JP2000228720A - 電子透かし情報の判定方法 - Google Patents

電子透かし情報の判定方法

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JP2000228720A JP11228240A JP22824099A JP2000228720A JP 2000228720 A JP2000228720 A JP 2000228720A JP 11228240 A JP11228240 A JP 11228240A JP 22824099 A JP22824099 A JP 22824099A JP 2000228720 A JP2000228720 A JP 2000228720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報埋め込みの強度の増加を招くとこなく、埋
め込まれた情報を精度よく判定すること。 【解決手段】画像データより、当該画像データを構成す
る複数の画素データのうち、少なくとも1つの画素デー
タのデータ値に変更を加えることで埋め込まれた電子透
かし情報を判定する。まず、前記少なくとも1つの画素
データについて、当該画素データの近傍に位置する少な
くとも2つの画素データのデータ値を用いて、補間によ
り、当該画素データのデータ値を推定する。次に、前記
少なくとも1つの画素データについて、当該画素データ
の推定したデータ値と実際のデータ値とを比較すること
で、当該画素データに加えられた変更量を検出する。そ
れから、当該変更量に基づいて、電子透かし情報を判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータ、
特に画像データに対する電子透かし技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像データなどのデジタルデータ
に対する著作権保護の観点から、電子透かし技術が注目
されつつある。電子透かし技術とは、所定の規則にした
がい、デジタルデータに、所定の情報を、少なくとも前
記所定の規則を用いることなく当該所定の情報を当該デ
ジタルデータから抽出できないように埋め込む技術であ
る。たとえば、所定の規則にしたがい、画像データの購
入者などに関する情報を当該画像データ自体に目に見え
ない形態で埋め込んでおき、不正コピーされた場合に、
前記所定の規則にしたがって、不正コピーされたデータ
から埋め込まれた情報を抽出することで、不正コピーを
行った者(すなわち購入者)を特定する。
【0003】図11は、従来の電子透かし技術による画
像データへの情報埋め込み・抽出処理の原理を説明する
ための図である。
【0004】図示するように、情報の埋め込み処理に際
しては、埋め込みたい情報を構成するビットb1〜b50
のうちビットbi(1≦i≦50)について、画像デー
タの予め定められた位置にある画素データの輝度を、当
該ビットが1ならばUだけ増加させ、0ならばUだけ減
少させるように変更する。この処理を埋め込む位置をか
えながらビットb1〜b50の全てに対して行うことによ
り、画像データに情報を埋め込む。
【0005】一方、このようにして情報が埋め込まれた
当該画像データは、拡大、縮小、圧縮、伸張、複写な
ど、様々な画像処理が施されてデータ値が変更されてい
る可能性がある。そのため埋め込まれた情報の抽出処理
に際しては、埋め込まれた情報を構成するビットb1
50のうちビットbi(1≦i≦50)について、画像
データの前記予め定められた位置にある画素データの輝
度の総和Sと、前記予め定められた位置の隣にある画素
データの輝度の総和R(Reference Value)とを検出
し、S−R>T(Tはしきい値であって、要求されるビ
ット誤り率により異なるが、たとえば、T≧U×(bi
を埋め込んだ画素データ数)とする)であればbi=1
と判断し、S−R<−Tであればbi=0と判断し、そ
して、−T≦S−R≦Tであれば、前記予め定められた
位置にある画素データに情報は埋め込まれていないと判
断する。この処理をビットb1〜b50の全てに対して行
うことにより、画像データに埋め込まれた情報を抽出す
る。
【0006】電子透かしの抽出技術に関しては、小林誠
士、上條浩一、清水周一:“近傍ピクセルの性質を用い
たデータハイディング−近傍ピクセルの統計的性質
−”、情報処理学会第56回(1998年)全国大会論
文集3−37〜38ページに詳しく述べられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の電子透かし技術による情報の抽出処理は、抽出すべき
ビットbiが埋め込まれていると考えられる画素データ
の輝度の総和Sが、それぞれ当該複数の画素データ各々
に隣接する画素データの輝度の総和Rに対して、統計的
に有為の大きさを持っているか否かに基づいて、当該ビ
ットbiが1か0かを判断している。そして、統計的に
有為の大きさを持っていない場合は、情報(ビット
i)が埋め込まれていないと判断している。
【0008】ところで、画像データは、画像自体の輝度
の凹凸(例えば輪郭部分)により、隣接する画素データ間
において顕著な輝度差が生じる場合もある。このため、
情報が埋め込まれていない場合であっても、上記のS−
RがTより大きくなったり、あるいは−Tより小さくな
ったりすることが考えられる。この場合、本来、情報が
埋め込まれていないにもかかわらず、埋め込まれたもの
と誤検出してしまう。
【0009】また逆に、情報が埋め込まれた場合であっ
ても、上記S−Rが−T≦S−R≦Tとなったりするこ
とが考えられる。この場合、本来、情報を埋め込んだに
も関わらず、埋め込まれてないものとして誤検出してし
まう。
【0010】このような誤検出をなくすためには、情報
埋め込みの強度Uを大きくし、情報抽出の際に用いる判
定基準(しきい値)Tを大きくしてやればよい。しかし
ながら、このようにすると画質に与える影響が大きくな
る。
【0011】埋め込み強度を式で表すと、U=Δ×√
(V/N)となる。ここで、VはS−Rの分散、Nは各
ビット毎の画素データ数、Δは必要とされる検出精度に
依存した定数である。この式より、具体的には、画像自
体の輝度の凹凸により生ずるS−Rの変動(分散V)が
n倍になった場合、同じ誤検出の確率を保つには、情報
埋め込みの強度Uをルートn倍としなければならない。
逆に、S−Rの変動(分散V)が小さくなれば、埋め込
み量Uを抑えても、同じ検出精度を保つ事が出来る。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、情報埋め込みの強度の増加を
招くとこなく、埋め込まれた情報を精度よく判定、抽出
することが可能な電子透かし技術を提供することにあ
る。
【0013】本発明の他の目的は、画質への影響を少な
くしつつ、具体的には、画質劣化を抑えつつ、埋め込ま
れた情報を精度よく判定、抽出することが可能な情報埋
め込み技術を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、デジタルデータを構成する複数の要素デ
ータのうち、少なくとも1つの要素データについて、デ
ータ値の変更により埋め込まれる電子透かし情報を判定
する、電子透かし情報の判定方法であって、当該判定対
象となる要素データの近傍に位置する少なくとも2つの
近傍要素データのデータ値を用いて、当該判定対象要素
データのデータ値を推定する第1のステップと、前記判
定対象要素データについて、前記推定したデータ値と実
際のデータ値とを比較することで、当該判定対象要素デ
ータに加えられた変更量を検出する第2のステップと、
当該変更量に基づいて、電子透かし情報を判定する第3
のステップと、を有することを特徴とする。
【0015】ここで、要素データとは、たとえばデジタ
ルデータが画像データである場合、画素データに当た
る。また、この場合、データ値とは、たとえば輝度デー
タに当たる。
【0016】なお、前記第3のステップは、たとえば、
前記第2のステップで検出した変更量を予め定められた
閾値と比較することで、電子透かし情報を判定すればよ
い。
【0017】近年、画像データなどのデジタルデータの
補間技術、すなわちデジタルデータを構成する要素デー
タが欠落している場合に、当該欠落要素データを、周辺
要素データから推定する技術の向上が目覚ましい。本発
明では、情報が埋め込まれていると考えられる少なくと
も1つの要素データの近傍に位置する少なくとも2つの
要素データを用いて、前記少なくとも1つの要素データ
のデータ値を推定している。そして、推定したデータ値
をReference Valueとして、前記少なくとも1つの要素
データの実際のデータ値と比較することで、情報埋め込
みを判定する。すなわち情報が埋め込まれたかどうかの
判定と、埋め込まれていた場合にはその値の判定を行な
う。
【0018】このようにすることで、前記推定したデー
タ値は、前記少なくとも1つの要素データの情報が埋め
込まれる前のデータ値と略等しくなるので、上記従来技
術に比べ、判定を精度よく行なうことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】まず、本発明の1実施形態が適用
された電子透かし情報判定装置の具体的な説明に先立
ち、本実施形態における画像データへの情報埋め込み・
判定処理の原理を説明する。
【0020】図1は、本発明の1実施形態における画像
データへの情報埋め込み・判定処理の原理を説明するた
めの図である。
【0021】図示するように、情報の埋め込み処理に際
しては、埋め込みたい情報を構成するビットb1〜b50
のうちビットbi(1≦i≦50)について、画像デー
タの予め定められた場所1〜100に各々位置する2×
2の画素データの輝度を、当該ビットbiが1ならばU
だけ増加させ、0ならばUだけ減少させるように変更す
る。この処理を埋め込む場所を変えながらビットb1
50の全てに対して行うことにより、画像データにビッ
トb1〜b50の情報を埋め込む。
【0022】一方、このようにして埋め込まれた情報の
判定処理に際しては、ビットb1〜b50のうち、ビット
i(1≦i≦50)について、画像データの前記予め
定められた場所1〜100に各々位置する2×2の画素
データの輝度値を読み出し、読み出した輝度値の総和
(この場合、2×2×100=400画素分の総和とな
る)Sを求める。次に、画像データの前記予め定められ
た場所1〜100に各々位置する2×2の画素データに
ついて、当該2×2の画素データの近傍に位置する少な
くとも2つの画素データ(以下、周辺画素データとも称
する)より、補間技術を用いて、当該2×2の画素デー
タ各々の輝度値を推定する。そして、推定した輝度値の
総和(この場合、2×2×100=400画素分の総和
となる)Rを求める。それから、総和Sと総和Rの差分
を求め、S−R>T(ここで、Tは要求されるビット誤
り率により異なるが、たとえば、T≧U×(biを埋め
込んだ画素データ数すなわち400)とする)であれば
i=1と判断し、S−R<−Tであればbi=0と判断
し、そして、−T≦S−R≦Tであれば、前記予め定め
られた場所1〜100に各々位置する2×2の画素デー
タにビットbiの情報は埋め込まれていないと判断す
る。この処理をb1〜b50の全てに対して行うことによ
り、画像データに対するビットb1〜b50の情報埋め込
みを判定する。
【0023】上記の補間技術として、たとえば、ニアレ
スト・ネイバー法、バイ・リニア法、バイ・キュービッ
ク法などが考えられる。ニアレスト・ネイバー法は、補
間対象画素にもっとも近い場所にある画素の輝度値を採
用する方法である。バイ・リニア法は、補間対象画素の
まわりの4点を用いて1次近似で輝度値を決める方法であ
る。バイ・キュービック法は、補間対象画素のまわりの
16点を用いて3次元の近似補間を行い輝度値を決める方
法である。
【0024】当該2×2の画素データ各々の輝度値を推
定する際に、図12に示すように周辺画素データを通
る、縦横斜め方向など(方向数は制限されない)の中で
輝度変動が最小の方向を選び、その方向に沿った補間を
行うことで、より正確に補間することが出来る。
【0025】次に、上記の電子透かし情報判定処理を行
う電子透かし情報判定装置について説明する。図2は、
本発明の1実施形態が適用された電子透かし情報判定装
置の機能構成図である。
【0026】図示するように、本実施形態の電子透かし
情報判定装置は、処理部501と記憶部507とでな
る。
【0027】処理部501は、電子透かし情報の判定対
象となる画像データや当該画像データに対して電子透か
し情報の入出力を担う入出力部502と、電子透かし情
報判定装置の各部を統括的に制御する制御部503と、
輝度値読出し部504と、輝度値推定部505と、情報
抽出部506とを有する。
【0028】記憶部507は、入出力部502を介して
入力された、電子透かし情報を判定する画像データを保
持する情報挿入画像保持部508と、入出力部502を
介して受け付けた、電子透かし情報を構成するビットb
1〜b50各々について、当該ビットの埋め込み場所とな
る画像データ上の複数の場所を特定する情報を保持する
情報挿入位置保持部509と、読出し輝度保持部510
と、推定輝度保持部511と、抽出情報保持部512と
を有する。
【0029】輝度読出し部504は、情報挿入画像保持
部508に保持されている画像データに対して、情報挿
入位置保持部509に保持されている情報に従い、電子
透かし情報を構成するビットb1〜b50の各ビット毎
に、当該ビットが埋め込まれていると考えられる複数の
場所に各々位置する2×2の画素データの輝度値を読み
出し、その総和(この場合、1ビットにつき、2×2×
100=400画素分の総和となる)Sを求める。そし
て、ビットb1〜b50の各ビット毎に求めた総和Sを読
出し輝度保持部510に保持させる。
【0030】輝度値推定部505は、情報挿入画像保持
部508に保持されている画像データに対して、電子透
かし情報を構成するビットb1〜b50の各ビット毎に、
情報挿入位置保持部509に保持されている情報により
特定される当該ビットが埋め込まれていると考えられる
複数の場所に各々位置する2×2の画素データの近傍に
ある少なくとも2つの周辺画素データの輝度値を読み出
す。そして、当該少なくとも2つの周辺画素データの輝
度値より、補間技術を用いて、対応する2×2の画素デ
ータの輝度値を推定し、その総和(この場合、1ビット
につき、2×2×100=400画素分の総和となる)
Rを求める。それから、ビットb1〜b50の各ビット毎
に求めた総和Rを、推定輝度保持部511に保持させ
る。
【0031】情報抽出部506は、電子透かし情報を構
成するビットb1〜b50の各ビット毎に、読出し輝度保
持部510に保持された総和Sと推定輝度保持部511
に保持された総和Rとの差分S−Rを求め、当該差分を
予め定められた閾値Tと比較することで、対応するビッ
トのビット値を判定する。具体的には、ビットbiにつ
いて、S−R>Tであればbi=1と判断し、S−R<
−Tであればbi=0と判断し、そして、−T≦S−R
≦Tであれば、ビットbiは埋め込まれていないと判断
する。
【0032】なお、本実施例においては、電子透かし情
報を構成するビット数は50であり、,各ビットの埋め
込み場所は2×2の画素データ領域であって、各埋め込
み領域の位置、数は既知であると仮定している。これら
の情報は、当該電子透かし情報を埋め込む者より予め通
知されていてもよい。
【0033】次に、本実施形態が適用された電子透かし
情報判定装置のハードウエア構成について説明する。図
3は、図2に示す電子透かし情報判定装置のハードウエ
ア構成の一例を示す図である。
【0034】図示するように、本実施形態の電子透かし
情報判定装置は、CPU601と、メモリ602と、ハ
ードディスク装置などの外部記憶装置603やその他の
外部記憶装置604と、キーボードなどの入力装置60
5と、ディスプレイなどの出力装置606と、外部記憶
装置や入出力装置とのインターフェース607とを備え
た、一般的な構成を有する情報処理装置上に構築するこ
とができる。ここで、図2に示す処理部501の各部
は、CPU601がメモリ602上にロードされたプロ
グラムを実行することで、情報処理装置上に具現化され
るプロセスとして実現される。また、この場合、メモリ
602や外部記憶装置603、604が図2に示す記憶
部507として使用される。
【0035】上述した、CPU601により実行される
ことで情報処理装置上に本実施形態の電子透かし情報判
定装置を具現化するためのプログラムは、予め外部記憶
装置603に記憶され、必要に応じてメモリ602上に
ロードされ、CPU601により実行される。あるい
は、可搬性の記憶媒体608、たとえばCD−ROMを
扱う外部記憶装置604を介して、必要に応じて、可搬
性の記憶媒体608からメモリ602上にロードされ、
CPU601により実行される。もしくは、一旦、外部
記憶装置604を介して、可搬性の記憶媒体608から
外部記憶装置603にインストールされた後、必要に応
じて、外部記憶装置603からメモリ602上にロード
され、CPU601により実行される。
【0036】次に、本実施形態が適用された電子透かし
情報判定装置の動作について説明する。
【0037】まず、制御部503は、入出力部502と
協調して、電子透かし情報を判定する画像データを情報
挿入画像保持部508に保持させる。また、制御部50
3は、電子透かし情報を構成するビットb1〜b50各々
について、当該ビットの情報の埋め込み場所となってい
る画像データ上の場所(図1に示す例では、各ビットに
つき100箇所ある)を特定する情報を予め情報挿入位
置保持部509に保持させているものとする。
【0038】図4は、情報挿入位置保持部509に保持
される、電子透かし情報を構成するビットb1〜b50
々の埋め込み場所を特定するため情報が格納されたテー
ブルの一例を示している。ここでは、電子透かし情報を
構成するビットb1〜b50の各ビットにつき、当該ビッ
トの埋め込み場所1〜100を、その場所に位置する画
素データのXおよびY座標値(図1参照)により特定す
るようにしている。なお、本実施形態では、図1に示す
ように、場所1〜100の各々につき、当該場所に位置
する2×2の画素データが情報の埋め込み場所となって
いるので、図4に示すXおよびY座標で特定される画素
データを、この2×2の画素データのいずれか1つに設
定すればよい。ここでは、2×2の画素データの左上に
位置する画素データに設定しているものとする。
【0039】なお、ビットb1〜b50各々について、当
該ビットの、画像データ上の埋め込み場所を特定する情
報は、たとえば図3において、予め外部記憶装置603
や604に記憶させておくようにすればよい。また、当
該画像データは、外部記憶装置604を介して可搬性を
有する記憶媒体から提供されるようにしてもよいし、あ
るいは、図示していない通信インターフェースを介し
て、通信回線より提供されるようにしてもよい。
【0040】次に、電子透かし情報判定装置は、電子透
かし情報を構成するビットb1〜b50各々について、当
該ビットの埋め込み場所にある複数の画素データの実際
の輝度値の総和S1〜S50を求める。
【0041】図5は、図2に示す電子透かし情報判定装
置において、電子透かし情報を構成するビットb1〜b
50各々について、当該ビットの情報埋め込み場所となる
複数の画素データの実際の輝度値の総和S1〜S50を求
める際の動作を説明するためのフロー図である。
【0042】まず、制御部503は、輝度抽出対象とな
るビットbiを特定するiを1に設定し(ステップS1
001)、その後、ビットbiの情報の埋め込み場所と
なっている画素データの抽出輝度値の総和Siを0に設
定する(ステップS1002)。それから、ビットbi
の情報の埋め込み場所を特定するj(1≦j≦100)
を1に設定する(ステップS1003)。
【0043】次に、輝度値読出し部504は、情報挿入
位置保持部509からビットbiと場所jに対応する画
素データP(i,j)の座標(k,l)を読み出し(図4参照)、
情報挿入画像保持部508に保持されている画像データ
から座標(k,l)にある画素データP(i,j)の輝度値I(k,
l)を読み出し、これをビットbiの情報の埋め込み場所
となっている画素データの抽出輝度値の総和Siに加え
る(ステップS1004)。次に、P(i,j)の右隣り位
置(k+1,l)にある画素データの輝度値I(k+1,l)を読み出
し、これをビットbiの情報の埋め込み場所となってい
る画素データの抽出輝度値の総和Siに加える(ステッ
プS1005)。次に、P(i,j)の真下位置(k,l+1)にあ
る画素データの輝度値I(k,l+1)を読み出し、これをビ
ットbiの情報の埋め込み場所となっている画素データ
の抽出輝度値の総和Siに加える(ステップS100
6)。そして、P(i,j)の右下位置(k+1,l+1)にある画素
データの輝度値I(k+1,l+1)を読み出し、これをビット
iの情報の埋め込み場所となっている画素データの抽
出輝度値の総和Siに加える(ステップS1007)。
このステップS1004〜S1007での処理により、
場所jに位置するビットbiの情報の埋め込み場所とな
っている2×2の画素データ全ての実際の輝度値が読み
出され、その値が総和Siに加算されたことになる。
【0044】次に、制御部503は、jの値をインクリ
メントし(ステップS1008)、jの値が100にな
るまで上記ステップS1004〜S1008の処理を繰
り返す(ステップS1009)。これにより、ビットb
iについて、当該ビットの情報の埋め込み場所となって
いる場所1〜100に各々位置する2×2の画素データ
の実際の輝度値が全て読み出され、その総和Siが算出
されたことになる。
【0045】次に、輝度値読出し部504は、算出され
た総和Siをビットbiに対応付けて読出し輝度保持部5
10に記憶させる。その後、制御部503は、iの値を
インクリメントし(ステップS1010)、iの値が5
0になるまで上記ステップS1002〜S1010の処
理を繰り返す(ステップS1011)。これにより、電
子透かし情報を構成するビットb1〜b50各々につい
て、図6に示すように、当該ビットの情報の埋め込み場
所となっている複数の画素データの実際の輝度値の総和
1〜S50が求められたことになる。
【0046】次に、電子透かし情報判定装置は、電子透
かし情報を構成するビットb1〜b50各々について、当
該ビットの情報の埋め込み場所となっている複数の画素
データ各々の近傍に位置する少なくとも2つの周辺画素
データから当該画素データの輝度値を推定し、その総和
1〜R50を求める。
【0047】図7は、図2に示す電子透かし情報判定装
置において、電子透かし情報を構成するビットb1〜b
50各々について、当該ビットの情報の埋め込み場所とな
っている複数の画素データ各々の近傍に位置する少なく
とも2つの周辺画素データから当該画素データの輝度値
を推定し、その総和R1〜R50を求める際の動作を説明
するためのフロー図である。
【0048】まず、制御部503は、輝度推定対象とな
るビットbiを特定するiを1に設定し(ステップS2
001)、その後、ビットbiの情報の埋め込み場所と
なっている画素データの推定輝度値の総和Riを0に設
定する(ステップS2002)。それから、ビットbi
の情報の埋め込み場所を特定するj(1≦j≦100)
を1に設定する(ステップS2003)。
【0049】次に、輝度値推定部505は、情報挿入位
置保持部509からビットbiと場所jに対応する画素
データP(i,j)の座標(k,l)を読み出し(図4参照)、当
該位置を左上とする2×2の画素データの近傍に位置す
る少なくとも2つの周辺画素データの輝度値(たとえ
ば、前記2×2の画素データに隣接する位置にある8つ
の画素データの輝度値I(k,l-1)、I(k+1,l-1)、I(k-
1,l)、I(k-1,l+1)、I(k,l+2)、I(k+1,l+2)、I(k+2,
l)、I(k+2,l+1))を、情報挿入画像保持部508に保
持されている画像データから読み出す(ステップS20
04)。
【0050】次に、輝度値推定部505は、前記少なく
とも2つの周辺画素データ各々の画素位置と輝度値とか
ら、補間技術を用いて、画素データP(i,j)の輝度値を
推定する。たとえば、画素データP(i,j)の上下左右に
ある周辺画素データの輝度値、すなわち、I(k,l-1)、
I(k,l+2)、I(k-1,l)、I(k+2,l)の4つの画素データ
の輝度値を用いて、バイリニア法により、座標(k,l)に
ある画素データP(i,j)の輝度値I(k,l)を推定する。そ
して、推定した輝度値を、ビットbiの情報の埋め込み
場所となっている画素データの推定輝度値の総和Ri
加える(ステップS2005)。次に、同様にして、P
(i,j)の右隣り位置(k+1,l)にある画素データの輝度値I
(k+1,l)を推定し、これをビットbiの情報の埋め込み場
所となっている画素データの推定輝度値の総和Riに加
える(ステップS2006)。次に、同様にして、P
(i,j)の真下位置(k,l+1)にある画素データの輝度値I
(k,l+1)を推定し、これをビットbiの情報の埋め込み場
所となっている画素データの推定輝度値の総和Riに加
える(ステップS2007)。そして、同様にして、P
(i,j)の右下位置(k+1,l+1)にある画素データの輝度値I
(k+1,l+1)を推定し、これをビットbiの情報の埋め込み
場所となっている画素データの推定輝度値の総和Ri
加える(ステップS2008)。このステップS200
5〜S2008での処理により、場所jに位置するビッ
トbiの情報の埋め込み場所となっている2×2の画素
データ全ての輝度値が推定され、その値が総和Riに加
算されたことになる。
【0051】次に、制御部503は、jの値をインクリ
メントし(ステップS2010)、jの値が100にな
るまで上記ステップS2005〜S2009の処理を繰
り返す(ステップS2010)。これにより、ビットb
iについて、当該ビットの情報の埋め込み場所となって
いる場所1〜100に各々位置する2×2の画素データ
の輝度値が全て推定され、その総和Riが算出されたこ
とになる。
【0052】次に、輝度値推定部505は、算出された
総和Riをビットbiに対応付けて推定輝度保持部511
に記憶させる。その後、制御部503は、iの値をイン
クリメントし(ステップS2011)、iの値が50に
なるまで上記ステップS2002〜S2011の処理を
繰り返す(ステップS2012)。これにより、電子透
かし情報を構成するビットb1〜b50各々について、図
8に示すように、当該ビットの情報の埋め込み場所とな
っている複数の画素データの推定輝度値の総和R1〜R
50が求められたことになる。
【0053】次に、電子透かし情報判定装置は、図5に
示すフローにより求めた画素データの抽出輝度値の総和
1〜S50と、図7に示すフローにより求めた画素デー
タの推定輝度値の総和R1〜R50とを比較し、電子透か
し情報を構成するビットb1〜b50各々のビット値を判
定する。
【0054】図9は、図5に示すフローにより求めた画
素データの抽出輝度値の総和S1〜S50と図7に示すフ
ローにより求めた画素データの推定輝度値の総和R1
50とを比較して、電子透かし情報を構成するビットb
1〜b50各々のビット値を判定する際の動作を説明する
ためのフロー図である。
【0055】まず、制御部503は、ビット値の判定対
象となるビットbiを特定するiを1に設定する(ステ
ップS3001)。次に、情報抽出部506は、ビット
iに対応する実際の輝度値の総和Siと推定輝度値の総
和Riを、それぞれ読出し輝度保持部510と推定輝度
保持部511から読み出す(ステップS3002)。
【0056】次に、情報抽出部506は、読み出したS
iとRiとの差分Si−Riが、予め定められた閾値Tより
大きいか否かを判定する(ステップS3003)。大き
い場合は、ビットbiのビット値は1であると判定し、
その結果を抽出情報保持部512に保持させる(ステッ
プS3004)。一方、小さい場合は、差分Si−Ri
−Tより小さいか否かを判定する(ステップS300
5)。小さい場合は、ビットbiのビット値は0である
と判定し、その結果を抽出情報保持部512に保持させ
る(ステップS3006)。
【0057】上記のステップS3003、3005のい
ずれにおいてもNOの場合、すなわち、−T≦Si−Ri
≦Tの場合は、ビットbiの情報が記憶されていないも
のと判定し、その結果を抽出情報保持部512に保持さ
せる(ステップS3007)。
【0058】次に、制御部503は、iを1つインクリ
メントし(ステップS3008)、iが1から50にな
るまで、上記のステップS3002〜ステップS300
8の処理を繰り返す(ステップS3009)。これによ
り、電子透かし情報を構成するビットb1〜b50全ての
判定結果が、抽出情報保持部512に保持されることに
なる。この結果は、入出力部502を介して出力され、
ディスプレイなどの出力装置に出力される。
【0059】以上、本発明の1実施形態について説明し
た。
【0060】本実施形態によれば、電子透かし情報が埋
め込まれていると考えられる画素データの実際の輝度値
と、近年の技術向上が目覚ましい画像の補間技術を用い
て、当該画素データの近傍に位置する少なくとも2つの
画素データより推定した、当該画素データの情報が埋め
込まれていない状態の輝度値と略等しい当該画素データ
の輝度値とを比較するようにしている。
【0061】このようにすることで、上記従来の電子透
かし技術による情報判定処理に比べ、判定基準(しきい
値)Tや情報埋め込みの強度Uを大きくしなくても、情
報の埋め込みを精度よく判定することが可能となる。
【0062】また、情報埋め込み強度Uを大きくしなく
ても良いので、画像データの画質劣化を防ぐことが可能
になる。
【0063】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形が可能
である。
【0064】たとえば、上記の実施形態では、図1に示
すように、電子透かし情報を構成するビットb1〜b50
各々について、当該ビットのビット値を表す情報の埋め
込み場所が、予め定められた画像データ上の場所1〜1
00に各々位置する2×2の画素データである場合を例
に採り説明したが、これに限定されない。図10に示す
ように、当該場所が、予め定められた画像データ上の場
所1〜100に各々位置する1つの画素データであって
もよい。この場合、図5においてステップS1005〜
ステップS1007は不要となる。また、図7において
ステップS2006〜ステップS2008は不要とな
る。
【0065】また、図9に示す処理フローの変形例とし
て、ステップS3003、3005の前ステップにおい
て、−T≦Si−Ri≦Tが真か偽かを判断するようにし
てもよい。このようにすることで、まず、情報が埋め込
まれているかどうかを判断することも可能になる。
【0066】また、電子透かし情報を構成するビットの
数や、各ビットを埋め込む画像データ領域の大きさや、
当該埋め込み領域の位置、数も、当然のことながら上記
の実施形態に限定されるものではない。
【0067】また、電子透かし情報を構成するビットの
数や、各ビットを埋め込む画像データ領域の大きさや、
当該埋め込み領域の位置、数も既知であると仮定してい
るが、これに限定されるものではない。当該画像データ
の各画素について、図9に示す処理フローや、その変形
例を適用することで、情報埋め込み場所を探すことも可
能になる。他の方法を併用して上記情報埋め込み場所を
特定するようにしても良い。
【0068】また、上記の実施形態では、電子透かし情
報を構成するビットの情報を画素データの輝度値に変更
を加えることで、画像データに埋め込むものについて説
明したが、補間技術により推定することができるもので
あれば、画素データの輝度値以外の特徴値(たとえば色
差、YCrCb値、RGB値、CMYK値など)に変更
を加えることで、電子透かし情報を構成するビットの情
報を画像データに埋め込むようにしてもよい。
【0069】また、上記の実施形態では、画素位置P
(i,j)にある画素データの輝度値を推定する補間方法と
して、バイリニア法を用いる方法を説明したが、少なく
とも2つの周辺画素データ各々の画素位置と輝度値とか
ら、画素位置P(i,j)にある画素データの輝度値を推定
する技術であるならば、上記の実施形態に限定されるも
のではない。たとえば、ニアレスト・ネイバー法、バイ
・キュービック法を用いるものや、最小分散方向に沿っ
た線形補間を用いるものなどが考えられる。
【0070】上記最小分散方向における線形補間につい
て、図13に示す処理フローを用いて説明する。まず補
間対象画素において、複数の異なる方向に沿った、予め
定めた領域内の複数の輝度値の変動(分散)を、求める
(S4001)。所定方向の分散を求めたら、次にその
中で輝度変動が最小な方向(最小分散方向という)を求
める(S4003)。次に求めた最小分散方向に沿った
線形補間を行なう(S4004)。
【0071】具体的な一例を以下に示す。座標(k,l)に
ある画素データP(i,j)の輝度値をI(k,l)とする。P
(i,j)の上下左右にある周辺画素データの輝度値、すな
わち、I(k,l-1)、I(k,l+2)、I(k-1,l)、I(k+2,l)を
用いて、まず垂直方向の分散値V=|I(k,l-1)−I
(k,l+2)|と水平方向の分散値V=|I(k-1,l)−I(k
+2,l)|を求める。次に、VとVを比較し、分散の
小さな方向を求める。求めた方向に沿って線形補間を行
なう。Vが小さい場合は、IR(k,l)=(2×I(k,l-
1)+I(k,l+2))/3 を、Vが小さい場合はIR(k,l)
=(2×I(k-1,l)+I(k+2,l))/3 を座標(k,l)にあ
る画素データの推定輝度値IR(k,l)とする。
【0072】なお、ここでは垂直、水平の2方向の分散
値を比較したが、4方向、8方向などななめ方向を含む
より多くの方向について求めた分散値を用いることも可
能である。また、ここでは2つの周辺画素データから分
散値を求めたが、周辺画素データとして用いる領域を拡
げ、より多くの周辺画素データから分散値を求めること
も望ましい。
【0073】このようにすることで、情報の埋め込み場
所が画像の輪郭部分に相当する場合など、向きによって
補間値が大きく異なる場合、当該画素データの輝度値を
より正確に推定することが出来る。
【0074】また、本発明は、情報埋め込みの強度を高
めずとも、埋め込んだ情報の判定精度を上げることがで
きるので、情報の埋め込み強度を決定する方法として用
いることができる。
【0075】たとえば、画像データへ情報を埋め込まな
い原画像データに対して、情報biの各埋め込み場所にあ
る画素データについて、実際の値の総和Siと、周りか
ら推定した値の総和Riとを上記各実施例を用いてそれ
ぞれもとめ、差分Si−Riを求め、強度Uを決定すれば
よい。このようにすることで、埋め込んだ情報の判定精
度を確保しつつ、情報埋め込みによる画質劣化を防ぐこ
とが可能となる。
【0076】さらに、上記の実施形態では、画像データ
を例にとり説明したが、本発明は、補間技術により、電
子透かし情報の埋め込み場所となっている箇所にあるデ
ジタルデータの値を当該デジタルデータの周辺にあるデ
ジタルデータから精度よく推定することができるもので
あれば、画像データに限らず広く適用できる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
精度よく情報の埋め込みを判定することが可能となる。
また、情報の埋め込みによる品質劣化を防ぐことが可能
となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態における画像データへの情
報埋め込み・判定処理の原理を説明するための図であ
る。
【図2】本発明の1実施形態が適用された電子透かし情
報判定装置の機能構成図である。
【図3】図2に示す電子透かし情報判定装置のハードウ
エア構成の一例を示す図である。
【図4】図2に示す情報挿入位置保持部509に保持さ
れる、電子透かし情報を構成するビットb1〜b50各々
の埋め込み場所を特定するため情報が格納されたテーブ
ルの一例を示す図である。
【図5】図2に示す電子透かし情報判定装置において、
電子透かし情報を構成するビットb1〜b50各々につい
て、当該ビットの情報の埋め込み場所となっている複数
の画素データの実際の輝度値の総和S1〜S50を求める
際の動作を説明するためのフロー図である。
【図6】図2に示す読出し輝度保持部510に保持され
る、ビットb1〜b50の情報の埋め込み場所となってい
る複数の画素データの実際の輝度値の総和S1〜S50
示す図である。
【図7】図2に示す電子透かし情報判定装置において、
電子透かし情報を構成するビットb1〜b50各々につい
て、当該ビットの情報の埋め込み場所となっている複数
の画素データ各々の近傍に位置する少なくとも2つの周
辺画素データから当該画素データの輝度値を推定し、そ
の総和R1〜R50を求める際の動作を説明するためのフ
ロー図である。
【図8】図2に示す推定輝度保持部511に保持され
る、ビットb1〜b50の情報の埋め込み場所となってい
る複数の画素データの推定輝度値の総和R1〜R50を示
す図である。
【図9】図5に示すフローにより求めた画素データの抽
出輝度値の総和S1〜S50と図7に示すフローにより求
めた画素データの推定輝度値の総和R1〜R50とを比較
して、電子透かし情報を構成するビットb1〜b50各々
のビット値を判定する際の動作を説明するためのフロー
図である。
【図10】本発明の1実施形態の変形例における画像デ
ータへの情報埋め込み・判定処理の原理を説明するため
の図である。
【図11】従来の電子透かし技術による画像データへの
情報埋め込み・判定処理の原理を説明するための図であ
る。
【図12】本発明の1実施形態の一変形例における画像
データへの情報埋め込み・判定処理の原理を説明するた
めの図である。
【図13】図12に示す原理に従って補間を行う方向を
決定する際の動作を説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
501:処理部、502:入出力部、503:制御部、
504:輝度値読出し部、505:輝度値推定部、50
6:情報抽出部、507:記憶部、508:情報挿入画
像保持部、509:情報挿入位置保持部、510:読出
し輝度保持部、511:推定輝度保持部、512:抽出
情報保持部、601:CPU、602:メモリ、60
3,604:外部記憶装置、605:入力装置、60
6:出力装置、607:インターフェース、608:記
憶媒体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デジタルデータを構成する複数の要素デー
    タのうち、少なくとも1つの要素データについて、デー
    タ値の変更により埋め込まれる電子透かし情報を判定す
    る、電子透かし情報の判定方法であって、 当該判定対象となる要素データの近傍に位置する少なく
    とも2つの近傍要素データのデータ値を用いて、当該判
    定対象要素データのデータ値を推定する第1のステップ
    と、 前記判定対象要素データについて、前記推定したデータ
    値と実際のデータ値とを比較することで、当該判定対象
    要素データに加えられた変更量を検出する第2のステッ
    プと、 当該変更量に基づいて、電子透かし情報を判定する第3
    のステップと、を有することを特徴とする電子透かし情
    報の判定方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子透かし情報の判定方法
    であって、 前記第1のステップは、複数の前記判定対象要素データ
    各々の前記少なくとも2つの近傍要素データのデータ値
    を用いて、当該判定対象要素データ各々のデータ値を推
    定し、 前記第2のステップは、前記推定した複数のデータ値の
    総和Rと前記判定対象要素データ各々の実際のデータ値
    の総和Sとを比較することで、前記複数の判定対象要素
    データに加えられた変更量の総和S−Rを検出し、 前記第3のステップは、前記第2のステップで検出した
    変更量の総和S−Rを予め定められた閾値Tと比較する
    ことで、電子透かし情報を判定することを特徴とする電
    子透かし情報の判定方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電子透かし情報の判定方法
    であって、 前記第1のステップは、前記少なくとも2つの近傍要素
    データのデータ値を複数組用いて、 各組毎に、前記少なくとも2つの近傍要素データのデー
    タ値の分散値を求め、前記分散値が最小となる組に含ま
    れる前記少なくとも2つの近傍要素データを用いて、判
    定対象要素データのデータ値の推定を行うことを特徴と
    する電子透かし情報の判定方法。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3いずれか一に記載の電子
    透かし情報の判定方法であって、 前記デジタルデータは画像データであり、 前記要素データは画素データであることを特徴とする電
    子透かし情報の判定方法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4いずれか一に記載の電子
    透かし情報の判定方法であって、 前記データ値は、画素の輝度データであることを特徴と
    する電子透かし情報の判定方法。
  6. 【請求項6】デジタルデータを構成する複数の要素デー
    タのうち、少なくとも1つの要素データについて、デー
    タ値の変更により埋め込まれる電子透かし情報を判定す
    る、電子透かし情報判定のためのプログラムが記憶され
    た記憶媒体であって、 当該プログラムは、情報処理装置に、請求項1、2、
    3、4または5記載の電子透かし情報の判定方法の各ス
    テップを実行させることを特徴とする電子透かし情報判
    定のためのプログラムが記憶された記憶媒体。
  7. 【請求項7】画像データを構成する複数の画素データの
    うち、少なくとも1つの画素データについて、データ値
    の変更により埋め込まれる電子透かし情報を判定する電
    子透かし情報判定装置であって、 当該判定対象となる要素データの近傍に位置する少なく
    とも2つの近傍要素データのデータ値を用いて、当該判
    定対象要素データのデータ値を推定する推定手段と、 前記判定対象要素データについて、前記推定したデータ
    値と実際のデータ値とを比較することで、当該判定対象
    要素データに加えられた変更量を検出する検出手段と、 当該変更量に基づいて、電子透かし情報を判定する判定
    手段と、を備えることを特徴とする電子透かし情報判定
    装置。
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