JP2000228607A - 電磁波吸収体 - Google Patents

電磁波吸収体

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JP2000228607A
JP2000228607A JP11028403A JP2840399A JP2000228607A JP 2000228607 A JP2000228607 A JP 2000228607A JP 11028403 A JP11028403 A JP 11028403A JP 2840399 A JP2840399 A JP 2840399A JP 2000228607 A JP2000228607 A JP 2000228607A
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JP
Japan
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electromagnetic wave
sheet
thickness
absorption
frequency band
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Application number
JP11028403A
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English (en)
Inventor
Kazuo Fujiwara
和夫 藤原
Shinichi Taniguchi
真一 谷口
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Nippon Ceramic Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ceramic Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在のところ、電気機器筐体,電子機器基板
間への装着等に用いる広帯域用の電磁波吸収体は、総て
単一層か電磁波シールド材(反射体)との積層で出来て
いる。しかし、この方法で作られた電磁波吸収体は、広
い周波数帯域において満足のいく吸収量を実現している
物はまだ見つかっていない。 【解決手段】 周波数特性の傾向の異なる2種類以上の
電磁波吸収板を積層することにより、元の単一なる吸収
板よりも、広い周波数帯域において、はるかに大きな吸
収量を安定して示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、広い周波数帯域に
おける層状の電磁波吸収体に関するもので、単層では得
られなかった優れた吸収特性を有する材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルな薄型(主に0.3mm〜
2.0mmの厚さ)の広帯域用の電磁波吸収として、各
メーカー,機関において種々の研究が行われており、市
販もされている。それらはいづれも、単一層かもしくは
単一層と電磁波シールド材(反射体)との積層で出来て
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子機器筐体,電子機
器基板間への装着等に用いられる薄型の広帯域用の電磁
波吸収体は各社販売されているが、総て単一層或いは電
磁波シールド材(反射体)との復合品である。これ等
は、電磁波吸収物質としての軟磁性金属,又はカーボ
ン,フェライト等を粉状,鱗片状,或いはコイル状等に
加工された物を高分子系樹脂に混合してシート化され、
そのまま利用されている。しかし、この方法で作成され
た電磁波吸収体は広い周波数帯域において満足のいく吸
収量の物は未だ実現されていない。従って、電子機器,
通信機器内部,外部共、電磁波による障害を皆無にでき
る電磁波吸収体は現在のところ見つかっていない。その
ため、電子機器の誤動作,外部への干渉を十分防止でき
ないという大きな問題が残っている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、計画した配合比に基づき、種々の吸収物質を高分子
系樹脂に混合,混錬を行い、0.5mm厚と1.0mm
厚の柔軟なシートを作成して電磁波吸収板とした。そし
て、これ等の周波数特性を測定した。その結果、それぞ
れに特徴のある周波数特性を持つことを知った。これ等
の吸収材料の長所を生かす方法,或いは相乗効果,補完
を行う方法として、この試験で作成した種々の吸収板を
接着剤又は両面粘着テープを用いて、積層する方法の検
討を行った。その結果、周波数特性の傾向の異なる2種
類以上の吸収板を積層することにより、元の単一なる吸
収板よりも、広い周波数帯域においてはるかに大きな吸
収量を安定して示すようになった。このことにより、外
部から到来の電磁波,及び電子,通信機器内部で発生し
た広範囲の不特定な電磁波による誤動作,干渉等の悪影
響を防ぐことが可能となった。
【0005】
【発明の実施の形態】まず、接合剤となる高分子系樹脂
として、ナイロン(6,66,12),PET,PB
T,PPS等の樹脂,その他ゴム(SBR,NBR,E
PDM等),及びエラストマーを数点準備した。吸収物
質として、炭素系材料(粉末,繊維状等),還元鉄粉を
数種類,軟磁性金属(カーボニール鉄粉,パーマロイ
粉,Fe−Si系合金粉,Fe−Ni系合金粉,Fe−
Co系合金粉等),フェライト粉末数種類等を準備し
た。これ等を設定した配合に計量を行い、接合剤をゴム
とするものはニーダーで混合を行った後ロール機で混錬
を行い、その後加熱プレスで所定の厚さにキュアーし
た。又、その他の樹脂については押出機を用いた。
【0006】
【実施例1】重量比で、接合剤として高分子系樹脂の一
つであるゴム(EPDM)100%に対し、炭素粉末1
00%の割合で秤量してニーダーで混合を行い、その後
ロール機で錬りながら0.6〜0.8mmの厚さのグリ
ーンシートを作成した。更にこれをキュアー処理をする
為に、ホットプレスにかけて0.5mmの厚さの一枚の
電磁波吸収板とした。又、同様の方法により、特性比較
測定用に厚さ1.0mmの吸収板も作成した。その吸収
特性を図1に示す。次に、重量比ゴム(EPDM)10
0%に対してFe−Co系合金の粉末を230%計量
し、炭素粉末を混合したものと同様の作業で同様の厚さ
0.5mmの電磁波吸収板を作成した。又、同様の方法
により、特性比較用に厚さ1.0mmの吸収板も作成し
た。その特性を図2に示す。この2種類のシート状の吸
収体を、両面テープを用いて2層及び3層のそれぞれ積
層板として測定を行った。その結果を図3,図4に記載
した。測定は、ヒューレットパッカード社製ネットワー
クアナライザー8720D型を使用した。図1及び図2
に比べて、図3,4は広い周波数帯域に渡りはるかに高
い吸収特性を安定して示していることを現している。
【0007】
【実施例2】接合剤としての高分子系樹脂、12ナイロ
ン重量比100%に対してフェライト粉末150%を押
出機で厚さ0.5mmの一枚の電磁波吸収板を作成し
た。又、同様の方法により厚さ1.0mmの吸収板を作
成し、その吸収特性を図5に示す。又、次に12ナイロ
ン重量100%に対してカーボニール鉄粉200%を押
出機で厚さ0.5mmの電磁波吸収板を作成した。又、
同様の方法により、比較測定用に厚さ1.0mmの吸収
板も作成した。その吸収特性を図6に示した。実施例1
と同様に、この2種類のシート状の吸収体を両面テープ
を用いて2層及び3層にそれぞれ積層板として測定を行
った。その結果を図7,8に記載した。当実施例におい
ても、積層された吸収体は単一吸収体に比べ、広い周波
数帯域においてはるかに高い吸収特性を安定して示して
いることが実証された。
【0008】
【実施例3】接合剤としての高分子系樹脂,12ナイロ
ン重量比100%に対して、Fe−Si系合金粉末18
0%を押出機で厚さ0.5mmの一枚の電磁波吸収板を
作成した。又、同様の方法で厚さ1.0mmの吸収板を
作成し、その吸収特性を図9に示す。又、次に12ナイ
ロン重量100%に対して、ステンレス(316)粉1
80%を押出機で厚さ0.5mmの電磁波吸収板を作成
した。又、同様の方法により、比較測定用に厚さ1.0
mmの吸収板も作成した。その吸収特性を図10に示し
た。実施例1と同様に、この2種類のシート状の吸収体
を両面テープを用いて2層及び3層にそれぞれ積層板と
して測定を行った。その結果を図11,図12に記載し
た。当実施例においても、積層された吸収体は単一吸収
体に比べ、広い周波数帯域においてはるかに高い吸収特
性を安定して示していることが実証された。
【0009】
【発明の効果】実施例の図で示す如く、単一層で作成し
た吸収材料に比較して、吸収特性の異なる吸収材料を2
層,3層にした吸収体は、広い周波数帯域に渡り極めて
顕著な効果を現している。このことは、今日問題とされ
ている電磁波による諸々の影響に対して大きな効果が見
込める。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において、比較用に作成した炭素粉末
を混合した1mm厚のゴムシートの吸収量データ。
【図2】実施例1において、比較用に作成したFe−C
o系合金を混合した1mm厚のゴムシートの吸収量デー
タ。
【図3】実施例1において、2種類のゴムシートを2層
に積層した1mm厚のシートの吸収量データ。
【図4】実施例1において、2種類のゴムシートを3層
に積層した1.5mm厚のシートの吸収量データ。
【図5】実施例2において、比較用に作成したフェライ
ト粉末を混合した1mm厚のナイロン12シートの吸収
量データ。
【図6】実施例2において、比較用に作成したカーボニ
ール鉄粉を混合した1mm厚のナイロン12シートの吸
収量データ。
【図7】実施例2において、2種類のナイロン12シー
トを2層に積層した1mm厚のシートの吸収量データ。
【図8】実施例2において、2種類のナイロン12シー
トを3層に積層した1.5mm厚のシートの吸収量デー
タ。
【図9】実施例3において、比較用に作成したFe−S
i系合金粉末を混合した1mm厚のナイロン12シート
の吸収量データ。
【図10】実施例3において、比較用に作成したステン
レス(316)粉を混合した1mm厚のナイロン12シ
ートの吸収量データ。
【図11】実施例3において、2種類のナイロン12シ
ートを2層に積層した1mm厚のシートの吸収量デー
タ。
【図12】実施例3において、2種類のナイロン12シ
ートを3層に積層した1.5mm厚のシートの吸収量デ
ータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数特性の傾向の異なる2種類以上の
    電磁波吸収板を積層した事を特徴とする電磁波吸収体。
JP11028403A 1999-02-05 1999-02-05 電磁波吸収体 Pending JP2000228607A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110915317A (zh) * 2017-07-20 2020-03-24 麦克赛尔控股株式会社 电磁波吸收性组合物、电磁波吸收体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110915317A (zh) * 2017-07-20 2020-03-24 麦克赛尔控股株式会社 电磁波吸收性组合物、电磁波吸收体
CN110915317B (zh) * 2017-07-20 2021-10-29 麦克赛尔控股株式会社 电磁波吸收性组合物、电磁波吸收体

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