JP2000230961A - 半導体スイッチの順電圧降下測定装置及び半導体スイッチの選別装置並びに半導体スイッチの劣化検出装置 - Google Patents

半導体スイッチの順電圧降下測定装置及び半導体スイッチの選別装置並びに半導体スイッチの劣化検出装置

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JP2000230961A
JP2000230961A JP11033654A JP3365499A JP2000230961A JP 2000230961 A JP2000230961 A JP 2000230961A JP 11033654 A JP11033654 A JP 11033654A JP 3365499 A JP3365499 A JP 3365499A JP 2000230961 A JP2000230961 A JP 2000230961A
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forward voltage
diode
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Naoya Nakajima
直哉 中島
Katsuya Okamura
勝也 岡村
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】順電圧降下を高精度に測定することができる半
導体スイッチの順電圧降下測定装置を得ること。 【解決手段】電流変成器9,ダイオード5及び抵抗器6
と直流電源7の直列回路を特性測定用の半導体スイッチ
1に並列に接続する。このうち、ダイオード5と抵抗器
6の共通端子と、直流電源7の負極側の間に対して、電
圧プローブの入力側を接続する。電流変成器9の二次側
と電圧プローブ3の出力側には、オシロスコープ4を接
続し、このオシロスコープ4の出力側には、演算装置8
の入力端子に接続する。抵抗器6と直流電源7の合成電
圧とダイオード5の順電圧降下の差から、半導体スイッ
チ1の順電圧降下を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体スイッチの
順電圧降下を測定する半導体スイッチの順電圧降下測定
装置及び半導体スイッチの選別装置並びに半導体スイッ
チの劣化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス状の大電流を利用してレーザや粒
子加速器に用いられるパルスパワー技術では、高頻度に
繰返しパルス状の大電流を得る方法として、高電圧に充
電されたコンデンサの電荷を高速スイッチで高速に放電
される方法が一般的に用いられており、最近では高速ス
イッチとして半導体スイッチを適用する試みがなされて
いる。
【0003】パルス状の大電流を得る回路として図6で
示すブロック図がある。図6において、半導体スイッチ
1は、パルス状の大電流を発生するパルス電流発生回路
2に接続されている。
【0004】ところで、半導体スイッチ1がオンするこ
とにより、半導体スイッチ1にはパルス状の大電流が流
れる。このパルス状の大電流が通電している間の半導体
スイッチ1の順電圧降下(すなわち、オン電圧)は、半
導体スイッチ1の損失や特性を管理するうえで重要であ
る。
【0005】パルス状の大電流を通電しているときの半
導体スイッチ1の順電圧降下は、図6に示すように半導
体スイッチ1の端子間に印加される電圧プローブ3を使
いオシロスコープ4に入力して測定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この方法で半導体スイ
ッチ1の順電圧降下を測定する場合には、測定の精度を
上げるために、オシロスコープ4の測定幅を半導体スイ
ッチ1がオフしているときの半導体スイッチ1の端子間
電圧HVに合わせる必要がある。理由は、オシロスコー
プの測定値に含まれる誤差は、測定する値が測定幅に対
して小さいほど大きくなるからである。
【0007】このため、この測定方法では順電圧降下が
半導体スイッチ1の端子間電圧HVに対して少ない半導
体スイッチほど、順電圧降下の測定精度が低くなる。そ
こで、第1の発明は半導体スイッチの順電圧降下を高精
度に測定することができる半導体スイッチの順電圧降下
測定装置を提供することを目的とする。
【0008】一方、半導体スイッチ1は、パルス状大電
流と順電圧降下によって損失が発生する。この損失を減
らすためには、順電圧降下の少ない半導体スイッチを選
別して使用することが望ましい。
【0009】しかし、順電圧降下が非常に少ない半導体
スイッチでは、測定精度が低く、異なる半導体スイッチ
の順電圧降下の測定値を比較することは不正確となるの
で、半導体スイッチの選別が困難となる。そこで、第2
の発明は、半導体スイッチの特性を容易に選別すること
ができる半導体スイッチの選別装置を提供することを目
的とする。
【0010】また、パルス状の大電流を繰返し通電して
いるときには、半導体スイッチの順電圧降下をモニタし
て順電圧降下の変化を検出することにより、半導体スイ
ッチの劣化を検出することができる。
【0011】しかし、順電圧降下が非常に少ない半導体
スイッチの場合には、精度の低い順電圧降下の測定値を
もとに順電圧降下の変化を検出するため、順電圧降下の
変化が少ない場合には検出が困難となり、不正確とな
る。そこで、第3の発明は、半導体スイッチの特性の劣
化を容易に検出することができる半導体スイッチの劣化
検出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
においては、ダイオード及び抵抗素子と直流電源の直列
接続回路と、抵抗素子と直流電源の合成電圧を測定する
手段と、ダイオードの順電圧降下を算出する手段とを備
え、ダイオード及び抵抗素子と直流電源を直列接続した
回路を被測定半導体スイッチに並列に接続し、抵抗素子
と直流電源の合成電圧とダイオードの順電圧降下の差か
ら被測定半導体スイッチの順電圧降下を算出する。
【0013】このような手段によって、電圧測定手段の
測定幅を半導体スイッチのオフ時の端子間電圧に合わせ
ることなく、直流電源の電圧を調整して半導体スイッチ
の順電圧降下の程度に合った測定幅で測定する。
【0014】請求項2に対応する発明においては、請求
項1の半導体スイッチの順電圧降下測定装置において、
ダイオードの順電圧降下を算出する手段としてダイオー
ドの電流を測定する電流変成器を備え、電流変成器の出
力から得られた電流値と事前に記憶されたダイオードの
電流と順電圧降下の関係からダイオードの順電圧降下を
演算装置で求める。
【0015】このような手段によって、電圧測定手段の
測定レンジを半導体スイッチのオフ時の端子間電圧に合
わせることなく、直流電源の電圧を調整して半導体スイ
ッチの順電圧降下の程度に合った測定で測定する。
【0016】請求項3に対応する発明においては、請求
項1の半導体スイッチの順電圧降下測定装置において、
ダイオードの順電圧降下を算出する手段として、抵抗素
子の端子電圧からダイオードの電流を算出し、得られた
電流値と事前に記憶したダイオードの電流と順電圧降下
の関係からダイオードの順電圧降下を演算装置で求め
る。
【0017】このような手段によって、電圧測定手段の
測定幅を半導体スイッチのオフ時の端子間電圧に合わせ
ることなく、直流電源の電圧を調整して半導体スイッチ
の順電圧降下の程度に合った測定幅で測定する。
【0018】請求項4に対応する発明においては、請求
項1乃至請求項3の半導体スイッチの順電圧降下測定装
置において、抵抗素子の抵抗値としてダイオードの接合
容量と抵抗値の積が被測定半導体スイッチのターンオン
時の上昇時間よりもダイオードのターンオフ時間が短く
なるようにする。このような手段によって、ダイオード
のターンオン時間が測定値に与える影響を減らす。
【0019】請求項5に対応する発明においては、請求
項1乃至請求項4の半導体スイッチの順測定装置におい
て、被測定半導体スイッチの遮断時の印加電圧をVs、
直列抵抗素子の抵抗値をRs、ダイオードの定格整流電
流を1dとし直流電源の電圧値Vdcとしたとき、これ
らの関係を0.01Vs<Vdc<Rs×1dとする。
【0020】このような手段によって、直流電源の電圧
を適切な値に選んで半導体スイッチの順電圧降下を測定
する。請求項6に対応する発明においては、半導体スイ
ッチのダイードがオンするまでの端子電圧を、半導体ス
イッチの過渡期の順電圧降下とする。
【0021】このような手段によって、半導体スイッチ
がオフからオンに至る過渡期の半導体スイッチの順電圧
降下を測定する。請求項7に対応する発明においては、
請求項1乃至請求項6において、測定した半導体スイッ
チの順電圧降下を入力し、その入力値が所定の条件を満
たすとき判定手段で信号を出力する。
【0022】このような手段によって、請求項1乃至請
求項6の半導体スイッチの順電圧降下測定装置で精度よ
く測定した順電圧降下を使って、順電圧降下が少ない半
導体スイッチでも正確に選別する。
【0023】請求項8に対応する発明においては、請求
項1乃至請求項6において、測定した半導体スイッチの
順電圧降下を入力しその入力値が所定の変化分を越える
と変化検出手段で信号を出力する。
【0024】このような手段によって、請求項1乃至請
求項6の半導体スイッチの順電圧降下測定装置で精度よ
く測定した順電圧降下値を採用して、順電圧降下が少な
い半導体スイッチでも正確に劣化を検出する。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、第1の発明の請求項1及
び請求項2に対応する半導体スイッチの順電圧降下測定
装置の第1の実施形態を示すブロック図で、前述した図
6と同一の要素には、同一符号を付して説明を省略す
る。図1において、半導体スイッチ1の両端には、電流
変成器9,ダイオード5,抵抗器6及び直流電圧源7の
直列回路が並列に接続されている。
【0026】このうち、ダイオード4のカソード端子
は、半導体スイッチ1の陽極側の端子に接続され、直流
電源7の負極側の端子は、半導体スイッチ1の陰極側の
端子に接続されている。
【0027】ダイオード5と抵抗器6の共通端子と直流
電源7の負極側の端子との間には、電圧プローブ3の入
力端子が接続されている。オシロスコープ4は、電圧プ
ローブ3と電流変成器9の出力信号線が接続され、演算
装置8の入力端子は、オシロスコープ4の出力端子に接
続されている。
【0028】なお、半導体スイッチ1がオフのときの半
導体スイッチ1の両端の電圧をHVとしたとき、直流電
圧源7の電圧はHVよりも低く設定されている。このよ
うに構成された半導体スイッチの順電圧降下測定装置に
おいては、半導体スイッチ1がオフのときには、ダイオ
ード5は逆バイアスされてオフの状態となる。このと
き、電圧プローブ3の入力側の端子間電圧は、直流電源
7の電圧と等しい。
【0029】半導体スイッチ1がオンしてパルス状の大
電流が流れ始め、半導体スイッチ1の両端の電圧が直流
電源7の電圧値よりも低くなり、ダイオード5の順バイ
アス電圧が印加されると、このダイオード5はオンす
る。
【0030】このとき、電圧プローブ3の入力側の端子
間には、半導体スイッチ1の順電圧降下とダイオード5
の順電圧降下の和が現れる。このように、電圧プローブ
3の入力側の端子間には、直流電源7の電圧値より高い
電圧が現れることはない。
【0031】したがって、オシロスコープ4の測定レン
ジの幅を半導体スイッチ1の両端の電圧HVに合わせる
必要はなく、直流電源7の電圧に合わせることができ
る。このため、直流電源7の電圧を調整することによ
り、半導体スイッチ1の順電圧降下とダイオード5の順
電圧降下の和に合った測定幅にすることができる。
【0032】ダイオード5の順電圧降下は、ダイオード
5に流れる電流が分かれば、ダイオード5の電流と順電
圧降下の関係から求めることができる。ダイオード5に
流れる電流Idは、電流変成器9により測定され、この
ダイオード5の電流Idと順電圧降下の関係は、ダイオ
ード5の特性表に記載されているものを採用するか、ま
たは実測したものを演算装置8に事前に入力しておく。
【0033】この演算装置8は、オシロスコープ4から
入力されたダイオード5に流れる電流の測定値と、事前
に入力されたダイオード5の電流と順電圧降下の関係か
ら、ダイオード5の順電圧降下を求め、オシロスコープ
4から入力された測定値から求めたダイオード5の順電
圧降下を引いた値を求めて、半導体スイッチ1の順電圧
降下の測定値を出力する。
【0034】このように構成された半導体スイッチの順
電圧降下測定装置においては、電圧測定手段の測定幅を
半導体スイッチの端子間電圧HVに合わせる必要がな
く、直流電源7の電圧を調整して半導体スイッチ1の順
電圧降下とダイオードの順電圧降下の和に合った測定幅
で測定できるので、半導体スイッチの順電圧降下を高精
度に測定することができる。
【0035】図2は、第1の発明の半導体スイッチの順
電圧降下測定装置の第2の実施形態の構成図を示すブロ
ック図で、請求項3に対応し、前述した図1に対応する
図である。なお、図1と同一要素には、同一符号を付し
て説明を省略する。
【0036】図2において、前述した第1の実施形態で
示した図1と異なるところは、電流変成器を省き、ダイ
オード5に流れる電流Idを計算で求めたことである。
すなわち、ダイオード5に流れる電流Idは式(1) から
求める。 Id=(Vd−Vm)/Rd・・・(1) ここで、Vd:直流電源7の電圧、Vm:ダイオード5
と抵抗器6の共通端子と直流電源7の負極端子との間の
電圧
【0037】図2において、演算装置11では、式(1) か
らダイオード5に流れる電流を算出し、事前に入力され
たダイオード5の電流と順電圧降下の関係からダイオー
ド5の順電圧降下を求め、オシロスコープ4から入力さ
れる電圧プローブ3による測定値から求めたダイオード
5の順電圧降下を引いた値を求め、半導体スイッチ1の
順電圧降下の測定値を出力する。
【0038】このように構成された半導体スイッチの順
電圧降下測定装置によれば、電圧測定手段の測定幅を半
導体スイッチ1の端子間電圧HVに合わせる必要がなく
なり、直流電源7の電圧を調整して半導体スイッチ1の
順電圧降下とダイオード5の順電圧降下の和に合った測
定幅にして測定できるため、半導体スイッチの順電圧降
下を高い精度で測定することができる。
【0039】なお、図1又は図2において、半導体スイ
ッチ1がオンしパルス状の大電流が流れ始め、半導体ス
イッチ1の両端の電圧HVが直流電源7の電圧値より低
くなり、ダイオード5に順バイパス電圧が印加されると
ダイオード5がオンする。
【0040】このとき、半導体スイッチ1とダイオード
5はオンするまでに時間を要する。このダイオード5の
ターンオン時間Tdは、式(2) で示すことができる。 Td≒R×Cd・・・(2) ここで、R:抵抗器6の抵抗値、Cd:ダイオード5の
接合容量
【0041】抵抗器6には、半導体スイッチ1がオンす
るまでの時間(上昇時間)よりもダイオード5のターン
オン時間Tdが短くなるようにした抵抗値のものを採用
する。
【0042】このように構成した半導体スイッチの順電
圧降下測定装置においても、ダイオードのターンオン時
間が測定値に与える影響が少なくなるので、より精度の
高い半導体スイッチの順電圧降下測定装置を得ることが
できる。
【0043】また、図1又は図2において、直流電源7
の電圧Vdを式(3) とする。 0.01Vs<Vd<Rs×Id・・・(3) ここで、Vs:半導体スイッチがオフ時の印加電圧、I
d:ダイオードの定格電流 式(3) では、ダイオード電流が定格電流以下になるよう
にしている。
【0044】なお、式(3) で直流電源7の電圧Vdの下
限を0.01Vsとした理由は、半導体スイッチ1の順電圧
降下が半導体スイッチがオフ時の印加電圧Vsに対して
最小で1%程度の大きさであるためである。このように
構成された直流電源7の電圧Vdを適切な値に選定する
ことで、半導体スイッチの順電圧降下を測定することが
できる。
【0045】図3は、第1の発明の半導体スイッチの順
電圧降下測定装置の第3の実施形態を示すブロック図
で、請求項6に対応し、前述した図1及び図2に対応
し、これらの図1,図2と同一要素には同一符号を付し
ている。
【0046】図3に示した順電圧降下測定装置10は、前
述した図1〜図3で説明した半導体スイッチの順電圧降
下測定装置が組み込まれている。図3において、半導体
スイッチ1の両端には、電圧プローブ3と順電圧降下測
定装置10が並列に接続され、このうち電圧プローブ3の
他側には、図2と同様にオシロスコープ4が接続されて
いる。
【0047】このオシロスコープ4と順電圧降下測定装
置10の出力側に対して、演算装置12が接続されている。
この演算装置12は、半導体スイッチ1の順電圧降下の値
として、順電圧降下測定装置10の内部のダイオード5が
オンするまではオシロスコープ3の測定値を採用し、ダ
イオード5がオンした後は半導体スイッチの順電圧降下
測定装置10で測定した順電圧降下の測定値を採用して図
3に示すように出力する。
【0048】このように構成された半導体スイッチの順
電圧降下測定装置においても、半導体スイッチがオフか
らオンに至る過渡期の順電圧降下を高精度に測定するこ
とができる。
【0049】図4は、第2の発明の半導体スイッチの選
別装置の構成の一例を示すブロック図で、請求項6及び
請求項7に対応する図である。図4において、順電圧降
下測定装置10は、前述した図1から図3で説明した半導
体スイッチの順電圧降下測定装置である。この順電圧降
下測定装置10から出力された測定信号が入力される演算
装置13は、順電圧降下測定装置10から出力された順電圧
降下の実効値を求めて判定装置14に出力する。
【0050】すると、この判定装置14では、演算装置13
の出力値が所定値以下という条件を満たしたときに信号
を選別信号として出力する。このように構成された半導
体スイッチの選別装置においては、前述した図1〜図3
で述べた半導体スイッチの測定装置で精度よく測定した
順電圧降下を採用したので、順電圧降下が少ない半導体
スイッチでも正確に選別をすることができる。
【0051】図5は、第3の発明の半導体スイッチの劣
化検出装置の一例を示すブロック図で、請求項8に対応
する図である。図5においても、順電圧降下測定装置10
は前述した半導体スイッチの選別装置と同様に図1〜図
3で述べた順電圧降下測定装置である。半導体スイッチ
1は劣化が進むに従って、順電圧降下が上昇するので、
この順電圧降下の上昇の変化を検出することにより素子
の劣化を検出する。
【0052】すなわち、変化検出装置16では、入力され
た順電圧降下測定装置10の出力値が所定の変化分を越え
たときに劣化検出信号を出力する。このように構成され
た半導体スイッチの劣化検出装置においては、図1〜図
3で前述した半導体スイッチの順電圧降下測定装置によ
って高精度に測定した順電圧降下値を使っているので、
順電圧降下が少ない半導体スイッチでも正確に劣化の進
行度を検出することができる。
【0053】
【発明の効果】以上、請求項1に対応する発明によれ
ば、ダイオード及び抵抗素子と直流電源の直列接続回路
と、抵抗素子と直流電源の合成電圧を測定する手段と、
ダイオードの順電圧降下を算出する手段とを備え、ダイ
オード及び抵抗素子と直流電源を直列接続した回路を被
測定半導体スイッチに並列に接続し、抵抗素子と直流電
源の合成電圧とダイオードの順電圧降下の差から被測定
半導体スイッチの順電圧降下を算出することで、電圧測
定手段の測定幅を半導体スイッチのオフ時の端子間電圧
に合わせることなく、直流電源の電圧を調整して半導体
スイッチの順電圧降下程度に合った測定幅で測定したの
で、順電圧降下を高精度に測定することのできる半導体
スイッチの順電圧降下測定装置を得ることができる。
【0054】請求項2に対応する発明によれば、請求項
1の半導体スイッチの順電圧降下測定装置において、ダ
イオードの順電圧降下を算出する手段としてダイオード
の電流を測定する電流変成器を備え、電流変成器の出力
から得た電流値と事前に記憶されたダイオードの電流と
順電圧降下の関係から、ダイオードの順電圧降下を演算
装置で求めることで、電圧測定手段の測定レンジを半導
体スイッチのオフ時の端子間電圧に合わせることなく、
直流電源の電圧を調整して半導体スイッチの順電圧降下
の程度に合った測定幅で測定したので、順電圧降下を高
精度に測定することのできる半導体スイッチの順電圧降
下測定装置を得ることができる。
【0055】請求項3に対応する発明によれば、請求項
1の半導体スイッチの順電圧降下測定装置において、ダ
イオードの順電圧降下を算出する手段として、抵抗素子
の端子電圧からダイオードの電流を算出し、得られた電
流値と事前に記憶しダイオードの電流と順電圧降下の関
係からダイオードの順電圧降下を演算装置で求めること
で、電圧測定手段の測定幅を半導体スイッチのオフ時の
端子間電圧に合わせることなく、直流電源の電圧を調整
して半導体スイッチの順電圧降下の程度に合った測定幅
で測定したので、順電圧降下を高精度に測定することの
できる半導体スイッチの順電圧降下測定装置を得ること
ができる。
【0056】請求項4に対応する発明によれば、請求項
1乃至請求項3の半導体スイッチの順電圧降下測定装置
において、抵抗素子の抵抗値としてダイオードの接合容
量と抵抗値の積が被測定半導体スイッチのターンオン時
の上昇時間よりもダイオードのターンオフ時間が短くな
るようにすることで、ダイオードのターンオン時間が測
定値に与える影響を減らしたので、順電圧降下を高精度
に測定することのできる半導体スイッチの順電圧降下測
定装置を得ることができる。
【0057】請求項5に対応する発明によれば、請求項
1乃至請求項4の半導体スイッチの順電圧降下測定装置
において、被測定半導体スイッチの遮断時の印加電圧を
Vs、直列抵抗素子の抵抗値をRs、ダイオードの定格
整流電流をIdとし直流電源の電圧値をVdcとしたと
き、これらの関係を0.01Vs<Vdc<Rs×Idとす
ることで、直流電源の電圧を適切な値に選んで半導体ス
イッチの順電圧降下を測定したので、順電圧降下を高精
度に測定することのできる半導体スイッチの順電圧降下
測定装置を得ることができる。
【0058】請求項6に対応する発明によれば、半導体
スイッチのダイオードがオンするまでの端子電圧を、半
導体スイッチの過渡期の順電圧降下とすることで、半導
体スイッチがオフからオンに至過渡期の半導体スイッチ
の順電圧降下を測定したので、順電圧降下を高精度に測
定することのできる半導体スイッチの順電圧降下測定装
置を得ることができる。
【0059】請求項7に対応する発明によれば、請求項
1乃至請求項6において測定した半導体スイッチの順電
圧降下を入力し、その入力値が所定の条件を満たすとき
判定手段で信号を出力することで、請求項1乃至請求項
6の半導体スイッチの順電圧降下測定装置で精度よく測
定した順電圧降下を使って、順電圧降下が少ない半導体
スイッチでも正確に選別したので、順電圧降下を高精度
に選別することのできる半導体スイッチの選別装置を得
ることができる。
【0060】請求項8に対応する発明によれば、請求項
1乃至請求項6において、測定した半導体スイッチの順
電圧降下を入力しその入力値が所定の変化分を越えると
変化検出手段で信号を出力することで、請求項1乃至請
求項6の半導体スイッチの順電圧降下測定装置で精度よ
く測定した順電圧降下の変化を変化検出手段で検出し所
定以上の変化分を出力したので、半導体素子の劣化を正
確に検出することのできる半導体スイッチの劣化検出装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の半導体スイッチの順電圧降下測定
装置の第1の実施形態を示すブロック図。
【図2】第1の発明の半導体スイッチの順電圧降下測定
装置の第2の実施形態を示すブロック図。
【図3】第1の発明の半導体スイッチの順電圧降下測定
装置の第3の実施形態を示すブロック図。
【図4】第2の発明の半導体スイッチの選別装置の一実
施形態を示すブロック図。
【図5】第3の発明の半導体スイッチの劣化検出装置の
一実施形態を示すブロック図。
【図6】従来の半導体スイッチの順電圧降下測定装置の
一例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…半導体スイッチ、2…パルス電流発生回路、3…電
圧プローブ、4…オシロスコープ、5…ダイオード、6
…抵抗器、7…直流電源、8,12,13…演算装置、10…
順電圧降下測定装置、14…判定装置、15…選別装置、1
6,17…劣化検出装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイオード及び抵抗素子と直流電源の直
    列回路と、前記抵抗素子と直流電源の合成電圧を測定す
    る手段と、前記ダイオードの順電圧降下を算出する手段
    とを備え、前記ダイオード及び抵抗素子と直流電源の直
    列回路を被測定半導体スイッチに並列に接続し、前記抵
    抗素子と直流電源の合成電圧と前記ダイオードの順電圧
    降下の差から被測定半導体スイッチの順電圧降下を算出
    する半導体スイッチの順電圧降下測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイオードの順電圧降下を算出する
    手段として、前記ダイオードの電流を測定する電流変成
    器を備え、この電流変成器の出力から得た電流値及び事
    前に記憶されたダイオードの電流と順電圧降下の関係か
    ら前記ダイオードの順電圧降下を求める演算装置を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の半導体スイッチの順
    電圧降下測定装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイオードの順電圧降下を算出する
    手段として、前記抵抗素子の端子電圧から前記ダイオー
    ドの電流を算出して得た電流値と事前に記憶された前記
    ダイオードの電流と順電圧降下の関係から前記ダイオー
    ドの順電圧降下を求める演算装置を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の半導体スイッチの順電圧降下測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗素子の抵抗値として、前記ダイ
    オードの接合容量と前記抵抗素子の抵抗値の積が被測定
    半導体スイッチのターンオン時の上昇時間よりも前記ダ
    イードのターンオン時間が短くなるようにしたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導
    体スイッチの順電圧降下測定装置。
  5. 【請求項5】 前記被測定半導体スイッチの遮断時の印
    加電圧をVs、前記抵抗素子の抵抗値をRs、前記ダイ
    オードの定格整流電流をldとし、前記直流電源の電圧
    値をVdcとしたとき、 0.01Vs<Vdc<Rs×1d としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の半導体スイッチの順電圧降下測定装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体スイッチの前記ダイオードが
    オンするまでの端子電圧を、前記半導体スイッチの過渡
    期の順降下電圧としたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれかに記載の半導体スイッチの順電圧降下
    測定装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6記載の半導体
    スイッチの順電圧降下測定装置で測定した前記半導体ス
    イッチの順電圧降下が入力されその入力値と設定値を比
    較しその結果を出力する判定手段を備えたことを特徴と
    する半導体スイッチの選別装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項6記載の半導体
    スイッチの順電圧降下測定装置で測定した前記半導体ス
    イッチの順電圧降下が入力されその入力値の変化分と設
    定値を比較しその結果を出力する変化分検出手段を備え
    たことを特徴とする半導体スイッチの劣化検出装置。
JP11033654A 1999-02-12 1999-02-12 半導体スイッチの順電圧降下測定装置及び半導体スイッチの選別装置並びに半導体スイッチの劣化検出装置 Pending JP2000230961A (ja)

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