JP2000228129A - キースイッチ装置 - Google Patents

キースイッチ装置

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JP2000228129A
JP2000228129A JP11026783A JP2678399A JP2000228129A JP 2000228129 A JP2000228129 A JP 2000228129A JP 11026783 A JP11026783 A JP 11026783A JP 2678399 A JP2678399 A JP 2678399A JP 2000228129 A JP2000228129 A JP 2000228129A
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link member
locking
key switch
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JP11026783A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Kako
光政 加古
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キートップや案内支持部材を上方へ付勢する
ラバースプリングを使用せずにスイッチング動作を行う
ことができ、かつ、装置全体としての製造コストを低減
することができるキースイッチ装置を提供すること。 【解決手段】 キートップ2が押下され、アクチュエー
タ3のリンク部材8,9が係止ピン16,17を揺動中
心として時計方向へ揺動されると、連結部材10が軸方
向回りに捻り変形されつつ、アクチュエータ3が下降さ
れる。この下降によりキートップ2が下方へ移動され、
アクチュエータ3の押圧部13により回路基板5の可動
電極18aが押下されて、フィルム19の固定電極19
a,19が短絡されオンスイッチング動作が行われる。
一方、キートップ2の押下が解除されると、連結部材1
0の捻り変形がその弾性復元力により復元され、リンク
部材8,9が上方へ付勢されると共に、可動電極18a
が固定電極19a,19bから離間されオフスイッチン
グ動作が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キースイッチ装置
に関し、特に、ノート型ワードプロセッサ、ノート型パ
ーソナルコンピュータ等に付設される薄型キーボード装
置に使用されるキースイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノート型ワードプロセッサやノート型パ
ーソナルコンピュータでは、その携帯性を向上するため
に薄型のキーボード装置が使用されている。この薄型キ
ーボード装置に使用されるキースイッチについては、従
来より種々の提案がなされており、例えば、2つのアク
チュエータ(ヒンジ部材)が相互に交叉して側面視略X
字状に連結される案内支持部材を用いたキースイッチが
提案されている。
【0003】このようなキースイッチは、主に、操作者
により押下されるキートップと、そのキートップを支持
して上下動を案内する一対のアクチュエータが相互に開
閉脚自在に連結され構成される案内支持部材と、その案
内支持部材が取り付けられるホルダ部材と、そのホルダ
部材の上面に配設され一対の固定電極を有する回路基板
と、キートップの上下動に伴って固定電極のオンオフを
行う可動電極を有する弾性材料で形成されたラバースプ
リングとを備えている。
【0004】かかるキースイッチによれば、案内支持部
材におけるアクチュエータの一方にラバースプリングを
押圧(押下)する押圧部が設けられており、かかる押圧
部がラバースプリング頂部に載置されている。よって、
キートップが非押下の状態では、キートップはラバース
プリングにより上方に付勢され保持されている。かかる
状態からキートップが押下されると、キートップはラバ
ースプリングの付勢力(弾性復元力)に抗して下降す
る。
【0005】案内支持部材は、キートップの下降動作に
伴って、一対のアクチュエータが相互に回動することに
より開脚され、キートップの水平状態を保持しつつ、キ
ートップの下降動作を案内する。このキートップの下降
動作とともに、ラバースプリングが一方のアクチュエー
タの押圧部により押圧され、ラバースプリングが座屈す
ると、ラバースプリングの可動電極を介して一対の固定
電極が短絡されスイッチング動作が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たキースイッチでは、そのスイッチング動作を行うため
に使用されるラバースプリングが高価であるため、キー
スイッチ全体としての製造コストが増加してしまうとい
う問題点があった。
【0007】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、キートップや案内支持部材を上方
へ付勢するラバースプリングを使用せずにスイッチング
動作を行うことができ、かつ、装置全体としての製造コ
ストを低減することができるキースイッチ装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載のキースイッチ装置は、下面に第1係止
部が設けられたキートップと、そのキートップの下方に
配設されるホルダ部材と、そのホルダ部材における前記
キートップ幅方向両側付近と対向する位置にそれぞれ設
けられる一対の第2係止部と、その一対の第2係止部の
一方および第1係止部にそれぞれ保持される第1リンク
部材と、前記一対の第2係止部の他方および第1係止部
にそれぞれ保持される第2リンク部材と、その第2リン
ク部材および第1リンク部材を連結し前記キートップ幅
方向へ向けて設けられる連結部材とを有し、前記第1リ
ンク部材および第2リンク部材が前記一対の第2係止部
を揺動中心として揺動することにより前記キートップの
上下動を案内する案内支持部材と、その案内支持部材に
よる前記キートップの上下動に伴ってスイッチング動作
を行うスイッチング部材とを備えており、前記一対の第
2係止部は、前記ホルダ部材における前記キートップ幅
方向と直交する方向の異なった位置にそれぞれ設けられ
ており、前記案内支持部材は、その第1リンク部材にお
ける前記連結部材との連結部から前記第2係止部側端ま
での長さが、その第2リンク部材における前記連結部材
との連結部から前記第2係止部側端までの長さより大き
く形成され、かつ、前記連結部材が前記第1リンク部材
および第2リンク部材の揺動に伴って捻れ変形可能な弾
性材料で形成されている。
【0009】この請求項1記載のキースイッチ装置によ
れば、キートップが押下されると、キートップ下面およ
びホルダ部材に設けられた第1係止部および一対の第2
係止部により保持された第1及び第2リンク部材が一対
の第2係止部を揺動中心としてホルダ部材へ向けて揺動
される。第1及び第2リンク部材がホルダ部材へ向けて
揺動されると、両リンク部材を介して連結部材に捻り力
が加えられ、連結部材が捻り変形されつつ、案内支持部
材が下降される。この案内支持部材の下降に伴って、キ
ートップの下降動作が案内され、スイッチング部材によ
るスイッチング動作が行われる。
【0010】また、キートップの押下により捻り変形さ
れる連結部材は弾性材料で形成されているので、キート
ップを押下する力が解除されると、その弾性復元力によ
り捻り変形が復元される。この連結部材の捻り変形の復
元に伴って第1及び第2リンク部材は上方へ向けて揺動
され、案内支持部材が上昇される。この案内支持部材の
上昇に伴ってキートップの上昇動作が案内されるととも
に、案内支持部材により上昇されたキートップが連結部
材の弾性復元力によりホルダ部材の上方に付勢されるの
である。
【0011】請求項2記載のキースイッチ装置は、請求
項1記載のキースイッチ装置において、前記キートップ
は、その下面幅方向と直交する方向における一側付近に
前記第1係止部が設けられる一方、その下面幅方向と直
交する方向における他側付近に第3係止部が設けられて
おり、前記ホルダ部材は、前記第3係止部の下方に前記
一対の第2係止部が設けられる一方、前記第1係止部の
下方に第4係止部が設けられており、前記案内支持部材
は、前記第3係止部及び第4係止部に保持される第3リ
ンク部材および第4リンク部材と、その第3リンク部材
および第4リンク部材を連結し前記キートップ幅方向へ
向けて設けられる第2連結部材とを有し、前記第3リン
ク部材および第4リンク部材が前記第4係止部を揺動中
心として揺動することにより前記キートップの上下動を
案内するように構成されている。
【0012】この請求項2記載のキースイッチ装置によ
れば、請求項1記載のキースイッチ装置と同様に作用す
る上、キートップ下面およびホルダ部材に設けられた第
3係止部および第4係止部により保持された第3及び第
4リンク部材が第4係止部を揺動中心としてホルダ部材
へ向けて揺動されて、案内支持部材が下降される。
【0013】請求項3記載のキースイッチ装置は、請求
項2記載のキースイッチ装置において、前記第4係止部
は、前記ホルダ部材における前記キートップ幅方向両側
付近と対向する位置であって、そのキートップ幅方向と
直交する方向の異なった位置に一対設けられており、そ
の一対の第4係止部の一方により前記第3リンク部材を
揺動可能に保持すると共に、その一対の第4係止部の他
方により前記第4リンク部材を揺動可能に保持するよう
に構成されており、前記第3リンク部材は前記第1リン
ク部材とともに前記キートップ幅方向一側付近の下方に
配設され、前記第4リンク部材は前記第2リンク部材と
ともに前記キートップ幅方向他側付近の下方に配設さ
れ、前記第4リンク部材における前記第2連結部材との
連結部から前記第4係止部側端までの長さが、前記第3
リンク部材における前記第2連結部材との連結部から前
記第4係止部側端までの長さより大きく形成されてお
り、前記第2連結部材は前記第3リンク部材および第4
リンク部材の揺動に伴って捻れ変形可能な弾性材料で形
成されている。
【0014】この請求項3記載のキースイッチ装置によ
れば、請求項2記載のキースイッチ装置と同様に作用す
る上、キートップが押下されると、キートップ下面およ
びホルダ部材に設けられた第1係止部および一対の第4
係止部により保持された第3及び第4リンク部材が一対
の第4係止部を揺動中心としてホルダ部材へ向けて揺動
される。第3及び第4リンク部材がホルダ部材へ向けて
揺動されると、両リンク部材を介して第2連結部材に捻
り力が加えられ、第2連結部材が捻り変形されつつ、案
内支持部材が下降される。
【0015】また、キートップの押下により捻り変形さ
れる第2連結部材は弾性材料で形成されているので、キ
ートップを押下する力が解除されると、その弾性復元力
により捻り変形が復元される。この第2連結部材の捻り
変形の復元に伴って第3及び第4リンク部材は上方へ向
けて揺動され、案内支持部材が上昇される。この案内支
持部材の上昇に伴ってキートップの上昇動作が案内され
るとともに、案内支持部材により上昇されたキートップ
が第2連結部材の弾性復元力によりホルダ部材の上方に
付勢されるのである。
【0016】請求項4記載のキースイッチ装置は、請求
項2または3に記載のキースイッチ装置において、前記
案内支持部材は、前記第1リンク部材および第3リンク
部材が側面視略X字形に交叉し、かつ、前記第2リンク
部材および第4リンク部材が側面視略X字形に交叉して
構成されており、前記キートップは、その下面に前記案
内支持部材の交叉部を押下する押下部を備えている。
【0017】この請求項4記載のキースイッチ装置によ
れば、請求項2または3に記載のキースイッチ装置と同
様に作用する上、キートップが押下されると、案内支持
部材の第1及び第3リンク部材の交叉部と第2及び第4
リンク部材の交叉部とが、キートップ下面に設けられた
押下部により押下されつつ、案内支持部材が下降され
る。
【0018】請求項5記載のキースイッチ装置は、請求
項2または3に記載のキースイッチ装置において、前記
案内支持部材は、前記第1リンク部材および第3リンク
部材が側面視略X字形に交叉して結合され、かつ、前記
第2リンク部材および第4リンク部材が側面視略X字形
に交叉して結合されており、これらの結合部を介して開
閉脚可能に構成されている。
【0019】この請求項5記載のキースイッチ装置によ
れば、請求項2または3に記載のキースイッチ装置と同
様に作用する上、キートップが押下されると、案内支持
部材の第1及び第3リンク部材の結合部と第2及び第4
リンク部材の結合部とを介して、第1及び第3リンク部
材と第2及び第4リンク部材とが開閉脚して、キートッ
プの上下動が案内される。
【0020】請求項6記載のキースイッチ装置は、請求
項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装置におい
て、前記スイッチング部材は、前記キートップの下方に
配設されスイッチング動作を行うための第1接点部材を
有する第1フィルムと、その第1フィルムに積層され前
記第1接点部材の上方に対向して第2接点部材が設けら
れる第2フィルムとを有する回路部材と、その回路部材
上方に配置される前記案内支持部材に設けられ前記第2
接点部材を押下する押圧部材とを備えている。
【0021】請求項6記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装
置と同様に作用する上、キートップが押下されると、そ
の押下に伴って案内支持部材が下降され、キートップの
下降動作が案内される。キートップの下降動作ととも
に、回路部材の第2フィルムに設けられた第2接点部材
は、案内支持部材に設けられた押圧部材により押下され
る。この押圧部材による第2接点部材の押下により、第
2接点部材が下方へ押動され第1フィルムの第1接点部
材と接触すると、第1接点部材が短絡されて、スイッチ
ング部材がオンされる。
【0022】請求項7記載のキースイッチ装置は、請求
項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装置におい
て、前記スイッチング部材は、前記キートップの下方に
配設されスイッチング動作を行うための第1接点部材を
有する回路部材と、その回路部材の上方に配置される前
記案内支持部材に設けられ、その案内支持部材による前
記キートップの上下動に伴って前記回路部材の前記第1
接点部材のオンオフを行う第2接点部材とを備えてい
る。
【0023】請求項7記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装
置と同様に作用する上、キートップが押下されると、そ
の押下に伴って案内支持部材が下降され、キートップの
下降動作が案内される。キートップの下降動作ととも
に、案内支持部材に設けられた第2接点部材がキートッ
プ下方の回路部材に設けられた第1接点部材と接触し、
その結果、第1接点部材が短絡されて、スイッチング部
材がオンされる。
【0024】請求項8記載のキースイッチ装置は、請求
項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装置におい
て、前記スイッチング部材は、前記キートップの下方に
配設されスイッチング動作を行うための第1接点部材を
有する回路部材と、その回路部材の上方に配置される前
記キートップ下面に設けられ、前記案内支持部材による
前記キートップの上下動に伴って前記回路部材の前記第
1接点部材のオンオフを行う第2接点部材とを備えてい
る。
【0025】請求項8記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装
置と同様に作用する上、キートップが押下されると、そ
の押下に伴って案内支持部材が下降され、キートップの
下降動作が案内される。キートップの下降動作ととも
に、キートップ下面に設けられた第2接点部材がキート
ップ下方の回路部材に設けられた第1接点部材と接触
し、その結果、第1接点部材が短絡されて、スイッチン
グ部材がオンされる。
【0026】請求項9記載のキースイッチ装置は、請求
項1から8のいずれかに記載のキースイッチ装置におい
て、前記案内支持部材は弾性復元性を有する金属材料を
折り曲げ成形することにより形成されている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
のキースイッチ装置の一実施例であるキースイッチ1を
部分断面視した分解斜視図であり、図2は、キースイッ
チ1のキートップ2非押下状態(非押下時)における側
断面図である。図1に示すように、キースイッチ1は、
主に、操作者により押下されるキートップ2と、そのキ
ートップ2の上下動を案内支持するアクチュエータ3
と、そのアクチュエータ3を保持するホルダ部材4と、
そのホルダ部材4の上面に配設される回路基板5とを備
えている。
【0028】キートップ2はABS樹脂等の合成樹脂材
料で形成されており、その上面にはキートップ2を特定
する文字、記号等(図示せず)が印刷されている。キー
トップ2の前側下面における左右両側近傍(付近)には
略同一形状に形成された一対の係止部6,6がそれぞれ
下方へ向けて設けられている。尚、図1では、キートッ
プ2の前側下面における左側部分に設けられた一方の係
止部6を2点鎖線で図示している。
【0029】この一対の係止部6,6は、アクチュエー
タ3の連結部材10における軸方向(図1の左右方向)
両端部分を回動(回転)可能にそれぞれ保持(係止)す
るためのものであり、かかる連結部材10を回動可能に
保持する側面視円形状の係止孔6a,6aがそれぞれ形
成されている。これらの係止孔6a,6aはアクチュエ
ータ3の連結部材10の外形に適合して形成されてお
り、かかる連結部材10をガタつかせることなく回動可
能に保持することができる。また、係止孔6a,6aの
下側部分にはアクチュエータ3の連結部材10を係止孔
6a,6aに填め込む(スナップインする)ための切欠
き溝6b,6bが設けられている。
【0030】各切欠き溝6b,6bは、その溝幅がアク
チュエータ3の連結部材10の外径より小さく形成され
る一方、連結部材10の軸方向両端部分が押し込まれる
ことによる各係止部6,6の弾性変形に伴って、その溝
幅が拡大されるように形成されている。しかも、各切欠
き溝6b,6bは、その溝幅が各係止孔6a,6aの内
径より小さく形成されているので、一対の係止孔6a,
6aに填め込まれた連結部材10が各係止部6,6から
外れ落ちることを防止することができる。
【0031】また、各切欠き溝6b,6bの下側縁部分
には、各係止孔6a,6aへ向けて溝幅が狭まるように
傾斜した側面視略逆V字状のテーパ面6c,6cがそれ
ぞれ形成されている。よって、アクチュエータ3の連結
部材10が各係止部6,6の係止孔6a,6aにスナッ
プインされる場合には、テーパ面6c,6cを介して連
結部材10の両端部分を各切欠き溝6b,6bへと案内
することができる。尚、後述するアクチュエータ3のリ
ンク部材8,9は、連結部材10を介して一対の係止部
6,6に揺動可能に保持されている。
【0032】キートップ2の後側下面における左右両側
近傍(付近)には略同一形状に形成された一対の係止部
7,7がそれぞれ形成されている。この一対の係止部
7,7は、後述するアクチュエータ3のリンク部材8,
9に引っ掛かり、キートップ2の後側部分の浮き上がり
を防止するためのもであり、リンク部材8,9の下側縁
部に引っ掛かり可能に形成されている。具体的には、各
係止部7,7の下側部分における対向面側には、キート
ップ2内方へ向けて突起部7a,7aがそれぞれ突設さ
れており、各係止部7,7間にアクチュエータ3のリン
ク部材8,9を填め込み、各突起部7a,7aがリンク
部材8,9の下側縁部にそれぞれ引っ掛かることによ
り、キートップ2の後側部分の浮き上がりを防止するこ
とができる(図2参照)。
【0033】また、各突起部7a,7aの対向面には、
それぞれキートップ2の内側上方へ向けて傾斜したテー
パ面7b,7bがそれぞれ形成されている。よって、ア
クチュエータ3のリンク部材8,9が各係止部7,7間
に填め込まれる場合には、テーパ面7b,7bを介して
リンク部材8,9を一対の係止部7,7間へと案内しス
ナップインすることができる。
【0034】アクチュエータ3は、上述したキートップ
2の上下動を案内支持するためのものであり、例えば、
弾性復元性を有するステンレス鋼材などの金属材料(弾
性材料)を折り曲げ成形することにより形成されてい
る。このアクチュエータ3は上面視略コ字状に形成され
ており、その幅方向(図1の左右方向)両側に位置する
一対の略丸棒状部分が各々リンク部材8,9とし、この
一対のリンク部材8,9の一端部を相互に連結する略丸
棒状部分を連結部材10としている。
【0035】一対のリンク部材8,9は、その連結部材
10の反対側端部がホルダ部材4へ向けて側面視略く字
形にそれぞれ折り曲げ形成されており、その各折り曲げ
部分の下端部分が側面視略C字形に折り曲げられ係止孔
11,12がそれぞれ形成されている。このリンク部材
8の係止孔11およびリンク部材9の係止孔12は、後
述するホルダ部材4に突設される係止ピン16,17が
挿入(挿嵌)可能にそれぞれ形成されており、これらの
係止ピン16,17が挿入されることによりアクチュエ
ータ3をホルダ部材4に摺動可能にそれぞれ保持するこ
とができる。
【0036】また、アクチュエータ3は、リンク部材8
における連結部材10側端部から係止孔11側端部まで
の長さL1が、リンク部材9における連結部材10側端
部から係止孔12側端部までの長さL2より大きく形成
されている(L1>L2)。一方、アクチュエータ3
は、そのリンク部材8における連結部材10側端部から
係止孔11側端部までの高さが、そのリンク部材9にお
ける連結部材10側端部から係止孔12側端部までの高
さと略等しく形成されている。このため、リンク部材
8,9は、図2に示すように、連結部材10の軸方向と
直交する平面内、即ち、図2の紙面内において角度R1
だけズレた状態で連結部材10にそれぞれ連結されてい
る。
【0037】連結部材10は、図1に示すように、キー
トップ2の幅方向(図1左右方向)へ向けて略水平状態
で設けられており、そのキートップ2幅方向、即ち、連
結部材10軸方向回りに弾性的な捻り変形が可能に形成
されている。また、連結部材10は、その軸方向両端部
分が上述したキートップ2下面に設けられる一対の係止
部6,6に回動可能に保持されるように形成されてお
り、その略中央部分には正面視略V字形に折り曲げ成形
された押圧部13が形成されている。この押圧部13は
アクチュエータ3の下方に配設されるホルダ部材4へ向
けて突出されており、後述する回路基板5におけるフィ
ルム材18の可動電極18a上方に位置している。よっ
て、キートップ2が押下される場合に、押圧部13下端
によりフィルム材18における可動電極18aを直接押
下して、スイッチング動作を行うことができるのであ
る。
【0038】ホルダ部材4は、上述したアクチュエータ
3を保持するためのものであり、アルミニウム合金やス
テンレス鋼材などの金属材料をプレス加工することによ
り形成され、キースイッチ1毎に設けられている。即
ち、本実施例のキースイッチ1が、複数のキースイッチ
1を備えたキーボード装置に使用される場合、ホルダ部
材4は、キーボード装置に使用される各キースイッチ1
に対応して、キーボード装置全体に1つの部材として一
体に形成されている。
【0039】ホルダ部材4には、各キースイッチ1に対
応して、その上面から下面へと貫通する上面視略コ字状
または略凹字状の開口である一対の取付孔14,15が
それぞれ穿設されている。この一対の取付孔14,15
は、ホルダ部材4におけるキートップ2後側下面との対
向部分であって、キートップ2幅方向(図1左右方向)
両側近傍と対向する位置にそれぞれ穿設されており、上
述したリンク部材8,9の係止孔11,12側端部が挿
入可能に形成されている。よって、かかる取付孔14,
15内へリンク部材8,9の係止孔11,12側端部を
挿入することによって、その係止孔11,12内に後述
する係止ピン16,17を挿入して保持することができ
る(図2参照)。
【0040】取付孔14には、そのキートップ2幅方向
(図1左右方向)における左側縁部から右側縁部へ向け
て略角柱状の係止ピン16が突設されている。この係止
ピン16は、上述したリンク部材8の係止孔11内に挿
入可能に形成されており、かかる係止ピン16を係止孔
11内に挿入することによりリンク部材8をホルダ部材
4に揺動可能に保持することができる。
【0041】一方、取付孔15には、そのキートップ2
幅方向における右側縁部から左側縁部へ向けて略角柱状
の係止ピン17が突設されている。この係止ピン17
は、上述したリンク部材9の係止孔12内に挿入可能に
形成されており、かかる係止ピン17を係止孔12内に
挿入することによりリンク部材9をホルダ部材4に揺動
可能に保持することができる。
【0042】また、係止ピン16は、その軸心が係止ピ
ン17の軸心に対して、キートップ2幅方向と直交する
方向、即ち、キートップ2の前後方向に間隔W1だけズ
レて設けられている。このように、係止ピン16,17
の軸心位置を間隔W1だけズラして係止ピン16,17
をそれぞれ設け、かつ、これらの係止ピン16,17に
より上述したリンク部材8,9を保持することにより、
図2に示すように、連結部材10により連結されたリン
ク部材8,9における連結部材10側端部をホルダ部材
4の上方に保持することができる。よって、アクチュエ
ータ3は、キートップ2をホルダ部材4の上方位置に支
持することができるのである。
【0043】図1に示すように、ホルダ部材4の上面に
はキートップ2の押下によりスイッチング動作を行うた
めの回路基板5が配設されている。この回路基板5は、
ポリエチレンテレフタレート(PET)で形成されたフ
ィルム18,19に所定の回路パターンが形成されたフ
レキシブル回路基板で構成されている。この回路基板5
の上側にはフィルム18が設けられており、このフィル
ム18にはアクチュエータ3の押圧部13の下方位置に
可動電極18aが設けられている。この可動電極18a
が設けられたフィルム18の下方にはフィルム19が離
間して設けられており、このフィルム19にはフィルム
18の可動電極18aの下面に対向して一対の固定電極
19a,19aが設けられている。よって、キートップ
2の押下時に、アクチュエータ3の押圧部13によりフ
ィルム18の可動電極18aが押下されると、かかる可
動電極18aを介して、回路基板5のフィルム19にお
ける固定電極19a,19aが短絡されてスイッチング
動作が行われるのである。
【0044】次に、図1及び図2を参照して、上記のよ
うに構成されたキースイッチ1の動作について説明す
る。図2に示す状態(非押下の状態)からキートップ2
を押下していくと、アクチュエータ3における連結部材
10が係止部6内で時計方向へ回転されると共に、リン
ク部材8,9が、係止孔11,12を介して、係止ピン
16,17を揺動中心として時計方向へ揺動される。即
ち、リンク部材8,9の連結部材10側端部が下方へ向
けて揺動される。
【0045】一方、リンク部材8,9は、連結部材10
側端部から係止孔11,12側端部までの長さL1,L
2がそれぞれ異なり、かつ、連結部材10に角度R1だ
けズレてそれぞれ連結されているので、係止ピン16,
17を揺動中心として揺動する場合に揺動角変化量がそ
れぞれ異なる。このため、キートップ2が押下され、一
対のリンク部材8,9が、係止ピン16,17を揺動中
心として、ホルダ部材4へ向けて揺動されると、連結部
材10が軸方向(図2の紙面に対する垂直方向)回りに
時計方向へ捻り変形されつつ、アクチュエータ3が下降
される。
【0046】このアクチュエータ3の下降により、アク
チュエータ3における連結部材10の押圧部13が回路
基板5のフィルム材18上面と当接され、その当接部分
に位置する可動電極18aが押圧部13により押下され
る。この押圧部13による可動電極18aの押下によ
り、その可動電極18aは、回路基板5におけるフィル
ム19に設けられた固定電極19a,19aを短絡して
オン状態となり、これによりオンスイッチング動作が行
われる。
【0047】また、キートップ2の押下を解除すると、
キートップ2の押下により捻り変形されたアクチュエー
タ3における連結部材10がその弾性復元力により捻り
変形が復元され、この復元に伴ってリンク部材8,9が
上方へ付勢される。この付勢に伴って、アクチュエータ
3における連結部材10が係止部6内で反時計方向へ回
転されると共に、リンク部材8,9が、係止孔11,1
2を介して、係止ピン16,17を揺動中心として反時
計方向へ向けて揺動される。即ち、リンク部材8,9の
連結部材10側端部がホルダ部材4の上方へ向けて揺動
される。これに伴い、回路基板5のフィルム18は徐々
に元の状態に復帰していき、かかる過程で可動電極18
aは固定電極19a,19aから離間する。この時点で
オフ状態となり、オフスイッチング動作が行われる。そ
して、キートップ2は、アクチュエータ3の連結部材1
0の弾性復元力を介して、図2に示す元の非押下状態に
復帰される。
【0048】以上説明したように、本実施例のキースイ
ッチ1によれば、キートップ2の上下動を案内するアク
チュエータ3のリンク部材8,9は、連結部材10側端
部から係止孔11,12側端部までの長さL1,L2が
それぞれ異なり、かつ、連結部材10に角度R1だけズ
レてそれぞれ連結されているので、係止ピン16,17
を揺動中心として揺動する場合に揺動角変化量がそれぞ
れ異なる。このため、キートップ2が押下され、一対の
リンク部材8,9が係止ピン16,17を揺動中心とし
て時計方向へ揺動する場合に、アクチュエータ3は、連
結部材10をその軸方向回りに捻り変形させつつ下降す
ることができる。しかも、かかる連結部材10は、その
軸方向回りに弾性的に捻り変形可能に形成されているの
で、従来のキースイッチのように弾性復元性を有するラ
バースプリングなどを別途使用することなく、アクチュ
エータ3の連結部材10の弾性復元力によりキートップ
2をホルダ部材4の上方に付勢しつつ保持することがで
きる。従って、ラバースプリングが不要となる分、キー
スイッチ1の部品点数が減少されるので、キースイッチ
1全体としての製造コストを低減することができる。
【0049】キートップ2の押下に伴うスイッチング動
作は、アクチュエータ3の連結部材10に設けられた押
圧部13により、回路基板5のフィルム18が押下さ
れ、そのフィルム18に設けられた可動電極18aがフ
ィルム19の固定電極19a,19aと接触することに
より行われるので、従来のキースイッチにおけるラバー
スプリングなどのスイッチング動作を行うための部材が
不要となる。よって、従来のキースイッチの組立工程に
おいてラバースプリングを回路基板に接着するために使
用される高価な冶具や、キースイッチ1の組立工程にお
いてラバースプリングを回路基板に接着する工程や、そ
の接着工程で使用される高価な接着剤が不要となるの
で、その分、キースイッチ1全体としての製造コストを
低減することができる。
【0050】また、キートップ2の上下動を案内するア
クチュエータ3は、弾性復元性を有する金属材料を折り
曲げ成形することにより形成されるので、従来のキース
イッチのように成形用金型内に合成樹脂を射出してアク
チュエータを形成することが不要となる。よって、アク
チュエータ3を形成するための成型用金型が不要となる
ので、その分、キースイッチ1全体としての製造コスト
を低減することができる。
【0051】次に、図3を参照して、第2実施例のキー
スイッチ20を説明する。図3は、第2実施例における
キースイッチ20を部分断面視した分解斜視図である。
図3に示すように、第2実施例のキースイッチ20は、
前記した第1実施例のキースイッチ1に対して、アクチ
ュエータおよび回路基板を変更したものである。以下、
第1実施例と同一の部分には同一の番号を付して、その
説明を省略し異なる部分のみを説明する。
【0052】図3に示すように、第2実施例のキースイ
ッチ20では、第1実施例のアクチュエータ3及び回路
基板5に代えて、アクチュエータ21及び回路基板22
を用いている。アクチュエータ21は、第1実施例にお
けるアクチュエータ3の連結部材10に代えて、連結部
材23がキートップ2の幅方向(図3左右方向)へ向け
て略水平状態で設けられており、そのキートップ2幅方
向、即ち、連結部材23軸方向回りに弾性的な捻り変形
可能に形成されている。また、連結部材23は、その両
側部分が上述したキートップ2の下面に形成される一対
の係止部6,6に回動可能にそれぞれ保持されるように
形成されており、その略中央部分は上面視略コ字形に折
り曲げ成形されており、その折り曲げ部分に略円筒状の
接点部材24が取着されている。接点部材24は、例え
ば、ウレタンゴムにカーボンブラックを含有させた合成
樹脂材料を押出成形して形成したものであり、導電性を
有している。この接点部材24は、連結部材23の略中
央部分の外周に巻着され、その外径が連結部材23の外
径より大きく形成されている。尚、接点部材24は、合
成樹脂材料を押出成形することにより安価に製造するこ
とができるので、キースイッチ20全体として製造コス
トが低減される。
【0053】接点部材24の下方であって、ホルダ部材
4の上面には回路基板22が形成されている。この回路
基板22は、その表面には、複数のキースイッチ20の
配設される位置に対応して、エッチング処理などの印刷
処理により所定の回路パターンおよび一対の固定電極2
2a,22aが形成されている。この一対の固定電極2
2a,22aは、上述した接点部材24の下方に形成さ
れており、キートップ2が押下されアクチュエータ21
が下方へ向けて揺動する場合に、かかる一対の固定電極
22a,22aに接点部材24が同時に接触することに
より短絡されて、スイッチング動作が行われる。
【0054】上記のように構成された第2実施例のキー
スイッチ20によれば、キートップ2が押下されると、
アクチュエータ21における連結部材23に取着された
接点部材24が回路基板22の固定電極22a,22a
を短絡してオン状態となり、これによりオンスイッチン
グ動作が行われるのである。
【0055】このように、第2実施例におけるキースイ
ッチ20によれば、連結部材23に安価な押出成形によ
り製造された接点部材24によりスイッチング動作を行
うことができるので、従来のキースイッチに使用される
ラバースプリングなどの高価なスイッチング動作を行う
ための部材が不要となる。しかも、従来のキースイッチ
の組立工程においてラバースプリングを回路基板に接着
するために使用される高価な冶具や、キースイッチ20
の組立工程においてラバースプリングを回路基板に接着
する工程や、その接着工程で使用される高価な接着剤が
不要となるので、その分、キースイッチ20全体として
の製造コストを低減することができる。
【0056】次に、図4を参照して、第3実施例のキー
スイッチ30を説明する。図4(a)は、第3実施例に
おけるキースイッチ30を部分断面視した分解斜視図で
あり、図4(b)は、第3実施例の変形例であるキース
イッチに使用されるアクチュエータ36及びホルダ部材
37の分解斜視図である。図4(a)に示すように、第
3実施例のキースイッチ30は、前記した第1及び第2
実施例のキースイッチ1,20に対して、ホルダ部材を
変更したものである。以下、第1及び第2実施例と同一
の部分には同一の番号を付して、その説明を省略し異な
る部分のみを説明する。
【0057】図4(a)に示すように、第3実施例のキ
ースイッチ30では、第1及び第2実施例のホルダ部材
4に代えて、ホルダ部材31を用いている。ホルダ部材
31は、アルミニウム合金やステンレス鋼材などの金属
材料をプレス加工することにより形成され、キースイッ
チ30毎に設けられている。ホルダ部材31には、各キ
ースイッチ30に対応して、その上面から下面へと貫通
する上面視略コ字状または略凹字状の開口である一対の
取付孔32,33がそれぞれ穿設されている。
【0058】この一対の取付孔32,33は、ホルダ部
材31におけるキートップ2後側下面と対向部分であっ
て、キートップ2幅方向(図4(a)左右方向)両側近
傍と対向する位置にそれぞれ穿設されている。取付孔3
2には、そのキートップ2幅方向における右側縁部から
上方へ向けて略矩形平板状の係止部34が立設されてお
り、その係止部34の左側面から左側外方へ向けて略角
柱状の係止ピン34aが突設されている。この係止ピン
34aは、アクチュエータ21におけるリンク部材8の
係止孔11内に挿入可能に形成されており、かかる係止
ピン34aを係止孔11内に挿入することによりリンク
部材8をホルダ部材31に揺動可能に保持することがで
きる。
【0059】一方、取付孔33には、そのキートップ2
幅方向における左側縁部から上方へ向けて略矩形平板状
の係止部35が立設されており、その係止部35の右側
面から右側外方へ向けて略角柱状の係止ピン35aが突
設されている。この係止ピン35aは、アクチュエータ
21におけるリンク部材9の係止孔12内に挿入可能に
形成されており、かかる係止ピン35aを係止孔12内
に挿入することによりリンク部材9をホルダ部材31に
揺動可能に保持することができる。
【0060】また、係止ピン34aは、その軸心が係止
ピン35aの軸心に対して、キートップ2幅方向と直交
する方向、即ち、キートップ2の前後方向に間隔W2だ
けズレて設けられている。このように、係止ピン34
a,35aの軸心位置を間隔W2だけズラして係止ピン
34a,35aをそれぞれ設け、かつ、これらの係止ピ
ン34a,35aによりリンク部材8,9を保持するこ
とにより、連結部材23により連結されたリンク部材
8,9における連結部材23側端部をホルダ部材31の
上方に保持することができる。よって、アクチュエータ
21は、キートップ2をホルダ部材31の上方位置に支
持することができるのである。
【0061】尚、上記のように構成されたキースイッチ
30におけるアクチュエータ21およびホルダ部材31
に代えて、アクチュエータ36およびホルダ部材37を
使用しても良い。アクチュエータ36では、一対のリン
ク部材8,9における連結部材23の反対側端部がホル
ダ部材37へ向けて側面視略く字形にそれぞれ折り曲げ
形成されており、その各折り曲げ部分の下端部分がホル
ダ部材37の上面に形成される一対の係止部37c,3
7dに回動可能にそれぞれ保持される略円柱状の一対の
係止ピン36a,36bが一対のリンク部材8,9の非
対向面側へ向けてそれぞれ折り曲げ形成されている。
【0062】ホルダ部材37は、アルミニウム合金やス
テンレス鋼材などの金属材料をプレス加工することによ
り形成され、その上面から下面へと貫通する上面視略コ
字状または略凹字状の開口である一対の取付孔37a,
37bがそれぞれ穿設されている。この取付孔37aに
は、そのアクチュエータ36幅方向(図4(b)の左右
方向)における右側縁部から上方へ向けて略矩形平板状
の係止部37cが立設されており、その係止部37c側
部には係止孔37c1が穿設されている。この係止孔3
7c1は、上述したアクチュエータ36の係止ピン36
aを回動可能に保持するように形成されており、かかる
係止ピン36aは、係止部37cにおける係止部37d
との対向面側から係止孔37c1内に挿嵌されて保持さ
れる。
【0063】一方、取付孔37bには、そのアクチュエ
ータ36幅方向(図4(b)の左右方向)における左側
縁部から上方へ向けて略矩形平板状の係止部37dが立
設されており、その係止部37d側部には係止孔37d
1が穿設されている。この係止孔37d1は、上述した
アクチュエータ36の係止ピン36bを回動可能に保持
するように形成されており、かかる係止ピン36bは、
係止部37dにおける係止部37cとの対向面側から係
止孔37d1内に挿嵌されて保持される。
【0064】また、係止孔37c1は、その孔中心が係
止孔37d1の孔中心に対して、キートップ幅方向(ア
クチュエータ36幅方向)と直交する方向、即ち、アク
チュエータ36の前後方向に間隔W2だけズレて設けら
れている。このように、係止孔37c1,37d1の孔
中心位置を間隔W2だけズラして係止孔37c1,37
d1をそれぞれ設け、かつ、これらの係止孔37c1,
37d1により係止ピン36a,36bを保持すること
により、連結部材23により連結されたリンク部材8,
9における連結部材23側端部をホルダ部材37の上方
に保持することができる。よって、アクチュエータ36
は、キートップをホルダ部材37の上方位置に支持する
ことができるのである。
【0065】次に、図5及び図6を参照して、第4実施
例のキースイッチ40を説明する。図5は、第4実施例
におけるキースイッチ40を部分断面視した分解斜視図
であり、図6は、キースイッチ40のキートップ41非
押下状態(非押下時)における側断面図である。図5に
示すように、第4実施例のキースイッチ40は、前記し
た第1及び第2実施例のキースイッチ1,20に対し
て、キートップ、アクチュエータおよびホルダ部材を変
更したものである。以下、第1及び第2実施例と同一の
部分には同一の番号を付して、その説明を省略し異なる
部分のみを説明する。
【0066】図5に示すように、第4実施例のキースイ
ッチ40では、第1及び第2実施例のキートップ2およ
びホルダ部材4に代えてキートップ41およびホルダ部
材43が使用され、第2実施例のアクチュエータ21に
アクチュエータ42が更に付加されている。キートップ
41では、その後側(図5奥側、図6左側)下面に略中
央部分に略矩形平板状の係止部41aが形成されてい
る。
【0067】この係止部41aは、後述するアクチュエ
ータ42の連結部材48を略水平方向に摺動可能に保持
するためのものであり、かかる連結部材48を摺動可能
に保持する長溝状の摺動溝41bが形成されている。摺
動溝41bの一端側(図5手前側、図6右側)はアクチ
ュエータ43の連結部材48を填め込むために開放され
ており、その他端側(図5奥側、図6左側)にはアクチ
ュエータ42の連結部材48の摺動位置を制限する制限
壁41cが設けられている。よって、かかる制限壁41
cにより、アクチュエータ42が上下動する際に連結部
材48の摺動量が制限され、キートップ41の上昇位置
が規制されるのである。
【0068】尚、キートップ41の摺動溝41bは、そ
の上下方向幅がアクチュエータ42の連結部材48の外
径より大きく形成されている。このため、図6に示すよ
うに、摺動溝41b内に保持された連結部材48の上方
には、かかる連結部材48が摺動溝41b内で上下方向
へ移動することが可能な隙間W4が設けられている。
【0069】また、キートップ41の下面における前後
方向略中央部分の左右両側近傍には略矩形平板状に形成
された一対の押下部41d,41eがそれぞれ下方へ向
けて突設されている。この押下部41dは、アクチュエ
ータ21,42におけるリンク部材8,44の交叉部分
を上方から押下するためのもであり、図6に示すよう
に、キートップ41下面からリンク部材8,44の交叉
部分へ向けて突設され、その下端部がリンク部材8,4
4の交叉部分と当接されている。一方、押下部41e
は、アクチュエータ21,42におけるリンク部材9,
45の交叉部分を上方から押下するためのもであり、図
6に示すように、キートップ41下面からリンク部材
9,45の交叉部分へ向けて突設され、その下端部がリ
ンク部材9,45の交叉部分と当接されている。
【0070】アクチュエータ42は、アクチュエータ2
1と共に、上述したキートップ41の上下動を案内支持
するためのものであり、上述したアクチュエータ3,2
1と同様に、弾性復元性を有するステンレス鋼材などの
金属材料(弾性材料)を折り曲げ成形することにより形
成されている。このアクチュエータ42は、上面視略コ
字状に形成されており、その両側に略丸棒状の一対のリ
ンク部材44,45が設けられ、この一対のリンク部材
44,45の一端部が略丸棒状の連結部材48により相
互に連結されている。
【0071】一対のリンク部材44,45は、その連結
部材48の反対側端部がホルダ部材43へ向けて側面視
略く字形にそれぞれ折り曲げ形成されており、その各折
り曲げ部分の下端部分が側面視略C字形に折り曲げられ
係止孔46,47がそれぞれ形成されている。リンク部
材44の係止孔46およびリンク部材45の係止孔47
は、後述するホルダ部材43に設けられる係止ピン5
1,52が挿入可能にそれぞれ形成されており、これら
の係止ピン51,52が挿入されることにより、アクチ
ュエータ42をホルダ部材43に摺動可能にそれぞれ保
持することができる。
【0072】また、アクチュエータ42は、リンク部材
45における連結部材48側端部から係止孔47側端部
までの長さL4が、そのリンク部材44における連結部
材48側端部から係止孔46側端部までの長さL3より
大きく形成されている(L3<L4)。一方、アクチュ
エータ42は、そのリンク部材44における連結部材4
8側端部から係止孔46側端部までの高さが、そのリン
ク部材45における連結部材48側端部から係止孔47
側端部までの高さと略等しく形成されている。
【0073】このため、リンク部材44,45は、図6
に示すように、連結部材48の軸方向と直交する平面
内、即ち、図6の紙面内において角度R2だけズレた状
態で連結部材48にそれぞれ連結されている。また、連
結部材48は、キートップ41の幅方向(図5左右方
向)へ向けて略水平状態で設けられており、そのキート
ップ41幅方向、即ち、連結部材48軸方向回りに弾性
的な捻り変形可能に形成されている。
【0074】アクチュエータ42は、アクチュエータ2
1と共に側面視略X字状の姿態で開脚および閉脚可能に
構成されている。具体的には、アクチュエータ42のリ
ンク部材45はアクチュエータ21のリンク部材9と共
にキートップ41幅方向における一側(図5右側)近傍
下方に配設され、このリンク部材9,45が側面視略X
字状の姿態で交叉される一方、アクチュエータ42のリ
ンク部材44はアクチュエータ21のリンク部材8と共
にキートップ41幅方向における他側(図5左側)近傍
下方に配設され、このリンク部材8,44が側面視略X
字状の姿態で交叉されている。
【0075】ホルダ部材43には、上述したアクチュエ
ータ42を保持するために、その上面から下面へと貫通
する上面視略コ字状または略凹字状の開口である一対の
取付孔49,50がそれぞれ穿設されている。この一対
の取付孔49,50は、ホルダ部材43におけるキート
ップ41前側下面との対向部分であって、キートップ4
1幅方向(図5左右方向)両側近傍と対向する位置にそ
れぞれ穿設されており、上述したリンク部材44,45
の係止孔46,47側端部が挿入可能に形成されてい
る。よって、かかる取付孔49,50内へリンク部材4
4,45の係止孔46,47側端部を挿入することによ
って、その係止孔46,47内に後述する係止ピン4
9,52を挿入して保持することができる(図6参
照)。
【0076】取付孔49には、そのキートップ41幅方
向(図5左右方向)における左側縁部から右側縁部へ向
けて略角柱状の係止ピン51が突設されている。この係
止ピン51は、上述したリンク部材44の係止孔46内
に挿入可能に形成されており、かかる係止ピン51を係
止孔46内に挿入することによりリンク部材44をホル
ダ部材43に揺動可能に保持することができる。
【0077】一方、取付孔50には、そのキートップ4
1幅方向(図5左右方向)における右側縁部から左側縁
部へ向けて略角柱状の係止ピン52が突設されている。
この係止ピン52は、上述したリンク部材45の係止孔
47内に挿入可能に形成されており、かかる係止ピン5
2を係止孔47内に挿入することによりリンク部材45
をホルダ部材43に揺動可能に保持することができる。
【0078】また、係止ピン52は、その軸心が係止ピ
ン51の軸心に対して、キートップ41幅方向と直交す
る方向、即ち、キートップ41の前後方向に間隔W3だ
けズレて設けられている。このように、係止ピン51,
52の軸心位置を間隔W3だけズラして係止ピン51,
52をそれぞれ設け、かつ、これらの係止ピン51,5
2により上述したリンク部材44,45を保持すること
により、図6に示すように、連結部材48により連結さ
れたリンク部材44,45における連結部材48側端部
をホルダ部材43の上方に保持することができる。よっ
て、アクチュエータ42は、キートップ41をホルダ部
材43の上方位置に支持することができるのである。
【0079】次に、図5及び図6を参照して、上記のよ
うに構成されたキースイッチ40の動作について説明す
る。図6に示す状態(非押下の状態)からキートップ4
1を押下していくと、アクチュエータ21における連結
部材23が係止部6内で時計方向へ回転されるととも
に、リンク部材8,9が、係止孔11,12を介して、
係止ピン16,17を揺動中心として時計方向へ揺動さ
れる。即ち、リンク部材8,9の連結部材23側端部が
ホルダ部材43上面へ向けて揺動される。
【0080】一方、アクチュエータ42における連結部
材48が摺動溝41b内を図6左側へ向けて摺動される
と共に、リンク部材44,45が、係止孔46,47を
介して、係止ピン51,52を揺動中心として反時計方
向へ揺動される。即ち、リンク部材44,45の連結部
材48側端部がホルダ部材43上面へ向けて揺動され
る。
【0081】ここで、リンク部材8,9は、連結部材2
3側端部から係止孔11,12側端部までの長さL1,
L2がそれぞれ異なり、かつ、連結部材23に角度R1
だけズレてそれぞれ連結されているので、係止ピン1
6,17を揺動中心として揺動する場合に揺動角変化量
がそれぞれ異なる。このため、キートップ41が押下さ
れ、一対のリンク部材8,9が係止ピン16,17を揺
動中心としてホルダ部材43へ向けて揺動されると、連
結部材23が軸方向(図6の紙面に対する垂直方向)回
りに時計方向へ捻り変形されつつ、アクチュエータ21
が下降される。
【0082】一方、リンク部材44,45は、連結部材
48側端部から係止孔46,47側端部までの長さL
3,L4がそれぞれ異なり、かつ、連結部材48に角度
R2だけズレてそれぞれ連結されているので、係止ピン
51,52を揺動中心として揺動する場合に揺動角変化
量がそれぞれ異なる。このため、キートップ41が押下
され、一対のリンク部材44,45が止ピン51,52
を揺動中心としてホルダ部材43へ向けて揺動される
と、連結部材48が軸方向(図6紙面に対する垂直方
向)回りに反時計方向へ捻り変形されつつ、アクチュエ
ータ42が下降される。このアクチュエータ21,42
の下降により、アクチュエータ21における連結部材2
3の接点部材24が回路基板22の固定電極22a,2
2aを短絡してオン状態となり、これによりオンスイッ
チング動作が行われる。
【0083】また、キートップ41の押下を解除する
と、キートップ41の押下により捻り変形されたアクチ
ュエータ21の連結部材23及びアクチュエータ42の
連結部材48がその弾性復元力により捻り変形がそれぞ
れ復元される。この連結部材23,48の捻り変形の復
元に伴ってリンク部材8,9,44,45が上方へ付勢
される。この付勢に伴って、アクチュエータ21におけ
る連結部材23が係止部6内で反時計方向へ回転される
と共に、リンク部材8,9が、係止孔11,12を介し
て、係止ピン16,17を揺動中心として反時計方向へ
向けて揺動される。即ち、リンク部材8,9の連結部材
23側端部がホルダ部材43の上方へ向けて揺動され
る。
【0084】一方、アクチュエータ42における連結部
材48が摺動溝41b内を図6右側へ向けて摺動される
と共に、リンク部材44,45が、係止孔46,47を
介して、係止ピン51,52を揺動中心として時計方向
へ揺動される。即ち、リンク部材44,45の連結部材
48側端部がホルダ部材43の上方へ向けて揺動され
る。
【0085】これらのアクチュエータ21,42の動作
に伴い、アクチュエータ21の接点部材24は固定電極
22a,22aから離間する。この時点でオフ状態とな
り、オフスイッチング動作が行われる。そして、キート
ップ41は、アクチュエータ21の連結部材23及びア
クチュエータ42の連結部材48の弾性復元力を介し
て、図6に示す元の非押下状態に復帰される。
【0086】以上説明したように、第4実施例のキース
イッチ40によれば、アクチュエータ21,42は、キ
ートップ41下面に形成された押下部41d,41eに
よって、そのリンク部材8,44の交叉部分およびリン
ク部材9,45の交叉部分が押下されるので、リンク部
材8,9およびリンク部材44,45を連動させつつ下
方へ向けて揺動させることができる。よって、アクチュ
エータ21,42は、キートップ41上面を傾斜させる
ことなく、その上下動を案内することができるのであ
る。
【0087】ところで、アクチュエータ21は、リンク
部材8の長さL1がリンク部材9の長さL2より大きく
されているので(L1>L2)、キートップ41が押下
される場合に、キートップ41はリンク部材9配設側端
部(図5右側)からリンク部材8配設側端部(図5左
側)へ向けて下降傾斜し易くなる。一方、アクチュエー
タ42は、リンク部材45の長さL4がリンク部材44
の長さL3より大きくされているので(L4>L3)、
キートップ41が押下される場合に、キートップ41は
リンク部材44配設側端部(図5左側)からリンク部材
45配設側端部(図5右側)へ向けて下降傾斜し易くな
る。
【0088】しかし、第4実施例のキースイッチ40に
よれば、アクチュエータ42のリンク部材45はアクチ
ュエータ21のリンク部材9と共にキートップ41幅方
向における一側(図5右側)近傍下方に配設される一
方、アクチュエータ42のリンク部材44はアクチュエ
ータ21のリンク部材8と共にキートップ41幅方向に
おける他側(図5左側)近傍下方に配設されている。こ
のため、キートップ41が押下される場合に、アクチュ
エータ21の揺動に伴うキートップ41の傾斜は、アク
チュエータ42により相殺される。よって、キートップ
41の上下動を案内するアクチュエータ21,42は、
キートップ41上面を傾斜させることなく、キートップ
41を略水平な姿勢のまま上下動させることができるの
である。
【0089】次に、図7及び図8を参照して、第5実施
例のキースイッチ60を説明する。図7は、第5実施例
におけるキースイッチ60を部分断面視した分解斜視図
であり、図8は、キースイッチ60のキートップ61非
押下状態(非押下時)における側断面図である。図7に
示すように、第5実施例のキースイッチ60は、前記し
た第1実施例のキースイッチ1に対して、キートップ、
アクチュエータおよびホルダ部材を変更したものであ
る。以下、第1実施例と同一の部分には同一の番号を付
して、その説明を省略し異なる部分のみを説明する。
【0090】図7に示すように、第5実施例のキースイ
ッチ60では、第1実施例のキートップ2に代えてキー
トップ61を、アクチュエータ3に代えてアクチュエー
タ62を、ホルダ部材4に代えてホルダ部材63を用い
ている。キートップ61の下面略中央部分には下方へ向
けて略円筒状のボス部61aが突設されており、このボ
ス部61aの外周には略円筒状の接点部材64が周着さ
れている。接点部材64は、例えば、ウレタンゴムにカ
ーボンブラックを含有させた合成樹脂材料を押出成形し
て形成したものであり、導電性を有している。尚、接点
部材64は、合成樹脂材料を押出成形することにより安
価に製造することができるので、キースイッチ60全体
として製造コストが低減される。
【0091】また、接点部材64は、ボス部61aによ
って、回路基板22に形成された一対の固定電極22
a,22aの上方に位置されている。よって、キートッ
プ61が押下され後述するアクチュエータ22が下方へ
向けて揺動する場合に、かかる一対の固定電極22a,
22aに接点部材64が同時に接触することにより短絡
されて、スイッチング動作が行われる。
【0092】アクチュエータ62は、上述したキートッ
プ61の上下動を案内支持するためのものであり、弾性
復元性を有するポリアセタール(POM)樹脂などの合
成樹脂材料(弾性材料)を射出成形することにより形成
されている。このアクチュエータ62は上面視略コ字状
に形成されており、その両側に一対のリンク部材65,
66が設けられ、この一対のリンク部材65,66の一
端部が略丸棒状の連結部材69により相互に連結されて
いる。
【0093】一対のリンク部材65,66は、その連結
部材69の反対側端部がホルダ部材63へ向けて略く字
形にそれぞれ折り曲げ形成されており、その各折り曲げ
部分の下端部分には、後述するホルダ部材63の上面に
形成される一対の係止部72,73に回動可能にそれぞ
れ保持される略円柱状の一対の係止ピン67,68が、
一対のリンク部材65,66の対向面側にそれぞれ突設
されている。
【0094】また、アクチュエータ62は、そのリンク
部材65における連結部材69側端部から係止ピン67
側端部までの長さL5が、そのリンク部材66における
連結部材69側端部から係止ピン68側端部までの長さ
L6より大きく形成されている(L5>L6)。一方、
アクチュエータ62は、そのリンク部材65における連
結部材69側端部から係止ピン67側端部までの高さ
が、そのリンク部材66における連結部材69側端部か
ら係止ピン68側端部までの高さと略等しく形成されて
いる。このため、リンク部材65,66は、図8に示す
ように、連結部材69の軸方向と直交する平面内、即
ち、図8の紙面内において角度R3だけズレた状態で連
結部材69にそれぞれ連結されている。
【0095】連結部材69は、キートップ61の幅方向
(図7左右方向)へ向けて略水平状態で設けられてお
り、そのキートップ61幅方向、即ち、連結部材69軸
方向回りに弾性的な捻り変形可能に形成されている。ま
た、連結部材69は、その両側部分が上述したキートッ
プ61の下面に形成される一対の係止部6,6に回動可
能にそれぞれ保持されるように形成されている。
【0096】ホルダ部材63は、アルミニウム合金やス
テンレス鋼材などの金属材料をプレス加工することによ
り形成され、キースイッチ60毎に設けられている。ホ
ルダ部材63には、各キースイッチ60に対応して、そ
の上面から下面へと貫通する上面視略コ字状または略凹
字状の開口である一対の取付孔70,71がそれぞれ穿
設されている。
【0097】この一対の取付孔70,71は、ホルダ部
材63におけるキートップ61後側下面と対向部分であ
って、キートップ61幅方向(図7左右方向)両側近傍
と対向する位置にそれぞれ穿設されている。取付孔70
には、そのキートップ61幅方向における右側縁部から
上方へ向けて略矩形平板状の係止部72が立設されてお
り、その係止部72側部には係止孔72aが穿設されて
いる。この係止孔72aは、上述したアクチュエータ6
2の係止ピン67を回動可能に保持するように形成され
ており、図8に示すように、その内部には係止ピン67
が回動可能に保持される。
【0098】一方、取付孔71には、そのキートップ6
1幅方向における左側縁部から上方へ向けて略矩形平板
状の係止部73が立設されており、その係止部73側部
には係止孔73aが穿設されている。この係止孔73a
は、上述したアクチュエータ62の係止ピン68を回動
可能に保持するように形成されており、図8に示すよう
に、その内部には係止ピン68が回動可能に保持され
る。
【0099】また、係止孔72aは、その孔中心が係止
孔73aの孔中心に対して、キートップ61幅方向と直
交する方向、即ち、キートップ61の前後方向に間隔W
5だけズレて設けられている。このように、係止孔72
a,73aの孔中心位置を間隔W5だけズラして係止孔
72a,73aをそれぞれ設け、かつ、これらの係止孔
72a,73aによりリンク部材65,66を保持する
ことにより、連結部材69により連結されたリンク部材
65,66における連結部材69側端部をホルダ部材6
3の上方に保持することができる。よって、アクチュエ
ータ62は、キートップ61をホルダ部材63の上方位
置に支持することができるのである。
【0100】次に、図7及び図8を参照して、上記のよ
うに構成されたキースイッチ60の動作について説明す
る。図8に示す状態(非押下の状態)からキートップ6
1を押下していくと、アクチュエータ62における連結
部材69が係止部6内で時計方向へ回転されると共に、
係止ピン67,68が係止部72,73の係止孔72
a,73a内で時計方向に回動されて、リンク部材6
5,66が係止ピン67,68を揺動中心として時計方
向へ向けて揺動される。即ち、リンク部材65,66の
連結部材69側端部がホルダ部材63上面へ向けて揺動
される。
【0101】一方、リンク部材65,66は、連結部材
69側端部から係止ピン67,68側端部までの長さL
5,L6がそれぞれ異なり、かつ、連結部材69に角度
R3だけズレてそれぞれ連結されているので、係止ピン
67,68を揺動中心として揺動する場合に揺動角変化
量がそれぞれ異なる。このため、キートップ61が押下
され、一対のリンク部材65,66が係止ピン67,6
8を揺動中心としてホルダ部材63へ向けて揺動される
と、連結部材69が軸方向(図8の紙面に対する垂直方
向)回りに時計方向へ捻り変形されつつ、アクチュエー
タ62が下降される。このアクチュエータ62の下降に
より、キートップ61下面のボス部61aに周着された
接点部材64が回路基板22の回路基板22に形成され
た固定電極22a,22aを短絡してオン状態となり、
これによりオンスイッチング動作が行われる。
【0102】また、キートップ61の押下を解除する
と、キートップ61の押下により捻り変形されたアクチ
ュエータ62における連結部材69がその弾性復元力に
より捻り変形が復元され、この復元に伴ってリンク部材
65,66が上方へ付勢される。この付勢に伴って、ア
クチュエータ62における連結部材69が係止部6内で
反時計方向へ回転されると共に、係止ピン67,68が
係止部72,73の係止孔72a,73a内で反時計方
向に回動されて、リンク部材65,66が係止ピン6
7,68を揺動中心として反時計方向へ向けて揺動され
る。即ち、リンク部材65,66の連結部材69側端部
がホルダ部材63の上方へ向けて揺動される。これに伴
い、キートップ61の接点部材64は固定電極22a,
22aから離間し、この時点でオフ状態となり、オフス
イッチング動作が行われる。そして、キートップ61
は、アクチュエータ62の連結部材69の弾性復元力を
介して、図8に示す非押下状態に復帰される。
【0103】以上説明したように第5実施例のキースイ
ッチ60によれば、キートップ61の押下に伴うスイッ
チング動作は、キートップ61の下降動作に伴ってキー
トップ61下面に設けられた接点部材64により回路基
板22の一対の固定電極22a,22aが短絡されて行
われるので、従来のキースイッチにおけるラバースプリ
ングなどのスイッチング動作を行うための部材が不要と
なる。よって、従来のキースイッチの組立工程において
ラバースプリングを回路基板に接着するために使用され
る高価な冶具や、キースイッチ60の組立工程において
ラバースプリングを回路基板に接着する工程や、その接
着工程で使用される高価な接着剤が不要となるので、そ
の分、キースイッチ60全体としての製造コストを低減
することができる。
【0104】次に、図9を参照して、第6実施例のキー
スイッチ80を説明する。図9は、第6実施例における
キースイッチ80のキートップ81非押下状態(非押下
時)における側断面図である。図9に示すように、第6
実施例のキースイッチ80は、前記した第1及び第5実
施例のキースイッチ1,60に対して、キートップを変
更したものである。以下、第1及び第5実施例と同一の
部分には同一の番号を付して、その説明を省略し異なる
部分のみを説明する。
【0105】図9に示すように、第6実施例のキースイ
ッチ80では、第1及び第5実施例のキートップ2,6
1に代えてキートップ81を用いている。キートップ8
1の下面略中央部分には下方へ向けて略円筒状のボス部
81aが突設されており、このボス部81aの内部には
側面視略凸状に形成された接点部材82の上部突起が嵌
合されている。接点部材82は、例えば、ウレタンゴム
にカーボンブラックを含有させた合成樹脂材料で形成さ
れており、導電性を有している。
【0106】上記のように構成された第6実施例におけ
るキースイッチ80によれば、キートップ81の押下に
伴うスイッチング動作は、キートップ81の下降動作に
伴ってキートップ81下面に設けられた接点部材82に
より回路基板22の一対の固定電極22a,22aが短
絡されて行われるので、従来のキースイッチにおけるラ
バースプリングなどのスイッチング動作を行うための部
材が不要となる。よって、従来のキースイッチの組立工
程においてラバースプリングを回路基板に接着するため
に使用される高価な冶具や、キースイッチ80の組立工
程においてラバースプリングを回路基板に接着する工程
や、その接着工程で使用される高価な接着剤が不要とな
るので、その分、キースイッチ80全体としての製造コ
ストを低減することができる。
【0107】次に、図10を参照して、第7実施例のキ
ースイッチ90を説明する。図10は、第7実施例にお
けるキースイッチ90のキートップ91非押下状態(非
押下時)における側断面図である。図10に示すよう
に、第7実施例のキースイッチ90は、前記した第1及
び第5実施例のキースイッチ1,60に対して、キート
ップを変更したものである。以下、第1及び第5実施例
と同一の部分には同一の番号を付して、その説明を省略
し異なる部分のみを説明する。
【0108】図10に示すように、第7実施例のキース
イッチ90では、第1及び第5実施例のキートップ2,
61に代えてキートップ91を用いている。キートップ
91の下面略中央部分には下方へ向けて略円筒状のボス
部91aが突設されており、このボス部91aの内部下
側部分には略円形平板状に形成された接点部材92が両
面接着テープ93により接着されている。接点部材92
は、例えば、ウレタンゴムにカーボンブラックを含有さ
せた合成樹脂材料で形成されており、導電性を有してい
る。
【0109】上記のように構成された第7実施例におけ
るキースイッチ90によれば、キートップ91の押下に
伴うスイッチング動作は、キートップ91の下降動作に
伴ってキートップ91下面に設けられた接点部材92に
より回路基板22の一対の固定電極22a,22aが短
絡されて行われるので、従来のキースイッチにおけるラ
バースプリングなどのスイッチング動作を行うための部
材が不要となる。よって、従来のキースイッチの組立工
程においてラバースプリングを回路基板に接着するため
に使用される高価な冶具や、キースイッチ9の組立工程
においてラバースプリングを回路基板に接着する工程
や、その接着工程で使用される高価な接着剤が不要とな
るので、その分、キースイッチ90全体としての製造コ
ストを低減することができる。
【0110】次に、図11を参照して、第8実施例のキ
ースイッチ100を説明する。図11は、第8実施例に
おけるキースイッチ100のキートップ101非押下状
態(非押下時)における側断面図である。図11に示す
ように、第8実施例のキースイッチ100は、前記した
第1及び第5実施例のキースイッチ1,60に対して、
キートップおよびスイッチング部材を変更したものであ
る。以下、第1及び第5実施例と同一の部分には同一の
番号を付して、その説明を省略し異なる部分のみを説明
する。
【0111】図11に示すように、第8実施例のキース
イッチ100では、第1及び第5実施例のキートップ
2,61に代えてキートップ101を、第5実施例の接
点部材64に代えてラバースプリング103を用いてい
る。キートップ101の下面略中央部分には下方へ向け
て略円柱状の押下部102が突設されており、この押下
部102の下端にはスイッチング動作を行うためのラバ
ースプリング103の頂部が当接されている。
【0112】ラバースプリング103は、上述したキー
トップ101の押下部102により押下されることによ
り座屈してスイッチング動作を行うものであり、回路基
板22の各固定電極22a,22aの上方を覆いつつ回
路基板22上に固着されている。このラバースプリング
103は、シリコンゴム、EPDM(エチレンプロピレ
ンジエメチレン)などの弾性を有するゴム材、又は、エ
ラストマーなどで形成されており、主に、円錐状のドー
ム部103aと、ドーム部103aの周囲に形成された
縁部103bとから構成されている。
【0113】ドーム部103aは、その頂部が平面状に
形成されており、その頂部には押下部102の下端が載
置されている。縁部103bは、ドーム部103aの下
端に設けられ、その下面が回路基板22に固着されてい
る。また、ドーム部103aの内上壁には導電ゴムから
なる可動電極104が固着されており、この可動電極1
04の下方には上述した固定電極22a,22aが対応
して配設されている。
【0114】このキースイッチ100によれば、キート
ップ101の押下され、押下部102によりラバースプ
リング103が押下されると、押下部102の押下力に
抗しきれずラバースプリング103が座屈する。この座
屈により可動電極104が回路基板22の固定電極22
a,22aと接触すると、可動電極104により固定電
極22a,22aが短絡されスイッチング動作が行われ
るのである。しかも、キートップ101は、その下面か
らラバースプリング103を押下する押下部102が突
設されるので、その分、ラバースプリング103の高さ
を小さく形成し薄型化することができる。よって、ラバ
ースプリング103が薄型化される分、その原料を減少
することができ、その結果、キースイッチ100全体と
しての製造コストを低減することができる。
【0115】次に、図12及び図13を参照して、第9
実施例のキースイッチ110を説明する。図12は、第
9実施例におけるキースイッチ110を部分断面視した
分解斜視図であり、図13は、キースイッチ110のキ
ートップ111非押下状態(非押下時)における側断面
図である。図12に示すように、第9実施例のキースイ
ッチ110は、前記した第1実施例のキースイッチ1に
対して、キートップ、アクチュエータおよびホルダ部材
を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分
には同一の番号を付して、その説明を省略し、異なる部
分のみを説明する。
【0116】図12に示すように、第9実施例のキース
イッチ110では、第1実施例のキートップ2に代えて
キートップ111を、アクチュエータ3に代えてアクチ
ュエータ112,113を、ホルダ部材4に代えてホル
ダ部材114を用いている。キートップ111の後側下
面における左右両側付近には、略同一形状に形成された
一対の係止部115,115がそれぞれ形成されてい
る。この各係止部115,115は、後述するアクチュ
エータ113に形成された一対の摺動ピン130,13
1を略水平方向に摺動可能にそれぞれ保持するためのも
のであり、かかる摺動ピン130,131を摺動可能に
保持する長溝状の摺動溝115a,115aがそれぞれ
形成されている。
【0117】各摺動溝115a,115aの一端側(図
12手前側、図13右側)はアクチュエータ113の摺
動ピン130,131を填め込むためにそれぞれ開放さ
れており、その他端側(図12奥側、図13左側)には
アクチュエータ113の摺動ピン130,131の摺動
位置を制限する制限壁115b,115bが設けられて
いる。よって、かかる制限壁115b、115bによ
り、アクチュエータ113が上下動する際に摺動ピン1
30,131の摺動量が制限され、キートップ111の
上昇位置が規制されるのである。
【0118】アクチュエータ112,113は相互に回
動可能に連結され、側面視略X字状に構成されている。
アクチュエータ112は弾性復元性を有するポリアセタ
ール(POM)樹脂などの合成樹脂材料(弾性材料)を
射出成形することにより形成されている。このアクチュ
エータ112は上面視略コ字状に形成されており、その
両側に一対のリンク部材117,118が設けられてお
り、この一対のリンク部材117,118の一端部が略
丸棒状の連結部材119により相互に連結されている。
【0119】一対のリンク部材117,118は、その
連結部材119の反対側端部がホルダ部材114へ向け
て側面視略く字形にそれぞれ屈曲形成されており、その
各屈曲部分の下端部分に側面視略O字形に形成された係
止孔120,121がそれぞれ形成されている。このリ
ンク部材117の係止孔120およびリンク部材118
の係止孔121は、後述するホルダ部材114に設けら
れる係止ピン16,17が挿入可能にそれぞれ形成され
ており、これらの係止ピン16,17が挿入されること
によりアクチュエータ112をホルダ部材114に摺動
可能にそれぞれ保持することができる。
【0120】一対のリンク部材117,118の略中央
部分における対向面側には、後述のアクチュエータ11
3の一対のリンク部材124,125にそれぞれ形成さ
れる一対の枢支孔132,133に回動可能、かつ、摺
動可能にそれぞれ枢支(嵌合)される一対の円柱状の枢
支軸122,123が内方へ向けてそれぞれ突設されて
いる。連結部材119は、キートップ111の幅方向
(図12左右方向)へ向けて略水平状態で設けられてお
り、そのキートップ111幅方向、即ち、連結部材11
9軸方向回りに弾性的な捻り変形可能に形成されてい
る。また、連結部材119は、その両側部分が上述した
キートップ111の下面に形成される一対の係止部6,
6に回動可能にそれぞれ保持されるように形成されてい
る。
【0121】ところで、アクチュエータ112は、その
リンク部材117における連結部材119側端部から係
止孔120側端部までの長さL7が、そのリンク部材1
18における連結部材119側端部から係止孔121側
端部までの長さL8より大きく形成されている(L7>
L8)。一方、アクチュエータ112は、そのリンク部
材117における連結部材119側端部から係止孔12
0側端部までの高さが、そのリンク部材118における
連結部材119側端部から係止孔121側端部までの高
さと略等しく形成されている。このため、リンク部材1
17,118は、図13に示すように、連結部材119
の軸方向と直交する平面内、即ち、図13の紙面内にお
いて角度R4だけズレた状態で連結部材119にそれぞ
れ連結されている。
【0122】一方、アクチュエータ113は、アクチュ
エータ112と同様、弾性復元性を有するポリアセター
ル(POM)樹脂などの合成樹脂材料(弾性材料)を射
出成形することにより形成されている。このアクチュエ
ータ113は上面視略コ字状に形成されており、その両
側に略同一形状に形成された一対のリンク部材124,
125が設けられており、この一対のリンク部材12
4,125の一端部が略丸棒状の連結部材126により
相互に連結されている。尚、アクチュエータ113は、
リンク部材124における連結部材126側端部から係
止孔128側端部までの長さとリンク部材125におけ
る連結部材126側端部から係止孔129側端部までの
長さとが略等しくなるように形成されている。
【0123】一対のリンク部材124,125は、その
連結部材126の反対側端部がホルダ部材114へ向け
て側面視略く字形にそれぞれ屈曲形成されており、その
各屈曲部分の下端部分に側面視略O字形に形成された係
止孔128,129がそれぞれ形成されている。このリ
ンク部材124の係止孔128およびリンク部材125
の係止孔129は、後述するホルダ部材114に設けら
れる係止ピン136,137が挿入可能にそれぞれ形成
されており、これらの係止ピン136,137が挿入さ
れることによりアクチュエータ113をホルダ部材11
4に摺動可能にそれぞれ保持することができる。
【0124】また、各リンク部材124,125の連結
部材126側端部には、上述した一対の係止部115,
115に摺動可能にそれぞれ保持される一対の略円柱状
の摺動ピン130,131が、一対のリンク部材12
4,125の非対向面側にそれぞれ外方へ向けて突設さ
れている。更に、一対のリンク部材124,125の略
中央部分には、その幅方向に貫通する一対の長溝状の枢
支孔132,133が各リンク部材124,125の長
手方向へ向けて穿設されている。これらの枢支孔13
2,133は、上述したアクチュエータ112の一対の
枢支軸122,123が回転可能かつ摺動可能に嵌合す
るように形成されている。
【0125】連結部材126は、キートップ111の幅
方向(図12左右方向)へ向けて略水平状態で設けられ
ており、その略中央部分には略円筒状の接点部材127
が取着されている。接点部材127は、例えば、ウレタ
ンゴムにカーボンブラックを含有させた合成樹脂材料を
押出成形して形成したものであり、導電性を有してい
る。この接点部材127は、連結部材126の略中央部
分の外周に巻着されており、回路基板22の一対の固定
電極22a,22aの上方に位置するように連結部材1
26に巻着されている。尚、接点部材127は、合成樹
脂材料を押出成形することにより安価に製造することが
できるので、キースイッチ110全体として製造コスト
が低減される。
【0126】上記のように構成されたアクチュエータ1
12,113は、アクチュエータ113の枢支孔13
2,133にアクチュエータ112の枢支軸122,1
23を嵌合することにより構成されている。このよう
に、アクチュエータ112,113が相互に回動可能か
つ摺動可能に連結されることにより、アクチュエータ1
12のリンク部材117とアクチュエータ113のリン
ク部材124が側面視略X字状の姿態で開脚および閉脚
可能に結合され、かつ、アクチュエータ113のリンク
部材118とアクチュエータ113のリンク部材125
が側面視略X字状の姿態で開脚および閉脚可能に結合さ
れるのである。
【0127】ホルダ部材114には、その上面から下面
へと貫通する上面視略コ字状または略凹字状の開口であ
る一対の取付孔134,135がそれぞれ穿設されてい
る。この一対の取付孔134,135は、ホルダ部材1
14におけるキートップ111前側下面との対向部分で
あって、キートップ111幅方向(図12左右方向)両
側近傍と対向する位置にそれぞれ穿設されており、上述
したリンク部材124,125の係止孔128,129
側端部が挿入可能に形成されている。よって、かかる取
付孔134,135内へリンク部材124,125の係
止孔128,129側端部を挿入することにより、その
係止孔128,129内に後述する係止ピン136,1
37をそれぞれ挿入して保持することができる(図13
参照)。
【0128】取付孔134には、そのキートップ111
幅方向(図12左右方向)における左側縁部から右側縁
部へ向けて略角柱状の係止ピン136が突設されてい
る。この係止ピン136は、上述したリンク部材124
の係止孔128内に挿入可能に形成されており、かかる
係止ピン136を係止孔128内に挿入することにより
リンク部材124をホルダ部材114に揺動可能に保持
することができる。
【0129】一方、取付孔135には、そのキートップ
111幅方向(図12左右方向)における右側縁部から
左側縁部へ向けて略角柱状の係止ピン137が突設され
ている。この係止ピン137は、上述したリンク部材1
25の係止孔129内に挿入可能に形成されており、こ
の係止ピン137を係止孔129内に挿入することによ
りリンク部材125をホルダ部材114に揺動可能に保
持することができる。
【0130】次に、図12及び図13を参照して、上記
のように構成されたキースイッチ110の動作について
説明する。図13に示す状態(非押下の状態)からキー
トップ111を押下すると、アクチュエータ112の枢
支軸122,123がアクチュエータ112の枢支孔1
32,133内で時計方向へ回転しつつ、枢支孔13
2,132内を下方へ向けて摺動して、アクチュエータ
112,113が互いに連動して動き、キートップ11
1が下降し始める。
【0131】キートップ111が下降を開始すると、ア
クチュエータ112における連結部材119が係止部6
内で時計方向へ回転されると共に、リンク部材117,
118が、係止孔120,121を介して、係止ピン1
6,17を揺動中心として時計方向へ向けて揺動され
る。一方、これと同時に、アクチュエータ113におけ
るリンク部材124,125が、係止孔128,129
を介して、係止ピン136,137を揺動中心として反
時計方向へ向けて揺動されると共に、摺動ピン130,
131が係止部115,115の摺動溝115a,11
5a内を図13左側へ向けて摺動される。このとき、各
アクチュエータ112,113の協働作用により、キー
トップ111の押下位置に拘らず水平状態を維持しつつ
下方に移動される。
【0132】ところで、アクチュエータ112のリンク
部材117,118は、連結部材119側端部から係止
孔120,121側端部までの長さL7,L8がそれぞ
れ異なり、かつ、連結部材119に角度R4だけズレて
それぞれ連結されているので、係止ピン16,17を揺
動中心として揺動する場合に揺動角変化量がそれぞれ異
なる。このため、キートップ111が押下され、一対の
リンク部材117,118が係止ピン16,17を揺動
中心として時計方向へ揺動されると、連結部材119が
軸方向(図13の紙面に対する垂直方向)回りに時計方
向へ捻り変形されつつ、アクチュエータ112が下降さ
れるのである。
【0133】アクチュエータ112,113の下降によ
り、アクチュエータ113における接点部材127が回
路基板22の固定電極22a,22aと接触して、これ
らの固定電極22a,22aを短絡してオン状態とな
り、これによりオンスイッチング動作が行われるのであ
る。
【0134】また、キートップ111の押下を解除する
と、キートップ111の押下により捻り変形されたアク
チュエータ112における連結部材119がその弾性復
元力により捻り変形が復元され、この復元に伴ってリン
ク部材117,118が上方へ付勢される。この付勢に
伴って、アクチュエータ112における連結部材119
が係止部6内で反時計方向へ回転されると共に、リンク
部材117,118が、係止孔120,121を介し
て、係止ピン16,17を揺動中心としてホルダ部材1
14の上方へ揺動される。一方、アクチュエータ112
の枢支軸122,123がアクチュエータ113の枢支
孔132,133内で反時計方向へ回転しつつ、枢支孔
132,133内を上方へ向けて摺動する。この摺動に
伴って、アクチュエータ113がアクチュエータ112
に連動して動くのである。
【0135】具体的には、アクチュエータ113におけ
るリンク部材124,125が係止孔128,129を
介して係止ピン136,137を揺動中心として時計方
向へ向けて揺動されると共に、摺動ピン130,131
が係止部115,115の摺動溝115a,115a内
を図13右側へ向けて摺動される。これに伴い、アクチ
ュエータ113の連結部材126に巻着された接点部材
127は固定電極22a,22aから離間し、この時点
でオフ状態となり、オフスイッチング動作が行われる。
そして、キートップ111は、アクチュエータ112の
連結部材119の弾性復元力を介して、図13に示す元
の非押下状態に復帰される。
【0136】以上説明したように、第9実施例のキース
イッチ110によれば、アクチュエータ112,113
は、アクチュエータ112の一対の枢支軸122,12
3がアクチュエータ113の一対の枢支孔132,13
3に回動可能かつ摺動可能に嵌合されるので、アクチュ
エータ112の揺動に連動させつつアクチュエータ11
3を揺動させてキートップ111を上下動させることが
できる。このため、アクチュエータ112,113は、
それぞれ独立してバラバラに動くことがないので、キー
トップ111上面を傾斜させることなく、その上下動を
案内することができるのである。
【0137】また、キースイッチ110によれば、キー
トップ111の上下動は、アクチュエータ112に加え
て、そのアクチュエータ112に側面視略X字状に交叉
して結合されたアクチュエータ113により案内される
ので、キートップ111の端部が押下される場合にも、
キートップ111上面が傾斜することなく、正常なスイ
ッチング動作を行うことができる。
【0138】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明によるキーボード装置は上述した実施例に何
ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察
できるものである。
【0139】
【発明の効果】請求項1記載のキースイッチ装置によれ
ば、キートップの上下動を案内する案内支持部材の第1
及び第2リンク部材を保持する一対の第2係止部は、キ
ートップの幅方向と直交する方向の異なる位置にそれぞ
れ設けられており、第1及び第2リンク部材は、その連
結部材との連結部から第2係止部側端までの長さが異な
り、かつ、その両リンク部材の揺動に伴って捻れ変形可
能な弾性材料で形成された連結部材により連結されてい
る。よって、案内支持部材は、ラバースプリングなどの
弾性復元性を有する弾性部材を別途使用することなく、
その連結部材の捻り変形に伴う弾性復元力によりキート
ップをホルダ部材の上方に付勢しつつ保持することがで
きる。このため、キートップを上方へ付勢して保持する
ためのラバースプリングが不要となるので、キースイッ
チ装置の部品点数が減少されるので、キースイッチ装置
全体としての製造コストを低減することができるという
効果がある。
【0140】請求項2記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1記載のキースイッチ装置の奏する効果に加
え、キートップの上下動を案内する案内支持部材は、第
1及び第2リンク部材に加えて第3及び第4リンク部材
によりキートップ下面を支持してそのキートップの上下
動を案内するので、キートップの端部が押下される場合
にキートップ上面が傾斜することなく、正常なスイッチ
ング動作を行うことができるという効果がある。
【0141】ところで、第1リンク部材は第2リンク部
材より連結部材との連結部から第2係止部端側までの長
さが大きく形成されているので、キートップが押下され
る場合に、キートップは第2リンク部材の配設側端部か
ら第1リンク部材の配設側端部へ向けて下降傾斜し易
い。一方、第4リンク部材は第3リンク部材より第2連
結部材との連結部から第4係止部端側までの長さが大き
く形成されているので、キートップが押下される場合
に、キートップは第3リンク部材の配設側端部から第4
リンク部材の配設側端部へ向けて下降傾斜し易い。
【0142】しかし、請求項3記載のキースイッチ装置
によれば、請求項2記載のキースイッチ装置の奏する効
果に加え、第3リンク部材は第1リンク部材とともにキ
ートップ幅方向一側付近の下方に配設され、かつ、第4
リンク部材は第2リンク部材とともにキートップ幅方向
他側付近の下方に配設されるので、第1及び第2リンク
部材の揺動に伴うキートップの傾斜を第3及び第4リン
ク部材により相殺することができる。よって、キートッ
プの上下動を案内する案内支持部材は、第1及び第2リ
ンク部材に加えて第3及び第4リンク部材によりキート
ップの端部が押下される場合においてもキートップ上面
が傾斜することなく、正常なスイッチング動作を行うこ
とができるという効果がある。
【0143】請求項4記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項2または3に記載のキースイッチ装置の奏す
る効果に加え、キートップ下面には案内支持部材の第1
及び第3リンク部材の交叉部と第2及び第4リンク部材
の交叉部とを押下する押下部が形成されている。よっ
て、かかる押下部による各交叉部の押下により、案内支
持部材は、その第1リンク部材から第4リンク部材を連
動させつつ揺動させて開閉脚し、キートップの上下動を
案内することができる。このため、キートップが押下さ
れる場合に、案内支持部材がキートップ幅方向へ向けて
傾斜することを防止し、キートップを略水平な状態のま
ま下降動作させて、正常なスイッチング動作を行うこと
ができるという効果がある。
【0144】請求項5記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項2または3に記載のキースイッチ装置の奏す
る効果に加え、キートップの上下動を案内する案内支持
部材は第1リンク部材および第3リンク部材が側面視略
X字形に交叉して結合され、かつ、第2リンク部材およ
び第4リンク部材が側面視略X字形に交叉して結合され
るので、かかる両結合部により案内支持部材の第1リン
ク部材から第4リンク部材を連動させつつ揺動させるこ
とにより案内支持部材を開閉脚することができる。よっ
て、キートップが押下される場合に、案内支持部材がキ
ートップ幅方向へ向けて傾斜することを防止し、キート
ップを略水平な状態のまま下降動作させて、正常なスイ
ッチング動作を行うことができるという効果がある。
【0145】請求項6記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装
置の奏する効果に加え、キートップの押下に伴うスイッ
チング動作は、案内支持部材に設けられた押圧部材によ
り第2フィルムに設けられた第2接点部材が押下され、
その第2接点部材が第1フィルムの第1接点と接触する
ことにより行われるので、従来のキースイッチ装置にお
けるラバースプリングなどのスイッチング動作を行うた
めの部材が不要となる。よって、ラバースプリングを回
路部材に接着するために使用される冶具や、キースイッ
チ装置の組立工程においてラバースプリングを回路部材
に接着する工程が不要となるので、その分、キースイッ
チ装置全体としての製造コストを低減することができる
という効果がある。
【0146】請求項7記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装
置の奏する効果に加え、キートップの押下に伴うスイッ
チング動作は、キートップの下降動作に伴って案内支持
部材に設けられた第2接点部材が回路部材に設けられた
第1接点と接触することにより行われるので、従来のキ
ースイッチ装置におけるラバースプリングなどのスイッ
チング動作を行うための部材が不要となる。よって、ラ
バースプリングを回路部材に接着するために使用される
冶具や、キースイッチ装置の組立工程においてラバース
プリングを回路部材に接着する工程が不要となるので、
その分、キースイッチ装置全体としての製造コストを低
減することができるという効果がある。
【0147】請求項8記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から5のいずれかに記載のキースイッチ装
置の奏する効果に加え、キートップの押下に伴うスイッ
チング動作は、キートップの下降動作に伴ってキートッ
プ下面に設けられた第2接点部材が回路部材に設けられ
た第1接点と接触することにより行われるので、従来の
キースイッチ装置におけるラバースプリングなどのスイ
ッチング動作を行うための部材が不要となる。よって、
ラバースプリングを回路部材に接着するために使用され
る冶具や、キースイッチ装置の組立工程においてラバー
スプリングを回路部材に接着する工程が不要となるの
で、その分、キースイッチ装置全体としての製造コスト
を低減することができるという効果がある。
【0148】請求項9記載のキースイッチ装置によれ
ば、請求項1から8のいずれかに記載のキースイッチ装
置の奏する効果に加え、キートップの上下動を案内する
案内支持部材は弾性復元性を有する金属材料を折り曲げ
成形することにより形成されるので、従来のキースイッ
チ装置のように成形用金型内に合成樹脂を射出して案内
支持部材を製造する工程や、その製造工程で使用される
成型用金型が不要となる。よって、キースイッチ装置全
体としての製造コストを低減することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるキースイッチを部分断
面視した分解斜視図である。
【図2】キースイッチのキートップ非押下状態における
側断面図である。
【図3】第2実施例におけるキースイッチを部分断面視
した分解斜視図である。
【図4】(a)は、第3実施例におけるキースイッチを
部分断面視した分解斜視図であり、(b)は、第3実施
例の変形例であるキースイッチに使用されるアクチュエ
ータ及びホルダ部材の分解斜視図である。
【図5】第4実施例におけるキースイッチを部分断面視
した分解斜視図である。
【図6】第4実施例におけるキースイッチのキートップ
非押下状態における側断面図である。
【図7】第5実施例におけるキースイッチを部分断面視
した分解斜視図である。
【図8】第5実施例におけるキースイッチのキートップ
非押下状態における側断面図である。
【図9】第6実施例におけるキースイッチのキートップ
非押下状態における側断面図である。
【図10】第7実施例におけるキースイッチのキートッ
プ非押下状態における側断面図である。
【図11】第8実施例におけるキースイッチのキートッ
プ非押下状態における側断面図である。
【図12】第9実施例におけるキースイッチを部分断面
視した分解斜視図である。
【図13】第9実施例におけるキースイッチのキートッ
プ非押下状態における側断面図である。
【符号の説明】
1,20,30,40,60,80,90 キースイッ
チ(キースイッチ装置) 2,41,61,81,91 キートップ 3,21,36,42,62 アクチュエ
ータ(案内支持部材) 4,31,37,43,63 ホルダ部材 5,22 回路基板
(回路部材、スイッチング部材の一部) 6 係止部(第
1係止部) 8,65 リンク部材
(第1リンク部材) 9,66 リンク部材
(第2リンク部材) 10,23,69 連結部材) 13 押圧部(押
下部材、スイッチング部材の一部) 16,17 係止ピン
(一対の第2係止部) 18,19 フィルム
(第2フィルム、第1フィルム) 18a 可動電極
(第2接点部材、スイッチング部材の一部) 19a,22a 固定電極
(第1接点部材、スイッチング部材の一部) 24,64,82,92 接点部材
(第2接点部材、スイッチング部材の一部) 34,35,37c,37d,72,73 係止部(一
対の第2係止部) 41a 係止部(第
3係止部) 41d,41e 押下部 44 リンク部材
(第3リンク部材) 45 リンク部材
(第4リンク部材) 48 連結部材
(第2連結部材) 51,52 係止ピン
(第4係止部) 100,110 キースイッ
チ(キースイッチ装置) 101,111 キートップ 104,127 接点部材
(第2接点部材) 112,113 アクチュエ
ータ(案内支持部材) 114 ホルダ部材 115 係止部(第
3係止部) 117 リンク部材
(第1リンク部材) 118 リンク部材
(第2リンク部材) 119 連結部材 122,123 枢支軸(案
内支持部材の結合部の一部) 124 リンク部材
(第3リンク部材) 125 リンク部材
(第4リンク部材) 126 連結部材
(第2連結部材) 132,133 枢支孔(案
内支持部材の結合部の一部) 136,137 係止ピン
(第4係止部)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に第1係止部が設けられたキートッ
    プと、そのキートップの下方に配設されるホルダ部材
    と、そのホルダ部材における前記キートップ幅方向両側
    付近と対向する位置にそれぞれ設けられる一対の第2係
    止部と、その一対の第2係止部の一方および第1係止部
    にそれぞれ保持される第1リンク部材と、前記一対の第
    2係止部の他方および第1係止部にそれぞれ保持される
    第2リンク部材と、その第2リンク部材および第1リン
    ク部材を連結し前記キートップ幅方向へ向けて設けられ
    る連結部材とを有し、前記第1リンク部材および第2リ
    ンク部材が前記一対の第2係止部を揺動中心として揺動
    することにより前記キートップの上下動を案内する案内
    支持部材と、その案内支持部材による前記キートップの
    上下動に伴ってスイッチング動作を行うスイッチング部
    材とを備えたキースイッチ装置において、 前記一対の第2係止部は、前記ホルダ部材における前記
    キートップ幅方向と直交する方向の異なった位置にそれ
    ぞれ設けられており、 前記案内支持部材は、その第1リンク部材における前記
    連結部材との連結部から前記第2係止部側端までの長さ
    が、その第2リンク部材における前記連結部材との連結
    部から前記第2係止部側端までの長さより大きく形成さ
    れ、かつ、前記連結部材が前記第1リンク部材および第
    2リンク部材の揺動に伴って捻れ変形可能な弾性材料で
    形成されていることを特徴とするキースイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記キートップは、その下面幅方向と直
    交する方向における一側付近に前記第1係止部が設けら
    れる一方、その下面幅方向と直交する方向における他側
    付近に第3係止部が設けられており、 前記ホルダ部材は、前記第3係止部の下方に前記一対の
    第2係止部が設けられる一方、前記第1係止部の下方に
    第4係止部が設けられており、 前記案内支持部材は、前記第3係止部及び第4係止部に
    保持される第3リンク部材および第4リンク部材と、そ
    の第3リンク部材および第4リンク部材を連結し前記キ
    ートップ幅方向へ向けて設けられる第2連結部材とを有
    し、前記第3リンク部材および第4リンク部材が前記第
    4係止部を揺動中心として揺動することにより前記キー
    トップの上下動を案内するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載のキースイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記第4係止部は、前記ホルダ部材にお
    ける前記キートップ幅方向両側付近と対向する位置であ
    って、そのキートップ幅方向と直交する方向の異なった
    位置に一対設けられており、その一対の第4係止部の一
    方により前記第3リンク部材を揺動可能に保持すると共
    に、その一対の第4係止部の他方により前記第4リンク
    部材を揺動可能に保持するように構成されており、 前記第3リンク部材は前記第1リンク部材とともに前記
    キートップ幅方向一側付近の下方に配設され、前記第4
    リンク部材は前記第2リンク部材とともに前記キートッ
    プ幅方向他側付近の下方に配設され、前記第4リンク部
    材における前記第2連結部材との連結部から前記第4係
    止部側端までの長さが、前記第3リンク部材における前
    記第2連結部材との連結部から前記第4係止部側端まで
    の長さより大きく形成されており、 前記第2連結部材は前記第3リンク部材および第4リン
    ク部材の揺動に伴って捻れ変形可能な弾性材料で形成さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のキースイッチ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記案内支持部材は、前記第1リンク部
    材および第3リンク部材が側面視略X字形に交叉し、か
    つ、前記第2リンク部材および第4リンク部材が側面視
    略X字形に交叉して構成されており、 前記キートップは、その下面に前記案内支持部材の交叉
    部を押下する押下部を備えていることを特徴とする請求
    項2または3に記載のキースイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記案内支持部材は、前記第1リンク部
    材および第3リンク部材が側面視略X字形に交叉して結
    合され、かつ、前記第2リンク部材および第4リンク部
    材が側面視略X字形に交叉して結合されており、これら
    の結合部を介して開閉脚可能に構成されていることを特
    徴とする請求項2または3に記載のキースイッチ装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング部材は、前記キートッ
    プの下方に配設されスイッチング動作を行うための第1
    接点部材を有する第1フィルムと、その第1フィルムに
    積層され前記第1接点部材の上方に対向して第2接点部
    材が設けられる第2フィルムとを有する回路部材と、そ
    の回路部材上方に配置される前記案内支持部材に設けら
    れ前記第2接点部材を押下する押圧部材とを備えている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のキ
    ースイッチ装置。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング部材は、前記キートッ
    プの下方に配設されスイッチング動作を行うための第1
    接点部材を有する回路部材と、その回路部材の上方に配
    置される前記案内支持部材に設けられ、その案内支持部
    材による前記キートップの上下動に伴って前記回路部材
    の前記第1接点部材のオンオフを行う第2接点部材とを
    備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    に記載のキースイッチ装置。
  8. 【請求項8】 前記スイッチング部材は、前記キートッ
    プの下方に配設されスイッチング動作を行うための第1
    接点部材を有する回路部材と、その回路部材の上方に配
    置される前記キートップ下面に設けられ、前記案内支持
    部材による前記キートップの上下動に伴って前記回路部
    材の前記第1接点部材のオンオフを行う第2接点部材と
    を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれ
    かに記載のキースイッチ装置。
  9. 【請求項9】 前記案内支持部材は弾性復元性を有する
    金属材料を折り曲げ成形することにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のキ
    ースイッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010272321A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Fujitsu Component Ltd キースイッチ装置
CN112420427A (zh) * 2020-01-02 2021-02-26 光宝电子(广州)有限公司 按键结构

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