JP2000230848A - 乾式水道メータ - Google Patents

乾式水道メータ

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JP2000230848A
JP2000230848A JP11032101A JP3210199A JP2000230848A JP 2000230848 A JP2000230848 A JP 2000230848A JP 11032101 A JP11032101 A JP 11032101A JP 3210199 A JP3210199 A JP 3210199A JP 2000230848 A JP2000230848 A JP 2000230848A
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章夫 信長
Jun Kato
順 加藤
Kazuo Otake
一生 大嶽
Takemi Osada
武身 長田
Masahito Nishiura
雅人 西浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露による積算値の視認性の悪化を抑制す
る。 【解決手段】 積算表示部Aを構成する上台板10の上
部に文字板12を配置する。文字板12の上部に、該文
字板12の上部を被覆する上壁13aと積算表示部Aの
側部を被覆する側壁13cとを一体成形した透明なキャ
ップ13を配置する。上記側壁13cの板厚D1 を上壁
13aの板厚D2 より薄くする。上記文字板12とキャ
ップ13間の隙間を0.1mm〜0.3mmの範囲に設
定にする。指示板22を上台板10の穴24に回転可能
に嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式水道メータに
関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】従来、乾式水道メータにおい
て、図6に示すように、下台板100と上台板101間
に歯車列を収納し、上台板101と窓ガラス102間に
指針収納空間103を形成して該指針収納空間103内
に指針104を収納したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来構造のよう
に、窓ガラス102の下面と上台板101の上面間に指
針104を収納するものにおいては、必然的に指針収納
空間103の高さ、すなわち窓ガラス102の下面と上
台板101の上面間の空隙寸法H1 が大きくなる。
【0004】そのため、窓ガラス102の下面に結露す
ると、これがレンズ状の大きな水玉に成長し、指示部の
積算値が水玉により乱反射して読みとれなくなる問題が
ある。更に、指示目盛が前記の上台板101の表面に表
示されているため、この指示目盛が窓ガラス102より
かなり離れた奥部に位置し、前記のような結露や水玉が
生じた場合には、そのレンズ効果で一層積算値の視認性
が悪くなる問題がある。
【0005】そこで本発明は、結露によって積算値の視
認が悪化することを抑制して、積算値を読みやすくする
乾式水道メータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の第1の発明は、積算表示部の上部
を被覆する上壁と側部を被覆する側壁を透明な材質によ
り一体成形したキャップを設け、該キャップの側壁の板
厚を、該キャップの上壁の板厚より薄く設定したことを
特徴とするものである。
【0007】本発明においては、外気温の低下により、
キャップの側壁内面が上壁内面よりも早く温度低下し、
積算表示部の水分はキャップの上壁内面よりも早く側壁
内面に結露する。そのため、キャップの上壁内面の結露
量を抑制して指示部の視認性の悪化を抑制する。
【0008】請求項2記載の第2の発明は、積算表示部
における上台板の上部に文字板を配置し、該文字板の上
部に透明なキャップを配置し、前記文字板の上面とキャ
ップの下面の間の隙間を0.1mm〜0.3mmの範囲
に設定し、かつ、前記上台板に指示板嵌合穴を形成して
該指示板嵌合穴に指示板を回転可能に嵌合したことを特
徴とするものである。
【0009】本発明においては、キャップの下面に結露
した場合、このキャップの下面と文字板の上面間が僅少
であるため結露は大きなレンズ状の水玉に成長すること
なく水膜に成長し、指示部の視認性の悪化を抑制する。
【0010】また、このように、キャップと文字板間の
隙間が僅少であるため、該隙間に指示板が配置できない
が、指示板を上台板に形成した指示板嵌合穴に嵌合し
て、指示板の上面と上台板の上面とを略同一面にするこ
とができるため、指示板がキャップから奥まった位置に
配置されて視認性が悪化することを抑制できる。
【0011】請求項3記載の第3の発明は、積算表示部
における上台板の上部に文字板を配置し、該文字板の上
部に透明なキャップを配置し、前記文字板の上面とキャ
ップの下面の間の隙間を0.1mm〜0.3mの範囲に
設定し、かつ、前記上台板に指示板嵌合穴を形成して該
指示板嵌合穴に指示板を回転可能に嵌合し、更に、前記
キャップを積算表示部の側部をも被覆する形状として、
その側壁の板厚を上壁の板厚より薄く設定したことを特
徴とするものである。
【0012】本発明においては、前記第1の発明のよう
にキャップの側壁で結露を促し、更に、これによっても
キャップの上壁で結露した場合には、その上壁の下面と
文字板間で結露を大きなレンズ状の水玉に成長させるこ
となく水膜に成長させる。そのため、結露による指示板
の視認性の悪化を一層抑制することができる。
【0013】請求項4記載の第4の発明は、前記第2又
は第3の発明において、前記指示板嵌合穴の内周面を下
方に向って拡開するテーパ面に形成し、前記指示板を、
その側周面が前記テーパ面に沿った傘状に形成したこと
を特徴とするものである。
【0014】本発明においては、指示板嵌合穴の内周面
と指示板の側周面を近接することにより、これらの隙間
がテーパ状となり、ほぼ真上から積算表示部内が見える
ことを防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図5に示す実施例に基い
て本発明の実施の形態について説明する。図1におい
て、下ケース1には水道水の流入路2と流出路3が形成
され、流入路2から流入した水道水は羽根車4を回転し
て流出路3から流出するようになっている。
【0016】下ケース1内には、その上部に位置して受
圧板5が収納され、該受圧板5の上部には、底板6と側
壁7とを一体成形し、上方が開口した樹脂製の下台板8
が載置されている。該下台板8の側壁7における内側上
部には段部9が全周にわたって形成され、該段部9に上
台板10が載置されている。この下台板8と上台板10
からなる室内に図5に示すような歯車列11が収納され
て、これらで積算表示部Aを構成している。
【0017】前記上台板10の上面には文字板12が載
置され、更に、該文字板12の上部と前記下台板8の側
壁7の外周部は、透明な樹脂材からなるキャップ13で
被覆されている。そして、該キャップ13に形成したフ
ランジ部14を前記下台板8のフランジ部15に重合
し、これらを止環16により下ケース1側へ押さえ、下
台板8とキャップ13を受圧板5上に固設している。
【0018】前記キャップ13は、前記積算表示部Aの
上部を被覆する上壁13aと積算表示部Aの側部を被覆
する側壁13cを有し、これらが透明な樹脂材で一体成
形されている。なお、図の実施例では上壁13aをレン
ズ状に形成したので、以下、このキャップ13をレンズ
キャップ13といい、上壁13aをレンズ部13aとい
う。
【0019】前記レンズキャップ13の外側は、ピン1
7により開閉する開閉蓋18で被覆されている。そし
て、前記の羽根車4が回転すると、マグネット19,2
0を介して図5に示す歯車列11が伝動回転し、パイロ
ット21、第1指示板22、第2指示板23が回転し、
積算値を表示するようになっている。
【0020】前記上台板10、文字板12、レンズキャ
ップ13、指示板22,23及びこれらの関係について
図2により詳述する。上台板10における前記指示板2
2,23が位置する部分には指示板嵌合穴24が貫通形
成され、その穴周面は下方が拡開するテーパ面25に形
成されている。前記指示板22,23は、その外周面を
下方へ拡開するテーパ面26に形成して傘状に形成され
ている。そして、該指示板22,23を指示板嵌合穴2
4へ嵌入し、その指示板22,23の上面27と前記上
台板10の上面28とが略同一面となるようにしてあ
る。また、前記両テーパ面25と26との隙間は、指示
板22,23の回転に支障とならない範囲で狭くしてあ
る。なお、指示板22,23の上面には薄板からなる指
針22a,23aが図2及び図4に示すように貼着され
ている。
【0021】前記文字板12の上面12aとレンズキャ
ップ13におけるレンズ部13aの下面13b間の隙間
1 は、0.1mm〜0.3mmの範囲に設定するが、
望ましくは0.2mmに設定すると良い。この隙間d1
は、レンズ部13aの周縁下面に前記隙間d1 と同寸法
の突部13dを形成して、該突部13dの下面を文字板
12上に載置することにより形成されるようになってい
る。
【0022】前記文字板12は透明な樹脂板で形成さ
れ、これに図4に示すように、前記指示板22,23の
指針22a,23aに対応する数字29,30と、数字
車31(図1、図4参照)に対応する枠32が記載され
ている。したがって、前記指示板22,23の指針22
a,23aと数字車31の数字は文字板12及びレンズ
キャップ13を透かして見ることができる。
【0023】前記レンズキャップ13における側壁13
cの板厚D1 は、レンズ部13aの板厚D2 よりも薄く
形成されている。また、この側壁13cは図3に示すよ
うに、その内面に縦溝13eを多数本並列形成して薄く
しているとともに、該縦溝13eによって側壁13cと
前記下台板8の側壁7との間に隙間d2 が形成されてい
る。
【0024】以上のようであるから、外気温が低くなる
と、レンズキャップ13の側壁13cの厚みD1 がレン
ズ部13aの厚みD2 よりも薄いことから、側壁13c
の内面がレンズ部13aの下面(内面)よりも早く低温
になる。そのため、積算表示部内に有する水分は、レン
ズ部13aの下面よりも早く側壁13cの内面に結露
し、レンズ部13aの内面での結露量を抑制する。した
がって、レンズ部13aの結露により指示部が読みずら
くなることを防止する。
【0025】また、前記側壁13cを縦溝13eにより
薄くしたので、該縦溝13e以外の部分、すなわち、凸
部13fによって薄い側壁13cが補強される。また、
積算表示部内の水分が多い場合などにおいて、レンズ部
13aの下面での結露量が多くなった場合には、レンズ
部13aの下面と文字板12の上面との隙間d1 が前記
の値のように僅少に設定されているため、レンズ部13
aの下面の結露はこの隙間d1 で水膜に成長し、大きな
レンズ状の水玉に成長しない。したがって、前記従来の
ようなレンズ状の水玉に成長するものに比べて指示部の
読み取りにくさが軽減される。
【0026】更に、上台板10に指示板嵌合穴24を形
成して該穴24に指示板22,23を収納し、その指示
板22,23の上面、すなわち指針22a,23aの面
を上台板10の上面、すなわち、文字板12の下面と略
同一面に近づけたので、指示板22,23の視認性が悪
化しない。すなわち、前記のように、上台板10と文字
板12間の隙間d1 を僅少にしたことにより上台板10
と文字板12間に指示板22,23が配置できない。そ
のため、指示板22,23を単に上台板10の下部に配
置すると、指示板22,23がレンズ部13a及び文字
板12から奥まった位置となり、指示部の目盛が読みず
らくなる問題が生じるが、前記のように指示板22,2
3を指示板嵌合穴24内に配置することにより指示板2
2,23を文字板12の下面に近づけることでき、積算
値が読み易くなる。
【0027】更に、指示板嵌合穴24の内周面と指示置
板22,23の側周面をテーパ面に形成して近接させた
ので、これらの隙間がテーパ状となり、かつ狭くなり、
ほぼ真上から積算表示部Aの内部が見えることを防止で
きる。
【0028】
【発明の効果】以上のようであるから、本発明によれ
ば、結露による指示板の視認性の悪化を抑制し、積算値
を実用上問題なく読み取れるようにすることができる。
【0029】更に、請求項2記載の発明においては、文
字板とキャップとの隙間を僅少にして結露による視認性
の悪化を抑制した場合、指示板が前記の隙間に配置でき
ない構造になるが、上台板に指示板嵌合穴を形成してこ
れに指示板を嵌合したことにより、指示板を読み取りや
すく配置できる。
【0030】更に請求項3記載の発明によれば、結露に
よる指示板の視認性の悪化を一層抑制できる。そして、
請求項4記載の発明によれば、更に、前記のように指示
板嵌合穴を形成しても、外部から積算表示部内が見える
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部切断した側面図。
【図2】図1の要部の拡大側断面図。
【図3】図2におけるX−X線断面図。
【図4】図1における積算表示部の斜視図。
【図5】図1における歯車列と上台板、指示板、文字板
を示す展開断面図。
【図6】従来の乾式水道メータを示す側断面図。
【符号の説明】
A 積算表示部 8 下台板 10 上台板 12 文字板 13 キャップ 13a 上壁(レンズ部) 13c 側壁 22,23 指示板 24 指示板嵌合穴 25 指示板嵌合穴の内周面 26 指示板の側周面 d1 隙間
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月14日(1999.12.
14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項3記載の第3の発明は、積算表示部
における上台板の上部に文字板を配置し、該文字板の上
部に透明なキャップを配置し、前記文字板の上面とキャ
ップの下面の間の隙間を0.1mm〜0.3mmの範囲
に設定し、かつ、前記上台板の指示板嵌合穴を形成して
該指示板嵌合穴に指示板を回転可能に嵌合し、更に、前
記キャップを積算表示部の側部をも被覆する形状とし
て、その側壁の板厚を上壁の板厚より薄く設定したこと
を特徴とするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大嶽 一生 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 長田 武身 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 西浦 雅人 愛知県名古屋市緑区鳴海町字上汐田35番地 Fターム(参考) 2F030 CC02 CE15 CE16 CE23 CE25 CE28 CH05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積算表示部の上部を被覆する上壁と側部
    を被覆する側壁を透明な材質により一体成形したキャッ
    プを設け、該キャップの側壁の板厚を、該キャップの上
    壁の板厚より薄く設定したことを特徴とする乾式水道メ
    ータ。
  2. 【請求項2】 積算表示部における上台板の上部に文字
    板を配置し、該文字板の上部に透明なキャップを配置
    し、前記文字板の上面とキャップの下面の間の隙間を
    0.1mm〜0.3mmの範囲に設定し、かつ、前記上
    台板に指示板嵌合穴を形成して該指示板嵌合穴に指示板
    を回転可能に嵌合したことを特徴とする乾式水道メー
    タ。
  3. 【請求項3】 積算表示部における上台板の上部に文字
    板を配置し、該文字板の上部に透明なキャップを配置
    し、前記文字板の上面とキャップの下面の間の隙間を
    0.1mm〜0,3mmの範囲に設定し、かつ、前記上
    台板に指示板嵌合穴を形成して該指示板嵌合穴に指示板
    を回転可能に嵌合し、更に、前記キャップを積算表示部
    の側部をも被覆する形状として、その側壁の板厚を上壁
    の板厚より薄く設定したことを特徴とする乾式水道メー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記指示板嵌合穴の内周面を下方に向っ
    て拡開するテーパ面に形成し、前記指示板を、その側周
    面が前記テーパ面に沿った傘状に形成したことを特徴と
    する請求項2又は3記載の乾式水道メータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020091734A (ko) * 2001-05-31 2002-12-06 (주)뉴이천텍 수도계량기의 기어 박스와 카운트 휠박스 조립장치와조립방법
KR101155863B1 (ko) * 2010-01-11 2012-06-12 김중규 유량계
JP2013011505A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Aichi Tokei Denki Co Ltd ガスメータ

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KR20020091734A (ko) * 2001-05-31 2002-12-06 (주)뉴이천텍 수도계량기의 기어 박스와 카운트 휠박스 조립장치와조립방법
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