JP2000226413A - 含フッ素有機ケイ素化合物の製造方法 - Google Patents

含フッ素有機ケイ素化合物の製造方法

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JP2000226413A
JP2000226413A JP11026899A JP2689999A JP2000226413A JP 2000226413 A JP2000226413 A JP 2000226413A JP 11026899 A JP11026899 A JP 11026899A JP 2689999 A JP2689999 A JP 2689999A JP 2000226413 A JP2000226413 A JP 2000226413A
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Takashi Matsuda
高至 松田
Shinichi Sato
伸一 佐藤
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 下記式(1) Cl−Z−R1−Rf−R1−Z−Cl (1) [Rfは2価のフッ素炭化水素基又はフッ素化ポリエー
テル基、R1は、O,N,Si,Pを介在してもよい
し、アミド結合又はスルホンアミド結合を含有してもよ
い2価の炭化水素基、Zは−SiR23−(但し、
2,R3は1価有機基)で示される基である。]で示さ
れる含フッ素有機ケイ素化合物に無水酢酸を反応させ
て、下記式(3) 【化1】 (Rf,R1,Zは上記と同じ。)で示される化合物を得
た後、これを加水分解することを特徴とする下記式
(4) HO−Z−R1−Rf−R1−Z−OH (4) (Rf,R1,Zは上記と同じ。)で示される両末端にシ
ラノール基を有する含フッ素有機ケイ素化合物の製造方
法。 【効果】 本発明によれば、式(4)の化合物を末端変
性率を向上させて製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縮合反応硬化型ゴ
ム組成物のベースポリマーとして有用な両末端にシラノ
ール基を有する含フッ素有機ケイ素化合物を製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
オルガノクロロシラン(Si−Cl化合物)からシラノ
ール化合物(Si−OH化合物)を得る方法としては、
トリオルガノクロロシランとヘキサオルガノジシラザン
との混合物をpH6〜9の条件下で加水分解する方法
(特公昭46−8690号公報)、トリオルガノクロロ
シランとヘキサオルガノジシラザンとの混合物をpH調
整剤を用いることなく単に加水分解する方法(特公昭6
2−57188号公報)などがあるが、これらは比較的
分子量が小さく、分液、水洗や蒸留などの単離操作が容
易に行える場合にのみ有効であり、ポリマーのような分
子量が大きい化合物の末端変性には適用することが困難
であった。
【0003】それに対して、プロピレンオキサイドなど
のエポキサイド化合物と水との混合物中にクロロシラン
化合物を滴下して、シラノール化合物を得る方法は、ポ
リマーのような分子量が大きい化合物の末端変性にも適
用が可能である。
【0004】しかし、加水分解により発生する塩化水素
とプロピレンオキサイドとの反応により生じるアルコー
ル化合物が、未反応のクロロシラン化合物と反応し、ア
ルコキシ化合物を副生する反応も同時に起こるため、末
端変性率が70〜80%台以上にはならないという問題
がある。
【0005】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、末端変性率を90%以上に向上させること
ができる、両末端にシラノール基を有する含フッ素有機
ケイ素化合物の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、下記一般式(4)で示される両末端にシラノ
ール基(SiOH基)を有する含フッ素有機ケイ素化合
物(フッ素化ポリエーテル)を、末端OH変性率を向上
して製造する方法について鋭意検討を行った結果、下記
一般式(1)で示される両末端に塩素原子を有する含フ
ッ素有機ケイ素化合物に無水酢酸を反応させ、下記一般
式(3)で示される両末端にCH3COO基を有する含
フッ素有機ケイ素化合物を合成し、これを加水分解する
ことにより、上記目的が達成されることを知見し、本発
明をなすに至ったものである。
【0007】
【化2】 [式中、Rfは2価のフッ素炭化水素基又は2価のフッ
素化ポリエーテル基であり、R1は、結合途中に酸素原
子、窒素原子、ケイ素原子及びイオウ原子よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の原子を介在してもよいし、
アミド結合又はスルホンアミド結合を含有してもよい、
置換又は非置換の2価の炭化水素基であり、またZは下
記一般式(2) −SiR23− (2) (但し、R2,R3は同一又は異種の1価有機基であ
る。)で示される基である。]
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明は、下記一般式(1) Cl−Z−R1−Rf−R1−Z−Cl (1) で示される含フッ素有機ケイ素化合物に無水酢酸を反応
させて、下記一般式(3) CH3−COO−Z−R1−Rf−R1−Z−OCO−CH3 (3) で示される化合物を得た後、これを加水分解することを
特徴とする下記一般式(4) HO−Z−R1−Rf−R1−Z−OH (4) で示される両末端にシラノール基(SiOH基)を有す
る含フッ素有機ケイ素化合の製造方法である。
【0009】ここで、上記式において、Rfは2価のフ
ッ化炭化水素基又は2価のフッ素化ポリエーテル基であ
る。2価のフッ化炭化水素基としては、炭素数1〜6、
好ましくは炭素数4〜6の直鎖状又は分岐状のパーフル
オロアルキレン基、例えば−C48−、−C612−が
挙げられる。また、2価のフッ素化ポリエーテル基とし
ては、例えば下記のものが挙げられる。
【0010】
【化3】 m,nは1〜100の整数で、かつm+nは2〜200
(但し、平均値で5〜150)を満足する。
【化4】
【0011】
【化5】 nは2〜100(但し、平均値で5〜50)の整数であ
り、mは1〜20(但し、平均値で1〜10)の整数で
ある。
【0012】
【化6】 nは2〜100(但し、平均値で5〜50)の整数であ
り、mは1〜20(但し、平均値で1〜10)の整数で
ある。
【化7】 nは2〜200(但し、平均値で5〜100)の整数で
ある。
【0013】
【化8】 m,nは1〜100の整数で、かつm+nは2〜200
(但し、平均値で5〜150)を満足する。
【0014】また、上記式において、R1は2価の有機
基であり、特に、結合途中に酸素原子、窒素原子、ケイ
素原子及び硫黄原子の1種又は2種以上を介在してもよ
いし、アミド結合又はスルホンアミド結合を含有しても
よい、置換又は非置換の2価炭化水素基であるが、この
2価炭化水素基としては炭素数2〜20のものが好まし
い。ここで、酸素、窒素、ケイ素原子又は硫黄原子を介
在せず、かつアミド結合又はスルホンアミド結合を含有
しない、置換又は非置換の2価炭化水素基の具体例とし
ては、エチレン基、プロピレン基、メチルエチレン基、
ブチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基;シク
ロヘキシレン基等のシクロアルキレン基;フェニレン
基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基、ビフェ
ニレン基等のアリーレン基;これらアルキレン基とアリ
ーレン基との組み合わせ;及びこれらアルキレン基及び
アリーレン基の水素原子の一部又は全部がハロゲン原子
で置換された基が挙げられる。
【0015】上記2価炭化水素基において、酸素原子は
−O−として、窒素原子は−NR−(Rは水素原子、又
は炭素数1〜10のアルキル基又はアリール基)又は−
N=として、ケイ素原子は−SiR’R”−(R’,
R”は各々炭素数1〜10のアルキル基又はアリール
基)として、また硫黄原子は−S−として介在すること
ができる。また、アミド基は−CONR−(Rは上記と
同じ)として、スルホンアミド基は−SO2NR−(R
は上記と同じ)として介在することができる。このよう
な結合途中に酸素原子、窒素原子、ケイ素原子又は硫黄
原子が介在するか、或いはアミド結合又はスルホンアミ
ド結合を含有する2価炭化水素基の具体例としては、下
記のものが挙げられる。なお、下記式でMeはメチル
基、Phはフェニル基であり、また下記の各式において
左側にRf基、右側にZ基が結合する。
【0016】
【化9】
【0017】
【化10】
【0018】次に、上記式において、Zは下記一般式
(2)で示される基である。 −SiR23− (2) 一般式(2)において、R2,R3は同一又は異種の1価
の有機基である。上記R2及びR3の1価の有機基として
は、例えば置換又は非置換の1価炭化水素基が挙げられ
る。このような1価炭化水素基としては炭素数1〜12
のものが好ましく、その具体例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペン
チル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル
基、デシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル
基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等
のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニ
ルプロピル基等のアラルキル基;及びこれらの基の水素
原子の一部又は全部がフッ素、塩素、臭素等のハロゲン
原子等で置換したクロロメチル基、ブロモエチル基、ク
ロロプロピル基、トリフルオロプロピル基、3,3,
4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル基
等が挙げられる。
【0019】本発明の式(4)の含フッ素有機ケイ素化
合物の製造方法の第1工程においては、式(1)で示さ
れる両末端にSi−Cl基を有するフッ素化ポリエーテ
ルと無水酢酸とを反応させる。この場合、式(1)及び
式(3)は加水分解性なので、乾燥雰囲気中、例えば乾
燥窒素雰囲気中で反応させる。
【0020】反応の進行に伴い、アセチルクロライドが
副生する。これが系内に滞留すると、反応の進行が妨げ
られるので、エステルアダプターなどをつけて、留去す
るようにするとよい。アセチルクロライト゛の沸点は約5
1℃なので、反応温度は50〜140℃、好ましくは6
0〜120℃である。また、反応時間は反応温度に依存
するが、通常約2〜6時間である。無水酢酸の量は、S
i−Cl基に対して、2.0倍モル以上、好ましくは
2.0〜5.0倍モルである。
【0021】1H−NMR、IRなどで反応の終点を確
認後、100℃前後で減圧ストリップにより、過剰の無
水酢酸、及び反応副生物のアセチルクロライドを除去す
ることにより、目的物(3)が得られる。
【0022】次に、第2工程は、このようにして得られ
た式(3)の化合物を加水分解させる工程である。加水
分解方法としては、通常の方法を採用し得、例えば式
(3)の化合物に炭酸水素ナトリウム等のアルカリ水溶
液を加えて反応させる等の方法を採用することができ
る。なお、炭酸水素ナトリウム等のアルカリの量は、末
端のSi−OAc基に対して1.0〜1.5倍モル、好
ましくは1.05〜1.2倍モルがよい。反応温度は2
0〜100℃、好ましくは20〜60℃である。反応時
間は、通常1〜4時間である。
【0023】必要に応じて、1,3−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンゼンなどのフッ素系溶剤で希釈してもよ
い。
【0024】1H−NMR、IRなどで反応の終点を確
認後、100℃前後で減圧ストリップする。その後、濾
過板などを使用して微量の塩を除去することにより、目
的物(4)の両末端シラノール化合物が得られる。但
し、目的物(4)を使用する組成物において、塩の存在
が問題にならない場合は、特に濾過をする必要はない。
【0025】なお、上記式(1)で示される両末端にS
i−Cl基を有するフッ素化ポリエーテルは、H−Si
23−Clで示されるヒドロジオルガノクロロシラン
とR 4−Rf−R4(R4は末端にCH2=CH−基を有
し、ヒドロシリル化反応により上記R1を形成する基、
即ち、結合途中に酸素原子、窒素原子、ケイ素原子及び
イオウ原子よりなる群から選ばれた少なくとも1種の原
子を介在してもよいし、アミド結合又はスルホンアミド
結合を含有してもよい、置換又は非置換の末端にビニル
基を有する1価炭化水素基である)で示されるエチレン
性不飽和基含有フッ素化ポリエーテルとを白金触媒の存
在下でヒドロシリル化反応(付加反応)させることによ
り得ることができる。
【0026】この式(1)のポリエーテルを得るための
ヒドロシリル化反応(付加反応)について更に詳述する
と、前記エチレン性不飽和基含有フッ素化ポリエーテル
(A)と前記ヒドロジオルガノクロロシラン(B)とを
触媒の存在下で付加反応させる場合、ヒドロジオルガノ
クロロシラン(B)を過剰量で用いることが好ましい。
具体的には、(B)成分は、(A)成分中のエチレン性
不飽和基のモル数に対し、通常1.0〜2.0倍モル
量、好ましくは1.2〜1.5倍モル量で反応させる。
(B)成分の量が少なすぎると、末端封鎖率が低下する
ことがある。また多すぎると、反応後の過剰量の(B)
成分の除去に時間がかかることがある。上記付加反応
は、付加反応触媒の存在下に行われるが、この付加反応
触媒としては公知のものを用いることができる。即ち、
周期律第VIII族元素又はこれら元素を含む化合物が
好適に使用される。具体的には、塩化白金酸;アルコー
ル変性塩化白金酸(米国特許第3220972号);塩
化白金酸とオレフィンとのコンプレックス(米国特許第
3159601号、同第3159662号、同第377
5452号);白金黒、パラジウム等をアルミナ、シリ
カ、カーボン等の担体に担持させた触媒;ロジウムとオ
レフィンとのコンプレックス;ウィルキンソン触媒と呼
ばれるクロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジ
ウム等が挙げられる。これら触媒のうち、錯体系触媒
は、アルコール系、ケトン系、エーテル系等の有機溶剤
に溶解して用いることが好ましい。
【0027】上記触媒の使用量は特に制限されるもので
はなく、通常、金属換算でヒドロジオルガノクロロシラ
ン(B)全量当たり1〜1000ppmである。
【0028】なお、上記反応に際し、反応に影響を与え
ない範囲内で、必要に応じて反応系を有機溶媒で希釈す
ることもできる。この場合、有機溶媒が各成分や反応物
を溶解し、均一に分散させることが可能である場合に
は、反応を円滑に行うことができるので有用である。こ
のような有機溶媒としては、例えは、n−ヘキサン、シ
クロヘキサン、トルエン、石油エーテル、キシレン等の
炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、n−ブチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶
媒;アセトン、メチルエチルケトン、ジブチルケトン、
酢酸エチル等のケトン系溶媒;メチレンクロライド、ク
ロルベンゼン、クロロホルム等の塩素化炭化水素系溶
媒;アセトニトリル等のニトリル系溶媒;トリフルオロ
ベンゼン、1,3−ビストリフルオロメチルベンゼン等
のフッ素系溶媒等が挙げられる。これらは、1種単独で
又は2種以上を混合して使用することができる。
【0029】上記付加反応における反応条件は特に制限
されないが、反応温度は50〜150℃が好ましく、更
に好ましくは60〜120℃である。反応時間は通常
0.5〜10時間である。
【0030】以上の方法で得られる式(4)の化合物
は、末端シラノール変性率が向上し、通常90%以上で
ある。従って、得られる式(4)の化合物を縮合反応硬
化型ゴム組成物に使用した場合、硬化性が向上し、ゴム
物性が向上するものである。
【0031】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0032】[実施例]撹拌棒、温度計、エステルアダ
プター及びコンデンサーを備えた3Lフラスコに、下記
式(5)で示される化合物2000g、無水酢酸34g
を仕込み、90℃で6時間撹拌した。その後、120℃
で減圧ストリップにより、過剰の無水酢酸、及び反応副
生物を除去した。得られた化合物を1H−NMRで分析
したところ、下記式(6)で示される化合物であること
が確認され、積分比から求められる反応転化率は99%
であった。
【0033】
【化11】 (a,b共に1以上の整数であって、かつa+b=14
5を満足する。)
【0034】
【化12】 (Rfは前記と同様であり、Acはアセチル基であ
る。)1 H−NMRスペクトル: δ0.15(s,AcO−Si−CH3,12H) δ0.30(s,arom−Si−CH3,12H) δ0.45(m,AcO−Si−CH2,4H) δ0.70(m,arom−Si−CH2,4H) δ1.85(s,Si−OCOCH3,6H) δ3.30(s,N−CH3,6H) δ7.1〜7.5(m,arom,8H)
【0035】次に、撹拌棒、温度計及びコンデンサーを
備えた2Lフラスコに、上記式(6)で示される化合物
825g、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼ
ン330g及び5%重曹水126gを仕込み、室温下で
約2時間撹拌した。その後、100℃でストリップした
後、濾過板を使用して加圧濾過したところ、淡黄色透明
なオイル状液体を得た。得られた化合物を1H−NMR
で分析したところ、下記式(7)で示される化合物であ
ることが確認された。N−CH3に対する末端のSi−
OH量から算出される末端変性率は約95%であった。
【0036】
【化13】 (Rfは前記と同様である。)1 H−NMRスペクトル: δ0.05(s,HO−Si−CH3,12H) δ0.30(s,arom−Si−CH3,12H) δ0.45(m,HO−Si−CH2,4H) δ0.70(m,arom−Si−CH2,4H) δ1.70(s,Si−OH,2H) δ3.30(s,N−CH3,6H) δ7.1〜7.5(m,arom,8H)
【0037】[比較例]撹拌棒、温度計及びコンデンサ
ーを備えた3Lフラスコに、プロピレンオキサイド67
g及び水8.0gを仕込み、そこへ、上記式(5)で示
される化合物2500gと1,3−ビス(トリフルオロ
メチル)ベンゼン1000gとの混合溶液を室温下、約
30分で滴下反応させた。反応終了後、反応液を活性炭
25g及び活性白土100gにより室温で4時間処理
し、濾過後、溶媒を留去することにより、淡黄色透明な
オイル状物質を得た。得られた化合物を1H−NMRで
分析したところ、主成分は上記式(7)で示される化合
物であることが確認されたが、N−CH3に対する末端
のSi−OH量から算出される末端変性率は約78%で
あった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、式(4)の化合物を末
端変性率を向上させて製造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) Cl−Z−R1−Rf−R1−Z−Cl (1) [式中、Rfは2価のフッ素炭化水素基又は2価のフッ
    素化ポリエーテル基であり、R1は、結合途中に酸素原
    子、窒素原子、ケイ素原子及びイオウ原子よりなる群か
    ら選ばれた少なくとも1種の原子を介在してもよいし、
    アミド結合又はスルホンアミド結合を含有してもよい、
    置換又は非置換の2価の炭化水素基であり、またZは下
    記一般式(2) −SiR23− (2) (但し、R2,R3は同一又は異種の1価有機基であ
    る。)で示される基である。]で示される含フッ素有機
    ケイ素化合物に無水酢酸を反応させて、下記一般式
    (3) 【化1】 (式中、Rf,R1,Zは上記と同じである。)で示され
    る化合物を得た後、これを加水分解することを特徴とす
    る下記一般式( 4) HO−Z−R1−Rf−R1−Z−OH (4) (式中、Rf,R1,Zは上記と同じである。)で示され
    る両末端にシラノール基(SiOH基)を有する含フッ
    素有機ケイ素化合物の製造方法。
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