JP2000227344A - エンコーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のエンコーダは１種のみの通信フォーマ
ットしか有していなかったため、エンコーダを用いる場
所によって異なる通信フォーマットを有するエンコーダ
を数種製作しなくてはならなかった。 【解決手段】 本発明によるエンコーダは、複数種の通
信フォーマット(5a〜5c)とセレクタ(6)を有し、使用時
に必要とする通信フォーマット(5a〜5c)を選択すること
により、同一回路構成のエンコーダを製作することがで
き、製造の効率向上及びコストダウンを達成することが
できる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はエンコーダに関し、
特に、複数種類の通信フォーマットを内蔵させ、何れか
の通信フォーマットに切換可能とすることにより、エン
コーダの用途に応じて任意の通信フォーマットに切換可
能とするための新規な改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、用いられていたこの種のエンコー
ダにおいては、エンコーダの内部に特定の１種の通信フ
ォーマットを内蔵させ、この通信フォーマットを用いて
回転検出信号をエンコーダ出力として外部へ送信してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のエンコーダは、
以上のように構成されていたため、次のような課題が存
在していた。すなわち、従来のエンコーダは、１種類の
みの通信フォーマットしか有していなかったため、何種
類もの通信フォーマットが用いられているエンコーダの
市場においては、各々の通信フォーマットを内蔵したエ
ンコーダを用意しておく必要があり、開発費の上昇、コ
ストアップ等となっていた。

【０００４】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、複数種類の通信フォーマッ
トを内蔵させ、何れかの通信フォーマットに切換可能と
することにより、エンコーダの用途に応じて任意の通信
フォーマットに切換可能としたエンコーダを提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるエンコーダ
は、回転検出部からの回転検出信号を通信フォーマット
を用いて外部へ通信するようにしたエンコーダにおい
て、互いに異なる内容の複数の前記通信フォーマットを
セレクタに接続し、前記セレクタに電気的に書き換え可
能なＲＯＭを接続し、前記ＲＯＭ及びセレクタを介して
任意の前記通信フォーマットを選択するようにした構成
であり、また、回転検出部からの回転検出信号を通信フ
ォーマットを用いて外部へ通信するようにしたエンコー
ダにおいて、互いに異なる内容の複数の前記通信フォー
マットをセレクタに接続し、前記セレクタにスイッチを
接続し、前記スイッチ及びセレクタを介して任意の前記
通信フォーマットを選択するようにした構成であり、ま
た、回転検出部からの回転検出信号を通信フォーマット
を用いて外部へ通信するようにしたエンコーダにおい
て、互いに異なる内容の複数の前記通信フォーマットを
セレクタに接続し、前記セレクタに電気部品を接続し、
前記電気部品の値を変えることにより前記電気部品及び
セレクタを介して任意の前記通信フォーマットを選択す
るようにした構成である。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるエ
ンコーダの好適な実施の形態について説明する。図１は
本発明によるエンコーダの第１形態を示すものであり、
エンコーダ１Ａ内の周知の光学式の回転検出部１からの
回転検出信号１ａはエンコーダ回路２に入力される。こ
のエンコーダ回路２に入力された回転検出信号１ａは、
エンコーダ回路２内の複数の通信フォーマット３ａ，３
ｂ，３ｃの何れかにより外部４へ送信されるように構成
されている。

【０００７】前記エンコーダ回路２の前記各通信フォー
マット５ａ，５ｂ，５ｃは、互いに異なる内容すなわち
種類の異なる通信フォーマットが予め設定された複数よ
りなり、各通信フォーマット５ａ〜５ｃは外部に信号を
出力するセレクタ６に接続され、このセレクタ６から外
部４へ回転検出信号１ａが出力されるように構成されて
いる。

【０００８】前記セレクタ６には、周知の電気的に書き
換え可能なＲＯＭ１０が接続され、このＲＯＭ１０の内
容を電気的に書き換えることにより、セレクタ６を介し
て別種類の第１〜第３通信フォーマット５ａ〜５ｃを任
意に選択してその時に必要とする通信フォーマットに選
定することができる。

【０００９】また、このエンコーダ１Ａと同じ構成のエ
ンコーダ１Ａを他の装置に用いる場合には、その装置に
使用される通信フォーマットに切り換える必要があるた
め、前記ＲＯＭ１０によって再び当該の通信フォーマッ
ト５ａ〜５ｃの何れかに切り換えを行うことができる。

【００１０】また、図２で示される形態は、図１のＲＯ
Ｍ１０をスイッチ１０Ａに変更した構成であり、スイッ
チ１０Ａからのスイッチング操作によってセレクタ６を
作動させ、各通信フォーマット５ａ〜５ｃの切り換えを
行うことができる。また、図３で示される形態は、図１
のＲＯＭ１０を例えば抵抗Ｒ１，Ｒ２からなる電気部品
１０Ｂをセレクタ６に接続し、この電気部品１０Ｂの抵
抗Ｒ１，Ｒ２を取り換えることによってセレクタに加わ
る電圧を変えることができ、その電圧の変更によって各
通信フォーマット５ａ〜５ｃの何れかを選択することが
できるように構成されている。なお、この電気部品とし
ては抵抗に限らず、値が変化できるものであれば他の部
品を用いることもできる。

【００１１】

【発明の効果】本発明によるエンコーダは、以上のよう
に構成されているため、次のような効果を得ることがで
きる。すなわち、エンコーダ内部に複数種の通信フォー
マットを内蔵させ、ＲＯＭ、スイッチ等を用いて任意に
通信フォーマットを選択でき、同一部品で同一電気回路
でエンコーダを製作しても自在に全ての通信フォーマッ
トに適合でき、大幅なコストダウン、製品管理の容易
化、製造の容易化を達成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるエンコーダを示すブロック図であ
る。

【図２】図１の他の例を示すブロック図である。

【図３】図１の他の例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 回転検出部 １ａ 回転検出信号 ４ 外部 ５ａ〜５ｃ 通信フォーマット ６ セレクタ １０ ＲＯＭ １０Ａ スイッチ １０Ｂ 電気部品

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転検出部(1)からの回転検出信号(1a)
   を通信フォーマットを用いて外部(4)へ通信するように
   したエンコーダにおいて、互いに異なる内容の複数の前
   記通信フォーマット(5a〜5c)をセレクタ(6)に接続し、
   前記セレクタ(6)に電気的に書き換え可能なＲＯＭ(10)
   を接続し、前記ＲＯＭ(10)及びセレクタ(6)を介して任
   意の前記通信フォーマット(5a〜5c)を選択するように構
   成したことを特徴とするエンコーダ。
2. 【請求項２】 回転検出部(1)からの回転検出信号(1a)
   を通信フォーマットを用いて外部(4)へ通信するように
   したエンコーダにおいて、互いに異なる内容の複数の前
   記通信フォーマット(5a〜5c)をセレクタ(6)に接続し、
   前記セレクタ(6)にスイッチ(10A)を接続し、前記スイッ
   チ(10A)及びセレクタ(6)を介して任意の前記通信フォー
   マット(5a〜5c)を選択するように構成したことを特徴と
   するエンコーダ。
3. 【請求項３】 回転検出部(1)からの回転検出信号(1a)
   を通信フォーマットを用いて外部(4)へ通信するように
   したエンコーダにおいて、互いに異なる内容の複数の前
   記通信フォーマット(5a〜5c)をセレクタ(6)に接続し、
   前記セレクタ(6)に電気部品(10B)を接続し、前記電気部
   品(10B)の値を変えることにより前記電気部品(10B)及び
   セレクタ(6)を介して任意の前記通信フォーマット(5a〜
   5c)を選択するように構成したことを特徴とするエンコ
   ーダ。