JP2000230209A - レール締結装置の緩み検査システム - Google Patents

レール締結装置の緩み検査システム

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JP2000230209A
JP2000230209A JP11033715A JP3371599A JP2000230209A JP 2000230209 A JP2000230209 A JP 2000230209A JP 11033715 A JP11033715 A JP 11033715A JP 3371599 A JP3371599 A JP 3371599A JP 2000230209 A JP2000230209 A JP 2000230209A
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looseness
inspection
rail fastening
fastening device
rail
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English (en)
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Masahiro Ogawa
正浩 小川
Takashi Shimonashi
孝 下梨
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い信頼性でもってレール締結装置の場所を
特定する。 【解決手段】 レール18を枕木17に固定するレール
締結装置16の緩み量を連続的に計測し、各種形式のレ
ール締結装置の中から所定形式のレール締結装置16を
特定して緩み検査を行うものである。所定形式以外のレ
ール締結装置16が配設された検出禁止区間51の前後
端にそれぞれ設けられた識別マーク63と、レール18
を走行可能な台車3と、台車3に設けられ、レール締結
装置16の緩み量を計測すると共に、識別マーク63を
検出することにより検出禁止区間51であるか否かを判
別し、検出禁止区間51以外で計測された緩み量を基に
して所定形式のレール締結装置16の緩み検査を行う情
報処理装置本体5とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道のレールを枕
木に締結固定するレール締結装置の緩み量を検出するレ
ール締結装置の緩み検査システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道のレールを枕木に固定するレール締
結装置の緩み検査は、通常、作業員がレール沿いに歩行
しながら緩み状態を目視したり、ハンマーで叩いたとき
の衝撃音を聴診することにより行っているが、作業効率
や検査精度の安定性等の観点から近年においては、レー
ル上を走行する台車に緩み検査装置を搭載し、台車を走
行させながら各レール締結装置の緩み量を連続的に測定
して緩み検査を行う方法が採用されつつある。
【0003】即ち、従来の緩み検査装置は、レール締結
装置の特定の部分(例えばボルト頭部)を検出するごと
にカウント値を繰り上げ、このカウント値をレール締結
装置が設けられた枕木の場所を示す枕木アドレスとして
記憶すると共に、レール締結装置の緩み量を検出し、緩
み量を枕木アドレスに対応させて記憶する。そして、所
定の検査区間における全枕木の枕木アドレスと、各枕木
に取り付けられたレール締結装置の緩み量とを収集した
後、緩み量が許容範囲内に入っているか否かを判定し、
判定結果を枕木アドレスに対応させて画面表示すること
によって、オペレータに対して補修すべきレール締結装
置の場所を報知するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、各レール締結装置の場所を枕木アドレスの
みを基にして特定する構成では、通常、橋桁やレール分
岐点等に敷設されたレール締結装置が特殊な機構からな
っているため、このような特殊なレール締結装置を用い
た区間が検査区間内に存在していた場合、検出漏れ等の
誤検出が生じ易いため、枕木アドレスで特定されたレー
ル締結装置の場所が信頼性に欠けるという問題がある。
【0005】従って、本発明は、特殊なレール締結装置
を用いた区間が検査区間内に存在していた場合において
も、高い信頼性でもってレール締結装置の場所を特定す
ることができるレール締結装置の緩み検査システムを提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、レールを枕木に固定するレール
締結装置の緩み量を連続的に計測し、各種形式のレール
締結装置の中から所定形式のレール締結装置を特定して
緩み検査を行うレール締結装置の緩み検査システムであ
って、前記所定形式以外のレール締結装置が配設された
検査禁止区間の前後端にそれぞれ設けられた識別部材
と、前記レールを走行可能な走行手段と、前記走行手段
に設けられ、前記レール締結装置の緩み量を計測すると
共に、前記識別部材を検出することにより前記検査禁止
区間であるか否かを判別し、検査禁止区間以外で計測さ
れた緩み量を基にして前記所定形式のレール締結装置の
緩み検査を行う緩み検査手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0007】上記の構成によれば、識別部材を検出する
ことにより検査禁止区間を判別し、検査禁止区間以外で
計測された緩み量を基にして所定形式のレール締結装置
の緩み検査を行うようになっているため、検査禁止区間
内で発生した誤検出を確実に除去することができる。従
って、過大な緩み量を有するレール締結装置の場所を高
い信頼性で特定することができる。
【0008】請求項2の発明は、レールを枕木に固定す
るレール締結装置の緩み量を連続的に計測し、各種形式
のレール締結装置の中から所定形式のレール締結装置を
特定して緩み検査を行うレール締結装置の緩み検査シス
テムであって、前記レールを走行可能な走行手段と、前
記走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量を
計測し、緩み量が所定回数連続して区間判定範囲に入る
か否かで検査禁止区間であるか否かを判別し、検査禁止
区間以外で計測された緩み量を基にして前記所定形式の
レール締結装置の緩み検査を行う緩み検査手段とを備え
たことを特徴としている。
【0009】上記の構成によれば、所定形式のレール締
結装置の緩み量と所定形式以外のレール締結装置の緩み
量とは、形式の相違から大きく異なった値となるため、
緩み量が所定回数連続して区間判定範囲に入るか否かで
検査禁止区間を確実に判別することができる。従って、
検査禁止区間内で発生した誤検出を確実に除去すること
ができるため、過大な緩み量を有するレール締結装置の
場所を高い信頼性で特定することができる。さらに、検
査禁止区間の前後端に識別部材を設置する必要がないた
め、識別部材の設置による設備コストの高騰を抑制する
ことができる。
【0010】請求項3の発明は、レールを枕木に固定す
るレール締結装置の緩み量を連続的に計測し、各種形式
のレール締結装置の中から所定形式のレール締結装置を
特定して緩み検査を行うレール締結装置の緩み検査シス
テムであって、前記レールを走行可能な走行手段と、前
記走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量を
計測すると共に、枕木距離を検出することにより検査禁
止区間であるか否かを判別し、検査禁止区間以外で計測
された緩み量を基にして前記所定形式のレール締結装置
の緩み検査を行う緩み検査手段とを備えたことを特徴と
している。
【0011】上記の構成によれば、枕木距離により検査
禁止区間を判別することによって、検査禁止区間内で発
生した誤検出を確実に除去することができる。従って、
過大な緩み量を有するレール締結装置の場所を高い信頼
性で特定することができる。さらに、検査禁止区間の前
後端に識別部材を設置する必要がないため、識別部材の
設置による設備コストの高騰を抑制することができる。
【0012】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載のレール締結装置の緩み検査システムで
あって、前記緩み検査手段は、全形式のレール締結装置
の緩み量の計測終了後に、前記検査禁止区間の判別を行
うことを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、緩み量の計測後に検
査禁止区間の判別処理を行うため、緩み量の計測時にお
ける情報処理の負担を軽減させることが可能になる。従
って、高速で走行しながら緩み量を計測して収集するこ
とができるため、計測作業を短時間で終了することがで
きる。
【0014】請求項5の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載のレール締結装置の緩み検査システムで
あって、前記緩み検査手段は、前記レール締結装置の緩
み量の計測時に、前記検査禁止区間を判別し、検査禁止
区間における緩み量の計測を中止することを特徴として
いる。
【0015】上記の構成によれば、検査禁止区間の緩み
量が除去されながらレール締結装置の緩み量が収集され
るため、緩み検査に要する緩み量のデータ数を低減させ
ることができる。従って、緩み検査の処理時間を短縮す
ることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図9に基づいて以下に説明する。尚、本実施形態におい
ては、東京〜大阪間のレール締結装置の緩み量を検査す
る場合について説明するが、これに限定されるものでは
ない。
【0017】本実施形態に係る緩み検査システムに使用
される緩み検査装置は、図2(a)・(b)に示すよう
に、検査車両1に搭載されている。検査車両1は、運転
室や計測室等となるキャビン2と、キャビン2を支持す
る台車3とを有している。キャビン2内には、計測デー
タを解析して過大な緩み量のレール締結装置16を特定
する情報処理装置本体5と、情報処理装置本体5に接続
された操作表示部4および記録部6とを有している。操
作表示部4は、情報処理装置本体3における解析結果等
を画面表示するディスプレイ装置および情報処理装置本
体3に対する指示データ等を入力するキーボード等を備
えている。また、記録部6は、線路情報や計測データ、
解析データ等の多量のデータを記録可能な光磁気記録装
置等からなっている。
【0018】上記の情報処理装置本体3には、制御盤3
0が接続されている。制御盤30は、図1に示すよう
に、情報処理装置本体3との間で計測データ等の各種の
データを送受信する通信部7と、各種のデータおよび制
御プログラムを記憶した記憶部8と、制御プログラムを
実行してデータの処理や通信を行う演算部9とを有して
いる。さらに、制御盤6は、A/D変換部10と第1パ
ルス発生部11と第2パルス発生部12と入力部13と
送受信部14と第3パルス発生部61とを有しており、
これら各部10〜14・61は、後述の検出機器からの
検出データを取り込んで記憶部8に格納するようになっ
ている。
【0019】上記のA/D変換部10および第1パルス
発生部11には、レール締結装置16の検知および変位
量の計測に使用されるセンサユニット15が接続されて
いる。尚、レール締結装置16は、両先端部が所定の間
隔を維持するように帯板を曲折して形成された板バネ部
材19と、板バネ部材19を貫設されて枕木17に螺合
される固定ボルト20とを有している。そして、レール
締結装置16は、図4に示すように、レール18を挟ん
で左右対称に配置され、固定ボルト20を板バネ部材1
9を介して枕木17に螺合し、レール18の基部18a
の両側を板バネ部材19の端部で押さえ付けることによ
って、レール18を枕木17に固定している。
【0020】上記のセンサユニット15は、図2(a)
に示すように、台車3の幅方向に左右一対(海側および
山側)に設けられている。各センサユニット15は、図
4に示すように、光を出射したときの反射光を基にして
反射地点までの距離に対応した信号を出力する光反射型
の変位センサである第1緩み検出センサ22と第2緩み
検出センサ23とを備えている。第1緩み検出センサ2
2は、板バネ部材19の先端部までの第1距離Bを第1
距離信号として出力するように、レール18を挟んで左
右対称に配置されている。また、第2緩み検出センサ2
3は、レール18の頂部18bまでの第2距離Aを第2
距離信号として出力するように、レール18の上方に配
置されている。そして、これらの第1および第2緩み検
出センサ22・23は、図1に示すように、A/D変換
部10に接続されており、A/D変換部10は、検出セ
ンサ22・23からの第1および第2距離信号をデジタ
ル値の第1および第2距離A・Bに変換して記憶部8に
格納するようになっている。
【0021】また、海側および山側の一方のセンサユニ
ット15には、光反射型の変位センサであるワーク検知
センサ21も備えられている。ワーク検知センサ21
は、固定ボルト20の上方に位置するように配置されて
おり、走行時における固定ボルト20の頭部20aまで
の距離およびそれ以外の距離を第3距離信号として第1
パルス発生部11に出力するようになっている。そし
て、第1パルス発生部11は、ワーク検知センサ21か
らの第3距離信号が所定値未満であるときに、固定ボル
ト20(レール締結装置16)の検知を示すボルト検知
信号を出力するようになっている。
【0022】また、第2パルス発生部12、入力部1
3、送受信部14および第3パルス発生部61には、タ
グ検出センサ24、ロータリーエンコーダ25、車両ア
ンテナ26および識別マーク検出センサ62がそれぞれ
接続されている。ロータリーエンコーダ25は、検査車
両1の車輪27の回転軸に連結されており、走行距離の
算出に用いられる車輪27の回転角を検出するようにな
っている。
【0023】また、タグ検出センサ24は、図2(a)
に示すように、左右一対に配置されたセンサユニット1
5・15の中心部に配置されている一方、識別マーク検
出センサ62は、タグ検出センサ24の側方に配置され
ている。そして、これらの検出センサ24・62は、反
射光の受光量に応じた信号を第2パルス発生部12およ
び第3パルス発生部61にそれぞれに出力するようにな
っており、第2パルス発生部12は、図1に示すよう
に、タグ反射板32からの反射光に対応した信号が入力
されたときに、IDタグ33の存在を示すタグ検知信号
を出力するようになっている。また、第3パルス発生部
61は、識別マーク63からの反射光に対応した信号が
入力されたときに、識別マーク63の存在を示す区間識
別信号を出力するようになっている。
【0024】また、車両アンテナ26は、高周波数のア
クセス信号を送信するコイルからなる送信ヘッド26a
と、高周波数の応答信号を受信するコイルからなる受信
ヘッド26bとを備えており、後述のIDタグ33に対
して電力を供給すると共に、IDタグ33からの応答信
号を受信して送受信部14に出力するようになってい
る。そして、送受信部14は、応答信号からID番号を
抽出して記憶部8に格納するようになっている。また、
車両アンテナ26は、図2(b)および図3に示すよう
に、検査車両1が高速で走行していても、IDタグ33
に対して十分な電力を供給して応答信号を確実に受信す
ることができるように、走行方向に対して長尺状に形成
されている。
【0025】上記のIDタグ33は、図5に示すよう
に、アクセス信号を受信するコイルからなる受信ヘッド
34と、応答信号を送信するコイルからなる送信ヘッド
35とを備えたタグアンテナ36を有している。受信ヘ
ッド34には、整流回路37を介して充電回路38が接
続されており、整流回路37は、受信ヘッド34がアク
セス信号を受信して電磁結合により誘導起電力を発生し
たときに、誘導起電力を直流電力に整流するようになっ
ている。そして、充電回路38は、整流回路37からの
直流電力を蓄積し、IDタグ33の動作電源として機能
するようになっている。
【0026】また、タグアンテナ36には、高周波数の
アクセス信号からパルス状のトリガ信号を形成する受信
回路39が接続されている。受信回路39は、入出力装
置40に接続されており、入出力装置40は、ID番号
を記憶した記憶部41と、送信回路42とに接続されて
いる。そして、入出力装置40は、受信回路39からト
リガ信号(アクセス信号)が入力されたときに、記憶部
41からID番号を読み出して送信回路42に出力する
ようになっている。また、送信回路42は、ID番号を
高周波数の応答信号に変換し、応答信号を送信ヘッド3
5を介して送信させるようになっている。
【0027】上記のIDタグ33は、図6に示すよう
に、枕木17の端部に設けられている。また、この枕木
17の中央部には、IDタグ33の存在を示すためのタ
グ反射板32が設けられている。枕木17は、70cm
等の略等間隔で地面に敷設されている。そして、IDタ
グ33およびタグ反射板32は、通常、1km等の一定
の基本距離程毎の枕木17に設けられている。また、特
殊な機構のレール締結装置が用いられた橋桁やレール分
岐点等の検査禁止区間51が基本距離程内に存在する場
合には、検査禁止区間51の入口側および出口側の枕木
17に識別マーク63が設けられている。尚、タグ反射
板32および識別マーク63は、上述の図1のタグ検出
センサ24および識別マーク検出センサ62でのみそれ
ぞれ検出されるように、枕木17の配列方向において重
複しないように配置されている。
【0028】上記の構成において、緩み検査システムの
動作について説明する。緩み検査装置の導入直後におい
ては、図2の情報処理装置本体5に緩み量の解析処理
(緩み検査)を行わせるための初期設定を行う。即ち、
各IDタグ33のID番号に対応する枕木17の場所デ
ータとして東京側および大阪側からIDタグ33の固設
された枕木17までの距離を入力する。そして、これら
の場所データを線路情報ファイルとして記録部6に記録
させておく。
【0029】この後、基準締結距離(mm)を例えば
“145.0”のように入力する。尚、基準締結距離
は、図4のレール締結装置16に緩みがない状態である
ときの第1距離Bおよび第2距離Aを基にして求めた締
結距離Cに相当する。さらに、検出ミスにより得られた
締結距離Cを排除するための閾値(例えば“135”〜
“150”mm)、緩み量が許容範囲内であるか否かの
判定に使用される判定値(例えば“5”mm)等を順に
入力し、これらのデータを判定ファイルとして記録部6
に記録させておく。
【0030】次に、上記のようにして初期設定が完了す
ると、図2(a)・(b)に示すように、検査車両1を
走行させてデータ収集を行う。即ち、図1に示すよう
に、制御盤30に電源を投入して各部7〜14・61を
作動状態にさせる。また、演算部9に対しては、記憶部
8に格納されている制御プログラムである図7の計測ル
ーチンを実行させることによって、情報処理装置本体5
からの計測開始指令を受信するまで待機状態にさせる
(S1)。この後、検査車両1を走行させながら、セン
サユニット15、タグ検出センサ24、ロータリーエン
コーダ25および識別マーク検出センサ62からの各信
号をA/D変換部10、第1パルス発生部11、第2パ
ルス発生部12、入力部13および第3パルス発生部6
1にそれぞれ入力させ、制御盤30でのデータ処理に適
した信号形態に変換させて取り込む。
【0031】次に、計測開始指令が検査区間の最終のI
D番号を示す検査区間データと共に情報処理装置本体5
から入力されると、演算部9は、第2パルス発生部12
の出力状態を監視することによって、IDタグ33を検
出したか否かを判定する(S2)。IDタグ33を検出
していなければ(S2,NO)、S2を再実行し、計測
開始指令を受けてから最初のIDタグ33に到達するま
でS2における判定を繰り返す。
【0032】この後、検査車両1がIDタグ33を検出
した場合には(S2,YES)、送受信部14を介して
車両アンテナ26からアクセス信号を送信させる。アク
セス信号は、図3および図5に示すように、タグアンテ
ナ36の受信ヘッド34において電磁結合により誘導起
電力を発生させる。誘導起電力は、整流回路37で直流
電力に整流された後、充電回路38に充電されることに
よって、IDタグ33の動作電源として機能する。この
後、受信回路39が充電回路38から電力供給を受けて
作動すると、アクセス信号からトリガ信号を形成して入
出力装置40に出力する。そして、入出力装置40が記
憶部41からID番号を読み出して送信回路42に出力
し、送信回路42がID番号を高周波数の応答信号に変
換して送信ヘッド35を介して送信させる。これによ
り、図1に示すように、応答信号は、車両アンテナ26
により受信された後、送受信部14でID番号に変換さ
れることになり、演算部9は、ID番号を記憶部8に格
納する(S3)。
【0033】次に、第3パルス発生部61からの区間識
別信号を基にして識別マーク63を検出したか否かを判
定する(S4)。識別マーク63を検出した場合には
(S4,YES)、識別フラグを設定した後(S5)、
第1パルス発生部11からのボルト検知信号を基にして
レール締結装置16を検出したか否かを判定する(S
6)。一方、識別マーク63を検出しなければ(S4,
NO)、区間識別フラグを設定することなくレール締結
装置16を検出したか否かを判定する(S6)。
【0034】次に、レール締結装置16を検出した場合
には(S6,YES)、レール締結装置16が設けられ
た枕木17に対応する枕木番号を設定し(S7)、区間
識別フラグが設定されていれば、このフラグを枕木番号
に対応させて記憶部8に格納する(S8)。この後、図
6に示すように、A/D変換部10を介して入力されて
いる第1緩み検出センサ22および第2緩み検出センサ
23からの第1距離Bおよび第2距離Aを所定のサンプ
リング時間毎に5回連続して取り込む。そして、図1に
示すように、これらの第1距離Bおよび第2距離Aを枕
木番号に対応させて記憶部8に格納する(S9)。さら
に、演算部9は、ロータリーエンコーダ25からの回転
角を取り込み、枕木17の場所を示す枕木距離を求めた
後、枕木番号に対応させて記憶部8に格納する(S1
0)。
【0035】この後、検査区間の終了か否かを判定する
(S11)。即ち、IDタグ33を検出しなかったり、
IDタグ33からID番号が検査区間の最終のID番号
に一致しないため、検査区間の終了でないと判定した場
合には(S11,NO)、上述のS4から再実行するこ
とによって、区間識別フラグの設定、第1距離B、第2
距離Aおよび枕木距離の収集を枕木番号を繰り上げなが
ら繰り返す。一方、IDタグ33からのID番号が検査
区間のID番号に一致することによって、検査区間の終
了であると判定した場合には(S11,YES)、収集
した枕木距離等の計測データや区間識別フラグ等を通信
部7を介して情報処理装置本体5に送信し(S12)、
計測ルーチンを終了する。これにより、情報処理装置本
体5は、検査区間において検査禁止区間51の計測デー
タも含めた全ての計測データを得ることになる。
【0036】次に、情報処理装置本体5においては、計
測データを解析するための解析処理ルーチンを実行す
る。即ち、図8に示すように、環境設定により上り線ま
たは下り線の解析区間がID番号の入力により設定され
ると(S21)、指定されたID番号に対応した検査区
間の計測データを解析区間の計測データであるとして記
録部6から読み出す(S22)。そして、枕木変数nを
“0”に設定した後(S23)、この枕木変数nに対応
した枕木番号の計測データを特定した後(S24)、計
測データに区間識別フラグが設定されているか否かを判
定する(S25)。
【0037】区間識別フラグが設定されていない場合に
は(S25,NO)、指定以外のID番号が設定されて
いるか否かを判定することによって、解析区間の終了端
か否かを判定する(S29)。一方、区間識別フラグが
設定されている場合には(S25,YES)、以降の計
測データが検査禁止区間51の計測データであると認識
し、検査禁止区間51の計測データを解析しないように
下記の処理を実行する。即ち、枕木変数nに“1”を加
算し(S26)、この枕木変数nに対応した枕木番号の
計測データを特定する(S27)。そして、特定した計
測データに区間識別フラグが設定されているか否かを判
定し(S28)、区間識別フラグが設定されていなけれ
ば(S28,NO)、S26を再実行して次の枕木番号
が区間識別フラグで計測されたものか否かを判定する。
一方、区間識別フラグが設定されていれば、この計測デ
ータを有する枕木番号が検査禁止区間51の終了端であ
ると認識する(S29)。
【0038】この後、上述のS25において、区間識別
フラグが設定されていないと判定した場合(S25,N
O)と同様に、S29を実行し、解析区間の終了端であ
るか否かを判定する(S29)。解析区間の終了端でな
い場合には(S29,NO)、計測データ中の枕木距離
を基にして隣接する枕木17の間隔を順次求める。基準
範囲外の枕木17の間隔が存在していた場合には、例え
ば枕木17・17間の異物をレール締結装置16の固定
ボルト20として検出したり、固定ボルト20の検出を
失敗したと認識する。そして、基準範囲外に対応する枕
木番号をオペレータに報知し、オペレータに対して枕木
番号(本数)の追加または削除による補正を求める(S
30)。この後、枕木変数nに“1”を加算した後(S
31)、S24を再実行して次の枕木番号の計測データ
を特定し、上述と同様の動作を行うことによって、検査
禁止区間51を除いた計測データのみを解析区間の計測
データとして抽出すると共に、誤検出した計測データを
枕木距離を基にして補正する。
【0039】次に、解析区間の終了端であると判定した
場合には(S29,YES)、S32を実行することに
より抽出した計測データを解析する。即ち、計測データ
中の第1距離Bおよび第2距離Aを基にして締結距離C
を算出し、枕木番号に対応した5個の締結距離C(k1,k
2,k3,k4,k5)を求める。そして、各締結距離C(k1,k2,k
3,k4,k5)が閾値の範囲内に存在するか否かを判定し、閾
値内の締結距離Cのみを平均化することにより平均締結
距離とする。この後、レール締結装置16に緩みがない
状態であるときの基準締結距離と平均締結距離との差を
求め、この差を緩み量とする。
【0040】次いで、緩み量と判定値(例えば“5”m
m)とを比較し、緩み量が判定値未満であれば、緩みの
ない状態であると判定して緩み量の数値を残し、緩み量
が判定値以上であれば、例えば図4の破線のように板バ
ネ部材19が上方に移動した緩みのある状態であると判
定して緩み表示“FAR”を作成する。そして、このよ
うな締結距離C(k1,k2,k3,k4,k5)を用いたデータ処理を
解析区間内で抽出された計測データに対して行った後、
統計処理して操作表示部4に表示することによって、解
析区間の緩み状態をオペレータに報知する(S32)。
【0041】以上のように、本実施形態の緩み検査シス
テムは、図1に示すように、レール18を枕木17に固
定するレール締結装置16の緩み量を連続的に計測し、
各種形式のレール締結装置の中から所定形式のレール締
結装置16を特定して緩み検査を行うものであり、所定
形式以外のレール締結装置16が配設された検出禁止区
間51の前後端にそれぞれ設けられた識別マーク63
(識別部材)と、レール18を走行可能な台車3(走行
手段)と、台車3に設けられ、レール締結装置16の緩
み量を計測すると共に、識別マーク63を検出すること
により検出禁止区間51であるか否かを判別し、検出禁
止区間51以外で計測された緩み量を基にして所定形式
のレール締結装置16の緩み検査を行う情報処理装置本
体5(緩み検査手段)とを備えた構成にされている。
【0042】これにより、識別マーク63を検出するこ
とにより検出禁止区間51を判別し、検出禁止区間51
以外で計測された緩み量を基にして所定形式のレール締
結装置16の緩み検査を行うようになっているため、検
出禁止区間51内で発生した誤検出を確実に除去するこ
とができる。従って、過大な緩み量を有するレール締結
装置16の場所を高い信頼性で特定することができる。
【0043】以上、本発明を好適な実施の形態に基づい
て説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲にお
いて変更が可能である。
【0044】具体的に説明すると、本実施形態において
は、制御盤30が計測ルーチンの実行により検査区間の
全計測データを収集した後、解析処理ルーチンを実行す
る情報処理装置本体5が検査禁止区間51の計測データ
を除去して解析を行うようになっているが、これに限定
されるものではない。即ち、制御盤30による計測デー
タの収集時に、識別マーク63を検出してから次の識別
マーク63を検出までの区間において計測データの収集
を中止することによって、検査禁止区間51の計測デー
タを排除しながら収集するようになっていても良い。こ
の場合には、情報処理装置本体5の解析処理ルーチンの
実行時に検査禁止区間51の計測データを除去する処理
が不要になるため、解析結果を短時間で得ることができ
る。
【0045】また、本実施形態においては、検査禁止区
間51の前後に識別マーク63を設置し、この識別マー
ク63を検出することにより検査禁止区間51であるか
否かを判別するようになっているが、これに限定される
ことはなく、検査禁止区間51における計測データの締
結距離や緩み量が正規のレール締結装置16から得られ
る締結距離や緩み量とは大きく異なっていることを利用
して検査禁止区間51の判別を行うようになっていても
良い。
【0046】即ち、締結距離や緩み量の区間判定範囲
(上限値および下限値)を設定しておき、この区間判定
範囲から外れる計測データが連続して所定回数得られた
ときに、検査禁止区間51の計測データであると判定す
る。そして、検査禁止区間51であると判定してから、
区間判定範囲内の計測データが連続して所定回数得られ
たときに、検査禁止区間51から脱した解析対象となる
計測データであると判定することによって、検査禁止区
間51の判別を行うようになっていても良い。そして、
この場合には、識別マーク63の設置が不要になるた
め、設備コストを低減することが可能になる。尚、検査
禁止区間51の判別処理は、制御盤30における計測デ
ータの収集時に行っても良いし、情報処理装置本体5に
おける計測データの解析処理時に行っても良い。
【0047】さらに、検査禁止区間51の判別は、ロー
タリーエンコーダ25から得られる枕木距離を基にして
行うようになっていても良い。そして、この場合には、
識別マーク63の設置を不要にして設備コストを低減す
ることができると共に、計測データの補正や検査禁止区
間51の判別時におけるデータ処理を簡単化することが
できる。尚、検査禁止区間51の判別処理は、制御盤3
0における計測データの収集時に行っても良いし、情報
処理装置本体5における計測データの解析処理時に行っ
ても良い。
【0048】また、情報処理装置本体5の解析処理時に
検査禁止区間51を判別する場合には、IDタグ33か
ら各枕木17および検出禁止区間51の場所までの距離
や枕木番号を線路情報として予め記録部6に記録してお
き、解析処理時に、収集した計測データ中の枕木距離や
枕木番号を線路情報に対応させることによって、計測デ
ータの補正や検査禁止区間51の判別を行うようになっ
ていても良い。
【0049】また、本実施形態においては、レール18
の頂部18bまでの第2距離Aと板バネ部材19の先端
部までの第1距離Bとを基にして締結距離Cを求めてい
るが、これに限定されるものではなく、図9に示すよう
に、板バネ部材19の先端部および後端部の上方に緩み
検出センサ41・41をそれぞれ配置し、これらセンサ
41・41から得られた第1距離B’および第2距離
A’を基にして締結距離を求めるようになっていても良
い。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明は、レールを枕木に固定
するレール締結装置の緩み量を連続的に計測し、各種形
式のレール締結装置の中から所定形式のレール締結装置
を特定して緩み検査を行うレール締結装置の緩み検査シ
ステムであって、前記所定形式以外のレール締結装置が
配設された検査禁止区間の前後端にそれぞれ設けられた
識別部材と、前記レールを走行可能な走行手段と、前記
走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量を計
測すると共に、前記識別部材を検出することにより前記
検査禁止区間であるか否かを判別し、検査禁止区間以外
で計測された緩み量を基にして前記所定形式のレール締
結装置の緩み検査を行う緩み検査手段とを備えた構成で
ある。
【0051】上記の構成によれば、識別部材を検出する
ことにより検査禁止区間を判別し、検査禁止区間以外で
計測された緩み量を基にして所定形式のレール締結装置
の緩み検査を行うようになっているため、検査禁止区間
内で発生した誤検出を確実に除去することができる。従
って、過大な緩み量を有するレール締結装置の場所を高
い信頼性で特定することができるという効果を奏する。
【0052】請求項2の発明は、レールを枕木に固定す
るレール締結装置の緩み量を連続的に計測し、各種形式
のレール締結装置の中から所定形式のレール締結装置を
特定して緩み検査を行うレール締結装置の緩み検査シス
テムであって、前記レールを走行可能な走行手段と、前
記走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量を
計測し、緩み量が所定回数連続して区間判定範囲に入る
か否かで検査禁止区間であるか否かを判別し、検査禁止
区間以外で計測された緩み量を基にして前記所定形式の
レール締結装置の緩み検査を行う緩み検査手段とを備え
た構成である。
【0053】上記の構成によれば、所定形式のレール締
結装置の緩み量と所定形式以外のレール締結装置の緩み
量とは、形式の相違から大きく異なった値となるため、
緩み量が所定回数連続して区間判定範囲に入るか否かで
検査禁止区間を確実に判別することができる。従って、
検査禁止区間内で発生した誤検出を確実に除去すること
ができるため、過大な緩み量を有するレール締結装置の
場所を高い信頼性で特定することができる。さらに、検
査禁止区間の前後端に識別部材を設置する必要がないた
め、識別部材の設置による設備コストの高騰を抑制する
ことができるという効果を奏する。
【0054】請求項3の発明は、レールを枕木に固定す
るレール締結装置の緩み量を連続的に計測し、各種形式
のレール締結装置の中から所定形式のレール締結装置を
特定して緩み検査を行うレール締結装置の緩み検査シス
テムであって、前記レールを走行可能な走行手段と、前
記走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量を
計測すると共に、枕木距離を検出することにより検査禁
止区間であるか否かを判別し、検査禁止区間以外で計測
された緩み量を基にして前記所定形式のレール締結装置
の緩み検査を行う緩み検査手段とを備えた構成である。
【0055】上記の構成によれば、枕木距離により検査
禁止区間を判別することによって、検査禁止区間内で発
生した誤検出を確実に除去することができる。従って、
過大な緩み量を有するレール締結装置の場所を高い信頼
性で特定することができる。さらに、検査禁止区間の前
後端に識別部材を設置する必要がないため、識別部材の
設置による設備コストの高騰を抑制することができると
いう効果を奏する。
【0056】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載のレール締結装置の緩み検査システムで
あって、前記緩み検査手段は、全形式のレール締結装置
の緩み量の計測終了後に、前記検査禁止区間の判別を行
う構成である。
【0057】上記の構成によれば、緩み量の計測後に検
査禁止区間の判別処理を行うため、緩み量の計測時にお
ける情報処理の負担を軽減させることが可能になる。従
って、高速で走行しながら緩み量を計測して収集するこ
とができるため、計測作業を短時間で終了することがで
きるという効果を奏する。
【0058】請求項5の発明は、請求項1ないし3の何
れか1項に記載のレール締結装置の緩み検査システムで
あって、前記緩み検査手段は、前記レール締結装置の緩
み量の計測時に、前記検査禁止区間を判別し、検査禁止
区間における緩み量の計測を中止する構成である。
【0059】上記の構成によれば、検査禁止区間の緩み
量が除去されながらレール締結装置の緩み量が収集され
るため、緩み検査に要する緩み量のデータ数を低減させ
ることができる。従って、緩み検査の処理時間を短縮す
ることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】緩み検査装置のブロック図である。
【図2】検査車両の概略構成を示すものであり、(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図3】車両アンテナとIDタグとの位置関係を示す説
明図である。
【図4】締結距離を測定する状態を示す説明図である。
【図5】IDタグのブロック図である。
【図6】IDタグの配置状態を示す説明図である。
【図7】計測ルーチンのフローチャートである。
【図8】解析処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】締結距離を測定する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 検査車両 2 キャビン 3 台車 4 操作表示部 5 情報処理装置本体 6 記録部 7 通信部 8 記憶部 9 演算部 10 A/D変換部 11 第1パルス発生部 12 第2パルス発生部 13 入力部 14 送受信部 15 センサユニット 16 レール締結装置 17 枕木 18 レール 19 板バネ部材 20 固定ボルト 21 ワーク検知センサ 22 第1緩み検出センサ 23 第2緩み検出センサ 24 タグ検出センサ 25 ロータリーエンコーダ 26 車両アンテナ 27 車輪 30 制御盤 32 タグ反射板 33 IDタグ 61 第3パルス発生部 62 識別マーク検出センサ 63 識別マーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールを枕木に固定するレール締結装置
    の緩み量を連続的に計測し、各種形式のレール締結装置
    の中から所定形式のレール締結装置を特定して緩み検査
    を行うレール締結装置の緩み検査システムであって、 前記所定形式以外のレール締結装置が配設された検査禁
    止区間の前後端にそれぞれ設けられた識別部材と、 前記レールを走行可能な走行手段と、 前記走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量
    を計測すると共に、前記識別部材を検出することにより
    前記検査禁止区間であるか否かを判別し、検査禁止区間
    以外で計測された緩み量を基にして前記所定形式のレー
    ル締結装置の緩み検査を行う緩み検査手段とを備えたこ
    とを特徴とするレール締結装置の緩み検査システム。
  2. 【請求項2】 レールを枕木に固定するレール締結装置
    の緩み量を連続的に計測し、各種形式のレール締結装置
    の中から所定形式のレール締結装置を特定して緩み検査
    を行うレール締結装置の緩み検査システムであって、 前記レールを走行可能な走行手段と、 前記走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量
    を計測し、緩み量が所定回数連続して区間判定範囲に入
    るか否かで検査禁止区間であるか否かを判別し、検査禁
    止区間以外で計測された緩み量を基にして前記所定形式
    のレール締結装置の緩み検査を行う緩み検査手段とを備
    えたことを特徴とするレール締結装置の緩み検査システ
    ム。
  3. 【請求項3】 レールを枕木に固定するレール締結装置
    の緩み量を連続的に計測し、各種形式のレール締結装置
    の中から所定形式のレール締結装置を特定して緩み検査
    を行うレール締結装置の緩み検査システムであって、 前記レールを走行可能な走行手段と、 前記走行手段に設けられ、前記レール締結装置の緩み量
    を計測すると共に、枕木距離を検出することにより検査
    禁止区間であるか否かを判別し、検査禁止区間以外で計
    測された緩み量を基にして前記所定形式のレール締結装
    置の緩み検査を行う緩み検査手段とを備えたことを特徴
    とするレール締結装置の緩み検査システム。
  4. 【請求項4】 前記緩み検査手段は、 全形式のレール締結装置の緩み量の計測終了後に、前記
    検査禁止区間の判別を行うことを特徴とする請求項1な
    いし3の何れか1項に記載のレール締結装置の緩み検査
    システム。
  5. 【請求項5】 前記緩み検査手段は、 前記レール締結装置の緩み量の計測時に、前記検査禁止
    区間を判別し、検査禁止区間における緩み量の計測を中
    止することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項
    に記載のレール締結装置の緩み検査システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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