JP2000233186A - 水熱電気分解装置 - Google Patents

水熱電気分解装置

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JP2000233186A
JP2000233186A JP11033455A JP3345599A JP2000233186A JP 2000233186 A JP2000233186 A JP 2000233186A JP 11033455 A JP11033455 A JP 11033455A JP 3345599 A JP3345599 A JP 3345599A JP 2000233186 A JP2000233186 A JP 2000233186A
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chamber
reaction
reaction chamber
line
hydrothermal
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Tatsuya Nishimura
達也 西村
Robelt Masahiro Serikawa
芹川ロベルト正浩
Keisen So
慶 泉 蘇
Masahiro Isaka
正洋 井坂
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Original Assignee
Ebara Corp
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    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 大量の廃液を効率よく処理できる水熱電
気分解装置を提供する。 【解決手段】 水熱電気分解装置は、被処理物を高温高
圧下で電気分解するための反応室31を備える。反応室
31は、一対の電極31a、41を有する。一対の電極
31a、41の総表面積は、被処理物の体積1m3当た
り0.05m2以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水熱反応と電気分
解とを同時に行う装置及び方法に関する。本明細書にお
いて、水熱反応と電気分解とを同時に行うことを水熱電
気分解という。本発明では、有機物(合成高分子を含
む)、アンモニア等の還元性物質を含有する被処理物、
例えば、有機性排液、ハロゲン化物イオンを含む各種産
業廃液等を大量、且つ連続的に処理することがででき
る。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】199
8年8月10日に出願された国際出願、PCT/JP9
8/03544号には、水熱電気分解方法及び装置が記
載されている。水熱反応と電気分解とを同時に行うこと
により、有機物(合成高分子を含む)、アンモニア等の
還元性物質を効果的に酸化分解することができる。ま
た、被処理物中に酸化剤が含まれる場合、ハロゲン化物
イオン等の強酸イオンが含まれる場合などには、水熱電
気分解において、水素の発生を抑制することができる。
国際出願、PCT/JP98/03544号の全ての開
示は、本明細書に援用される。
【0003】水熱電気分解では、高圧が求められるた
め、反応容器は典型的には密閉されている。そこで、水
熱電気分解により廃液を浄化する場合には、バッチ処理
又はバッチ処理を繰り返す準連続処理により廃液の処理
を行うことがあった。
【0004】しかし、バッチ処理や準連続処理では、一
回に少量の廃液しか処理できず、大量の廃液を処理する
ことが困難であった。例えば、バッチ処理の場合には廃
液の供給と処理液の交換をその都度おこなう必要があ
る。しかし、高温高圧で反応を行うためには、フランジ
等のボルト締め作業も労力と注意を必要とする。また、
運転時間やランニングコストの面で効率的でない。
【0005】一方、連続的に大量の廃液を処理する場合
には、廃液の量に対応して大量の電力を供給することが
求められる。また、電極の材質に依存して、許容電流密
度には限界があることを考慮すると、数百〜千アンペア
の直流電流を通電することが困難となる場合がある。ま
た反応容器が大きくなるにつれて、電極の表面で均一に
電力を供給し、反応を均一に進行することも困難にな
る。
【0006】したがって、本発明の目的は、大量の廃液
を効率良く処理することも可能な水熱電気分解装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決すべく検討した結果、高圧容器内で電極の表面
積を増大させることにより、大量の廃液を効率良く処理
できることを見出した。
【0008】本発明の一側面によれば、水及び還元性物
質を含有する被処理物を高温高圧下で電気分解するため
の反応室を備えた水熱電気分解装置であって、上記反応
室は、チャンバーを画定し、かつ、一対の電極を有し、
上記反応室中のチャンバーの体積1m3あたりの上記チ
ャンバーに曝される一対の上記電極の総表面積は、0.
05m2以上であることを特徴とする水熱電気分解装置
が提供される。
【0009】本発明において、下方に被処理物を導入す
る導入口と、上方に処理物を排出する排出口とを有する
ことが好ましい。これにより、被処理物の連続処理が容
易になる。
【0010】また、上記反応室は、2以上の筒形状の反
応室を有し、前記反応室の各々は陰極として作用する金
属製の内壁を有し、前記反応室の各々の内部に、陽極が
配置されていることが好ましい。陽極及び陰極が前記の
一対の電極を構成することができる。
【0011】あるいは、前記一対の電極が、同心円筒形
状を有する2以上の第1側壁と、前記第1側壁を互いに
連結する第1連結部材とを有する第1電極と、同心円筒
形状を有する2以上の第2側壁と、前記第2側壁を互い
に連結する第2連結部材とを有する第2電極と、を有し
ていて、前記第1側壁と前記第2側壁との間に被処理物
の流路を形成するように、前記第1電極の前記第1側壁
と前記第2電極の前記第2側壁とが交互に配置されてい
ることが好ましい。
【0012】高圧ポンプを有し、前記反応室に被処理物
を供給する被処理物ラインと、前記反応室に酸化剤を供
給する酸化剤ラインと、前記反応室から処理物を排出す
る排出ラインと、を更に有することが好ましい。
【0013】本発明の他の側面によれば、水と還元性物
質とを有する被処理物を上記水熱電気分解装置の反応室
に導入する工程と、前記反応室中、100℃以上前記被
処理物の臨界温度以下の温度にて、前記被処理物中の水
が液相を維持する圧力の下直流電流を供給する工程と、
前記反応室から処理物を排出する工程と、を有すること
を特徴とする、浄化した水の製造方法が提供される。こ
の浄化した水を他のプロセスに再利用してもよいし、放
流してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい一実施形
態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】図1は、第1の実施形態の水熱電気分解装
置の要部である反応容器1の内部構造を示す長手方向断
面図であり、図2は、反応容器の内部構造を示す幅方向
断面図である。図3は、図1のBの拡大断面図である。
図4は、図2のCの拡大断面図である。なお、図4は、
スペーサ43が配置されている部分の断面を示す。
【0016】本実施形態の水熱電気分解装置は、図1〜
4に示すように、水を含有する被処理物を高温高圧下で
電気分解するための反応室31を備えている。反応室3
1は、チャンバー7を画定し、かつ、一対の電極31
a、41を有する。即ち、反応室31の内面が電極31
aとして作用する。反応室31中のチャンバー7の体積
1m3あたりのチャンバーに曝される一対の電極31
a、41の総表面積は、0.05m2以上であり、好ま
しくは0.1m2以上であり、更に好ましくは、0.2
2以上である。
【0017】一対の電極31a、41の総表面積が0.
05m2未満であると、十分な電力を被処理物に供給す
ることができず、迅速に水熱電気分解を行うことができ
ない。
【0018】本発明の第1の実施形態では、反応室31
は、2以上の筒形状の反応室31を有する。反応室31
の各々は陰極として作用する金属製の内壁31aを有
し、前記反応室31の各々の内部に、陽極として作用す
る放電電極41が配置されている。
【0019】本発明の第1の実施形態は反応容器1を有
する。そして、反応容器1は、容器下方部2と容器中間
部3と容器上方部4とからなる。容器下方部2には、被
処理物を導入する導入口21、酸化剤を導入する酸化剤
導入口22、及び導入口21から導入された被処理物と
酸化剤導入口22から導入された酸化剤とを混合する混
合室23が設けられている。容器中間部3には、酸化剤
と混合された被処理物を加圧・加熱状態で電気分解する
反応室31が設けられている。
【0020】容器上方部4には、各々の反応室31に対
応した電流導入端子42が設けられている。電流導入端
子42は、反応容器1と絶縁するための絶縁部材を有す
ることが好ましい。各々の電流導入端子42には、放電
電極41が設けられており、放電電極41は更に反応室
31の内部にまで伸びている。
【0021】容器下方部2、容器中間部3及び容器上方
部4は、それぞれ、ガスケット5を介して内部を密封し
て、連結されている。これにより、反応容器1全体が耐
圧容器となされている。
【0022】導入口21及び酸化剤導入口22は、それ
ぞれ、容器下方部2の下面側の壁部2aに一つ設けられ
ている。導入口21は、供給物ラインに連結されてい
て、酸化剤導入口22は酸化剤ラインに連結されてい
る。
【0023】混合室23は、抵抗板24で仕切られてお
り、内部に撹拌機25が設置されている。抵抗板24
は、被処理物の流れを乱すことにより混合するものであ
り、公知のものを特に制限なく用いることができる。ま
た、撹拌機25は、混合を促進するために用いられるも
のであり、撹拌羽25aを有する通常のもので、モータ
一(図示せず)に連結されている。
【0024】容器下方部2と容器中間部3との連結部分
には、混合室23で酸化剤と混合された被処理物を反応
室31にスムーズに導入するための導入室6が設けられ
ている。容器中間部3の壁部3aは、マイナスライン3
2に接続されており、マイナスライン32は、直流定電
流電圧電源のマイナス端子(図示せず)に接続されてい
る。
【0025】また、反応室31を形成する筒状体は、容
器中間部3の壁部3aと導通している。例えば、ステン
レス鋼製の容器中間部3にステンレス鋼製の筒状体が溶
接されていてもよい。これにより、反応室31の内面3
1a全面が陰極となされている。尚、反応室31は、容
器中間部3と一体成形しても良いし、また、別体として
成形し嵌め込むなどして一体化しても良い。このよう
に、反応室31の内面31aがマイナス電極として作用
するため、電気分解による腐食が防止される。
【0026】放電電極41は、反応室31の内径よりも
径の細い棒状体であり、各反応室31に一つずつ挿入さ
れるように所定位置に配置されている。もっとも、放電
電極は、メッシュ又は網を円筒形状に形成したものでも
よいし、軸方向に中空部が形成されている円筒形状であ
ってもよい。
【0027】本発明では、陽極と陰極との距離が均等で
あることが好ましい。この距離にばらつきがある場合に
は、距離が短い部分に局部的に過大な電流が流れ、その
部分の陽極の劣化が促進されるからである。本実施態様
では、反応室31の内壁31aが、円筒形状を有するこ
とが好ましい。また、放電電極41の外周面も円筒形状
を有し、放電電極41の中心軸が反応室31の内壁31
aの中心軸と実質的に一致することが好ましい。
【0028】また、放電電極41の先端には、反応室3
1の内面と接触しないように絶縁スペーサ43が設置さ
れている。絶縁スペーサ43は、放電電極41の外表面
の形状と反応室31の内面の形状に合致するように形成
されていることが好ましい。また、絶縁スペーサ43に
は、被処理物が通過するように、貫通孔が形成されてい
ることが好ましい。
【0029】電流導入端子42は、プラスライン44に
接続されており、プラスライン44は別途設置の直流定
電流電源のプラス端子(図示せず)に接続されている。
すなわち放電電極41は陽極となる。
【0030】そして、反応室31の内面と放電電極41
との間にチャンバー7が形成されており、チャンバー7
は、容器中間部3と容器上方部4との連結部分に形成さ
れた排出流路8に連通されている。排出流路8は、容器
中間部4の上端側に設けられた、処理終了後の被処理物
を反応容器1から排出する排出口34に連通されてい
る。
【0031】すなわち、本実施形態の水熱電気分解装置
において、反応容器は、その下方に被処理物を導入する
導入口を有し、且つその上方に処理物を排出する排出口
を有する。これにより、処理物を連続的に水熱電気分解
することが容易になる。また、反応容器は、複数の棒状
の放電電極を備えており、また、これと同数の反応室を
有する。
【0032】本明細書において、「反応室中のチャンバ
ーの体積」には、反応室31中の放電電極41の体積は
含まれず、被処理物が、高温、高圧で電気分解される部
分の体積を意味する。具体的には、本実施形態において
は、反応室31内において、電極31a、41間に位置
するチャンバー7の体積を意味する。
【0033】本実施形態において、「チャンバーに曝さ
れる一対の電極の総表面積」とは、チャンバー7に曝さ
れる電極31aの表面積と、放電電極41の表面積との
合計になる。放電電極41の面積であっても、チャンバ
ー7に曝されていない部分、例えば、容器上方部4の内
部の表面積、排出流路8に曝されている部分の表面積は
含まれない。これらの部分は、被処理物の電気分解に関
与していないからである。
【0034】また、各部材の形成材料は、容器中間部3
及び反応室31の形成材料として導電性の素材を用いる
こと、及び反応容器全体が耐熱・耐圧性の材料からなる
必要がある点を除いて任意である。容器中間部3及び反
応室31の形成材料としては、例えば、ステンレス鋼が
用いられる。また、反応室31が多層構造を有してい
て、最も内側の層がステンレス鋼等の導電性材料であ
り、その他の層がセラミックスであってもよい。
【0035】本実施形態の水熱電気分解装置は、次のよ
うに使用することができる。被処理物を、その臨界温度
以下の温度まで昇温した後、導入口21から導入する。
これと同時に、酸化剤導入口22から、酸素溶存水のよ
うな酸化剤を導入し、混合室23内で混合させる。酸化
剤と混合された被処理物は、順次導入される被処理物及
び酸化剤の圧力により上方に押し出され、反応室31の
下方開口31bから反応室31内に導入される。反応室
31内に導入された被処理物には、チャンバー7を移動
する間に水熱反応及び電気分解による酸化反応とが生
じ、被処理物中の還元性物質が分解する。処理された被
処理物は、反応室31の上方開口31cから排出流路8
に導入され、排出口34より排出される。排出された処
理後の被処理物は、公知の処理方法と同様に、各種タン
クなどに導入される。本実施形態の装置では、これらの
一連の反応処理は連続して行うことができる。
【0036】本実施形態の水熱電気分解装置によれば、
上述の如く、反応容器が特定の面積の電極を有するの
で、処理能力が増加されると共に均一反応を促進させる
ことができるので、被処理物の大量処理が可能である。
また、本実施形態のように、反応容器を下方に導入口を
有し且つ上方に排出口を有するものを用いて連続処理を
行っても、上記電極が上述の特定の面積を有することか
ら、大量の被処理物を連続的に処理することが可能であ
る。また、電流導入端子の取り付けが容易で、作業性が
良いという利点も奏する。
【0037】したがって、本発明の装置は、水熱電気分
解反応の効率を高め、投入エネルギーを有効に利用し、
さらに装置の小型化をも図ることができるものである。
次に、本発明の第2の実施形態について図5〜8を参照
しつつ説明する。ここで、図5は、第2の実施形態の水
熱電気分解装置の要部である反応容器の内部構造を示す
長手方向断面図であり、図6は、反応容器の内部構造を
示す幅方向断面図である。図7は、図5のEの拡大断面
図である。図8は、図6のFの拡大断面図である。図9
は、図5のGの拡大断面図である。尚、以下の説明にお
いては、上述の第1の実施形態と異なる点を特に詳述す
る。特に説明しない点については上述の第1の実施形態
における説明が適宜適用される。
【0038】図5及び図6に示す第2の実施形態では、
容器下方部2は、被処理物を供給する導入口21がその
下面中央に設けられており、導入口21には容器下方部
2から容器中間部3の上方に伸びるパイプ26が連結さ
れている。被処理物は、所望により、酸化剤とあらかじ
め混合機(図示せず)で混合されている。また、被処理
物は、100℃以上、臨界温度以下の温度まで予め昇温
されていることが好ましい。
【0039】容器中間部3には、陽極35aと、陰極3
5bとが配置されている。陽極35aは、同心円筒形状
を有する2以上の側壁37aと、側壁37aを互いに連
結する連結部材36aとを有する。同様に、陰極35b
は、同心円筒形状を有する2以上の側壁37bと、側壁
37bを互いに連結する連結部材36bとを有する。そ
して、側壁37aと側壁37bとの間に被処理物の流路
を形成するように、陽極35aの側壁37aと陰極35
bの側壁37bとが交互に配置されている。
【0040】パイプ26が連結部材36bと電気的に接
続し、陰極35bとして作用することが好ましい。パイ
プ26及び反応容器本体のカソード防食ができるからで
ある。
【0041】連結部材36a、36bは、何れも円盤状
で導電性である。連結部材36aは、陽極35aを電流
導入端子42に固定する。一方、連結部材36bは、陰
極35bを容器下方部2に固定する。
【0042】すなわち、本実施形態の水熱電気分解装置
においては、同心円筒状に連続した反応流路を有してい
る。さらに、反応流路は、反応容器の中心から外周に向
けて連続して配置されており、被処理物が、反応容器の
中心から外周に向けて流れるようになされている。容器
上方部4では、複数の電流導入端子42が設置されてい
る。尚、図9に示すように、容器上方部4と電流導入端
子42は絶縁体42aにより電気的に絶縁されている。
【0043】本実施形態では、「反応室中のチャンバー
の体積」は、容器中間部3中にて、被処理物が、水熱電
気分解される部分の体積を意味する。「反応室中のチャ
ンバーの体積」には、陽極35aの体積、陰極35bの
体積、パイプ26が画定する体積は含まれない。
【0044】パイプ26が陰極として作用する場合に
は、パイプ26の径方向に外側の流路はチャンバーに含
まれる。これに対して、パイプ26が導電性ではなく電
極として作用しない場合には、パイプ26の径方向に外
側の流路はチャンバーに含まれない。
【0045】本実施形態の装置では、被処理物は、導入
口21から導入され、パイプ26を介して反応容器の上
部に移送され、次いで、その外側において、反応容器の
下部から上部に移送され、次いで、その更に外側で下部
から上部に移送される。このようにして、反応容器の中
心から外側に順次、移送されていく。この過程におい
て、被処理物中の還元性物質が水熱電気分解により酸化
分解される。処理された被処理物は、排出口34から反
応容器1の外部に排出される。
【0046】本実施形態の装置においては、第1の実施
形態と同じ効果が奏される他、反応流路を長くとること
ができ、電気分解の効率を向上させることができる。こ
のため、濃度の低い被処理物の処理も効果的に行うこと
ができる、という利点を奏するものである。
【0047】なお、本発明の水熱電気分解装置は、上述
の実施形態に制限されず本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々種変更が可能である。例えば、第1の実施形態に
おいては、混合室に攪拌機を設けたものを例示して説明
したが、第2の実施形態に示すように、そもそも混合室
を設けることは必ずしも必要でない。また、混合室で
は、被処理物と酸化剤等とが混合すればよく、撹拌機を
設けることは必ずしも必要ではないし、同様に、抵抗板
を設けることも必ずしも必要ではない。
【0048】図2及び図3の代わりに、図10及び図1
1に示す実施態様であってもよい。即ち、容器中間部3
の内部であって、反応室31の外側に断熱材39を充填
してもよい。
【0049】あるいは、断熱材を設ける代わりに、容器
中間部3にポートを設け、真空ポンプにて内部を減圧し
真空断熱できるようにして、保温してもよい。あるい
は、図12に示すように、容器中間部3の外周面に加熱
ヒータ45を設置して温度を保つようにしてもよい。更
に、図12に示すように、容器中間部3にポート46及
びポート47を設けてもよい。これにより、ポート46
から容器中間部3の内部に熱媒体を流し、容器中間部3
の内部を直接、熱媒体で加熱することにより温度を一定
に保つことができる。熱媒体はポート47から排出され
る。なお、熱媒体は加熱のみではなく、冷却のために用
いても良い。
【0050】特に、第2の実施形態においては、容器の
周面に近づくにつれて被処理物の温度が低下することも
考えられるが、このような場合に、図12と同様に、容
器中間部3の外周面に加熱ヒーターを設置することが有
用である。
【0051】なお、本発明に用いる部材の材料、条件等
について更に述べる。放電電極又は陽極の表面が、ルテ
ニウム、イリジウム、白金、パラジウム、ロジウム、錫
若しくはこれらの酸化物又はフェライトを有することが
好ましい。例えば、放電電極そのものがこれらの物質で
構成されていてもよい。あるいは、放電電極の基材の表
面がこれらの物質で被覆されていてもよい。
【0052】ルテニウム、イリジウム、白金、パラジウ
ム、ロジウム、錫は、金属元素そのものであってもよい
し、酸化物であってもよい。また、これらの金属の合金
も好適に用いられる。合金としては、例えば、白金−イ
リジウム、ルテニウム−錫、ルテニウム−チタンなどが
挙げられる。上記した金属等は、耐食性に優れており、
陽極として用いる場合に優れた不溶性を示す。実施態様
によっては、特に、パラジウム、ルテニウム、白金とイ
リジウムとの合金を主成分とするものが好ましい。
【0053】電気分解の際には、陽極の表面の電流密度
は、0.1mA/dm2〜500A/dm2であることが
好ましい。電流密度が500A/dm2より高い場合に
は、陽極の表面が剥離したり、溶出し易くなる。一方、
電流密度が0.1mA/dm 2より低い場合には、陽極
の面積を大きくする必要があり、装置が大型化する。電
流密度は、10mA/dm2〜100A/dm2であるこ
とが更に好ましく、100mA/dm2〜50A/dm2
であることが更になお好ましい。なお、陽極の新材料が
開発された場合などには、陽極の電流密度を更に高くす
ることもできる。
【0054】被処理物は、水及び還元性物質を含有す
る。従って、各種廃液中の還元性物質を酸化分解するこ
とができる。本発明で分解できる有機物としては、アル
カン、アルケン、アルキン等の脂肪族炭化水素及び芳香
族炭化水素;アルコール;アルデヒド;ケトン;アミ
ン;酢酸等のカルボン酸;エステル、アミド、酸無水物
等のカルボン酸誘導体;ハロゲン化炭化水素;フェノー
ル類;スルホキサイド、メルカプトン、チオール、ポリ
スルホン等の含硫黄有機化合物;等が挙げられる。有機
物には、合成高分子も含まれる。
【0055】被処理物は、流動性があることが好まし
く、懸濁液、乳化液、水溶液、スラリーの何れでもよ
い。被処理物には、液体又は固体の還元性物質が混合し
ていてもよい。被処理物には、非沈降性の固体粒子が水
に分散している懸濁液、液体粒子が水に分散している乳
化液、液体の有機物又は無機物が溶存している水溶液、
又は、これらの混合物が含まれる。例えば、被処理物
は、水、液体有機物、溶解塩類とを含有する連続相と、
粒子等の固体有機物とを含有する分散相とを含有し、更
に、灰など不燃性固体を含有してもよい。
【0056】被処理物には、強酸イオンが含有している
ことが好ましい。強酸イオンは、無機酸イオンであって
もよいし、有機酸イオンであってもよい。もっとも、強
酸は無機酸イオンであることが好ましい。有機酸イオン
は、水熱電気分解が進行するにつれて、分解する場合が
あるからである。
【0057】無機強酸イオンとしては、例えば、ハロゲ
ン化物イオン、硫酸イオン(SO4 2 -)、硝酸イオン
(NO3 -)、リン酸イオン(PO4 3-)が挙げられる。
有機強酸イオンとしては、例えば、トリフルオロ酢酸イ
オン(CF3COO-)等が挙げられる。
【0058】ハロゲン化物イオンとしては、塩化物イオ
ン(Cl-)、臭化物イオン(Br-)、ヨウ化物イオン
(I-)、又は、これらの任意の組み合わせが挙げら
れ、塩化物イオン又は臭化物イオンがイオンが特に好ま
しい。ハロゲン化物イオンを生成する塩が被処理物に溶
解していてもよい。また、塩化水素(HCl)、臭化水
素(HBr)、ヨウ化水素(HI)等の酸が被処理物に
含まれていてもよい。被処理物にポリ塩化ビニルが含ま
れているときには、水熱反応が進行するにつれて、塩化
物イオンが水相に移動し、塩化物イオンが含まれるよう
になる。
【0059】酸化剤としては、酸素ガス、オゾンガス、
過酸化水素、次亜ハロゲン酸が好ましく、酸素ガスが更
に好ましい。酸素ガスとしては、酸素ガスを含有する気
体を用いてもよく、例えば、空気が好適に用いられる。
即ち、空気を水等に吹き込み、酸素を溶存させ、この酸
素溶存水を酸化剤として、酸化剤導入孔22から導入す
ることができる。
【0060】図13では、反応容器1に、被処理物を供
給するための被処理物ライン60が接続する。被処理物
ライン60は、供給タンク61、高圧ポンプ66、熱交
換器70、及び、加熱装置74を有することが好まし
く、被処理物はこの順序に移動することができる。反応
容器1としては、第1の実施態様の反応容器、第2の実
施態様の反応容器等を用いることができる。
【0061】供給タンク61は被処理物を保持すること
ができる。供給タンク61には、供給タンク61に排水
を導入する排水ライン62及び供給タンク61に塩化物
イオン(Cl-)等のハロゲン化物イオン源を供給する
ハロゲン化物ライン63が接続している。このハロゲン
化物イオン源としては海水を用いてもよい。ハロゲン化
物ライン63は、塩化物イオン等のハロゲン化物イオン
を供給タンク61に供給して、供給タンク61に保持さ
れている被処理物のハロゲン化物イオン濃度を調整する
ことができる。
【0062】供給タンク61は、ライン64を介して、
高圧ポンプ66に接続し、被処理物を移送させることが
できる。ライン64には水道水を供給するための水道水
ライン68が接続していることが好ましい。図13の水
熱電気分解装置を始動させる場合又は停止させる場合に
は、還元性物質が実質的に含まれていない水道水を一時
的に流すことができるからである。
【0063】高圧ポンプ66は、被処理物を水熱反応で
求められる圧力にまで加圧し、この圧力により被処理物
を熱交換器70、加熱装置74を介して、反応容器1に
送り込む。
【0064】被処理物ライン60は、熱交換器70を有
することが好ましい。熱交換器70は被処理物ライン6
0及び排出ライン100に接続し、熱交換器70は、被
処理物ライン60を流れる被処理物と排出ライン100
を流れる処理液との間の熱交換を行う。高圧ポンプ66
で加圧された被処理物は、室温であることが多い。一
方、反応容器1から排出される処理液は水熱反応を経
て、高温に保たれている。そこで、熱交換器70によ
り、被処理物ライン60を流れる被処理物を加熱する一
方、排出ライン100を流れる処理液を冷却する。な
お、熱交換器が設けられていない場合であっても、熱効
率が低下するのに留まる。
【0065】被処理物ライン60は、熱交換器70で加
温された被処理物を更に加熱するための加熱装置74を
有することが好ましい。反応容器1の外側から反応容器
1の内部の被処理物52を加熱する場合には、反応容器
1の直径が大きい場合、特に効率が悪い。加熱装置74
は、例えば、水熱反応で求められる温度にまで被処理物
を加熱する。なお、被処理物の加熱は、反応容器1にお
いての還元性物質の酸化反応による発熱及び電気分解に
よる発熱することも考慮して温度を設定する。また、反
応容器1の外側を加熱するための加熱装置を更に設けて
もよい。
【0066】被処理物ライン60と別個に、酸化剤ライ
ン80を設けることが好ましい。酸化剤としては、例え
ば、酸素ガスを含有する気体、例えば、空気が用いられ
る。例えば、酸化剤ライン60のコンプレッサ86によ
り、直接、高圧の空気を反応容器50に導入してもよ
い。
【0067】あるいは、酸素ガスが溶解した水等の液体
を反応容器50に導入してもよい。酸素ガス(空気とし
て添加する場合を含む。)のようなガス形態の酸化剤
は、温度が低いほど、又は、圧力が高いほど、水への溶
解度が高い。従って、高圧下において、温度が低い又は
室温の水にガス形態の酸化剤を溶解させ、次いで、この
冷水を反応容器に供給してもよい。あるいは、過酸化水
素水、次亜塩素酸又は固体の酸化剤を水に溶解させ、高
圧ポンプ等により反応容器に供給しても良い。なお、水
分を多く含む酸化剤を入れる場合には、高圧ポンプ88
と反応容器1の間に別の加熱器を設けてもよい。
【0068】酸化剤ライン80は、反応容器1に直接、
接続するのが好ましい。酸化剤ライン80が被処理物ラ
イン60に接続した場合には、加熱装置74と反応容器
50との間のライン76が腐食され易くなるからであ
る。一方、酸化剤が反応容器50に直接、導入される場
合において、反応容器1の内壁が電気分解の陰極として
作用するときには、反応容器50の内壁の腐食を防止す
ることができる。
【0069】反応容器1としては、上記した第1の実施
形態又は第2の実施形態の反応容器を用いることができ
る。反応容器1は、軸方向に長い筒形状を有することが
好ましく、円筒形状を有することが好ましい。直流電源
94の正極端子96及び負極端子97は、それぞれ、ラ
イン98、99を介して、陽極及び陰極に接続される。
【0070】図13では、反応容器1に、水熱電気分解
された被処理物を排出するための排出ライン100が接
続している。排出ライン100は、熱交換器70と、気
液分離器102と、処理水タンク110とを有すること
が好ましく、反応容器50で水熱分解された処理水が、
この順序で移送され得る。熱交換器70については既に
説明してある。
【0071】排出ライン100に、気液分離器102が
接続していることが好ましい。気液分離器102は、処
理水中の気体と液体とを分離する。気液分離器102の
内部では、一定のレベル104にまで処理水が保持され
ている。このレベル104の上部の空間と、このレベル
104の下部の処理水とのの間で導圧管を設け、この導
圧管に、気液界面又はスラリーレベルを定めるためのレ
ベル検出器を設けてもよい。レベル検出機構106は、
気体と液体との差圧でレベル104を測定し、処理水の
排出量は、このレベル104が一定ないし一定の範囲に
なるように行ってもよい。なお、気液分離器102にお
いて、レベル104の上部と下部との各々に、圧力を電
気信号に変換する圧電素子を設け、この電気信号がレベ
ル検出器に入力されることにより、差圧を検出してもよ
い。
【0072】気液分離器102は、気液分離器102の
内部の被処理物のレベルを一定の範囲に定めるレベル調
節機構106を有することが好ましい。かかるレベル調
節機構は、ガスと被処理物の圧力の差を検出するための
レベル検出器、被処理物を排出するための弁、レベル検
出器からの信号で弁を制御する制御器を有してもよい。
レベル調節機構は、導圧管を有してもよいし、又は、圧
電素子を有してもよい。
【0073】気液分離器102には、弁108が接続し
ていて、弁108が開放した際に、気液分離器102の
内部の処理水を容器110に放出することができる。レ
ベル調節機構106からの信号により、弁108の開閉
を制御することが好ましい。
【0074】気液分離器102は、気液分離器の内部の
圧力を一定の範囲に調節する圧力調節機構を有していて
もよい。かかる圧力調節機構は、例えば、気相の圧力を
検出するための圧力検出器、ガスを排出するための弁、
圧力検出器からの信号で弁を制御する制御器を有しても
よい。圧力調節機構は、例えば、被処理物が液相を保持
する圧力以上であって、反応容器1及び気液分離器10
2を安全に運転できる圧力以下の圧力に調節する。圧力
検出器は、圧電素子を有していてもよい。
【0075】気液分離器102には、弁109が接続し
ていて、弁109が開放した際に、気液分離器102の
内部の気体を大気に放出することができる。図示してい
ない圧力調節機構からの信号により、弁109の開閉を
制御することが好ましい。
【0076】次に、図13の水熱電気分解装置を用いる
水熱電気分解方法を説明する。まず、始動時の説明をす
る。反応容器1には未だ液体は導入されていないものと
する。まず、室温、大気圧中、水道水ライン68より、
被処理物ライン60に水道水を導入する。そして、高圧
ポンプ66により、水道水を熱交換器70、加熱装置7
6、次いで、反応容器50に導入する。水道水が加熱装
置74に導入された後に、加熱装置74を始動し、水道
水を加熱する。そして、加熱された水道水を反応容器1
から排出ライン100に排出し、気液分離器102を経
て、容器110に排出する。
【0077】システムが安定した後に、水道水ラインか
ら被処理物ライン60への水道水の供給を停止するとと
もに、供給タンク61から被処理物ライン60への被処
理物の供給を開始する。被処理物のハロゲン化物イオン
濃度等は、予め、ハロゲン化物ライン63等により調整
する。加熱装置74で被処理物の加熱を継続しつつ、被
処理物を反応容器1に導入する。また、酸化剤ライン8
0より、酸化剤を反応容器1に導入する。
【0078】被処理物及び酸化剤が反応容器1に導入さ
れた後に、電気分解を開始する。即ち、直流電源94の
スイッチをオンにし、陽極及び陰極として作用する反応
室31に直流電流を供給する。高温、高圧下、液相に維
持されている被処理物が反応容器50の内部を移動し、
この移動の際に水熱反応と電気分解とが同時に進行す
る。水熱反応及び電気分解に伴って、熱が発生するの
で、加熱装置74による加熱する温度を適宜、低下させ
る。
【0079】反応時間は、被処理物中の還元性物質が酸
化分解されるのに十分な時間とする。例えば、1秒〜4
8時間であり、1分〜24時間が好ましい。また、反応
時間は、5時間以下が更に好ましく、2時間以下が更に
なお好ましい。反応時間は、反応容器1の体積と被処理
物の移動速度により調整する。
【0080】反応を停止する場合には、供給タンク61
から被処理物ライン60への流入を停止し、水道水ライ
ンから水道水を被処理物ライン60に導入する。また、
酸化剤ライン80から酸化剤を反応容器50に導入する
ことを停止する。次いで、直流電源のスイッチをオフに
して、電気分解を停止する。次いで、加熱装置74の出
力を低下させ、反応容器50に流入する被処理物の温度
を徐々に低下させる。
【0081】
【発明の効果】本発明の水熱電気分解装置は、大量の廃
液を効率良く処理でき、さらには連続的に処理すること
もできる。本発明の水熱電気分解装置は、連続処理に好
適に用いられるが、バッチ処理、準連続処理にも適用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施形態の水熱電気分解装置の
要部である反応容器の内部構造を示す長手方向断面図で
ある。
【図2】図2は、反応容器の内部構造を示す横断面図で
ある。
【図3】図3は、図1のBの拡大断面図である。
【図4】図4は、図2のCの拡大断面図である。
【図5】図5は、第2の実施形態の水熱電気分解装置の
要部である反応容器の内部構造を示す長手方向断面図で
ある。
【図6】図6は、反応容器の内部構造を示す横断面図で
ある。
【図7】図7は、図5のEの拡大断面図である。
【図8】図8は、図6のFの拡大断面図である。
【図9】図9は、図5のGの拡大断面図である。
【図10】図10は、本発明の第1の実施態様の変形例
である。
【図11】図11は、本発明の第1の実施態様の変形例
である。
【図12】図12は、本発明の第1の実施態様の変形例
である。
【図13】図13は、本発明の水熱電気分解装置の説明
図である。
【符号の説明】
1…反応容器、2…容器下方部、2a…壁部、21…導
入口、22…酸化剤導入口、23…混合室、24…抵抗
板、25…攪拌機、26…パイプ、3… 容器中間部、
31…反応室、32…マイナスライン、34…排出口、
35a…陽極、35b…陰極、36a、36b…連結部
材、37a、37b…側壁、39…断熱材、4…容器上
方部、41…放電電極、42…電流導入端子、43…絶
縁スペーサー、5…ガスケット、6…導入室、7…チャ
ンバー、8…排出流路、50…反応容器、60…被処理
物ライン、61…供給タンク、63…ハロゲン化物ライ
ン、64…ライン、66…高圧ポンプ、68…水道水ラ
イン、70…熱交換器、74…加熱装置、80…酸化剤
ライン、86…コンプレッサ、94…直流電源、96…
正極端子、97…負極端子、98、99…ライン、10
0…排出ライン、102…気液分離器、104…レベ
ル、106…レベル検出機構、弁…108、110…処
理水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25B 1/04 C25B 1/04 (72)発明者 蘇 慶 泉 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 井坂 正洋 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 Fターム(参考) 4D050 AA13 AB12 AB14 AB15 AB16 AB17 AB18 AB19 AB27 AB35 AB37 AB40 AB44 AB47 BB01 BB06 BB09 BC01 BC02 BC10 BD02 BD08 CA20 4D061 DA08 DB19 DC08 DC09 DC15 EA03 EB19 EB28 EB30 EB31 EB34 EB35 EB39 ED01 ED20 4K021 AA01 BA02 BC01 BC04 CA01 CA02 DA10 DC03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水及び還元性物質を含有する被処理物を
    高温高圧下で電気分解するための反応室を備えた水熱電
    気分解装置であって、 上記反応室は、チャンバーを画定し、かつ、一対の電極
    を有し、上記反応室中のチャンバーの体積1m3あたり
    の上記チャンバーに曝される一対の上記電極の総表面積
    は、0.05m2以上であることを特徴とする水熱電気
    分解装置。
  2. 【請求項2】 下方に被処理物を導入する導入口と、上
    方に処理物を排出する排出口とを有する請求項1記載の
    水熱電気分解装置。
  3. 【請求項3】 上記反応室は、2以上の筒形状の反応室
    を有し、前記反応室の各々は陰極として作用する金属製
    の内壁を有し、前記反応室の各々の内部に、陽極が配置
    されている請求項1に記載の水熱電気分解装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の電極が、 同心円筒形状を有する2以上の第1側壁と、前記第1側
    壁を互いに連結する第1連結部材とを有する第1電極
    と、 同心円筒形状を有する2以上の第2側壁と、前記第2側
    壁を互いに連結する第2連結部材とを有する第2電極
    と、 を有していて、 前記第1側壁と前記第2側壁との間に被処理物の流路を
    形成するように、前記第1電極の前記第1側壁と前記第
    2電極の前記第2側壁とが交互に配置されている請求項
    1に記載の水熱電気分解装置。
  5. 【請求項5】 高圧ポンプを有し、前記反応室に被処理
    物を供給する被処理物ラインと、 前記反応室に酸化剤を供給する酸化剤ラインと、 前記反応室から処理物を排出する排出ラインと、を更に
    有する水熱電気分解装置。
  6. 【請求項6】 水と還元性物質とを有する被処理物を請
    求項1〜5の何れかに記載の水熱電気分解装置の反応室
    に導入する工程と、 前記反応室中、100℃以上前記被処理物の臨界温度以
    下の温度にて、前記被処理物中の水が液相を維持する圧
    力の下直流電流を供給する工程と、 前記反応室から処理物を排出する工程と、を有すること
    を特徴とする、被処理物の浄化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105502595A (zh) * 2016-02-19 2016-04-20 周检 一种具有高析氧过电位的钛基阳电极及其制备方法
US10399871B2 (en) 2015-06-11 2019-09-03 Kurita Water Industries Ltd. Electrolysis apparatus and water treatment method

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