルセルロースによってペースト状にしてセラミック表
面に0.01〜0.5mmの厚みに塗布して、1200
℃±100℃の温度で、空気中で30分間加熱するなど
の方法がある。
【0015】
【図9】は本発明の請求項6の実施形態で、耐磨耗材2
の材質を超硬2Bとし、超硬2Bとスタッド溶接ピン4
と通電用パイプ3との接合をろう付け接合9している。
【0016】
【図10】は本発明の請求項7の実施形態で、通電用パ
イプ3の片方の端3cをスタッド溶接ピン4のフランジ
部4aの下側になるようにしている。通電用パイプ3の
片方の端3cがスタッド溶接ピン4のフランジ部4aの
下側にあるので通電用パイプ3とスタッド溶接ピン4の
接合が強固になり、通電パイプが抜けにくくなる。
【0017】
【図11】は本発明の請求項8の実施形態に係るセラミ
ック板の取付け構造図であり、スタッド溶接ピン4のフ
ランジ部4aの側面4cと通電用パイプ3の中に挿入す
る耐磨耗材2の側面2bをテーパにして、通電用パイプ
3をかしめている。側面4cは母材7側が細くなるよう
にテーパを形成する。側面4cのテーパ量は0.001
〜3.0mmである。望ましくは0.1〜0.5mmで
ある。0.001mmより小さいとテーパの効果がな
い。3.0mmより大きいと通電用パイプ3をかしめす
るのが困難となる。側面2bは母材7と反対側が細くな
るようにテーパを形成している。側面2bのテーパ量は
0.001〜3.0mmである。望ましくは0.05〜
0.15mmである。0.001mmより小さいとテー
パの効果がない。3.0mmより大きいと通電用パイプ
3をかしめするのが困難となる。
【0018】スタッド溶接ピン4を金属母材7にスタッ
ド溶接する条件としては、次のような設定範囲が可能で
ある。 電流値 1000〜20000A(4000〜6000Aが最適) 電圧 100〜300V(150〜180Vが最適) 通電時間 0.1〜1.0秒
【0019】
【発明の効果】請求項1〜8記載のセラミック板の取り
付け構造および方法は、セラミック板を金属母材に取付
ける際の従来の問題点を解決できる。請求項1記載のセ
ラミック板の取り付け構造と方法においては、スタッド
溶接ガンで通電用パイプを把持するので作業性が良い。
通電用パイプとセラミック板の貫通孔の公差を若干きつ
めにすることで、スタッド溶接ピンを介してセラミック
板もスタッド溶接ガンで把持できるのでさらに作業性が
向上する。スタッド溶接終了後は、セラミック板上に突
き出ている通電用パイプは不要となるので切り落とすこ
とになるが、薄肉の金属性なのでグラインダやカッター
で容易に除去できる。また、通電用パイプを切り落とし
た後は、セラミック板表面には耐磨耗材と通電用パイプ
の断面部が露出することになる。耐磨耗材はセラミック
板と同等の耐磨耗性があるので、セラミック板と同等の
磨耗寿命となるので問題ない。一方、通電用パイプの断
面部の厚みは薄いので、セラミック板の表面から若干磨
耗した時点で磨耗の進行は停止し、長期に渡り耐磨耗材
をスタッド溶接ピンに保持することができる。請求項2
は、通電用パイプをかしめて通電用パイプと耐磨耗材と
スタッド溶接ピンを一体に接合する方法であり、信頼性
の高いスタッド溶接ピンを大量に,安価に提供すること
ができる。請求項3は耐磨耗材に括れ部があるので、通
電用パイプをかしめた際に、通電用パイプの一部が括れ
部に食い込むので耐磨耗材の保持を強化できる。請求項
4は、耐磨耗材に使用するセラミックに金属メッキを施
してろう付けする方法であり、耐磨耗材とスタッド溶接
ピンを直接接合できるので、万一通電用パイプが耐磨耗
材を保持できない状況が生じても耐磨耗材はスタッド溶
接ピンと接合できているので脱落することはない。請求
項5は、耐磨耗材に使用するセラミックにメタライズし
てろう付けする方法であり、効果は請求項4と同じであ
る。請求項6は、耐磨耗材に超硬を使用する場合であ
り、セラミックのように金属メッキやメタライズしなく
ても直接ろう付けができるので製造が容易である。請求
項7は、通電用パイプの下端をスタッド溶接ピンのフラ
ンジ部下面に曲げているので、通電用パイプが外れにく
くなっている。請求項8は、耐磨耗材の側面とスタッド
溶接ピンの側面をテーパにしているので、通電用パイプ
をかしめた際に、通電用パイプがテーパに沿って変形す
るので、耐磨耗材とスタッド溶接ピンを強固に保持する
ことができる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の請求項1の実施形態に係るセラミッ
ク板の取付け構造図であり、セラミック板を金属母材に
セットする直前の側断面図である。
【図2】は本発明の請求項1の実施形態に係るセラミッ
ク板の取付け構造の平面図である。
【図3】は本発明の請求項1の実施形態に係るセラミッ
ク板の取付け構造図であり、セラミック板を金属母材に
スタッド溶接した後、セラミック板の上面に露出してい
る通電用パイプを切り落とした後の側断面図である。
【図4】は本発明の請求項1の実施形態の変形例に係る
セラミック板の取付け構造図であり、セラミック板を金
属母材にセットする直前の側断面図である。
【図5】は本発明の請求項2の実施形態で、通電用パイ
プとスタッド溶接ピンと耐磨耗材を一体化した側断面図
である。
【図6】は本発明の請求項3の実施形態で、通電用パイ
プとスタッド溶接ピンと耐磨耗材を一体化した側断面図
である。
【図7】は本発明の請求項4の実施形態で、通電用パイ
プとスタッド溶接ピンと耐磨耗材を一体化した側断面図
である。
【図8】は本発明の請求項5の実施形態で、通電用パイ
プとスタッド溶接ピンと耐磨耗材を一体化した側断面図
である。
【図9】は本発明の請求項6の実施形態で、通電用パイ
プとスタッド溶接ピンと耐磨耗材を一体化した側断面図
である。
【図10】本発明の請求項7の実施形態で、通電用パイ
プとスタッド溶接ピンと耐磨耗材を一体化した側断面図
である。
【図11】は本発明の請求項8の実施形態に係るセラミ
ック板の取付け構造図であり、セラミック板を金属母材
にセットする直前の側断面図である。
【0021】
【符号の説明】
1 セラミック板 10
メタライズ 1a 段付き部 11
スタッド溶接用ガン 2 耐磨耗材 G
隙間 2a 括れ部 2b 側面 2A セラミック 2B 超硬 3 通電パイプ 3a かしめ部 3b 変形部 3c 片方の端 3d 切り口 4 スタッド溶接ピン 4a フランジ部 4b 突起部 4c フランジ部側面 4d 溶着部 5 貫通孔 5a 大径の貫通孔 5b 小径の貫通孔 5c テーパ状の貫通孔 6 セラミック板取付け構造 7 金属母材 8 金属メッキ 9 ろう付け

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック板面の略中央部に大径と小径か
    らなる貫通孔を設け、該貫通孔に、スタッド溶接ピンを
    装着し、金属母材に対して該スタッド溶接ピンをスタッ
    ド溶接するセラミック板の取付方法において、該スタッ
    ド溶接ピンに通電用パイプを取付け、該通電用パイプの
    中に耐摩耗材を挿入し、該通電用パイプをスタッド溶接
    ガンで把持してスタッド溶接することを特徴とするセラ
    ミック板の取付方法。
  2. 【請求項2】前記通電用パイプをかしめることにより、
    該通電用パイプと該通電用パイプに挿入した前記耐磨耗
    材と前記スタッド溶接ピンを一体に接合することを特徴
    とする請求項1記載のセラミック板の取付け方法。
  3. 【請求項3】前記通電用パイプ内部に挿入した前記耐摩
    耗材に括れ部を設けて、該通電用パイプをかしめて該通
    電用パイプと該耐磨耗材と前記スタッド溶接ピンを一体
    に接合することを特徴とする請求項1記載のセラミック
    板の取付け方法。
  4. 【請求項4】前記通電用パイプの内部に挿入する前記耐
    磨耗材の材質をセラミックとして、該セラミック表面に
    金属メッキをして、該通電用パイプと該セラミックと前
    記スタッド溶接ピンとの接合をろう付けで一体に接合す
    ることを特徴とする請求項1記載のセラミック板の取付
    け方法。
  5. 【請求項5】前記通電用パイプの内部に挿入する前記耐
    磨耗材の材質をセラミックとして、セラミック表面をメ
    タライズして、該通電用パイプと該セラミックと前記ス
    タッド溶接ピンとの接合をろう付けで一体に接合するこ
    とを特徴とする請求項1記載のセラミック板の取付け方
    法。
  6. 【請求項6】前記通電用パイプの内部に挿入する前記耐
    磨耗材の材質を超硬にして、該通電用パイプと該超硬と
    前記スタッド溶接ピンとの接合をろう付けで一体に接合
    することを特徴とする請求項1記載のセラミック板の取
    付け方法。
  7. 【請求項7】前記通電用パイプの片方の端を、前記スタ
    ッド溶接ピンのフランジの下側になるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載のセラミック板の取り付け方
    法。
  8. 【請求項8】前記スタッド溶接ピンの前記フランジ側面
    と前記通電用パイプの中に挿入する前記耐磨耗材の側面
    をテーパにして、該通電用パイプをかしめることによ
    り、該通電用パイプと該耐磨耗材と該スタッド溶接ピン
    を一体に接合することを特徴とする請求項1記載のセラ
    ミック板の取り付け方法。
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