JP2000230446A - 火花点火式直噴エンジンの制御装置 - Google Patents
火花点火式直噴エンジンの制御装置Info
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- JP2000230446A JP2000230446A JP11031974A JP3197499A JP2000230446A JP 2000230446 A JP2000230446 A JP 2000230446A JP 11031974 A JP11031974 A JP 11031974A JP 3197499 A JP3197499 A JP 3197499A JP 2000230446 A JP2000230446 A JP 2000230446A
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Abstract
を良好に保ち、かつ、燃費の悪化を極力抑制しつつ、リ
ーンNOx触媒の硫黄被毒を効果的に解消することがで
きるようにする。 【解決手段】 リーンNOx触媒36を備えるとともに
燃焼室に直接燃料を噴射するインジェクタ22を備えた
エンジンにおいて、水温センサ46と、運転状態検出手
段54と、硫黄吸収状態検出手段55と、再生制御手段
56とを備える。再生制御手段56は、エンジンの温間
時で運転状態が中回転域内の所定運転領域にあって、か
つ、リーンNOx触媒36が所定の硫黄吸収状態となっ
たとき、空燃比を略理論空燃比もしくはそれより小さく
しつつ噴射開始が吸気行程後期以降の燃料噴射を行わせ
るように上記インジェクタ22を制御することにより、
排気中のCOを増加させるとともに排気温度を上昇させ
る。
Description
を噴射するインジェクタを備えるとともに、エンジンの
排気通路にリーンNOx触媒を備えた火花点火式直噴エ
ンジンの制御装置に関するものである。
が行われる直噴エンジンにおいて、酸素過剰雰囲気でN
Oxを吸収して酸素濃度が減少するに伴いNOxを放出
する性質を有するリーンNOx触媒を排気通路に設け、
リーン運転状態のときに排気中のNOxがリーンNOx
触媒に吸収され、空燃比がリッチ側に変化したときにN
OxがリーンNOx触媒から放出されて還元されるよう
にしたものが知られている。
ンジンオイルに硫黄成分が含まれている場合に、排気中
のNOxを吸収するよりも排気中の硫黄酸化物(SO
x)を吸収し易いという性質を有し、硫黄によって被毒
されたリーンNOx触媒は事後のNOx吸収性が大きく
低下する。そして、触媒温度を高くすることによって触
媒から硫黄を脱離することは可能であるが、硫黄脱離性
能が高められる触媒温度域はNOxの吸収、放出の機能
が良好に発揮される触媒温度域よりも高く、通常の運転
では硫黄脱離性能が高められる温度域まで触媒温度が上
昇することは極めて少ない。
公報に示されるように、リーンNOx触媒の硫黄吸収量
が所定値に達し、かつ、排気ガス温度が規定温度以上と
なるような所定運転領域にある場合に、硫黄被毒解消の
ための制御として、触媒に燃料と空気を供給してその燃
料を燃焼させることにより、触媒温度を上昇させるよう
にした装置が知られている。この装置において硫黄被毒
解消のための制御としては、複数気筒のうちの一部の気
筒で空燃比を理論空燃比より小さい値に制御してリッチ
運転を行ない、他の気筒で空燃比を理論空燃比より大き
い値に制御してリーン運転を行なうことにより、リーン
NOx触媒に対してリッチ運転の気筒から燃料、リーン
運転領域から空気をそれぞれ供給するようにしている。
置によると、硫黄被毒解消のための制御時に、気筒によ
りリッチ運転とリーン運転とに変更されるため運転状態
が不安定となり易く、また、リッチ運転の気筒から余剰
の未燃燃料が供給されるので燃費が悪化し易いといった
問題がある。
ポートにインジェクタ(燃料噴射弁)を備えたものであ
るが、燃焼室内に直接燃料を噴射するようにインジェク
タを配置して、低負荷運転領域で空燃比をリーンとしつ
つ圧縮行程で燃料を噴射して成層燃焼を行なうようにし
た火花点火式直噴エンジンにおいて、排気通路にリーン
NOx触媒を設けて成層燃焼時のNOxの浄化を図るよ
うにしたものでも、リーンNOx触媒の硫黄被毒の解消
を効果的に行なうことが要求されている。
直噴エンジンにおいて、運転状態を良好に保ち、かつ、
燃費の悪化を極力抑制しつつ、リーンNOx触媒の硫黄
被毒を効果的に解消することができる制御装置を提供す
ることを目的とする。
め、本発明は、酸素過剰雰囲気でNOxを吸収して酸素
濃度が減少するに伴いNOxを放出するリーンNOx触
媒をエンジンの排気通路に具備するとともに、燃焼室に
直接燃料を噴射するインジェクタを備えた火花点火式直
噴エンジンにおいて、エンジンの温度状態を検出する温
度状態検出手段と、エンジンの運転状態を検出する運転
状態検出手段と、リーンNOx触媒の硫黄吸収状態を検
出する硫黄吸収状態検出手段と、これらの検出手段によ
る検出に基づき、エンジンの温間時でエンジンの運転状
態が中回転域内の所定運転領域にあって、かつ、リーン
NOx触媒がNOx吸収性を阻害する所定の硫黄吸収状
態となったとき、リーンNOx触媒から硫黄を脱離させ
る再生制御として、空燃比を略理論空燃比もしくはそれ
より小さくしつつ噴射開始が吸気行程後期以降の燃料噴
射を行わせるように上記インジェクタを制御する再生制
御手段とを備えたものである。
燃比が略理論空燃比もしくはそれより小さくされつつ噴
射開始が吸気行程後期以降の燃料噴射が行われることに
より、燃焼室内の混合気分布が不均一になってリッチな
部分とリーンな部分とが存在する状態で燃焼が行われ、
リッチな部分では燃焼速度が速くなるものの酸素が少な
いことからCOが生成され、リーンな部分では燃焼が緩
慢になることで排気温度が高められ易くなる。このた
め、排気中のCOが増加するとともに排気温度が上昇
し、これらの作用で触媒からの硫黄の脱離が促進され、
硫黄被毒が解消される。
報に示される従来技術のように運転状態が不安定になる
ようなことはなく、かつ、COは生成されるが未燃ガス
の排出は少なくて燃費の悪化は比較的小さく抑えられ
る。
x触媒が所定の硫黄吸収状態になるとともに、エンジン
の温間時でエンジンの運転状態が中回転域内の所定運転
領域にあるときに行われ、つまり走行中の使用頻度が高
く、かつ排気温度が比較的高くなるような運転状態のと
きに行われるため、所定の硫黄吸収状態となってから短
い期間内に硫黄被毒の解消が効率良く行われる。
間時に、特定の低負荷側の運転領域では空燃比を理論空
燃比よりも大きくしつつ圧縮行程で燃料を噴射させて成
層燃焼を行わせ、この領域より高負荷側の運転領域では
吸気行程で燃料を噴射させて均一燃焼を行わせるように
インジェクタを制御する手段を備えるとともに、上記再
生制御手段により再生制御を行う中回転域内の所定運転
領域は、上記成層燃焼を行わせる運転領域と均一燃焼を
行わせる運転領域との各一部を含むように設定されてい
るものとすることが好ましい。
低負荷側の運転領域で成層燃焼が行われることにより燃
費が改善される。また、リーンNOx触媒が所定の硫黄
吸収状態となった場合は排気温度が比較的高くなるよう
な所定運転領域において上記再生制御が行われるが、こ
の再生制御を行う所定運転領域は均一燃焼領域だけでな
く成層燃焼領域の一部(成層燃焼領域のうちの高回転高
負荷側)も含むため、運転状態が再生制御を行う運転領
域に入る確率が充分に高められ、リーンNOx触媒が所
定の硫黄吸収状態となってから確実に短い期間内に再生
制御が行われる。
温間時における中回転域に、空燃比を略理論空燃比とす
るとともにインジェクタからの燃料噴射を吸気行程で複
数回に分割して行うように制御する領域を有し、この領
域の一部を含むように上記所定領域が設定されているも
のとすることも好ましい。
ように燃料噴射を吸気行程で複数回に分割して行う領域
ではこの吸気行程での分割噴射により均一燃焼が良好に
行われて燃費が改善され、一方、リーンNOx触媒が所
定の硫黄吸収状態となった場合には上記所定領域におい
て噴射開始が吸気行程後記以降の噴射を行うように変更
されて、硫黄の脱離が促進される。
行う所定運転領域は、中回転域内の中負荷領域であれ
ば、排気温度が比較的高くて、上記再生制御による硫黄
の脱離が効果的に行われる。
程と圧縮行程とに分割して燃料を噴射するようにインジ
ェクタを制御することが好ましい。このようにすれば、
点火プラグ付近等に局部的にリッチな混合気が形成され
るとともにそれ以外の燃焼室全体にリーンな混合気が形
成されて、排気中のCOを増加するとともに排気温度を
高める作用が、良好に得られる。
に、上記インジェクタの制御に加え、点火時期をリター
ドするようになっていれば、点火時期のリタードによっ
ても排気温度が上昇するため、硫黄の脱離が促進され
る。とくに、再生制御が行われるのは燃焼安定性の高い
中回転域内であるので、点火時期のリタードが有効に行
われる。
記インジェクタの制御に加え、排気ガスの一部を吸気系
に還流させる排気還流手段を、排気還流率が低減するよ
うに制御するようになっていれば、この排気還流率の低
減によっても排気温度が上昇するため、硫黄の脱離が促
進される。とくに、中回転域で例えば吸気行程の分割噴
射(請求項3)等で燃焼性が向上されつつ比較的多量の
EGRが行われているような場合には、排気温度上昇の
手段として排気還流率の低減が有効なものとなる。
状態が中回転域内の所定運転領域にあって、かつ、リー
ンNOx触媒がNOx吸収性を阻害する所定の硫黄吸収
状態となるという条件下でも、リーンNOx触媒の温度
が硫黄脱離性能の高い所定温度域に達しているときは、
上記再生制御手段による再生制御を停止するようにして
おけばよい。つまり、中回転域でも、例えば高負荷高回
転から移行した直後や、再生制御の途中等に、リーンN
Ox触媒の温度が硫黄脱離性能の高い所定温度域に達す
ることがあり、このような場合は上記再生制御手段によ
る再生制御を停止しても硫黄の脱離は可能であり、か
つ、再生制御によって排気温度が上昇しすぎることが避
けられる。
いて説明する。図1は本発明が適用される直噴エンジン
の全体構造を概略的に示したものである。この図におい
て、エンジン本体10は複数の気筒12を有し、各気筒
12には、そのシリンダボアに挿入されたピストン14
の上方に燃焼室15が形成されており、この燃焼室15
には吸気ポート及び排気ポートが開口し、これらのポー
トは吸気弁17及び排気弁18によってそれぞれ開閉さ
れるようになっている。
0が配設され、そのプラグ先端が燃焼室15内に臨んで
おり、この点火プラグ20に、点火コイル等からなる点
火回路21が接続されている。また、燃焼室15内には
側方からインジェクタ22の先端部が臨み、このインジ
ェクタ22から燃焼室15内に直接燃料が噴射されるよ
うになっている。上記インジェクタ22には図外の高圧
燃料ポンプ、プレッシャレギュレータ等を具備する燃料
回路が接続され、各気筒のインジェクタ22に燃料が供
給されるとともにその燃圧を圧縮行程における筒内圧力
よりも高い所定圧力となるように燃料回路が構成されて
いる。
び排気通路34が接続されている。上記吸気通路24に
は、その上流側から順に、エアクリーナ25、吸入空気
量検出手段としてのエアフローセンサ26、モータ27
により駆動されるスロットル弁28及びサージタンク3
0が設けられており、上記スロットル弁28及びこれを
駆動するモータ27により吸入空気量調節手段が構成さ
れている。
吸気通路が設けられ、各独立吸気通路が吸気ポートに連
通している。当実施形態では、各独立吸気通路の下流側
部分が第1,第2の通路31a,31bに分岐し、その
下流の2つの吸気ポートが燃焼室に開口するとともに、
第2の通路31bにスワール生成用のコントロール弁3
2(以下、S弁32と呼ぶ)が設けられている。
駆動されて開閉作動するもので、このS弁32により第
2の通路31bが閉じられたときは第1の通路31aを
通る吸気によって燃焼室15内にスワールが生成され、
S弁32が開かれるにつれてスワールが弱められるよう
になっている。
化のため三元触媒35とリーンNOx触媒36とが配設
されている。上記三元触媒35は、一般に知られている
ように、理論空燃比及びその付近の空燃比でHC,CO
及びNOxに対して高い浄化性能を有するものである。
比が理論空燃比よりもリーンなリーン運転状態でもNO
x浄化性能を有するものであって、酸素過剰雰囲気で排
気ガス中のNOxを吸収し、空燃比がリッチ側に変化し
て酸素濃度が低下したとき、吸収していたNOxを放出
するとともに、雰囲気中に存在するCO等の還元材によ
りNOxを還元させるようになっている。
触媒36は、コージェライト製ハニカム構造体等からな
る担体の上にNOx吸収材層と触媒材層とが前者を下
(内側)、後者を上(外側)にして層状に形成されたも
のである。上記NOx吸収材層は、比表面積の大きな活
性アルミナにPt成分とNOx吸収材としてのBa成分
とを担持させたものを主成分として構成されている。ま
た、触媒材層は、ゼオライトを担持母材としてこれにP
t成分及びRh成分を担持させてなる触媒材を主成分と
して構成されている。なお、上記触媒材層の上にセリア
層を形成してもよい。
は、排気ガスの一部を吸気系に還流させるEGR装置
(排気還流手段)が設けられ、このEGR装置は、排気
通路34と吸気通路24とを接続するEGR通路37
と、このEGR通路37に介設されたEGR弁38とを
備えている。上記EGR弁38はアクチュエータ39
(図5参照)により駆動されて開閉作動するようになっ
ている。
26の他、サージタンク30内の吸気負圧を検出するブ
ーストセンサ40、スロットル開度を検出するスロット
ル開度センサ41、エンジンのクランク角を検出するク
ランク角センサ42、アクセル開度(アクセル操作量)
を検出するアクセル開度センサ43、吸気温を検出する
吸気温センサ44、大気圧を検出する大気圧センサ4
5、エンジン冷却水温を検出する水温センサ46、排気
ガス中の酸素濃度の検出によって空燃比を検出するO2
センサ47、EGR弁のリフト量を検出するEGR弁
リフトセンサ48、インジェクタ22に与えられる燃料
の燃圧を検出する燃圧センサ49等のセンサ類が装備さ
れ、これらセンサの出力信号(検出信号)がECU(コ
ントロールユニット)50に入力されている。
の燃料噴射量及び噴射タイミングを制御するとともに、
スロットル弁28を駆動するモータ27に制御信号を出
力することによりスロットル弁28の制御を行ない、ま
た、点火回路21に制御信号を出力することにより点火
時期を制御し、さらに、EGR弁38の制御も行なうよ
うになっている。なお、この他にS弁32の制御等も上
記ECU50により行なわれる。
な制御としては、上記インジェクタ22からの燃料噴射
時期及び空燃比等が異なる各種運転モードが選択可能と
され、運転領域によって運転モードが変更されるように
なっており、例えば温間時には図2に示すようなマップ
に基づいて運転領域に応じた運転モードの選択が行われ
る。
特定運転領域が成層燃焼領域A、それ以外の領域が均一
燃焼領域Bとされる。そして、成層燃焼領域Aでは、上
記インジェクタ22から圧縮行程の後期に燃料が噴射さ
れることにより、点火プラグ20付近に混合気が偏在す
る成層状態で燃焼が行なわれるような成層燃焼モードと
され、この場合、スロットル弁28の開度が大きくされ
て吸入空気量が多くされることにより燃焼室全体の空燃
比としては大幅なリーン状態(例えば30以上)とされ
る。一方、均一燃焼領域Bでは、上記インジェクタ22
から吸気行程の前期に燃料が噴射されることにより、燃
焼室15全体に均一に混合気が拡散する状態で燃焼が行
なわれる均一燃焼モードとされる。この均一燃焼モード
では空気過剰率λがλ=1、つまり理論空燃比(A/F
=14.7)とされる。なお、均一燃焼領域Bのうち、
アクセル全開域やその付近の高負荷域及び高回転域で
は、空燃比を理論空燃比よりもリッチ(λ<1)に設定
しておいてもよい。
が理論空燃比もしくはそれよりリッチ(λ≦1)の均一
燃焼とされる。
の燃料噴射を制御する噴射制御手段51、EGR弁38
を制御することによってEGR量を制御するEGR制御
手段52、点火回路21を介して点火時期を制御する点
火時期制御手段53を有するとともに、運転状態検出手
段54、硫黄吸収状態検出手段55及び再生制御手段5
6を有している。
信号の周期の計測等から求められるエンジン回転数とア
クセル開度等から求められるエンジン負荷とに基づき、
エンジンの運転状態を検出するようになっている。ま
た、上記硫黄吸収状態検出手段55は、リーンNOx触
媒36の硫黄吸収状態を検出し、例えば、後述のフロー
チャート中に示すような手法で硫黄吸収量を推定するよ
うになっている。
段としての水温センサ46によるエンジンの温度状態の
検出と、運転状態検出手段54による運転状態の検出
と、硫黄吸収状態検出手段55による硫黄吸収状態の検
出とに基づき、エンジンの温間時で運転状態が図2中に
示すような中回転域内の所定運転領域Cにあって、か
つ、リーンNOx触媒36がNOx吸収性を阻害する所
定の硫黄吸収状態となったとき、リーンNOx触媒36
から硫黄を脱離させる再生制御を行う。
eが第1設定回転数N1と第2設定回転数N2との間に
あり、かつ、エンジン負荷(平均有効圧力Pe)が第1
の関数f(Pe1)で表される曲線と第2の関数f(P
e2)で表される曲線との間にある中回転中負荷領域で
あり、均一燃焼領域Bと成層燃焼領域Aの各一部を含ん
でいる。この領域Cは、温間時にリーンNOx触媒36
の温度(排気ガス温度)が、硫黄脱離性能の高い温度ま
では達しなくても比較的高温となって、上記再生制御に
より硫黄脱離性能の高い温度に比較的容易に到達するよ
うな温度状態が得られるとともに、車両の走行中に使用
頻度が高い領域である。
る上記第1の関数f(Pe1)は、ロードロードライン
(R/L)よりも多少低負荷側に設定されており、従っ
て、中回転域におけるロードロードライン付近の運転域
は上記所定運転領域Cに含まれる。なお、図2におい
て、第3の関数f(Pe3)及び第4の関数f(Pe
4)で定められた境界よりも高負荷側の領域は、排気ガ
ス温度が高くて上記再生制御を行わなくてもリーンNO
x触媒36の温度が硫黄脱離性能の高い温度域に達する
領域である。
ては、排気温度の上昇及び排気ガス中のCOの増加を図
るべく、空燃比を略理論空燃比もしくはそれより多少リ
ッチとしつつ、噴射開始が吸気行程後期以降の燃料噴射
を行わせ、特に好ましくは、燃料噴射を複数回に分割し
て、そのうちの後の噴射を吸気行程後期以降(例えば圧
縮行程)に行わせるように、噴射制御手段51を介して
インジェクタ22の作動を制御する。すなわち、図3に
示すように、成層燃焼領域Aでは、空燃比がリーンとさ
れつつ、噴射タイミングINJDが圧縮行程後期に設定
された燃料噴射により成層燃焼が行われ、均一燃焼領域
Bでは、空燃比が理論空燃比とされつつ、噴射タイミン
グINJPが吸気行程前期に設定された燃料噴射により
均一燃焼が行われるが、上記所定運転領域Cでの再生制
御時には、空燃比が略理論空燃比もしくはこれより多少
リッチとされつつ分割噴射が行われ、例えば噴射タイミ
ングINJPS,INJDSが吸気行程前期と圧縮行程
中期とに設定された2回の分割噴射が行われる。
ミングを意味する。
噴射の制御に加え、EGR弁開度を小さくすることによ
りEGR率を低減すように、EGR制御手段52を介し
てEGR弁38を制御し、さらに、点火時期をリタード
ように点火時期制御手段53を介して点火回路21を制
御するようになっている。
4〜図6のフローチャートによって説明する。
すると、先ず図4のステップS1でアクセル開度、クラ
ンク角信号の周期計測値、エアフローセンサ26の計測
値及び水温等の信号が入力され、続いてステップS2で
水温が所定値以上の温間時か否かが判定される。そし
て、冷間時であれば、冷間時のマップに基づく燃料噴射
量等の制御が行われる(ステップS3)。
生制御許可フラッグFSREが「1」か否かが判定され
る。
ば、温間時の通常の燃料制御等が行われる。すなわち、
ステップS5で、上記周期計測値から求められるエンジ
ン回転数と上記アクセル開度等から求められるエンジン
負荷とによるエンジン運転状態が図2中の成層燃焼領域
Aにあるか否かが判定される。成層燃焼領域Aにあるこ
とが判定されれば、圧縮行程噴射の噴射量QDが算出さ
れ(ステップS6)、それに応じた噴射パルス幅TDと
噴射タイミングINJDとが算出される(ステップS
7)とともに、EGR弁開度EGRVがエンジン回転数
Ne及び負荷Peに応じて求められ(ステップS8)、
さらに点火タイミング(Igタイミング)IGTがエン
ジン回転数及Neび負荷Peに応じて求められる(ステ
ップS9)。
記EGR弁開度EGRVとなるようにEGR弁38が制
御され(ステップS10,S11)、噴射タイミングI
NJDとなれば上記パルスTDでインジェクタ22から
の燃料噴射が実行され(ステップS12,S13)、点
火タイミングIGTなれば点火が実行される(ステップ
S14,S15)。
硫黄が吸収されるので、硫黄吸収量GSAの推定が行わ
れる(ステップS16)。この硫黄吸収量GSAの推定
の仕方としては、例えば、エンジン回転数Ne及び負荷
Peに応じてマップから単位期間当りの量fSA(Ne,
Pe)が求められ、これが累計される。そして、上記硫
黄吸収量GSAが設定値KSA以上となったか否かが判定
され(ステップS17)、設定値KSAに達していなけば
そのままリターンされるが、設定値以上になれば再生制
御許可フラッグFSREが「1」にセットとされてから
(ステップS18)、リターンされる。
とが判定されたときは、吸気行程噴射の噴射量QPが算
出され(ステップS19)、それに応じた噴射パルス幅
TPと噴射タイミングINJPとが算出される(ステッ
プS20)とともに、EGR弁開度EGRVがエンジン
回転数Ne及び負荷Peに応じて求められ(ステップS
21)、さらに点火タイミング(Igタイミング)IG
Tがエンジン回転数及Neび負荷Peに応じて求められ
る(ステップS22)。
記EGR弁開度EGRVとなるようにEGR弁38が制
御され(ステップS23,S24)、噴射タイミングI
NJPとなれば上記パルスTPでインジェクタ22から
の燃料噴射が実行され(ステップS25,S26)、点
火タイミングIGTなれば点火が実行される(ステップ
S27,S28)。
つPe≧f(Pe4)となる高負荷領域か否かが判定さ
れ(ステップS29)、この判定がNOであればそのま
まリターンし、YESであれば後記の硫黄脱離度推定
(ステップS43)等の処理に移る。このような高負荷
領域にあれば再生制御を行わなくても触媒温度が充分に
高くなって、硫黄の脱離が行われるためである。
ラッグFSREが「1」であると判定されたときは、そ
れに続くステップS30で、N1≦Ne≦N2かつf
(Pe4)≦Pe≦f(Pe3)の所定運転領域Cにあ
るか否かが判定され、所定運転領域になければステップ
S19以降の処理に移る。
とが判定されたときは、図6のステップS31以降の再
生制御に移行する。
しくはこれより多少リッチな空燃比となるように噴射量
QPが算出され、続いてステップS32で吸気行程と圧
縮行程の分割噴射を行うようにその各噴射パルス幅
TPS,TDS及び噴射タイミングINJPS,INJDS
が算出される。この場合、噴射パルス幅は噴射量QPを
パルス幅に換算した値f(QP)と分割比aとから、T
PS=f(QP)×a,TDS=f(QP)×(1−a)と演
算される。
開度EGRVの算出及び点火タイミングIGTの算出が
行われる。この場合、EGR弁開度EGRVは、エンジ
ン回転数及び負荷に応じた値fEGRP(Ne,Pe)に1
より小さい補正係数KEGRが掛けられることにより、
通常運転時よりも小さい値とされる。また、点火タイミ
ングIGTは、エンジン回転数及び負荷に応じた進角値
fIGTP(Ne,Pe)からリタード補正量KIGが減じ
られることにより、通常運転時よりリタードされる。
記EGR弁開度EGRVとなるようにEGR弁38が制
御され(ステップS35,S36)、分割噴射のうちの
先の噴射タイミングINJPSとなればパルス幅TPSで
インジェクタ22からの燃料噴射が実行され(ステップ
S37,S38)、後の噴射タイミングINJDSとな
ればパルス幅TDSでインジェクタ22からの燃料噴射が
実行され(ステップS39,S40)、点火タイミング
IGTなれば点火が実行される(ステップS41,S4
2)。
生制御によりリーンNOx触媒から硫黄が脱離されるの
で、硫黄脱離度SREの推定が行われる(ステップS4
3)。この硫黄脱離度SREの推定の仕方としては、例
えば、エンジン回転数Ne及び負荷Peに応じてマップ
から単位期間当りの量fSRE(Ne,Pe)が求めら
れ、これが累計される。そして、上記硫黄脱離度SRE
が設定値KSRE以上となったか否かが判定され(ステッ
プS44)、設定値KSREに達していなけばそのままリ
ターンされるが、設定値KSRE以上になれば、再生制御
許可フラッグFSREが「0」にリセットとされる(ス
テップS45)とともに、硫黄吸収量GSA及び硫黄脱
離度SREの各推定値が「0」にリセットされてから
(ステップS46)、リターンする。
噴エンジンにおいては、成層燃焼領域で空燃比がリーン
とされつつ成層燃焼が行われているとき、リーンNOx
触媒によって排気ガス中のNOxが吸収されるが、燃料
やエンジンオイルに硫黄成分が含まれている場合に排気
ガスに混在するSOxも上記リーンNOx触媒に吸収さ
れる。そして、成層燃焼領域から均一燃焼領域への移行
等により空燃比がリッチ側に変更されると、それに伴い
NOxはリーンNOx触媒から放出されてCO,HC等
の還元材で還元されるが、SOxは容易には脱離されな
い。
は触媒温度が250°C程度から500°C程度までの
範囲で良好に発揮されるが、硫黄脱離機能は触媒温度が
500°C乃至550°C程度以上にまで上昇しないと
充分に発揮されない。そして、高負荷側の一部の領域を
除く大部分の運転領域では、触媒温度(排気ガス温度)
がNOxの吸収及び放出、還元の機能を満足する程度ま
では上昇しても、硫黄脱離機能を満足する温度までは上
昇し難い。このため、通常の運転状態では次第にリーン
NOx触媒の硫黄吸収量が増大し、NOx吸収機能を阻
害するようになる。
SAが設定値KSA以上に大きくなった場合において、温
間時で所定運転領域Cにあるとき、強制的に触媒温度を
上昇させて硫黄を脱離させる再生制御が行われる。
に、空燃比が略理論空燃比もしくはそれよりリッチとさ
れつつ、インジェクタからの燃料噴射が吸気行程と圧縮
行程とに分割して行われる。この分割噴射によると、後
の噴射により点火プラグ付近に局部的にリッチな混合気
が形成されて、着火直後の燃焼速度は速くなるが、酸素
が少ないことからその燃焼によりCOが発生し易くな
り、また、先の噴射により燃焼室周辺部に均一でリーン
な混合気が形成されて、燃焼期間の後半において燃焼が
緩慢になり、点火時期をリタードとさせたのと同様の効
果が得られて、排気温度が高められる。
ンNOx触媒が硫黄脱離性能の高い温度域になるように
加熱され、また排気中のCOはSOxよりもリーンNO
x触媒に吸収され易くて、SOxの代わりにリーンNO
x触媒に吸収されることでNOxの脱離を促す作用を有
する。このように、上記分割噴射による排気中のCOの
増加と排気温度の上昇とにより、リーンNOx触媒から
のSOxの脱離が促進される。
GRが減量されて、EGRによる温度低下が抑制される
ことによっても排気温度が上昇され、また、点火時期の
リタードによっても排気温度が上昇する。従って、上記
分割噴射に加えてEGR量の減量や点火時期のリタード
が行われることで速やかに触媒温度が硫黄脱離機能を満
足する範囲まで上昇し、触媒の硫黄被毒の解消に要する
時間を短くすることができる。
つ中回転中負荷の所定運転領域Cにおいて行われること
により、リーンNOx触媒の硫黄被毒の解消が効果的に
達成される。すなわち、温間時で、かつ中回転中負荷の
所定運転領域Cにあれば、低回転低負荷時と比べると触
媒温度が高くて、硫黄脱離性能を満足する温度に近い温
度になっているため、上記のような再生制御で触媒温度
が速やかに硫黄脱離機能を満足する触媒温度まで上昇
し、硫黄被毒の解消を短時間で達成し、再生制御による
燃費の悪化を極力少なく抑えることができる。
Cは、使用頻度が比較的高い運転領域であるため、リー
ンNOx触媒の硫黄吸収量GSAが設定値KSA以上に大
きくなった後、比較的短い期間内に運転状態が上記所定
運転領域Cに入る可能性が高く、硫黄被毒の解消が適正
に行われる。
に限定されず、種々変更可能であり、以下に他の実施形
態を列挙する。
再生制御時に、吸気行程と圧縮行程の分割噴射を行って
いるが、その代わりに、図3中に二点鎖線で示すように
吸気行程後期乃至圧縮行程の期間内に一括に燃料を噴射
するようにしてもよい。要するに、空燃比を略理論空燃
比もしくはこれより多少リッチとしつつ、少なくとも吸
気行程後期以降の噴射を含む分割噴射もしくは一括噴射
を行うことにより、燃焼室内に局部的に混合気がリッチ
な部分とリーンな部分とが存在する状態で燃焼が行わ
れ、これによって排気中のCOが増加するとともに排気
温度が上昇し、リーンNOx触媒からの硫黄の脱離を促
進する作用が得られる。
7のような領域設定に基づいて行うようにしてもよい。
運転領域が成層燃焼領域A、これより高負荷側及び高回
転側の領域が均一燃焼領域とされ、均一燃焼領域のうち
でアクセル全開域やその付近の高負荷域及び高回転域B
3では空燃比がエンリッチ(λ<1)に設定され、それ
以外の領域では理論空燃比(λ=1)とされるが、その
λ=1の均一燃焼領域のうち、低回転域B1で吸気行程
一括噴射が行われる一方、中,高回転域B2で吸気行程
分割噴射が行われる。
にインジェクタからの燃料噴射を吸気行程の期間内に複
数回(例えば2回)に分割して行うものであり、このよ
うに吸気行程分割噴射を行うと燃料の分散及びミキシン
グが促進されることにより燃焼効率が高められ、燃費が
改善される。
域の限界を示すもので、これより低負荷側、低回転側の
領域でEGRが行われる。
定に基づいて行われる場合でも、温間時で中回転、中負
荷の所定運転領域Cにあって、かつ、リーンNOx触媒
36がNOx吸収性を阻害する所定の硫黄吸収状態とな
ったとき、再生制御として吸気行程後期以降の燃料噴射
(例えば図3中に示すような吸気行程と圧縮行程の分割
噴射)が行われ、さらに必要に応じてEGR量の減量
や、点火時期のリタードが行われる。
領域Aで成層燃焼が行われるとともに、λ=1の均一燃
焼領域のうちの中,高回転域B2で吸気行程分割噴射が
行われることにより、燃費改善効果が高められる。そし
て、このように燃費改善に有利な設定とされつつ、リー
ンNOx触媒36が所定の硫黄吸収状態となったとき、
吸気行程後期以降の燃料噴射(例えば吸気行程と圧縮行
程の分割噴射)により、排気中のCOが増量されるとと
もに排気温度が高められ、さらにEGR量の減量や点火
時期のリタードによっても排気温度が高められ、これら
の作用でリーンNOx触媒36の硫黄被毒が速やかに解
消される。
で中回転、中負荷の所定運転領域Cにあって、かつ、リ
ーンNOx触媒36が所定の硫黄吸収状態となるという
再生制御条件の成立時に、再生制御として、吸気行程,
圧縮行程の分割噴射とする燃料噴射形態の制御と、EG
Rを減量する制御と、点火時期をリタードする制御とを
全て行っているが、上記再生制御条件の成立時に、触媒
温度もしくは排気温度を検出し、その温度が所定温度
(硫黄脱離性能の高い温度域よりも低い温度)以下のと
きは上記各制御を全て行い、触媒温度が硫黄脱離性能の
高い温度域に近づくにつれて燃料噴射形態、EGR、点
火時期のうちの1つもしくは2つを通常時の状態に戻す
ようにして、排気温度上昇を調整するようにしてもよ
い。
度が硫黄脱離性能の高い温度域内にある時、あるいは再
生制御中に触媒温度が硫黄脱離性能の高い温度域内まで
上昇したとき、再生制御を停止して、インジェクタから
の燃料噴射を吸気行程の前期乃至中期の期間内に行わ
せ、例えば図2中の通常運転時における領域Bでの噴射
形態である吸気行程一括噴射、あるいは図7中の通常運
転時における領域B2での噴射形態である吸気行程分割
噴射とするように制御してもよい。このようにすれば、
必要以上に排気温度や触媒温度が上昇することが避けら
れる。
媒を備えた火花点火式直噴エンジンにおいて、エンジン
の温間時でエンジンの運転状態が中回転域内の所定運転
領域にあって、かつ、リーンNOx触媒が所定の硫黄吸
収状態となったとき、再生制御として、空燃比を略理論
空燃比もしくはそれより小さくしつつ、インジェクタか
ら吸気行程後期以降の燃料噴射を行わせるようにしてい
るため、運転状態及び燃費等を良好に保ちつつ、リーン
NOx触媒の硫黄被毒の解消を効果的に行うことができ
る。
吸気行程後期以降の燃料噴射を行わせるようにすると、
燃焼室内にリッチな部分とリーンな部分とが存在する状
態で燃焼が行われて、排気中のCOが増加するとともに
排気温度が上昇することから、リーンNOx触媒が所定
の硫黄吸収状態となった場合にこのような制御を行うこ
とにより、効果的に触媒からの硫黄の脱離を促進するこ
とができる。しかも、燃焼安定性を良好に保つととも
に、燃費の悪化を小さく抑えることができる。
気温度が比較的高い状態のときにこのような再生制御を
行うことにより、所定の硫黄吸収状態となってから短い
期間内に、硫黄被毒の解消を速やかに行うことができ
る。
ある。
示す説明図である。
での再生制御時における燃料噴射のタイミング等を示す
説明図である。
たうちの第1の部分である。
示す説明図である。
で行われる吸気行程分割噴射の噴射タイミングなどを示
す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 酸素過剰雰囲気でNOxを吸収して酸素
濃度が減少するに伴いNOxを放出するリーンNOx触
媒をエンジンの排気通路に具備するとともに、燃焼室に
直接燃料を噴射するインジェクタを備えた火花点火式直
噴エンジンにおいて、エンジンの温度状態を検出する温
度状態検出手段と、エンジンの運転状態を検出する運転
状態検出手段と、リーンNOx触媒の硫黄吸収状態を検
出する硫黄吸収状態検出手段と、これらの検出手段によ
る検出に基づき、エンジンの温間時でエンジンの運転状
態が中回転域内の所定運転領域にあって、かつ、リーン
NOx触媒がNOx吸収性を阻害する所定の硫黄吸収状
態となったとき、リーンNOx触媒から硫黄を脱離させ
る再生制御として、空燃比を略理論空燃比もしくはそれ
より小さくしつつ噴射開始が吸気行程後期以降の燃料噴
射を行わせるように上記インジェクタを制御する再生制
御手段とを備えたことを特徴とする火花点火式直噴エン
ジンの制御装置。 - 【請求項2】 エンジンの温間時に、特定の低負荷側の
運転領域では空燃比を理論空燃比よりも大きくしつつ圧
縮行程で燃料を噴射させて成層燃焼を行わせ、この領域
より高負荷側の運転領域では吸気行程で燃料を噴射させ
て均一燃焼を行わせるようにインジェクタを制御する手
段を備えるとともに、上記再生制御手段により再生制御
を行う中回転域内の所定運転領域は、上記成層燃焼を行
わせる運転領域と均一燃焼を行わせる運転領域との各一
部を含むように設定されていることを特徴とする請求項
1記載の火花点火式直噴エンジンの制御装置。 - 【請求項3】 エンジンの温間時における中回転域に、
空燃比を略理論空燃比とするとともにインジェクタから
の燃料噴射を吸気行程で複数回に分割して行うように制
御する領域を有し、この領域の一部を含むように上記所
定領域が設定されていることを特徴とする請求項1記載
の火花点火式直噴エンジンの制御装置。 - 【請求項4】 上記再生制御手段により再生制御を行う
所定運転領域は、中回転域内の中負荷領域であることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の火花点火
式直噴エンジンの制御装置。 - 【請求項5】 上記再生制御手段は、再生制御時に吸気
行程と圧縮行程とに分割して燃料を噴射するようにイン
ジェクタを制御することを特徴とする請求項1乃至4の
いずれかに記載の火花点火式直噴エンジンの制御装置。 - 【請求項6】 上記再生制御手段は、再生制御時に、上
記インジェクタの制御に加え、点火時期をリタードする
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の火
花点火式直噴エンジンの制御装置。 - 【請求項7】 上記再生制御手段は、再生制御時に、上
記インジェクタの制御に加え、排気ガスの一部を吸気系
に還流させる排気還流手段を、排気還流率が低減するよ
うに制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
かに記載の火花点火式直噴エンジンの制御装置。 - 【請求項8】 エンジンの温間時でエンジンの運転状態
が中回転域内の所定運転領域にあって、かつ、リーンN
Ox触媒がNOx吸収性を阻害する所定の硫黄吸収状態
となるという条件下でも、リーンNOx触媒の温度が硫
黄脱離性能の高い所定温度域に達しているときは、上記
再生制御手段による再生制御を停止することを特徴とす
る請求項1乃至7のいずれかに記載の火花点火式直噴エ
ンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03197499A JP4196465B2 (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 火花点火式直噴エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Family
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JP03197499A Expired - Fee Related JP4196465B2 (ja) | 1999-02-09 | 1999-02-09 | 火花点火式直噴エンジンの制御装置 |
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CN111828192A (zh) * | 2019-04-22 | 2020-10-27 | 丰田自动车株式会社 | 发动机诊断系统及该发动机诊断系统使用的车辆及发动机诊断方法 |
-
1999
- 1999-02-09 JP JP03197499A patent/JP4196465B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN111828192A (zh) * | 2019-04-22 | 2020-10-27 | 丰田自动车株式会社 | 发动机诊断系统及该发动机诊断系统使用的车辆及发动机诊断方法 |
CN111828192B (zh) * | 2019-04-22 | 2022-05-27 | 丰田自动车株式会社 | 发动机诊断系统及该发动机诊断系统使用的车辆及发动机诊断方法 |
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