JP2000230955A - 導波路型電界センサヘッドおよび電界センサ - Google Patents

導波路型電界センサヘッドおよび電界センサ

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JP2000230955A
JP2000230955A JP11033047A JP3304799A JP2000230955A JP 2000230955 A JP2000230955 A JP 2000230955A JP 11033047 A JP11033047 A JP 11033047A JP 3304799 A JP3304799 A JP 3304799A JP 2000230955 A JP2000230955 A JP 2000230955A
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JP
Japan
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electric field
field sensor
waveguide
sensor head
type electric
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Ryoji Muramatsu
良二 村松
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Tokin Corp
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の動作点を有し、あるいは、高い感度と
良好な直線性を有する導波路型電界センサヘッドを提供
すること。 【解決手段】 電気光学効果を示す結晶基板1上に形成
した分岐干渉型導波路の位相シフト光導波路3,4の
上、または近傍に形成したバッファ層6、および、変調
用電極7からなり、面積や形状が、2本の位相シフト光
導波路3,4の間で、互いに同等でないようにバッファ
層が形成されてない部分12を形成し、バッファ層が形
成されてない部分12に、位相シフト光導波路4に応力
を発生させるシアノアクリレート系の高分子接着剤13
などを塗布することにより、出射光強度を調整できる導
波路型電界センサヘッドが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間の電界強度を
測定する導波路型電界センサヘッド、および電界センサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、普及が著しいインバーターエアコ
ン等の電気機器から放射される電磁波により、コンピュ
ーターシステム等が誤動作を起こす現象が問題となって
きている。これらのEMC試験、対策を行うために、電
気機器から放射され、または電気機器に侵入する電磁波
を、正確に測定する必要がある。特に最近では、電磁パ
ルスの時間領域における測定、放射電磁界を理論的に求
める測定が重要となっている。
【0003】図8は、公知の電界センサの構成概要図で
ある。電界センサは、光源21、アンテナ10が接続さ
れた導波路型電界センサヘッド22、光検出器25、お
よびこれらを順次接続する光ファイバ23,24から構
成されている。アンテナ10に受信された電界強度の電
気信号は、導波路型電界センサヘッド22によって光強
度信号に変換され、光ファイバ24を通じて光検出器2
5に伝送される。この電界センサでは、メタルケーブル
からなる同軸ケーブル等を用いないため、引き回しによ
る電界分布の乱れがなく、空間の電界強度を高精度に測
定することができる。
【0004】図6は、図8に示す電界センサに用いられ
る導波路型電界センサヘッド22の構成図である。導波
路型電界センサヘッド22は、ニオブ酸リチウム等の電
気光学効果を示す基板1上に形成された光導波路、光導
波路を含む基板1の表面に、バッファ層、変調用電極7
を順次設けて構成されている。アンテナ10は、変調用
電極7に接続されている。
【0005】光源21の出射光は、光ファイバ23を通
って導波路型電界センサヘッド22に入射する。入力光
導波路2への入射光8は、分岐された位相シフト光導波
路3,4に分割される。2本の位相シフト光導波路3,
4を通過した導波光が、出力光導波路5に同位相で合流
すれば、出射光9の強度は最大となり、実質的に入射光
8の強度が保たれる。2本の位相シフト光導波路3,4
を通過した光が、互いに逆相となって出力光導波路5で
合流する場合は、干渉により出射光9の強度は最小とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図7は、導波路型電界
センサヘッド22の出射光強度の印加電界強度依存性を
示す特性曲線である。導波路型電界センサヘッド22の
出射光強度は、印加電界に対して周期的に最大値と最小
値をとって変化する。電界を印加しないとき、すなわ
ち、電界強度が0のとき、原理的には、各導波光は、そ
れぞれの位相シフト光導波路を同位相で通過するので、
導波路型電界センサヘッド22の出射光強度は最大とな
る。しかし、実際には、導波路型電界センサヘッド22
の製造工程で2つの位相シフト光導波路3,4の間に、
構造上の差が生じ、電界強度が0でも、出射光強度は最
大値からずれてしまうことが多い。
【0007】導波路型電界センサヘッド22に電界が印
加されないときの、特性曲線上の位置(以下、動作点と
いう)が、出射光強度の最大値と最小値の中間にあると
き、導波路型電界センサヘッドは、高い感度と良好な直
線性を示す。通常の用途からして、導波路型電界センサ
ヘッドは、このような特性をもつことが好ましいとされ
ている。しかし、導波路型電界センサヘッドの特性曲線
上の動作点を制御することは極めて困難とされてきた。
【0008】本発明の目的は、所望の動作点を有し、あ
るいは、高い感度と良好な直線性を有する導波路型電界
センサヘッド、およびこの導波路型電界センサヘッドを
用いて高精度に電界強度測定することができる電界セン
サを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気光学効果
を示す結晶基板上に形成された入力光導波路、入力光導
波路より分岐した2本の位相シフト光導波路、2本の位
相シフト光導波路が合流する出力光導波路、位相シフト
光導波路の上、または近傍に形成したバッファ層、およ
び、バッファ層上で位相シフト光導波路近傍に設けた変
調用電極からなる導波路型電界センサヘッドにおいて、
位相シフト光導波路の近傍に、バッファ層が形成されて
ない部分を1箇所以上有し、かつ、バッファ層が形成さ
れてない部分の面積や形状が、2本の位相シフト光導波
路の間で、互いに同等でない導波路型電界センサヘッド
である。
【0010】本発明によれば、バッファ層が形成されて
ない部分の少なくとも一部に、有機高分子材料などの、
位相シフト光導波路に応力を発生させる物質を塗布する
ことによって、2本の位相シフト光導波路を伝搬する導
波光の間に位相差を付与することができる。2本の位相
シフト光導波路を伝搬する導波光の間の位相差を調整す
ることによって、出力光導波路からの出射光強度を制御
可能な導波路型電界センサヘッドが得られる。
【0011】さらに、本発明によれば、前記の導波路型
電界センサヘッドを備え、導波路型電界センサヘッドの
入射光の光源、導波路型電界センサヘッドの出射光を検
出する受光器、光源から導波路型電界センサヘッドま
で、および導波路型電界センサヘッドから受光器までの
光の伝送路をなす光ファイバ、および、印加電界を受信
し導波路型電界センサヘッドに入力するアンテナから構
成される電界センサを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0013】図1および図2は、本発明による導波路型
電界センサヘッドの構成図である。図3および図4は、
それぞれ、図1および図2に示す導波路型電界センサヘ
ッドにかかる特性曲線を示す図である。
【0014】図1において、ニオブ酸リチウム(LiN
bO)を基板1とし、チタンを900〜1100℃の
温度で数時間熱拡散することによって、幅5〜12μ
m、深さ3〜10μm程度の、入力光導波路2、位相シ
フト光導波路3,4、出力光導波路をもつ分岐干渉型導
波路デバイスが形成されている。光導波路を含む基板1
の表面には、SiO膜からなるバッファ層6が、さら
に、幅10〜30μm程度の変調用電極7が設置され、
導波路型電界センサヘッドが形成されている。ここで、
2本の位相シフト光導波路3,4のうち、一方の位相シ
フト光導波路4上の一部に、バッファ層が形成されてな
い部分12が設けてある。
【0015】そして、バッファ層が形成されてない部分
12には、シアノアクリレート系の高分子接着剤13が
塗布されている。シアノアクリレート系の高分子接着剤
13を塗布することにより、位相シフト光導波路4の当
該箇所近傍に、応力が発生する。応力は、塗布する面
積、形状等に依存する。位相シフト光導波路4に発生す
る応力に依存して、2本の位相シフト光導波路3,4を
伝搬する導波光の間に、位相差が生じる。
【0016】図3によれば、図1の導波路型電界センサ
ヘッドのバッファ層が形成されてない部分12に、高分
子接着剤13を塗布することにより、特性曲線を移動さ
せ、出射光強度が50%になるように動作点を制御する
ことができる。
【0017】図2に示す導波路型電界センサヘッドは、
図1に示す導波路型電界センサヘッドと基本的に同じ構
成をなしている。図2に示す導波路型電界センサヘッド
では、バッファ層が形成されてない部分12が、位相シ
フト光導波路4に沿って、複数箇所設けられている。そ
して、バッファ層が形成されてない部分12のうちの1
箇所、または複数箇所に、シアノアクリレート系の高分
子接着剤13を塗布し、特性曲線を移動させることがで
きる。
【0018】図4によれば、図2の導波路型電界センサ
ヘッドにおいて、バッファ層が形成されてない部分12
の4箇所のうち3箇所に、シアノアクリレート系の高分
子接着剤13を塗布し、電界がアンテナに印加されない
(印加電界強度が0)ときの出射光強度が50%になる
ように、特性曲線を移動させることによって、動作点の
位置を制御することができる。
【0019】バッファ層が形成されてない部分12を、
2本の位相シフト光導波路3,4の双方に設けてもよ
い。バッファ層が形成されてない部分12の面積や形状
を、2本の位相シフト光導波路3,4の間で、互いに同
等でないように形成し、導波光の間に位相差が生じれば
よい。さらに、バッファ層が形成されてない部分12を
設けただけで、所望の動作点が得られるならば、高分子
接着剤の塗布が必須要件ではないことはいうまでもな
い。
【0020】動作点の制御により、導波路型電界センサ
ヘッドに高い感度と良好な直線性をもたせることがで
き、図8に示す電界センサにも適用することができ、そ
の結果、高精度な電界強度測定が可能となる。すなわ
ち、本発明は、従来の電界センサに特性の向上と、利便
性の向上をもたらす。
【0021】本発明は、透過型の導波路型電界センサヘ
ッドに限定しない。図5は、本発明による反射型の導波
路型電界センサヘッドの構成図である。
【0022】本発明によれば、導波路型電界センサヘッ
ドの製造工程で困難とされる、特性曲線上の動作点の制
御を、導波路型電界センサヘッドを製造した後に、ある
いは、電界センサとして稼働させながら、実施すること
ができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所望の動作点を有し、あるいは、高い感度と良好な直線
性を有する導波路型電界センサヘッドを実現し、この導
波路型電界センサヘッドを用いれば、高精度に電界強度
測定することができる電界センサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による導波路型電界センサヘッドの構成
図。
【図2】本発明による導波路型電界センサヘッドの構成
図。
【図3】図1に示す導波路型電界センサヘッドにかかる
特性曲線を示す図。
【図4】図2に示す導波路型電界センサヘッドにかかる
特性曲線を示す図。
【図5】反射型の導波路型電界センサヘッドの構成図。
【図6】公知の導波路型電界センサヘッドの構成図。
【図7】図6に示す導波路型電界センサの、出射光強度
の印加電界強度依存性に関する特性曲線を示す図。
【図8】公知の電界センサの構成概要図。
【符号の説明】
1 基板 2 入力光導波路 3,4 位相シフト光導波路 5 出力光導波路 6 バッファ層 7 変調用電極 8 入射光 9 出射光 10 アンテナ 11 リード線 12 バッファ層が形成されてない部分 13 高分子接着剤 14 反射部 15 入出力光導波路 21 光源 22 導波路型電界センサヘッド 23,24 光ファイバ 25 光検出器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果を示す結晶基板上に形成さ
    れた入力光導波路、該入力光導波路より分岐した2本の
    位相シフト光導波路、該2本の位相シフト光導波路が合
    流する出力光導波路、前記位相シフト光導波路の上、ま
    たは近傍に形成したバッファ層、および、該バッファ層
    上で該位相シフト光導波路近傍に設けた変調用電極から
    なる導波路型電界センサヘッドにおいて、前記位相シフ
    ト光導波路の近傍に、前記バッファ層が形成されてない
    部分を有し、かつ、前記バッファ層が形成されてない部
    分の面積、および/または、形状が、前記2本の位相シ
    フト光導波路の間で、互いに同等でないことを特徴とす
    る導波路型電界センサヘッド。
  2. 【請求項2】 前記バッファ層が形成されてない部分
    は、前記位相シフト光導波路に沿って、複数設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の導波路型電界セン
    サヘッド。
  3. 【請求項3】 前記バッファ層が形成されてない部分の
    少なくとも一部には、前記位相シフト光導波路に応力を
    発生させる物質が塗布されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の導波路型電界センサヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記応力を発生させる物質は、有機高分
    子であることを特徴とする請求項3に記載の導波路型電
    界センサヘッド。
  5. 【請求項5】 電界センサヘッド、該電界センサヘッド
    の入射光の光源、前記電界センサヘッドの出射光を検出
    する受光器、前記光源から前記電界センサヘッドまで、
    および該電界センサヘッドから前記受光器までの光の伝
    送路をなす光ファイバ、および、印加電界を受信し前記
    センサヘッドに入力するアンテナから構成される電界セ
    ンサにおいて、前記電界センサヘッドは、請求項1ない
    し請求項4のいずれか記載の導波路型電界センサヘッド
    であることを特徴とする電界センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008216437A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光電界センサ及びその製造方法
JP2009192953A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Tokyo Keiki Inc 光機能素子
JP2021092405A (ja) * 2019-12-07 2021-06-17 株式会社精工技研 光電界センサ

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