JP2000232286A - 放熱システム - Google Patents

放熱システム

Info

Publication number
JP2000232286A
JP2000232286A JP11032288A JP3228899A JP2000232286A JP 2000232286 A JP2000232286 A JP 2000232286A JP 11032288 A JP11032288 A JP 11032288A JP 3228899 A JP3228899 A JP 3228899A JP 2000232286 A JP2000232286 A JP 2000232286A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
cpu
temperature
fan
heat storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11032288A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Nagashima
賢一 長島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11032288A priority Critical patent/JP2000232286A/ja
Publication of JP2000232286A publication Critical patent/JP2000232286A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/73Means for bonding being of different types provided for in two or more of groups H01L2224/10, H01L2224/18, H01L2224/26, H01L2224/34, H01L2224/42, H01L2224/50, H01L2224/63, H01L2224/71
    • H01L2224/732Location after the connecting process
    • H01L2224/73251Location after the connecting process on different surfaces
    • H01L2224/73253Bump and layer connectors

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱部から放熱される熱量を平準化させ、放
熱部に必要な放熱能力量を小さくすることにより、放熱
構造の小型化、ファン騒音の低騒音化、ファン消費電力
の省電力化などが可能な放熱システムを提供すること。 【解決手段】 発熱部(CPU101)で発生する熱を
一時的に貯える蓄熱部(蓄熱材103)を設け、蓄熱部
(蓄熱材103)と発熱部(CPU101)または放熱
部(CPUファン102)、あるいはその両方を伝熱部
(104)で結び、高発熱時には熱量を一時的に蓄熱部
(103)に蓄熱し、低発熱時には一時的に蓄熱部(蓄
熱材103)に蓄熱した熱量を放熱部(CPUファン1
02)から放熱する。これにより、発熱部および放熱部
の温度を平準化させ、放熱部に要求される放熱能力量を
少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、発熱部から発した
熱を放熱する放熱システムに係り、特に、CPUなどの
発熱部からの熱の放熱に好適な、省スペース化,低騒音
化,低消費電力化,低コスト化が可能な放熱システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の技術について説明する。従
来の技術としては、日経BP社、1993年5月31日
発行、「実践講座VLSIパッケージング技術(上)」
P148、図5.3.4等の文献に記載されたもの(以
下、従来技術1という)がある。従来技術1は、例えば
LSIなどの発熱部品に設けられた放熱構造を、アルミ
ニウムなどの熱伝導性の良い物質で形成し、該放熱構造
と発熱部品を一体化させ、発熱部品から発生した熱を熱
伝導により該放熱構造に伝え、自然対流または強制空冷
などにより大気へ放熱するようにするものである。
【0003】また、他の従来技術として、特開平8−1
48618号公報「放熱構造」に示されたもの(以下、
従来技術2という)がある。従来技術2は、例えば図4
に示すように、発熱部(LSI3)と放熱部(放熱フィ
ンなどからなるヒートシンク1)の間に蓄熱部(蓄熱材
2)を一体的に設け、発熱部で発生した熱を発熱部と放
熱部の間にある蓄熱部に一旦蓄熱し、その後、蓄熱部か
ら放熱部に伝熱し、最後に放熱部から大気へ放熱するよ
うにするものである。同図において、4は回路基板、6
はBGA(Ball Grid Array)を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題について以下説明する。前記従来技術1では、
最大発熱時にも放熱構造のみで発熱部品の温度を問題無
い温度以下に抑えなければならないため、発熱部品が常
に最大発熱をしている訳ではないにも関わらず、最大発
熱量に対応した放熱構造とする必要がある。そのため、
放熱構造の大型化や、強制空冷の場合にはファン径の大
型化やファン回転の高速化を行わねばならず、ファン騒
音の増大やファン消費電力が増大してしまうという問題
がある。
【0005】また、前記従来技術2では、発熱部と放熱
部の間に蓄熱部が設けられているため、発熱部と放熱部
間の熱抵抗が大きくなってしまうという問題がある。ま
た、蓄熱部が発熱部と放熱部の間にあるため、蓄熱部の
蓄熱容量を大きくするためには蓄熱部の体積を大きくす
る必要がある。体積を大きくするために高さ寸法を大き
くすると放熱部のファンの設置位置が高くなってしま
い、スペース的な問題や、発熱部と放熱部の距離が大き
くなってしまうため、更に熱抵抗が増大し放熱効率が落
ちてしまうという問題がある。なお、横方向の寸法は搭
載電子部品(本例ではLSI3)の大きさで制限され
る。また、発熱部と放熱部の間に蓄熱部が一体化されて
設けられているため、発熱部で発生した熱を蓄熱部に蓄
熱させる必要がない場合でも、必ず蓄熱部に蓄熱されて
しまうという問題がある。
【0006】本発明の目的は、放熱部から放熱される熱
量を平準化させ、放熱部に必要な放熱能力量を小さくす
ることにより、放熱構造の小型化、ファン騒音の低騒音
化、ファン消費電力の省電力化などが可能な放熱システ
ムを提供することにある。本発明の他の目的は、容易に
蓄熱部の蓄熱容量を増大できる放熱システムを提供する
ことにある。本発明の更に他の目的は、蓄熱部のスペー
スファクターを向上させる手段を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、蓄熱部に蓄熱不用の場合に
は、発熱部の熱を一旦蓄熱部に蓄熱せず、直接放熱部か
ら放熱させることが可能な放熱システムを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、発熱部と、該発熱部に近接して設けられ
た放熱部と、物質の相変化による潜熱により熱量を蓄熱
する蓄熱部と、一端が前記発熱部または前記放熱部の少
なくとも一つと接触し、他端が前記蓄熱部に接触し、両
端間の伝熱を行う伝熱部を設ける。これにより、発熱部
から発生する熱を伝熱部を介して蓄熱部に伝え、蓄熱部
の融解を進行させることにより、発熱部からの熱を蓄熱
部に一時的に蓄熱させ、発熱部の温度を平準化すること
ができる。
【0008】また、伝熱部をヒートパイプとするととも
に、発熱部の低発熱時または非動作時の温度Bとヒート
パイプの作動流体の沸点Cと蓄熱部の相変化点(実施例
では融点)Dの関係がB<C<Dとする。これにより、
発熱部の温度がヒートパイプの作動流体の沸点以下の時
は、発熱部から発生する熱を全量前記放熱部から放熱す
ることができる。さらに、蓄熱部の温度,放熱部の温
度,発熱部の温度,伝熱部の温度のうち少なくとも一つ
の温度を検出する温度検出器と、該温度検出器によって
検出された温度情報により放熱部の放熱量を制御する手
段を設ける。これにより、温度検出器によって検出され
た温度情報により、放熱部の放熱量を増減することがで
き、蓄熱部の能力以上の発熱があった場合にも発熱部の
破壊を防止することが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は、
CPUに代表される発熱部の発熱量は変動することを利
用し、発熱部で発生する熱を一時的に貯える蓄熱部を設
け、蓄熱部と発熱部または放熱部、あるいはその両方を
伝熱部で結び、高発熱時には熱量を一時的に蓄熱部に蓄
熱し、低発熱時には一時的に蓄熱部に蓄熱した熱量を放
熱部から放熱するようにしたものである。これにより、
発熱部および放熱部の温度を平準化させ、放熱部に要求
される放熱能力量を少なくすることができる。以下の説
明では、発熱部としてCPU、放熱部としてCPUファ
ン、伝熱部としてヒートパイプを例にして実施例を記述
するが、本発明における発熱部、放熱部、伝熱部はこれ
らに限定されるものではない。
【0010】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細
に説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例の構成
および熱の流れを示す図である。同図において、101
はCPU、102は放熱フィンとファンから構成される
CPUファン、103は蓄熱材、104はヒートパイ
プ、105は基板、106はCPU101からCPUフ
ァン102を介して外気へ放出される熱の流れ、107
はCPU101からヒートパイプ104を介して蓄熱材
103への熱の流れ、108は蓄熱材103からヒート
パイプ104とCPUファン102を介して外気へ放出
される熱の流れ、109は蓄熱材103を入れておく密
閉容器を示している。
【0011】同図に示すように、CPUファン102は
CPU101の直上に実装されている。CPUファン1
02は熱伝導性の良い物質で形成されており、CPU1
01とCPUファン102の温度は、ほぼ同一と見なす
ことができる。CPUファン102にはファンが取り付
けられており、このファンが回転することによって強制
空冷を行っている。
【0012】蓄熱材103は公知の固相/液相の相変化
による潜熱を利用した物質により構成されており、大量
の熱量を蓄熱することが可能である。蓄熱材103は、
具体的には、例えば特開平10−204423号公報
「蓄熱材組成物」に記述されているように、エリスリト
ール25〜55重量%および炭素数5の糖アルコール4
5〜75重量%からなる蓄熱材組成物であり、その物性
の一例は、融解点86.2℃、融解潜熱量65.8cal
/gである。
【0013】ヒートパイプ104は、CPUファン10
2と蓄熱材103を熱的に接続しており、CPUファン
102から蓄熱材103へ、またはその逆方向に大量の
熱量を輸送することができる。また、密閉容器109は
相変化による蓄熱効果を有する蓄熱材103を内包して
いる。また、密閉容器109は熱伝導性がよいアルミニ
ウムなどの金属により形成されている。
【0014】図2は、本実施例の動作原理を説明するた
めの図である。同図(a)はCPU101の発熱量の推
移を示す図であり、CPUが動作していないアイドル状
態の発熱量とCPUが動作(演算)しているときの発熱
量を示している。また同図(b)はCPU101とCP
Uファン102の温度遷移および蓄熱材103の温度遷
移を示す図であり、(イ)〜(リ)は時間的経過に沿っ
て区切られた各状態を示し、Aは雰囲気温度、BはCP
U101の非演算時(アイドル時)におけるCPUファ
ンの温度、Cはヒートパイプ104内の作動流体の沸
点、Dは蓄熱材103の融解点(相変化点)、EはCP
U101の動作保証温度(この温度に達するとCPU1
01の動作に異常を起こし、最悪の場合、CPU101
は破壊される)を示している。温度A〜温度Eは、A<
B<C<D<Eの大小関係を有している。しかし、CP
Uファン102、ヒートパイプ104の熱抵抗などを考
慮した上で、好ましくはDはEの近傍であり、またCは
Dの近傍であることが望ましい。
【0015】次に、図1および図2を参照し、時間的経
過に沿って状態(イ)部〜(リ)部ごとにその動作を詳
細に説明する。 (イ)部 まず、CPU101に電源が投入されアイドル状態にな
ると、CPU101が発熱し始める。この発熱によりC
PU101およびCPUファン102の温度は上昇し始
める。その後、CPU101およびCPUファン102
の温度はアイドル時の温度Bになる。B点では未だヒー
トパイプ104内の作動流体の沸点Cに達していないた
め、ヒートパイプ104による熱輸送は起こらず(ヒー
トパイプ104を形成している物質による熱伝導は作動
流体による熱輸送に比べ充分少ないため無視する)、C
PU101で発生した熱は全量CPUファン102から
大気へ放熱される。すなわち、このときの熱の流れは図
1の106の流れである。
【0016】(ロ)部 次に、CPU101が演算を始め、発生する熱量が増大
すると、CPU101およびCPUファン102の温度
は再び上昇を始める。しかし、ヒートパイプ104内の
作動流体の沸点Cに達していないため、ヒートパイプ1
04による熱輸送は起こらず、CPU101で発生した
熱は全量CPUファン102から大気へ放熱される。す
なわち、このときの熱の流れは図1の106の流れであ
る。
【0017】(ハ)部 更にCPU101およびCPUファン102の温度が上
昇してヒートパイプ104内の作動流体の沸点Cに達し
たとき、ヒートパイプ104による蓄熱材103への熱
輸送が始まる。これによりCPU101およびCPUフ
ァン102の温度上昇は横ばいとなり、その代わり蓄熱
材103の温度の急激な上昇が起こる。しかし、蓄熱材
103の温度がCPU101およびCPUファン102
の温度に近づくと、ヒートパイプ104による熱輸送が
鈍るため、蓄熱材103の温度とCPU101およびC
PUファン102の温度は共に同じように上昇して行
く。従ってCPU101で発生した熱は、一部は蓄熱材
103へ蓄熱され、その他はCPUファン102から大
気へ放熱される。すなわち、このときの熱の流れは図1
の106と107の流れである。
【0018】(ニ)部 更にCPU101およびCPUファン102および蓄熱
材103の温度が上昇すると、その温度は蓄熱材103
の融解点Dに達し、蓄熱材103は固相から液相への相
変化を始め、熱量を潜熱として蓄熱する。この間、CP
U101とCPUファン102と蓄熱材103の温度は
融解点Dで一定となる。(ニ)部における熱の流れは、
図1の106と107の流れである。
【0019】(ホ)部 次に、CPU101が演算を止めアイドル状態に戻り、
CPU101が発生する熱量が減少すると、今度は逆に
ヒートパイプ104を介して、蓄熱材103からCPU
ファン102への熱輸送が始まる。これにより蓄熱材1
03は液相から固相へ相変化を始め、潜熱を放出する。
この間、CPU101とCPUファン102と蓄熱材1
03の温度は融解点Dで一定である。(ホ)部における
熱の流れは、図1の106と108の流れである。
【0020】(ヘ)部 蓄熱材103が完全に固相へ相変化してしまうと、潜熱
の放出がなくなり、CPU101とCPUファン102
と蓄熱材103の温度は下がり始める。(ヘ)部の熱の
流れは、図1の106と108の流れである。
【0021】(ト)部 更に温度が下がり、CPU101とCPUファン102
と蓄熱材103の温度がヒートパイプ104内の作動流
体の沸点Cに達すると、ヒートパイプ104による熱輸
送が止まり、蓄熱材103の温度はC点のままとなり、
CPU101およびCPUファン102の温度はアイド
ル状態時の温度Bになるまで下がり続ける。(ト)部の
熱の流れは、図1の106の流れである。
【0022】(チ)部 再びCPU101が演算を始め、発生する熱量が増大す
ると、CPU101およびCPUファン102の温度は
再び上昇を始める。しかし、ヒートパイプ104内の作
動流体の沸点Cに達していないため、ヒートパイプ10
4による熱輸送は起こらず、CPU101で発生した熱
は全量CPUファン102から大気へ放熱される。すな
わち、熱の流れは図1の106の流れである。
【0023】(リ)部 更にCPU101およびCPUファン102の温度が上
昇すると、その温度はヒートパイプ104内の作動流体
の沸点Cに達し、ヒートパイプ104による蓄熱材10
3への熱輸送が始まる。これによりCPU101および
CPUファン102の温度上昇の度合いは鈍る。その温
度は蓄熱材103の温度と共に同じように上昇して行
く。従ってCPU101で発生した熱は、一部は蓄熱材
103へ蓄熱され、その他はCPUファン102から大
気へ放熱される。すなわち、このときの熱の流れは図1
の106と107の流れである。
【0024】(リ)部以降の動作は(ニ)部〜(リ)部
の繰り返しとなる。そして、CPU101の電源がOF
Fされると、密閉容器109表面からの放熱などによ
り、蓄熱材103の温度も下がっていき、最終的に雰囲
気温度Aまで下がる。
【0025】次に、第1の本実施例における効果を説明
する。図2を見ればわかるように、本実施例によると、
CPU101およびCPUファン102の温度上昇を平
準化できるため、CPUファン102の放熱フィンの大
きさを小さくしたり、ファン径を小さくしたり、ファン
回転速度を小さくすることができるという効果が得られ
る。
【0026】また、CPU101またはCPUファン1
02と蓄熱材103とをヒートパイプ104で接続して
いるため、蓄熱材103および密閉容器109の位置の
自由度が増し、本放熱システムが組み込まれる装置内の
デッドスペースに蓄熱材103と密閉容器109を配置
したり、蓄熱材103の容量を容易に大きくすることが
できるという効果が得られる。
【0027】また、ヒートパイプ104の作動流体の沸
点の温度を調整することにより、蓄熱材103に蓄熱す
る必要がない場合には、CPU101から発生する熱を
全量CPUファン102から放熱させるようにすること
ができるという効果が得られる(ヒートパイプによる放
熱経路の自動スイッチング)。なお、周知のように、作
動流体の沸点の温度の調整は、例えば、作動流体自体を
変えたり、その成分比率を変えたり、またはヒートパイ
プ104の内部気圧を変えることにより可能である。
【0028】次に、上記実施例の変形例を説明する。上
記実施例においては、雰囲気温度をA、CPU101の
非演算時(アイドル時)におけるCPUファンの温度を
B、ヒートパイプ104内の作動流体の沸点をC、蓄熱
材103内の蓄熱材の融解点をD、CPU101の動作
保証温度をEとした場合、それらの大小関係をA<B<
C<D<Eとしたが、本発明はこの大小関係に限定され
るものではなく、CがD以下であればよく、例えば、C
<A<B<D<Eでもよい。この場合は、CPU101
で発生した熱を蓄熱材103に蓄熱する必要がない場合
にも一部の熱を蓄熱材103に蓄熱してしまい、全発熱
量をCPUファン102から放熱させるということはで
きなくなるものの、CPU101で発生した熱を蓄熱材
103に蓄熱し、また、逆に蓄熱材103に蓄熱した熱
量をCPUファン102から放熱するという本発明の特
徴とする動作は実現できる。
【0029】また、密閉容器109やヒートパイプ10
4にも放熱フィンなど放熱装置を取り付けて、密閉容器
109やヒートパイプ104からの放熱を促すこともで
きる。さらに、CPUファン102と蓄熱材103との
間の熱輸送を円滑に効率よく行うため、ヒートパイプ1
04の両端の形状を工夫(例えば、端部を平たい大きな
平面で構成して表面積を増やすなど)することもでき
る。また、上記実施例では伝熱部としてヒートパイプ1
04を用いているが、他の熱伝導の良好な物質を用いる
など様々な変形例が可能である。
【0030】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例の構成を説明するための図である。同図において、
301はCPU、302は放熱フィンとファンから構成
されるCPUファン、303は蓄熱材、304はヒート
パイプ、305は基板、306は蓄熱材303の温度を
測定する温度検出器、307はCPUファン302のフ
ァン回転を制御するコントローラ、308は温度検出器
306からコントローラ307へ出力される温度情報、
309はコントローラ307からCPUファン302へ
入力されるファン回転用電源、310は蓄熱材303を
入れておく密閉容器を示している。
【0031】図3では、CPU301、CPUファン3
02、蓄熱材303、ヒートパイプ304、基板30
5、密閉容器310は、上述した第1の実施例に記載さ
れているものと同様である。本実施例で新たに設けた温
度検出器306により蓄熱材303の温度を常に測定
し、その測定結果を温度情報308としてコントローラ
307へ出力する。コントローラ307は、温度検出器
306から受け取った温度情報308に基づいてCPU
ファン302へファン回転用電源309の電圧制御を行
う。これにより、CPUファン302のファン回転速度
を、蓄熱材303の温度に依存した値にリアルタイムで
制御することが可能である。
【0032】次に、図3を用いて本実施例の動作を詳細
に説明する。第1の実施例と同様に、CPU301の発
熱量が高くなると、そのうち一部の熱量がヒートパイプ
304を介して蓄熱材303に輸送され、その結果、C
PU301の温度は正常動作のレベルに保たれる。しか
しながら、ここで、CPU301の発熱量が更に高くな
ったり高発熱している時間が長時間に渡ったりして、蓄
熱材303の潜熱容量を越えた場合(蓄熱材303全体
が液相に変化してしまった場合)は、それまで蓄熱材3
03の融点Dに保たれていた蓄熱材303の温度が上昇
し始める。これに伴ってCPU301およびCPUファ
ン302の温度も上昇し始め、ついにはCPU301の
温度が動作保証温度Eを越えてしまうという状態が発生
する。
【0033】本実施例は、そのような状態を回避するた
めに温度検出器308とコントローラ307を設けてい
る。温度検出器306により蓄熱材303の温度を測定
し、温度情報308をコントローラ307へ出力する。
コントローラ307は、受け取った温度情報308が融
点Dを越えた場合に、蓄熱材303へ蓄熱された熱量が
蓄熱材303の潜熱容量を越えたと判断し、ファン回転
用電源309の電圧を上げ、CPUファン302のファ
ン回転速度を大きくし、CPUファン302の放熱量を
増加させる。この構成により、CPU301の温度は動
作保証温度Eを越えることなく正常動作を継続すること
ができる。
【0034】次に、CPU301の発熱量が減少し、蓄
熱材303に蓄熱された熱量がCPUファン302から
放熱され始め、蓄熱材303の温度が融点D以下になる
と、コントローラ307はCPU301の温度が動作保
証温度Eを越えてしまう危険は去ったと判断し、ファン
回転用電源309の電圧を下げ、CPUファン302の
ファン回転速度を落とす。
【0035】第2の実施例によれば、上述した第1の実
施例の効果に加えて、蓄熱材の蓄熱量が潜熱容量を越え
てしまった場合に、温度検出器とコントローラの働きに
よってCPU301の温度上昇を抑えることができ、C
PU301の正常動作を継続させることができる。
【0036】次に、上記第2の実施例の変形例を説明す
る。第2の実施例においては、温度検出器306を蓄熱
材303部に設けた場合を示したが、温度検出器306
の設置位置はCPU301やCPUファン302やヒー
トパイプ304のいずれに設置しても同様の効果を得る
ことができる。
【0037】
【発明の効果】本願によれば、放熱部から放熱される熱
量を平準化させ、放熱部に必要な放熱能力量を小さくす
ることにより、放熱構造の小型化、ファン騒音の低騒音
化、ファン消費電力の省電力化などが可能な放熱システ
ムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成および熱の流れを
示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作原理を説明するた
めの図であり、(a)はCPUの発熱量の推移、(b)
はCPUとCPUファンの温度遷移および蓄熱材の温度
遷移を示している。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を説明するための
図である。
【図4】従来技術における放熱構造を示す図である。
【符号の説明】
101,301…CPU 102,302…CPUファン 103,303…蓄熱材 104,304…ヒートパイプ 105,305…基板 106,107,108…熱の流れ 109,310…密閉容器 306…温度検出器 307…コントローラ 308…温度情報 309…ファン回転用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/427 H01L 23/46 B 23/467 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱部と、該発熱部に近接して設けられ
    た放熱部と、物質の相変化による潜熱により熱量を蓄熱
    する蓄熱部と、一端が前記発熱部または前記放熱部の少
    なくとも一つと接触し、他端が前記蓄熱部に接触し、両
    端間の伝熱を行う伝熱部を具備することを特徴とする放
    熱システム。
  2. 【請求項2】 前記伝熱部がヒートパイプであり、前記
    発熱部の低発熱時または非動作時の温度Bと前記ヒート
    パイプの作動流体の沸点Cと前記蓄熱部の相変化点Dの
    関係がB<C<Dであることを特徴とする請求項1記載
    の放熱システム。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱部の温度,前記放熱部の温度,
    前記発熱部の温度,前記伝熱部の温度のうち少なくとも
    一つの温度を検出する温度検出器と、該温度検出器によ
    って検出された温度情報により前記放熱部の放熱量を制
    御する手段を具備することを特徴とする請求項1または
    2記載の放熱システム。
JP11032288A 1999-02-10 1999-02-10 放熱システム Pending JP2000232286A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11032288A JP2000232286A (ja) 1999-02-10 1999-02-10 放熱システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11032288A JP2000232286A (ja) 1999-02-10 1999-02-10 放熱システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000232286A true JP2000232286A (ja) 2000-08-22

Family

ID=12354787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11032288A Pending JP2000232286A (ja) 1999-02-10 1999-02-10 放熱システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000232286A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006147761A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Fuji Electric Systems Co Ltd 冷却装置
JP2008519380A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 ザイラテックス・テクノロジー・リミテッド ハードディスクドライブの温度制御装置およびハードディスクドライブの温度変更方法
JP2012023295A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Sanken Electric Co Ltd 屋外装置の吸熱構造
JP2014179483A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 熱交換モジュール、これを用いたモータ構造、熱交換モジュールの製造方法、および暖房システム
JP2018046191A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519380A (ja) * 2004-11-03 2008-06-05 ザイラテックス・テクノロジー・リミテッド ハードディスクドライブの温度制御装置およびハードディスクドライブの温度変更方法
JP4797023B2 (ja) * 2004-11-03 2011-10-19 ザイラテックス・テクノロジー・リミテッド ハードディスクドライブの温度制御装置およびハードディスクドライブの温度変更方法
JP2006147761A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Fuji Electric Systems Co Ltd 冷却装置
JP2012023295A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Sanken Electric Co Ltd 屋外装置の吸熱構造
JP2014179483A (ja) * 2013-03-15 2014-09-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 熱交換モジュール、これを用いたモータ構造、熱交換モジュールの製造方法、および暖房システム
JP2018046191A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6351382B1 (en) Cooling method and device for notebook personal computer
US8522570B2 (en) Integrated circuit chip cooling using magnetohydrodynamics and recycled power
US7191820B2 (en) Phase-change heat reservoir device for transient thermal management
TW457665B (en) A cooling unit for an integrated circuit package
US6041850A (en) Temperature control of electronic components
TW200301814A (en) Optimised use of PCMS in cooling devices
JP3757200B2 (ja) 冷却機構を備えた電子機器
US7215541B2 (en) Multi-stage low noise integrated object and system cooling solution
US7116555B2 (en) Acoustic and thermal energy management system
US20020144811A1 (en) Phase-change heat reservoir device for transient thermal management
JP2011153776A (ja) 冷却装置
JP2004071969A (ja) 熱電冷却装置
US6724626B1 (en) Apparatus for thermal management in a portable electronic device
US20110141684A1 (en) Systems and methods for cooling a blade server including a disk cooling zone
JP2004111969A (ja) 角度付きヒートパイプを備えたヒートシンク
JP2669378B2 (ja) 半導体モジュールの冷却構造
JP2007010211A (ja) 電子機器の冷却装置
CN114003111A (zh) 一种用于计算机芯片的散热设备
JP2000232286A (ja) 放熱システム
JP2000222072A (ja) 冷却装置
JP2003314936A (ja) 冷却装置
WO2006016367A2 (en) Semiconductor cooling system and process for manufacturing the same
KR100396655B1 (ko) 발열소자의 히트싱크
KR100439257B1 (ko) 히트 파이프 모듈
JP4375406B2 (ja) 冷却装置