JP2000229406A - 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドおよびその製造方法

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JP2000229406A JP3326799A JP3326799A JP2000229406A JP 2000229406 A JP2000229406 A JP 2000229406A JP 3326799 A JP3326799 A JP 3326799A JP 3326799 A JP3326799 A JP 3326799A JP 2000229406 A JP2000229406 A JP 2000229406A
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orifice plate
liquid
flow path
head
orifice
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Hiroaki Mihara
弘明 三原
Toshio Kashino
俊雄 樫野
Shuji Koyama
修司 小山
Takeshi Ikegame
健 池亀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体吐出ヘッドの液体吐出動作を安定して良
好に行う。 【解決手段】 液体吐出ヘッドは、オリフィス(吐出
口)41が設けられたオリフィスプレート40と、オリ
フィス41に連通する流路401および液室(不図示)
を形成するための溝が一体的に形成された天板400に
ヒータ101が設けられたヒータボード100を接合す
ることによって構成されるヘッド本体とを有している。
オリフィスプレート40のヘッド本体に接合される面に
は、オリフィス41が設けられ流路401内に挿入され
る挿入部45が設けられている。挿入部45の外形は、
根元部から先端部にかけて広がっていくようなテーパ形
状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出口(以下、
「オリフィス」ともいう。)から液体を噴射して飛翔液
滴を形成し、被記録媒体に記録を行う液体吐出ヘッドお
よびその製造方法に関する。特に、糸、繊維、布帛、皮
革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス
等の被記録媒体に対して記録を行うプリンタ、複写機、
通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有す
るワードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と
複合的に組み合わせた産業記録装置に適用される液体吐
出ヘッドおよびその製造方法に関する。
【0002】なお、本発明における「記録」とは、文字
や図形等の意味を持つ画像を被記録媒体に対して付与す
ることだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を
付与することも意味する。
【0003】
【従来の技術】従来より、液体吐出ヘッドのオリフィス
から記録液(インク)を吐出することにより記録を行う
いわゆるインクジェット記録装置が、低騒音、高速記録
等の点で優れた記録装置として知られている。このイン
クジェット記録方式についてはこれまでにも様々な方式
が提案され、改良が加えられて商品化されたものもあれ
ば、現在も実用化への努力が続けられているものもあ
る。
【0004】図6は、従来の液体吐出ヘッドの概略構成
を示す断面図である。
【0005】従来の液体吐出ヘッドは、インクを吐出す
るための複数のオリフィス1041が形成されたオリフ
ィスプレート1040と、各オリフィスに連通する流路
1401を形成する天板1400および基板1100と
によって構成されている。基板1100は、流路140
1の一部に設けられ吐出のためのエネルギーを発生する
エネルギー発生素子(ヒータ)1101を有している。
【0006】オリフィスプレート1040に形成される
オリフィス1041は微細であるため、このオリフィス
1041が液体吐出ヘッドの吐出性能を左右する重要な
要素となっている。すなわち液体吐出ヘッドのオリフィ
スプレート1040は、微細なオリフィス1041が形
成されるため、加工性が良く、また、インクに直接接触
するために耐インク性が良い等の性能を有する素材で構
成される必要がある。従来、上記の性能を満たす素材と
して、SUS、Ni、Cr、Al等の金属プレートや、
所望の厚み、材料を簡易にしかも安価に得られるポリイ
ミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリ
フェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、
ポリプロピレン等の樹脂フィルム材等が用いられてい
た。
【0007】一方、近年の記録技術の進歩に伴って、高
速、高精細な記録が要求されるようになりつつあり、こ
のため、オリフィス1041はその大きさ(オリフィス
径)が微小で、かつ高密度に形成されるようになってき
た。この結果、オリフィス1041の加工法も様々な工
夫がなされており、特に樹脂フィルムを用いる場合に
は、レーザー光は微細加工に適しているため、樹脂フィ
ルムのオリフィス加工にレーザー光が用いられている。
また、金属プレートを用いる場合は、電鋳等の方法によ
ってオリフィス1041を形成している。
【0008】ところが、近年におけるオリフィスピッチ
の高密度化が進む中、微小なオリフィスが開口したオリ
フィスプレート1040と、これに対応した流路401
とを、互いに隣接するオリフィス1041間に隙間が生
じることなく接合することは極めて難しい。このため、
特開平2−204048号公報等に開示されているよう
に、オリフィスプレートとしてドライフィルム等を用
い、オリフィスプレートを加熱により軟化させた状態で
ヘッド本体接合面に圧着させて、その軟化したオリフィ
スプレートを流路内に入り込ませ、その後、フォトリソ
グラフィ工程またはレーザー加工によってオリフィスを
加工する方法が取られている。
【0009】液体吐出ヘッドのオリフィスは、その形状
が流路側から吐出口側に向かうほど径が小さくなる、い
わゆるテーパ形状とすることが望ましい。しかしなが
ら、テーパ形状のオリフィスをオリフィスプレートに形
成した後に、接着樹脂を転写法等で塗布し、貼り合わせ
て硬化させると、接着樹脂がオリフィス内部に進入し、
オリフィス内部の形状がテーパ形状から変形してしま
い、吐出方向にばらつきが生じる等の不具合がある。
【0010】このため、特開平5−330061号公報
等に開示されているように、流路およびオリフィス内部
に接着樹脂が入り込まないように、オリフィスプレート
のオリフィス近傍に段差加工を施す方法も取られてい
る。
【0011】また、オリフィスが開口されたオリフィス
プレートをヘッド本体接合面に接着する場合には、接着
樹脂の硬化収縮によって、硬化時に両者間の位置ずれが
起きてしまう。このため、特開平2−78560号公報
等に示されているように、接合に用いる材料の硬化収縮
による影響を防ぐために、オリフィスプレートの接合面
に凹凸を形成する方法も取られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
説明した従来の液体吐出ヘッドでは、以下に説明する種
々の問題点があった。
【0013】まず、オリフィスプレートをヘッド本体に
接合するときに、軟化した樹脂を流路内に入り込ませる
場合、流路への樹脂の入り込み量の制御が困難であると
いう点が問題であった。オリフィス径が微小で、かつ高
密度に形成されるようになると、流路内に入り込んだ樹
脂の量が吐出性能に大きく影響し、ノズル毎の吐出量に
ばらつきが生じてしまう。
【0014】また、オリフィスの高密度化およびフェイ
ス面の回復操作等に伴い、オリフィス間の距離が狭くな
り、接着樹脂がオリフィス内部に侵入するのを防ぐため
にオリフィス近傍に段差加工を施すと、オリフィス近傍
の接着力が弱くなり、液体吐出ヘッドの耐久性に不具合
が生じてしまうという点が問題であった。
【0015】オリフィスプレートに樹脂フィルムを用い
た場合、レーザー光はオリフィス加工などの微細加工に
適している。しかし、オリフィスプレートを貼りあわせ
た後にレーザー加工を施すと、レーザー加工のアブレー
ションによって生じるカーボン等のごみがノズル内に侵
入し、オリフィス詰まりもしくはヒータ上への固着が生
じ、吐出不良の原因になるという問題もあった。
【0016】そこで本発明は、オリフィスプレートの接
着を行う際に接着樹脂が流路やオリフィス内へ進入する
ことを防ぎ、オリフィスプレートとヘッド本体との接着
力を向上させ、さらにオリフィスプレートとヘッド本体
との間に位置ずれが発生することを防止し、液体吐出動
作を安定して良好に行うことができる液体吐出ヘッドお
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出するための
吐出口が設けられたオリフィスプレートが接合され、前
記吐出口に前記液体を供給するために前記吐出口に連通
される流路および該流路に充填された前記液体に吐出エ
ネルギーを与える吐出エネルギー発生素子が備えられた
ヘッド本体を有し、前記オリフィスプレートの前記ヘッ
ド本体に接合される面には、前記吐出口を備え前記流路
内に挿入される挿入部が設けられている液体吐出ヘッド
において、前記挿入部の外形が根元部から先端部にかけ
て広がっていくような形状に形成されていることを特徴
とする。
【0018】上記のように構成された本発明の液体吐出
ヘッドによれば、流路内に挿入された挿入部の根元部と
流路の内面との間に接着樹脂が充填されるため、オリフ
ィスプレートとヘッド本体とのオリフィス近傍における
接着強度が向上する。加えて、オリフィスプレートの線
膨張率の方がヘッド本体の線膨張率よりも大きい場合で
あっても、接着樹脂の熱硬化工程時に挿入部が膨張して
挿入部がヘッド本体の流路から抜ける方向に力が作用す
ることがないので、オリフィスプレートとヘッド本体と
の線膨張率の違いによって接着工程時に両者間に位置ず
れが発生することを防止することが可能となる。
【0019】さらに、前記挿入部の先端部の少なくとも
一部が前記流路の内面に接触するように構成することに
より、挿入部の先端を流路の壁面に接触させたままの状
態で、挿入部を流路内に挿入することが可能となり、そ
の結果、オリフィスプレートの接合工程時に接着樹脂が
オリフィスおよび流路内に進入することが防止される。
【0020】また、前記ヘッド本体の前記オリフィスプ
レートが接合される面における前記流路の開口部に、面
取り部が設けられている構成とすることにより、挿入部
の先端が流路のエッジ部分にかかっても、オリフィスプ
レートを押し込むことによって挿入部がスムーズに流路
内に挿入される。
【0021】さらに、前記オリフィスプレートには前記
吐出口が複数設けられ、前記ヘッド本体には前記各吐出
口にそれぞれ連通される前記流路が複数設けられている
とともに、前記吐出エネルギー発生素子が前記各流路の
それぞれに対応して複数設けられている構成としてもよ
い。
【0022】さらには、前記オリフィスプレートが樹
脂、シリコン、セラミックスもしくは金属の材料からな
る構成としてもよい。
【0023】また、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法
は、液体を吐出するための吐出口が設けられたオリフィ
スプレートが接合され、前記吐出口に前記液体を供給す
るために前記吐出口に連通される流路および該流路に充
填された前記液体に吐出エネルギーを与える吐出エネル
ギー発生素子が備えられたヘッド本体を有し、前記オリ
フィスプレートの前記ヘッド本体に接合される面には、
前記吐出口が設けられ前記流路内に挿入される挿入部が
設けられている液体吐出ヘッドの製造方法において、前
記挿入部の外形を根元部から先端部にかけて広がってい
くような形状に形成する工程と、前記挿入部を前記流路
内に挿入する工程とを有することを特徴とする。
【0024】上記本発明によれば、オリフィスプレート
とヘッド本体とのオリフィス近傍における接着強度が向
上し、加えて、オリフィスプレートとヘッド本体との線
膨張率の違いによって接着工程時に両者間に位置ずれが
発生することを防止することが可能な液体吐出ヘッドが
製造される。
【0025】さらに、前記挿入部の外形を根元部から先
端部にかけて広がっていくような形状に形成する工程
を、レーザー加工プロセスによって行う構成としてもよ
い。
【0026】あるいは、前記挿入部の外形を根元部から
先端部にかけて広がっていくような形状に形成する工程
を、フォトリソグラフィープロセスによって行う構成と
してもよい。
【0027】あるいは、前記挿入部の外形を根元部から
先端部にかけて広がっていくような形状に形成する工程
を、型を用いた押圧成型によって行う構成としてもよ
い。
【0028】また、前記オリフィスプレートと前記ヘッ
ド本体とを、所定の波長の光を照射することあるいは加
熱処理を行うことによりBステージ化される接着樹脂を
用いて接合させる構成としてもよい。
【0029】さらに、前記所定の波長の光は紫外線光も
しくは赤外線光である構成としてもよい。
【0030】さらには、前記接着樹脂として、熱硬化性
および光硬化性の少なくとも一方の性質を有するエポキ
シ系樹脂を用いる構成としてもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0032】(第1の実施形態)図1は、本発明の液体
吐出ヘッドの第1の実施形態の概略構成を示す断面図で
ある。
【0033】図1に示すように、本実施形態の液体吐出
ヘッドは、流路401および液室(不図示)を形成する
ための溝が一体的に形成された天板400と、基板(ヒ
ータボード)100とを接合することによって構成され
るヘッド本体を備えている。この接合によって、ヘッド
本体に流路401が形成されている。ヒータボード10
0は、吐出エネルギーを発生するためのエネルギー発生
素子(ヒータ)101およびこれに電気信号を供給する
ためのAl配線(不図示)が成膜技術によってSi基板
上に形成されることによって成る。
【0034】ヘッド本体の、流路401の開口が配設さ
れている開口配設面(以下、「ヘッド本体接合面」とい
う。)44には、オリフィスプレート40が接着樹脂4
2によって接合されている。オリフィスプレート40に
は、インクを吐出するための複数のオリフィス(吐出
口)41が形成されている。各オリフィス41は、対応
する流路401にそれぞれ連通するように配置されてい
る。さらに、本実施形態では、オリフィスプレート40
のヘッド本体に接合される面に、各オリフィス41を含
む部分を流路401に挿入させるための挿入部45が設
けられている。挿入部45の外形は、根元部から先端部
にかけて広がっていくような形状に形成されている。
【0035】なお、オリフィスプレート40の素材とし
ては、SUS、Ni等からなる金属フィルム、または耐
インク性の優れたプラスチックフィルム、例えば、ポリ
イミド、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサル
フォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリプロピレン等の樹脂フィルム材を用い
ることが望ましい。あるいは、オリフィスプレート40
をシリコン(Si)やセラミックスによって形成しても
よい。本実施形態では、厚さが50μmのPSFフィル
ムを用いてオリフィスプレート40が構成されている。
【0036】また、本実施形態では、ヘッド本体におけ
る流路401の開口部のエッジに、面取り部43が設け
られている。さらに、本実施形態では、ヘッド本体にオ
リフィスプレート40を接合させるための接着樹脂42
として、UV(紫外線)照射、赤外線照射もしくは加熱
処理によって硬化する、光硬化性および熱硬化性の少な
くともいずれか一方の性質を有するエポキシ系の樹脂が
用いられている。
【0037】図2は、図1に示したオリフィスプレート
の加工に用いられる加工装置を示す概略構成図である。
【0038】図2において、符号10は波長248nm
のKrFエキシマレーザー光12を出射するエキシマレ
ーザー光源、符号11はエキシマレーザー光源10から
出射されたレーザービーム12を集光するためのレン
ズ、符号13はエキシマレーザー光源10とオリフィス
プレート40との間に配置され、オリフィスプレート4
0に形成されるオリフィスのパターンが形成されたマス
ク、符号40は挿入部45およびオリフィス41(共に
図1参照)が形成されるオリフィスプレートである。
【0039】図3は、図1に示したオリフィスプレート
の加工工程を示す図である。
【0040】オリフィスプレート40の加工工程は、図
2に示した加工装置を用いて、まず最初に、オリフィス
プレート基材48のヘッド本体との接合面となる面にレ
ーザー光12を照射して(図3(a)参照)、オリフィ
スプレート40の挿入部45以外の部分を、各挿入部4
5の先端からの深さが10μmとなるように加工し、ヘ
ッド本体との接合面を形成する(同図(b)参照)。
【0041】次に、オリフィスプレート40のヘッド本
体との接合面側からエキシマレーザー光12を照射し、
各挿入部45にオリフィス41を形成する(同図(c)
参照)。
【0042】以上により、図1に示したオリフィスプレ
ート40がレーザー加工によって形成される。なお、本
実施形態では、オリフィスプレート40のヘッド本体と
の接合面に、複数の挿入部45が600dpi相当の間
隔で直線的に並ぶように形成されている。
【0043】次に、図4を参照して、液体吐出ヘッドの
組立工程を説明する。図4は、図1に示した液体吐出ヘ
ッドの組立工程を示す図である。
【0044】図4(a)に示すように、液体吐出ヘッド
の組立工程では、まず、エポキシ系の接着樹脂を樹脂シ
ートあるいはゴムシート(いずれも不図示)の上に均一
に塗布し、ヘッド本体におけるオリフィスプレート40
との接着面(ヘッド本体接合面44)に、シート上の接
着樹脂を転写させる。続いて、このようにしてヘッド本
体接合面44に塗布された接着樹脂42に紫外線を照射
してBステージ化を行い、接着樹脂42の硬化収縮を終
了させる。
【0045】次に、同図(b)に示すように、素子基板
100および天板400からなるヘッド本体の流路40
1に、オリフィスプレート40におけるオリフィス41
の周辺に設けられた挿入部45を挿入させる。
【0046】このとき、流路401のエッジ部分には面
取り部43(同図(a)参照)が形成されているため
に、挿入部45の先端が流路401のエッジ部分にかか
っても、オリフィスプレート40を押し込むことによっ
て挿入部45がスムーズに流路401内に挿入される。
したがって、挿入部45の先端を流路401の内面に接
触させたままの状態で、挿入部45を流路401内に挿
入することができる。これにより、オリフィスプレート
40の接合工程時に接着樹脂42がオリフィス41内お
よび流路401内に進入することが防止される。
【0047】最後に、同図(c)に示すように、オリフ
ィスプレート40を1kg/cm2の荷重でヘッド本体
に対して押圧することにより、オリフィスプレート40
をヘッド本体に圧着させ、その状態を保持したまま60
℃に加熱し、接着樹脂42を硬化させる。
【0048】以上の工程により、本実施形態の液体吐出
ヘッドが組み立てられる。
【0049】本実施形態の液体吐出ヘッドは、オリフィ
ス41を含む挿入部45が流路401の内部に挿入され
ており、さらに挿入部45の先端部が流路401の内面
に接触しているので、流路401からオリフィス41へ
の液体(インク)の流れによどみが出来にくく、安定し
て良好な液体吐出動作を実現することができる。
【0050】また、本実施形態では、オリフィスプレー
ト40に設けられた挿入部45の外形が、根元部から先
端部にかけて広がっていくような形状に形成されてい
る。そのため、流路401内に挿入された挿入部45の
根元部と流路401の内面との間に接着樹脂42が充填
されるため、オリフィスプレート40とヘッド本体との
オリフィス41近傍における接着強度を向上させること
ができる。加えて、オリフィスプレート40の線膨張率
の方がヘッド本体の線膨張率よりも大きい場合であって
も、接着樹脂42の熱硬化工程時に挿入部45が膨張し
て挿入部45がヘッド本体の流路401から抜ける方向
に力が作用することがないので、オリフィスプレート4
0とヘッド本体との線膨張率の違いによって接着工程時
に両者間に位置ずれが発生することを防ぐことができ
る。したがって、本実施形態の液体吐出ヘッドは、液体
吐出動作を安定して良好に行うことが可能になる。
【0051】接着樹脂42の硬化が終了した液体吐出ヘ
ッドを用いて印字を行ったところ、印字にヨレやムラが
発生せず、またオリフィスプレート40がヘッド本体か
ら剥がれることもなく、良好な印字が得られた。更に、
液体吐出ヘッドを分解して観察したところ、オリフィス
41内および流路401内に接着樹脂42等の異物は存
在していなかった。
【0052】なお、本実施形態では、接着樹脂42に紫
外線を照射して接着樹脂42をBステージ化させる例を
挙げて説明したが、接着樹脂42には、紫外線の他にも
赤外線等の所定の波長の光を照射することによってBス
テージ化される樹脂を用いてもよい。あるいは、接着樹
脂42には、加熱処理を行うことによってBステージ化
される樹脂を用いてもよい。
【0053】(第2の実施形態)図5は、本発明の液体
吐出ヘッドの第2の実施形態におけるオリフィスプレー
トの加工工程を示す図である。
【0054】本実施形態におけるオリフィスプレート1
40の加工工程は、まず最初に、ポリサルフォンシート
からなるオリフィスプレート基材148の、ヘッド本体
との接合面となる面に、耐インク性の優れたネガタイプ
の感光性樹脂146をラミネートする。続いて、感光性
樹脂146に挿入部145を形成するためのパターンを
有するレジスト147を、感光性樹脂146上に塗布す
る(図5(a)参照)。
【0055】次に、オリフィスプレート140にレーザ
ー光112を照射し(同図(b)参照)、露光・現像工
程によって感光性樹脂146に挿入部145を形成す
る。
【0056】次に、オリフィスプレート140のヘッド
本体との接合面側からエキシマレーザー光112を照射
し、各挿入部145にオリフィス141を一つずつ形成
する(同図(c)参照)。このとき、オリフィス141
の形成は、図2に示した加工装置を用いて、波長248
nmのKrFエキシマレーザー光を照射させることによ
って行う。以上により、本実施形態におけるオリフィス
プレート140がフォトリソグラフィプロセスによって
形成される。
【0057】上記のようにして形成されたオリフィスプ
レート140は、図4を参照して説明した組立工程と同
じ工程によって、ヘッド本体に接合される。
【0058】本実施形態の液体吐出ヘッドも、第1の実
施形態と同様に、オリフィス141を含む挿入部145
が流路(不図示)の内部に挿入され、さらに挿入部14
5の先端部が流路の内面に接触されるので、流路からオ
リフィス141への液体(インク)の流れによどみが出
来にくく、安定して良好な液体吐出動作を実現すること
ができる。
【0059】また、本実施形態においても、挿入部14
5の外形が根元部から先端部にかけて広がっていくよう
な形状に形成されているので、流路内に挿入された挿入
部145の根元部と流路の内面との間に接着樹脂(不図
示)が充填されるため、オリフィスプレート140とヘ
ッド本体とのオリフィス141近傍における接着強度を
向上させることができ、加えて、オリフィスプレート1
40とヘッド本体との線膨張率の違いによって接着工程
時に両者間に位置ずれが発生することを防ぐことができ
る。
【0060】上記の各実施形態においては、オリフィス
プレート40,140をレーザー加工プロセスあるいは
フォトリソグラフィプロセスで形成する例を説明した
が、本発明に係るオリフィスプレートは、それらの他に
も、例えば型を用いた押圧成型によって形成してもよ
い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オリフィスプレートに設けられた、吐出口を備え流路内
に挿入される挿入部の外形が、根元部から先端部にかけ
て広がっていくような形状に形成されるので、オリフィ
スプレートとヘッド本体とのオリフィス近傍における接
着強度が向上し、加えて、オリフィスプレートとヘッド
本体との線膨張率の違いによって接着工程時に両者間に
位置ずれが発生することが防止され、その結果として、
液体吐出動作を安定して良好に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体吐出ヘッドの第1の実施形態の概
略構成を示す断面図である。
【図2】図1に示したオリフィスプレートの加工に用い
られる加工装置を示す概略構成図である。
【図3】図1に示したオリフィスプレートの加工工程を
示す図である。
【図4】図1に示した液体吐出ヘッドの組立工程を示す
図である。
【図5】本発明の液体吐出ヘッドの第2の実施形態にお
けるオリフィスプレートの加工工程を示す図である。
【図6】従来の液体吐出ヘッドの概略構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
10 エキシマレーザー光源 11 レンズ 12 レーザー光 13 マスク 40,140 オリフィスプレート 41,141 オリフィス 42 接着樹脂 43 面取り部 44 ヘッド本体接合面 45,145 挿入部 48,148 オリフィスプレート基材 100 ヒータボード 101 ヒータ 146 感光性樹脂 147 レジスト 400 天板 401 流路
フロントページの続き (72)発明者 小山 修司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 池亀 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF23 AF65 AF72 AG04 AG12 AG46 AP02 AP13 AP23 AP25 AP31 AP45 AP72 AQ03 BA05 BA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出するための吐出口が設けられ
    たオリフィスプレートが接合され、前記吐出口に前記液
    体を供給するために前記吐出口に連通される流路および
    該流路に充填された前記液体に吐出エネルギーを与える
    吐出エネルギー発生素子が備えられたヘッド本体を有
    し、前記オリフィスプレートの前記ヘッド本体に接合さ
    れる面には、前記吐出口を備え前記流路内に挿入される
    挿入部が設けられている液体吐出ヘッドにおいて、 前記挿入部の外形が根元部から先端部にかけて広がって
    いくような形状に形成されていることを特徴とする液体
    吐出ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記挿入部の先端部の少なくとも一部が
    前記流路の内面に接触するように構成されている請求項
    1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ヘッド本体の前記オリフィスプレー
    トが接合される面における前記流路の開口部に、面取り
    部が設けられている請求項1または2に記載の液体吐出
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記オリフィスプレートには前記吐出口
    が複数設けられ、前記ヘッド本体には前記各吐出口にそ
    れぞれ連通される前記流路が複数設けられているととも
    に、前記吐出エネルギー発生素子が前記各流路のそれぞ
    れに対応して複数設けられている請求項1から3のいず
    れか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記オリフィスプレートが樹脂、シリコ
    ン、セラミックスもしくは金属の材料からなる請求項1
    から4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 【請求項6】 液体を吐出するための吐出口が設けられ
    たオリフィスプレートが接合され、前記吐出口に前記液
    体を供給するために前記吐出口に連通される流路および
    該流路に充填された前記液体に吐出エネルギーを与える
    吐出エネルギー発生素子が備えられたヘッド本体を有
    し、前記オリフィスプレートの前記ヘッド本体に接合さ
    れる面には、前記吐出口が設けられ前記流路内に挿入さ
    れる挿入部が設けられている液体吐出ヘッドの製造方法
    において、 前記挿入部の外形を根元部から先端部にかけて広がって
    いくような形状に形成する工程と、 前記挿入部を前記流路内に挿入する工程とを有すること
    を特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記挿入部の外形を根元部から先端部に
    かけて広がっていくような形状に形成する工程を、レー
    ザー加工プロセスによって行う請求項6に記載の液体吐
    出ヘッドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記挿入部の外形を根元部から先端部に
    かけて広がっていくような形状に形成する工程を、フォ
    トリソグラフィープロセスによって行う請求項6に記載
    の液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記挿入部の外形を根元部から先端部に
    かけて広がっていくような形状に形成する工程を、型を
    用いた押圧成型によって行う請求項6に記載の液体吐出
    ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記オリフィスプレートと前記ヘッド
    本体とを、所定の波長の光を照射することあるいは加熱
    処理を行うことによりBステージ化される接着樹脂を用
    いて接合させる請求項6から9のいずれか1項に記載の
    液体吐出ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記所定の波長の光は紫外線光もしく
    は赤外線光である請求項10に記載の液体吐出ヘッドの
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記接着樹脂として、熱硬化性および
    光硬化性の少なくとも一方の性質を有するエポキシ系樹
    脂を用いる請求項10または11に記載の液体吐出ヘッ
    ドの製造方法。
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