JP2000227703A - 剤封止部材除去方法、及び、画像形成装置 - Google Patents

剤封止部材除去方法、及び、画像形成装置

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JP2000227703A
JP2000227703A JP11029341A JP2934199A JP2000227703A JP 2000227703 A JP2000227703 A JP 2000227703A JP 11029341 A JP11029341 A JP 11029341A JP 2934199 A JP2934199 A JP 2934199A JP 2000227703 A JP2000227703 A JP 2000227703A
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Noriyuki Kimura
則幸 木村
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置を大型化することなく、現像剤
収容部を交換する際に生ずる現像剤汚染を軽減すること
ができる剤封止部材除去方法及び画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 操作者に対して、現像器をプリンタ本体
に装着させた状態で、該現像器の剤封止部材(フィルム
シート)を除去させるようにプリンタを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の画像形成装置、及び、これに用い
られる現像器の剤封止部材除去方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、潜像を現像するための現像ローラ
等の現像機構を収容する現像機構収容部と、該現像機構
収容部に補給する現像剤を収容する現像剤収容部とを有
する現像器を用いて、潜像担持体である感光体上の該潜
像を現像する画像形成装置が知られている。この種の画
像形成装置は、本体に新たな現像剤を補給する方式の違
いにより、次の3つのタイプに大別される。 1.現像剤収容部とは別体に構成され、該現像剤収容部
に補給する現像剤を収容する現像剤容器を交換する容器
交換タイプ。 2.現像剤収容部を交換する収容部交換タイプ。 3.現像剤収容部を備える現像器を少なくとも交換する
現像器交換タイプ。
【0003】これら3つのタイプの何れもにおいても、
現像剤容器等を交換する際や運搬する際に生ずる該現像
剤容器等からの現像剤の漏洩・飛散を防止するために、
現像剤容器、現像剤収容部又は現像器に剤封止部材を設
けている。ところが、このように剤封止部材を設けてい
ても、これら現像剤容器、現像剤収容部又は剤現像器を
画像形成装置本体に装着する際に、現像剤を飛散させて
該画像形成装置本体、装置周辺環境、操作者などを汚染
するおそれがある。
【0004】例えば、容器交換タイプの画像形成装置に
おいては、現像剤容器の開口に設けられた蓋やシールな
どの剤封止部材を取り外した後、該現像剤容器を画像形
成装置本体や現像剤収容部などに装着して現像剤補給作
業を終了する。このような現像剤補給作業において、剤
封止部材を取り外してから現像剤容器を装着するまでの
間は、該現像剤容器の開口を露出させることになり、該
開口から現像剤を飛散させるおそれがある。このため、
現像剤容器の開口を小さく形成し、且つ、この小さな開
口から現像器の現像剤収容部に現像剤を搬送するための
現像剤搬送機構を設けるなどして、現像剤の飛散量を極
力低減するような工夫をしているが、現像剤容器を手荒
く取り扱うと該開口から多量の現像剤を飛散させるおそ
れがある。
【0005】また、収容部交換タイプの画像形成装置に
おいては、通常、使用済みの現像剤収容部を現像器本体
との連結部から取り外した後、シール部材などの剤封止
部材を有する新たな現像剤収容部を該現像器に装着す
る。そして、この剤封止部材を上記連結部から抜き取る
などして現像剤補給作業を終了する。このような現像剤
補給作業においては、使用済みの現像剤収容部の内壁に
多量の残留現像剤を付着させており、且つ、該現像剤収
容部の取り外しの際にその開口を露出させるので、多量
の該残留現像剤を該開口から飛散させるおそれがある。
なお、収容部交換タイプの画像形成装置に用いられる現
像剤収容部としては、例えば、特開平5−107912
号や特開平6−124045号に記載されているような
シール部材巻き取り機構を備えるものが知られている。
【0006】また、現像器交換タイプの画像形成装置に
おいては、まず、使用済みの現像器を画像形成装置本体
から取り外した後、新たな現像器を左右に振って該現像
器の現像剤収容部内の現像剤をほぐす。そして、例え
ば、特開平6−19301号や特開平6−194951
号に記載されているようなシール状の剤封止部材を、こ
の新たな現像器の現像機構収容部と現像剤収容部との間
から抜き取ってから、該現像器を画像形成装置に装着し
て現像剤補給作業を終了する。このような現像剤補給作
業においては、現像器における現像機構収容部と現像剤
収容部との間に設けた剤封止部材抜き取り用の小さな開
口から若干量の現像剤を飛散させるおそれがある。但
し、現像器交換タイプの画像形成装置は、剤封止部材を
飛散させる開口の大きさが3つのタイプの中で最も小さ
く、該開口からの現像剤飛散量が最も少ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者
は、現像器交換タイプの画像形成装置においても、剤封
止部材抜き取り用の小さな開口から多量の現像剤を飛散
させるおそれがあることを見出した。具体的には、上述
のように、現像器交換タイプの画像形成装置において
は、新たな現像器の剤封止部材を抜き取る前に、該現像
器を左右に振って現像剤収容部内の現像剤をほぐすの
で、現像剤を上記開口から飛散させ易い状態にしてい
る。そして、この現像器を画像形成装置本体に装着する
際に、内部の現像剤を上記開口に向けて移動させるよう
な振動や衝撃を現像器にを付与してしまうと、該開口か
ら多量の現像剤を飛散させるおそれがあることを見出し
た。
【0008】また、本発明者は、現像器交換タイプの画
像形成装置においては、上記開口からの現像剤の飛散に
よる一次的な現像剤汚染の他に、剤封止部材の現像剤付
着面との接触による二次的な現像剤汚染を生ずるおそれ
があることを見出した。
【0009】以下、この二次的な現像剤汚染を生ずる原
因について説明する。剤封止部材を現像器から引き抜く
際において、現像器を手で持ったまま剤封止部材を引き
抜くことは困難であり、通常、現像器を机や作業台など
に置いて剤封止部材を引き抜くことになる。ところが、
現像器の構造を熟知していない操作者は、複雑な構造の
現像器の上下を把握することが困難であるので、現像器
を様々な姿勢で机や作業台に置くことになる。また、現
像器交換タイプの画像形成装置においては、単純な引き
抜き作業により剤封止部材を除去し得るように構成され
ており、操作者は何のために該引き抜き作業を行うのか
を認識していないことが多い。これらの結果、操作者
は、引き抜いた剤封止部材の現像剤付着面を手で触れて
しまったり、該現像剤付着面を下にした状態で該剤封止
部材を机等に置いてしまったりして、手や机等を現像剤
で汚染するおそれがあった。特に、机等に置いている現
像器の姿勢によっては、操作者は剤封止部材の現像剤付
着面を視認することができず、誤って該現像剤付着面を
手で触れたり、該現像剤付着面を下にした状態で該剤封
止部材を机等に置いてしまったりし易くなる。また、机
等に置いている現像器の姿勢によっては、引き抜き後の
剤封止部材を重力の作用によって折り曲げ、この折り曲
げのときの該剤封止部材の運動により、該剤封止部材の
現像剤付着面を操作者の手などに接触させ易くなる。更
に、机等に置いている現像器の姿勢によっては、剤封止
部材と現像剤収容部内の現像剤とを全体的に密着させた
状態で該封止部材を引き抜くことになり、多量の現像剤
を上記現像剤付着面に付着させて現像剤汚染量を増加さ
せ易くなる。
【0010】このような二次的な現像剤汚染を回避する
方法としては、例えば、上記特開平5−107912号
や上記特開平6−124045号に記載されているよう
なシール部材巻き取り機構を、現像器交換タイプの画像
形成装置や現像器に設けることなどが考えられる。しか
しながら、シール部材巻き取り機構を画像形成装置や現
像器に設けると、装置のイニシャルコストを増加させる
ばかりでなく、画像形成装置を大型化してしまうという
問題を生ずる。現像器交換タイプを採用するメリットの
一つは、画像形成装置を小型化することができる点にあ
るので、このような大型化は該メリットを半減してしま
うことになる。
【0011】なお、以上は現像器交換タイプの画像形成
装置において生ずる不具合であるが、収容部交換タイプ
の画像形成装置においても同様の問題が生じ得る。
【0012】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、画像形成装置を大型
化することなく、現像剤収容部や現像器を交換する際に
生ずる現像剤汚染を軽減することができる剤封止部材除
去方法及び画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、画像形成装置の潜像担持体上の
潜像を現像するための現像機構を収容する現像機構収容
部と、該現像機構収容部に補給する現像剤を収容する現
像剤収容部と、両収容部の間に取り外し可能に設けら
れ、該現像剤収容部内の現像剤を封止する剤封止部材と
を有し、少なくとも該現像剤収容部が画像形成装置本体
に対して着脱可能に構成された現像器の該剤封止部材を
操作者に除去させるための剤封止部材除去方法におい
て、操作者に対して、該現像剤収容部を該画像形成装置
本体に装着させた状態で、該剤封止部材を除去させるこ
とを特徴とするものである。
【0014】この剤封止部材除去方法においては、操作
者に対して、現像剤収容部を画像形成装置本体に装着さ
せた後、該現像剤収容部の剤封止部材を除去させる。こ
のため、現像剤収容部を画像形成装置本体に装着させる
際に、該現像剤収容部に振動や衝撃を付与させることに
より発生させていた該現像剤収容部からの現像剤飛散
を、画像形成装置の大型化を図ることなく回避すること
ができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の剤封止部材
除去方法であって、少なくとも上記剤封止部材の除去時
に、上記現像剤収容部が該剤封止部材の現像剤付着面を
操作者に目視させ易くする姿勢となることを特徴とする
ものである。
【0016】この剤封止部材除去方法においては、剤封
止部材の除去時に、操作者は剤封止部材の現像剤付着面
を目視し易くなる。このため、操作者は剤封止部材に現
像剤が付着していることを予測していなくても、該封止
部材の除去時に、該封止部材に現像剤が付着しているこ
とを認識することができる。そして、除去した剤封止部
材の現像剤付着面を手で触れてしまったり、該現像剤付
着面を下にして該剤封止部材を机等に置いてしまったり
しないように気を付けるようになる。
【0017】請求項3の発明は、潜像を現像するための
現像機構を収容する現像機構収容部と、該現像機構収容
部に補給する現像剤を収容する現像剤収容部と、両収容
部の間に取り外し可能に設けられ、該現像剤収容部内の
現像剤を封止する剤封止部材とを有し、少なくとも該現
像剤収容部が画像形成装置本体に対して着脱可能に構成
された現像器と、該潜像を担持する潜像担持体とを備え
る画像形成装置であって、該画像形成装置本体が該現像
剤収容部を装着した状態で該剤封止部材を除去され得る
ように構成され、且つ、少なくとも該剤封止部材の除去
時に、該現像剤収容部がその内部の現像剤を該剤封止部
材から全体的に離間させる姿勢となることを特徴とする
ものである。
【0018】この画像形成装置においては、操作者は、
現像剤収容部を画像形成装置本体に装着した状態で該現
像剤収容部の剤封止部材を除去することができる。この
ため、現像剤収容部を画像形成装置本体に装着させる際
に、該現像剤収容部に振動や衝撃を付与させることによ
り発生させていた該現像剤収容部からの現像剤飛散を、
画像形成装置の大型化を図ることなく回避することがで
きる。また、剤封止部材の除去時に、現像剤収容部に対
してその内部の現像剤を該剤封止部材から全体的に離間
させるような姿勢をとらせることで、該剤封止部材にお
ける現像剤付着量を大きく低減することができる。
【0019】請求項4の発明は、潜像を現像するための
現像機構を収容する現像機構収容部と、該現像機構収容
部に補給する現像剤を収容する現像剤収容部と、両収容
部の間に取り外し可能に設けられ、該現像剤収容部内の
現像剤を封止する剤封止部材とを有し、少なくとも該現
像剤収容部が画像形成装置本体に対して着脱可能に構成
された現像器と、該潜像を担持する潜像担持体とを備え
る画像形成装置であって、該画像形成装置本体が該現像
剤収容部を装着した状態で該剤封止部材を除去され得る
ように構成され、且つ、少なくとも該剤封止部材の除去
時に、該現像剤収容部が該剤封止部材の現像剤付着面を
鉛直方向上側に向ける姿勢となることを特徴とするもの
である。
【0020】この画像形成装置においても、操作者に対
して、現像剤収容部を画像形成装置本体に装着させた状
態で該現像剤収容部の剤封止部材を除去させることで、
該現像剤収容部に振動や衝撃を付与させることにより発
生させていた該現像剤収容部からの現像剤飛散を、画像
形成装置の大型化を図ることなく回避することができ
る。また、操作者は、画像形成装置を見下ろすことがで
きるような位置に設置する場合が多く、剤封止部材の現
像剤付着面が鉛直方向上側に向くことで、該現像剤付着
面を視認し易くなる。このため、剤封止部材に現像剤が
付着していることを予測していなくても、該封止部材の
除去時に、該封止部材に現像剤が付着していることを認
識することができる。そして、除去した剤封止部材の現
像剤付着面を手で触れてしまったり、該現像剤付着面を
下にして該剤封止部材を机等に置いてしまったりしない
ように気を付けるようになる。
【0021】請求項5の発明は、回転軸の周りに着脱可
能に配設され、該回転軸とともに回転する複数の上記現
像器を有し、該回転軸の回転により任意の現像器を上記
潜像担持体に対向する現像位置に移動させて上記潜像を
現像し、且つ、該回転軸の回転により任意の現像器を所
定の着脱位置に移動させる回転型現像装置を備える請求
項3又は4の画像形成装置であって、該着脱位置に移動
した現像器の上記現像剤収容部が上記姿勢となることを
特徴とするものである。
【0022】この画像形成装置においては、回転型現像
装置の回転により着脱位置に移動させた現像器の現像剤
収容部に対して、剤封止部材の現像剤付着面を操作者に
視認させ易い姿勢にしたり、その内部の現像剤と該剤封
止部材とを全体的に離間させるような姿勢にしたりす
る。このため、現像剤収容部にこれらの姿勢をとらせる
ための特別な機構を設ける必要がなくなる。
【0023】請求項6の発明は、潜像を現像するための
現像機構を収容する現像機構収容部と、該現像機構収容
部に補給する現像剤を収容する現像剤収容部と両収容部
の間に取り外し可能に設けられ、該現像剤収容部内の現
像剤を封止する剤封止部材とを有する現像器と、該潜像
を担持する潜像担持体とを備え、梱包用具に梱包されて
出荷され、且つ、該梱包用具に装置取り扱い説明書が添
付される画像形成装置であって、該画像形成装置本体
は、少なくとも該現像剤収容部が装着された状態で該剤
封止部材が除去され得るように構成され、且つ、操作者
に対して、該現像剤収容部を該画像形成装置本体に装着
させた状態で該剤封止部材を除去させるような作業指示
が、該画像形成装置本体、該梱包用具又は該装置取り扱
い説明書に付されていることを特徴とするものである。
【0024】この画像形成装置においては、操作者に対
して、確実に現像剤収容部を画像形成装置本体に装着さ
せた状態で該現像剤収容部の剤封止部材を除去させるこ
とができる。このため、現像剤収容部を画像形成装置本
体に装着させる際に、該現像剤収容部に振動や衝撃を付
与させることにより発生させていた該現像剤収容部から
の現像剤飛散を、画像形成装置の大型化を図ることなく
確実に回避することができるようになる。例えば、従来
の現像器交換タイプの画像形成装置においては、現像器
を装着した状態では現像剤収容部の剤封止部材を除去す
ることができないようなレイアウトのものが殆どであっ
た。また、現像器を装着した状態で現像剤収容部の剤封
止部材を除去し得るようなレイアウトの画像形成装置が
希にあったが、操作者に対して、該現像器を装着した状
態で該剤封止部材を除去させるような作業指示がなされ
ているものはなかった。このような作業指示がなされな
い原因としては、装置レイアウト上は問題ないが、現像
器を装着した状態で剤封止部材を除去し得るような機構
に画像形成装置を構成していなかったり、上述したよう
な二次的な現像剤汚染の発生を設計者が認識していなか
ったり、あるいは認識していても軽視していたりするこ
とが考えられる。そこで、この画像形成装置において
は、現像剤収容部を装着した状態で剤封止部材を除去し
得るように画像形成装置本体を構成することで、該状態
での剤封止部材の除去を行えるようにしている。また、
操作者に対して、現像剤収容部を画像形成装置本体に装
着させた状態で剤封止部材を除去させるような作業指示
を、該画像形成装置本体、梱包用具又は装置取り扱い説
明書に付すことで、上記状態での剤封止部材の除去を確
実に実行させるようにしている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真式プリンタ(以下、プリンタという)に適用
した一実施形態について説明する。
【0026】まず、このプリンタの概略構成について説
明する。図1は本実施形態のプリンタの断面を示す概略
構成図である。図1において、潜像担持体としての可撓
性感光体ベルト(以下、感光体ベルトという)1は、回
動ローラ2、3間に張架され、回動ローラ2の回転駆動
により図中矢印A方向(時計周り方向)に搬送される。
感光体ベルト1の下方には、感光体ベルト1の表面を均
一に帯電させるための帯電チャージャや、該表面に対し
て露光して静電潜像を担持させるためのレーザー書き込
み系ユニット5(以下、書き込みユニットという)が配
設されている。また、感光体ベルト1の図中左側方に
は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の現像剤をそれぞ
れ使用する4つの現像器を回転軸の周りに保持する回転
型現像装置としてのリボルバ現像装置6が配設されてい
る。更に、感光体ベルト1の図中右側方には、画像形成
のプロセスにおいて画像を中間的に転写するための中間
転写ベルト10が回動ローラ11、12の間に張架さ
れ、回動ローラ11の回転駆動により図中矢印B方向
(反時計周り方向)に搬送される。
【0027】感光体ベルト1と、中間転写ベルト10と
は、回動ローラ3により押圧されて接触部を形成してい
る。この接触部における中間転写ベルト10側には導電
性を有するバイアスローラ13が配設されており、中間
転写ベルト10の裏面に所定の条件で接触しながら転写
用バイアスを印加する。
【0028】感光体ベルト1、中間転写ベルト、上述し
た各ローラ2、3、11、12、及び、後述の各ローラ
14、19、20、はプロセスカートリッジ31内に配
設され、このプロセスカートリッジ31はプリンタ本体
に着脱可能に構成されている。なお、本実施形態のプリ
ンタにおいては、現像剤としてトナーを用いている。
【0029】次に、このプリンタの画像形成動作につい
て説明する。図1において、感光体ベルト1の表面は帯
電チャージャ4により一様に帯電された後、書き込みユ
ニット5により、画像情報に基づいて走査露光されて静
電潜像を担持する。この画像情報は、所望のフルカラー
画像をイエロー、シアン、マゼンタ及び黒の色情報に分
解した単色の画像情報である。また、上記操作露光は、
これら画像情報に基づいて図示しない半導体レーザーか
ら発射されたレーザービーム5aが、図示しない光学装
置により走査及び光路調整されたものである。感光体ベ
ルト1の表面に担持された単色の上記静電潜像は、後述
のリボルバ現像装置6によりイエロー、シアン、マゼン
タ又は黒トナーで単色現像され、中間転写ベルト10上
に転写される。この転写は、4色全ての現像画像を中間
転写ベルト10上に重ね合わせるように順次行われる。
具体的には、感光体ベルト1の表面に形成された各単色
現像画像は、上記接触部を通過する際に、バイアスロー
ラ13の押圧力及び上記転写用バイアスの影響を受け
て、感光体ベルト1と同期して接触しながら回転する中
間転写ベルト10上に転写される。
【0030】本実施形態のプリンタにおいては、感光体
ベルト1の表面にイエロー、シアン、マゼンタ、黒の順
に静電潜像を形成し、これらを現像した各現像画像をイ
エロー、シアン、マゼンタ、黒の順に中間転写ベルト1
0上に重ね合わせて転写する。全ての色の画像が中間転
写ベルト10上に転写されると、中間転写ベルト10上
の画像はフルカラー画像となる。
【0031】一方、給紙カセット17側においては、中
間転写ベルト10上にフルカラー画像が形成されるタイ
ミングを見計らって給紙ローラ18が駆動され、この駆
動により転写紙17Aが給紙カセット17から排紙され
る。排紙された転写紙17Aは、搬送ローラ19aと1
9bとの間や、レジストローラ20aと20bとの間を
経て、中間転写ベルト10と転写ローラ14との間に搬
送されて、中間転写ベルト10上のフルカラー画像が一
括転写される。そして、定着装置80に搬送されてこの
フルカラー画像が定着され、排紙ローラ81aと81b
との間を経由してプリンタ紙スタック部82上に排出さ
れる。
【0032】感光体ベルト1における上記当接部の下流
側には、クリーニング装置15のクリーニングブレード
15aが当接しており、これにより、中間転写ベルト1
0上に転写されなかった残留トナーが感光体ベルト1の
表面から機械的に掻き取り除去される。そして、掻き取
られたトナーは、クリーニング装置15の廃棄トナー回
収容器15Cに貯留される。
【0033】また、中間転写ベルト10にも同様のクリ
ーニング装置16が当接しており、これにより、転写紙
17Aに転写されなかった残留トナーが中間転写ベルト
10上から機械的に掻き取り除去される。但し、クリー
ニング装置16のクリーニングブレード16aは、画像
形成動作中には中間転写ベルト10表面から離間した位
置に保持され、上記フルカラー画像が転写紙17a上に
転写された後に中間転写ベルト10表面に当接する。
【0034】クリーニングブレード16aによって掻き
取られた廃棄トナーは、クリーニング装置16内に設け
られたオーガ16bにより、図中手前方向に搬送され、
さらにプロセスカートリッジ31手前側面に設けられた
搬送部(図示せず)により廃棄トナー回収容器15cに
搬送される。このプリンタは、所定量以上の廃棄トナー
が廃棄トナー回収容器15c内に収容された時点で、プ
ロセスカートリッジ31が交換されるように構成される
ことより、プロセスカートリッジ31の長寿命化が図ら
れている。なお、プロセスカートリッジ31のレジスト
ローラ20b側のケース外装部分は、用紙搬送ガイドと
しての機能も備えている。
【0035】次に、リボルバ現像装置について詳述す
る。なお、リボルバ現像装置6の各現像器100Y、
M、C、Kはそれぞれ同一形態で且つ同様の動作をする
ので、ここでは現像器100Yについてのみ説明し、他
の現像器についての説明を省略する。
【0036】図2は、このリボルバ現像装置の概略構成
を示す断面図である。図示のように、リボルバ現像装置
6は、回転軸Oの周りにイエロー現像器100Y、シア
ン現像器100M、マゼンタ現像器100M及び黒現像
器100Kを保持している。各現像器100Y、M、
C、K内には、それぞれ現像担持体としての現像ローラ
103Y、M、C、Kが設けられている。
【0037】図3はイエロー現像器100Yを感光体ベ
ルト1とともに示した断面図である。なお、この図は、
イエロー現像器100Yが現像位置にある状態を示して
いる。現像ローラ103Yは、ケーシング110Yに設
けられた開口部109Yからその一部を外部に露出する
ように配設され、上記画像情報に同期して、図示しない
駆動機構により反時計回りに回転した後、図3に示すよ
うな位置に移動して感光体ベルト1に当接する。そし
て、感光体ベルト1の表面に担持される静電潜像にイエ
ロートナーを付着させて該静電潜像を現像する。本実施
形態のプリンタにおいては、非磁性一成分のトナーを収
容するいわゆる一成分現像装置を用いており、各現像器
100Y、M、C、Kは、回転軸Oを中心としたリボル
バ現像装置6の回転により、選択的に現像位置に移動さ
れて、感光体ベルト1上に形成された静電潜像を順次現
像する。
【0038】現像ローラ23Yは、感光体ベルト10と
の当接部を感光体ベルト1と同方向(反時計方向)に移
動させるように所定の周速比で回転駆動される。また、
現像ローラ100Yにおける開口109Y側とは反対側
には、発泡ポリウレタン等の弾性体からなる供給ローラ
104Yが配設されており、現像ローラ103Yと所定
幅のニップを形成しながら当接している。これら供給ロ
ーラ104Yも、ニップにおいて現像ローラ103Yと
同方向に移動するように所定の周速比で回転駆動され
る。
【0039】現像ローラ103Yの表面における開口部
109Yよりも上流側には、ステンレス板等の可撓性を
有する薄板、あるいはウレタンゴム等の弾性体からなる
ブレード105Yが、その一端部を現像ローラ103Y
に当接させるように配設されている。この当接により、
現像ローラ103Yに担持されるトナー層の厚みが規制
されるとともに、トナーの摩擦帯電が助長される。
【0040】供給ローラ104Yの表面における上記ニ
ップよりも上流側で、且つ、後述のトナースペース10
2Yと現像器収容部との連結部108Yの近傍には、供
給ローラに所定の食い込み量で当接するフリッカ部材1
07Yが設けられている。このフリッカ部材107Y
は、一端をケーシング110Yに固定された遮蔽部材1
06Yとも当接しており、後述のトナースペース102
Yから連結部108Yを経て供給ローラ104Yび表面
に供給されるトナーの量を定量化している。また、この
遮蔽部材106Yは、トナースペース102Yからのト
ナーが、フリッカ部材107Yと供給ローラ104Yの
間を通過せずに、現像ローラ103Yや供給ローラ10
4Yに直接供給されるのを防止すべく、少なくとも、現
像ローラ103Y及び供給ローラ104Yを収容した現
像機構収容部と、トナースペース102Yの上記連結部
の近傍部分とを隔離している。これにより、トナースペ
ース102Yからのトナーをリボルバ現像装置6の回転
時に現像器100Y内で無規制に流動させたり、供給ロ
ーラ104Yを介在させずに現像ローラ103Yに供給
したりすることを回避している。そして、現像ローラ1
03Y上に帯電量の不安定なトナーを担持させることを
回避するとともに、現像ローラ103上に安定した量の
トナーを担持させて、画像の安定化を図っている。更
に、フリッカ部材107Yを、供給ローラ104Yの表
面に食い込み当接させることにより、現像に使用されな
かった現像ローラ103Y上のトナーを一旦除去して、
ゴースト画像の発生を防止している。
【0041】図4は、現像器103Yを感光体ベルト1
とは反対側から見た断面図である。また、図5は、現像
器103Yの斜視図である。それぞれの図に示すよう
に、現像剤収容部としてのトナースペース102Yは、
上述の現像ローラ103Y及び供給ローラ104Yと並
行となり、且つ、連結部108Yをこれらローラの全域
に対向させるように設けられている。また、現像器10
3Yの一旦側には、このトナースペースと内部を連通さ
せるように一体に形成されたトナー室101Yが設けら
れている。
【0042】リボルバ現像装置6が回転すると、トナー
室101Yやトナースペース102Y内のトナーは、ト
ナー粒子間に空気を含んで見かけの嵩密度を低下させる
とともに、流動性が高められて、いかにも液体の様な挙
動を示すようになる。本実施形態のプリンタにおいて
は、トナー室101Yやトナートナースペース102Y
内のトナーに対して直接接触して搬送力を付与するよう
な部材を設けていない。しかし、トナースペース102
Y内にトナーが満たされている時には、トナー室101
Yからトナースペース102Yへのトナー流入は行われ
ず、トナースペース102Yのトナーレベルが低い時
に、重力によりトナー室101Yからトナースペース1
02Yへのトナー流入が行われることになる。また、ト
ナースペース102Y内にトナーが全くない現像器10
0Yの初期状態においても、リボルバ現像装置6を数回
転させるだけで、トナー室101Y内のトナーをトナー
スペース102Yの全域に移動させることができる。
【0043】トナー室101Yからトナースペース10
2Y内に移動したトナーは、現像器100Yが上記(図
3に示す位置)にある状態では、重力により自然に連結
部108Yを通過し、供給ローラ104Y上に供給され
る。供給ローラ104Y上に供給され、フリッカ部材1
07Yを通過したトナーは、供給ローラ104Yにより
現像ローラ103に帯電を助長されながら供給され、現
像ローラ103Yの表面に担持される。現像ローラ10
3Yの表面に担持されたトナーは、ブレード105Yと
の当接により層厚が規制された後、感光体ベルト1上の
静電潜像と直接接触・付着して、あるいは所定の間隙を
飛翔して該静電潜像に付着して、該静電潜像を現像す
る。
【0044】上述のように、現像器100Yにおいて、
トナースペース102Yの下方に連結部108Yを設け
るとともに、トナーを重力によりこの連結部108Yか
ら供給ローラ104Yに供給させるように構成すること
で、現像器100Y内のトナー量検知や、複雑な供給量
制御を行うことなく、供給ローラ104Y上に所定量の
トナーを供給することができる。そして、これにより、
レイアウト自由度が大きく、感光体ベルト1に対する断
面占有率の小さな小型の現像器を提供することができ
る。
【0045】なお、トナー101Y室内のトナーが所定
量以下になった場合には、例えば、光学的センサを用い
たトナー残量検知手段等の図示しない周知の技術によ
り、トナーエンドが検知され、自動的、あるいはマニュ
アル操作により、交換を必要とする現像器100が、所
定の現像器交換位置に移動せしめられる。本実施形態の
プリンタにおいては、図6に示したように、左上側の位
置を現像器交換位置としている。
【0046】プリンタの筺体側面には、この現像器交換
位置に移動した現像器100をプリンタ本体から取り出
したり、新たな現像器100を装着したりするための現
像器交換用扉49が設けられ、これの開扉により露出す
る開口48から現像器100を操作する。
【0047】回転軸Oの周りに保持される各現像器10
0は、非作像動作時、即ち作像動作前及び作像動作後に
は、図2に示したように、各現像器100の現像ローラ
103を、感光体ベルト1の表面から離間させた位置
(以下、ホームポジションという)に保持する。具体的
には、イエロー現像器100Yの現像ローラ103Y
と、黒現像器100Kの現像ローラ103Kとの略中間
地点で、両ローラ23Y、23Kを感光体ベルト1表面
に接触させない位置をホームポジションとしている。こ
のホームポジションは、本実施形態のプリンタにおい
て、カラー現像動作を行う際に第一番目に使用するイエ
ロー現像器100Yを、リボルバ現像装置6の回転によ
り、プリント動作開始時に上記現像位置へより早く且つ
正確に移動させることができる位置である。
【0048】このようにイエロー現像器100Yを、プ
リント動作開始時に上記現像位置へより早く且つ正確に
移動させることで、感光体1と現像ローラ23を非作像
動作時に不必要に接触させることによる感光体ベルト1
や現像ローラ103の劣化及び傷付きを防止し、且つ、
所定領域外へのトナーの付着や固着等を防止することが
できる。
【0049】次に、トナー室101Yからトナースペー
ス102Yのトナー補給について詳述する。図7(a)
は、リボルバ現像装置6がホームポジションにあるとき
におけるトナー室101内のトナーの状態を示す断面図
である。通常の作像動作においては、上述のように、リ
ボルバ現像装置6を図中矢印D方向に回転させ、イエロ
ー現像器100Yを上記現像位置(図7(b))に位置
させてイエローの現像動作を行う。そして、イエロー画
像の現像に続いて、シアン画像、マゼンタ画像、黒画像
をそれぞれ順次現像するために、リボルバ現像装置6は
矢印D方向に順次回転し、それぞれ各現像器100を図
7(c)、(d)、(e)に示すように移動させる。
【0050】トナー室101Yには、仕切部材111Y
がトナー室101Yのケーシングと一体形成され、トナ
ースペース102Yとの連通部に貯留部112Yが形成
されている。トナー室101Y内のトナーは、リボルバ
現像装置6が1回転する間に、自重により図7の各図に
示すようにトナー室101Y内を移動する。具体的に
は、リボルバ現像装置6が図7(c)の状態から(d)
の状態に回転移動する際に、トナー室101Y内のトナ
ーは、トナー室101Yの回転方向最上流側の内壁11
3Y上を移動する。そして、図7(d)の状態からホー
ムポジションの位置である(a)の状態を経て、現像位
置である(b)の状態に回転移動するときに、トナー室
101Y内の一部のトナーが仕切部111Yによって堰
止められ、貯留部112Yに貯留される。このように貯
留部112Yに貯留されたトナーは、貯留部112Yと
トナースペース102Yとの連通部を通過してトナース
ペース102Y内に流入する。
【0051】以上のように、リボルバ現像装置6の回転
により、各トナー室101や各トナースペース102内
にトナーを直接搬送させるようなトナー搬送部材を設け
ることなく、各トナー室101Yから各トナースペース
102に、ひいては各現像器100内にトナーの供給を
することができる。
【0052】ところで、新品の現像器100には、新品
のプリンタ搬送時、新品の現像器搬送時、現像器保管
時、あるいは、現像器交換作業時、などに現像器100
からトナーを漏洩・飛散させることを防止すべく、図8
(a)又は(c)に示すような剤封止部材としてのフィ
ルムシート44をトナースペース102と現像機構収容
部との間に設けている。本実施形態においては、トナー
室101及びトナースペース102内のトナーが無くな
った時点で、現像剤収容部であるトナースペースを上記
現像機構収容部とともに交換するようにプリンタを構成
している。即ち、本実施形態のプリンタは、現像器交換
タイプである。
【0053】フィルムシート44は、トナーをトナース
ペース内に封止するためのもので、例えば所定温度以上
に加熱されることで接着性を発揮するような熱可塑性物
質等で構成されたいわゆるヒートシールであり、上記連
結部108Yに接着されている。図8(c)からわかる
ように、通常、このフィルムシート44は操作者の把持
部であるその一端を現像器100から図中手前側に露出
させるように貼付されるが、反対側の一端も図中手前側
に位置させるように貼付される。具体的には、連結部1
08Yに対して図中手前側から奥側に向けて貼付された
後、該奥側で折り返されて、現像器100の手前側から
露出するように伸延されている。
【0054】トナー室101には、図8(b)に示すよ
うにシート通過用の凹部114が形成されるとととも
に、トナー室101の収容部最手前の壁面には、図8
(c)に示すようにこの凹部114に向けて開口する開
口116が設けられている。そして、この開口116か
ら露出するフィルムシート44は、トナー室101の手
前側壁に沿って更に折り返され、その端部をテープ47
で仮止めされている。
【0055】本実施形態のプリンタにおいては、図9
(a)に示すように、新品のプリンタ本体内に4色の新
品の現像器が装着されている。このように装着した状態
でプリンタを輸送することにより、プリンタ本体と各現
像器とを別々に梱包するときの梱包用具、収納スペース
及び輸送費の無駄を省くとともに、プリンタのセットア
ップ時における現像器装着操作の簡略化等を図ることが
できる。そして、プリンタのセットアップ時に、図9
(b)に示すように現像器交換用扉49を開放して開口
48を露出させ、リボルバ現像装置6からフィルムシー
ト44を図中矢印の方向に引き抜く。即ち、各現像器1
00をプリンタ本体に装着させた状態で、フィルムシー
ト44を除去する。また、任意の現像器100を交換す
る際においては、この現像器100をプリンタ本体に装
着した後、フィルムシート44を除去する。このため、
従来、現像器100をプリンタ本体に装着する際に、現
像器100に振動や衝撃を付与することにより発生して
いた現像器100からのトナー飛散を回避することがで
きる。
【0056】なお、操作者に対して、現像器100を確
実にプリンタ本体に装着した状態でフィルムシート44
を引き抜かせるべく、プリンタの取扱説明書、段ボール
等のプリンタの梱包用具、現像器100本体、プリンタ
本体(特に、現像器交換用扉49の裏面)のうちの少な
くとも一つに、該状態で引き抜く旨の作業指示を付して
おくことが望ましい。なお、このような作業指示の一例
を図15に示す。
【0057】また、本実施形態のプリンタにおいては、
図9の各図に示したように、開口48を現像器交換用扉
49と同等の大きさに構成しているが、図15に示した
ように、現像器交換用扉49を開けたときに1つの現像
器100しか視認できなくなるように、開口48を現像
器100の側面形状と同等に構成するとより効果的であ
る。
【0058】本実施形態のプリンタにおいては、プリン
タのセットアップ時に一つの現像器100におけるフィ
ルムシート44の除去作業が完了して、操作者により現
像器交換用扉49が閉められると、図示しない扉開閉検
知センサや現像器装着状態検知センサ等と制御部のCP
Uとの連動により、自動的に次色の現像器100を上記
現像器交換位置に移動させるような制御を実行する。こ
の制御は4つの現像器100のフィルムシート44が全
て除去されるまで継続される。なお、上記扉開閉検知セ
ンサが開扉を検知している間は、リボルバ現像装置6を
回転させないように安全装置が取り付けられており、安
全上の配慮がなされている。
【0059】次に、フィルムシート44の引き抜き時に
おけるトナー及びフィルムシート44の状態について説
明する。従来の画像形成装置のにおけるトナー及びフィ
ルムシート44の状態を図10(a)及び(b)に示
す。図示のように、従来の画像形成装置においては、フ
ィルムシート44の引き抜き時に、現像器本体(図示せ
ず)がトナースペース102内のトナーとフィルムシー
ト44とを全体的に接触させた姿勢となる。このような
姿勢においては、引き抜かれたフィルムシート44に多
量のトナーが付着し、トナー飛散量を増加させてトナー
汚染量を増大させてしまう。また、フィルムシート44
を手で触れたり、机などに置いたりすることによるトナ
ー汚染を回避するためには、上述したようなシール巻き
取り機構を設ける必要があった。また、模式図である図
11に示すように、このようなシール巻き取り機構を設
けていないトナースペース102のフィルムシート44
を引き抜く構成の画像形成装置においては、引き抜き作
業時にフィルムシート44のトナー付着面44bが下面
を向く。このため、作業者が誤ってトナー付着面44b
に触れたり、図11(c)に示すようにフィルムシート
44を重力により折り曲げ、この折り曲げによるフィル
ムシートの運動により該トナー付着面44bを作業者や
机などと接触させたりするおそれがあった。
【0060】しかしながら、本実施形態のプリンタにお
いては、図12の断面に示すように、フィルムシート4
4の引き抜き時に、現像器100、ひいてはトナースペ
ース102が、トナースペース102内のトナーとフィ
ルムシート44とを全体的に離間させた姿勢となる。具
体的には、上記現像器交換位置(図中左上)に移動した
現像器100のトナーは、重力によりトナースペース1
02の下方に移動し、フィルムシート44に直接付着し
ないような状態にある。このため、フィルムシート44
に対するトナー付着量を大幅に低減することができる。
また、模式図である図13に示すように、引き抜き時に
おけるフィルムシート44がトナー付着面44bを上面
を向けて引き抜かれるため、該トナー付着面44bが操
作者に目視され易くなる。この結果、操作者はフィルム
シート44にトナーが付着していることを予測していな
くても、フィルムシート44にトナーが付着しているこ
とを目視して認識することができる。そして、除去した
フィルムシート44のトナー付着面44bを手で触れて
しまったり、該トナー付着面を下にしてフィルムシート
44を机等に置いてしまったりしないように気を付ける
ようになる。更に、誤ってフィルムシート44から手を
離して落下させても、上記トナー付着面44bを上側に
向けているので、床や机と該トナー付着面とを直接接触
させる確立が低く、トナー汚染を最小限に留めることが
できる。
【0061】図14は、本実施形態のプリンタの変形例
装置におけるトナー及び剤封止部材を示す模式図であ
る。この変形例装置においては、剤封止部材を板状の材
料で構成している。そして、この変形例装置において
も、引き抜き時におけるフィルムシート44がトナー付
着面44bを上面を向けて引き抜かれる。このような引
き抜きを実施形態のプリンタで行うためには、図12
(c)の位置を現像器交換位置とするだけでよい。
【0062】以上、本実施形態のプリンタによれば、操
作者に対して現像器100(ひいてはトナースペース1
02)をプリンタ本体に装着させる際に発生させていた
現像器100からのトナー飛散を回避することができる
ので、現像器100を交換する際に生ずるトナー汚染を
軽減することができる。また、除去したフィルムシート
44のトナー付着面44bを手で触れてしまったり、ト
ナー付着面44bを下にしてフィルムシート44を机等
に置いてしまったりしないように操作者が気を付けるよ
うになるので、現像器100を交換する際に生ずるトナ
ー汚染をより軽減することができる。また、フィルムシ
ート44のトナー付着量を大幅に低減することができる
ので、現像器100を交換する際に生ずるトナー汚染を
更に軽減することができる。
【0063】なお、現像剤収容部であるトナースペース
102を現像ローラ103等を備える現像機構収容部と
ともに交換する現像器交換タイプのプリンタについて説
明したが、現像剤収容部のみを交換する収容部交換タイ
プや、現像剤容器のみを交換する容器交換タイプの画像
形成装置にも本発明の適用が可能である。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、画像形成装置
を大型化することなく、現像剤収容部を画像形成装置本
体に装着する際に生ずる該現像剤収容部からの現像剤飛
散を回避することができるので、画像形成装置を大型化
することなく、該現像剤収容部やこれを備える現像器を
交換する際に生ずる現像剤汚染を軽減することができる
という優れた効果がある。
【0065】請求項2の発明によれば、除去した剤封止
部材の現像剤付着面を手で触れてしまったり、該現像剤
付着面を下にして該剤封止部材を机等に置いてしまった
りしないように操作者に気を付けさせることができるの
で、現像剤収容部やこれを備える現像器を交換する際に
生ずる現像剤汚染をより軽減することができるという優
れた効果がある。
【0066】請求項3又は4の発明によれば、画像形成
装置を大型化することなく、現像剤収容部を画像形成装
置本体に装着する際に生ずる該現像剤収容部からの現像
剤飛散を回避することができるので、画像形成装置を大
型化することなく、該現像剤収容部やこれを備える現像
器を交換する際に生ずる現像剤汚染を軽減することがで
きるという優れた効果がある。
【0067】特に、請求項3の発明によれば、剤封止部
材における現像剤付着量を大きく低減することができる
ので、現像剤収容部やこれを備える現像器を交換する際
に生ずる現像剤汚染をより軽減することができるという
優れた効果がある。
【0068】また特に、請求項4の発明によれば、操作
者に対して、除去後の剤封止部材の現像剤付着面を手で
触れたり、該現像剤付着面を下にして該剤封止部材を机
等に置いたりしないように気を付けさせることができる
ので、現像剤収容部やこれを備える現像器を交換する際
に生ずる現像剤汚染をより軽減することができるという
優れた効果がある。
【0069】請求項5の発明によれば、剤封止部材の除
去時に現像剤収容部に対して所定の姿勢をとらせるため
の特別な機構を設ける必要がなくなるので、該機構を設
けることによる装置のイニシャルコストの増大を回避す
ることができるという優れた効果がある。
【0070】請求項6の発明によれば、画像形成装置を
大型化することなく、現像剤収容部を画像形成装置本体
に装着する際に生ずる該現像剤収容部からの現像剤飛散
を確実に回避することができるので、画像形成装置を大
型化することなく、該現像剤収容部やこれを備える現像
器を交換する際に生ずる現像剤汚染を確実に軽減するこ
とができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のプリンタの断面を示す概略構成図。
【図2】同プリンタのリボルバ現像装置の概略構成を示
す断面図。
【図3】同リボルバ現像装置のイエロー現像器を感光体
ベルトとともに示す断面図。
【図4】同イエロー現像器を感光体ベルトとは反対側か
ら見た断面図。
【図5】同イエロー現像器の斜視図。
【図6】同プリンタの現像器交換位置を説明する斜視
図。
【図7】(a)から(e)は、それぞれ同イエロー現像
器のトナー室内におけるトナーの状態を示す断面図。
【図8】(a)及び(b)は、それぞれ現像器の断面
図。(c)は同現像器の側面図。
【図9】(a)及び(b)は、それぞれ同現像器交換位
置を説明する説明図。
【図10】(a)及び(b)は、それぞれ従来の画像形
成装置における現像器内のトナーの状態を示す断面図。
【図11】(a)から(c)は、それぞれ同画像形成装
置におけるフィルムシートの状態を示す模式図。
【図12】同プリンタの各現像器のトナースペース内に
おけるトナーの状態を説明する断面図。
【図13】同プリンタにおけるフィルムシートの状態を
説明する模式図。
【図14】同プリンタにおけるフィルムシートの状態を
トナースペースとともに示す模式図。
【図15】操作者への作業指示を行うための表示の一例
を示す説明図。
【符号の説明】
1 感光体ベルト 4 帯電チャージャ 5 書き込みユニット 6 リボルバ現像装置 10 中間転写ベルト 15、16 クリーニング装置 17 給紙カセット 31 プロセスユニット 44 フィルムシート 48 開口 49 現像器交換用扉 80 定着装置 100 現像器 101 トナー室 102 トナースペース 103 現像ローラ 104 供給ローラ 108 連結部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置の潜像担持体上の潜像を現像
    するための現像機構を収容する現像機構収容部と、該現
    像機構収容部に補給する現像剤を収容する現像剤収容部
    と、両収容部の間に取り外し可能に設けられ、該現像剤
    収容部内の現像剤を封止する剤封止部材とを有し、少な
    くとも該現像剤収容部が画像形成装置本体に対して着脱
    可能に構成された現像器の該剤封止部材を操作者に除去
    させるための剤封止部材除去方法において、操作者に対
    して、該現像剤収容部を該画像形成装置本体に装着させ
    た状態で、該剤封止部材を除去させることを特徴とする
    剤封止部材除去方法。
  2. 【請求項2】請求項1の剤封止部材除去方法であって、
    少なくとも上記剤封止部材の除去時に、上記現像剤収容
    部が該剤封止部材の現像剤付着面を操作者に目視させ易
    くする姿勢となることを特徴とする剤封止部材除去方
    法。
  3. 【請求項3】潜像を現像するための現像機構を収容する
    現像機構収容部と、該現像機構収容部に補給する現像剤
    を収容する現像剤収容部と、両収容部の間に取り外し可
    能に設けられ、該現像剤収容部内の現像剤を封止する剤
    封止部材とを有し、少なくとも該現像剤収容部が画像形
    成装置本体に対して着脱可能に構成された現像器と、該
    潜像を担持する潜像担持体とを備える画像形成装置であ
    って、該画像形成装置本体が該現像剤収容部を装着した
    状態で該剤封止部材を除去され得るように構成され、且
    つ、少なくとも該剤封止部材の除去時に、該現像剤収容
    部がその内部の現像剤を該剤封止部材から全体的に離間
    させる姿勢となることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】潜像を現像するための現像機構を収容する
    現像機構収容部と、該現像機構収容部に補給する現像剤
    を収容する現像剤収容部と、両収容部の間に取り外し可
    能に設けられ、該現像剤収容部内の現像剤を封止する剤
    封止部材とを有し、少なくとも該現像剤収容部が画像形
    成装置本体に対して着脱可能に構成された現像器と、該
    潜像を担持する潜像担持体とを備える画像形成装置であ
    って、該画像形成装置本体が該現像剤収容部を装着した
    状態で該剤封止部材を除去され得るように構成され、且
    つ、少なくとも該剤封止部材の除去時に、該現像剤収容
    部が該剤封止部材の現像剤付着面を鉛直方向上側に向け
    る姿勢となることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】回転軸の周りに着脱可能に配設され、該回
    転軸とともに回転する複数の上記現像器を有し、該回転
    軸の回転により任意の現像器を上記潜像担持体に対向す
    る現像位置に移動させて上記潜像を現像し、且つ、該回
    転軸の回転により任意の現像器を所定の着脱位置に移動
    させる回転型現像装置を備える請求項3又は4の画像形
    成装置であって、該着脱位置に移動した現像器の上記現
    像剤収容部が上記姿勢となることを特徴とする画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】潜像を現像するための現像機構を収容する
    現像機構収容部と、該現像機構収容部に補給する現像剤
    を収容する現像剤収容部と両収容部の間に取り外し可能
    に設けられ、該現像剤収容部内の現像剤を封止する剤封
    止部材とを有する現像器と、該潜像を担持する潜像担持
    体とを備え、梱包用具に梱包されて出荷され、且つ、該
    梱包用具に装置取り扱い説明書が添付される画像形成装
    置であって、該画像形成装置本体は、少なくとも該現像
    剤収容部が装着された状態で該剤封止部材が除去され得
    るように構成され、且つ、操作者に対して、該現像剤収
    容部を該画像形成装置本体に装着させた状態で該剤封止
    部材を除去させるような作業指示が、該画像形成装置本
    体、該梱包用具又は該装置取り扱い説明書に付されてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006119687A1 (en) * 2005-05-06 2006-11-16 Print Rite¡¤Unicorn Image Products Co., Ltd. Of Zhuhai An ink powder box for a laser printer
JP2008107393A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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